JP2012505717A - ゲーム環境に生理学的データを組み込む方法およびシステム - Google Patents

Abstract

本発明は、一側面では、生理学的データを通信する個人的信号受信機、生理学的データを受信するハブ、およびハブから生理学的データを直接的または間接的に受信するゲームモジュールを含む、ゲーム遊戯と併用する受信デバイスおよび方法を提供する。また、一側面は、個人的信号受信機を介して、生理学的データを通信するステップと、ハブを介して、生理学的データを受信するステップと、直接的または間接的に生理学的ゲームモジュールを介して、ハブから生理学的データを受信するステップとを含む、方法を提供する。

Description

（関連出願の相互参照）
米国特許法第１１９条第（Ｅ）項に従って、本願は、米国仮特許出願第６１／１０５，３４６号（２００８年１０月１４日出願）の優先権の利益を主張し、この出願の開示は本明細書に参考として援用される。

（序論）
ゲームは、概して、いくつかの構造化された遊戯のいずれかを含む。そのような遊戯は、参加者が、ソフトウェアを介してゲームにアクセスし、インターネット上で交信するオンラインゲームを含む。例えば、遠隔参加者は、各参加者が、架空のキャラクターまたは非架空のキャラクターの役割を担うソフトウェアゲームに参加する可能性がある。参加者は、それらの特徴付けに基づいて、そのキャラクターの行動を決定し、その行動は、ソフトウェア内のルールおよび／またはガイドラインの形式体系に従って、成功あるいは失敗する。ルール内において、参加者は、自由に即興で創造し、その選択／行動によって、ゲームの方向性および結果を形作ることが可能である。

例示として、競争的オンラインポーカーゲームでは、各参加者は、架空のポーカープレーヤキャラクターを選択する可能性がある。次いで、各参加者は、ソフトウェアルールに基づいて、ゲームを進めるために許された選択を行い、例えば、どのカードをキープするか、いくら賭けるか、いつフォールドするか等を決定する。

しかしながら、より個人レベルで競争するためには、個人動態（ｐｅｒｓｏｎａｌ ｄｙｎａｍｉｃｓ）が、導入される必要がある可能性がある。用語「個人動態」とは、本明細書では、個人と関連付けられた１つ以上のパラメータ、例えば、心拍数、呼吸速度等を示すために使用される。

例示として、オンラインポーカーゲームにおける競争および結果は、参加者が、参加者の挙動または振る舞いの変化の検知につながる情報、すなわち、「テル（ｔｅｌｌ）」を有している場合、大きく異なる可能性がある。テルは、ハンド（ｈａｎｄ）の評価のヒントを与える可能性がある。したがって、テルの意味が正確に解釈される場合、特に、テルが自発的かつ信頼性がある場合、テルを検知する参加者は、利点を得る可能性がある。

遊戯の分野への個人動態の導入は、困難であることが証明される可能性がある。例えば、参加者は、相互に地理的に多様な場所に位置する可能性がある。参加者は、個人的に相互に知らない可能性がある。参加者は、相互に関する過去の知識がなく、したがって、相互に関して何の情報も生まない可能性がある。

以上のように、ゲームおよび他の娯楽事象のためのパラメータとして、ある動態を提供するデータの観察、収集、および解釈のための技術が必要とされる。したがって、この目的および別の目的のために、正確な個人データを取得ならびに利用する必要性が存在する。

本発明は、概して、ゲームデバイス、ならびにゲームおよび娯楽遊戯における生理学的データの入手および使用に関する。本発明は、上述の問題のうちの少なくともいくつかを解決することを模索するものであって、種々の遊戯にわたって広範に適用可能である可能性がある。

本開示の一側面は、生理学的データを通信する個人的信号受信機と、生理学的データを受信するハブと、ハブから生理学的データを直接的または間接的に受信するゲームモジュールとを提供する。

本開示の一側面は、個人的信号受信機を介して、生理学的データを通信するステップと、ハブを介して、生理学的データを受信するステップと、直接的または間接的に生理学的ゲームモジュールを介して、ハブから生理学的データを受信するステップとを含む、方法を提供する。

本開示のある側面は、コンピューティングプラットフォームによって実行されると、ゲーム環境と連携して、生理学的データを利用する方法の実行をもたらす命令を有する、記憶媒体を提供する。例えば、この方法は、個人的信号受信機を介して、生理学的データを通信するステップと、ハブを介して、生理学的データを受信するステップと、直接的または間接的に、生理学的ゲームモジュールを介して、ハブから生理学的データを受信するステップとを含んでもよい。

図１は、ゲーム環境の例示的な概略図を提供する。 図２は、図１のゲーム環境に生理学的データを組み込むシステムの例示的な概略図を提供する。 図３は、図２のゲーム環境に生理学的データを組み込むシステムの例示的な個人的信号受信機を例示する。 図４は、図２のゲーム環境に生理学的データを組み込むシステムと関連付けられた例示的な生理学的データを例示する。 図５は、図２の生理学的データを組み込むシステムと関連付けられたハブを例示する。 図６は、図２の生理学的データを組み込むためのシステムと関連付けられた生理学的ゲームモジュールを例示する。 図７は、ゲーム環境に生理学的データを組み込むの方法を例示する。

（１．０ 概要）
ゲーム環境に生理学的データを組み込む方法およびシステムは、均一かつ包括的フレームワークを提供して、生理学ベースの構成要素を有するゲーム遊戯を可能にする。生理学ベースの構成要素は、例えば、生理学的パラメータまたは特徴に基づく生理学的データを含んでもよい。生理学的データは、ゲーム環境に、種々の方法で利用されてもよい。実施例として、ゲーム内で生理学的データを直接報告すること、ゲーム内で推測を導出する基礎として生理学的データを使用すること、ゲーム内で生理学的データを使用して決定要因を導出すること、およびゲーム内での将来的な使用のための生理学的データを記憶することを含むが、それらに制限されない。

ゲーム環境に生理学的データを組み込む方法およびシステムは、独立システムおよび統合可能システムとして、非常に拡張性がある。統合可能システムは、例えば、デバイスゲーム、ソフトウェアゲーム、およびオンラインゲーム等、種々の既存システムと統合されてもよい。本明細書で使用されるように、用語「オンラインゲーム」とは、少なくとも部分的に、コンピュータおよび／またはゲームデバイスによって促進され、プレーヤが、インターネット等の通信ネットワークまたはコンピュータネットワークを介して関与する任意の娯楽または競争ベースの遊戯を指す。

概して、ゲーム環境に生理学的データを組み込む方法およびシステムの種々の側面は、コア構成要素の基礎的な補完物、例えば、生理学的データを通信する個人的信号受信機、生理学的データを受信するハブ、およびハブから生理学的データを直接的または間接的に受信するゲームシステムを含む。これらのコア構成要素のいずれか１つまたは組み合わせは、他の情報／通信システムの種々の構成要素との相互運用、通信、および／または統合が可能である。用語「データ」および「情報」は、本明細書で同義的に使用される。

