JP2010212024A - 燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】固体高分子電解質膜の両側面に、アノード、およびカソードを設けた電解質電極構造体と金属製セパレータとを積層してセルを形成し、セルを複数積層して燃料電池スタック3を形成し、金属製セパレータに、電気的に電圧監視ユニット23とダイオードユニット24とを接続した燃料電池であって、燃料電池スタック3の他側面3bに、セル電圧測定用コネクタ21(電圧監視ユニット23)を配置する一方、燃料電池スタック3の一側面3aに、ダイオードユニット24を配置した。
【選択図】図2
Description
バイパス用ダイオードは発熱するので、これを冷却する必要があり、例えばヒートシンク等を設ける分占有スペースが大きくなると共に、重量が増大してしまう。また、バイパス用ダイオードを配置すると、電圧測定端子と共に配置スペースに制約が生じ、かつ電圧監視ユニットが電気的ノイズを受け、電圧監視ユニットの測定精度が低下する虞がある。
しかしながら、上述の従来技術にあっては、バイパス用ダイオードの配置について何ら開示されておらず、バイパス用ダイオードを配置すると燃料電池のスペース効率が悪くなり、かつ電圧監視ユニットの測定精度が低下する虞があるという課題がある。
このように構成することで、電圧監視ユニットとダイオードユニットとが互いに干渉することなく、かつ電圧監視ユニットが電気的ノイズの影響を受け難くなる。
このように構成することで、電圧監視ユニットとダイオードユニットとの離間距離を大きく確保することができる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、燃料電池1は、例えば、燃料電池車両(不図示)のセンターコンソール2内に収納されており、燃料電池スタック3を有している。
センターコンソール2は、車両の左右に配置されているフロントシート(不図示)間に車両の前後方向に沿って延出し、さらに上方に向かって膨出形成されたものである。すなわち、センターコンソール2は、上壁2aと、この上壁2aの左右幅方向から下方に向かって延出する一対の側壁2b,2bとを有している。一対の側壁2b,2bは、下方に向かうに従って徐々に末広がりとなるように傾斜している。
このようなセル4を、隣り合う金属セパレータ9a,9b同士における凸部61a,61b同士を突き合わせ、凹部62a,62b同士を対向させるようにして複数積層し、燃料電池スタック3が構成される。
また、カソードガス通路11は、燃料電池スタック3に形成されたカソードガスマニホールド14に連通している。カソードガスマニホールド14は、カソードガス通路11にカソードガスを導入するためのものである。さらに、冷却液通路12は、燃料電池スタック3に形成された冷却液導入マニホールド15に連通している。冷却液導入マニホールド15は、冷却液通路12に冷却液を導入するためのものである。
この発電に伴う発熱により燃料電池1が所定温度を越えないように、冷却液通路12を流れる冷却液で熱を奪い冷却するようになっている。
この他に、燃料電池スタック3には、アノード6から発電に使用されなかったアノードオフガスを排出するためのアノードオフガスマニホールド16、カソード7から発電に使用されなかったカソードオフガスを排出するためのカソードオフガスマニホールド17、および冷却液を排出する冷却液排出マニホールド18がそれぞれ形成されている。
図2、図5に示すように、所定間隔を開けて存在するセル電圧測定用端子20には、それぞれセル電圧測定用コネクタ(セルVコネクタ)21が接続されている。このセル電圧測定用コネクタ21には、ケーブル22を介して電圧監視ユニット23が接続されている。電圧監視ユニット23は、各セル4が正常に動作するか否か、または起電力に異常はないか等をセル4の電圧を測定することにより検出するためのものである。電圧監視ユニット23は、セル電圧測定用コネクタ21が配置されている燃料電池スタック3の他側面3bであって、セル電圧測定用コネクタ21よりもやや下方(図2における下側)に配置されている。すなわち、所定間隔をあけて接続されたセル電圧測定用端子20間を複数のセル4で構成された1つのセル群41とし、このセル群41が正常に動作するか否か、または起電力に異常はないか等を電圧監視ユニット23によって検出している。
図1、図2、図6、図7に示すように、ダイオードユニット用端子19には、複数のダイオードユニット24が接続されている。なお、本実施形態では3つのダイオードユニット24を図示する。
ダイオードユニット24は、セル4のダイオードユニット用端子19に接続される複数の接続コネクタ25と、ユニット本体26と、各接続コネクタ25とに跨るように配線され両者25,26を接続するケーブル27とで構成されている。
