JP6274065B2 - 電流測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池のセルを流れる電流を測定する電流測定装置に関するものである。
近年、自動車などの電源として燃料電池が利用されている。燃料電池は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により電気エネルギーを発生させる電池である。燃料電池は、基本単位となる平板状の燃料電池セルが複数積層され、電気的に直列接続された平板積層型のスタック構造で構成されている。
セル間を流れる電流の大きさや面内分布を知ることは、燃料電池システムの効率および信頼性を向上させるために重要である。たとえば特許文献1では、一対の電極と、一対の電極を電気的に接続する抵抗体をセル間に配置し、抵抗体の2点間における電位差と抵抗値から電流測定を行う電流測定装置が提案されている。
特開2007−280643号公報
しかしながら、上記の電流測定装置においては、抵抗体を流れる電流の分布が均一であることを前提としているため、電流分布が不均一な状態では測定結果に誤差が生じる。
詳しく説明すると、上記の電流測定装置においては、図7(b)に示すように、第1抵抗体J1において、スルーホールにて構成される両端の第1、第2導通部J2a、J2bの間を流れる電流の密度が第1抵抗体J1の中央付近において高くなる。そして、図7(a)の矢印の太さで表すように、電流の分布が不均一となる。そのため、電位差を測定する2点の位置により測定値が変化し、電流の測定結果に誤差が生じるという問題があった。
本発明は上記点に鑑みて、燃料電池のセルを流れる電流を測定する電流測定装置の測定精度を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、燃料ガスと酸化剤ガスの電気化学反応により電気エネルギーを発生させる平板状のセル(10a)を有する燃料電池(10)の電流を測定する電流測定装置であって、セルの面に対向して配置され、それぞれ平板状の第1電極(101a)と第2電極(101b)からなる一対の電極と、一対の電極の間に配置された平板状の第1抵抗体(102)と、第1抵抗体に形成された2つの電圧測定用端子(122a、122b)間の抵抗値と電位差に基づいて、第1抵抗体を流れる電流を検出する電流検出手段(3)と、を備え、第1抵抗体の平面内に置かれ、2つの電圧測定用端子を結ぶ直線に平行な軸、垂直な軸をそれぞれX軸、Y軸としたとき、第1抵抗体のうち、2つの電圧測定用端子間よりもX軸方向における外側の両方それぞれに配置された複数の第1導通部(121a)と複数の第2導通部(121b)と、を備え、第1抵抗体は、第1導通部、第2導通部によって、第1電極、第2電極と電気的に接続され、第1抵抗体のうち第1導通部と第2導通部との間の領域を測定領域(124)とし、測定領域の一方において複数の第1導通部をすべて含みつつX軸とY軸と平行な各辺により構成される最小面積の四角形を第1導通領域(120a)とし、測定領域の他方において複数の第2導通部をすべて含みつつX軸とY軸と平行な各辺により構成される最小面積の四角形を第2導通領域(120b)とし、第1、第2導通領域をY軸方向において3等分した領域を端から順に第1外縁部(120a1、120b1)、中央部(120a2、120b2)、第2外縁部(120a3、120b3)として、第1導通領域において、第1、第2外縁部それぞれに少なくとも1つの第1導通部が存在するとともに、中央部に、少なくとも1つの第1導通部の一部が存在し、第2導通領域において、第1、第2外縁部それぞれに少なくとも1つの第2導通部が存在するとともに、中央部に、少なくとも1つの第2導通部の一部が存在し、第1導通領域と第2導通領域の少なくとも一方において、Y軸方向に第1、第2導通部が複数並び、中央部において第1、第2導通部のY軸方向のピッチが第1、第2外縁部それぞれでのY軸方向のピッチより大きくされた部分を有していることにより、中央部での第1、第2導通部の占有面積が第1、第2外縁部それぞれでの占有面積より小さくなっていることを特徴とする。
それによれば、第1、第2導通部の中央部での占有面積を第1、第2外縁部それぞれでの占有面積より小さくすることにより、抵抗体を流れる電流の分布が均一化されるので、電流の測定精度を向上させることができる。
また、請求項2、請求項3に記載の発明では、中央部での第1、第2導通部の数が第1、第2外縁部それぞれでの数より少なくされていることにより、中央部での第1、第2導通部の占有面積が第1、第2外縁部それぞれでの占有面積より小さくなっていることを特徴とする。また、請求項4に記載の発明では、第1、第2導通部1つあたりの中央部での占有面積が第1、第2外縁部それぞれでの占有面積より小さくされていることにより、中央部での第1、第2導通部の占有面積が第1、第2外縁部それぞれでの占有面積より小さくなっていることを特徴とする。
それによれば、請求項1に記載の発明と同様に、電流の測定精度を向上させることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
