JP2008004292A - 燃料電池用集電板 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の燃料電池セルを積層した燃料電池スタックに取り付けられ、燃料電池スタックからの電力を、端部の燃料電池セルから集電する燃料電池用集電板において、燃料電池用集電板の有する電力取り出し部の付近に、電流が集中するのを抑制すること。
【解決手段】燃料電池用集電板5(5A)は、複数の燃料電池セルを積層した燃料電池スタックに取り付けられ、燃料電池スタックからの電力を、端部の燃料電池セルから集電する。燃料電池用集電板5(5A)は、電力取り出し部51を有すると共に、面内方向における抵抗値が、前記電力取り出し部51から離れる程、小さくなる。燃料電池用集電板5(5A)は、例えば、抵抗値の異なる複数個の部材70を組み合わせることによって得られる。
【選択図】図3
【解決手段】燃料電池用集電板5(5A)は、複数の燃料電池セルを積層した燃料電池スタックに取り付けられ、燃料電池スタックからの電力を、端部の燃料電池セルから集電する。燃料電池用集電板5(5A)は、電力取り出し部51を有すると共に、面内方向における抵抗値が、前記電力取り出し部51から離れる程、小さくなる。燃料電池用集電板5(5A)は、例えば、抵抗値の異なる複数個の部材70を組み合わせることによって得られる。
【選択図】図3
Description
本発明は、複数の燃料電池セルを積層した燃料電池スタックに取り付けられ、燃料電池スタックからの電力を、端部の燃料電池セルから集電する燃料電池用集電板に関する。
プロトン伝導性の電解質膜の両面に電極を形成した膜−電極接合体(Membrane-Electrode Assembly, MEA)を用いて発電する燃料電池が知られている。MEAに燃料ガス(水素)および酸化ガス(酸素)を供給し、これらのガスの電気化学反応により、電気が発生する。なお、この電気化学反応は水の生成を伴う。この種の燃料電池は、1枚のMEAを含む燃料電池セルを、複数枚積層した燃料電池スタックの状態で用いられる。
燃料電池スタックは、更に燃料電池セルの積層方向における両端面に、導電性材料からなる1対の集電板を備える。燃料電池スタックの電力は、集電板から取り出される。集電板は、電力取り出し部を有している。この電力取り出し部には導線等が接続され、この導線等を通して電気が外部へ取り出される(例えば、特許文献1)。
従来の集電板は、燃料電池スタックからの電力を、面内において均一に集電することが出来ない。集電板は、電力取り出し部の付近に電子(電流密度)が集中した状態で集電を行う。その為、集電板と隣接する燃料電池セルには、必然的に、偏った電子の密度(電流密度)が生じる。即ち、この燃料電池セルでは、MEA上で上記電気化学反応が不均一に起こることになる。すると、反応により生成した水(生成水)が場合により、燃料電池セル内に局所的に溜まり、MEAに燃料ガスや酸化ガスを供給する為の流路等を塞いでしまうことがある。
本発明の目的は、燃料電池用集電板の電力取り出し部の付近に、電力が集中した状態で集電することを抑制することである。
本発明に係る燃料電池用集電板は、複数の燃料電池セルを積層した燃料電池スタックに取り付けられ、燃料電池スタックからの電力を、端部の燃料電池セルから集電する燃料電池用集電板であって、電力取り出し部を有すると共に、面内方向における抵抗値が、前記電力取り出し部から離れる程、小さくなることを特徴とする。
上記燃料電池用集電板であって、抵抗値の異なる複数個の部材を組み合わせて形成されることを特徴とする。
上記燃料電池用集電板であって、厚み方向における抵抗値が、燃料電池スタックから離れる程、小さくなることを特徴とする。
本発明によれば、燃料電池用集電板の電力取り出し部の付近に、電力が集中した状態で集電することを抑制することが出来る。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、燃料電池1の斜視図である。燃料電池1は、複数の燃料電池セル2を積層した燃料電池スタック20と、燃料電池スタック20の両端面に、一対の燃料電池用集電板5(5A,5B)(以下、単に、集電板と称する場合がある)とを備える。燃料電池1は、水素ガスおよび酸化ガス(通常は、空気中の酸素)の電気化学反応によって発電する。集電板5(5A,5B)の外側には、更に一対のインシュレータ(図示せず)、エンドプレート(図示せず)が備えられる。燃料電池スタック20は、図示されない所定の締結部材(例えば、テンションプレート、スルーボルト等)によって、燃料電池セル2の積層方向に対して力が加えられ、締め付け固定される。
