JP2012235814A - 内視鏡の操作部 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケース本体から押しボタンスイッチ本体を容易に着脱し、簡単に修理・点検する。
【解決手段】ケース本体23に取付孔54と開口22を形成する。スイッチ本体を取付筒62内に収納する。スイッチ本体を覆うように、取付筒62の一端部に操作キャップ60を嵌める。取付孔54に押しボタンスイッチ本体50を挿入する。ケース本体23の内側に突出した取付筒62の外周面に、取付溝64を形成する。開口22から固定楔51を挿入し、取付溝64に挿入する。取付溝64及び固定楔51の傾斜面53,68同士が接触し、取付筒62を第1方向A1において内側に向けて付勢する。付勢により操作キャップ60の端縁部60cが取付孔54の係止段部71に接触して変形し、取付孔54と操作キャップ60とを気密に密着させる。固定楔51の挿入・抜脱により、押しボタンスイッチ本体50をケース本体23から容易に着脱可能になる。
【選択図】図6

Description

本発明は、内視鏡の操作部に関するものである。
内視鏡は、挿入部とこれに続く操作部を有する。操作部は施術者によって把持され、挿入部は被検者の体内に挿入される。操作部には、各種操作ボタン、例えば送気・送水ボタンや吸引ボタンやリモートスイッチボタン等が取り付けられる。このような操作ボタンは本体部と操作キャップとからなる。本体部は例えば筒状に形成されており、一端部にスイッチが取り付けられる。そして、スイッチを覆い隠すように本体部には、操作キャップが取り付けられる。操作キャップは例えばゴム製であり、押圧による弾性変形によって内部のスイッチをONにする。また、操作キャップへの押圧を止めることにより、元に戻ってスイッチがオフになる。
操作ボタンは、洗浄などによる液の侵入や、塵などが入り込むことがないように、操作部のケース本体に取り付ける際には、水密性及び気密性を確保する必要がある。このため、ケース本体との間にOリングやシール材を装填し、例えば特許文献1,2に示すように、ナットを用い、ケース本体に操作部材を締め付けて固定する。
例えば、特許文献1では、ケース本体の取付孔に対して、ケース本体の内側からユニットを挿入し、これにケース本体の外側から固定用ナットを螺合させて締めつけ固定している。また、特許文献2では、特許文献1とは逆に、ケース本体の取付孔に対して、ケース本体の外側から押しボタンユニットを挿入し、これにケース本体の内側から固定用ナットを螺合させて締めつけ固定している。また、特許文献3では、ケース本体の外側からスイッチを取付孔に挿入し、次に、スイッチ板と固定ビスとを用いて、ケース本体の内側から押しボタンスイッチをケース本体に固定している。
特開平8−56892号公報 特開2002−25387号公報 特開平8−191789号公報
上記特許文献1,2記載のものでは、いずれも固定用ナットを用いているため、固定用ナットを回転させて締めつける必要がある。特に、特許文献2のように、ケース本体の内側に固定用ナットが配置されるものでは、ケース本体内の狭い隙間から固定用ナットを回転する必要があり、操作性が悪く、操作ボタンユニットの取り付けや取り外しに手間を要する。
また、特許文献1のように、固定用ナットをケース本体の外側に配置する場合には、押しボタンユニットをケース本体内に収納した状態で取付孔から外側に向けて突出させて、この突出した部分の雄ねじに固定用ナットを締めつけるため、ケース本体内に押しボタンユニットの取り付け及び取り出し用の移動スペースを設ける必要があり、ケース本体に移動スペース分の無駄なスペースができてしまい、コンパクト化の障害になる。また、メンテナンスの際には、固定用ナットを外した後に、ケース本体の外側から内側に押しボタンユニットを押して、その後に、開口から押しボタンユニットをケース本体の外側に出す操作が必要になり、メンテナンスに手間を要する。
特許文献3のように、ケース本体の内側から固定ビスを介して押しボタンスイッチを取り付ける場合には、固定ビス回転用のドライバを挿入するための孔や開口がケース本体に必要になる。また、孔や開口に代えて、ドライバの挿入が容易な凹み部を形成する必要がある。このように、ケース本体にドライバ挿入用の孔や開口、凹み部などを形成する必要があり、ケース本体の形状が複雑になる。また、孔や開口を塞ぐキャップが新たに必要になる他に、凹み部を塞ぐための蓋も板状の二次元形状と異なり、三次元形状の複雑なものになる。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、押しボタンスイッチや切換弁などの操作部材、LEDなどの表示部材、キャップや蓋、その他の各種部品を、スペースが限られたケースに簡単に取り付け、また取り外すことができる内視鏡の操作部を提供することを目的とする。
本発明の内視鏡の操作部は、開口及び取付孔を有するケース本体と、前記ケース本体の開口を塞ぐように気密に取り付けられる蓋と、前記取付孔に対し前記ケース本体の外側から内側に向かう第1方向から挿入される部品部材と、前記第1方向に対し交差する第2方向から前記ケース本体の開口を介して挿入され、前記ケース本体の内側に突出する部品部材に係止して、前記部品部材の前記ケース本体からの抜脱を阻止する抜脱阻止部材と、前記抜脱阻止部材に設けられ、前記部品部材を前記ケース本体に密着させる密着部とを有する。
なお、前記取付孔は、前記第1方向から前記部品部材が挿入されたときに、前記部品部材が係止する係止段部を有し、前記部品部材は押しボタンスイッチであり、前記押しボタンスイッチは、スイッチ本体と、前記スイッチ本体を保持し、前記取付孔に前記第1方向から挿入される取付筒と、前記スイッチ本体を覆うように前記取付筒の一端に取り付けられ、前記係止段部に係止する係止部を外周に有し、押圧操作により変形し前記スイッチ本体を切り換える操作キャップとを有する。
また、前記抜脱阻止部材は固定楔であり、前記取付筒は、前記固定楔の挿入により取付筒を前記第1方向において内側に向けて付勢し、前記係止段部に操作キャップの係止部を係止させる固定楔取付溝を有する。
前記固定楔取付溝は傾斜面を有し、前記固定楔の第2方向からの挿入によって前記傾斜面により前記取付筒を第1方向において内側に向けて付勢し、前記操作キャップの係止部を前記係止段部内で変形させて、前記操作キャップと前記取付孔とを気密に密着させる。
前記固定楔は、連結板の両端に先細りの脚板を有するU字形板部材であり、脚板の一方の側縁が斜めに形成されており、この一対の斜め側縁により前記傾斜面を押圧することが好ましい。また、前記固定楔は、中間に湾曲突起を有する脚板を連結板の両端に形成したU字形板部材であり、前記湾曲突起により前記傾斜面を押圧することが好ましい。また、前記連結板に形成される取付孔と、前記固定楔が前記固定楔取付溝に挿入された状態のときに前記取付孔に対応する位置で前記取付筒に形成される取付ネジ孔と、前記取付孔から挿入されて前記取付ネジ孔に螺合し、前記固定楔を前記取付筒に固定する固定ビスとを備えることが好ましい。さらに、前記脚板の先端は、前記取付溝の端部に係止する係止片を有することが好ましい。
前記取付孔の係止段部は、前記第1方向に略垂直な係止面と、前記係止面に略直交して連続する係止内周面とからなり、前記操作キャップは、前記係止部の前記係止内周面に対面する位置に、前記係止内周面に接触して変形し、前記操作キャップと係止段部とを気密に密着させる第1環状突条を有することが好ましい。また、前記操作キャップは、前記係止部の前記係止面に対面する位置に、前記係止面に接触して変形し、前記操作キャップと係止段部とを気密に密着させる第2環状突条を有することが好ましい。
前記抜脱阻止部材は、前記ケース本体の内側から前記取付筒の内周面に挿入され、帯状のバンド本体の両端部を重ねて環状にした固定バンドであり、前記密着部は、前記バンド本体の一端部に前記固定バンドの周方向で取り付けられる雄ねじと、前記バンド本体の他端部に前記固定バンドの周方向に前記雄ねじのピッチ分離されて前記周方向に交差する方向に長く形成され、前記雄ねじの一部が入り係止する複数の係止切欠きとを有し、前記雄ねじを回転して前記雄ねじと係止切欠きとの係止位置を変えて前記固定バンドの周長を変更することが好ましい。また、前記取付孔の内周面及び前記取付筒の外周面は、前記取付筒の回転を規制する回転規制部を有することが好ましい。
本発明によれば、部品の取り付けに際して、部品挿入方向とは交差する第2方向から脱落阻止部材を装着するため、取り付けスペースが限られた内視鏡の操作部のケースに部品を簡単に取り付けることができる。また、ケースから部品を取り外す際にも、第2方向から脱落阻止部材を抜き取ることにより、簡単にケースから部品を取り外すことができる。
本発明の内視鏡の操作部を有する電子内視鏡システムを示す斜視図である。 蓋を取った状態の内視鏡の操作部を示す斜視図である。 ユニバーサルコード接続口の取付ブラケットを示す斜視図である。 ケース本体の取付孔に、押しボタンスイッチを取り付ける手順を示す斜視図である。 押しボタンスイッチの取り付け状態を示す断面図である。 取付溝に固定楔を挿入する状態を示す一部断面を含む側面図である。 固定楔を取付溝に挿入した状態を示す一部断面を含む側面図である。 第1実施形態に対し、操作キャップの端縁部を変えた第2実施形態の押しボタンスイッチを示す断面図である。 第1実施形態に対し、同じく操作キャップの端縁部を変えた第3実施形態の押しボタンスイッチを示す断面図である。 固定楔の別実施形態を示す斜視図である。 同じく固定楔の別実施形態を示す斜視図である。 同じく固定楔の別実施形態を示す斜視図である。 脱落阻止部材として固定楔に代えて、固定バンドを用いた別の実施形態を示す断面図である。 固定バンドを示す斜視図である。 回転規制面を有する本発明の他の実施形態の押しボタンスイッチを示す斜視図である。 ユニバーサルコードコネクタに押しボタンスイッチ、三方切り換え弁を取り付けた別の実施形態における内視鏡の操作部を有する電子内視鏡システムを示す平面図である。
図1に示すように、電子内視鏡システム8は、例えば被検体の体腔等に挿入される挿入部11及び操作部12からなる電子内視鏡10と、ユニバーサルコード13と、光源装置14と、プロセッサ装置15とから構成される。そして、挿入部11の先端内部には撮像ユニットが設けられる。撮像ユニットからの撮像信号は、操作部12、ユニバーサルコード13、コネクタ25を介してプロセッサ装置15に送られる。プロセッサ装置15では、周知の画像処理を施して、撮像ユニットが撮影した観察画像を例えばテレビモニタ16に表示する。
挿入部11は、先端から順に、先端硬質部17、湾曲部18、及び軟性部19を有する。先端硬質部17の先端面には、周知のように、観察窓、照明窓、鉗子出口、送気送水ノズル、ウォタージェットノズルなどが形成される。湾曲部18は、アングルノブ20の回転操作により上下左右方向に任意角度で湾曲する。これにより、先端硬質部17が体腔内の所望の方向に向けられ、体腔内の被観察部位の撮像や、鉗子出口からの鉗子による種々の処置が可能になる。軟性部19は、操作部12と湾曲部18との間を長尺状に繋ぐ部分であり、可撓性を有している。
操作部12は、ケース21に、アングルノブ20、送気送水ボタン26、吸引ボタン27、第1〜第3押しボタンスイッチ28〜30などの部品部材を取り付けて構成される。図2に示すように、ケース21は、開口22を有するケース本体23と蓋24とからなる。これらケース本体23及び蓋24は樹脂成形品から構成される。ケース本体23は、上部がやや窄まった略五画形の箱形に形成され、底板23a(操作部12の側面に該当する)と、この底板23aを囲むように周縁に配置される前板23b、上板23c、上背板23d、下背板23e、下板23fとを有する。開口22の周囲の縁部には不図示のOリング収納溝が形成されており、この収納溝内に不図示のOリングが嵌められる。
蓋24は、開口22を塞ぐようにケース本体23に嵌められる。そして、2本のビス33を用いてケース本体23に固定される。この固定により、Oリングがケース本体23と蓋24との間で変形し、両者に密着することで、気密性が確保される。気密性が確保されることで、水密性も同時に確保される。アングルノブ20(図1参照)は、ケース本体23の底板23a(操作部12の側面)側に配設される。
図1及び図2に示すように、送気送水ボタン26、吸引ボタン27、第1押しボタンスイッチ28,第2押しボタンスイッチ29は、ケース本体23の前板23bに取り付けられ、第3押しボタンスイッチ30は、ケース本体23の上板23cに取り付けられる。送気送水ボタン26は、挿入部11の先端から空気又は液を選択的に送り出す際に操作される。吸引ボタン27は、挿入部11の先端から空気や液を吸引操作する際に操作される。第1〜第3押しボタンスイッチ28〜30は、静止画の撮影や拡大撮影、その他の各種操作を行う際に操作される。
図2に示すように、蓋24の外側中央部にはグリップ部35が外側に突出するように一体的に設けられる。このグリップ部35は、左手でケース21を把持する際に、左手の親指によって下部が支持されることにより、ケース21が把持し易くなっている。また、グリップ部35の突出端部には円形の開口36が形成される。この開口36には、不図示のOリングなどにより気密に保たれた状態で、ユニバーサルコード13(図1参照)が挿通される。
ケース本体23の内部は仕切り板31により、操作ボタン収納室と、アングルノブ関連のワイヤ操作部収納室とに仕切られている。仕切り板31は例えば金属板から構成されており、ケース本体23に不図示の取付ビスにより固定される。
ケース本体23の中央には、ブラケット37が配置される。図3に示すように、このブラケット37は、一対の脚部38a(図2参照),38bを有するアーチ状のフレーム38と、一方の脚部38bにビス止めされた補助脚部39とを有し、ユニバーサルコード接続口40を保持する。図2に示すように、補助脚部39はフレーム38に対して直交するように取り付けられる。そして、一対の脚部38a,38bと補助脚部39との三点支持により仕切り板31にビス止め固定される。これにより、ケース本体23にユニバーサルコード接続口40が強固に固定される。また、補助脚部39はフレーム38にビス止め固定されるため、操作部12の修理やメンテナンスの際に、ブラケット37を、フレーム38と補助脚部39とに容易に分解することができる。なお、ブラケット37は、各配線コード42を傷つけないように、バレル研磨される。
ユニバーサルコード接続口40内では、各送気送水ボタン26、吸引ボタン27のチューブ41や、各押しボタンスイッチ28〜30からの配線コード42などがまとめられる。そして、ユニバーサルコード13としてユニバーサルコード接続口40からケース21の外部に分岐される。また、ブラケット37を取り外して、フレーム38や脚部39に分解することにより、各配線コード42を簡単に露呈させることができ、修理やメンテナンスが容易になる。
図4に示すように、第1押しボタンスイッチ28は、押しボタンスイッチ本体50と、固定楔51と、固定ビス52とからなる。押しボタンスイッチ本体50は、前板23bに形成される円形の取付孔54の直径よりも僅かに小径で、全体が円筒状に形成される。
図5に示すように、押しボタンスイッチ本体50は、先端から順に、操作キャップ60、スイッチ本体61、取付筒62からなる。取付筒62は硬質プラスチック製または金属製である。取付筒62の外周面で、ケース本体23に対して外側には操作キャップ取付フランジ63が、周面よりも突出して形成される。この操作キャップ取付フランジ63の外径は取付孔54の内径よりも大きくされる。また、取付筒62が、ケース本体23の取付孔54に挿入された状態でケース本体23の内側に位置する外周面には、固定楔取付溝64(図4、図6参照)が形成される。
取付筒62の内周面にはスイッチ本体61を保持するための仕切り板65が形成され、この仕切り板65には貫通孔66が形成される。スイッチ本体61は基板61aを有し、この基板61aを介してスイッチ本体61は仕切り板65に固定される。基板61aの背面側には、端子67が突出して形成され、これらが仕切り板65の貫通孔66に挿通される。端子67には、ユニバーサルコード13の配線コード42が半田付け等により接続される。
図6にように、固定楔取付溝64は、取付筒62の周面の一部を、筒心に直交する方向に切り欠いた一対の平行な溝面64aを有する。この溝面64aの一方の側壁(外側に位置する)64bが筒心に直交し、他方の側壁(内側に位置する)64cが筒心に交差する。この交差する側壁64cにより傾斜面68が形成される。
図5に示すように、操作キャップ60は合成ゴム製で柔軟性を有し、外形が半球に形成される。内周面60aの中央には、スイッチ本体61の可動部61bに対面する位置で、押圧突起60bが形成される。操作キャップ60が押圧されると操作キャップ60が変形し、押圧突起60bによりスイッチ本体61の可動部61bを押す。これにより、スイッチ本体61はONまたはOFFに切り換わる。
操作キャップ60の内周面60aで端縁部近くには、取付溝70が周方向に形成される。この取付溝70には、操作キャップ取付フランジ63が嵌着する。また、前板23bに形成される取付孔54には、その外側に係止段部71が形成される。係止段部71は、第1方向A1に垂直な係止面71aと、この係止面71aに直交して連続する係止内周面71bとからなる。この係止段部71はキャップ取付溝となり、操作キャップ60の端縁部60cが嵌入する。
図4に示すように、固定楔51は、一対の脚部51aと連結部51bとにより、U字形に折り曲げて形成され、硬質プラスチック製または金属製である。連結部51bの中央部には、固定ビス52が挿通される孔51cが形成される。脚部51aの一方の側縁は斜めに形成されて傾斜面53となる。傾斜面53により、部品部材としての押しボタンスイッチ本体50をケース本体23の前板23bに密着させる密着部が構成される。
図6に示すように、固定楔取付溝64は正面から見て、台形状に構成され、上方に向かうに従い次第に開拡する傾斜面68を有する。固定楔51は、ケース本体23の開口22を通り、第1方向A1に略直交する第2方向A2から、固定楔取付溝64に挿入される。図5に示すように、固定楔51の取付溝64への挿入により、この傾斜面68に固定楔51の傾斜面53が圧着する。この圧着により、取付筒62は取付孔54内で右方向に移動し、操作キャップ取付フランジ63と、係止段部71との間で、操作キャップ60の端縁部60cが押し潰されて変形し、係止段部71内に操作キャップ60が圧着する。この操作キャップ60の圧着により、押しボタンスイッチ本体50は前板23bに気密に取り付けられる。なお、75はワッシャである。ワッシャ75は、固定楔51が金属製の場合に前板23bの内面が傷付くことがないよう保護する。
図5に示すように、固定楔51が楔取付溝64に入れられた状態で、孔51cに対応する取付筒62には、ネジ孔76が形成される。このネジ孔76には固定ビス52が螺合する。この固定ビス52によって、楔取付溝64から固定楔51が脱落することが防止される。また、固定ビス52の回転によるネジ孔76への進入により、操作キャップ60の端縁部60cは係止段部71への圧着が強まり、より強固に取付孔54に押しボタンスイッチ本体50が取り付けられる。また、固定ビス52のねじ込み量を調節することにより、楔51による圧着力の調節が可能になり、気密性や水密性を確実に確保することができる。
図4に示すように、第2及び第3押しボタンスイッチ29,30も、操作キャップ29a,30aの形状が半球状ではなく、円柱状または截頭円錐状である以外は、第1押しボタンスイッチ28と同じ構成であるので、第1押しボタンスイッチ28と同じ符号を用い、重複した説明を省略する。なお、操作キャップの内部スペースを小さくすることにより、温度変化による空気の膨張の影響を少なくすることができる。
各押しボタンスイッチ28〜30はケース本体23に次のようにして取り付ける。先ず、図6に示すように、ワッシャ75を、予めケース本体23の内側面で取付孔54に位置合せして接着する。次に、各取付孔54から配線コード42を引き出して、スイッチ本体61の端子67に配線コード42を半田付けして接続する。なお、半田付けする代わりに、予め半田付けされた配線コードに接続端子を用いて、ユニバーサルコードの配線コード42に接続してもよい。
次に、図4に示すように、各取付孔54に第1方向A1から押しボタンスイッチ本体50を挿入する。次に、図6に示すように、固定楔51を第1方向A1と略直交する第2方向A2から挿入する。この挿入により、固定楔取付溝64の傾斜面68と、固定楔51の傾斜面53とが接触して、取付筒62がケース本体23の内側に移動する。
次に、固定ビス52を固定楔51の取付孔51cに挿入して回転すると、固定ビス52がネジ孔76に螺合し、固定楔51が取付溝64に締めつけられる。この締めつけによって、操作キャップ60の端縁部60cが係止段部71に密着する。これにより、押しボタンスイッチ28がケース本体23に固定されるとともに、操作キャップ60と係止段部71との密着により、取付孔54からの水や空気がケース本体23内に入り込むことが防止される。また、押しボタンスイッチをナットやビスにてケース内側から締めつける従来タイプのものに比べて、ナットやビスなどを挿入するための特別な凹部等を開口22に連設する必要がなくなる。したがって、開口22及び蓋24が三次元的に湾曲したりする複雑な形状となることがなく、製造が容易になる。しかも、固定楔51を挿入して、第2方向から固定ビス52を締めつけるだけでよく、取り付けが簡単に行える。また、固定楔51は押しボタンスイッチ本体50の挿入方向である第1方向A1に直交する第2方向A2から挿入するため、挿入が容易になる。
なお、本実施形態では、押しボタンスイッチ本体50の挿入方向である第1方向A1に対し直交する第2方向A2から固定楔51を挿入しているが、ケース本体23の取付面が傾斜面や湾曲面から構成される場合には、これら取付面に合せて、第1方向と第2方向との交差角度は適宜変更され、90°以外の交差角度になる。
メンテナンスや点検のため、ケース本体23から各押しボタンスイッチ28〜30を取り外す場合には、取り付けとは逆の操作により行う。先ず、固定ビス52を第2方向A2からドライバを挿入して取り外した後に、固定楔51を簡単に引き抜くことができる。しかも、従来タイプのものに比べてナットやビスなどをケース本体23の内側から回転させる必要がなく、取り外しが簡単に行える。
次に、図8を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。この第2実施形態では、操作キャップ80の端縁部81の外周面に、係止段部71の係止内周面71bに対面する位置で第1環状突条82を、係止段部71の係止面71aに対面する位置に第2環状突条83(二点鎖線表示部分)を形成する。その他の構成については、第1実施形態と同様であるので、その他の構成部材には同一符号を付して重複した説明を省略する。同様にして、以下の他の実施形態においても、同一構成部材には同一符号を付している。
第1環状突条82は係止内周面71bに接触して変形し、操作キャップ80と係止段部71とを気密に密着させる。また、第2環状突条83は係止段部71の係止面71aに接触して変形し、操作キャップ80と係止段部71とを気密に密着させる。このように、第1実施形態に比べて、第1及び第2の環状突条82,83を設けており、これらが係止段部71に接触して変形することにより、操作キャップ80と取付孔54との間で二重に密着するため、気密性がより一層向上する。なお、第1環状突条82及び第2環状突条83のいずれか一方のみを形成してもよく、この場合にも、操作キャップ80と取付孔54との間の気密性が確保される。
第2実施形態では、操作キャップ80と取付孔54との間に第1シール剤84が、操作キャップ80と取付筒62との間には第2シール剤85が入れられる。また、スイッチ本体61が取り付けられる仕切り板65の反対側面で取付筒62内には第3シール剤86が入れられる。第1シール剤84は、操作キャップ80を係止段部71に確実に固着して、操作キャップ80と係止段部71との隙間に塵や異物、雑菌などが溜まることを防止する。また、第2シール剤85は、取付筒62と操作キャップ80との隙間をシールし、異物などの進入を阻止する他に、気密性も確保する。第3シール剤86は、スイッチ本体61の端子67及び配線コード42の接続部を封止する他に、操作キャップ80が破損した場合にケース本体23の内部の気密性も確保する。その他の構成については第1実施形態と同じであり、重複した説明を省略する。
図9に示すように、第3実施形態では、取付筒87のキャップ取付フランジ87aを、取付孔54の係止段部71の係止面71aに直接接触させたものであり、このため操作キャップ88の端縁部の形状が第2実施形態のものと異なっている以外は、第2実施形態と同じ構成となっている。本実施形態では、第1環状突条89によって係止段部71との密着性が確保される。また、第1シール剤84によって、取付孔54と操作キャップ88との間がシールされる。
上記第1〜第3実施形態では傾斜面53を有する固定楔51を用いた例について説明したが、図10〜図12に示す各実施形態では、押しボタンスイッチ本体50の取付溝64の傾斜面68に当接して押しボタンスイッチ本体50を内側に付勢する湾曲突起90a,91aを有する固定楔90〜92を用いる。
図10に示すように、固定楔90は、例えば金属板を折り曲げて形成され、矩形状の連結板90bとこの連結板90bの4隅に連接される第1脚部90c及び第2脚部90dとを有する。第1脚部90cは細長い帯板であり、連結板90bに対して90°に折り曲げられる。また、第2脚部90dは、中間部に外側に向けて突出した湾曲突起90aを有する帯板であり、先端が第1脚部90cの先端に近接するように、連結板90bに対して鋭角に折り曲げられる。固定楔90が、図6に示す固定楔51の代わりに、押しボタンスイッチ本体50の取付溝64に差し込まれると、第1脚部90cがワッシャ44に接触し、第2脚部90dの湾曲突起90aが傾斜面68を押圧する。これにより、押しボタンスイッチ本体50がケース本体23の内側に向かう方向へ移動する。また、第2脚部90dはバネ性を有する湾曲突起90aにより傾斜面68に向けて固定楔90を付勢するため、適度な力で押しボタンスイッチ本体50をケース本体23の内側に向けて付勢することができる。さらに、固定ビス52のネジ込み量を変えることにより、付勢力も簡単に調節することができる。
図11は、一つの帯板を板金加工により折り曲げて、湾曲突起91aを有する脚部91bを連結板91cの両側に形成し、固定楔91を構成したもので、図10に示す固定楔90と同様に、脚部91bの中央部に形成した湾曲突起91aによって、取付溝64の傾斜面68を押圧することができる。固定楔91は次のように構成する。先ず、金属製の帯板の両端から一定長さで中央部の連結板91cに対して、直角に折り曲げて一対の脚部91bを構成する。次に、この脚部91bを90°捩じった後に、脚部91bのほぼ中央部に湾曲突起91aをプレス加工する。なお、加工の順序は、これに限定されず、先に湾曲突起91aを形成した後に、捩じって折り曲げ加工してもよい。
図12は、図11の固定楔91の先端に、抜け止め用の係止爪(係止片)91dを折り曲げ形成した固定楔92を示している。図6に示す固定楔51の代わりに、本実施形態の固定楔92が押しボタンスイッチ本体50の取付溝64に差し込まれると、固定楔92がワッシャ75に接触し、湾曲突起91aが傾斜面68を押圧する。これにより、取付筒62をケース本体23の内側に向けて付勢する。そして、係止爪91dが取付溝64の端縁に係止することにより、抜け止め効果が得られる。固定楔92を取り出すときには、係止爪91dの係止が外れる方向に、湾曲突起91aを押圧する。これにより、係止爪91dの取付溝64からの係止を解除し、取付溝64から固定楔92を抜くことができる。なお、固定ビス52による締めつけ固定は省略してもよいが、固定ビス52と係止爪91dとを併用してもよい。また、固定ビス52や係止爪91dに代えて、他の固定手段によって固定楔92を楔取付溝64に固定してもよい。
なお、図10〜図12に示す固定楔90〜92は金属製の帯板をプレスして成形しているが、プレスなどの板金加工によるものの他に、硬質樹脂を用いた成形品により構成してもよい。
図13,図14は、抜脱阻止部材として固定楔を用いることのない別の実施形態を示している。なお、抜脱阻止部材として固定バンド93を用いる以外は図5〜図7に示す第1実施形態のものと同じ構成であり、同一構成部材には第1実施形態と同じ符号が付してある。取付筒62の内周面には、外周長が変更自在な固定バンド93が挿入される。この固定バンド93は、押しボタンスイッチ本体50の挿入方向である第1方向A1に対して略直交する第2方向A2からケース本体23に挿入された後に、取付筒62の内周面に挿入される。
図14に示すように、固定バンド93は、周知のホースクランプと同様の構成であり、帯状のバンド本体94の両端部94a,94bを重ねて環状にして構成される。そして、バンド本体94の一端部94aには、ブラケット95により、固定バンド93の周方向に、雄ねじ96が回転自在に保持される。バンド本体94の他端部94bには、固定バンド93の周方向に、雄ねじ96と同じピッチで複数の係止切欠き97が形成される。係止切欠き97は、固定バンド93の周方向に交差する方向に長く形成され、雄ねじ96の一部が入り係止する。これら雄ねじ96、ブラケット95、係止切欠き97によって、取付筒62の外周面をケース本体23の取付孔54の内周面に密着させる密着部98が構成される。
押しボタンスイッチ99のケース本体23への取り付けに際して、先ず、雄ねじ96を、ケース本体23の開口22からドライバにより回転する。これにより、雄ねじ96と係止切欠き97との係止位置が変わり、固定バンド93の周長が変化する。取付筒62内で固定バンド93の周長が長くなる方向に、雄ねじ96を回転させることにより、固定バンド93の外径が大きくなり、取付筒62を取付孔54に押圧することができる。この押圧により、押しボタンスイッチ99がケース本体23に固定される。なお、二点鎖線で示すように、取付孔54に、ケース本体23の内側に向かうに従い次第に開拡するテーパー面54aを形成し、このテーパー面54aに取付筒62の外周面を圧着することにより、取付筒62が確実にケース本体23に固定される。
図15に示す別の実施形態では、取付孔100及び取付筒101に回転規制面100a,101aを形成したものであり、その他は第1実施形態と同様に構成されている。取付筒101の回転規制面101aは、取付筒101の外周面の一部を平面状に切り欠いて形成されている。同様にして、この回転規制面101aが位置する取付孔100には回転規制面101aに接触して取付筒101の回転を規制する回転規制面101aを形成する。回転規制面101aは、図15に示すように、1個の他に複数個であってもよい。また、複数個の場合には、取付孔100を多角形状に形成した各辺をそれぞれ回転規制面としてもよい。また、規制面に代えて、取付筒の回転を規制することができるものであればよく、係止突起や係止凹部を用いて、回転を規制してもよい。この回転規制面100a,101aは、上記各実施形態において形成してもよい。
本実施形態では、取付筒101を取付孔100に挿入する際に、取付筒101が回転することがなく、固定楔51の挿入時の位置決めが容易になる。また、取付孔100内で取付筒101が回転することがないので、回転により配線コード42が引っ張られて断線したり、ハンダ付け部分から接続部が剥離してしまうことが無くなる。
上記実施形態では、挿入部11が接続される内視鏡10の操作部12を例にとって説明したが、内視鏡10の操作部12として機能するものであれば良く、挿入部11が接続される操作部12に限定されるものではない。
図16に示す別の実施形態は、挿入部11に連続する第1の操作部12に代えて、ユニバーサルコード13のコネクタ110に本発明を実施している。コネクタ110は、ケース本体108及び蓋109を有し、ユニバーサルコード13により電子内視鏡10を光源装置14に接続する。ケース本体108には、押しボタンスイッチ111,112や三方切換弁113が、固定楔51及び固定ビス52により取り付けられ、第2の操作部114が構成される。ケース本体108には、開口115が形成されており、この開口115から固定楔51,固定ビス52が挿入される。
押しボタンスイッチ111,112や三方切換弁113のケース本体108への具体的な取付方法は、上記各実施形態と同様であり、同一構成部材には同一符号が付してある。コネクタ110は、ユニバーサルコード13の他に、プロセッサ装置15への接続コード116、送液タンク117へのチューブ118などが接続される。
本実施形態でも、押しボタンスイッチ111,112などの操作部材の挿入方向に対して交差する方向から、固定楔51などの脱落阻止部材を挿入し、操作部材をケース本体108に取り付けるため、これら操作部材の取り付け及び取り外しが簡単に行える。なお、本実施形態では、ユニバーサルコード13のコネクタ110のケース本体108に対して、押しボタンスイッチ111,112などの操作部材を取り付けて、第2の操作部114としたが、図示は省略したが操作部は分岐部などのケース本体を用いたものにも実施することができる。また、操作部材としては、操作スイッチなどに限定されるものではなく、上記のような三方切換弁やその他の機械的な操作部材も含まれる。
上記各実施形態では、脚部を楔状にしたり、脚部の中間部に湾曲突起を設けたりした固定楔を脱落阻止部材として用いているが、本発明はこれに限定されることなく、操作部材などの部品に係合させることにより、押しボタンスイッチをケースに水密または気密に固定することができればよく、脱落阻止部材は、どのような構成でもよい。
上記実施形態では、部品として押しボタンスイッチの例を挙げたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、LEDなどの表示部品でもよい。また、操作キャップは柔軟性を有する合成ゴムなどにより構成しているが、例えば、柔軟性は無くともよく、この場合には、上部に可動部を有し、変位可能なキャップが使用可能である。また、押しボタンスイッチと取付孔との間にOリングなどを用いてもよい。
上記実施形態では、操作部は箱型状に形成したが、操作部は種々の形状にすることができる。例えば、円筒状や半球状やその他の自由な曲面からなるケース本体であってもよい。
上記実施形態では、スイッチ等の操作部材のケース本体への挿入方向を示す第1方向A1と、操作部材を固定する固定楔の挿入方向を示す第2方向A2とは、例えば操作部材が取り付けられる前板と、蓋との交差角度が90度である場合を例に取って説明したが、取付孔が形成される取付板部に対して操作部材が傾斜して取り付けられる場合には、90度以外の傾斜角度であってもよい。また、第1方向A1と第2方向A2とは交わる必要はなく、離れた状態も含まれる。
上記実施形態では、固定楔51の緩み防止策として、固定ビス52によるネジ止めを採用したが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、ケース本体23を閉じる蓋22の内壁面に固定楔51の取り出し方向への移動規制を行なう凸部等を設けてもよい。また、固定ビス52の代わりに接着剤を用いて固定楔51と取付溝64とを接着してもよく、この場合にも固定楔の緩みが防止される。固定楔51を取り外す際には、固定楔51の連結板51bと取付筒62との隙間に、マイナスドライバ等の取外し用工具を挿入し回転または傾斜させて固定楔51を上方に僅かに持ち上げることにより、接着剤が剥がれ、固定楔51を取付溝64から浮かすことができる。
10 電子内視鏡
12 操作部
23 ケース本体
28,29,30 押しボタンスイッチ
50 押しボタンスイッチ本体
51 固定楔
52 固定ビス
53,68 傾斜面
54 取付孔
60 操作キャップ
61 スイッチ本体
62 取付筒
63 操作キャップ取付フランジ
64 取付溝
68 傾斜面
70 取付溝
71 係止段部
80 操作キャップ
90,91,92 固定楔
93 固定バンド
99 押しボタンスイッチ
110 コネクタ
111,112 押しボタンスイッチ
113 三方切換弁

Claims (12)

  1. 開口及び取付孔を有するケース本体と、
    前記ケース本体の開口を塞ぐように気密に取り付けられる蓋と、
    前記取付孔に対し前記ケース本体の外側から内側に向かう第1方向から挿入される部品部材と、
    前記第1方向に対し交差する第2方向から前記ケース本体の開口を介して挿入され、前記ケース本体の内側に突出する部品部材に係止して、前記部品部材の前記ケース本体からの抜脱を阻止する抜脱阻止部材と、
    前記抜脱阻止部材に設けられ、前記部品部材を前記ケース本体に密着させる密着部とを有することを特徴とする内視鏡の操作部。
  2. 前記取付孔は、前記第1方向から前記部品部材が挿入されたときに、前記部品部材が係止する係止段部を有し、
    前記部品部材は押しボタンスイッチであり、前記押しボタンスイッチは、
    スイッチ本体と、
    前記スイッチ本体を保持し、前記取付孔に前記第1方向から挿入される取付筒と、
    前記スイッチ本体を覆うように前記取付筒の一端に取り付けられ、前記係止段部に係止する係止部を外周に有し、押圧操作により変形し前記スイッチ本体を切り換える操作キャップとを有することを特徴とする請求項1記載の内視鏡の操作部。
  3. 前記抜脱阻止部材は固定楔であり、
    前記取付筒は、前記固定楔の挿入により取付筒を前記第1方向において内側に向けて付勢し、前記係止段部に操作キャップの係止部を係止させる固定楔取付溝を有することを特徴とする請求項2記載の内視鏡の操作部。
  4. 前記固定楔取付溝は傾斜面を有し、前記固定楔の第2方向からの挿入によって前記傾斜面により前記取付筒を第1方向において内側に向けて付勢し、前記操作キャップの係止部を前記係止段部内で変形させて、前記操作キャップと前記取付孔とを気密に密着させることを特徴とする請求項3記載の内視鏡の操作部。
  5. 前記固定楔は、連結板の両端に先細りの脚板を有するU字形板部材であり、脚板の一方の側縁が斜めに形成されており、この一対の斜め側縁により前記傾斜面を押圧することを特徴とする請求項4記載の内視鏡の操作部。
  6. 前記固定楔は、中間に湾曲突起を有する脚板を連結板の両端に形成したU字形板部材であり、前記湾曲突起により前記傾斜面を押圧することを特徴とする請求項4記載の内視鏡の操作部。
  7. 前記連結板に形成される取付孔と、
    前記固定楔が前記固定楔取付溝に挿入された状態のときに前記取付孔に対応する位置で前記取付筒に形成される取付ネジ孔と、
    前記取付孔から挿入されて前記取付ネジ孔に螺合し、前記固定楔を前記取付筒に固定する固定ビスとを備えることを特徴とする請求項5または6記載の内視鏡の操作部。
  8. 前記脚板の先端は、前記取付溝の端部に係止する係止片を有することを特徴とする請求項6記載の内視鏡の操作部。
  9. 前記取付孔の係止段部は、前記第1方向に略垂直な係止面と、前記係止面に略直交して連続する係止内周面とからなり、
    前記操作キャップは、前記係止部の前記係止内周面に対面する位置に、前記係止内周面に接触して変形し、前記操作キャップと係止段部とを気密に密着させる第1環状突条を有することを特徴とする請求項2から8いずれか1項記載の内視鏡の操作部。
  10. 前記操作キャップは、前記係止部の前記係止面に対面する位置に、前記係止面に接触して変形し、前記操作キャップと係止段部とを気密に密着させる第2環状突条を有することを特徴とする請求項9項記載の内視鏡の操作部。
  11. 前記抜脱阻止部材は、前記ケース本体の内側から前記取付筒の内周面に挿入され、帯状のバンド本体の両端部を重ねて環状にした固定バンドであり、
    前記密着部は、
    前記バンド本体の一端部に前記固定バンドの周方向で取り付けられる雄ねじと、
    前記バンド本体の他端部に前記固定バンドの周方向に前記雄ねじのピッチ分離されて前記周方向に交差する方向に長く形成され、前記雄ねじの一部が入り係止する複数の係止切欠きとを有し、
    前記雄ねじを回転して前記雄ねじと係止切欠きとの係止位置を変えて前記固定バンドの周長を変更することを特徴とする請求項1または2記載の内視鏡の操作部。
  12. 前記取付孔の内周面及び前記取付筒の外周面は、前記取付筒の回転を規制する回転規制部を有することを特徴とする請求項1から11いずれか1項記載の内視鏡の操作部。
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