JP2012224669A - 活性エネルギー線硬化性被覆材組成物及び被覆物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート(A)並びに他のビニル単量体(b1)及びビニル重合体(b2)から選ばれる少なくとも1種(B)を含有する活性エネルギー線硬化性被覆材組成物であって、(A)及び(B)の合計に対して、(A)が55〜100質量%、(B)が0〜45質量%である組成物並びに活性エネルギー線硬化性被覆材組成物の硬化物が樹脂基材の表面に被覆された被覆物。
【選択図】なし
Description
本発明において、(A)成分はトリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレートで、樹脂基材、特にポリオレフィン系樹脂基材に対する付着性を向上させるための成分である。これらの中で、紫外線(UV)硬化性の点で、トリシクロデカンジメタノールジアクリレートが好ましい。
尚、本発明において、「(メタ)アクリ」は「アクリ」及び「メタクリ」から選ばれる少なくとも1種を示す。
本発明で使用される(B)成分は、後述する(b1)成分及び(b2)成分から選ばれる少なくとも1種から構成される。
本発明で使用される(b1)成分は(A)成分以外のビニル単量体で、(B)成分の1成分として使用できるものである。(b1)成分としては、例えば、分子内に1つの(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレート(b1−1)、分子内に2つの(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレート(b1−2)及び分子内に3つ以上の(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレート(b1−3)が挙げられる。これらは単独で又は2種以上を併せて使用できる。
本発明で使用される(b2)成分は(B)成分の1成分として使用できるものである。(b2)成分としては、例えば、ラジカル重合性ビニル単量体の単独重合体又は共重合体が挙げられる。
本組成物は(A)成分及び(B)成分合計に対して、(A)成分55〜100質量%及び(B)成分0〜45質量%を含有する。
本発明で使用される樹脂基材としては、例えば、床材、シート状物及び各種成形品が挙げられる。本発明においては、樹脂基材に使用される樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、PS樹脂、PVC樹脂及びAS樹脂が挙げられる。
本被覆物は、本組成物を樹脂基材の表面に塗布して得られる塗膜が硬化された本組成物の硬化物が被覆されたものである。
重合体をテトラヒドロフラン(THF)に0.4質量%になるように溶解した溶液100μlについて、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)「HLC−8120」(商品名、東ソー(株)製)を用いて40℃で測定し、標準ポリスチレン換算にてMwを算出した。カラムにはTSKgel G5000HXL*GMHXL−L(商品名、東ソー(株)製)を使用した。また、Mwの算出には、TSK標準ポリスチレンF288/F80/F40/F10/F4/F1/A5000/A1000/A500(商品名、東ソー(株)製)及びスチレンモノマーを使用して作成した検量線を使用した。
試験片の表面の光沢及び平滑性を目視にて評価し、以下の基準で外観を判断した。
「○」:外観は良好。
「×」:ハジキ、ブツ、タマリ、ヨリ等が認められ、外観は不良。
試験片の活性エネルギー線硬化性被覆材組成物の硬化物と樹脂基材との付着性を、JIS K 5400 8.5に従って以下の基準で評価した。
「◎」 :分類0である。
「○」 :分類1である。
「○〜△」:分類2である。
「△」 :分類3である。
「×」 :分類4又は5である。
試験片の活性エネルギー線硬化性被覆材組成物の硬化物が被覆されている面が外側となるように試験片を長手方向に折り曲げて活性エネルギー線硬化性被覆材組成物の硬化物の割れの有無又は樹脂基材からの活性エネルギー線硬化性被覆材組成物の硬化物の剥れの有無を目視にて以下の基準で評価した。
「◎」:折り曲げ角40°以上で硬化物の割れ又は剥れが見られる。
「○」:折り曲げ角30°で硬化物の割れ又は剥れが見られる。
「△」:折り曲げ角20°で硬化物の割れ又は剥れが見られる。
「×」:折り曲げ角10°以下で硬化物の割れ又は剥れが見られる。
上記の評価結果を基にして、以下の基準で総合判定を行った。
「◎」 :全ての評価結果が○以上で、少なくとも一つの評価結果に◎がある。
「○」 :全ての評価結果が○である。
「○〜△」:少なくとも一つの評価結果に○〜△がある。
「△」 :少なくとも一つの評価結果に△がある。
「×」 :少なくとも一つの評価結果に×がある。
冷却器、温度計、滴下ロート及び攪拌機を備えた四つ口のフラスコに脱イオン水900部、メタクリル酸2−スルホエチルナトリウム60部、メタクリル酸カリウム10部及びメチルメタクリレート12部を投入した後に、撹拌しながらフラスコ内を窒素置換しつつ内温50℃に昇温した。
冷却器、温度計、滴下ロート及び攪拌機を備えた四つ口のフラスコに、脱イオン水145部、硫酸ナトリウム0.1部及び分散剤水溶液(イ)0.25部を投入して撹拌し、均一な水溶液とした。
単量体として、メチルメタクリレート40部及びn−ブチルメタクリレート60部の代わりにメチルメタクリレート100部を使用した。それ以外は製造例2と同様にして重合体(b2−2)を得た。重合体(b2−2)のMwは60,000であった。
表1に示す活性エネルギー線硬化性被覆材組成物の各成分をステンレス容器に計量し、60℃に加温し、全体が均一になるまで約30分間攪拌して活性エネルギー線硬化性被覆材組成物を調製した。
DCP−A:トリシクロデカンジメタノールジアクリレート(共栄社化学(株)製、商品名;ライトアクリレート DCP−A)
THFA:テトラヒドロフルフリアクリレート(単官能アクリレート)(大阪有機化学工業(株)製、商品名;ビスコート THFA)
M−5400:フタル酸モノヒドロキシエチルアクリレート(単官能アクリレート)(東亞合成(株)製、商品名;アロニックス M−5400)
TE−2000:ポリブタジエングリコールウレタンジメタクリレート(2官能ウレタンアクリレート)(日本曹達(株)製、商品名;NISSO−PB TE−2000)
DPHA:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートとジペンタエリスリトールペンタアクリレートアクリレートの混合物(5官能アクリレート及び6官能アクリレートの混合物)(日本化薬(株)製、商品名;カヤラッド DPHA)
イルガキュア184:1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(光重合開始剤)(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製、商品名;イルガキュア184)
表1に示す活性エネルギー線硬化性被覆材組成物の各成分をステンレス容器に計量し、60℃に加温し、全体が均一になるまで約30分間攪拌して活性エネルギー線硬化性被覆材組成物を調製した。
Claims (3)
- トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート(A)並びに他のビニル単量体(b1)及びビニル重合体(b2)から選ばれる少なくとも1種(B)を含有する活性エネルギー線硬化性被覆材組成物であって、(A)及び(B)の合計に対して、(A)が55〜100質量%、(B)が0〜45質量%である組成物。
- 他のビニル単量体(b1)が、分子内に2以上の(メタ)アクリロイル基を有するウレタンポリ(メタ)アクリレートであり、ビニル重合体(b2)が、炭素数が2以上のアルキル(メタ)アクリレートの単独重合体及び/又はアルキル基の炭素数が1のアルキル(メタ)アクリレートとアルキル基の炭素数が2以上のアルキル(メタ)アクリレートの共重合体である請求項1に記載の活性エネルギー線硬化性被覆材組成物。
- 請求項1又は2に記載の活性エネルギー線硬化性被覆材組成物の硬化物が樹脂基材の表面に被覆された被覆物。
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