JP2012205732A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技球の発射停止のための操作と発射勢を増大させるための操作との間の誤操作を防止する。
【解決手段】
副発射操作体7の被副操作部70の発射勢増大操作部73が下方に押圧されると、副発射操作体7は一方向(反時計回り)に回転し、この回転に伴い回転力伝達部15aが、反時計回りに移動し、回転力被伝達部15bの下面に当接し、回転力を回転力被伝達部15bに伝達する。回転力が伝達されると回転体13は基本相対回転位置から発射勢増大方向へ回転し、調整ギヤ体11が発射勢増大方向へ回転し、ボリューム1によって遊技球の発射勢が変更(増大)される。また、発射停止操作部74が上方に押圧されると、副発射操作体7は他方向(時計回り)に回転する。この回転に伴いスイッチ押下部14は、時計回りに回転し、発射停止スイッチ12を押下する。発射停止スイッチ12は、押下されると、発射装置の発射制御部へ発射停止信号を出力する。
【選択図】図5

Description

本発明は、遊技盤の遊技領域に遊技球を発射して遊技を行う弾球遊技機に関する。
特許文献1には、ベースとヘッドの間で回動可能に設けられた打球力調整ホイールに、中心ギヤとアイドルギヤと操作子がそれぞれ回動可能に付設された打球力調整用操作装置が記載されている。中心ギヤは、打球力調整ホイールと同軸線上で回動可能に設けられ、アイドルギヤと外接噛合いする。操作子は、打球力調整ホイールの周縁部に回動可能に付設される。打球力調整ホイールは、捩りバネにより打球力の減少方向に付勢され、操作子は、捩りバネにより押圧部が打球力調整ホイールの外周端面より外方に突出する方向に付勢される。操作装置本体のベースにはボリュームが取り付けられ、その信号入力軸に中心ギヤと噛合うギヤが取り付けられる。中心ギヤの回転量に比例した大きさの信号がボリュームから発射装置に入力され、これによって打球力が増減する。
打球力調整ホイールを捩りバネの弾力に抗して打球力の増大方向に回転させたとき、その回動操作力が中心ギヤの回りを旋回する操作子からアイドルギヤを介して中心ギヤに伝達され、これにより中心ギヤも打球力の増大方向に回動する。又、打球力調整ホイールを任意の回動位置に拘束し、操作子の押圧部を捩りバネの弾力に抗して押圧操作したときにも、伝動ギヤ部の回動によりアイドルギヤから中心ギヤに回転力が伝達されて中心ギヤが打球力の増大方向に回動する。
特開2007−143949号公報
一般に、弾球遊技機の発射操作装置の打球力調整ホイールは、遊技中、遊技球が目標位置に連続して発射されるように遊技者によって任意の位置で保持される。また、発射操作装置には、遊技球の発射を停止するストップボタンが設けられている。ストップボタンは、遊技者が打球力調整ホイールを把持しつつ親指で操作可能な位置に配置される。遊技者は、例えば、保留球数が上限に達した状態で長い演出が開始されて確定表示までに時間を要する場合、遊技球が発射されないように球力調整ホイールを任意の位置で保持しつつストップボタンを球力調整ホイールの回転中心側に親指で押圧することで遊技球の発射を停止させ、確定表示後、ストップボタンの操作を解除して目標位置への発射を再開させる。
特許文献1の構造では、打球力の増大のために操作される操作子が、打球力調整ホイールの周縁部に回動可能に付設され、遊技者が打球力調整ホイールを把持しつつ操作子の押圧部を球力調整ホイールの回転中心側に親指で押圧する。
したがって、操作子の押圧部とストップボタンとは、いずれも親指で球力調整ホイールの回転中心側に押圧されて操作されるため、遊技者は、操作子の押圧部とストップボタンとを混同し、誤操作してしまう可能性がある。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、遊技球の発射停止のための操作と発射勢を増大させるための操作との間の誤操作を防止する弾球遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、遊技球を発射する発射装置と、該発射装置における遊技球の発射勢を変更する発射勢変更手段と、発射勢変更手段を操作するための発射操作装置とを備えた弾球遊技機であって、発射操作装置は、ベース体と、副発射操作体と、回転体と、副発射操作伝達機構と、調整ギヤ体と、相対回転制御機構と、発射停止手段と、を備える。
ベース体は、弾球遊技機に固定される。主発射レバーは、主回転軸心を中心として回転自在にベース体に支持され、遊技者からの操作に応じて原点位置から発射勢増大方向へ回転する。副発射操作体は、ベース体と主発射レバーとの間に配置され、主回転軸心と略平行な操作回転軸心を中心として回転自在にベース体に支持され、遊技者からの操作に応じて原点位置から一方向及び他方向へ回転する。回転体は、ベース体と主発射レバーとの間に配置され、主回転軸心を中心として発射勢増大方向及び発射勢減少方向へ回転自在にベース体又は主発射レバーに支持され、主回転軸心を中心とした円弧状の伝達歯車部を有する。副発射操作伝達機構は、副発射操作体と回転体との間に設けられ、副発射操作体が原点位置から一方向へ回転したとき、副発射操作体の回転を発射勢増大方向への回転力として回転体に伝達し、且つ副発射操作体が前記他方向へ回転したとき、副発射操作体から回転体への回転力の伝達を遮断する。調整ギヤ体は、ベース体と主発射レバーとの間に配置され、主回転軸心と略平行な調整回転軸心を中心として回転自在にベース体に支持され、調整回転軸心を中心とした円弧状であって伝達歯車部と噛合する調整歯車部を有し、回転体の回転を発射変更手段に伝達する。相対回転制御機構は、主発射レバーと回転体の間に設けられ、主発射レバーと回転体とが所定の基本相対回転位置に設定された状態で、これら主発射レバーと回転体との相対回転を規制し、基本相対回転位置から発射勢増大方向への主発射レバーの回転が規制された状態で回転体に発射勢増大方向への回転力が付与された場合、主発射レバーに対する回転体の発射勢増大方向への相対回転を許容し、且つ回転体が主発射レバーに対して基準相対回転位置から発射勢増大方向へ相対回転した状態で回転体が解放された場合、主発射レバーと回転体とを基本相対回転位置へ復帰させる。発射停止手段は、副発射操作体が原点位置から他方向へ回転したとき、発射装置に発射停止指示信号を出力する。
