JP4886203B2 - 燃料電池スタックの制御方法 - Google Patents

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本発明は、アノード側電極及びカソード側電極が電解質の両側に設けられた電解質・電極構造体とセパレータとを積層する燃料電池セル(以下、単にセルと称することもある)が、複数積層されるとともに、前記アノード側電極側に前記電解質に接触して参照電極が配設される燃料電池スタックの制御方法に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜(電解質)の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)を、セパレータによって挟持したセルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数のセルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
この場合、燃料電池を車載用として使用するためには、コストの削減や小型化を図るべく、前記燃料電池に供給される燃料ガス量を計測するための機器類(気体用流量計等)を省略する必要がある。
しかしながら、燃料電池に対して発電に必要な燃料ガス量が供給されているか否かを検出する手段がないため、特に、高負荷運転時にはストイキ不足(燃料ガス不足)が発生し易い。これにより、燃料電池の発電性能が著しく低下してしまうというおそれがある。
そこで、例えば、特許文献1に開示された燃料電池制御システムが知られている。図9に示すように、このシステムを用いて制御が行われる燃料電池1は、電解質2と、この電解質2の一方の面に接合される燃料極3と、前記電解質2の他方の面に接合される図示しない空気極と、集電体4とを備えている。
電解質2と集電体4との間に絶縁体5aが介装されるとともに、前記集電体4の他方の面には、絶縁体5bを介装してフランジ6が配設されている。燃料極3の端部近傍には、フランジ6から電解質2の表面まで貫通孔7が形成され、この貫通孔7を介して前記電解質2の表面に参照極(参照電極)8が設けられている。
参照極8には、導線8aが接続されており、この導線8aは、貫通孔7に配設されている内管9a内に挿入されるとともに、前記内管9aと同軸的に外管9bが配設されている。この内管9aの内部には、水素が導入される一方、外管9bの内部と前記内管9aの外部との間に水素が排出されている。
そこで、参照極8と燃料極3との電位差又は前記参照極8と空気極との電位差を検知し、その検知信号に基づいて燃料電池1の作動条件を制御している。この作動条件は、燃料極3に供給される燃料濃度、燃料供給量、燃料供給圧、空気極に供給される空気供給量、空気供給圧又は燃料セル温度の少なくともいずれかを含んでいる。
特開2001−338667号公報(図1)
しかしながら、上記の従来技術では、参照極8と燃料極3との電位差であるアノード電位が、約0.3Vとかなり高圧になっているため、性能が相当に低下している。通常の発電状態では、アノード反応が理想的に行われていれば、アノード電位は略0Vになるからである。従って、アノード電位が低レベルである通常の発電時には、参照極8により精度よく測定することが困難になるという問題がある。
しかも、従来技術では、参照極8と燃料極3との電位差又は前記参照極8と空気極との電位差に基づいて、単一の燃料電池1の良否を判断している。このため、燃料電池1自体に性能劣化が発生しているか、燃料電池スタック全体に負荷変動が惹起しているかを、判別することができないという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単且つ経済的な制御で、参照電極による検出精度を有効に向上させることが可能な燃料電池スタックの制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、アノード側電極及びカソード側電極が電解質の両側に設けられた電解質・電極構造体とセパレータとを積層する燃料電池セルが、複数積層されるとともに、前記アノード側電極側に前記電解質に接触して参照電極が配設される燃料電池スタックの制御方法である。
先ず、参照電極の電位とアノード側電極の電位とから得られる第1のアノード電位が、第1の規定値を超えるか否かを判断し、前記第1のアノード電位が前記第1の規定値を超えると判断された際、該第1のアノード電位を他のセルで同様に検出された他の第2のアノード電位と比較する。次いで、第1のアノード電位第2のアノード電位とが、規定値以上の電位差を有すると判断された際、アノードガスの供給条件を制御する。
さらに、アノード側電極に沿って燃料ガスを供給する燃料ガス流路を有し、少なくとも前記燃料ガス流路の入口近傍又は出口近傍には、前記アノード側電極が部分的に除去された第1領域及びカソード側電極が部分的に除去された第2領域が、前記電解質を挟んで互いに対向して設けられる。そして、第1領域には、電解質に接触して参照電極が配設されるとともに、前記第1領域は、第2領域よりも小さな表面積に設定され且つ積層方向に対して前記第2領域内に配置されることが好ましい。
本発明によれば、所定の燃料電池セルで検出された第1のアノード電位が、第1の規定値を超えると、さらに他のセルで検出された第2のアノード電位と比較されるため、前記アノード電位をリアルタイムで適確に把握することができる。このため、所定のセルが性能低下を惹起することを事前に検知することが可能になり、前記所定のセルが劣化することを良好に抑制することができる。しかも、所定のセル自体の性能低下(ストイキ不足)であるか、燃料電池スタック全体の負荷変動によるものであるかを、確実に検出することが可能になり、最適な運転条件で、燃料電池スタックを作動させることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る制御方法に使用される燃料電池スタック10の斜視説明図であり、図2は、前記燃料電池スタック10を構成する燃料電池12の要部分解斜視図である。
燃料電池12は、図2に示すように、電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)14と、前記電解質膜・電極構造体14を挟持する第1及び第2セパレータ16、18とを備える。第1及び第2セパレータ16、18は、例えば、金属セパレータ又はカーボンセパレータで構成される。
燃料電池12の矢印B方向(図2中、水平方向)の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔20aと、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔22aと、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔24bとが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
燃料電池12の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔24aと、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔22bと、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔20bとが、矢印C方向に配列して設けられる。
電解質膜・電極構造体14は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜26と、該固体高分子電解質膜26を挟持するカソード側電極28及びアノード側電極30とを備える。
カソード側電極28及びアノード側電極30は、図3に示すように、固体高分子電解質膜26の両面に接合される電極触媒層32a、32bと、前記電極触媒層32a、32bに配設されるカーボンペーパー等からなるガス拡散層34a、34bとを有する。電極触媒層32a、32bは、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子をガス拡散層34a、34bの表面に一様に塗布して形成される。
電解質膜・電極構造体14のアノード側には、燃料ガス供給連通孔24aの近傍に位置してアノード側電極30が部分的に除去された第1領域36aが設けられる。電解質膜・電極構造体14のカソード側には、燃料ガス供給連通孔24aの近傍に位置してカソード側電極28が部分的に除去された第2領域36bが設けられる。
第1領域36aは、第2領域36bよりも小さな表面積に設定され且つ積層方向(矢印A方向)に対して前記第2領域36b内に配置される。具体的には、図4に示すように、第1及び第2領域36a、36bは、例えば、矩形状を有している。第1領域36aの矢印B方向の寸法H1及び矢印C方向の寸法H2は、第2領域36bの矢印B方向の寸法H3及び矢印C方向の寸法H4に対して、寸法H1<寸法H3及び寸法H2<寸法H4の関係に設定される。
第1領域36aには、固体高分子電解質膜26に接触して参照電極38が配設される。参照電極38は、拡散層40を有する可逆水素電極を構成しており、この参照電極38には、図示しない外部測定器に連結された導電部材42が接続される。導電部材42は、少なくとも参照電極38との接合部位が平板状に構成され、例えば、リボン状の白金が採用される。参照電極38の端面とアノード側電極30の端面との間隙には、絶縁部材、例えば、液状シール44aが充填される。導電部材42は、電解質膜・電極構造体14に平行して外部に延在するとともに、前記導電部材42の一部を覆って液状シール44bが設けられる。
図3に示すように、第2領域36bには、多孔質状の補強部材46が設けられる。この補強部材46は、例えば、網状のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製シートにより構成される。補強部材46の端面とカソード側電極28の端面との間隙には、絶縁部材として液状シール44cが充填される。
第2セパレータ18には、第1領域36aを覆って参照電極38を絶縁する絶縁テープ48aが設けられるとともに、第1セパレータ16には、第2領域36bを覆って補強部材46を絶縁する絶縁テープ48bが設けられる。
第1セパレータ16の電解質膜・電極構造体14に向かう面16aには、酸化剤ガス流路50が設けられる。酸化剤ガス流路50は、矢印B方向に延在する複数の流路溝を有しており、酸化剤ガス供給連通孔20aと酸化剤ガス排出連通孔20bとに連通する。第1セパレータ16の面16bには、第2セパレータ18の面18bとの間に冷却媒体流路52が設けられる。第1セパレータ16の外周縁部には、第1シール部材54aが設けられる。
第2セパレータ18の電解質膜・電極構造体14に向かう面18aには、燃料ガス流路56が設けられる。燃料ガス流路56は、酸化剤ガス流路50と同様に、矢印B方向に延在する複数の流路溝を有し、燃料ガス供給連通孔24aと燃料ガス排出連通孔24bとに連通する。この第2セパレータ18の外周縁部には、第2シール部材54bが設けられる。
図1に示すように、燃料電池スタック10は、複数の燃料電池12が矢印A方向に積層される。燃料電池12の積層方向両端には、ターミナルプレート57a、57b、絶縁プレート58a、58b及びエンドプレート59a、59bが積層されるとともに、燃料電池スタック10は、図示しないタイロッドを介して矢印A方向に締め付け保持されている。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、酸化剤ガス供給連通孔20aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔24aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体供給連通孔22aに純水やエチレングリコール等の冷却媒体が供給される。
