JP2012243228A - カーシェアリング方法、カーシェアリングシステム、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

カーシェアリング方法、カーシェアリングシステム、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】手軽にカーシェアを行うことのできるカーシェアリングシステムを提供する。
【解決手段】所定のグループに所属する利用者からの予約に応じて車両を管理し、利用者への車両の貸出および返却を行うカーシェアリング方法において、車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金および車両を利用した走行距離に応じて算出される距離料金を算出し、車両を維持するための基本料金、該時間料金および該距離料金により車両の利用料金を管理し、該管理において、基本料金と各利用者の時間料金の合計金額とを比較し、該合計金額が基本料金を超えた場合は、基本料金を超えないように各利用者の時間料金を再計算し、各利用者毎に再計算した時間料金および距離料金を合計して請求し、該合計金額が基本料金を超えない場合は、各利用者毎に該合計金額と基本料金との差額を利用者数で除算した金額、時間料金および距離料金を合計して請求するようにした。
【選択図】 図6

Description

本発明は、カーシェアリング方法、カーシェアリングシステム、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体に関し、さらに詳細には、特定のグループ内において、利益を求めることなく車両を共同使用するカーシェアリング方法、カーシェアリングシステム、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体に関する。
近年、自動車の新しい利用形態として、一台の自動車を複数の会員が共同で利用する、所謂、カーシェアリングが注目されている。
ここで、カーシェアリングとは、利用者は自ら自動車を所有せず、管理団体の会員となり、必要に応じてその団体の自動車を借りるというものである。
また、カーシェアリングは、ある地域に限定したコミュニティーの中で会員同士で自動車を共有し、インターネットなどを通じて車両の利用状態の確認や利用予約を行うようにしているため、貸し出し手続に時間を必要とせず、貸し出し・返却場所は、居住しているマンションの駐車場であったり、あるいは、通勤駅の近くであったりと、会員が利用するにあたって便利な場所に設定されていることが多い。
こうしたカーシェアリングにより、利用者は、自動車を所有する場合に比べて、自動車取得費用、維持経費ならびに駐車料金といった費用を削減することができるようになる。
さらに、カーシェアリングが広く普及されることにより、自動車の総台数の低減が見込まれ、都市の交通渋滞の緩和やエネルギー消費量の低減により、二酸化炭素による地球温暖化を抑止する効果が期待されている。

ところで、上記したような従来のカーシェアリングにおいては、例えば、図1のブロック構成図に示すようなシステムを構築し、このシステムにより車両の予約や運行の管理が行われている。
即ち、従来の技術によるカーシェアリングシステム100は、カーシェアリングシステム100の管理団体のパーソナルコンピューター102と接続されるとともに当該管理団体の会員となった利用者のパーソナルコンピューター104や当該利用者の携帯端末106とネットワークを介して接続されるサーバー108と、車両110内に設けられかつ携帯電話網でサーバー108と接続される車載器112と、車両110内に設けられるとともに車載器112と接続されるカードリーダー114と、車両110内に設けられるとともに車載器112に接続されるキーボックス116とを有して構成されている。

以上の構成において、カーシェアリングシステム100を利用して車両110の予約や利用を行うには、まず、利用者が管理団体に会員登録を行う。これにより各利用者に対して利用者固有の登録コードが作成されるとともに、当該登録コードを認証用コードとして記憶したICカードが配布される。
そして、利用者が予約を行う場合には、利用者がパーソナルコンピューター104あるいは携帯端末106を利用してサーバー108に設けられた予約サイトにアクセスし、車両110の予約状況を確認し、利用者の要望にあった車両110の予約を行う。
その後、予約した利用開始時間になると、携帯電話網を利用して、予約情報がサーバー108から車載器112に送られて、カードリーダー114が起動される。
一方、利用者は、予約した利用開始時間に車両110が駐車された駐車場まで行き、カードリーダー114に会員登録時に取得したICカードを読み取らせて認証を受けることにより、ドアのロックが解除されるとともに、キーボックス116からキーが取り出せる状態となり車両110の利用が可能となる。
そして、利用者は予約した利用終了時間まで車両110を利用するものであるが、予約した利用終了時間までに車両110を決められた駐車場に駐車させて、キーをキーボックス116に返却するとともに全てのドアを閉める。
そして、再度、ICカードをカードリーダー114に読み取らせて認証を受けることにより、ドアのロックがなされるとともに、キーボックス116からキーが取り出せない状態となる。
その後、車載器112において走行距離、利用時間ならびに車両110の状態などが確認され、確認された利用時間に応じた時間料金に走行距離に応じた距離料金を加算して、車両110の利用により生じる料金を算出し、算出した料金を利用者のパーソナルコンピューター104もしくは携帯端末106に通知する。
即ち、サーバー108において、車両110の走行距離に所定の距離毎に発生する距離料金単価を乗算して距離料金を算出するとともに、車両110の利用時間に所定の時間毎に発生する時間料金単価を乗算して時間料金を算出し、算出した距離料金および時間料金の合計金額を車両110の利用料金として利用者のパーソナルコンピューター104もしくは携帯端末106に通知する。
なお、こうした距離料金単価および時間料金単価は、利用者が車両110を利用することで管理会社にとって利益が生じるように設定されている。
このようにして、従来の技術によるカーシェアリングシステム100においては、車両110の走行距離および利用時間が多くなると利用料金が多くなり、管理会社としては多くの利益を得ることができるものであった。

ところで、こうしたカーシェアリングシステム100は、管理会社により車両110およびカーシェアリングシステム100の管理を行うものであり、管理会社の会員登録を行った利用者に対し車両110を貸し渡し、利用者が車両110を利用することによって管理会社に利益が生じるような料金設定となっていた。
つまり、カーシェアリングシステム100は、利用者に対して車両110を貸し渡し、営利目的のサービスを行うものであった。
しかしながら、例えば、特定のグループに所属する利用者間において、利益を求めずに車両110を共同利用したい場合などには、こうしたカーシェアリングシステム100は適していなかった。
つまり、カーシェアリングシステム100においては、営利目的のサービスであって、車両の貸し渡しを行うことになるため、レンタカー事業に該当するものである。このため、特定のグループに所属する利用者間において車両110を共同利用する際にカーシェアリングシステム100を利用する場合には、当該特定のグループにおいてレンタカー事業の許可を取る必要があった。
このように、特定のグループに所属する利用者間において、利益を生ずることなく車両110を共同利用、つまり、カーシェアする場合には、利益を生ずることなくカーシェアするためのシステムがなく、当該特定のグループに所属する利用者間において手軽にカーシェアを行うことができなかった。

このため、特定のグループに所属する利用者間において、利益を生ずることなく手軽にカーシェアを行うことのできるカーシェアリング方法およびカーシェアリングシステムの提案が望まれていた。
なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、本願発明書に記載すべき先行技術文献情報はない。
本発明は、従来の技術の有する上記したような要望に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、特定のグループに所属する利用者間において、利益を生ずることなく手軽にカーシェアを行うことができるカーシェアリング方法、カーシェアリングシステム、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明によるカーシェアリング方法は、所定のグループに所属する利用者からの予約に応じて車両を管理し、上記利用者への上記車両の貸出および返却を行うカーシェアリング方法において、上記車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金および上記車両を利用した走行距離に応じて算出される距離料金を算出し、上記車両を維持するための基本料金、該時間料金および該距離料金により上記車両の利用料金を管理し、該管理において、基本料金と各利用者がそれぞれ上記車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金の合計金額とを比較し、該合計金額が基本料金を超えた場合には、基本料金を超えないように各利用者がそれぞれ上記車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金を再計算し、各利用者毎に、再計算した時間料金および上記車両を利用した走行距離に応じて算出された距離料金を合計して請求し、該合計金額が基本料金を超えない場合には、各利用者毎に、該合計金額と基本料金との差額を上記所定のグループに所属する利用者数で除算した金額、上記車両を利用した利用時間に応じて算出された時間料金および上記車両を利用した走行距離に応じて算出された距離料金を合計して請求するようにしたものである。
また、本発明によるカーシェアリング方法は、所定のグループに所属する利用者からの予約に応じて車両を管理し、上記利用者への上記車両の貸出および返却を行うカーシェアリング方法において、上記車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金および上記車両を利用した走行距離に応じて算出される距離料金を算出し、上記車両を維持するための基本料金、該時間料金および該距離料金により上記車両の利用料金を管理し、該管理において、基本料金を所定のグループに所属する利用者で除算した金額を各利用者に対して会費として設定し、各利用者それぞれにおいて該会費と上記車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金とを比較し、利用者の時間料金が該会費を超えた場合には、該会費を超えないように該利用者の時間料金を再計算し、再計算した時間料金および該利用者が上記車両を利用した走行距離に応じて算出される距離料金を合計した金額を該利用者に対して請求し、利用者の時間料金が該会費を超えない場合には、該時間料金、該時間料金と該会費との差額および該利用者が上記車両を利用した走行距離に応じて算出される距離料金を合計した金額を該利用者に対して請求するようにしたものである。
また、本発明によるカーシェアリング方法は、上記した発明によるカーシェアリング方法において、上記所定のグループに所属する利用者に対してはそれぞれ異なる認証用コードが記憶されたICカードが配布され、各利用者においては上記ICカードを利用して認証処理を行った後に前記車両の貸出および返却が可能となるようにしたものである。
また、本発明によるカーシェアリング方法は、上記した発明によるカーシェアリング方法において、上記所定のグループに所属する利用者に対しては上記車両のキーが配布され、各利用者においては認証処理を行うことなく各利用者が予約した時間に当該キーを利用して上記車両を利用するようにしたものである。
また、本発明によるカーシェアリングシステムは、所定のグループに所属する利用者からの予約に応じて車両を管理し、上記利用者への前記車両の貸出および返却を行うカーシェアリングシステムにおいて、上記所定のグループに所属する利用者のうちのいずれか一人により管理され、上記車両の利用予約を管理するとともに、上記車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金および上記車両を利用した走行距離に応じて算出される距離料金を算出し、上記車両を維持するための基本料金、該時間料金および該距離料金により上記車両の利用料金を管理する管理手段を有し、上記管理手段は、基本料金と各利用者がそれぞれ上記車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金の合計金額とを比較する比較手段と、上記比較手段による比較結果において該合計金額が基本料金を超えた場合には、基本料金を超えないように各利用者がそれぞれ上記車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金を再計算し、各利用者毎に、再計算した時間料金および上記車両を利用した走行距離に応じて算出された距離料金を合計して請求し、上記比較手段による比較結果において該合計金額が基本料金を超えない場合には、各利用者毎に、該合計金額と基本料金との差額を上記所定のグループに所属する利用者数で除算した金額、上記車両を利用した利用時間に応じて算出された時間料金および上記車両を利用した走行距離に応じて算出された距離料金を合計して請求する請求手段とを有するようにしたものである。
また、本発明によるカーシェアリングシステムは、所定のグループに所属する利用者からの予約に応じて車両を管理し、上記利用者への上記車両の貸出および返却を行うカーシェアリングシステムにおいて、上記所定のグループに所属する利用者のうちのいずれか一人により管理され、上記車両の利用予約を管理するとともに、上記車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金および上記車両を利用した走行距離に応じて算出される距離料金を算出し、上記車両を維持するための基本料金、該時間料金および該距離料金により上記車両の利用料金を管理する管理手段を有し、上記管理手段は、基本料金を所定のグループに所属する利用者で除算した金額を各利用者に対して会費として設定し、各利用者それぞれにおいて該会費と上記車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金とを比較する比較手段と、上記比較手段による比較結果において利用者の時間料金が該会費を超えた場合には、該会費を超えないように該利用者の時間料金を再計算し、再計算した時間料金および該利用者が上記車両を利用した走行距離に応じて算出される距離料金を合計した金額を該利用者に対して請求し、上記比較手段による比較結果において利用者の時間料金が該会費を超えない場合には、該時間料金、該時間料金と該会費との差額および該利用者が上記車両を利用した走行距離に応じて算出される距離料金を合計した金額を該利用者に対して請求するようにしたものである。
また、本発明によるカーシェアリングシステムは、上記した発明によるカーシェアリングシステムにおいて、上記所定のグループに所属する利用者に対してはそれぞれ異なる認証用コードが記憶されたICカードが配布され、各利用者においては上記ICカードを利用して認証処理を行った後に前記車両の貸出および返却が可能となるようにしたものである。
また、本発明によるカーシェアリングシステムは、上記した発明によるカーシェアリングシステムにおいて、上記所定のグループに所属する利用者に対しては上記車両のキーが配布され、各利用者においては認証処理を行うことなく各利用者が予約した時間に当該キーを利用して前記車両を利用するようにしたものである。
また、本発明は、上記した発明によるカーシェアリング方法をコンピューターに実行させるためのプログラムである。
また、本発明は、上記した発明によるカーシェアリングシステムとしてコンピューターを機能させるためのプログラムである。
また、本発明は、上記した発明によるプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体である。
本発明は、以上説明したように構成されているので、特定のグループに所属する利用者間において、利益を生ずることなく手軽にカーシェアを行うことができるという優れた効果を奏するものである。
図1は、従来の技術によるカーシェアリングシステムの概要を示すブロック構成図である。 図2は、本発明によるカーシェアリングシステムの概要を示すブロック構成図である。 図3は、本発明によるカーシェアリングシステムの利用手順を示すフローチャートである。 図4は、本発明によるカーシェアリングシステムにおける車両利用前の認証処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 図5は、本発明によるカーシェアリングシステムにおける車両利用後の認証処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 図6は、本発明によるカーシェアリングシステムにおける料金精算処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 図7(a)は、本発明によるカーシェアリングシステムにおける料金精算処理において会費を算出するための計算式であり、また、図7(b)は、本発明によるカーシェアリングシステムにおける料金精算処理において減額された時間料金単価を算出するための計算式である。 図8は、本発明によるカーシェアリングシステムと従来の技術によるカーシェアリングシステムとを比較した図表である。 図9は、本発明によるカーシェアリングシステムにおける料金精算処理の変形例の処理ルーチンを示すフローチャートである。 図10は、本発明によるカーシェアリングシステムにおける料金精算処理の変形例において使用される減額された時間料金単価を算出するための計算式である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明によるカーシェアリング方法、カーシェアリングシステム、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
なお、以下の説明においては、図1を参照しながら説明した従来の技術によるカーシェアリングシステム100と同一または相当する構成については、上記において用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、その詳細な構成ならびに作用の説明は適宜に省略することとする。

ここで、図2には、本発明によるカーシェアリングシステムの概要を示すブロック構成図が示されている。
この図2に示す本発明によるカーシェアリングシステム10は、所定のグループに所属する複数の利用者のそれぞれのパーソナルコンピューター104および当該利用者の携帯電話やモバイルコンピューターなどの携帯端末106とネットワークを介して接続されるパーソナルコンピューター16と、車両110内に設けられるとともにパーソナルコンピューター16と携帯電話網を利用して接続される車載器12と、車両110内に設けられるとともに車載器12と接続されるカードリーダー114と、車両110内に設けられるとともに車載器12と接続されるキーボックス116とを有して構成されている。
なお、所定のグループに所属する複数の利用者は、当該複数の利用者間において車両110を共同で使用するために共同使用契約を結んでいる。
また、所定のグループに所属する利用者間において、複数の利用者の中から代表者が決められており、決められた代表者によってパーソナルコンピューター16およびパーソナルコンピューター16内の情報が管理されるものである。
さらに、この代表者が車両110を貸し出す車両リース会社とリース契約を結ぶ。

より詳細には、車載器12は、車両110に備えられた装置や機能に対する監視および当該監視に基づく制御を行うものであり、GPS衛星14と通信するGPSモジュール12aと、携帯電話網と接続する通信モジュール12bと、カードリーダー114、GPSモジュール、通信モジュール12bおよび監視部12e(後述する。)からの各種情報を処理するとともに、操作部12d(後述する。)、音声モジュール12f(後述する。)、カードリーダー114、キーボックス116ならびに車載器12の全体の動きを制御するメインコントローラー12cと、メインコントローラー12cからの情報により車両110に設けられたエンジンスタータ110aおよびドアロックアンロックシステム110bを操作する操作部12dと、車両110に設けられたドアスイッチ110c、イグニッション110d、バッテリー電圧検出器110e、燃料残量検出器110f、車速検出器110gおよびキーボックス116を監視する監視部12eと、メインコントローラー12cからの情報によりキーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)から音声ガイダンスなどを出力させる音声モジュール12fとを有して構成されている。
また、GPSモジュール12aは、GPS衛星14からGPS信号を受信するために必要なアンテナ12aaを備えており、また、通信モジュール12bは、車載器12が各種情報を携帯電話網を介して送受信するためのアンテナ12baが備えられている。
さらに、音声モジュール12fは、キーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)に接続されている。
また、カードリーダー114は、車両110内に配置されるとともに、車両110の外から利用者がICカードを翳すことにより、当該ICカードに記憶された認証用コードを読み取ることが可能な位置に配置されている。

以上の構成において、図3乃至図6を参照しながら、カーシェアリングシステム10を利用して車両110の予約や利用を行う場合について説明するが、はじめに各構成要素の機能について説明する。
まず、メインコントローラー12cは、パーソナルコンピューター16、カードリーダー114、監視部12eおよびGPS衛星14からの各種情報を入力し、入力した情報を記憶するとともに、パーソナルコンピューター16に対して各種情報を出力する。
さらに、このメインコントローラー12cは、操作部12d、監視部12e、音声モジュール12f、カードリーダー114およびキーボックス116といった構成要素に対してそれらを制御する出力を行う。
また、操作部12dは、監視部12eにおけるイグニッション110dの監視結果などに基づいて、認証処理なしにドアを開けてエンジンをかけようとしてキーが使用されたと判断された場合に、メインコントローラー12cの制御により、エンジンスタータ110aを起動しないように制御することでエンジンがかからないようにする。
さらに、操作部12dは、メインコントローラー12cから認証処理による認証が完了したとの情報を入力すると、ドアロックアンロックシステム110bを制御して車両110のドアのロックならびにロックの解除を行う。
また、監視部12eは、ドアスイッチ110cから開閉信号を取得することによりドアの開閉状態の監視を行い、イグニッション110dからIG信号を取得することによりエンジンが起動した状態であるか否かの監視を行い、バッテリー電圧検出器110eから電位を取得することにより車両110が動作状態であるか否かの監視を行い、燃料残量検出器110fから燃料の残量信号を取得することにより車両110の燃料の残量の監視を行い、車速検出器110gから車速信号(車速パルス)を取得することにより車両110の走行距離の監視を行い、キーボックス116から所定の信号を取得することによりキーの有無の監視を行うものであるとともに、こうした監視結果をメインコントローラー12cに出力するものである。

