JP5245232B2 - 固体高分子型燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、ポータブル電源、電気自動車用電源、定置型コージェネレーションシステム等に使用される固体高分子型燃料電池に関するものである。
固体高分子型燃料電池は、水素などの燃料ガスと空気などの酸化ガスをガス拡散電極によって電気化学的に反応させるもので、電気と熱とを同時に発生させるものである。このような固体高分子型燃料電池の基本的な単電池の構成を図5に示した。なお、水素などの燃料ガスの関与する側をアノードと呼び、図では符号の後にaを付け表し、空気などの酸化ガスの関与する側をカソードと呼び、図では符号の後にcを付け表した。
図5に於いて、水素イオンを選択的に輸送する高分子電解質膜101の両面には、白金
系の金属触媒を担持したカーボン粉末を主成分とする触媒反応層102a,102cを密着して配置する。さらに触媒反応層102a,102cの外面には、ガス通気性と導電性を兼ね備えた一対の拡散層103a,103cをこれに密着して配置する。この拡散層103a,103cと触媒反応層102a,102cにより電極104a,104cを構成する。電極電解質接合体105は(以降、MEAと称する)、電極104a,104cと高分子電解質膜101とで形成している。MEA105外側には、MEA105を機械的に固定するとともに、隣接するMEA同士を互いに電気的に直列に接続し、さらに電極に反応ガスを供給し、かつ反応により発生したガスや余剰のガスを運び去るためのガス流路106a,106cをMEA105に接する面に形成した導電性セパレータ107a,107cを配置する。導電性セパレータ107aでMEA105とは反対の面には、隣の単電池の導電性セパレータ107cが接する。導電性セパレータ107a,107c同士が接する側には循環水通路108が備えられ、ここに循環水が流れる。循環水は導電性セパレータ107a,107cを介してMEA105の温度を調整するように熱を移動させる。MEA105と導電性セパレータ107a,107cとの間にはガスを封止するMEAガスケット110a,110cが備えられ、導電性セパレータ107a,107cの間には循環水を封止するセパレータガスケット111が備えられている。
次に、基本動作を説明する。ガス流路106cに空気などの酸化ガスを流し、ガス流路106aに水素などの燃料ガスを流す。燃料ガス中の水素は拡散層103aを拡散し、触媒反応層102aに達する。触媒反応層102aで水素は水素イオンと電子に分けられる。電子は外部回路を通じてカソード側に移動される。水素イオンは膜101を透過しカソード側に移動し反応触媒層102cに達する。空気などの酸化ガス中の酸素は拡散層103cを拡散し、反応触媒層102cに達する。触媒反応層102cでは酸素が電子と反応し酸素イオンとなり、さらに酸素イオンは水素イオンと反応し水が生成される。つまりMEA105の周囲で酸化ガスと燃料ガスが反応し水が生成され、電子が流れる。さらに反応時に熱が生成し、MEA105の温度が上昇する。そのため循環水経路108に水などを流すことにより反応で発生した熱を水で外部に運び出す。つまり、熱と電流(電気)が発生する。
基本的な単電池を複数個積層した一般的な固体高分子型燃料電池スタックの構成を図5に示す。積層した単電池の両端には、発生した電気を集める導電性の集電板120を備え、絶縁板122を介してスタック両端に備えた端板123で両端から締結されている。集電板120は一般的に金属板であり、通常はステンレス鋼、銅、真鍮等の材質からなり、接触抵抗の低減と耐食のために金メッキ等が施される場合が多い。
集められた電気の出力には、集電板と外部機器を接続することにより行われる。この外部回路と集電板とを接続する手段として、図6に示すような集電板120の一部が積層電池外形よりはみ出した形状の端子121を備えた集電板を用い、端子121を外部回路に接続する方法が一般的である。
しかしながら、上記従来の構成では、集電板120の端子121がスタックの周囲から延出してしまう分、スタックの設置スペースが大きくなってしまうという課題と、電力を取り出す際に集電板の中央から電力を取り出すのに比べ、電気抵抗が大きく、電力が熱に変換されてしまう量が増え、発電効率が低下するという課題とがあった。