酸化剤ガスは、図2に示すように、第1セパレータ16に設けられている酸化剤ガス流路50に導入され、電解質膜・電極構造体14を構成するカソード側電極28に沿って移動する。一方、燃料ガス供給連通孔24aに供給された燃料ガスは、第2セパレータ18の燃料ガス流路56に導入され、電解質膜・電極構造体14を構成するアノード側電極30に沿って移動する。
従って、各電解質膜・電極構造体14では、カソード側電極28に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極30に供給される燃料ガスとが、電極触媒層32a、32b内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード側電極28に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔20bに排出される。同様に、アノード側電極30に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔24bに排出される。
また、冷却媒体供給連通孔22aに供給された冷却媒体は、第1及び第2セパレータ16、18間の冷却媒体流路52に導入される。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体14を冷却した後、冷却媒体排出連通孔22bに排出される。
次いで、第1の実施形態に係る制御方法について、図5に示すフローチャートに沿って説明する。
先ず、燃料電池スタック10では、例えば、所定数置きに燃料電池12のアノード電位が計測される。具体的には、所定数置きの各燃料電池において、図示しない外部測定器により導電部材42を介して参照電極38の参照アノード電位とアノード側電極30の電位とが入力され、その電位差であるアノード電位が計測される(ステップS1)。
その際、参照電極38が配置される第1領域36aに対して、カソード側電極28の第2領域36bが相対的に大きな表面積に設定されている。このため、参照電極38とアノード側電極30との電極距離に対して、前記参照電極38とカソード側電極28との電極距離が相当に大きな値となっている。
これにより、参照電極38は、カソード側電極28の電位による影響を有効に低減することができ、アノード側電極30の微妙な電位変化を高精度且つ安定して検出することが可能になる。
次に、ステップS2に進んで、計測されたアノード電位が、規定値を超えるか否かが判断される。この規定値は、例えば、温度、電流、ガス圧、及び電圧等の情報に基づいて設定される。そして、計測されたアノード電位が、規定値以下であると判断されると(ステップS2中、NO)、ステップS3に進んで、通常運転が行われる。
一方、ステップS2において、所定の燃料電池12において、計測されたアノード電位が、規定値を超えると判断されると(ステップS2中、YES)、ステップS4に進んで、該計測されたアノード電位が、他の燃料電池12で計測された他のアノード電位と比較される。
その際、アノード電位と他のアノード電位とが、規定値以上の電位差を有すると判断されると(ステップS4中、YES)、ステップS5に進んで、燃料ガス(アノードガス)の制御が行われる。この燃料ガスの制御は、例えば、燃料ガス流量を増加させる制御、又は燃料ガス圧を増加させる制御である。
また、ステップS4において、アノード電位と他のアノード電位との電位差が、規定値未満であると判断されると(ステップS4中、NO)、ステップS6に進んで、図示しない負荷/蓄電部の制御が行われる。燃料電池スタック10全体にストイキ不足が発生しているため、負荷を抑制したり、補助電力供給機器であるキャパシタやバッテリ等からの出力を増大させたりすることによって、前記燃料電池スタック10のストイキ不足を補う制御が行われる。さらに、上記の処理は、燃料電池スタック10の運転が終了するまで行われる(ステップS7)。
このように、第1の実施形態では、所定の燃料電池12のアノード電位が、規定値を超えると判断されると、このアノード電位が、他の燃料電池12で検出された他のアノード電位と比較されて、燃料ガスの供給条件が制御されている。このため、アノード電位がリアルタイムで適確に把握され、燃料電池12が性能低下を惹起することを事前に検知することができる。従って、燃料ガス制御によってアノード電位を迅速に低下させることにより、燃料電池12の劣化を良好に抑制することが可能になる。
しかも、燃料電池12自体の性能低下であるか、燃料電池スタック10全体の負荷変動によるものであるかを、確実に検出することができる。これにより、最適な運転条件で、燃料電池スタック10を作動させることが可能になるという効果が得られる。
さらに、水素のストイキを減少させ、アノードストイキ不足(燃料ガス不足)の状態で、参照アノード電位を測定する実験を行った。その結果、図6に示すように、ストイキ不足が起こり始めると、参照アノード電位が急激に上昇し、燃料電池12における異常反応を、高精度且つ迅速に検出することができた。
このため、第1の実施形態では、電解質膜・電極構造体14の劣化の要因となるアノード側電極30の異常を瞬時に検出することができ、燃料電池12の耐久性を大幅に向上させることが可能になる。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタック60の概略構成を示す説明図であり、発明の要部を明確にするため、セパレータの図示は省略する。なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
