JP2012208313A - 光ファイバテープ心線 - Google Patents

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【課題】間欠的に連結された複数本の光ファイバ心線の心線配列の内側に位置する連結部が破断され難い光ファイバテープ心線を提供する。
【解決手段】4心以上の光ファイバ心線を平行一列に配列し、隣り合う光ファイバ心線同士を連結部11a〜11dと非連結部12a〜12dにより間欠的に連結してなる光ファイバテープ心線であって、光ファイバテープ心線の心線配列方向で隣り合う連結部は、光ファイバテープ心線の長手方向で離間すると共に、心線配列方向で連結部が全く存在しない非連結箇所Szを間欠的に有し、光ファイバテープ心線の心線配列方向の内側に位置する連結部11b〜1dの連結長さLb,Lc,Ldは、外側に位置する連結部11aの連結長さLaより長く形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、4心以上の光ファイバ心線を平行一列に配列し、隣り合う光ファイバ心線同士が間欠的に結合された形態の光ファイバテープ心線に関する。
複数本の光ファイバ心線を平行一列に並べて一体化された光ファイバテープ心線において、光ファイバ心線を単心に分離するのが容易であると共に、テープ心線の平行一列の保持状態を維持して多心一括融着接続等が行える光ファイバテープ心線が知られている。この光ファイバテープ心線は、複数本の光ファイバ心線を平行一列に並べ、その長手方向で連結部と非連結部を交互に形成し、隣り合う光ファイバ心線同士が間欠的に連結された形状のもので、種々の形状と製造方法が提案されている。
図3は、例えば、特許文献1に開示の光ファイバテープ心線10で、4心の例が示されている。この光ファイバテープ心線10は、図3(A)にしめすように、外側に位置する隣り合う光ファイバ心線1と2、及び3と4は、連結部11aと非連結部12aにより間欠的に連結され、内側に位置する隣り合う光ファイバ心線2と3は、連結部11bと非連結部12bにより間欠的に連結される。そして、隣り合う連結部11aと11bとは、互いに重ならないようにケーブル長手方向で離れている。また、連結部11a,11bの長さLa,Lbは同じ長さで、非連結部12a,12bの長さSa,Sbより長く形成されていて、これにより、全ての光ファイバ心線1〜4にわたって、連結部11a,11bが存在しない非連結箇所Szが間欠的に存在する形態となっている。
この光ファイバテープ心線10によれば、光ファイバ心線を単心に分離する場合は、図3(B)に示すように、非連結部12a,12bのところにカッタ刃を差し込んで、連結部11a,11bを切り裂くことにより、容易に単心に分離することができる。また、複数本の光ファイバ心線1〜4は、その配列方向で全ての光ファイバ心線1〜4の連結部が重なることはない。このため、図3(C)に示すように心線配列方向に丸めて束ねることが可能で、ケーブル内への収納性を高めることができる。さらに、光ファイバ心線1〜4は、並列状態が保持されているので、一括融着接続等も行うことができる。
特開2003−232972号公報(図12a)
図3(A)に示すような4心の光ファイバテープ心線を、図3(C)のように丸めて収容するような場合、心線配列の外側に位置する連結部11aには、光ファイバ心線1本分の変形応力が加わる。これに対して、心線配列の内側に位置する連結部11bには、光ファイバ心線2本分の変形応力が加わる。すなわち、心線配列の内側に位置する連結部11bには、心線配列の外側に位置する連結部11aより大きな変形応力が加わり、破断されやすいという問題があった。
本発明は、上述した実状に鑑みてなされたもので、間欠的に連結された複数本の光ファイバ心線の心線配列の内側に位置する連結部が破断され難い光ファイバテープ心線の提供を目的とする。
本発明による光ファイバテープ心線は、4心以上の光ファイバ心線を平行一列に配列し、隣り合う光ファイバ心線同士を連結部と非連結部により間欠的に連結してなる光ファイバテープ心線であって、光ファイバテープ心線の心線配列方向で隣り合う連結部は、光ファイバテープ心線の長手方向で離間すると共に、心線配列方向で連結部が全く存在しない非連結箇所を間欠的に有し、光ファイバテープ心線の心線配列方向の内側に位置する連結部の連結長さは、外側に位置する連結部の連結長さより長く形成されていることを特徴とする。
また、光ファイバテープ心線の心線配列方向の内側に位置する連結部は、長さの短い連結部に分割して形成するようにしてもよい。
本発明によれば、光ファイバテープ心線を心線配列方向に丸めるように束ねても、心線配列の内側に位置する連結部の破断が抑制され、テープ形状を維持して取り扱いを容易にすることができる。
本発明の実施の形態を説明する図である。 本発明の他の実施の形態を説明する図である。 従来技術を説明する図である。
図1により本発明の実施の形態を説明する。図1(A)は4心の光ファイバテープ心線の例を示し、図1(B)は6心の光ファイバテープ心線の例を示し、図1(C)は8心の光ファイバテープ心線の例を示す。図において、10a〜10cは光ファイバテープ心線、11a〜11dは連結部、12a〜12dは非連結部、La〜Ldは連結部の長さ、Sa〜Sdは非連結部の長さ、Szは非連結箇所を示す。