そこで、図7に示すように電力を取り出す端子を、集電板の中央付近に設け、設置スペースを小さくすると共に、電気抵抗を抑えることにより、発電効率の良い固体高分子型燃料電池が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−100392号公報
しかしながら、上記従来の固体高分子型燃料電池では、以下のような課題があった。
すなわち、上記従来の固体高分子型燃料電池では、端子の位置を集電板の中央付近に配置したものの、その詳細の位置に関しては考慮されていなかった。
しかしながら、本発明の発明者らは、発電が各単電池の触媒反応層の略全面で、燃料ガス中の水素濃度および酸化剤ガス中の酸素濃度が高い上流側に発電量が偏って行われることを見出した。すなわち、発生した電気(電流)は積層方向に垂直に流れた後、集電板で端子に向けて積層方向と略直角に向きを変え、端子から外部回路に出力される。ところが集電板には電気抵抗が存在するため、発電した電気の一部が集電板で熱として損失してしまう。この熱として損失する電気は、電流の二乗と電気抵抗との積で大きさが決まるため、従来の固体高分子型燃料電池では、集電板を流れる距離が場所によって長く、全体として電気の損失が大きいという課題があった。
本発明の固体高分子型燃料電池は、前記従来の課題を解決するものであり、集電板で熱として損失する電気の量を極力抑え、発電効率の高い固体高分子型燃料電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、固体高分子電解質膜と、前記固体高分子電解質膜を挟んで配された触媒反応層を有する一対の電極と、前記電極の一方に水素を含む燃料ガスを供給し、かつ他方に酸素を含む酸化剤ガスを供給する流路を備えた導電性の一対のセパレータとを備えた単電池を一個または複数個積層した固体高分子型燃料電池において
前記流路は、その流路中点が前記セパレータの中央近傍に位置するものとし、前記単電池または積層した複数の単電池の両端に導電性の集電板を設け、前記集電板の単電池に接する面の対面上に位置して、かつ前記ガスを供給する流路の上流側に対応する位置で、かつ、前記集電板の中心近傍の位置に、前記単電池内で発生した電力を取り出す端子を設けたことを特徴とする固体高分子型燃料電池とする。
これにより、発電の集中する上流側で、より端子までの距離を短くできるため、集電板の電気抵抗による電気の損失を抑えることができる。
本発明の固体高分子型燃料電池は、集電板での電力の損失を抑えることができるために、発電効率の高い固体高分子型燃料電池を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、固体高分子電解質膜と、前記固体高分子電解質膜を挟んで配された触媒反応層を有する一対の電極と、前記電極の一方に水素を含む燃料ガスを供給し、かつ他方に酸素を含む酸化剤ガスを供給する流路を備えた導電性の一対のセパレータとを備えた単電池を一個または複数個積層した固体高分子型燃料電池において前記流路は、その流路中点が前記セパレータの中央近傍に位置するものとし、前記単電池または積層した複数の単電池の両端に導電性の集電板を設け、前記集電板の単電池に接する面の対面上に位置して、かつ前記ガスを供給する流路の上流側に対応する位置で、かつ、前記集電板の中心近傍の位置に、前記単電池内で発生した電力を取り出す端子を設けたことを特徴とする固体高分子型燃料電池とする。
集電板の単電池に接する面の対面上に位置して、かつ前記ガスを供給する流路の上流側に対応する位置に、前記単電池内で発生した電力を取り出す端子を設けることにより、集電板の各位置から端子までの距離を短くすることができ、かつ発電の集中する上流側で、より端子までの距離を短くできるため、集電板の電気抵抗による電気の損失を抑えることができ、発電効率の高い固体高分子型燃料電池を提供することができる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における固体高分子型燃料電池の単電池の分解図である。
図1に示すように、単電池は一対の電極104で高分子電解質膜101を挟んで構成したMEA105を、一対のアノード側セパレータ107aとカソード側セパレータ107cとで挟み込んで構成されている。アノード側セパレータ107aおよびカソード側セパレータ107cには、外部から水素を含む燃料ガスを導入するための燃料ガス入口マニホールド1と、発電に使用されなかった燃料ガスを外部に排出するための燃料ガス出口マニホールド2と、酸素を含む酸化剤ガスを外部から導入するための酸化剤ガス入口マニホールド3と、発電に使用されなかった酸化剤ガスを外部に排出するための酸化剤ガス出口マニホールド4とが各セパレータ107a,107cの外周近傍に貫通して設けられている。また、アノード側セパレータ107aのMEA105と接する面には、燃料ガス入口マニホールド1と燃料ガス出口マニホールド2とを結び、電極104に燃料ガスを供給するためのガス流路106aが設けられている。同様にカソード側セパレータ107cのMEA105と接する面には、酸化剤ガス入口マニホールド3と酸化剤ガス出口マニホールド4とを結び、電極104に酸化剤ガスを供給するためのガス流路106cが設けられている。ガス流路106a,106cは、電極104に対して可能な限り均一にガスを供給するために、複数本の流路を蛇行させて形成している。なお、単電池に供給する燃料ガスおよび酸化剤ガスは、高分子電解質膜101の水素イオン伝導性を発揮させるために加湿して常に高分子電解質膜101を湿潤状態に保つようにしているが、ガス中の水蒸気が凝縮して、あるいは発電に伴って生成した水がガス流路106a,106cにたまって流路を閉塞し、ガスの流れを阻害しないように上方から導入して下方から排出されるようにガス流路106a,106cを構成した。
また、アノード側セパレータ107aとカソード側セパレータ107cとには、発電とともに発生する熱を取り去るための循環水を、アノード側セパレータ107aのMEA105と接する面と反対の面に形成した循環水流路(図示せず)に導入,排出するための循環水入口マニホールド5と循環水出口マニホールド6が、外周近傍に貫通して設けられている。
また、MEA105には各マニホールド1,2,3,4,5,6に対応する位置に穴が設けられており、MEA105のアノード電極側(アノード側セパレータ107aと接する側の電極104の面)には、燃料ガスが外部に漏れず、かつ酸化剤ガスと循環水とがこの面に進入しないように考慮したシール部7が設けられ、MEA105のカソード電極側(カソード側セパレータ107cと接する側の電極104の面)には酸化剤ガスが外部に漏れず、かつ燃料ガスと循環水がこの面に浸入しないように考慮したシール部7が設けられている。なお、このシール部7は導電性のアノード側セパレータ107aとカソード側セパレータ107cとが直接接触して短絡しないようにする絶縁の役割も果たしており、図1で示した線シールではなく面シールとしても良く、また、シール部7とは別に絶縁体を挿入しても、シールが行えれば良い。
図2は図1に示す単電池を積層して構成した固体高分子形燃料電池の構成を示す斜視図であり、図3(a)は同固体高分子形燃料電池の左側面図であり、図3(b)は同固体高分子形燃料電池の右側面図である。
図2、図3に示すように本実施の形態の固体高分子型燃料電池は、単電池を複数枚積層し、両端に位置する単電池のセパレータ107a,107cと電気的に接続したステンレス鋼に金メッキを施した集電板120を配置し、絶縁板122を介して端板123で締結したものである。締結には端板123,絶縁板122,集電板120,セパレータ107a,107c,MEA105の四隅を貫通する電気的に絶縁された締結ロッド(図示せず)で行った。以下、単電池を積層して端板123で締結した構成をスタックと称する。
単電池の積層は、単電池を構成するアノード側セパレータ107aと隣り合う単電池を構成するカソード側セパレータ107cとが電気的に接続され、かつ、アノード側セパレータ107aに形成した循環水流路から水が外部に漏れないように考慮してシール構造を形成した。
端板123には、スタックの陽極側となるカソード側セパレータ107cと電気的に接続された集電板120と絶縁板122を介して接する陽極側端板123cと、スタックの陰極側となるアノード側セパレータ107aと電気的に接続された集電板120と絶縁板122を介して接する陰極側端板123aとがあり、陽極側端板123cには、燃料ガスをスタックに導入する燃料ガス入口8と、酸化剤ガスをスタックに導入する酸化剤ガス入口9と、冷却水を導入する冷却水入口10とが設けられ、それぞれ燃料ガス入口マニホールド1,酸化剤ガス入口マニホールド3,循環水入口マニホールド5と接続されている。また、陰極側端板123aには、燃料ガスをスタックから排出する燃料ガス出口11と、酸化剤ガスをスタックから排出する酸化剤ガス出口12と、冷却水を排出する冷却水出口13とが設けられ、それぞれ燃料ガス入口マニホールド1,酸化剤ガス入口マニホールド3,循環水入口マニホールド5と接続されている。
集電板120には、MEA105の略中央で、中央からカソード側ガス流路106cの上流側(図3における上側)に対応する位置に端子14が絶縁板122と端板123とを貫通し、端板123と電気的に絶縁された状態で端板123から突出して設けられ、外部回路に接続されている。
この端子14を配置する位置を決定した手法について、次に図4を用いて説明する。
本実施の形態の固体高分子型燃料電池を構成する単電池の端子位置を決定する手法の説明図である図4(a)は電極を分割した際の各領域の位置を示す図、図4(b)は流路距離比と電流密度比の関係を測定した実験結果を示すグラフ、図4(c)は各領域に端子を配置した際の電力の損失比を示す図である。
図4(a)は、図1に示した単電池において、電極104を縦3列,横5行に均等な面積で分割し、かつ電極104に対応する酸化剤ガス流路106cの最上流の部分(酸化剤ガス入口マニホールド3に接続される部分)を領域1、最下流の部分(酸化剤ガス出口マニホールド4に接続される部分)を領域15となるように、上流から下流に割り振ったものを示す。なお、図示の都合上、図4(a)には、電極104をカソード側から見た図に、対応する酸化剤ガス流路106cを破線で示してある。
図4(b)は、図4(a)に示した各15の領域での電流密度の分布を測定した実験結果を示すグラフであり、横軸には酸化剤ガス流路106cの入口側を0、出口側を1とした際の各領域中央での流路距離比を、縦軸には、電極全域での電流密度(単電池全体の電流値を電極104全体の面積で割ったもの)を1とした場合の各領域での電流密度比をとったものである。
図4(b)に示すように、発電は流路の上流側では電流密度が高く、下流側で電流密度が低くなった。なお、セパレータの材質や、ガス流量,負荷電流などの運転条件を変えることにより、各領域における電流密度は異なるが、上流側において下流側に比べて電流密度が大きくなる傾向は同じであった。
次に図4(c)に、領域1から15の各領域の中央に端子14を配置した際の電力の損失を、各領域での電流の二乗と端子14までの距離との積の和を求め、電極104の中央(領域8)に配置したときの損失を100として比率で示す。
図4(c)に示すように、本実施の形態の固体高分子型燃料電池では、領域5に端子14を配置したときに、最も電力の損失が小さくなる結果となった。なお、電極104の分割数を多くして各領域の面積をより小さくした方が、より正確に損失が小さくなる端子位置を決定することが可能である。
なお、端子の位置はガスの流れ方向に対して、流路長の半分よりも上流側が好ましい。さらに、燃料ガス中の水素濃度と、酸化剤ガス中の酸素濃度を比べた際に、酸化剤ガスとして空気を使用するときなど、酸化剤ガス中の酸素濃度の方が低い場合は、電流密度の分布は酸化剤ガスの拡散性の影響を燃料ガスの拡散性に対して大きく受ける。そこで、燃料ガス流路の上流側と酸化剤ガス流路の上流側とが一致しない場合には、酸化剤ガス流路の上流側に端子を設ける方が好ましい。
以上のように構成した固体高分子型燃料電池にについて、以下その動作、作用について説明する。