また、GPSモジュール12aは、GPS衛星14からのGPS信号を取得し、当該GPS信号をメインコントローラー12cに出力するものであり、メインコントローラー12cにおいては、取得したGPS信号に基づいて車両110の位置情報を取得する。
また、通信モジュール12bは、メインコントローラー12cにおける各種情報を携帯電話網を利用してパーソナルコンピューター16に出力するとともに、パーソナルコンピューター16から携帯電話網を利用して出力された各種情報をメインコントローラー12cに入力する。
また、音声モジュール12fは、キーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)から音声ガイダンスを流すものである。
そして、カードリーダー114は、メインコントローラー12cによりその起動が制御されるとともに、読み取り部(図示せず。)にICカードが翳されると、ICカードから認証用コードを読み取り、読み取った認証用コードをメインコントローラー12cに出力する。
さらに、カードリーダー114には、LEDランプ(図示せず。)が設けられており、メインコントローラー12cの制御により、このLEDランプ(図示せず。)を点滅させて、利用者に対してカードリーダー114にICカードを翳すように促す。
また、キーボックス116は、認証処理が完了した後に、メインコントローラー12cによって、キーの取り出しを可能または不可能な状態に制御されるとともに、音声モジュール12fからの音声ガイダンスを、設けられたスピーカー(図示せず。)から流すものである。

次に、図3乃至図6を参照しながら、カーシェアリングシステム10について説明する。
まず、カーシェアリングシステム10を利用するに際して、複数の利用者により構成される所定のグループにおいて、当該複数の利用者から代表者を一人選出し、選出した代表者が管理するパーソナルコンピューター16に管理用ソフトウェアをインストールする。
なお、こうした管理用ソフトウェアは、例えば、車両110の予約、各利用者における利用状況、車両110の利用により生じた料金などを管理する管理用ツールや利用者間のコミュニケーションを図るためのコミュニケーション用ツールなどがある。
パーソナルコンピューター16への管理用ソフトウェアのインストールが終了すると、所定のグループに所属する各利用者に対してそれぞれ異なる認証用コードが記憶されたICカードが配布され、当該ICカードに記憶された認証用コードを各利用者の登録コードとしてパーソナルコンピューター16へ記憶する。
さらに、各利用者には、パーソナルコンピューター16へアクセスする際に必要となるIDおよびパスワードが配布され、車両リース会社から所定のグループに貸し出された車両110がカーシェア可能な状態となる。
その後、所定のグループに所属する利用者が車両110を利用しようとする場合には、利用者はパーソナルコンピューター104または携帯端末106を利用してパーソナルコンピューター16にアクセスして、取得したIDおよびパスワードを入力してログインする。
パーソナルコンピューター16にログインすると、パーソナルコンピューター14または携帯端末106の表示画面において予約画面が表示され、当該予約画面に表示された情報、例えば、車両110の予約状況といった情報を閲覧し、利用者の要望にあった車両110の予約を行う(ステップS302)。なお、こうした利用者によってなされた予約の情報は、パーソナルコンピューター16に記憶されて予約画面に表示される情報に反映される。
利用者による車両110の予約が完了し、予約した利用開始時間になると、予約の情報がパーソナルコンピューター16から携帯電話網を利用し、通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cに出力される。
そして、利用者は予約した利用開始時間に車両110が駐車している駐車場まで行き(ステップS304)、車両110に設けられたカードリーダー114に取得したICカードを翳すことにより認証処理を行う(ステップS306)。

ここで、図4のフローチャートには、このステップS306における車両利用前の認証処理の詳細な処理内容が示されており、車両利用前の認証処理においては、まず、予約した利用開始時間になると、予約した車両110に対して、予約の情報がパーソナルコンピューター16から携帯電話網を利用し、通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cに出力されて、カードリーダー114を起動するとともに、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて利用者にカードリーダー114の起動を知らせる。
このように、予約した利用開始時間になるとカードリーダー114が起動されるので、予約した利用開始時間に予約した車両110が駐車している駐車場に来た利用者は、カードリーダー114に対して取得したICカードを翳し、カードリーダー114に当該ICカードを読み取らせる(ステップS402)。
即ち、利用者がカードリーダー114にICカードを翳すことにより、カードリーダー114ではICカードの認証用コードを読み取り、読み取った認証用コードをメインコントローラー12cに出力し、メインコントローラー12cから通信モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してパーソナルコンピューター16に出力する(ステップS404)。
ICカードから読み取った認証用コードがパーソナルコンピューター16に入力されると、パーソナルコンピューター16では、車両110の予約状況を確認し、この処理が行われている時間において車両110の利用予約を行っている利用者の登録コードを特定する(ステップS406)。
その後、ICカードから読み取った認証用コードとステップS406の処理において特定した登録コードとが一致するか否かの判断を行う(ステップS408)。
このステップS408の判断処理において、ICカードから読み取った認証用コードとステップS406の処理において特定した登録コードとが一致しないと判断された場合には、パーソナルコンピューター16からICカードから読み取った認証用コードとステップS406の処理において特定した登録コードとが一致しないという判断結果を携帯電話網を利用し、通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cに出力し、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させることで、利用者に対して再びICカードをカードリーダー114に翳すように警告し(ステップS410)、再度、ステップS402の処理に戻る。
一方、ステップS408の判断処理において、ICカードから読み取った認証用コードとステップS408の処理において特定した登録コードとが一致すると判断された場合には、ICカードから読み取った認証用コードとステップS408の処理において特定した登録コードとが一致するという判断結果をパーソナルコンピューター16から携帯電話網を利用し、通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cに出力し、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー114に設けられたLEDランプを点滅させることで、利用者に対して認証された旨を知らせるとともに、メインコントローラー12cの制御により車両110のセキュリティを解除した状態、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態とする(ステップS410)。
なお、カードリーダー114にICカードが翳されて認証処理が開始され、ICカードから読み取った認証用コードとパーソナルコンピューター16に記憶された登録コードとが一致するか否かの判断処理による判断がなされるまで(つまり、認証処理中のことである。)は、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させる。
上記した説明において、カードリーダー114が起動したとき、認証処理中、ICカードから読み取った認証用コードとパーソナルコンピューター16に記憶されている登録コードとが一致しないと判断されたとき、ICカードから読み取った認証用コードとパーソナルコンピューター16に記憶されている登録コードとが一致すると判断されたときにおいて、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させるものであるが、こうしたLEDランプの点滅はそれぞれ点滅パターンが異なっている。従って、利用者はこの点滅パターンの違いによって、どのような状態であるかを知ることができる。

上記のようにして、ステップS306の車両利用前の認証処理により認証が完了すると、メインコントローラー12cによってカードリーダー114の電源が切られ、利用者は、車両110に乗車してキーボックス116からキーを取り出し(ステップS308)、取り出したキーを利用してエンジンを起動して車両110を利用する(ステップS310)。
その後、利用者は、予約した利用終了時間までに車両110を予め決められた駐車場に駐車させ(ステップS312)、キーを利用して車両110のエンジンを停止させるとともに、当該キーをキーボックス116に返却し、車両110から降車して車両110の全てのドアを閉める(ステップS314)。その後、利用者は、再度ICカードを車両110に設けられたカードリーダー114に翳し、車両110に設けられたカードリーダー1114にICカードを読み取らせて認証を受ける(ステップS316)。