図2は、燃料電池セル2の概略構成図である。燃料電池セル2は、MEA30と、一対のセパレータ40とを備える。MEA30は、フッ素系高分子材料からなり、プロトン伝導性を有する電解質膜31と、水素が反応する電極であるアノード32と、酸素が反応する電極であるカソード33とを備える。電極32,33は、それぞれ触媒層37(37A,37B)と、拡散層38(38A,38B)とを有する。電解質膜31としては、例えば、パーフルオロスルホン酸重合体からなるナフィオン(登録商標、デュポン社製)を用いることができる。
セパレータ40は、MEA30のアノード32側に配置するアノード側セパレータ40Aと、MEA30のカソード33側に配置するカソード側セパレータ40Bとからなる。セパレータ40A,40Bは、MEA30を両面から挟み、対向して配置される。セパレータ40は、ステンレス、チタン、アルミニウム等の金属や、カーボン等の導電性材料からなる。アノード側セパレータ40Aには、MEA30のアノード32表面と接触する複数の集電凸部34Aが備えられる。集電凸部34Aは、アノード32の表面に沿って延びた凸形状を有する。隣接する集電凸部34Aの間には、MEA30のアノード32に水素ガスを供給するための水素ガス流路35Aが備えられる。またアノード32表面と接触する集電凸部34Aの背面であって、かつ水素ガス流路35Aの間には、冷媒流路36Aが備えられる。これに対し、カソード側セパレータ40Bは、MEA30のカソード33表面と接触する複数の集電凸部34Bが備えられる。集電凸部34Bは、カソード33の表面に沿って延びた凸形状を有する。隣接する集電凸部34Bの間には、MEA30のカソード33に酸化ガスを供給するための酸化ガス流路35Bが備えられる。またカソード33表面と接触する集電凸部34Bの背面であって、かつ酸化ガス流路35Bの間には、冷媒流路36Bが備えられる。燃料電池スタック20において、隣り合う燃料電池セル2同士は、それぞれのセパレータ同士が接触しており、電気的に直列に接続している。
図3は、集電板5(5A)の概略構成図であり、図1中の矢印aの向きから見た状態の集電板5(5A)の平面図を示す。集電板5は、本体部50と、電力取り出し部51とを有する。本体部50は、燃料電池スタック20の最端部の燃料電池セル2と接触する。本実施形態において、本体部50は、略板状であり、矩形状の外形形状を有する。集電板5は、ステンレス、アルミニウム、銅、チタン等の金属材料や、エポキシ樹脂等にチタンやカーボン等の導電性フィラーを分散した導電性材料からなる。本体部50の外周の縁端部52に、電力取り出し部51が配置される。本体部50は、隣接する燃料電池セル2と接触している。本体部50は、燃料電池スタック20からの電力(電流、電子)を、接触する端部の燃料電池セル2から集電する。本体部50に集電された電力は、電力取り出し部51から、外部へ取り出される。なお電力取り出し部51は、ケーブル(導線)が接続される個所である接続部53を有する。この接続部53は中空部を有し、この接続部53にケーブル(導線)が接続され、所定の負荷(図示せず)に電力が供給される。なお図2において示されるように、集電板5は、一方の面に断面が凹部形状の条溝60を備える。この条溝60は、隣接する燃料電池セル2のアノード側40Aの冷媒流路36Aと共に、冷媒流路を構成する。
集電板5(5A,5B)は、燃料電池スタック20の燃料電池セル2の積層方向の両端面に配置される。集電板5Aおよび5Bは燃料電池スタック20を介し、対向して配置される。本実施形態において、集電板5は、面内方向における抵抗値が、前記電力取り出し部51から離れる程、小さくなるように設定される。このような抵抗値の設定は、集電板5Aおよび集電板5Bの双方において行われる。集電板5は、例えば、本体部50を、抵抗値の異なる複数個の部材を組み合わせることによって製造される。図3に示される集電板5の本体部50は、抵抗値の異なる部材である、複数個の集電ユニット70からなる。本実施形態において各集電ユニット70は、略正方形であり、略同じ形状の板状部材からなる。