JP2007207560A - 燃料電池及び燃料電池の水分量計測装置 - Google Patents

燃料電池及び燃料電池の水分量計測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 測定対象部分の静電容量を感度良く計測することが可能な燃料電池及び水分量計測装置を実現する。
【解決手段】 水素と酸素とを化学反応させることにより発電を行う燃料電池において、電解質膜と、この電解質膜の両面に形成される第1及び第2の触媒層・拡散層と、第1の触媒層・拡散層に形成される燃料ガスのガス流路と、第2の触媒層・拡散層に形成される酸化ガスのガス流路と、第1及び第2の触媒層・拡散層上であって各ガス流路の間に形成され表面を絶縁膜で覆われた静電容量を計測するための複数の電極で構成された電極群と、第1及び第2の触媒層・拡散層、各ガス流路、電極群上にそれぞれ形成される第1及び第2のセパレータとを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水素と酸素とを化学反応させることにより発電を行う燃料電池に関し、特に測定対象部分の静電容量を感度良く計測することが可能な燃料電池及び水分量計測装置に関する。
従来の水素と酸素とを化学反応させることにより発電を行う燃料電池に関連する先行技術文献としては次のようなものがある。
特開2003−051318号公報 特開2003−297401号公報 特開2003−297408号公報 特開2004−146236号公報 特開2004−146267号公報 特開2005−079076号公報 特開2005−222854号公報
図7は従来の燃料電池システムの一例を示す構成ブロック図である。図7において1は電解質膜、2及び3は触媒層・拡散層である。電解質膜1の両面には触媒層・拡散層2及び触媒層・拡散層3がそれぞれ形成される。
図7中”FG01”に示すように燃料ガス(例えば、水素等)が触媒層・拡散層2に供給され、図7中”OG01”に示すように酸化ガス(例えば、酸素や空気等)が触媒層・拡散層3に供給される。
ここで、図7に示す従来例の動作を説明する。触媒層・拡散層2側(アノード側)では水素が水素イオン(H )になり電子(e )を放出し、一方、触媒層・拡散層3側(カソード側)では電解質膜1を伝播してきた水素イオン(H )と酸素原子が電子(e )と反応して水(HO )が生成される。
この時、触媒層・拡散層2(アノード側)及び触媒層・拡散層3(カソード側)間の外部負荷を接続することにより、触媒層・拡散層2側(アノード側)で発生した電子(e )を取り出す、言い換えれば、直流電流を取り出すことが可能になる。
また、図8及び図9はより具体的な従来の燃料電池の一例を示す断面図である。図8は燃料電池の電解質膜に対して垂直な面における断面図、図9は燃料電池におけるガス流路に平行な面における断面図である。
図8において4は電解質膜、5はアノード側の触媒層・拡散層、6はカソード側の触媒層・拡散層、7はアノード側に形成された燃料ガス(例えば、水素等)のガス流路、8はカソード側に形成された酸化ガス(酸素や空気等)のガス流路、9はアノード側に形成された導電性を有するセパレータ、10はカソード側に形成された導電性を有するセパレータである。
電解質膜4の両面には触媒層・拡散層5及び触媒層・拡散層6がそれぞれ形成される。また、触媒層・拡散層5の上には燃料ガス(例えば、水素等)のガス流路7が形成され、触媒層・拡散層6の上には酸化ガス(例えば、酸素や空気等)のガス流路8が形成される。
例えば、ガス流路7及びガス流路8は図9中”GT11”に示すように触媒層・拡散層5及び触媒層・拡散層6上を蛇行するように形成されている。
さらに、ガス流路7が形成されていない触媒層・拡散層5及びガス流路7の上にはセパレータ9が形成され、ガス流路8が形成されていない触媒層・拡散層6及びガス流路8の上にはセパレータ10が形成される。
ここで、図8及び図9に示す従来例の動作を説明する。ガス流路7には燃料ガス(例えば、水素等)が供給され、ガス流路8には酸化ガス(例えば、酸素や空気等)が供給される。例えば、図9中”IN11”に示す供給口から各ガスが供給され、図9中”OT11”に示す排気口から反応しなかったガス等が放出される。
アノード側の触媒層・拡散層5では水素が水素イオン(H )になり電子(e )を放出し、一方、カソード側の触媒層・拡散層6側では電解質膜4を伝播してきた水素イオン(H )と酸素原子が電子(e )と反応して水(HO )が生成される。
