JP4388554B2 - 印刷用色変換プロファイルの生成 - Google Patents

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Description

この発明は、カラーインクジェットプリンタ、カラーレーザプリンタ等に用いられる色変換プロファイルの生成方法および装置に関し、また、その色変換プロファイルを用いるプリンタに関する。
近年、カラープリンタとしてインクジェットプリンタやレーザプリンタなどが普及してきている。カラープリンタでは、入力カラー画像データを、対応する複数色のインクの量に変換する色変換ルックアップテーブルが用いられる。従来の色変換ルックアップテーブルの作成方法では、(i) 多数のサンプルカラーパッチを印刷し、(ii) 各カラーパッチを測色して測色値を求め、(iii) 各カラーパッチの測色値と各カラーパッチの印刷に使用されたインク量との対応関係を表すルックアップテーブルを作成していた。
しかし、測色値は、測色時の観察条件(viewing condition)に依存する。従って、ある観察条件で好ましい色再現を有する印刷物が得られるように色変換ルックアップテーブルを作成したとしても、その色変換ルックアップテーブルを用いて作成された印刷物が他の観察条件では好ましい色再現を達成できない場合がある。そこで、従来から、種々の観察条件で好ましい色再現を達成できる色変換ルックアップテーブルを作成することが望まれていた。また、例えば絵画の複製を作るために、原画の色の見えをなるべく忠実に再現することのできる色変換ルックアップテーブルを作成したいという要望もあった。これらの要望は、色変換ルックアップテーブルに限らず、一般に、色変換に使用される各種のプロファイルに共通する要望であった。
本発明は、種々の観察条件で好ましい色再現を達成できる色変換プロファイルを作成する方法及び装置を提供する。また、本発明は、原画の色の見えなるべく忠実に再現することのできる色変換プロファイルを作成する方法及び装置を提供する。
より詳細に言えば、本発明は、プリンタで使用可能な複数のインクのインク量セットを表すインク量データと、測色値との対応関係を規定するプロファイルを作成する方法を提供する。この方法は、(a)インク量データを、前記インク量データに従って印刷されるカラーパッチの分光反射率に変換するように構成された分光プリンティングモデルコンバータを準備する工程と、(b)複数のインクのインク量セットをそれぞれ表す複数のサンプルインク量データを準備する工程と、(c)前記分光プリンティングモデルコンバータを用いて、各サンプルインク量データを、前記サンプルインク量データによって表されるインク量で印刷されるべき仮想サンプルパッチの分光反射率に変換する工程と、(d)各サンプルインク量データについて、前記分光反射率から算出されるサンプル色と、比較の基礎として選択された比較色との間の色差を表す色差指数を含む評価指数を算出する工程と、(e)前記評価指数に基づいて、複数のサンプルインク量データを選択する工程と、(f)前記選択された複数のサンプルインク量データに基づいて、測色値とインク量データとの対応関係を規定するプロファイルを作成する工程と、を備える。複数のインクは、1つ以上の特色インクを含むことが好ましい。前記工程(d)は、第1の観察条件下における前記仮想サンプルカラーパッチの第1の測色値を、前記サンプル色の測色値として算出する工程と、前記第1の観察条件とは異なる第2の観察条件下における前記仮想サンプルカラーパッチの第2の測色値を、前記比較色の測色値として算出する工程と、前記第1と第2の測色値から前記評価指数を算出する工程と、を含む
この方法によれば、適切な評価指数を設定することによって、種々の観察条件で好ましい色再現を達成できる色変換プロファイルを生成することができ、また、原画の色の見えをなるべく忠実に再現することのできる色変換プロファイルを作成することができる。
なお、評価指数としては、非色恒常性指数(Color Inconstancy Index)を含むものや、メタメリズム指数(Metamerism Index)を含むものなどを利用することができる。非色恒常性指数を含む評価指数を用いたときには、種々の観察条件で好ましい色再現を達成できる色変換プロファイルを作成することができる。一方、メタメリズム指数を用いたときには、原画の色の見えをなるべく忠実に再現することのできる色変換プロファイルを作成することができる。メタメリズム指数は、2つの色の色差を表す色差評価指数CDIである。非色恒常性指数は、1つのサンプルを2つの観察条件で観察したときの色差を表す色差評価指数CDIである。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、プロファイル作成方法およびプロファイル作成装置、プロファイルを用いた印刷方法および印刷装置、そのプロファイルを用いた印刷方法および印刷装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A.第1実施形態
B.第2実施形態
C.第3実施形態
D.分光プリンティングモデルの一例
E.変形例
A.第1実施形態:
図1は、本発明の好ましい実施形態におけるプロファイル作成システムの構成を示すブロック図である。このシステムは、分光プリンティングモデルコンバータ100と、評価指数生成部120と、選択部130と、プロファイル生成部140と、ガマットマッピング処理部160とを備えているが、このシステムはこれ以外の数や種類の要素を異なる構成で備えていてもよい。分光プリンティングモデルコンバータ100は、インク量データを、そのインク量データに応じて印刷されるカラーパッチの分光反射率Rsmp(λ)に変換する。なお、本明細書において「カラーパッチ」とは、有彩色のパッチに限らず、無彩色のパッチも含む広い意味を有している。この実施形態では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、オレンジ(O)、および、グリーン(G)の6色のインクを利用可能なカラープリンタを想定しており、分光プリンティングモデルコンバータ100もこの6種類のインクの吐出量を入力としている。分光プリンティングモデルについては、D節で詳述する。以下では、「分光プリンティングモデル」を「フォワードモデル」とも呼ぶ。
評価指数生成部120は、サンプル色算出部122と、比較色算出部124と、評価指数算出部126とを含んでいるが、評価指数生成部120はこれ以外の数や種類の要素を異なる組合せで備えていてもよい。サンプル色算出部122は、サンプルインク量データに対する分光反射率Rsmp(λ)を用いて、第1の観察条件における測色値CV1を算出する。本実施形態では、第1の観察条件として標準の光D50を用いる。この第1の観察条件で得られた測色値CV1で表される色を「サンプル色」とも呼ぶ。比較色算出部124は、サンプルインク量データに対する分光反射率Rsmp(λ)を用いて、第2の観察条件における測色値CV2を算出する。本実施形態では、第2の観察条件として標準の光F11を用いる。以下では、第2の観察条件で得られた測色値CV2で表される色を「比較色」とも呼ぶ。
