JP5962055B2 - 界磁極用磁石体 - Google Patents

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Description

本発明は界磁極用磁石体に関するものである。
従来、1つの永久磁石を破断分割して形成した複数の磁石片の破断面どうしを向かい合わせて配置した界磁極用磁石体が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示された界磁極用磁石体は、例えばロータのスロットに挿入され、永久磁石型回転電機に用いられる。
特開2009−33958号公報
しかし、上記発明の磁石片の破断面には破断分割された際に破断エッジが発生する場合がある。破断エッジが発生した磁石片を、ロータのスロット、例えば鋼板を積層して構成された積層コアのスロットに挿入する場合には、磁石片の破断エッジがスロットの内壁、例えば積層コアを形成する鋼板の境界部分に引っ掛かり、磁石片を容易にスロットに挿入できない。
磁石片を容易にスロットに挿入するために、破断分割した磁石片の破断面どうしを接着剤で接着して磁石体を形成し、この磁石体をスロットに挿入することも可能である。
しかし、この場合、磁石片に接着剤を塗布する塗布処理、および接着剤を乾燥させる熱硬化処理が必要となり、これらの処理を行うための設備コストが高くなる、といった問題点がある。
本発明はこのような問題点を解決するために発明されたもので、界磁極用磁石体を低い設備コストで提供することを目的とする。
本発明のある態様に係る界磁極用磁石体は、永久磁石型回転電機のロータのスロットに挿入される界磁極用磁石体である。界磁極用磁石体は、永久磁石を破断分割した複数の磁石片を一列に配置した磁石体と、磁石体に巻かれ、複数の磁石片を縛って固定するワイヤと、ワイヤ端を固定する連結ホルダを備え、磁石体はワイヤによって連結ホルダに固定され、連結ホルダは、ワイヤを巻き付け可能な円筒状の突起部を備える
この態様によると、磁石体にワイヤを巻いて、磁石片を縛ることで磁石体を低い設備コストで製造することができる。
第1実施形態のロータの斜視図であり、樹脂を充填した後のロータを示す図である。 第1実施形態のロータの斜視図であり、樹脂を充填する前のロータを示す図である。 界磁極用磁石体の斜視図である。 連結ホルダ付近の拡大図である。 ロータの一部を連結ホルダから見た正面図である。 界磁極用磁石体を製造する過程を説明する図である。 界磁極用磁石体を製造する過程を説明する図である。 界磁極用磁石体を製造する過程を説明する図である。 界磁極用磁石体を製造する過程を説明する図である。 界磁極用磁石体を製造する過程を説明する図である。 界磁極用磁石体を製造する過程を説明する図である。 界磁極用磁石体を固定する過程を説明する図である。 第2実施形態のロータの概略断面図である。 第2実施形態を用いない場合の問題点を説明するための図である。 本実施形態の変形例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の本実施形態について説明する。
図1、図2は第1実施形態の永久磁石埋込型回転電機のロータの斜視図である。図1は樹脂を充填した後のロータの斜視図であり、図2は樹脂を充填する前のロータの斜視図である。
ロータ1は、ロータコア2と、界磁極用磁石体3と、ロータコア2と一体となって回転する回転軸(図示せず)とを備える。
ロータコア2は、例えば円形のケイ素鋼板を軸方向に積層した積層コアである。ロータコア2は、回転軸が挿入される挿入孔4と、界磁極用磁石体の一部が挿入されるスロット5とを備える。ロータコア2は回転軸の軸芯を中心として回転する。
スロット5は、周方向に複数形成され、周方向に所定の間隔を設けて配置される。図1においてスロット5を破線で示す。スロット5は、磁石体6を保持する保持部5aと、磁石体6の磁束短絡防止、および遠心力による応力の緩和のために周方向の両端に空隙部5bが形成されている。
