JP2012238460A - 電流測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池のセルの局所部位を流れる電流の測定精度の向上を図る。
【解決手段】隣合うセル間に配置された電流測定部集合板100aと、電流測定部集合板100aにおける複数の局所部位に対応する部位に設けられ、隣合うセル10aのうち電流流れ上流側のセルと電気的に接触する複数の電流測定部101と、複数の電流測定部101を流れる電流を検出するための電流検出手段103、51と、電流測定部集合板100aに設けられ、複数の電流測定部101と隣合うセル10aのうち電流流れ下流側のセルとを電気的に接続する導電部102と、を備え、複数の電流測定部101は、互いに絶縁された状態で電流測定部集合板100aに設けられ、導電部102は、複数の電流測定部101のうち、少なくとも隣合う電流測定部に跨るように電流測定部集合板100aに設けられている。
【選択図】図7

Description

本発明は、電気エネルギを出力する複数のセルが積層配置されて構成される燃料電池の電流を測定する電流検出装置に関する。
従来、電気エネルギを出力する複数のセルを積層配置して構成された燃料電池に適用され、当該燃料電池のセルの局所部位を流れる電流を測定する電流測定装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の電流測定装置は、電流を測定するための電流測定部を、同一の隣合うセル間に複数個配置し、電流測定部に流れる電流を測定することで、隣合うセル間を流れる電流分布を測定する構成としている。
特開2007−280643号公報
ところで、特許文献1に記載の電流測定装置は、隣合うセル間に配置された複数の電流測定部は、それぞれ電気的に絶縁されているものの、電流測定部に対向するセルの面内は、各電流測定部に対応して分割されていない。
このため、隣合うセル間を流れる電流は、隣合うセルのうち、一方のセルから他方のセルへとセルの積層方向に流れる際に、セルの面方向(セルの積層方向に直交する方向)に流れ、精度よく局所電流を検出することができないことがある。
例えば、図11に示すように、隣合うセル300のうち、電流流れ下流側のセル300bの一部に電流の流れを阻害する阻害部位(内部抵抗が高い部位)が存する場合、隣合うセル300間を流れる電流が、電流流れ下流側のセル300bにおける阻害部位を迂回して電流流れ上流側のセル300aの面方向に流れることがある。なお、図11は、隣合うセル間に配置された各電流測定部の電流の流れを示す説明図である。
このように、隣合うセル300間においてセルの面方向に電流が流れると、複数の電流測定部310a〜310dのうち、一部の電流測定部310cには、対応する局所部位を流れる局所電流に加えて、他の電流測定部310dに流れるはずの電流が流れ込み、精度よく局所電流を検出することができないことがある。
本発明は上記点に鑑みて、燃料電池のセルの局所部位を流れる電流の測定精度の向上を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、酸素を主成分とする酸化剤ガスと水素を主成分とする燃料ガスとを電気化学反応させて電気エネルギを出力する複数のセル(10a)を積層配置して構成された燃料電池(10)に適用され、複数のセル(10a)のうち、隣合うセル(10a)間における複数の局所部位を流れる電流を測定する電流測定装置であって、隣合うセル(10a)間に配置された板状部材(100a)と、板状部材(100a)における複数の局所部位に対応する部位に設けられ、隣合うセル(10a)のうち一方のセルと電気的に接触する複数の電流測定部(101)と、複数の電流測定部(101)を流れる電流を検出する電流検出手段(103、51)と、板状部材(100a)に設けられ、電流測定部(101)と隣合うセル(10a)のうち他方のセルとを電気的に接続する導電部(102)と、を備え、複数の電流測定部(101)は、互いに絶縁された状態で板状部材(100a)に設けられ、導電部(102)は、複数の電流測定部(101)のうち、少なくとも隣合う電流測定部に跨るように板状部材(100a)に設けられていることを特徴とする。
これによると、電流流れ下流側のセル(10a)の一部に電流の流れを阻害する阻害部位が存する場合であっても、導電部(102)を介して当該阻害部位を迂回するように電流を流すことができる。これにより、各電流測定部(101)に他の電流測定部(101)に流れるはずの電流が回り込んでしまうことを抑制することができるので、燃料電池(10)のセル(10a)の局所部位を流れる電流の測定精度を向上させることができる。
具体的には、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の電流測定装置において、電流測定部(101)を、一方のセルに電気的に接触する第1電極(111)、および第1電極(111)と導電部(102)とを電気的に接続すると共に予め定めた抵抗値を有する抵抗体(121)を含む構成とし、電流検出手段(103、51)にて、第1電極(111)と導電部(102)との電位差、および抵抗体(121)の抵抗値に基づいて、第1電極(111)と導電部(102)との間を流れる電流を検出する構成とすることが好ましい。
また、請求項3に記載の発明では、隣合うセル間に配置された板状部材(100a)と、板状部材(100a)における複数の局所部位に対応する部位に設けられ、隣合うセル(10a)のうち一方のセルと電気的に接触する複数の第1電流測定部(101)と、板状部材(100a)における複数の局所部位に対応する部位に設けられ、隣合うセル(10a)のうち他方のセルと電気的に接触する複数の第2電流測定部(201)と、複数の第1電流測定部(101)を流れる電流を検出する第1電流検出手段(103、51)と、複数の第2電流測定部(201)を流れる電流を検出する第2電流検出手段(203、51)と、板状部材(100a)に設けられ、第1電流測定部(101)と第2電流測定部(201)とを電気的に接続する導電部(102)と、を備え、複数の第1電流測定部(101)は、互いに絶縁された状態で板状部材(100a)に設けられ、複数の第2電流測定部(201)は、互いに絶縁された状態で板状部材(100a)に設けられ、導電部(102)は、複数の第1電流測定部(101)のうち、少なくとも隣合う第1電流測定部に跨るように板状部材(100a)に配置されると共に、複数の第2電流測定部(201)のうち、少なくとも隣合う第2電流測定部に跨るように板状部材(100a)に設けられていることを特徴とする。
これによれば、請求項1に記載の発明と同様に、電流流れ下流側のセル(10a)の一部に電流の流れを阻害する阻害部位が存する場合であっても、導電部(102)を介して当該阻害部位を迂回するように電流を流すことができる。従って、燃料電池(10)のセル(10a)の局所部位を流れる電流の測定精度を向上させることができる。
さらに、第1電流測定部(101)に加えて第2電流測定部(201)を設けているので、第1電流測定部(101)にて隣合うセル(10a)の一方のセルを流れる電流を検出すると共に、第2電流測定部(201)にて他方のセルを流れる電流を検出することができる。すなわち、隣合うセル(10a)の双方のセルを流れる電流を検出することが可能となる。
また、請求項4に記載の発明のように、請求項3に記載の電流測定装置において、第1電流測定部(101)を、一方のセルに電気的に接触する第1電極(111)、および第1電極(111)と導電部(102)とを電気的に接続すると共に予め定めた抵抗値を有する第1抵抗体(121)を含む構成とし、第2電流測定部(201)を、他方のセルに電気的に接触する第2電極(231)、および第2電極(231)と導電部(102)とを電気的に接続すると共に予め定めた抵抗値を有する第2抵抗体(221)を含む構成とし、第1電流検出手段(103、51)にて、第1電極(111)と導電部(102)との電位差、および第1抵抗体(121)の抵抗値に基づいて、第1電極(111)と導電部(102)との間を流れる電流を検出し、第2電流検出手段(203、51)にて第2電極(231)と導電部(102)との電位差、および第2抵抗体(221)の抵抗値に基づいて、第2電極(231)と導電部(102)との間を流れる電流を検出する構成とすることが好ましい。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の電流測定装置において、導電部(102)は、セル(10a)における板状部材(100a)に対向する部位の抵抗値よりも低い導電性部材で構成されていることを特徴とする。
これによれば、セル(10a)の面内よりも導電部(102)に電流が流れ易くなるので、各電流測定部(101)に、セル(10a)の面内を介して他の電流測定部(101)に流れるはずの電流が回り込んでしまうことを効果的に抑制することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態に係る燃料電池システムの全体構成図である。 第1実施形態に係る燃料電池の斜視図である。 第1実施形態に係る電流測定部集合板の分解斜視図である。 第1実施形態に係る電流測定部集合板の部分断面図である。 第1実施形態に係る電流測定部における電流の流れを示す説明図である。 第1実施形態に係る燃料電池の発電状態が正常である場合の電流測定部集合板における電流の流れを示す説明図である。 第1実施形態に係る燃料電池の発電状態が異常となる場合の電流測定部集合板における電流の流れを示す説明図である。 第2実施形態に係る電流測定部集合板の分解斜視図である。 第2実施形態に係る電流測定部集合板の部分断面図である。 第2実施形態に係る電流測定部集合板における電流の流れを示す説明図である。 従来の隣合うセル間に配置された各電流測定部の電流の流れを示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1〜図7に基づいて説明する。図1は、本実施形態の電流測定装置100を適用した燃料電池システムの全体構成図である。この燃料電池システムは、電気自動車の一種である、いわゆる燃料電池車両に適用されており、車両走行用電動モータ等の電気負荷に電力を供給するものである。
まず、燃料電池システムは、図1に示すように、水素と酸素との電気化学反応を利用して電力を発生する燃料電池10を備えている。燃料電池10は、図示しない車両走行用電動モータや2次電池といった電気負荷に供給される電気エネルギを出力するもので、本実施形態では、固体高分子電解質型燃料電池を採用している。
より具体的には、燃料電池10は、基本単位となる燃料電池セル10a(以下、単にセル10aと記載する。)が複数個、電気的に直列に接続されるように積層配置されたものである。そして、各セル10aは、固体高分子からなる電解質膜(図示略)の両側面に一対の電極(図示略)が配置された膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)と、この膜電極接合体を狭持する一対のセパレータ(図示略)で構成されている。
一対のセパレータ(図示略)は、カーボン材や導電性金属よりなる板状プレートからなり、負極(アノード電極)側と対向する面に水素が流れる水素流路(図示略)が形成され、正極(カソード電極)側と対向する面に空気が流れる空気流路(図示略)が形成されている。
各セル10aでは、以下に示すように、水素と酸素とを電気化学反応させて、電気エネルギを出力する。
(負極側)H→2H+2e
(正極側)2H+1/2O+2e→H
さらに、燃料電池10から出力される電気エネルギは、燃料電池10全体として出力される電圧を検出する電圧センサ11、および、燃料電池10全体として出力される電流を検出する電流センサ12によって計測される。なお、電圧センサ11および電流センサ12の検出信号は、後述する制御装置50に入力されている。
また、燃料電池10の空気極(正極)側には、酸素を主成分とする酸化剤ガスである空気を燃料電池10に供給するための空気供給配管20a、並びに、燃料電池10にて電気化学反応を終えた余剰空気および空気極で生成された生成水を燃料電池10から外気へ排出するための空気排出配管20bが接続されている。
空気供給配管20aの最上流部には、大気中から吸入した空気を燃料電池10に圧送するための空気ポンプ21が設けられ、空気排出配管20bには、燃料電池10内の空気の圧力を調整するための空気調圧弁23が設けられている。なお、本実施形態では、空気ポンプ21および空気調圧弁23によって、所定の流量および圧力の空気を燃料電池10に供給する酸化剤ガス側のガス供給手段が構成される。
さらに、空気供給配管20aおよび空気排出配管20bには、空気調圧弁23から流出した空気の有する湿度(水蒸気)を空気ポンプ21から圧送された空気へ移動させるための加湿器22が設けられている。この加湿器22は、複数本の中空糸にて構成されており、燃料電池10へ供給される空気を加湿する機能を果たす。
燃料電池10の水素極(負極)側には、水素を主成分とする燃料ガス(水素)を燃料電池10に供給するための水素供給配管30a、水素極側に溜まった生成水を微量な水素とともに燃料電池10から外気へ排出するための水素排出配管30bが接続されている。さらに、水素供給配管30aおよび水素排出配管30bは、水素循環配管30cを介して接続されている。
水素供給配管30aの最上流部には、高圧水素が充填された高圧水素タンク31が設けられ、水素供給配管30aにおける高圧水素タンク31と燃料電池10との間には、燃料電池10に供給される水素の圧力を調整する水素調圧弁32が設けられている。なお、本実施形態では、この水素調圧弁32によって、所定の圧力の水素を燃料電池10に供給する燃料ガス側のガス供給手段が構成される。
水素排出配管30bには、生成水を微量な水素とともに外気へ排出するために所定の時間間隔で開閉する電磁弁34が設けられている。なお、上述の電気化学反応では、水素極側において生成水は発生しないものの、水素極側には、酸素極側から各セル10aの電解質膜を透過した生成水が溜まるおそれがある。このため、本実施形態では、水素排出配管30bおよび電磁弁34を設けている。
水素循環配管30cは、水素供給配管30aの水素調圧弁32下流側と水素排出配管30bの電磁弁34上流側とを接続するように設けられており、これにより、燃料電池10から流出した未反応の水素を、燃料電池10に循環させて再供給している。さらに、水素循環配管30cには、水素流路30内で水素を循環させるための水素ポンプ33が配置されている。
ところで、燃料電池10は発電効率確保のために運転中一定温度(例えば80℃程度)に維持する必要がある。このため、燃料電池10には、燃料電池10を冷却するための冷却水回路40が接続されている。この冷却水回路40には、燃料電池10に冷却水(熱媒体)を循環させるウォータポンプ41、電動ファン42を備えたラジエータ(放熱器)43が設けられている。
さらに、冷却水回路40には、冷却水を、ラジエータ43を迂回するように流すバイパス流路44が設けられている。冷却水回路40とバイパス流路44との合流点には、バイパス流路44に流れる冷却水流量を調整するための流路切替弁45が設けられている。この流路切替弁45の弁開度が調整されることによって、冷却水回路40の冷却能力が調整される。
また、冷却水回路40の燃料電池10の出口側付近には、燃料電池10から流出した冷却水の温度を検出する温度検出手段としての温度センサ46が設けられている。この温度センサ46により冷却水温度を検出することで、燃料電池10の温度を間接的に検出することができる。なお、この温度センサ46の検出信号も、制御装置50に入力される。
制御装置50は、入力信号に基づいて、燃料電池システムを構成する各種電気式アクチュエータの作動を制御するもので、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路にて構成されている。
具体的には、制御装置50の入力側には、上述の電圧センサ11、電流センサ12および温度センサ46の検出信号等の他に、後述する電流測定装置100の電流検出回路51から出力される電流信号が入力される。
一方、出力側には、上述の空気ポンプ21、空気調圧弁23、水素調圧弁32、水素ポンプ33、電磁弁34、ウォータポンプ41、流路切替弁45等の各種電気式アクチュエータが接続されている。
次に、本実施形態の電流測定装置100の詳細について説明する。本実施形態では、電流測定装置100にて、隣合うセル10aのうち、電流流れ上流側のセル10aを流れる電流を検出する例について説明する。
本実施形態の電流測定装置100は、電流測定部集合板(板状部材)100a、電流測定用電圧センサ103、および電流測定部集合板100aに設けられた複数の電流測定部101の各配置箇所に対応する部位の電流を検出して制御装置50へ出力する電流検出回路51を備えて構成されている。なお、本実施形態では、電流測定用電圧センサ103および電流検出回路51が電流検出手段を構成している。
まず、図2、図3により、本実施形態の電流測定部集合板100aについて説明する。電流測定部集合板100aは、複数の電流測定部101および導電部102が板状部材として一体的に構成されたものである。なお、図2は、燃料電池10の外観斜視図であり、図3は、電流測定部集合板100aの分解図である。また、図2に示すように、電流測定部集合板100aは、複数枚設けられており、それぞれ隣合うセル間に配置されている。
さらに、図3に示すように、電流測定部集合板100aは、配線パターンが形成(プリント)された第1プリント基板110、第2プリント基板130、および第3プリント基板120の3枚のプリント基板を有している。
電流測定部集合板100aのうち、第1〜第3プリント基板110〜130は、絶縁性接着剤を介在させた状態で、ホットプレスによって一体化された積層基板として構成されている。なお、第1〜第3プリント基板110〜130としては、一般的なガラスエポキシ基板を採用できる。
また、電流測定部集合板100aのうち、第1〜第3プリント基板110〜130を積層した積層基板には、対向する2辺(図3では、左右両辺)の付近に、それぞれ積層基板の表裏を貫通する貫通穴が3つ形成されている。これらの貫通穴は、セル10aを積層した際に、空気、水素および冷却水を流通させるためのマニホールドとして機能する。
さらに、第1、第2プリント基板110、130における両側のマニホールドの間には、複数の電流測定部101が、互いに絶縁された状態で直交する二方向にマトリックス状(格子状)に配置されている。より具体的には、本実施形態の電流測定部101は、図3に示すように、紙面上下方向に6個、紙面左右方向に7個のマトリックス状に配置されている。
つまり、本実施形態では、電流測定部101が、同一の隣合うセル10a間に複数配置されている。これにより、複数個の電流測定部101が電流測定部集合板100aにおける片側面(本実施形態では電流流れ上流側のセル10aに対向する側の面)の全体に渡って配置されることになるので、本実施形態の電流測定装置100では、隣合うセル10aのうち、一方のセル(電流流れ上流側のセル)10aの面内における電流密度分布を測定することができる。
本実施形態の電流測定部101は、隣合うセル10aのうち一方のセル(電流流れ上流側のセル)10aに電気的に接触する第1電極111、および第1電極111と後述する導電部102とを電気的に接続するとともに予め定めた電気抵抗値を有する板状の抵抗体121を有して構成されている。
具体的には、第1電極111は、第1プリント基板110における電流流れ上流側のセル10aに対向する面(図3の紙面手前側)に配置され、抵抗体121は、第3プリント基板120のうち第1プリント基板110に対向する側(図3の紙面手前側)の面に配置されている。
一方、第3プリント基板120のうち抵抗体121が形成されている側と反対側(図3の紙面奥側)の面には、電流測定用配線122が設けられている。さらに、第3プリント基板120の1辺には、電流測定用配線122が接続された信号取り出し用のコネクタ123が設けられている。なお、図3では、電流測定用配線122を破線で囲まれた斜線で示している。また、これらの第1電極111、抵抗体121および電流測定用配線122は、金属箔(具体的には銅箔)にて、第1〜第3プリント基板110〜130に配線パターンとして形成されている。
導電部102は、板状の導電性部材(金属板)で構成され、電流測定部101の抵抗体121と電流流れ下流側のセル10aとを電気的に接続するものである。
本実施形態の導電部102は、複数の電流測定部101の各抵抗体121に跨るように設けられている。これにより、複数の電流測定部101の抵抗体121同士は、互いに導電部102を介して電気的に接続されている。
また、本実施形態の導電部102は、セル10aにおける電流測定部集合板100aに対向する部位よりも電流が流れ易いように、導電部102の抵抗値が、セル10aにおける電流測定部集合板100aに対向する部位の抵抗値よりも小さい導電性部材で構成されている。
より詳しくは、セル10aにおける電流測定部集合板100aに対向する部位は、セル10aにおける水素流路または空気流路が形成されたセパレータであり、導電部102の抵抗値は、セパレータにおける面方向(セル10aの積層方向に直交する方向)の抵抗値よりも小さい導電性部材で構成されている。なお、導電部102は、その抵抗値がセパレータにおける面方向の抵抗値の1/4以下となる導電性部材で構成することが好ましい。
具体的には、導電部102は、導電部102は、第2プリント基板130における電流流れ下流側のセル10aに対向する面(図3の紙面奥側)の全域に配置されている。すなわち、導電部102をセル10aの積層方向から見たときに、導電部102と各電流測定部101とが重合するように配置されている。
次に、図4、図5により、電流測定部101および導電部102の具体的積層態様、並びに、電流測定部集合板100aにおける電流測定部101と導電部102の電気的接続態様を説明する。なお、図4は、本実施形態に係る電流測定部集合板100aの部分断面図であり、図5は、本実施形態に係る電流測定部101における電流の流れを示す説明図である。
図4に示すように、第1プリント基板110と第3プリント基板120の間と、第3プリント基板120と第2プリント基板130の間には、電気絶縁性を有する絶縁性接着剤112、124が配置されている。また、第1〜第3プリント基板110〜130には、複数の丸孔形状の第1、第2スルーホール101a、101bが設けられている。
この第1、第2スルーホール101a、101bの内周面には、第1電極111等と同様の金属箔から構成される導電体が形成されている。そして、第1スルーホール101aを介して、第1電極111、抵抗体121および電流測定用配線122が電気的に接続され、第2スルーホール101bを介して、抵抗体121、電流測定用配線122、および導電部102が電気的に接続されている。
また、第1電極111は抵抗体121の一端側に接続され、導電部102は抵抗体121の他端側に接続されている。このため、抵抗体121では、図5に示すように、抵抗体121の一端側から他端側へ電流が流れる。
また、第1、第2スルーホール101a、101bは、それぞれ電流測定用配線122および外部配線を介して、電流測定用電圧センサ103に接続されている。電流測定用電圧センサ103は、第1電極111と同電位となる第1スルーホール101aと導電部102と同電位となる第2スルーホール101bとの2点間の電位差を検出して、検出信号を電流検出回路51に出力する電位差検出手段である。
ここで、導電部102には、第1スルーホール101aとの導通を遮断する絶縁用穴部102aが形成されている。これにより、第1スルーホール101aを流れる電流が直接導電部102に流れないようになっている。
次に、上述のように構成される電流測定装置100による電流測定方法について図6、図7に基づいて説明する。図6は、セル10aにて正常に発電が行われている場合(燃料電池10の発電状態が正常である場合)の電流測定部集合板100aにおける電流の流れを示す説明図であり、図7は、セル10aにて正常に発電が行われていない場合(燃料電池10の発電状態が異常となる場合)の電流測定部集合板100aにおける電流の流れを示す説明図である。なお、以下では、説明の便宜のため、図6および図7に示す3つの電流測定部101を左側から順に電流測定部A、電流測定部B、電流測定部Cとする。
燃料電池10に水素および空気が供給されることで、燃料電池10の発電が開始される。燃料電池10の発電状態が正常である場合には、電流測定装置100の各電流測定部A〜Cでは、図6で示すように、電流流れ方向上流側のセル10a(図中上方側のセル)から第1電極111の板面→第1電極111→第1スルーホール101a→抵抗体121→第2スルーホール101b→導電部102の順に流れる。そして、導電部102に流れた電流は、電流流れ下流側のセル10a(図中下方側のセル)に流れる。
この際、電流測定用電圧センサ103で抵抗体121の一端側および他端側の電位差を測定する。そして、電流検出回路51では、電流測定用電圧センサ103による検出電位差を、記憶回路51aに記憶された値で除する演算処理を行うことで、抵抗体121に流れた電流値を算出する。これにより、隣合うセル10aのうち、電流流れ上流側のセル10aの面内における電流測定装置100の各電流測定部101に対応する部位(局所部位)の電流値を測定することができ、制御装置50では、電流流れ上流側のセル10aの面内における電流分布を測定することができる。
ここで、電流流れ下流側のセル10aの電解質膜の一部が乾燥すること等によって、電流流れ下流側のセル10aの一部に電流の流れを阻害する部位(阻害部位X)が存する場合(燃料電池10の発電状態が異常となる場合)がある(図7、図11参照)。
この場合、電流測定装置100の各電流測定部A〜Cでは、図7で示すように、電流流れ方向上流側のセル10a(図中上方側のセル)から第1電極111の板面→第1電極111→第1スルーホール101a→抵抗体121→第2スルーホール101b→導電部102の順に流れる。そして、導電部102に流れる電流は、電流流れ下流側のセル10a(図中下方側のセル)に流れる。
この際、導電部102における電流測定部Cに対向する部位では、電流流れ下流側のセル10aにおける阻害部位Xを迂回するように流れる。これにより、各電流測定部A〜Cには、他の電流測定部に流れるはずの電流が流れ込むことなく、電流流れ上流側のセル10aの局所部位からの電流が流れる。
以上説明した本実施形態の電流測定装置100では、各電流測定部101と電流流れ下流側のセル10aとの間に各電流測定部101に跨るように導電部102を配置する構成としているので、電流流れ下流側のセル10aの一部に電流の流れを阻害する阻害部位が存する場合であっても、電流測定部101の電流流れ下流側の導電部102を介して当該阻害部位を迂回するように電流が流れる。
これにより、各電流測定部101に他の電流測定部101に流れるはずの電流が回り込んでしまうことを抑制することができるので、燃料電池10のセル10aの局所部位を流れる電流の測定精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、導電部102をセル10aにおける電流測定部集合板(板状部材)100aに対向する部位の抵抗値よりも低い導電性部材で構成しているので、セル10aの面内よりも導電部102に電流が流れ易くなる。このため、各電流測定部101に、セル10aの面内を介して他の電流測定部101に流れるはずの電流が回り込んでしまうことを効果的に抑制することができる。
また、第1電極111、抵抗体121、電流測定用配線122、および導電部102を第1〜第3プリント基板110〜130に形成し、第1〜第3プリント基板110〜130を積層基板としているので、電流測定部集合板100aの積層方向の厚み寸法を低減でき、電流測定装置100全体としての小型化を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図8〜図10に基づいて説明する。図8は、本実施形態に係る電流測定部集合板100aの分解斜視図であり、図9は本実施形態に係る電流測定部集合板100aの部分断面図である。
上述の第1実施形態の電流測定装置100では、隣合うセル10aの一方のセル(電流流れ上流側のセル)における局所部位を流れる電流を測定する構成としているが、本実施形態では、隣合うセル10aの双方の局所部位を流れる局所電流を測定する構成としている。なお、以下の実施形態では、第1実施形態と同等または均等な構成については、その説明を省略、あるいは簡略化して説明する。
本実施形態の電流測定装置100は、電流測定部集合板100a、第1電流測定用電圧センサ103、第2電流測定用電圧センサ203、および電流測定部集合板100aに設けられた各電流測定部101、201の各配置箇所に対応する部位の電流を検出して制御装置50へ出力する電流検出回路51を備えて構成されている。なお、本実施形態では、第1電流測定用電圧センサ103および電流検出回路51が第1電流検出手段を構成し、第2電流測定用電圧センサ203および電流検出回路51が第2電流検出手段を構成している。
本実施形態の電流測定部集合板100aは、隣合うセル10aのうち電流流れ上流側のセル(一方のセル)と電気的に接触する複数の第1電流測定部101、電流流れ下流側のセル(他方のセル)と電気的に接触する複数の第2電流測定部201、第1電流測定部101と前記第2電流測定部201とを電気的に接続する導電部102が一体に構成されている。
具体的には、図8に示すように、電流測定部集合板100aは、配線パターンが形成(プリント)された第1〜第6プリント基板110〜230の6枚のプリント基板を有している。なお、各プリント基板110〜230は、絶縁性接着剤を介在させた状態で、ホットプレスによって一体化された積層基板として構成されている。
第1、第2プリント基板110、130には、複数の第1電流測定部101が、互いに絶縁された状態で配置され、第5、第6プリント基板220、230には、複数の第2電流測定部201が、互いに絶縁された状態で配置されている。
つまり、本実施形態では、複数の第1電流測定部101が電流測定部集合板100aにおける電流流れ上流側のセル10aに対向する側の面の全体に渡って配置され、複数の第2電流測定部201が電流測定部集合板100aにおける電流流れ下流側のセル10aに対向する側の面の全体に渡って配置されることになる。このため、本実施形態の電流測定装置100では、隣合うセル10aの双方のセル10aの面内における電流密度分布を測定することができる。
本実施形態の第1電流測定部101は、第1実施形態で説明した電流測定部と同様に構成され、第2電流測定部201は、第1電流測定部101と基本的構成は同様であり、以下のように構成される。
本実施形態の第2電流測定部201は、電流流れ下流側のセル10aに電気的に接触する第2電極231、および第2電極231と導電部102とを電気的に接続する予め定めた電気抵抗値を有する第2抵抗体221を有して構成されている。
具体的には、第2電極231は、第6プリント基板230における電流流れ下流側のセル10aに対向する面に配置され、第2抵抗体221は、第5プリント基板220のうち第6プリント基板230に対向する側の面に配置されている。なお、第5プリント基板220のうち第2抵抗体221が形成されている側と反対側の面には、電流測定用配線222が設けられている。さらに、第5プリント基板220の1辺には、電流測定用配線222が接続された信号取り出し用のコネクタ223が設けられている。
導電部102は、第1電流測定部101と第2電流測定部201とを電気的に接続するように、第1電流測定部101と第2電流測定部201との間に配置されている。本実施形態の導電部102は、複数の第1電流測定部101の各第1抵抗体121に跨るように設けられ、複数の第2電流測定部201の各第2抵抗体221に跨るように設けられている。これにより、複数の第1電流測定部101の第1抵抗体121同士が互いに導電部102を介して電気的に接続され、複数の第2電流測定部201の第2抵抗体221同士が互いに導電部102を介して電気的に接続されている。
具体的には、導電部102は、導電部102は、第2プリント基板130と第4プリント基板210との間に配置されている。つまり、本実施形態の導電部102は、第1電流測定部101と第2電流測定部201とで狭持されるように配置されている。なお、本実施形態の導電部102は、導電部102をセル10aの積層方向から見たときに、導電部102と第1、第2電流測定部101、201とが重合するように配置されている。
次に、図9により、電流測定部101および導電部102の具体的積層態様、並びに、電流測定部集合板100aにおける電流測定部101と導電部102の電気的接続態様を説明する。
図9に示すように、第4プリント基板210と第5プリント基板220の間と、第5プリント基板220と第6プリント基板230の間には、電気絶縁性を有する絶縁性接着剤212、224が配置されている。
また、第1〜第6プリント基板110〜230には、第1、第2スルーホール101a、101bが設けられている。そして、第2スルーホール101bを介して、導電部102、第2抵抗体221、および第2電流測定用配線222が電気的に接続され、第1スルーホール101aを介して、第2抵抗体221、第2電流測定用配線222、および第2電極231が電気的に接続されている。
また、導電部102は、第2抵抗体221の一端側に接続され、第2電極231は第2抵抗体221の他端側に接続されている。このため、第2抵抗体221では、第2抵抗体221の一端側から他端側へ電流が流れる。
また、第1、第2スルーホール101a、101bは、それぞれ第1、第2電流測定用配線122、222および外部配線を介して、第1、第2電流測定用電圧センサ103、203に接続されている。
この第1電流測定用電圧センサ103は、第1電極111と同電位となる第1スルーホール101aと、導電部102と同電位となる第2スルーホール101bとの2点間の電位差を検出して、検出信号を電流検出回路51に出力する第1電位差検出手段である。
また、第2電流測定用電圧センサ203は、導電部102と同電位となる第2スルーホール101bと、第2電極231と同電位となる第1スルーホール101aとの2点間の電位差を検出して、検出信号を電流検出回路51に出力する第2電位差検出手段である。
次に、上述のように構成される本実施形態の電流測定装置100による電流測定方法について図10に基づいて説明する。図10は、燃料電池10の発電状態が異常となる場合の電流測定部集合板100aを流れる電流を説明する説明図である。
燃料電池10に水素および空気が供給されることで、燃料電池10の発電が開始されと、電流測定装置100の電流測定部集合板100aでは、図10に示すように、電流流れ方向上流側のセル10aから第1電極111の板面→第1電極111→第1スルーホール101a→第1抵抗体121→第2スルーホール101b→導電部102の順に流れる。
この際、導電部102における電流流れ下流側のセル10aの阻害部位Xに対向する部位では、電流流れ下流側のセル10aにおける阻害部位を迂回するように電流が流れる。これにより、各第1電流測定部101には、他の電流測定部101に流れるはずの電流が流れ込むことなく、電流流れ上流側のセル10aの局所部位に対応する局所電流が流れる。
また、導電部102に流れた電流は、第2スルーホール101b→第2抵抗体221→第1スルーホール101a→第2電極231の板面の順に流れる。そして、第2電極231の板面に流れた電流は、電流流れ下流側のセル10a(図中下方側のセル)に流れる。
この際、各第2電流測定部201のうち、電流流れ下流側のセル10aの阻害部位Xに対向する第2電流測定部201には、導電部102にて電流流れ下流側のセル10aにおける阻害部位を迂回していない電流が流れる。これにより、各第2電流測定部201には、実際に電流流れ下流側のセル10aに流れる局所電流が流れる。
第1電流測定用電圧センサ103では、第1抵抗体121の一端側および他端側の電位差を測定し、第2電流測定用電圧センサ203では、第2抵抗体221の一端側および他端側の電位差を測定する。そして、電流検出回路51では、第1電流測定用電圧センサ103による検出電位差を、記憶回路51aに記憶された第1抵抗体121の抵抗値で除する演算処理を行うことで、第1抵抗体121に流れた電流値を算出する。さらに、電流検出回路51では、第2電流測定用電圧センサ203による検出電位差を、記憶回路51aに記憶された第2抵抗体221の抵抗値で除する演算処理を行うことで、第2抵抗体221に流れた各電流値を算出する。
これにより、隣合うセル10aの双方のセル10aの面内における第1、第2電流測定部101、201に対応する部位(局所部位)の電流値を測定することができ、制御装置50では、電流流れ上流側のセル10aの面内における電流分布を測定することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。例えば、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の第1実施形態では、電流測定装置100にて隣合うセル10aのうち、電流流れ上流側のセルの局所部位を流れる電流を測定する例について説明したが、これに限定されない。例えば、電流測定装置100にて隣合うセル10aのうち、電流流れ下流側のセルの局所部位を流れる電流を測定してもよい。この場合、第1電極111を電流流れ下流側のセル10aと電気的に接触するように配置し、導電部102を電流流れ上流側のセル10aと電気的に接触するように配置すればよい。
(2)上述の各実施形態では、導電部102を各電流測定部101、201に跨るように配置する構成について説明したが、これに限定されず、少なくとも隣合う電流測定部101、201に跨るように配置すればよい。
(3)上述の各実施形態では、導電部102を板状の導電性部材で構成する例について説明したが、導電部102は板状の導電性部材に限らず、例えば、薄膜状の導電性部材で構成してもよい。
(4)上述の各実施形態では、電流測定装置100にセル10aの面内の全体に対応して42個の電流測定部101を設ける例を説明したが、これに限定されず、電流測定部101は、少なくとも2つ以上設けられていればよい。
(5)上述の各実施形態では、本発明の電流測定装置100を燃料電池車両の燃料電池システムに適用する例について説明したが、これに限定されず、車両以外の移動体(船舶、電車等)や据置式の燃料電池システムに適用してもよい。
10 燃料電池
10 セル
100 電流測定装置
100a 電流測定部集合板(板状部材)
101 電流測定部、第1電流測定部
102 導電部
103 電流測定用電圧センサ、第1電流測定用電圧センサ(電流検出手段、第1電流検出手段)
111 第1電極
121 抵抗体、第1抵抗体
201 第2電流測定部
203 第2電流測定用電圧センサ(第2電流検出手段)
221 第2抵抗体
231 第2電極
51 電流検出回路(電流検出手段、第1電流検出手段、第2電流検出手段)

Claims (5)

  1. 酸素を主成分とする酸化剤ガスと水素を主成分とする燃料ガスとを電気化学反応させて電気エネルギを出力する複数のセル(10a)を積層配置して構成された燃料電池(10)に適用され、前記複数のセル(10a)のうち、隣合うセル(10a)間における複数の局所部位を流れる電流を測定する電流測定装置であって、
    前記隣合うセル(10a)間に配置された板状部材(100a)と、
    前記板状部材(100a)における前記複数の局所部位に対応する部位に設けられ、前記隣合うセル(10a)のうち一方のセルと電気的に接触する複数の電流測定部(101)と、
    前記複数の電流測定部(101)を流れる電流を検出する電流検出手段(103、51)と、
    前記板状部材(100a)に設けられ、前記電流測定部(101)と前記隣合うセル(10a)のうち他方のセルとを電気的に接続する導電部(102)と、を備え、
    前記複数の電流測定部(101)は、互いに絶縁された状態で前記板状部材(100a)に設けられ、
    前記導電部(102)は、前記複数の電流測定部(101)のうち、少なくとも隣合う電流測定部に跨るように前記板状部材(100a)に設けられていることを特徴とする電流測定装置。
  2. 前記電流測定部(101)は、前記一方のセルに電気的に接触する第1電極(111)、および前記第1電極(111)と前記導電部(102)とを電気的に接続すると共に予め定めた抵抗値を有する抵抗体(121)を有し、
    前記電流検出手段(103、51)は、前記第1電極(111)と前記導電部(102)との電位差、および前記抵抗体(121)の抵抗値に基づいて、前記第1電極(111)と前記導電部(102)との間を流れる電流を検出することを特徴とする請求項1に記載の電流測定装置。
  3. 酸素を主成分とする酸化剤ガスと水素を主成分とする燃料ガスとを電気化学反応させて電気エネルギを出力する複数のセル(10a)を積層配置して構成された燃料電池(10)に適用され、前記複数のセル(10a)のうち、隣合うセル(10a)間における複数の局所部位を流れる電流を測定する電流測定装置であって、
    前記隣合うセル(10a)間に配置された板状部材(100a)と、
    前記板状部材(100a)における前記複数の局所部位に対応する部位に設けられ、前記隣合うセル(10a)のうち一方のセルと電気的に接触する複数の第1電流測定部(101)と、
    前記板状部材(100a)における前記複数の局所部位に対応する部位に設けられ、前記隣合うセル(10a)のうち他方のセルと電気的に接触する複数の第2電流測定部(201)と、
    前記複数の第1電流測定部(101)を流れる電流を検出する第1電流検出手段(103、51)と、
    前記複数の第2電流測定部(201)を流れる電流を検出する第2電流検出手段(203、51)と、
    前記板状部材(100a)に設けられ、前記第1電流測定部(101)と前記第2電流測定部(201)とを電気的に接続する導電部(102)と、を備え、
    前記複数の第1電流測定部(101)は、互いに絶縁された状態で前記板状部材(100a)に設けられ、
    前記複数の第2電流測定部(201)は、互いに絶縁された状態で前記板状部材(100a)に設けられ、
    前記導電部(102)は、前記複数の第1電流測定部(101)のうち、少なくとも隣合う第1電流測定部に跨るように前記板状部材(100a)に配置されると共に、前記複数の第2電流測定部(201)のうち、少なくとも隣合う第2電流測定部に跨るように前記板状部材(100a)に設けられていることを特徴とする電流測定装置。
  4. 前記第1電流測定部(101)は、前記一方のセルに電気的に接触する第1電極(111)、および前記第1電極(111)と前記導電部(102)とを電気的に接続すると共に予め定めた抵抗値を有する第1抵抗体(121)を有し、
    前記第2電流測定部(201)は、前記他方のセルに電気的に接触する第2電極(231)、および前記第2電極(231)と前記導電部(102)とを電気的に接続すると共に予め定めた抵抗値を有する第2抵抗体(221)を有し、
    前記第1電流検出手段(103、51)は、前記第1電極(111)と前記導電部(102)との電位差、および前記第1抵抗体(121)の抵抗値に基づいて、前記第1電極(111)と前記導電部(102)との間を流れる電流を検出し、
    前記第2電流検出手段(203、51)は、前記第2電極(231)と前記導電部(102)との電位差、および前記第2抵抗体(221)の抵抗値に基づいて、前記第2電極(231)と前記導電部(102)との間を流れる電流を検出することを特徴とする請求項3に記載の電流測定装置。
  5. 前記導電部(102)は、前記セル(10a)における前記板状部材(100a)に対向する部位の抵抗値よりも低い導電性部材で構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の電流測定装置。
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