JP6565784B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池に関するものである。
特許文献1に、セパレータのうち電極に対向する領域を、複数の導電性領域に分割した燃料電池が開示されている。特許文献1の燃料電池では、複数の導電性領域を導電性材料で構成し、複数の導電性領域を区画する部分を非導電性材料で構成し、導電性材料と非導電性材料の2つの部材を接合して一体化している。
これによれば、セパレータのうち電極に対向する領域を、複数の導電性領域に分割しているので、複数の導電性領域のそれぞれを流れる電流を測定することで、燃料電池の発電面内の電流分布を測定できる。
特開2013−30471号公報
しかし、上記した従来の燃料電池では、導電性材料と非導電性材料の2つの部材を一体化してセパレータを形成するので、冷熱サイクル時に、2つの部材の接合面に熱応力がかかり、接合面にクラックが生じるおそれがある。2つの部材の接合面にクラックが生じると、そこから反応ガス(燃料ガスや酸化剤ガス)の漏れが生じてしまう。このように、従来の燃料電池では、熱応力によってセパレータにクラックが生じる可能性が高く、セパレータの耐久性が低いという課題がある。
本発明は上記点に鑑みて、上記した従来の燃料電池と比較して、セパレータの耐久性が高い燃料電池を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
電解質(110)と、
電解質の両側に設けられたカソード側電極(120)およびアノード側電極(130)と、
カソード側電極の電解質側とは反対側に設けられ、カソード側電極に供給される酸化剤ガスの流路(141c)を有するカソード側セパレータ(140、180)と、
アノード側電極の電解質側とは反対側に設けられ、アノード側電極に供給される燃料ガスの流路(153c)を有するアノード側セパレータ(150)と、
アノード側セパレータとカソード側セパレータの少なくとも一方のセパレータは、アノード側電極またはカソード側電極に対向する電極対向領域(144、154)において、複数の導電部(145)と、複数の導電部よりも高抵抗であって、複数の導電部のそれぞれを分け隔てる高抵抗部(146)とを有し、
少なくとも一方のセパレータは、金属材料からなる母材で構成されており、
複数の導電部は、母材で構成され、
高抵抗部は、母材の酸化物で構成されていることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明では、
電解質(110)と、電解質の両側に設けられたカソード側電極(120)およびアノード側電極(130)と、カソード側電極の電解質側とは反対側に設けられ、カソード側電極に供給される酸化剤ガスの流路(141c)を有するカソード側セパレータ(140)と、アノード側電極の電解質側とは反対側に設けられ、アノード側電極に供給される燃料ガスの流路(153c)を有するアノード側セパレータ(150)とを有するとともに、互いに積層された複数のセル(10a)と、
複数のセルとともに積層され、複数のセルと電気的に直列に接続された少なくとも1つ以上の電流センサ(13)とを備え、
1つの電流センサは、隣接するセルと接触する複数の電流測定部(13a)を有し、
複数のセルのそれぞれのアノード側セパレータとカソード側セパレータのうち電流センサに隣接するセパレータは、アノード側電極またはカソード側電極に対向する電極対向領域(144、154)において、複数の導電部(145)と、複数の導電部よりも高抵抗であって、複数の導電部のそれぞれを分け隔てる高抵抗部(146)とを有し、
複数の導電部のそれぞれは、複数の電流測定部のいずれか1つの電流測定部と電気的に接続されており、
電流センサに隣接するセパレータは、金属材料からなる母材で構成されており、
複数の導電部は、母材で構成され、
高抵抗部は、母材の酸化物で構成されていることを特徴としている。
請求項1、2に記載の発明によれば、セパレータの電極対向領域を複数の導電部に分割しているで、複数の導電部のそれぞれを流れる電流を測定することで、燃料電池の発電面内の電流分布を測定することができる。さらに、セパレータを構成する1つの部材の一部を酸化(化学変化)させて高抵抗部を形成しているので、2つの部材を接合して一体化してセパレータを形成する場合と比較して、熱応力によるクラックの発生を抑制できる。
よって、請求項1、2に記載の発明によれば、セパレータの耐久性が高い燃料電池を提供できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
第1実施形態における燃料電池システムの全体構成を示す図である。 第1実施形態における燃料電池の斜視図である。 図2中の電流センサの平面図である。 第1実施形態における第1セルと電流センサの断面図である。 第1実施形態における第1セルのカソード側セパレータの平面図である。 第1実施形態における第2セルと電流センサの断面図である。 第2実施形態における第1セルと電流センサの断面図である。 第3実施形態における第1セルと電流センサの断面図である。 第4実施形態における第1セルと電流センサの断面図である。 第4実施形態における電流センサの製造工程を示す断面図である。 第4実施形態における電流センサの製造工程を示す断面図である。 他の実施形態における第1セルのカソード側セパレータの平面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