この時、アノード側の触媒層・拡散層5及びカソード側の触媒層・拡散層6(具体的には、セパレータ9とセパレータ10)と間の外部負荷を接続することにより、アノード側の触媒層・拡散層5で発生した電子(e )を取り出す、言い換えれば、直流電流を取り出すことが可能になる。
また、電解質膜4を伝播してきた水素イオン(H )と酸素原子が電子(e )と反応して生成される水(HO )の水分量は燃料電池の特性に大きく影響を及ぼすものであり、本願出願人の出願に係る「特願2005−285368」には燃料電池内部の水分量を計測する(静電容量を計測する)電極を設けた燃料電池が記載されている。
図10は本願出願人の出願に係る「特願2005−285368」に記載された発明の具体例を示す断面図である。
図10において11は電解質膜、12はアノード側の触媒層・拡散層、13はカソード側の触媒層・拡散層、14はアノード側に形成された燃料ガス(例えば、水素等)のガス流路、15はカソード側に形成された酸化ガス(酸素や空気等)のガス流路、16はアノード側に形成された導電性を有するセパレータ、17はカソード側に形成された導電性を有するセパレータである。
また、18,19,20,21,22,23,24及び25は表面を図10中”IL21”に示すような絶縁膜で覆われ静電容量を計測するための電極である。
電解質膜11の両面には触媒層・拡散層12及び触媒層・拡散層13がそれぞれ形成される。また、触媒層・拡散層12の上の上には燃料ガス(例えば、水素等)のガス流路14が形成され、触媒層・拡散層13の上には酸化ガス(例えば、酸素や空気等)のガス流路15が形成される。
例えば、ガス流路14及びガス流路15は図9中”GT11”に示すように触媒層・拡散層12及び触媒層・拡散層13上を蛇行するように形成されている。
また、触媒層・拡散層12上であって、ガス流路14の間には絶縁膜で覆われ静電容量を計測するための電極20及び24がそれぞれ形成され、触媒層・拡散層13上であって、ガス流路15の間には絶縁膜で覆われ静電容量を計測するための電極21及び25がそれぞれ形成される。
そして、ガス流路14、電極20及び24がそれぞれ形成されていない触媒層・拡散層12、並びに、ガス流路14、電極20及び24の上にはセパレータ16が形成され、セパレータ16内であってガス流路14に接する面の一部に静電容量を計測するための電極18及び22がそれぞれ形成される。
同様に、ガス流路15、電極21及び25がそれぞれ形成されていない触媒層・拡散層13、並びに、ガス流路15、電極21及び25の上にはセパレータ17が形成され、セパレータ17内であってガス流路15に接する面の一部に静電容量を計測するための電極19及び23がそれぞれ形成される。
ここで、図10に示す具体例の動作を説明する。ガス流路14には燃料ガス(例えば、水素等)が供給され、ガス流路15には酸化ガス(例えば、酸素や空気等)が供給される。
例えば、図9中”IN11”に示す供給口から燃料ガスや酸化ガスが供給され、図9中”OT11”に示す排気口から反応しなかったガス等が放出される。
アノード側の触媒層・拡散層12では水素が水素イオン(H )になり電子(e )を放出し、一方、カソード側の触媒層・拡散層13側では電解質膜11を伝播してきた水素イオン(H )と酸素原子が電子(e )と反応して水(HO )が生成される。
この時、アノード側の触媒層・拡散層12及びカソード側の触媒層・拡散層13(具体的には、セパレータ16とセパレータ17)と間の外部負荷を接続することにより、アノード側の触媒層・拡散層12で発生した電子(e )を取り出す、言い換えれば、直流電流を取り出すことが可能になる。
このような燃料電池の動作状態において、図10中”EF21”に示すように通過する電気力線を用いて電極18と電極22との間の静電容量を計測手段(図示せず。)で計測することにより、電極18と電極22との間のガス流路14、触媒層・拡散層12及び電解質膜11の水分量を計測することができる。
同様に、図10中”EF22”に示すように通過する電気力線を用いて電極20と電極24との間の静電容量を計測手段(図示せず。)で計測することにより、電極20と電極24との間の触媒層・拡散層12、電解質膜11及び触媒層・拡散層13の水分量を計測することができる。