ここで、図5のフローチャートには、このステップS316における車両利用後の認証処理の詳細な内容が示されており、この車両利用後の認証処理においては、まず、監視部12eにおけるイグニッション110d、キーボックス116ならびにドアスイッチ110cの監視結果に基づいて、メインコントローラー12cにより車両110のエンジンが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110の全てのドアが閉められているか否かの判断を行う(ステップS502)。
ステップS502の判断処理において、「車両110のエンジンの停止」、「キーボックス116へのキーの返却」、「車両110の全てのドアが閉められていること」の3つのうちの1つでも行われていないと判断された場合には、継続して車両110を使用するものと判断され、認証処理を行わずに処理を終了する。
一方、ステップS502の判断処理において、車両110のエンジンが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110の全てのドアが閉められていると判断された場合には、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー114を起動させるとともにカードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて利用者にカードリーダー114の起動を知らせる。
このとき、メインコントローラー12cによって音声モジュール12fを介して利用者に対してカードリーダー114にICカードを翳すように促す旨の音声ガイダンスをキーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)から流す。
そして、利用者がICカードをカードリーダー114に翳してカードリーダー114にICカードを読み取らせる(ステップS504)。
即ち、利用者がICカードをカードリーダー114に翳すことにより、カードリーダー114ではICカードの認証用コードを読み取り、読み取った認証用コードをメインコントローラー12cに出力し、メインコントローラー12cから通信モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してパーソナルコンピューター16に出力する(ステップS506)。
認証用コードがパーソナルコンピューター16に入力されると、パーソナルコンピューター16においては、ICカードから読み取った認証用コードとパーソナルコンピューター16に記憶されている登録コードとが一致するか否かの判断を行う(ステップS508)。
このステップS508の判断処理において、ICカードから読み取った認証用コードとパーソナルコンピューター16に記憶されている登録コードとが一致しないと判断された場合には、パーソナルコンピューター16から、ICカードから読み取った認証用コードとパーソナルコンピューター16に記憶されている登録コードとが一致しないという判断結果を、携帯電話網を利用し通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cへ出力し、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させることで、利用者に対して再びカードリーダー114にICカードを翳すように警告し(ステップS510)、再度、ステップS504の処理に戻る。
一方、ステップS508の判断処理において、ICカードから読み取った認証用コードとパーソナルコンピューター16に記憶されている登録コードとが一致すると判断された場合には、パーソナルコンピューター16において、パーソナルコンピューター16において管理されている予約情報からICカードから読み取った認証用コードと一致する登録コードの利用者の予約状況を確認し(ステップS512)、この判断処理が行われている時間において当該利用者が利用している車両110が存在するか否かの判断を行う(ステップS514)。
このステップS514の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在しないと判断された場合には、パーソナルコンピューター16から、利用者が利用している車両110が存在しないとの判断結果を、携帯電話網を利用し通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cへ出力し、メインコントローラー12cによりカードリーダー114を起動した状態で、車両110のセキュリティを起動せずに車両利用後の認証処理を終了する。
即ち、ステップS914の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在しないと判断された場合には、当該利用者による車両110の返却は不可能であると判断され、車両110が返却されていない状態、つまり、利用者が車両110を使用したままの状態となる。
一方、ステップS514の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在すると判断された場合には、パーソナルコンピューター16から、利用者が利用している車両110が存在するとの判断結果を、携帯電話網を利用して通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cへ出力し、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて車両110の返却処理の完了を知らせるとともに、車両110のセキュリティが起動した状態、具体的には、車両110のドアロックを行うとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができない状態とする(ステップS516)。
なお、カードリーダー114にICカードが翳されて認証処理が開始され、利用者が利用している車両110が存在するか否かの判断処理による判断がなされるまで(つまり、認証処理中である。)は、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させる。
上記した説明において、カードリーダー114が起動したとき、認証処理中、ICカードから読み取った認証用コードとパーソナルコンピューター16に記憶されている登録コードとが一致しないと判断されたとき、利用者が利用している車両110が存在すると判断されたときにおいて、メインコントローラー12cの制御によりカードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させるものであるが、こうしたLEDランプの点滅は、それぞれ点滅パターンが異なっている。従って、利用者はこの点滅パターンの違いによって、どのような状態であるかを知ることができる。

そして、上記したステップS316の車両利用後の認証処理による認証が完了すると、メインコントローラー12cによりカードリーダー114の電源が切られ、利用終了後の車両110において、監視部12eにより走行時間、走行距離、燃料残量、車両110の状態などが監視され、この監視情報をメインコントローラー12cに出力する。さらに、メインコントローラー12cから当該監視情報を通信モジュール12bを介し、携帯電話網を利用してパーソナルコンピューター16に出力する。
その後、パーソナルコンピューター16において、出力された監視情報や予約情報に基づいて、車両110の利用により生じた料金を算出し、算出した料金を当該利用者と関連付けて記憶する(ステップS318)。
即ち、ステップS318の処理においては、パーソナルコンピューター16において、メインコントローラー12cから出力された監視情報、具体的には、車速検出器110gにおいて取得した車速信号(車速パルス)に基づいて監視部12eにおいて監視した走行距離に応じて距離料金を算出するとともに、メインコントローラー12cから出力された予約情報、具体的には、利用開始時間および利用終了時間に基づく利用時間に応じて時間料金を算出するものである。
具体的には、距離料金については、ガソリン料金を考慮して予め設定された距離料金単価に基づいて算出され、距離料金単価は、例えば、車両110を1km利用した際に生じる料金である。この場合、次式により距離料金が算出される。
距離料金(円)=走行距離(km)×距離料金単価(円/km)
また、時間料金については、予め設定された時間料金単価に基づいて設定され、時間料金単価は、例えば、車両110を1時間利用した際に生じる料金である。この場合、次式により時間料金が算出される。
時間料金(円)=(利用終了時間−利用開始時間)(h)×時間料金単価(円/km)
こうした、距離料金単価および時間料金単価は、予め設定されてパーソナルコンピューター16に記憶されるものである。
なお、距離料金および時間料金は、一定の期間毎に利用者毎に管理されるものであり、期間内に所定の利用者により複数回利用された場合には、既に記憶されている距離料金および時間料金に新たに算出された距離料金および時間料金を加算してパーソナルコンピューター16に記憶される。
また、距離料金単価は、例えば、ガソリン1リットル当たりの料金(つまり、ガソリン単価である。)および車両110のガソリン1リットル当たりの走行距離(つまり、燃費である。)燃費に基づいて設定され、次式により算出される。
距離料金単価=ガソリン単価(円/l)÷車両110の燃費(km/l)×1.5
ここで、通常、ガソリン単価を車両110の燃費で除算することにより算出されるものとされるが、カーシェアリングシステム10においては、ガソリン価格の変動やその他の消耗品(ランプ類やベルト類、発煙筒などの車両に装備すべき消耗品)の費用などを考慮して、ガソリン単価を車両110の燃費で除算した料金を1.5倍した料金を距離料金単価として設定する。
具体的には、ガソリン単価を140円/lとし、車両110の燃費を14km/lとした場合には、ガソリン単価を車両110の燃費で除算した数値「10」の1.5倍となり、距離料金単価は15円/kmとなる。

こうして所定のグループに所属する利用者により車両110が利用されると、一定の期間、例えば、一月毎に、パーソナルコンピューター16において、パーソナルコンピューター16に記憶された基本料金(後述する。)とステップS318の処理によりパーソナルコンピューター16に記憶された時間料金および距離料金とに基づいて、車両110の利用によって利用者それぞれに生じた料金の精算が行われる。
具体的には、月が変わって月初日(つまり、一日のことである。)になると、パーソナルコンピューター16において、図6に示す料金精算処理の処理ルーチンを起動して、前月の月初日から月末日までの各利用者それぞれに生じた料金の精算を行う料金精算処理を開始する。
この料金精算処理の処理ルーチンが起動すると、まず、前月に車両110を利用した利用者それぞれに関連付けられてパーソナルコンピューター16に記憶された時間料金を全て合算する(ステップS602)。
次に、合算した時間料金が、車両料金(後述する。)、車両110を駐車する駐車場料金およびその他の経費(後述する。)を合算した料金たる基本料金より少ないか否かの判断を行う(ステップS604)。
なお、この車両料金とは、車両110を貸し出している車両リース会社に対して支払う料金であり、車両110の本体費用、登録手数料、税金(重量税や自動車税など)、自動車保険費用(自賠責保険や任意保険など)、車検費用、車両110の定期点検費用、車両110における消耗品(タイヤ、オイル、バッテリー等)の交換費用、ロードサービス費用、カーシェアリングシステム10の利用料金を合算した金額となっている。
また、その他の経費とは、洗車を行う際の費用であったり、ワックスや清掃用具などを購入する費用である。
このステップS604の判断処理において、合算した時間料金が基本料金より少ないと判断されると、基本料金から合算した時間料金を減算する(ステップS606)。
その後、ステップS606の処理において算出した金額を所定のグループに属する利用者数で除算して、所定のグループに属する各利用者から徴収する会費を算出する(図7(a)を参照する。)(ステップS608)。
そして、各利用者それぞれに対して、ステップS608で算出した会費と、ステップS318の処理において算出した時間料金および距離料金とを合計して精算料金を算出し(ステップS610)、算出した精算料金を利用者に対して請求して(ステップS612)、料金精算処理を終了する。
つまり、ステップS610の処理において算出された精算料金は、精算対象となる前月に車両110を利用した利用者に対しては、会費、当該利用者が車両110を利用した際に生じた時間料金および当該利用者が車両110を利用した際に生じた距離料金を合算した料金となり、精算対象となる前月に車両110を利用しなかった利用者に対しては、会費のみとなる。
また、算出した精算料金は、パーソナルコンピューター16からパーソナルコンピューター104や携帯端末106に出力され、各利用者はパーソナルコンピューター104または携帯端末106を介して精算料金の通知を受けるものである。
一方、ステップS604の判断処理において、合算した時間料金が基本料金より少なくはない、つまり、合算した料金が基本料金より多いと判断されると、合算した時間料金と基本料金との差額に応じて減額された時間料金単価を算出する(ステップS614)。
即ち、ステップS614の処理においては、ステップS318の処理において時間料金を算出する際に使用する時間料金単価(つまり、予め設定されてパーソナルコンピューター16に記憶された時間料金単価のことである。)を基本時間料金単価とすると、この基本時間料金単価に基づいて算出した各利用者の時間料金の合計金額で基本料金を除算し、除算して算出された値に基本時間料金単価を乗算することにより、減算された時間料金単価を算出する(図7(b)を参照する。)。
その後、この減算された時間料金単価により各利用者の時間料金を再計算する(ステップS616)。
即ち、ステップS616の処理においては、それぞれの利用者に対して、まず、基本時間料金単価に基づいて算出した時間料金を基本時間料金単価で除算して、当該利用者が車両110を利用した利用時間を算出し、算出した利用時間とステップS614の処理により算出した減額された時間料金単価とを乗算することにより、各利用者の時間料金を再計算するものである。
次に、各利用者それぞれに対して、ステップS616の処理において再計算した時間料金と、ステップS318の処理において算出した距離料金とを合計して精算料金を算出し(ステップS618)、算出した精算料金を利用者に対して請求して(ステップS620)、料金精算処理を終了する。
つまり、ステップS618の処理において算出された精算料金は、精算対象となる前月に車両110を利用した利用者に対しては、ステップS616の処理において減額された時間料金単価により再計算された時間料金と、ステップS318の処理において算出された距離料金とを合算した料金となり、精算対象となる前月に車両110を利用しなかった利用者に対しては0、つまり、精算料金がなしとなる。
そして、利用者は、それぞれ通知を受けた精算料金を代表者に支払い、代表者は各利用者からの精算料金をまとめ、車両110を貸し出している車両リース会社に車両料金を支払うとともに、駐車場管理会社に駐車場料金を支払うなど、所定の料金の支払いを行う。