まず、図1に示す本実施形態の燃料電池10を備える燃料電池システムについて説明する。この燃料電池システムは、電気自動車の一種である、いわゆる燃料電池車両に適用されており、図示しない車両走行用電動モータ、二次電池、車両用各種補機類等電気負荷に電力を供給するものである。
燃料電池10は、水素と酸素との電気化学反応を利用して電力を発生するものである。本実施形態では、燃料電池10として、固体高分子電解質型のものを採用している。
燃料電池10は、基本単位となる燃料電池セル10a(以下、単にセル10aと記載する。)が複数個、電気的に直列に接続されて構成されている。各セル10aでは、以下に示すように、水素と酸素とを電気化学反応させて、電気エネルギを出力する。
(負極側)H2→2H++2e−
(正極側)2H++1/2O2+2e−→H2O
燃料電池10から出力される電気エネルギは、燃料電池10の各セル10aから出力される電圧を検出するセルモニタ11、および、燃料電池10全体として出力される電流を検出する電流センサ12によって計測される。なお、セルモニタ11および電流センサ12の検出信号は、後述する制御装置50に入力されている。
また、燃料電池10の空気極(正極、カソード側電極)側には、酸化剤ガスである空気(酸素)を燃料電池10に供給するための空気供給配管20a、並びに、燃料電池10にて電気化学反応を終えた余剰空気および空気極で生成された生成水を燃料電池10から外気へ排出するための空気排出配管20bが接続されている。
空気供給配管20aの最上流部には、大気中から吸入した空気を燃料電池10に圧送するための空気ポンプ21が設けられ、空気排出配管20bには、燃料電池10内の空気の圧力を調整するための空気調圧弁23が設けられている。
さらに、空気供給配管20aおよび空気排出配管20bには、空気調圧弁23から流出した空気の有する湿度(水蒸気)を空気ポンプ21から圧送された空気へ移動させるための加湿器22が設けられている。この加湿器22は、燃料電池10へ供給される空気を加湿する機能を果たす。
燃料電池10の水素極(負極、アノード側電極)側には、燃料ガスである水素を燃料電池10に供給するための水素供給配管30a、水素極側に溜まった生成水を微量な水素とともに燃料電池10から外気へ排出するための水素排出配管30bが接続されている。さらに、水素供給配管30aおよび水素排出配管30bは、水素循環配管30cを介して接続されている。
水素供給配管30aの最上流部には、高圧水素が充填された高圧水素タンク31が設けられ、水素供給配管30aにおける高圧水素タンク31と燃料電池10との間には、燃料電池10に供給される水素の圧力を調整する水素調圧弁32が設けられている。
水素排出配管30bには、生成水を微量な水素とともに外気へ排出するために所定の時間間隔で開閉する電磁弁34が設けられている。なお、上述の電気化学反応では、水素極側において生成水は発生しないものの、水素極側には、酸素極側から各セル10aの電解質膜を透過した生成水が溜まるおそれがある。そこで、本実施形態では、水素排出配管30bおよび電磁弁34を設けている。
水素循環配管30cは、水素供給配管30aの水素調圧弁32下流側と水素排出配管30bの電磁弁34上流側とを接続するように設けられている。これにより、燃料電池10から流出した未反応の水素を、燃料電池10に循環させて再供給している。また、水素循環配管30cには、水素流路30内で水素を循環させるための水素ポンプ33が配置されている。
ところで、燃料電池10は発電効率を確保するために運転中一定温度(例えば80℃程度)に維持する必要がある。このため、燃料電池10には、燃料電池10を冷却するための冷却水回路40が接続されている。この冷却水回路40には、燃料電池10に冷却水(熱媒体)を循環させるウォータポンプ41、電動ファン42を備えたラジエータ(放熱器)43が設けられている。
さらに、冷却水回路40には、冷却水を、ラジエータ43を迂回するように流すバイパス流路44が設けられている。冷却水回路40とバイパス流路44との合流点には、バイパス流路44に流れる冷却水流量を調整するための流路切替弁45が設けられている。この流路切替弁45の弁開度が調整されることによって、冷却水回路40の冷却能力が調整される。
また、冷却水回路40の燃料電池10の出口側近傍には、燃料電池10から流出した冷却水の温度を検出する温度検出手段としての温度センサ46が設けられている。この温度センサ46により冷却水温度を検出することで、燃料電池10の温度を間接的に検出することができる。なお、この温度センサ46の検出信号も、制御装置50に入力される。
制御装置50は、入力信号に基づいて、燃料電池システムを構成する各種電気式アクチュエータの作動を制御するもので、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路にて構成されている。
具体的には、制御装置50の入力側には、上述のセルモニタ11、電流センサ12および温度センサ46の検出信号等の他に、後述する電流検出回路51から出力される電流信号が入力される。一方、出力側には、上述の空気ポンプ21、空気調圧弁23、水素調圧弁32、水素ポンプ33、電磁弁34、ウォータポンプ41、流路切替弁45等の各種電気式アクチュエータが接続されている。
図2に示すように、燃料電池10は、複数の電流センサ13を備えている。複数の電流センサ13は、燃料電池10の内部を流れる電流を測定するものであり、図1に示すように、電流検出回路51を介して、制御装置50に電気的に接続されている。
電流センサ13は、セル10aに隣接して配置されている。本実施形態では、複数の電流センサ13が複数のセル10aとともに積層されており、複数の電流センサ13および複数のセル10aは、電気的に直列に接続されている。複数の電流センサ13は、隣り合うセル10aの間に配置されているものと、積層された複数のセル10aのうち積層方向端部に位置するセル10aに隣接して配置されているものとがある。
図3に示すように、電流センサ13は、複数の電流測定部13aが一体に形成された板状部材13bによって構成されている。電流測定部13aは、複数のセル10aの積層方向に流れる電流を測定するためのものである。
電流測定部13aは、特開2012−248305号公報に記載のものと同様の構成である。すなわち、図4に示すように、電流測定部13aは、板状部材13bの両面に配置された一対の電極部13c、13dと、板状部材13bの内部に形成された図示しない抵抗体とを備えている。板状部材13bは絶縁体で構成され、一対の電極部13c、13dは導体で構成されている。抵抗体は、一対の電極部13c、13dと電気的に接続されている。なお、複数のセル10aの積層方向に流れる電流を測定できれば、電流測定部13aの構造は、上記した構造に限られず、他の構造であってもよい。
図3に示すように、複数の電流測定部13aは、電流センサ13の面方向にマトリックス状に配置されている。すなわち、複数の電流測定部13aは、電流センサ13の平面において、直交する二方向に格子状に並んで配置されている。これにより、電流センサ13をセル10aに隣接して配置したとき、複数の電流測定部13aがセル10aの面方向に複数配置されるので、電流センサ13によってセル10aの面内における電流分布を測定することができる。
電流センサ13の外周部には、複数のセル10aの積層方向に貫通する貫通孔が形成されている。これらの貫通孔は、複数のセル10aを積層した際に、複数のセル10aの積層方向に空気(Air)、冷却水(H2O)、水素(H2)が流れるマニホールド部を構成する。本実施形態では、電流センサ13の長手方向一端側の外周部に、空気供給マニホールド部14aと、冷却水供給マニホールド部15aと、水素供給マニホールド部16aが形成されている。電流センサ13の長手方向他端側の外周部に、空気排出マニホールド部14bと、冷却水排出マニホールド部15bと、水素排出マニホールド部16bが形成されている。
電流検出回路51は、複数の電流測定部13aの出力信号からセル10aの積層方向に流れる電流を演算処理して、電流信号を制御装置50へ出力する信号処理回路である。具体的には、図示しない電圧センサで検出した各電流測定部13aの一対の電極部13c、13dの電位差と、各電流測定部13aの一対の電極部13c、13dの間の電流経路の抵抗値とを用いて演算処理する。これにより、セル10aの各電流測定部13aに対応する部位あたりのセル10aの積層方向に流れる電流値を演算する。
制御装置50では、電流検出回路51によって得た各電流測定部13aの電流値に基づいて、各セル10aの面内における電流分布を検出する。そして、制御装置50は、検出された電流分布に基づいて燃料電池10の発電状態を推定し、空気供給量および供給圧、水素供給圧、冷却水循環量の制御等を行う。これにより、燃料電池システムの効率および信頼性を向上させている。
なお、ここでは、セル10aの面内における直流電流の分布を検出したが、セル10aの面内における交流電流の分布を検出して、セル10aの面内におけるインピーダンス分布を検出するようにしてもよい。この場合、交流電圧印加手段を用いて、交流電圧を燃料電池10に印加する。燃料電池10に交流電圧を印加している際に、セルモニタ11と電流検出回路51から入力された電流分布を測定する。そして、セルモニタ11で測定した電圧値の変化と電流検出回路51から入力された電流分布の変化に基づいて、演算により各セル10aの交流インピーダンスを測定することができる。
図2に示すように、複数のセル10aは、カソード側セパレータが電流センサ13に隣接する第1セル10a1と、アノード側セパレータが電流センサ13に隣接する第2セル10a2と、電流センサ13に隣接しない(すなわち、電流センサ13から離れている)第3セル10a3とを有している。以下、第1セル10a1について、図4、5を用いて説明する。なお、図4は、図5中のA−A線断面位置に相当する第1セル10a1の断面図である。
図4に示すように、第1セル10a1は、電解質膜110と、カソード側電極120(酸素極または酸化剤極ともいう)と、アノード側電極130(水素極または燃料極ともいう)と、カソード側セパレータ140と、アノード側セパレータ150とを備える。カソード側電極120は、図示しないが、電解質膜側の触媒層と、ガス拡散層とを有する。アノード側電極130は、図示しないが、電解質膜側の触媒層と、ガス拡散層とを有する。本実施形態では、電解質膜110と両電極120、130の構造体として、電解質膜と触媒層、ガス拡散層が一体化された膜電極ガス拡散層接合体(MEGA)を用いている。
カソード側セパレータ140およびアノード側セパレータ150は、隣り合うセル10a同士を電気的に接続するとともに、隣り合うセル10aの一方のセル10aを流れる反応ガス(水素または空気)が他方のセル10aへ流入することを遮断するものである。
図5に示すように、カソード側セパレータ140の外周部には、複数のセル10aの積層方向に貫通する貫通孔が形成されている。これらの貫通孔は、複数のセル10aを積層した際に、複数のセル10aの積層方向に空気(Air)、冷却水(H2O)、水素(H2)が流れるマニホールド部を構成する。本実施形態では、カソード側セパレータ140の長手方向一端側の外周部に、空気供給マニホールド部141aと、冷却水供給マニホールド部142aと、水素供給マニホールド部143aが形成されている。カソード側セパレータ140の長手方向他端側の外周部に、空気排出マニホールド部141bと、冷却水排出マニホールド部142bと、水素排出マニホールド部143bが形成されている。
カソード側セパレータ140のカソード側電極120に対向する面であって、カソード側電極120に対向する電極対向領域144には、複数のセル10aの積層方向に対して直交する方向に空気が流れる空気流路(酸化剤ガス流路)141cが設けられている。空気流路141cは、空気供給マニホールド部141aから空気排出マニホールド部141bの間において、複数の直線状の流路形状となっている。
また、図4に示すように、カソード側セパレータ140のカソード側電極120側とは反対側の面には、冷却水が流れる冷却水流路142cが設けられている。
図示しないが、アノード側セパレータ150の外周部にも、カソード側セパレータ140と同様に、各マニホールド部が形成されている。図4に示すように、アノード側セパレータ150のアノード側電極130に対向する面には、水素が流れる水素流路(燃料ガス流路)153cが設けられている。水素流路153cは、空気流路141cと同様に、水素供給マニホールド部から水素排出マニホールド部の間において、複数の直線状の流路形状となっている。また、アノード側セパレータ150のアノード側電極130側とは反対側の面には、カソード側セパレータ140の冷却水流路142cと同様に、冷却水流路152cが設けられている。
図4に示すように、第1セル10a1のカソード側セパレータ140の電極対向領域144と、電流センサ13の複数の電極部13cとが接触している。カソード側セパレータ140の電極対向領域144は、複数の導電部145と、複数の導電部145よりも高抵抗であって、複数の導電部145のそれぞれを区画する高抵抗部146とを有している。高抵抗部146は、隣り合う2つの電極部13c同士を構造的につなげる部位に形成されている。
本実施形態では、図5に示すように、複数の導電部145の数は、電流センサ13の一面側に配置された複数の電極部13cの数と同じであり、複数の導電部145は、電流センサ13の複数の電極部13cと同様に、マトリックス状に配置されている。すなわち、複数の導電部145は、複数の直線状の空気流路141cに平行な方向と垂直な方向のそれぞれに並んで配置されている。そして、複数の導電部145のそれぞれは、電流センサ13の複数の電極部13cのうち複数の導電部145のそれぞれと対向する電極部13cと接触している。すなわち、複数の導電部145のいずれか1つは、電流センサ13の複数の電極部13cのいずれか1つと電気的に接続されている。このため、複数のセル10aの積層方向に電流が流れるとき、1つの導電部145を流れる電流が、対向する1つの電極部13cに流入するようになっている。
これにより、セル10a1の局所的な各領域のそれぞれから複数の電流測定部13aへ電流が流れるときの電流の回り込みを抑制できる。すなわち、セル10aの積層方向に電流が流れるときに、セル10a1の一部の局所的な領域から流出の電流が、1つの電流測定部13aに向かう流れと、セパレータ140内をセル10a1の積層方向に直交する方向に流れて隣りの電流測定部13aに向かう流れに分かれることを抑制できる。
本実施形態では、図4に示すように、カソード側セパレータ140の電極対向領域144は、断面が波形状であり、カソード側セパレータ140の両面のそれぞれに凹凸形状を有している。このため、カソード側セパレータ140の電極対向領域144は、カソード側電極120に接触する第1接触部144aと、電流センサ13の電極部13cに接触する第2接触部144bと、カソード側電極120と電極部13cのどちらにも接触せず、第1接触部144aと第2接触部144bとを連結する連結部144cとを有している。高抵抗部146は、複数の直線状の空気流路141cに平行な方向に延びている高抵抗部146aと、複数の直線状の空気流路141cに垂直な方向に延びている高抵抗部146bとを有している(図5参照)。複数の直線状の空気流路141cに平行な方向に延びている高抵抗部146aは、連結部144cに形成されている。また、高抵抗部146は、図5に示すように、複数の直線状の空気流路141cの全てを囲む枠状の高抵抗部146cを有している。なお、各形状の高抵抗部146a、146b、146cは、本実施形態では、つながっているが、つながっていなくてもよい。要するに、高抵抗部146は、1つであっても複数に分けられていてもよい。
カソード側セパレータ140は、一枚の板状の金属材料からなる母材をプレス成型して製造されるものである。プレス成型によってカソード側セパレータ140の両面に凹凸形状が形成されている。カソード側セパレータ140の一方の片面に形成された凹凸形状によって空気流路141cが構成されている。カソード側セパレータ140の他方の片面に形成された凹凸形状によって冷却水流路142cが構成されている。
