JP2008300132A - 燃料電池スタック - Google Patents

燃料電池スタック Download PDF

Info

Publication number
JP2008300132A
JP2008300132A JP2007143531A JP2007143531A JP2008300132A JP 2008300132 A JP2008300132 A JP 2008300132A JP 2007143531 A JP2007143531 A JP 2007143531A JP 2007143531 A JP2007143531 A JP 2007143531A JP 2008300132 A JP2008300132 A JP 2008300132A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell stack
fuel cell
current collector
plate
seal member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007143531A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5179093B2 (ja
Inventor
Osamu Sakai
修 酒井
Eiichi Yasumoto
栄一 安本
Hiroki Kusakabe
弘樹 日下部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007143531A priority Critical patent/JP5179093B2/ja
Publication of JP2008300132A publication Critical patent/JP2008300132A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5179093B2 publication Critical patent/JP5179093B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】セルスタックの表面に外気の水分が結露する場合であっても、結露水による集電板の腐食を充分に防止することができる燃料電池スタックを提供することを目的とする。
【解決手段】電解質層−電極接合体3と該電解質層−電極接合体3に接触する主面に反応ガス流路6、7が形成された板状のセパレータ5a、5bとが、電解質層−電極接合体3が2つのセパレータ5a、5bに挟まれるようにして、積層されてなるセル積層体70と、カバー部65を有し、セル積層体70の両端に配置される一対の端板61、61と、リード部21aと板状の本体部21bとを有し、セル積層体70と端板61とに挟持された集電板21と、を備え、カバー部65を含む端板61が、集電板21の本体部21bの表面のセル積層体70の端面と接触する部分以外の部分を覆うように設けられている、燃料電池スタック。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池スタックの構造に関する。
高分子電解質形燃料電池(以下、PEFCという)は、水素を含有する燃料ガスと、空気など酸素を含有する酸化剤ガスとを、電気化学的に反応させることで、電力と熱を同時に発生させるものである。PEFCの単電池(セル)は、周縁部にガスケットが配置された高分子電解質膜及び一対のガス拡散電極から構成されるMEA(Membrane−Electrode−Assembly)が、一対のセパレータで挟まれるようにして構成されている。そして、PEFCは、セルを積層してセル積層体を形成し、セル積層体の両端に、集電板、絶縁板、及び端板を順に配置して、締結具により締結した、いわゆる積層型のセルスタックから構成されているのが一般的である。
ここで、集電板は、直列に積層された燃料電池スタックからの電力を集電するための金属板であり、銅、真鍮、ステンレス鋼等の材料から構成されている。また、絶縁板は、端板と集電板とを絶縁するための樹脂製の板であり、端板は、通常、ステンレス鋼などの金属材料から構成されており、締結圧を均等にセル積層体に与えるための締結板である。
このようなセルスタックにおいて、集電板は、反応ガス及び冷却水のマニホールドが形成されたセル積層体と反応ガス及び冷却水の入口又は出口が設けられた端板との間に位置するため、集電板には、セル積層体に形成されたマニホールドと、端板に形成された反応ガス及び冷却水の入口又は出口と、を連通するための貫通孔が設けられる。上述したように、集電板は金属材料で構成されるため、反応ガスや冷却水を接触させるとその水分により腐食されるおそれがある。そこで、集電板の腐食を防止するために、一対の端板の主面に筒状のボスを有する反応ガス及び冷却水の入口又は出口が配設された高分子電解質型燃料電池が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されている高分子電解質型燃料電池では、端板の筒状のボスを集電板に設けられた孔に挿入して、反応ガス及び冷却水の入口又は出口と反応ガス及び冷却水のマニホールドとの連通路を構成し、当該連通路内を水分が含まれる燃料ガス又は酸化剤ガスや冷却水を通流させることにより、集電板に直接水分が付着しないようにして、集電板の耐食性を改善している。