上述の説明から理解できるように、第1実施形態において、サンプル色算出部122と比較色算出部124は、同じ分光反射率Rsmp(λ)を用いて異なる観察条件における測色値CV1,CV2をそれぞれ算出する。評価指数算出部126は、これらの測色値CV1,CV2を用いて、そのサンプルインク量データの良否を判定するための評価指数EI1を算出する。評価指数EI1の具体例については後述する。
選択部130は、良好な評価指数EI1を有するサンプルインク量データを選択する。プロファイル生成部140は、選択されたサンプルインク量データと、それらのサンプルインク量データを用いて印刷されるカラーパッチの測色値(L*a*b*値)とを用いて、インクプロファイル142を作成する。このインクプロファイル142は、測色値(L*a*b*値)とCMYKOGのインク量との対応関係を示すルックアップテーブルである。なお、「インクプロファイル」を「出力デバイスプロファイル」とも呼ぶ。本明細書において、「プロファイル」とは、色空間の変換を行うための変換規則を具現化したものを意味しており、各種のデバイスプロファイルとルックアップテーブルとを含む広い意味を有している。
ガマットマッピング処理部160は、このインクプロファイル142と、予め準備された入力デバイスプロファイル162とを用いて、プリンタルックアップテーブル180を作成する。ここで、入力デバイスプロファイル162としては、例えばsRGB色空間をL*a*b*色空間に変換するプロファイルを使用することができる。プリンタルックアップテーブル180は、入力カラー画像データ(例えばsRGBデータ)をインク量データに変換するためのものである。
図2は、第1実施形態の処理手順を示すフローチャートである。ステップS1では、分光プリンティングモデルを決定して、コンバータ100を作成する。一実施例では、分光プリンティングモデルとしてセル分割ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデル(Cellular Yule-Nielsen Spectral Neugebauer Model)を使用する。その詳細についはD節で説明する。
ステップS2では、多数の仮想サンプルを設定する。ここで、「仮想サンプル」とは、プロファイルの作成処理において使用される仮のインク量データ、および、そのインク量データに応じて印刷される仮想的なカラーパッチを意味している。なお、以下では、仮想サンプルを単に「サンプル」とも呼ぶ。一実施例では、CMYKOGの各インクに関して、0〜100%の範囲で10%おきに11点のインク量をそれぞれ設定し、6種類のインクの量のすべての組合せを仮想サンプル(サンプルインク量データ)として準備した。この結果、116=1,771,516個の仮想サンプルが準備された。なお、「インク量100%」とは、1種類のインクでベタ打ちとなるインク量を意味する。
ステップS3では、分光プリンティングモデルコンバータ100を用いて各仮想サンプルのサンプルインク量データを分光反射率Rsmp(λ)に変換し、この分光反射率Rsmp(λ)からCIELAB表色系の測色値L*a*b*を算出する。一実施例では、CIE標準の光D50、および、CIE1931 2°観測者の観察条件で測色値を算出した。以下では、仮想サンプルを特定の観察条件で観察したときの色を「サンプル色」と呼ぶ。図3(A)〜3(C)は、一実施例で算出されたサンプル色の分布を示している。図3(A)の横軸はCIELAB表色系のa*軸であり、縦軸はb*軸である。図3(B),(C)の横軸はa*軸およびb*軸であり、縦軸はL*軸である。これから理解できるように、116個のサンプル色は、明度L*の低いところにより集中しており、明度L*の高いところではまばらに分布している。サンプル色をより均一に分布させるためには、サンプルインク量を、比較的低いインク量の範囲ではより細かい間隔で設定し、比較的高いインク量の範囲ではより粗い間隔で設定するようにしてもよい。
ステップS4では、測色値の色空間(ここではCIELAB空間)を複数のセルに分割し、複数のサンプル色をセルに関してソート(分類)する。一実施例では、CIELAB空間を16×16×16個のセルに均等に分割した。
ステップS5では、好ましいサンプルの選択に使用する評価指数EI1を設定する。第1実施形態で使用される評価指数EI1は、以下の(1)式で表される。
Figure 0004388554
ここで、CIIは非色恒常性指数(Color Inconstancy Index)であり、kは係数、αはその他の指数である。
CIIは、例えば以下の式で表現される。
Figure 0004388554
ここで、ΔL*はCV1とCV2の条件下におけるサンプルの明度差、ΔC*abは彩度差、ΔH*abは色相差を示す。CIIの計算時には、CV1とCV2のCIELAB値は、図4に即して後で説明するように、色順応変換(CAT)を用いてD65のような標準観察条件に変換される。CIIについては、Billmeyer and Saltzman's Principles of Color Technology, 3rd edition, John Wiley & Sons, Inc, 2000, p.129, pp. 213-215を参照。
なお、(2)式の右辺は、CIE1994年色差式において、明度と彩度の係数kL,kCの値を2に設定し、色相の係数kHの値を1に設定した色差ΔE*94(2:2)に相当する。CIE1994年色差式では、(2)式の右辺の分母の係数SL,Sc,SHは以下の(3)式で与えられる。
Figure 0004388554
なお、CIIの算出に使用する色差式としては、他の式を用いることも可能である。
CIIは、あるカラーパッチを第1と第2の異なる観察条件下で観察したときの色の見えの差として定義されている。従って、CIIが小さいサンプルは、異なる観察条件での色の見えの差が小さいという点で好ましい。
一実施例においては、以下の(4)式で与えられる評価指数EI1が使用された。
Figure 0004388554
ここで、max(CII)は、全サンプル中のCIIの最大値である。また、Tinkは、そのサンプルで使用されるインク量の合計値である。例えば、6種類のインクのインク量がすべて20%のときには、Tink/6の値は120%/6=0.2になる。合計インク量Tinkは、合計インク量を最小化してコストを節約するために使用されている。従って、(4)式は、CIIがほぼ同じ場合には、合計インク量Tinkが少ないほど良好な(すなわち小さな)評価指数EI1が得られる式となっている。なお、第1実施形態の評価指数EI1としては、(1)式や(4)式に示したものに限らず、CIIを含む任意の関数を利用することが可能である。
