JP2012236609A - 蓋部材、飲料容器、および塞ぎ部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(B)に示すように、内側部位53が引っ張れる方向とは反対方向に向かって延びるように外側部位56が設けられている。このため、シール部材500が缶蓋から剥がされる際、外側部位56を剥がそうとする力が外側部位56に作用するようになるが、この力は、外側部位56の一端部561を外側部位56の他端部562に向けて移動させる力ではなく、一端部561を他端部562から遠ざけようとする力となる。このため、シール部材500がパネルから剥がれにくい状態となる。
【選択図】図5
Description
本発明の目的は、開口部を塞ぐ塞ぎ部材の離脱が起きにくい蓋部材等を提供することにある。
また、前記接着片の外縁部は、円弧を描くように形成され且つ外側に向かって膨らむように形成されていることを特徴とすることができる。
さらに、前記塞ぎ片の前記一端が、前記接着片の前記外縁部よりも外側に位置するように、当該塞ぎ片および当該接着片が形成されていることを特徴とすることができる。
また、前記基板に接着された前記塞ぎ片のうちの前記一端は、当該基板に接着されていないことを特徴とすることができる。
さらに、前記塞ぎ片が前記基板に接着されている状態において、当該塞ぎ片の前記一端と前記他端との間に前記開口部が位置し、前記一方向と反対方向に延びるように設けられた前記接着片は、二股に分かれるように形成されるとともに、二股に分かれた後の一方の部位が前記開口部の一方の脇を通過するように当該接着片は形成され、二股に分かれた後の他方の部位が当該開口部の他方の脇を通過するように当該接着片は形成されていることを特徴とすることができる。
図1は、本実施の形態が適用される飲料缶100を説明するための図である。なお同図(A)は飲料缶100の上面図である。また同図(B)は、飲料缶100を正面から見た場合の断面図である。
同図(A)、(B)に示すように、本実施形態における飲料缶100は、上部に開口を有するとともに下部に底部(不図示)を有し且つ筒状に形成された容器本体(缶胴)200と、容器本体200の上部に取り付けられ容器本体200の開口を塞ぐ缶蓋300とを有している。ここで、飲料缶100の内部には、清涼飲料などの飲料が充填(収容)されている。
同図(A)に示すように、本実施形態におけるシール部材500は、略円形に形成されている。また、このシール部材500には、第1スリット51および第2スリット52が形成されている。なお、第1スリット51および第2スリット52は、ミシン目状に形成することもできる。付言すると、長さが短いスリットが予め定められた間隔をおいて複数設けられた状態で形成することもできる。
ここで第1部位511は、シール部材500の上記一方の端部側(シール部材500の左端部側)にて、シール部材500の外縁部に接続されている。また、この第1部位511は、直線状に形成されるとともにシール部材500の内部方向に向かうように形成されている。
また第2部位512は、その左端部が第1部位511に接続されるとともに、シール部材500の上記他方の端部(右端部)に向かうように設けられている。また、第2部位512は、缶蓋300に形成された開口部310(図1(A)参照)の図中上方を通るように設けられている。さらに第2部位512は、開口部310の縁部に沿うように円弧を描いて形成されるとともにこの縁部との間に間隙を有した状態で配置されている。
ここで第1部位521は、シール部材500の上記一方の端部側にて、シール部材500の外縁部に接続されている。また、この第1部位521は、直線状に形成されるとともにシール部材500の内部方向に向かうように形成されている。
また第2部位522は、その左端部が第1部位521に接続されるとともに、シール部材500の上記他方の端部に向かうように設けられている。また、第2部位522は、缶蓋300に形成された開口部310(図1(A)参照)の下方を通るように設けられている。さらに第2部位522は、開口部310の縁部に沿うように円弧を描いて形成されるとともにこの縁部との間に間隙を有した状態で配置されている。
本実施形態では、まず、図3(A)に示すように、突出部54およびスリット間部位55がユーザによって把持され、突出部54およびスリット間部位55が上方に持ち上げられる。ここで本実施形態では、上記のとおり、突出部54およびスリット間部位55に対して接着剤が塗布されておらず、突出部54およびスリット間部位55を上方へ持ち上げることができるようになっている。
ここで、パネル400に対する突出部54およびスリット間部位55の接着の防止は、次のように行うことができる。