上記構成では、遊技球の発射が停止する初期状態において、主発射レバー、副発射操作体、回転体及び調整ギヤ体は、それぞれ発射勢減少方向の回転限度である原点位置に設定され、主発射レバーと回転体とは、基本相対回転位置に設定される。
遊技を開始する遊技者は、主発射レバーを原点位置から発射勢増大方向へ回転操作する。主発射レバーが回転すると、相対回転制御機構によって、主発射レバーと回転体とは相対回転が規制されているので、回転体は発射勢増大方向へ回転する。回転体の伝達歯車部と調整ギヤ体の調整歯車部とが噛合しているので、回転体の回転に連動して調整ギヤ体が発射勢増大方向へ回転し、発射勢変更手段によって遊技球の発射勢が変更(増大)される。すなわち、遊技者は、主発射レバーの原点位置からの回転量を適宜調節することによって、所望の発射勢で遊技球を発射することができる。
例えば、遊技領域の右側領域への遊技球の発射が要求される遊技(右打ち遊技)への移行のように、遊技の途中で遊技球の発射勢を増大させる必要が生じた場合、遊技者は、主発射レバーの回転位置を維持したまま、副発射操作体を一方向へ回転操作する。この回転に伴い回転力伝達機構が回転体に回転力を伝達する。回転体に回転力が伝達されると、相対回転制御機構によって、主発射レバーに対する回転体の発射勢増大方向への相対回転が許容され、回転体は基本相対回転位置から発射勢増大方向へ回転する。回転体の発射勢増大方向への回転に連動して調整ギヤ体が発射勢増大方向へ回転し、発射勢変更手段によって遊技球の発射勢が変更(増大)される。すなわち、遊技者は、主発射レバーを所望の回転位置に維持したまま、副発射操作体を一方向に回転させることで遊技球の発射勢を増大させることができる。
また、例えば、保留球数が上限に達した状態で長い演出が開始されて確定表示までに時間を要する場合などにおいて、遊技球の発射を停止したい遊技者は、主発射レバーの回転位置を維持したまま、副発射操作体を他方向へ回転操作する。副発射操作体が他方向に回転すると、発射停止手段は、発射装置の発射制御部へ発射停止信号を出力する。すなわち、遊技者は、主発射レバーを所望の回転位置に維持したまま、遊技球の発射を停止させることができる。
また、遊技者は、遊技球の発射勢を増大させる場合には、副発射操作体を一方向へ回転操作し、一方で、遊技球の発射を停止させる場合には、遊技者は、副発射操作体を他方向へ回転操作するので、遊技球の発射停止のための回転操作と発射勢を増大させるための回転操作とは、副発射操作体の回転方向が異なっている。このため、これらの操作の間の誤操作を防止することができる。
また、発射操作装置は、副発射操作体を原点位置に付勢する副発射付勢手段を有してもよい。
上記構成によれば、遊技者からの操作によって一方向又は他方向に回転した副発射操作体を副発射付勢手段によって原点位置に復帰させることができる。
また、副発射操作伝達機構は、副発射操作体から突出して副発射操作体と一体的に回転する回転力伝達部と、回転体から突出して回転体と一体的に回転する回転力被伝達部とを有し、主発射レバーと副発射操作体とがともに原点位置に設定された初期状態において、回転力被伝達部は、原点位置から一方向への副発射操作体の回転に伴う回転力伝達部の可動範囲から外れ、副発射操作体が原点位置に設定され且つ主発射レバーが原点位置から発射勢増大方向へ所定量以上回転した副操作可能状態において、回転力被伝達部は、回転力伝達部の可動範囲と少なくとも一部が重複し、副操作可能状態において、副発射操作体が一方向へ回転した場合は、回転力被伝達部が回転力被伝達部の移動方向の前方側で回転力被伝達部と当接することによって副発射操作体の回転が発射勢増大方向への回転力として回転体に伝達され、副発射操作体が他方向へ回転した場合は、回転力伝達部が回転力被伝達部の移動方向の後方側に位置することによって副発射操作体から回転体への回転力の伝達が遮断されてもよい。
上記構成では、副操作可能状態において、副発射操作体が一方向へ回転した場合は、回転力被伝達部が回転力被伝達部の移動方向の前方側で回転力被伝達部と当接することによって副発射操作体の回転が発射勢増大方向への回転力として回転体に伝達され、副発射操作体が他方向へ回転した場合は、回転力伝達部が回転力被伝達部の移動方向の後方側に位置することによって副発射操作体から回転体への回転力の伝達が遮断される。このため、ギヤ等の複雑な構造が不要であり、副発射操作伝達機構の構造を簡素化することができる。
また、主発射レバーと副発射操作体とがともに原点位置に設定された初期状態において、回転力被伝達部は、原点位置から一方向への副発射操作体の回転に伴う回転力伝達部の可動範囲から外れ、副発射操作体が原点位置に設定され、且つ主発射レバーが原点位置から発射勢増大方向へ所定量以上回転した副操作可能状態において、回転力被伝達部は、回転力伝達部の可動範囲と少なくとも一部が重複する。このため、初期状態において、遊技者が副発射操作体を一方向へ回転させても、回転力被伝達部が回転力被伝達部と当接せず、回転力が回転力被伝達部に伝達されない。一方、副操作可能状態においては、回転力伝達部が回転力被伝達部と当接し、回転力が回転力被伝達部に伝達される。したがって、副発射操作体を右打ち遊技専用の操作部として遊技者に使用させることができる。
本発明によれば、遊技球の発射停止のための操作と発射勢を増大させるための操作との間の誤操作を防止することができる。
本発明の一実施形態の発射操作装置を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 (a)は図1(a)のA−A矢視断面図であり、(b)は図1(a)のB−B矢視断面図である。 図1の発射操作装置の分解斜視図である。 図1の発射操作装置の回転体と原点位置にある副発射操作体とを示す図である。 図1の発射操作装置の回転体と回転体に回転力を伝達する副発射操作体とを示す図である。 図1の発射操作装置の発射停止スイッチと発射停止スイッチを押下する副発射操作体とを示す図である。
