JP2012235190A - 色調整方法、色調整装置、色調整プログラム及び色調整プログラムを格納した媒体 - Google Patents

色調整方法、色調整装置、色調整プログラム及び色調整プログラムを格納した媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】処理負荷の増大を抑制して色材の節約を行うことができるとともに、高い色再現精度を維持することができる色調整方法、色調整装置、色調整プログラム及び色調整プログラムを格納した媒体を提供する。
【解決手段】コントローラは、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによって定められるとともに、第2のLUTを作成するときよりもCMYK値に対するK値の割合を大きくしたCMYK値、及び、第1のLUTにおける入力CMYK値と出力L値との関係から取得される当該CMYK値に対応する出力L値の関係に基づいて作成された、出力L値を調整後CMYK値に変換するための第3のLUT、並びに、第1のLUTに基づいて生成された、出力CMYK値から調整後CMYK値に変換するための色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を取得する。
【選択図】図21

Description

本発明は、色調整方法、色調整装置、色調整プログラム及び色調整プログラムを格納した媒体に関する。
従来、デバイスプロファイルを用いたカラーマネジメントシステムにより、カラープリンタの出力色を所望の色に調整することが行われている。
そして、このようなカラーマネジメントシステムでは、RGB表色系やCMYK表色系等のデバイス依存の色空間におけるRGB値/CMYK値からL表色系やXYZ表色系等のデバイス非依存の色空間における表色系の値に変換するためのソースプロファイルと、色空間データから出力を行うカラープリンタについてのCMYKの値に変換するためのデスティネーションプロファイルとを用いた色変換が行われている。
また、このようなカラーマネジメントシステムにおいて、通常のプロファイルに基づき、カラーマッチングを維持しつつCMY値のK値への置き換え量が大きくなるような補正プロファイルを別途作成し、カラープリンタにおいて使用されるインクやトナー等の色材を節約してカラーマネジメントシステムのランニングコストを低減するようにしたものがある(例えば、特許文献1)。
特開2009−17089号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のカラーマネジメントシステムは、標準プロファイルにおける、LabデータからCMYKデータに変換するための第2テーブルのLUTの入力点毎に、K成分値を増加させてCMYの各成分値を減少させるロジックを行うことによって補正プロファイルを得るものであるため、色材を節約して高い色再現性を得ることができるが、多くの演算時間を要するものである。そのため、出力するカラープリンタの環境や経時変化等により出力状態が変化したときに、キャリブレーションを実施するために標準プロファイルを作り直した場合は、これに対応して補正プロファイルを新たに作成する必要があり、高い色再現精度を維持するために、相当の演算時間を要し、処理負荷が大変大きなものとなる。
本発明の課題は、処理負荷の増大を抑制して色材の節約を行うことができるとともに、高い色再現精度を維持することができる色調整方法、色調整装置、色調整プログラム及び色調整プログラムを格納した媒体を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、色調整方法において、
出力デバイスにおける入力CMYK値からデバイス非依存の色空間上の座標を示す出力色値に変換するための第1の変換テーブルと、任意のCMY値及び当該CMY値から求められるK値によって定められるCMYK値、並びに、前記第1の変換テーブルにおける入力CMYK値及び出力色値の関係から取得される、当該CMYK値に対応する出力色値の関係に基づいて作成される、出力色値を出力CMYK値に変換するための第2の変換テーブルと、を有する出力デバイスプロファイルに基づいて生成された、入力画像データから出力CMYK値に変換するための色変換テーブルを用いて、入力画像データから出力CMYK値を得る色変換工程と、
任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによって定められるとともに、前記第2の変換テーブルを作成するときよりもCMYK値に対するK値の割合を大きくしたCMYK値、及び、前記第1の変換テーブルにおける入力CMYK値と出力色値との関係から取得される当該CMYK値に対応する出力色値の関係に基づいて作成された、出力色値を調整後CMYK値に変換するための第3の変換テーブルと、前記第1の変換テーブルとに基づいて生成された、出力CMYK値から調整後CMYK値に変換するための色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得る色調整工程と、
前記色変換工程において得られた前記出力CMYK値と、前記色調整工程において得られた前記調整後CMYK値との何れを前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とするかを選択する出力選択工程と、
を含むことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の色調整方法において、
前記第3の変換テーブルは、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、当該CMYK各成分値の合計が所定の上限値を超えないように設定されたCMYK値、及び、当該CMYK値に対応する出力色値の関係に基づいて作成されたものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の色調整方法において、
前記第3の変換テーブルは、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、当該CMYK各成分値の合計を前記上限値以下である目標値に変換し、当該CMYK値におけるCMY各成分値の合計と、前記目標値から当該CMYK値におけるK成分値を除いたCMY各成分値の合計とから減少率を算出し、該減少率を当該CMYK値におけるCMY各成分値に適用して求められた減少後のCMYK値と、当該減少後のCMYK値に対応する出力色値との関係に基づいて作成されたものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の色調整方法において、
節約量を設定する節約量設定工程を含み、
前記色調整テーブルは複数であって、それぞれ、前記第3の変換テーブルの作成において、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、CMYK値に対するK値の割合が異なっており、
前記色調整工程において、前記節約量設定工程にて設定された節約量に応じて複数の前記色調整テーブルから何れかを適用して出力CMYK値から調整後CMYK値を得ることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の色調整方法において、
前記出力選択工程において、前記色変換工程にて得られた前記出力CMYK値におけるCMYの少なくとも何れかの成分値が0であるときに、前記色変換工程において得られた前記出力CMYK値を前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とすることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の色調整方法において、
前記出力選択工程において、前記色変換工程において得られた前記出力CMYK値におけるK成分値が0であって、CMYの各成分値のうちの最小値が所定値以下であるときに、前記色変換工程において得られた前記出力CMYK値を前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とすることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の色調整方法において、
前記色変換工程において、前記入力画像データがスポットカラーを示す前記出力色値を特定可能なスポットカラーデータである場合には、前記第2の変換テーブルを用いて出力CMYK値を得ることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、色調整装置において、
出力デバイスにおける入力CMYK値からデバイス非依存の色空間上の座標を示す出力色値に変換するための第1の変換テーブルと、任意のCMY値及び当該CMY値から求められるK値によって定められるCMYK値、並びに、前記第1の変換テーブルにおける入力CMYK値及び出力色値の関係から取得される、当該CMYK値に対応する出力色値の関係に基づいて作成される、出力色値を出力CMYK値に変換するための第2の変換テーブルと、を有する出力デバイスプロファイルと、該出力デバイスプロファイルに基づいて生成された、入力画像データから出力CMYK値に変換するための色変換テーブルと、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによって定められるとともに、前記第2の変換テーブルを作成するときよりもCMYK値に対するK値の割合を大きくしたCMYK値、及び、前記第1の変換テーブルにおける入力CMYK値と出力色値との関係から取得される当該CMYK値に対応する出力色値の関係に基づいて作成された、出力色値を調整後CMYK値に変換するための第3の変換テーブル、並びに、前記第1の変換テーブルに基づいて生成された、出力CMYK値から調整後CMYK値に変換するための色調整テーブルと、を記憶する記憶部と、
前記色変換テーブルを用いて、前記入力画像データから出力CMYK値を取得し、前記色調整テーブルを用いて、前記出力CMYK値から前記調整後CMYK値を取得するとともに、前記出力CMYK値と、前記調整後CMYK値との何れを前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とするかを選択する制御部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の色調整装置において、
前記第3の変換テーブルは、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、当該CMYK各成分値の合計が所定の上限値を超えないように設定されたCMYK値、及び、当該CMYK値に対応する出力色値の関係に基づいて作成されたものである。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の色調整装置において、
前記第3の変換テーブルは、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、当該CMYK各成分値の合計を前記上限値以下である目標値に変換し、当該CMYK値におけるCMY各成分値の合計と、前記目標値から当該CMYK値におけるK成分値を除いたCMY各成分値の合計とから減少率を算出し、該減少率を当該CMYK値におけるCMY各成分値に適用して求められた減少後のCMYK値と、当該減少後のCMYK値に対応する出力色値との関係に基づいて作成されたものである。
請求項11に記載の発明は、請求項8〜10の何れか一項に記載の色調整装置において、
前記色調整テーブルは複数であって、それぞれ、前記第3の変換テーブルの作成において、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、CMYK値に対するK値の割合が異なっており、
前記制御部は、節約量を設定するとともに、該設定した節約量に応じて複数の前記色調整テーブルから何れかを適用して出力CMYK値から調整後CMYK値を得ることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項8〜11の何れか一項に記載の色調整装置において、
前記出力デバイスプロファイルと、前記色変換テーブルと、前記色調整テーブルとを生成するテーブル生成部を備え、
前記テーブル生成部は、前記出力デバイスプロファイルに含まれる前記第2の変換テーブルの作成に伴い、任意のCMY値から求められるK値のCMYK値に対する割合を特定可能な情報を保持し、前記色調整テーブルを生成するに際して前記第3の変換テーブルを作成し、該第3の変換テーブルを作成するときに、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、保持された前記情報に基づいて、CMYK値に対するK値の割合を決定することを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項8〜12の何れか一項に記載の色調整装置において、
前記制御部は、取得した前記出力CMYK値におけるCMYの少なくとも何れかの成分値が0であるときに、前記出力CMYK値を前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とすることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項8〜13の何れか一項に記載の色調整装置において、
前記制御部は、取得した前記出力CMYK値におけるK成分値が0であって、CMYの各成分値のうちの最小値が所定値以下であるときに、前記出力CMYK値を前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とすることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項8〜14の何れか一項に記載の色調整装置において、
前記制御部は、前記入力画像データがスポットカラーを示す前記出力色値を特定可能なスポットカラーデータである場合には、前記第2の変換テーブルを用いて出力CMYK値を得ることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、色調整プログラムであって、
コンピュータを、
出力デバイスにおける入力CMYK値からデバイス非依存の色空間上の座標を示す出力色値に変換するための第1の変換テーブルと、任意のCMY値及び当該CMY値から求められるK値によって定められるCMYK値、並びに、前記第1の変換テーブルにおける入力CMYK値及び出力色値の関係から取得される、当該CMYK値に対応する出力色値の関係に基づいて作成される、出力色値を出力CMYK値に変換するための第2の変換テーブルと、を有する出力デバイスプロファイルに基づいて生成された、入力画像データから出力CMYK値に変換するための色変換テーブルを用いて、前記入力画像データから出力CMYK値を取得し、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによって定められるとともに、前記第2の変換テーブルを作成するときよりもCMYK値に対するK値の割合を大きくしたCMYK値、及び、前記第1の変換テーブルにおける入力CMYK値と出力色値との関係から取得される当該CMYK値に対応する出力色値の関係に基づいて作成された、出力色値を調整後CMYK値に変換するための第3の変換テーブル、並びに、前記第1の変換テーブルに基づいて生成された、出力CMYK値から調整後CMYK値に変換するための色調整テーブルを用いて、前記出力CMYK値から前記調整後CMYK値を取得するとともに、前記出力CMYK値と、前記調整後CMYK値との何れを前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とするかを選択する制御手段として機能させる。
請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の色調整プログラムにおいて、
前記第3の変換テーブルは、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、当該CMYK各成分値の合計が所定の上限値を超えないように設定されたCMYK値、及び、当該CMYK値に対応する出力色値の関係に基づいて作成されたものである。
請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の色調整プログラムにおいて、
前記第3の変換テーブルは、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、当該CMYK各成分値の合計を前記上限値以下である目標値に変換し、当該CMYK値におけるCMY各成分値の合計と、前記目標値から当該CMYK値におけるK成分値を除いたCMY各成分値の合計とから減少率を算出し、該減少率を当該CMYK値におけるCMY各成分値に適用して求められた減少後のCMYK値と、当該減少後のCMYK値に対応する出力色値との関係に基づいて作成されたものである。
請求項19に記載の発明は、請求項16〜18の何れか一項に記載の色調整プログラムにおいて、
前記色調整テーブルは複数であって、それぞれ、前記第3の変換テーブルの作成において、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、CMYK値に対するK値の割合が異なっており、
前記制御手段は、節約量を設定するとともに、該設定した節約量に応じて複数の前記色調整テーブルから何れかを適用して出力CMYK値から調整後CMYK値を得る。
請求項20に記載の発明は、請求項16〜19の何れか一項に記載の色調整プログラムにおいて、
前記コンピュータを、前記出力デバイスプロファイルと、前記色変換テーブルと、前記色調整テーブルとを生成するテーブル生成手段として機能させ
前記テーブル生成手段は、前記出力デバイスプロファイルに含まれる前記第2の変換テーブルの作成に伴い、任意のCMY値から求められるK値のCMYK値に対する割合を特定可能な情報を保持し、前記色調整テーブルを生成するに際して前記第3の変換テーブルを作成し、該第3の変換テーブルを作成するときに、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、保持された前記情報に基づいて、CMYK値に対するK値の割合を決定することを特徴とする。
請求項21に記載の発明は、請求項16〜20の何れか一項に記載の色調整プログラムにおいて、
前記制御手段は、取得した前記出力CMYK値におけるCMYの少なくとも何れかの成分値が0であるときに、前記出力CMYK値を前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とする。
請求項22に記載の発明は、請求項16〜21の何れか一項に記載の色調整プログラムにおいて、
前記制御手段は、取得した前記出力CMYK値におけるK成分値が0であって、CMYの各成分値のうちの最小値が所定値以下であるときに、前記出力CMYK値を前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とする。
請求項23に記載の発明は、請求項16〜22の何れか一項に記載の色調整プログラムにおいて、
前記制御手段は、前記入力画像データがスポットカラーを示す前記出力色値を特定可能なスポットカラーデータである場合には、前記第2の変換テーブルを用いて出力CMYK値を得る。
請求項24に記載の発明は、コンピュータ読み取り可能な媒体であって、
請求項16〜23の何れか一項に記載の色調整プログラムを格納する。
本発明によれば、処理負荷の増大を抑制して色材の節約を行うことができるとともに、高い色再現精度を維持することができる。
本実施の形態に係る色調整システムのシステム構成図である。 クライアントPCの機能的構成を示すブロック図である。 第1のLUTの説明図である。 カラーチャートを表す模式図である。 図4のカラーチャートにおいて、K:0%のカラーパッチが配置された状態を表す模式図である。 CMYの値と表色系の値による軌跡上のサンプル点と補間処理を行う点の分布を示す図である。 CMYの値の組み合わせについての補間処理の順序を示した図である。 CMYKの各値を変換する1次元LUTを表す図である。 第2のLUTの説明図である。 座標系における目標値T’を示す図である。 CM座標系における目標値Tを示す図である。 図11に示す領域V0を拡大した図である。 座標系において、図12に示す領域V0に対応する領域V0’を示す図である。 カラーガマットマッピングについて説明する図である。 デバイスリンクプロファイルの生成手順について説明するフローチャートである。 色調整テーブル作成処理について説明するフローチャートである。 K版生成カーブについて説明する図である。 第3のLUTの説明図である。 総量制限設定処理について説明するフローチャートである。 色域の変化について説明する図である。 色変換処理について説明するフローチャートである。 節約モード選択処理について説明するフローチャートである。 節約モード用デバイスリンクプロファイル生成処理について説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態に係る色調整システムについて、図面を参照して説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有するものについては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
また、本発明の実施の形態では、構成する全ての装置全体として色調整システムと称しているが、色調整システムを構成している一部または全ての装置を色調整装置と称することももちろん可能である。
図1は、本発明に係る色調整システム1000の構成の一実施例である。色調整システム1000は、例えば、カラープリンタ1と、コントローラ2と、測定器3と、クライアントPC(Personal Computer)10と、を含む。色調整システム1000は、色調整の目標となるデバイス(ターゲットデバイス)より出力される画像データの色を調整し、カラープリンタ1(デスティネーションデバイス)で当該画像データの色を再現する。以下の説明において、ターゲットデバイスは、RGB色の画像データを出力するカラーモニタ装置とする。
カラープリンタ1は、互いに色相の異なるCMY(シアン、マゼンタ、イエロー)の3つの基本色及びK(ブラック)の色からなるCMYK色の画像を出力する。カラープリンタ1は、通信用のインターフェースを介してコントローラ2と接続される。
コントローラ2は、PC等である。コントローラ2は、ネットワークを介して接続された他のコンピュータより印刷ジョブを取得する。そして、コントローラ2は、取得した印刷ジョブに対してRIP(Raster Image Processer)展開処理によりラスター・イメージの画像データを生成する。
また、コントローラ2は、クライアントPC10より送信されるデバイスリンクプロファイルを、HDD等の記憶装置に記憶する。コントローラ2は、生成した画像データについてデバイスリンクプロファイルを用いて色変換処理を行うことができる。コントローラ2は、上記色変換処理を行った画像データをカラープリンタ1に送信して出力させる。
ここで、デバイスリンクプロファイルは、カラーモニタ装置のデバイスプロファイルとカラープリンタ1のデバイスプロファイルとを統合したプロファイルである。具体的には、デバイスリンクプロファイルは、カラーモニタ装置のRGBの値とカラープリンタ1のCMYKの値とを、デバイスに依存しない色空間を介さずに対応付ける。そのため、コントローラ2は、デバイスリンクプロファイルを用いて、カラーモニタ装置にて出力されるRGB色の画像データを直接CMYK色に変換することができる。
また、本実施の形態では、カラープリンタ1の色材(トナー材)の使用量を削減するために、後述するように、コントローラ2は、クライアントPC10より送信される色調整テーブルをHDD等の記憶装置に記憶する。そして、コントローラ2は、これらに基づき、デバイスリンクプロファイルによって変換されたCMYKの画像データに対して色調整を行うことができる。
測定器3は、カラープリンタ1より出力されるカラーチャートやスポットカラーの色票を測定する。具体的には、測定器3は、カラーチャートに含まれる各カラーパッチの色やスポットカラーの色票をそれぞれ分光的に測定する。そして、測定器3は、当該測定した色の測定値をクライアントPC10に送信する。ここで、測定器3による測定値は、分光反射率の値や、国際照明委員会(CIE)で定めるXYZやL等のデバイスに依存しない表色系の値等によって表わされる。ここで、スポットカラーとは、CMYKの各色材の組み合わせによって構成される色ではなく、CMYKでは表すことのできない他の色や、これにCMYKの各色材を混合して作成される、オフセット印刷で用いられる特別な色のインキであり、オフセット印刷用の画像データに含まれる場合がある。カラープリンタ1では、このようなスポットカラーをそのままの色にて出力することができないので、測定器3による測定を行い、後述するようにしてCMYK値に変換する必要がある。
測定器3は、通信用のインターフェースを介してクライアントPC10と接続される。
なお、測定器3による測定値が分光反射率の値やXYZの値で表わされる場合、クライアントPC10が、当該測定値をLの値やCIECAM02の値に変換する構成であってもよい。
本実施の形態では、測定器3による測定値として、Lの値を用いる場合を説明する。
クライアントPC10は、例えば、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、操作部14と、表示部15と、記憶部16と、通信部17と、を含んで構成される。
CPU11は、クライアントPC10の各部から入力される入力信号に応じて、ROM13に記憶された各種プログラム(プログラムコード)を実行する。さらに、CPU11は、当該実行にかかるプログラムに基づいて各部に出力信号を出力し、クライアントPC10の動作全般を統括制御する。
CPU11は、例えば、カラープリンタ1のデバイスプロファイルを作成する。また、CPU11は、カラープリンタ1のデバイスプロファイルとカラーモニタ装置のデバイスプロファイルとを用いてデバイスリンクプロファイルを作成する。つまり、CPU11は、カラーモニタ装置にて出力される画像データの色を調整し、カラープリンタ1で当該画像データの色を再現するための色変換テーブルを作成する。また、CPU11は、測定器3にて測定されたスポットカラーの測定値に基づいて、スポットカラーの示す色をカラープリンタ1にて再現するためのスポットカラーテーブルを作成する。また、CPU11は、後述するように、カラープリンタ1の色材(トナー材)の使用量を削減するための節約モードにおいて使用する色調整テーブルを作成する。
RAM12は、CPU11により実行される各種プログラム及び当該プログラムに係るデータを一時的に記憶するためのワークエリアを形成する。
ROM13は、不揮発性の半導体メモリ等で構成される。ROM13は、CPU11が実行する各種プログラムを、当該CPU11が読み取り可能なプログラムコードの形態で格納する媒体である。また、ROM13は、CPU11が当該プログラムの実行に必要とするパラメータやファイル等を記憶する。
操作部14は、カーソルキー、文字入力キー及び各種機能キーを備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスと、を備える。操作部14は、ユーザによる操作入力を受け付けると、操作内容に応じた操作信号をCPU11に出力する。
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成される。表示部15は、CPU11からの指示に従って、各種操作画面や各種処理結果を表示する。
記憶部16は、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置である。記憶部16は、CP
U11が作成するカラープリンタ1のデバイスプロファイル、デバイスリンクプロファイル及びスポットカラーテーブルを記憶する。
また、記憶部16は、CPU11が作成する色調整テーブルを記憶する。
また、記憶部16は、カラーモニタ装置のデバイスプロファイルとして、sRGB形式のデバイスプロファイルを予め記憶する。sRGB形式のデバイスプロファイルは、国際電気標準会議(IEC;International Electrotechnical Commission)が定めた国際標
準規格に準拠するデバイスプロファイルである。
通信部17は、クライアントPC10をコントローラ2及び測定器3と接続する通信用のインターフェースである。そして、通信部17は、コントローラ2及び測定器3との間でデータの送受信を行う。
例えば、通信部17は、測定器3より送信されるカラーチャートの測定値を受信する。また、通信部17は、記憶部16に記憶されたデバイスプロファイル、デバイスリンクプロファイル、色調整テーブル等をコントローラ2に送信する。
次に、クライアントPC10によるカラープリンタ1のデバイスプロファイルの作成手順について説明する。ここで、カラープリンタ1のデバイスプロファイルは、第1のLUT(Look Up Table)100と、第2のLUT200との2つの変換テーブルで構成されている。第1のLUT100は、色調整を行うときにおいて、そのデバイスプロファイルが入力側に選ばれた場合に使用される変換テーブルであり、第2のLUT200は、そのデバイスプロファイルが出力側に選ばれた場合に使用される変換テーブルである。
第1のLUT100は、CMYKの値の組み合わせを表色系のLの値に変換するための変換テーブルである。第1のLUT100は、例えば、図3に示すように、C×M×Y×K:9×9×9×9=6561点のCMYKの値の組み合わせであるLUT入力点(格子点)に対して、Lの値が入る4次元入力/3次元出力LUTである。ここで、9通りのCMYそれぞれの値は、C、M、Y:0%、10%、20%、30%、40%、55%、70%、85%、100%である。また、9通りのKの値は、K:0%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、80%、100%である。
以下に、当該第1のLUT100の作成手順を述べる。
まず、クライアントPC10のCPU11が、コントローラ2を介して、図4に示すカラーチャート110を、色調整を行わないでカラープリンタ1に出力させる。ここで、カラーチャート110を出力するための画像データは、記憶部16等に予め記憶されている。カラーチャート110は、例えば、ISO12642規格に準拠した一般的なカラーチャートを使用する。なお、カラーチャートの形態については任意のものが採用できる。カラーチャート110は、CMYKそれぞれの値の最大値100%を複数に分割し、分割したCMYKの値の組み合わせに応じた色のカラーパッチをそれぞれ備える。なお、ここで、色調整を行わないでカラーチャート110を出力する場合でも、カラープリンタ1の内部等において、カラープリンタ1の出力変動を補正するキャリブレーション補正の処理や、定着性の向上あるいは高濃度部の出力安定性の向上のために、CMYKの合計値(最大400%)を、例えば、最大300%等に制限する処理が行われるようにしてもよい。また、カラープリンタ1の内部ではなく、コントローラ2による処理において、色調整の後でカラープリンタ1に転送する前にCMYKの合計値を制限する処理が行われるようにしてもよい。このような処理は、カラーチャート110の出力以外にも、通常の出力処理において実施されるようにしてもよい。
具体的には、カラーチャート110は、図4に示すように、(1)K:0%、(2)K:20%、(3)K:40%、(4)K:60%、(5)K:80%、(6)K:100%の6通りを備える。そして、カラーチャート110は、(1)〜(6)それぞれについて、CMYの値を組み合わせた複数点のカラーパッチを配置する。例えば、(1)のK:0%では、図5に示すように、C×M×Y:6×6×6点のカラーパッチが配置される。ここで、6通りのCMYそれぞれの値は、C、M、Y:0%、10%、20%、40%、70%、100%である。同様に、カラーチャート110は、(2)のK:20%に、C×M×Y:6×6×6点のカラーパッチ(C、M、Y:0%、10%、20%、40%、70%、100%)を、(3)のK:40%に、C×M×Y:5×5×5点のカラーパッチ(C、M、Y:0%、20%、40%、70%、100%)を、(4)のK:60%に、C×M×Y:5×5×5点のカラーパッチ(C、M、Y:0%、20%、40%、70%、100%)を、(5)のK:80%に、C×M×Y:4×4×4点のカラーパッチ(C、M、Y:0%、40%、70%、100%)を、(6)のK:100%に、C×M×Y:2×2×2点のカラーパッチ(C、M、Y:0%、100%)を、それぞれ備える。また、カラーチャート110は、(7)CMYK各単色の13段の階調ステップ(3%、7%、10%、15%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%)を備えている。
つまり、カラーチャート110は、(1)〜(7)の合計で、C×M×Y×K:754点+単色52点の806点のカラーパッチを備える。
次に、ユーザは、出力されたカラーチャート110の各カラーパッチを測定器3で順番に測定する。すると、CPU11は、C×M×Y×K:754点のCMYKの値の組み合わせ及びCMYK単色52点の値のそれぞれに対応したLの値(測定値)を測定器3より取得できる。
次に、CPU11は、上記806点以外について、C×M×Y×K:9×9×9×9=6531点のCMYKの値の組み合わせそれぞれに対応したLの値を算出する。
具体的には、CPU11は、(1)のC×M×Y:6×6×6点をサンプル点とし、(7)のCMYの単色階調ステップの各値を用いて、C×M×Y:9×9×9点の中で測定値の無い点(C、M、Y:30%、55%、85%)について補間処理を行い、測定値の無い点のLの値を算出する。次に、CPU11は、(2)のC×M×Y:6×6×6点、(3)のC×M×Y:5×5×5点、(4)のC×M×Y:5×5×5点、(5)のC×M×Y:4×4×4点、(6)のC×M×Y:2×2×2点、のそれぞれについても同様の補間処理を行い、測定値の無い点のLの値を算出する。つまり、CPU11は、C×M×Y×K:754点をサンプル点として補間処理を行うことで、C×M×Y×K:9×9×9×6点に補間できる。
さらに、CPU11は、K:9点の中で測定値の無い3点(K:10%,30%,50%)について、以下のような補間処理を行う。すなわち、K:10%のC×M×Y:9×9×9点については、既に求められているK:0%のC×M×Y:9×9×9点の各Lの値と、K:20%のC×M×Y:9×9×9点の各Lの値と、Kの単色階調ステップの各値を用いて補間処理を行って、各点のLの値を算出する。また、K:30%のC×M×Y:9×9×9点については、既に求められているK:20%のC×M×Y:9×9×9点の各Lの値と、K:40%のC×M×Y:9×9×9点の各Lの値と、Kの単色階調ステップの各値を用いて補間処理を行って、各点のLの値を算出する。また、K:50%のC×M×Y:9×9×9点については、既に求められているK:40%のC×M×Y:9×9×9点の各Lの値と、K:60%のC×M×Y:9×9×9点の各Lの値と、Kの単色階調ステップの各値を用いて補間処理を行って、各点のLの値を算出する。
以上により、CPU11は、第1のLUT100の、C×M×Y×K:9×9×9×9=6561点のLUT入力点に対するLの値を取得できる。
ところで、上記補間処理は、例えば、特開2003−78773号公報等に詳述されている。一例として、(4)のC×M×Y:5×5×5点をサンプル点とする補間処理について簡単に説明する。
CPU11は、補間処理を行う点(測定値の無い点)のLの値を、サンプル点のLの値と、CMYの単色における階調ステップの値と、で算出する。ここで、補間処理を行う点のLはLmambm、各サンプル点のLはLiaibi(i=1〜4)とする。
図6は、●印がサンプル点、△印と×印がそれぞれ補間処理を行う点を表す。CPU11は、△印のように前後2点ずつサンプル点が存在する場合と、×印のように前後に1点及び3点のサンプル点が存在する場合とで異なる補間式を用いてLmambmの値を算出する。
具体的には、前者(△印)に対する補間式は下記式(1)〜(3)によって求められる。
Lm=−(1/16)L1+(9/16)L2+(9/16)L3−(1/16)L4・・・(1)
am=−(1/16)a1+(9/16)a2+(9/16)a3−(1/16)a4・・・(2)
bm=−(1/16)b1+(9/16)b2+(9/16)b3−(1/16)b4・・・(3)
一方、後者(×印)に対する補間式は下記式(4)〜(6)によって求められる。
Lm=(5/16)L1+(15/16)L2−(5/16)L3+(1/16)L4・・・(4)
am=(5/16)a1+(15/16)a2−(5/16)a3+(1/16)a4・・・(5)
bm=(5/16)b1+(15/16)b2−(5/16)b3+(1/16)b4・・・(6)
次に、CPU11は、上記補間式を用いて、C×M×Y:9×9×9点に含まれる補間処理を行う点それぞれに対し、図7に示す番号I〜IIIの順序に沿って補間処理を繰り返し行う。その結果、CPU11は、補間処理が完了した時点で、(4)のC×M×Y:5×5×5点のサンプル点でC×M×Y:9×9×9点に補間することができる。
以上により、CPU11は、第1のLUT100を作成することができる。ただし、先に述べた通り、CPU11は、第1のLUT100について、CMYそれぞれの値を、C、M、Y:0%、10%、20%、30%、40%、55%、70%、85%、100%、Kの値を、K:0%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、80%、100%にとっている。つまり、9通りのCMYKそれぞれの値は、最大値100%を8等分に分割した値ではない。
そのため、CPU11は、図8に示す1次元LUT120,130により、CMYKそれぞれの値を、100%を8等分に分割した値に変換する。そして、CPU11は、変換後のCMYKそれぞれの値を第1のLUT100へ入力する処理を行う。具体的には、CPU11は、1次元LUT120を用いて、C、M、Y:10%を12.5%に、20%を25%に、30%を37.5%に、40%を50%に、55%を62.5%に、70%を75%に、85%を87.5%に変換する。また、CPU11は、1次元LUT130を用いて、K:10%を12.5%に、20%を25%に、30%を37.5%に、40%を50%に、50%を62.5%に、60%を75%に、80%を87.5%に変換する。
第2のLUT200は、Lの値をCMYKの値の組み合わせに変換する。第2のLUT200は、図9に示すように、L×a×b:33×33×33=35937点のLの値のLUT入力点に対して、CMYKの値が入る3次元入力/4次元出力LUTである。なお、本実施の形態において、1つの第2のLUT200についてのみ説明しているが、例えば、クライアントPC10等から送信される印刷ジョブのジョブデータに含まれるPDL(Page Description Language)に記述される、テキスト、グラフィック及びイメージ等の複数種類のオブジェクト情報や、「測色的」「知覚的」「彩度」などの複数種類のカラーマッチング方法等のそれぞれに対応して第2のLUT200を複数用意してもよい。
以下に、当該第2のLUT200の作成手順を述べる。なお、簡単のため、基本色をC、Mの2色として説明する。なお、C、M、Y、Kはいずれも0〜100%の値をとるものとする。
まず、CPU11は、上述のようにして作成された第1のLUT100におけるC×M×Y×K:9×9×9×9についてのL値である4次元データから、C×M×Y:9×9×9についてのL値である3次元データへの変換を行う。このために、例えば、特許第2898030号の明細書に記されている方法を用いることができる。
例えば、最初に、CMYの各値を8等分し、C×M×Y:9×9×9のLUT入力点であるLUT−Aを作成する。なお、LUT−AにおけるLUT入力点の数は任意に設定することができる。次に、LUT−AのLUT入力点毎にグレー成分を強調するためのK値が加えられたCMYK値を入力する。グレー成分を強調するためのK値は、LUT入力点の示すCMYの最小値に基づき、図17に示されるKカーブ0を用いて算出される。すなわち、Kカーブ0(K)は、次の式(7)によって表すことができる。ここで、CMYの最小値をmin[C、M、Y]とすると、
=2.0(min[C、M、Y]−50(%))・・・(7)
ただし、K<0であればK=0(%)である。
なお、Kカーブ0は、図17では全て直線の場合を例示しているが、スタートポイント近傍を曲線にしたものや全体を曲線にしたものであってもよい。
以上のようにして求められたK値を、CMYの各値とともにLUT入力点に入力する。例えば、LUT入力点(C:62.5%,M:75%,Y:87.5%)に入力されるCMYK値について説明すると、先ず、CMYの最小値が62.5%であるため、K値は(K:25%)と算出される。その結果、当該LUT入力点に入力されるCMYK値は、上記CMYの各値にK値が加えられて、(C:62.5%,M:75%,Y:87.5%,K:25%)となる。他のLUT入力点についても同様にしてCMYK値を求めて、入力する。
なお、K値を求めるために使用したKカーブは、上述したものに限定されない。また、後述するようにして、CMYKの色材の総量を減じるようにしてLUT入力点に入力するCMYK値を設定してもよい。ここで、本実施の形態では、使用したKカーブの情報や、色材の制限量を示す情報を、例えば、第2のLUT200とともに記憶する。これらの情報を保持するのは、後述する色調整テーブルを作成するときにおいて、CMYK値を求める際に、K値のCMYK値に対する割合を、上述して求められたものよりも大きくするためである。すなわち、色調整テーブルの作成時において、使用するKカーブ及び/又は色材の総量を減じる量を、第2のLUT200を作成したときよりもK値のCMYK値に対する割合が大きくなるものとするためである。本実施の形態では、第2のLUT200を作成する場合において使用するKカーブをKカーブ0とし、色材の制限量を400%としている。
次に、同様にして、CMYの各値を8等分し、C×M×Y:9×9×9のLUT入力点であるLUT−Bを作成する。LUT−Bの各LUT入力点は、LUT−Aの各LUT入力点に対応している。そして、LUT−Aの各LUT入力点に入力されたCMYK値に対応するL値を第1のLUT100を使用して補間して求め、それぞれ、LUT−Bの対応するLUT入力点に入力する。
上述したようにして、CMYK値及びL値を、C×M×Y:9×9×9=729点について求めることにより、C×M×Y×K:9×9×9×9の4次元のデータから、C×M×Y:9×9×9の3次元のデータを作成することができる。
次に、CPU11は、上述したようにして作成されたLUT−A及びLUT−Bを使用して、L×a×b:33×33×33点のLUT入力点に対する、CMYKの値の組み合わせを導出する。
まず、L×a×b:33×33×33点の組み合わせの中で、Lの測定値が存在する点(つまり、カラープリンタ1の色域の内側の点)について、CMYKの値の組み合わせを導出する手順を説明する。ここで、色域(カラーガマット)とは、カラープリンタ1等の画像データの出力処理を行う機器が表現または再現できる色の範囲である。
当該導出に用いる収束演算処理は、例えば、特開2003−78773号公報等に詳述されている。ここでは、当該導出の手順について簡潔に述べる。
図10は、3次元のCMYの値の内、2次元のCMの値からなるC×M:9×9点の組み合わせ(Y:0%)について、縦軸に明度Lを、横軸にaをプロットした座標系である。図10において、H1’とH2’は彩度頂点、W’は白色頂点、B’はブルーの頂点を表す。なお、実際には、CPU11は、3次元のCMYの値についての導出処理を行うが、簡単のために2次元のCMの値の導出処理について示す。
図10において、目標値T’は、L×a×b:33×33×33点の中で、CMYの値の組み合わせを求めようとするターゲット点のLの値である。当該目標値T’が、図10の格子点a’〜d’で囲まれる領域V0’に存在する場合を仮定する。この場合、CPU11は、CM座標系におけるCMの値の組み合わせである目標値Tを、図11に示す格子点a〜dで囲まれる領域V0内にあると推定する。ここで、図11において、H1とH2は彩度頂点H1’とH2’に、Wは白色頂点W’に、Bはブルーの頂点B’に、それぞれ対応する点である。
次に、CPU11は、図11に示す格子点a〜dで囲まれる領域V0を、図12に示す分割点e〜iで領域V1〜V4に4等分する。ここで、CPU11は、分割点e〜iの値を、既に求められている周囲の格子点を利用して重み平均で算出する。そして、CPU11は、分割点e〜iに対応するLの値を図13に示す座標系にプロットする。図13に示す分割点e’〜i’は、それぞれ、図12に示す分割点e〜iに対応するプロット点である。
さらに、CPU11は、分割点e’〜i’によって形成された4つの領域V1’〜V4’のうちどの領域に目標値T’があるかを求める。例えば、図13に示すように目標値T’が領域V2’にある場合、CPU11は、目標値Tが図12に示す領域V2’に対応した領域V2にあると推定する。
次に、CPU11は、推定した領域V2を領域V5〜V8に分割し、分割した領域V5〜V8のうちどの領域に目標値Tがあるかを推定する。以下同様にして、CPU11は、領域の分割/推定を繰り返し、領域V0、V1〜V4、V5〜V8、V9〜V12、・・・、と領域を次第に小さくして収束させる。そして、CPU11は、収束した領域を形成する4つの格子点又は分割点の平均値によって目標値T(CMの値の組み合わせ)を求めることができる。ただし、実際のCPU11は、3次元のCMYの値について、各ターゲット点に対する目標値T(CMYの値の組み合わせ)を1点ずつ計算する。すなわち、上述したようにして生成されたLUT−Bから逆算されてCMYの値が算出される。LUT−Bは、上述したようにして生成されたLUT−Aに対応しているため、算出されたCMYの値から、CMYKの値の組み合わせを補間して求めることができる。なお、CPU11が上記収束演算処理を行うのは、図11の座標系から図10の座標系への変換が既知であるにもかかわらず、その逆の変換は非常に複雑で未だ良好な変換式が知られていないためである。
なお、本実施の形態では、上述したような収束演算による方法を記したが、例えば、特許第2895086号の明細書に記載されているような補間方法を用いてもよい。
次に、L×a×b:33×33×33点の中で、Lの値が色域の外側にある場合について、CMYKの値の組み合わせを導出する手順を説明する。この場合、CPU11は、カラーガマットマッピング(色域写像)の処理を実行する。つまり、CPU11は、当該Lの値を色域の内側の値に写像した上で、上述の収束演算処理によりCMYKの値の組み合わせを導出する。以下に、カラーガマットマッピングについて述べる。
図14は、L表色系空間を、ある色相でL軸を含むような方向で切断した断面である。ここで、図14において、B’は黒色の頂点(黒色頂点)を表す。また、図14において、彩度頂点H1’、白色頂点W’、彩度頂点H2’、黒色頂点B’を4頂点とする斜線部分は、カラープリンタ1の色域である。
まず、CPU11は、a、bの値を用いて色相角h及び彩度Cを算出する。色相角hは下記式(8)により算出でき、彩度Cは下記式(9)により算出できる。
h=arctan(b/a)/π×180・・・(8)
=((a^2)+(b^2))^0.5・・・(9)
次に、CPU11は、色相角hにおけるカラープリンタ1の色域について、彩度頂点H1’、白色頂点W’、黒色頂点B’の明度Lと彩度Cとを求める。例えば、彩度頂点H1’の明度Lと彩度Cは以下のようにして算出する。CPU11は、M:100%且つC、Y:0%の点と、M、Y:100%且つC:0%の点と、Y:100%且つM、C:0%の点と、C、Y:100%且つM:0%の点と、C:100%且つM、Y:0%の点と、C、M:100%且つY:0%の点とを結ぶ。そして、CPU11は、結んだ各点のCMYの値に対応するLの値を取得する。また、CPU11は、取得した各点のLの値より、色相角h及び彩度Cを算出する。さらに、CPU11が算出した各点の色相角h及び彩度Cを用いて補間計算を行うことで、彩度頂点H1’の明度Lと彩度Cは算出される。
次に、CPU11は、色相角hを一定にして、色域の外側にある点(入力点)が、図14に示す領域P1〜P5の何れの領域に属するかを判断する。そして、CPU11は、領域P1〜P5毎に定められた写像の手順に基づいて、入力点を色域に写像させて、目標値T’に対応する色域上の目標点を決定する。
ここで、本実施形態において、高彩度色の目標点r1は、彩度頂点H1’よりも彩度Cが小さな位置に定められる。つまり、CPU11は、図14に示すように、当該目標点r1を、中間点r2と彩度頂点H1’とを結ぶ線分上の、彩度頂点H1’側に配置する。また、CPU11は、白色頂点W’近傍の色の目標点r3を配置する。CPU11は、当該目標点r3を、白色頂点W’と中間点r2とを結ぶ線分上に位置するように定める。なお、中間点r2は、白色頂点W’の明度Lと黒色頂点B’の明度Lの中間値をとる点である。
まず、CPU11は、図14に示す領域P1〜P5のそれぞれの領域の境界を定める。
具体的には、CPU11は、領域P2及び領域P4の傾きを予め定められた方法に基づいて決定する。ここで、領域P2は、色域の上側に位置し、CPU11により決定された傾きで色域へ写像する領域である。また、領域P4は、色域の下側に位置し、CPU11により決定された傾きで色域へ写像する領域である。
そして、CPU11は、領域P2及び領域P4の傾きに基づいて、境界線q1〜q4を作成する。CPU11は、作成した境界線q1〜q4により、領域P1〜P5のそれぞれの領域の境界を定める。境界線q1は、目標点r3より領域P2の傾きで色域の上側へ延伸した半直線である。境界線q2は、目標点r1より領域P2の傾きで色域の上側へ延伸した半直線である。境界線q3は、目標点r1より領域P4の傾きで色域の下側へ延伸した半直線である。境界線q4は、黒色頂点B’より領域P4の傾きで色域の下側へ延伸した半直線である。
ここで、図14において、彩度頂点H1’の明度Lは、明度Lの最大値100の略中間値を示す。しかし、彩度頂点H1’の明度Lは、切断する色相次第で当該略中間値を示さない場合がある。例えば、イエローの色相で切断した場合、彩度頂点H1’の明度Lは、図14よりも高い明度Lを示す。また、ブルーの色相で切断した場合、彩度頂点H1’の明度Lは、図14よりも低い明度Lを示す。このような場合、CPU11は、上記領域P2及び領域P4の傾きを、彩度頂点H1’から白色頂点W’や黒色頂点B’に向けての直線の傾きに応じて変化させることが望ましい。
次に、CPU11は、入力点と目標点r3とを結んだ線分の傾きと、入力点と目標点r1とを結んだ線分の傾きと、入力点と中間点r2とを結んだ線分の傾きと、を算出する。そして、CPU11は、算出した各傾きと、入力点の明度Lと彩度頂点H1’の明度Lとの大小比較の結果と、に基づいて、入力点が領域P1〜P5の何れの領域に属すかを判断する。
次に、CPU11は、入力点を写像させる色域内の目標点を当該入力点の属する領域に応じて決定する。例えば、CPU11は、入力点が領域P1に属すと判断した場合、目標点を目標点r3に決定する。また、CPU11は、入力点が領域P3に属すと判断した場合、目標点を目標点r1に決定する。また、CPU11は、入力点が領域P5に属すと判断した場合、目標点を黒色頂点B’に決定する。また、CPU11は、入力点が領域P2に属すと判断した場合、目標点r1と白色頂点W’とを結ぶ線分又は目標点r3と中間点r2とを結ぶ線分と、入力点を通りP2の傾きで延伸させた直線との交点を目標点に決定する。また、CPU11は、入力点が領域P4に属すと判断した場合、目標点r1と白色頂点W’とを結ぶ線分又は黒色頂点B’と中間点r2とを結ぶ線分と、入力点を通りP4の傾きで延伸させた直線との交点を目標点に決定する。
その結果、CPU11は、Lの値が色域の外側にある入力点を、色域内の目標点に写像させることができる。そして、CPU11は、当該目標点の目標値T’について収束演算処理を行うことで、CMYKの値の組み合わせを取得する。
以上により、CPU11は、L:33×33×33=35937点の各LUT入力点に対するCMYKの値の組み合わせを導出し、第2のLUT200を生成する。
次に、色調整システムに1000にて実施されるデバイスリンクプロファイルの作成手順について図15を参照しながら説明する。
まず、カラープリンタ1にて図4に示すカラーチャート110を出力し、上述したようにして、測定器3にて出力したカラーチャート110の測定を行う(ステップS1)。
次に、カラーチャート110を測定した結果に基づき、クライアントPC10のCPU11は、第1のLUT100を、上述したようにして作成し、記憶部16に記憶する(ステップS2)。
そして、CPU11は、作成した第1のLUT100に基づいて、上述したようにして、第2のLUT200を作成し、記憶部16に記憶する(ステップS3)。
そして、CPU11は、上述のようにして作成され、記憶部16に記憶された第2のLUT200と、記憶部16に予め記憶されたカラーモニタ装置のデバイスプロファイルとを読み出す(ステップS4)。ここで読み出されるカラーモニタ装置のデバイスプロファイルは、RGBの値を入力としてこれに対応するL値を取得するためのプロファイルであり、ソースプロファイルということがある。また、ここで読み出される第2のLUT200を含むプロファイルをデスティネーションプロファイルということがある。
そして、CPU11は、読み出されたデスティネーションプロファイルとしての第2のLUT200と、ソースプロファイルとしてのカラーモニタ装置のデバイスプロファイルとを使用して、デバイスリンクプロファイルを作成する(ステップS5)。より具体的には、まず、ソースプロファイルの格子点におけるRGBの値に対応するL値を第2のLUT200の入力値とし、補間演算によりCMYKの出力値を得る。そして、ソースプロファイルの格子点におけるRGB値をLUT入力点とし、上述のようにして得られたCMYK値を出力値とする「RGB−CMYK LUT」を構成することによりデバイスリンクプロファイルが作成される。このデバイスリンクプロファイルは、後述する節約モードによる色材の減少が行われていない、通常時における色変換結果が得られる通常モード用デバイスリンクプロファイルである。
ここで、RGB値からCMYK値に色変換して出力を行っても十分な精度が得られない場合には、例えば、特開2011−10231の明細書において詳述されるように、色差の補正を行うフィードバック処理を行ってデバイスリンクプロファイルを作成するようにしてもよい。具体的には、まず、RGB値からCMYK値に色変換されたカラーチャートをカラープリンタ1にて出力して、出力されたカラーチャートを測定器3によって測定する。次に、色変換された値であるCMYK値に対応するL値を、カラープリンタ1の第1のLUT(CMYK−LLUT)を用いて補間計算により求め、そのL値を出力目標値として保持する。次に、出力目標値と測定値の色差を求める。このようにして求められた色差に相当する分だけ、出力目標値から測定値とは反対方向に移動させて得られた点のL値を補正後のL値とすることにより、色差の補正を行うことができる。
また、例えば、特許第3785688号公報において詳述されているように、第2のLUT200から出力されるCMYKの値を微調整した後にデバイスリンクプロファイルを作成するようにしてもよい。
本実施の形態では、以上のようにして作成された通常モード用デバイスリンクプロファイルを用いて色変換が行われた結果得られたCMYK値に対し、以下のようにして色材の減少を行う色調整処理を実施する。
次に、色調整システム1000において実施される色調整を行うための処理について、図16〜図22を参照しながら説明する。
まず、色調整の処理を実施するにあたり、色調整テーブルを作成する。ここで、図16を参照して色調整テーブル作成処理について説明する。色調整テーブル作成処理は、クライアントPC10のCPU11によって実施される処理である。本実施の形態では、色調整テーブルとして、5%節約用テーブル、10%節約用テーブル、及び、20%節約用テーブルの3つの色調整テーブルを作成する。5%節約用テーブル、10%節約用テーブル、及び、20%節約用テーブルの何れのテーブルも、以下に説明する色調整テーブル作成処理によって作成することができる。なお、作成する色調整テーブルの数は任意であって、2つや4つ以上であってもよく、また、テーブルを1つだけ作成するようにしてもよい。また、ここに示される各節約量は、出力CMYK値から調整後のCMYK値への変換前後の数値の変化を画像全体について数値計算にて求めた節約量であり、実際の画像出力に要する色材の量に必ずしも一致するものではなく、また、実際の節約量は出力する画像によっても異なる。
最初に、CPU11は、LUT−Cを作成する(ステップS101)。具体的には、CPU11は、上述したLUT−Aと同様の要領にてLUT−Cを作成する。ここで、CPU11は、上述のようにして記憶部16に記憶されたKカーブの情報及び色材の制限量を示す情報に基づき、使用するKカーブを選択する。本実施の形態では、第2のLUT200を作成したときにおいて使用したKカーブがKカーブ0であり、色材の制限量が400%であるので、5%節約用テーブルを作成する場合には、図17に示すように、Kカーブ0よりも1段階増加したKカーブ1を用いてK値が算出される。また、10%節約用テーブルを作成する場合には、Kカーブ0よりも2段階増加したKカーブ2を用いてK値が算出される。また、20%節約用テーブルを作成する場合には、Kカーブ0よりも3段階増加したKカーブ3を用いてK値が算出される。ここで、Kカーブ1(K)、Kカーブ2(K)及びKカーブ3(K)は、次の式(10)〜(12)によって表すことができる。下記式において、min[C、M、Y]は、CMYの最小値である。
=1.6(min[C、M、Y]−37.5(%))・・・(10)
ただし、K<0であればK=0(%)である。
=1.3333(min[C、M、Y]−25(%))・・・(11)
ただし、K<0であればK=0(%)である。
=1.1429(min[C、M、Y]−12.5(%))・・・(12)
ただし、K<0であればK=0(%)である。
このように、第2のLUT200を作成したときよりも算出されるK値が大きくなるようなKカーブを用いるようにすることで、後述する第3のLUT300を作成したときに、K値のCMYK値に対する割合を第2のLUT200を作成したときよりも大きくすることができる。
なお、Kカーブ1〜Kカーブ3は、図17では全て直線の場合を例示しているが、スタートポイント近傍を曲線にしたものや全体を曲線にしたものであってもよい。
次に、CPU11は、作成する色調整テーブルが5%節約用テーブルであるか否かを判定する(ステップS102)。CPU11は、作成する色調整テーブルが5%節約用テーブルであると判定しないとき、すなわち、作成するテーブルが10%節約用テーブル及び20%節約用テーブルであると判定したときは(ステップS102:N)、総量制限設定処理を実行する(ステップS103)。総量制限設定処理の詳しい説明については、後述する。一方、CPU11は、作成する色調整テーブルが5%節約用テーブルであると判定したときは(ステップS102:Y)、ステップS103の処理を実行せずにステップS104の処理を実行する。
CPU11は、ステップS104において、LUT−Dを作成する(ステップS104)。具体的には、CPU11は、上述したLUT−Bと同様の要領にてLUT−Dを作成する。ここで、LUT−Dの各LUT入力点は、LUT−Cの各LUT入力点に対応している。CPU11は、LUT−Cの各LUT入力点に入力されたCMYK値に対応するL値を第1のLUT100を使用して補間演算によって求め、それぞれ、LUT−Dの対応するLUT入力点に入力することにより、LUT−Dを作成する。
次に、CPU11は、以上のようにして作成されたLUT−C及びLUT−Dを使用して、第3のLUT300を作成する(ステップS105)。第3のLUT300は、第2のLUT200と同様であって、図18に示すように、L×a×b:33×33×33=35937点のLの値のLUT入力点に対して、CMYKの値が入る3次元入力/4次元出力LUTである。CPU11は、第2のLUT200と同様の要領にて第3のLUT300を作成し、記憶部16に記憶する。
CPU11は、以上のようにして作成され、記憶部16に記憶された第1のLUT100と第3のLUT300とを読み出す(ステップS106)。
そして、CPU11は、読み出した第1のLUT100と第3のLUT300とを使用して、色調整テーブルを作成し(ステップS107)、この処理を終了する。具体的には、CPU11は、まず、第1のLUT100の格子点におけるCMYK値に対応するL値を第3のLUT300の入力値とし、補間演算によりCMYKの出力値を得る。本実施の形態では、この出力値を調整後CMYK値ということがある。そして、CPU11は、第1のLUT100の格子点におけるCMYK値をLUT入力点とし、上述のようにして得られた調整後CMYK値を出力値とする「CMYK−CMYK LUT」によって構成される色調整テーブルを作成する。
次に、上述した色調整テーブル作成処理のステップS103において実行される総量制限設定処理について、図19を参照しながら説明する。
まず、CPU11は、作成されたLUT−Cにおける各LUT入力点のうち、変換対象であるLUT入力点があるか否かを判定する(ステップS201)。具体的には、CPU11は、CMYKの各値の合計が220%〜400%であって、CMY値の変換が未だ行われていないLUT入力点を変換対象として検索する。なお、LUT入力点の変換対象とされるCMYKの各値の合計については任意に設定可能である。
そして、CPU11は、変換対象であるLUT入力点があると判定したときは(ステップS201:Y)、当該LUT入力点に記述されているCMYK値を読み出す(ステップS202)。
そして、CPU11は、読み出したCMYKの各値の合計が所定の最大値以下となるように変換する(ステップS203)。すなわち、CPU11は、220%〜400%にあるCMYKの各値の合計を、所定の1次元LUTを使用して220%から最大値となるように変換する。ここで、最大値は、上述のようにして第2のLUT200とともに保持されたKカーブの情報及び色材の制限量を示す情報に基づいて決定される。本実施の形態では、第2のLUT200を作成したときにおいて使用したKカーブがKカーブ0であり、色材の制限量が400%であるので、例えば、10%節約用テーブルを作成する場合には最大値を330%とし、20%節約用テーブルを作成する場合には最大値を270%としている。
そして、CPU11は、ステップS203において変換されたCMYKの各値の合計から変換前のK値を減算して、変換後のCMYの各値の合計(変換後CMY合計値)を算出する(ステップS204)。
そして、CPU11は、ステップS204において算出された変換後CMY合計値を変換前のCMYの各値の合計(変換前CMY合計値)で除することにより、減算係数を算出する(ステップS205)。
そして、CPU11は、ステップS202において読み出しの対象となったLUT入力点におけるCMYの各値に対してステップS205において算出された減算係数を乗じ、変換後のCMYの各値(変換後CMY値)を算出するとともに、この変換後CMY値に変換前のK値を加えた変換後CMYK値を求める(ステップS206)。
以上の処理を具体的に説明すると、例えば、20%節約用テーブルを作成する場合において、CMYKの各値がC=100%、M=100%、Y=75%、K=25%とすると、CMYKの各値の合計は300%となる。そして、1次元LUTを使用して変換した後のCMYKの各値の合計が250%である場合、変換後CMY合計値は250−25=225%となる。そして、変換前CMY合計値は275%であるため、減算係数は225/275=0.818となる。そして、この減算係数を、変換前のCMYの各値に対して乗ずると、C=81.8%、M=81.8%、Y=61.4%となる。なお、K値に対しては減算係数を乗じない。
以上のようにして変換後のCMYKの各値が算出されると、CPU11は、変換後CMYK値を、ステップS202において読み出しの対象となったLUT入力点に置き換え(ステップS207)、ステップS201の処理に移行する。
CPU11は、ステップS201〜ステップS207の処理を、変換対象であるLUT入力点がなくなるまで繰り返し実行することにより、色材の総量制限が行われたLUT−Cを作成する。
そして、CPU11は、ステップS201において、変換対象であるLUT入力点があると判定しないとき(ステップS201:N)、この処理を終了する。
以上のように、CPU11は、上述した総量制限設定処理を実行して色材の総量制限が行われたLUT−C及びLUT−Dを用いて第3のLUT300を作成するため、CMYKの各値の合計が最大値を超えることがない。その結果、例えば、20%節約用テーブルを作成する場合においては、図20に示すように、実線で示された色域の下側外縁が破線で示される位置まで持ち上がるように移動され、明度の低い部分が上昇するように色域が狭くなる。なお、本実施の形態では、LUT−Cの各LUT入力点におけるCMYKの各値の合計が270%又は330%以下となるように制限したが、制限する値は任意に設定することができる。また、色材の総量制限が行われた第3のLUT300は、各LUT入力点におけるCMYKの各値の合計が何れも最大値以下に制限されたLUT−Cに基づいて作成されているので、第3のLUT300によりそれぞれ得られるCMYK値について、バランスを保ちながら値を減少させたものとすることができる。そして、第3のLUT300のLUT入力点以外のL値が入力された場合でも最大値以下に制限されたLUT入力点に記述されたCMYK値から補間して得られるので、LUT入力点の周囲における色についてもCMYKの各値の合計が制限値を超えることがなく、また、急にその制限値につぶれることがなく、周囲との色の変化を連続的にさせることができる。また、LUT−Dを作成する際に、CMYKの各値の合計を上述した最大値までに制限するため、LUT−Dは、CMYの各値が100%(すなわち、黒)のポイントを中心に色材の総量が制限されてL値が入力されたものとなる。また、色材の制限量を第2のLUT200を作成したときよりも大きくすることで、第3のLUT300を作成したときに、K値のCMYK値に対する割合を第2のLUT200を作成したときよりも大きくすることができる。
以上のようにして色調整テーブルが作成された後に実施される色変換処理について、図21を参照しながら説明する。この色変換処理は、コントローラ2の、例えば、CPU等によって実行される処理である。また、この色変換処理は、入力されたCMYKやRGBなどの画像データをカラープリンタ1にて出力するためのCMYKデータに変換する色変換を行うとともに、色材の節約を行うための色調整を行うための処理である。なお、この色変換処理において使用されるプロファイル等の各種テーブルについては、クライアントPC10より送信されて、コントローラ2の記憶装置に保持されるものとする。
まず、コントローラ2は、クライアントPC10等から入力した画像データの色(色データ)がスポットカラーを示すものであるかを判定する(ステップS301)。コントローラ2は、入力した色データがスポットカラーを示すものであると判定したときは(ステップS301:Y)、第2のLUT200を使用してスポットカラーを示す色データから特定されるL値を補間演算によりCMYK値に変換し、これをCとする(ステップS302)。一方、コントローラ2は、入力した色データがスポットカラーを示すものでないと判定したとき、すなわちRGBデータであると判定したときは(ステップS301:N)、通常モード用デバイスリンクプロファイルを使用して、入力したRGB値を補間演算によりCMYK値に変換し、これをCとする(ステップS303)。
そして、コントローラ2は、色材の節約を行う節約モードであるか否かを判定する(ステップS304)。節約モードは、例えば、ユーザによって予め設定される。コントローラ2は、節約モードであると判定したときは(ステップS304:Y)、Cの各値が何れも0%であるか否かを判定する(ステップ:S305)。そして、コントローラ2は、Cの各値が何れも0%であると判定しないときは(ステップ:S305:N)、CMYKの何れかの単色であるか否かを判定する(ステップS306)。すなわち、コントローラ2は、Cの各値の何れか1つのみが0%でない値であるか否かによって単色であるか否かを判定する。そして、コントローラ2は、CMYKの何れかの単色であると判定しないときは(ステップS306:N)、RGBの2次色であるか否かを判定する(ステップS307)。すなわち、コントローラ2は、CMYのうちの2色によって構成されている色であるか否かを判定する。そして、コントローラ2は、RGBの2次色であると判定しないときは(ステップS307:N)、Kの値が0%であって、Cの各値のうちの最小値が所定の閾値(th0)以下であるか否かを判定する(ステップS308)。なお、ここで設定される閾値は、カラープリンタの性能や状態に応じて適宜設定することができる。そして、コントローラ2は、Kの値が0%であって、Cの各値のうちの最小値が所定の閾値以下であると判定しないときは(ステップS308:N)、ステップS309の処理を実行する。一方、コントローラ2は、ステップS304において、節約モードであると判定しないとき(ステップS304:N)、ステップS305において、Cの各値が何れも0%であると判定したとき(ステップS305:Y)、ステップS306において、CMYKの何れかの単色であると判定したとき(ステップS306:Y)、ステップS307において、RGBの2次色であると判定したとき(ステップS307:Y)、及び、ステップS308において、Kの値が0%であって、Cの各値のうちの最小値が所定の閾値以下であると判定したときは(ステップS308:Y)、後述するステップS312の処理を実行する。
ステップS305〜ステップS308における条件の何れかに該当する色は、CMYの各値をK値に置き換える処理や、CMYKの合計値に制限を行う処理の対象にならない、常に変更されない色であって、このような条件に該当する色に対し、他の色と同様にして上述したこれらの処理を行ったときに、計算誤差が生じる場合がある。そのため、本実施の形態では、これらの条件を判定し、該当する色については、計算誤差による影響を軽減するために、以下に実施される色材の節約を行うための処理を実施しないようにしている。
コントローラ2は、ステップS309において、設定された節約モードに対応する色調整テーブルを読み出す(ステップS309)。すなわち、コントローラ2は、設定された節約モードが5%の節約を行う節約モードである場合は、5%節約用テーブルを読み出し、設定された節約モードが10%の節約を行う節約モードである場合は、10%節約用テーブルを読み出し、設定された節約モードが20%の節約を行う節約モードである場合は、20%節約用テーブルを読み出す。
そして、コントローラ2は、読み出した色調整テーブルを使用して、Cの各値をCの各値に変換する(ステップS310)。
そして、コントローラ2は、上述のようにして変換されたCを出力し(ステップS311)、この処理を終了する。カラープリンタ1は、この出力されたCの各値に基づいてカラー画像を出力する。
一方、コントローラ2は、ステップS312において、Cの各値をそのままCとして(ステップS312)、ステップS311の処理を実行する。すなわち、コントローラ2は、ステップS302及びステップS303において得られた値をそのままカラープリンタ1によって出力するための値にする。
次に、節約モード選択処理について図22を参照しながら説明する。この節約モード選択処理は、コントローラ2によって実行される処理である。また、この節約モード選択処理は、クライアントPC10からの節約モードの選択指示があったときに実行される。
まず、コントローラ2は、クライアントPC10からの節約モードの選択指示があると、指示内容に応じた節約モードが実施されるように節約モードの設定を行う(ステップS401)。すなわち、コントローラ2は、通常モード、5%の節約を行う5%節約モード、10%の節約を行う10%節約モード及び20%の節約を行う20%節約モードの何れかに設定する。
以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、勿論本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
下記の方法に従って実施例1及び比較例1のテスト画像の出力を行い、色材の節約量の評価を行った。以下の実施例では、テスト画像として「JIS X 9201:2001(ISO 12640-1:1997) 高精細カラーディジタル標準画像(CMYK/SCID)」の中から、N3A(果物かご)の画像を使用した。また、このテスト画像に対応するプロファイル及びsRGB形式のデバイスプロファイルに基づき、このテスト画像におけるCMYK画像データをRGB画像データに変換し、この変換したRGB値を入力してテスト画像の出力を行った。ここで、実施例1として、本実施の形態に適用した色調整システム1000のカラープリンタ1によって20%節約モードによるCMYKカラー画像によるテスト画像を出力するとともに、C成分のみによって構成されたテスト画像、M成分のみによって構成されたテスト画像、Y成分のみによって構成されたテスト画像及びK成分のみによって構成されたテスト画像を、それぞれK色トナーを用いて出力した。また、比較例1として、色材の節約を行わない通常モードによるCMYKカラー画像によるテスト画像を出力するとともに、C成分のみによって構成されたテスト画像、M成分のみによって構成されたテスト画像、Y成分のみによって構成されたテスト画像及びK成分のみによって構成されたテスト画像を、それぞれK色トナーを用いて出力した。
[結果]
得られた実施例1のCMYKカラーによるテスト画像と、比較例1のCMYKカラーによるテスト画像との目視観察によれば、ほとんど変わらない再現性が得られることがわかった。
そして、実施例1のC成分のみによって構成されたテスト画像、M成分のみによって構成されたテスト画像及びY成分のみによって構成されたテスト画像と、比較例1のC成分のみによって構成されたテスト画像、M成分のみによって構成されたテスト画像及びY成分のみによって構成されたテスト画像との目視観察によれば、実施例1のCMY各成分は、比較例1のCMY各成分よりも、それぞれ色材の量が減少され、実施例1の各テスト画像が薄くなって現れており、特にシャドー部分のCMY各成分の濃度が低くなっていることがわかった。
これに対し、実施例1のK成分のみによって構成されたテスト画像と、比較例1のK成分のみによって構成されたテスト画像との目視観察によれば、実施例1のK成分は、比較例1のK成分よりも色材の量が多く、全体的に画像が濃く表れていることがわかった。
また、テスト画像の出力において使用したCMYKの各トナー材の使用量を評価したところ、比較例1でのトナー材の使用量を100%としたときの実施例1でのトナー材の使用量は75%となり、25%節約されていることがわかった。
[実施例2]
また、下記の方法に従って実施例2及び比較例2のテスト画像の出力を行い、色変化の評価を行った。以下の実施例では、テスト画像として「ISO 12642」のカラーチャート画像を使用した。そして、実施例2として、本実施の形態に適用した色調整システム1000のカラープリンタ1によって20%節約モードによるCMYKカラーによるカラーチャート画像を出力し、所定の809点のカラーパッチについてL値による測定を行った。また、比較例2として、通常モードによるCMYKカラーによるカラーチャート画像を出力し、所定の809点のカラーパッチについてL値による測定を行った。そして、実施例2と比較例2における色差をカラーパッチ毎に求め、平均色差と最大色差を求めた。
[結果]
その結果、実施例2と比較例2との平均色差は2.5であり、最大色差は17.3であった。この結果から、CMYKの各成分の総量の制限が加えられているため、最大色差は大きいが、平均色差が小さいため高い色再現精度が得られていることがわかった。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、記憶部16は、カラープリンタ1における入力CMYK値からデバイス非依存の色空間上の座標を示す出力L値に変換するための第1のLUT100と、任意のCMY値及び当該CMY値から求められるK値によって定められるCMYK値、並びに、第1のLUT100における入力CMYK値及び出力L値の関係から取得される、当該CMYK値に対応する出力L値の関係に基づいて作成される、出力L値を出力CMYK値に変換するための第2のLUT200と、を有する出力デバイスプロファイルと、出力デバイスプロファイルに基づいて生成された、入力画像データから出力CMYK値に変換するための色変換テーブル(通常モード用デバイスリンクプロファイル、第2のLUT200)と、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによって定められるとともに、第2のLUT200を作成するときよりもCMYK値に対するK値の割合を大きくしたCMYK値、及び、第1のLUT100における入力CMYK値と出力L値との関係から取得される当該CMYK値に対応する出力L値の関係に基づいて作成された、出力L値を調整後CMYK値に変換するための第3のLUT300、並びに、第1のLUT100に基づいて生成された、出力CMYK値から調整後CMYK値に変換するための色調整テーブルと、を記憶する。コントローラ2は、色変換テーブルを用いて、入力画像データから出力CMYK値を取得する。コントローラ2は、色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を取得する。コントローラ2は、出力CMYK値と、調整後CMYK値との何れをカラープリンタ1に画像を出力させるためのCMYK値とするかを選択する。その結果、色変換テーブルによって得られたCMYK値に基づいて色材を節約するための処理を実施するので、色材の節約を行う場合と行わない場合とで、カラープリンタにて出力するためのCMYK値を容易に切り換えることが可能となる。また、プリンタの出力色の経時変化などにより出力デバイスプロファイル(標準プロファイル)を作り直した場合でも、色調整テーブルを新たに作成する必要がなく、高い色再現精度を維持して色材の削減を行うことができるとともに、処理負荷の増大を抑制することができる。また、第3のLUTを、第2のLUTを作成するときのものと同様の演算にて作成することが可能であるので、色調整テーブルを作成するために要する時間を軽減することができ、処理負荷が軽減される。また、出力CMYK値に対して色調整テーブルを適用して色調整を行うので、出力デバイスプロファイルについて、例えば、出力CMYK値を適切に再現するためにフィードバック調整を行ったり、出力結果に対して微調整を行ったりした場合でも、色再現性に影響を与えることなく、このような調整結果を反映させることができるので、利便性に優れる。
また、本発明の実施の形態によれば、第3のLUT300は、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、当該CMYK各成分値の合計が所定の上限値を超えないように設定されたCMYK値、及び、当該CMYK値に対応する出力L値の関係に基づいて作成されたものである。その結果、CMYKの各成分値を規定して画像を出力することができるので、色材の節約量の管理が容易となる。
また、本発明の実施の形態によれば、第3のLUT300は、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、当該CMYK各成分値の合計を上限値以下である目標値に変換し、当該CMYK値におけるCMY各成分値の合計と、目標値から当該CMYK値におけるK成分値を除いたCMY各成分値の合計とから減少率を算出し、この減少率を当該CMYK値におけるCMY各成分値に適用して求められた減少後のCMYK値と、当該減少後のCMYK値に対応する出力L値との関係に基づいて作成されたものである。その結果、CMYKの各成分値を制限した上で色再現精度の高い画像を出力することができる。
また、本発明の実施の形態によれば、色調整テーブルは複数であって、それぞれ、第3のLUT300の作成において、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、CMYK値に対するK値の割合が異なっている。そして、コントローラ2は、節約量を設定する。そして、コントローラ2は、設定した節約量に応じて複数の色調整テーブルから何れかを適用して出力CMYK値から調整後CMYK値を得る。その結果、色再現精度を考慮して節約量を設定することが可能となるので、利便性の向上が図れるようになる。
また、本発明の実施の形態によれば、CPU11は、出力デバイスプロファイルと、色変換テーブルと、色調整テーブルとを生成する。CPU11は、出力デバイスプロファイルに含まれる第2のLUT200の作成に伴い、Kカーブ情報及び/又は色材の制限量を示す情報を保持する。CPU11は、色調整テーブルを作成するに際して第3のLUT300を作成する。CPU11は、第3のLUT300を作成するときに、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、保持されたKカーブ情報及び/又は色材の制限量を示す情報に基づいて、CMYK値に対するK値の割合を決定する。その結果、色材を節約させる量を把握することができ、色調整の管理が容易となる。
また、本発明の実施の形態によれば、コントローラ2は、出力CMYK値におけるCMYの少なくとも何れかの成分値が0であるときに、出力CMYK値をカラープリンタ1に画像を出力させるためのCMYK値とする。その結果、色材を節約するための処理の対象にならない色については、色変換テーブルによって得られたCMYK値をそのまま使用することで、処理の省略を行うことができるとともに、色材を節約するための処理を行うときの計算誤差の発生のおそれがなくなるので、色再現精度の低下を抑制できる。
また、本発明の実施の形態によれば、コントローラ2は、出力CMYK値におけるK成分が0であって、CMY各成分値のうちの最小値が所定値以下であるときに、出力CMYK値をカラープリンタ1に画像を出力させるためのCMYK値とする。その結果、色材を節約するための処理の対象にならない色については、色変換テーブルによって得られたCMYK値をそのまま使用することで、処理の省略を行うことができるとともに、色材を節約するための処理を行うときの計算誤差の発生のおそれがなくなるので、色再現精度の低下を抑制できる
また、本発明の実施の形態によれば、コントローラ2は、入力画像データがスポットカラーを示す出力L値を特定可能なスポットカラーデータである場合には、第2のLUT200を用いて出力CMYK値を得る。その結果、スポットカラーについても色材の節約を行って高い色再現精度を維持することができる。
なお、本発明の実施の形態における記述は、本発明に係る色調整システムの一例であり、これに限定されるものではない。色調整システムを構成する各機能部の細部構成及び細部動作に関しても適宜変更可能である。
また、本実施の形態では、ソースプロファイルとデスティネーションプロファイルとに基づいて色変換を行った上で、色調整テーブルによる色材の節約のための色調整処理を行うようにしたが、例えば、ソースプロファイルのLUT入力点におけるRGB/CMYK値と、色調整処理によって得られた調整後CMYK値とが対応付けられた節約モード用デバイスリンクプロファイルを作成し、これに基づいて色変換処理を行うようにしてもよい。ここで、節約モード用デバイスリンクプロファイルを作成するための処理の一例である、節約モード用デバイスリンクプロファイル生成処理について、図23を参照しながら説明する。この節約モード用デバイスリンクプロファイル生成処理は、例えば、クライアントPC10のCPU11によって実行される処理である。なお、節約モード用デバイスリンクプロファイル生成処理の説明において、図21に示される色変換処理と重複する処理の内容については、処理の概要のみ説明し、詳しい説明を省略する。
まず、CPU11は、節約モードの選択を行う(ステップS501)。具体的には、節約モードの選択は、図22に示される節約モード選択処理において設定された節約モードが選択される。
次に、CPU11は、記憶部16に記憶された通常用デバイスリンクプロファイルを読み出し、この通常デバイスリンクプロファイルから一のLUT入力点における入力RGB値に対応する出力CMYKの値を読み出し、これをCとする(ステップS502)。
そして、CPU11は、Cの各値が何れも0%であるか否かを判定する(ステップ:S503)。そして、CPU11は、Cの各値が何れも0%であると判定しないときは(ステップ:S503:N)、CMYKの何れかの単色であるか否かを判定する(ステップS504)。そして、CPU11は、CMYKの何れかの単色であると判定しないときは(ステップS504:N)、RGBの2次色であるか否かを判定する(ステップS505)。そして、CPU11は、RGBの2次色であると判定しないときは(ステップS505:N)、Kの値が0%であって、Cの各値のうちの最小値が所定の閾値以下であるか否かを判定する(ステップS506)。
CPU11は、Kの値が0%であって、Cの各値のうちの最小値が所定の閾値以下であると判定しないときは(ステップS506:N)、設定された節約モードに対応する色調整テーブルを読み出す(ステップS507)。
CPU11は、読み出した色調整テーブルを使用して、Cの各値をCに変換する(ステップS508)。
CPU11は、通常用デバイスリンクプロファイルの全てのLUT入力点について、変換データの作成が完了したか否かを判定する(ステップS509)。すなわち、CPU11は、通常用デバイスリンクプロファイルの全てのLUT入力点に対して、色調整後のCMYKの各値への変換データが作成された否かを判定する。
CPU11は、全てのLUT入力点について、変換データの作成が完了したと判定しないときは(ステップS509:N)、ステップS502に移行して、調整後のCMYK値への変換データが作成されていない他の出力CMYK値について、上述した処理を行う。一方、CPU11は、全てのLUT入力点について、変換データの作成が完了したと判定したときは(ステップS509:Y)、通常デバイスリンクプロファイルの各入力RGBの値とCとをそれぞれ対応付け、ソースプロファイルの格子点におけるRGBの値をLUT入力点とし、これに対応するCを出力値とする節約モード用デバイスリンクプロファイルを作成し、記憶部16に記憶した後(ステップS510)、この処理を終了する。
また、CPU11は、ステップS503において、Cの各値が何れも0%であると判定したとき(ステップS503:Y)、ステップS504において、CMYKの何れかの単色であると判定したとき(ステップS504:Y)、ステップS505において、RGBの2次色であると判定したとき(ステップS505:Y)、及び、ステップS506において、Kの値が0%であって、Cの各値のうちの最小値が所定の閾値以下であると判定したときは(ステップS506:Y)、Cの各値をそのままCとし(ステップS511)、ステップS509の処理を実行する。
また、本実施の形態では、クライアントPC10において各種プロファイル等のテーブルを作成し、コントローラ2において色材を節約するための処理を実行するようにしたが、テーブルの作成及び色材の節約処理についてクライアントPC及びコントローラの何れか一方によって行うように構成してもよい。
また、1台の装置にてクライアントPC及びコントローラの各機能を実現するようにしてもよい。
また、クライアントPC及びコントローラの各機能をカラープリンタに持たせるように構成してもよい。
また、本発明の実施の形態では、入力値及び出力値として、最大値を100%とし、0〜100%の値で表したが、最大値を1バイトの最大値である255とし、0〜255の値で表すようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態では、電子写真方式、インクジェット方式等、様々なカラープリンタに適用することができる。
また、本発明の実施の形態では、CMYK4色のカラープリンタを使用したが、例えば、ライトシアンやライトマゼンタ等他の色を含むカラープリンタに適用してもよい。
また、本発明の実施の形態では、クライアントPC10において作成されたプロファイル等の各種テーブルをクライアントPC10の記憶部16に記憶し、色変換に必要なテーブルをコントローラ2に保持させるように構成しているが、作成された各種テーブルの一部又は全てをコントローラ2において記憶させるようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態では、色材の節約を行わないCMYKの色データについては色材を節約するための処理を実施せず、通常の色変換処理によって得られたCMYK値に基づいてカラープリンタ1による出力を行ったが、色材の節約を行わないCMYKの色データに対しても、色材を節約するための処理を実施するようにしてもよい。例えば、色材の節約を行わないCMYK値については、出力するCMYK値が変化しないような色調整テーブルを構成するようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態では、RGB色の画像データを入力してCMYK値を得る色調整システム1000を採用したが、CMYK色の画像データを入力してCMYK値を得る色調整システムとしてもよい。また、RGB色の画像データとCMYK色の画像データの両方を入力可能に構成してもよい。
また、本発明の実施の形態では、K版生成カーブ及びCMYKの各成分の総量が制限された色調整テーブルによって、CMY各成分を減少させ、K成分を増加させるようにして色材の節約を行うようにしたが、K版生成カーブ及びCMYKの各成分の総量が制限された色調整テーブルの何れか一方のみによって色材の節約を行うようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態では、通常の色変換処理においてデバイスリンクプロファイルを作成し、これを用いて色変換を行ったが、デバイスリンクプロファイルを作成せず、ソースプロファイルとデスティネーションプロファイルとを用いて色変換を行うようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態では、第1のLUTと第3のLUTに基づいて色調整テーブルを作成し、これを用いて色調整を行ったが、色調整テーブルを作成せず、第1のLUTと第3のLUTとを用いて色調整を行うようにしてもよい。
また、本実施の形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてハードディスクや半導体の不揮発性メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も適用される。
1000 色調整システム
1 カラープリンタ
2 コントローラ
3 測定器
10 クライアントPC
11 CPU
16 記憶部
100 第1のLUT
200 第2のLUT
300 第3のLUT

Claims (24)

  1. 出力デバイスにおける入力CMYK値からデバイス非依存の色空間上の座標を示す出力色値に変換するための第1の変換テーブルと、任意のCMY値及び当該CMY値から求められるK値によって定められるCMYK値、並びに、前記第1の変換テーブルにおける入力CMYK値及び出力色値の関係から取得される、当該CMYK値に対応する出力色値の関係に基づいて作成される、出力色値を出力CMYK値に変換するための第2の変換テーブルと、を有する出力デバイスプロファイルに基づいて生成された、入力画像データから出力CMYK値に変換するための色変換テーブルを用いて、入力画像データから出力CMYK値を得る色変換工程と、
    任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによって定められるとともに、前記第2の変換テーブルを作成するときよりもCMYK値に対するK値の割合を大きくしたCMYK値、及び、前記第1の変換テーブルにおける入力CMYK値と出力色値との関係から取得される当該CMYK値に対応する出力色値の関係に基づいて作成された、出力色値を調整後CMYK値に変換するための第3の変換テーブルと、前記第1の変換テーブルとに基づいて生成された、出力CMYK値から調整後CMYK値に変換するための色調整テーブルを用いて、出力CMYK値から調整後CMYK値を得る色調整工程と、
    前記色変換工程において得られた前記出力CMYK値と、前記色調整工程において得られた前記調整後CMYK値との何れを前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とするかを選択する出力選択工程と、
    を含むことを特徴とする色調整方法。
  2. 前記第3の変換テーブルは、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、当該CMYK各成分値の合計が所定の上限値を超えないように設定されたCMYK値、及び、当該CMYK値に対応する出力色値の関係に基づいて作成されたものである請求項1に記載の色調整方法。
  3. 前記第3の変換テーブルは、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、当該CMYK各成分値の合計を前記上限値以下である目標値に変換し、当該CMYK値におけるCMY各成分値の合計と、前記目標値から当該CMYK値におけるK成分値を除いたCMY各成分値の合計とから減少率を算出し、該減少率を当該CMYK値におけるCMY各成分値に適用して求められた減少後のCMYK値と、当該減少後のCMYK値に対応する出力色値との関係に基づいて作成されたものである請求項2に記載の色調整方法。
  4. 節約量を設定する節約量設定工程を含み、
    前記色調整テーブルは複数であって、それぞれ、前記第3の変換テーブルの作成において、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、CMYK値に対するK値の割合が異なっており、
    前記色調整工程において、前記節約量設定工程にて設定された節約量に応じて複数の前記色調整テーブルから何れかを適用して出力CMYK値から調整後CMYK値を得ることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の色調整方法。
  5. 前記出力選択工程において、前記色変換工程にて得られた前記出力CMYK値におけるCMYの少なくとも何れかの成分値が0であるときに、前記色変換工程において得られた前記出力CMYK値を前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とすることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の色調整方法。
  6. 前記出力選択工程において、前記色変換工程において得られた前記出力CMYK値におけるK成分値が0であって、CMYの各成分値のうちの最小値が所定値以下であるときに、前記色変換工程において得られた前記出力CMYK値を前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とすることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の色調整方法。
  7. 前記色変換工程において、前記入力画像データがスポットカラーを示す前記出力色値を特定可能なスポットカラーデータである場合には、前記第2の変換テーブルを用いて出力CMYK値を得ることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の色調整方法。
  8. 出力デバイスにおける入力CMYK値からデバイス非依存の色空間上の座標を示す出力色値に変換するための第1の変換テーブルと、任意のCMY値及び当該CMY値から求められるK値によって定められるCMYK値、並びに、前記第1の変換テーブルにおける入力CMYK値及び出力色値の関係から取得される、当該CMYK値に対応する出力色値の関係に基づいて作成される、出力色値を出力CMYK値に変換するための第2の変換テーブルと、を有する出力デバイスプロファイルと、該出力デバイスプロファイルに基づいて生成された、入力画像データから出力CMYK値に変換するための色変換テーブルと、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによって定められるとともに、前記第2の変換テーブルを作成するときよりもCMYK値に対するK値の割合を大きくしたCMYK値、及び、前記第1の変換テーブルにおける入力CMYK値と出力色値との関係から取得される当該CMYK値に対応する出力色値の関係に基づいて作成された、出力色値を調整後CMYK値に変換するための第3の変換テーブル、並びに、前記第1の変換テーブルに基づいて生成された、出力CMYK値から調整後CMYK値に変換するための色調整テーブルと、を記憶する記憶部と、
    前記色変換テーブルを用いて、前記入力画像データから出力CMYK値を取得し、前記色調整テーブルを用いて、前記出力CMYK値から前記調整後CMYK値を取得するとともに、前記出力CMYK値と、前記調整後CMYK値との何れを前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とするかを選択する制御部と、
    を備えたことを特徴とする色調整装置。
  9. 前記第3の変換テーブルは、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、当該CMYK各成分値の合計が所定の上限値を超えないように設定されたCMYK値、及び、当該CMYK値に対応する出力色値の関係に基づいて作成されたものである請求項8に記載の色調整装置。
  10. 前記第3の変換テーブルは、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、当該CMYK各成分値の合計を前記上限値以下である目標値に変換し、当該CMYK値におけるCMY各成分値の合計と、前記目標値から当該CMYK値におけるK成分値を除いたCMY各成分値の合計とから減少率を算出し、該減少率を当該CMYK値におけるCMY各成分値に適用して求められた減少後のCMYK値と、当該減少後のCMYK値に対応する出力色値との関係に基づいて作成されたものである請求項9に記載の色調整装置。
  11. 前記色調整テーブルは複数であって、それぞれ、前記第3の変換テーブルの作成において、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、CMYK値に対するK値の割合が異なっており、
    前記制御部は、節約量を設定するとともに、該設定した節約量に応じて複数の前記色調整テーブルから何れかを適用して出力CMYK値から調整後CMYK値を得ることを特徴とする請求項8〜10の何れか一項に記載の色調整装置。
  12. 前記出力デバイスプロファイルと、前記色変換テーブルと、前記色調整テーブルとを生成するテーブル生成部を備え、
    前記テーブル生成部は、前記出力デバイスプロファイルに含まれる前記第2の変換テーブルの作成に伴い、任意のCMY値から求められるK値のCMYK値に対する割合を特定可能な情報を保持し、前記色調整テーブルを生成するに際して前記第3の変換テーブルを作成し、該第3の変換テーブルを作成するときに、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、保持された前記情報に基づいて、CMYK値に対するK値の割合を決定することを特徴とする請求項8〜11の何れか一項に記載の色調整装置。
  13. 前記制御部は、取得した前記出力CMYK値におけるCMYの少なくとも何れかの成分値が0であるときに、前記出力CMYK値を前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とすることを特徴とする請求項8〜12の何れか一項に記載の色調整装置。
  14. 前記制御部は、取得した前記出力CMYK値におけるK成分値が0であって、CMYの各成分値のうちの最小値が所定値以下であるときに、前記出力CMYK値を前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とすることを特徴とする請求項8〜13の何れか一項に記載の色調整装置。
  15. 前記制御部は、前記入力画像データがスポットカラーを示す前記出力色値を特定可能なスポットカラーデータである場合には、前記第2の変換テーブルを用いて出力CMYK値を得ることを特徴とする請求項8〜14の何れか一項に記載の色調整装置。
  16. コンピュータを、
    出力デバイスにおける入力CMYK値からデバイス非依存の色空間上の座標を示す出力色値に変換するための第1の変換テーブルと、任意のCMY値及び当該CMY値から求められるK値によって定められるCMYK値、並びに、前記第1の変換テーブルにおける入力CMYK値及び出力色値の関係から取得される、当該CMYK値に対応する出力色値の関係に基づいて作成される、出力色値を出力CMYK値に変換するための第2の変換テーブルと、を有する出力デバイスプロファイルに基づいて生成された、入力画像データから出力CMYK値に変換するための色変換テーブルを用いて、前記入力画像データから出力CMYK値を取得し、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによって定められるとともに、前記第2の変換テーブルを作成するときよりもCMYK値に対するK値の割合を大きくしたCMYK値、及び、前記第1の変換テーブルにおける入力CMYK値と出力色値との関係から取得される当該CMYK値に対応する出力色値の関係に基づいて作成された、出力色値を調整後CMYK値に変換するための第3の変換テーブル、並びに、前記第1の変換テーブルに基づいて生成された、出力CMYK値から調整後CMYK値に変換するための色調整テーブルを用いて、前記出力CMYK値から前記調整後CMYK値を取得するとともに、前記出力CMYK値と、前記調整後CMYK値との何れを前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とするかを選択する制御手段として機能させる色調整プログラム。
  17. 前記第3の変換テーブルは、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、当該CMYK各成分値の合計が所定の上限値を超えないように設定されたCMYK値、及び、当該CMYK値に対応する出力色値の関係に基づいて作成されたものである請求項16に記載の色調整プログラム。
  18. 前記第3の変換テーブルは、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、当該CMYK各成分値の合計を前記上限値以下である目標値に変換し、当該CMYK値におけるCMY各成分値の合計と、前記目標値から当該CMYK値におけるK成分値を除いたCMY各成分値の合計とから減少率を算出し、該減少率を当該CMYK値におけるCMY各成分値に適用して求められた減少後のCMYK値と、当該減少後のCMYK値に対応する出力色値との関係に基づいて作成されたものである請求項17に記載の色調整プログラム。
  19. 前記色調整テーブルは複数であって、それぞれ、前記第3の変換テーブルの作成において、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、CMYK値に対するK値の割合が異なっており、
    前記制御手段は、節約量を設定するとともに、該設定した節約量に応じて複数の前記色調整テーブルから何れかを適用して出力CMYK値から調整後CMYK値を得る請求項16〜18の何れか一項に記載の色調整プログラム。
  20. 前記コンピュータを、前記出力デバイスプロファイルと、前記色変換テーブルと、前記色調整テーブルとを生成するテーブル生成手段として機能し
    前記テーブル生成手段は、前記出力デバイスプロファイルに含まれる前記第2の変換テーブルの作成に伴い、任意のCMY値から求められるK値のCMYK値に対する割合を特定可能な情報を保持し、前記色調整テーブルを生成するに際して前記第3の変換テーブルを作成し、該第3の変換テーブルを作成するときに、任意のCMY値と当該CMY値から求められるK値とによってCMYK値を定めるときにおいて、保持された前記情報に基づいて、CMYK値に対するK値の割合を決定することを特徴とする請求項16〜19の何れか一項に記載の色調整プログラム。
  21. 前記制御手段は、取得した前記出力CMYK値におけるCMYの少なくとも何れかの成分値が0であるときに、前記出力CMYK値を前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とする請求項16〜20の何れか一項に記載の色調整プログラム。
  22. 前記制御手段は、取得した前記出力CMYK値におけるK成分値が0であって、CMYの各成分値のうちの最小値が所定値以下であるときに、前記出力CMYK値を前記出力デバイスに画像を出力させるためのCMYK値とする請求項16〜21の何れか一項に記載の色調整プログラム。
  23. 前記制御手段は、前記入力画像データがスポットカラーを示す前記出力色値を特定可能なスポットカラーデータである場合には、前記第2の変換テーブルを用いて出力CMYK値を得る請求項16〜22の何れか一項に記載の色調整プログラム。
  24. 請求項16〜23の何れか一項に記載の色調整プログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な媒体。
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