JP5897441B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、モータや発電機などの回転電機に関するものである。
地球規模での温暖化現象に関連して、モータや発電機などの回転電機の高効率化と、小型大トルクの回転電機による車両電動化の促進が、温暖化を抑制する有効な手段として期待されている。モータは産業の米と呼ばれ、工場の消費電力の約70%がモータによるものである。したがって、モータの効率を数%上げるだけで、数十万kW級の発電所に相当する省エネルギー効果が期待できるといわれている。
一方、運輸部門における温暖化抑制の手段として、自動車各部の電動化、HEV(Hybrid Electric Vehicle)やEV(Electric Vehicle)などの環境対応自動車の普及が挙げられる。例えばHEVは、従来のガソリン車に比べて燃費を半減し、COの排出量を大幅に減らすことができる。また、車両電動化の一例として、パワーステアリングを従来の油圧駆動からモータ駆動に変更すると、アイドリングストップ効果により3〜5%燃費が向上し、やはりCOの排出量を削減することができる。
回転電機に用いられるネオジム磁石、サマリウムコバルト磁石などの希土類磁石は、従来から用いられていたフェライト磁石と比べて約3倍の残留磁束密度を持ち、強力な吸引力を発揮することができる。このため近年では、小型大トルクの要請の強い自動車用モータや、高いエネルギー効率を求められるエアコンの圧縮機用モータなどを中心として、これらの希土類磁石を用いた磁石ロータ(Permanent Magnet Rotor)の採用が進み、大きな効果が得られてきた。
しかし、これら希土類磁石の材料は希少金属(レアアース)と呼ばれ、埋蔵量が鉄やアルミニウムなどのベースメタルと比べて極端に少なく、採掘される場所も限られている。このため、従来のフェライト磁石に比べて非常に高額である。このような背景から、希土類磁石は回転電機の高効率化と小型大トルク化を実現する有効な材料である一方で、低価格の回転電機を提供していくために、希土類磁石を用いずに、同等のモータ性能を実現させようとする動きが活性化している。
下記特許文献1に記載されている技術では、保持力は小さいが重量単価の安いフェライト磁石を用いて、ネオジム磁石と同等の吸引力を発生させる手段として、I型埋め込み磁石ロータを採用している。
下記特許文献2に記載されている技術では、磁性金属からなる円柱体2aに永久磁石5aおよび5bを埋め込んだ回転子を固定する手段として、円筒体4を用いる構成が開示されている。
特開2010−183684号公報 特開2011−239650号公報
上記特許文献1に記載されている技術では、磁極を固定する手段として樹脂を用いている。しかし、樹脂で磁極ピースと磁石を支持するロータ構造は、強度の観点で大きな反力を受けることができない。また、自動車用のモータや発電機など、温度や湿度などの使用環境が厳しい回転電機においては、樹脂の熱変形や劣化なども心配される。
上記特許文献2に記載されている技術では、永久磁石5aおよび5bの内周側が磁性体によって構成されているので、磁性体と永久磁石の間で磁束が流れることにより、回転力が減少すると考えられる。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、I型の埋め込み磁石ロータを採用した、堅牢かつ効率のよい回転電機を提供することを目的とする。
本発明に係る回転電機は、非磁性体の筒状部品の外周部分に磁極ピースを固定し、隣接する磁極ピース間に永久磁石を配置した構造を有する。
本発明に係る回転電機によれば、ロータの内周側に無駄な磁束を流すことなく、磁極ピースと永久磁石をロータとして一体化し、強固に保持することができる。これにより、フェライト磁石などの安価な永久磁石を採用した、堅牢かつ効率のよいI型埋め込み磁石ロータを得ることができる。
上記した以外の課題、構成、および効果は、以下の実施形態の説明により明らかになるであろう。