図2のステップS6では、評価指数生成部120が、各サンプルに対する評価指数EI1を算出し、選択部130がこの評価指数EI1に応じてCIELAB色空間の各セル内で最良のサンプルを選択する。
図4は、ステップS6の詳細手順を示すフローチャートである。ステップS10では、あるセル内の1つのサンプルを選択する。ステップS11では、分光プリンティングモデルコンバータ100を用いて、そのサンプルの分光反射率Rsmp(λ)を算出する。次のステップS12〜S14は評価指数生成部120のサンプル色算出部122(図1)によって実行され、ステップS15〜S17は比較色算出部124によって実行される。
サンプル色算出部122は、ステップS12において、分光反射率Rsmp(λ)を用いて第1の観察条件下で三刺激値XYZを算出する。一実施例では、CIE標準の光D50、および、CIE1931 2°観測者の観察条件で三刺激値XYZを算出した。本明細書において、「観察条件」とは照明光と観測者の組合せを意味しているが、特に言及しない限り観測者としてCIE1931 2°観測者を使用する。ステップS13では、この三刺激値XYZに色順応変換を適用して、標準観察条件での対応色を算出する。一実施例では、標準観察条件の光源として標準の光D65を用い、色順応変換としてCIECAT02を利用した。CIECAT02については、例えば"The CIECAM02 Color Appearance Model", Nathan Moroney et al., IS&T/SID Tenth Color Imaging Conference, pp.23-27, および、"The performance of CIECAM02", Changjun Li et al., IS&T/SID Tenth Color Imaging Conference, pp.28-31に記載されている。但し、色順応変換としては、フォン・クリースの色順応予測式などの他の任意の色順応変換を用いることも可能である。ステップS14では、この対応色のCIELAB表色系の測色値CV1=(L*a*b*)D50→D65を算出する。この下付き文字「D50→D65」は、標準の光D50の下での色の見えを、標準の光D65の対応色で表現した測色値であることを意味している。
比較色算出部124も、サンプル色算出部122と同様の演算を実行するが、第2の観察条件の下で行う。すなわち、ステップS15において、分光反射率Rsmp(λ)を用いて第2の観察条件下で三刺激値XYZを算出する。一実施例では、CIE標準の光F11、および、CIE1931 2°観測者の観察条件で三刺激値XYZを算出した。ステップS16では、この三刺激値XYZに色順応変換を適用して、標準観察条件での対応色を算出する。そして、ステップS17では、この対応色のCIELAB表色系の測色値CV2=(L*a*b*)F11→D65を算出する。
サンプル色の測色値CV1=(L*a*b*)D50→D65と、比較色の測色値CV2=(L*a*b*)F11→D65は、同一の標準観察条件におけるそれぞれの対応色の測色値なので、それらの色差ΔEであるCII(上記(2)式参照)は、サンプル色と比較色の色の見えの違いをかなり正確に表現する値となる。
なお、標準観察条件は、標準の光D65に限らず、任意の照明光下での観察条件を採用することができる。例えば、標準の光D50を標準観察条件として採用した場合には、図4のステップS13は不要であり、また、ステップS16では標準の光D50に対する色順応変換が実行される。但し、CIELAB表色系を用いて算出される色差ΔEは、標準の光D65を用いたときに最も信頼性の高い値を示す。この点からは、標準観察条件として標準の光D65を用いることが好ましい。
ステップS18では、評価指数算出部126(図1)が、これらの2つの測色値CV1,CV2を用い、上記(4)式に従って評価指数EI1を算出する。
ステップS19では、そのセルに含まれるすべてのサンプル色に関して評価指数EI1の算出が終了したか否かが判断される。こうして、ステップS10〜S19が繰り返し実行されて、そのセル内のすべてのサンプル色に関して評価指数EI1が算出される。ステップS20では、選択部130が、そのセル内のサンプル色のうちで、評価指数EI1が最良であるサンプルを、そのセルに関する代表サンプルとして選択する。この結果、少なくとも1つのサンプルを含む各セルに関して、1つの代表サンプルがそれぞれ選択される。以下では、代表サンプルを「高評価サンプル」とも呼ぶ。
なお、ステップS4で分割された複数のセルの中には、サンプル色を全く含まないセルも存在する。従って、図4の処理は、少なくとも1つのサンプル色を含むようなセルを対象として実行され、サンプル色を1つも含まないセルは処理対象から除外される。
図2のステップS7では、プロファイル生成部140が、代表サンプルに基づいて不等間隔補間を行うことによって、予備インクプロファイルを作成する。この予備インクプロファイルは、CIELAB測色値をインク量に変換する色変換ルックアップテーブルである。「予備的」という接頭語は、ステップS4で分割された比較的粗いセルに関するプロファイルであることを意味している。
図5(A)は、ステップS7における不等間隔補間を示す。この図は、CIELAB空間を示しており、図中の丸は代表サンプル色の測色値の位置を示し、網模様は細かなセルのグリッドを示している。ステップS7では、グリッド点(網模様の交点)におけるインク量が、複数の代表サンプル色のインク量を不等間隔補間することによって算出される。図5(B)および図5(C)は、a*b*色平面上のL*=23.8での補間前と補間後の代表サンプル点の例をそれぞれ示している。この不等間隔補間は、例えばMATLAB(MathWorks, Inc.の商標)のgriddata関数を用いて実行することができる。一実施例では、予備プロファイルとして、CIELAB空間の64×64×64個のグリッド点を入力とするプロファイルを作成した。なお、不等間隔補間としては、非線形補間を用いても良く、あるいは線形補間を用いても良い。通常は、非線形補間の方が線形補間よりも精度が高く、処理速度は遅い傾向にある。
