JP2013009549A - モータのシリーズ - Google Patents

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Abstract

【課題】効率の異なるモータ間で、周辺機器との干渉回避を含めた広義の取付の互換性を確保することを可能とする。
【解決手段】容量の異なる複数のモータを有するモータのシリーズであって、効率の低い第1基本シリーズは、特定の容量において当該モータを相手部材に取り付けるための特定の取付部22Lを備えたモータであって、ステータコア14L及びロータコア16Lの少なくとも一方は絶縁コーティングがなされていない第1モータ12Lを有し、第1基本シリーズより効率の高い第2基本シリーズは、前記特定の容量と同一の容量及び前記特定の取付部22Lと同一寸法の取付部22Hを備えたモータであって、ステータコア14H及びロータコア16Hのうち、第1基本シリーズでは絶縁コーティングがなされていない部材を、絶縁コーティングがなされた積層鋼板で形成した第2モータ12Hを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータのシリーズに関する。
近年、一定の速度で回転するモータについて、効率の算定方法を規定するIEC(国際電気標準会議)60034−2−1が2007年に発行され、その算定方法を用いて効率クラスを規定するIEC60034−30が2008年10月に発行された。ここで効率クラスとは、効率基準値をクラスで分類したもので、最も高い効率からIE4(スーパープレミアム効率)、IE3(プレミアム効率)、IE2(高効率)、及びIE1(標準効率)が規定されている。
省エネの流れにより、各国とも標準効率のモータ(IE1)は、使用が規制されていくスケジュールが示されている。しかしながら、従来のIE1型のモータも、規制が実際に実行されるまでは販売が可能であり、安価であるが故にユーザのニーズもある。また、規制の対象から除外される機種や用途があり、これらの機種や用途においては、規制後もIE1型のモータの使用を継続できるという事情もある。
例えば、特許文献1に開示されているように、モータは、多くの場合、容量ごとにシリーズ化されて製造・販売されるが、こうした事情は、これからしばらくの間は、同じ容量でありながら効率の異なる複数種類のモータが市場に流通することを意味している。
特開平10−110793号公報(図1)
モータは、単独で使用されることはなく、必ず駆動されるべき相手装置と組み合わされて使用されたり、あるいは、特定のメインの機械装置に組み込まれることで該機械装置の一構成要素として使用されたりする。
そのため、相手装置との関係、あるいはメインの機械装置の他の部材や周辺機械との関係で、モータがモータだけの事情でその外形等が異なってしまうことが許されない場合が多々ある。しかしながら、例えば、通常の設計手法でIE1の標準モータと同一の容量のIE2の高効率モータを製造しようとすると、IE2の高効率モータは、どうしても大きくなってしまう傾向があるという問題があった。
同一の容量で外形が大きくなってしまうのは、それ自体大きなデメリットである。しかしながら、それだけでは済まず、従来広く使われてきたIE1の標準モータと「外形的に互換性がない(これまで収まっていた空間に収まらない)」ことが、近い将来、多くの場面で現実的な不具合を発生させる可能性がある。例えば、メインの機械装置の寿命自体は、まだ十分にあり、モータのみに不具合があるような場合であっても、時期的にメーカーが既にIE1の製造を中止していて在庫がないような場合には、同一容量のIE2のモータがスペース的に収まらないと、メインの機械装置全体を廃棄しなければならなくなることが考えられる。このような「外形的な互換性(広義の取り付けの互換性)」の問題は、IE2とIE3、IE3とIE4との間でも生じ得る問題である。
本発明は、このような問題を解消するために(あるいはこのような問題が発生しないように)なされたものであって、効率の異なるモータ間で、周辺機器との干渉回避を含めた広義の取り付けの互換性を確保することを可能とするモータのシリーズを提供することをその課題としている。
本発明は、容量の異なる複数のモータを有するモータのシリーズであって、効率の低い第1基本シリーズと、該第1基本シリーズよりも効率の高い第2基本シリーズとを含み、前記第1基本シリーズは、特定の容量において、当該モータを相手部材に取り付けるための特定の取付部を備えたモータであって、ステータコア及びロータコアの少なくとも一方は絶縁コーティングがなされていないモータを有し、前記第2基本シリーズは、前記特定の容量と同一の容量及び前記特定の取付部と同一寸法の取付部を備えたモータであって、ステータコア及びロータコアのうち、第1基本シリーズでは絶縁コーティングがなされていない部材を、絶縁コーティングがなされた積層鋼板で形成したモータを有する構成とすることにより、上記課題を解決したものである。
