JP2006196261A - 燃料電池の電流測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 柱状部および電流センサが水に浸ることによって生じる測定誤差を低減できる燃料電池の電流測定装置を提供する。
【解決手段】 燃料電池のセル11間であって、電極面内の各測定位置に対応して配置される複数の柱状部211と、これらの柱状部を流れる電流を測定する電流センサとを有する構成の電流測定装置20において、左側のセル11aと電流センサ板21との間に第1の防水用板部22bを配置し、右側のセル11bと電流センサ板21との間に第2の防水用板部22cを配置する。このとき、これらの防水用板部22に、冷却水路用溝23を設ける。また、例えば、防水用板部22の厚さを薄くしたり、防水用板部22のうちの電流センサ板21の柱状部211と接する部分24を導電体により構成し、その他の部分25を絶縁体により構成したりすることで、防水用板部22の面抵抗を、積層方向抵抗よりも大きくする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電気エネルギーを放出するセルを有する燃料電池の局所電流を測定する電流測定装置に関するものである。
従来、酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギーを発生させるセルが複数積層された燃料電池の局所電流を測定する電流測定装置がある。このような電流測定装置としては、例えば、板状の母材に設けられ、燃料電池の電極面内の各測定位置に対応して配置される複数の柱状部と、これらの柱状部を流れる電流を測定する電流センサとを有する構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。
この電流測定装置では、柱状部が設けられた板部(以下、局所電流センサ板と呼ぶ)が、電解質、電極、セパレータからなるセル同士の間であって、そのセル同士を電気的に接続させるように、配置され、柱状部に流れる電流量を電流センサで測定することで、燃料電池の局所電流を測定するようになっている。
特開2004−152501号公報
ところで、セパレータには、冷却水路を構成する溝が、電解質および電極側の面と反対側の面に設けられているものがある。このようなセパレータ構造の燃料電池に対して、上記した電流測定装置を用いた場合、電流センサ板は、セパレータの冷却水路溝が形成されている面と接することになる。この場合、電流センサ板が水に浸ってしまい、測定誤差が生じるという問題が発生する。
本発明は、上記点に鑑み、柱状部および電流センサが水に浸ることによって生じる測定誤差を低減できる燃料電池の電流測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、水の通りを遮断できる材料で構成され、複数の柱状部(211)と第1のセル(11a)との間に、柱状部(211)と第1のセル(11a)とを電気的に接続するように配置される導電性の第1の板部(22b)と、水の通りを遮断できる材料で構成され、複数の柱状部(211)と第2のセル(11b)との間に、柱状部(211)と第2のセル(11b)とを電気的に接続するように配置される導電性の第2の板部(22c)とを有することを特徴としている。
これにより、セパレータの冷却水路が形成されている面に、柱状部と電流センサとを配置する場合であっても、セパレータの冷却水路を流れる冷却水と、柱状部および電流センサとを遮断することができ、柱状部および電流センサを防水することができる。また、本発明によれば、柱状部と電気センサに直接、何らかの防水処理を施さなくても、従来の電流測定装置に第1の板部と第2の板部とを加えた簡易な構成で、柱状部と電流センサとを防水することができる。
この結果、本発明によれば、柱状部および電流センサが水に浸ることによって生じる測定誤差を低減することができる。
また、請求項2に示すように、第1、第2の板部(22b、22c)のセルに対向する面(22a)に対して、冷却水路を構成する溝(23)を設けることができる。
例えば、セパレータの冷却水路が形成されている面と、第1、第2の板部のセルに対向する面とを接触させる場合では、第1、第2の板部にセパレータの冷却水路用溝に対応させて、冷却水路用溝を設けることで、第1、第2の板部が冷却水路を構成する溝を有していない場合と比較して、冷却水路断面積を大きくすることができる。このため、セル内を流れる冷却水を流しやすくすることができる。
また、例えば、セパレータと板部とを接するように配置する場合、セパレータの板部に接する面と、板部のセパレータに接する面とのうち、板部のセパレータに接する面にのみ、冷却水路用溝を設けることもできる。
また、請求項3に示すように、第1の板部(22b)の構成を、第1のセル(11a)に対向する面(22a)と平行な方向における面方向電気抵抗が、第1のセル(11a)、第1の板部(22b)、柱状部(211)、第2の板部(22c)および第2のセル(11b)の積層方向における積層方向電気抵抗よりも大きくなっている構成とすることが好ましい。
これにより、第1の板部を柱状部と第1のセルとの間に配置した場合に、第1の板部で生じる面方向への回り込み電流を低減することができる。この結果、本発明によれば、燃料電池のセルにおける局所電流の測定精度を向上させることができる。
なお、第1のセル(11a)、第1の板部(22b)、柱状部(211)、第2の板部(22c)および第2のセル(11b)の積層方向における積層方向電気抵抗とは、第1のセル(11a)と第1の板部(22b)の接触抵抗、第1の板部の厚さ方向における電気抵抗、第1の板部と柱状部の接触抵抗、柱状部の電気抵抗、柱状部と第2の板部の接触抵抗、第2の板部の厚さ方向における電気抵抗、第2の板部と第2のセルの接触抵抗を合わせた電気抵抗を意味する。
また、請求項4に示すように、第2の板部(22c)の構成を、第2のセル(11b)に対向する面(22a)と平行な方向における面方向電気抵抗が、第1の板部(22b)の面方向電気抵抗よりも小さくなっている構成とすることが好ましい。
これにより、第1の板部とは反対に、第2の板部では、面方向に電流を流しやすくして、第2の板部の面における電流分布を均一に近づけることができる。この結果、第2のセルに対して、第1のセルから流れ込む面内電流を均一もしくは均一に近づけることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態における電流測定装置が配置されている燃料電池スタックの斜視図を示す。また、図2に、図1中のA−A線断面図を示し、図3に、図1中の矢印B方向から電流測定装置20を見たときの電流センサ板21と防水用板部22の分解斜視図を示す。なお、本実施形態の電流測定装置は、特に、防水用板部22を有する点が、従来の電流測定装置と異なっている。
電流測定装置20は、図1に示すように、複数のセル11が積層された燃料電池スタック10のセル11間に配置される。電流測定装置20は、電流測定制御部(ECU)30に測定結果を出力するようになっている。また、電流測定装置20は、図2、3に示すように、電流センサ板21と、防水用板部22とを備えている。
セル11は、図2に示すように、高分子電解質膜の両側に燃料極、空気極が配置されたMEA(Membrane Electrode assembly)12とセパレータ13とを有している。セパレータ13は、MEA12と対向する面と反対側の面11cに、冷却水路を構成する溝13aを有している。
また、本実施形態では、図2に示すように、電流センサ板21よりも左側のセル11aから、電流センサ板21よりも右側のセル11bに向かって電流が流れる。なお、図2中の左側のセル11aが本発明の第1のセルに相当し、図2中の右側のセル11bが本発明の第2のセルに相当する。
そして、図2中の左側のセル11aでは、セルの空気極側の面11cに対して、電流センサ板21が電気的に接続され、図2中の右側のセル11bでは、セルの燃料極側の面11dに対して、電流センサ板21が電気的に接続されている。
電流センサ板21は、図2に示すように、防水用板部22を介して、セル11と電気的に接続される。なお、図2では、防水用板部22と電流センサ板21との間が離れているが、防水用板部22、電流センサ板21(柱状部211)は接触している。
ここで、図4に、電流センサ板21の斜視図を示し、図5に電流センサ板21の部分拡大図を示す。電流センサ板21は、図4に示すように、母材となる板状部材210と、板状部材210に設けられた複数の柱状部211とを有している。
板状部材210は、導電体で構成されており、例えば、カーボン材で板状部材210を構成することができる。柱状部211は、例えば、直方体であり、導電体で構成されている。例えば、カーボン材で柱状部211を構成することができる。
柱状部211は、例えば、板状部材210の一面にロの字状の溝212を形成することで、板状部材210の一面側に設けられる。柱状部211の板状部材210に対する位置は、セル11の電流測定領域に対応する位置である。柱状部211の数と位置は、任意に設定可能である。
また、図5に示すように、溝212には、柱状部211を囲むようにして、鉄心213が配置され、鉄心213の両端部間に、ホール素子214が配置されている。この鉄心213とホール素子214とが、本発明の電流センサに相当する。
本実施形態では、柱状部211に電流が流れたときに発生する磁界をホール素子214で検出することで、柱状部211に流れる電流を測定するようになっている。そして、検出結果が、図1に示すように、ホール素子214から電流測定制御部30に向けて出力されるようになっている。
なお、ホール素子214に限らす、MR素子、MI素子等の他の磁気センサを用いることもできる。また、磁気センサを利用して、柱状部211を流れる電流を間接的に測定する他に、柱状部211を流れる電流を直接測定しても良い。
防水用板部22は、セパレータ13の冷却水路13aを流れる冷却水と、電流センサ板21とを遮断し、電流センサ板21を防水するためのものである。防水用板部22は、水を通さない材料(水の通りを遮断する材料)で構成されており、薄い板形状となっている。また、防水用板部22は、全体が導電性材料で構成されている。防水用板部22を構成する材料として、カーボンを用いることができる。本明細書中の板部とは、薄く平らなものを意味し、膜形状の物も含む意味である。
また、防水用板部22は、図2に示すように、本実施形態では、2枚であり、電流センサ板21を挟むように、配置されている。言い換えると、図2に示すように、1枚の防水用板部22(以下では、第1の防水用板部22bと呼ぶ)が、図2中の左側のセル11aと電流センサ板21との間に、左側のセル11aと電流センサ板21との接触を遮断するように、配置されている。もう1枚の防水用板部22(以下では、第2の防水用板部22cと呼ぶ)も、図2中の右側のセル11bと電流センサ板21との間に、右側のセル11bと電流センサ板21との接触を遮断するように、配置されている。
なお、第1の防水用板部22bは、図2中の左側のセル11aと柱状部211とを電気的に接続し、第2の防水用板部22cは、図2中の右側のセル11bと柱状部211とを電気的に接続している。本実施形態では、第1の防水用板部22bと第2の防水用板部および第2の防水用板部22は、それぞれ22cとは、同様の構成となっている。また、これらの第1の防水用板部22b、第2の防水用板部22cがそれぞれ、本発明の第1の板部、第2の板部に相当する。
図6(a)に、防水用板部22の斜視図を示し、図6(b)に、図6(a)中のC−C線断面図を示す。防水用板部22は、縦の長さIおよび横の長さWが、電流センサ板21の板状部材210と同程度であり、防水用板部22と電流センサ板21とを重ね合わせた場合、防水用板部22で、電流センサ板21のセル11に対向する面の全領域を覆うことができる大きさとなっている。
また、防水用板部22は、セルに対向する面と平行な方向における電気抵抗(以下では、面抵抗と呼ぶ)が、図2中の左側のセル11a、第1の防水用板部22b、電流センサ板21、第2の防水用板部22cおよび図2中の右側のセル11bの積層方向における電気抵抗(以下では、積層方向抵抗と呼ぶ)よりも大きくなるように、厚さtが設定されている。
例えば、防水用板部22の縦I、横W、厚さtをそれぞれ、W=30cm、I=30cm、t=1mmとすることができる。
なお、積層方向抵抗とは、第1の防水用板部22bの測定面に対して垂直な方向であって、第1の防水用板部22bから電流センサ板21介して第2の防水用板部22cに向かって電流が流れる方向における電気抵抗のことを意味する。
すなわち、この積層方向抵抗とは、図2中の左側のセル11aと第1の防水用板部22bとの接触抵抗、第1の防水用板部22bの厚さ方向の電気抵抗、第1の防水用板部22bと電流センサ板21との接触抵抗、電流センサ板21中の柱状部211の電気抵抗、電流センサ板21と第2の防水用板部22cとの接触抵抗、第2の防水用板部22cの厚さ方向の電気抵抗、第2の防水用板部22と図2中の右側のセル11bとの接触抵抗を合わせたものである。なお、通常、積層方向抵抗のうち、電流センサ板21の柱状部211の電気抵抗は無視できるほど十分に小さいものである。
ここで、防水用板部22の構成を、その面抵抗が積層方向抵抗よりも大きな構成とする理由を説明する。図2に示すように、セパレータ13と電流センサ板21との間に、単に、導電性材料により構成された防水用板部22を配置した場合、図2中の左側のセル11aにおけるセル面内の各領域での発電電流Igen1、2が、図2中の右側のセル11bに向かって、柱状部211を流れる際、図2に示すように、隣接領域で発電差があると防水用板部22の面方向(図中上下方向)にも電流(以下では、回り込み電流と呼ぶ)Issが流れる。
このため、柱状部211を流れる電流を電流センサで測定した電流値と、セル11の各領域での発電電流との間に、誤差が生じてしまう。例えば、セルの一領域で5A発電していても、そのセルの他の領域での発電流が5Aよりも小さい場合、防水用板部22での回り込み電流が流れる。このため、その一領域に対応する柱状部211に流れる電流の値は、4Aとなってしまう。
また、この回り込み電流の大きさは、防水用板部22の面抵抗と、積層方向抵抗との比によって決まり、面抵抗が積層方向抵抗よりも大きいほど、回り込み電流量は、少なくなる。
そこで、本実施形態では、回り込み電流量を少なくするため、防水用板部22の面抵抗が積層方向抵抗よりも大きな構成としている。
なお、防水用板部22の積層方向抵抗に対する面方向抵抗の比と、セルの局所電流に対する回り込み電流の割合との関係を算出したところ、以下の結果となった。
セルにおいて、隣接領域で発電差の比が1:0の場合、すなわち、発電している領域と、発電していない領域とが存在する場合、回り込み電流が生じる。そして、積層方向抵抗に対する面方向抵抗の比が1の場合、セルの局所電流のおよそ50%が回り込み電流となる。また、積層方向抵抗に対する面方向抵抗の比が2の場合、セルの局所電流のおよそ30%が回り込み電流となり、積層方向抵抗に対する面方向抵抗の比が10の場合、セルの局所電流のおよそ10%が回り込み電流となる。
したがって、回り込み電流量を30%以下に抑えたい場合では、積層方向抵抗に対する面方向抵抗の比を2倍以上に設定することが好ましい。また、回り込み電流量を10%以下に抑えたい場合では、積層方向抵抗に対する面方向抵抗の比を10倍以上に設定することが好ましい。
また、防水用板部22には、図2、6(b)に示すように、セパレータ13と接する面(対向する面)22aに、冷却水路を構成する溝23が設けられている。この冷却水路用溝23は、セパレータ13に設けられている冷却水路用溝13aと同じ形状であり、この冷却水路用溝13aと対応する位置に配置されている。
これにより、防水用板部22に冷却水路用溝23が設けられておらず、セパレータ13にのみ冷却水路用溝13aが設けられている場合と比較して、流路断面積(水が流れる方向に対しての冷却水路の断面積)を大きくでき、冷却水を流しやすくすることができる。
一方、防水用板部22の電流センサ板21と接する面22dは、平坦な面となっている。 なお、電流センサ板21の測定精度を向上させるために、防水用板部22が有するセパレータ13と接する面22aの冷却水路23を除く部分および電流センサ板21と接する面22dを、凹凸の小さな平坦な面とすることが好ましい。例えば、凹凸の大きさを100μm以下とすることが好ましい。
また、図1に示すように、電流測定制御部30は、電流センサとしてのホール素子214から柱状部211を流れる電流の測定結果が入力されるようになっている。電流測定制御部30は、入力された測定結果からセル11の局所電流量や、セル11の電流密度分布を算出する。
上記したように、本実施形態では、電流測定装置20は、図2中の左側のセル11aと電流センサ板21との間に配置され、図2中の左側のセル11aと柱状部211とを電気的に接続する第1の防水用板部22bと、図2中の右側のセル11bと電流センサ板21との間に配置され、図2中の右側のセル11bと柱状部211とを電気的に接続する第2の防水用板部22cとを備えた構成となっている。また、防水用板部22を水の通りを遮断する材料により構成している。
これにより、セパレータ13の冷却水路13aが形成されている面に対して、柱状部211と電流センサ213、214とを配置する場合であっても、電流センサ板21と冷却水を遮断することができる。この結果、本実施形態によれば、柱状部211と電流センサ213、214が水に浸ることによって生じる測定誤差を低減することがきる
また、本実施形態によれば、柱状部211と電流センサ213、214に、直接何らかの防水処理を施さなくても、従来の電流測定装置に対して防水用板部22を加えるだけの簡易な構成で、柱状部211と電流センサ213、214とを防水することができる。
(第2実施形態)
図7(a)に、本発明の第2実施形態における防水用板部22の斜視図を示し、図7(b)に、図7(a)中のC−C線断面図を示す。なお、図7では、図2、6と同様の構成部には、図2、6と同一の符号を付している。以下では、主に第1実施形態と異なる点について説明する。
第1実施形態では、図6(b)に示すように、防水用板部22の全体を導電体により構成する場合を例として説明したが、本実施形態のように、防水用板部22を導電体と絶縁体のコンポジット(複合材)により構成することもできる。
具体的には、防水用板部22のうち、電流センサ板21の柱状部211と接する部分(柱状部211と対向する部分)24を導電体により構成し、その他の部分(防水用板部22のうちの柱状部211と対向する部分を除く部分)25を絶縁体により構成する。このとき、導電体としては、例えば、カーボンを用い、絶縁体としては、例えば、樹脂を用いることができる。
防水用板部22をこのように構成することで、第1実施形態と比較して、防水用板部22の面抵抗をより大きくし、防水用板部22の面抵抗を、積層方向抵抗よりも大きくすることもできる。
(第3実施形態)
図8(a)に、本発明の第3実施形態における防水用板部22の斜視図を示し、図8(b)に、図8(a)中のC−C線断面図を示す。なお、図8では、図2、6と同様の構成部には、図2、6と同一の符号を付している。以下では、主に第1実施形態と異なる点について説明する。
第1実施形態では、図6(b)に示すように、防水用板部22の面22a、22dのうち、電流センサ板21と接する面22dを平らにし、電流センサ板21の柱状部211と接する部分と他の部分において、防水用板部22の厚さtを同一とする場合を例として説明した。
これに対して、本実施形態のように、防水用板部22における電流センサ板21の柱状部211と接する部分での厚さと、他の部分での厚さとを異ならせることもできる。
具体的には、図8(a)、(b)に示すように、防水用板部22の電流センサ板21と接する面22dに、電流センサ板21の柱状部211と接する部分24を除く部分25に溝を設ける。これにより、防水用板部22のうち、柱状部211に接する部分24を厚くし、その一方で、その他の部分(柱状部211に接しない部分)25を薄くする。
防水用板部22をこのように構成することで、さらに、防水用板部22の面抵抗を大きくし、防水用板部22の面抵抗を、積層方向抵抗よりも大きくすることもできる。
(第4実施形態)
図9(a)に、本発明の第4実施形態における防水用板部22の斜視図を示し、図9(b)に、図9(a)中のC−C線断面図を示す。なお、図9では、図2、6と同様の構成部には、図2、6と同一の符号を付している。以下では、主に第1実施形態と異なる点について説明する。
また、本実施形態のように、第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせることもできる。すなわち、図9(a)、(b)に示すように、防水用板部22のうち、電流センサ板21の柱状部211に接する部分24を厚くし、その一方で、その他の部分25を薄くする。さらに、防水用板部22のうち、電流センサ板21の柱状部211と接する部分24を導電体により構成し、その他の部分25を絶縁体により構成する。
防水用板部22をこのように構成することで、さらに、防水用板部22の面抵抗を大きくし、防水用板部22の面抵抗を、積層方向抵抗よりも大きくすることもできる。
(第5実施形態)
図10に、本発明の第5実施形態における防水用板部22の断面図を示す。図10は、図1中のA−A線断面図であり、図2に対応している。なお、図10では、図2と同様の構成部には、図2と同一の符号を付している。以下では、主に第1実施形態と異なる点について説明する。
第1実施形態では、第1の防水用板部22bと第2の防水用板部22cとを同様の構成として、第2の防水用板部22cの面抵抗と第1の防水用板部22bの面抵抗とを同じとする場合を例として説明した。これに対して、本実施形態のように、第2の防水用板部22cの面抵抗を、第1の防水用板部22bよりも小さくすることもできる。
具体的には、図10に示すように、第2の防水用板部22cの厚さを、第1の防水用板部22bよりも厚くする。
これにより、第2の防水用板部22cにおいて、第1の防水用板部22bとは逆に、回り込み電流を流し易くし、第2の防水用板部22cにおける電流分布を均一に近づけることができる。この結果、図10中の右側のセル11bに対して、図10中の左側のセル11aから流れこむ面内電流を均一もしくは均一に近づけることができる。
(他の実施形態)
(1)上記した各実施形態では、防水用板部22に冷却水路用溝23を設ける場合を例として説明したが、防水用板部22の冷却水路溝を省略することもできる。すなわち、防水用板部22のセル11に接する面22aを平坦な面とすることもできる。電流センサ板21を防水する観点では、防水用板部22を配置するだけで十分だからである。
(2)上記した各実施形態では、板状部材210に複数の柱状部211が設けられた電流センサ板21を用いる場合を例として説明したが、電流センサ板21の代わりに、板状部材210を省略し、単に、複数の柱状部211が配置されたものを用いることもできる。この場合、例えば、複数の柱状部211を2枚の防水用板部22で挟み込む構成とする。
(3)上記した各実施形態では、防水用板部22の面抵抗を、積層方向抵抗よりも大きくする手段として、防水用板部22をコンポジットで構成したり、防水用板部22の厚さを、柱状部211と接する部部分24とその他の部分とで異ならせたりする場合を例として説明したが、その他に、防水用板部22を面方向に異方性のある材料で構成することもできる。
(4)上記した各実施形態では、防水用板部22の大きさを電流センサ板21の全領域を覆うことができる大きさとする場合を例として説明したが、少なくとも、柱状部211を覆うことができる大きさであれば、他の大きさとすることもできる。
(5)上記した各実施形態では、セパレータ13に冷却水路用溝を設ける場合を例として説明したが、防水用板部22と接触するセパレータ13については、防水用板部22が冷却水路用溝23を有しているので、冷却水路用溝13aを省略することもできる。
本発明の第1実施形態における電流測定装置が配置されている燃料電池スタックの斜視図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1中の電流測定装置のB矢視方向における分解斜視図である。 図3中の電流センサ板21の斜視図である。 図4の電流センサ板21の部分拡大図である。 (a)は図3中の防水用板部22の斜視図であり、(b)は(a)中のC−C線断面図である。 (a)は本発明の第2実施形態における防水用板部22の斜視図であり、(b)は(a)中のC−C線断面図である。 (a)は本発明の第3実施形態における防水用板部22の斜視図であり、(b)は(a)中のC−C線断面図である (a)は本発明の第4実施形態における防水用板部22の斜視図であり、(b)は(a)中のC−C線断面図である 本発明の第5実施形態における電流測定装置が配置された燃料電池の断面図である。
符号の説明
10…燃料電池スタック、11…セル、
20…電流測定装置、21…電流センサ板、22…防水用板部、23…冷却水路用溝、
24…防水用板部22のうちの柱状部211と接する部分、
25…防水用板部22のうちの柱状部211と接する部分を除く部分、
211…柱状部、213…鉄心、214…ホール素子。

Claims (4)

  1. 酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギーを発生させるセル(11)が複数積層された燃料電池(10)における第1のセル(11a)と第2のセル(11b)との間であって、前記第1のセル(11a)と前記第2のセル(11b)とを電気的に接続するように配置される複数の導電性の柱状部(211)と、
    前記柱状部(211)を、前記第1のセル(11a)から前記第2のセル(11b)に向かって、流れる電流を測定する電流センサ(213、214)とを備えてなる燃料電池の電流測定装置において、
    水の通りを遮断できる材料で構成され、前記複数の柱状部(211)と前記第1のセル(11a)との間に、前記柱状部(211)と前記第1のセル(11a)とを電気的に接続するように配置される導電性の第1の板部(22b)と、
    水の通りを遮断できる材料で構成され、前記複数の柱状部(211)と前記第2のセル(11b)との間に、前記柱状部(211)と前記第2のセル(11b)とを電気的に接続するように配置される導電性の第2の板部(22c)とを有することを特徴とする燃料電池の電流測定装置。
  2. 前記第1、第2の板部(22b、22c)は、前記セルに対向する面(22a)に、冷却水路を構成する溝(23)を有していることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の電流測定装置。
  3. 前記第1の板部(22b)は、前記第1のセル(11a)に対向する面(22a)と平行な方向における面方向電気抵抗が、前記第1のセル(11a)、前記第1の板部(22b)、前記柱状部(211)、前記第2の板部(22c)および前記第2のセル(11b)の積層方向における積層方向電気抵抗よりも大きくなっていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池の電流測定装置。
  4. 前記第2の板部(22c)は、前記第2のセル(11b)に対向する面(22a)と平行な方向における面方向電気抵抗が、前記第1の板部(22b)の面方向電気抵抗よりも小さくなっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の燃料電池の電流測定装置。

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JP2008066120A (ja) * 2006-09-07 2008-03-21 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
CN100420081C (zh) * 2006-11-01 2008-09-17 北京飞驰绿能电源技术有限责任公司 一种质子交换膜燃料电池分区域电流测试系统
JP2012238460A (ja) * 2011-05-11 2012-12-06 Denso Corp 電流測定装置

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