この結果、計測手段(図示せず。)で、図10中”EF21”(或いは、図10中”EF22”)に示すように通過する電気力線を用いて電極18と電極22(或いは、電極20と電極24)との間の静電容量を計測することにより、当該電気力線が通過する部分(例えば、ガス流路、触媒層・拡散層及び電解質膜等)における水分量を計算すること可能になる。
しかし、図10に示す具体例では、隣接する静電容量を計測するための電極間の距離が長く、電極面積が大きいため、電極間に発生する電気力線が生じる範囲が広くなり、必要とする測定対象部分の静電容量を感度良く計測することが困難であるといった問題点があった。
言い換えれば、隣接する静電容量を計測するための電極間の距離が長く、電極面積が大きいため、電極間に発生する電気力線が測定対象部分以外の部分にも通過してしまうといった問題点があった。
従って本発明が解決しようとする課題は、測定対象部分の静電容量を感度良く計測することが可能な燃料電池及び水分量計測装置を実現することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
水素と酸素とを化学反応させることにより発電を行う燃料電池において、
電解質膜と、この電解質膜の両面に形成される第1及び第2の触媒層・拡散層と、前記第1の触媒層・拡散層に形成される燃料ガスのガス流路と、前記第2の触媒層・拡散層に形成される酸化ガスのガス流路と、前記第1及び第2の触媒層・拡散層上であって前記各ガス流路の間に形成され表面を絶縁膜で覆われた静電容量を計測するための複数の電極で構成された電極群と、前記第1及び第2の触媒層・拡散層、前記各ガス流路、前記電極群上にそれぞれ形成される第1及び第2のセパレータとを備えたことにより、必要とする測定対象部分の静電容量を感度良く計測することが可能になる。
請求項2記載の発明は、
水素と酸素とを化学反応させることにより発電を行う燃料電池において、
電解質膜と、この電解質膜の両面に形成される第1及び第2の触媒層・拡散層と、前記第1の触媒層・拡散層に形成される燃料ガスのガス流路と、前記第2の触媒層・拡散層に形成される酸化ガスのガス流路と、前記第1及び第2の触媒層・拡散層、前記各ガス流路上にそれぞれ形成される第1及び第2のセパレータと、前記第1及び第2のセパレータ内であって前記各ガス流路に接するように形成され表面を絶縁膜で覆われた静電容量を計測するための複数の電極で構成された電極群とを備えたことにより、必要とする測定対象部分の静電容量を感度良く計測することが可能になる。
請求項3記載の発明は、
水素と酸素とを化学反応させることにより発電を行う燃料電池の水分量計測装置において、
電解質膜と、この電解質膜の両面に形成される第1及び第2の触媒層・拡散層と、前記第1の触媒層・拡散層に形成される燃料ガスのガス流路と、前記第2の触媒層・拡散層に形成される酸化ガスのガス流路と、前記第1及び第2の触媒層・拡散層上であって前記各ガス流路の間に形成され表面を絶縁膜で覆われた静電容量を計測するための複数の電極で構成された電極群と、前記第1及び第2の触媒層・拡散層、前記各ガス流路、前記電極群上にそれぞれ形成される第1及び第2のセパレータと、前記複数の電極により静電容量を計測し水分量を計算する計測手段とを備えたことにより、必要とする測定対象部分の静電容量を感度良く計測することが可能になる。
請求項4記載の発明は、
水素と酸素とを化学反応させることにより発電を行う燃料電池の水分量計測装置において、
電解質膜と、この電解質膜の両面に形成される第1及び第2の触媒層・拡散層と、前記第1の触媒層・拡散層に形成される燃料ガスのガス流路と、前記第2の触媒層・拡散層に形成される酸化ガスのガス流路と、前記第1及び第2の触媒層・拡散層、前記各ガス流路上にそれぞれ形成される第1及び第2のセパレータと、前記第1及び第2のセパレータ内であって前記各ガス流路に接するように形成され表面を絶縁膜で覆われた静電容量を計測するための複数の電極で構成された電極群と、前記複数の電極により静電容量を計測し水分量を計算する計測手段とを備えたことにより、必要とする測定対象部分の静電容量を感度良く計測することが可能になる。
請求項5記載の発明は、
請求項3若しくは請求項4記載の発明である水分量計測装置において、
前記計測手段が、
測定対象部分に効率的に電気力線を通過するように前記電極群を構成する各電極を適宜選択して静電容量を計測し水分量を計算することにより、必要とする測定対象部分の静電容量を感度良く計測することが可能になる。
