JP7174680B2 - セパレータ、発電セル、燃料電池スタック及び液体検出装置 - Google Patents

セパレータ、発電セル、燃料電池スタック及び液体検出装置 Download PDF

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Description

本発明は、第1のガスと第2のガスとを化学反応させることにより発電を行う発電セルにおいて電解質膜・電極構造体に積層されるセパレータ、該セパレータを有する発電セル、該セパレータを有する燃料電池スタック、及び、該セパレータを有する液体検出装置に関する。
一般的に、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。燃料電池は、固体高分子電解質膜の一方の面にアノード電極が、前記固体高分子電解質膜の他方の面にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を備える。電解質膜・電極構造体は、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持されることにより、発電セル(単位燃料電池)が構成されている。
発電セルには、一方の反応ガス流路として、電解質膜・電極構造体に沿って燃料ガスを流す燃料ガス流路が形成されている。発電セルには、他方の反応ガス流路として、電解質膜・電極構造体に沿って酸化剤ガスを流す酸化剤ガス流路が形成されている。発電セルは、所定の数だけ積層されることにより、例えば、車載用の燃料電池スタックとして使用されている(例えば、下記特許文献1)。
特開2010-021096号公報
発電セルでは、発電反応に伴って水が生成され、また、反応ガス中の蒸気が凝縮して凝縮水が生成される。反応ガス流路での液体の水の滞留は様々な問題を惹き起こす。例えば、このような水は反応ガス流路のガス流れを悪化させ発電安定性を低下させる要因となり得る。また、氷点下では、反応ガス流路内で水が凍結し、燃料電池スタックの起動の障害となり得る。反応ガス流路に滞留する液水の有無を検出することができれば、適切なタイミングで必要に応じて液水排出のための何らかの措置を講じることが可能となる。
本発明は、発電セルの反応ガス流路における液体の水の有無を検出することが可能なセパレータ、発電セル、燃料電池スタック及び液体検出装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様のセパレータは、第1のガスと第2のガスとを化学反応させることにより発電を行う発電セルにおいて電解質膜・電極構造体に積層されるセパレータであって、前記第1のガスが流通する第1の流路を備える第1の面と、前記第1の流路に備えられ、流路方向に離間して配置された2つを1つの組とする少なくとも1組の第1の電極部と、を有する。
本発明の第2の態様の発電セルは、電解質膜・電極構造体と、前記電解質膜・電極構造体に積層された上記第1の態様のセパレータと、を有する。
本発明の第3の態様の燃料電池スタックは、電解質膜・電極構造体と、前記電解質膜・電極構造体に積層された上記第1の態様のセパレータと、を有する。
本発明の第4の態様の液体検出装置は、上記第1の態様のセパレータと、前記少なくとも1組の第1の電極部の間が通電したときに、前記第1の流路内に液体状の水があると判定する液体判定部と、を有する。
本発明の第5の態様の液体検出装置は、上記第1の態様のセパレータと、前記少なくとも1組の第1の電極部の間が通電したときに、前記第1の流路内に液体状の水があると判定し、且つ、前記少なくとも1組の第2の電極部の間が通電したときに、前記第2の流路内に液体状の水があると判定する液体判定部と、を有する。
本発明により、発電セルの反応ガス流路における液体の水の有無を検出することができる。
発電セルユニットの分解斜視図である。 燃料電池スタックの模式図である。 Bセパレータのアノード面の部分拡大図である。 Bセパレータのカソード面の部分拡大図である。 液体検出装置の模式図である。 Bセパレータのアノード面を示す図である。 Bセパレータのカソード面を示す図である。 図3及び図4におけるVIII-VIII断面図である。 図3におけるIX-IX断面図である。 図4におけるX-X断面図である。 Bセパレータの製造方法について説明する図である。 Bセパレータの製造方法について説明する図である。 Bセパレータの製造方法について説明する図である。 Bセパレータの製造方法について説明する図である。 Bセパレータの製造方法について説明する図である。
