JP3380805B2 - 燃料電池の複合ガスセパレータ - Google Patents

燃料電池の複合ガスセパレータ

Info

Publication number
JP3380805B2
JP3380805B2 JP2001003542A JP2001003542A JP3380805B2 JP 3380805 B2 JP3380805 B2 JP 3380805B2 JP 2001003542 A JP2001003542 A JP 2001003542A JP 2001003542 A JP2001003542 A JP 2001003542A JP 3380805 B2 JP3380805 B2 JP 3380805B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
separator
fuel
water
fuel cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001003542A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001185173A (ja
Inventor
秀雄 前田
憲朗 光田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2001003542A priority Critical patent/JP3380805B2/ja
Publication of JP2001185173A publication Critical patent/JP2001185173A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3380805B2 publication Critical patent/JP3380805B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/02Details
    • H01M8/0202Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors
    • H01M8/0258Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors characterised by the configuration of channels, e.g. by the flow field of the reactant or coolant
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/02Details
    • H01M8/0202Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors
    • H01M8/0258Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors characterised by the configuration of channels, e.g. by the flow field of the reactant or coolant
    • H01M8/0263Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors characterised by the configuration of channels, e.g. by the flow field of the reactant or coolant having meandering or serpentine paths
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/02Details
    • H01M8/0202Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors
    • H01M8/0258Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors characterised by the configuration of channels, e.g. by the flow field of the reactant or coolant
    • H01M8/0265Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors characterised by the configuration of channels, e.g. by the flow field of the reactant or coolant the reactant or coolant channels having varying cross sections
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/24Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells
    • H01M8/2457Grouping of fuel cells, e.g. stacking of fuel cells with both reactants being gaseous or vaporised
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M2300/00Electrolytes
    • H01M2300/0017Non-aqueous electrolytes
    • H01M2300/0065Solid electrolytes
    • H01M2300/0082Organic polymers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気化学的な反応
を利用して発電する、例えば電気自動車等で使用される
燃料電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は周知のように、電解質を介し
て一対の電極を接触させ、この一方の電極に燃料を、他
方の電極に酸化剤を供給し、燃料の酸化を電池内で電気
化学的に反応させることにより、化学エネルギを直接電
気エネルギに変換する装置である。燃料電池には電解質
によりいくつかの型があるが、近年高出力の得られる燃
料電池として、電解質に固体高分子電解質膜を用いた固
体高分子型燃料電池が注目されている。
【0003】この燃料電池においては、燃料電極に流体
である水素ガスを、酸化剤電極に流体である酸素ガスを
供給し、外部回路より電流を取り出すとき、下記のよう
な反応が生じる。
【0004】 燃料電極反応:H2→2H++2e- (1) 酸化剤電極反応:2H++2e-+1/2O2→H2O (2)
【0005】このとき燃料電極上で水素はプロトンとな
り、水を伴って電解質体中を酸化剤電極上まで移動し、
酸化剤電極上で酸素と反応して水を生ずる。従って、上
記のような燃料電池の運転には、反応ガスの供給と排
出、電流の取り出しが必要となる。さらに、固体高分子
型燃料電池では、室温から100℃以下の範囲での運転
が想定されるので、水を液体状態で扱うことになる。従
って燃料電極への水の補給と酸化剤電極からの水の排出
も重要となる。
【0006】また、代表的な高分子電解質型燃料電池で
は電極面積あたり1A/cm2以上の高電流を取り出す
ことができ、例えば電極面積が100cm2 程度の燃
料電池においては、単セルを流れる電流は実に100A
以上となる。一方、単セル当たりの出力電圧は、電池の
発電効率を50%と想定すると、0.7V程度となり、
実用に適した100V以上の電圧を得るには、百枚以上
のセルを直列に積層する必要がある。従って、コンパク
トで性能のよい燃料電池の実現には、電流が取り出せ
て、反応に必要な流体を供給できるように、導体ででき
た薄いガスセパレータを使用し、積層体を構成すること
になる。
【0007】そこで、これらの条件を満たすために従来
より数々の工夫がなされてきた。水の供給方法として