請求項6記載の発明は、
請求項3若しくは請求項4記載の発明である水分量計測装置において、
前記計測手段が、
測定対象部分に複数の電気力線が通過するように前記電極群を構成する各電極を適宜選択して前記複数の電気力線に対応する静電容量を計測し水分量の面内分布を計算することにより、測定対象部分の水分量の面内分布を計算することが可能になる。
本発明によれば次のような効果がある。
請求項1,2,3,4及び請求項5の発明によれば、表面を絶縁膜で覆われ静電容量を計測するための複数の電極で構成された電極群をガス流路の間若しくはガス流路に接する面の一部に形成し、測定対象部分にのみ効率的に電気力線を通過するように、電極群を構成する各電極を適宜選択することにより、必要とする測定対象部分の静電容量を感度良く計測することが可能になる。
また、請求項6の発明によれば、ガス流路等の測定対象部分に複数の電気力線が通過するように電極群を構成する各電極を適宜選択して、複数の電気力線に対応する静電容量分布の計測することにより、ガス流路等の測定対象部分の水分量の面内分布を計算することが可能になる。
以下本発明を図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係る燃料電池の一実施例を示す断面図であり、図1は燃料電池の電解質膜に対して垂直な面における断面図である。
図1において、26は電解質膜、27はアノード側の触媒層・拡散層、28はカソード側の触媒層・拡散層、29はアノード側に形成された燃料ガス(例えば、水素等)のガス流路、30はカソード側に形成された酸化ガス(酸素や空気等)のガス流路である。
また、33,34,35,36,37,38,39,40,41,42,43,44,45,46,47,48,49,50,51,52,53及び54は表面を絶縁膜で覆われ静電容量を計測するための複数の電極で構成された電極群である。さらに、31はアノード側に形成された導電性を有するセパレータ、32はカソード側に形成された導電性を有するセパレータである。
電解質膜26の両面には触媒層・拡散層27及び触媒層・拡散層28がそれぞれ形成される。また、触媒層・拡散層27の上には燃料ガス(例えば、水素等)のガス流路29が形成され、触媒層・拡散層28の上には酸化ガス(例えば、酸素や空気等)のガス流路30が形成される。
例えば、ガス流路29及びガス流路30は図9中”GT11”に示すように触媒層・拡散層27及び触媒層・拡散層28上を蛇行するように形成されている。
また、触媒層・拡散層27上であって、ガス流路29の間には絶縁膜で覆われ静電容量を計測するための複数の電極で構成された電極群33,37,41,45,49及び53がそれぞれ形成され、触媒層・拡散層28上であって、ガス流路30の間には絶縁膜で覆われ静電容量を計測するための複数の電極で構成された電極群34,38,42,46,50及び54がそれぞれ形成される。
そして、ガス流路29、電極群33,37,41,45,49及び53がそれぞれ形成されていない触媒層・拡散層27、並びに、ガス流路29、電極群33,37,41,45,49及び53の上にはセパレータ31が形成され、セパレータ31内であってガス流路29に接する面の一部に静電容量を計測するための複数の電極で構成された電極群35,39,43,47及び51がそれぞれ形成される。
同様に、ガス流路30、電極群34,38,42,46,50及び54がそれぞれ形成されていない触媒層・拡散層28、並びに、ガス流路30、電極群34,38,42,46,50及び54の上にはセパレータ32が形成され、セパレータ32内であってガス流路30に接する面の一部に静電容量を計測するための複数の電極で構成された電極群36,40,44,48及び52がそれぞれ形成される。
ここで、図1に示す実施例の動作を図2及び図3を用いて説明する。図2は図1に示す実施例の電極群部分を拡大した断面図、図3は電極群を構成する一の電極の詳細な構造を説明する説明図である。
図2において、26,27,28,29,30,31及び32は図1と同一符号を付してあり、55,56,57,58,59及び60はガス流路29に接する面の一部に形成された電極群を構成する各電極、61,62,63,64,65及び66はガス流路29の間に形成された電極群を構成する各電極である。