個人的信号受信機は、生理学的データの通信、例えば、受信、送信、生成、記録等が可能な任意のデバイスを含む。生理学的データは、ヒトまたは非ヒトと関連付けられた生理学的性質の任意のデータを含む。生理学的データは、例えば、心拍数、心拍変動、呼吸速度、体温、局所環境温度、活動および胴角度の３軸測定、ならびに１人以上の個人と関連付けられた他の生理学的データ、測定基準、および指標を含む。生理学的データは、種々の回数または時間間隔で通信されてもよい。例えば、通信は、リアルタイムに行われる、すなわち、生理学的データが生成、測定、確認された時間等と時間的に近くてもよく、または履歴ベースで行われる、すなわち、生理学的データが生成、測定、確認された時間等と時間的に離れていてもよい。種々の側面では、生理学的データは、種々のデバイス、例えば、心臓デバイス等と関連付けられてもよい。

ハブは、任意のハードウェアデバイス、ソフトウェア、および／または通信構成要素、さらに、システム、サブシステム、および生理学的データと通信するように概して機能する、これらの組み合わせを含む。生理学的データの通信は、生理学的データの受信、記憶、操作、表示、処理、および／または送信を含む。

種々の側面において、ハブはまた、非生理学的データの通信、例えば、受信および送信のための機能を含む。非生理学的データの実施例として、埋込型ペースメーカー等の別個の心臓関連のデバイスによって生成され、例えば、個人的信号受信機を介して、直接的または間接的にハブに通信されるゲームルールおよびデータを含む。

ハブの広義の区分として、例えば、基地局、パーソナル通信デバイス、携帯用デバイス、および携帯電話を含む。

例えば、ハブは、患者の携帯電話と関連付けられたソフトウェアアプリケーションを含む。アプリケーションおよび携帯電話は、同様に、例えば、デバイスを介して、個人から直接的または間接的に生理学的データを受信する受信機から生理学的データを受信するように機能する。デバイスの実施例として、心臓デバイスおよび摂取可能デバイスを含む。ハブは、生理学的ゲームモジュールを介して、単独で、または相互の組み合わせで、データを記憶、操作、および／または転送する。

ゲームシステムは、任意のハードウェアデバイス、ソフトウェア、および／または通信構成要素、ならびに、概して、生理学的データと関連するサービスまたは活動を提供するように機能する、これらのシステムおよびサブシステムを含む。例えば、ゲームシステムは、ゲームまたは娯楽活動と併用するために、生理学的データの少なくとも一部分を収集、操作、計算、送信、受信、記憶、および／または通信する。例えば、ゲームシステムは、ソフトウェアゲーム、双方向ゲーム、デバイスゲーム、およびオンラインゲームから本質的に成る群から選択される。

各ゲームシステムは、所定の機能またはサービスを中心に構築されてもよく、ハブを介して、生理学的データを直接受信してもよい。代替として、ゲームシステムは、間接的に、すなわち、別のシステム、コンピュータ等を介して、生理学的データを受信してもよい。ある側面では、ゲームシステムおよびハブは、一体型または重複システム、例えば、個人的信号受信機から生理学的データを受信し、生理学的データを利用するゲーム活動を促進することの両方が可能なソフトウェアアプリケーションを有する、携帯電話であってもよい。

上述の側面はそれぞれ、以下に詳述される。

図１は、ゲーム環境１００の概略図を提供する。ゲーム環境１００は、例えば、生理学的データを組み込むためのシステム１０２、生理学的データ環境１０４、および１つ以上の商用ゲームシステム１０６を含んでもよい。

より具体的には、ゲーム環境１００は、ゲームまたは娯楽目的のためのデータまたは生理学的データの通信をその中に有するか、またはそれらと関連付けられた任意の環境を含む。通信は、通信の任意の方法、行為、または媒介物、および／またはそれらの組み合わせを含む。例えば、通信方法は、手動、有線、および無線等を含む。無線技術は、Ｘ線、紫外線光、可視スペクトル、赤外線、マイクロ波、および電波等の無線信号を含む。無線サービスは、音声およびメッセージ、携帯用、ならびに他のインターネット対応デバイス、データネットワーキング等を含む。

通信の媒介物は、データ通信が可能な／データ通信と関連付けられた他のデバイスおよび／または構成要素を含む、電話、コンピュータ、有線、無線、光学、あるいは他の電磁チャネル、ならびにそれらの組み合わせを含む、インターネット、有線チャネル、無線チャネル、通信デバイスを含む。例えば、通信環境は、体内通信、種々のデバイス、また、無線通信、有線通信、およびこれらの組み合わせ等、種々の通信モードを含む。

体内通信は、身体を介した、すなわち、身体間の側面、身体内の側面、およびこれらの組み合わせを介した、またはこれらと関連付けられた通信等、データあるいは情報の任意の通信を含む。例えば、身体間の側面は、体表面に取り付けられるように設計されたデバイスと関連付けられた通信を含む。身体内の側面は、例えば、身体自体によって、または埋め込まれた、摂取された、あるいは別様に、身体内において、または部分的に身体内において、位置確認可能なデバイス等によって、身体内から生成されたデータと関連付けられた通信を含む。例えば、身体内通信は、米国仮特許出願第６１／２５１０８８号に開示されており、その全内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる。

通信は、ソフトウェア、ハードウェア、回路、種々のデバイス、およびそれらの組み合わせを含む、および／またはこれらと関連付けられてもよい。

デバイスは、生理学的データの生成、送信、受信、通信等と関連付けられるデバイスを含む。さらに、デバイスは、ヒトの身体または他の生命体と関連付けられた種々の埋め込み可能、摂取可能、挿入可能、および／または取付け可能なデバイスを含む。さらに、デバイスは、電話、ステレオ、オーディオプレーヤ、ＰＤＡ、携帯用デバイス、およびマルチメディアプレーヤ等のマルチメディアデバイスを含む。

無線通信モードは、種々のプロトコル、ならびに無線送信、データ、およびデバイスと関連付けられたプロトコルの組み合わせを含む、無線技術を少なくとも部分的に利用するポイントの間の任意の通信モードを含む。ポイントとして、例えば、無線ヘッドセット等の無線デバイス、オーディオプレーヤおよびマルチメディアプレーヤ等のオーディオおよびマルチメディアデバイスおよび機器、携帯電話およびコードレス電話を含む電話、ならびにコンピュータおよびプリンタ等のコンピュータ関連デバイスおよび構成要素を含む。

有線通信モードは、種々のプロトコルおよび有線送信、データ、およびデバイスと関連付けられたプロトコルの組み合わせを含む、有線技術を利用するポイント間の任意の通信モードを含む。ポイントとして、例えば、オーディオプレーヤおよびマルチメディアプレーヤ等のオーディオおよびマルチメディアデバイス等のデバイスおよび機器、携帯電話およびコードレス電話を含む電話、ならびにコンピュータおよびプリンタ等のコンピュータ関連デバイスおよび構成要素を含む。

生理学的データを組み込むためのシステム１０２は、交換、送信、受信、操作、管理、記憶、および生理学的データと関連する他の活動および事象を可能にする。そのような活動および事象は、生理学的データを組み込むためのシステム１０２内に含有される、生理学的データを組み込むためのシステム１０２と部分的に統合されるか、または外部的性質、例えば、生理学的データを組み込むためのシステム１０２の外部の活動、システム、構成要素等と関連付けられてもよい。外部的性質として、例えば、ゲーム環境１００および商用ゲームシステム１０６を含み、また、一方または両方が生理学的データを組み込むためのシステム１０２と一体的であるか、あるいは部分的に統合されてもよい。

生理学的データ環境１０４は、遠隔のコンピュータシステム、ローカルのコンピュータデバイス等を含む、任意の情報源またはデータ源を含む。情報またはデータは、例えば、他の種類のデータとともに全体的または部分的に集合あるいは生成された生理学的データを備えてもよい。生理学的データは、例えば、そこから推測が導出される、純粋または精緻化された生理学的データであってもよい。

商用ゲームシステム１０６は、特定の目的または娯楽目的を達するために、１つまたは種々の種類のデータを利用する種々の既存のシステムを含む。商用ゲームシステム１０６の一実施例は、オンラインポーカーゲームである。商用ゲームシステムの別の実施例は、電子スコアボードを有するテニスゲームである。商用ゲームシステムのさらに別の実施例は、携帯用電子ゲームデバイスである。

生理学的データを組み込むためのシステム１０２、生理学的データ環境１０４、および商用ゲームシステム１０６は、以下に詳述される。

（２．０ ゲーム環境に生理学的データを組み込むシステム）
図２は、図１のゲーム環境１００に生理学的データを組み込むシステム１０２の例示的概略図を提供する。生理学的データを組み込むシステム１０２は、個人的信号受信機２００、生理学的データ２０２、ハブ２０４、および生理学的ゲームモジュール２０４を含む。

（個人的信号受信機）
個人的信号受信機２００は、単独の、または生理学的データ２０２の通信を促進する他の構成要素、デバイス、システム等と組み合わせた任意のデバイスを含む。個人的信号受信機として、２００７年１０月２４日出願の米国特許出願第１１／９１２，４７５号「Ｐｈａｒｍａ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｃｓ Ｓｙｓｔｅｍｓ」、２００７年５月２日出願の国際出願第ＰＣＴ／ＵＳ２００７／１０６８８号「Ｐａｔｉｅｎｔ Ｃｕｓｔｏｍｉｚｅｄ Ｔｈｅｒａｐｅｕｔｉｃ Ｒｅｇｉｍｅｎｓ」、２００７年７月６日出願の国際出願第ＰＣＴ／ＵＳ２００７／０１５５４７号「Ｓｍａｒｔ Ｐａｒｅｎｔｅｒａｌ Ｓｙｓｔｅｍｓ」、２００７年１０月１７日出願の国際出願第ＰＣＴ／ＵＳ２００７／０２２２５７号「Ｉｎ ｖｉｖｏ Ｌｏｗ Ｖｏｌｔａｇｅ Ｏｓｃｉｌｌａｔｏｒ Ｍｅｄｉｃａｌ Ｄｅｖｉｃｅｓ」、２００７年１１月１９日出願の国際出願第ＰＣＴ／ＵＳ０７／２４２２５号「Ａｃｔｉｖｅ Ｓｉｇｎａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｈｅａｌｔｈ Ｓｉｇｎａｌ Ｒｅｃｅｉｖｅｒｓ」、２００８年２月１日出願の国際出願第ＵＳ２００８／５２８４５号「Ｉｎｇｅｓｔｉｂｌｅ Ｅｖｅｎｔ Ｍａｒｋｅｒ Ｓｙｓｔｅｍｓ」、２００８年７月８日出願の米国特許出願第６１／０７９，０８２号「Ｉｎｇｅｓｔｉｂｌｅ Ｅｖｅｎｔ Ｍａｒｋｅｒ Ｄａｔａ Ｆｒａｍｅｗｏｒｋ」に開示および説明されるもの等のデバイスを含む。上述のそれぞれは、参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる。

図３は、図２のゲーム環境１００における生理学的データを組み込むためのシステムの例示的な個人的信号受信機２００を例示する。種々の側面では、個人的信号受信機２００は、パッチ３００、パッチ３００に接続される１つ以上のセンサ３０２、例えば、センサ３０２ａ−ｃ、およびセンサ３０２と電子的に通信する電子カプセル３０４を含む。

パッチ３００は、種々の形状因子および材料を組み込んでもよい。一実施例では、パッチは、設計、形状、サイズ、および材料において、粘着性バンデージに類似しており、すなわち、キャラクターの人物に対して取外し可能に取着可能であってもよい。設計、形状、設計、および材料の特殊動態は、用途、環境、配置等に従って、変動してもよい。例えば、設計は、種々の構造およびパターンを組み込んでもよい。構造は、例えば、１つ以上の層、例えば、接着剤層を有する基板を含んでもよい。パターンは、種々の審美的特徴、例えば、種々のパターン、種々の色、転写、刻印等、および非審美的特徴、例えば、通気性材料、非アレルギー性材料等を含んでもよい。形状は、例えば、楕円形、円形、三角形、インゲンマメ形、四角形等、異なってもよい。サイズは、例えば、所望に応じて、約７５ｍｍ×１２０ｍｍ、約５０ｍｍ×８０ｍｍ、約２５ｍｍ×４０ｍｍ、または他のサイズであるように異なってもよい。材料は、任意の材料、または本明細書に記載されるパッチの機能性を果たすことが可能な材料の組み合わせを組み込んでもよい。さらに、種々の側面では、位置、エネルギー保存方式、搬送波識別、復号化、および誤り修正を考慮してもよい。

センサ３０２は、一般的には、キャラクターの人物に接触し、例えば、胴体に取外し可能に取着される。種々の側面では、センサ３０２は、パッチ３００に取外し可能にまたは恒久的に取着されてもよい。例えば、センサは、金属スタッドを留めることによって、パッチ３００に取外し可能に接続されてもよい。センサ３０２は、例えば、生理学的データ２０２の感知または受信可能な種々のデバイスを備えてもよい。センサの種類は、例えば、生体適合性電極等の電極を含む。センサは、例えば、圧力センサ、運動センサ、加速度計、筋電計（ＥＭＧ）センサ、摂取可能事象マーカ、生体電位センサ、心電図センサ、温度センサ、触覚型事象マーカセンサ、およびインピーダンスセンサとして構成されてもよい。