I型埋め込み磁石ロータのロータ部分を示す図である。 従来型の表面磁石モータのロータ部分を示す図である。 I型埋め込み磁石ロータの磁束の流れを示す図である。 既存のI型埋め込み磁石ロータにおいて部材を固定する手段を示す図である。 筒状部品7の斜視図である。 磁極ピース3の斜視図である。 磁極ピース3と筒状部品7を嵌合した状態を示す斜視図である。 I型埋め込み磁石ロータ14の構成図である。 I型埋め込み磁石ロータ14とステータ15を組み合わせた状態を示す斜視図である。 実施形態2における筒状部品7の斜視図である。 実施形態3における筒状部品7の斜視図である。 実施形態4において板状部材17を形成するブロック部材20の上面図である。 実施形態5における筒状部材7の斜視図である。 実施形態6においてI型埋め込み磁石ロータ14を構成する1層分の部材を示す斜視図である。 図14に示す1層分の部材を積層して形成した筒状部材7の斜視図である。
<従来のI型埋め込み磁石ロータ>
以下ではまず、比較例として従来のI型埋め込み磁石ロータについて説明し、その後に本発明に係る回転電機の構成を説明する。
図1は、I型埋め込み磁石ロータのロータ部分を示す図である。I型埋め込み磁石ロータは、保持力は小さいが重量単価の安いフェライト磁石を用いて、ネオジム磁石と同等の吸引力を発生させる手段として用いられる。
I型埋め込み磁石ロータにおいては、セグメント磁石1の長手方向がロータ2の径方向を向くように配置される。すなわち、ロータ2の外周側にステータの内周面が位置する。周方向に配置されたセグメント磁石1の間には、電磁鋼板などの磁性体で構成した磁極ピース3が配置される。
図2は、従来型の表面磁石(SPM:Surface Permanent Magnet)モータのロータ部分を示す図である。表面磁石モータにおいては、磁石1の長手方向がロータ2の周方向に沿うように配置されている。すなわち、ロータ2の外周側にステータの内周面が位置する。
図1に示すI型埋め込み磁石ロータは、磁石を埋め込む方向を変えることにより、図2に示す従来型の表面磁石ロータよりも、磁石1の長手方向の寸法を大きくすることができる。I型埋め込み磁石ロータにおいては、保持力が希土類磁石に比べて1/3程度のフェライト磁石を用いても、磁石表面積を例えば3倍にすることにより、希土類磁石を用いたロータと同等の吸引力を発生させることができる。なお、磁石表面積を増やすと使用する磁石の体積は増加するが、重量単価が低い分、回転電機のコストを下げることができる。
図3は、I型埋め込み磁石ロータの磁束の流れを示す図である。図3(a)は永久磁石1の内周部4が磁性体である場合の磁束の流れを示し、図3(b)は非磁性体である場合の磁束の流れを示す。
I型埋め込み磁石ロータは、磁極ピース3同士を接触させることなくロータ内周部4に固定する必要がある。ロータ内周部4が磁性体である場合、図3(a)に示すようにロータ内周部4と永久磁石1の間に無駄な磁束が流れてしまい、ステータ5と永久磁石1の間で流れる磁束量が減少する。このため、所望のトルクを得ることができなくなる可能性がある。ロータ内周部4を非磁性体部品で構成することにより、図3(b)に示すようにロータ内周部4に流れる無駄な磁束をなくし、磁束を有効活用して吸引力を確保することができる。
図4は、既存のI型埋め込み磁石ロータにおいて部材を固定する手段を示す図である。図4において、磁極ピース3と永久磁石1を周方向に沿って交互に配置し、全体を非磁性体である樹脂6でモールドし、回転軸と組み合わせてロータを構成している。樹脂6の例としては、PBT(Poly Buthylene Terephthalete)、PPS(Polyphenylene Sulfide)、LCP(Liquid Crystal Polymer)樹脂などの熱可塑性樹脂や、BMC(Bulk Molding Compound)樹脂などの熱硬化性樹脂などが挙げられる。
樹脂6を用いて磁極ピース3と永久磁石1を固定すると、図3(a)に示すような無駄な磁束の流れは抑制することができるが、強度や温度耐性の観点において懸念がある。そこで本発明では、無駄な磁束の流れを抑えつつ堅牢性を増したI型埋め込み磁石ロータの構造を提案する。
<実施の形態1>
以下では図5〜図9を用いて、本発明の実施形態1に係る回転電機を製造する過程を説明する。本発明に係る回転電機は、非磁性体を用いて構成された筒状部品7の外周に磁極ピース3と永久磁石1を固定する構造を有する。
図5は、筒状部品7の斜視図である。アルミニウム(JIS(Japan Industrial Standard)規格のA5052、A2017、A7075)、ステンレス(JIS規格のSUS304)などの非磁性金属を用いて、図5に示すような筒状部品7を製作する。筒状部品7を塊状の一体部品として製作する場合は、切削、押し出し成形、鋳造などの製造手法を用いる。筒状部品7の外周部分には、磁極ピース3と嵌合させるための係合部8を設ける。係合部8は、磁極ピース3が備える対応する係合部の形状に合わせて、溝形状または突起形状とする。
図6は、磁極ピース3の斜視図である。磁極ピース3は、粉末状の磁性体を焼結やバインド材(接着剤)によって固めて構成してもよいし、表面を絶縁コーティングした電磁鋼板を打ち抜き・積層し、(かしめ、溶接などにより)固定して構成してもよい。磁極ピース3の根元側には筒状部品7と嵌合させるための係合部9が設けられる。係合部9は、筒状部品7が備える係合部8の形状に合わせて、突起形状または溝形状とする。また、永久磁石1がロータの外周に飛び出さないように、磁極ピース3の先端にブリッジ10を設ける。これに代えて、磁極ピース3の先端に楔を挿入する溝を設けてもよい。
図7は、磁極ピース3と筒状部品7を嵌合した状態を示す斜視図である。磁極ピース3の係合部9と筒状部品7の係合部8の位置を合わせて嵌合させ、さらに筒状部品7と各磁極ピース3の間に形成される空間に板状の永久磁石1を挿入する。永久磁石1の破損を防止するために、接着材などを用いて、磁極ピース3、筒状部品7、永久磁石1を固着してもよい。
図8は、I型埋め込み磁石ロータ14の構成図である。図8(a)はI型埋め込み磁石ロータ14の斜視図、図8(b)は一部を抜粋した上面図である。
磁極ピース3が変形して永久磁石1が周方向に飛び出さないように、磁極ピース3のブリッジ10の内周側に、絶縁紙、樹脂、金属などで構成された板材を楔11として挿入する(図8(b))。さらに、永久磁石1がロータ軸方向に飛び出さないように、また、磁極ピース3と筒状部品7がロータ軸方向に分解しないように、筒状部品7の軸方向に沿った両端面に円板12を張り付ける。そして、回転軸13と筒状部品7を、ボルト締め、キー、ナーリング(回転軸13の表面に軸方向に沿って配置した突起を、筒状部品7の内周面に噛み込ませる)、圧入などを用いて一体化させ、I型埋め込み磁石ロータ14を構成する。
図9は、I型埋め込み磁石ロータ14とステータ15を組み合わせた状態を示す斜視図である。図9に示すように、I型埋め込み磁石ロータ14をステータ15の内周に組み込み、回転軸13の両端をベアリングで回転可能に支持する(図示せず)。ステータ15は、内周に複数の溝(スロット)を設けた筒状に電磁鋼板を打ち抜いて積層・固定し、ティースの周りを樹脂製のインシュレータで保護した後、コイルを巻線し、コイルの端末線を接続して電気回路を構成したものである。ステータコイルの入力線に電流を流すと、ステータコイルの電磁石によってステータコアの内周面に回転する磁界が生じ、I型埋め込み磁石14の永久磁石1と引き付け合って同期して回転をする。
<実施の形態1:まとめ>
以上のように、本実施形態1に係る回転電機は、非磁性金属を用いて構成された筒状部品7と磁極ピース3を軸方向に嵌合させることにより、磁極ピース3の内周側に無駄な磁束を通さずに、磁極ピース3を強固に保持することができる。これにより、高額な希土類磁石を用いずに、大出力の回転電機を実現することができる。
<実施の形態2>
磁極ピース3と筒状部品7の嵌合寸法は、JIS規格におけるH7穴とg6軸程度の寸法公差で組み立てることが望ましい。しかし、外周面に多数(本実施形態2では56)の係合部8を上記寸法精度で形成した筒状部品7を、切削、押し出し、鋳造などの手法によって製造するのは時間がかかり、部品が高額となる。そこで本発明の実施形態2では、上記寸法精度の係合部8を設けた板状部材を積層することによって筒状部品7を形成する構成例を説明する。その他の構成は実施形態1と同様である。
図10は、本実施形態2における筒状部品7の斜視図である。実施形態1で説明したものと同じ非磁性金属板(例えば厚さ0.8mm、1.0mmなど)を打ち抜いて形成した板状部材17を積層・固定(かしめ、溶接など)し、筒状部品7を構成する。
板材(ロール材)を打ち抜き積層する手法は、従来の回転電機のステータやロータを製造するため電磁鋼板を打ち抜き積層する際にも用いられている手法であり、短時間で高精度に係合部8を設けた板状部材17を製造することができる。さらに、板状部材17の表面に絶縁コーティングを施しておけば、渦電流による損失を抑制することができる。強度を要求しない場合は、板状部材17の材料は金属に限定する必要はなく、樹脂などを用いても構わない。
以上のように、本実施形態2によれば、非磁性体の板状部材17を積層・固定することにより、筒状部品7の係合部8を高精度かつ短時間に形成することができる。また、板状部材17(または打ち抜き前の板材)の表面を絶縁コーティングすることにより、渦電流の発生を防止し、回転電機の効率低下を抑制することができる。
<実施の形態3>
板状部材17を積層することによって筒状部品7を形成すると、金型形状や板厚偏差によって層毎に僅かな形状差が生じ、筒状部品7の形状精度が低下する可能性がある。そこで本発明の実施形態3では、実施形態2で説明した手法において、筒状部品7の形状精度をさらに向上させる構成例を説明する。
図11は、本実施形態3における筒状部品7の斜視図である。本実施形態3では、図11に示すように、板状部材17を積層して筒状部品7を形成する際に、係合部8と同じピッチまたはその整数倍のピッチで金型と板材を相対的に回転させながら打ち抜き、層毎の位置を回転方向に沿ってずらしながら積層する。積層位置を層毎にずらす点以外は実施形態2と同様である。
層毎に積層位置をずらすことにより、金型形状や素材の板厚偏差を吸収し、筒状部品7の外周の垂直度を高めることができる。これにより、ステータ内周とI型埋め込み磁石ロータ14の間のギャップが均一となるので、回転電機のコギングを小さく抑えることができる。
なお、必ずしも全ての層の積層位置が互いに異なるようにする必要はなく、少なくともいずれかの層の積層位置が他の層とは異なるようにすれば、相応の効果を発揮することができる。
<実施の形態4>
直径の大きなロータの場合、非磁性体の筒状部品7をリング状部材の打ち抜き・積層によって一体的に構成しようとすると、材料利用率が悪く、コスト増の要因となる。そこで本発明の実施形態4では、複数の部材を連結することにより板状部材17を形成する構成例を説明する。その他の構成は実施形態3と同様である。
図12は、本実施形態4において板状部材17を形成するブロック部材20の上面図である。ブロック部材20は、板状部材17を周方向に沿って分割し、周方向に沿った一端に突起18を設け、他端に溝19を設けた部材である。層間を安定的に固定するため、さらにかしめ21を設けてもよい。ブロック部材20を周方向に沿って連結し、隣接する突起18と溝19を嵌合することにより、板状部材17を形成することができる。
本実施形態4によれば、個々のブロック部材20は板状部材17よりも遥かに小さいので、筒状部品7を高い材料利用率で製造することができる。
<実施の形態5>
本発明の実施形態5では、実施形態3で説明した層毎に積層位置をずらす手法を、実施形態4で説明したブロック部材20を連結する構成の下において適用した構成例を説明する。その他の構成は実施形態4と同様である。
図13は、本実施形態5における筒状部材7の斜視図である。まず、最終的な筒状部品7の積厚よりも薄くブロック部材20を積層し、これを周方向に沿って連結してリング状部材を構成する。ブロック部材20の連結位置が層毎に異なるように各層を積層する。
積層したブロック部材20同士は、実施形態4で説明したような突起18と溝19を用いて固定してもよいし、溶接・かしめなどによって連結してもよい。
連結位置が層毎に異なるようにすることにより、筒状部品7を周方向に分割した場合でも、軸方向においては形状と寸法が均一化されるため、筒状部品7の垂直度が向上し、実施形態3と同様に回転電機のコギングを低く抑えることができる。
なお、必ずしも全ての層においてブロック部材20同士の連結位置が異なるようにする必要はなく、少なくともいずれかの層の連結位置が他の層とは異なるようにすれば、相応の効果を発揮することができる。
<実施の形態6>
実施形態3と5では、板状部材17またはブロック部材20の積層位置を層毎にずらすことにより、筒状部品7の形状精度を向上させることを説明した。本発明の実施形態6では、磁極ピース3を形成する板状磁極ピース22と板状部材17を連結して積層することにより回転電機を形成する構成例を説明する。その他の構成は実施形態1〜5と同様であるため、以下では板状磁極ピース22と板状部材17を連結した部材を中心に説明する。
図14は、本実施形態6においてI型埋め込み磁石ロータ14を構成する1層分の部材を示す斜視図である。電磁鋼板の打ち抜きなどによって生成した板状磁極ピース22と、実施形態2で説明した板状部材17を、図14に示すように係合部8と9によって連結する。図14では記載の便宜上、板状磁極ピース22を1つのみ示しているが、板状部材17の全周にわたって板状磁極ピース22を連結する。
図15は、図14に示す1層分の部材を積層して形成した筒状部材7の斜視図である。図14に示す部材を積層する際に、実施形態3と同様に各層を一定角度で回転させながら積層し、溶接などを用いて固定する。磁極ピース3と円筒状部品7が構成する空隙の形状に合わせて永久磁石1を配置すると、スキュー(軸方向に対して磁気回路が斜めになっていること)の付いたI型埋め込み磁石ロータ14を構成することができる。
各層を回転しながら積層することにより、実施形態3と同様に筒状部品7の形状寸法を軸方向で均一化し、I型埋め込み磁石ロータ14の円筒度を高めて回転電機のコギングを低くすることができる。さらに、板状部材17と板状磁極ピース22を連結した層部材を層毎に回転方向にずらしながら積層することにより、スキューを形成して回転電機のコギングを抑制することができる。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることもできる。また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることもできる。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成を追加・削除・置換することもできる。
1:永久磁石、2:ロータ、3:磁極ピース、4:ロータ内周部、5:ステータ、6:樹脂、7:筒状部品、8〜9:係合部、10:ブリッジ、11:楔、12:円板、13:回転軸、14:I型埋め込み磁石ロータ、15:ステータ、17:板状部材、18:突起、19:溝、20:ブロック部材、21:かしめ、22:板状磁極ピース。

Claims (9)

  1. 磁性体を用いて構成された複数の磁極ピースと、
    非磁性体を用いて構成された筒状部品と、
    前記筒状部品に連結された回転軸と、
    を備え、
    前記筒状部品の外周に設けられた係合部と前記磁極ピースが有する係合部とが嵌合して前記磁極ピースと前記筒状部品が固定され、
    隣接する前記磁極ピースの空隙部分に永久磁石配置され、
    前記筒状部品は、非磁性体を用いて構成された板状部材を積層して形成され、前記板状部材の表面には絶縁コーティングが施されている
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 積層された前記板状部材のうち少なくとも一部は、前記回転軸の回転方向に沿った位置が他の前記板状部材とは異なるようにして積層されている
    ことを特徴とする請求項記載の回転電機。
  3. 前記筒状部品は、
    前記筒状部品の外周部分の一部を成すブロック部材を前記回転軸の回転方向に沿って連結することにより構成した前記板状部材を積層して形成されている
    ことを特徴とする請求項記載の回転電機。
  4. 積層された前記板状部材のうち少なくとも一部は、
    前記板状部材を構成する前記ブロック部材の前記回転方向に沿った連結位置が、他の前記板状部材を構成する前記ブロック部材の前記回転方向に沿った連結位置のうち少なくとも一部と異なるように積層されている
    ことを特徴とする請求項記載の回転電機。
  5. 前記磁極ピースは、磁性体を用いて構成された板状部材を積層して形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  6. 前記磁極ピースと前記筒状部品は、層部材を積層して形成されており、
    前記層部材においては、前記磁極ピースを形成する板状部材と、前記筒状部品を形成する板状部材とそれぞれ各前記係合部によって嵌合されている
    ことを特徴とする請求項記載の回転電機。
  7. 前記部材は、前記回転軸の回転方向に沿った位置が層毎に一定の回転角でずれるようにして積層されている
    ことを特徴とする請求項記載の回転電機。
  8. 前記筒状部品は、非磁性金属を用いて構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  9. 前記筒状部品は、JIS規格が規定している非磁性金属である、A5052、A2017、A7075、SUS304のうち少なくともいずれかを用いて構成されている
    ことを特徴とする請求項記載の回転電機。
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