例えば、図7(シール部材500を接着する際に用いる加熱体を示した図)の(A)に示すように、切欠910を設けた加熱体920を、接着剤(ヒートシール剤)が全面に塗布されたシール部材500に押しつけると、切欠910のある箇所は加熱および押圧されないため、切欠910に対面するシール部材500の箇所は、缶蓋300に接着しない。そのため、シール部材500の突出部54(図7(B)参照)およびスリット間部位55に、加熱体920の切欠910を対向させれば、突出部54およびスリット間部55を除いた、シール部材500が、缶蓋300に接着される。
また、例えば、缶蓋300に図8(缶蓋300の他の構成例を示した図)のようなエンボス930を設けることにより、この部分が他の面に比べ凹むようになり、当該箇所のシール部材500は缶蓋300に接しない。このためこの場合、シール部材500の全面に接着剤(ヒートシール剤)が塗布されていても、シール部材500の突出部54およびスリット間部位55が缶蓋300に接着されないようになり、上記加熱体920に形成された切欠910を省略できる。つまり、加熱体920でシール部材500の全面を加熱および押圧しても、シール部材500の突出部54およびスリット間部位55は、エンボス930による凹みのため、缶蓋300に接着されない。また、エンボス930を設けることにより、シール部材500を引き剥がす時、エンボス930により形成される溝に指先を入れることができるため、突出部54に指掛けがしやすくなる。
Claims (8)
- 飲料が収容される容器に取り付けられる蓋部材であって、
開口部が形成され、前記容器に取り付けられる基板と、
前記基板の前記開口部を塞ぐ塞ぎ部材と、
を備え、
前記塞ぎ部材は、
一端を有するとともに当該一端から一方向に向かって延びるように設けられ当該一方向における下流側に他端を有し、前記基板に形成された前記開口部を塞ぐとともに、当該他端が位置する側に向かって当該一端が移動するようにユーザにより操作されることで、当該基板から剥がされる塞ぎ片と、
前記塞ぎ片の前記他端に接続されるとともに、前記一方向とは反対方向に延びるように設けられ、前記基板に接着された接着片と、
を備える蓋部材。 - 前記接着片は、前記塞ぎ片の外側に位置するとともに当該塞ぎ片を囲むように形成されていることを特徴とする請求項1記載の蓋部材。
- 前記接着片の外縁部は、円弧を描くように形成され且つ外側に向かって膨らむように形成されていることを特徴とする請求項2記載の蓋部材。
- 前記塞ぎ片の前記一端が、前記接着片の前記外縁部よりも外側に位置するように、当該塞ぎ片および当該接着片が形成されていることを特徴とする請求項3記載の蓋部材。
- 前記基板に接着された前記塞ぎ片のうちの前記一端は、当該基板に接着されていないことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の蓋部材。
- 前記塞ぎ片が前記基板に接着されている状態において、当該塞ぎ片の前記一端と前記他端との間に前記開口部が位置し、
前記一方向と反対方向に延びるように設けられた前記接着片は、二股に分かれるように形成されるとともに、二股に分かれた後の一方の部位が前記開口部の一方の脇を通過するように当該接着片は形成され、二股に分かれた後の他方の部位が当該開口部の他方の脇を通過するように当該接着片は形成されていることを特徴とする請求項1記載の蓋部材。 - 飲み口となる開口部が形成され、内部に飲料が収容される容器本体と、
前記容器本体に形成された前記開口部を塞ぐ塞ぎ部材と、
を備え、
前記塞ぎ部材は、
前記容器本体に接着され、当該容器本体に形成された前記開口部を塞ぐとともに、ユーザにより操作されることで、当該開口部を挟んだ一方側および他方側のうちの当該一方側から次第に剥がされる塞ぎ片と、
前記他方側にて前記塞ぎ片に接続されるとともに、当該塞ぎ片がユーザによって前記容器本体から剥がされる際の当該ユーザの操作方向とは反対方向に向かって延びる部位を備え、当該容器本体に接着された接着片と、
を備える飲料容器。 - 飲料が飲まれる際に飲み口となる開口部を塞ぐ塞ぎ部材であって、
前記開口部の周囲に位置する部位に接着され、当該開口部を塞ぐとともに、ユーザにより操作されることで、当該開口部を挟んだ一方側および他方側のうちの当該一方側から次第に剥がされる塞ぎ片と、
前記他方側にて前記塞ぎ片に接続されるとともに、当該塞ぎ片がユーザによって前記周囲に位置する部位から剥がされる際の当該ユーザの操作方向とは反対方向に向かって延びる部位を備え、当該周囲に位置する部位に接着される接着片と、
を備える塞ぎ部材。
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