本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。なお、以下では、遊技者側を前方とし、弾球遊技機側を後方とし、前方から視た左右を左右方向として説明する。また、主発射レバー、及び回転体の発射勢増大方向は、前方から視て右回り(時計回り)であり、調整ギヤ体の発射勢増大方向は左回り(反時計回り)である。また、副発射操作体の回転方向である一方向は、前方から視て左回り(反時計回り)であり、他方向は右回り(時計回り)である。なお、図4〜図6においては、回転体、副発射操作体、発射停止スイッチ、ベース体の収容部及びベース体の中心を挟んで対峙する2つのボスのみ図示し、その他を省略する。
図1〜図3に示すように、本実施形態の弾球遊技機(パチンコ機)は、遊技機本体(図示省略)に内蔵されて遊技盤の遊技領域(図示省略)に遊技球を発射する発射装置(図示省略)と、発射装置のモータ等の駆動源に通電される電流値を増減して発射装置における遊技球の発射勢を変更するボリューム(可変抵抗器:発射勢変更手段)1と、ボリューム1を操作するための発射操作装置100とを備える。遊技者は、発射操作装置100を操作することによって、遊技球の発射の開始及び停止や発射勢の調節を行う。
[発射操作装置の概略構造]
発射操作装置100は、遊技機本体に固定されるベース体2と、ベース体2の前側に取り付けられるカバー3と、ベース体2とカバー3との間に配置される主発射レバー(ハンドルリング)4とを備えている。
ベース体2は、遊技機本体に固定される円筒状の基部21と、基部21から前方に向かってテーパ状に拡径する収容部22と、基部21と収容部22との境界近傍で前後方向と略直交するベース板部20とを一体的に備える。ベース板部20の略中央には、筒状軸受部24が形成されている。カバー3は、後方に向って拡径されるドーム状に形成され、ベース体2の収容部22の前方を覆う。
カバー3の内側領域には、主発射レバー4を原点位置側(発射勢減少方向)に付勢する主バネ5と、主バネ5の内側に配置されるバネ保持部材51と、主発射レバー4に対する遊技者の手の接触を検知するタッチセンタ6とが設けられている。
主発射レバー4とベース体2とによって区画される内側領域には、副発射操作体7と、副発射操作体7から突出する回転力伝達部15aと、副発射操作体7を原点位置側に付勢する副発射付勢部8と、回転体13と、回転体13から突出する回転力被伝達部15bと、回転力伝達部15aと回転力被伝達部15bとからなる副発射操作伝達機構15(図4〜図6参照)と、操作歯車バネ(相対回転制御機構)9と、ベース体2のベース板部20に固定されたロータリ式のボリューム1の回転軸部材10に嵌合されて回転軸部材10と一体に回転する調整ギヤ体11と、副発射操作体7が原点位置から他方向へ回転したとき遊技球の発射を停止する発射停止信号を出力する発射停止スイッチ12(発射停止手段)と、が設けられている。
ベース体2の収容部22には、基部21側から前方に延出する複数の円筒状のボス23が設けられ、カバー3の後面(ドーム状の部分の裏面)のうちボス23に対応する部分には、後方に突出する嵌合軸部30が形成されている。嵌合軸部30の後端部が円筒状のボス23の前端部の内部に挿入されて嵌合することによって、ベース体2の前側にカバー3が固定される。カバー3の後面の略中央には、後方に延出する円筒状のカバー側軸受部31が形成されている。
主発射レバー4は、軸方向長さが短い概略円筒状の円筒部40と、円筒部40の内部に設けられた概略円板状の底板41とを一体的に有し、円筒部40の外周部分には、遊技者が指をかけて握って操作するための被操作部42が設けられている。また、主発射レバー4は、後述する連結部46を有する。
主発射レバー4の底板41には、2箇所の長孔43が形成されている。カバー3がベース体2に固定された状態で、各長孔43には、嵌合軸部30と嵌合したボス23が貫通する。長孔43は、主発射レバー4の回転中心(カバー側軸受部31と後述の主回転軸44の中心線)である主回転軸心C1を中心とした円弧状に形成されている。主発射レバー4の回転可能範囲は、長孔43の長さ(円弧方向の両端縁)によって、遊技球の発射が停止する原点位置から遊技球の発射勢が最大となる最大発射勢位置までの範囲に規制される。すなわち、主発射レバー4の長孔43とボス23とは、主発射レバー4の回転範囲を規制するストッパとして機能する。被操作部42は、主発射レバー4を把持して操作する遊技者の右手の親指と人差し指との間に位置するように、主発射レバー4が原点位置に設定された状態で、前方から視て略三角形状に主回転軸心C1と交叉する方向(円筒部40の外周から主回転軸心C1の左斜め上方)へ突出する。
主発射レバー4が発射勢減少方向に回転して原点位置の近傍まで戻ると、遊技球の発射が停止する。また、遊技者は、主発射レバー4を最大発射勢位置まで回転させなくても、副発射操作体7を操作することによって、遊技球の発射勢を最大とすることができる。
主発射レバー4の底板41の前面の中央部には、前方に向って延出する円筒状の主回転軸44が一体的に形成されている。主回転軸44の前端部がカバー側軸受部31内に挿入される。また、主発射レバー4の底板41の後面中央部から基端側に向って延出する軸受筒部45が一体的に形成されている。主発射レバー4の軸受筒部45は、主発射レバー4の回転中心を中心線とするように配置されており、内部に後述する連結部46の前端部が挿入される。軸受筒部45に連結部46の前端部が挿入されると、軸受筒部45と連結部46とは、相対回転不能に固定される。
バネ保持部材51は、カバー側軸受部31の後方で主回転軸44の周囲に配置されている。バネ保持部材51は、後端側にフランジを備える円筒状であり、バネ保持部材51の内側を主回転軸44が貫通する。バネ保持部材51は、ねじりコイルバネである主バネ5の内側に挿入され、フランジによって主バネ5の後方への移動を規制する。
主バネ5は、その一端側がボス23に係止され、他端側が主発射レバー4に係止されることによって、原点位置から最大発射勢位置に操作される主発射レバー4を原点位置側(発射勢減少方向)に付勢し、遊技者が主発射レバー4から手を離すと、主バネ5の付勢力によって主発射レバー4が原点位置側に戻る。
副発射操作体7は、ベース体2の収容部22の外縁付近に配置されている。副発射操作体7は、被副操作部70と副操作軸受部76とを有する。副操作軸受部76からは回転力伝達部15aとスイッチ押下部14とが突出している。副操作軸受部76は、略円筒状体であり、副発射操作体7の前方に配置され、内部に副操作軸受孔76aを有する。
被副操作部70は、略矩形状体の被副操作前面部70aと被副操作前面部70aの外縁から後方へ折曲して延びる被副操作側面部70bとを有し(図3参照)、副操作軸受部76の後方に配置され、原点位置において、ベース体2の収容部22の切欠部22から外側へ、前方から視て略三角形状に突出する突出部71(図4〜図6参照)を有している。突出部71は、突出部71の外端部、すなわち上記略三角形の外側の頂点部分における被副操作側面部70bから外側に突起する略円筒状体の突起部72を有する。
突起部72から上側の突出部71には、遊技者が発射勢増大操作を行うときに操作される発射勢増大操作部73が形成される。発射勢増大操作部73は、突起部72からベース体2の中心側に向かって斜め上方に傾斜して延びる発射勢増大傾斜部73aを有する。一方で、突起部72から下側の突出部71には、遊技者が遊技球の発射を停止するための操作を行うときに操作される発射停止操作部74が形成される。発射停止操作部74は、突起部72からベース体2の中心側に向かって斜め下方に傾斜して延びる発射停止傾斜部74aを有する。また、突起部72に対向する被副操作側面部70bには、後述する副発射付勢部8が挿通する挿通長孔75が設けられている。
副操作軸受部76の後縁が被副操作部70の被副操作前面部70aに固着し、副操作軸受孔76aに前方から視て左側に配置されたボス23が挿入されることによって、副発射操作体7は、主回転軸心C1と略平行な操作回転軸心C2を中心として回転自在にベース体2に支持される。
回転力伝達部15aとスイッチ押下部14は、副操作軸受部76の外周面の副操作軸受部76を挟んで略相対峙する位置で、副操作軸受部76の回転中心から半径方向に沿って外側にそれぞれ突出して形成されている板状体である。スイッチ押下部14は、原点位置からベース体2の中心側に折曲する折曲部14aを有する(図4〜図6参照)。折曲部14aは、先端部が原点位置からベース体2の中心側に折曲する略L字状に形成される。
また、前方から視て左側に配置されたボス23には、副発射付勢部8が相対回転不能に固定されている。副発射付勢部8は、ボス23の外周面に相対回転不能に固定される固定部80と、固定部80からベース体2の収容部22の外側に延びる支持部81と、略円筒状の当接部82と、付勢バネ83と、を備える。当接部82は一端に略円板状のフランジ部84を有し、内部に支持部81が挿通する挿通孔85を有する。挿通孔85に支持部81が挿通すると、当接部82は、支持部81によって、収容部22の内側及び外側に移動可能に支持される。付勢バネ83は、固定部80と当接部82のフランジ部84の間に配置され、当接部82を、収容部22の外側に付勢する。
副発射付勢部8は、被副操作部70の被副操作側面部70b(図3参照)に形成された挿通長孔75を挿通し、当接部82は、被副操作部70の発射勢増大操作部73の発射勢増大傾斜部73a及び発射停止操作部74の発射停止傾斜部74aに、内側から当接し、副発射操作体7に収容部22の外側へ付勢する付勢バネ83の付勢力を与える。副発射付勢部8は、被副操作部70が遊技者に操作されないときは、付勢バネ83の付勢力によって、発射勢増大傾斜部73aと発射停止傾斜部74aとが交叉する頂点の内側に当接する(図4参照)。副発射付勢部8は、上記頂点に当接することによって、副発射操作体7を原点位置に維持する。このように、副発射付勢部8は、副発射操作体7を原点位置に付勢する副発射付勢手段を構成する。
副発射操作体7の被副操作部70が突出する収容部22の切欠部22は、収容部22のうち前方から見て左下の側部に形成されている。このような配置によって、遊技者は、右手の親指を被操作部42の発射勢減少方向に置いて主発射レバー4を回転させたまま、その親指によって被副操作部70を容易に操作することができる。
上記のように構成される副発射操作体7において、発射勢増大操作部73が遊技者によって下方に押圧されると、図5に示すように、副発射操作体7は一方向(反時計回り)に回転する。また、発射勢増大操作部73の発射勢増大傾斜部73aの内側は、副発射付勢部8の当接部82に当接する。発射勢増大傾斜部73aは、反時計回りに回転しながら、当接部82をベース体2の中心側、すなわち固定部80側に押圧する。当接部82が、押圧されて固定部80側に移動すると、付勢バネ83が当接部82のフランジ部84によって押圧されて縮む。遊技者が、発射勢増大操作部73に対する下方への押圧を解くと(被副操作部70を手放すと)、付勢バネ83の付勢力によって、発射勢増大傾斜部73aは当接部82を時計回りに摺動し、副発射操作体7が時計回りに回転する。副発射操作体7が時計回りに回転すると、当接部82は、上記頂点の内側に当接し、副発射操作体7は、付勢バネ83の付勢力によって原点位置に維持される。
一方で、発射停止操作部74が遊技者によって上方に押圧されると、図6に示すように、副発射操作体7は他方向(時計回り)に回転する。また、発射停止操作部74の発射停止傾斜部74aの内側は、副発射付勢部8の当接部82に当接する。発射停止傾斜部74aは、時計回りに回転しながら、当接部82をベース体2の中心側、すなわち固定部80側に押圧する。当接部82が、押圧されて固定部80側に移動すると、付勢バネ83が当接部82のフランジ部84によって押圧されて縮む。遊技者が、発射停止操作部74に対する上方への押圧を解くと(被副操作部70から手を放すと)、付勢バネ83の付勢力によって、発射停止傾斜部74aは当接部82を反時計回りに摺動し、副発射操作体7が反時計回りに回転する。副発射操作体7が反時計回りに回転すると、当接部82は、上記頂点の内側に当接し、副発射操作体7は、付勢バネ83の付勢力によって原点位置に維持される。
発射停止スイッチ12が押下されると、発射許可から発射禁止に切り替わり、発射停止スイッチ12から発射装置の発射制御部へ発射停止信号が出力される。発射停止スイッチ12が押下されている間、発射停止スイッチ12は継続的に発射停止信号を出力し、発射停止信号を受信した発射装置は遊技球の発射を停止する。
調整ギヤ体11は、ボリューム1の回転軸部材10が挿入される貫通孔11bと、調整歯車部11aと、調整ギヤ体11の回転範囲を規制するためのボリューム被規制部11cとを備える。調整ギヤ体11は、主回転軸心C1と略平行な調整回転軸心C3を中心として回転自在にベース体2に支持される。調整歯車部11aは、調整回転軸心C3を中心とした円弧状であり、調整ギヤ体11の回転範囲に対応するセクタ歯車の歯部として形成され、後述するように回転体13の伝達歯車部13cに噛み合って回転体13の回転が伝動される。
ボリューム被規制部11cは、調整ギヤ体11の回転中心から半径方向に沿って、調整ギヤ体11の本体から外側に延出する。ボリューム被規制部11cがベース体2のベース板部20の2箇所に形成されたボリューム規制部材25に当接することによって、調整ギヤ体11の回転が規制される。ボリューム規制部材25が規制する回転範囲は、伝達歯車部13cが規制する回転範囲よりも僅かに広く設定され、通常の使用状態では、ボリューム被規制部11cはボリューム規制部材25に当接しない。なお、ボリューム被規制部11c及びボリューム規制部材25は、発射操作装置100の組立時において、調整ギヤ体11を伝達歯車部13cに噛み合わせる際の調整ギヤ体11の回転角度を決めるために用いられる。
[回転体、連結部、回転力被伝達部及び操作歯車バネ]
図3〜図6に示すように、主発射レバー4の連結部46は、概略円筒状の本体と、操作歯車バネ9の位置を規制するフランジ部46aと、このフランジ部46aに設けられ、後述する回転体13の伝達側係合部13bに係合する操作側結合部46bとを備えている。
連結部46の円筒状の本体の先端部は、底板41の軸受筒部45内に挿入され、連結部46と軸受筒部45とは、相対回転不能に固定されている。また、図2(a)及び図3に示すように、連結部46及び軸受筒部45には、略円筒状の連結部46および略円筒状の回転体13の内部にタッチセンタ6の配線を通して遊技機本体側に引き込むために、タッチセンタ6の配線を引き入れる切欠部46c,45aが設けられている。
フランジ部46aは、連結部46の全周の一部の部分に設けられている。操作側結合部46bは、フランジ部46aの外周部から後端部側に向って延出して設けられ、連結部46の回転中心を中心とする円弧板状となっている。
回転体13は、円筒状の本体と、操作歯車バネ9の位置を規制するフランジ部13aと、このフランジ部13aに設けられ、連結部46の操作側結合部46bに係合する伝達側係合部13bと、調整ギヤ体11の調整歯車部11aに噛み合う伝達歯車部13cと、を備える。回転体13の本体の外周面には、回転力被伝達部15bが突出している。
回転体13の円筒状の本体の後端部は、ベース体2のベース板部20に形成された筒状軸受部24に挿入されて、回転体13はベース体2に回転自在に支持されている。
フランジ部13aは、回転体13の全周の一部の部分に設けられている。伝達側係合部13bは、フランジ部13aの外周部から後端部側に向って延出して設けられ、回転体13の回転中心を中心とする円弧板状となっている。伝達歯車部13cは、回転体13の回転範囲に対応するセクタ歯車の歯部として形成される。
回転力被伝達部15bは、回転体13の回転中心から半径方向に沿って、回転体13の本体の外周面から外側に突出する板状体である。回転体被伝達部13dと回転体13とは、一体的に回転する。回転力被伝達部15bは、相対向する上面と下面とを有する。回転力被伝達部15bの下面は、副発射操作体7が原点位置から一方向(反時計回り)に回転したとき、回転力伝達部15aと当接し、回転力が回転力伝達部15aから回転力被伝達部15bに伝達される。回転力が回転力被伝達部15bに伝達されると、回転力被伝達部15bは、発射勢増大方向へ回転する。それに伴い回転体13が発射勢増大方向へ回転し、回転体13の伝達歯車部13cと調整ギヤ体11の調整歯車部11aとが噛合しているので、回転体13の回転に連動して調整ギヤ体11が発射勢増大方向へ回転し、発射勢変更手段によって遊技球の発射勢が変更(増大)される。副発射操作体7が原点位置から一方向(反時計回り)に回転し、回転力伝達部15aと回転力被伝達部15bとが当接し、回転力が回転力伝達部15aから回転力被伝達部15bに伝達されている状態で、副発射操作体7が他方向(時計回り)に回転すると、回転力伝達部15aから回転力被伝達部15bへの回転力の伝達は遮断される。以上のように、回転力被伝達部15bと回転力伝達部15aとは、副発射操作伝達機構15を構成する。
回転力被伝達部15bと回転力伝達部15aとは、主発射レバー4と副発射操作体7とが原点位置に設定された初期状態においては、回転力被伝達部15bが副発射操作体7の一方向への回転に伴う回転力伝達部15aの可動範囲Aから外れる。すなわち、回転力被伝達部15bと回転力伝達部15aとは、初期状態において副発射操作体7が一方向に回転したときに、互いが当接しないように、それぞれ回転体13と副発射操作体7とに配置され、また、それぞれの前後方向に直交する方向の長さが設定されている。また、回転力被伝達部15bと回転力伝達部15aとは、副発射操作体7が原点位置に設定され、主発射レバー4が発射勢増大方向へ所定量回転している副操作状態においては、回転力被伝達部15bは、回転力伝達部15aの可動範囲Aに一部重複する。すなわち、回転力被伝達部15bと回転力伝達部15aとは、副発射操作体7が一方向に回転したときに、回転力被伝達部15bが回転力伝達部15aの反時計回りの回転に伴う移動方向の前側で回転力伝達部15aと当接するように、それぞれ回転体13と副発射操作体7とに配置され、また、それぞれの前後方向に直交する方向の長さが設定されている。また、回転力被伝達部15bと回転力伝達部15aとは、上記副操作状態において副発射操作体7が他方向に回転したときに、回転力伝達部15aが回転力被伝達部15bの時計回りの回転に伴う移動方向の後方に位置するように、それぞれ回転体13と副発射操作体7とに配置され、また、それぞれの前後方向に直交する方向の長さが設定されている。