特許第3535865号
ところで、従来のPEFCでは、特に運転を発電と停止が繰り返される、いわゆるDSS運転を行うような場合、その作動温度範囲(例えば、室温〜80℃)で温度変化するので、セルスタックの表面に外気の水分が結露し、セルスタックの表面に結露水が付着することがある。集電板には、電池電圧が印加されているため、集電板に付着した結露水にわずかでも導電性があると、集電板が腐食する。このため、上記特許文献1に記載されているように、従来のPEFCにおける集電板では、金メッキ等を施して耐食性を向上させている。
しかしながら、通常のメッキには、ピンホールが存在する場合があるため、耐食性が不充分であり、集電板に施された通常のメッキよりも、さらなる集電板の腐食防止対策を施したPEFCが望まれている。
本発明は、上記従来技術の課題を鑑みてなされたものであり、セルスタックの表面に外気の水分が結露する場合であっても、結露水による集電板の腐食を充分に防止することができる燃料電池スタックを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る燃料電池スタックは、1以上の電解質層−電極接合体と該電解質層−電極接合体に接触する主面に反応ガス流路が形成された板状で、かつ、導電性の2以上のセパレータとが、前記電解質層−電極接合体が2つの前記セパレータに挟まれるようにして、積層されてなるセル積層体と、絶縁性で、その外周部に厚み方向に延出するカバー部を有し、前記セル積層体の両端に配置される一対の端板と、リード部と板状の本体部とを有し、前記セル積層体と前記端板とに挟持された集電板と、を備え、前記カバー部を含む端板が、前記集電板の本体部の表面の前記セル積層体の端面と接触する部分以外の部分を覆うように設けられている。
これにより、集電板における本体部の外周部が結露水と接触することがなくなるため、セルスタック(燃料電池スタック)の表面で外気の水分が結露するような場合であっても、結露水による集電板の腐食を充分に防止できる。
また、本発明に係る燃料電池スタックでは、前記集電板の本体部は、前記セル積層体の積層方向から見て、その外周が該セル積層体の外周の内側に位置するように形成されており、前記端板のカバー部はその内周面が前記集電板の本体部の外周面に接触し、かつ、その先端面が前記セル積層体の端面の前記集電板の本体部より外側に位置する部分に当接するように設けられていてもよい。
また、本発明に係る燃料電池スタックでは、前記集電板のリード部は、前記端板に設けられた貫通孔を挿通するように設けられていてもよい。
また、本発明に係る燃料電池スタックでは、水シール性を有し、前記端板のカバー部の先端と前記セル積層体の端との間に延在するように配設されたリング状の第1シール部材を、さらに備えてもよい。
これにより、端板とセル積層体との間隙から集電板の本体部主面への結露水の流入に対するシール性をより確実にすることができる。
また、本発明に係る燃料電池スタックでは、前記集電板のリード部は、端子部を有し、該端子部を除く残余の部分の前記端板の外部に露出する表面を覆うように設けられた第2シール部材を、さらに備えてもよい。
これにより、集電板が結露水と接触することがなくなるため、集電板の腐食をより確実に防止できる。
また、本発明に係る燃料電池スタックでは、前記第2シール部材は、前記集電板のリード部の前記端板の貫通孔内に位置する部分をも覆うように形成されており、前記端板の貫通孔の内面と該貫通孔内に位置する前記第2シール部材との間に、水シール性を有するリング状の第3シール部材が配設されていてもよい。
これにより、第2シール部材と端板との間隙から集電板の本体部への結露水の流入に対するシール性をより確実にすることができる。
また、本発明に係る燃料電池スタックでは、記第1シール部材は樹脂で構成されていてもよい。
これにより、第1シール部材が、端板とセル積層体との密着性をより向上させることができる。
また、本発明に係る燃料電池スタックでは、前記第1シール部材が、JISK6253に定めるデュロメータ硬度がA30以上A90以下の弾性を有していてもよい。
また、本発明に係る燃料電池スタックでは、前記第1シール部材は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルイミド、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリウレタン、シリコーン、フッ素樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、液晶ポリマー、ポリエーテルニトリル、変性ポリフェニレンエーテル、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリアリレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、及び熱可塑性ポリイミドからなる樹脂群より選択される少なくとも1以上の樹脂を含むように形成されていてもよい。
また、本発明に係る燃料電池スタックでは、前記端板は、前記第1シール部材を構成する前記樹脂とは異なる材料を含むように形成されていてもよい。
本発明の燃料電池スタックによれば、スタックの表面で外気の水分が結露する場合であっても、結露水による集電板の腐食を充分に防止することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、全ての図面において、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る燃料電池スタックの概略構成を模式的に示す断面図である。なお、図1においては、一部を省略している。
図1に示すように、本実施の形態1に係る燃料電池スタック100は、板状の全体形状を有するセル10がその厚み方向に積層されてなるセル積層体70と、集電板21と、第2シール部材31と、樹脂製の端板61と、リング状の第1シール部材51と、を備えている。セル積層体70の両端には、集電板21の一方の主面(以下、内面という)がセル積層体70の端面と接触するように配置されている。また、集電板21の他方の主面(以下、外面という)には、端板61が集電板21の外面と接触し、かつ、集電板21の周面を覆うように配置されている。そして、第1シール部材51が、集電板21の周面を囲むように端板61の周縁部に配置されている。
まず、セル10について説明する。
セル10は、MEA3(Membrane−Electrode−Assembly:電解質層−電極積層体)と、ガスケット4と、アノードセパレータ5aとカソードセパレータ5bと、を有している。
MEA3は、水素イオンを選択的に輸送する高分子電解質膜(電解質層)1と、アノード2aと、カソード2bと、を有している。高分子電解質膜1の両面には、その周縁部より内方に位置するようにアノード2aとカソード2b(これらを、ガス拡散電極という)がそれぞれ設けられている。具体的には、アノード2aは、高分子電解質膜1の一方の主面に設けられており、白金系金属触媒を担持したカーボン粉末を主成分とするアノード触媒層と、該アノード触媒層の上に設けられ、ガス通気性と導電性を兼ね備えたアノードガス拡散層と、を有している。同様に、カソード2bは、高分子電解質膜1の他方の主面に設けられており、白金系金属触媒を担持したカーボン粉末を主成分とするカソード触媒層と、該カソード触媒層の上に設けられ、ガス通気性と導電性を兼ね備えたカソードガス拡散層と、を有している。なお、高分子電解質膜1とアノードガス拡散層及びカソードガス拡散層が接合されたものを膜−触媒層接合体という。
アノード2a及びカソード2bの周囲には、高分子電解質膜1を挟んで一対のリング状のゴム製のガスケット4が配設されている。これにより、燃料ガスや酸化剤ガスの電池外へのリークが防止され、また、セル10内でこれらのガスが互いに混合されることが防止される。
そして、MEA3とガスケット4を挟むように、導電性のアノードセパレータ5aとカソードセパレータ5bが配設されている。これにより、MEA3が機械的に固定されるとともに、隣接するMEA3同士が互いに電気的に直列に接続される。なお、ここでは、これらのセパレータ5a、5bは、黒鉛板に、樹脂が含浸され硬化された樹脂含浸黒鉛板が用いているが、SUS等の金属材料からなるものを用いてもよい。
アノードセパレータ5aのMEA3と当接する主面(以下、内面という)には、燃料ガスが通流する溝状の燃料ガス流路7が設けられており、一方、カソードセパレータ5bのMEA3と当接する主面(以下、内面という)には、酸化剤ガスが通流する溝状の酸化剤ガス流路6が設けられている。また、アノードセパレータ5a及びカソードセパレータ5b(以下、これらをセパレータ5a、5bという)の外面には、それぞれ、熱媒体が通流する熱媒体流路8が設けられている。また、各セパレータ5a、5bの外面には、熱媒体が燃料ガス供給マニホールド等にリークしないように、Oリング等のシール部材(図示せず)が配設され、それにより熱媒体流路8等がシールされている。なお、高分子電解質膜1、ガスケット4、及びセパレータ5a、5bの周囲には、それぞれ、厚み方向の貫通孔からなる燃料ガス供給用マニホールド孔等のマニホールド孔が設けられている(図示せず)。
そして、このように形成したセル10をその厚み方向に積層することにより、セル積層体70が形成される。このとき、高分子電解質膜1、ガスケット4、及びセパレータ5a、5bに設けられた燃料ガス供給用マニホールド孔等のマニホールド孔は、セル10を積層したときに厚み方向につながって、燃料ガス供給用マニホールド等のマニホールドがそれぞれ形成される。
次に、集電板21及び第2シール部材31について、図1乃至図4を参照しながら詳細に説明する。
図2は、図1に示す燃料電池スタック100における集電板21の概略構成を模式的に示す正面図であり、図3は、図2に示す矢印III方向から見た模式図である。図4は、図1に示す燃料電池スタック100における集電板21及び第2シール部材31の概略構成を模式的に示す正面図である。
まず、集電板21について説明する。
図2及び図3に示すように、集電板21は、リード部21aと略矩形の本体部21bとを有しており、リード部21aが本体部21bの主面の略中央部から突出するように(本体部21bの主面の厚み方向に延びるように)設けられている。
本体部21aは、図1に示すように、その周面がセル積層体70及び端板61の周面よりも内方に位置するように形成されている。また、図2に示すように、本体部21bの周縁部には、厚み方向の貫通孔からなる燃料ガス供給用マニホールド孔22、燃料ガス排出用マニホールド孔23、酸化剤ガス供給用マニホールド孔24、酸化剤ガス排出用マニホールド孔25、熱媒体供給用マニホールド孔26、及び熱媒体排出用マニホールド孔27が、それぞれ設けられている。これらのマニホールド孔の周縁部には、溝28が形成されており、溝28には、Oリング等のシール部材29が嵌め込まれている。これにより、各マニホールド孔を通流する反応ガスや熱媒体が、燃料電池スタック100外部へのリークを防止することができる。
一方、リード部21aは、全体として2段の四角柱状に形成されている。具体的には、リード部21aの基端に近い部分に段差41が形成されており、該段差41から基端までの部分(以下、基端部という)42が、その残余の部分であるリード残余部43より大きい断面積を有するように形成されている。リード残余部43の互いに対向する側面の互いに対向する部分には、一対の矩形の島状の取付部44、44が突設されている。この一対の取付部44、44の先端面は、基端部42の該先端面に対応する側面と同じ平面内に位置している。また、一対の取付部44、44の先端面には、該一対の取付部44、44を貫通するように、電気配線取り付け用の貫通孔45が形成されている。さらに、リード残余部43には、貫通孔45と同じ方向にこれを貫通する多数の貫通孔30が形成されている。なお、リード部21aの取付部44及び貫通孔45が、端子部46を形成する。
次に、第2シール部材31について説明する。
図1及び図4に示すように、集電板21におけるリード残余部43の取付部44を除く部分を覆うように、第2シール部材31が形成されている。具体的には、第2シール部材31は、リード部21aの段差41及び貫通孔30を埋めて、第2シール部材31で覆われたリード部21aが全体として単純な(段差のない)四角柱形状をなすように形成されている。これにより、第2シール部材31が、集電板21から抜け落ちることがない。なお、第2シール部材31は、水シール性を有しており、水シール性とは、水の透過を防止する性質をいい、第2シール部材31に付着した水を、通常の意味で、集電板21に通過しない性質をいう。
次に、端板61及び第1シール部材51について、図1、図5及び図6を参照しながら説明する。
図5は、図1に示す燃料電池スタック100における端板61の概略構成を模式的に示す正面図であり、図6は、図5に示すIV−IV線に沿った断面図である。
図5及び図6に示すように、端板61は板状に形成されており、端板61の一方の主面(以下、内面)62には、該内面62の外周部に延在して、かつ、厚み方向に延出するようにカバー部65が形成されている。具体的には、カバー部65は、その開口部が集電板21の本体部21bの主面と略同じ大きさになるように形成され、また、端板61の内面62からカバー部65の先端面までの延出長さが、本体部21bの厚みと略同じになるように形成されている。また、端板61の内面62には、厚み方向に貫通するスリット孔63が設けられている。スリット孔63は、その開口部が第2シール部材31で覆われた集電板21のリード部21aの大きさと略同じになるように形成されている。
また、カバー部材65の先端面には、略矩形でリング状の溝64が形成されている。この溝64には、図1に示すように、略矩形で、リング状の第1シール部材51が配設されている。第1シール部材51は、水シール性を有しており、端板61とセパレータ5a、5bとを密着させる観点から樹脂で構成されていることが好ましく、弾性を有していることがより好ましい。ここで、水シール性とは、水の透過を防止する性質をいい、第1シール部材51に付着した水を、通常の意味で、集電板21に通過しない性質をいう。
また、第1シール部材51の弾性としては、JISK6253に定めるデュロメータ硬度が、形状維持の観点から、A30以上であることが好ましく、シール性確保の観点から、A90以下であることが好ましい。さらに、このような特性を有する樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルイミド、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリウレタン、シリコーン、フッ素樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、液晶ポリマー、ポリエーテルニトリル、変性ポリフェニレンエーテル、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリアリレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、及び熱可塑性ポリイミドからなる樹脂群より選択される少なくとも1以上の樹脂を含むように形成されていることが好ましい。
そして、図1に示すように、集電板21が、セル積層体70と端板61との間に配置され、図示されない締結具で締結されて、燃料電池スタック100が形成されている。このとき、第2シール部材31で覆われ、四角柱形状に形成されたリード部21aが、端板61のスリット孔63に嵌合するようにして挿通される。また、リード部21aの基端部42は、端板61の外部に位置しないように構成されているため、リード部21aのリード残余部43のうち第2シール部材31で覆われている部分の一部が、端板61のスリット孔63内に位置する。また、リード部21aのリード残余部43のうち、端板61外部に突出している部分に取付部44が位置していて、その取付部44以外の部分が第2シール部材31で覆われている。
また、集電板21の本体部21bが、端板61のカバー部65で覆われている。具体的には、本体部21bの一方の主面と端板61の内面とが接触し、また、本体部21bの周面がカバー部65の内周面に接触している。
さらに、端板61の溝64に配設された第1シール部材51が、セル積層体70の端面(正確には、セパレータ7a、7bの外面)と接触して、端板61の内面とセル積層体70との間が高レベルで密封されている。
なお、ここでは、集電板21の周面が、セル積層体70及び端板61の周面よりも内方に位置するように構成されているが、これに限定されず、集電板21の本体部21bが、セル積層体70の周面よりも突出し、該突出した部分を端板61のカバー部65が覆うように構成されていてもよい。また、端板61は、樹脂製のものを使用しており、セル積層体70を均一に加圧締結する為に高い剛性が必要されるため、第1シール部材51の構成材料である樹脂と異なる絶縁性材料を含んで形成されていることが好ましい。
次に、本実施の形態1に係る燃料電池スタック100の製造方法について説明する。なお、以下に説明するようにして作成した集電板21及び第2シール部材31を用いて、セル10及び燃料電池スタック100を製造する方法は、特に限定されず、公知のPEFCの製造技術を採用することができるため、詳細な説明を省略する。
まず、図2及び図3に示す形状となるように金属板を切断し、表面に金メッキを施して集電板21のリード部21aと本体部21bとを作製する。ついで、リード部21aを本体部21bの主面に溶接等により接続し、集電板21を作製する。そして、集電板21をその中に置いて鋳型の中に溶融した樹脂材料を注入するインサート射出成形により、図4に示すように、第2シール部材31で集電板21のリード部21aにおけるリード残余部43を覆うように成形する。なお、集電板21に、第2シール部材31を耐熱性の接着剤を用いて接着してもよく、リード部21aを第2シール部材31で覆ってから、本体部21bに接続してもよい。
次に、以上のように構成された本実施の形態1に係る燃料電池スタック100の作用効果を説明する。
燃料電池スタック100がDSS運転されると、その停止時にその表面に外気の水分が結露する場合がある。このような場合に、本実施の形態1に係る燃料電池スタック100では、集電板21の本体部21bは、端板61のカバー部材65により覆われているので、本体部21bの周面に直接結露水が付着することがなく、また、本体部21bの周面より外方に第1シール部材51が配設されているので、端板61の内面とセル積層体70との間を、高レベルで密封することができ、セル積層体70と端板61との間隙から集電板21の内面への結露水の流入が、より確実に防止される。これらの結果、結露水による集電板21の腐食をより確実に防止することができる。また、第2シール部材31が、集電板21のリード部21aに配置されているので、燃料電池スタック100の表面に付着した結露水が、集電板21のリード部21aに接触することが防止される。さらに、端板61に形成されたスリット孔63には、第2シール部材31が嵌合しているので、端板61と集電板21との間に結露水がしみ込むことがなく、結露水が集電板21の本体部21bに接触することが防止される。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る燃料電池スタックは、実施の形態1に係る燃料電池スタックと基本的構成は同じであるが、以下の点が異なる。
図7は、本実施の形態2に係る燃料電池スタックの概略構成を模式的に示す断面図である。
図7に示すように、本実施の形態2に係る燃料電池スタック100においては、端板61と本体部材91との間に略矩形でリング状の第3シール部材52が配設されている。より詳しくは、端板61のスリット孔63の内周面に、環状の溝53が形成されており、該溝53に第3シール部材52が嵌め込まれている。そして、燃料電池スタック100を形成したときに、第3シール部材52は、集電板21のリード部21aを覆う第2シール部材31の外表面と接触するように構成されている。