〔第1実施形態〕
図1は、発電セルユニット10の分解斜視図である。発電セルユニット10は、第1発電セル12aと第2発電セル12bとを有している。第1発電セル12aは、金属により形成されたAセパレータ14a、樹脂フィルム16に貼着された電解質膜・電極構造体(以下、A-MEA)18a、金属及びカーボンにより形成されたBセパレータ14bを有している。第2発電セル12bは、第1発電セル12aと共用のBセパレータ14b、樹脂フィルム20に貼着された電解質膜・電極構造体(以下、B-MEA)18b、金属により形成されたCセパレータ14cを有している。
図2は、燃料電池スタック22の模式図である。第1発電セル12aと第2発電セル12bを1組とする発電セルユニット10が複数組積層されるとともに、積層方向に締結荷重(圧縮荷重)が付与されて、燃料電池スタック22が構成される。燃料電池スタック22は、例えば、図示しない燃料電池電気自動車に搭載される。
Aセパレータ14a及びCセパレータ14cは、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属薄板をプレス成形して形成される。一の発電セルユニット10の第1発電セル12aのAセパレータ14aと、一の発電セルユニット10と隣接する他の発電セルユニット10の第2発電セル12bのCセパレータ14cとは、外周を溶接、ろう付け、かしめ等により一体に接合される。なお、Bセパレータ14bの製造に関しては、後に詳述する。
Aセパレータ14aの一方の面である冷却面14a1(Z軸方向負側の面)には、冷却媒体が流通する冷却媒体流路24aが複数本形成されている。冷却媒体は、例えば、水である。なお、冷却媒体は、エチレングリコール、オイル等であってもよい。冷却媒体流路24aは、Aセパレータ14aの長手方向(X軸方向)に対して蛇行する波形状に形成されている。Aセパレータ14aの他方の面であるカソード面14a2(Z軸方向正側の面)には、酸化剤ガスが流通する酸化剤ガス流路26aが複数本形成されている。酸化剤ガスは、例えば、酸素含有ガスである。酸化剤ガス流路26aは、Aセパレータ14aの長手方向(X軸方向)に対して蛇行する波形状に形成されている。
Bセパレータ14bの一方の面であるアノード面14b1(Z軸方向負側の面)には、燃料ガスが流通する燃料ガス流路28bが複数本形成されている。燃料ガスは、例えば、水素含有ガスである。燃料ガス流路28bは、Bセパレータ14bの長手方向(X軸方向)に対して蛇行する波形状に形成されている。Bセパレータ14bの他方の面であるカソード面14b2(Z軸方向正側の面)には、酸化剤ガスが流通する酸化剤ガス流路26bが複数本形成されている。酸化剤ガス流路26bは、Bセパレータ14bの長手方向(X軸方向)に対して蛇行する波形状に形成されている。
Cセパレータ14cの一方の面であるアノード面14c1(Z軸方向負側の面)には、燃料ガスが流通する燃料ガス流路28cが複数本形成されている。燃料ガス流路28cは、Cセパレータ14cの長手方向(X軸方向)に対して蛇行する波形状に形成されている。Cセパレータ14cの他方の面である冷却面14c2(Z軸方向正側の面)には、冷却媒体が流通する冷却媒体流路24cが複数本形成されている。冷却媒体流路24cは、Cセパレータ14cの長手方向(X軸方向)に対して蛇行する波形状に形成されている。
発電セルユニット10の長手方向(X軸方向)の一端縁部(X軸方向負側の縁部)には、隣接する他の発電セルユニット10と積層方向に連通する、燃料ガス入口連通孔28i、冷却媒体出口連通孔24o及び酸化剤ガス出口連通孔26oが形成されている。燃料ガス入口連通孔28i、冷却媒体出口連通孔24o及び酸化剤ガス出口連通孔26oは、Y軸方向に並んで配置されている。
発電セルユニット10の長手方向(X軸方向)の他端縁部(X軸方向正側の縁部)には、隣接する発電セルユニット10と積層方向に連通する、酸化剤ガス入口連通孔26i、冷却媒体入口連通孔24i及び燃料ガス出口連通孔28oが形成されている。酸化剤ガス入口連通孔26i、冷却媒体入口連通孔24i及び燃料ガス出口連通孔28oは、Y軸方向に並んで配置されている。