回転力伝達部15aの副発射操作体7の一方向への回転に伴う可動範囲Aは、副発射操作体7の原点位置とベース体2の切欠部22aの下側の端面とによって規制される。発射勢増大操作部73が遊技者によって押下操作され、発射勢増大傾斜部73aがベース体2の切欠部22aの端面と当接したときが、回転力伝達部15aの最大発射勢位置となる。
回転力伝達部15aが最大発射勢位置に達したとき、回転力被伝達部15bも最大発射勢位置に達する。このため、回転体13、調整ギヤ体11及びボリューム1が回転力伝達部15aによって過度に発射勢増大方向へ回転することはない。なお、回転力被伝達部15bが所定量以上回転すると、回転力伝達部15aと当接しなくなる(回転力伝達部15aが空回りする)ように、回転力被伝達部15bと回転力伝達部15aとを、それぞれ回転体13と副発射操作体7とに配置し、また、それぞれの前後方向に直交する方向の長さを設定し、回転体13、調整ギヤ体11及びボリューム1が回転力伝達部15aによって過度に発射勢増大方向へ回転することを防止してもよい。
操作歯車バネ9は、コイルバネであり、一端が回転体13に固定され、他端は連結部46に固定されている。操作歯車バネ9は、回転体13に対して、主発射レバー4を発射勢増大方向(時計回り方向)に付勢する、言い換えれば、主発射レバー4に対して回転体13を発射勢減少方向(反時計回り)に付勢する。
連結部46の円筒状の本体の後端部は、概略円筒状の回転体13の先端部に挿入され、主発射レバー4と回転体13とは所定の基本相対回転位置に設定される。主発射レバー4と回転体13とが所定の基本相対回転位置に設定されると、操作歯車バネ9の付勢力によって、連結部46の操作側結合部46bの右側の側縁、すなわち、主発射レバー4が発射勢増大方向へ回転するときの回転方向の先側の側縁が、伝達側係合部13bの左側の側縁に当接して係合する。主発射レバー4が発射勢増大方向に回転すると、操作側結合部46bと伝達側係合部13bとが係合しているので、主発射レバー4と回転体13とは、一体的に発射勢増大方向へ回転する。また、主発射レバー4が発射勢減少方向(反時計回り)へ回転するときは、操作歯車バネ9の付勢力によって、操作側結合部46bと伝達側係合部13bとの係合状態が維持されたまま、主発射レバー4と回転体13とは、一体的に発射勢減少方向へ回転する。すなわち、操作歯車バネ9は、主発射レバー4と回転体13との相対的回転を規制する。
以上のように、カバー3の円筒状のカバー側軸受部31に主発射レバー4の主回転軸44が挿入され、連結部46の円筒状の本体の後端部が、回転体13の本体の先端部に回転自在に挿入され、回転体13の円筒状の本体の後端部が、ベース体2の筒状軸受部24に回転自在に挿入されている(図2参照)。
[遊技球の発射操作]
遊技球の発射が停止する初期状態において、主発射レバー4、副発射操作体7、回転体13及び調整ギヤ体11は、それぞれ発射勢減少方向の回転限度である原点位置に設定され、回転体13と主発射レバー4とは、基本相対回転位置に設定される。
遊技を開始する遊技者は、副発射操作体7を操作せず、主発射レバー4を原点位置から発射勢増大方向へ回転操作する。主発射レバー4と回転体13とは基本相対回転位置に設定され、主発射レバー4の連結部46の操作側結合部46bと回転体13の伝達側係合部13bとが係合し、主発射レバー4と回転体13の相対回転が規制されているので、主発射レバー4が発射勢増大方向へ回転すると、主発射レバー4と回転体13とが一体的に発射勢増大方向へ回転する。回転体13の伝達歯車部13cと調整ギヤ体11の調整歯車部11aとが噛合しているので、回転体13の回転に連動して調整ギヤ体11が発射勢増大方向へ回転し、ボリューム1によって遊技球の発射勢が変更(増大)される。すなわち、遊技者は、主発射レバー4の原点位置からの回転量を適宜調節することによって、所望の発射勢で遊技球を発射することができる。
例えば、遊技領域の右側領域への遊技球の発射が要求される遊技(右打ち遊技)への移行のように、遊技の途中で遊技球の発射勢を増大させる必要が生じた場合、遊技者は、主発射レバー4の回転位置を維持したまま、副発射操作体7の被副操作部70の発射勢増大操作部73を下方に押圧する。発射勢増大操作部73が下方に押圧されると、図5に示すように、副発射操作体7は一方向(反時計回り)に回転し、この回転に伴い回転力伝達部15aが反時計回りに回転する。回転力伝達部15aは、反時計回りに回転すると、回転方向の前側で回転力被伝達部15bの下面に当接し、回転力を回転力被伝達部15bに伝達する。回転体13に伝達された回転力が、操作歯車バネ9から回転体13に付与されている付勢力よりも大きいとき、操作歯車バネ9は主発射レバー4に対し回転体13の発射勢増大方向への相対回転を許容し、回転体13は基本相対回転位置から発射勢増大方向へ回転する。回転体13の発射勢増大方向への回転に連動して調整ギヤ体11が発射勢増大方向へ回転し、ボリューム1によって遊技球の発射勢が変更(増大)される。すなわち、遊技者は、主発射レバー4を所望の回転位置に維持したまま、副発射操作体7の被副操作部70の発射勢増大操作部73を下方へ押圧することによって遊技球の発射勢を増大させることができる。
また、発射勢の増大(右打ち遊技)を終了して、元の発射勢に戻す場合、遊技者は、発射勢増大操作部73の押圧を解除する。押圧が解除されると、副発射付勢部8によって副発射操作体7が他方向(時計回り)へ回転し、副発射操作体7が原点位置に付勢される。副発射操作体7の他方向への回転に伴い、回転力伝達部15aから回転力被伝達部15bへの回転力の伝達が遮断され、また、回転力伝達部15aは時計回りに回転する。回転力被伝達部15bに回転力が伝達されなくなると、回転体13は操作歯車バネ9の付勢力によって発射勢減少方向へ回転し、回転体13と発射レバー4とが基本相対回転位置に復帰する。回転体13の発射勢減少方向への回転に連動して調整ギヤ体11が発射勢減少方向へ回転し、ボリューム1によって遊技球の発射勢が変更(減少)され、遊技球の発射勢は、遊技者が維持している主発射レバー4の回転位置に対応する発射勢に復帰する。
また、例えば、保留球数が上限に達した状態で長い演出が開始されて確定表示までに時間を要する場合、遊技球が発射されないように遊技球の発射を停止させるとき、遊技者は、主発射レバー4の回転位置を維持したまま、副発射操作体7の被副操作部70の発射停止操作部74を上方に押圧する。発射停止操作部74が上方に押圧されると、図6に示すように、副発射操作体7は他方向(時計回り)に回転し、この回転に伴いスイッチ押下部14が時計回りに回転する。スイッチ押下部14は、時計回りに回転すると、発射停止スイッチ12を押下する。発射停止スイッチ12は、押下されると、発射許可から発射禁止に切り替わり、発射装置の発射制御部へ発射停止信号を出力する。発射停止スイッチ12が押下されている間、発射停止スイッチ12は継続的に発射停止信号を出力し、発射停止信号を受信した発射装置は遊技球の発射を停止する。
また、遊技球の発射を再開する場合、遊技者は、発射停止操作部74の押圧を解除する。押圧が解除されると、副発射付勢部8によって副発射操作体7が一方向(反時計回り)へ回転し、副発射操作体7が原点位置に付勢される。副発射操作体7の回転に伴い、スイッチ押下部14が反時計回りに回転する。スイッチ押下部14が反時計回りに回転すると、発射停止スイッチは、発射禁止から発射許可に切り替わり、発射停止信号の出力を停止する。発射停止信号の出力が停止されると、発射装置は、遊技者が維持している主発射レバー4の回転位置に対応する発射勢で遊技球の発射を再開する。
本実施形態によれば、遊技球の発射勢を増大させる場合、遊技者は、副発射操作体7の被副操作部70の発射勢増大操作部73を下方に押圧し、副発射操作体7を一方向に回転させ、一方で、遊技球の発射を停止させる場合、遊技者は、副発射操作体7の被副操作部70の発射停止操作部74を上方に押圧し、副発射操作体7を他方向に回転させるので、操作内容に応じて、押圧する場所及び方向並びに副発射操作体7の回転方向が異なっているため、遊技球の発射停止のための操作と発射勢を増大させるための操作との間の誤操作を防止することができる。
また、遊技者からの操作によって一方向又は他方向に回転した副発射操作体7を副発射付勢部8によって原点位置に復帰させることができる。
副操作可能状態において、副発射操作体7が一方向へ回転した場合は、回転力被伝達部15bが回転力被伝達部15aの移動方向の前方側で回転力被伝達部15aと当接することによって副発射操作体7の回転が発射勢増大方向への回転力として回転体13に伝達され、副発射操作体7が他方向へ回転した場合は、回転力伝達部15aが回転力被伝達部15bの移動方向の後方側に位置することによって副発射操作体7から回転体への回転力の伝達が遮断される。このため、ギヤ等の複雑な構造が不要であり、副発射操作伝達機構15の構造を簡素化することができる。
また、主発射レバー4と副発射操作体7とがともに原点位置に設定された初期状態において、回転力被伝達部15bは、原点位置から一方向への副発射操作体7の回転に伴う回転力伝達部15aの可動範囲Aから外れ、副発射操作体7が原点位置に設定され且つ主発射レバー4が原点位置から発射勢増大方向へ所定量以上回転した副操作可能状態において、回転力被伝達部15bは、回転力伝達部15aの可動範囲と少なくとも一部が重複する。このため、初期状態において、遊技者が副発射操作体を一方向へ回転させても、回転力被伝達部15aが回転力被伝達部15bと当接せず、回転力が回転力被伝達部15bに伝達されない。一方、副操作可能状態においては、回転力伝達部15aが回転力被伝達部15bと当接し、回転力が回転力被伝達部15bに伝達される。したがって、副発射操作体7を右打ち遊技専用の操作部として遊技者に使用させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。例えば、被副操作部70の発射勢増大操作部73の付近にLED(Light Emitting Diode)を設け、弾球遊技機の電気的な制御を行う図示しない弾球遊技機の主制御処理部がLEDを発光させてもよい。主制御処理部は、遊技領域の右側領域への遊技球の発射が要求される遊技(右打ち遊技)へ移行する場合は、発射勢増大操作部73の付近に設けられたLEDを発光させる。これによって、発射勢を増大させるために押下操作される発射勢増大操作部73を目立たせて、発射停止操作部74との混同を更に防止することができる。また、遊技者に対し、遊技の状況に応じた好適な操作を提案することができる。
また、副発射操作伝達機構15は上記に限定されず、例えば、回転力伝達部15a及び回転力被伝達部15bに代えて、副回転軸心C2を中心として副発射操作体7に対して相対回転自在にベース体2に支持される副操作ギヤ体を設けるとともに、副操作ギヤ体と噛み合うセクタ歯車の歯部(副操作従動歯部)を回転体13の外周面に設けてもよい。副発射操作体7には、副発射操作体7が一方向に回転するときには副操作ギヤ体と係合し、他方向に回転するときには副操作ギヤ体と係合しない副操作係合部が設けられる。遊技者が発射勢増大操作部73を押下操作し、副発射操作体7が一方向へ回転すると、副操作係合部と副操作ギヤ体とが係合し、副操作ギヤ体が副発射操作体7と一体的に反時計回りに回転し、副操作ギヤ体と副操作従動歯部との噛み合いによって回転体13が時計回りに回転する。すなわち、副操作係合部と副操作ギヤ体と副操作従動歯部とを介して、副発射操作体7の一方向への回転が発射勢増大方向への回転力として回転体13に伝達される。一方、遊技者が発射停止操作部74を押下操作し、副発射操作体7が他方向へ回転すると、副操作係合部は副操作ギヤ体と係合せず、副発射操作体7から回転体13への回転力の伝達は遮断される。