燃料電池スタック60は、矢印A方向に積層される複数の燃料電池62を備える。燃料電池62は、所定数置き(例えば、5つ置きや10置き等)に参照電極38を設けている。2の実施形態では、2つの燃料電池62から得られる2つのアノード電位が直列に接続される。
具体的には、一方の燃料電池62の参照電極38に接続される導電部材42は、他方の燃料電池62のアノード側電極30に、導線64を介して電気的に接続される。一方の燃料電池62のアノード側電極30は、他方の燃料電池62の参照電極38に接続される導電部材42に、導線66を介して電気的に接続されるとともに、前記導線66には、外部測定器68が配設される。
このように構成される燃料電池スタック60では、2つの燃料電池62から得られるアノード電位が加算され、外部測定器68により計測される。従って、各燃料電池62毎の電圧測定が不要になり、部品点数を大幅に削減することができ、コストの削減が容易に図られるという効果が得られる。しかも、検出される電圧が大きくなるため、検出精度が向上する。
ここで、第1の実施形態と同様に、所定数N置きにアノード電位を計測する燃料電池スタック70と、所定数4N置きにアノード電位を計測する燃料電池スタック72と、第2の実施形態と同様に、前記燃料電池スタック70の2つ毎のアノード電位を直列に計測する燃料電池スタック74とにおいて、それぞれの計測されたアノード電位が、図8に示されている。
これにより、各燃料電池毎にアノード電位を測定する必要がなく、部品点数を大幅に削減することができる。しかも、各燃料電池毎に電圧モニタを監視する必要がなく、制御数の削減が図られて燃料電池システム全体の信頼性が良好に向上するという効果がある。
本発明の第1の実施形態に係る制御方法に使用される燃料電池スタックの斜視説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する燃料電池の要部分解斜視図である。 前記燃料電池の、図2中、III−III線断面図である。 前記燃料電池を構成する電解質膜・電極構造体の要部拡大説明図である。 前記制御方法を説明するフローチャートである。 アノードストイキと参照アノード電位との説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る制御方法に使用される燃料電池スタックの概略構成を示す説明図である。 アノード電位の測定位置と計測されるアノード電位との関係図である。 従来技術のシステムを用いて制御が行われる燃料電池の断面説明図である。
符号の説明
10、60、70、72、74…燃料電池スタック
12、62…燃料電池 14…電解質膜・電極構造体
16、18…セパレータ 26…固体高分子電解質膜
28…カソード側電極 30…アノード側電極
32a、32b…電極触媒層 34a、34b…ガス拡散層
36a、36b…領域 38…参照電極
40…拡散層 42…導電部材
50…酸化剤ガス流路 52…冷却媒体流路
56…燃料ガス流路 64、66…導線
68…外部測定器

Claims (3)

  1. アノード側電極及びカソード側電極が固体高分子からなる電解質の両側に設けられた電解質・電極構造体とセパレータとから構成される燃料電池セルを複数積層してなり、
    前記それぞれの燃料電池セルは前記アノード側電極に沿って燃料ガスを供給する燃料ガス流路を有し、且つ前記カソード側電極に沿って酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路を有し、前記アノード側電極が部分的に除去された第1領域が設けられ、一方、前記カソード側電極が部分的に除去された第2領域が設けられ、前記第1領域と第2領域とは前記電解質を挟んで互いに対向して設けられるとともに、前記第1領域に該電解質に接触する参照電極が配設される燃料電池スタックであって、
    前記参照電極から得られる参照アノード電位と、前記アノード側電極から得られる第1のアノード電位との電位差を計測して第1のアノード電位差の値を得る工程と、
    前記第1のアノード電位差の値が第1の規定値を越えるか否かを判断する工程と、
    前記第1のアノード電位差の値が前記第1の規定値を超えないと判断された場合に前記燃料電池スタックを通常運転する工程と、
    前記第1のアノード電位差の値が前記第1の規定値を超えると判断された場合に前記第1のアノード電位差の値と他の燃料電池セルから得られた第2のアノード電位差との値を比較する工程と、
    前記第1と第2のアノード電位差を比較した値が第2の規定値を超えるか否かを判断して前記第2の規定値以上の電位差の値である場合に前記通常運転する工程と比べてアノードガスの流量又は圧力を増加させる工程と、
    を有することを特徴とする燃料電池スタックの制御方法。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックの制御方法において、
    前記第1と第2のアノード電位差を比較した値が前記第2の規定値を超えない電位差の値である場合に前記燃料電池スタックに接続されている負荷を抑制させ、又は前記燃料電池スタックに接続されている蓄電部の出力を増大させる工程をさらに有することを特徴とする燃料電池スタックの制御方法。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池スタックの制御方法において、
    前記第1のアノード電位差を得るための前記参照電極と前記カソード側電極との離間距離は、該参照電極と前記アノード側電極の距離よりも大であることを特徴とする燃料電池スタックの制御方法。
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