本発明においては、効率を高める手法として特に有効と考えられる積層鋼板に絶縁コーティングを施すという手法に着目し、特定容量のモータに関し、該絶縁コーティングを、効率の低い第1基本シリーズにおいては敢えて施さず、効率の高い第2基本シリーズにおいてのみ施すようにしている。これにより、効率の高い第2基本シリーズのモータを、相対的により小さく製造することができるようになり、同一容量のモータに関しては、効率の如何に関わらず、同一または実質的に同一と言えるほど外形を近づけたモータのシリーズを提供することが可能となる。
この結果、効率が異なる同一容量のモータ同士を、自由に置き換えて使用することができるようになるため(広義の取り付けの互換性を確保できるようになるため)、高効率のモータの利便性を大きく向上させることができる。
本発明によれば、効率の異なるモータ間で、周辺機器との干渉回避を含めた広義の取り付けの互換性を確保することを可能とするモータのシリーズを構築することができる。
本発明の実施形態に係るモータのシリーズの構成例を模式的に示す一覧表 上記実施形態に係るモータのシリーズの第1基本シリーズおよび第2基本シリーズのモータを比較して示した全体縦断面図 同、図2(A)(B)のIIIa−IIIa、IIIb−IIIbに沿う横断面図
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係るモータのシリーズの一例を詳細に説明する。
図2は、本発明の実施形態に係るモータのシリーズの第1基本シリーズおよび第2基本シリーズのモータを比較して示した全体縦断面図、図3は、図2(A)(B)のIIIa−IIIa、IIIb−IIIbに沿う横断面図である。
図2、図3において、(A)は効率の低い第1基本シリーズに係るモータの構成例、(B)は該第1基本シリーズよりも効率の高い第2基本シリーズに係る同一容量のモータの構成例をそれぞれ示している。便宜上、図示されている第1基本シリーズのモータを第1モータ12L、第2基本シリーズのモータを第2モータ12Hと称すると共に、第1モータ12Lおよび第2モータ12Hの各部材は、符号の末尾にそれぞれL、Hを添えることで差別化して説明することとする。なお、モータのステータは、通常、主としてステータコアとコイルからなるが、以下の説明では、ステータコアのことを単にステータと称している。同様に、モータのロータは、通常、主としてロータコアと導体からなるが、以下の説明では、ロータコアのことを単にロータと称している。
第1、第2モータ12L、12Hは、ステータ14L、14H、該ステータ14L、14Hの内側で回転するロータ16L、16H、該ロータ16L、16Hと一体化された出力軸18L、18H、およびこれらを収容するケーシング20L、20Hをそれぞれ備えている。ステータ14L、14Hおよびロータ16L、16Hは、共に同一の厚さdL1、dH1の薄い電磁鋼板を積層した積層鋼板で構成されている(但し、厚さdL1、dH1は、それぞれ異なっていてもよい)。この例では、第2モータ12Hのステータ14Hおよびロータ16Hの積層鋼板のみに絶縁コーティングが施され、第1モータ12Lのステータ14Lおよびロータ16Lの積層鋼板には、敢えて絶縁コーティングはなされていない(後に詳述)。
第1、第2モータ12L、12Hのケーシング20L、20Hは、それぞれ、ケーシング本体20La、20Ha、該ケーシング本体20La、20Haの外周に突設されたフィン20Lb、20Hb、およびケーシング本体20La、20Haの負荷側端面を閉塞するカバー体20Lc、20Hcによって構成されている。カバー体20Lc、20Hcには、当該第1、第2モータ12L、12Hを図示せぬ「相手装置」に取り付けるための取付部22L、22Hが設けられている。取付部22L、22Hは、図示せぬ取付ボルトを通す取付ボルト孔22La、22Haによって構成されている。なお、ここでいう「相手装置」とは、いわゆる駆動対象機械のことを意味している。例えば、減速機とモータとが一体化されたギヤモータに使用する場合には、減速機のことを意味している。また、ボールねじを有する金型送り機構を駆動するために型締め機に組み込んで使用する場合には、該金型送り機構のことを意味している。即ち、ここでの「相手装置」とは、必ずしもモータと別体で存在している単独の装置のみを意味するものではなく、モータ軸に連結されて駆動される装置(機械)であれば何でもよい。
出力軸18L、18Hには、該出力軸18L、18Hの回転を相手装置の図示せぬ被駆動軸に伝達するためのキー24L、24Hが装着可能である。出力軸18L、18Hの反負荷側端部には、ケーシング本体20La、20Haを冷却するための冷却ファン26L、26Hが設けられている。図の符号28L、28Hは、ファンカバーである。