そして、高抵抗部146は、プレス成型された母材の一部を酸化処理して形成されたものであり、母材の酸化物、すなわち、母材に含まれる金属元素の酸化物で構成されている。このため、高抵抗部146は、導電部145との間に接合面がなく、導電部145と連続した一体構造を有する。高抵抗部146を形成するための酸化処理としては、酸素雰囲気下で加熱する熱酸化処理を採用することができる。
本実施形態では、Tiからなる金属板をプレス成型してセパレータ140を製造する。そして、プレス成型した金属板のうち高抵抗部146の形成予定領域に対して、酸素雰囲気下で半導体レーザを用いて局所的に加熱する。このとき、金属板の厚さ方向全域が酸化されるように、加熱条件を設定する。これにより、セパレータ140にTiOで構成された高抵抗部146を形成する。
なお、高抵抗部146を形成するための酸化処理としては、電解液中で電解をかける陽極酸化処理を採用してもよい。ただし、金属板に対して陽極酸化処理を行った場合、金属板の表面に酸化被膜が形成される。このため、陽極酸化処理を採用する場合では、隣り合う導電部145の間の電流流れを抑制できるように、カソード側電極120に接触する第1接触部144aの表面や、電流センサ13の電極部13cに接触する第2接触部144bの表面に、高抵抗部146を形成する。このようにしても、セル10a1の局所的な各領域のそれぞれから複数の電流測定部13aへ電流が流れるときの電流の回り込みを抑制できる。この場合も、図5に示すように、高抵抗部146は、カソード側セパレータ140の平面レイアウト上で、複数の導電部145のそれぞれを分け隔てる位置に形成されることになる。
アノード側セパレータ150も、高抵抗部146の形成を除き、カソード側セパレータ140と同様に、一枚の板状の金属材料からなる母材をプレス成型して製造される。
次に、第2セル10a2について、図6を用いて説明する。なお、図6は、第2セル10a2の断面図であり、図4に対応している。
第2セル10a2は、電流センサ13に隣接するアノード側セパレータ150に高抵抗部156が形成され、カソード側セパレータ140に高抵抗部146が形成されていない点が、第1セル10a1と異なるものであり、その他の構成は、第1セル10a1と同じである。
すなわち、第2セル10a2のアノード側セパレータ150は、アノード側電極130に対向する電極対向領域154において、複数の導電部155と、高抵抗部156とを有している。電極対向領域154、導電部155および高抵抗部156は、それぞれ、第1セル10a1のカソード側セパレータ140における電極対向領域144、導電部145および高抵抗部146に対応するものである。
第2セル10a2は、複数のセル10aの積層方向の電流流れにおいて、電流センサ13の下流側に位置している。このため、第2セル10a2においては、電流センサ13から第2セル10a2に流れる電流におけるセルの面方向への電流の回り込みを抑制できる。
複数のセル10aのうち第3セル10a3は、基本的に、第1セル10a1と同じ構造である。ただし、第3セル10a3のカソード側セパレータ140は、第1セル10a1のカソード側セパレータ140と同じ形状であるが、高抵抗部146を有していない点が相違する。
上述の通り、本実施形態では、第1セル10a1において、カソード側セパレータ140の電極対向領域144は、複数の導電部145と、複数の導電部145のそれぞれを分け隔てる高抵抗部146とを有している。これによれば、カソード側セパレータ140の電極対向領域144を複数の導電部145に分割しているので、セル10aの面内における電流分布を測定することができる。なお、「複数の導電部145のそれぞれを分け隔てる」とは、少なくとも隣り合う導電部145の間の電流流れを抑制できる程度に、複数の導電部145が分け隔てられていることを意味し、複数の導電部145のそれぞれが完全に絶縁分離されていることを意味するものではない。
さらに、本実施形態では、第1セル10a1のカソード側セパレータ140を、一枚の板状の金属材料からなる母材を用いて形成するとともに、高抵抗部146を、母材の一部に対する酸化処理によって形成している。このため、高抵抗部146は、母材に含まれる金属元素の酸化物で構成されている。これによれば、カソード側セパレータ140を構成する1つの部材の一部を酸化(化学変化)させて高抵抗部146を形成しているので、2つの部材を接合して一体化してセパレータを形成する場合と比較して、熱応力によるクラックの発生を抑制できる。
また、本実施形態では、第2セル10a2のアノード側セパレータ150においても、電極対向領域154を高抵抗部156によって複数の導電部155に分割している。そして、第2セル10a2の高抵抗部156も、アノード側セパレータ150を構成する母材の一部を酸化処理して形成されるものである。したがって、第2セル10a2のアノード側セパレータ150においても、第1セル10a1のカソード側セパレータ140と同様のことが言える。
よって、本実施形態によれば、上記した特許文献1の燃料電池と比較して、第1セル10a1のカソード側セパレータ140および第2セル10a2のアノード側セパレータ150の耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態では、一枚の板状の金属材料からなる母材をプレス成型するとともに、母材の一部を酸化処理することによって、第1セル10a1の高抵抗部146を有するカソード側セパレータ140を製造している。第2セル10a2のアノード側セパレータ150についても同様である。このため、本実施形態によれば、導電性材料と非導電性材料の2つの部材を一体化して、高抵抗部を有するセパレータを形成する場合における2つの部材を一体化するという工程の複雑さを解消することができる。