電子カプセル３０４は、センサおよび／または他のデバイスと通信する。種々の側面では、例えば、電子カプセル３０４は、センサ３０２との電子通信を生成する。一実施例では、電子カプセル３０４は、電子集積回路（図示せず）を有する回路基板３０８を有する筐体３０６および電源３１０を含む。種々の側面では、筐体３０６は、例えば、防水、密閉等の種々の特徴を含んでもよい。電子回路を有する回路基板は、センサ３０２と電子的に通信してもよい。電源３１０は、例えば、再充電可能バッテリ等の再充電可能電源であってもよい。

種々の側面では、異なるエネルギー保存方式が考慮されてもよい。そのようなエネルギー保存方式は、エネルギー、例えば、電源３１０が、非アウェーク期間に保存されるように、定期的にウェークアップ、例えば、センサおよび／または他の構成要素が定期的にウェークアップすることを含む。

種々の側面では、個人的信号受信機２００は、信号受信要素を使用して、例えば、信号受信および感知アプリケーションのための個人的信号受信機２００の電極を使用して、感知機能のうちの１つ以上を達成してもよく、または個人的信号受信機２００は、信号受信要素と異なる１つ以上の個別感知要素を含んでもよい。信号受信機上に存在し得る（または、少なくとも連結される）個別感知要素の数は、異なってもよく、１つ以上、２つ以上、３つ以上、４つ以上、５つ以上、１０以上等であってもよい。

種々の側面では、個人的信号受信機２００は、信号受信および感知の二重機能を提供する一対の電極を含んでもよい。例えば、信号の受信に加えて、電極はまた、付加的な感知機能を果たすことが可能である。ある側面では、設置される部位にかかわらず、電極を使用して、ＩＥＧＭ（心内心電図）を生成してもよい。そのデータから、頻脈、細動、心拍数等の種々の心臓事象を検出するために行われ得る多くの種類の処理が存在する。信号受信機の２つの電極によって達成され得る別の感知能力は、電極間のインピーダンスを測定するステップを採用する。測定されるインピーダンスは、呼吸に関する経胸腔的インピーダンスによって決定される、いくつかの成分を有するであろう。このように、インピーダンスデータは、対象の呼吸速度を取得するために採用可能である。また、電極は、対象の流体状態のセンサとして採用されてもよい。

上述のように、電極と別個の１つ以上の付加的な生理学的センサが、信号受信機内に含まれてもよい。例えば、温度センサ、例えば、サーミスタが、信号受信機内に含まれてもよい。実際に精密な温度測定が所望される場合、概して、非常に精密な温度の測定をもたらすことが可能な、白金から成る抵抗温度デバイス（ＲＴＤ）等の他の技術も存在する。付加的生理学的センサは、また、パルス圧力に関する情報をもたらす血液酸化を測定するために採用され得る、パルス酸素濃度計内に組み込まれたＬＥＤおよびフォトダイオードを含んでもよい。

加えて、例えば、信号受信機が、動脈血圧の測定値を得るために、動脈に隣接して埋め込まれる場合、個人的信号受信機２００は、圧力センサを含んでもよい。例えば、信号受信機の表面上に感圧膜を留置することによって、身体内の圧力を得ることが可能である。より有用な種類の圧力を得るために、通常、静脈または動脈血圧を測定することが所望される。そのような場合、動脈の脈動に伴って、圧力センサ上に圧力を付与するように、膜は、動脈または静脈のいずれかに近接して設置されてもよい。これは、絶対圧力示度を得るために較正され得る。別の可能性は、例えば、動脈の周囲に巻かれる、ある種類の張り出し付きカフスであろう。次いで、信号受信機に取着されるであろう、圧力変形を測定するために、その中にひずみゲージを有し得る。

概して、個人的信号受信機２００はまた、検体検出センサを含んでもよい。例えば、特殊化学センサが、信号受信機内に組み込まれ、種々の化学物質、例えば、グルコース、ＢＮＰ（心臓疾患と関連付けられる、Ｂ型ナトリウム利尿ペプチド）等の存在を検出してもよい。他の方法も存在し、酸素がセルのｐＨを変化させ、次いで、その伝導性が測定される、選択的多孔性インピーダンスセルを含む酸素センサを構築可能である。信号受信機が、検体検出感知要素を含む場合、この感知要素は、いくつかの異なる方法において、信号受信機内に構成可能である。例えば、検出される化学物質に浸透可能な選択的浸透性膜を含むセンサが提供されてもよく、その背後に絶縁されたセルが存在し、そこでは、化学物質が、膜を通過し、特性、通常、セルの電気特性を変化させ、次いで、測定される。例えば、全体に膜を有する信号受信機側に小型リザーバおよびその背後に測定電気回路が存在してもよい。化学物質を検出する別の方法は、センサへの検体の結合による伝導性の変化に基づく、当技術分野においてＣｈｅｍＦＥＴセンサとして知られるセンサを採用する。材料が結合されると変化する電気特性（または、他の特性）を有する材料が含まれてもよい。種々のタンパク質が、そのように検出されてもよい。

（生理学的データ）
図４は、図２のゲーム環境１０２における生理学的データを組み込むためのシステムと関連付けられた例示的生理学的データを例示する。生理学的データ２００は、生理学的事象、パラメータ、測定値等と関連付けられたデータを含む。そのようなデータは、例えば、電気皮膚反応、心拍数、心拍変動、呼吸速度、体温、局所環境温度、活動および胴体の３軸測定、光学、圧力、音、生化学／生物学、体重、位置、派生筋電計（ＥＭＧ）、ならびに脳波検査（ＥＥＧ）を含む。さらに、生理学的データは、米国特許出願第１０／７３４，４９０号、同第１０／７６４，４２９号、同第１０／７６４，１２７号、同第１０／７６４，１２５号、同第１１／０２５，６５７号、同第１１／３２４，１９６号、同第１１／６６４，３４０号、同第１１／７３１，７８６号、同第１１／７１８，２０１号、同第１１／８９７，９４２号、同第１１／９１２，４７５号、同第１２／０６３，０９７号、同第１２／０６３，０９５号、ならびに国際出願第ＰＣＴ／ＵＳ２００７／０１５５４７号、および同第ＰＣＴ／ＵＳ２００８／５２８４５号に記載されるデータを含み、それぞれ、参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる。

（ハブ）
ハブ２０４は、概して、生理学的データ２０２と通信するように機能する、任意の組み合わせ／設定における、任意のハードウェア、ソフトウェア、および／または通信構成要素を含む。一実施例として、生理学的ゲームモジュール２０６への生理学的データ２０２の通信を含む。

種々の側面において、ハブ２０４は、生理学的データ２０２のみ、または他のデータ、すなわち、種々の源からの非生理学的データと組み合わせて、受信、生成、通信、および／または送信を行う。ハブ２０４からの通信は、当該技術において周知の、または、将来利用可能になる可能性のある、無線、有線、ＲＦ、導電等を含む、任意の送信手段または搬送波、およびその組み合わせを含む。

ハブ２０４は、個人的通信デバイス、基地局、および携帯電話等のデバイスの種々の区分を含む。

個人的通信デバイスは、例えば、「携帯用デバイス」と称される場合のあるモバイルコンピュータ等、通信およびコンピュータの機能性を有し、一般的には、個人利用を意図されたデバイスを含む。

基地局は、生理学的データ等のデータを受信可能な任意のデバイスまたは機器を備える。実施例として、デスクトップコンピュータおよびラップトップコンピュータ等のコンピュータ、ならびにインテリジェントデバイス／機器を含む。

インテリジェントデバイス／機器は、生理学的データ等のデータを受信可能な消費者向けおよび家庭用デバイスおよび機器を含む。また、インテリジェントデバイス／機器は、データの送信、表示、記憶、および／または処理等、他のデータ関連機能を行ってもよい。インテリジェントデバイス／機器の実施例として、冷蔵庫、体重計、トイレ、テレビ、ドアフレーム活動モニタ、ベッドサイドモニタ、ベッドスケールを含む。そのようなデバイスおよび機器は、例えば、体重、心拍等の種々の生理学的データの感知または監視等の負荷的機能を含んでもよい。

携帯電話は、例えば、携帯ネットワーク等の種々の携帯技術と関連付けられた電話通信デバイスを含む。

図５は、図２の生理学的パラメータを組み込むためのシステムと関連付けられたハブを例示する。一側面では、ハブ２０４は、携帯用デバイス５０２、基地局５０４、および携帯電話５０６等の個人的通信デバイスを含む。

また、「モバイルコンピュータ」とも称される携帯用デバイス５０２は、例えば、一般的には、タッチ式入力機能を有する表示画面、小型キーボード等を有する、コンピュータ関連機能を有するコンピューティングデバイスを含む。携帯用デバイスの種類として、例えば、タッチ画面のインターフェースに組み合わされた入力および出力を有する携帯情報端末（ＰＤＡ）、ならびにバーコード、無線周波数識別（ＲＦＩＤ）、およびスマートカードリーダ等の統合データ捕捉デバイスを提供する企業用情報端末を含む。

種々の側面では、携帯用デバイス５０２は、生理学的データ２０２と関連付けられたソフトウェア、例えば、ソフトウェアエージェント／機器を含む。携帯用デバイス５０２の種々の実施形態では、ソフトウェアは、事前構成されている、すなわち、メーカー／小売業者によって構成可能、消費者によって構成可能、すなわち、ウェブサイトからダウンロード可能、またはこれらの組み合わせになっている。

ソフトウェアの一実施例は、オンラインゲームと相互作用するソフトウェアエージェントである。

基地局５０４は、生理学的データ２０２を受信、送信、および／または中継するシステム、サブシステム、デバイス、ならびに／あるいは構成要素を含む。種々の側面では、基地局５０４は、個人的信号受信機２００等の受信機およびインターネット等の通信ネットワークと通信可能に相互運用する。基地局４０４の実施例は、後述されるように、例えば、サーバ、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、インテリジェントデバイス／機器等のコンピュータである。

種々の側面では、基地局５０４は、例えば、相互に通信し、パッチ受信機およびインターネットと通信するデスクトップコンピュータや携帯電話等、統合ユニットまたは分散構成要素として具現化されてもよい。

種々の側面では、基地局５０４は、例えば、パッチ受信機４００およびインターネットから受信された、およびこれらに送信された生理学的データ２０２等のデータを無線で受信および／または無線で送信する機能性を含む。

さらに、種々の側面では、基地局５０４は、種々のデバイスを組み込む、および／または関連付けられる、例えば、通信してもよい。そのようなデバイスは、データ、例えば、生理学的データ２０２を生成、受信、および／または通信してもよい。デバイスは、例えば、ゲームデバイス、例えば、電子スロットマシン、携帯用電子ゲーム、ゲームおよび娯楽活動と関連付けられた電子構成要素等の「インテリジェント」デバイスを含む。

携帯電話５０６は、例えば、特化された移動通信基地局のネットワーク上の携帯音声またはデータ通信のために使用される、短距離の携帯電子デバイス等のデバイスを含む。携帯電話５０６は、「モバイル」、「無線」、「携帯電話」、「セル方式携帯電話」、または「ハンド電話（ＨＰ）」として周知であるか、またはそのように称される場合がある。

電話の標準的な音声機能に加えて、携帯電話の種々の側面は、テキストメッセージのためのショートメッセージサービス（ＳＭＳ）、電子メール、インターネットアクセスのためのパケット切り替え、Ｊａｖａ(登録商標）ゲーム、無線、例えば、短距離データ／音声通信、赤外線、ビデオレコーダー付きのカメラ、ならびに写真および動画を送受信するマルチメディアメッセージングシステム（ＭＭＳ）等、多くの付加的なサービスおよびアクセサリをサポートしてもよい。携帯電話のいくつかの側面は、次に、公衆交換電話網（ＰＳＴＮ）または衛星電話の場合の衛星通信に相互接続される基地局の携帯ネットワーク（移動通信基地局）に接続する。携帯電話の種々の側面は、少なくとも一部分は、携帯電話を使用してナビゲート可能な、インターネットに接続可能である。

種々の側面では、携帯電話５０６は、ソフトウェア、例えば、生理学的データ２０２と関連付けられたソフトウェアエージェント／機器を含む。一実施例として、自動化された処方補充機能を向上するために、自動補充システムと関連または統合された自動補充アプリケーションである。携帯電話５０６の種々の側面において、ソフトウェアは、事前構成されている、すなわち、メーカー／小売業者によって構成可能、消費者によって構成可能、すなわち、ウェブサイトからダウンロード可能、またはこれらの組み合わせである。

さらに、ハブの種々の側面は、デバイスの組み合わせを含む。そのような組み合わせの１つは、携帯用デバイス５０２または携帯電話５０６と通信する個人的信号受信機２００である。したがって、例えば、個人的信号受信機２００は、受信機およびそこで利用可能なソフトウェアエージェントを有する携帯電話５０６に生理学的データ２０２を無線送信する。携帯電話５０６の受信機は、生理学的データ２０２を受信する。アプリケーション等のソフトウェアエージェントは、生理学的データ２０２を処理し、例えば、カスタマイズされたグラフィカルユーザインターフェース（ＧＵＩ）を介して、生理学的データ２０２と関連する種々の情報を表示する。いくつかの側面では、ソフトウェアエージェントは、事前決定された「ルック・アンド・フィール（ｌｏｏｋ ａｎｄ ｆｅｅｌ）」によって、すなわち、ソフトウェアプログラム、ＧＵＩ、ソースデバイス、コミュニティ、ゲームソフトウェア等の事前決定された群に属するものとして、ユーザに認識可能な表示を生成する。