図1(A)に示す4心の光ファイバテープ心線10aは、光ファイバ心線1〜4(以下、単に心線1,2・・・と言う)の配列(心線配列)で、外側に位置する心線間を連結部11aと非連結部12aにより間欠的に連結し、内側に位置する心線間を連結部11bと非連結部12bにより間欠的に連結してなる。
すなわち、心線配列の一方の外側に位置する心線1と2を連結部11aと非連結部12aにより間欠的に連結し、他方の外側に位置する心線3と4を同様に連結部11aと非連結部12aにより間欠的に連結する。そして、内側に位置する心線2と3は、連結部11bと非連結部12bにより間欠的に連結する。
隣り合う連結部、すなわち、連結部11aと11bは、互いに光ファイバテープ心線の長手方向に重ならないように離間される。なお、互いに隣り合っていない心線1,2間の連結部11aと心線3,4間の連結部11aは、互いに重なっていてもよい。しかし、心線配列方向で、連結部11a,11bが全く存在しない非連結箇所Szの領域が、光ファイバテープ心線の長手方向で間欠的に形成されるように、非連結部12a,12bの長さSa,Sbが設定される。
本例の光ファイバテープ心線10aは、特に心線配列の外側に位置する連結部11aの長さをLa、内側に位置する連結部11bの長さをLbとしたとき、La<Lbとして、内側の連結部の長さLbを外側の連結部の長さLaより長くして、内側の連結部の連結強度を高めたことを特徴としている。例えば、長さLbは長さLaの1.2〜2倍位で設定する。なお、連結部11a,11bが全く存在しない非連結箇所Szを設けることで、外側に位置する非連結部12aの長さSaは、連結部11a,11bの長さLa,Lbより長くなる。しかし、内側の非連結部12bの長さSbは、非連結箇所Szの領域によっては、連結部11aの長さLaよりは長いが、連結部11b長さLbよりは短くなる場合もある。
図1(B)に示す6心の光ファイバテープ心線10bは、光ファイバ心線1〜6の心線配列で、外側から内側に向けての連結部11a〜11cと非連結部12a〜12cにより
間欠的に連結してなる。
心線配列の一方の外側に位置する心線1と2を連結部11aと非連結部12aにより間欠的に連結し、他方の外側に位置する心線5と6を同様に連結部11aと非連結部12aにより間欠的に連結する。そして、内側に位置する心線2と3及び心線4と5を、連結部11bと非連結部12bにより間欠的に連結する。また、最も内側に位置する心線3と4を連結部11cと非連結部12cにより間欠的に連結する。
そして、図1(A)の例と同様に、隣り合う連結部11aと11b及び11bと11cは、互いに光ファイバテープ心線の長手方向に重ならないように離間される。なお、互いに隣り合っていない心線1,2間及び心線5,6間の連結部11aと、心線3,4間の連結部1cとは、互いに重なっていてもよい。また、心線2,3間と心線4,5間の連結部11bは、互いに重なっていてもよい。また、心線配列方向で、連結部11a,11b,11cが全く存在しない非連結箇所Szの領域が、光ファイバテープ心線の長手方向で間欠的に形成されるように、非連結部12a,12b,12cの長さSa,Sb,Scが設定される。
本例の光ファイバテープ心線10bは、特に心線配列の外側に位置する連結部11aの長さをLa、内側に位置する連結部11bの長さをLb、最も内側に位置する連結部11cの長さをLcとしたとき、La<Lb<Lcとして、内側の連結部の長さLb,Lcの長さを外側の連結部の長さLaより順次長くして、内側の連結部の連結強度を高めている。なお、連結部11a,11b,11cが全く存在しない非連結箇所Szを設けることで、外側に位置する非連結部12aの長さSaは、連結部11a,11b,11cの長さLa,Lb,Lcより長くなる。しかし、最も内側に位置する非連結部12cの長さScは、非連結箇所Szの領域によっては、連結部11a,11bの長さLa,Lbよりは長いが、連結部11cの長さLcよりは短くなる場合もある。
図1(C)に示す8心の光ファイバテープ心線10cは、光ファイバ心線1〜8の心線配列で、外側から内側に向けての連結部11a〜11dと非連結部12a〜12dにより
間欠的に連結してなる。
心線配列の一方の外側に位置する心線1と2を連結部11aと非連結部12aにより間欠的に連結し、他方の外側に位置する心線5と6を同様に連結部11aと非連結部12aにより間欠的に連結する。そして、内側に位置する心線2と3及び心線6と7を、連結部11bと非連結部12bにより間欠的に連結する。また、次の内側に位置する心線3と4及び5と6を連結部11cと非連結部12cにより間欠的に連結し、最も内側に位置する心線4と5を連結部11dと非連結部12dにより間欠的に連結する。