ステップS8では、プロファイル生成部140が、予備プロファイルを線形補間することによって、最終インクプロファイル142(図1)を作成する。この最終インクプロファイル142は、予備プロファイルよりもさらに細かなセルのグリッド点を入力とするプロファイルである。一実施例では、CIELAB空間の256×256×256個のグリッド点を入力とするプロファイルを作成した。上述したように、予備プロファイルはCIELAB空間の64×64×64個のグリッド点を入力としているので、予備プロファイルを線形補間することによって最終インクプロファイル142を容易に得ることができる。最終インクプロファイル142として、256×256×256個のグリッド点を入力とするプロファイルを作成すれば、CIELABのすべての入力値に対するインク量を直ちに得ることができる。従って、その後のルックアップテーブルの作成に要する処理時間を短縮することができる。但し、最終インクプロファイル142の代わりに予備インクプロファイルを用いて、後述するプリンタルックアップテーブル180を作成することも可能である。
ステップS9では、ガマットマッピング処理部160(図1)が、インクプロファイル142とsRGBプロファイル162とに基づいてガマットマッピングを行い、プリンタルックアップテーブル180を作成する。ガマットマッピングを行う理由は、プリンタで実現可能な色空間(「インク色空間」とも呼ぶ)の色域と、入力色空間(この実施形態ではsRGB空間)で実現可能な色域とに差があるためである。インク色空間の色域はインクプロファイル142で規定されており、入力色空間の色域はsRGBプロファイル162で規定されている。一般に、入力色空間とインク色空間には食い違いがあるので、入力色空間の色域をインク色空間の色域にマッピングする必要がある。
図6(A)および6(B)は、ガマットマッピングの一例を示している。ここでは、いわゆるガマットクリッピングと呼ばれる方法が採用されている。具体的には、図6(A)に示すように、インク色空間の色域の外側にあるsRGB色空間の色は、色相を保った状態で彩度を低下させるようにマッピングされる。明度L*に関しては、インク色空間の明度範囲内にある色は、明度がそのまま維持される。インク色空間の明度の最大値Lmaxよりも大きな明度を有する色は、最大値Lmaxにマッピングされる。一方、インク色空間の明度の最小値Lminよりも大きな明度を有する色は、最小値Lminにマッピングされる。なお、ガマットマッピングの方法としては、従来から種々の方法が知られており、そのいずれの方法を採用してもよい。
こうしてガマットマッピングが行われると、最終的なプリンタルックアップテーブル180が完成する。このルックアップテーブル180は、sRGBデータを入力とし、6種類のインクのインク量を出力とするルックアップテーブルである。このプリンタルックアップテーブル180をプリンタ又はコンピュータ内に存在する関連するプリンタドライバに実装すれば、非色恒常性の小さい(すなわち、異なる観察条件における色の見えの変化が小さな)印刷物を作成することが可能である。実際の印刷の際には、プリンタルックアップテーブル180が入力カラー画像データ(ここではsRGBデータ)をインク量データに変換し、ハーフトーン処理部がこのインク量データをハーフトーン処理することによってインクドットの記録状態を示す印刷データを生成し、印刷ヘッドが印刷データに応じた量のインク滴を吐出することによってカラー印刷物を作成する。
図7は、一実施例と比較例における色差の算出結果を示すグラフである。実線は、オリジナルカラーパッチと、オリジナルカラーパッチを一実施例のCMYKG0プリンタで印刷したカラーパッチとの色差ΔEを示している。破線は、オリジナルパッチと、オリジナルカラーパッチを比較例としてのCMYKcmプリンタで印刷したカラーパッチとの色差ΔEを示している。CMYKcmプリンタは、CMYKの4種類のインクの他に、ライトシアンインクcとライトマゼンタインクmを使用するセイコーエプソン社製の6色プリンタである。図7の横軸は、オリジナルパッチの番号である。ここでは、44個のオリジナルカラーパッチを使用した。最初の20個のカラーパッチはコダック社のグレースケールであり、残りの24個のカラーパッチはMacbeth社の GretagMacbeth Color Checker Color Rendition Chart(Macbeth社の商標)である。プリンタでオリジナルカラーパッチを印刷する際には、まず、オリジナルカラーパッチの分光反射率を測定し、その測色値(CIELAB値)を算出した。そして、その測色値をプリンタドライバに入力してパッチを印刷した。なお、この実験の際には、プリンタルックアップテーブル180(図1)の代わりにインクプロファイル142を用いて、測色値(CIELAB値)からインク量を求めた。
図7の結果では、ほぼすべてのカラーパッチに関して、比較例のCMYKcmプリンタよりも実施例のCMYKGOプリンタの方がオリジナルと再現パッチとの色差が小さい。CMYKcmプリンタで色差が大きいのは、CMYKcmプリンタにおいて通常のカラープロファイルが使用されているからである。
図8は、一実施例と比較例における非色恒常性指数(Color Inconstancy Index)の算出結果を示すグラフである。実線は、一実施例のCMYKG0プリンタで印刷したカラーパッチのCIIを示し、破線は、比較例のCMYKcmプリンタで印刷したカラーパッチのCIIを示している。また、一点鎖線はオリジナルカラーパッチのCIIを示している。なお、図8におけるオリジナルカラーパッチと、実施例および比較例のカラーパッチは、図7のものと同じである。
図8の結果では、ほぼすべてのカラーパッチに関して、比較例のCMYKcmプリンタよりも実施例のCMYKGOプリンタの方がCIIが小さい。従って、実施例のCMYKGOプリンタの方が、比較例のCMYKcmプリンタよりも、異なる観察条件における色の見えの変化が小さな印刷物を作成することができる。また、図8の例では、実施例のCMYKGOプリンタで作成されたカラーパッチの方が、オリジナルカラーパッチよりもCIIが小さい場合がある。この点から見ても、実施例のCMYKGOプリンタが非色恒常性を小さくするという目的を十分良く達成できていることが理解できる。
以上のように、第1実施形態では、CII(非色恒常性指数)を含む評価指数EI1を用いて、サンプルインク量データの中から高い評価値を有するものを選択し、選択されたサンプルインク量データに基づいてインクプロファイルを作成する。この結果、非色恒常性が小さく、種々の異なる観察条件下における色の見えの変化が小さな印刷物を作成可能な色変換プロファイルを作成することができる。
B.第2実施形態:
図9は、本発明の第2実施形態としてのシステム構成を示すブロック図である。図1に示した第1実施形態のシステムとの大きな違いは、参照カラーパッチ102を用いる点と、評価指数EIとして非色恒常性指数(CII)の代わりにメタメリズム指数(後述する)を含む指数を使用する点である。