は、第1従来技術として特開平6−338338号公報
のように、ガス流路に隣接して水の流路を設け、水の流
路から直接、水を供給する方法が提案されている。
【0008】図21は、その中で示された燃料電池のガ
ス流路(流体流路)の断面図であり、図において1、2
はガスセパレータで、水が通れるよう多孔質カーボン材
料で構成されている。3は酸化剤電極、4は燃料電極、
5はプロトン導電性の固体高分子を用いた電解質膜であ
り、酸化剤電極3および燃料電極4とともに単電池10
を構成する。6、7は、水用のセパレータ板である。1
1はガスセパレータ1に溝状に形成され、酸化剤電極3
に酸化剤ガスとしての例えば酸素ガスを供給する酸化剤
ガス流路、12はガスセパレータ2に溝状に形成され、
燃料電極4に燃料ガスである、例えば水素ガスを供給す
る燃料ガス流路である。13、14は共に水が流れる流
路である。
【0009】以下、上記第1従来技術の燃料電池の動作
について説明する。ガスセパレータ1と単電池10で囲
まれたガス流路11には酸化剤ガスが供給される。一
方、燃料ガスは酸化剤ガスと同様に、ガス流路12に供
給される。このとき、酸化剤電極3と燃料電極4を電気
的に外部で接続すると、酸化剤電極3側では上式(2)
の反応が生じ、燃料電極4側では上式(1)の反応が生
じる。この反応が成立するためには、電解質膜5に水分
が含まれていることが必要であるが、水流路13、14
を流れる水が、ガスセパレータ1、2中を浸透して電極
3、4を経て電解質膜5に到達することで、電解質膜の
湿潤維持を図っている。
【0010】また、第2従来技術として、特開平3−1
82052号公報では、図22に示すように、燃料電極
4とガスセパレータ2の間に疎水性のガス拡散層8を挿
入し、ガス拡散層8には、拡散層を貫通する複数の親水
性部分9を分散配置し、それぞれの親水性部分9に直接
水が接するようにガスセパレータ2の一部に連通路15
を点在させ、ガスセパレータを配置して水を供給する方
法も提案されている。
【0011】さらに、第3従来技術としては、供給され
るガス中に計量した水の微滴を噴射するようにした特開
平7−14597号公報に示されるような技術も提案さ
れている。
【0012】また、酸化剤電極の水の排出に関しては、
ガス流路形状の工夫で解消しようとする試みがあり、例
えば第4従来技術として、特開平3−205763号公
報のに開示されている技術が挙げられる。
【0013】図23は、この第4従来技術の燃料電池の
ガスセパレータ1の上面図である。この技術では、ガス
流路11、12(図23ではガス流路11のみ図示)を
蛇腹型にしてガスセパレータの平面の縦横寸法よりも長
くし、ガス流速を増加させて境膜を薄くすることによ
り、反応に必要なガスの拡散を促進するとともに、酸化
剤電極で発生した水を効率よく排出させている。
【0014】図23において、20はガスセパレータ1
の主表面、21はガスセパレータ1における電極(図示
しない)を支持する電極支持部分、22はガスセパレー
タ1に形成され、流体(酸素ガス)が供給される流体供
給口、23はガス流路11の一端に形成された流体入
口、24は流体流路11の他端に形成された流体出口、
25は流体出口24からのガスを排出するための流体排
出口である。
【0015】以下、第4従来技術として示される燃料電
池の動作について説明する。ガスセパレータ1の流体供
給口22より供給された酸素ガスは、流体入口23より
ガス流路11を通って酸化剤電極(図示しない)に供給
され、一方、水を含んだ水素ガスは上記酸化剤ガスと同
様に、ガス流路(図示しない燃料ガス流路)より燃料電
極(図示しない)に供給される。このとき、酸化剤電極
と燃料電極は電気的に外部で接続されているので、酸化
剤電極側では上式(2)の反応が生じ、ガス流路11を
通って未反応ガスが、流体出口24より流体排出口25
に排出され、流速が速いために、液体の水も同時に排出
される。
【0016】さらに、第5従来技術として、ガス流路の
断面積を下流に行くにつれて小さくするようにした特開
平6−267564号公報に示されるような技術も提案
されている。
【0017】また、200V以上の直流電圧を出力する
には、300セル以上の単電池を積層する必要がある。
単セル1枚あたりの厚みはガス流路の高さを1〜2mm
に取ったとして、ガスセパレータをカーボンで作った場
合には、強度を持たせるために、5mm程度になる。こ
れだけのセルを積層すると2mもの長さになる。一方1
枚あたりの面積は、1A/cm2の電流密度の場合には
100cm2程度となるので10数センチ角程度で済
む。すると積層体の形状は縦、横と高さの比が10倍以
上も開くことになり機械的に非常に不安定となる。
【0018】そこで、例えば50セルづつ8個の積層体
を並べる方式も考えられるが、その場合には締め付け装
置やガス分配が複雑になり小型化が困難となる上、近接
した積層体の短絡防止のために特別な工夫を施す必要が
あった。
【0019】そこで、容積効率を向上させてセルの数を
増やすために、第6従来技術として、特開平6−218
275号公報に示される技術では、薄い金属板に凹凸を
つけて溶接し、燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水を流すこ
とができるガスセパレータを提案している。
【0020】さらに、燃料側と酸化剤側の流量の違いか
ら、流路断面積を燃料側の方が小さくなるように導電性
の薄板を加工してガスセパレータを形成する特開平6−
236765号公報に示される技術が提案されている。
【0021】また、平面内に電気的に独立した電池を並
べ積層する第7従来技術として、特開昭59−1345
71号公報等が知られている。
【0022】さらにまた、第8従来技術として、隣接す
る電池の燃料電極側と酸化剤電極側を順次接続する実公
昭38−13622号公報や特開昭53−122739
号公報等が知られている。
【0023】また、小型軽量化を図ることを目的とす
る、第9従来技術として、特開昭53−122739号
公報および特開昭53−122740号公報では、ガス
マニホールドの数を節減するために、平面内の複数の電
池にガスを直列に流す方法が提案されている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1、第2従
来技術の場合においては、水を供給するために余分な動
力を消費する欠点や、余分な流体配管を設置することに
より、装置の小型・軽量化を困難にする欠点と、最適な
水分量の調整が困難であるという欠点があった。さら
に、燃料に水を与えると燃料電極4から酸化剤電極3へ
移動する水の量が増加するので、酸化剤電極3からの水
の排出はさらに困難になる。
【0025】また、第3従来技術では、水分量を計量す
ることで総量としては最適な水分を付与することができ
るが、セル内のガス流路の上流に多量の水分を与えるた
めにガスの流通が不十分になったり、逆に下流側では水
が不足して抵抗が上昇し特性が低下するという欠点があ
った。
【0026】また、第4従来技術の場合でも、ガス流路
を蛇腹型にすることで特性は高くなるが、複雑な切削加
工を必要とし、量産化を図ることは困難であった。
【0027】また、第5従来技術では、ガス流路の深さ
を変更するためには、ガスセパレータに余分な厚みを持
たせる必要があり、装置のコンパクト化が困難になる欠
点があり、また、溝幅を変更する場合には、両側にガス
を流す必要性から余分な壁を必要とするので、コンパク
ト化が困難となる。そして、厚みの薄いガスセパレータ
を作る第5従来技術では、金属同士を溶接してガスシー
ルを施しており、高い溶接技術を維持していく必要があ
り、品質管理において、複雑な検査工程が要求される。
【0028】さらに第6従来技術においては、流量が多
い側の断面積を大きくしなければならないことから、そ
の加工が困難になるという欠点がある。
【0029】また、第7従来技術では、平面内の各電池
の電位差が大きくなるために、隣接するセルがガス流路
中の水を介して短絡したりする可能性があることや、直
列に繋がった積層体中の各電池の特性を把握することが
困難となり、故障や異常の診断が困難であった。
【0030】また、第8従来技術の場合は、平面内のセ
ルの平均的な性能は積層した平面毎に把握できるが、積
