JP2012237196A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012237196A
JP2012237196A JP2011104882A JP2011104882A JP2012237196A JP 2012237196 A JP2012237196 A JP 2012237196A JP 2011104882 A JP2011104882 A JP 2011104882A JP 2011104882 A JP2011104882 A JP 2011104882A JP 2012237196 A JP2012237196 A JP 2012237196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vane
shoe
shoes
angle position
valve timing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011104882A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Watanabe
敦史 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2011104882A priority Critical patent/JP2012237196A/ja
Priority to CN2012100325080A priority patent/CN102777223A/zh
Priority to US13/412,788 priority patent/US20120285407A1/en
Publication of JP2012237196A publication Critical patent/JP2012237196A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • F01L2001/3445Details relating to the hydraulic means for changing the angular relationship
    • F01L2001/34453Locking means between driving and driven members
    • F01L2001/34456Locking in only one position
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • F01L2001/3445Details relating to the hydraulic means for changing the angular relationship
    • F01L2001/34453Locking means between driving and driven members
    • F01L2001/34469Lock movement parallel to camshaft axis

Abstract

【課題】ハウジングとベーン部材との相対回転角度を十分に確保しつつシューの強度を確保することができるバルブタイミング制御装置を提供する。
【解決手段】第1〜第4のシュー8a〜8dが設けられた筒状のハウジング本体11と、前記各シューの間に形成される各4つの遅角・進角油室9,10に隔成する4枚のベーン22〜25とを有し、ハウジングに対して進角側あるいは遅角側に回動するベーン部材7と、を備え、第1ベーン22が第1シュー8aと第2シュー8bに円周方向から当接することによって最進角と最遅角の位置が規制され、第1シューのベーンが当接しない側の隅部18aの曲率半径を、第3、第4シュー8c、8dの隅部8eの曲率半径よりも大きく形成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の吸気弁や排気弁である機関弁の開閉タイミングを運転状態に応じて可変制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。
従来のバルブタイミング制御装置としては、その一つとして以下の特許文献1に記載されたベーンタイプのものが知られている。
このバルブタイミング制御装置は、クランク軸から回転力が伝達されるハウジングと、該ハウジングの内部に回転自在に収容されて、カムシャフトの端部に固定されたベーン部材とを備え、前記ハウジングの内周面に直径方向から互いに内方へ突出された複数のシューと前記ベーン部材の複数のベーンとの間に進角油室と遅角油室が隔成されている。
そして、機関運転状態に応じて前記進角油室と遅角油室のいずれか一方に、電動ポンプから吐出された油圧を選択的に供給し、かかる駆動油圧により前記ベーン部材を正逆回転させて、前記ベーンを前記シューに周方向から当接させることによって、タイミングスプロケット吸気弁の開閉タイミングを最進角位置と最遅角位置を規制する可変制御するようになっている。
特開2002−295212号公報
ところで、近年、前記各油室への低油圧化の要請により前記ベーンの枚数を増加させ、また前記ハウジングに対するベーン部材の大きな相対回転角度を得るために、前記各シューの周方向の肉厚をできる限り薄肉化することが望まれている。
しかしながら、前記各シューの薄肉化を図ると強度が低下して、該シューに前記ベーンが周方向から圧接した際にシューが撓み変形して所望の相対回転角度が得られないおそれがある。
このため、強度を確保するため前記シューの肉厚をある程度大きくせざるを得ず、この結果、ハウジングとベーンとの相対回転角度を増加することができない、といった二律背反することになってしまう。
本発明は、ハウジングとベーン部材との相対回転角度を十分に確保しつつシューの強度を確保することができる内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、内周面に内側に向かって突出する複数のシューが設けられた筒状のハウジングと、カムシャフトに固定されると共に、前記各シューの間に形成される複数の作動室を進角作動室と遅角作動室に隔成する複数のベーンを有し、前記進角作動角と遅角作動室へ選択的に油圧を給排することによって前記ハウジングに対して進角側あるいは遅角側に回動するベーン部材と、を備え、前記特定のベーンが前記特定のシューに円周方向から当接することによって最進角位置と最遅角位置が規制され、最進角位置または最遅角位置が規制された状態において、前記特定シューの外周側のR状両隅部のうち、前記ベーンが当接しない側の一方の隅部の曲率半径を、前記特定のシュー以外のシューの隅部の曲率半径よりも大きく形成したことを特徴としている。
本発明によれば、ハウジングとベーン部材との相対回転角度を十分に確保しつつシューの強度を確保することができる。