そして、図1(A)、(B)の例と同様に、隣り合う連結部11aと11b,11bと11c,及び11cと11dは、互いに光ファイバテープ心線の長手方向に重ならないように離間される。なお、互いに隣り合っていない心線1,2間及び心線7,8間の連結部11aと、心線3,4間及び心線5,6間の連結部11cとは、互いに重なっていてもよい。また、心線2,3間及び心線6,7間の連結部11bと、心線4,5間の連結部11dとは、互いに重なっていてもよい。また、心線配列方向で、連結部11a,11b,11c,11dが全く存在しない非連結箇所Szの領域が、光ファイバテープ心線の長手方向で間欠的に形成されるように、非連結部12a,12b,12c,12dの長さSa,Sb,Sc,Sdが設定される。
本例の光ファイバテープ心線10cは、特に心線配列の外側に位置する連結部11aの長さをLa、内側に位置する連結部11bの長さをLb、次の内側に位置する連結部11cの長さをLc、最も内側に位置する連結部11dの長さをLdとしたとき、La<Lb<Lc<Ldとして、内側の連結部の長さLb,Lc,Ldの長さを外側の連結部の長さLaより順次長くして、内側の連結部の連結強度を高めている。なお、連結部11a,11b,11c,11dが全く存在しない非連結箇所Szを設けることで、外側に位置する非連結部12aの長さSaは、連結部11a,11b,11c,11dの長さLa,Lb,Lc,Ldより長くなる。しかし、最も内側の非連結部12dの長さSdは、非連結箇所Szの領域によっては、連結部11a,11b,11cの長さLa,Lb,Lcよりは長いが、連結部11dの長さLdよりは短くなる場合もある。
図2は、図1の連結部の長さを複数に分割して形成する例で、図2(A)は4心の光ファイバテープ心線で図1(A)に対応する例を示し、図2(B)は6心の光ファイバテープ心線で図1(B)に対応する例を示し、図2(C)は8心の光ファイバテープ心線で図1(C)に対応する例を示す。図の符号は、図1で用いたのと同じ符号を用いることで、重複する説明を省略する。
図2(A)の光ファイバテープ心線10a’は、図1(A)で説明した光ファイバテープ心線10aの心線配列の内側に位置する連結部11bを2分割で形成した例である。実質的な長さLbは、図1(A)の例と同様で、2つの連結部11b’の合計長さLbが外側に位置する連結部11aの長さLaより大きく形成されていればよく、これにより、内側の連結部の連結強度を高めている。
図2(B)の光ファイバテープ心線10b’は、図1(B)で説明した光ファイバテープ心線10bの心線配列の内側に位置する連結部11bを2分割で形成し、最も内側に位置する連結部11cを3分割で形成した例である。実質的な長さLb,Lcは、図1(B)の例と同様で、2つの連結部11b’の合計長さLbが外側に位置する連結部11aの長さLaより大きく形成され、最も内側の3つの連結部11c’の合計長さLcが2つの連結部11b’の合計長さLbより長く形成されていればよく、これにより、内側の連結部の連結強度を高めている。したがって、最も内側の連結部11c’は、2分割であってもよい。
図2(C)の光ファイバテープ心線10c’は、図1(C)で説明した光ファイバテープ心線10cの心線配列の内側に位置する連結部11bを2分割で形成し、次の内側に位置する連結部11cを3分割で形成し、最も内側に位置する連結部11dを4分割で形成た例である。実質的な長さLb,Lc,Ldは、図1(C)の例と同様で、2つの連結部11b’の合計長さLbが外側に位置する連結部11aの長さLaより大きく形成され、次に内側の3つの連結部11c’の合計長さLcが2つの連結部11b’の合計長さLbより長く形成され、最も内側の4つの連結部11d’の合計長さLdが3つの連結部11c’の合計長さLcより長く形成されていればよく、これにより、内側の連結部の連結強度を高めている。したがって、次に内側の連結部11c’は、2分割であってもよく、最も内側の連結部11d’は、3分割であってもよい。
上述した光ファイバテープ心線の心線配列の内側に位置する連結部は、内側にいくほど連結強度が高められた構成となる。この結果、光ファイバテープ心線の連結部が破断することなく、図3(C)のように丸めたり、束ねたりすることができる。また、光ファイバ心線の単心分離、及び、一括融着接続等についても、従来と同様に行うことができる。
10a〜10c’…光ファイバテープ心線、11a〜11d’…連結部、12a〜12d…非連結部、La〜Ld…連結部の長さ、Sa〜Sd…非連結部の長さ、Sz…非連結箇所。

Claims (2)

  1. 4心以上の光ファイバ心線を平行一列に配列し、隣り合う光ファイバ心線同士を連結部と非連結部により間欠的に連結してなる光ファイバテープ心線であって、
    光ファイバテープ心線の心線配列方向で隣り合う連結部は、光ファイバテープ心線の長手方向で離間すると共に、心線配列方向で連結部が全く存在しない非連結箇所を間欠的に有し、
    前記光ファイバテープ心線の心線配列方向の内側に位置する連結部の連結長さは、外側に位置する連結部の連結長さより長く形成されていることを特徴とする光ファイバテープ心線。
  2. 前記内側に位置する連結部が、長さの短い連結部に分割して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバテープ心線。
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