図10は、第2実施形態の処理手順を示すフローチャートである。ステップS21では、分光プリンティングモデルを決定してコンバータ100を作成する。このステップは、図2のステップS1と同じである。ステップS22では、複数の比較色を準備する。図9の例では、複数の比較色を与えるための原画として参照カラーパッチ102を準備し、これらの参照カラーパッチ102の分光反射率Rref(λ)を図示しない分光反射率計で測定する。なお、参照カラーパッチ102は、複数のカラーパッチを含んでいるオリジナルカラーパッチである。参照カラーパッチ102の代わりに、例えば絵画から複数の比較色を取得するようにしてもよい。なお、参照カラーパッチ102や絵画から得られる色を「参照色」とも呼ぶ。ステップS23では、比較色算出部124aが、参照色(比較色)の分光反射率Rref(λ)を用いて、複数の観察条件における測色値CV2をそれぞれ算出する。本実施形態では、複数の観察条件として3種類の標準の光D50,F11,Aを用いる。
ステップS24では、各比較色に対して、その比較色と条件等色度が高いと期待される複数の仮想サンプル(サンプルインク量データ)を準備する。ここで条件等色度とは、一対の物体色(サンプル色と比較色)を複数の照明光下で観察したときの条件等色の安定性(いわゆる照明光条件等色度)を意味している。ステップS25では、これらの仮想サンプルに対する測色値CV1を算出する。具体的には、第1実施形態と同様に、各仮想サンプルのインク量データを分光プリンティングモデルコンバータ100で分光反射率Rsmp(λ)に変換し、この分光反射率Rsmp(λ)を用いて、比較色に対して用いたのと同じ複数の観察条件における測色値CV1をそれぞれ算出する。
ステップS26では、次の(5)式で表される評価指数EI2を設定する。
Figure 0004388554
ここで、演算子aveは括弧内の平均を取る演算を意味しており、MIiはi番目の観察条件下(すなわちi番目の照明光下)におけるメタメリズム指数、kは係数、αはその他の指数である。
MIiは、例えば以下の式で表現される。
Figure 0004388554
このメタメリズム指数MIiは、i番目の照明光下におけるサンプル色と比較色の色差である。この色差は、サンプル色と比較色とが標準観察条件でマッチするようにパラメリック補正がなされた後に算出される。上記(5)式の右辺第1項は、照明光条件等色度を表す指数であることが理解できる。メタメリズム指数については、Billmeyer and Saltzman's Principles of Color Technology, 3rd edition, John Wiley & Sons, Inc, 2000, p.127, pp. 213-215を参照。
上述した(2)式と比較すれば理解できるように、MIを与える式としては、CIIを与える式と同じ色差式を用いることができる。MIとCIIとの違いは、前者は2つの物体色を同一の観察条件下で観察したときの色の差であり、後者は1つの物体色を異なる観察条件下で観察したときの色の差である点である。なお、MIの算出に使用する色差式として(6)式以外の式を用いることも可能である。(5)式の右辺の第2項αとしては任意の指数を用いることができ、また、αを省略してもよい。
ステップS27では、評価指数生成部120aが、各サンプルに対する評価指数EI2を算出し、選択部130がこの評価指数EI2に応じて各参照色に対する最良のサンプルを選択する。ステップS28では、各参照色に対して選択されたサンプルを用いて、インクプロファイル142およびプリンタルックアップテーブル180が生成される。このステップS28は、図2のステップS7〜S9とほぼ同じ処理である。なお、絵画を忠実に再現するためのルックアップテーブとして、例えば絵画の色の色番号を入力とし、インク量を出力とするテーブルを作成してもよい。この場合には、ステップS7,S8の補間演算やステップS9のガマットマッピングは省略可能である。
このように、第2実施形態では、メタメリズム指数MIを含む評価指数EI2を用いて、サンプルインク量データの中から高い評価値を有するものを選択し、選択されたサンプルインク量データに基づいてインクプロファイルを作成する。この結果、プリンタで使用された場合に、種々の異なる観察条件下において参照色との色差が小さな色を有する印刷物を作成可能な色変換プロファイルを作成することができる。この第2実施形態は、特に、原画を忠実に再現するための色変換プロファイルの作成に有用である。
こうして作成されたプロファイルを用いて再現された印刷物の品質は、分光反射率の差異を表す指数、例えばRMSによって評価できる。RMS(Root Mean Square)は、2つの分光反射率の差の根2乗平均である。なお、2つの分光反射率の差は、所定の波長幅毎に(例えば5nmまたは10nm毎に)計算される。
C.第3実施形態:
図11は、本発明の第3実施形態としてのシステム構成を示すブロック図である。図1に示した第1実施形態のシステムとの大きな違いは、選択部130aが基準判定部200を含む点と、サンプルデータ修正部210が追加されている点である。この第3実施形態では、あるサンプルが所定の評価基準を満たさない場合には、サンプルデータ修正部210がそのサンプルインク量データを修正し、修正されたサンプルインク量データに対する評価指数EIの算出が再度実行される。そして、評価基準を満足したサンプルを利用して、色変換プロファイルが作成される。
図12は、第3実施形態の処理手順を示すフローチャートである。ステップS31では、分光プリンティングモデルを作成する。このステップS31は、図2のステップS1と同じものである。ステップS32では、CIELAB空間を複数のセルに分割する。ここでは、第1実施形態のステップS4で使用されたものと同じ16×16×16個のセル分割を利用できる。
ステップS33では、サンプルの良否を決定するための評価指数EIを設定する。第3実施形態では、第1実施形態の評価指数EI1=f(CII)を利用する。この代わりに、第2実施形態の評価指数EI2=f(MI)を用いることも可能である。
ステップS34〜S37は、各セル毎に1つの代表サンプルを選択するための再帰的ルーチンである。ステップS34では、CIELAB空間内の1つのセルを処理対象(対象セル)として選択し、その対象セルにおける初期サンプルインク量データを設定する。この初期サンプルインク量データは、そのインク量データに応じて印刷されるサンプル色の測色値(L*a*b*値)が、対象セル内に存在するものである。サンプル色の測色値は、第1の観察条件(例えば標準の光D50およびCIE1931 2°観測者)で算出される。設定された初期サンプルインク量データの測色値が対象セル内に入っていない場合には、対象セル内の測色値が得られるまで初期サンプルインク量データが修正される。
なお、セルによっては、セル内の測色値を与えるようなインク量データが存在しない場合がある。例えば、高明度または低明度で彩度が高いセルの色は再現できない。このような場合には、そのセルは、処理の対象外としてその後の処理から除外される。
ステップS35では、評価指数算出部120が、初期サンプルインク量データの評価指数EIを算出する。この評価指数EIは、例えば上記(4)式に従って算出してもよい。ステップS36では、基準判断部200が、評価指数EIが予め設定された評価基準を満足するか否かを判断する。評価基準としては、例えば、以下の(7)式を用いることができる。
Figure 0004388554
ここで、δは評価指数EIの許容上限値である。
上記(7)式を用いる場合には、評価指数EIが許容上限値δ以下の場合に基準を満足するものと判定される。なお、1つの評価指数EIを使用する代わりに、1つのサンプルインク量データに関して複数種類の異なる評価指数を算出し、各評価指数がそれぞれの評価基準をすべて満足する場合に、そのサンプルインク量データが基準を満足すると判断するようにしてもよい。
初期サンプルインク量データが評価基準を満足しない場合には、ステップS37においてサンプルデータ修正部210が初期サンプルインク量データを修正する。このとき、修正後のサンプルインク量データに関しては、以下のようないくつかの制限条件を付けることが好ましい。
(制限条件1):修正後のサンプルインク量データで与えられる測色値が、対象セル内にある。
(制限条件2):修正後のサンプルインク量データで表されるインク量が、インクデューティ制限値を満足する。
制限条件1は、対象セルに対する代表サンプルを求めるために必要な条件である。制限条件2は、修正後のサンプルインク量データが、現実の印刷に使用できるインク量を表すことを保証するための条件である。なお、インクデューディ制限値とは、印刷媒体上の単位面積当たりに吐出可能なインク量であり、印刷媒体の種類毎に予め設定され、また、インクの滲みを考慮して設定される。通常のインクデューティ制限値は、各インクのインク量の最大値と、全インクの合計インク量の最大値とを含んでいる。なお、上記制限条件1,2以外の制限条件を追加するようにしてもよい。
こうしてサンプルインク量データが修正されると、修正されたサンプルインク量データを用いて上述したステップS35,S36の処理が再度実行される。こうして、ステップS35〜S37の処理が再帰的に実行され、評価基準を満たすサンプルが、その対象セルに対する代表サンプルとして選択される。なお、ある対象セルに関する再帰的処理を所定回行っても評価基準を満足するサンプルが得られない場合も考えられる。この場合には、その対象セルに関してそれまで調べられた複数のサンプルの中で、最も評価基準に近いサンプル(最も評価指数の良いサンプル)を代表サンプルとして選択してもよい。あるいは、その対象セルに関しては代表サンプルを選択しないものとしてもよい。
ステップS38では、すべてのセルに関する処理が完了したか否かが判断され、完了していなければステップS34に戻り、次のセルに関する処理を開始する。こうして、すべてのセルに関して処理が終了すると、ステップS39において、選択された代表サンプルを用いてインクプロファイル142およびプリンタルックアップテーブル180が作成される。このステップS39の処理は、図2のステップS7〜S9と同じものである。
このように、第3実施形態では、所定の測色値の色空間(上記の例ではCIELAB色空間)を複数のセルに分割し、所定の評価基準を満足する代表サンプルを各セル毎に再帰的プロセスを用いて追求し、これらの代表サンプルを用いてプロファイルやルックアップテーブルを作成する。従って、第1実施形態に比べて、全く実サンプルを含まないセルの数を低減することができる。この結果、より広い色域を有するプリンタルックアップテーブル180を得ることができる。また、色再現特性の点でもより優れたプリンタルックアップテーブル180を得ることが可能である。
D.分光プリンティングモデルの一例:
以下では、分光プリンティングモデルの一例としてセル分割ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデル(Cellular Yule-Nielsen Spectral Neugebauer Model)を説明する。このモデルは、よく知られた分光ノイゲバウアモデルとユール・ニールセンモデルとに基づいている。なお、以下の説明では、CMYの3種類のインクを用いた場合のモデルについて説明するが、これを任意の数のインクを用いたモデルに拡張することは容易である。セル分割ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデルについてははWyble and Berns Color Res. Appl. 25, 4-19, 2000に記載されており、その開示内容はすべての目的のためにここに組み込まれる。
図13は、分光ノイゲバウアモデルを示す図である。分光ノイゲバウアモデルでは、任意の印刷物の分光反射率R(λ)は、以下の(8)式で与えられる。
Figure 0004388554
ここで、aiはi番目の領域の面積率であり、Ri(λ)はi番目の領域の分光反射率である。添え字w,c,m,y,r,g,b,kは、インクの無い領域(w)と、シアンインクのみの領域(c)と、マゼンタインクのみの領域(m)と、イエローインクのみの領域(y)と、マゼンタインクとイエローインクが吐出される領域(r)と、イエローインクとシアンインクが吐出される領域(g)と、シアンインクとマゼンタインクが吐出される領域(b)と、CMYの3つのインクが吐出される領域(k)をそれぞれ意味している。また、fc,fm,fyは、CMY各インクを1種類のみ吐出したときにそのインクで覆われる面積の割合(「インク被覆率(Ink area coverage)」と呼ぶ)である。分光反射率Ri(λ)は、カラーパッチを分光反射率計で測定することによって取得される。
インク被覆率fc,fm,fyは、図13(B)に示すマーレイ・デービスモデルで与えられる。マーレイ・デービスモデルでは、例えばシアンインクの面積率fcは、シアンのインク吐出量dcの非線形関数であり、1次元ルックアップテーブルの形で与えられる。インク被覆率がインク吐出量の非線形関数となる理由は、単位面積に少量のインクが吐出された場合にはインクが十分に広がるが、多量のインクが吐出された場合にはインクの広がりによってインクが重なり合うためにインクで覆われる面積があまり増加しないためである。
分光反射率に関するユール・ニールセンモデルを適用すると、上記(8)式は以下の(9a)式または(9b)式に書き換えられる。
Figure 0004388554