各ダイオードユニット24は、燃料電池スタック3の長手方向に沿って並設されており、隣接するユニット本体26同士がハーネス37を介して接続されている。
接続コネクタ25は、ダイオードユニット用端子19に着脱可能な筐体28と、筐体28内に配置されている基板29とを有している。基板29には、ダイオードユニット用端子19とケーブル27の一端が接続されており、これらダイオードユニット用端子19とケーブル27とを電気的に接続するパターン(不図示)が形成されている。
このように構成された各接続コネクタ25は、それぞれ所定間隔をあけて存在するダイオードユニット用端子19に接続されている。
筐体30は、燃料電池スタック3の一側面3aであってダイオードユニット用端子19よりもやや下方(図1、図2における下側)に配置されている。燃料電池スタック3の筐体30に対応する箇所には、ブラケット38がボルト39によって締結固定されており、このブラケット38に筐体30が固定されている。
筐体30には、燃料電池スタック3との合わせ面とは反対側の面に、ヒートシンク33が設けられている。ヒートシンク33の長手方向に複数並設されているフィン34は、この長手方向が上下方向に沿うように形成されている。
このような構成のもと、接続コネクタ25が接続されているダイオードユニット用端子19間を複数のセル4で構成された1つのセル群42とし、各々セル群42は、ヒューズ36とダイオード35とが直列接続された閉回路を形成した状態になっている(図7参照)。
ここで、図2に示すように、燃料電池車両(不図示)のセンターコンソール2の側壁2b,2bは、下方に向かうに従って徐々に末広がりとなるように傾斜している。このため、センターコンソール2内に収納された燃料電池スタック3と側壁2b,2bとの間の空隙Kは、下方に向かうに従って大きくなる。とりわけ、空隙Kの上下方向略中央は(図2における2点鎖線部分)、センターコンソール2を大型化することなく効率的にセル電圧測定用コネクタ21やダイオードユニット24を配置可能な大きさに設定される。
なお、ダイオードユニット24、および接続コネクタ25が配置されている箇所よりも下方の空間には、センターコンソール2を大型化することなく、例えば、燃料電池スタック3に冷却液を導入するための冷却液配管やアノードガス、およびカソードガスを導入するためのガス配管を配索することも可能である。
なお、電池反転が生じたセル4をバイパスしない場合にあっては、この電池反転が生じたセル4の影響が燃料電池1全体に及び、燃料電池1の出力性能が著しく低下してしまう虞がある。
また、燃料電池スタック3の一側面3aにダイオードユニット24を設け、他側面3bに接続コネクタ25、および電圧監視ユニット23を設けているので、電圧監視ユニット23(接続コネクタ25)とダイオードユニット24とが互いに干渉することがなく、かつ、燃料電池スタック3とセンターコンソール2との間に形成された空間(空隙K)を有効活用することができる。このため、電圧監視ユニット23によって精度よく各セル群41の状態を監視することができると共に、燃料電池1のスペース効率の悪化を防止することができる。
また、上述の実施形態では、燃料電池スタック3の一側面3aにダイオードユニット24を設け、他側面3bに接続コネクタ25、および電圧監視ユニット23を設けている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ダイオードユニット24と、接続コネクタ25、および電圧監視ユニット23とがそれぞれ燃料電池スタック3の異なる面に配置されていればよい。
さらに、接続コネクタ25と電圧監視ユニット23も同一面上に配置しなくてもよく、例えば、燃料電池スタック3の一側面3aにダイオードユニット24を配置した場合にあっては、電圧監視ユニット23を燃料電池スタック3の上面3cに配置してもよい。
Claims (2)
- 電解質の両側面に、電極を設けた電解質電極構造体とセパレータとを積層してセルを形成し、
該セルを複数積層して燃料電池スタックを形成し、
前記セパレータに、電気的に電圧監視ユニットとダイオードユニットとを接続した燃料電池であって、
前記燃料電池スタックの一側面に、前記電圧監視ユニットを配置する一方、
前記燃料電池スタックの前記一側面とは異なる他側面に、前記ダイオードユニットを配置したことを特徴とする燃料電池。 - 前記一側面と前記他側面とが互いに対向した位置に存在していることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
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