本発明に係るバルブタイミング制御装置の第1実施形態を示す分解斜視図である。 同実施形態のバルブタイミング制御装置の油圧回路を示す概略図である。 同実施形態によるバルブタイミングを遅角側に制御した状態を示す作用説明図である。 同実施形態によるバルブタイミングを進角側に制御した状態を示す作用説明図である。 同実施形態に供されるロック機構によるロック状態を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態によるバルブタイミングを遅角側に制御した状態を示す作用説明図である。 同実施形態によるバルブタイミングを進角側に制御した状態を示す作用説明図である。
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図5はバルブタイミング制御装置の第1実施形態を示し、機関の図外のクランク軸によってタイミングチェーンを介して回転駆動されるスプロケット1と、該スプロケット1に対して相対回動可能に設けられたカムシャフト2と、スプロケット1とカムシャフト2との間に配置されて、該両者1,2の相対回動位置を変換する位相変換機構3と、該位相変換機構3を作動させる油圧回路4と、を備えている。
前記カムシャフト2は、図外のシリンダヘッドにカム軸受を介して回転自在に支持され、外周面所定位置にバルブリフターを介して吸気弁を開作動させる複数の駆動カムが一体に設けられていると共に、一端部2aの内部軸方向に後述のカムボルト6が螺着する雌ねじ孔2bが形成されている。
前記位相変換機構3は、カムシャフト2の一端部2a側に配置されたハウジング5と、前記カムシャフト2の一端部に前記カムボルト6によって軸方向から固定されて、前記ハウジング5内に回転自在に収容されたベーン部材7と、前記ハウジング5内に形成されて、該ハウジング5の内周面に有する4つの第1〜第4シュー8a〜8dとベーン部材7の後述する4つのベーン22〜25とによって隔成されたそれぞれ4つの遅角作動室である遅角油室9及び進角作動室である進角油室10とを備えている。
前記ハウジング5は、ほぼ円筒状のハウジング本体11と、該ハウジング本体11の前後開口端を閉塞するフロントプレート12及び前記スプロケット1と兼用したリアプレート13とを備え、該ハウジング本体11に対してフロントプレート12、リアプレート13(スプロケット1)が4本のボルト14によって軸方向から共締めにより一体的に結合されている。
前記ハウジング本体11は、焼結金属材によって一体に形成され、内周面の円周方向のほぼ等間隔位置に4つの前記第1〜第4シュー8a〜8bが内方へ一体に突設されている。この各シュー8a〜8bは、それぞれが比較的薄肉なほぼ同一の台形状に形成されて、それぞれの先端部に軸方向に沿って形成されたシール溝内にほぼコ字形状のシール部材16がそれぞれ嵌着固定されている。また、各シュー8a〜8dの径方向外周側、つまりハウジング本体11に対する結合部である付け根部側の内部軸方向には、前記各ボルト14が挿通するボルト挿通孔17が貫通形成されている。また、前記ハウジング本体11の前記各シュー8a〜8dが位置する外面には、ハウジング本体11の軽量化を図るためのほぼ矩形状の肉抜き部11aがそれぞれ形成されている。
さらに、後述する第1ベーン22が図3に示す反時計方向へ相対回転して当接する特定の第1シュー8aは、図1、図3、図4に示すように、付け根部の円周方向の両隅部の一方側、つまり図3中、左側の隅部にR状の肉盛り部18aが一体に形成されている。
この肉盛り部18aは、その外周面がほぼ円弧状に形成されて、前記シュー8aの一側面の立ち上がり部からハウジング本体11の内周面11bに沿ってなだらかな湾曲状(円弧状)に形成されている。そして、この肉盛り部18aの曲率半径は、前記第1ベーン8aが当接しない他のシュー8c、8dのR状隅部(例えば符号8e)の曲率半径よりも大きく設定されている。これによって、第1シュー8aの付け根部の強度が他のシュー8c、8dよりも高くなっている。
一方、前記第1シュー8aの第1ベーン22が当接する右側の隅部(付け根部)には、厚肉部18bが一体に形成されている。この厚肉部18bは、外面が傾斜面のほぼ平坦状に形成されており、こちら側の付け根部の強度も高くなっている。
また、第1ベーン22が図4に示すように時計方向へ相対回転して当接する特定の第2シュー8bは、付け根部である両隅部中、前記ベーン22が当接する側と反対側の隅部に、同じく第2肉盛り部19aが一体に形成されている。この第2肉盛り部19aは、その曲率半径が前記第1ベーン8aが当接しない他のシュー8c、8dのR状隅部8eの曲率半径よりも大きく設定されている。これによって、第2シュー8bの付け根部の強度が他のシュー8c、8dよりも高くなっている。
一方、該第2肉盛り部19aと反対側の隅部には、前記第1ベーン22が当接する段差矩形状の突部19bが一体に形成されている。この突部19bによっても第2シュー8bの付け根部の強度が高くなっている。
前記フロントプレート12は、プレス成形によって比較的薄肉な円板状に形成され、中央に前記カムボルト6が挿通する大径孔12aが穿設されていると共に、外周面の所定位置に半円形状の位置決め用溝12bが形成されている。また、外周側の円周方向等間隔位置には、前記各ボルト14が挿通する4つのボルト孔12cが貫通形成されている。
前記リアプレート13(スプロケット1)は、全体が焼結合金材によって形成されていると共に、この加工の際に、熱処理が施されて高硬度化されており、外周にタイミングチェーンが噛合巻回される歯部1aが一体に形成されている。
また、このリアプレート13は、中央に前記カムシャフト2の一端部2aが挿通して回転自在に支持される支持孔13aが貫通形成されていると共に、外周側の円周方向等間隔位置には、前記各ボルト14の先端部の雄ねじが螺着する雌ねじ孔13bが形成されている。
前記ベーン部材7は、金属材によって一体に形成され、中央に形成された挿通孔7a内に軸方向から挿通した前記カムボルト6によってカムシャフト2の一端部2aに軸方向から固定されたベーンロータ21と、該ベーンロータ21の外周面の円周方向のほぼ等間隔位置に放射状に突設された4枚の第1〜第4ベーン22〜25と、から構成されている。
前記ベーンロータ21は、前記各シュー8a〜8dの先端部上面に嵌着固定された前記シール部材16に摺動しつつ回転支持されていると共に、図3に示すように、前記各ベーン22〜25のそれぞれの両側の径方向に前記各遅角油室9に連通する4つの遅角側油孔27と、前記各進角油室10に連通する4つの進角側油孔28が径方向へそれぞれ貫通形成されている。また、カムシャフト2側の端面中央には、図2に示すように、前記カムシャフト2の一端部2a先端が嵌合する嵌合溝21aが形成されている。
前記各ベーン22〜25は、図3にも示すように、それぞれが各シュー8a〜8d間に配置されていると共に、各先端面に軸方向に形成されたシール溝内に前記ハウジング本体11の内周面11bに摺接するほぼコ字形状のシール部材20がそれぞれ嵌着されている。
また、この各ベーン22〜25は、特定の第1ベーン22が最大幅に形成され、他の3枚のベーン23〜25が第1ベーン22よりも十分に小さい幅でかつほぼ同一の幅に設定されている。このように、拡幅な第1ベーン22に対して他の3つのベーン23〜25の幅をそれぞれ小さくすることによってベーン部材7全体の重量バランスを均一化するようになっている。
前記第1ベーン22は、ベーン部材7が図3に示す最大反時計方向へ回転した際に、一側面が前記第1シュー8aの対向側面に当接して前記ハウジング5に対する最大遅角側の相対回転位置が規制され、ベーン部材7が図4に示す最大時計方向へ回転した際に、他側面が前記第2シュー8bの対向側面に当接して最大進角側の相対回転位置が規制されるようになっている。
また、この第1ベーン22は、前記第1シュー8aの厚肉部18bに対向する側の外周面に切欠部22aが形成されている。この切欠部22aは、前記厚肉部18bの平坦な外面に沿った円弧状に形成されて、ベーン部材7が、図3に示すように最大反時計方向へ回転した際に、前記厚肉部18bの外側面と僅かな隙間をもって対峙するように形成されている。さらに、前記切欠部22aと周方向の反対側の位置には、突起部22bが一体に形成されている。この突起部22bは、外面に前記シール部材20が嵌着固定されるシール溝が形成されていると共に、その周方向の外側面が前記第2シュー8bの突部19bに周方向から当接してベーン部材7のそれ以上の時計方向の回転を規制するようになっている。
なお、前記第1ベーン22が第1、第2シュー8a、8bに当接した状態では、図3及び図4に示すように、他のベーン23〜25は円周方向で対向するいずれのシュー8a〜8dにも当接しないようになっている。
さらに、前記第1ベーン22と前記リアプレート13との間には、ベーン部材7の自由な回転を拘束するロック機構が設けられている。
このロック機構は、図2、図3及び図5にも示すように、前記第1ベーン22の内部軸方向に貫通形成された摺動用孔29内に摺動自在に収容されて、リアプレート13側に対して進退自在が設けられたロックピン30と、前記リアプレート13の径方向のほぼ中央所定位置に貫通形成された保持孔に固定されたカップ状のロック穴構成部31と、該ロック穴構成部31に形成され、前記ロックピン30の先端部30aが係合してベーン部材7をロックするロック穴31aと、機関の始動状態に応じて前記ロックピン30の先端部30aをロック穴31aに係合あるいは係合を解除する係脱機構と、から構成されている。
前記摺動用孔29は、内周面が段差状に形成されて、先端側の小径孔と後端側の大径孔とを有し、該小径孔と大径孔との間に環状の段差部29aが形成されている。
前記ロックピン30は、摺動用孔29に対応して外周面が段差径状に形成されて、先端側の小径部30bと後端側の大径部30cと、小径部30bと大径部30cとの間に形成された段差部30dを有し、前記小径部30bの先端部30aが中実になっており、この外周面が円錐状に形成されて前記ロック穴31a内に係合し易い形状になっている。前記摺動用孔29の段差部29aとロックピン30の段差部30cとの間に環状の受圧室35が形成されている。
前記ロック穴31aは、有底状に形成されて、円周方向の前記進角油室10側(ベーン部材7の遅角側)寄りに偏倚した位置に形成されており、この位置は、前記ロックピン30が係合した場合に、ハウジング5とベーン部材7の相対回転角度が機関始動に最適な変換角度となるように設定されている。
なお、前記摺動用孔29の後端側のフロントプレート12の内面には、図外の矩形状切欠溝が形成され、この切欠溝を外気と連通させることによって、ベーン部材7の回転範囲内で常にロックピン30の良好な摺動性を確保するようになっている。
前記係脱機構は、ロックピン30の後端部とフロントプレート12の内端面との間に弾装されて、ロックピン30を進出方向へ付勢するコイルスプリング32と、前記ロック穴31aと受圧室35内に油圧を供給してロックピン30を後退させる図外の解除用油圧回路とから構成されている。この解除用油圧回路は、前記遅角油室9と進角油室10にそれぞれ選択的に供給された油圧を、図3〜図5に示すように、前記受圧室35とロック穴31aとに、第1ベーン22の内部及び側面に形成された油孔42a、42bを介して給排するようになっている。
また、前記ハウジング本体11とリアプレート13との間には、これらの各構成部材を前記各ボルト14によって組み付ける際に、ハウジング本体11とリアプレート13の回転位置、つまり前記ロックピン30の先端部30aとロック穴31aとの円周方向の位置決めなどを行う位置決め手段が設けられている。
この位置決め手段は、図1及び図3、図4に示すように、ハウジング本体11(シュー22)のリアプレート13側の外周縁の所定位置に切欠形成された凹部33と、前記リアプレート13の外周部側の内端面の前記凹部33と対応する位置に設けられた位置決め用のピン34と、から構成されている。
前記凹部33は、ハウジング本体11の前記厚肉部18b側の外面を径方向に沿って2段状に切欠形成されていると共に、リアプレート13の内端面側から軸方向へ貫通状態に形成されて、ハウジング本体11の焼結成形時に同時に成形されるようになっている。
前記凹部33の最深溝は、その幅が前記位置決め用ピン34の外径より僅かに小さく設定されていると共に、その溝深さも前記位置決め用ピン34の外径よりも僅かに大きく設定されており、係入された位置決め用ピン34との関係でハウジング本体11とリアプレート13の円周方向のガタの発生がないように設定されている。
したがって、前記凹部33の最深溝は、ハウジング本体11とフロントプレート12及びリアプレート13をボルト14によって共締め固定する際に、予め前記位置決め用ピン34を軸方向から係合させてハウジング本体11に対するリアプレート13の径方向及び円周方向の相対的な位置決めを行う機能を有している。
前記位置決めピン34は、基端部が前記最深溝に対応したリアプレート13の外周部側のロック穴31a近傍に軸方向に貫通形成されたピン孔内に圧入固定され、先端部がハウジング本体11方向へ突出して、前述のように、前記最深溝内に軸方向から係入するようになっている。
前記油圧回路4は、前記各油室9,10に対して油圧を選択的に供給あるいは各油室9,10内の油を排出するもので、図2に示すように、前記各遅角側油孔27に連通する遅角側通路36と、前記進角側油孔28に連通する進角側通路37と、該各通路36,37に電磁切換弁38を介して油圧を選択的に供給するオイルポンプ39と、前記各通路36,37に電磁切換弁38を介して選択的に連通するドレン通路40と、を備えている。
前記両通路36、37は、前記カムシャフト2の内部に径方向及び軸方向に沿って形成された油通路孔36a、37a及びグルーブ溝36b、37bを介して前記各油孔27、28に連通している。
前記電磁切換弁38は、2方向弁であって、図外のコントローラかからの出力信号によって各通路36,37とオイルポンプ39の吐出通路39aとドレン通路40とを選択的に切り換え制御するようになっている。
前記コントローラは、内部のコンピュータが図外のクランク角センサやエアーフローメータ、水温センサ、スロットルバルブ開度センサなどの各種センサ類からの情報信号を入力して現在の機関運転状態を検出すると共に、かかる機関運転状態に応じて前記電磁切換弁38の電磁コイルに制御パルス電流を出力するようになっている。
以下、本実施形態の作用を説明すれば、まず、機関始動時は、図3、図5に示すように、予めロックピン30の先端部30aがロック穴31a内に係入して、ベーン部材7を始動に最適な進角側の位置に拘束している。このため、イグニッションスイッチをオン操作して始動が開始されると、スムーズなクランキングによって良好な始動性が得られる。
そして、機関始動後の例えば低回転低負荷域では、コントローラが電磁切換弁38の電磁コイルへの非通電状態が維持される。これによって、オイルポンプ39の吐出通路39aと進角側通路37を連通させると同時に、遅角側通路36とドレン通路40を連通させる。
このため、オイルポンプ39から吐出された作動油は、進角側通路37を介して進角油室10内に流入して、該進角油室10が高圧になる一方、遅角油室9内の作動油が遅角側通路36を通ってドレン通路40からオイルパン41内に排出されて、遅角油室9内が低圧になる。
このとき、前記進角油室10内に流入した作動油が、前記油孔42aからロック穴31a内にも流入して高圧となり、これにより、ロックピン30が後退動して先端部30aがロック穴31aから抜け出して、ベーン部材7の自由な回転が確保される。
したがって、進角油室10の容積の拡大に伴い、ベーン部材7が、図4に示すように、時計方向へ回転して第1ベーン22の突起部22bが第2シュー8bの突部19bに圧接し、それ以上の時計方向の回転が規制される。これにより、ベーン部材7、つまりカムシャフト2は、スプロケット1(リアプレート13)に対して相対回転角度が最進角側に変換される。この結果、機関回転の安定化と燃費の向上が図れる。
次に、機関が例えば高回転高負荷域に移行した場合は、コントローラから電磁切換弁38に制御電流が出力されて、吐出通路39aと遅角側通路36を連通させると同時に、進角側通路37とドレン通路40を連通させる。これにより、進角油室10内の作動油が排出されて低圧になると共に、遅角油室9内に作動油が供給されて内部が高圧になる。このとき、遅角油室9から油孔42bを介して前記受圧室35内に油圧が供給されることから、ロックピン30はロック穴31aから抜け出した状態が維持される。
このため、ベーン部材7は、図3に示すように、ハウジング5に対して反時計方向へ回転して、第1ベーン22の前記切欠部22a側の一側面が第1シュー8aの対向側面に圧接して、それ以上の反時計方向の回転が規制される。これによって、カムシャフト2のスプロケット1に対する相対回動位相が最遅角側に変換される。この結果、吸気弁の開閉タイミングが最遅角側に制御されて、かかる高回転高負荷域における機関の出力を向上させることができる。
また、機関停止直前には、ドレン通路40を介して各油室9,10内の油圧がオイルパン41へ排出されて、受圧室35やロック穴31a内の油圧も低下する。このため、前記カムシャフト2に作用する交番トルクによってベーン部材7が前記遅角側へ相対回転して所定回転位置で、ロックピン30がコイルスプリング32のばね力によって進出し、先端部30aがロック穴31a内に係合する。
この場合、各構成部材の組付時に、ロックピン30とロック穴31aのハウジング5円周方向の正確な位置決めが行われているため、ロックピン30のスムーズな係合作用が得られる。
すなわち、各構成部材を組み付ける場合において、前記ハウジング本体11に対してフロントプレート12やリアプレート13を各ボルト14によって組み付ける際には、ハウジング本体11の前端側にフロントプレート12を、各ボルト14を介して仮止めすると共に、リアプレート13をハウジング本体11の後端側に配置しつつ位置決めピン34をハウジング本体11の位置決め凹部33の最深溝に軸方向から係合させる。
このとき、摺動用孔29内にロックピン30やコイルスプリングプリン32を収容しつつ該ロックピン30の先端部30aをリアプレート13のロック穴31内に係合させておく。
その後、各ボルト14の先端雄ねじをリアプレート13の各雌ねじ孔13aに螺着しつつそのまま各ボルト14を締め付ければ、ハウジング本体11に対して両プレート12,13を強固に結合させることができると共に、リアプレート13をハウジング本体11に対して円周方向の位置決めを確実に行うことが可能になる。
したがって、各ボルト14とハウジング本体11の各ボルト挿通孔17などとの位置ずれが生じても、ロックピン30の先端部30aとロック穴31aとのハウジング5円周方向の確実な位置決めが可能になる。
そして、この実施形態では、前記ベーン部材7の第1ベーン22が圧接する第1シュー8aと第2シュー8bの前記圧接する側と反対側の隅部に第1肉盛り部18aと第2肉盛り部19aを形成したことから、該両シュー8a、8bの特に付け根部の強度を十分に高くすることができる。
これによって、前記第1、第2シュー8a、8bの肉厚を可及的に小さくすることが可能になる。この結果、ハウジング5に対するベーン部材7の相対回転角度を大きくすることができる。
また、前記第1ベーン22は、その外周側の一側部に円弧状の切欠部22aが形成されていることから、これによって、ベーン部材7の軽量化が図れる。さらに、前記ハウジング本体11にも複数の肉抜き部11aを形成したことから、この点からも軽量化が図れる。
しかも、前記第1ベーン22の切欠部22aと反対側の位置に突起部22bを形成し、この突起部22bにシール溝を形成したことによって該突起部22bの有効利用が図れる。
また、第2シュー8bの一側部に突部19bを設け、この突部19bに前記突起部22bの外面を当接させるようにしたため、前記第2肉盛り部19aと相俟って第2シュー8bの強度をさらに向上させることができる。
前記ロック穴31aを、前記リアプレート13に直接形成するのではなく、ロック穴構成部31を利用して形成したことから、ロック穴31aの深さを確保しつつ前記リアプレート13の肉厚を十分に薄くすることが可能になる。この結果、装置の軽量化と軸方向の長さを短くすることが可能になり、エンジンルームへの搭載性が向上する。
〔第2実施形態〕
図6及び図7は第2実施形態を示し、基本構造は第1実施形態と同じであるが、ハウジング5に対してベーン部材7が最進角側(時計方向)へ最大に回転した際に、第1ベーン22の反時計方向側で隣接する狭幅な第2ベーン23が第1シュー8aの肉盛り部18a側の側面に当接して規制する構成としたものである。
すなわち、前記第1シュー8aは、前述と同じく両側隅部に第1肉盛り部18aと厚肉部18bがそのまま形成されている。
一方、前記第2ベーン23は、第1シュー8a側の基部側面に突部42が一体に形成されている。この突部42は、段差状の矩形突起状に形成されて、外面42aが前記第1シュー8aの第1肉盛り部18a側のテーパ側面形状に合わせてテーパ状に形成されている。
なお、第1実施形態における前記第1ベーン22の突起部や前記第2シュー8bの突部は存在しない。他の構成は、第1実施形態と同様であり、例えば、各シュー8b〜8dの各両隅部8eの曲率半径は、第1シュー8aの隅部18aの曲率半径よりも小さく形成されている。
したがって、この実施形態によれば、機関運転状態に応じてベーン部材7がハウジング5に対して反時計方向へ相対回転した場合は、図6に示すように、前記第1ベーン22の一側面が第1シュー8aの対向側面に当接(圧接)してそれ以上の回転が規制される。これによって、カムシャフト2のスプロケット1に対する相対回動位相が最遅角側に変換される。
一方、ベーン部材7がハウジング5に対して時計方向へ相対回転した場合は、図7に示すように、前記第2ベーン23の突部62の外面62aが第1シュー8aの対向側面に当接(圧接)してそれ以上の回転が規制される。これによって、カムシャフト2のスプロケット1に対する相対回動位相が最進角側に変換される。
このように、最遅角側への変換時は、第1ベーン22が第1シュー8aに当接することは第1実施形態と同じであるが、最進角側への変換時は、第2ベーン23の突部外面62aが第1シュー8aの対向側面に当接するようになっている。
このとき、前記第1シュー8aは、第1肉盛り部18aと厚肉部18bとによって両隅部の強度が十分に高くなっていることから、第2ベーン23の当接時における撓み変形を抑制することができる。
一方、第2ベーン23は、前記突部62によって基部の強度が高くなっているので、外面62aが前記第1シュー8aに当接した際に、反対方向への撓み変形を十分に抑制することができる。
この結果、前記第1シュー8aと第2ベーン23とのそれぞれの高い強度によって、ベーン部材7のハウジング5に対する常時所望の最大回転位相を得ることが可能になる。
さらに、前記第2ベーン23の突部外面62aは、第1シュー8aの対向側面と同じくテーパ状に形成されていることから、両者の安定した当接状態が得られる。他の作用効果は第1実施形態と同じである。
前記実施形態から把握される前記請求項以外の発明の技術的思想について以下に説明する。
〔請求項a〕請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
最進角位置及び最遅角位置が規制された状態において、前記特定のベーンが当接している前記特定のシューの外周側の両隅部のうち、前記特定のベーンが当接しない側の一方の隅部の曲率半径を、前記特定のシュー以外の他のシューの隅部の曲率半径に対して大きく形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項b〕請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
複数の前記ベーンのうち、一つは他のベーンに対して周方向に肉厚が大きくなっていると共に、前記肉厚な一つのベーンの周方向で隣り合う少なくとも一方のシューに当接するように構成され、
前記肉厚な一つのベーンと当接する前記シューの外周側の両隅部のうち、前記一つのベーンが当接しない側の隅部の曲率半径が、前記一つのベーンが当接しない他のシューに対して大きくなっていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項c〕請求項bに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記肉厚の一つのベーンには、カムシャフトの回転軸方向に出没可能なロックピンが設けられていると共に、前記ハウジングに前記ロックピンが出没するロック穴が形成され、
前記ロックピンが機関運転状態に応じて進出して前記ロック穴に係入することによって前記ハウジングに対して前記ベーンロータの相対回転を規制することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項d〕請求項cに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記ロックピンの外周面が断面円形状に形成されていると共に、前記ロックピンが設けられる前記肉厚な一つのベーンの外周部の周方向の少なくとも一方側を円弧状に切欠形成し、該切欠部に対向側の前記シューの外周側隅部側に厚肉部を形成したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項e〕請求項cに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記ロックピンが設けられた肉厚なベーンの前記切欠部が形成された側が当接する前記シューは、内周側の一側面で前記ベーンと当接すると共に、外周側の両隅部のうち、ベーンが当接しない側の一方の隅部の曲率半径が、前記特定のシュー以外のシューの隅部の曲率半径よりも大きく形成したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項f〕請求項cに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記各ベーンの先端側には、前記ハウジングの内周面と摺接するシール部材が設けられていると共に、
前記肉厚な特定のベーンの外周側の周方向の他方側には、切欠部を形成せずに前記シール部材が設けられていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項g〕請求項dに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記ハウジングは、軸方向の両端が開口形成された筒状のハウジング本体と、前記一端開口を閉止すると共に、前記ロック穴が形成された第1プレートと、前記他端開口を閉止する第2プレートと、を備え、
前記シューの前記切欠部と反対側に存する前記厚肉部には、前記ハウジング本体と第1プレートを周方向に位置決めする位置決め手段が設けられていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項h〕請求項gに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、前記位置決め手段は、前記シューに設けられた位置決め凹部と、前記第1プレートに設けられた位置決め凸部とから構成され、
前記位置決め凸部が前記位置決め凹部に挿入されることによって位置決めされることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項i〕請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記ハウジングは、軸方向の両端が開口形成された筒状のハウジング本体と、前記両端開口を閉止する一対のプレートと、から構成され、
前記各シューには、カムシャフトの回転軸方向に一対の前記プレートとハウジング本体を一体的に結合するボルトが挿通されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項j〕請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記ハウジングに対して前記ベーンロータが最進角位置または最遅角位置に規制される際に、前記特定のベーンは、前記特定のシューの外周側に当接することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
この発明によれば、ベーンの当接位置が特定シューの外周側、つまり剛性高いハウジングとの結合箇所付近であるから、当接に伴う特定シューの撓み変形が抑制できる。
〔請求項k〕請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
複数のベーンのうちの一つには、カムシャフトの回転軸方向に進退可能な外周円形状のロックピンが設けられている一方、前記、前記ハウジングに前記ロックピンが出没するロック穴が形成され、
前記ロックピンが機関運転状態に応じて進出して前記ロック穴に係入することによって前記ハウジングに対して前記ベーンロータの相対回転を規制すると共に、
前記ロックピンが設けられたベーンの外周側の周方向の少なくとも一方側に円弧状の切欠部が形成され、他方側に厚肉部が形成されている一方、該ベーンが当接するシューの外周側両隅部にそれぞれ肉盛り部が形成され、該シューの周方向両側に前記ベーンがそれぞれ当接するように構成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
1…スプロケット
2…カムシャフト
3…位相変換機構
4…油圧回路
5…ハウジング
7…ベーン部材
8a〜8d…第1〜第4シュー
9…遅角油室
10…進角油室
11…ハウジング本体
12…フロントプレート
13…リアプレート(プレート部材)
14…ボルト
18a…第1肉盛り部
18b…厚肉部
19a…第2肉盛り部
19b…突部
21…ベーンロータ
22…第1ベーン
22a…切欠部
22b…突起部
23〜25…第2〜第4ベーン
30…ロックピン
31…ロック穴
33…位置決め凹部
34…位置決めピン(位置決め凸部)
42…突部
42a…外面
62…第2ベーンの突部
62a…外面

Claims (3)

  1. 内周面に内側に向かって突出する複数のシューが設けられた筒状のハウジングと、
    カムシャフトに固定されると共に、前記各シューの間に形成される複数の作動室を進角作動室と遅角作動室に隔成する複数のベーンを有し、前記進角作動角と遅角作動室へ選択的に油圧を給排することによって前記ハウジングに対して進角側あるいは遅角側に回動するベーン部材と、
    を備え、
    前記特定のベーンが前記特定のシューに円周方向から当接することによって最進角位置と最遅角位置が規制され、
    最進角位置または最遅角位置が規制された状態において、前記特定シューの外周側のR状両隅部のうち、前記ベーンが当接しない側の一方の隅部の曲率半径を、前記特定のシュー以外のシューの隅部の曲率半径よりも大きく形成したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 内周面に内側に向かって突出する複数のシューが設けられた筒状のハウジングと、
    カムシャフトに固定されると共に、前記各シューの間に形成される複数の作動室を進角作動室と遅角作動室に隔成する複数のベーンを有し、前記進角作動角と遅角作動室へ選択的に油圧を給排することによって前記ハウジングに対して進角側あるいは遅角側に回動するベーン部材と、
    を備え、
    前記特定のシューに特定のベーンが円周方向から当接することによって最進角位置及び最遅角位置が規制され、
    最進角位置または最遅角位置が規制された状態において、前記特定のベーンが当接する前記特定のシューの外周側の両隅部のうち、少なくとも前記特定のベーンが当接しない側の隅部に、肉盛部を設けたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 本体の内周側に内側に向かって突出する複数のシューが設けられた筒状のハウジングと、
    カムシャフトに固定されると共に、前記各シューの間に形成される複数の作動室を、進角作動室と遅角作動室に隔成する複数のベーンを有し、前記進角作動角と遅角作動室へ選択的に油圧を給排することによって前記ハウジングに対して進角側あるいは遅角側に回動するベーンロータと、
    を備え、
    前記特定のベーンが前記特定のシューに円周方向から当接することによって最進角位置と最遅角位置が規定され、
    最進角位置または最遅角位置が規定された状態において、前記特定のベーンが当接している前記特定のシューの強度を、前記ベーンが当接しない他のシューの強度に対して大きくしたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
JP2011104882A 2011-05-10 2011-05-10 内燃機関のバルブタイミング制御装置 Pending JP2012237196A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011104882A JP2012237196A (ja) 2011-05-10 2011-05-10 内燃機関のバルブタイミング制御装置
CN2012100325080A CN102777223A (zh) 2011-05-10 2012-02-14 内燃机的气门正时控制装置
US13/412,788 US20120285407A1 (en) 2011-05-10 2012-03-06 Variable valve timing control apparatus of internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011104882A JP2012237196A (ja) 2011-05-10 2011-05-10 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012237196A true JP2012237196A (ja) 2012-12-06

Family

ID=47122307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011104882A Pending JP2012237196A (ja) 2011-05-10 2011-05-10 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20120285407A1 (ja)
JP (1) JP2012237196A (ja)
CN (1) CN102777223A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014196686A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 株式会社デンソー バルブタイミング調整装置、並びにその製造装置及び製造方法
US10371019B2 (en) 2015-01-16 2019-08-06 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Valve timing control device for internal combustion engine
JP2019190279A (ja) * 2018-04-18 2019-10-31 株式会社ミクニ バルブタイミング変更装置

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010009393A1 (de) * 2010-02-26 2011-09-01 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Vorrichtung zur variablen Einstellung der Steuerzeiten von Gaswechselventilen einer Brennkraftmaschine
DE102013203244A1 (de) * 2013-02-27 2014-08-28 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Nockenwellenversteller
DE102013209554A1 (de) * 2013-05-23 2014-11-27 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Flügelzellenversteller für eine Nockenwellenverstelleinrichtung
DE102013210389A1 (de) * 2013-06-05 2014-12-11 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Nockenwellenversteller
DE102013223301A1 (de) * 2013-11-15 2015-05-21 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Nockenwellenverstelleinrichtung
DE102014003933A1 (de) * 2014-03-20 2015-09-24 Gkn Sinter Metals Engineering Gmbh Variabler Nockenwellenversteller mit Verriegelungsscheibe, Verriegelungsscheibe und Verfahren zur Herstellung derselben
DE102014206859A1 (de) * 2014-04-09 2015-10-15 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Nockenwellenversteller mit formschlüssiger Verriegelungskulisse
JP6422829B2 (ja) * 2015-06-29 2018-11-14 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関のバルブタイミング制御装置
WO2017047255A1 (ja) * 2015-09-17 2017-03-23 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2017115600A (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 アイシン精機株式会社 弁開閉時期制御装置
JP6674539B2 (ja) * 2016-06-01 2020-04-01 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US10167747B2 (en) * 2016-10-28 2019-01-01 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Sheet metal locking cover for a cam phaser

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1162522A (ja) * 1997-08-25 1999-03-05 Denso Corp バルブタイミング調整装置
US20060042580A1 (en) * 2004-08-31 2006-03-02 Hitachi, Ltd. Variable valve timing control apparatus of internal combustion engine
JP2008291814A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Denso Corp 内燃機関の可変バルブ機構制御装置
JP2010185366A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Denso Corp バルブタイミング調整装置
JP2010203233A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US20100258069A1 (en) * 2009-04-09 2010-10-14 Denso Corporation Valve timing control apparatus

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4327047B2 (ja) * 2004-08-27 2009-09-09 三菱電機株式会社 バルブタイミング調整装置
JP4005068B2 (ja) * 2004-08-31 2007-11-07 株式会社日立製作所 内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその組立方法
JP2010059791A (ja) * 2008-09-01 2010-03-18 Hitachi Automotive Systems Ltd 可変動弁機構の制御装置及び可変動弁制御システム
JP4784844B2 (ja) * 2009-04-22 2011-10-05 アイシン精機株式会社 弁開閉時期制御装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1162522A (ja) * 1997-08-25 1999-03-05 Denso Corp バルブタイミング調整装置
US20060042580A1 (en) * 2004-08-31 2006-03-02 Hitachi, Ltd. Variable valve timing control apparatus of internal combustion engine
JP2006070726A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Hitachi Ltd 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2008291814A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Denso Corp 内燃機関の可変バルブ機構制御装置
JP2010185366A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Denso Corp バルブタイミング調整装置
JP2010203233A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US20100258069A1 (en) * 2009-04-09 2010-10-14 Denso Corporation Valve timing control apparatus
JP2010242706A (ja) * 2009-04-09 2010-10-28 Denso Corp バルブタイミング調整装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014196686A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 株式会社デンソー バルブタイミング調整装置、並びにその製造装置及び製造方法
US9228457B2 (en) 2013-03-29 2016-01-05 Denso Corporation Valve timing adjusting device, apparatus for manufacturing same and method for manufacturing same
US10371019B2 (en) 2015-01-16 2019-08-06 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Valve timing control device for internal combustion engine
JP2019190279A (ja) * 2018-04-18 2019-10-31 株式会社ミクニ バルブタイミング変更装置
JP7231335B2 (ja) 2018-04-18 2023-03-01 株式会社ミクニ バルブタイミング変更装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN102777223A (zh) 2012-11-14
US20120285407A1 (en) 2012-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012237196A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP5739168B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP5357137B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US8453614B2 (en) Variable valve timing device for internal combustion engine and manufacturing method therefor
JP4016020B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP4570977B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその組付方法
US8011337B2 (en) Valve timing adjusting apparatus
JP2008240735A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
WO2015087649A1 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP4005068B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその組立方法
JP5859751B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置及びこの装置の製造方法
JP4126325B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置用ハウジング
JP5198395B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP6259130B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
US20160069223A1 (en) Variable valve timing control apparatus of internal combustion engine
JP2017031908A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP6258828B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP4304219B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置及びその組立方法
JP6312568B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP4083788B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置用ハウジング
JP2010203234A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP4000137B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
WO2017119234A1 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP6533322B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
WO2019159511A1 (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140805

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150512

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20151013