燃料ガス入口8からスタックに供給された燃料ガスは燃料ガス入口マニホールド1を介して各単電池のアノード側セパレータ107aのガス流路106aを通って電極104のアノード側に供給される。一方、酸化剤ガス入口9からスタックに供給された酸化剤ガスは酸化剤入口マニホールドを介して、各単電池のカソード側セパレータ107cのガス流路106と通って電極104のカソード側に供給され、燃料ガス中の水素と酸化剤ガス中の酸素が電気化学反応を起こして電気と熱が発生する。
発電に伴って発生した熱は、循環水を循環水入口10から循環水入口マニホールド5を介してアノード側セパレータ107aの循環水流路に供給し、循環水出口マニホールド6を介して循環水出口13からスタックの外へ排出することにより、セパレータ107a,107cを介して搬出する。
発電はガス流路106の入口から起こり、燃料ガス中の水素および酸化剤ガス中の酸素を徐々に消費しながら下流に向かって流れ、発電に利用されなかった燃料ガスおよび酸化剤ガス、そして発電に伴って生成した水(水蒸気)は、それぞれ燃料ガス出口マニホールド2および酸化剤ガス出口マニホールド4を介して、燃料ガス出口11,酸化剤ガス出口12からスタックの外部に排出される。すなわち電極104に供給される燃料ガス中の水素濃度および酸化剤ガス中の酸素濃度は、ガス流路106の上流側で高く、下流に行くにつれて徐々に低くなるため、発生する電流は上流側で大きく、下流にかけて徐々に小さくなる。
発生した電流は、積層した単電池の積層方向に流れ、集電板120で端子14に向かって流れ、集電板120自体の電気抵抗により電気が熱として損失してしまうが、端子14を電極104の中央に対応する集電板120の位置から、燃料ガスおよび酸化剤ガスとが電極140に供給される流路106の中央から上流側に対応する位置に配したため、集電板120を電気が流れる距離を電流の大きい上流側で短くしたため、電気の損失を抑える
ことができ、発電効率の高い固体高分子型燃料電池を提供することができる。
以上のように、本発明にかかる固体高分子型燃料電池は、ポータブル電源、電気自動車用電源、定置型コージェネレーションシステム等の用途に適用できる。
本発明の実施の形態1における固体高分子型燃料電池を構成する単電池の分解図 同実施の形態の固体高分子型燃料電池の斜視図 (a)同実施の形態の固体高分子型燃料電池の左側面図(b)同実施の形態の固体高分子型燃料電池の右側面図 同実施の形態の固体高分子型燃料電池を構成する単電池の端子位置を決定する手法を説明する(a)電極を分割した際の各領域の位置を示す図(b)流路距離比と電流密度比の関係を測定した実験結果を示すグラフ(c)各領域に端子を配置した際の電力の損失比を示す図 従来の固体高分子型燃料電池を構成する単電池の断面図 従来の固体高分子型燃料電池の斜視図 別の従来の固体高分子型燃料電池の斜視図
1 燃料ガス入口マニホールド
2 燃料ガス出口マニホールド
3 酸化剤ガス入口マニホールド
4 酸化剤ガス出口マニホールド
5 循環水入口マニホールド
6 循環水出口マニホールド
7 シール部
8 燃料ガス入口
9 酸化剤ガス入口
10 循環水入口
11 燃料ガス出口
12 酸化剤ガス出口
13 循環水出口
14 端子
101 高分子電解質膜(固体高分子電解質膜)
104 電極
105 MEA
106a ガス流路
106c ガス流路
107a アノード側セパレータ
107c カソード側セパレータ
120 集電板
122 絶縁板
123a 陰極側端板
123c 陽極側端板

Claims (1)

  1. 固体高分子電解質膜と、前記固体高分子電解質膜を挟んで配された触媒反応層を有する一対の電極と、前記電極の一方に水素を含む燃料ガスを供給し、かつ他方に酸素を含む酸化剤ガスを供給する流路を備えた導電性の一対のセパレータとを備えた単電池を一個または複数個積層した固体高分子型燃料電池において
    前記流路は、その流路中点が前記セパレータの中央近傍に位置するものとし、
    前記単電池または積層した複数の単電池の両端に導電性の集電板を設け、前記集電板の単電池に接する面の対面上に位置して、かつ前記ガスを供給する流路の上流側に対応する位置で、かつ、前記集電板の中心近傍の位置に、前記単電池内で発生した電力を取り出す端子を設けたことを特徴とする固体高分子型燃料電池。
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