第3シール部材52は、第2シール部材31及び第1シール部材51と同様に、水シール性を有しており、樹脂で形成されていることが好ましく、端板61と本体部材91との間の隙間をより高レベルに密封する観点から、第2シール部材31を構成する樹脂とは異なる樹脂で構成されていることがより好ましい。第3シール部材52により、端板61と集電板21のリード部21aに配設された第2シール部材31との間の隙間をより高レベルに密封することができるので、第2シール部材31が、このような機能を有さなくてもよくなり、第2シール部材31の材料選択における自由度が向上する。
このように、本実施の形態2に係る燃料電池スタック100では、集電板21のリード部21aに配設された第2シール部材31と端板61との間隙から集電板21への結露水の流入に対するシール性をより確実にすることができ、集電板21の腐食防止をより確実に行うことができる。
なお、上記実施の形態においては、集電板21のリード部21aにおけるリード残余部43が第2シール部材31で覆われる構成としたが、これに限定されず、リード部21aの端子部46以外の部分が第2シール部材31で覆われる構成としてもよい。
本発明の燃料電池スタックは、スタックの表面で外気の水分が結露する場合であっても、結露水による集電板の腐食を充分に防止することができるので、安全に運転することができる燃料電池スタックとして有用である。
本発明の実施の形態1に係る燃料電池スタックの概略構成を模式的に示す断面図である。 図1に示す燃料電池スタックにおける集電板の概略構成を模式的に示す正面図である。 図2に示す矢印III方向から見た模式図である。 図1に示す燃料電池スタックにおける本体部材の概略構成を模式的に示す正面図である。 図1に示す燃料電池スタックにおける端板の概略構成を模式的に示す正面図である。 図5に示すIV−IV線に沿った断面図である。 本実施の形態2に係る燃料電池スタックの概略構成を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 高分子電解質膜(電解質層)
2a アノード
2b カソード
3 MEA(Membrane−Electrode−Assembly:電解質層−電極積層体)
4 ガスケット
5a アノードセパレータ
5b カソードセパレータ
6 酸化剤ガス流路
7 燃料ガス流路
8 熱媒体流路
10 セル
21 集電板
21a リード部
21b 本体部
22 燃料ガス供給用マニホールド孔
23 燃料ガス排出用マニホールド孔
24 酸化剤ガス供給用マニホールド孔
25 酸化剤ガス排出用マニホールド孔
26 熱媒体供給用マニホールド孔
27 熱媒体排出用マニホールド孔
28 溝
29 シール部材
30 貫通孔
31 第2シール部材
41 段差
42 基端部
43 リード残余部
44 取付部
45 貫通孔
46 端子部
51 第1シール部材
52 第3シール部材
53 溝
61 端板
62 収容凹部
62a 底壁
63 スリット孔
64 溝
70 セル積層体
100 燃料電池スタック

Claims (10)

  1. 1以上の電解質層−電極接合体と該電解質層−電極接合体に接触する主面に反応ガス流路が形成された板状で、かつ、導電性の2以上のセパレータとが、前記電解質層−電極接合体が2つの前記セパレータに挟まれるようにして、積層されてなるセル積層体と、
    絶縁性で、その外周部に厚み方向に延出するカバー部を有し、前記セル積層体の両端に配置される一対の端板と、
    リード部と板状の本体部とを有し、前記セル積層体と前記端板とに挟持された集電板と、を備え、
    前記カバー部を含む端板が、前記集電板の本体部の表面の前記セル積層体の端面と接触する部分以外の部分を覆うように設けられている、燃料電池スタック。
  2. 前記集電板の本体部は、前記セル積層体の積層方向から見て、その外周が該セル積層体の外周の内側に位置するように形成されており、前記端板のカバー部はその内周面が前記集電板の本体部の外周面に接触し、かつ、その先端面が前記セル積層体の端面の前記集電板の本体部より外側に位置する部分に当接するように設けられている、請求項1に記載の燃料電池スタック。
  3. 前記集電板のリード部は、前記端板に設けられた貫通孔を挿通するように設けられている、請求項1に記載の燃料電池スタック。
  4. 水シール性を有し、前記端板のカバー部の先端と前記セル積層体の端との間に延在するように配設されたリング状の第1シール部材を、さらに備える、請求項2に記載の燃料電池スタック。
  5. 前記集電板のリード部は、端子部を有し、
    該端子部を除く残余の部分の前記端板の外部に露出する表面を覆うように設けられた第2シール部材を、さらに備える、請求項1に記載の燃料電池スタック。
  6. 前記第2シール部材は、前記集電板のリード部の前記端板の貫通孔内に位置する部分をも覆うように形成されており、
    前記端板の貫通孔の内面と該貫通孔内に位置する前記第2シール部材との間に、水シール性を有するリング状の第3シール部材が配設されている、請求項5に記載の燃料電池スタック。
  7. 前記第1シール部材は樹脂で構成されている、請求項4に記載の燃料電池スタック。
  8. 前記第1シール部材が、JISK6253に定めるデュロメータ硬度がA30以上A90以下の弾性を有している、請求項4に記載の燃料電池スタック。
  9. 前記第1シール部材は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルイミド、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリウレタン、シリコーン、フッ素樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、液晶ポリマー、ポリエーテルニトリル、変性ポリフェニレンエーテル、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリアリレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、及び熱可塑性ポリイミドからなる樹脂群より選択される少なくとも1以上の樹脂を含むように形成されている、請求項7に記載の燃料電池スタック。
  10. 前記端板は、前記第1シール部材を構成する前記樹脂とは異なる材料を含むように形成されている、請求項7に記載の燃料電池スタック。


JP2007143531A 2007-05-30 2007-05-30 燃料電池スタック Expired - Fee Related JP5179093B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007143531A JP5179093B2 (ja) 2007-05-30 2007-05-30 燃料電池スタック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007143531A JP5179093B2 (ja) 2007-05-30 2007-05-30 燃料電池スタック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008300132A true JP2008300132A (ja) 2008-12-11
JP5179093B2 JP5179093B2 (ja) 2013-04-10

Family

ID=40173463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007143531A Expired - Fee Related JP5179093B2 (ja) 2007-05-30 2007-05-30 燃料電池スタック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5179093B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015210984A (ja) * 2014-04-28 2015-11-24 東芝燃料電池システム株式会社 燃料電池スタック
JP2017509123A (ja) * 2014-03-18 2017-03-30 レインツ デッチタングス ゲー エム ベー ハー 電気化学システム
JP2018206764A (ja) * 2017-06-01 2018-12-27 日本碍子株式会社 端部集電部材、及びセルスタック装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001357861A (ja) * 2000-06-12 2001-12-26 Honda Motor Co Ltd 固体高分子型燃料電池用熱硬化型液状シール剤、前記シール剤によりシールが形成された単セルおよびその製造方法、固体高分子型燃料電池およびその再生方法
JP2005216643A (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 固体電解質型燃料電池
JP2005285402A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタック
JP2006048983A (ja) * 2004-08-02 2006-02-16 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタック
JP2007179992A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Toshiba Fuel Cell Power Systems Corp 燃料電池スタック

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001357861A (ja) * 2000-06-12 2001-12-26 Honda Motor Co Ltd 固体高分子型燃料電池用熱硬化型液状シール剤、前記シール剤によりシールが形成された単セルおよびその製造方法、固体高分子型燃料電池およびその再生方法
JP2005216643A (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 固体電解質型燃料電池
JP2005285402A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタック
JP2006048983A (ja) * 2004-08-02 2006-02-16 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタック
JP2007179992A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Toshiba Fuel Cell Power Systems Corp 燃料電池スタック

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017509123A (ja) * 2014-03-18 2017-03-30 レインツ デッチタングス ゲー エム ベー ハー 電気化学システム
JP2021012888A (ja) * 2014-03-18 2021-02-04 レインツ デッチタングス ゲー エム ベー ハー 電気化学システム
JP7073604B2 (ja) 2014-03-18 2022-05-24 レインツ デッチタングス ゲー エム ベー ハー 電気化学システム
JP2015210984A (ja) * 2014-04-28 2015-11-24 東芝燃料電池システム株式会社 燃料電池スタック
JP2018206764A (ja) * 2017-06-01 2018-12-27 日本碍子株式会社 端部集電部材、及びセルスタック装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5179093B2 (ja) 2013-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4772794B2 (ja) 燃料電池スタックのための密封構成
JP2006210060A (ja) 燃料電池
WO2006121041A1 (ja) 燃料電池
US7534518B2 (en) Cell for solid polymer electrolyte fuel cell with improved gas flow sealing
JP2008300131A (ja) 燃料電池スタック
US8278002B2 (en) Fuel-cell and fuel cell system including the same
JPWO2007007708A1 (ja) 高分子電解質形燃料電池及びそれに用いる燃料電池用シール部材
CN104081572A (zh) 固体高分子燃料电池用膜电极接合体
JP6709053B2 (ja) 樹脂枠付き段差meaの製造方法及び製造装置
US10818938B2 (en) Fuel cell stack having laminated cells
JP2011040359A (ja) 燃料電池用ガス拡散層一体型ガスケット
JPWO2012114681A1 (ja) 燃料電池及びそれを備える燃料電池スタック
JP5179093B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2008293766A (ja) 燃料電池スタック
JP2012248444A (ja) 燃料電池セル及び燃料電池セルスタック
JP5143336B2 (ja) 高分子電解質型燃料電池
JP5206147B2 (ja) 固体高分子型燃料電池
JP2006172845A (ja) 燃料電池用セパレータおよび燃料電池
JP2009117260A (ja) Mea部材、及びこれを備えた高分子電解質形燃料電池
JP5167708B2 (ja) 燃料電池スタック
US9178236B2 (en) Polymer electrolyte fuel cell
US9350034B2 (en) Fuel cell gas diffusion layer integrated gasket
JP4615266B2 (ja) 高分子電解質型燃料電池
JP4306419B2 (ja) 固体高分子型燃料電池
JP7131497B2 (ja) 燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121016

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121128

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130109

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees