JPH10173948A - 色再現データ変換方法 - Google Patents

色再現データ変換方法

Info

Publication number
JPH10173948A
JPH10173948A JP8335938A JP33593896A JPH10173948A JP H10173948 A JPH10173948 A JP H10173948A JP 8335938 A JP8335938 A JP 8335938A JP 33593896 A JP33593896 A JP 33593896A JP H10173948 A JPH10173948 A JP H10173948A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
amount
data
color
dimensional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8335938A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitoku Usami
良 徳 宇佐美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP8335938A priority Critical patent/JPH10173948A/ja
Priority to EP97120031A priority patent/EP0843463A3/en
Publication of JPH10173948A publication Critical patent/JPH10173948A/ja
Priority to US09/765,370 priority patent/US6377366B1/en
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】3次元測色データから、目的画像について実際
の印刷適性および安定性をK版生成条件をユーザの経験
的技能なしで自動設定し、測色的な等色を保持したま
ま、簡易かつ4色印刷に最適な4色分解された4次元色
再現データを得ることができる色再現データ変換方法を
提供する。 【解決手段】少なくともK版置換量とK版最大制限量を
含むK版制御量を、予め実験で求められた、少なくとも
グレーヒストグラムを含む画像解析データに対する印刷
安定性をもとに、最適な値に設定し、この最適なK版制
御量をパラメータとしてK版拘束条件に反映させること
により、K版拘束条件を設定して、4−3順方向正規格
子写像関数を用いて、3次元測色データからCMY3次
元色再現データへの写像を逐次近似または誤差最小化に
よって求め、3次元測色データからCMYKの4次元色
再現データに等色条件を保ったまま変換することことに
より、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色再現データ変換
方法に関し、詳しくは、測色的なアピアランスを示す3
次元データから、印刷やカラープリンタ等のK(墨)版
を含むC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ
ー)、K色再現データに、任意のK版条件の下で、等色
条件を保ったまま変換する場合に、任意のK版量を自動
的に決定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に印刷はCMYKの網%の面積変
調で表現される。任意の色再現データ(例えばR
(赤)、G(緑)、B(青))から、印刷特有の特徴で
あるK版を含む4色以上の色再現データへの変換につい
ては、いくつかの目的をふまえて、ユーザが経験的手法
を用いて分解カーブやそのLUT(ルックアップテーブ
ル)などの変換条件を決めている。この時、変換前の測
色的な色再現情報を保存しながら任意のK版生成条件を
決定するのは、非常な困難を伴う作業となっている。一
般的に、CMYKからRGBまたはLabやXYZなど
の測色空間のような3次元空間への写像関係は一対一写
像ではなく、従ってその3次元空間からCMYK4次元
への逆写像は唯一かつ容易には求められない。
【0003】この解決方法としては、K版にある種の拘
束条件を持たせた上で、CMYへの3次元空間への写像
として扱う方法が提案されている。具体例としては、特
開平3−175452号公報に記載の発明のようなK版
を定数としながら3−4変換として、ノイゲバウア式を
偏微分による逐次近似で解いていく方法や、特開平3−
158071号公報に記載の発明のような予め決められ
たK版を含む印刷を行ない、この印刷物(チャート)を
測色することで特定のK版条件での3−3変換を達成す
る方法がある。
【0004】これら従来方法の場合、前者では常に特定
のK版量条件下における3−4変換(CMYK生成)の
みでしか可能でないし、後者では予め限定されたK版条
件(K版置換および加算量)においては擬似的に限定解
として3−4変換を計算できるが、その条件を変える毎
に、全く最初からやり直し、同様なチャートの出力と測
定が必要であり、ユーザが任意のK版条件を決定しその
条件下で3−4変換を達成するという自由度が全くな
い。また、K版量を選択する際に、印刷としての事実上
の制限(最大インキ量等)を意識しながら条件設定する
のは、更に困難である。すなわち、肝心のK版の拘束条
件については言及されていないか、条件が固定されてい
る、あるいは固定されているとみなせるものしか存在し
ない。
【0005】ところで、印刷分野においては、少なくと
も、ユーザは以下のような印刷目的のため、画像毎に印
刷条件として任意のCMYK生成を行えることを求めて
いる。印刷において、K版量を決定する条件としては、
以下のような代表的なK版生成の一般的な印刷目的を反
映させるのが良いと言われている。 1)CMYが一定量印刷される部分をグレーとみなし、
測色再現的に等量と思われるK版に置換することで、グ
レーを中心とする色再現の安定性、精度を確保する(い
わゆるアクロマッチック製版を実現する)。 2)総インキ量を減らし、そのバランス配分を考慮し、
印刷の安定化をもくろむ。 3)CMY3色で再現する最大濃度を更にあげ、最大濃
度レンジを広げる。
【0006】しかしながら、これらの条件について考慮
したK版条件を画像毎に設定することは、長年の経験と
熟練技術を必要としており、定量的な方法は未だ確立し
ていないため、現状では大変困難な作業であるという問
題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来技術の問題点を解消し、ユーザーが測色的な再現条
件を保持したまま、任意にK版条件を設定することがで
き、かつこのK版条件を決定するにあたり、画像毎に最
適なパラメータを選択でき、特に測色値のような3次元
データから、任意選択のK版生成条件のもとで印刷の4
色分解データCMYKへ、測色的な等色を保持したまま
で変換する際に、目的画像について実際の印刷適性およ
び安定性をK版生成条件をユーザの経験的技能なしで自
動設定し、簡易かつ4色印刷に最適な4色分解された4
次元色再現データを得ることができる色再現データ変換
方法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、3次元測色データから墨版を含むC(シ
アン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)およびK
(墨)の4次元色再現データに等色条件を保ったまま変
換する色再現データ変換方法において、CMYK4次元
色再現データから3次元測色データへの順方向正規格子
写像関数から、K版に拘束条件を設定して、3次元測色
データからCMY3次元色再現データへの写像を逐次近
似または誤差最小化によって求める際に、前記K版拘束
条件に反映するパラメータとしてK版制御量を持ち、こ
のK版制御量を、予め実験で求められた、画像解析デー
タに対する印刷安定性をもとに、最適な値に設定するも
のであり、前記K版制御量が、少なくともK版置換量と
K版最大制限量とを含み、前記画像解析データが、少な
くともグレーヒストグラムを含むことを特徴とする色再
現データ変換方法を提供するものである。
【0009】ここで、前記K版制御量が、さらに彩度重
みおよび/または明度重み等の色空間的な重みを含むも
のであるのが好ましい。また、前記画像解析データが、
さらにCMYの基本インキ総量、最大明度および最小明
度の少なくとも1つを含むのが好ましい。また、前記順
方向正規格子写像関数は、特定のカラーパッチを測色
し、補間計算によって得られた4次元CMYK空間から
3次元測色空間への順方向変換から求められるのが好ま
しい。
【0010】また、前記K版拘束条件は、前記順方向正
規格子写像関数を用いて、予め、基準量を含む複数の異
なるK版量について3次元測色空間から3次元CMY空
間への逆変換を行って、K版量が基準量である時の3次
元測色データと等色条件にあるCMYのインキ量を前記
複数の異なるK版量について求め、その結果得られる各
K版量におけるCMYKの総インキ量とK版量が基準量
である時のCMYKの総インキ量との比として定義され
る各K版量におけるK版置換率であるのが好ましい。
【0011】また、前記K版置換率は、有効再現域内に
おいて前記K版量を変数とするK版置換率関数として定
義され、前記K版制御量は、前記K版置換率に重み付け
を行うために、逐次前記K版置換率に反映させる重み付
け係数として求められ、前記K版拘束条件の設定は、前
記3次元測色データから求められた前記画像解析データ
に対して前記K版拘束条件に反映するパラメータとして
前記最適なK版制御量を求め、求められた前記最適なK
版制御量を重み付け係数として前記K版置換率に重み付
けを行い、設定されたK版制御量と前記K版置換率関数
とからK版置換率を決定することによって行い、前記C
MYK4次元色再現データとしてCMYKのインキ量を
算出するのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の色再現データ変
換方法を添付の図面を参照してさらに詳細に説明する。
本発明は、3次元測色データから印刷特有のC(シア
ン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)およびK(墨)
の4次元色再現データに変換する際に、前述した印刷の
安定化を図るという印刷目的を達成するためにはK版を
生成するには、測色的な再現条件を保持したまま、任意
にK版条件を決定できることが、まず必須であるが、次
にK版条件を決定するにあたり、画像毎に最適なパラメ
ータを選択できることも必要であることから、印刷にお
ける枚数毎の色差変動や面内のローカリティーを最小に
抑えるための最適な4色(CMYK)バランスを測色的
に等色である無限のCMYKバランスから自動的に生成
することにより、ユーザーが意識することなく、最良の
K版生成条件を設定できるようにしたものである。
【0013】すなわち、一般的に印刷はCMYKの4色
で行われ、その結果3次元で表されるCIEXYZやL
abといった測色空間データから4次元空間への写像の
厳密解を求めるのは不可能であり、写像を求めるには、
何らかの拘束条件が必要である。本発明は、画像に依存
して左右される印刷上での安定性をもとに最適なK版拘
束条件を自動的に設定し、3次元色空間から4次元色空
間への写像変換を達成するものである。
【0014】図1は、本発明の色再現データ変換方法を
実施するフローチャートの一例を示す。同図に示すよう
に、本発明においては、まず、3次元測色空間データか
らK版拘束条件の設定が行われる。以下の説明において
は、本発明において設定されるK版拘束条件としてK版
置換率を代表例とするが、本発明はこれに限定されるわ
けではない。例えば、K版拘束条件としては、3次元測
色空間データと等色条件を保持したままCMYK色再現
データに変換する際に、最終的にK版量を設定でき、設
定されたK版量を拘束して、3次元測色空間データから
CMYK色再現データへの3−3変換を可能とするもの
であれば、どのようなものでもよく、K版置換量そのも
のでもよいし、K版混入比率などを挙げることもでき
る。
【0015】本発明においてK版拘束条件として用いら
れるK版置換率は、K版量が基準量である時の総インキ
量、例えばK=0%である時のCMYの総インキ量(基
本インキ総量)と、K版量が基準量である時の3次元測
色空間データ(例えば、XYZ値)と等色な、あるK版
量におけるCMYKの総インキ量との比率として定義さ
れる。このようなK版置換率を決定するためには、まず
インキ量空間での各K版量における等色インキ量を計算
し、次いで各K版量での総インキ量を求め、更に等色条
件下でK版量が基準量(例えば、K=0%)である時の
総インキ量(基本インキ総量)と各K版量での総インキ
量との比、すなわち、各K版量により異なるこの総イン
キ量比をK版置換率として求めればよい。なお、本発明
においては、こうして求められたK版置換率とK版量と
の関係を有効再現域内において関数化して、K版置換率
関数として定義するのが好ましい。
【0016】ここで、等色インキ量とは、K版量が基準
量、例えば0%である時の3次元測色データ(例えば、
XYZ値)と等色であるCMYのインキ量であるとして
定義できる。この等色インキ量は、CMYK4色の色再
現系(4次元デバイス空間)から3次元測色空間(例え
ば、XYZ)への順方向変換データを用いて、離散的な
K版量に対して3次元測色空間からCMYの3次元色再
現系への3−3逆変換を行うことによって求めることが
できる。この等色インキ量を求めるのに必要となる3−
3逆変換方法は、3次元測色空間から3次元色再現空間
への逆変換が可能なものであれば、特に制限的ではな
く、公知の3−3逆変換方法を用いることができる。好
ましくは、本出願人の出願に係る特願平7−15655
5号明細書に記載の色変換方法などを挙げることができ
る。
【0017】ところで、本発明の最も特徴とする部分
は、3次元測色空間からCMYK4次元のデバイス空間
への逆写像を達成するためのK版拘束条件を設定する際
に、画像毎に適切なパラメータを選択できることであ
る。すなわち、本発明のK版拘束条件の設定において
は、まず3次元測色空間データから画像解析データが得
られた後、画像解析データに対する印刷安定性をもと
に、K版拘束条件に反映するパラメータとして、予め実
験等によって求められた最適なK版制御量が選択される
とともに、選択された各K版制御量が最適値に設定され
る。本発明に用いられるK版制御量には、少なくともK
版置換量およびK版最大制限量が含まれるが、さらに、
望ましくは彩度重みおよび/または明度重み等の色空間
的重み量が含まれるのが良い。K版制御量のK版拘束条
件への反映は、K版制御量を重み付け係数とする重み付
け、例えばK版置換量やK版最大制限量などの置換強度
重み関数(INTacro)、彩度重み関数(Cacro)およ
び明度重み関数(Lacro)などの重み付け関数群による
重み付けであるのが良い。なお、この他のK版制御量を
採用してもよいのはもちろんである。
【0018】また、本発明に用いられる画像解析データ
には、少なくともグレーヒストグラム(グレー成分比
率)が含まれるが、望ましくは基本インキ総量(CMY
インキ量)ならびに最大明度および最小明度が含まれる
のが良い。この他の画像解析データを採用しても良い。
なお、本発明においては、予め実験等によって印刷適性
や安定性(枚数毎の色差変動や面内のローカリティーが
最小に抑えられている)をもとに画像解析データと最適
なK版制御量との関係を求めておく必要がある。この画
像解析データと最適なK版制御量との関係については、
後述する。
【0019】本発明においては、K版拘束条件としてK
版置換率を用いる場合、3次元測色データから求められ
た画像解析データに対してK版拘束条件に反映するパラ
メータとして最適なK版制御量を求め、求められた最適
なK版制御量を重み付け係数としてK版置換率に重み付
けを行い、設定されたK版制御量とK版置換率関数とか
らK版置換率を3次元色空間(測色データ)から4次元
色空間(CMYK色再現データ)への3−4逆変換のた
めのK版拘束条件として決定する。
【0020】こうして、印刷適性や安定性をもとに最適
なK版拘束条件、例えば上記で決定されたK版置換率が
設定されると、図1に示すように、次いで、本発明にお
いては、この設定された最適なK版拘束条件下におい
て、すなわちK版量を拘束して、CMYK4色で再現す
る系から3次元測色空間への順方向変換を行う順方向正
規格子写像関数(LUT;ルックアップテーブル)を用
いて、逐次近似法または誤差最小化法によって、拘束さ
れたK版量に対して3次元測色空間からCMYの3次元
色再現系への3−3逆変換が行われる。なお、ここで求
められるCMYKのインキ量は、有効再現域(ガマット
(Gamut);印刷の色再現域)内にある必要があ
る。すなわち、この処理は有効再現域内で行われるがよ
い。
【0021】なお、3−3逆変換の基となる印刷等のC
MYK4色で再現する系から測色空間への順方向変換を
行う順方向正規格子写像関数(LUT;ルックアップテ
ーブル)については、特に制限的ではなく、従来公知の
順方向変換を行う方法であればよい。すなわち、順方向
正規格子写像関数は、従来の既知の方法、例えば特定の
網%で刷られたカラーパッチ等を測色し、補間計算する
ことなどで得ることができる。
【0022】ところで、本発明における3次元測色デー
タは、CIEXYZやCIELab表色系などの測色空
間で表わされる3次元測色データであれば、特に制限的
ではなく、すなわちXYZおよびLabなどの3次元測
色データに一義的に変換可能な3次元色空間データであ
ればどのようなものでもよく、例えばLuv、YIQ、
YCC、HSIおよびRGB3次元色再現データであっ
てもよい。また、本発明における4次元色再現データ
は、墨(K)版を含むCMYKの4色のインキ量のデー
タであるのが良い。こうして、再現有効範囲内におい
て、ユーザが意識することなく、目的画像の3次元測色
データから印刷適性および安定性を考慮した印刷可能な
K版生成条件を自動設定でき、印刷における枚数毎の色
差変動や面内のローカリティーを最小に抑えるのに最適
な4色(CMYK)バランスのとれた等色な4次元色再
現データ(CMYKインキ量)を求めることができる。
【0023】ところで、本発明においては、上述したよ
うに、3−3逆変換を行う前提としてCMYK色再現デ
ータから測色データへの順方向変換を行うための順方向
正規格子写像関数(ルックアップテーブル(以下、LU
Tという))を作成しておく必要がある。すなわち、印
刷等のCMYK4色で再現する系において、予めその4
色を用いて再現でる色再現域との相関を特定の網%で刷
られたカラーパッチ等を測色し補間することで色予測関
数やLUTとして得ることができる。説明の便宜上この
相関関数を10%刻みのCMYK4次元のLUTとす
る。例えば、これをANSI−IT8.7/3のような
チャートを印刷し測色した後に、多項式近似や体積補間
等を用いてLUTを作成することができる。ここでは、
測色データは、CIEXYZ表色系で表わす。
【0024】ところで、このLUTを利用して、3−4
逆変換によりXYZからCMYKを生成する方法が数学
的に考えられる。すなわち下記式(1)の如く一般化行
列により、XYZ偏微分に対するCMYKの逐次増分が
求められるため、ニュートン法等を用いて求根すること
ができる。しかしながら、実際のCMYKによる色再現
域は図7(Lab空間で表わされているが)の如く、K
版の変化に対して独立ではなくK版が異なっても同じ色
空間にオーバーラップする部分が存在し、数学的に直接
XYZからCMYKの厳密解を求めるのは不可能である
ことは前述した通りである。以下に、一般化行列による
3×4行列での逆行列解法を示す。
【0025】
【数1】
【0026】そこで、何らかの形でK版を拘束、そのK
版拘束条件下において、3次元測色値からCMY3次元
色再現データへの写像での逐次近似や誤差最尤化問題に
帰着させて解くことが考えられる。具体的には、例えば
以下の方法により容易に求めることができる。なお、こ
こでも、測色値はCIEXYZ表色系で表す。あるXY
Z値に計算上等色するCMYのインキ量を0<K≦10
0%の範囲で離散的(例えば10%刻み)に求め、予め
決められたK版混入比率などのK版拘束条件に従い、K
の最大値(K=100)〜Kの最小値(K=0)の有効
再現域内でK版を固定すれば、それに伴うCMY量も、
離散的K版量に伴い求められたCMY量をK版の混入比
率を反映して補間することで得ることができる。CMY
を上記順方向正規格子LUTから逆写像としてXYZか
ら求めるためには、ニュートン逐次近似法などの誤差最
小化問題を近似的に解く方法で容易に解くことができ
る。以下に、ニュートン法による逐次近似解法を示す。
【0027】
【数2】
【0028】次に、本発明の最も特徴的なK版拘束条件
の決定方法について説明する。そもそも印刷の場合、測
色的に等色になるCMYK分解条件が、K版量に対する
CMYインキ量の組み合わせに伴い無限に解が存在する
ことになることは、前記でも述べた通りである。そのよ
うな印刷固有ともいえる色再現特性の下で、K版量を拘
束し、ユニークな分解条件を求める目的は、大きくは、 1)印刷時の色再現変動を抑える。 2)インキの総消費量を抑えコストダウンを図る。 3)ニュートラルな色(無彩色)の再現を保証する。 ことにあるといえる。すなわち、以上の条件を満たすK
版量拘束条件を求めることで、測色的な再現は保持した
まま、低コストで安定した高品質な印刷物を得ることが
できる。
【0029】ところで、本発明者は、印刷実験などを通
して本発明においてK版制御量(条件)として挙げられ
るK版置換量やK版最大制限量等の強度的な重み、彩度
重みや明度重み等の色空間的重み量といったK版置換率
決定パラメータ群の設定値と、画像のある種の解析デー
タ値の間には、印刷枚数による色差変動や面内のローカ
リティーといった安定性について強い相関があることを
知見した。そこで、この相関を関数化することで、K版
量拘束条件を自動設定して上記目的を達成した4色変換
を容易に行うことができる。まず、図2に、K版置換量
とCMYインキ量との関係を模式的に示す。本発明にお
いては、図2に示すように、K版置換量をCMYの測色
的な等価除去量としてもよい。しかしながら、厳密に
は、従来からよくいわれているように、K版置換量に対
するCMYの測色的な等価除去量は一定ではなく、図2
に示すようなCMY等価除去量=K版量といった置換バ
ランスは一般的には成立しない。このため、本発明にお
いては、所定K版量における等色インキ量によるCMY
K総インキ量と基本インキ総量との比率によって定義さ
れるK版置換率を用い、K版量とK版置換率との関係を
関数化したK版置換率関数からK版量を求めているの
で、測色的に実用にたる正確な置換量を求めることがで
きる。
【0030】なお、本発明においては、画像解析データ
と強い相関があるK版制御量として、K版置換量、K版
最大制限量、彩度重み、明度重み等の色空間的重み量等
を用いているが、画像解析データと相関があり、最終的
にアクロマチック的なインキ置換比率に反映できるもの
であれば、どのような量でも条件でもよく、汎用的に設
定できる。例えば、K版制御量として、K版置換量、彩
度重み、K版最大制限量および明度重みの模式図、例え
ばCRT上に表示されるGUI(Graphic User Interfac
e)の一例をそれぞれ図3(a)、(b)、(c)および
(d)に示すが、本発明はこれに限定されるわけではな
い。
【0031】図3(a)には全体のK版置換比率強度を
示す置換強度として表すことができるK版置換量の変化
が示され、例えば、画像解析データに応じてCRT上で
K版置換量が増減することで、置換されるCMYの各イ
ンキ量が所定置換比率で増減し、残るCMYの各インキ
が減増することが示されている。図3(b)には、グレ
ーに近いほど強くK版置換が行われることを表す彩度重
みの変化が示され、彩度を示すL* * * 空間のa*
* 平面(L* =0)において、中心に行くほどグレー
(無彩色)に近くなり、K版置換が強く行われる彩度重
みを示す円が中心に対して遠近することで、K版置換の
強さが減増することが示されている。図3(c)には、
K版量の最大量制限、すなわち最大のK版量を決めるリ
ミッタを表すK版量強度の変化が示され、L* * *
空間の明度L* を横軸に取り、明度が最も暗い明度L*
軸の最右側でのK版量が増減することで、K版量の最大
制限値が増減するとともに、L* 軸の最左側の最も明る
い点が固定されていれば、各明度でのK版量制限値が増
減することが示されている。さらに、図3(d)には、
全体の濃度が大きい程K版置換が強く行われる明度重み
において、明度が最も明るい点をL* 軸に沿って図中左
右に移動させることで、どの明るさ(明度)までK版を
入れるかや各明度でのK版量の強度が変化することが示
されている。
【0032】このようなK版量を拘束するパラメーター
群(K版制御量)と画像の解析データには、前述したよ
うに安定性に対し強い相関がある。画像の解析データと
して絵柄のグレー成分比率を代表例にとって説明する。
グレー成分比率は、図6に示されるように、離散的に取
られ、その包絡線で表されるグレーヒストグラムの中央
値(中心場所)および半値幅(δ)の2つのパラメータ
を用いて評価される。グレーヒストグラムの中央値は、
色の偏りを示し、その半値幅(δ)はグレー成分の多少
を示す。例えば、半値幅が大きく、裾野が広いグレーヒ
ストグラムGAは、色々ないろがあることを示し、半値
幅が小さく、裾野がなくシャープなグレーヒストグラム
GBは、色がほとんどないことを示す。なお、K版置換
率を決めて、4色分解CMYK版を生成する方法には、
前述のニュートン逐次近似法を用いた。
【0033】印刷時の安定性や印刷1枚中の場所による
変動はそのK版置換率に依存した関係があり、画像中の
グレー成分の比率により異なった相関を持つ。また、そ
れは絵柄中のどの色に着目するかでも異なる。その様子
を図4(a)および(b)に示す。図4(a)および
(b)から明らかなように、画像中グレー成分の比率に
より、K版置換率に対する印刷の変動色差(ΔE)の相
関は異なるカーブを描くことが分かる。また、どの色に
注目するかで、その相関関係も異なることも分かる。従
って、絵柄中のグレー成分の比率により、K版置換率に
対する印刷の変動の相関関係が異なるのが明白である。
図4(c)および(d)は、図4(a)および(b)に
対してそれぞれグレー成分に対する印刷変動の相関にプ
ロットし直したものである。これによれば、印刷画像の
グレー成分比率がどれだけであるか、またその画像中で
どのオブジェ(色)に重点を置くか選択する(この例の
場合、少なくともグレー中心かその他の純色色中心か)
ことで、図4(c)および(d)のテーブル(またはそ
れを関数化したもの)から最適な(印刷で最も安定な)
K版置換率を、自動的に選択することができる。
【0034】ここで、図4(a),(b),(c)およ
び(d)は、K版置換率を彩度(全体)で強度変化させ
た場合の、安定性変化(Lab色差ΔE)をプロットし
たものである。図4(a)および(b)は、K版の置換
率を横軸にした場合の変化をプロットしたものである。
図4(c)および(d)は、画像の解析結果(グレー成
分ヒストグラム)に対してプロットしたものである。そ
して図4(a)および(c)は、グレー(GRAY)パ
ッチについての変動について、図4(b)および(d)
は、その他の純色(PURE)パッチについての変動に
ついてプロットしたものである。図4(a),(b),
(c)および(d)から、K版置換率を高くすると、グ
レー色と純色とでは安定性が逆になることがあること、
画像中のグレー成分比が変わると同じK版置換率でも安
定性が逆転することがあるなどが見て取ることができ
る。
【0035】また、図5(a),(b),(c)および
(d)は、K版置換率を明度分布で強度変化させた場合
の安定性(安定性変化;Lab色差ΔE)について、図
4(a),(b),(c)および(d)と同様にプロッ
トしたものである。すなわち、図5(a)および(b)
は、K版の置換率を横軸にした場合の変化をプロットし
たものである。図5(c)および(d)は、画像の解析
結果(グレー成分ヒストグラム)に対してプロットした
ものである。そして図5(a)および(c)は、グレー
(GRAY)パッチについての変動について、図5
(b)および(d)は、その他の純色(PURE)パッ
チについての変動についてプロットしたものである。図
5(a),(b),(c)および(d)から、明度分布
でK版置換率を変化させた場合は、画像の明度分布が小
さく(狭く)なると変化が大きいことがわかる。
【0036】以上から明らかなように、画像解析データ
(グレー成分、明度等のヒストグラム、最大濃度、最小
濃度)から、画像のどの色(グレーか、純色か、その他
の特定な色か)に注目するかで、最も安定して印刷でき
る最適なK版制御量や条件(K版置換量やK版最大制限
量(K版置換強度)、明度重みや彩度重み(色空間的な
重み量))を自動的に選択可能である。従って、画像解
析データからK版拘束条件となるK版置換率を制御する
ことができる。
【0037】選択されたK版拘束条件を利用すること
で、3次元測色データから3次元−4次元への不定解で
あった4色分解データを、3次元−4次元の直交化され
た解として逐次近似法や最尤近似法を用いて求めること
ができる。もちろん、求めた4色分解条件は測色的に全
く元の3次元データを保存しており、さらに印刷時に、
注目したいオブジェクトについて最も安定した再現を保
証することができる。印刷面内の変動についても、同様
なデータが得られており、相関テーブルを作成すること
ができる。従って、注目する絵柄が印刷面に対して非常
に占有率が高く、周波数成分が低いグラデーションや平
網状の絵柄の場合であっても、選択するK版拘束条件を
面内の変動について最小になる条件を選択すればよいこ
とが分かる。
【0038】ところで、上述した説明においては、K版
拘束条件として、CMY(K=0)の測色値に対し、各
K版を離散的に変化させた等色インキ量の組み合わせか
ら、K版置換量を記述する物理量として、インキ量比率
で表されるK版置換率を用いることで、K版置換量を条
件等色なCMYインキの組み合わせから離散的かつ網羅
的に求めることで、任意のK版量率に対するXYZから
CMYKへの写像を達成可能にしている。例えば、ある
O ,MO ,YO (K=0)での測色値をXO ,YO
O ,とするとき、K=N%での等色インキ量はCN
N ,YN で示される。従って、このCN ,MN
N ,KN での置換比率、すなわち、K版置換率は、一
例として、R=f(CN ,MN ,YN ,KN )/f(C
O ,MO ,YO )等で定義できる。ここで、fは荷重平
均や総和関数やミニマム関数等を示す。
【0039】こうして求めたK版置換率RがK版置換量
N を変数とするの線型なK版置換率関数として定義さ
れる場合には、任意のK版置換量KN に対して色再現可
能なCMYKのインキ量を求めることができるが、一般
に、印刷では色再現が不可能に近い不安定な部分が色空
間中に存在し、ここで得られるK版置換率RがK版量の
変化に対して非線形な特性を見せたりすることがある。
例えば、K版量が増加した時にK版置換率(K版置換
率)が1.0を越えて、逆転するような場合は、印刷特
性上好ましくない現象が起きていると思われる。K版生
成をする場合、こうした実際の印刷上の非線形性を考慮
する必要がある。すなわち、変換した結果が正しく印刷
上で再現できるか保証されない。このため、本発明のに
おいては、このようなK版置換率(K版置換率)がK版
量に対して線形にならない、すなわち正しく印刷上での
再現が保障されない非線形部分を除いて、線形な部分の
みでK版置換率関数(K版置換率とK版量との相関関
数)を定義するのが好ましい。また、本発明において
は、上述した等色インキ量空間における、K版置換率と
CMYK量との相関関数は多項式などで近似してもよい
が、このときにもこの非線形型空間を避ける必要があ
る。具体的には、求めた任意測色値におけるK版量の増
加に対するK版置換率変化を多項式で近似し、そこで微
分変曲点が存在する場合には、その変曲部分より総イン
キ量が多い部分はデーターからはずす検定を行えばよ
い。
【0040】また、本発明においては、K版生成用プロ
ファイルとして、測色空間の格子データに対する、等色
インキ量空間でのアクロマチック的インキ置換比率とC
MYKインキ量の写像関数(多項式)とその有効レンジ
(線形レンジ)等の拘束条件をK版生成用プロファイル
(拘束条件)として用いてもよい。例えば、K版置換率
関数として任意の測色値でのK版置換率RXYZ でK版量
を近似した下記のような多項式を用いることができる。 KXYZ =a1 XYZ n +a2 XYZ n-1 +a3 XYZ
n-2 +・・・+an XYZ +an+1 但し、∂RXYZ /∂K<0である。なお、K版の可変量
が10%刻みで離散的に変化させている場合には、K版
量としては11値しかないので、自由度を考えると、次
数nの最大値は8とすればよく、この場合、係数a1
2 、・・・、an 、an+1 は9個決めておけばよく、
ここで決められたa1 、a2 、・・・、a8 、a9 の9
個の係数をK版生成用プロファイルとして保存すればよ
い。
【0041】このように、3次元測色空間での測色値に
対するK版置換率とCMYKインキ量との写像関数が上
述したような多項式として近似される場合には、K版生
成用プロファイルとしてその線形レンジに加え、上述し
たように必要とされる係数、例えば、K版に対しては上
述のa1 、a2 、・・・、an 、an+1 のみを保存すれ
ば、次数も含めて、多項式は容易に作成でき、CMYK
インキ量を求めることができる。もちろん、CMYKイ
ンキ量写像関数をLUT化してK版生成用プロファイル
として保存することもできる。このような多項式やLU
Tを用いることにより3次元測色値からCMYKインキ
量への3−4逆変換を行うことができる。このようなプ
ロファイルを作成する利点として、下記の点が期待でき
る。 まず第1に求めた後のK版置換率は、単純な多項式
やLUTとして関数化が可能であるため、逐次呼び出し
て任意の条件での3−4変換が可能である。 さらに、K版置換率に重みとして課せられる変数な
ら、K版制御量(条件)として何でも採り入れることが
できる。
【0042】なお、本発明において、3−4逆写像は、
印刷の色再現域(ガマット)内であれば、確実に求める
ことができるが、ガマット外においては求めることがで
きない。すなわち、上記CMYKのインキ量の計算にお
いて、印刷ガマット外(印刷のインキ量空間で、CMY
Kのいづれかが100%超または0%未満)と判定され
た場合は計算されず、ガマット外でのCMYKインキ量
を生成することができない。しかしながら、CIE測色
データからCMYKへの写像を行う場合、ガマット外の
データーも、補間演算等の数学的予測においては補助点
として必要な場合が多々ある。当然、仮想上の写像点で
あっても他のガマット内の点に対し幾何的に連続性を保
っていなくてはならない。
【0043】従って、本発明法では、K版の増加量が測
色空間中でガマット内外で連続になるように生成し、そ
の離散的K版が0%から100%までの範囲内なら、そ
のK版量における等色インキ量を求める。すなわち、K
版の増加量が測色空間中でガマット内外で尤も連続にな
るようにするため、K版置換率にかけた拘束条件の次元
(例えば彩度、明度等)を持つ、ガマット内データで最
尤式を組立て、それにより、ガマット外のK版量を求め
ればよい。それでも、K版が0%未満または100%か
らはずれる場合は、等色インキ量を計算できないので、
任意のプロックに測色空間を分割し(今回はL* 軸で分
割)、その空間内でデータをもとに回帰式を組み立て、
連続なCMYK仮想量を求めればよい。
【0044】本発明に係る色再現データ変換方法につい
て、種々の実施例を挙げて詳細にしたが、本発明はこれ
に限定されるわけではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲において種々の改良や設計の変更などを行って良い
ことはもちろんである。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ユーザが印刷において目的とする測色再現的に等量なK
版置換によるグレーを中心とする色再現の安定性や精度
の確保、総インキ量のバランス配分による印刷の安定化
および最大濃度レンジの拡大を加味して、3次元測色デ
ータから測色的な再現条件を保持したまま、任意にK版
条件を決定することができ、しかも、K版条件の決定に
際し画像毎に最適なパラメータを選択でき、特に測色値
のような3次元データから、任意選択のK版生成条件の
もとで印刷の4色分解データCMYKへ、測色的な等色
を保持したままで確実に逆変換する際に、目的画像につ
いて実際の印刷適性および安定性をK版生成条件をユー
ザの経験的技能なしで自動設定し、簡易かつ4色印刷に
最適な4色分解された4次元色再現データを求めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る色再現データ変換方法の一例を示
すフローチャートである。
【図2】K版置換量とCMYインキ量との関係を模式に
示す説明図である。
【図3】本発明の色再現データ変換方法におけるK版制
御量を示すもので、(a)はK版置換強度、(b)は彩
度重み、(c)はK版最大制限量、(d)は明度重みの
各々一例を示す模式図である。
【図4】(a)、(b)、(c)および(d)は、それ
ぞれ本発明の色再現データ変換方法においてK版置換強
度を彩度で変化させた場合のグレー、純色、グレーおよ
び純色についてのK版置換率およびグレー成分ヒストグ
ラムに対する色差ΔEの変動の一例を示すグラフであ
る。
【図5】(a)、(b)、(c)および(d)は、それ
ぞれ本発明の色再現データ変換方法においてK版置換強
度を明度分布で変化させた場合のグレー、純色、グレー
および純色についてのK版置換率およびグレー成分ヒス
トグラムに対する色差ΔEの変動の一例を示すグラフで
ある。
【図6】本発明の色再現データ変換方法に用いられる彩
度重み関数の一例を示すグラフである。
【図7】異なるK版量によるLab空間中での色再現域
を示す模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/46 H04N 1/46 Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3次元測色データから墨版を含むC(シア
    ン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)およびK(墨)
    の4次元色再現データに等色条件を保ったまま変換する
    色再現データ変換方法において、 CMYK4次元色再現データから3次元測色データへの
    順方向正規格子写像関数から、K版に拘束条件を設定し
    て、3次元測色データからCMY3次元色再現データへ
    の写像を逐次近似または誤差最小化によって求める際
    に、 前記K版拘束条件に反映するパラメータとしてK版制御
    量を持ち、このK版制御量を、予め実験で求められた、
    画像解析データに対する印刷安定性をもとに、最適な値
    に設定するものであり、 前記K版制御量が、少なくともK版置換量とK版最大制
    限量とを含み、前記画像解析データが、少なくともグレ
    ーヒストグラムを含むことを特徴とする色再現データ変
    換方法。
  2. 【請求項2】前記K版制御量が、さらに彩度重みおよび
    明度重みの少なくとも一方を含む請求項1に記載の色再
    現データ変換方法。
  3. 【請求項3】前記画像解析データが、さらにCMYの基
    本インキ総量、最大明度および最小明度を少なくとも含
    む請求項1または2に記載の色再現データ変換方法。
  4. 【請求項4】前記順方向正規格子写像関数は、特定のカ
    ラーパッチを測色し、補間計算によって得られた4次元
    CMYK空間から3次元測色空間への順方向変換から求
    められる請求項1〜3のいずれかに記載の色再現データ
    変換方法。
  5. 【請求項5】前記K版拘束条件は、 前記順方向正規格子写像関数を用いて、予め、基準量を
    含む複数の異なるK版量について3次元測色空間から3
    次元CMY空間への逆変換を行って、K版量が基準量で
    ある時の3次元測色データと等色条件にあるCMYのイ
    ンキ量を前記複数の異なるK版量について求め、その結
    果得られる各K版量におけるCMYKの総インキ量とK
    版量が基準量である時のCMYKの総インキ量との比と
    して定義される各K版量におけるK版置換率である請求
    項1〜4のいずれかに記載の色再現データ変換方法。
  6. 【請求項6】前記K版置換率は、有効再現域内において
    前記K版量を変数とするK版置換率関数として定義さ
    れ、前記K版制御量は、前記K版置換率に重み付けを行
    うために、逐次前記K版置換率に反映させる重み付け係
    数として求められ、 前記K版拘束条件の設定は、前記3次元測色データから
    求められた前記画像解析データに対して前記K版拘束条
    件に反映するパラメータとして前記最適なK版制御量を
    求め、求められた前記最適なK版制御量を重み付け係数
    として前記K版置換率に重み付けを行い、設定されたK
    版制御量と前記K版置換率関数とからK版置換率を決定
    することによって行い、 前記CMYK4次元色再現データとしてCMYKのイン
    キ量を算出する請求項5に記載の色再現データ変換方
    法。
JP8335938A 1996-11-15 1996-12-16 色再現データ変換方法 Withdrawn JPH10173948A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8335938A JPH10173948A (ja) 1996-12-16 1996-12-16 色再現データ変換方法
EP97120031A EP0843463A3 (en) 1996-11-15 1997-11-14 Color reproduction data converting method
US09/765,370 US6377366B1 (en) 1996-11-15 2001-01-22 Color reproduction data converting method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8335938A JPH10173948A (ja) 1996-12-16 1996-12-16 色再現データ変換方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10173948A true JPH10173948A (ja) 1998-06-26

Family

ID=18294031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8335938A Withdrawn JPH10173948A (ja) 1996-11-15 1996-12-16 色再現データ変換方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10173948A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000078387A (ja) * 1998-08-28 2000-03-14 Fuji Photo Film Co Ltd 印刷方法および装置、パターン読取方法および装置並びに記録媒体
KR100363965B1 (ko) * 2000-11-16 2002-12-11 이성수 4그레이 표시장치를 위한 컬러영상의 최적화 방법
US6637861B2 (en) 2001-02-23 2003-10-28 Seiko Epson Corporation Reduction of dependence of color appearance on light source
US7304767B2 (en) 2001-10-11 2007-12-04 Fuji Xerox Co., Ltd. Color processing method, storage medium, color processing apparatus, color transforming apparatus, and image forming apparatus
JP2009119860A (ja) * 2007-10-23 2009-06-04 Fujifilm Corp 濃度算出装置、濃度設定装置、濃度算出プログラム、および濃度設定プログラム
US7564604B2 (en) 2003-12-11 2009-07-21 Ricoh Company, Ltd. Color signal processing and color profile creation for color image reproduction
US7573613B2 (en) 2003-08-07 2009-08-11 Mitsubishi Heavy Industries Ltd. Method and apparatus for controlling picture color tone of printing press
JP2012235190A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Konica Minolta Business Technologies Inc 色調整方法、色調整装置、色調整プログラム及び色調整プログラムを格納した媒体
CN102806791A (zh) * 2011-05-31 2012-12-05 理想科学工业株式会社 彩色图像的印刷方法和印刷处理装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000078387A (ja) * 1998-08-28 2000-03-14 Fuji Photo Film Co Ltd 印刷方法および装置、パターン読取方法および装置並びに記録媒体
KR100363965B1 (ko) * 2000-11-16 2002-12-11 이성수 4그레이 표시장치를 위한 컬러영상의 최적화 방법
US6637861B2 (en) 2001-02-23 2003-10-28 Seiko Epson Corporation Reduction of dependence of color appearance on light source
US7883168B2 (en) 2001-02-23 2011-02-08 Seiko Epson Corporation Reduction of dependence of color appearance on light source
US7304767B2 (en) 2001-10-11 2007-12-04 Fuji Xerox Co., Ltd. Color processing method, storage medium, color processing apparatus, color transforming apparatus, and image forming apparatus
US7573613B2 (en) 2003-08-07 2009-08-11 Mitsubishi Heavy Industries Ltd. Method and apparatus for controlling picture color tone of printing press
US7564604B2 (en) 2003-12-11 2009-07-21 Ricoh Company, Ltd. Color signal processing and color profile creation for color image reproduction
JP2009119860A (ja) * 2007-10-23 2009-06-04 Fujifilm Corp 濃度算出装置、濃度設定装置、濃度算出プログラム、および濃度設定プログラム
JP2012235190A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Konica Minolta Business Technologies Inc 色調整方法、色調整装置、色調整プログラム及び色調整プログラムを格納した媒体
CN102806791A (zh) * 2011-05-31 2012-12-05 理想科学工业株式会社 彩色图像的印刷方法和印刷处理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7251058B2 (en) Method for generating customized ink/media transforms
US6225974B1 (en) Gamut correction with color separation and methods and apparatuses for performing same
US6377366B1 (en) Color reproduction data converting method
US6388674B1 (en) Gamut mapping method and apparatus
US7706604B2 (en) Production of color conversion profile for printing
US7535596B2 (en) Colorant control values for color printing devices
US5710824A (en) System to improve printer gamut
JP4388554B2 (ja) 印刷用色変換プロファイルの生成
JP3143508B2 (ja) 画像処理方法及び装置
US20090040564A1 (en) Vision-Based Color and Neutral-Tone Management
US8218206B2 (en) Color conversion using transformed gamuts
US8270032B2 (en) Generating color lookup table
JPH07212607A (ja) カラー・イメージ生成システムおよび方法
JPH099089A (ja) カラー補正テーブルの改良方法
JPH07505511A (ja) 4次元索引テーブルを用いた色補正
US8427722B2 (en) Color transform insensitive to process variability
US7411696B2 (en) Smooth gray component replacement strategy that utilizes the full device gamut
JP2001136401A (ja) 色分解画像修正方法、チャート、インクジェットプリンタ、色分解画像修正装置および記録媒体
JPH10173948A (ja) 色再現データ変換方法
EP0454275B1 (en) Color separation method
JP2006033844A (ja) 電子印刷用色補正システムおよび方法
JP2001111852A (ja) カラー画像処理方法及びカラー画像処理装置、色変換係数生成方法及び色変換係数生成装置、記憶媒体
JP3192782B2 (ja) カラー画像形成方法
JPH10142775A (ja) 色再現データ変換方法
JP3854644B2 (ja) 画像処理方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040302