層する際に、層ごとの接続に外部回路を用いる必要があ
るために製造が複雑になり、さらに、第9従来技術で
は、隣接する電池との電気的接続と併用しているため、
やはり製造が複雑になってしまうという問題点があっ
た。
【0031】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、小型軽量で大量生産が可能な高
電圧・高出力の燃料電池を得ることを目的としている。
【0032】
【課題を解決するための手段】この発明は、イオン伝導
性を有し、電子伝導性を有しない電解質層の両面にガス
拡散性で電子伝導性を有する電極を配した単電池、及び
該単電池の電極部の一方に酸化剤ガス、他方に燃料ガス
を供給する流体流路を形成する導電性のガスセパレータ
を絶縁樹脂で互いに絶縁して平面内で複数連結してなる
燃料電池の複合ガスセパレータにおいて、上記互いに絶
縁された上記ガスセパレータ間に上記ガスセパレータを
横断する流体流路を設け、該流路中の絶縁部を通る部分
または絶縁部と導電部の境界部分において水滴を分断す
る括れを設けてなる燃料電池の複合ガスセパレータにあ
る。
【0033】このような構成によれば、平面内に独立し
た導電部を水滴を含んだ流体が横断した場合に、水が括
れにより分断される。したがって、短絡電流を低減した
電流効率の高い燃料電池が得られる。
【0034】また、上記互いに絶縁された上記ガスセパ
レータ間に上記ガスセパレータを横断する流体流路を設
け、該流路中の絶縁部を通る部分または絶縁部と導電部
の境界部分に、撥水性材料がコーティングされた水滴を
分断する括れを設けてなる燃料電池の複合ガスセパレー
タにある。また、上記括れをV字型とした。
【0035】このような構成によれば、平面内に独立し
た導電部を水滴を含んだ流体が横断した場合にも、撥水
性材料上で球状になり分断される。したがって、短絡電
流を低減した電流効率の高い燃料電池が得られる。
【0036】
【発明の実施の形態】まず、この発明の関連する技術も
含めて説明するために5つの参考例につて説明する。 参考例1. 以下、この発明の参考例1について説明する。図1は、
ガスセパレータ31の部分的な斜視図である。図2は、
ガスセパレータ31と単電池10を積層した場合の模式
的な断面図である。これらの図において、図21〜図2
3において示したものと同一符号は同一または相当物を
表している。なお、以下の参考例およびこの発明の実施
の形態の説明においても、各図に付される同一符号は同
一または相当物を表している。
【0037】32は、ガスセパレータ31を構成するた
めの、貫通孔32hを有する凹凸を設けた導電性薄板で
あり、材料として純チタン(JIS−KS40)の板厚
80μmのものに、ラス形状1.3×0.7−0.16
の規格で貫通孔の形成加工を施したものを用いている。
【0038】ガスセパレータ31における表裏に形成さ
れた凸部34(反対面では凹部となる)の間隔は3mm
で、凸部の頂部35は直径1.5mmとし、この頂部3
5中央に高さ50μm、底辺直径50μmの円錐型の突
起36を設けている。この突起は図2に示す酸化剤電極
3a、燃料電極4bを構成するカーボンペーパーからな
る電極基材の繊維径(直径8μ)の10倍以下の高さと
直径を有して酸化剤電極3a、燃料電極4bに食い込
み、ガスセパレータ31が電極3a、4bに確実に取り
付けられるようにするとともに、導電性を高めるための
ものである。
【0039】ただし、導電性薄板32には、凸部34の
頂部35のうち表側(図中上側)に形成される部分には
ラス加工が行われておらず、したがって、貫通孔32h
が形成されていない。33は、封孔材として用いたイオ
ン交換樹脂であり、e.w.(当量重量)値1100の
デュポン社製のナフィオンを使用した。
【0040】また、この発明の応用例として、図3に示
すように断面形状の調製により、電気的接触面積を変化
させることなく、酸化剤ガス流路12を燃料ガス流路1
1より小さく(この図では断面積換算で2倍)すること
は任意にできる。
【0041】次に動作について説明する。ガスセパレー
タ31と単電池10を順次重ねた燃料電池積層体の酸化
剤ガス流路11に酸素ガス(空気)、燃料ガス流路12
に水素ガスを流し、積層体端部を外部回路を用いて電気
的に接続すると、燃料電池反応が生じ、酸化剤電極3a
上で水が生成する。この時、燃料ガス流路12内では燃
料電極4b上でプロトンと同時に水分も吸収されるため
に湿度が低下する。
【0042】また、ガスセパレータ31内に点在する樹
脂33は水分を透過するために、酸化剤ガス流路11中
の過剰な水分が燃料ガス流路12中に移動し、両流路内
の水分量が適度な値に保たれる。また、特に酸化剤ガス
流路11内で凝縮した水は樹脂33を経由して直接燃料
電極4bに水を供給することもある。また、上側の凸部
35aには、貫通孔32hを設けていないので、特に拡
散しやすい燃料ガス流路12中の水素の酸化剤電極3a
へのクロスリークを防ぐことができる。
【0043】さらに、突起36が両電極3a、4bに食
い込んでいるために、電極との電気的接触が良好で低い
抵抗を維持することができている。また、これら積層体
では、ガスを分配したり電気を効率よく流すためにガス
セパレータと単電池の位置を一定に保持していく必要が
あるが、突起36が単電池の電極基材に食い込んでお
り、ガスセパレータ31と単電池10のずれを防止して
いる。
【0044】なお、導電性薄板の材料はチタンとした
が、次のようなものが使用され得る。ト)純チタン及び
チタン合金(Cr、V添加)、チ)タンタル、ニオブ、
リ)金メッキを施した銅またはニッケル、ヌ)SUS3
16、316L。
【0045】また、複数の貫通孔32hは、ラス形状と
して設けたが、次のようなものが使用され得る。ニ)エ
クスパンドメタル(ラス)、ホ)メッシュ、ヘ)フェル
トまたはウェブ燒結体。
【0046】さらに、封孔材として用いるイオン交換樹
脂には、次のようなものが使用され得る。イ)含水率
(水中浸漬時)が50重量%以上になるイオン交換樹
脂、ロ)上記イ)中の特にポリパーフルオロスルホン酸
または、そのフッ素化物、ハ)セルロースまたはセルロ
ース誘導体。
【0047】参考例2. 以下、参考例2について説明する。図4は参考例2を示
す断面図であり、第6従来技術で示したように導電性の
ガスセパレータ31a−1、31b−1、31c−1を
溶接により一体化して、流体流路13及び14を単独で
確保している。
【0048】それぞれ、酸化剤ガス流路11、燃料ガス
流路12は、単電池10a、10bと積層した時にでき
る空間により形成されている。なお、この発明ではすべ
ての導電性薄板には透水性の樹脂により封孔を施されて
いるが、セパレータ板31cには封孔を施してはいな
い。また、この発明の応用例として、図3に示すように
断面形状の調製により、電気的接触面積を変化させるこ
となく、ガス流路12をガス流路11より小さく(この
図では断面積換算で2倍)することは任意にできる。
【0049】次に動作について説明する。この燃料電池
積層体の酸化剤ガス流路11に空気を、一度流路13を
通してから流し、燃料ガス流路12に水素を流し、流路
14に水を流す。そして、積層体端部を外部回路を用い
て電気的に接続すると、燃料電池反応が生じ、酸化剤電
極3a上で水が生成し、燃料ガス流路12内では燃料電
極4b上で、プロトンと同時に水分も吸収されて湿度が
低下する。
【0050】供給される空気は流路13を通る際に、酸
化剤ガス流路11内の余分な水分を吸収するとともに、
流路14内の水分も取り込んで燃料電池に供給するため
に、必要な水分をもって酸化剤ガス流路11内に供給さ
れる。また、燃料ガス流路12内の水素は隣接する流路
14内の水分を吸収して適度に加湿される。このとき流
路14内の水は隣接する燃料ガス流路12で水分が蒸発
する際に冷却されるので、電位反応により発生した熱を
除去することができる。
【0051】なお、電池反応による水の受け渡しでは、
水素の加湿の方が空気の加湿よりも多量であるので、流
路13と14の機能を入れ替えて水素を2段で加湿する
方が良いと思われるが、ガスの流量が空気側の方が2倍
以上も多いので、ここに示した参考例の方が良い特性が
得られる。
【0052】また、この参考例2は多少複雑な機構であ
るので、ガスセパレータ用板31c−1を省略し、セパ
レータ用板32aと32bの間にできる流路には水を流
し、板31a−1と板32b−1の穴の面積を調節して
加質量を調節することも可能である。
【0053】また、図5にこの参考例の変形例を示すよ
うに、各凸部の形状を加工性のよい2段絞りで肩34a
がつくように成形するようにすることもでき、この場合
にも同等の機能を得ることができる。
【0054】参考例3. 以下、参考例3について説明する。図6は、ガスセパレ
ータ31の斜視図であり、図7は、ガスセパレータ31
と単電池10を積層した燃料電池積層体を模式的に示し
た断面図である。ガスセパレータ31は、凸部の底部の
直径2mm、高さ1.5mm、頂部35が直径1mmの
円錐台形であり、ピッチ3mmの間隔で千鳥状に配置さ
れるように、カーボン粉体と樹脂の混合物を成形し、モ
ールド加工が施されている。
【0055】なお、このガスセパレータ31の材料はカ
ーボン材以外に、モールド加工またはそれに類する方法
として金属を焼結する方法が採用される材料も選択可能
である。
【0056】ガスセパレータ31のカーボン材中の空隙
率は、ガスが透過しないように、数%以下に抑える必要
がある。しかし、ガスセパレータ31と積層した単電池
10間で囲まれた空間は、カーボン材の占める体積より
も大きく作る必要がある。これにより、ガスの圧力損失
をできるだけ小さくできるよう、流路断面積を確保しつ
つ積層体の大きさを小さくすることが可能となる。
【0057】また、上記条件を達成するためにガス流路
は直線的な溝を取らず、複数の柱または錘を壁とし、入
り口と出口の間を自由にガスが行き来できるように構成
した。これにより、積層体にした場合にガス流路11と
12の入り口と出口を別方向に設けることが可能とな
り、ガス流動が直行する形態をとることができる。
【0058】また、この場合、単電池を両側から支える
部分が、平面方向(図面上方)から見て同じ位置にくる
ように構成したので、単電池は特段に強い剛性を要求さ
れる必要がなくなり、強い積層体を製造することができ
る。
【0059】なお、動作については水分移動の点につい
てのみ、上述した参考例と異なるだけで、燃料電池の動
作としては同様である。さらに、この参考例において
は、上述したように、電極3a、4bを支える部分が上
下で平面上の同じ点に配置されているので、積層体を通
る電流の道のりが積層体の高さと同じ最短距離を取るこ
とができる。
【0060】参考例4. 以下、参考例4について説明する。図8はガスパレータ
板31を模式的に示す断面図である。図中、37は絶縁
性のコーティングであり、ここでは、FEPによるコー
ティングを行っている。また、この絶縁性のコーティン
グ37はガスセパレータ31が電極3a、4bと接触す
る部分35には施されていない。
【0061】次に動作について説明する。この燃料電池
積層体に反応ガスを参考例1のように流し、積層体端部
を外部回路を用いて電気的に接続すると、ガスセパレー
タ31と電極3a、4bと接する部分35には伝導性が
あるので、燃料電池反応が生じ、水が生成する。この
時、過剰な水が滞留すると電極3a、4b内でのガス拡
散に支障を来たすが、絶縁性のコーティング37を撥水
性の樹脂で行っているために水が転がるように排出さ
れ、反応がスムーズに進行する。
【0062】さらに、ガス流路11、12内の水はガス
セパレータ31とは絶縁されるために、積層体内で連通
する流路(図示せず)上に来た場合であっても、他のガ
スセパレータの電位との違いによる短絡等を起こすこと
が防止される。
【0063】なお、参考例4では、絶縁性のコーティン
グとしてEFPによるコーティングを示したが、水との
接触角が180°以上の材料において、特に次のような
ものが使用され得る。ル)PTFE、PFA、FEP、
ETFE、PVDF、TFE等のフッ素系樹脂、ヲ)シ
リコン樹脂。
【0064】参考例5. 以下、参考例5について説明する。図9は、ガスセパレ
ータ31と単電池10を積層した場合の断面図である。
ガスセパレータ31は、参考例1で使用したチタンのラ
ス板に凹凸加工を施したものであり、樹脂の溶液(エマ
ルジョン)である、FEPを含有するエナメルを塗布
し、100℃で2時間乾燥した後、280℃で10分間
焼成しする。その後に、ALDRICH社製のナフィオ
ン溶液を塗布すると、ナフィオン液はFEP樹脂の無い
貫通孔にだけ入り、乾燥すると、図9のように封孔する
ことができる。
【0065】この場合、電極と接する部分35について
は、あらかじめ蝋を塗っておくことによりFEP樹脂の
溶液をマスクすることができ、この蝋は焼成の時には蒸
発してなくなる。
【0066】動作については参考例1参考例4に記載
の通りである。なお、ここで示されるガスセパレータ3
1の製造方法は、参考例4として、図8に示したものに
も適用できる。
【0067】そして次にこの発明の2つの実施の形態に
ついて説明する。 実施の形態1. 以下、この発明の実施の形態1について説明する図1
0、図11は実施の形態1を示す断面図と平面図であ
る。これらの図に示される複合セパレータ板において、
41は、絶縁体の枠体42(以下絶縁枠という)によ
り、9つの独立した導電セパレータ部31a〜31iを
平面上に一体的に接続している。独立した導電セパレー
タ部31a〜31iには、凹凸が設けられており、積層
した際に、単電池10と共働してガス流路11、12を
形成している。
【0068】これらのガス流路11、12は導電セパレ
ータ部31a〜31iの領域では方向性はないが、ガス
供給口22、26、排出口25、29の位置と絶縁枠4
2内に形成した溝や畝により流体の流動方向が規定され
ている。
【0069】この形状の複合セパレータは、図12に示
すように金型51を使って製造される。金型51には、
導電セパレータ31を形成する凹凸のある部分52を9
つ設けている。さらに絶縁枠42を設ける部分には畝を
形成させるための溝53やガスの供給口をつくる部分5
4が配置されている。
【0070】この製造方法については、次のような熱間
プレス成形が用いられる。最初に、導電性の薄板32を
凹凸部分52上に配置し、上側の金型(図示せず)を乗
せて加圧し凹凸を形成させる。なお、導電性薄板32の
端部には2個所だけ凹凸を形成しており、予め粗い成形
を行った絶縁枠42と共に金型中での位置が固定され
る。そして、金型を270℃まで加熱して、1250k
g/cm2の成形圧力で射出成形し、冷却して複合セパ
レータ41を形成する。
【0071】さらに積層する際にできる連通流路22、
26、25、29にあたる部分には、エストラマーとし
て、EPM製のガスケット43を被せているが、これも
図10に示すようにはめ込むようにしているので、複合
セパレータの穴との取り合いは正確に保持されている。
そして、積層する際の締め付けにより単電池との間で押
さえつけられて、ガスシールができるようにされてい
る。なお、エラストマーとしては、ISOによる分類記
号によれば、次のツ)〜ナ)のうちのいずれかを使用し
得る。ツ)NBR,CR,EPM,EPDM,IIR,
CSM、ネ)フッ素系FPM、ナ)シリコン系MFQ。
【0072】さらに絶縁枠42に設けられるガスを流通
させる溝(流体流路)には、図13に示すように平面上
でV字型の形状で括れ44を持たせている。絶縁枠体4
2の材料としてはフェノール樹脂、耐熱ABS樹脂やガ
ラス繊維を充填したPPS、ポリエステル、CTFEの
ように熱変形温度(基準:ASTMD−648)が燃料
電池の運転温度よりも高い80℃以上のプラスチック
(樹脂)が好ましい。
【0073】詳細には、次のような樹脂が使用され得
る。ワ)ポリカーボネート及びガラス強化ポリカーボネ
ート、カ)耐熱ABS樹脂、ヨ)ガラス繊維充填不飽和
ポリエステル、タ)ナイロン6及びガラス強化ナイロ
ン、レ)フェノール、ソ)シリコーン樹脂。
【0074】ここでは、ガラス繊維強化ポリカーボネー
トを使用した。また、導電部31の導電性材料として
は、参考例1で示したチタンエクスパンドメタルや黒鉛
のモールド加工品が考えられる。本実施の形態1では、
チタン成型品を使用した。
【0075】次に動作について説明する。空気供給口2
2から入った酸素ガス(酸化剤ガスである空気)はガス
セパレータ内の表面の導電部及び絶縁枠に掘った溝の流