本体部50は、図3において示されるように、すべて抵抗値の異なる集電ユニット70を、縦列に5個、横列に7個配置している。これらの集電ユニット70は、すべて抵抗値が異なる。これらの集電ユニット70は、各行方向(矢印X1の方向)および各列方向(矢印Y1の方向)において、それぞれ抵抗値が異なる。図3の矢印X1の方向において、電力取り出し部51と距離が近くなる右方向へ行く程、集電ユニット70の抵抗値が大きくなり、電力取り出し部51との距離が遠くなる左方向へ行く程、集電ユニット70の抵抗値が小さくなる。また矢印Y1の方向において、電力取り出し部51と距離が近くなる上方向へ行く程、集電ユニット70の抵抗値が大きくなり、電力取り出し部51と距離が遠くなる下方向へ行く程、集電ユニット70の抵抗値が小さくなる。
図3の右端の列において、最も電力取り出し部51と近い集電ユニット70aは、最も抵抗値が高く、電力取り出し部51から最も離れた集電ユニット70eは、この列において最も抵抗値が低い。また図3の最も下の行において、右端の集電ユニット70eが最も抵抗値が高く、左端の集電ユニット70kがこの行において最も抵抗値が低い。なお本体部50全体において、最も抵抗値が高い集電ユニット70は、集電ユニット70aであり、最も抵抗値が低い集電ユニット70は、集電ユニット70kである。なお各集電ユニット70の抵抗値の調整は、例えば、エポキシ樹脂と導電性フィラーからなる集電ユニット70にあっては、導電性フィラーの添加量を調節することによって行うことができる。各集電ユニット70同士の接着等は、公知の手法により行われる。各集電ユニット70の厚み方向における抵抗値は、燃料電池スタック20から離れる程、小さくすることが望ましい。例えば、厚み方向において、抵抗値の異なる複数枚の板状の導電性部材を重ね合わせることにより、各集電ユニット70を調製してもよい。この場合、燃料電池スタック20と最も近い側の板状の導電性部材が、最も抵抗値が高く設定される。
本実施形態においては、すべての集電ユニット70の抵抗値を異なるものとしたが、他の実施形態においては、同じ抵抗値を有する集電ユニット70が含まれてもよい。但し、このような場合であっても、集電板5全体としては、電力取り出し部51から離れる程、抵抗値が小さくなるように設定される。本実施形態において、集電板5は、電力取り出し部51を1個備えるが、他の実施形態においては、複数個の電力取り出し部51を備えるものであってもよい。この場合においても、集電板5は、電力取り出し部51から離れる程、抵抗値が小さくなるように設定される。
ここで、燃料電池1の発電原理について説明する。燃料電池1には、外部より発電に必要な水素ガスおよび空気が供給される。水素ガスおよび空気は、燃料電池1と連絡する所定の配管(図示せず)を通って供給される。供給された水素ガスおよび空気は、各燃料電池セル2内に供給される。燃料電池セル2内に供給された水素ガスは、アノード側セパレータ40Aの水素ガス流路35A内を通り、MEA30のアノード32の表面に沿って流れる。水素ガスは、水素ガス流路35A内を流れる間、アノード32の拡散層38A内に入り、内部で拡散されつつ触媒層37Aへ至る。水素ガスは、触媒層37Aにおいて、以下の(1)式で示される化学反応に供される。この反応において、水素からプロトンおよび電子が生成する。
H2 → 2H+ + 2e− ・・・(1)
アノード32の触媒層37Aにおいて生成したプロトンは、触媒層37Aから電解質膜31へ移動し、更に、カソード33へ向けて電解質膜31中を移動する。この移動の間、プロトンは、水分子を伴う。電解質膜31中を移動したプロトンは、カソード33へ到達する。一方、生成した電子は、アノード32の触媒層37Aから拡散層38Aへ移動し、更に、アノード側セパレータ40Aの集電凸部34Aへ移動して、集電される。なお、集電凸部34Aに集電された電子は、隣接する燃料電池セル2のカソード側セパレータへ移動する。
これに対し、燃料電池セル2内に供給された空気は、カソード側セパレータ40Bの酸化ガス流路35B内を通り、MEA30のカソード33の表面に沿って流れる。空気は、酸化ガス流路35B内を流れる間、カソード33の拡散層38B内に入り、内部で拡散されつつ触媒層37Bへ至る。空気に含まれている酸素は、触媒層37Bにおいて、以下の(2)式で示される化学反応に供される。この反応において、酸素と、アノード32から移動してきたプロトンが反応して水を生成する。なおこの反応において用いられる電子は、隣接する他の燃料電池セルのアノード側セパレータからカソード側セパレータ40Bを通り、更に、集電凸部34Bを通ってカソード33の触媒層37Bへ供給されたものである。
(1/2)O2 + 2H+ + 2e− → H2O ・・・(2)
燃料電池スタック20の各燃料電池セル2において、上記(1)および(2)式の化学反応がアノード32およびカソード33において連続的に進行することにより、電気が発生する。各燃料電池セル2において発生した電気は、燃料電池スタック20の両端の燃料電池セルと隣接する集電板5(5A,5B)から集電される。例えば、図2において示される集電板5Aは、燃料電池スタック20の端部の燃料電池セル2のアノード側セパレータ40Aと接触した状態にある。集電板5Aの本体部50の一方の面には、凸部61が備えられており、この凸部61が燃料電池セル2のアノード側セパレータ40Aと接触した状態にある。この集電板5Aは、燃料電池セル2のアノード側セパレータ40Aから移動してきた電子を、凸部61から受け取り、集電する。
なお、発電に用いられなかった水素、酸素等のガスは、水素ガス流路35Aまたは酸化ガス流路35Bを通ってオフガスとして燃料電池1から排出される。またMEA30のカソード33において生成した水は、オフガスと共に、酸化ガス流路35B内を通って燃料電池1の外部へ排出される。
図4は、燃料電池1の平面図である。ここで、図4を用いて、発電時における燃料電池1内の電子の流れについて説明する。集電板5Bの電力取り出し部51と、集電板5Aの電力取り出し部51とは、外部負荷(図示せず)を介して、所定のケーブル(導線)で接続されている。発電時、電子は、集電板5Bから集電板5Aへ向けて燃料電池スタック20内を通過する。本実施形態に係る集電板5は、少なくとも面内方向において、電力取り出し部51から離れる程、抵抗値が小さくなっている。その為、電子は、電力取り出し部51の近傍の集電板5(本体部50)のみならず、電力取り出し部51から離れた個所であり、かつ抵抗値が低い個所の集電板5(本体部50)へ向けて流れ易くなっている。
したがって、本実施形態の集電板5は、電力取り出し部51の近くの個所のみならず、電力取り出し部51から離れた個所(本体部50)をも、集電する為に利用することが出来、その結果、集電板5を全面的に利用することが可能となる。また、燃料電池スタック20の端部の燃料電池セル2においても、電子の流れ(電流密度)に偏りが生じ難くなり、燃料電池セル2を全面的に発電に利用することが可能となる。なお、図4において、実線矢印を用いて、本実施形態における電子の流れの向きを示した。説明の便宜上、電子の流れの内、燃料電池スタック20の端の部分の電子の流れのみを示した。実線矢印で示されるように、本実施形態によれば、各燃料電池セル2の端の部分まで電子を流すことが可能となる。これに対し、図4中の破線矢印は、従来の抵抗値が均一な集電板を用いた場合の電子の流れを示す。この場合、破線矢印で示されるように、電子は一方の集電板の電力取り出し部から他方の集電板の電力取り出し部へ向けて集中して流れてしまう。
図5は、他の実施形態に係る集電板105の概略構成図(平面図)である。集電板105は、上記集電板5と同様、図1中の矢印aの向きから見た状態にある。この集電板105は、略矩形状の外形形状を有する本体部150と、本体部150の外周の縁端部52に電力取り出し部51とを備える。本体部150は、7個の集電ユニット170(170a〜170g)からなる。各集電ユニット170の抵抗値はすべて異なる。矩形状の本体部150の対角線方向に沿って各集電ユニット170は、等間隔の幅を有する。図5の矢印X2の方向において、電力取り出し部51と距離が近くなる右方向へ行く程、集電ユニット170の抵抗値が大きくなり、電力取り出し部51との距離が遠くなる左方向へ行く程、集電ユニット170の抵抗値が小さくなる。また図5の矢印Y2の方向において、電力取り出し部51と距離が近くなる上方向へ行く程、集電ユニット170の抵抗値が大きくなり、電力取り出し部51と距離が遠くなる下方向へ行く程、集電ユニット170の抵抗値が小さくなる。具体的には、電力取り出し部51と最も近い集電ユニット170aが最も抵抗値が高く、電力取り出し部51と最も離れた集電ユニット170gが最も抵抗値が低く設定される。これらの集電ユニット170は、上記実施形態の集電ユニット70と同様の方法で抵抗値の調節等を行うことが出来、製造される。また、集電板105の厚み方向における抵抗値は、燃料電池スタック20から離れる程、小さく設定されることが望ましい。厚み方向において、抵抗値の異なる複数枚の板状の導電性部材を重ね合わせることにより、各集電ユニット170を調製してもよい。