燃料ガス入口連通孔28iは、Bセパレータ14bの燃料ガス流路28b、及び、Cセパレータ14cの燃料ガス流路28cに燃料ガスを供給し、燃料ガス出口連通孔28oは、Bセパレータ14bの燃料ガス流路28b、及び、Cセパレータ14cの燃料ガス流路28cを通過した燃料ガスを排出する。
酸化剤ガス入口連通孔26iは、Aセパレータ14aの酸化剤ガス流路26a、及び、Bセパレータ14bの酸化剤ガス流路26bに酸化剤ガスを供給し、酸化剤ガス出口連通孔26oは、Aセパレータ14aの酸化剤ガス流路26a、及び、Bセパレータ14bの酸化剤ガス流路26bを通過した酸化剤ガスを排出する。
冷却媒体入口連通孔24iは、Aセパレータ14aの冷却媒体流路24a、及び、Cセパレータ14cの冷却媒体流路24cに冷却媒体を供給し、冷却媒体出口連通孔24oは、Aセパレータ14aの冷却媒体流路24a、及び、Cセパレータ14cの冷却媒体流路24cを通過した冷却媒体を排出する。
なお、燃料ガス入口連通孔28i、燃料ガス出口連通孔28o、酸化剤ガス入口連通孔26i、酸化剤ガス出口連通孔26o、冷却媒体入口連通孔24i及び冷却媒体出口連通孔24oの配置は、本実施形態に限定されるものではなく、要求される仕様に応じて、適宜設定すればよい。
図2に示すように、A-MEA18a及びB-MEA18bは、それぞれ電解質膜30と、電解質膜30を挟持するアノード電極32及びカソード電極34を有している。電解質膜30は、例えば、固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)である。固体高分子電解質膜は、例えば、水分を含んだパーフルオロスルホン酸の薄膜である。電解質膜30は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質を使用することができる。
上記のように構成された発電セルユニット10では、以下のようにして発電がおこなわれる。
図1に示すように、水素含有ガス等の燃料ガスが燃料ガス入口連通孔28iに供給され、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが酸化剤ガス入口連通孔26iに供給されるとともに、水等の冷却媒体が冷却媒体入口連通孔24iに供給される。
燃料ガスは、Bセパレータ14bの燃料ガス流路28b、及び、Cセパレータ14cの燃料ガス流路28c内をX軸方向負側から正側に向かって移動し、A-MEA18a及びB-MEA18bのアノード電極32に供給される。
酸化剤ガスは、Aセパレータ14aの酸化剤ガス流路26a、及び、Bセパレータ14bの酸化剤ガス流路26b内をX軸方向正側から負側に向かって移動し、A-MEA18a及びB-MEA18bのカソード電極34に供給される。
アノード電極32に燃料ガス内の水素(H)が接触すると電子(e)が飛び出し、プロトン(H)となる。電子(e)は、アノード電極32から外部の負荷を経由してカソード電極34に戻ってくる。プロトン(H)は、電解質膜30を通過し、プロトン(H)、酸化剤ガス(O)、及び、カソード電極34に戻ってきた電子(e)が化学反応して水(HO)が生成される。
水素が消費された後の燃料ガスは、Bセパレータ14bの燃料ガス流路28b、及び、Cセパレータ14cの燃料ガス流路28cから燃料ガス出口連通孔28oに排出される。また、酸素が消費された後の酸化剤ガスは、生成された水とともに、Aセパレータ14aの酸化剤ガス流路26a、及び、Bセパレータ14bの酸化剤ガス流路26bから酸化剤ガス出口連通孔26oに排出される。冷却媒体は、上記の化学反応が生じているときに発生する反応熱を吸収して、Aセパレータ14aの冷却媒体流路24a、及び、Cセパレータ14cの冷却媒体流路24cから冷却媒体出口連通孔24oに排出される。
図3は、Bセパレータ14bのアノード面14b1(Z軸方向負側の面)の部分拡大図である。燃料ガス流路28bには、電極部36及び熱電対等の温度センサ38が設置されている。図3において、電極部36は白丸で示され、温度センサ38は黒丸で示されている。
電極部36は、それぞれの燃料ガス流路28bに複数設置されており、それぞれの燃料ガス流路28b上で隣り合う2つの電極部36を1組として複数組設置されている。温度センサ38は、それぞれの燃料ガス流路28bに複数設置されている。温度センサ38は、Bセパレータ14bの燃料ガス流路28bが形成される側の面の温度を検出する。なお、電極部36は、Bセパレータ14bの燃料ガス流路28bが形成される側の面に1組設置されていてもよい。ただし、その1組の電極部36は、同一の燃料ガス流路28b上に配置されている必要がある。また、温度センサ38は、Bセパレータ14bの燃料ガス流路28bが形成される側の面に1つ設置されていてもよい。
図4は、Bセパレータ14bのカソード面14b2(Z軸方向正側の面)の部分拡大図である。酸化剤ガス流路26bには、電極部40及び温度センサ42が設置されている。図4において、電極部40は白丸で示され、温度センサ42は黒丸で示されている。
電極部40は、それぞれの酸化剤ガス流路26bに複数設置されており、それぞれの酸化剤ガス流路26b上で隣り合う2つの電極部40を1組として複数組設置されている。温度センサ42は、それぞれの酸化剤ガス流路26bに複数設置されている。温度センサ42は、Bセパレータ14bの酸化剤ガス流路26bが形成される側の面の温度を検出する。なお、電極部40は、Bセパレータ14bの酸化剤ガス流路26bが形成される側の面に1組設置されていてもよい。ただし、その1組の電極部40は、同一の酸化剤ガス流路26b上に配置されている必要がある。また、温度センサ42は、Bセパレータ14bの酸化剤ガス流路26bが形成される側の面に1つ設置されていてもよい。
電極部36は、燃料ガス流路28b内の液体の水の有無を検出するために用いられ、電極部40は、酸化剤ガス流路26b内の液体の水の有無を検出するために用いられる。図5は、液体検出装置44の模式図である。液体検出装置44は、液体判定部46及びBセパレータ14bから構成される。液体判定部46は、電源46aと電流計46bを有し、Bセパレータ14bの1組の電極部36又は1組の電極部40の間で通電した場合には、電流計46bにより電流を検知し、燃料ガス流路28b又は酸化剤ガス流路26b内に液体の水が存在すると判定する。
図6は、Bセパレータ14bのアノード面14b1(Z軸方向負側の面)を示す図である。発電セルユニット10は、燃料ガスと酸化剤ガスとを化学反応させることによって発電を行う。このとき、発電セルユニット10は発熱するため、冷却媒体により発電セルユニット10を冷却する必要がある。図1に示されるように、冷却媒体はX軸方向正側から負側に向かって流れるため、図6に示すBセパレータ14bの燃料ガス流路28bが形成される側の面では、X軸方向負側の端に位置する領域Sa1の温度が最も高く、X軸方向正側の端に位置する領域Sc1の温度が最も低い。そして、領域Sa1と領域Sc1とに挟まれた領域Sb1の温度は、領域Sa1の温度と領域Sc1の温度の中間の温度となる。
電極部36は、領域Sa1、領域Sb1、領域Sc1の順に密度が高くなるように配置される。つまり、電極部36は、温度が高い領域よりも温度が低い領域の方が密度が高くなるように配置される。換言すると、凝固して液体の水が生成され易い領域に、電極部36の密度が高くなるように配置される。温度センサ38は、領域Sc1、領域Sb1、領域Sa1の順に密度が高くなるように配置される。つまり、温度センサ38は、温度が低い領域よりも温度が高い領域の方が密度が高くなるように配置される。換言すると、高温異常が発生し易い領域に、温度センサ38の密度が高くなるように配置される。
図7は、Bセパレータ14bのカソード面14b2(Z軸方向正側の面)を示す図である。図1に示されるように、冷却媒体はX軸方向正側から負側に向かって流れるため、図7に示すBセパレータ14bの酸化剤ガス流路26bが形成される側の面では、X軸方向負側の端に位置する領域Sc2の温度が最も高く、X軸方向正側の端に位置する領域Sa2の温度が最も低い。そして、領域Sa2と領域Sc2とに挟まれた領域Sb2の温度は、領域Sa2の温度と領域Sc2の温度の中間の温度となる。
電極部40は、領域Sc2、領域Sb2、領域Sa2の順に密度が高くなるように配置される。つまり、電極部40は、温度が高い領域よりも温度が低い領域の方が密度が高くなるように配置される。換言すると、凝固して液体の水が生成され易い領域に、電極部40の密度が高くなるように配置される。温度センサ42は、領域Sa2、領域Sb2、領域Sc2の順に密度が高くなるように配置される。つまり、温度センサ42は、温度が低い領域よりも温度が高い領域の方が密度が高くなるように配置される。換言すると、高温異常が発生し易い領域に、温度センサ42の密度が高くなるように配置される。
図8は、図3及び図4におけるVIII-VIII断面図である。図9は、図3におけるIX-IX断面図である。図10は、図4におけるX-X断面図である。Bセパレータ14bは、2枚のカーボンプレート48、50、及び、2枚のカーボンプレート48、50に挟まれた金属プレート52を有している。カーボンプレート48と金属プレート52、及び、カーボンプレート50と金属プレート52は、それぞれ銀ペースト54により接着されている。
カーボンプレート48には、燃料ガス流路28bが形成され、燃料ガス流路28bの底部にカーボンプレート48を厚さ方向に貫通する貫通孔48aが形成されている。カーボンプレート50には、酸化剤ガス流路26bが形成され、酸化剤ガス流路26bの底部にカーボンプレート50を厚さ方向に貫通する貫通孔50aが形成されている。
金属プレート52内には、電極部36に接続される導電部材54a、電極部40に接続される導電部材54b、温度センサ38に接続される導電部材54c、及び、温度センサ42に接続される導電部材54dが配線されている。導電部材54a及び導電部材54cは、電極部36及び温度センサ38が燃料ガス流路28bに露出した状態となるように、支持部材56aによって支持されている。導電部材54b及び導電部材54dは、電極部40及び温度センサ42が酸化剤ガス流路26bに露出した状態となるように、支持部材56bによって支持されている。また、燃料ガス流路28b及び酸化剤ガス流路26bのどの箇所に液体の水が存在するかが分かるように、導電部材54a及び54cは、燃料ガス流路28b及び酸化剤ガス流路26bの流路方向に離間して配置された2つを1つの組とする複数組の電極部36、40のそれぞれが別々に導通可能なように配線されている。
図11~図15は、Bセパレータ14bの製造方法について説明する図である。まず、平板状のカーボンプレート48(図11)を加工して、燃料ガス流路28b及び貫通孔48aを形成する(図12)。次に、カーボンプレート48の貫通孔48aに銀ペースト54を充填するとともに、カーボンプレート48の燃料ガス流路28bが形成される側の面の背面に銀ペースト54を塗布する(図13)。同様にして、カーボンプレート50を加工し、カーボンプレート50に銀ペースト54を塗布する(図14)。
カーボンプレート48及びカーボンプレート50の加工とは別工程において、金属プレート52の加工を行う。金属プレート52に、電極部36が接続された導電部材54a、電極部40が接続された導電部材54b、温度センサ38が接続された導電部材54c、及び、温度センサ42が接続された導電部材54dを配線する。また、導電部材54a及び導電部材54cに支持部材56aを取り付けるとともに、導電部材54b及び導電部材54dに支持部材56bを取り付ける(図14)。
電極部36、温度センサ38、電極部40及び温度センサ42が取り付けられた金属プレート52に、カーボンプレート48及びカーボンプレート50が装着して、Bセパレータ14bが完成する(図15)。
本実施形態のBセパレータ14b、第1発電セル12a又は第2発電セル12b、燃料電池スタック22、及び、液体検出装置44では、以下の効果を得ることができる。
本実施形態のBセパレータ14bでは、アノード面14b1に形成された燃料ガス流路28bに、2つを1つの組とする電極部36が設けられている。これにより、Bセパレータ14b内に、電極部36を組み込むことができるため、電極部36の耐久性の向上を図ることができる。また、燃料ガス流路28b内に配置される電極部36の個数を増大させることができ、液体の水の有無の検出ポイントを増大させることができる。
また、本実施形態のBセパレータ14bでは、電極部36が燃料ガス流路28bに露出した状態となるように、電極部36に接続される導電部材54aを支持する支持部材56aが設けられている。これにより、電極部36を燃料ガス流路28b内に露出させることができる。
また、本実施形態のBセパレータ14bでは、カーボンプレート48及び支持部材56aは、導電部材54aから形成される。これにより、Bセパレータ14bのアノード面14b1において均一に発電することができる。
また、本実施形態のBセパレータ14bでは、燃料ガスと酸化剤ガスとが化学反応している状態において、アノード面14b1上の温度が相対的に低い領域の電極部36の密度が、温度が相対的に高い領域の電極部36の密度よりも高くなるように、電極部36が配置される。これにより、温度が低く液体の水が生成され易い領域において、液体の水の有無の検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態のBセパレータ14bでは、燃料ガスが流通する燃料ガス流路28bに、アノード面14b1の温度を検出する温度センサ38が設けられる。また、温度センサ38が燃料ガス流路28bに露出した状態となるように、支持部材56aにより、導電部材54aとともに、温度センサ38に接続される導電部材54bが支持される。これにより、温度センサ38と、電極部36とを支持する支持部材56aを共通にすることができる。
また、本実施形態のBセパレータ14bでは、燃料ガスと酸化剤ガスとが化学反応している状態において、アノード面14b1上の温度が相対的に高い領域の温度センサ38の密度が、温度が相対的に低い領域の温度センサ38の密度よりも高くなるように、温度センサ38が配置される。これにより、高温異常が発生し易い領域において、温度検出を向上させることができる。
また、本実施形態のBセパレータ14bでは、アノード面14b1の背面であるカソード面14b2に形成された酸化剤ガス流路26bに、2つを1つの組とする電極部40が設けられている。これにより、Bセパレータ14b内に、電極部40を組み込むことができるため、電極部40の耐久性の向上を図ることができる。また、酸化剤ガス流路26b内に配置される電極部40の個数を増大させることができ、液体の水の有無の検出ポイントを増大させることができる。
本実施形態の第1発電セル12a又は第2発電セル12bは、A-MEA18a又はB-MEA18bと、Bセパレータ14bを有する。これにより、Bセパレータ14b内に、電極部36を組み込むことができるため、電極部36の耐久性の向上を図ることができる。また、燃料ガス流路28b内に配置される電極部36の個数を増大させることができ、液体の水の有無の検出ポイントを増大させることができる。
本実施形態の燃料電池スタック22は、A-MEA18a又はB-MEA18bと、Bセパレータ14bを有する。これにより、Bセパレータ14b内に、電極部36を組み込むことができるため、電極部36の耐久性の向上を図ることができる。また、燃料ガス流路28b内に配置される電極部36の個数を増大させることができ、液体の水の有無の検出ポイントを増大させることができる。
本実施形態の液体検出装置44は、Bセパレータ14bの少なくとも1組の電極部36の間が通電したときに、燃料ガス流路28b内に液体状の水があると判定する液体判定部46を有する。これにより、燃料ガス流路28b内の液体の水の有無を判定することができる。
本実施形態の液体検出装置44は、Bセパレータ14bの少なくとも1組の電極部36の間が通電したときに、燃料ガス流路28b内に液体状の水があると判定し、Bセパレータ14bの少なくとも1組の電極部40の間が通電したときに、酸化剤ガス流路26b内に液体状の水があると判定する液体判定部46を有する。これにより、燃料ガス流路28b内及び酸化剤ガス流路26b内の液体の水の有無を判定することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
例えば、上述の実施形態では、Bセパレータ14bの燃料ガス流路28bに電極部36及び温度センサ38を設けたが、電極部36のみを設けるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、Bセパレータ14bの酸化剤ガス流路26bに電極部40及び温度センサ42を設けたが、電極部40のみを設けるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、Bセパレータ14bのアノード面14b1の燃料ガス流路28bに電極部36を設けるとともに、カソード面14b2の酸化剤ガス流路26bに電極部40を設けたが、燃料ガス流路28bにのみ電極部36を設けるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、Bセパレータ14bの一の面が燃料ガス流路28bが形成されたアノード面14b1であり、他の面が酸化剤ガス流路26bが形成されたカソード面14b2であるが、他の面を冷却媒体通路が形成された冷却面としてもよい。その場合、冷却媒体通路には電極部は設けられていなくともよい。