路(図示せず)に沿って導電セパレータ部を31g−3
1f−31a−31b−31e−31h−31i−31
d−31cの順で流れ排出口25から出ていく。
【0076】一方、水素ガス(燃料ガス)は燃料供給口
26から入ってセパレータ板の裏側において、導電セパ
レータ部31a−31b−31c−31d−31e−3
1f−31g−31h−31iの順で流れ排出口29か
ら排出される。
【0077】この時、各電極部では電位が発生し、積層
数をnとすると、平面上の隣り合った電極での電位差は
端部の接続方法にもよるが、下記のように接続すると、
例えば導電セパレータ部分31aと31eでは、4n×
セル電圧の電位差が生じることになる。この電位路は次
のようになる。
【0078】 −端:a1・・an−b1・・・・・hp−i1・・in:+端
【0079】ここで、積層数が40枚で単電池の電圧が
0.7Vとすると、隣り合った平面での電位差は実にD
C112Vとなる。この時、反応によって生成した水が
水滴となって導電部を横断して存在すると、よほどの純
度を保たない限り、電解反応を生じることになり電力を
消費することになる。
【0080】しかし、この実施の形態1によれば、ガス
流路の絶縁部分にV字型の括れ44があるために、その
部分にきた水滴は分断され排出されるので、絶縁され無
駄な電解反応を回避することができる。
【0081】実施の形態2. 以下、この発明の実施の形態2について説明する。こ
では、前述した実施の形態1のV字型の括れ44部分に
撥水性材料として、撥水性樹脂であるシリコンコーティ
ングを施した。動作については、撥水材により、水滴が
球状になることでさらに水滴が分断される。
【0082】なお、以下にこの発明のさらなる参考例を
5つ説明しておく。 参考例6. 以下、この発明の参考例6について説明する。図14
は、参考例6を示す複合セパレータの模式的な平面透視
図である。参考例6の概略内容は、実施の形態1に示し
た図11と同様であり省略するが、この参考例6におい
ては各独立した導電セパレータ部31a〜31iに接続
した導線45a〜45iが他の導電セパレータ部に触れ
ることなく、絶縁枠42中に埋設され、絶縁枠の端部か
らガスケット43(図10参照)を突き抜けて出てい
る。
【0083】導線の材料には直径0.3mmの銅撚り線
を使用した。さらに、絶縁部からの飛び出し位置には、
3つのバージョン(図示せず)があり、積層体を形成し
たときに、隣り合った積層体の導電部に接続した端子が
触れ合わないように1cm異常の距離をとるようにして
いる。
【0084】次に参考例6の動作について説明する。
施の形態2のように燃料電池を動作させると各電池には
起電力が生じるが、運転温度や水分量の分配により抵抗
が変化したり、また、ガス流路内を流れるガス組成等に
より分極による電圧低下が起こる。積層体中の直列に接
続した各電極には同じ電流が流れるが、僅かなガスの流
通異常や面圧の作用具合、あるいはガスのリークと言っ
た異常が発生すると特定のセルの特性が急落し、場合に
よっては発熱やセパレータ板の腐食等を引き起こすこと
がある。
【0085】その場合、大抵は積層体全体の特性が落ち
ることで異常が発生しつつあることが推定できるが、ど
の部分で異常が起きているか知り得ないと、異常を克服
できるように運転条件を変更したり、あるいは修理の際
に全体を分解して一つ一つの導電セパレータ部(セル)
について、別個に検査を行う必要がある。
【0086】しかし、参考例6に示される端子45の電
圧を測れば、個々のセルの電圧が把握できるので修理す
べきセルが特定でき、低コストで装置の維持が行える。
【0087】参考例7. 以下、この発明の参考例7について説明する。図15
は、参考例7を示す複合セパレータの透視平面図であ
る。図中、46は熱電対を示している。この熱電対46
は、JISのKタイプの素線0.1mmのものをFEP
で被覆したものであり、先端を複合ガスセパレータ41
の中央部に埋設し、端子を外側まで引き出している。
【0088】次に、参考例7の動作について説明する。
燃料電池を動作させると、発電ロスにより、水素と酸素
の生成エンタルピー(ΔH)に相当する1.48Vよ
り、低い電圧が発電される。この時、例えば0.74V
で発電すると、発電効率は50%となり、発電量と同じ
エネルギが熱として発生する。この時、燃料電池を適正
な温度に保つためには、適度な冷却が必要となり、その
制御の目安として適正な装置温度の測定が必要となる。
【0089】ここでは、各セパレータ毎の中心の温度が
正確に測定することができるので、装置全体の冷却量を
規定できるほか、積層体毎の温度が把握できるので、異
常の診断を行うこともできる。なお、この参考例実施
の形態1と複合して用いるために、導電性のシース熱電
対を特定の導電部にだけ接触させて電位を計る機能を付
加することも可能である。
【0090】参考例8. 以下、この発明の参考例8について説明する。図16
は、参考例8を示す複合セパレータの透視平面図であ
る。熱電対47は、JISのKタイプの素線0.3mm
で、aがクロメル、bがアルメル部であり、cが接合部
である。この熱電対素線47は複合セパレータ41のど
の導電部にも触れることなく、また平面上に抜けず、セ
パレータ41の端部からその端部を貫く直径0.5mm
の穴48の中を通っており、参考例8では、素線が穴4
8中を自由に移動できるよう構成されている。
【0091】また、穴48の設置場所は、この図16で
は導電セパレータ部31hと31iの間を通るようにし
ているが、実際には導電セパレータ部31hと31g
間、あるいはそれと直行する導電セパレータ部31gと
31fまたは31fと31a間に設置してもよく、さら
に数箇所同時に穴を設けておくことも可能である。
【0092】次に、参考例8の動作について説明する。
熱電対素線47を外側から適度に引っ張ると、接合部4
7cは、穴48の中の任意の位置に移動する。このとき
熱電対素線47の中央点cの位置の温度に対応した熱起
電力を熱電対素線47a−bから測定できるので、各導
電セパレータ部毎に任意の深さの温度が正確に測定する
ことができ、装置全体の冷却量を規定できるほか、積層
体中の反応の様子や温度が把握できるので、異常の診断
を行うこともできる。
【0093】参考例9. 以下、この発明の参考例9について説明する。図17
は、参考例9を示す複合セパレータの平面図であり、ガ
ス流路は、空気供給口22から始まり、入口23を経由
して第1分岐部61を経由して並列した流路64a〜6
4kを経由して第2分岐部62を経、さらに並列した流
路65a〜65kを経由して第3分岐部63を経て出口
24経由で排出口25で終了する。
【0094】ここで、流路62a〜62kはすべて同じ
長さと断面積で平行に並んでおり、61、61、63も
同様である。また、分岐部61、62、63の流路断面
の水力直径は、並列流路64、65の水力直径の4倍に
設定されている。
【0095】次に動作について説明する。空気供給口2
2から供給されるガスは並列した流路のどの流路を通る
かによって何種類もの流れ方が考えられる。しかし、こ
の時の流路の長さは、流路上のどの点を通る場合でも最
短距離を取ると、分岐部61と62、63を通る合計は
61の一本分となり、残る並列流路64はどれも同じ長
さであり、65も同様である。従って、この流路上のど
の点を取っても最短流路となる同じ流路長を取ることが
できる。
【0096】このとき、分岐流路の断面積は並列流路に
対して著しく大きくとっているので、分岐部内での圧力
損失は、流路全体の圧力損失から考えて無視できる程度
に小さくなる。そこで、流路内のどの点を通る場合でも
圧力損失は反応による流量の増減を入れなければ同じに
なり、すべての面に均等にガスが配分される。
【0097】参考例10. 以下、この発明の参考例10について説明する。この
考例10参考例9の変形例を示すものである。図18
は、図17に示したようなセパレータ板内でサーペンタ
イン形状を取る場合の例であり、この場合でも、流路6
4aと64bでは同じ長さとなっている。
【0098】また、図19はこれらのセパレータを積層
した場合の流路構成を示したもので、70が加湿部、6
0が発電部の積層体であり、加湿部分及び発電部分のど
の点をとっても最短流路は同じ長さになり、ガスが均等
に配置される。このセパレータにおいて、分岐部にあた
る流路72、75−22、25の水力直径(水力学によ
る定義)は、各平面内の並行(並列)流路100a,1
00g、80a,80fの5倍を確保している。
【0099】これらのガス流路の形成の条件としては、
並列のガス流路の断面積と長さが等しいことと、並列す
る流路に分岐する部分が出口側と入り口側で同じ断面積
と長さを有し同じピッチで分岐することである。それを
満足させるためには、基本的には積層体平面及び積層方
向において分岐の始めと終わりが対角に位置することが
簡易に実現する基本となる。従って、図20に示される
ように入り口と出口を同じ側に持ってくる場合には、分
岐部では対角の位置を保つため、マニホールド90を用
いて反転させて出口を導くことが考えられる。
【0100】上述の参考例で説明した燃料電池は、イオ
ン伝導性を有し、電子伝導性を有しない電解質層の両面
にガス拡散性で電子伝導性を有する電極が配されてな
り、供給される酸化剤および燃料ガスにより発電を行
う、少なくとも2以上重ねられる単電池と、上記単電池
間に設けられ、凹凸部を表裏に有する導電性の薄板を備
えるガスセパレータであって、上記薄板の表面から裏面
にかけて貫通する多数の貫通孔を有し、かつ上記貫通孔
が透水性で不透気性の樹脂で封孔されてなり、上記薄板
の上記凹凸部と上記単電池の電極間にできる少なくとも
2つの空間で上記電極に供給される上記酸化剤ガスおよ
び上記燃料ガスのそれぞれを供給する流体流路を形成し
てなる上記ガスセパレータとを備えてなるものである。
このような構成によれば、ガスを遮断するガスセパレー
タ中に透水性の樹脂がガスセパレータを貫通するように
配置されているので、ガスセパレータを介して湿度の異
なる流体が流れている場合、湿度の高い側から低い側へ
水分が移動する。したがって、セパレータを介して湿度
の異なる流体が流れている場合、湿度の高い側から低い
側へ水分が移動するので、燃料側への水の供給と空気側
からの水の排出がスムーズに行え、高い特性の燃料電池
をコンパクトにできる。
【0101】また、上記薄板に設けられる貫通孔は、上
記薄板が上記電極と接する上記凸部の頂部分を除いた部
分にのみ設けられているものである。このような構成に
よれば、上記作用に加え、電極近傍でのガスセパレータ
を通したガスのクロスリークを遮断することができ、効
率の高い運転を行える燃料電池を得ることができる。
【0102】また、イオン伝導性を有し、電子伝導性を
有しない電解質層の両面にガス拡散性で電子伝導性を有
する電極が配されてなり、少なくとも2以上重ねられる
単電池と、上記単電池間に設けられ、凹凸部を表裏に有
し、上記凹凸部と上記単電池の電極間にできる空間で上
記電極に供給されるガスの流体流路を形成してなる導電
性のガスセパレータであって、上記凹凸部が平面視同一
位置に設けられ、かつ、上記電極と積層したときに形成
される空間体積が上記ガスセパレータの構成材料の体積
と同等以上となる上記ガスセパレータとを備えてなるも
のである。このような構成によれば、ガスセパレータの
凸部が表裏で同じ位置に設けられるので、積層体にした
場合に同じ点で単電池を両側から押さえることができ
る。したがって、積層体にした場合に同じ点で単電池を
両側から押さえることができるので、寸法精度の高い積
層体が得られるとともに、電気的な抵抗も低く高い特性
が得られる。
【0103】また、上記ガスセパレータにおける上記電
極と接する凸部に上記電極材料を構成する繊維径の10
倍以下の高さと直径を有する突起を備えてなるものであ
る。このような構成によれば、ガスセパレータの電極に
接する部分の小さな突起が電極基材中に食い込む。した
がって、電気的接触が良好となるとともに、電極とセパ
レータ板がずれることなく、正しい位置を保持するの
で、ガスの気密性が高くなり高い特性を保持することが
できる。
【0104】また、上記ガスセパレータにおける上記電
極と接する凸部以外の部分に絶縁性のコーティングを施
してなるものである。このような構成によれば、ガスセ
パレータの電極に接する部分は電気的に導通するが、流
体とは絶縁される。したがって、セパレータ板の電極に
接する部分の電気的接触が保たれたまま、流路内の流体
とセパレータ板間が絶縁されるので、流体内の特に水に
より隣接するセルとの短絡が回避でき効率の高い運転が
可能となる。
【0105】また、上記透水性で不透気性の樹脂とし
て、イ)含水率(水中浸漬時)が50重量%以上になる
イオン交換樹脂、ロ)上記イ中の特にポリパーフルオロ
スルホン酸または、そのフッ素化物、ハ)セルロースま
たはセルロース誘導体いずれかの材料を用いてなるもの
である。このような構成によれば、燃料側への水の供給
と空気側からの水の排出がスムーズに行え、高い特性の
燃料電池をコンパクトにできる。
【0106】また、上述の参考例で説明した燃料電池の
製造方法は、上記薄板に、樹脂の溶液を塗布して、乾燥
させるようにしてなるものである。このような構成によ
れば、凹凸のあるガスセパレータ内のどの貫通孔にも、
樹脂を含んだ溶液が行き渡り、乾燥時には封孔される。
したがって、製造コストが低減し、効率のよい安定した
製品を製造することができる。
【0107】また、上述の参考例で説明した燃料電池
は、上記貫通孔を有する薄板の形状として、 ニ)エク
スパンドメタル(ラス)、ホ)メッシュ、ヘ)フェルト
またはウェブ燒結体のいずれかの形状を用いてなるもの
である。このような構成によれば、燃料側への水の供給
と空気側からの水の排出がスムーズに行え、高い特性の
燃料電池をコンパクトにできる。
【0108】また、上記薄板として、ト)純チタン及び
チタン合金(Cr,V添加)、チ)タンタル、ニオブ、
リ)金メッキを施した銅またはニッケル、ヌ)SUS3
16、316lの材料のいずれかを用いてなるものであ
る。このような構成によれば、燃料側への水の供給と空
気側からの水の排出がスムーズに行え、高い特性の燃料
電池をコンパクトにできる。
【0109】また、上記絶縁性のコーティングとして、
水との接触角が180゜以上の材料を用いてなるもので
ある。このような構成によれば、燃料側への水の供給と
空気側からの水の排出がスムーズに行え、高い特性の燃
料電池をコンパクトにできる。
【0110】また、上記材料として、ル)PTFE、P
FA、FEP、ETFE、PVDF、TFE等のフッ素
系樹脂、ヲ)シリコン樹脂のいずれかの材料を用いてな
るものである。このような構成によれば、燃料側への水
の供給と空気側からの水の排出がスムーズに行え、高い
特性の燃料電池をコンパクトにできる。
【0111】また、上述の参考例で説明した燃料電池の
製造方法は、上記絶縁樹脂のコーティングとして、上記
樹脂のエマルジョンを塗布して、乾燥後、上記樹脂の融
点以上であって、分解点未満の温度で焼成した後に、透
水性樹脂による封孔を行うようにしてなるものである。
このような構成によれば、凹凸のあるガスセパレータ内
の隅々に絶縁樹脂を含んだエマルジョンが行き渡り、乾
燥焼成後に薄い皮膜が形成された後、透水性で不透気性
の樹脂の溶液がどの貫通孔にも行き渡り、乾燥時には封
孔される。したがって、透水性樹脂の溶液は余分な所を
濡らさず、貫通孔に集中して行き渡るので、完全な封孔
が安価で確実に行え、効率のよい安定した製品を製造す
ることができる。
【0112】また、上述の参考例で説明した燃料電池の
複合ガスセパレータは、上記複合ガスセパレータを積層
した際に連通する上記流体流路の周辺部にエラストマー
を備えてなるものである。このような構成によれば、平
面内のそれぞれの導電部は絶縁されており独自の電圧を
維持しており、反応に必要なガスはそれぞれの導電部分
を横断して、全ての導電部分に無駄無く行き渡る。した
がって、それぞれの導電部は絶縁されて独自の電圧を維
持しており、また、反応に必要なガスはずれの無いエラ
ストマーによりシールされているので、高電圧を得られ
る燃料電池を効率よく運転することができる。
【0113】また、上述の参考例で説明した燃料電池の
複合ガスセパレータの製造方法は、上記ガスセパレータ
の薄板の表裏に形成される上記凹凸部の加工と上記絶縁
樹脂との接合を熱間プレス成形により同時に行うように
したものである。このような構成によれば、金型上に規
則的に配置した導電性薄板に、プレス時に所定の位置で
一定の凹凸が形成され、かつ、流し込んだ絶縁性樹脂に
より、一定位置を確保したまま固定配置される。したが
って、導電部の形状と配置が一定で信頼性の高い複合セ
パレータを容易に製造することができる。
【0114】また、上述の参考例で説明した燃料電池の
燃料電池の複合ガスセパレータは、上記硬質の絶縁性の
樹脂として熱変形温度(ASTMD−648)が燃料電
池の運転温度よりも高い80℃以上の樹脂であって、
ワ)ポリカーボネート及びガラス強化ポリカーボネー
ト、カ)耐熱ABS樹脂、ヨ)ガラス繊維充填不飽和ポ
リエステル、タ)ナイロン6及びガラス強化ナイロン、
レ)フェノール、ソ)シリコーン樹脂のいずれかの樹脂
を用いてなるものである。このような構成によれば、そ
れぞれの導電部は絶縁されて独自の電圧を維持してお
り、また、反応に必要なガスはずれの無いエラストマー
によりシールされているので、高電圧を得られる燃料電
池を効率よく運転することができる。
【0115】また、上記硬質の絶縁性の樹脂として、耐
熱温度が燃料電池の運転温度よりも高い80℃以上の融
点の樹脂であって、ISOによる分類記号による、ツ)
NBR、CR、EPM、EPDM、IIR、CSM、
ネ)フッ素系FPM、ナ)シリコン系MFQのいずれか
の樹脂を用いてなるものである。このような構成によれ
ば、それぞれの導電部は絶縁されて独自の電圧を維持し
ており、また、反応に必要なガスはずれの無いエラスト
マーによりシールされているので、高電圧を得られる燃
料電池を効率よく運転することができる。
【0116】また、上記各ガスセパレータに接続された
導線を上記絶縁樹脂に埋設して上記複合ガスセパレータ
の端部まで引き出してなるものである。このような構成
によれば、絶縁樹脂によって電気的に独立に配置された
任意の導電部の電位が積層体 側面に出された端部で検知
することができる。したがって、故障や異常の箇所を正
確に判断することにより、適切な運転方法の調整によっ
て異常を回避する可能性が高くなるとともに、修理すべ
き部分を特定できるので修理や維持管理が容易になる。
【0117】また、上記絶縁樹脂に上記平面に平行に熱
電対線を埋設し、該熱電対の端部を上記複合ガスセパレ
ータ端部まで引き出してなるものである。このような構
成によれば、予め設定した積層体内の特定部分の温度を
熱起電力として端部より取り出せる。したがって、温度
管理が正確になり、故障や異常の箇所を正確に判断する
ことにより、適切な運転方法の調整によって異常を回避
する可能性が高くなるとともに、修理すべき部分を特定
できるので修理する際のコストが大幅に低減する。
【0118】また、上記絶縁樹脂に上記平面に平行に貫
通孔を設け、該貫通孔に内部で対となる熱電対素線を一
方の入口側から他方の口にまたがって渡し、上記貫通孔
内部に熱電対の接合部が位置するようにしてなるもので
ある。このような構成によれば、積層体内の任意の深さ
の部分の温度を熱起電力として取り出すことができる。
したがって、より正確な温度分布がわかり、故障や異常
の箇所を正確に判断することにより、適切な運転方法の
調整によって異常を回避する可能性が高くなるととも
に、故障や異常をより早く正確に察知することができ
る。
【0119】また、上述の参考例で説明した燃料電池
は、上記ガスセパレータ単体及び積層時に形成される流
体流路が、同一種の流体について複数の並列流路を有
し、該並列流路上の任意の点を通る流体が、並列する同
種の流体の流路中の入り口から出口において同じ流路長
を流れるようにしてなるものである。このような構成に
よれば、積層体内を流れる同一種の流体は、どの流路を
通っても同じ道のりになるので、流路を形成するすべて
の部分に流体が行き渡る。したがって、流路内のあらゆ
る場所に流体が均等に行き渡り、特性が高く効率の高い
燃料電池を得ることができる。
【0120】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る燃料電池
燃料電池の複合ガスセパレータは、上記互いに絶縁され
た上記ガスセパレータ間に上記ガスセパレータを横断す
るガス流路を設け、該流路中の絶縁部を通る部分または
絶縁部と導電部の境界部分において水滴を分断する括れ
を設けてなるものである。このような構成によれば、平
面内に独立した導電部を水滴を含んだ流体が横断した場
合に、水が括れにより分断される。したがって、短絡電
流を低減した電流効率の高い燃料電池が得られる。
【0121】また、この発明に係る燃料電池の複合ガス
セパレータは、上記互いに絶縁された上記ガスセパレー
タ間に上記ガスセパレータを横断するガス流路を設け、
該流路中の絶縁部を通る部分または絶縁部と導電部の境
界部分に、撥水性材料がコーティングされた水滴を分断
する括れを設けてなるものである。なお、上記括れは例
えばV字型のものとする。このような構成によれば、平
面内に独立した導電部を水滴を含んだ流体が横断した場
合にも、撥水性材料上で球状になり分断される。したが
って、短絡電流を低減した電流効率の高い燃料電池が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の参考例1を示すガスセパレータの
斜視図である。
【図2】 この発明の参考例1を示す燃料電池の断面図
である。
【図3】 この発明の参考例1の変形例を示す燃料電池
の断面図である。
【図4】 この発明の参考例2を示す燃料電池の断面図
である。
【図5】 この発明の参考例2の変形例を示すガスセパ
レータの斜視図である。
【図6】 この発明の参考例3を示すガスセパレータの
斜視図である。
【図7】 この発明の参考例3を示す燃料電池の断面図
である。
【図8】 この発明の参考例4を示す燃料電池の断面図
である。
【図9】 この発明の参考例5を示す燃料電池の断面図
である。
【図10】 この発明の実施の形態1を示す燃料電池の
断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態1を示す燃料電池の
平面図である。
【図12】 この発明の実施の形態1における製造方法
を示す斜視図である。
【図13】 この発明の実施の形態2を示す、図11の
一部拡大図である。
【図14】 この発明の参考例6を示す複合ガスセパレ
ータの平面透視図である。
【図15】 この発明の参考例7を示す複合ガスセパレ
ータの平面透視図である。
【図16】 この発明の参考例8を示す複合ガスセパレ
ータの平面透視図である。
【図17】 この発明の参考例9を示す複合ガスセパレ
ータのガス流路を示す平面図である。
【図18】 この発明の参考例10を示す平面図であ
る。
【図19】 この発明の参考例10の変形例を示す平面
図である。
【図20】 この発明の参考例10の変形例を示す平面
図である。
【図21】 第1従来技術を示す固体高分子型燃料電池
の断面模式図である。
【図22】 第2従来技術を示す固体高分子型燃料電池
の断面模式図である。
【図23】 第3従来技術を示す固体高分子型燃料電池
セパレータの平面図である。
【符号の説明】
3、3a 酸化剤電極、4、4b 燃料電極、5 電解
質膜、10 単電池、11 酸化剤ガス流路、12 燃
料ガス流路、22、26 ガス供給口、23、27 ガ
ス入口、24、28 ガス出口、25、29 ガス排出
口、31、31a−1,31b−1,31c−1 ガス
セパレータ、31a〜31i 導電セパレータ部、32
導電薄板、32h 貫通孔、33 封孔樹脂、34
凸部、35 頂部、36 突起、37 絶縁性コーティ
ング、41 複合セパレータ、42 絶縁枠、43 ガ
スケット、44 括れ、45 導線、46 熱電対、4
7熱電対素線、61、62、63 分岐部、64、6
5、80a、80f、100a、100g 並列流路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−283157(JP,A) 特開 平8−171925(JP,A) 特開 昭53−122740(JP,A) 特開 昭58−161266(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 8/02 H01M 8/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン伝導性を有し、電子伝導性を有し