また、図3において、31及び55は図2と同一符号を付してあり、67は電極55をセパレータ31から電気的に絶縁するための絶縁膜である。
ガス流路29には燃料ガス(例えば、水素等)が供給され、ガス流路30には酸化ガス(例えば、酸素や空気等)が供給される。
例えば、図9中”IN11”に示す供給口から燃料ガスや酸化ガスが供給され、図9中”OT11”に示す排気口から反応しなかったガス等が放出される。
アノード側の触媒層・拡散層27では水素が水素イオン(H )になり電子(e )を放出し、一方、カソード側の触媒層・拡散層28側では電解質膜11を伝播してきた水素イオン(H )と酸素原子が電子(e )と反応して水(HO )が生成される。
この時、アノード側の触媒層・拡散層27及びカソード側の触媒層・拡散層28(具体的には、セパレータ31とセパレータ32)と間の外部負荷を接続することにより、アノード側の触媒層・拡散層27で発生した電子(e )を取り出す、言い換えれば、直流電流を取り出すことが可能になる。
このような燃料電池の動作状態において、図2中”EF31”に示すように通過する電気力線を用いて電極55と電極60との間の静電容量を計測手段(図示せず。)で計測することにより、電極55と電極60との間のガス流路29、触媒層・拡散層27及び電解質膜26の水分量を計測することができる。
同様に、図2中”EF32”に示すように通過する電気力線を用いて電極56と電極59との間の静電容量を計測手段(図示せず。)で計測することにより、電極56と電極59との間のガス流路29及び触媒層・拡散層27の水分量を計測することができる。
さらに、図2中”EF33”に示すように通過する電気力線を用いて電極57と電極58との間の静電容量を計測手段(図示せず。)で計測することにより、電極57と電極58との間のガス流路29の水分量を計測することができる。
すなわち、電極群を構成する各電極を適宜選択、言い換えれば、測定対象部分にのみ効率的に電気力線を通過させることにより、必要とする測定対象部分の静電容量を感度良く計測することが可能になる。
この結果、表面を絶縁膜で覆われ静電容量を計測するための複数の電極で構成された電極群をガス流路の間及びガス流路に接する面の一部に形成し、測定対象部分にのみ効率的に電気力線を通過するように、電極群を構成する各電極を適宜選択することにより、必要とする測定対象部分の静電容量を感度良く計測することが可能になる。
なお、図1に示す実施例では、表面を絶縁膜で覆われ静電容量を計測するための複数の電極で構成された電極群をガス流路の間及びガス流路に接する面の一部に形成しているが、ガス流路の間、若しくは、ガス流路に接する面の一部の何れか一方に当該電極群を形成するものであっても構わない。
また、図2等においては、6つの電極(例えば、電極55〜電極60等)で構成された電極群を例示しているが、勿論、この数に限定される訳ではなく、電極群を構成する電極の個数は2個以上の任意の個数であって構わない。
また、図1に示す実施例では、電極群を構成する各電極を適宜選択してガス流路、触媒層・拡散層及び電解質膜等の水分量を計測しているが、電極群を構成する各電極の選択を組み合わせることにより、ガス流路等の測定対象部分の水分量の面内分布を計測することも可能である。
すなわち、ガス流路等の測定対象部分に複数の電気力線が通過するように電極群を構成する各電極を適宜選択して、複数の電気力線に対応する静電容量分布の計測することにより、ガス流路等の測定対象部分の水分量の面内分布を計算することが可能になる。
図4、図5及び図6は電極群を構成する各電極と電気力線との関係を説明する説明図であり、図4、図5及び図6において、26,27,28,29,30,31,32,55,56,57,58,59,60,61,62,63,64,65及び66は図2と同一符号を付してある。
ここで、図4〜図6を用いてガス流路等の水分量の面内分布を計測する動作を説明する。但し、燃料電池の基本的な動作に関しては図1に示す実施例と同様であるのでその説明は省略する。
図4中”EF51”、”EF52”、”EF53”、”EF54”及び”EF55”にそれぞれ示すように通過する電気力線を用いて、電極55と電極56との間、電極56と電極57との間、電極57と電極58との間、電極58と電極59との間及び電極59と電極60との間のそれぞれの静電容量を計測手段(図示せず。)で計測することにより、ガス流路29内の静電容量の分布、言い換えれば、ガス流路29内の水分量の面内分布を計測することができる。
続いて、図5中”EF71”に示すように通過する電気力線を用いて、電極55と電極58との間の静電容量を計測手段(図示せず。)で計測することにより、ガス流路29及び触媒層・拡散層27の水分量を計測することができる。
この時、計測される静電容量は、ガス流路29の容量、触媒層・拡散層27の容量とガス流路29の容量という3つの容量の直列接続とみなすことができるので、先に計測したガス流路29の静電容量分布を用いて触媒層・拡散層27の静電容量値を算出することができる。
同様にして、図5中”EF72”及び”EF73”にそれぞれ示すように通過する電気力線を用いて、電極56と電極59との間及び電極57と電極60との間のそれぞれの静電容量を計測手段(図示せず。)で計測し、先に計測したガス流路29の静電容量分布を用いてそれぞれの触媒層・拡散層27の静電容量値を算出することにより、触媒層・拡散層27内の静電容量の分布、言い換えれば、触媒層・拡散層27内の水分量の面内分布を計測することができる。
また、図6中”EF91”に示すように通過する電気力線を用いて、電極55と電極60との間の静電容量を計測手段(図示せず。)で計測することにより、ガス流路29、触媒層・拡散層27及び電解質膜26の水分量を計測することができる。
そして、この時、計測される静電容量は、ガス流路29の容量、触媒層・拡散層27の容量、電解質膜26の容量、触媒層・拡散層27の容量とガス流路29の容量という5つの容量の直列接続とみなすことができるので、先に計測したガス流路29の静電容量分布及び触媒層・拡散層27の静電容量分布を用いて電解質膜26の静電容量値を算出することができる。
この場合には、1本の電気力線しか選択できないので、電解質膜26内の静電容量の分布、言い換えれば、電解質膜26内の水分量の面内分布を計測することはできない。
但し、ガス流路29間に形成された電極群を構成する電極61,62,63,64,65及び66を用いることにより、電解質膜26内の水分量の面内分布を計測することができる。
すなわち、図4中”EF61”、”EF62”、”EF63”、”EF64”及び”EF65”にそれぞれ示すように通過する電気力線を用いて、電極61と電極62との間、電極62と電極63との間、電極63と電極64との間、電極64と電極65との間及び電極65と電極66との間のそれぞれの静電容量を計測手段(図示せず。)で計測することにより、触媒層・拡散層27内の静電容量の分布、言い換えれば、触媒層・拡散層27内の水分量の面内分布を計測することができる。
続いて、図5中”EF81”に示すように通過する電気力線を用いて、電極61と電極64との間の静電容量を計測手段(図示せず。)で計測することにより、触媒層・拡散層27及び電解質膜26の水分量を計測することができる。
この時、計測される静電容量は、触媒層・拡散層27の容量、電解質膜26の容量と触媒層・拡散層27の容量という3つの容量の直列接続とみなすことができるので、先に計測した触媒層・拡散層27の静電容量分布を用いて電解質膜26の静電容量値を算出することができる。
同様にして、図5中”EF82”及び”EF83”にそれぞれ示すように通過する電気力線を用いて、電極62と電極65との間及び電極63と電極66との間のそれぞれの静電容量を計測手段(図示せず。)で計測し、先に計測した触媒層・拡散層27の静電容量分布を用いてそれぞれの電解質膜26の静電容量値を算出することにより、電解質膜26内の静電容量の分布、言い換えれば、電解質膜26内の水分量の面内分布を計測することができる。
さらに、ガス流路の間に形成され表面を絶縁膜で覆われ静電容量を計測するための複数の電極と、ガス流路に接する面の一部に形成され表面を絶縁膜で覆われ静電容量を計測するための複数の電極とを相互に組み合わせて選択することにより、より細かい静電容量の分布(水分量の面内分布)を計測することが可能になる。
本発明に係る燃料電池の一実施例を示す断面図である。 実施例の電極群部分を拡大した断面図である。 電極群を構成する一の電極の詳細な構造を説明する説明図である。 電極群を構成する各電極と電気力線との関係を説明する説明図である。 電極群を構成する各電極と電気力線との関係を説明する説明図である。 電極群を構成する各電極と電気力線との関係を説明する説明図である。 従来の燃料電池システムの一例を示す構成ブロック図である。 従来の燃料電池の一例を示す断面図である。 従来の燃料電池の一例を示す断面図である。 具体例を示す断面図である。
符号の説明
1,4,11,26 電解質膜
2,3,5,6,12,13,27,28 触媒層・拡散層
7,8,14,15,29,30 ガス流路
9,10,16,17,31,32 セパレータ
18,19,20,21,22,23,24,25 電極
33,34,35,36,37,38,39,40,41,42,43,44,45,46,47,48,49,50,51,52,53,54 電極群
55,56,57,58,59,60,61,62,63,64,65,66 電極
67 絶縁膜

Claims (6)

  1. 水素と酸素とを化学反応させることにより発電を行う燃料電池において、
    電解質膜と、
    この電解質膜の両面に形成される第1及び第2の触媒層・拡散層と、
    前記第1の触媒層・拡散層に形成される燃料ガスのガス流路と、
    前記第2の触媒層・拡散層に形成される酸化ガスのガス流路と、
    前記第1及び第2の触媒層・拡散層上であって前記各ガス流路の間に形成され表面を絶縁膜で覆われた静電容量を計測するための複数の電極で構成された電極群と、
    前記第1及び第2の触媒層・拡散層、前記各ガス流路、前記電極群上にそれぞれ形成される第1及び第2のセパレータと
    を備えたことを特徴とする燃料電池。
  2. 水素と酸素とを化学反応させることにより発電を行う燃料電池において、
    電解質膜と、
    この電解質膜の両面に形成される第1及び第2の触媒層・拡散層と、
    前記第1の触媒層・拡散層に形成される燃料ガスのガス流路と、
    前記第2の触媒層・拡散層に形成される酸化ガスのガス流路と、
    前記第1及び第2の触媒層・拡散層、前記各ガス流路上にそれぞれ形成される第1及び第2のセパレータと、
    前記第1及び第2のセパレータ内であって前記各ガス流路に接するように形成され表面を絶縁膜で覆われた静電容量を計測するための複数の電極で構成された電極群と
    を備えたことを特徴とする燃料電池。
  3. 水素と酸素とを化学反応させることにより発電を行う燃料電池の水分量計測装置において、
    電解質膜と、
    この電解質膜の両面に形成される第1及び第2の触媒層・拡散層と、
    前記第1の触媒層・拡散層に形成される燃料ガスのガス流路と、
    前記第2の触媒層・拡散層に形成される酸化ガスのガス流路と、
    前記第1及び第2の触媒層・拡散層上であって前記各ガス流路の間に形成され表面を絶縁膜で覆われた静電容量を計測するための複数の電極で構成された電極群と、
    前記第1及び第2の触媒層・拡散層、前記各ガス流路、前記電極群上にそれぞれ形成される第1及び第2のセパレータと、
    前記複数の電極により静電容量を計測し水分量を計算する計測手段と
    を備えたことを特徴とする水分量計測装置。
  4. 水素と酸素とを化学反応させることにより発電を行う燃料電池の水分量計測装置において、
    電解質膜と、
    この電解質膜の両面に形成される第1及び第2の触媒層・拡散層と、
    前記第1の触媒層・拡散層に形成される燃料ガスのガス流路と、
    前記第2の触媒層・拡散層に形成される酸化ガスのガス流路と、
    前記第1及び第2の触媒層・拡散層、前記各ガス流路上にそれぞれ形成される第1及び第2のセパレータと、
    前記第1及び第2のセパレータ内であって前記各ガス流路に接するように形成され表面を絶縁膜で覆われた静電容量を計測するための複数の電極で構成された電極群と、
    前記複数の電極により静電容量を計測し水分量を計算する計測手段と
    を備えたことを特徴とする水分量計測装置。
  5. 前記計測手段が、
    測定対象部分に効率的に電気力線を通過するように前記電極群を構成する各電極を適宜選択して静電容量を計測し水分量を計算することを特徴とする
    請求項3若しくは請求項4記載の水分量計測装置。
  6. 前記計測手段が、
    測定対象部分に複数の電気力線が通過するように前記電極群を構成する各電極を適宜選択して前記複数の電気力線に対応する静電容量を計測し水分量の面内分布を計算することを特徴とする
    請求項3若しくは請求項4記載の水分量計測装置。
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