つまり、本発明によるカーシェアリングシステム10では、パーソナルコンピューター16に記憶された料金に基づいて、一定の期間、例えば、一月毎に利用者それぞれに生じた料金を精算する。
このときの各利用者それぞれに生じた料金とは、一月毎の会費、車両110の利用時間に応じて生じた料金たる時間料金および車両110の走行距離に応じて生じた料金たる距離料金を合計した料金となる。
なお、この会費とは、車両料金、車両110を駐車する駐車場料金および消耗品(車両110内に置くティッシュや芳香剤などである。)などのその他の経費を合算した料金たる基本料金を所定のグループに所属する利用者数で除算した金額となっている。また、この車両料金は、車両110の本体費用、登録手数料、税金(重量税や自動車税など)、保険費用(自賠責保険や任意保険など)、車検費用、定期点検費用、消耗品交換(タイヤ交換、オイル交換、バッテリー交換等)費用、ロードサービス費用、共同使用システム使用料金を合算した金額となっている。
こうして一月毎に利用者それぞれに対して料金の精算を行うものであるが、このとき、各利用者における会費は、利用者それぞれによる車両110の利用時間に応じて生じた料金たる時間料金により変動するものである。
即ち、各利用者の時間料金の合計が基本料金を超えない場合には、各利用者における会費は、図7(a)に示すように、車両料金、駐車場料金およびその他の経費を合算した料金たる基本料金から各利用者の時間料金を合計した金額を減算し、減算して算出された料金を所定のグループに所属する利用者数で除算した金額となっている。
従って、精算対象となる月において、車両110を利用した利用者がいなければ、各利用者における会費は、単に、基本料金を所定のグループに所属する利用者数で除算した料金となる。
一方、精算対象となる月において、車両110を利用した利用者がいれば、所定のグループに所属する各利用者における会費は、各利用者の時間料金の合計金額を基本料金から減算して算出された金額を所定のグループに所属する利用者数で除算した金額となる。
つまり、利用者による車両110の利用が多いほど、各利用者の会費は安くなることになる。
また、各利用者の時間料金の合計金額が基本料金を超えた場合には、各利用者の時間料金は時間料金単価を減額して計算される。
具体的には、減額される前の時間料金単価を基本時間料金単価とすると、基本時間料金単価に基づいて算出した各利用者の時間料金の合計金額が基本料金を超えた場合には、基本時間料金単価に基づいて算出した各利用者の時間料金の合計金額で基本料金を除算し、除算して算出された値に基本時間料金単価を乗算して減額された時間料金単価を算出し(図7(b)を参照する。)、当該減額された時間料金単価を利用して、車両110を利用した各利用者それぞれに対して時間料金が算出される。
つまり、このカーシェアリングシステム10においては、各利用者の時間料金の合計金額の上限が基本料金の金額となるものであり、各利用者の時間料金が多いほど当該合計金額が多くなって利用者一人当たりの会費が少なくなり、各利用者の時間料金の合計金額が基本料金を超える場合には、利用者に対する会費が生じなくなるとともに、時間料金単価を減額し、減額された時間料金単価により各利用者の時間料金が再計算されるものである。

図8には、こうした本発明によるカーシェアリングシステム10と従来の技術によるカーシェアリングシステム100とを比較した図表が示されている。
本発明によるカーシェアリングシステム10と従来の技術によるカーシェアリングシステム100とを比較すると、利用者については、カーシェアリングシステム10においては所定のグループに所属する利用者であり、カーシェアリングシステム100においてはシステムや車両を管理する所定の管理団体に登録した利用者となる。
また、カーシェアリングシステム10では時間料金の上限があり非営利目的であるのに対し、カーシェアリングシステム100では時間料金の上限がなく営利目的である。
さらに、管理責任者については、カーシェアリングシステム10においては所定のグループに所属する利用者のうちの一人となり、カーシェアリングシステム100においては所定の管理団体となる。

次に、本発明によるカーシェアリングシステム10における料金精算処理について、より具体的に説明する。
車両料金60000円、駐車場料金18000円、その他の経費2000円として基本料金を80000円とし、時間料金単価800円/h、距離料金単価20円/kmとし、カーシェアリングシステム10を利用した車両110のカーシェアを利用者A、利用者B、利用者C、利用者D、利用者Eの5人の利用者により行ったとする。
こうした条件下において、下記の2つの場合について説明する。

1)各利用者における車両110の利用時間および走行距離が、利用者A:利用時間12時間、走行距離48km、利用者B:利用時間6時間、走行距離24km、利用者C:利用時間20時間、走行距離80km、利用者D:利用時間36時間、走行距離144km、利用者E:利用時間0時間、走行距離0kmの場合
時間料金および距離料金は、各利用者が車両110を利用した後にパーソナルコンピューター16で算出されて記憶されるものである(ステップS318の処理に相当する。)。
即ち、この場合、パーソナルコンピューター16に記憶された各利用者の時間料金および距離料金は、利用者Aが時間料金9600(利用時間12×時間料金単価800)円、距離料金960(走行距離48×距離料金単価20)円であり、利用者Bが時間料金4800(利用時間6×時間料金単価800)円、距離料金480(走行距離24×距離料金単価20)円であり、利用者Cが時間料金16000(利用時間20×時間料金単価800)円、距離料金1600(走行距離80×距離料金単価20)円であり、利用者Dが時間料金28800(利用時間36×時間料金単価800)円、距離料金2880(走行距離144×距離料金単価20)円であり、利用者Eが時間料金0(利用時間0×時間料金単価800)円、距離料金0(走行距離0×距離料金単価20)円である。
そして、料金精算処理が開始されると、こうした利用者A〜Eの時間料金を合算した時間料金が算出され(ステップS602の処理に相当する。)、この場合、合算した時間料金は59200円となる。
次に、パーソナルコンピューター16において、この合算した時間料金59200円が基本料金80000円より少ないか否かの判断を行う(ステップS604の処理に相当する。)。
この判断処理においては、合算した時間料金が基本料金より少ないと判断されるので、合算した時間料金59200円を基本料金80000円から減算する(ステップS606の処理に相当する。)。この場合、算出される金額は20800円となる。
次に、算出した金額20800円を所定のグループに属する利用者数5で除算して、各利用者に対する会費を算出する(ステップS608の処理に相当する。)。この場合、算出される会費は4160円となる。
その後、利用者A〜Eそれぞれに対して精算料金を算出する(ステップS610の処理に相当する。)。この場合、利用者Aの精算料金は14720(会費4160+時間料金9600+距離料金960)円、利用者Bの精算料金は9440(会費4160+時間料金4800+距離料金480)円、利用者Cの精算料金は21760(会費4160+時間料金16000+距離料金1600)円、利用者Dの精算料金は35840(会費4160+時間料金28800+距離料金2880)円、利用者Eの精算料金は4160(会費4160+時間料金0+距離料金0)円となる。
そして、算出された精算料金を各利用者に対して請求する(ステップS612の処理に相当する。)。

2)各利用者における車両110の利用時間および走行距離が、利用者A:利用時間12時間、走行距離48km、利用者B:利用時間6時間、走行距離24km、利用者C:利用時間38時間、走行距離152km、利用者D:利用時間104時間、走行距離416km、利用者E:利用時間0時間、走行距離0kmの場合
時間料金および距離料金は、各利用者が車両110を利用した後にパーソナルコンピューター16で算出されて記憶されるものである(ステップS318の処理に相当する。)。
即ち、この場合、パーソナルコンピューター16に記憶された各利用者の時間料金および距離料金は、利用者Aが時間料金9600(利用時間12×時間料金単価800)円、距離料金960(走行距離48×距離料金単価20)円、利用者Bが時間料金4800(利用時間6×時間料金単価800)円、距離料金480(走行距離24×距離料金単価20)円、利用者Cが時間料金30400(利用時間38×時間料金単価800)円、距離料金3040(走行距離152×距離料金単価20)円、利用者Dが時間料金83200(利用時間104×時間料金単価800)円、距離料金8320(走行距離416×距離料金単価20)円、利用者Eが時間料金0(利用時間0×時間料金単価800)円、距離料金0(走行距離0×距離料金単価20)円である。
そして、料金精算処理が開始されると、こうした利用者A〜Eの時間料金を合算した時間料金が算出され(ステップS602の処理に相当する。)、この場合、合算した時間料金は128000円となる。
次に、パーソナルコンピューター16において、この合算した時間料金128000円が基本料金80000円より少ないか否かの判断を行う(ステップS604の処理に相当する。)。
この判断処理においては、合算した時間料金が基本料金より少なくはない、つまり、合算した時間料金が基本料金より多いと判断されるので、合算した時間料金と基本料金との差額に応じて減額された時間料金単価を算出する(ステップS614の処理に相当する。)。この場合、算出される減額された時間料金単価は500(80000/128000×800)円となる。
そして、各利用者の時間料金を時間料金単価で除算して利用時間を取得した後、減額された時間料金単価により各利用者の時間料金の再計算を行い(ステップS616の処理に相当する。)、この場合、利用者Aの時間料金は6000(利用時間12×減額された時間料金単価500)円となり、利用者Bの時間料金は3000(利用時間6×減額された時間料金単価500)円となり、利用者Cの時間料金は19000(利用時間38×減額された時間料金単価500)円となり、利用者Dの時間料金は52000(利用時間104×減額された時間料金単価500)円となり、利用者Eの時間料金は0(利用時間0×減額された時間料金単価500)円となる。
その後、利用者A〜Eそれぞれに対して精算料金を算出する(ステップS618の処理に相当する。)。この場合、利用者Aの精算料金は6960(再計算した時間料金6000+距離料金960)円、利用者Bの精算料金は3480(再計算した時間料金3000+距離料金480)円、利用者Cの精算料金は22040(再計算した時間料金19000+距離料金3040)円、利用者Dの精算料金は60320(再計算した時間料金52000+距離料金8320)円、利用者Eの精算料金は0(再計算した時間料金0+距離料金0)円となる。
そして、算出された精算料金を各利用者に対して請求する(ステップS620の処理に相当する。)。

このようにカーシェアリングシステム10においては、複数の利用者により所定のグループを形成し、当該所定のグループに所属する利用者間で車両110をカーシェアするものであり、当該複数の利用者の中から代表者を決定し、決定した代表者により料金管理を行うものである。
そして、各利用者が支払う料金としては、会費、時間料金および距離料金とに分けて算出され、会費と各利用者の時間料金との合計金額が基本料金と常に同額になるように各利用者の時間料金に応じて会費が決定される。また、各利用者の時間料金の合計金額が基本料金を超えた場合には、会費がなくなるとともに時間料金を算出するための時間料金単価が減額されて各利用者の時間料金が再計算される。さらに、距離料金はガソリン代を考慮して算出される。
このため、カーシェアリングシステム10においては、上記のようにして算出した会費、時間料金および距離料金に基づいて利用者が支払う料金を算出するようにしているため、所定のグループに所属する各利用者による車両110のカーシェアを持続するのに必要最低限の料金のみ当該各利用者から徴収することとなり、利益を発生させることなく各利用者間において車両110のカーシェアを行うことができるものである。
従って、こうしたカーシェアリングシステム10を利用した車両110のカーシェアにおいては、車両110の貸し渡しが行われるものではなく車両の共同使用となるため、レンタカー事業に該当するものではない。
このため、所定のグループに所属する利用者間において、カーシェアリングシステム10を利用することにより、手軽に車両110をカーシェアすることができることとなる。
即ち、こうしたカーシェアリングシステム10において、例えば、同じマンション内に居住する複数の利用者で所定のグループを形成する際には、例えば、マンションの管理組合などカーシェア管理を行うための第三者を立てることなく、手軽に当該所定のグループの利用者間において車両110をカーシェアすることができるようになるものである。

なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(11)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記した実施の形態においては、車両110のキーを車両110内で管理し、ICカードを利用して認証処理を行った後に車両110のセキュリティの起動あるいは解除を行って車両110の貸出および返却を行うようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、予め車両110のスペアキーを利用者全員に配布して各利用者が当該スペアキーを管理し、車両110の利用時には認証処理を行わずに車両110の貸出および返却を行うようにしてもよい。
なお、このとき、パーソナルコンピューター16においては、予約情報と車載器12から出力されるイグニッション110dによるIG信号とによって、車両110の利用者および車両110の利用時間を特定するようにすればよい。
(2)上記した実施の形態においては、ICカードを利用して認証処理を行うようにしたが、ICカードを利用することなく、例えば、配布されたIDやパスワードを入力することによって車両110のセキュリティを解除することが可能なWebサイトを設けておき、利用者が車両110を利用使用とする際にICカードを忘れた場合などには、携帯端末106を利用して当該Webサイトにアクセスし、当該Webサイトを介して車両110のセキュリティを解除するようにしてもよい。
(3)上記した実施の形態においては、利用者による車両110の予約が完了し、予約した利用開始時間になると、予約の情報がパーソナルコンピューター16から携帯電話網を利用し、通信モジュール12bを介してメインコントローラー12cに出力されるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、利用者による車両110の予約が完了し、予約した利用開始時間の、例えば、5分前あるいは10分前に予約の情報がパーソナルコンピューター16からメインコントローラー12cに出力されるようにしてもよく、要は、予約した利用開始時間よりも前に予約の情報がパーソナルコンピューター16からメインコントローラー12cに出力されるようにすればよい。
(4)上記した実施の形態においては、特に記載しなかったが、期日までに代表者に対して請求された料金を支払わない利用者に対しては、当該利用者の車両110の利用予約を不可能とするなど、代表者が当該利用者に対して車両110を利用不可能な状態とすることができる機能を設けるようにしてもよい。
(5)上記した実施の形態においては、特に記載しなかったが、所定の利用者が車両110を利用しているときに、当該所定の利用者が予約した車両110の利用終了時間以降に別の利用者による予約がない場合には、当該所定の利用者による車両110の利用終了時間を延長することができるようにしてもよい。
さらに、こうした場合に、所定の利用者が延長手続を行うことなく車両110の利用を続けた場合には、無申請延長として罰金を徴収する機能を設けるようにしてもよい。
(6)上記した実施の形態においては、特に記載しなかったが、車両110を返却後に車両110内に忘れ物をしたことに気付いた場合、パーソナルコンピューター104あるいは携帯端末106を利用してパーソナルコンピューター16にアクセスし、車両110を利用することなく車両110内に入るための予約たる無利用予約を行うことにより、通常の利用手順と同様にして車両110のドアを開錠および施錠を行うことができる機能を設けるようにしてもよい。
(7)上記した実施の形態においては、監視部12eにおいて、車速検出器110gから車速信号(車速パルス)を取得することにより車両110の走行距離を監視するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、GPS衛星からのGPS信号を取得して2点間距離の積算で車両110の走行距離を監視するようにしてもよい。
(8)上記した実施の形態においては、監視部12eにおいて、ドアスイッチ110cから開閉信号を取得することによりドアの開閉状態の監視を行い、イグニッション110dからIG信号を取得することによりエンジンが起動した状態であるか否かの監視を行い、バッテリー電圧検出器110eから電位を取得することにより車両110が動作状態であるか否かの監視を行い、燃料残量検出器110fから燃料の残量信号を取得することにより車両110の燃料の残量の監視を行い、車速検出器110gから車速信号(車速パルス)を取得することにより車両110の走行距離の監視を行い、キーボックス116から所定の信号を取得することによりキーの有無の監視を行うようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、監視部12eにおいては、ドアスイッチ110cから開閉信号を取得したか否を監視し、イグニッション110dからIG信号が取得したか否かを監視し、バッテリー電圧検出器110eから電位を取得したか否かを監視し、燃料残量検出器110fから燃料の残量信号を取得したか否かを監視し、車速検出器110gから車速信号(車速パルス)取得したか否かを監視し、キーボックス116から所定の信号を取得したか否かを監視するようにし、こうした監視部12eの監視結果に基づいて、メインコントローラー12cにおいて、ドアスイッチ110cからの開閉信号によりドアの開閉状態を判断し、イグニッション110dからのIG信号によりエンジンが起動状態であるか否かを判断し、バッテリー電圧検出器110eからの電位により車両110が動作状態であるか否かを判断し、燃料残量検出器110fからの残量信号により車両110の燃料残量を判断し、車速検出器110gからの車速信号(車速パルス)により車両110の走行距離を判断し、キーボックスからの所定の信号によりキーの有無を判断するようにしてもよい。
(9)上記した実施の形態においては、所定のグループに所属する各利用者が車両110を利用することにより、車両110の利用の程度に関係なく全ての利用者に対して等しく会費が減額されるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、利用者の車両110の利用の程度によって当該利用者の会費のみが減額されるようにしてもよい。
以下、図9を参照しながら、利用者の車両110の利用の程度によって当該利用者の会費のみが減額される場合について、説明することとする。
ここで、図9には、利用者の車両110の利用の程度によって当該利用者の会費のみが減額される場合の料金精算処理の処理ルーチンが示されており、この料金精算処理においては、まず、基本料金を所定のグループに所属する利用者数で除算して利用者一人当たりの基本となる会費を算出する(ステップS902)。
次に、パーソナルコンピューター16に記憶された利用者の時間料金がステップS902の処理で算出した基本となる会費を超えているか否かの判断を行う(ステップS904)。
このステップ904の判断処理において、利用者の時間料金が基本となる会費を超えていないと判断されると、当該基本となる会費から当該利用者の時間料金を減算する(ステップS906)。
その後、ステップS906の処理において算出した金額を当該利用者の新たな会費とし、算出した新たな会費、時間料金および距離料金を合計して精算料金を算出し(ステップS908)、算出した精算料金を当該利用者に対して請求する(ステップS910)。
つまり、ステップS908の処理において算出された精算料金は、精算対象となる前月に車両110を利用した利用者に対しては、ステップS906の処理において算出した新たな会費、当該利用者が車両110を利用した際に生じた時間料金および当該利用者が車両110を利用した際に生じた距離料金を合算した料金となり、精算対象となる前月に車両110を利用しなかった利用者に対しては、基本となる会費のみとなる。
また、算出した精算料金は、パーソナルコンピューター16からパーソナルコンピューター104や携帯端末106に出力され、利用者はパーソナルコンピューター104または携帯端末106を介して精算料金の通知を受けるものである。
なお、精算料金が請求が完了した利用者については、パーソナルコンピューター16において記憶される。
そして、まだ精算料金を請求していない利用者がいるか否かの判断を行い(ステップS912)、ステップS912の判断処理において、精算料金を請求していない利用者がいると判断されると、ステップS904の処理に戻り、ステップS904以降の処理を行う。一方、ステップS912の判断処理において、精算料金を請求していない利用者がいないと判断されると、料金精算処理を終了する。
また、ステップS904の判断処理において、利用者の時間料金が基本となる会費を超えていると判断されると、当該基本となる会費と当該利用者の時間料金との差額に応じて減額された時間料金単価を算出する(ステップS914)。
即ち、ステップS914の処理においては、ステップS318の処理において時間料金を算出する際に使用する時間料金単価(つまり、予め設定されてパーソナルコンピューター16に記憶された時間料金単価である。)を基本時間料金単価とすると、基本時間料金単価に基づいて算出した当該利用者の時間料金で基本となる会費を除算し、除算して算出された値に基本時間料金単価を乗算することにより、減算された時間料金単価を算出する(図10を参照する。)
その後、減算した時間料金単価により当該利用者の時間料金を再計算する(ステップS916)。
即ち、ステップS916の処理においては、当該利用者において、基本時間料金単価に基づいて算出した時間料金を基本時間料金単価で除算して、当該利用者が車両110を利用した利用時間を算出し、算出した時間料金とステップS914の処理により算出した減額された時間料金単価とを乗算することにより、当該利用者の時間料金を再計算するものである。
次に、当該利用者に対して、ステップS916の処理において再計算した時間料金と、ステップS318の処理において算出した距離料金とを合計した精算料金を算出し(ステップS918)、算出した精算料金を当該利用者に対して請求する(ステップS920)。
そして、ステップS912の処理に進み、まだ精算料金を請求していない利用者がいるか否かの判断を行い、ステップS912の判断処理において、精算料金を請求していない利用者がいると判断されると、ステップS904の処理に進み、ステップS904以降の処理を行う。一方、ステップS912の判断処理において、精算料金を請求していない利用者がいないと判断されると、料金精算処理を終了する。
つまり、ステップS918の処理において算出された精算料金は、精算対象となる前月に車両110を利用した利用者に対しては、ステップS916の処理において減額された時間料金単価により再計算された時間料金と、ステップS318の処理において算出された距離料金とを合算した料金となり、当該利用者においては会費がなくなる。

次に、利用者の車両110の利用の程度によって当該利用者の会費のみが減額される場合の料金精算処理について、より具体的に説明する。
車両料金60000円、駐車場料金18000円、その他の経費2000円として基本料金を80000円とし、時間料金単価800円/h、距離料金単価20円/kmとし、カーシェアリングシステム10を利用したカーシェアを利用者A、利用者B、利用者C、利用者D、利用者Eの5人の利用者により行ったとする。
そして、各利用者における車両110の利用時間および走行距離が、利用者A:利用時間12時間、走行距離48km、利用者B:利用時間6時間、走行距離24km、利用者C:利用時間20時間、走行距離80km、利用者D:利用時間36時間、走行距離144km、利用者E:利用時間0時間、走行距離0kmのときには、ステップS318の処理により算出され、パーソナルコンピューター16に記憶された各利用者の時間料金および距離料金は、利用者Aが時間料金9600(利用時間12×時間料金単価800)円、距離料金960(走行距離48×距離料金単価20)円であり、利用者Bが時間料金4800(利用時間6×時間料金単価800)円、距離料金480(走行距離24×距離料金単価20)円であり、利用者Cが時間料金16000(利用時間20×時間料金単価800)円、距離料金1600(走行距離80×距離料金単価20)円であり、利用者Dが時間料金28800(利用時間36×時間料金単価800)円、距離料金2880(走行距離144×距離料金単価20)円であり、利用者Eが時間料金0(利用時間0×時間料金単価800)円、距離料金0(走行距離0×距離料金単価20)円となる。
そして、料金算出処理が開始されると、まず、基本料金80000を利用者A〜Eの人数5で除算し、利用者一人当たりの基本となる会費を算出する(ステップS902の処理に相当する。)。この場合、利用者一人当たりの基本となる会費は16000円となる。
次に、利用者Aの時間料金9600円が基本となる会費16000円を超えているか否の判断を行う(ステップS904の処理に相当する。)。
この判断処理においては、利用者Aの時間料金9600円が基本となる会費16000円を超えていないと判断されるので、基本となる会費16000円から利用者Aの時間料金9600円を減算する(ステップS906の処理に相当する。)。この場合、算出される金額は6400円となる。
その後、算出された金額6400円を新たな会費とし、当該新たな会費6400円と時間料金9600円と距離料金960円とを合計し、利用者Aの精算料金を算出する(ステップS908の処理に相当する。)。この場合、利用者Aの精算料金は16960円となる。
そして、算出された利用者Aの精算料金を利用者Aに対して請求する(ステップS910の処理に相当する。)。
利用者Aへの精算料金の請求が終了すると、次に、精算料金を請求していない利用者がいるか否かの判断がなされ(ステップS912の処理に相当する。)、この場合、まだ利用者B〜Eに対して精算料金を請求していないので、精算料金を請求していない利用者がいると判断される。
すると、次に、まだ精算料金の請求を行っていない利用者Bの時間料金が基本となる会費を超えているか否かの判断を行う(ステップS904の処理に相当する。)。
この判断処理においては、利用者Bの時間料金4800円が基本となる会費16000円を超えていないと判断されるので、基本となる会費16000円から利用者Bの時間料金4800円を減算する(ステップS906の処理に相当する。)。この場合、算出される金額は11200円となる。
その後、算出された金額11200円を新たな会費とし、当該新たな会費11200円と時間料金4800円と距離料金480円とを合計し、利用者Bの精算料金を算出する(ステップS908の処理に相当する。)。この場合、利用者Bの精算料金は16480円となる。
そして、算出された利用者Bの精算料金を利用者Bに対して請求する(ステップS910の処理に相当する。)。
利用者Bへの精算料金の請求が終了すると、次に、精算料金を請求していない利用者がいるか否かの判断がなされ(ステップS912の処理に相当する。)、この場合、まだ利用者C〜Eに対して請求していないので、精算料金を請求していない利用者がいると判断される。
すると、次に、まだ精算料金の請求を行っていない利用者Cの時間料金が基本となる会費を超えているか否かの判断を行う(ステップS904の処理に相当する。)。
この判断処理においては、利用者Cの時間料金16000円が基本となる会費16000円を超えていない判断されるので、基本となる会費16000円から利用者Cの時間料金16000円を減算する(ステップS906の処理に相当する。)。この場合、算出される金額は0円となる。
その後、算出された金額0円を新たな会費とし、当該新たな会費0円と時間料金16000円と距離料金1600円とを合計し、利用者Cの精算料金を算出する(ステップS908の処理に相当する。)。この場合、利用者Cの精算料金は17600円となる。
そして、算出された利用者Cの精算料金を利用者Cに対して請求する(ステップS910の処理に相当する。)。
利用者Cへの精算料金の請求が終了すると、次に、精算料金を請求していない利用者がいるか否かの判断がなされ(ステップS912の処理に相当する。)、この場合、まだ利用者Dおよび利用者Eに精算料金を請求していないので、精算料金を請求していない利用者がいると判断される。
すると、次に、まだ精算料金の請求を行っていない利用者Dの時間料金が基本となる会費を超えているか否かの判断を行う(ステップS904の処理に相当する。)。
この判断処理においては、利用者Dの時間料金28800円が基本となる会費16000円を超えていると判断されるので、基本となる会費と利用者Dの時間料金との差額に応じて減額された時間料金単価を算出する(ステップS914の処理に相当する。)。この場合、算出される減額された時間料金単価は444.44・・(16000/28800×800)円となる。
そして、この減額された時間料金単価444.44・・により、利用者Dの時間料金の再計算を行う(ステップS916の処理に相当する。)。この場合、利用者Dの時間料金は、15999.99・・円となり、小数点以下が四捨五入されて16000円となる。
その後、再計算された時間料金16000円と距離料金2880円とを合計し、利用者Dの精算料金を算出する(ステップS918の処理に相当する。)。この場合、利用者Dの精算料金は18880円となる。
そして、算出された利用者Dの精算料金を利用者Dに対して請求する(ステップS920に相当する。)。
利用者Dへの精算料金の請求が終了すると、次に、精算料金を請求していない利用者がいるか否かの判断がなされ(ステップS912の処理に相当する。)、この場合、まだ利用者Eに精算償金を請求していないので、精算料金を精算していない利用者がいると判断される。
すると、次に、まだ精算料金の請求を行っていない利用者Eの時間料金が基本となる会費を超えているか否かの判断を行う(ステップS904の処理に相当する。)。
この判断処理においては、まだ精算料金の請求を行っていない利用者Eの時間料金0円が基本料金となる会費16000円を超えていないと判断されるので、基本となる会費16000円から利用者Eの時間料金0円を減算する(ステップS906の処理に相当する。)この場合、算出される金額は16000円となる。
その後、算出された16000円を新たな会費とし、当該新たな会費16000円と時間料金0円と距離料金0円とを合計し、利用者Eの精算料金を算出する(ステップS908の処理に相当する。)。この場合、利用者Eの精算料金は16000円となる。そして、算出された利用者Eの精算料金を利用者Eに対して請求する(ステップS910の処理に相当する。)。
利用者Eへの精算料金の請求が終了すると、次に、精算料金を請求していない利用者がいるか否かの判断がなされ(ステップS912の処理に相当する。)、この場合、もう精算料金を請求していない利用者がいないので、精算料金を請求していない利用者はいないと判断されて、精算料金算出処理が終了する。
従って、この場合には、利用者Aは16960円、利用者Bは16480円、利用者Cは17600円、利用者Dは18880円、利用者Eは16000円が請求されることとなる。
(10)上記した実施の形態においては、代表者が管理するパーソナルコンピューター16において、料金精算処理を行うようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、こうした料金精算処理が可能なサーバーをパーソナルコンピューター16とインターネットを介して接続し、当該サーバーにおいて料金精算処理を行うようにしてもよい。
(11)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(10)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
本発明は、利益を求めることなく車両を共同使用する際に用いて好適なカーシェアリング方法およびカーシェアリングシステムである。
10、100 カーシェアリングシステム
12、112 車載器
14 GPS衛星
16、102、104 パーソナルコンピューター
106 携帯端末
108 サーバー
110 車両
114 カードリーダー
116 キーボックス

Claims (11)

  1. 所定のグループに所属する利用者からの予約に応じて車両を管理し、前記利用者への前記車両の貸出および返却を行うカーシェアリング方法において、
    前記車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金および前記車両を利用した走行距離に応じて算出される距離料金を算出し、前記車両を維持するための基本料金、該時間料金および該距離料金により前記車両の利用料金を管理し、
    該管理において、基本料金と各利用者がそれぞれ前記車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金の合計金額とを比較し、
    該合計金額が基本料金を超えた場合には、基本料金を超えないように各利用者がそれぞれ前記車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金を再計算し、各利用者毎に、再計算した時間料金および前記車両を利用した走行距離に応じて算出された距離料金を合計して請求し、該合計金額が基本料金を超えない場合には、各利用者毎に、該合計金額と基本料金との差額を前記所定のグループに所属する利用者数で除算した金額、前記車両を利用した利用時間に応じて算出された時間料金および前記車両を利用した走行距離に応じて算出された距離料金を合計して請求する
    ことを特徴とするカーシェアリング方法。
  2. 所定のグループに所属する利用者からの予約に応じて車両を管理し、前記利用者への前記車両の貸出および返却を行うカーシェアリング方法において、
    前記車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金および前記車両を利用した走行距離に応じて算出される距離料金を算出し、前記車両を維持するための基本料金、該時間料金および該距離料金により前記車両の利用料金を管理し、
    該管理において、基本料金を所定のグループに所属する利用者で除算した金額を各利用者に対して会費として設定し、各利用者それぞれにおいて該会費と前記車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金とを比較し、
    利用者の時間料金が該会費を超えた場合には、該会費を超えないように該利用者の時間料金を再計算し、再計算した時間料金および該利用者が前記車両を利用した走行距離に応じて算出される距離料金を合計した金額を該利用者に対して請求し、利用者の時間料金が該会費を超えない場合には、該時間料金、該時間料金と該会費との差額および該利用者が前記車両を利用した走行距離に応じて算出される距離料金を合計した金額を該利用者に対して請求する
    ことを特徴とするカーシェアリング方法。
  3. 請求項1または2のいずれか1項に記載のカーシェアリング方法において、
    前記所定のグループに所属する利用者に対してはそれぞれ異なる認証用コードが記憶されたICカードが配布され、各利用者においては前記ICカードを利用して認証処理を行った後に前記車両の貸出および返却が可能となる
    ことを特徴とするカーシェアリング方法。
  4. 請求項1または2のいずれか1項に記載のカーシェアリング方法において、
    前記所定のグループに所属する利用者に対しては前記車両のキーが配布され、各利用者においては認証処理を行うことなく各利用者が予約した時間に当該キーを利用して前記車両を利用する
    ことを特徴とするカーシェアリング方法。
  5. 所定のグループに所属する利用者からの予約に応じて車両を管理し、前記利用者への前記車両の貸出および返却を行うカーシェアリングシステムにおいて、
    前記所定のグループに所属する利用者のうちのいずれか一人により管理され、前記車両の利用予約を管理するとともに、前記車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金および前記車両を利用した走行距離に応じて算出される距離料金を算出し、前記車両を維持するための基本料金、該時間料金および該距離料金により前記車両の利用料金を管理する管理手段を有し、
    前記管理手段は、基本料金と各利用者がそれぞれ前記車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金の合計金額とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果において該合計金額が基本料金を超えた場合には、基本料金を超えないように各利用者がそれぞれ前記車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金を再計算し、各利用者毎に、再計算した時間料金および前記車両を利用した走行距離に応じて算出された距離料金を合計して請求し、前記比較手段による比較結果において該合計金額が基本料金を超えない場合には、各利用者毎に、該合計金額と基本料金との差額を前記所定のグループに所属する利用者数で除算した金額、前記車両を利用した利用時間に応じて算出された時間料金および前記車両を利用した走行距離に応じて算出された距離料金を合計して請求する請求手段と
    を有することを特徴とするカーシェアリングシステム。
  6. 所定のグループに所属する利用者からの予約に応じて車両を管理し、前記利用者への前記車両の貸出および返却を行うカーシェアリングシステムにおいて、
    前記所定のグループに所属する利用者のうちのいずれか一人により管理され、前記車両の利用予約を管理するとともに、前記車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金および前記車両を利用した走行距離に応じて算出される距離料金を算出し、前記車両を維持するための基本料金、該時間料金および該距離料金により前記車両の利用料金を管理する管理手段を有し、
    前記管理手段は、基本料金を所定のグループに所属する利用者で除算した金額を各利用者に対して会費として設定し、各利用者それぞれにおいて該会費と前記車両を利用した利用時間に応じて算出される時間料金とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果において利用者の時間料金が該会費を超えた場合には、該会費を超えないように該利用者の時間料金を再計算し、再計算した時間料金および該利用者が前記車両を利用した走行距離に応じて算出される距離料金を合計した金額を該利用者に対して請求し、前記比較手段による比較結果において利用者の時間料金が該会費を超えない場合には、該時間料金、該時間料金と該会費との差額および該利用者が前記車両を利用した走行距離に応じて算出される距離料金を合計した金額を該利用者に対して請求する
    ことを特徴とするカーシェアリングシステム。
  7. 請求項5または6のいずれか1項に記載のカーシェアリングシステムにおいて、
    前記所定のグループに所属する利用者に対してはそれぞれ異なる認証用コードが記憶されたICカードが配布され、各利用者においては前記ICカードを利用して認証処理を行った後に前記車両の貸出および返却が可能となる
    ことを特徴とするカーシェアリングシステム。
  8. 請求項5または6のいずれか1項に記載のカーシェアリングシステムにおいて、
    前記所定のグループに所属する利用者に対しては前記車両のキーが配布され、各利用者においては認証処理を行うことなく各利用者が予約した時間に当該キーを利用して前記車両を利用する
    ことを特徴とするカーシェアリングシステム。
  9. 請求項1、2、3または4のいずれか1項に記載のカーシェアリング方法をコンピューターに実行させるためのプログラム。
  10. 請求項5、6、7または8のいずれか1項に記載のカーシェアリングシステムとしてコンピューターを機能させるためのプログラム。
  11. 請求項9または10のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
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