界磁極用磁石体3について図3を用いて説明する。図3は界磁極用磁石体3の斜視図である。
界磁極用磁石体3は、磁石体6と、連結ホルダ7と、ワイヤ8とを備える。
磁石体6は、永久磁石を破断分割した複数の磁石片6aを各破断面同士が向かい合うように一列に配置して構成される。磁石体6にはワイヤ8が巻かれ、複数の磁石片6aはワイヤ8によって縛られて固定され、磁石片6aは一体化する。
連結ホルダ7について図4、図5を用いて説明する。図4は連結ホルダ7付近の拡大図である。図4は説明のためワイヤ8を省略している。図5はロータ1の一部を連結ホルダ7側から見た正面図である。図5は説明のためワイヤ8の一部を省略している。
連結ホルダ7は、平板部10と、突起部11と、切欠部12とを備える。連結ホルダ7は、ワイヤ8によって磁石体6とともに縛られる。これによって、磁石体6は連結ホルダ7に固定され、連結ホルダ7と磁石体6とは一体化する。
平板部10は、磁石体6に当接する。平板部10はスロット5よりも大きく、磁石体6をスロット5に挿入した場合に、平板部10はロータコア2の端面に当接し、軸方向における磁石体6の位置を決定する。つまり、平板部10は、軸方向におけるストッパーとして機能する。
突起部11は、磁石体6と当接する面とは反対側に位置する平板部10の面から軸方向に突出する。突起部11は円筒状である。突起部11にはワイヤ端が突起部11の外周に沿って巻かれ、突起部11はワイヤ端を固定する。また、ワイヤ8を磁石体6に巻く途中にワイヤ8が突起部11を経由すると、突起部11は磁石体6に巻いたワイヤ8を固定しつつ、ワイヤ8の巻き方向(進行方向)を変更する。
切欠部12は、平板部10の側面からスロット5側に向けて平板部10の一部を切り欠くことで形成され、軸方向から見た場合に略V字状となる。切欠部12にはワイヤ8がかけられ、磁石体6に巻かれるワイヤ8の位置を決定する。切欠部12は、軸方向から見た場合に向かい合う2つの切欠部12の中心線Lが重なるように形成される。この一対の切欠部12のうち一方の切欠部12にワイヤ8をかけて、磁石体6を一周し、もう一方の切欠部12にワイヤ8をかけて、突起部11にワイヤ8を巻くことで、磁石片6aが縛られ、また磁石体6と連結ホルダ7とが縛られて一体化する。なお、本実施形態では三対の切欠部12を設けているが、図5には一例として一対の切欠部12の中心線Lのみを記載している。切欠部12は、磁石体6とスロット5の内壁との距離が短くなる箇所、つまり保持部5aに対応する箇所に形成される。これにより、切欠部12にワイヤ8がかけられ、磁石体6がスロット5に挿入されると、ワイヤ8は保持部5aと磁石体6との間に配置される。
切欠部12および突起部11は、一対の切欠部12の中心線と、突起部11からこの一対の切欠部12へ延びるワイヤ8とが、軸方向から見た場合に略平行となり、重なるように形成される。これによって、詳しくは後述するが、ワイヤ8を磁石体6および連結ホルダ7に容易に巻き付けることができる。
ワイヤ8は、非導電材で構成される。また、ワイヤ8は非磁性材で構成される。ワイヤ8は、連結ホルダ7および磁石体6に巻かれて、磁石片6aを縛り磁石片6aを固定し、さらに磁石体6と連結ホルダ7とを縛って磁石体6と連結ホルダ7とを固定して一体化する。
界磁極用磁石体3は、詳しくは後述する金型を用いて充填される樹脂15によってロータコア2に固定される。樹脂15はスロット5に挿入される磁石体6およびワイヤ8とスロット5の内壁との間、および図1に示すようにロータコア2の端面に環状に設けられる。環状の樹脂15からは、突起部11の一部が突出している。つまり、界磁極用磁石体3は、環状の樹脂15から突出する箇所を除いて樹脂15によって覆われている。
次に界磁極用磁石体3の製造方法について説明する。