また、連結部46に代えて、中央回転軸を設けてもよい。中央回転軸は、前後方向に延び、先端部が主発射レバー4の底板41の軸受筒部45に挿入され、主発射レバー4と相対回転不能に固定され、後端部が筒状軸受部24に挿入される。これによって、主発射レバーは、中央回転軸を介して、ベース体2に相対回転自在に支持される。この場合、回転体13の円筒状の本体の内部に中央回転軸が挿通し、回転体13の後端部はベース体2のベース板部20に形成された筒状軸受部24に挿入されない。すなわち、回転体13は、中央回転軸を介して、主発射レバー4に相対回転自在に支持される。
すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
1:ボリューム(発射勢変更手段)
11:調整ギヤ体
12:発射停止スイッチ(発射停止手段)
13:回転体
13a:フランジ部
13b:伝達側係合部
13c:伝達歯車部
14:スイッチ押下部
2:ベース体
23:ボス
24:筒状軸受部
4:主発射レバー
46:連結部
46a:フランジ部
46b:操作側係合部
15:副発射操作伝達機構
15a:回転力伝達部
15b:回転力被伝達部
7:副発射操作体
70:被副操作部
70a:被副操作前面部
70b:被副操作側面部
71:突出部
72:突起部
73:発射勢増大操作部
73a:発射勢増大傾斜部
74:発射停止操作部
74a:発射停止傾斜部
75:挿通長孔
76:副操作軸受部
76a:副操作軸受孔
78:スイッチ押下部
78a:折曲部
8:副発射付勢部
80:固定部
81:支持部
82:当接部
83:付勢バネ
84:フランジ部
85:挿通孔
9:操作歯車バネ(相対回転制御機構)
100:発射操作装置
C1:主回転軸心
C2:副回転軸心
C3:調整回転軸心
A:可動範囲

Claims (3)

  1. 遊技球を発射する発射装置と、該発射装置における遊技球の発射勢を変更する発射勢変更手段と、該発射勢変更手段を操作するための発射操作装置とを備えた弾球遊技機であって、
    前記発射操作装置は、
    前記弾球遊技機に固定されるベース体と、
    主回転軸心を中心として回転自在に前記ベース体に支持され、遊技者からの操作に応じて原点位置から発射勢増大方向へ回転する主発射レバーと、
    前記ベース体と前記主発射レバーとの間に配置され、前記主回転軸心と略平行な操作回転軸心を中心として回転自在に前記ベース体に支持され、遊技者からの操作に応じて原点位置から一方向及び他方向へ回転する副発射操作体と、
    前記ベース体と前記主発射レバーとの間に配置され、前記主回転軸心を中心として発射勢増大方向及び発射勢減少方向へ回転自在に前記ベース体又は前記主発射レバーに支持され、前記主回転軸心を中心とした円弧状の伝達歯車部を有する回転体と、
    前記副発射操作体と前記回転体との間に設けられ、前記副発射操作体が前記原点位置から前記一方向へ回転したとき、前記副発射操作体の回転を発射勢増大方向への回転力として前記回転体に伝達し、且つ前記副発射操作体が前記他方向へ回転したとき、前記副発射操作体から前記回転体への回転力の伝達を遮断する副発射操作伝達機構と、
    前記ベース体と前記主発射レバーとの間に配置され、前記主回転軸心と略平行な調整回転軸心を中心として回転自在に前記ベース体に支持され、前記調整回転軸心を中心とした円弧状であって前記伝達歯車部と噛合する調整歯車部を有し、前記回転体の回転を前記発射変更手段に伝達する調整ギヤ体と、
    前記主発射レバーと前記回転体の間に設けられ、前記主発射レバーと前記回転体とが所定の基本相対回転位置に設定された状態で、これら主発射レバーと回転体との相対回転を規制し、前記基本相対回転位置から発射勢増大方向への前記主発射レバーの回転が規制された状態で前記回転体に発射勢増大方向への回転力が付与された場合、前記主発射レバーに対する前記回転体の発射勢増大方向への相対回転を許容し、且つ前記回転体が前記主発射レバーに対して前記基準相対回転位置から発射勢増大方向へ相対回転した状態で前記回転体が解放された場合、前記主発射レバーと前記回転体とを基本相対回転位置へ復帰させる相対回転制御機構と、
    前記副発射操作体が前記原点位置から前記他方向へ回転したとき、前記発射装置に発射停止指示信号を出力する発射停止手段と、を備えた
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機であって、
    前記発射操作装置は、前記副発射操作体を前記原点位置に付勢する副発射付勢手段をさらに備えた
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機であって、
    前記副発射操作伝達機構は、前記副発射操作体から突出して該副発射操作体と一体的に回転する回転力伝達部と、前記回転体から突出して該回転体と一体的に回転する回転力被伝達部とを有し、
    前記主発射レバーと前記副発射操作体とがともに前記原点位置に設定された初期状態において、前記回転力被伝達部は、前記原点位置から前記一方向への前記副発射操作体の回転に伴う前記回転力伝達部の可動範囲から外れ、
    前記副発射操作体が前記原点位置に設定され且つ前記主発射レバーが前記原点位置から発射勢増大方向へ所定量以上回転した副操作可能状態において、前記回転力被伝達部は、前記回転力伝達部の前記可動範囲と少なくとも一部が重複し、
    前記副操作可能状態において、前記副発射操作体が前記一方向へ回転した場合は、前記回転力被伝達部が前記回転力被伝達部の移動方向の前方側で該回転力被伝達部と当接することによって該副発射操作体の回転が発射勢増大方向への回転力として前記回転体に伝達され、前記副発射操作体が前記他方向へ回転した場合は、前記回転力被伝達部が前記回転力被伝達部の移動方向の後方側に位置することによって該副発射操作体から前記回転体への回転力の伝達が遮断される
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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