この実施形態では、効率の低い第1基本シリーズの第1モータ12Lのステータ14Lの外径dL2、ロータ16Lの外径dL3、およびケーシング本体20Laの外径dL4は、いずれも、効率の高い第2基本シリーズの第2モータ12Hのステータ14Hの外径dH2、ロータ16Hの外径dH3、およびケーシング本体20Haの外径dH4よりも小さい(効率の高い第2基本シリーズの第2モータ12Hの方が大きい)。
しかし、カバー体20Lc、20Hcの当該第1、第2モータ12L、12Hを相手装置に取り付けるための取付部22L、22Hの寸法(取り合い寸法)は同一である。具体的には、取付部22L、22Hにおける取付ボルト孔22La、22Haの径DL1、DH1が同一であり、かつ該取付ボルト孔22La、22Lbのピッチ円径dpL1、dpH1も同一である。また、出力軸18L、18Hの相手装置側端部の外径dL5、dH5およびキー(キー溝)24L、24Hの大きさも同一である。これにより、第1、第2モータ12L、12Hを同一の相手装置に完全互換で動力伝達可能に連結することができるようになっている。
ここで、ケーシング20L、20Hのケーシング本体20La、20Haの外径dL4、dH4については、第2モータ12Hのケーシング本体20Haの外径dH4の方が大きい。しかし、外周に備えられたフィン20Lb、20Hbの高さhL1、hH1は、第2モータ12Hの最外形部分(広義の取り付けの互換性に影響を与える部位であって外形寸法(径方向寸法)の最も大きな部分)のフィン20Hbの高さhH1が、第1モータ12Lの最外形部分のフィン20Lbの高さhL1より低く抑えられている。
これにより、結果として、第1モータ12Lのケーシング20Lの外形(フィン20Lbの最外形部分の外形)dL6及び軸方向長さLL6と、第2モータ12Hのケーシング20Hの外形(フィン20Hbの最外形部分の外形)dH6及び軸方向長さLH6は、ほぼ同一となるように設定してある。なお、冷却ファン26L、26Hは、第1、第2モータ12L、12Hともそれぞれ同一である。
なお、図示の例では、ステータ14L、14Hの積層鋼板およびロータ16L、16Hの積層鋼板は、いずれもその厚さdL1、dH1が同一とされているが、例えば、第2モータの積層鋼板の厚さを第1モータの積層鋼板の厚さより薄く形成するようにしてもよい(後述)。
次に、図1を参照して、本実施形態に係るモータのシリーズの詳細をより具体的に説明する。図1に示された実施形態では、IE1〜IE3の三つの基本シリーズを有するモータのシリーズの構成例が示されている。
図1において、「×」印は、その欄の損失低減方法を採用しておらず、「O」印は、採用していることを意味している。
例えば、「容量A]および「容量B」の積層鋼板の欄に着目すると、低効率のIE1シリーズでは絶縁コーティングが施されていないが(「×」印)、より高効率のIE2シリーズでは絶縁コーティングが施されている(「O」印)。すなわち、この適用場面では、IE1シリーズが本発明の第1基本シリーズ、IE2シリーズが本発明の第2基本シリーズに相当している。そして、第1基本シリーズであるIE1シリーズは、特定の容量A(あるいはB)において、ステータ14Lおよびロータ16Lのいずれにも絶縁コーティングがなされていない第1モータ12Lを有しており、第2基本シリーズであるIE2シリーズは、同じ容量Bにおいて、ステータ14Hおよびロータ16Hの双方の積層鋼板に絶縁コーティングがなされている第2モータ12Hを有していることになる。
なお、絶縁コーティングとしては、例えば、純無機質コーティング、または無機質をベースにアクリル系等の有機樹脂を含ませたコーティング等がある。
なお、この実施形態では、第1、第2モータ12L、12Hのいずれも、ステータ14L、14H、ロータ16L、16Hとも積層鋼板で構成し、かつ、第1基本シリーズに属する第1モータ12Lについてはステータ14L、ロータ16Lの双方とも積層鋼板に絶縁コーディングを施さず、且つ第2基本シリーズに属する第2モータ12Hについては、ステータ14H、ロータ16Hの双方とも積層鋼板に絶縁コーティングを施すようにしているが、これらの組み合わせを適宜変えて適用するようにしてもよい。
例えば、ステータ14L、14Hだけに着目して第1モータ12Lと第2モータ12Hとで絶縁コーティングを施すかを施さないかを差別化し、ロータ16L、16Hについては差別化しない組み合わせであっても良いし、また、ロータ16L、16Hだけに着目して第1モータ12Lと第2モータ12Hとで絶縁コーティングを施すか施さないかを差別化し、ステータ14L、14Hについては差別化しない組み合わせであってもよい。絶縁コーティングを施さない側の部材については、必ずしも積層鋼板で形成されている必要もない。
いずれの場合も、同一の大きさの場合、絶縁コーティングの施された積層鋼板でステータ(またはロータ)を形成すると、絶縁コーティングの施されていないステータ(またはロータ)を有するモータよりも効率の高いモータを構成することができる。これにより、できるだけ第1モータ12Lと同一の外形に近づくように第2モータ12Hの外形を維持しつつ、IE1とIE2(あるいはIE2とIE3)の規格を、第1、第2モータ12L、12Hがそれぞれ満足する基本シリーズを構築することができる。
換言するならば、この構成により、第2モータ12Hの大きさを小型化できるという基本的な作用効果のほかに、殆どの場面で、第1モータ12Lが取り付け可能な箇所には、同容量の(高効率の)第2モータ12Hも同様に取り付けられる(広義の取り付けの互換性を確保できる)、という実用的に極めて有意義な作用効果が得られる。
以上の説明から明らかなように、本発明における第1、第2基本シリーズ、第1、第2モータの用語は、基本シリーズがいくつ存在する場合でも、「特定の容量」において、その中の任意の2つの基本シリーズに着目して適用されていれば良い。例えば、IE2とIE3の基本シリーズ間で適用されるものであってもよい。この場合は、IE2が第1基本シリーズ、IE3がより効率の高い第2基本シリーズということになる。すなわち、本発明は、必ずしも全ての基本シリーズに跨がって網羅的に適用されている必要はない。
また、例えば、IE1とIE2との間で本発明が適用される場合であっても、全ての容量において本発明の関係が成立していることは必ずしも要求されない。例えば、本シリーズにおいては、IE1とIE2のシリーズの間においても、容量Cでは、本発明の関係が成立していない。図1の構成例は、「例示」であるため、例外となる容量の存在が認められることを敢えて示したが、実際は、容量の区分はA〜Cの3つではなく、もっと多数であるため、大半の容量のモータにおいて、本発明の関係が成立することになる。
なお、第1モータと第2モータを、より一層完全同一に近い外形とするためには、当該絶縁コーティングの有無で差別化する構成をベースとして、例えば図1に例示されているような他の損失低減方法による差別化を組み合わせるようにすると良い。
図1から読み取れるように、他の損失低減の差別化方法としては、例えば、
a)第2モータのステータコイルの巻線を、第1モータより高密度化する、
b)第2モータの鉄心の容積(ステータまたはロータの容積)を、第1モータより増大する、
c)第2モータの積層鋼板の厚さをより第1モータより薄くする、
d)第2モータの積層鋼板の素材を第1モータより低鉄損材料とする、
e)第1モータのロータコアを鉄、ロータ導体をアルミニウムにて形成するとともに、第2モータのロータコアを鉄、ロータ導体を銅にて形成する(いわゆる銅ロータとする)、等が考えられる。
図1の構成例を参照してより具体的に説明するならば、例えば、容量Aにおいては、積層鋼板の絶縁コーティングのほか、上記a)巻線高密度化、b)鉄心容量増大、の計3つの要素でIE1の第1モータ12LとIE2の第2モータ12Hとを差別化している。そして、IE3ではこの3つの要素に、さらにe)「銅ロータ」よる差別化を加えることで、IE1、IE2、IE3の同一容量の各モータで、外形寸法を同程度に維持している。
一方、容量Bでは、IE1の第1モータ12LとIE2の第2モータ12Hとで、上記3つの要素で差別化を図った上で、さらにd)積層鋼板に低損失材料を用いるか否か、においても差別化を図るようにしている。そして、IE3ではこの4つの要素に、さらにe)「銅ロータ」よる差別化を加えることで、IE1、IE2、IE3の同一容量の各モータで、外形寸法を同程度に維持している。
また、容量Cでは、IE1の第1モータ12Lにおいても積層鋼板の絶縁コーティングを採用しており、その結果a)巻線高密度化、b)鉄心容量増大、d)積層鋼板に低損失材料を用いるか否かの3つの要素により、IE1とIE2を差別化している。IE3のモータにおいては、IE2の第2モータ12Hで採用されている4つの要素に加え、c)積層鋼板の薄板化、およびe)「銅ロータ」よる差別化を加えることで、IE1、IE2、IE3の同一容量の各モータで、外形寸法を同程度に維持している。
絶縁コーティングでの差別化に加えて、さらにこのような差別化を加えることにより、同一容量のIE1、IE2、IE3で外形寸法を、より厳密に同程度に維持することができ、効率の異なる基本シリーズ間で取り付けの互換性を一層確実に確保することができる。
これまでの説明でも明らかなように、本明細書において、「外形寸法が同程度」とは、「広義の取付の互換性を確保できる程度に同一」ということであり、必ずしも完全同一のみを意味するものではなく、周辺機器等と干渉することなくモータを置き換えられる程度の寸法差内に収まっている概念を含んでいる。
なお、無方向性電磁鋼帯に関しては、例えば、JIS C 2552に詳細な規定がある。この中で、例えば、50A1300は、(鉄損失の大きな)第1基本シリーズで使用する素材として、50A400は、(鉄損失の小さな)第2基本シリーズで使用する素材として採用することができる。なお、これらの記号の左2桁の「50」は、呼称厚さ(mm)を100倍したもの(「50」ならば、0.5mm)、「A」は、無方向性電磁鋼帯を表す記号であり、これより右側の「1300」または「400」は、鉄損保証値、すなわち、周波数50Hz、最大磁束密度1.5Tのときの鉄損値(W/kg)を100倍した値をそれぞれ意味している。
なお、前述のb)第2モータの鉄心の容積を第1モータより増大する、という差別化方法は、一見、第1モータおよび第2モータを同一の外形に近づける手法と逆行する手法のようにも見えるが、既に図2、図3を用いて説明した構成でも明らかなように、第2モータの最外形部分のフィンの高さを、第1モータの最外形部分のフィンの高さより低く抑えることで、第1モータのケーシングの外形と、第2モータのケーシングの外形を、ほぼ同一となるように維持することができる。第2モータは、効率が高いため、発生する熱量が少なく、フィンの高さは第1モータ程には必要としない。したがって、結果としてケーシングの外形をほぼ同一に維持できるこの手法は、極めて有効な手法と言い得る。
なお、上記実施形態では、3つの基本シリーズを構築する際に本発明を適用したが、本発明は、2つの基本シリーズのみを有するシリーズにも適用可能であり、4つの基本シリーズを有するシリーズにも適用可能である。この場合に、必ずしも全ての基本シリーズに跨がって網羅的に本発明が適用される必要がないのは既に説明した通りである。
IE1…標準効率の基本シリーズ
IE2…高効率の基本シリーズ
IE3…更に高効率の基本シリーズ
12L、12H…第1、第2モータ
14L、14H…ステータ
16L、16H…ロータコア
20L、20H…ケーシング
20Lb、20Hb…フィン

Claims (6)

  1. 容量の異なる複数のモータを有するモータのシリーズであって、
    効率の低い第1基本シリーズと、該第1基本シリーズよりも効率の高い第2基本シリーズとを含み、
    前記第1基本シリーズは、特定の容量において、当該モータを相手部材に取り付けるための特定の取付部を備えたモータであって、ステータコア及びロータコアの少なくとも一方は絶縁コーティングがなされていないモータを有し、
    前記第2基本シリーズは、前記特定の容量と同一の容量及び前記特定の取付部と同一寸法の取付部を備えたモータであって、ステータコア及びロータコアのうち、第1基本シリーズでは絶縁コーティングがなされていない部材を、絶縁コーティングがなされた積層鋼板で形成したモータを有する
    ことを特徴とするモータのシリーズ。
  2. 請求項1において、
    前記第1、第2基本シリーズは、同一の容量のモータにおいて、外周にフィンを備えたモータを、それぞれ有し、且つ
    第2基本シリーズのモータの前記フィンの高さが、第1基本シリーズのモータの前記フィンの高さより低く抑えられている
    ことを特徴とするモータのシリーズ。
  3. 請求項1又は2において、
    前記第1、第2基本シリーズは、同一の容量のモータにおいて、径方向及び軸方向の外形寸法も同一とされたモータを、それぞれ有する
    ことを特徴とするモータのシリーズ。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記第1、第2基本シリーズは、同一の容量のモータにおいて、第2基本シリーズのモータのみに銅素材のロータ導体が採用されている
    ことを特徴とするモータのシリーズ。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記第1、第2基本シリーズは、同一の容量のモータにおいて、ステータコアまたはロータコアの少なくとも一方が積層鋼板で形成されたモータを、それぞれ有し、かつ
    第1基本シリーズのモータの前記積層鋼板の厚さより、第2基本シーズのモータの前記積層鋼板の厚さの方が薄い
    ことを特徴とするモータのシリーズ
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    前記第1、第2基本シリーズは、同一の容量のモータにおいて、第1基本シリーズのモータのステータコアまたはロータコアの素材の鉄損より、第2基本シーズのモータのステータコアまたはロータコアの素材の鉄損の方が低い
    ことを特徴とするモータのシリーズ。
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