ここで、nは1以上の所定の係数であり、例えばn=10に設定することができる。(9a)式および(9b)式は、ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデル(Yule-Nielsen Spectral Neugebauer Model)を表す式である。
セル分割ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデル(Cellular Yule-Nielsen Spectral Neugebauer Model)は、上述したユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデルのインク色空間を複数のセルに分割したものである。
図14(A)は、セル分割ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデルにおけるセル分割の例を示している。ここでは、簡単のために、シアンのインク被覆率fcとマゼンタのインク被覆率fmの2つの軸を含む2次元空間でのセル分割を描いている。なお、これらの軸fc,fmは、インク吐出量dc,dmを示す軸と考えることもできる。白丸は、セル分割のグリッド点(「ノード」と呼ぶ)であり、2次元空間が9つのセルC1〜C9に分割されている。16個のノードにおける印刷物(カラーパッチ)に対しては、分光反射率R00, R10, R20, R30, R01, R11…R33がそれぞれ予め決定される。
図14(B)は、このセル分割に対応するインク被覆率fc(d)の形状を示している。ここでは、1種類のインクのインク量の範囲0〜dmaxが3つの区間に分割されており、インク被覆率fc(d)は、各区間毎に0から1まで単調に増加する曲線によって表されている。
図14(C)は、図14(A)の中央のセルC5内にあるサンプルの分光反射率Rsmp(λ)の算出方法を示している。分光反射率Rsmp(λ)は、以下の(10)式で与えられる。
Figure 0004388554
ここで、インク被覆率fc,fmは図14(B)のグラフで与えられる値であり、このセルC5内で定義された値である。また、セルC5の4つの頂点における分光反射率R11(λ),R12(λ),R21(λ),R22(λ)の値は、上記(10)式に従ってサンプル分光反射率Rsmp(λ)を正しく与えるように調整されている。
このように、インク色空間を複数のセルに分割すれば、分割しない場合に比べてサンプルの分光反射率Rsmp(λ)をより精度良く算出することができる。図15は、一実施例で採用されたセル分割のノード値を示している。この例に示されているように、セル分割のノード値は、各インク毎に独立に設定することが好ましい。
ところで、図14(A)に示すモデルにおいて、すべてのノードにおける分光反射率をカラーパッチの測定で得ることはできないのが普通である。この理由は、多量のインクを吐出すると滲みが発生してしまい、均一な色のカラーパッチを印刷できないからである。図16は、測定できない分光反射率を求める方法を示している。これは、シアンとマゼンタの2種類のインクのみを使用する場合の例である。シアンとマゼンタの2種類のインクで印刷される任意のカラーパッチの分光反射率R(λ)は、以下の(11)式で与えられる。
Figure 0004388554
上記(11)式に含まれる複数のパラメータのうちで、シアンインクとマゼンタインクの両方が100%吐出量であるときの分光反射率Rb(λ)のみが未知であり、他のパラメータの値は既知であると仮定する。このとき、(11)式を変形すれば、以下の(12)式が得られる。
Figure 0004388554
上述したように右辺の各項はすべて既知である。従って、(12)式を解くことによって、未知の分光反射率Rb(λ)を算出することができる。印刷できない色の分光反射率の算定に関しては、R Balasubramanian, Optimization of the spectral Neugebauer model for printer characterization, J. Electronic Imaging 8(2), 156-166 (1999)に記載されており、その開示内容はすべての目的のためにここに組み込まれる。
シアンとマゼンタの2次色以外の他の2次色の分光反射率も同様にして求めることが可能である。また、複数の2次色の分光反射率が求まれば、複数の3次色の分光反射率も同様にして求めることができる。こうして、より高次色の分光反射率を順次求めてゆくことによって、セル分割されたインク色空間の各ノードにおける分光反射率をすべて求めることが可能である。
図1に示す分光プリンティングコンバータ100は、図14(A)に示すようにセル分割されたインク色空間の各ノードにおける分光反射率の値と、図14(C)に示すインク被覆率を示す1次元ルックアップテーブルとを有しており、これらを用いて任意のサンプルインク量データに対する分光反射率Rsmp(λ)を算出するように構成されている。
なお、一般に、印刷されたカラーパッチの分光反射率は、インクセットと印刷媒体とに依存する。従って、図1に示す分光プリンティングモデルコンバータ100は、インクセットと印刷媒体との組合せ毎に作成される。また、インクプロファイル142やプリンタルックアップテーブル180も、インクセットと印刷媒体との組合せ毎に作成される。
E.変形例:
E1.変形例1:
上記実施形態では、インクとしてCMYKOGの6種類のインクを用いていたが、インクの種類としてはこれに限らず、任意の複数種類のインクを使用することができる。但し、オレンジインクやグリーンインク、ブルーインクなどの任意の特色インクを利用すれば、再現可能な分光反射率の形状の自由度がより大きくなる点で好ましい。
E2.変形例2:
上述した第1,第2実施形態では、測色値の色空間を複数のセルに分割し、各セルにおいて評価指数EIが最良であるサンプルを代表サンプルとして選択し、一方、第3実施形態では、各セルに対して評価指数EIが所定の基準を満足するようにサンプルを最適化することによって代表サンプルを決定していた。しかし、色変換プロファイルを作成する際に用いる複数の代表サンプルを選択する方法は、これらに限らず、一般には、評価指数EIに基づいて複数の代表サンプルを選択することが可能である。例えば、測色値の色空間を複数のセルに分割せずに複数の代表サンプルを選択することも可能である。具体的には、測色値の色空間内で複数のグリッド点(ノード)を設定し、各ノードの近傍において所定の評価基準を満足するサンプルをそのノードの代表サンプルとして選択することができる。
本願発明が詳細に記述され図示されてきたが、これらは単なる説明のための例示であり、限定として解釈されるべきではなく、本願発明の精神とスコープはクレームの用語のみによって限定されることが理解される。
本発明の第1実施形態としての全体のシステム構成を示すブロック図である。 第1実施形態の処理手順を示すフローチャートである。 一実施例におけるCIELAB空間内のサンプル色を示すグラフである。 図2のステップS6の詳細手順を示すフローチャートである。 ステップS7における不等間隔補間を示す図である。 ステップS8におけるガマットマッピングを示す図である。 一実施例と比較例における色差の算出結果を示すグラフである。 一実施例と比較例における非色恒常性指数(Color Inconstancy Index)の算出結果を示すグラフである。 本発明の第2実施形態としてのシステム構成を示すブロック図である。 第2実施形態の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態としての全体のシステム構成を示すブロック図である。 第4実施形態の処理手順を示すフローチャートである。 分光ノイゲバウアモデルを示す図である。 セル分割ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデル(Cellular Yule-Nielsen Spectral Neugebauer Model)を示す図である。 セル分割ユール・ニールセン分光ノイゲバウアモデルにおけるセル分割の格子点座標を示す図である。 セル分割モデルを示す図である。

Claims (6)

  1. プリンタで使用可能な複数のインクのインク量セットを表すインク量データと、測色値との対応関係を規定するプロファイルを作成する方法であって、
    (a)インク量データを、前記インク量データに従って印刷されるカラーパッチの分光反射率に変換するように構成された分光プリンティングモデルコンバータを準備する工程と、
    (b)複数のインクのインク量セットをそれぞれ表す複数のサンプルインク量データを準備する工程と、
    (c)前記分光プリンティングモデルコンバータを用いて、各サンプルインク量データを、前記サンプルインク量データによって表されるインク量で印刷されるべき仮想サンプルパッチの分光反射率に変換する工程と、
    (d)各サンプルインク量データについて、前記分光反射率から算出されるサンプル色と、比較の基礎として選択された比較色との間の色差を表す色差指数を含む評価指数を算出する工程と、
    (e)前記評価指数に基づいて、複数のサンプルインク量データを選択する工程と、
    (f)前記選択された複数のサンプルインク量データに基づいて、測色値とインク量データとの対応関係を規定するプロファイルを作成する工程と、
    を備え
    前記工程(d)は、
    第1の観察条件下における前記仮想サンプルカラーパッチの第1の測色値を、前記サンプル色の測色値として算出する工程と、
    前記第1の観察条件とは異なる第2の観察条件下における前記仮想サンプルカラーパッチの第2の測色値を、前記比較色の測色値として算出する工程と、
    前記第1と第2の測色値に基づいて、前記第1と第2の測色値の色差を表す指数として前記色差指数を算出する工程と、
    を含む、方法。
  2. 請求項記載の方法であって、
    前記色差指数を算出する工程は、
    前記第1と第2の測色値を、共通する観察条件下における前記サンプル色と前記比較色のそれぞれの対応色の第1と第2の対応測色値に変換する工程と、
    前記第1と第2の対応測色値の間の色差を前記色差指数として算出する工程と、
    を含む、方法。
  3. 請求項1記載の方法であって、
    前記工程(e)は、
    前記仮想サンプルカラーパッチの第1と第2の測色値の色空間として使用される特定の色空間を複数のセルに分割する工程と、
    少なくとも1つのサンプルインク量データに対する少なくとも1つの測色値をそれぞれ含む複数のセルを選択する工程と、
    前記評価指数に基づいて、前記特定の色空間の前記選択されたセルのそれぞれに関して1つのサンプルインク量データを選択する工程と、
    を含む、方法。
  4. 請求項1記載の方法であって、
    前記工程(e)は、
    1つのサンプルインク量データの評価指数が、所定の基準を満足するか否かを判断する工程と、
    前記サンプルインク量データの評価指数が前記所定の基準を満足しないときには、
    (i)前記サンプルインク量データを修正する工程と、
    (ii)前記修正されたサンプルインク量データの評価指数を算出する工程と、
    を、前記修正されたサンプルインク量データの評価指数が前記基準を満足するまで繰り返す工程と、
    前記所定の基準を満たす評価指数を有するサンプルインク量データを選択する工程と、
    を含む、方法。
  5. プリンタで使用可能な複数のインクのインク量セットを表すインク量データと、測色値との対応関係を規定するプロファイルを作成する装置であって、
    インク量データを、前記インク量データに従って印刷されるカラーパッチの分光反射率に変換する分光プリンティングモデルコンバータであって、複数のサンプルインク量データのそれぞれを、前記サンプルインク量データによって表されるインク量で印刷されるべき仮想サンプルパッチの分光反射率に変換する分光プリンティングモデルコンバータと、
    各サンプルインク量データについて、前記分光反射率から算出されるサンプル色と、比較の基礎として選択された比較色との間の色差を表す色差指数を含む評価指数を算出する評価指数生成部と、
    前記評価指数に基づいて、複数のサンプルインク量データを選択する選択部と、
    前記選択された複数のサンプルインク量データに基づいて、測色値とインク量データとの対応関係を規定するプロファイルを作成するプロファイル作成部と、
    を備え
    前記評価指数生成部は、
    第1の観察条件下における前記仮想サンプルカラーパッチの第1の測色値を、前記サンプル色の測色値として算出し、
    前記第1の観察条件とは異なる第2の観察条件下における前記仮想サンプルカラーパッチの第2の測色値を、前記比較色の測色値として算出し、
    前記第1と第2の測色値に基づいて、前記第1と第2の測色値の色差を表す指数として前記色差指数を算出する、装置。
  6. 印刷方法であって、
    請求項1ないしのいずれかに従って作成されたプロファイルに基づいて、カラー画像データをインク量データに変換するためのルックアップテーブルを作成する工程と、
    前記プロファイルを用いて、与えられたカラー画像データをインク量データに変換する工程と、
    前記インク量データをハーフトーン処理して印刷データを作成する工程と、
    前記印刷データに従って画像を印刷する工程と、
    を備える印刷方法。
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