各実施形態における燃料電池システムの全体構成図である。 各実施形態における電流測定装置の構成図である。 各電流測定部の断面図である。 第1実施形態における第1抵抗体の平面図である。 比較例1における第1抵抗体の平面図である。 第1実施形態における第1抵抗体を流れる電流の分布図である。 第1実施形態における第1抵抗体を流れる電流の流線図である。 比較例1における第1抵抗体を流れる電流の分布図である。 比較例1における第1抵抗体を流れる電流の流線図である。 他の実施形態における第1導通領域の平面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本実施形態における燃料電池システムについて図1を用いて説明する。この燃料電池システムは、電気自動車の一種である、いわゆる燃料電池車両に適用されており、車両走行用電動モータ等の電気負荷に電力を供給するものである。
図1に示すように、燃料電池システムは、水素と酸素との電気化学反応により電気エネルギーを発生させる燃料電池10を備えている。燃料電池10は、図示しない車両走行用電動モータ、二次電池、車両用各種補機類等の電気負荷に供給される電気エネルギーを発生させるもので、本実施形態では、固体高分子電解質型燃料電池を採用している。
より具体的には、燃料電池10は、基本単位となる燃料電池セル10a(以下、単にセル10aと記載する。)が集電板60a、60bの間に複数積層され、電気的に直列に接続されて構成されたものである。集電板60a、60bは、セル10aを流れる電流を集電して外部へ取り出すためのものである。各セル10aでは、以下に示すように、水素と酸素の電気化学反応により電気エネルギーが出力される。
(負極側)H→2H+2e
(正極側)2H+1/2O+2e→H
これにより、電流が、集電板60aと60bの間を、セル10aの面方向に分散して流れる。
この燃料電池10は、図示しないDC−DCコンバータを介して二次電池に電気的に接続されている。DC−DCコンバータは、燃料電池10から二次電池あるいは二次電池から燃料電池10への電力の流れを制御するもので、電圧の大きさに関わらず双方向に電力のやり取りが可能となっている。
さらに、燃料電池10から出力される電気エネルギーは、燃料電池10の各セル10aから出力される電圧を検出するセルモニタ11、および、燃料電池10全体として出力される電流を検出する電流センサ12によって計測される。なお、セルモニタ11および電流センサ12の検出信号は、後述する制御装置50に入力されている。
また、燃料電池10の空気極(正極)側には、酸化剤ガスである空気(酸素)を燃料電池10に供給するための空気供給配管20a、並びに、燃料電池10にて電気化学反応を終えた余剰空気および空気極で生成された生成水を燃料電池10から外気へ排出するための空気排出配管20bが接続されている。
空気供給配管20aの最上流部には、大気中から吸入した空気を燃料電池10に圧送するための空気ポンプ21が設けられ、空気排出配管20bには、燃料電池10内の空気の圧力を調整するための空気調圧弁23が設けられている。
さらに、空気供給配管20aおよび空気排出配管20bには、空気調圧弁23から流出した空気の有する湿度(水蒸気)を空気ポンプ21から圧送された空気へ移動させるための加湿器22が設けられている。この加湿器22は、燃料電池10へ供給される空気を加湿する機能を果たす。
燃料電池10の水素極(負極)側には、燃料ガスである水素を燃料電池10に供給するための水素供給配管30a、水素極側に溜まった生成水を微量な水素とともに燃料電池10から外気へ排出するための水素排出配管30bが接続されている。さらに、水素供給配管30aおよび水素排出配管30bは、水素循環配管30cを介して接続されている。
水素供給配管30aの最上流部には、高圧水素が充填された高圧水素タンク31が設けられ、水素供給配管30aにおける高圧水素タンク31と燃料電池10との間には、燃料電池10に供給される水素の圧力を調整する水素調圧弁32が設けられている。
なお、上述の電気化学反応では、水素極側において生成水は発生しないものの、水素極側には、酸素極側から各セル10aの電解質膜を透過した生成水が溜まるおそれがある。そこで、本実施形態では、水素排出配管30bに、生成水を微量な水素とともに外気へ排出するために所定の時間間隔で開閉する電磁弁34が設けられている。
水素循環配管30cは、水素供給配管30aの水素調圧弁32下流側と水素排出配管30bの電磁弁34上流側とを接続するように設けられている。これにより、燃料電池10から流出した未反応の水素を、燃料電池10に循環させて再供給している。また、水素循環配管30cには、水素流路30内で水素を循環させるための水素ポンプ33が配置されている。
ところで、燃料電池10は発電効率を確保するために運転中一定温度(たとえば80℃程度)に維持する必要がある。このため、燃料電池10には、燃料電池10を冷却するための冷却水回路40が接続されている。この冷却水回路40には、燃料電池10に冷却水(熱媒体)を循環させるウォータポンプ41、電動ファン42を備えたラジエータ(放熱器)43が設けられている。