（生理学的ゲームモジュール）
生理学的ゲームモジュールは、概して、生理学的データ２０２を含む、任意の組み合わせ／構成における、任意のハードウェア、ソフトウェア、および／または通信構成要素を含む。種々の側面では、生理学的ゲームモジュール２０６は、独立の、例えば、ソフトウェアモジュールであってもよく、ならびに／あるいはハブデバイス、例えば、携帯電話５０６を含むデバイスと関連付けおよび／または統合されてもよい。種々の側面では、生理学的ゲームモジュールは、本発明、例えば、商用ゲームシステムに加え、デバイス、ソフトウェア、システム等と関連付けられる。

図６は、図２の生理学的データ２０２を組み込むためのシステムと関連付けられた生理学的ゲームモジュール２０６を例示する。種々の側面では、生理学的モジュールは、例えば、純粋生理学的データ６０２、精緻化された生理学的データ６０４、および／または１つ以上のソフトウェアアプリケーション６０６を含む。

純粋生理学的データ２０２は、個人的信号受信機を介して導出される生理学的データ、例えば、心拍数、心拍変動等を含む。精緻化された生理学的データ６０４は、他のデータ、精緻化された生理学的データ等を含む。例えば、心臓が、所定の正常範囲を超える場合、ゲーム上の推測として、個人がストレスを受けている／興奮していることが導出され得る。ストレス／興奮の要因は、一連の行動等を決定するために、ゲームに含まれてもよい。ソフトウェアアプリケーションは、例えば、ゲームソフトウェア、双方向ゲームと関連付けられたソフトウェア、ゲーム関連デバイスと関連付けられたソフトウェア、オンラインゲーム等を備える。

一シナリオでは、生理学的データは、状態を反映するために使用されてもよい。例えば、特定の参加者の心拍数および心拍変動が、個人的信号受信機を介して導出される。心拍数および心拍変動は、生理学的ゲームモジュール２０６内のハブを介して、オンライン双方向状態ゲーム１０６ａに送信される。心臓パラメータが分析され、推測として、特定の心臓パラメータが、参加者のストレスおよび／または興奮状態を示すことが導出される。推測は、特定の参加者と関連付けられたアバターの表示された活動、例えば、アバターの顔のストレス表現に変換および反映されてもよい。

別のシナリオでは、生理学的データは、挙動、例えば、活発な運動等を反映するために使用されてもよい。例えば、個人的信号受信機は、種々の身体の場所、例えば、参加者の両腕および両手に取着されてもよい。個人的信号受信機は、身体運動および角度を測定し、生理学的ゲームモジュール２０６内のハブを介して、挙動反映ゲーム１０６ｂに測定値を送信し、例えば、参加者と関連付けられたアバターが、個人的信号受信機によって検出された同一運動／挙動を反映する。

さらに別のシナリオでは、生理学的データは、少なくとも部分的に、生理学的パラメータが測定される人物および／または他の参加者の生理学的応答を引き起こすために使用されてもよい。例えば、特定の参加者は、武器の発射を有するゲームに関与する可能性がある。特定の参加者の心拍が、検出され、生理学的ゲームモジュール２０６内の音効果として再生され、特定の参加者および敵の参加者の両方に提示される。心理学的応答ゲーム１０６ｃでは、可聴レベルの再生心拍は、プレーヤのゲームアバターが単一ゲーム場所に向かって集中することに伴って上昇し、したがって、「追跡される」敵の種々の心理学的応答、例えば、「追跡される」敵の心拍数の上昇を表す恐怖を誘発してもよい。次いで、本心理学的応答が検出され、参加者全員に可聴的に反映されてもよく、次に、「追跡者」の自信等の心理学的応答を生成する。

さらに別のシナリオでは、生理学的データは、個人動態を同期、整合、比較等するために、参加者間で「マップ」されてもよい。例えば、２人の参加者の移動および心拍が測定される。オンライン「ダンス」ゲーム等の同期応答ゲーム１０６ｄでは、パートナーは、生理学的ゲームモジュール２０６に提供され、そのアバターに反映されることに伴って、その運動が同期され、ならびにその心臓の鼓動がともに拍子をそろえて同期させることに対してポイントを得る。

さらなるシナリオでは、生理学的データは、オンラインゲームの目標を実際の示された進展等と比較されてもよい。例えば、オンライン「水泳」競争における参加者は、その息を止める。その呼吸を測定し、実際にどれくらい息が止められたかが決定される。測定は、実際の進展ゲーム１０６ｅの生理学的ゲームモジュール２０６の測定基準に変換され、参加者が実際に息を止めていた時間に従って、参加者のアバターがどれくらい水中を進んだかに反映する。

なおもさらなるシナリオでは、生理学的データは、実際の娯楽ゲーム１０６ｆに関して、報告または反映されてもよい。例えば、２人のテニスの対戦相手の心拍数が、個人的信号受信機を介して検出され、モニタ、例えば、電子スコアボード上に報告するために、生理学的ゲームモジュール２０６内のハブを介して、送信されてもよい。別の実施例では、フィールドゴールを決めようとするサッカープレーヤの可動域が、その脚および胴体上の種々の位置に設置された個人的信号受信機を介して、測定されてもよい。測定値は、送信され、スコアボードを介して報告され、他のプレーヤ等と比較されてもよい。

上述では、用語「ゲーム」は、そのような生理学的データを利用する遊戯およびアプリケーション、例えば、戦闘関連ソフトウェアアプリケーション、すなわち、策略および他のソフトウェア、または実際の遊戯等を含む。

当業者は、上述のシナリオが、種々のゲーム、例えば、商用ゲームシステムにおいて、直接、生理学的ゲームモジュール、ハブ等において、具現化されてもよいことを認識するであろう。さらに、上述のシナリオは、例示にすぎず、本明細書に説明される本発明にいかようにも制限されない。

（３．０ ゲーム環境に生理学的データを組み込む方法）
図７は、ゲーム環境７００において生理学的データを組み込む方法を例示する。本方法は、７０２において、個人的信号受信機を介して生理学的データを通信するステップ、７０４において、ハブを介して生理学的データを受信するステップ、および７０６において、生理学的ゲームモジュールを介してハブから生理学的データを直接的または間接的に受信するステップを含む。当業者は、種々の他の側面が該当することを認識するであろう。

（４．０ ゲームにおいて生理学的データを組み込む機器）
一側面は、例えば、コンピューティングプラットフォームによって実行されると、個人的信号受信機を介して生理学的データを通信するステップ、ハブを介して生理学的データを受信するステップ、および生理学的ゲームモジュールを介してハブから生理学的データを直接的または間接的に受信するステップを含む、ゲーム環境に生理学的データを利用する方法の実行をもたらす命令を有する記憶媒体を備える。

さらに、本明細書に開示される側面は、データ処理システム内で行われてもよい。例示として、図表システムは、例えば、一実施形態によると、プロセッサ、メインメモリ、静的メモリ、バス、動画ディスプレイ、英数字入力デバイス、カーソル制御デバイス、ドライブユニット、信号生成デバイス、ネットワークインターフェースデバイス、機械可読媒体、命令、およびネットワークを備える。

図表システムは、本明細書に開示される１つ以上の動作が行われ得る個人的コンピュータおよび／またはデータ処理システムを示してもよい。プロセッサは、マイクロプロセッサ、状態マシン、特定用途向け集積回路、フィールドプログラム可能ゲートアレイ等であってもよい。メインメモリは、動的ランダムアクセスメモリおよび／またはコンピュータシステムの主要メモリであってもよい。静的メモリは、ハードドライブ、フラッシュドライブ、および／またはデータ処理システムと関連付けられた他のメモリ情報であってもよい。

バスは、データ処理システムの種々の回路および／または構造間の相互接続であってもよい。動画ディスプレイは、データ処理システム上に情報のグラフィカル表示を提供してもよい。英数字入力デバイスは、身体障害者を支援する特別なデバイス等、キーパッド、キーボード、および／または任意の他のテキスト入力デバイスであってもよい。カーソル制御デバイスは、マウス等のポインティングデバイスであってもよい。ドライブユニットは、ハードドライブ、記憶装置システム、および／または他のより長期の記憶装置サブシステムであってもよい。信号生成デバイスは、データ処理システムのビオスおよび／または機能的なオペレーティングシステムであってもよい。ネットワークインターフェースデバイスは、コード変換、プロトコル変換、および／またはネットワークへ／およびネットワークからの通信に必要なバッファリング等のインターフェース機能を行い得るデバイスであってもよい。機械可読媒体は、本明細書で開示される方法のいずれかが行われ得る命令を提供してもよい。命令は、本明細書で開示される任意の１つ以上の動作を有効にするソースコードおよび／またはデータコードをプロセッサに提供してもよい。

本側面は、特定の例示的側面を参照して記載されているが、種々の側面の広範な精神および範囲から逸脱することなく、これらの実施形態に種々の修正および変更を行ってもよいことが明らかであろう。例えば、本明細書に記載される種々のデバイス、モジュール等は、ＣＭＯＳベースの論理回路等のハードウェア回路、ファームウェア、ソフトウェア、および／または機械可読媒体として具現化可能等のハードウェア、ファームウェア、および／またはソフトウェアの任意の組み合わせを使用して、有効および動作されてもよい。

例えば、種々の電子構造および方法は、トランジスタ、論理ゲート、ならびに特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）および／またはデジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）回路等の電子回路を使用して具現化されてもよい。例えば、受信モジュールおよび通信モジュール、ならびに他のモジュールは、本明細書中において記載される技術のうちの１つ以上を使用して有効にされてもよい。

加えて、本明細書で開示されている種々の動作、プロセス、および方法は、コンピュータシステム等のデータ処理システムと互換可能な機械可読媒体および／または機械アクセス可能な媒体として具現化されてもよく、任意の順番で行われてもよいことが明らかであろう。故に、明細書および図面は、制限的な意味ではなく、例示としてみなされるべきである。

例えば、上述のデバイスおよび方法と関連付けられたいずれかまたはすべてのデータは、生理学的データ、すなわち、生理学的側面を有するデータを構成するために、単独で、または他のデータと組み合わせて使用されてもよい。

さらに、ある側面では、システムおよび／または方法ステップは、データを記憶する要素、すなわち、データ記憶装置要素を含み／利用し、この要素は、スポーツ用デバイス、ＰＤＡ、スマートフォン、コンピュータサーバ等の外部デバイスに存在する。一般的には、データ記憶要素は、コンピュータ可読媒体である。本明細書で使用される用語「コンピュータ可読媒体」は、実行および／または処理のために、コンピュータへの命令および／またはデータの提供に関与する任意の記憶または送信媒体を指す。記憶媒体の実施例として、フロッピー（登録商標）ディスク、磁気テープ、ＣＤ−ＲＯＭ、ハードディスクドライブ、ＲＯＭまたは集積回路、光磁気ディスク、あるいははＰＣＭＣＩＡカード等のコンピュータ可読カード含み、そのようなデバイスが、コンピュータの内部にあるか外部にあるかは問わない。情報を含有するファイルは、コンピュータ可読媒体に「記憶され」てもよく、ここで、「記憶」とは、コンピュータおよび／またはコンピュータ関連構成要素によって、後のデータにおいてアクセス可能および取り出し可能となるように、情報を記録することを意味する。コンピュータ可読媒体に関して、「永続的メモリ」は、永続的であるメモリを指す。永続的メモリは、プロセッサコンピュータへの電力供給の終了によって消去されない。コンピュータのハードドライブＲＯＭ（すなわち、仮想メモリとして使用されない）、ＣＤ−ＲＯＭ、フロッピー（登録商標）ディスク、およびＤＶＤはすべて、永続的メモリの実施例である。ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）は、非永続的メモリの実施例である。永続的メモリ内のファイルは、編集可能および再書き込み可能であってもよい。

また、コンピュータ実行可能命令、すなわち、例えば、個人的信号受信機およびシステムの他の構成要素のプログラミングのために、上述の方法を行うためのプログラミングも提供される。コンピュータ実行可能命令は、コンピュータ可読媒体に存在する。故に、種々の側面は、摂取可能事象マーカデータの提供における使用のために、プログラミングを含有するコンピュータ可読媒体を提供する。

したがって、ある側面では、システムは、データ記憶要素、データ処理要素、データ表示要素、データ送信要素、通知機構、およびユーザインターフェースのうちの１つ以上を含む。これらの要素は、生理学的データ、ハブ、および生理学的ゲームモジュールのうちの少なくとも１つとともに存在してもよい、または別様にそれらと関連付けられてもよい。

上述のシステムのうちの１つは、受信モジュールおよび通信モジュールの観点から検討される。しかしながら、側面は、そのように制限されない。より広義において、システムは、例えば、上述で検討されたようなハブ機能性の使用、例えば、通信内の生理学的データの使用、例えば、生理学的ゲームモジュールの機能性の使用等、相互に通信する２つ以上の異なるモジュールから構成される。

本発明は、記載されている特定の側面に制限されず、したがって、異なり得ることを理解されたい。さらに、本明細書で使用される用語は、特定の側面を説明する目的にすぎず、本発明の範囲は、添付の特許範囲の請求によってのみ制限されることから、制限的となるように意図されたものではないことを理解されたい。

ある範囲の値が示されている場合、下限から１０番目までの各介在する値は、文脈において明確にそうでないと述べられている場合を除き、その範囲の上限および下限の間、および、その述べられた範囲内のいずれか他の述べられたまたは介在する値は、本発明内に包含されることが、理解される。述べられた範囲におけるいずれかの特に除外された限界値により、これらのより小さい範囲の上限および下限は、独立して、より小さい範囲に含まれてもよく、また、本発明内に包含される。記載された範囲が、限界値の一方または両方を含む場合、含まれた限界値の一方または両方を除外する範囲は、本発明にも含まれる。

特に定義されていない限り、本明細書で用いられるすべての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に記載されるものと同様または均等な任意の方法および材料は、本発明の実施または試験においても用いることができるが、代表的な例示的な方法および材料を、ここでは記載している。

各個別の文書または特許が、特におよび個人的に、参照することによって組み込まれるように示され、また、文書で詳述されている関連する方法および／または材料を開示および記載するように、参照することによって本明細書中に組み込まれるかのように、本明細書に詳述されるすべての文書および特許は、参照することにより、本明細書に組み込まれる。いずれの刊行物の引用も、出願日以前のその開示に対するものであって、本発明が、先行発明に基づくそのような刊行物に先行する権利がないことの是認として解釈されるべきではない。さらに、提供される文書の日付は、独立して確認する必要があり得る実際の文書の日付と異なってもよい。

なお、本明細書および添付の特許請求の範囲で用いられているように、「１つの」という単数形は、文脈が明らかにそうでないことを示す場合を除き、複数の指示対象を含む。さらに、請求項は、任意の選択的な要素を除外するように作成され得ることに留意されたい。したがって、本記述は、請求要素の詳述、または「否定的な」制限の利用と関連して、そのような「限る」「のみ」等の排他的な用語の利用のための先行する基礎として機能するように意図されている。

本開示を一読すると当業者には明らかであるように、本明細書に記載および説明される各個別の実施形態は、本発明の範囲または精神から逸脱せずに、他のいくつかの実施形態のいずれかの特徴から容易に分離されてもよい、または組み合わせてもよい、個別の構成要素および特徴を有する。詳述された方法は、詳述された事象の順で、または論理的に可能な任意の他の順で実行することができる。

上述の発明は、例示のため、および理解を深めることを目的として、ある程度詳細に記載されているが、添付の特許請求の範囲の精神または範囲から逸脱せずに、特定の変更および修正をこれに行ってもよいことが、本発明の教示に照らし、当業者に明らかである。

故に、上述の記載は、本発明の原理を示すものにすぎない。明示的に記載されていない、または本明細書に示されていないが、本発明の原理を具現化し、その精神および範囲に含まれる種々の構成を考案することが可能であることが、当業者に理解されよう。さらに、本明細書に記載されるすべての実施例および条件的な言葉は、発明者によって与えられる本発明の原理および概念の理解について読者を支援することを主に意図しており、かかる特に詳述された実施例および条件を制限することのないものとして解釈すべきである。さらに、本発明の原理、側面、および実施形態、ならびに特定のその実施例について述べる本明細書の全記述は、その構造的および機能的な両方の均等物を包含することが意図されている。さらに、そのような均等物は、現在周知の均等物および将来開発される均等物の両方、すなわち、構造に関係なく同じ機能を実行する開発された任意の要素を含むことが意図されている。したがって、本発明の範囲は、本明細書に図示および記載される例示的な実施形態に制限されることを意図するものではない。むしろ、本発明の範囲および精神は、添付の特許請求の範囲によって具現化される。

Claims (15)

1. 生理学的データを通信する個人的信号受信機と、
   該生理学的データを受信するハブと、
   該生理学的データを該ハブから直接的または間接的に受信するゲームモジュールと
   を備える、システム。
2. 前記個人的信号受信機は、１つ以上のセンサを備える、請求項１に記載のシステム。
3. 前記１つ以上のセンサは、圧力センサ、運動センサ、加速度計、筋電計センサ、生体電位センサ、心電図センサ、温度センサ、触覚型事象マーカセンサ、およびインピーダンスセンサから本質的に成る群から選択される、請求項２に記載のシステム。
4. 前記個人的信号受信機は、
   筐体と、
   該筐体に固定された電源と、
   該筐体に固定されて、データ送信を分析する操作ユニットであって、該データ送信と関連付けられた少なくとも１つの生理学的パラメータを検出する少なくとも１つの生体適合性電極を備える操作ユニットと
   をさらに備える、請求項２に記載のシステム。
5. 前記操作ユニットは、電流を検出する電流検出モジュールをさらに備える、請求項４に記載のシステム。
6. 前記個人的信号受信機は、再充電可能である、請求項１に記載のシステム。
7. 前記生理学的データは、電気皮膚反応、心拍数、心拍変動、呼吸速度、体温、局所環境温度、活動および胴角度の３軸測定、光学、圧力、音、生化学／生物学、体重、位置、派生筋電計、および脳波検査から本質的に成る群から選択される、請求項１に記載のシステム。
8. 前記ハブは、基地局、個人的通信デバイス、および携帯電話から本質的に成る群から選択される少なくとも１つの要素を備える、請求項１に記載のシステム。
9. 前記基地局は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、およびインテリジェントデバイス／機器から本質的に成る群から選択される少なくとも１つの要素を含む、請求項８に記載のシステム。
10. 前記個人的通信デバイスは、モバイルコンピュータを備える、請求項８に記載のシステム。
11. 前記ゲームモジュールは、純粋生理学的データおよび精緻化された生理学的データから本質的に成る群から選択される少なくとも１つの要素を備える、請求項１に記載のシステム。
12. 前記ゲームモジュールは、ゲームソフトウェアをさらに備える、請求項１１に記載のシステム。
13. 前記ゲームソフトウェアは、ソフトウェアゲーム、双方向ゲーム、デバイスゲーム、およびオンラインゲームから本質的に成る群から選択される少なくとも１つの要素と併用される、請求項１に記載のシステム。
14. 個人的信号受信機を介して、生理学的データを通信することと、
    ハブを介して、該生理学的データを受信することと、
    生理学的ゲームモジュールを介して、該ハブから該生理学的データを直接的または間接的に受信することと
    を含む、方法。
15. コンピューティングプラットフォームによって実行されると、ゲーム環境と連携して生理学的データを利用する方法の実行をもたらす命令を有する記憶媒体を備え、該方法は、
    個人的信号受信機を介して、該生理学的データを通信することと、
    ハブを介して、該生理学的データを受信することと、
    生理学的ゲームモジュールを介して、該ハブから該生理学的データを直接的または間接的に受信することと
    を含む、機器。

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