まず、永久磁石を分割破断した磁石片6aを破断面同士が向かい合うように第1整列治具20、および第2整列治具21によって形成する受け部に挿入し、磁石体6を構成する。その後連結ホルダ7を受け部に挿入する(図6(A))。第1整列治具20は磁石体6の幅方向に一対設けられる。第2整列治具21は磁石体6の厚さ方向に一対設けられる。なお、以下の界磁極用磁石体の製造方法の説明では、突起部11、および切欠部12に適宜符号a〜cを付して説明する。
第1整列治具20および第2整列治具21は、各整列治具20、21のみによって磁石体6および連結ホルダ7を保持することができる。第1整列治具20は、磁石体6および連結ホルダ7を磁石体6の幅方向で保持する。第1整列治具20は、幅方向に前進、または後退し、幅方向に延びる軸を中心に磁石体6および連結ホルダ7を保持したまま回転することができる。第2整列治具21は、磁石体6および連結ホルダ7を磁石体6の厚さ方向で保持する。第2整列治具21は、厚さ方向に前進、または後退し、厚さ方向に延びる軸を中心に磁石体6および連結ホルダ7を保持したまま回転することができる。
磁石片6aおよび連結ホルダ7を第1整列治具20および第2整列治具21に挿入した後に、第1整列治具20によって磁石体6および連結ホルダ7を保持し、第2整列治具21を後退させる。その後ワイヤ8を突起部11aに巻き付けて、ワイヤ端を突起部11aに固定する(図6(B))。そして、ワイヤ8を切断することで1ターン目のワイヤ8を巻くための準備が整う(図6(C))。突起部11aに巻き付けた後に突起部11aから延びるワイヤ8は1ターン目でワイヤ8をかける一対の切欠部12aの中心線に重なっている。
次に第1整列治具20によって保持した磁石体6および連結ホルダ7を、第1整列治具20とともに回転させて、1ターン目のワイヤ8を磁石体6および連結ホルダ7に巻き付ける(図7(A)〜(D))。突起部11aにワイヤ8を巻き付けた後に突起部11aから延びるワイヤ8は、1ターン目でワイヤ8をかける一対の切欠部12aの中心線に重なっているので、第1整列治具20を回転させるだけで、ワイヤ8は切欠部12aにかかり、ワイヤ8は磁石体6に巻き付き、磁石片6aを縛り、磁石体6と連結ホルダ7を縛ることができる。
次に2ターン目のワイヤ8を巻くためにワイヤ8を移動させる。
ここでは、ワイヤ端を固定した突起部11aにワイヤ8を反時計回りに270度巻いてワイヤ8を幅方向に沿って延ばす(図8(A))。そして、もう一方の突起部11bにワイヤ8を反時計回りに270度巻き付ける(図8(B))。これによって、2ターン目のワイヤ8を巻くための準備が整う。突起部11bから延びるワイヤ8は2ターン目のワイヤ8をかける一対の切欠部12bの中心線に重なっている。
次に磁石体6および連結ホルダ7を第1整列治具20とともに回転させることで、2ターン目のワイヤ8を磁石体6および連結ホルダ7に巻き付け、磁石片6a、および磁石体6と連結ホルダ7とをさらに縛る(図9(A)〜(D))。突起部11bから延びるワイヤ8は2ターン目でワイヤ8を巻き付ける一対の切欠部12bの中心線と重なっているので、第1整列治具20を回転させるだけで、ワイヤ8は切欠部12bにかかり、ワイヤ8は磁石体6に巻き付き、磁石片6aを更に縛り、磁石体6と連結ホルダ7を更に縛ることができる。
次に3ターン目のワイヤ8を巻くために第2整列治具21によって磁石体6および連結ホルダ7を保持し、ワイヤ8を移動させる。
ここでは、第2整列治具21によって磁石体6および連結ホルダ7を保持し、第1整列治具20を後退させる(図10(A))。そして、突起部11bにワイヤ8を反時計回りに270度巻いてワイヤ8を幅方向に沿って延ばす(図10(B))。これによって、3ターン目のワイヤ8を巻くための準備が整う。突起部11bから延びるワイヤ8は3ターン目にワイヤ8をかける一対の切欠部12cの中心線に重なっている。
次に磁石体6および連結ホルダ7を第2整列治具21とともに回転させることで、3ターン目のワイヤ8を磁石体6および連結ホルダ7に巻き付け、磁石片6a、磁石体6および連結ホルダ7をさらに縛る(図11(A)〜(D))。これによって、1ターン目のワイヤ8、および2ターン目のワイヤ8と直交する3ターン目のワイヤ8が磁石体6および連結ホルダ7を巻き付けられる。突起部11bから延びるワイヤ8は3ターン目にワイヤ8をかける一対の切欠部12cの中心線と重なっているので、第2整列治具21を回転させるだけで、ワイヤ8は切欠部12cにかかり、ワイヤ8は磁石体6に巻き付き、磁石片6aを更に縛り、磁石体6と連結ホルダ7を更に縛ることができる。
最後にワイヤ8を突起部11bに巻き付けてワイヤ端を固定し、ワイヤ8を切断する。
このようにして、ワイヤ8によって磁石片6aを縛り、および磁石体6と連結ホルダ7とを縛って一体化する。
次に、界磁極用磁石体3をスロット5に挿入して、樹脂15によって界磁極用磁石体3をロータコア2に固定する方法について図12を用いて説明する。図12において、樹脂15の流れを矢印で示す。
まず、ロータコア2を第1樹脂充填用金型30にセットし、スロット5に界磁極用磁石体3を挿入する。磁石体6をワイヤ8によって縛っているので、界磁極用磁石体3がスロット5の内壁に摺接する場合であっても、ワイヤ8とスロット5の内壁とが摺接する。ワイヤ8は、磁石体6とスロット5の内壁との距離が短くなる箇所に設けられている。そのため、磁石片6aに破断エッジがある場合でも、破断エッジがスロット5の内壁と接触することを抑制することができ、磁石体6をスロット5に容易に挿入することができる。界磁極用磁石体3は、平板部10がロータコア2に当接すると、軸方向の位置が固定される。このとき、第1樹脂充填用金型30と界磁極用磁石体3の先端部に位置するワイヤ8との間には、樹脂15を界磁極用磁石体3とスロット5の内壁との間に十分に行き渡らせるための隙間が形成されている。
その後、界磁極用磁石体3の連結ホルダ7の上部から第2樹脂充填用金型31をセットする。このとき、突起部11をガイドピントして使用し、突起部11を第2樹脂充填用金型31のガイド穴に挿入する。これにより、界磁極用磁石体3の位置が固定される。第2樹脂充填用金型31と平板部10およびロータコア2との間には軸方向から見た場合に環状となる隙間が形成される。
第2樹脂充填用金型31の樹脂流入口から樹脂15が流入すると、切欠部12から磁石体6とスロット5との間に樹脂15が流入する。樹脂15は、第1樹脂充填用金型30に当たり、第1樹脂充填用金型30と磁石体6、およびワイヤ8との間に設けた隙間に回りこんだ後に、第2樹脂充填用金型31(連結ホルダ7)側に向けて上昇し、磁石体6とスロット5との間に樹脂15が充填される。また、平板部10およびロータコア2と第2樹脂充填用金型31との間の環状の隙間にも樹脂15が充填される。
このようにして、界磁極用磁石体3は樹脂15によってロータコア2に固定される。
本発明の第1実施形態の効果について説明する。
ワイヤ8によって破断分割した磁石片6aを縛ることで、界磁極用磁石体3をロータコア2のスロット5に挿入する場合に、磁石片6aに破断エッジが発生している場合でも、破断エッジがスロット5の内壁に引っかかることを抑制し、界磁極用磁石体3の磁石体6をスロット5に容易に挿入することができる。
本実施形態を用いずに磁石片を接着剤で接着して磁石体を構成し、磁石体をスロットに挿入することも可能であるが、この場合には磁石片に接着剤を塗布し、各磁石片を接着し、接着剤を熱硬化させる必要があり、これらの処理を行うための設備コストが高くなる。
本実施形態では、磁石片6aをワイヤ8で縛るだけでよく、界磁極用磁石体3を製造するための設備コストを低くすることができる。
連結ホルダ7にワイヤ端を固定し、連結ホルダ7と磁石体6とをワイヤ8によって一体化する。これにより、磁石片6a、および磁石体6と連結ホルダ7とをワイヤ8によって容易に縛り、一体化することができる。
連結ホルダ7に円筒状の突起部11を設け、突起部11にワイヤ8を巻くことで、ワイヤ端を固定することができる。突起部11を円筒状とすることで、突起部11に巻いたワイヤ8にかかるテンションが或る箇所に集中することを抑制し、ワイヤ8が切れることを抑制しつつ、磁石片6a、および磁石体6と連結ホルダ7とをワイヤ8によって縛ることができる。また、ワイヤ8を巻いている途中にワイヤ8が突起部11を経由することで、ワイヤ8の進行方向を容易に変更することができる。
ワイヤ8の巻き位置を決める切欠部12を備え、向かい合う一対の切欠部12の中心線と突起部11から一対の切欠部12へ延びるワイヤ8とが、軸方向から見た場合に重なるように切欠部12と突起部11とを設ける。これにより、突起部11にワイヤ8を巻いた後にワイヤ8を切欠部12に容易に、かつ確実にかけることができ、磁石片6a、および磁石体6と連結ホルダ7とをワイヤ8によって容易に縛ることができる。
ワイヤ8はスロット5の保持部5aと磁石体6との間に設けられる。これにより、磁石体6とスロット5との距離が短くなる箇所にはワイヤ8が配置されるので、破断エッジが発生した場合であっても破断エッジがスロット5の内壁に引っかかることを抑制し、界磁極用磁石体3の磁石体6をスロット5に容易に挿入することができる。
磁石体6をスロット5に挿入した場合に、連結ホルダ7がロータコア2に当接することで、軸方向における磁石体6の位置を決めることができる。
磁石体6にワイヤ8を巻くことで、スロット5の内壁と磁石体6との間に隙間を設けることができ、この隙間に樹脂15を充填し、樹脂15によって磁石体6をスロット5に固定する。これにより磁石体6を樹脂15で覆うことができ、樹脂15によって磁石体6が錆びることを抑制することができる。また、磁石体6に防錆処理を施す工程を省略しつつ、界磁極用磁石体3をロータコア2に固定することができる。
連結ホルダ7の平板部10を環状の樹脂15によって覆うことで切欠部12、および突起部11から切欠部12へ延びるワイヤ8を樹脂15によって覆うことができ、磁石体6およびワイヤ8に防錆処理を施す処理を省略しつつ、界磁極用磁石体3をロータコア2に固定することができる。
樹脂15から突起部11の一部を突出させることで、樹脂15を流す際に突起部11を第2樹脂充填用金型31に対するガイドピントして用いることができる。これにより、樹脂15を流入させた場合に界磁極用磁石体3の位置がずれることを抑制し、ずれによるワイヤ8の断線を抑制することができる。
ワイヤ8を非導電材で構成することで、回転電機を作動させる場合にワイヤ8で渦電流が発生することを防止することができ、回転電機の発熱を抑制することができる。
ロータコアの端面から磁気回路の一部となりうる部位が突出している場合には、突出した部位から磁束がステータ側や、ロータの周方向に漏れて回転電機のトルク特性を低下させるおそれがある。そのため、連結ホルダ7がロータコア2の端面よりも軸方向に突出する本実施形態においては、ワイヤ8を磁性材で構成すると回転電機のトルク特性を低下させるおそれがある。そこで、本実施形態ではワイヤ8を非磁性材で構成することで、回転電機のトルク特性の低下を抑制することができる。
次に本発明の第2実施形態について図13を用いて説明する。図13は第2実施形態のロータ1の概略断面図である。
第2実施形態の永久磁石埋込型回転電機のロータ1は、軸方向においてスロット5の両端から界磁極用磁石体3を挿入し、樹脂15によってロータコア2に界磁極用磁石体3を固定する。つまり、1つのスロット5に対して逆方向に2つの界磁極用磁石体3を挿入し、樹脂15によって2つの界磁極用磁石体3を固定する。各連結ホルダ7はロータコア2の端面と当接する。
第2実施形態の効果について説明する。
本実施形態を用いない場合には、ロータコアを構成する鋼板を挟持し、鋼板が剥がれることを防ぐためにロータコアの両端面に金属製のエンドプレートが設けられ、エンドプレートを回転軸に設けたストッパーによって締め付けている。
本実施形態では、エンドプレートなどを設けずに、界磁極用磁石体3と樹脂15とによってロータコア2を挟持し、固定することができ、コストを削減することができる。また、樹脂15による界磁極用磁石体3の固定と、ロータコア2の固定を一つの工程で行うことができ、生産性をよくすることができる。
また、本実施形態の連結ホルダ7を用いずに、樹脂40のみで磁石体41をロータコア42に固定する場合には、図14の矢印で示すロータコア42の端面と樹脂40との境界となる箇所に応力が集中し、樹脂40が劣化するおそれがある。本実施形態では、剛性が高い連結ホルダ7の平板部10がロータコア2の端面と当接する。剛性が高い連結ホルダ7がロータコア2に当接することで、応力が集中することを低減し、界磁極用磁石体が劣化することを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上記実施形態においては連結ホルダ7を設け、連結ホルダ7と磁石体6とをワイヤ8によって縛っているが、連結ホルダ7を用いずに磁石体6のみをワイヤ8によって縛ってもよい。
上記実施形態では、図5に示すようにワイヤ8を磁石体6および連結ホルダ7に巻いているが、これに限られず、例えば図15(A)、(B)に示すように巻いてもよい。界磁極用磁石体3をスロット5に挿入する場合に、磁石片6aの破断エッジがスロット5の内壁に引っかからず、磁石体6を容易にスロット5に挿入できればよい。
1 ロータ
2 ロータコア
3 界磁極用磁石体
6 磁石体
6a 磁石片
7 連結ホルダ
8 ワイヤ
11 突起部
12 切欠部

Claims (10)

  1. 永久磁石型回転電機のロータのスロットに挿入される界磁極用磁石体であって、
    永久磁石を破断分割した複数の磁石片を一列に配置した磁石体と、
    前記磁石体に巻かれ、前記複数の磁石片を縛って固定するワイヤと
    ワイヤ端を固定する連結ホルダを備え、
    前記磁石体は前記ワイヤによって前記連結ホルダに固定され、
    前記連結ホルダは、前記ワイヤを巻き付け可能な円筒状の突起部を備えることを特徴とする界磁極用磁石体。
  2. 前記連結ホルダは、前記ワイヤの巻き位置を決める切欠部を備え、
    向かい合う一対の前記切欠部の中心線と、前記突起部から前記一対の切欠部へ延びるワイヤとが、前記ロータの軸方向から見た場合に重なることを特徴とする請求項1に記載の界磁極用磁石体。
  3. 前記ワイヤは、前記磁石体を保持する前記スロットの保持部と前記磁石体との間に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の界磁極用磁石体。
  4. 前記スロットに前記磁石体を挿入した場合に、前記連結ホルダは、前記ロータに当接することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の界磁極用磁石体。
  5. 前記スロットに挿入された前記磁石体および前記ワイヤは樹脂によって覆われていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の界磁極用磁石体。
  6. 前記連結ホルダは、前記樹脂によって覆われていることを特徴とする請求項5に記載の界磁極用磁石体。
  7. 前記突起部の一部は、前記樹脂から突出することを特徴とする請求項6に記載の界磁極用磁石体。
  8. 前記ロータは、鋼板を積層して構成する積層コアであり、
    前記磁石体は、軸方向の両側から前記スロットに挿入され、
    前記樹脂は、前記スロットに挿入された前記磁石体を前記ロータに固定し、かつ前記鋼板を積層方向に固定することを特徴とする請求項5から7のいずれか一つに記載の界磁極用磁石体。
  9. 前記ワイヤは、非導電材で構成されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の界磁極用磁石体。
  10. 前記ワイヤは、非磁性材であることを特徴とする請求項1から9のいずれか一つに記載の界磁極用磁石体。
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