また、本実施形態では、第1セル10a1のカソード側セパレータ140は、第3セル10a3のカソード側セパレータと同じ形状のセパレータを用いて構成されている。第2セル10a2のアノード側セパレータ150についても同様である。これにより、第1セル10a1のカソード側セパレータ140および第2セル10a2のアノード側セパレータ150を、第3セル10a3のセパレータとは異なる形状のもので構成する場合と比較して、燃料電池10の生産性を高めることができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、セパレータが表面に張り付けられていない電流センサ13を、複数のセル10aと積層していたが、本実施形態では、図7に示すように、セパレータ160、170が表面に予め張り付けられた電流センサ13を、複数のセル10aと積層している。セパレータ160は、第1実施形態のカソード側セパレータ140と同じ形状であり、セパレータ170は、第1実施形態のアノード側セパレータ150と同じ形状である。
本実施形態では、セパレータ140とセパレータ170の2枚のセパレータが、重ね合わされており、第1セル10a1のカソード側セパレータ180を構成している。
本実施形態においても、第1セル10a1のカソード側セパレータ180は、電極対向領域144が、第1実施形態のカソード側セパレータ140と同様に、高抵抗部146によって、複数の導電部145に区画されている。このため、第1実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、第1セル10a1のカソード側セパレータ180は、電流センサ13に隣接していないセパレータと同一形状のセパレータを用いて構成されている。これにより、燃料電池10の生産性を高めることができる。なお、本実施形態では、第1セル10a1のカソード側セパレータについて説明したが、同様のことが、第2セル10a2のアノード側セパレータについても言える。
また、本実施形態では、電流センサ13のうち電極部13c、13dは、対向するセパレータ170、160に対して、接合されておらず、単に接触している。電流センサ13のうち電極部13c、13d以外の部分は、接着剤を介して、対向するセパレータ170、160に接合されている。特に、電流センサ13のうち各マニホールド部14a、14b、15a、15b、16a、16bの周囲の部分が、接着剤を介して、対向するセパレータ170、160に接合されている。これにより、ガス漏れが防止されている。
(第3実施形態)
図8に示すように、本実施形態では、第2実施形態と同様に、セパレータ160、170が表面に予め張り付けられた電流センサ13を、複数のセル10aと積層している。このため、セパレータ140とセパレータ170の2枚のセパレータが、重ね合わされており、電流センサ13に隣接するカソード側セパレータ180を構成している。セパレータ170が第1セパレータを構成しており、セパレータ140が第1セパレータよりも電流センサから離れた側に位置する第2セパレータを構成している。
さらに、本実施形態では、下記の通り、セパレータ170のうちガス流路として使用されない空間に、導電性材料が配置されている。
セパレータ170は、アノード側セパレータ150と同様に、凹凸形状を有している。セパレータ170は、セパレータ140との間に冷却水流路142cを形成している。セパレータ170は、電流センサ13との間に複数の空間171を形成している。したがって、セパレータ170は、冷却水流路142cを流れる冷却水と、セパレータ170と電流センサ13の間の複数の空間171とを隔てている。複数の空間171には、1つの電極部13cのみに面する空間172と、2つの電極部13cに面する空間173とが含まれる。空間172は、セパレータ170と1つの電極部13cとによって囲まれた空間である。この空間172は、水素流路153cと同じ形状の空間であるが、水素流路として使用されない空間である。
そこで、本実施形態では、この空間172に、導電性材料として、導電性ペーストが固化された固化物174が配置されている。導電性ペーストは、導電性粉末が溶媒に溶解または分散されたものである。したがって、導電性ペーストの固化物174は、導電性粉末の集合体である。導電性粉末としては、銅や銀などの金属粉末が挙げられる。導電性粉末の形状は、球状、棒状等のいずれであってもよい。導電性粉末の大きさは、いずれの大きさであってもよい。溶媒としては、有機溶媒、合成樹脂、水などが挙げられる。セパレータ160、170が一体化された電流センサ13の製造の際に、空間172に導電性ペーストを流し込んだ後、導電性ペーストを固化させる。これにより、導電性ペーストの固化物174が形成される。
本実施形態によれば、空間172に導電性材料が配置されているので、カソード側セパレータ180における電流測定部13aにつながる電流経路を拡大できる。これにより、電流測定部13aにつながる電流経路の抵抗を低減でき、電流センサ13による電流測定の精度を向上できる。
なお、本実施形態では、導電性ペーストを固化させたが、導電性を有していれば、導電性ペーストを固化させなくてもよい。また、導電性材料としては、導電性ペースト以外のものを用いてもよい。導電性材料は、セパレータのうち1つの電極部13cに対して空間172を挟んで対向する部分と、1つの電極部13cとを電気的に接続した構造となっていればよい。
また、空間172に導電性材料が密な状態で配置されている場合、空間172の内部の熱容量が大きくなる。一方、空間172に導電性材料が疎な状態で配置されている場合、空間172の内部の電気抵抗が大きくなる。このため、空間172の内部の熱容量および電気抵抗が所望の大きさとなるように、導電性材料を選択することが好ましい。例えば、熱容量を小さく抑えたい場合、導電性材料として、導電性発泡体や導電性クッション材と呼ばれる空隙を有する構造体を用いることが好ましい。
また、本実施形態では、電流センサ13に貼り付けられたセパレータ160、170のうちセパレータ170において、セパレータ170と1つの電極部13cとによって囲まれた空間172に導電性材料を配置したが、セパレータ160と1つの電極部13dとによって囲まれた空間に導電性材料を配置してもよい。
(第4実施形態)
図9に示すように、本実施形態では、セパレータ160、170が表面に予め張り付けられた電流センサ13において、セパレータ170と複数の電極部13cとが、低融点金属材料191を介して接合されている。換言すると、電流センサ13に隣接するカソード側セパレータ180と複数の電極部13cとが、低融点金属材料191を介して接合されている。また、セパレータ160、170が表面に予め張り付けられた電流センサ13において、セパレータ160と複数の電極部13dとが、低融点金属材料192を介して接合されている。
低融点金属材料191、192は、セパレータ160、170を構成する母材および電極部13c、13dを構成する金属材料よりも融点が低い金属材料である。例えば、母材としてはチタンが用いられ、電極部13c、13dを構成する金属材料としては銅が用いられ、低融点金属材料191、192としては半田が用いられる。
次に、セパレータ160、170と複数の電極部13c、13dとの接合方法について説明する。
図10に示すように、ペースト状または溶融された低融点金属材料191、192を、複数の電極部13c、13dの表面に塗布する。これにより、複数の電極部13c、13dの表面に低融点金属材料191、192を設置する。
続いて、図11に示すように、複数の電極部13c、13dの表面に低融点金属材料191、192を設置した状態で、電流センサ13にセパレータ160、170を組み付ける。このとき、図示しないが、電流センサ13のうち少なくとも各マニホールド部14a、14b、15a、15b、16a、16bの周囲の部分は、対向するセパレータ170、160と接着剤で接着される。
そして、電流センサ13とセパレータ160、170との間の空間に熱風を流すことで、低融点金属材料191、192を加熱して溶融させる。その後、低融点金属材料191、192を冷却して固化させる。これにより、セパレータ160、170と複数の電極部13c、13dとが、低融点金属材料191、192を介して接合される。その後、図2、9に示すように、複数のセル10と、電流センサ13とが積層される。
本実施形態では、電極部13c、13dの表面に設置された低融点金属材料191、192が溶融されることにより、セパレータ160、170と電極部13c、13dとが低融点金属材料191、192を介して金属的に接合されている。これによれば、セパレータ160、170と電極部13c、13dとが単に接触している場合と比較して、1つの電極部13c、13dにおけるセパレータ160、170との接触抵抗を下げることができる。また、複数の電極部13c、13dのそれぞれにおけるセパレータ160、170との接触抵抗のばらつきを低減できる。
なお、本実施形態では、電流センサ13とセパレータ160、170との間の空間に熱風を流すことで、低融点金属材料191、192を加熱したが、他の加熱方法を採用してもよい。例えば、セパレータ160、170の電流センサ13側とは反対側の面に、熱風を当ててもよい。また、セパレータ160、170の電流センサ13側とは反対側の面に、平板形状の加熱板を当てて、加熱プレスしてもよい。また、セパレータ160、170の電流センサ13側とは反対側の面に、セパレータ160、170の電流センサ13側とは反対側の面に沿う凹凸形状を有する加熱板を当てて、加熱プレスしてもよい。
また、本実施形態では、セパレータ170とセパレータ160の両方が、低融点金属材料を介して複数の電極部に接合されていたが、セパレータ170とセパレータ160のうちセパレータ170のみが低融点金属材料を介して複数の電極部に接合されていてもよい。
また、本実施形態のセパレータ160、170と複数の電極部13c、13dとの接触構造を、第1実施形態のセパレータ140と複数の電極部13cとの接触構造に適用してもよい。すなわち、第1実施形態のセパレータ140と複数の電極部13cとを、低融点金属材料を介して接合してもよい。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、下記のように、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
(1)第1実施形態では、カソード側セパレータ140の空気流路141cは、空気供給マニホールド部141aから空気排出マニホールド部141bの間において、複数の直線状の流路形状となっていたが、図12に示すように、サーペンタイン状の流路形状となっていてもよい。アノード側セパレータ150の水素流路153cについても同様である。