12a…第1発電セル(発電セル) 12b…第2発電セル(発電セル)
14b…Bセパレータ(セパレータ) 14b1…アノード面(第1の面)
18a…電解質膜・電極構造体(A-MEA)
22…燃料電池スタック 26b…酸化剤ガス流路(第2の流路)
28b…燃料ガス流路(第1の流路) 36、40…電極部
38…温度センサ 54a…導電部材(第1の導電部材)
54c…導電部材(第2の導電部材) 56a…支持部材

Claims (10)

  1. 第1のガスと第2のガスとを化学反応させることにより発電を行う発電セルにおいて電解質膜・電極構造体に積層されるセパレータであって、
    前記第1のガスが流通する第1の流路を備える第1の面と、
    前記第1の流路に備えられ、流路方向に離間して配置された2つを1つの組とする少なくとも1組の第1の電極部と、
    前記第1の電極部に接続される導電性の第1の導電部材と、
    前記第1の電極部が前記第1の流路に露出した状態となるように、前記第1の導電部材を支持する支持部材と、
    を有する、セパレータ。
  2. 第1のガスと第2のガスとを化学反応させることにより発電を行う発電セルにおいて電解質膜・電極構造体に積層されるセパレータであって、
    前記第1のガスが流通する第1の流路を備える第1の面と、
    前記第1の流路に備えられ、流路方向に離間して配置された2つを1つの組とする複数組の第1の電極部と、
    を有し、
    前記第1のガスと前記第2のガスとが化学反応している状態において、
    前記第1の面上の温度が相対的に低い領域の前記第1の電極部の組数が、温度が相対的に高い領域の前記第1の電極部の組数よりもくなるように、前記第1の電極部が配置される、セパレータ。
  3. 請求項に記載のセパレータであって、
    前記第1の面及び前記支持部材は、導電材料から形成される、セパレータ。
  4. 請求項に記載のセパレータであって、
    前記第1の流路に備えられ、前記第1の面の温度を検出する複数の温度センサと、
    前記温度センサに接続される導電性の第2の導電部材と、
    を有し、
    前記支持部材は、前記温度センサが前記第1の流路に露出した状態となるように、前記第1の導電部材とともに前記第2の導電部材を支持する、セパレータ。
  5. 請求項に記載のセパレータであって、
    前記第1のガスと前記第2のガスとが化学反応している状態において、
    前記第1の面上の温度が相対的に高い領域の前記温度センサの密度が、温度が相対的に低い領域の前記温度センサの密度よりも高くなるように、前記温度が配置される、セパレータ。
  6. 請求項1~のいずれか1項に記載のセパレータであって、
    前記第1の面の背面であって、前記第2のガスが流通する第2の流路を備える第2の面と、
    前記第2の流路に備えられ、流路方向に離間して配置された2つを1つの組とする複数組の第2の電極部と、
    を有する、セパレータ。
  7. 電解質膜・電極構造体と、
    前記電解質膜・電極構造体に積層された請求項1~のいずれか1項に記載のセパレータと、
    を有する、発電セル。
  8. 電解質膜・電極構造体と、
    前記電解質膜・電極構造体に積層された請求項1~のいずれか1項に記載のセパレータと、
    を有する、燃料電池スタック。
  9. 請求項1~のいずれか1項に記載のセパレータを有する液体検出装置であって、
    前記少なくとも1組の第1の電極部の間が通電したときに、前記第1の流路内に液体状の水があると判定する液体判定部を有する、液体検出装置。
  10. 請求項に記載のセパレータを有する液体検出装置であって、
    前記少なくとも1組の第1の電極部の間が通電したときに、前記第1の流路内に液体状の水があると判定し、且つ、前記少なくとも1組の第2の電極部の間が通電したときに、前記第2の流路内に液体状の水があると判定する液体判定部を有する、液体検出装置。
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