図6は、更に他の実施形態に係る集電板205の概略構成図(側断面図)である。この集電板205は、上記集電板5と異なり、図1中の矢印bの向きから見た状態にある。集電板205は、本体部250と、電力取り出し部51とを有する。この集電板205は、外形形状が集電板5および105と略同様であり、矩形状の本体部250を有する。本体部250は、2個の抵抗値の異なる集電ユニット207(207a,207b)からなる。燃料電池スタック20と隣接する方の集電ユニット207aは、他方の燃料電池ユニット207bよりも抵抗値が高く設定されている。この集電板205は、厚み方向において、燃料電池セル2(燃料電池スタック20)から離れる程、小さくなるように設定されている。なお集電ユニット207aには、図示されないが、所定の冷媒流路を構成する条溝を備えている。電力取り出し部51は、集電板205の本体部250の外周の縁端部に備えられる。本実施形態において、電力取り出し部51は、集電ユニット207bに備えられている。本実施形態においても、集電板205の面内方向において、漸次、電力取り出し部51から距離が離れる程、抵抗値は低く設定されている。この実施形態において、集電板205の抵抗値は、以下のような関係を有する。集電板205は、端部の燃料電池セル2と接触する点(接触点P)から電力取り出し部51の接続部53までの間の道筋Lの抵抗値(ΣRL)と、接触点Qから電力取り出し部51の接続部53までの間の道筋Sの抵抗値(ΣRS)とが等しい(ΣRL=ΣRS)。接触点Pから接続部53までの道筋Lは、主として、集電ユニット207bよりも抵抗値の大きな集電ユニット207aからなる。これに対し、接触点Qから接続部53までの道筋Sは、主として集電ユニット207bからなる。道筋Lは、道筋Sよりも単位長さ当たりの抵抗値が大きく設定されている。その為、道筋Lおよびその近傍を電子が通り難くなっており、電子が集中して流れること(電流密度が大きくなること)が抑制される。その結果、電子を、電力取り出し部51から離れた個所(例えば、道筋S)へ通すことが出来る。
1 燃料電池、2 燃料電池セル、5,5A,5B,105,205 燃料電池用集電板、20 燃料電池スタック、30 MEA、31 電解質膜、32 アノード、33 カソード、34A,34B 集電凸部、35A 水素ガス流路、35B 酸化ガス流路、36A,36B 冷媒流路、37 触媒層、38 拡散層、40 セパレータ、50,150,250 本体部、51 電力取り出し部、52 縁端部、70,170,207 集電ユニット。
Claims (3)
- 複数の燃料電池セルを積層した燃料電池スタックに取り付けられ、燃料電池スタックからの電力を、端部の燃料電池セルから集電する燃料電池用集電板であって、
電力取り出し部を有すると共に、面内方向における抵抗値が、前記電力取り出し部から離れる程、小さくなることを特徴とする燃料電池用集電板。 - 請求項1に記載の燃料電池用集電板であって、
抵抗値の異なる複数個の部材を組み合わせて形成されることを特徴とする燃料電池用集電板。 - 請求項1または請求項2に記載の燃料電池用集電板であって、
厚み方向における抵抗値が、燃料電池スタックから離れる程、小さくなることを特徴とする燃料電池用集電板。
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JP2009064647A (ja) * | 2007-09-06 | 2009-03-26 | Hitachi Ltd | 燃料電池 |
KR101071769B1 (ko) | 2008-10-21 | 2011-10-11 | 현대자동차주식회사 | 연료전지용 엔드플레이트의 집전 장치 및 그 제어 방법 |
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