JP5244721B2 - 回転電機のロータ - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機のロータの構造に関する。
近年、電気自動車やハイブリッド車両など電動機によって車両を駆動するものが多く用いられている。このような車両では、モータとして動作することができるとともに発電機としても動作することの出来るモータジェネレータが搭載される場合が多い。これらのモータジェネレータはステータに電磁コイルを設け、その中で永久磁石を内蔵したロータを回転させて駆動力を取り出したり、電磁コイルから発電電力を出力させたりするものが多く用いられている。
永久磁石を内蔵したロータは、鋼板積層体よりなるロータコアに永久磁石が内蔵されてステータからの交番磁界中で動作するものであるが、永久磁石内部に発生する渦電流によってモータの効率が低下してしまう場合がある。このため、一極の永久磁石を複数に分割し、さらにその表面に絶縁テープや絶縁被覆等の絶縁体を設けてマグネット内部の渦電流を小さく分割して損失を低減することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献1には、永久磁石の表面粗さの2倍以上の非導電性の粒子を混合した樹脂材料をロータコアに設けた孔と永久磁石との間に充填して永久磁石をロータコアに固定する方法が提案されている。
また、永久磁石とロータコアに設けた孔と永久磁石との間に樹脂を充填して分割した永久磁石を固着する場合に、永久磁石とロータコアとの固定強度を向上させるために、分割する各永久磁石の対向する箇所の一部に分割した永久磁石の間に樹脂が流れこみやすいように、面取りなどの樹脂流入促進部を設けることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−272033号公報 特開2007−215357号公報
ところで、永久磁石を孔に挿入し、その孔に樹脂を充填して永久磁石を固定する場合、樹脂には熱可塑性或いは熱硬化性の樹脂を用いる場合がある。この場合、製造時には、ロータコアの孔に永久磁石を挿入し、その隙間に熱可塑性或いは熱硬化性樹脂を充填し、その温度を樹脂の硬化温度以上となるまで上昇させ、樹脂を硬化させて永久磁石と樹脂、ロータコアと樹脂とを固着させた後、ロータコア全体の温度を室温まで低下させる。ロータコアは電磁鋼板を積層したものでプラスの熱膨張係数を持つものであるため、樹脂固着後の冷却の際には温度の低下と共に全体の長さが短くなってくる変形をする。ところが、永久磁石はマイナスの熱膨張係数を持つものであるため、加熱された状態から室温状態に温度が低下してくるにしたがって、その長さが長なる変形をする。
このため、加熱された状態から室温状態に温度が低下してくると、永久磁石とロータコアとの間に熱膨張差が生じ、ロータコアには永久磁石から積層固定されている各電磁鋼板を引き剥がす方向の力が加わる。ロータコアの電磁鋼板はダボによるカシメで積層固定されているので、熱膨張によって加わる力がダボのカシメによる圧着力を上回ると、電磁鋼板のダボがはずれ、電磁鋼板の間に隙間が発生することがある。特に、永久磁石が軸方向に分割されていると、熱膨張差は永久磁石の分割面付近に集中し、永久磁石の分割面付近のロータコアに大きな隙間が発生する場合がある。
一方、ロータコアの内部にはロータコアを冷却するための冷媒を流すための冷媒流路が形成されているので、ロータコアの電磁鋼板の間に大きな隙間が生じると冷媒流路を流れる冷媒がその隙間からロータとステータとの間に漏洩し、ロータの攪拌損失を増大させてしまうという問題があった。
本発明は、軸方向に分割した永久磁石を内蔵した回転電機のロータにおいて、ロータコアの積層鋼板間の隙間発生を抑制することを目的とする。
本発明の回転電機のロータは、鋼板を軸方向に積層したロータコアと、ロータコアの周方向に沿って複数配置され、軸方向に延びる複数の孔のそれぞれに熱可塑性或いは熱硬化性樹脂により固定される軸方向に分割された永久磁石組を含む複数の磁極と、を備える回転電機のロータであって、互いに隣接する各磁極の永久磁石組の分割面の位置が軸方向にずれていること、を特徴とする。
本発明の回転電機のロータにおいて、各磁極は、軸方向から見てハの字形に配置されている一対の永久磁石組であること、としても好適であるし、一対の永久磁石組の各永久磁石組の分割面の位置は軸方向にずれていること、としても好適である。
本発明の回転電機のロータは、鋼板を軸方向に積層したロータコアと、ロータコアの周方向に沿って複数配置され、軸方向に延びる複数の孔のそれぞれに熱可塑性或いは熱硬化性樹脂により固定される軸方向に分割された永久磁石組と、を備える回転電機のロータであって、互いに隣接する各永久磁石組の分割面の位置が軸方向にずれていること、を特徴とする。
本発明は、軸方向に分割した永久磁石を内蔵した回転電機のロータにおいて、ロータコアの積層鋼板間の隙間発生を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態の回転電機のロータにおける軸方向の断面と軸直角方向の断面とを示す図である。 本発明の実施形態の回転電機のロータにおける永久磁石の配置を示す説明図である。 本発明の実施形態の回転電機のロータにおける永久磁石の配置と,熱膨張差による力の発生領域を示す説明図である。 ロータコアと永久磁石との熱膨張差の発生を示す説明図である。 本発明の他の実施形態の回転電機におけるロータの永久磁石の配置を示す説明図である。 本発明の他の実施形態の回転電機におけるロータの永久磁石の配置を示す説明図である。 本発明の他の実施形態の回転電機のロータにおける永久磁石の配置と,熱膨張差による力の発生領域を示す説明図である。 本発明の他の実施形態の回転電機におけるロータの永久磁石の配置を示す説明図である。 本発明の他の実施形態の回転電機におけるロータの永久磁石の配置を示す説明図である。 本発明の他の実施形態の回転電機におけるロータの永久磁石の配置を示す説明図である。
図1(a)に示すように、本実施形態の回転電機のロータ10は、シャフト11と、シャフト11の外周に同軸に取りつけられ、軸方向に電磁鋼板が積層されたロータコア12と、軸方向の両側からロータコア12を固定するエンドプレート15とを備えている。ロータコア12には永久磁石組13a,13bが取り付けられる軸方向に延びる複数の孔19が設けられており、各孔19には各永久磁石である長磁石131、短磁石132がそれぞれ熱可塑性又は熱硬化性の樹脂20によって固着されている。ロータコア12の永久磁石組13a,13bが取り付けられている孔19の内周側には、軸方向に沿って延びる冷媒流路14が設けられている。冷媒流路14は、シャフト11の内部空間16に設けられた窪み17と冷媒供給路18によって接続されており、シャフト11の内部空間16に供給された冷媒が回転による遠心力によって内部空間16から冷媒供給路18を通って冷媒流路14に供給され、ロータコア12が冷却されるよう構成されている。図1(a)に示すように、各永久磁石組13a,13bは軸方向に2分割され、それぞれ軸方向に長い長磁石131と長磁石131よりも軸方向に短い短磁石132によって構成されている。そして、永久磁石組13aと永久磁石組13bとは、軸方向に沿った長磁石131と短磁石132との並び順が逆になっている。このため、各永久磁石組13a,13bの長磁石131と短磁石132との各分割面133a,133bはそれぞれ軸方向にずれた位置となっている。
図1(b)に示すように、ロータコア12の外周近傍には、ロータコア12の外周側に開いたハの字形に、長方断面の各永久磁石組13a,13bが取りつけられる複数の孔19が配置されている。各孔19は各永久磁石組13a,13bの大きさよりも少し大きい長方形の孔で、各短辺にはそれぞれ熱可塑性又は熱硬化性の樹脂20を注入するU字型の溝が設けられている。U字型の各溝はロータコア12の外周側の方が大きくなるように構成されている。外周側に開いた一対のハの字形に配置された一対の各孔19にはそれぞれ各一対の各永久磁石組13a,13bが挿入され、樹脂20によって固着されている。したがって、各一対の永久磁石組13a,13bは外周側に開いた一対のハの字形に配置され、それぞれロータコア12の一極を構成する。図1(b)に示すように、本実施形態のロータ10では、永久磁石組13aが4対、永久磁石組13bが4対の合計8対の永久磁石組が配置されており、ロータコア12の磁極の数は8極となっている。
図1(b)に示すように、各対の永久磁石組13a,13bの間のロータコア12の内周側には、三角形状の冷媒流路14が設けられている。冷媒流路14の内周側はシャフト11の外周と略平行となっており、外周側の各辺は各対の永久磁石組13a,13bの対向する各長辺と略平行となるように構成されている。
図2(a)に示すように、ロータコア12の各磁極31,32は、それぞれ一対の永久磁石組13a,13bによって構成されている。図2(a)に示すように、一対の永久磁石組13aによって構成されている第1の磁極31は、図2(b)の図面上方側に短磁石132を配置し、図2(b)の図面下側に長磁石131を配置している。このため、各磁石131,132の分割面133aは永久磁石組13aの軸方向の中央よりも図面上方向に位置している。一方、図2(a)に示すように、一対の永久磁石組13bによって構成されている第2の磁極32は、図2(c)の図面上方側に長磁石131を配置し、図2(c)の図面下側に短磁石132を配置している。このため、各磁石131,132の分割面133bは永久磁石組13bの軸方向の中央よりも図面下方向に位置している。そして、ロータコア12には第1の磁極31と第2の磁極32とが周方向に交互に配置されている。
このため、図3(a)に示すように互いに隣接する永久磁石組13a,13bの各磁石131,132の各分割面133a,133bは、その位置が軸方向にずれて配置されることとなる。
図4に示すようにロータコア12の孔19に永久磁石組13aを挿入し、樹脂20を各磁石131,132と孔19との間に注入して樹脂20の熱硬化温度まで上昇させると、樹脂20は熱硬化するとともに図4に示すように、ロータコア12に設けられた孔19の内面12aと樹脂20、及び、各磁石131,132の各外面131a,132aはそれぞれ樹脂20と固着する。その後、ロータコア12の温度を低下させると、温度低下によって各磁石131,132は図中の矢印に示すように軸方向に延び、ロータコア12は逆に図中の矢印に示すように軸方向に縮む。このため、ロータコア12には、積層された電磁鋼板を引き剥がす力Fが加わる。永久磁石組13aは長磁石131と短磁石132とに分割されているので各磁石131,132とロータコア12との伸び差は分割面133aの近傍に集中し、積層されている図中に矢印で示すような電磁鋼板を引き剥がす力Fが大きくなる。
しかし、本実施形態のロータ10は、図3(a)に示すように互いに隣接する永久磁石組13a,13bの各磁石131,132の各分割面133a,133bは、その位置が軸方向にずれて配置されているので、図3(b)に示すように、各磁石131,132とロータコア12との伸び差によって発生する電磁鋼板を引き剥がそうとする力Fの発生する領域21は、分割面133aを含む1つの断面Aでは円周方向に沿って4箇所に分割される。また、同様に分割面133bを含む面でも電磁鋼板を引き剥がそうとする力Fの発生する領域21は4箇所に分割される。
このように、1つの面内で積層された電磁鋼板を引き剥がす方向の力Fの発生する箇所が分割されると、力Fは周囲の電磁鋼板を固着しているダボに分散され、発生する電磁鋼板を引き剥がす力Fも分散されるため、図3(b)に示す領域21に発生する電磁鋼板を引き剥がす力Fが低減される。このため、領域21において積層されている電磁鋼板が引き剥がされてロータコア12に隙間が発生することを低減することができる。
図3(b)に示すように、各永久磁石組13a,13bを含む領域のロータコア12の隙間の発生が抑制されると、回転による遠心力によって各永久磁石組13a,13bの内周側に配置されている冷媒流路14からロータコア12の外周側に向って漏洩する冷媒流量を低減することが出来、冷媒の漏洩によるロータ10の攪拌損失を抑制することができるという効果を奏する。
図5を参照しながら、本発明の他の実施形態について説明する。図1から図4を参照して説明した部分と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。図5(a)に示すように、ロータコア12の各磁極33,34は、それぞれ一対の永久磁石組13c,13dによって構成されている。図5(a)に示すように、一対の永久磁石組13cによって構成されている第3の磁極33は、図5(b)の図面上方側と下方側とにその長さが永久磁石組13cの軸方向長さの1/4の1/4磁石134を配置し、中間にその長さが永久磁石組13cの軸方向長さの1/2の1/2磁石135を配置している。このため、永久磁石組13cは全体長さの上から1/4の位置と下から1/4の位置の2つの位置に分割面136cを有している。一方、図5(a)に示す一対の永久磁石組13dによって構成されている第4の磁極34は、図5(c)に示すように、その長さが永久磁石組13dの全体長さの1/2の1/2磁石135を2つ軸方向に配置したもので、永久磁石組13dの軸方向の中央の位置に永久磁石組13dの分割面136dが位置している。そして、ロータコア12には第3の磁極33と第4の磁極34とが周方向に交互に配置されている。
このため、互いに隣接する永久磁石組13c,13dの各分割面136c,136dは、その位置が軸方向に各永久磁石組13c,13dの全体長さの1/4だけずれて配置されることとなる。
本実施形態は、先に説明した実施形態と同様の効果を奏する。
次に図6、図7を参照して本発明の他の実施形態について説明する。図1から図4を参照して説明した部分と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。図6(a)に示すように、ロータコア12の各磁極35は、一対に組み合わされた永久磁石組13a,13bによって構成されている。図6(b)に示すように、磁極35を構成する永久磁石組13aは、図6(b)の図面上方側に短磁石132を配置し、図6(b)の図面下側に長磁石131を配置し、永久磁石組13bは、図6(b)の図面上方側に長磁石131を配置し、図6(b)の図面下側に短磁石132を配置している。このため、磁極35を形成する2つの永久磁石組13a,13bの各分割面133a,133bは互いに軸方向にずれて配置されている。そして、ロータコア12には永久磁石組13aと永久磁石組13bとが交互に配置されている。
このため、図7(a)に示すように、互いに隣接する各永久磁石組13a,13bの各磁石131,132の各分割面133a,133bは互いに軸方向にずれて配置され、図7(b)に示すように、各磁石131,132とロータコア12との伸び差によって発生する電磁鋼板を引き剥がそうとする力Fの発生する領域21は、分割面133aを含む1つの断面Aでは円周方向に沿って8箇所に分割される。また、同様に分割面133bを含む面でも電磁鋼板を引き剥がそうとする力Fの発生する領域21は8箇所に分割される。
本実施形態では、先に図1から図4を参照して説明した実施形態に比較して、各領域21の面積がせまく、分割数も多いので、1つの面内で積層された電磁鋼板を引き剥がす方向の力Fは先に説明した実施形態よりもより低減されるため、領域21において積層されている電磁鋼板が引き剥がされてロータコア12に隙間が発生することをより低減することができる。また、本実施形態は先に図1から図4を参照して説明した実施形態よりもより効果的にロータコア12の隙間の発生を抑制することができるので、回転による遠心力によって各永久磁石組13a,13bの内周側に配置されている冷媒流路14からロータコア12の外周側に向って漏洩する冷媒流量をより低減することが出来、冷媒の漏洩によるロータ10の攪拌損失をより効果的に抑制することができるという効果を奏する。
次に図8を参照しながら本発明の他の実施形態について説明する。図1から図7を参照して説明した各実施形態と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。
図8(a)に示すように、ロータコア12の各磁極36は、一対に組み合わされた永久磁石組13c,13dによって構成されている。図8(a)に示すように、磁極36を構成する永久磁石組13cは、図8(b)の図面上方側と下方側とにその長さが永久磁石組13cの軸方向長さの1/4の1/4磁石134を配置し、中間にその長さが永久磁石組13cの軸方向長さの1/2の1/2磁石135を配置している。このため、永久磁石組13cは全体長さの上から1/4の位置と下から1/4の位置の2つの位置に分割面136cを有している。また、図8(b)に示すように、永久磁石組13dは、その長さが永久磁石組13dの全体長さの1/2の1/2磁石135を2つ軸方向に配置したもので、永久磁石組13dの軸方向の中央の位置に永久磁石組13dの分割面136dが位置している。
このため、互いに隣接する各永久磁石組13c,13dの各分割面136c,136dは互いに軸方向にずれて配置され、図7(b)に示した各磁石134,135とロータコア12との伸び差によって発生する電磁鋼板を引き剥がそうとする力Fの発生する領域21は、分割面136cを含む1つの断面では円周方向に沿って8箇所に分割される。また、同様に分割面136dを含む面でも電磁鋼板を引き剥がそうとする力Fの発生する領域22は8箇所に分割される。
本実施形態は先に図6から図7を参照して説明した実施形態と同様の効果を奏する。
次に図9を参照して本発明の他の実施形態について説明する。磁石渦電流損失は磁石のアスペクト比を大きくした細長い磁石を使うことによって低減することができる場合がある。また、適当なアスペクト比の磁石を選択することによって永久磁石のコストを低減することが出来る場合がある。そこで、本実施形態は、図9に示すように、図6を参照して説明した実施形態の永久磁石組13a,13bを周方向に二分割して、大きなアスペクト比の細長い磁石を組み合わせたものである。図1から図7を参照して説明した部分と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。
図9(a)に示すように、ロータコア12の各磁極35は、一対に組み合わされた永久磁石組13e,13fによって構成されている。図9(b)に示すように、磁極35を構成する永久磁石組13eは、図9(b)の図面上方側に周方向に二分割された半短磁石141を周方向に2つ並べて配置し、図9(b)の図面下側に周方向に二分割された半長磁石142を周方向に2つ並べて配置し、永久磁石組13fは、図9(b)の図面上方側に半長磁石142を周方向に2つ並べて配置し、図9(b)の図面下側に半短磁石141を周方向に2つ並べて配置している。このため、磁極35を形成する2つの永久磁石組13e,13fの各分割面140e,140fは互いに軸方向にずれて配置されている。そして、ロータコア12には永久磁石組13eと永久磁石組13fとが交互に配置されている。
本実施形態は、図6、図7を参照して説明した実施形態と同様、各半磁石141,142とロータコア12との伸び差によって発生する電磁鋼板を引き剥がそうとする力Fの発生する領域は、分割面140eを含む1つの断面では円周方向に沿って8箇所に分割される。また、同様に分割面140fを含む面でも電磁鋼板を引き剥がそうとする力Fの発生する領域は8箇所に分割される。
本実施形態では、図6、図7を参照して説明した実施形態と同様の効果に加えて、磁石渦電流損失や永久磁石のコストを低減することが出来るという効果を奏する。
次に図10を参照して本発明の他の実施形態について説明する。図9を参照して説明した部分と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。図10に示す実施形態は、図9を参照して説明した実施形態の永久磁石組13e,13fの半短磁石141と半長磁石142とを周方向互い違いに配置したもので、磁極35を形成する各永久磁石組13gは長手方向に互いに軸方向にずれた二つの分割面143g,144gを備えている。そして、ロータコア12には永久磁石組13gが隣接して配置されている。この様に1つの形式の永久磁石組13gを隣接して配置しても、各永久磁石組13gの軸方向の各分割面143g,144gが互いにずれていることから、各半磁石141,142とロータコア12との伸び差によって発生する電磁鋼板を引き剥がそうとする力Fの発生する領域は、分割面143gを含む1つの断面では円周方向に沿って16箇所に分割され、分割面144gを含む1つの断面でも円周方向に沿って16箇所に分割される。図9を参照して説明した実施形態に比べてより効果的にロータコア12の隙間の発生を抑制することができ、冷媒の漏洩によるロータ10の攪拌損失をより効果的に抑制することができるという効果を奏する。
10 ロータ、11 シャフト、12 ロータコア、12a 内面、13a〜13g 永久磁石組、14 冷媒流路、15 エンドプレート、16 内部空間、17 窪み、18 冷媒供給路、19 孔、20 樹脂、21 領域、31〜36 磁極、131 長磁石、132 短磁石、131a,132a 外面、133a,133b,136c,136d,140e,140f,143g,144g 分割面、134 1/4磁石、135 1/2磁石 141 半短磁石、142 半長磁石。

Claims (4)

  1. 鋼板を軸方向に積層したロータコアと、
    ロータコアの周方向に沿って複数配置され、軸方向に延びる複数の孔のそれぞれに熱可塑性或いは熱硬化性樹脂により固定される軸方向に分割された永久磁石組を含む複数の磁極と、を備える回転電機のロータであって、
    互いに隣接する各磁極の永久磁石組の分割面の位置が軸方向にずれていること、
    を特徴とする回転電機のロータ。
  2. 請求項1に記載の回転電機のロータであって、
    各磁極は、軸方向から見てハの字形に配置されている一対の永久磁石組であること、
    を特徴とする回転電機のロータ。
  3. 請求項2に記載の回転電機のロータであって、
    一対の永久磁石組の各永久磁石組の分割面の位置は軸方向にずれていること、
    を特徴とする回転電機のロータ。
  4. 鋼板を軸方向に積層したロータコアと、
    ロータコアの周方向に沿って複数配置され、軸方向に延びる複数の孔のそれぞれに熱可塑性或いは熱硬化性樹脂により固定される軸方向に分割された永久磁石組と、を備える回転電機のロータであって、
    互いに隣接する各永久磁石組の分割面の位置が軸方向にずれていること、
    を特徴とする回転電機のロータ。
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