JP2012526928A - フラップ扉駆動システム - Google Patents

Abstract

本発明は、家具枠体（１７）に可動状態で取り付けられているフラップ扉（１８）のためのフラップ扉駆動システム（１５）に関係する。このシステムは、家具枠体（１７）の側壁に配置されるように設計されており、フラップ扉（１８）に接続可能な作動アーム（１９）と、作動アーム（１９）に作用する作動力蓄積手段とを備えた機械式作動装置（３）と、記フラップ扉（１８）を駆動するように機械式作動装置（３）に固定され、少なくとも１つの電動モータを備えている電気駆動装置（２）と、電気駆動装置（２）から機械式作動装置（３）への作動力の伝達を担う伝達ステージ（１）とを含んでおり、伝達ステージ（１）は、機械式作動装置（３）および電気駆動装置（２）とは、独立しているハウジングまたは独立した搭載プレートを備えた独立型部品である。
【選択図】図１

Description

本発明は、家具枠体に可動状態に取り付けられたフラップ扉のためのフラップ扉駆動システムに関する。

このフラップ扉駆動システムは、家具枠体の側壁に取り付けられるものであり、フラップ扉に接続可能な作動アームおよび作動アームに作用する作動力蓄積手段を有した機械動作式作動装置（以降“機械式作動装置”）と、フラップ扉を駆動するために機械式作動装置に固定されている電気駆動装置とを含んでいる。

この電気駆動装置は、少なくとも１つの電動モータと、電気駆動装置から機械式作動装置に作動力を伝達させる伝達ステージとを有している。

家具枠体に可動状態に取り付けられたフラップ扉のためのフラップ扉駆動システムそのものは、既に知られており、例えば特許文献１において解説されている。

国際公開第２００８／１３４７８６号パンフレット

その弱点は、フラップ扉駆動システムが、フラップ扉システムのためだけにサイズ化（寸法化）された機械式作動装置用に設計されているため、別の機械式作動装置には搭載できないことである。よって、それぞれの機械式作動装置のために特定サイズの電気駆動装置を製造することが必要となり、コスト高となっていた。

本発明の目的は、上述の弱点を克服し、従来のものに勝るフラップ扉駆動システムを提供することにある。

目的を達成させた本発明によるフラップ扉駆動装置では、伝達ステージは、機械式作動装置および電気駆動装置とは独立したハウジングまたは独立した搭載プレートを備えた独立型部品の形態である。

言い換えれば、電気駆動装置または機械式作動装置の一部ではない伝達ステージが提供される。この伝達ステージは、電気駆動装置および機械式作動装置とは独立して作動できる寸法で提供できる。これは、異なる複数の機械式作動装置を１つの電気駆動装置で駆動できるという利点を有する。

なぜなら、適正にサイズ化されなければならないのは、伝達ステージのみであり、電気駆動装置自体または機械式作動装置ではないからである。よってフラップ扉駆動システムで利用される様々な機械式作動システムおよび電気駆動装置のための安価で多様な形態が提供される。

同様に、後付けで機械式作動装置に本発明の伝達ステージおよび電気駆動装置を取り付けることが可能である。なぜなら電気駆動装置の機械式作動装置への取り付けに関する全ての必要な設計要素は、伝達ステージを利用して可能となるからである。

もし、伝達ステージにハウジングが提供されていれば、それは特に簡単に機械式作動装置に取り付けられる。あるいは、電気駆動装置は、伝達ステージに容易に搭載できる。

本発明のさらなる好適実施態様は、従属請求項において定義されている。

別の実施態様において、伝達ステージの伝達部が作動力伝達を電気駆動装置から機械式作動装置へ局部的に移すことができることが有利であると証明されている。従って伝達ステージは、電気駆動装置の作動力を様々な所定の位置で機械式作動装置に伝えることができる。

この点で、伝達ステージの伝達部が、伝達ステージから機械式作動装置へと作動力を伝達する伝達ステージの突起部が辿る移動通路の長さを増加または減少させることが有利であると証明されている。よって伝達ステージは、機械式作動装置を駆動することができるが、その作動アームは、フラップ扉の開閉時にさらに長いか短い移動通路を辿らなければならない。

別の実施態様では、伝達ステージの伝達部が、電気駆動装置から機械式作動装置へのトルクを変動、すなわち増加または減少させるようにことができると有利であることが証明されている。なぜなら異なる重量のフラップ扉を好適に動かすことも可能だからである。

この点で、伝達ステージが電気駆動装置の搭載部を有するなら特に有利である。なぜなら電気駆動装置を伝達ステージに迅速および正確な位置関係で取り付けることが可能だからである。

同様に、伝達ステージが機械式作動装置及び／又は家具枠体に固定可能であれば有利である。なぜなら伝達ステージの取り付けは、様々な方法で行えるからである。伝達ステージが機械式作動装置に取り付けられた後に駆動装置が伝達ステージに取り付け可能であるなら同様に有利である。なぜなら、こうすることで伝達ステージは、機械式作動装置から分離される必要がなくなるからである。

この点で、機械式作動装置が家具枠体に既に搭載されていても、伝達ステージが家具枠体または機械式作動装置に固定可能であれば特に有利である。なぜなら、伝達ステージを取り付けるのに機械式作動装置を家具枠体から取り外す必要がないからである。

この点で、それらの側面が対面した状態となるように機械式作動装置、伝達ステージおよび電気駆動装置が連結できれば有利である。そうすれば家具枠体内の最小スペースで足りる非常にコンパクトな構造が達成される。

機械式作動装置、伝達ステージおよび電気駆動装置が、フラップ扉駆動システムの保守管理を容易とするように解除可能に連結されていれば特に有利である。こうすればそれら装置の１つが故障しても全体的なフラップ駆動システムの交換が不要になるからである。

本発明の家具は、少なくとも１つの上記のフラップ扉駆動装置を特徴とする。

本発明のさらなる特徴と利点は、添付図面と共に以下で詳細に説明されている。

図１は、本発明のフラップ扉駆動システムの分解図である。 図２は、組み立てられた本発明のフラップ扉駆動システムの斜視図である。 図３は、伝達ステージの内部を示す分解図である。 図４は、家具フラップ扉を動かすフラップ扉駆動システムを備えた家具を示す斜視図である。 図５ａは、フラップ扉駆動システムの設置と組み立ての手順を示す概略図である。 図５ｂは、フラップ扉駆動システムの設置と組み立ての手順を示す概略図である。 図５ｃは、フラップ扉駆動システムの設置と組み立ての手順を示す概略図である。 図５ｄは、フラップ扉駆動システムの設置と組み立ての手順を示す概略図である。 図５ｅは、フラップ扉駆動システムの設置と組み立ての手順を示す概略図である。

１・・・伝達ステージ
２・・・電気駆動装置
３・・・機械式作動装置
４・・・伝達部
５・・・右側ハウジング部
６・・・左側ハウジング部
７・・・ピン受領手段のギヤ
８・・・ピン受領手段
９・・・仲介ギヤ
１０・・・突起部のギヤ
１１・・・突起部
１２・・・電気駆動装置のピンのための開口部
１３・・・突起部のための開口部
１４・・・駆動装置搭載部
１５・・・フラップ扉駆動システム
１６・・・家具
１７・・・家具枠体
１８・・・フラップ扉
１９・・・作動アーム
２０・・・電気駆動装置のピン
２１・・・電気駆動装置の左側面
３１・・・機械式作動装置の左側面
３２・・・機械式作動装置の右側面
Ｄ１・・・機械式作動装置３の幅
Ｄ２・・・伝達ステージ１の幅
Ｄ３・・・電気駆動装置２の幅

図１は、機械式作動装置３、伝達ステージ１および電気駆動装置２を含んだフラップ扉駆動システム１５を図示する。図１で示すように伝達ステージ１は、機械式作動装置３と電気駆動装置２から分離した独立部品である。

図２は、３つの構造物、すなわち伝達ステージ１、電気駆動装置２および機械式作動装置３が連結されている状態のフラップ扉駆動システム１５を図示する。

図３は、右側ハウジング部５と左側ハウジング部６とを含んだ伝達ステージ１の分解図である。それらハウジング部の間には、伝達部４が提供されている。電気駆動装置２のピン（ここでは非図示）は、右側ハウジング部５の開口部１２を通してピン受領手段（穴）８内に導入される。一方、突起部１１は、左側ハウジング部６の開口部１３を通して機械式作動装置３の対応するピン受領手段（非図示）に作用する。

電気駆動装置２は、伝達ステージ１の駆動装置搭載部１４に搭載される。この場合、電気駆動装置２のピンは、ピン受領手段８内に挿入される。電気駆動装置２のピンは、仲介ギヤ（歯車）９と突起部１１によって機械式作動装置を駆動する。

この実施例は、機械式作動装置３への作動力伝達部の横方向移動と、ギヤ（７、９、１０）の適当なサイズ化によるトルクの増減との両方に関与する。伝達ステージ１の駆動装置搭載部１４の外形は、この電気駆動装置２を複数の異なる機械式作動装置３および複数の異なる伝達ステージ１のために使用させる。ギヤ１０の適したサイズ化、並びにギヤ１０の突起部１１の位置取りの適した選択は、突起部１１が辿る移動通路の長さの増減を可能にする。伝達ステージ１によって位置の変化もトルクの変化も起こらないようにも伝達ステージ１が設計できることは理解されるであろう。

図４は、家具枠体１７と、それに対して可動であるフラップ扉１８とを有した家具１６の斜視図である。この実施例では、フラップ扉１８は、内側に旋回する形態である。他の知られたタイプのフラップ扉の全てが利用できる。少なくとも１つのフラップ扉駆動システム１５がフラップ扉１８を動かすために家具枠体１７の側壁に固定できる。

フラップ扉駆動システム１５の電気駆動装置２は、機械式作動装置３に取り付けられた伝達ステージ１により作用する。機械式作動装置３は、この実施例では、レバー機構である作動アーム１９を有している。

フラップ扉１８は、作動アーム１９によってさらに連続的に可動である。機械式作動装置３の作動アーム１９は、１体型レバーの形態であっても構わず、または機械式作動装置３は、例えば、別のレバーアームがさらに接続されてフラップ扉１８を動かす駆動スタブ部材を備えて設計することもできる。

図５ａから図５ｅは、家具枠体１７の側壁での家具駆動システム１５の設置および組み立て手順を示す概略図である。

図１と図２に示すように、機械式作動装置３、伝達ステージ１および電気駆動装置２は、連結を可能にしている平坦な側壁を備えて形成されている。

図５ａは、可能な設置の変形を示す。ここでは、第１ステップとして機械式作動装置３は、家具枠体１７の側壁に左側面３１で固定される。反対側の側面３２では、機械式作動装置３は、プレート形態である（図１参照）。機械式作動装置３は、非常に狭い幅Ｄ１であり、１好適実施例では、幅Ｄ１は、２ｃｍから３ｃｍ未満である。

図５ｂで示すように、これもプレート形状である伝達ステージ１の左側ハウジング部６は、機械式作動装置３の側面３２に固定される。作動力の伝達は、突起部１１によって実行される（図３参照）。この場合、突起部１１は、機械式作動装置３の側面３２と伝達ステージ１の側面６とが互いに平面で接する（図５ｃ参照）ように機械式作動装置３内に延び入る。機械式作動装置３との関係で上記したように、伝達ステージ１も平坦形状であり、この好適実施例では、幅Ｄ２は２ｃｍ未満である。

伝達ステージ１の右側ハウジング部５もまた平坦プレート形状であり、そこには、これも平坦プレート形状である電気駆動装置２の左側面２１が接する（図５ｄ）。伝達ステージ１の作動力の伝達は、電気駆動装置２、ピン受領手段８（図示せず、図３参照）に挿入される電気駆動装置２のピン２０によって実行される。

電気駆動装置２の左側表面２１と伝達ステージ１の右側表面３２が平坦面で接するように（図５ｅ）ここでもピン２０は、伝達ステージ１内に進入する。電気駆動装置２は、４ｃｍから５ｃｍ未満である好適な幅Ｄ３である非常に平坦な構造のものである。

従って、設置された状態におけるフラップ扉駆動システム１５のための全幅が関与する。この幅は、機械式作動装置３の幅Ｄ１＋伝達ステージ１の幅Ｄ２＋電気駆動装置２の幅Ｄ３となる。これは、伝達機構（ピン２０および突起部１１）が対応する装置（伝達ステージ１および機械式作動装置３）内に進入することで達成可能である。