(2)第1セル10a1のカソード側セパレータ140、180の断面形状は、図4、7に示す形状に限られず、他の形状であってもよい。第2セル10a2のアノード側セパレータ150の断面形状についても同様である。
(3)第1実施形態では、第1セル10a1、第2セル10a2のように、1つのセル10aにおいて、カソード側セパレータ140とアノード側セパレータ150の一方に、高抵抗部146、156を形成したが、1つのセル10aの両側に電流センサ13が配置される場合では、1つのセル10aにおいて、カソード側セパレータ140とアノード側セパレータ150の両方に、高抵抗部146、156を形成してもよい。
(4)第1実施形態の燃料電池10は、電流センサ13を複数備えていたが、電流センサ13の数は1つでもよい。本発明の燃料電池においては、少なくとも1つ以上の電流センサ13を備えていればよい。
(5)上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
10 燃料電池
10a セル
10a1 第1セル
10a2 第2セル
110 電解質膜
120 カソード側電極
130 アノード側電極
140 カソード側セパレータ
144 電極対向領域
145 導電部
146 高抵抗部
150 アノード側セパレータ
180 カソード側セパレータ

Claims (5)

  1. 電解質(110)と、
    前記電解質の両側に設けられたカソード側電極(120)およびアノード側電極(130)と、
    前記カソード側電極の前記電解質側とは反対側に設けられ、前記カソード側電極に供給される酸化剤ガスの流路(141c)を有するカソード側セパレータ(140、180)と、
    前記アノード側電極の前記電解質側とは反対側に設けられ、前記アノード側電極に供給される燃料ガスの流路(153c)を有するアノード側セパレータ(150)と、
    前記アノード側セパレータと前記カソード側セパレータの少なくとも一方のセパレータは、前記アノード側電極または前記カソード側電極に対向する電極対向領域(144、154)において、複数の導電部(145)と、前記複数の導電部よりも高抵抗であって、前記複数の導電部のそれぞれを分け隔てる高抵抗部(146)とを有し、
    前記少なくとも一方のセパレータは、金属材料からなる母材で構成されており、
    前記複数の導電部は、前記母材で構成され、
    前記高抵抗部は、前記母材の酸化物で構成されていることを特徴とする燃料電池。
  2. 電解質(110)と、前記電解質の両側に設けられたカソード側電極(120)およびアノード側電極(130)と、前記カソード側電極の前記電解質側とは反対側に設けられ、前記カソード側電極に供給される酸化剤ガスの流路(141c)を有するカソード側セパレータ(140、180)と、前記アノード側電極の前記電解質側とは反対側に設けられ、前記アノード側電極に供給される燃料ガスの流路(153c)を有するアノード側セパレータ(150)とを有するとともに、互いに積層された複数のセル(10a)と、
    前記複数のセルとともに積層され、前記複数のセルと電気的に直列に接続された少なくとも1つ以上の電流センサ(13)とを備え、
    1つの前記電流センサは、隣接する前記セルと接触する複数の電流測定部(13a)を有し、
    前記複数のセルのそれぞれの前記アノード側セパレータと前記カソード側セパレータのうち前記電流センサに隣接するセパレータは、前記アノード側電極または前記カソード側電極に対向する電極対向領域(144、154)において、複数の導電部(145)と、前記複数の導電部よりも高抵抗であって、前記複数の導電部のそれぞれを分け隔てる高抵抗部(146)とを有し、
    前記複数の導電部のそれぞれは、前記複数の電流測定部のいずれか1つの前記電流測定部と電気的に接続されており、
    前記電流センサに隣接するセパレータは、金属材料からなる母材で構成されており、
    前記複数の導電部は、前記母材で構成され、
    前記高抵抗部は、前記母材の酸化物で構成されていることを特徴とする燃料電池。
  3. 前記電流センサに隣接する前記セパレータは、前記複数のセルのそれぞれの前記アノード側セパレータと前記カソード側セパレータのうち前記電流センサに隣接していないセパレータと同一形状のセパレータを用いて構成されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池。
  4. 前記電流センサに隣接するセパレータ(180)は、第1セパレータ(170)と、前記第1セパレータよりも前記電流センサから離れた側に位置する第2セパレータ(140)とが、重ね合わされており、
    前記第1セパレータと1つの前記電流測定部とによって囲まれた空間(172)が形成されており、
    前記空間に、導電性材料(174)が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池。
  5. 前記電流測定部は、金属材料で構成された電極部(13c)を有し、
    前記電流センサに隣接する前記セパレータ(180)は、前記電極部を構成する金属材料および前記母材よりも融点が低い低融点金属材料(191)を介して、前記電極部と接合されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の燃料電池。
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