さらに、冷却水回路40には、冷却水を、ラジエータ43を迂回するように流すバイパス流路44が設けられている。冷却水回路40とバイパス流路44との合流点には、バイパス流路44に流れる冷却水流量を調整するための流路切替弁45が設けられている。この流路切替弁45の弁開度が調整されることによって、冷却水回路40の冷却能力が調整される。
また、冷却水回路40の燃料電池10の出口側近傍には、燃料電池10から流出した冷却水の温度を検出する温度検出手段としての温度センサ46が設けられている。この温度センサ46により冷却水温度を検出することで、燃料電池10の温度を間接的に検出することができる。なお、この温度センサ46の検出信号も、制御装置50に入力される。
制御装置50は、入力信号に基づいて、燃料電池システムを構成する各種電気式アクチュエータの作動を制御するもので、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路にて構成されている。
具体的には、制御装置50の入力側には、上述のセルモニタ11、電流センサ12および温度センサ46の検出信号等の他に、後述する電流測定装置1の電流検出回路3から出力される電流信号が入力される。一方、出力側には、上述の空気ポンプ21、空気調圧弁23、水素調圧弁32、水素ポンプ33、電磁弁34、ウォータポンプ41、流路切替弁45等の各種電気式アクチュエータが接続されている。
次に、電流測定装置1の詳細について図2を用いて説明する。図2に示すように、電流測定装置1は、燃料電池10の内部を流れる電流を測定するための測定板2および電流検出回路3を備えている。
測定板2は、燃料電池10の隣り合うセル10aの間に配置されるものである。測定板2は、複数の電流測定部2aが一体に形成された板状部材である。電流測定部2aは、セル10aのうち電流測定部2aに対向する領域の電流を測定するものであり、後述するように、隣り合うセル10aの一方から他方へ流れる電流を測定する。複数の電流測定部2aは、測定板2の面方向にマトリックス状に配置されている。これにより、測定板2を隣り合うセル10aの間に配置したとき、複数の電流測定部2aがセル10aの面方向に複数配置されるので、本実施形態の電流測定装置1では、セル10aの面内における電流密度分布を測定することができる。
ここで、測定板2における1つの電流測定部2aの構造について図3、図4を用いて説明する。図3は、1つの電流測定部2aの断面図であり、図4は、1つの第1抵抗体102の平面図である。
図3に示すように、測定板2に形成された複数の電流測定部2aのそれぞれは、導体層が図示しない絶縁層を介して複数積層された多層基板で構成されている。本実施形態では、多層基板は導体層を4層有する4層基板である。導体層や後述する信号線123a、123bには、たとえば、銅箔等の薄膜状の導電体が用いられる。また、絶縁層には、たとえば、一般的なガラスエポキシ基板が用いられる。
電流測定部2aは、多層基板の両面の導体層(外層)で構成された第1電極101aおよび第2電極101bと、多層基板の内部の導体層(内層)で構成された第1抵抗体102および第2抵抗体103とを有している。
また、電流測定部2aには、第1、第2、第3導通部121a、121b、121cが形成されている。第1、第2、第3導通部121a、121b、121cは、具体的には、導体層を結ぶスルーホールにより形成されている。
第1電極101aと第1抵抗体102、第1抵抗体102と第2抵抗体103、第2抵抗体103と第2電極101bはそれぞれ、第1導通部121a、第2導通部121b、第3導通部121cにより電気的に接続されている。
これにより、図3に示すように、第1、第2電極101a、101bの一方から第1、第2抵抗体102、103を介して第1、第2電極101a、101bの他方へ電流が流れる電流経路Pa1が形成されている。
第1電極101aは、多層基板のうち隣り合うセル10aの一方に対向する一面に形成されている。第2電極101bは、多層基板のうち隣り合うセル10aの他方に対向する他面に形成されている。
第1抵抗体102は、所定の抵抗値を有するように、所定の平面パターン形状とされている。また、図4に示すように、第1抵抗体102には、互いに距離を置いて2つの電圧測定用端子122a、122bが形成されている。
ここで、第1抵抗体102の平面内において、電圧測定用端子122aと122bを結ぶ直線に平行な軸、垂直な軸をそれぞれX軸、Y軸とする。
第1、第2導通部121a、121bは、第1抵抗体102においては、電圧測定用端子122a、122bよりもX軸方向における外側の両方にそれぞれ配置されている。また、第1、第2導通部121a、121bはそれぞれ複数形成され、第1抵抗体102においてマトリックス状に配置されている。第1、第2導通部121a、121bは、たとえばドリルによる穴あけ加工の後、銅等の電気的導通部材をメッキすることにより形成されたスルーホールとされる。第1抵抗体102の平面に対する法線方向から見た第1、第2導通部121a、121bの形状は、ここでは円形とされている。
第1抵抗体102のうち、第1、第2導通部121aと121bの間の領域を測定領域124とする。本実施形態では、測定領域124はX軸とY軸と平行な各辺により構成される四角形である。