    ない電解質層の両面にガス拡散性で電子伝導性を有する
    電極を配した単電池、及び該単電池の電極部の一方に酸
    化剤ガス、他方に燃料ガスを供給する流体流路を形成す
    る導電性のガスセパレータを絶縁樹脂で互いに絶縁して
    平面内で複数連結してなる燃料電池の複合ガスセパレー
    タにおいて、 上記互いに絶縁された上記ガスセパレータ間に上記ガス
    セパレータを横断する流体流路を設け、該流路中の絶縁
    部を通る部分または絶縁部と導電部の境界部分において
    水滴を分断する括れを設けてなる燃料電池の複合ガスセ
    パレータ。
  2. 【請求項2】 イオン伝導性を有し、電子伝導性を有し
    ない電解質層の両面にガス拡散性で電子伝導性を有する
    電極を配した単電池、及び該単電池の電極部の一方に酸
    化剤ガス、他方に燃料ガスを供給する流体流路を形成す
    る導電性のガスセパレータを絶縁樹脂で互いに絶縁して
    平面内で複数連結してなる燃料電池の複合ガスセパレー
    タにおいて、 上記互いに絶縁された上記ガスセパレータ間に上記ガス
    セパレータを横断する流体流路を設け、該流路中の絶縁
    部を通る部分または絶縁部と導電部の境界部分に撥水性
    材料がコーティングされた水滴を分断する括れを設けて
    なる燃料電池の複合ガスセパレータ。
  3. 【請求項3】 上記括れがV字型であることを特徴とす
    る請求項2に記載の燃料電池の複合ガスセパレータ。
JP2001003542A 2001-01-11 2001-01-11 燃料電池の複合ガスセパレータ Expired - Fee Related JP3380805B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001003542A JP3380805B2 (ja) 2001-01-11 2001-01-11 燃料電池の複合ガスセパレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001003542A JP3380805B2 (ja) 2001-01-11 2001-01-11 燃料電池の複合ガスセパレータ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09711096A Division JP3331117B2 (ja) 1996-04-18 1996-04-18 燃料電池、燃料電池の製造方法、複合ガスセパレータ、およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001185173A JP2001185173A (ja) 2001-07-06
JP3380805B2 true JP3380805B2 (ja) 2003-02-24

Family

ID=18871869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001003542A Expired - Fee Related JP3380805B2 (ja) 2001-01-11 2001-01-11 燃料電池の複合ガスセパレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3380805B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7510795B2 (en) 2003-09-19 2009-03-31 Honda Motor Co., Ltd. Separator, fuel cell, and connection construction between cell voltage measurement device side terminal and fuel cell side terminal
JP4381759B2 (ja) * 2003-09-19 2009-12-09 本田技研工業株式会社 セパレータおよび燃料電池
US8173319B2 (en) * 2005-12-23 2012-05-08 Daimler Ag Fuel cell water management system and method
JP2009283146A (ja) 2008-05-19 2009-12-03 Honda Motor Co Ltd 燃料電池
JP5780640B2 (ja) * 2011-06-30 2015-09-16 株式会社 ケミックス 燃料電池、その駆動システム及び燃料電池組み立てキット
DE102013212180A1 (de) * 2013-06-26 2014-12-31 Robert Bosch Gmbh Leitungsvorrichtung für eine Brennstoffzelle, Brennstoffzelle sowie Brennstoffzellenstapel

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001185173A (ja) 2001-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3331117B2 (ja) 燃料電池、燃料電池の製造方法、複合ガスセパレータ、およびその製造方法
CA2390616C (en) Fuel cell
JP4431192B2 (ja) 燃料電池
JP7414334B2 (ja) 燃料電池、燃料電池用の双極板及び双極板アセンブリ
EP1766711B1 (en) Cooling device for membrane fuel cells
US10847816B2 (en) Fuel cell
US8735014B2 (en) Fuel cell and fuel cell stack including the same
JP3380805B2 (ja) 燃料電池の複合ガスセパレータ
CN110137529A (zh) 燃料电池组
KR100543483B1 (ko) 연료 전지
JP5228557B2 (ja) 燃料電池
JP2005135707A (ja) 燃料電池および燃料電池用セパレータ
JP2005056671A (ja) 燃料電池
JP5341321B2 (ja) 固体高分子型燃料電池用電解質膜・電極構造体
JP2001185168A (ja) 燃料電池の複合ガスセパレータ
WO2009112922A2 (en) Fuel cell and fuel cell system
JP2007005222A (ja) 燃料電池および燃料電池用セパレータ
JP2002198072A (ja) 固体高分子型燃料電池
JP5245232B2 (ja) 固体高分子型燃料電池
US20100159358A1 (en) Separator for fuel cell and fuel cell comprising the same
JP2008034159A (ja) 燃料電池および燃料電池の製造方法
JP2008140658A (ja) 燃料電池
JP2009016098A (ja) 中空型セル及び中空型セル用内側集電材の製造方法
JP2001135324A (ja) 高分子電解質型燃料電池
JP2008140564A (ja) 燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071213

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081213

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091213

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091213

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101213

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111213

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees