JP2012501931A - 排紙装置における同期吹き付け空気 - Google Patents

Abstract

本発明は、下降されるべき枚葉紙に吹き付け空気を供給するための、少なくとも１つの縦長の空気導管（１５）を有する、加工機、特に印刷機の枚葉紙排紙装置のための空気吹き付け装置（１）に関する。前記空気導管（１５）は、前記加工機の作業サイクルにおいて、吹き付け空気の供給を調整するように形成され、前記枚葉紙排紙装置内の中央領域に配置されている。

Description

本発明は、下降させるべき枚葉紙に吹き付け空気を供給するための、請求項１のプリアンブルに記載された印刷機の枚葉紙排紙装置のための吹き付け装置に関する。

冒頭に記載した種類の空気吹き付け装置は、特許文献１から知られている。当該空気吹き付け装置は、互いに結合された吹き付け管のアセンブリを備えており、当該吹き付け管の表面にはそれぞれ吹き付け空気開口部が設けられており、当該開口部から吹き付け空気が排出され、当該吹き付け空気は排紙パイルを支持する。従来の空気吹き付け装置は有効性が実証されている。それでもやはり、時折紙詰まりが発生する。特に、軽量な枚葉紙の排出は難しい。軽量な枚葉紙の落下運動は、落下している枚葉紙の下方に存在するエアクッションによって不規則になるからである。枚葉紙はしばしば、チェーンコンベヤを通過して解放された後、パラシュートのように縁が下に向かって垂れ下がって、排紙パイル上に落下する。エアクッションは、枚葉紙の中央領域において比較的ゆっくりと分解されるからである。当該枚葉紙は不揃いになるか、または折れ曲がって排出されるか、または後続の枚葉紙の障害となる。従来の装置では、この欠点を取り除くことができない。吹き付け管が結合されているので、排紙パイルの面上方での吹き付け空気の作用は、多かれ少なかれ均等になるからである。

独国特許発明第１９６３１８１４号明細書

本発明の課題は、冒頭に記載した種類の空気吹き付け装置であって、枚葉紙の排出を改善する空気吹き付け装置を提供することにある。

本発明によると、この課題は請求項１に記載の特徴によって解決される。有利なさらなる構成は、従属請求項によって明らかになる。

空気吹き付け装置は空気導管を有している。当該空気導管は、目標を定めて制御することができる。それによって、特に枚葉紙を下降させる際に枚葉紙材料内に形成される起伏を、領域ごとに、かつ、一時的により強く押さえつけることが回避される。すなわち、枚葉紙材料内にこのような起伏が形成される危険がある場合に、個別に調整可能な空気導管がこのような起伏に個別に空気を吹き付けるので、結果として起伏は形成されず、本発明に係る装置では、枚葉紙材料の下降を改善することができる。
自明のことながら本発明は、１つ以上の空気導管が設けられているので、下降させるべき枚葉紙の、対応する数の好ましくは概ねより強く吹き付けることができる領域には、それぞれ少なくとも１つの吹きつけ空気流が吹き付けられるという可能性を有する。したがって、特許文献１による位置を固定した吹き付け、または対応する固定した吹き付けが実施されることが好ましい。
さらに、表面に少なくとも１つの排気開口部を有する少なくとも１つの吹き付け管が設けられていると有利である。当該吹き付け管は、少なくとも１つの本発明に係る空気導管と組み合わせて用いられる。表面に少なくとも１つの排気開口部を有する吹き付け管は硬質であるとともに、固定的または位置調節可能に配置されているが、同時にその吹き付け空気のガイドに関して目標を定めた制御が可能である。

図は、実施例に基づいて本発明を具体的に示している。

空気吹き付け装置を有する枚葉紙排紙装置の上面図である。 図１の枚葉紙排紙装置の正面図である。

図１は空気吹き付け装置１を示している。空気吹き付け装置１は、詳細には図示されていない加工機、特に印刷機の、これ以上は図示されていない枚葉紙排紙装置の、概略的に描かれた枚葉紙パイル２の領域に配置されており、下降されるべき枚葉紙には上から吹き付け空気が供給されるので、枚葉紙は素早く、再現可能に、したがって停滞せずに枚葉紙パイル２上に下降する。枚葉紙は、ここには図示されていない搬送装置を用いて、スタッカに搬送される。枚葉紙は連続的に、側面の枚葉紙ガイド３の間に達し、当該領域において空気吹き付け装置１によってその上面に空気を吹き付けられる。空気吹き付け装置１は、通風要素６を有する、概ね面的に作用する、それ自身知られた吹き付け装置５を備えている。通風要素６は、複数の互いに連結されたユニットとして形成されても良い。通風要素６は、枚葉紙パイル２上に落下する枚葉紙Ｂに、吹き付け空気流を面的に供給するために用いられる。

吹き付け装置５は、さらにガイド７、８を有している。吹き付け管１０は、保持装置９によって、ガイド７、８に保持されている。ガイド７、８は、枚葉紙パイル２の積み重ね面上方の平行な面において、互いに離間して延在している。吹き付け管１０を吹き付け装置５の間に配置することができるので、吹き付け管１０と吹き付け装置５とが交互になる。それによって、吹き付け装置５の面的な吹き付け空気流を、吹き付け管１０の目標を定めた吹き付け空気流によって補うことができる。

吹き付け管１０は、その表面に吹き付け開口部１１を有している。各吹き付け管１０には、軸方向に互いに離間して配置された多数の空気吹き付け開口部１１が設けられているので、対応する数の吹き付け空気流１２が下に向かって流れ出る。簡略化のために、図２にはいくつかの吹き付け空気流１２のみを図示している。図１からわかるように、吹き付け開口部１１は必要に応じて、移動可能なクリップ１３で閉じることができる。クリップ１３は、吹きつけ管１０の上に留められている。吹き付け管１０の各吹き付け開口部１１は、クリップが形成する覆いによって封止することが可能であり、各吹き付け管１０は全て、管の軸を中心として左右に回転することができる。吹き付け管１０は、横および／または長手方向に摺動し、選択した位置で固定することもできる。吹き付け管１０への吹き付け空気の供給は、吸気開口部および場合によっては制御可能な弁を通じて行われる。当該弁は、ここには図示されていない圧縮空気源に接続されている。

吹き付け装置としては、空気導管も適している。各空気導管は、その管の延び具合を、方向転換可能であるように調整するように形成されているので、支持を必要としない、位置を保持する剛性が存在する。さらに各空気導管は、複数の、列を成して配置された各管部分を有しても良い。各管部分は、互いに同じく構成されたモジュールとして形成され、互いに柔軟に連結されているので、管の延び具合を、対応して、例えば弓状に設定することができる。各空気導管は、一方の端部に排気開口部を有し、他方の端部に吸気開口部を有している。排気開口部は、丸ノズルまたは平ノズルとして形成された吹き付けノズルであっても良い。

本発明によると、このような装置はさらに、装置の吹き付け作用が、枚葉紙パイル２上に落下しようとしている枚葉紙の中央領域に、目標を定めて働くように構成されている。これは、印刷機から枚葉紙が到着するタイミングで行われることが好ましい。

図１および図２に係る装置では、枚葉紙の搬送方向において互いに平行に配置された５つの吹き付け管１０が設けられている。本発明に基づく配置では、吹き付け管１０は圧縮空気によってガイド７に連結される。吹き付け管１０への空気の供給は、ガイド７と吹き付け管１０との間の各連結区間に配置された各制御弁を用いて、影響を与えられるように構成されている。特に、中央の吹き付け管１０または中央の３つの吹き付け管１０は、吹き付け空気を供給できるように、目標を定めて制御される。
吹き付け空気の供給は、共同の吹き付け空気供給部によって、全ての吹き付け管１０と、各吹き付け管１０のための各制御弁１３とに関して行われる。吹き付け管１０のグループに関して、吹き付け空気供給部をグループ毎に集約すること、および、グループを成す吹き付け空気供給装置１４を通じて、吹き付け空気の供給を制御することも可能である。
吹き付け空気供給装置１４によって、空気発生装置による吹き付け管１０への空気の供給が制御される。このとき、好ましくは全ての吹き付け管１０が共に吹き付け空気を供給し、吹き付け管１０ではさらに、制御弁１３によって、吹き付け空気の消費が個別に調整可能である。

吹き付け管１０をグループ単位で、または個別に制御することも可能である。当該制御は、枚葉紙の中心から枚葉紙搬送方向Ｒに対して左右対称に行われることが好ましいが、非対称に行われても良い。

吹き付け空気の供給は、選択された領域において、好ましくは、下降されるべき枚葉紙Ｂがまさに枚葉紙ガイド装置から開放される時間領域において行われる。
枚葉紙が、排紙パイル上に下降させるために、チェーンコンベヤシステムのグリッパバーから、いわゆる枚葉紙ブレーキを介して、排紙パイル上方までガイドされることが知られている。枚葉紙を下降させる際、枚葉紙は排紙パイル上方で、下降する直前にグリッパによって前縁を保持され、枚葉紙ブレーキにその後縁領域においてガイドされる。

本発明によると、枚葉紙Ｂを解放する際には、中央の吹き付け管１０の１つまたは複数に、吹き付け枠（空気吹き付け装置１）において、圧縮空気が供給されるので、解放された枚葉紙Ｂ（図２の実線）は落下中、その中央領域において、枚葉紙搬送方向Ｒと平行に、下に向かって動き、変形される（図２の破線）。それによって、枚葉紙の縁が、枚葉紙の中央よりも先に下降することが不可能になり、枚葉紙中央領域におけるエアクッションからの空気の流出が防止される。枚葉紙Ｂは、枚葉紙排紙装置内で枚葉紙パイル２上に一様に落下する。

吹き付け空気は、印刷機の中心軸に対して左右対称に、かつ枚葉紙搬送方向Ｒに対して平行に制御されることが好ましい。枚葉紙Ｂの印刷が不規則である場合、吹き付け管１０での吹き付け空気の制御を非対称に行っても良い。

さらに、枚葉紙Ｂへの成形作用を強めるために、吹き付け空気を、制御弁１３を用いて、枚葉紙排紙装置内の枚葉紙パイル上方において、外側から中央に向かって段階的に強めることもできる（図２の破線を参照）。さらに、機械の速度および枚葉紙材料のパラメータに基づいて、制御を変更することもできる。速度がより大きい場合には、圧縮空気をより早く、および／またはより強く供給しても良い。安定した被印刷材料の場合は、圧縮空気を供給せず、非常に薄い被印刷材料の場合は圧縮空気を強めても良い。

当該装置は、枚葉紙排紙装置における従来の吹き付け装置に容易に統合することができる。また、吹き付け空気の制御を自動化することもできる。

１ 空気吹き付け装置
２ 枚葉紙排紙装置
３ 枚葉紙ガイド
４ 枚葉紙ガイド
５ 吹き付け装置
６ 通風要素
７ ガイド
８ ガイド
９ 保持装置
１０ 吹き付け管
１１ 吹き付け開口部
１２ 吹き付け空気流
１３ 制御弁
１４ グループ制御装置／空気分配装置
Ｂ 枚葉紙
Ｒ 枚葉紙搬送方向

Claims (5)

1. 下降されるべき枚葉紙（Ｂ）に吹き付け空気を供給するための、複数の縦長の空気導管（１０）を有する、加工機、特に印刷機の枚葉紙排紙装置のための空気吹き付け装置において、
   少なくとも１つの前記空気導管（１０）は、その吹き付け空気の供給を、前記加工機の作業サイクルに関して調整するように形成されていること、および、
   前記空気導管（１０）は、前記枚葉紙排紙装置内の枚葉紙パイル（２）上方の、枚葉紙排出面において、中央領域に配設されていること、
   を特徴とする空気吹き付け装置。
2. 前記１つの空気導管（１０）または各空気導管（１０）は、空気ガイドのオンオフおよび／または空気の体積流量の調整のために、切換装置（１３、１４）および／または制御装置（１３、１４）を有していることを特徴とする請求項１に記載の空気吹き付け装置。
3. 前記１つの空気導管（１０）または空気導管（１０）のグループのための空気供給部は、空気ガイドのオンオフおよび／または空気の体積流量の調整のために、切換装置（１３、１４）および／または制御装置（１３、１４）を有していることを特徴とする請求項１に記載の空気吹き付け装置。
4. 表面に配置された吹き付け開口部（１１）を有する少なくとも１つの吹き付け管（１０）と、端部に吹き付け開口部を有する少なくとも１つの屈曲可能な空気導管との組み合わせを特徴とする請求項１から３のいずれか一項に記載の空気吹き付け装置。
5. １つまたはグループまたは各空気導管および／または吹き付け管（１０）のために、吹き付け空気の供給が制御され、前記空気導管および／前記吹き付け管（１０）への吹き付け空気の供給が、前記加工機の作業サイクルに応じて制御可能であることを特徴とする請求項１から４のいずれか一項に記載の空気吹き付け装置。

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