また、測定領域124の一方において複数の第1導通部121aをすべて含みつつX軸とY軸と平行な各辺により構成される最小面積の四角形により第1導通領域120aが構成されている。同様に、測定領域124の他方において複数の第2導通部121bをすべて含みつつX軸とY軸と平行な各辺により構成される最小面積の四角形により第2導通領域120bが構成されている。
これら第1、第2導通領域120a、120bをY軸方向に3等分し、分けられた領域を端から順に第1外縁部120a1、120b1、中央部120a2、120b2、第2外縁部120a3、120b3とする。また、第1外縁部120a1、中央部120a2、第2外縁部120a3中に占める第1導通領域121aの面積をそれぞれS11、S21、S31とする。第1外縁部120b1、中央部120b2、第2外縁部120b3中に占める第2導通領域121bの面積をそれぞれS12、S22、S32とする。
このとき、S11、S21、S31、S12、S22、S32は、以下の条件を満たしている。
(数1)
S21<S11
S21<S31
(数2)
S22<S12
S22<S32
本実施形態では、図4に示すように、中央部120a2、120b2のうちY軸方向中央に、第1、第2導通部121a、121bが形成されない隙間125a、125bを設けることで、数式1、数式2を満たしている。
電圧測定用端子122a、122bには、信号線123a、123bが接続されている。また、信号線123a、123bは、外部配線を介して、電圧センサ4と電気的に接続されている。
電圧センサ4は、それぞれの電流測定部2aにおける電圧測定用端子122a、122bの間の電位差を検出して、検出信号を電流検出回路3に出力する電位差検出手段である。
電流検出回路3は、電圧センサ4で検出した電位差と、電圧測定用端子122a、122bの間の抵抗値とを用いて演算処理することにより、セル10aの各電流測定部2aに対応する部位あたりの隣り合うセル10aの一方から他方へ流れる電流の大きさ(電流値)を検出する演算手段である。
電圧測定用端子122a、122bの間の抵抗値は、予め測定され、電流検出回路3に記憶されている。電流検出回路3は、検出した電流値を制御装置50へ出力する。したがって、本実施形態では、電圧センサ4と電流検出回路3が、隣り合うセル10aの一方から他方に向けて電流測定部2aを通過する電流の大きさを検出する電流検出手段を構成している。なお、電流検出回路3に電位差を検出する機能を持たせてもよい。この場合、電流検出回路3が電流を検出する電流検出手段を構成する。
電流測定部2aのうち、第1抵抗体102の付近には、図示しない温度測定用抵抗体が配置されている。温度測定用抵抗体は、電流測定の際、第1抵抗体付近の温度を測定して、電圧測定用端子122aと122bの間の抵抗値に、温度による変化分を反映させるためのものである。また、温度測定用抵抗体に一定の電流を流すための図示しない定電流源、温度測定用抵抗体に生じる電位差を検出する図示しない温度測定用電圧センサが設けられている。
次に、本実施形態の電流測定装置1による電流測定方法について説明する。燃料電池10に水素および空気が供給されることで、燃料電池10での発電が開始される。発電により生じた電流は、測定板2を挟んで隣り合うセル10aの一方から他方へ、測定板2を介して流れる。測定板2の各電流測定部2aでは、図3に示す電流経路Pa1を電流が流れる。すなわち、第1電極101a→第1導通部121a→第1抵抗体102→第2導通部121b→第2抵抗体103→第3導通部121c→第2電極101bの順に電流が流れる。
このとき、電圧測定用端子122aと122bの間の電流経路Pa1が所定の抵抗値(R1)を有するために、電流経路Pa1を電流(電流値I1)が流れることで、電圧測定用端子122aと122bの間に電位差ΔV(ΔV=R1×I1)が生じる。
そこで、この電位差ΔVを、信号線123a、123bによって取り出し、電圧センサ4によって検出する。そして、電流検出回路3は、電圧センサ4が検出した電位差を抵抗値R1で除する演算処理を行うことで、各電流測定部2aを通過した電流の大きさ(電流値)を算出することができる。
なお、ここでは抵抗値R1に、温度による変化分を反映させている。具体的には、まず、上記の温度測定用抵抗体に定電流を流して両端の電位差を測定し、電流値と電位差から温度測定用抵抗体の抵抗値を求める。つぎに、あらかじめ求められた温度測定用抵抗体の抵抗値と温度の関係から、温度測定用抵抗体の温度を求める。温度測定用抵抗体は第1抵抗体102の付近に配置されているので、温度測定用抵抗体と第1抵抗体102の温度は等しいとする。最後に、あらかじめ求められた抵抗値R1と温度の関係から、温度による変化分を反映させた抵抗値R1を求める。
制御装置50では、電流検出回路3によって得た各電流測定部2aの電流値に基づいて、各セル10aの面内における電流分布を検出する。そして、制御装置50は、検出された電流分布に基づいて、空気供給量および供給圧、水素供給圧、冷却水循環量の制御等を行う。これにより、燃料電池システムの効率および信頼性を向上させている。
