JP2008024515A - ずり重なり枚葉紙の流れを供給するための装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】枚葉紙搬送方向17に循環駆動される通気性サクションベルト3と、各々複数の吸口10を有する相前後して設けられたサクションボックス8,9とを備え、第1のサクションボックス8が積紙に後置され第2のサクションボックス9が紙差し台2に前置されるベルトテーブルを有する、枚葉紙加工機械の積紙から紙差し台へずり重なり枚葉紙流れを供給するための装置において、枚葉紙列の先頭の枚葉紙を問題なく紙差しゲージに突きつけ、場合によっては側端を整列させることができるように簡単な手段により改良する。
【解決手段】第2のサクションボックス9において、サクションベルト3の軌道の幅bにわたって存在する吸口10の有効吸引面積Fの和を枚葉紙搬送方向に減少させる。
【選択図】図2
【解決手段】第2のサクションボックス9において、サクションベルト3の軌道の幅bにわたって存在する吸口10の有効吸引面積Fの和を枚葉紙搬送方向に減少させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、枚葉紙搬送方向に循環駆動される少なくとも1個の通気性サクションベルトと、吸口を備え、吸気が働く少なくとも2個の相前後して配置されたサクションボックスとを装備し、第1のサクションボックスを積紙に後置し、第2のサクションボックスを紙差し台に前置したベルトテーブルを有する枚葉紙加工機械の積紙から紙差し台へずり重なり枚葉紙の流れを供給するための装置に関する。
このような装置は周知である。給紙機によって積紙から分離された枚葉紙がずり重なり枚葉紙の流れとして、少なくとも1個のサクションベルトを有するベルトテーブルによって捕捉され、紙差し台へ搬送される。ベルトテーブルの給紙機寄りの区域に第1のサクションボックスが設けられ、給紙機によって分離された枚葉紙を受領するためにサクションベルトに真空を送る。ずり重なり枚葉紙列はサクションベルトによって保持され、前端の整列のために枚葉紙列のそれぞれ先頭の枚葉紙の前端を紙差し台に配置される紙差しゲージに向けて、枚葉紙搬送方向に紙差し台へ搬送される。その際この枚葉紙は紙差し台寄りの第2のサクションボックスに働く真空によりサクションベルトに保持される。
枚葉紙列のそれぞれ先頭の枚葉紙の整列の後に、枚葉紙の側端を整列することができる。その場合一方では整列される枚葉紙はその前端が確実に紙差しゲージに突きつけられるようにサクションベルトによって運ばれなければならず、他方では突きつけたときに前端が損傷せず、その後の横整列が可能であるように、サクションベルトに働く保持力を設定しなければならない。
これを実現するために、ドイツ特許公開DE3838078A1は紙差し台寄りのサクションボックスの作動サイクル時の真空のレベルを制御することを提案する。その場合このサクションボックスは交互に真空作動及び真空解除になるという。
作動サイクル時の真空の制御が面倒であり、低速機にしか適さないのが欠点である。高性能機の場合は毎秒少なくとも5枚の枚葉紙を突きつけ、従ってサクションボックスを5回真空作動及び真空解除に制御することが必要になるからである。
ドイツ特許公開DE19728056A1では逐次配置された多数のサクションチャンバを有する、枚葉紙の流れの搬送のためのサクションベルトテーブルが記述される。各サクションチャンバは圧力又は真空の発生のためにベンチレータを備えており、各ベンチレータは別個に制御することができる。このサクションベルトテーブルは、多数のサクションチャンバとサクションチャンバの個別の制御のため、多額の費用をかけなければ実現できない。
複数個のサクションチャンバが異なる圧力を有し、面倒な制御によって単数又は複数の真空発生装置と空気圧的に連動する別のサクションベルトテーブルがドイツ特許公開DE10213075A1により周知である。多額の費用と種々の圧力状態の調整が面倒なことが欠点である。
最後に、少なくとも1個の通気性サクションベルトと、吸口を介してサクションベルトと連動するサクションボックスとを有するずり重なり枚葉紙の流れの搬送装置がドイツ特許公開DE19817175A1により周知である。サクションボックスの紙差し台寄りの区域では、吸口が切換え式の開閉手段を備えており、開閉手段は作動サイクル時に作動される。このため多額の費用が生じる。
ドイツ国特許公開公報DE3838078A1
ドイツ国特許公開公報DE19728056A1
ドイツ国特許公開公報DE10213075A1
ドイツ国特許公開公報DE19817175A1
本発明の課題は、枚葉紙列のそれぞれ先頭の枚葉紙が問題なく紙差しゲージに突きつけられ、場合によっては側端を整列することができるように、ずり重なり枚葉紙の流れの供給のための上記類別に基づく装置を簡単な手段により改良することである。
この課題は本発明に基づき請求項1の特徴を有する装置によって解決される。
本発明に基づく解決策によれば、整列される枚葉紙が問題なく紙差しゲージに突きつけられ、場合によっては側端を整列することができるように、紙差し台に前置されたサクションボックスの保持力を安いコストで制御することが可能である。
本発明を実施例について詳述する。
図1にサクションベルトテーブル1と後置の紙差し台2の側面概略図を示す。サクションベルトテーブル1は少なくとも1個のサクションベルト3を有する。サクションベルト3は上側コーナロール4と下側コーナロール5に通され、2個のロール6によって緊張される。サクションベルト3を案内するテーブルプレート7がコーナロール4、5の間に配置されている。テーブルプレート7には、図示しない給紙機寄りの第1のサクションボックス8及び紙差し台2寄りの第2のサクションボックス9が設けられている。サクションボックス8、9の間に別のサクションボックスを設けることができる。サクションボックス8、9は、任意の吸引面Fを有しテーブルプレート7を貫通する吸口10を介してサクションベルト3と連動する。第1のサクションボックス8に第1の真空接続管11、第2のサクションボックス9に第2の真空接続管12が設けられている。サクションボックス8、9は真空接続管11、12を介して真空源に接続される。サクションベルトテーブル1に紙差し台2が後置され、そのうち紙差し板14が示されている。紙差し台2での紙差しゲージ13の位置が示されている。紙差しゲージ13は作動サイクル時に、紙差し台2に接した位置から紙差し台2から離脱した位置へ移される。循環するサクショベルト3によって枚葉紙搬送方向に送られ、紙差しゲージ13に到達する直前の整列される枚葉紙15が紙差し台2の上に示されている。整列される枚葉紙15に、その下にずり重ねた後続枚葉紙17が後置されている。
図2にサクションベルトテーブル1と後置の紙差し台2及び紙差し板14の部分平面図を示す。サクションベルトテーブル1の下側コーナロール5、紙差し台2寄りの第2のサクションボックス9及び第2のサクションボックス9に前置された第1のサクションボックス8が示されている。サクションボックス8、9の区域のサクションベルト3の通路では、サクションベルトテーブル1のテーブルプレート7を吸口10が貫通する。第1のサクションボックス8の吸口10は、任意の区間Δsの範囲内でこの区間Δsに配置された吸口10によって等しい真空が、それとともにサクションベルト3の保持する枚葉紙に対して等しい保持力が実現されるように形成され、かつサクションベルト3の通路の幅bに展開して配置されている。吸口10によって実現される吸引面の和は等しい。
これと対照的に、第2のサクションボックス9に割り当てられた吸口10は任意の区間Δsの範囲内でこの区間Δsに配置された吸口10によって異なる真空が、それとともにサクションベルト3の保持する枚葉紙に対して異なる保持力が実現されるように形成され、かつサクションベルト3の通路の幅bに展開して配置されている。その場合吸口10は、第1のサクションボックス8に面した区域の保持力が最も高く、紙差し台2に面した区域の保持力が最も低くなるように形成され又は配置されている。枚葉紙搬送方向に見て保持力が第2のサクションボックス9の長さlにわたって、漸進的、漸減的又は線形に、最大保持力からゼロ寄りの保持力に近づくように、吸口10を形成し又は配置することができる。
図示しない給紙機によって分離された枚葉紙はずり重ねられてサクションベルトテーブル1へ送られ、作動サイクル時に上側コーナロール4の方に引き寄せられるタッチロール18に助けられて、サクションベルト3に捕捉される。枚葉紙に作用する保持力は、第1のサクションボックス8に形成される真空によって実現される。加工される枚葉形材料に適応するために、サクションボックス8、9に働く真空のレベルを調整できるようになっており、第1のサクションボックス8の真空は第2のサクションボックス9の真空と異なる。枚葉紙は図示しない駆動装置により駆動されるサクションベルト3によって、枚葉紙の流れとして枚葉紙搬送方向17に搬送され、それぞれ先頭の枚葉紙が整列される枚葉紙として紙差し台2の上に運ばれる。
前端を紙差しゲージ13に向けて、整列される枚葉紙15を紙差し台2の上に運ぶとき、この枚葉紙はおおむね第2のサクションボックス9が準備する保持力によりサクションベルト3に保持される。紙差し台2の上で確実に搬送することができるためには、整列される枚葉紙15をサクションベルト3が高い保持力で運ぶことがまず必要である。整列される枚葉紙15の前端が紙差しゲージ13に接近するときに、前端の損傷を回避するために、整列される枚葉紙15は小さな保持力で運ばれなければならず、整列される枚葉紙15を紙差しゲージ13に突きつけた後も、整列される枚葉紙15のリバウンドを回避するために、保持力がわずかに働くようにする。整列される枚葉紙15が第2のサクションボックス9の準備する保持力によりサクションベルト3に保持されて紙差しゲージ13に接近する過程で、後続の枚葉紙16の前端は第1のサクションボックス8の準備する保持力に保持されて第2のサクションボックス9の作用区域に到達し、整列される枚葉紙15に働く保持力が減少し始める。サクションベルト3の通路の幅bにわたって存在する有効吸引面(有効吸引面積)Fの和が枚葉紙搬送方向17に次第に減少するように吸口10をテーブルプレート7に配置することによって、整列される枚葉紙15を次第に減少する保持力で運搬し、こうして前端に従って、場合によっては側端に従って問題なく整列することができる。
1 サクションベルトテーブル
2 紙差し台
3 サクションベルト
4 上側コーナロール
5 下側コーナロール
6 ロール
7 テーブルプレート
8 第1のサクションボックス
9 第2のサクションボックス
10 吸口
11 第1の真空接続管
12 第2の真空接続管
13 紙差しゲージ
14 紙差し板
15 整列される枚葉紙
16 後続の枚葉紙
17 枚葉紙搬送方向
18 タッチロール
b 幅
Δs 区間
l 長さ
F 有効吸引面(有効吸引面積)
2 紙差し台
3 サクションベルト
4 上側コーナロール
5 下側コーナロール
6 ロール
7 テーブルプレート
8 第1のサクションボックス
9 第2のサクションボックス
10 吸口
11 第1の真空接続管
12 第2の真空接続管
13 紙差しゲージ
14 紙差し板
15 整列される枚葉紙
16 後続の枚葉紙
17 枚葉紙搬送方向
18 タッチロール
b 幅
Δs 区間
l 長さ
F 有効吸引面(有効吸引面積)
Claims (3)
- 枚葉紙加工機械の積紙から紙差し台(2)へずり重なり枚葉紙の流れを供給するための装置であって、枚葉紙搬送方向(17)に循環駆動される少なくとも1個の通気性サクションベルト(3)と、複数の吸口(10)を有するとともに吸気が働く少なくとも2個の相前後して配置されたサクションボックス(8、9)と、を備え、第1のサクションボックス(8)が積紙に後置されるとともに第2のサクションボックス(9)が紙差し台(2)に前置されるベルトテーブルを有するものにおいて、
第2のサクションボックス(9)において、有効吸引面(F)を有する吸口(10)を、サクションベルト(3)の軌道の幅(b)にわたって存在する有効吸引面(F)の和が枚葉紙搬送方向に減少するようにしたことを特徴とする装置。 - 有効吸引面(F)の和が枚葉紙搬送方向(17)に漸進的、漸減的又は線形に減少することを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 各サクションボックス(8、9)に等しい又は異なる真空が働くことを特徴とする請求項1に記載の装置。
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2006
- 2006-07-22 DE DE200610033940 patent/DE102006033940A1/de not_active Withdrawn
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- 2007-07-13 JP JP2007184594A patent/JP2008024515A/ja not_active Withdrawn
- 2007-07-13 EP EP07112411.9A patent/EP1880960B1/de not_active Expired - Fee Related
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