伝達ステージ１が機械式作動装置３に、電気駆動装置２が伝達ステージ１に表面３２、６、５および２１で接する事実によって、非常にコンパクトな構造が達成される。プラグ式接続によって電気駆動装置２は、伝達ステージ１に接続でき、伝達ステージ１は、機械式作動装置３に接続できるので、それらを互いから容易に解放させることも可能である。

これら全部で３つである装置１、２および３の全体構造物は、家具枠体１７の側壁に非常にコンパクトに設置でき、家具枠体１７内では、少量のスペースを占めるだけである。

本発明は、以上に説明した実施例の手段により解説されているが、本発明は、これら実施例には限定されない。本発明を実施する特徴の改良は、十分に可能であり、望ましいことである。

Claims (13)

1. 家具枠体（１７）に可動状態で取り付けられているフラップ扉（１８）のためのフラップ扉駆動システム（１５）であって、該家具枠体（１７）の側壁に配置されるように設計されており、
   前記フラップ扉（１８）に接続可能な作動アーム（１９）と、
   該作動アーム（１９）に作用する作動力蓄積手段とを備えた機械式作動装置（３）と、
   前記フラップ扉（１８）を駆動するように前記機械式作動装置（３）に固定され、少なくとも１つの電動モータを備えている電気駆動装置（２）と、
   前記電気駆動装置（２）から前記機械式作動装置（３）への作動力の伝達を担う伝達ステージ（１）と、を含んでおり、
   前記伝達ステージ（１）は、前記機械式作動装置（３）および前記電気駆動装置（２）とは、独立しているハウジングまたは独立した搭載プレートを備えた独立型部品であることを特徴とするフラップ扉駆動システム。
2. 前記電気駆動装置（２）は、別の伝達ステージを備えていることを特徴とする請求項１記載のフラップ扉駆動システム。
3. 前記電気駆動装置（２）から前記機械式作動装置（３）への作動力の伝達は、前記伝達ステージ（１）の伝達部（４）によって局所的に実行されることを特徴とする請求項１又は２記載のフラップ扉駆動システム。
4. 前記伝達ステージ（１）の伝達部（４）は、該伝達ステージ（１）の突起部（１１）が辿る移動通路の長さの増減を引き起こすことを特徴とする請求項１から３のいずれかに記載のフラップ扉駆動システム。
5. 前記伝達ステージ（１）の伝達部（４）は、前記電気駆動装置（２）から前記機械式作動装置（３）へのトルクの増減を引き起こすことを特徴とする請求項１から４のいずれかに記載のフラップ扉駆動システム。
6. 前記伝達ステージ（１）は、前記電気駆動装置（２）を搭載させる少なくとも１つの駆動装置搭載部（１４）を備えていることを特徴とする請求項１から５のいずれかに記載のフラップ扉駆動システム。
7. 前記伝達ステージ（１）は、前記家具枠体（１７）に固定されることを特徴とする請求項１から６のいずれかに記載のフラップ扉駆動システム。
8. 前記伝達ステージ（１）は、前記機械式作動装置（３）に固定されることを特徴とする請求項１から７のいずれかに記載のフラップ扉駆動システム。
9. 前記伝達ステージ（１）は、前記電気駆動装置（２）に固定されることを特徴とする請求項１から８のいずれかに記載のフラップ扉駆動システム。
10. 前記伝達ステージ（１）は、前記機械式作動装置（３）が前記家具枠体（１７）に既に取り付けられている場合にでも該機械式作動装置（３）また該家具枠体（１７）に固定されることを特徴とする請求項１から９のいずれかに記載のフラップ扉駆動システム。
11. 前記機械式作動装置（３）と、前記伝達ステージ（１）と、前記電気駆動装置（２）とは、それらの側面（３２、６、５、２１）が互いに接するように連結されていることを特徴とする請求項１から１０のいずれかに記載のフラップ扉駆動システム。
12. 前記機械式作動装置（３）と、前記伝達ステージ（１）と、前記電気駆動装置（２）とは、解放可能に組み立てられることを特徴とする請求項１から１１のいずれかに記載のフラップ扉駆動システム。
13. 家具枠体と、該家具枠体に可動状態で取り付けられたフラップ扉とを備えた家具であって、該家具枠体（１７）に取り付けられた請求項１から１２のいずれかに記載のフラップ扉駆動システム（１５）を備えていることを特徴とする家具。

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