ここで、本実施形態の電流測定装置1と比較例1の電流測定装置とを比較する。比較例1は、電流測定部2aの構造が本実施形態と異なるものであり、上記発明が解決しようとする課題の欄で説明した従来技術の電流測定装置に相当するものである。
図5に示すように、比較例1における電流測定部2aの第1抵抗体J1は、Y軸方向に等間隔に並んだ第1、第2導通部J2a、J2bを有している。第1、第2導通部J2a、J2bは、それぞれスルーホールによって構成され、第1抵抗体J1と第1電極101a、第2抵抗体103を電気的に接続している。したがって、比較例1の電流測定部2aでは、第1電極101a→第1導通部J2a→第1抵抗体J1→第2導通部J2b→第2抵抗体103→第3導通部121c→第2電極101bの順に、電流経路Pa2を電流が流れる。そして、本実施形態の電流測定装置1と同様の方法で電流が測定される。
本実施形態の電流測定装置1と比較例1の電流測定装置における電流の分布と流線を図6、図7に示す。図7に示すように、比較例1では測定領域124のY軸方向における中央付近で電流密度が高くなるため、測定領域124全体での電流分布が不均一である。これに対し、本実施形態では、第1、第2導通部121a、121bの第1、第2導通領域120a、120bに占める面積が、中央部120a2、120b2において第1、第2外縁部120a1、120b1、120a3、120b3よりも小さくなっている。そのため、図6に示すように、比較例1においては測定領域124のY軸方向における中央付近で集中していた電流が、Y軸方向に分散され、電流分布が均一化されていることがわかる。
以上説明したように、本実施形態の電流測定装置1では、上記のような第1、第2導通部121a、121bの配置により、第1抵抗体102を流れる電流の分布が均一化されるので、電位差と抵抗値を用いて電流を測定する際の測定精度を向上させることができる。
また、電流分布の均一化はジュール熱による温度上昇、温度分布の均一化にも寄与する。温度分布の均一化は抵抗値の均一化にもつながるため、この点においても電流の測定精度を向上させることができる。さらに、電流が急激に変化する状況における過渡応答時の電流測定精度も向上させることができる。
なお、本実施形態のように隙間125a、125bを設ける場合において、隙間125a、125bを広くとりすぎると、電流が測定領域124のうちY軸方向の両端部に集中し、不均一になる可能性がある。発明者による検証の結果、本実施形態において、p2/p1を14以下とすれば、測定領域124のうちY軸方向の両端部における電流の集中を抑制できることがわかった。ここで、p1は隙間125a、125bを挟まずにY軸方向に隣り合う2つの第1、第2導通部121a、121bのピッチ、p2は隙間125a、125bを挟んでY軸方向に隣り合う2つの第1、第2導通部121a、121bのピッチである。また、電流分布の均一化の効果を大きくするためには、p2/p1を10以下とすることが望ましく、特にp2/p1を7程度とすることが望ましい。
また、本実施形態においては、第1、第2導通領域120a、120bのY軸方向の幅をw1、測定領域124のY軸方向の幅をw2としたとき、w1、w2については特に限定していない。しかし、w2をw1よりも小さくした場合、第1抵抗体102において、第1電極101aからの電流経路の幅が狭まる部分、第2抵抗体103への電流経路の幅が広がる部分で電流の集中が発生する可能性がある。したがって、w2をw1以上にすることが望ましく、このような構成とすることで、電流の集中を抑制して、電流分布の均一化の効果を高めることができる。
また、第1導通領域120aのY軸方向の位置と、第2導通領域120bのY軸方向の位置とが大きく異なると、電流の流れる方向が全体的にX軸方向に対して傾く。そのため、本実施形態においては、第1導通部121aと第2導通部121bとを、Y軸に平行な直線に対して互いに線対称な位置に形成し、第1導通領域120aと第2導通領域120bのY軸方向の位置を等しくしている。これにより、2つの電圧測定用端子122a、122bを結ぶ直線の方向と、電流の流れる方向がほぼ等しくなり、電流の測定精度をさらに向上させることができる。なお、第1導通領域120aのY軸方向の位置と、第2導通領域120bのY軸方向の位置が異なる場合でも、それぞれの位置の差が小さい場合は、それぞれの位置が等しい場合に比べた電流の測定精度の低下は少ない。しかし、この場合でも、第1抵抗体102における電流経路の幅が変化する部分での電流の集中を抑制するために、第1、第2導通領域120a、120bがY軸方向において占める範囲は、測定領域124がY軸方向において占める範囲内にあることが望ましい。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
たとえば、上記実施形態では測定板2を隣り合うセル10aの間に配置したが、スタック構造をなす複数のセル10aのうち終端のセル10aと集電板60a、60bとの間に配置してもよい。また、セル10aを1つのみ備える燃料電池10に本発明を適用してもよい。
また、第1抵抗体102の平面に対する法線方向から見た第1、第2導通部121a、121bの形状を、たとえば三角形や、図8(a)に示すように四角形としてもよい。この場合、第1、第2導通部121a、121bは、たとえばレーザによる穴あけ加工の後、銅等の電気的導通部材をメッキすることにより形成することができる。また、第1抵抗体102の平面に対する法線方向から見た第1、第2導通部121a、121bの形状が、中央部120a2、120b2と、第1、第2外縁部120a1、120b1、120a3、120b3とで異なっていてもよい。
また、上記実施形態では、隙間125a、125bを設けることにより数式1、数式2を満たしたが、以下のようにして数式1、数式2を満たしてもよい。
たとえば、図8(b)に示すように、第1、第2導通部121a、121bのY軸方向のピッチを、第1、第2外縁部120a1、120b1、120a3、120b3ではp3、中央部120a2、120b2ではp4で一定として、p4>p3としてもよい。
また、図8(c)に示すように、第1、第2導通部121a、121bの、中央部120a2、120b2での数を、第1、第2外縁部120a1、120b1、120a3、120b3での数より少なくしてもよい。
また、第1、第2導通部121a、121bの、中央部120a2、120b2での寸法を、第1、第2外縁部120a1、120b1、120a3、120b3での寸法より小さくしてもよい。たとえば、第1抵抗体102の平面に対する法線方向から見た第1、第2導通部121a、121bの形状が円形の場合を、図8(d)に示す。この場合、第1、第2導通部121a、121bの、中央部120a2、120b2での内径を、第1、第2外縁部120a1、120b1、120a3、120b3での内径より小さくすればよい。
また、第1、第2導通部121a、121bのピッチ、数、寸法、形状を、中央部120a2、120b2から第1外縁部120a1、120b1、第2外縁部120a3、120b3に向かって徐々に変化させてもよい。第1、第2導通部121a、121bの寸法を、中央部120a2、120b2から第1外縁部120a1、120b1、第2外縁部120a3、120b3に向かって徐々に大きくした場合を、図8(e)に示す。
また、上記実施形態では、第1、第2導通部121a、121bをマトリックス状に配置したが、たとえば図8(f)に示すように、千鳥状に配置し、隙間を設けてもよい。
また、上記実施形態では電流測定部2aは第2抵抗体103を有しているが、第2抵抗体103を有していなくてもよい。この場合、第2導通部121bによって第1抵抗体102と第2電極101bを電気的に接続すればよい。
また、上記実施形態では、第1、第2導通部121a、121bの第1抵抗体102におけるピッチ、数、寸法、形状が、X軸に平行な直線に対して線対称であるが、線対称でなくてもよい。つまり、たとえば第1外縁部120a1、120b1と第2外縁部120a3、120b3において、第1、第2導通部121a、121bのピッチ、数、寸法、形状が異なっていてもよい。
また、上記実施形態では数式1、数式2の両方を満たして電流分布を均一化しているが、数式1と数式2のいずれか一方のみ満たしていてもよい。
また、第1導通領域120aと第2導通領域120bで第1、第2導通部121a、121bのピッチ、数、寸法、形状が異なっていてもよい。それにより、第1導通領域120aと第2導通領域120bの大きさが異なっていてもよい。
101a 第1電極
101b 第2電極
102 第1抵抗体
3 電流検出手段
121a 第1導通部
121b 第2導通部

Claims (8)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスの電気化学反応により電気エネルギーを発生させる平板状のセル(10a)を有する燃料電池(10)の電流を測定する電流測定装置であって、
    前記セルの面に対向して配置され、それぞれ平板状の第1電極(101a)と第2電極(101b)からなる一対の電極と、
    前記一対の電極の間に配置された平板状の第1抵抗体(102)と、
    前記第1抵抗体に形成された2つの電圧測定用端子(122a、122b)間の抵抗値と電位差に基づいて、前記第1抵抗体を流れる電流を検出する電流検出手段(3)と、を備え、
    前記第1抵抗体の平面内に置かれ、2つの前記電圧測定用端子を結ぶ直線に平行な軸、垂直な軸をそれぞれX軸、Y軸としたとき、
    前記第1抵抗体のうち、2つの前記電圧測定用端子間よりも前記X軸方向における外側の両方それぞれに配置された複数の第1導通部(121a)と複数の第2導通部(121b)と、を備え、
    前記第1抵抗体は、前記第1導通部、前記第2導通部によって、前記第1電極、前記第2電極と電気的に接続され、
    前記第1抵抗体のうち前記第1導通部と前記第2導通部との間の領域を測定領域(124)とし、
    前記測定領域の一方において前記複数の第1導通部をすべて含みつつ前記X軸と前記Y軸と平行な各辺により構成される最小面積の四角形を第1導通領域(120a)とし、
    前記測定領域の他方において前記複数の第2導通部をすべて含みつつ前記X軸と前記Y軸と平行な各辺により構成される最小面積の四角形を第2導通領域(120b)とし、
    前記第1、第2導通領域を前記Y軸方向において3等分した領域を端から順に第1外縁部(120a1、120b1)、中央部(120a2、120b2)、第2外縁部(120a3、120b3)として、
    前記第1導通領域において、前記第1、第2外縁部それぞれに少なくとも1つの前記第1導通部が存在するとともに、前記中央部に、少なくとも1つの前記第1導通部の一部が存在し、
    前記第2導通領域において、前記第1、第2外縁部それぞれに少なくとも1つの前記第2導通部が存在するとともに、前記中央部に、少なくとも1つの前記第2導通部の一部が存在し、
    前記第1導通領域と前記第2導通領域の少なくとも一方において、前記Y軸方向に前記第1、第2導通部が複数並び、前記中央部において前記第1、第2導通部の前記Y軸方向のピッチが前記第1、第2外縁部それぞれでの前記Y軸方向のピッチより大きくされた部分を有していることにより、前記中央部での前記第1、第2導通部の占有面積が前記第1、第2外縁部それぞれでの占有面積より小さくなっていることを特徴とする電流測定装置。
  2. 燃料ガスと酸化剤ガスの電気化学反応により電気エネルギーを発生させる平板状のセル(10a)を有する燃料電池(10)の電流を測定する電流測定装置であって、
    前記セルの面に対向して配置され、それぞれ平板状の第1電極(101a)と第2電極(101b)からなる一対の電極と、
    前記一対の電極の間に配置された平板状の第1抵抗体(102)と、
    前記第1抵抗体に形成された2つの電圧測定用端子(122a、122b)間の抵抗値と電位差に基づいて、前記第1抵抗体を流れる電流を検出する電流検出手段(3)と、を備え、
    前記第1抵抗体の平面内に置かれ、2つの前記電圧測定用端子を結ぶ直線に平行な軸、垂直な軸をそれぞれX軸、Y軸としたとき、
    前記第1抵抗体のうち、2つの前記電圧測定用端子間よりも前記X軸方向における外側の両方それぞれに配置された複数の第1導通部(121a)と複数の第2導通部(121b)と、を備え、
    前記第1抵抗体は、前記第1導通部、前記第2導通部によって、前記第1電極、前記第2電極と電気的に接続され、
    前記第1抵抗体のうち前記第1導通部と前記第2導通部との間の領域を測定領域(124)とし、
    前記測定領域の一方において前記複数の第1導通部をすべて含みつつ前記X軸と前記Y軸と平行な各辺により構成される最小面積の四角形を第1導通領域(120a)とし、
    前記測定領域の他方において前記複数の第2導通部をすべて含みつつ前記X軸と前記Y軸と平行な各辺により構成される最小面積の四角形を第2導通領域(120b)とし、
    前記第1、第2導通領域を前記Y軸方向において3等分した領域を端から順に第1外縁部(120a1、120b1)、中央部(120a2、120b2)、第2外縁部(120a3、120b3)として、
    前記第1導通領域において、前記第1、第2外縁部それぞれに少なくとも1つの前記第1導通部が存在するとともに、前記中央部に、少なくとも1つの前記第1導通部の一部が存在し、
    前記第2導通領域において、前記第1、第2外縁部それぞれに少なくとも1つの前記第2導通部が存在するとともに、前記中央部に、少なくとも1つの前記第2導通部の一部が存在し、
    前記第1導通領域と前記第2導通領域の少なくとも一方において、前記第1、第2導通部が格子状に並び、前記中央部において前記Y軸方向に並ぶ前記第1、第2導通部により形成される列の数が前記第1、第2外縁部それぞれでの列の数より少なくされた部分を有していることにより、前記中央部での前記第1、第2導通部の占有面積が前記第1、第2外縁部それぞれでの占有面積より小さくなっていることを特徴とする電流測定装置。
  3. 燃料ガスと酸化剤ガスの電気化学反応により電気エネルギーを発生させる平板状のセル(10a)を有する燃料電池(10)の電流を測定する電流測定装置であって、
    前記セルの面に対向して配置され、それぞれ平板状の第1電極(101a)と第2電極(101b)からなる一対の電極と、
    前記一対の電極の間に配置された平板状の第1抵抗体(102)と、
    前記第1抵抗体に形成された2つの電圧測定用端子(122a、122b)間の抵抗値と電位差に基づいて、前記第1抵抗体を流れる電流を検出する電流検出手段(3)と、を備え、
    前記第1抵抗体の平面内に置かれ、2つの前記電圧測定用端子を結ぶ直線に平行な軸、垂直な軸をそれぞれX軸、Y軸としたとき、
    前記第1抵抗体のうち、2つの前記電圧測定用端子間よりも前記X軸方向における外側の両方それぞれに配置された複数の第1導通部(121a)と複数の第2導通部(121b)と、を備え、
    前記第1抵抗体は、前記第1導通部、前記第2導通部によって、前記第1電極、前記第2電極と電気的に接続され、
    前記第1抵抗体のうち前記第1導通部と前記第2導通部との間の領域を測定領域(124)とし、
    前記測定領域の一方において前記複数の第1導通部をすべて含みつつ前記X軸と前記Y軸と平行な各辺により構成される最小面積の四角形を第1導通領域(120a)とし、
    前記測定領域の他方において前記複数の第2導通部をすべて含みつつ前記X軸と前記Y軸と平行な各辺により構成される最小面積の四角形を第2導通領域(120b)とし、
    前記第1、第2導通領域を前記Y軸方向において3等分した領域を端から順に第1外縁部(120a1、120b1)、中央部(120a2、120b2)、第2外縁部(120a3、120b3)として、
    前記第1導通領域において、前記第1、第2外縁部それぞれに少なくとも1つの前記第1導通部が存在するとともに、前記中央部に、少なくとも1つの前記第1導通部の一部が存在し、
    前記第2導通領域において、前記第1、第2外縁部それぞれに少なくとも1つの前記第2導通部が存在するとともに、前記中央部に、少なくとも1つの前記第2導通部の一部が存在し、
    前記第1導通領域と前記第2導通領域の少なくとも一方において、前記Y軸方向に前記第1、第2導通部が不等間隔に複数並び、前記中央部での前記第1、第2導通部の数が前記第1、第2外縁部それぞれでの数より少なくされていることにより、前記中央部での前記第1、第2導通部の占有面積が前記第1、第2外縁部それぞれでの占有面積より小さくなっていることを特徴とする電流測定装置。
  4. 燃料ガスと酸化剤ガスの電気化学反応により電気エネルギーを発生させる平板状のセル(10a)を有する燃料電池(10)の電流を測定する電流測定装置であって、
    前記セルの面に対向して配置され、それぞれ平板状の第1電極(101a)と第2電極(101b)からなる一対の電極と、
    前記一対の電極の間に配置された平板状の第1抵抗体(102)と、
    前記第1抵抗体に形成された2つの電圧測定用端子(122a、122b)間の抵抗値と電位差に基づいて、前記第1抵抗体を流れる電流を検出する電流検出手段(3)と、を備え、
    前記第1抵抗体の平面内に置かれ、2つの前記電圧測定用端子を結ぶ直線に平行な軸、垂直な軸をそれぞれX軸、Y軸としたとき、
    前記第1抵抗体のうち、2つの前記電圧測定用端子間よりも前記X軸方向における外側の両方それぞれに配置された複数の第1導通部(121a)と複数の第2導通部(121b)と、を備え、
    前記第1抵抗体は、前記第1導通部、前記第2導通部によって、前記第1電極、前記第2電極と電気的に接続され、
    前記第1抵抗体のうち前記第1導通部と前記第2導通部との間の領域を測定領域(124)とし、
    前記測定領域の一方において前記複数の第1導通部をすべて含みつつ前記X軸と前記Y軸と平行な各辺により構成される最小面積の四角形を第1導通領域(120a)とし、
    前記測定領域の他方において前記複数の第2導通部をすべて含みつつ前記X軸と前記Y軸と平行な各辺により構成される最小面積の四角形を第2導通領域(120b)とし、
    前記第1、第2導通領域を前記Y軸方向において3等分した領域を端から順に第1外縁部(120a1、120b1)、中央部(120a2、120b2)、第2外縁部(120a3、120b3)として、
    前記第1導通領域において、前記第1、第2外縁部それぞれに少なくとも1つの前記第1導通部が存在するとともに、前記中央部に、少なくとも1つの前記第1導通部の一部が存在し、
    前記第2導通領域において、前記第1、第2外縁部それぞれに少なくとも1つの前記第2導通部が存在するとともに、前記中央部に、少なくとも1つの前記第2導通部の一部が存在し、
    前記第1導通領域と前記第2導通領域の少なくとも一方において、前記第1、第2導通部1つあたりの前記中央部での占有面積が前記第1、第2外縁部それぞれでの占有面積より小さくされていることにより、前記中央部での前記第1、第2導通部の占有面積が前記第1、第2外縁部それぞれでの占有面積より小さくなっていることを特徴とする電流測定装置。
  5. 前記第1導通領域と前記第2導通領域の少なくとも一方において、前記中央部での前記第1、第2導通部の形状と前記第1、第2外縁部それぞれでの形状が異なることを特徴とする請求項4に記載の電流測定装置。
  6. 前記第1導通領域と前記第2導通領域の少なくとも一方において、前記中央部での前記第1、第2導通部の形状と前記第1、第2外縁部それぞれでの形状が同一であり、前記中央部での前記第1、第2導通部の寸法が前記第1、第2外縁部それぞれでの寸法よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載の電流測定装置。
  7. 前記第1導通領域と前記第2導通領域の少なくとも一方において、前記中央部での前記第1、第2導通部の形状と前記第1、第2外縁部それぞれでの形状が同一であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電流測定装置。
  8. 前記第1導通領域と前記第2導通領域のうち、前記中央部での前記第1、第2導通部の形状と前記第1、第2外縁部それぞれでの形状が同一である方において、前記中央部での前記第1、第2導通部の寸法と前記第1、第2外縁部それぞれでの寸法が同一であることを特徴とする請求項7に記載の電流測定装置。
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