JP2012202117A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】外観品質を損なうことなく、額縁部材の取付強度を十分に確保すること。
【解決手段】躯体Fに支持させた開口枠10よりも室内側に位置する部位に額縁部材60を備え、開口枠10に支持させた枠部材31によって開口枠10の室内側の見込み面と額縁部材60の室外側の見込み面とを覆うようにした建具において、枠部材31によって全面が覆われる第1挟持片40bと、第1挟持片40bに対向する第2挟持片40cとを有した固定部材40を躯体Fに支持させ、かつこれら第1挟持片40bと第2挟持片40cとの間に額縁部材60の縁部を挟持させた。
【選択図】図1

Description

本発明は、建具に関するもので、より詳細には、開口枠よりも室内側に位置する部位に、額縁部材を装着するようにした建具に関するものである。
ガラス窓等の建具には、開口枠の見込み面を枠部材によって覆うようにしたものが提供されている。枠部材は、例えば合成樹脂材によって成形され、その縁部が室内側に延設されており、額縁部材において室外側に位置する見込み面に重ねて配設されている(例えば、特許文献1参照)。この建具では、開口枠と枠部材とによって収容部を構成し、この収容部に額縁部材の縁部を収容させるようにしている。
特開2010−84513号公報
ところで、開口枠と枠部材との間に単に額縁部材を挿入しただけでは、額縁部材の取付強度を十分に確保することは難しい。このため、特許文献1に記載のものでは、開口枠と一体となる部分に爪片を形成し、この爪片を額縁部材に係合させることによってその脱落を防止するようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載のものは、額縁部材を収容部から抜く方向に移動させた場合にだけ爪片が機能する構成である。従って、例えば収容部を押し広げるような外力が作用した場合には、枠部材のみがこれに抗するしかなく、取付強度の点で必ずしも十分とはいえない。特に、枠部材が合成樹脂材によって成形されたものにあっては、開口枠への取付性を考慮して十分な剛性を確保することが困難であるため、枠部材が変形を来して額縁部材が脱落する事態を招来する恐れがある。因に、枠部材の外表面から額縁部材に対して固定ネジを締結させる等の機械的な手段を講じれば、額縁部材の取付強度を十分に確保することは可能である。しかしながら、こうした構造では、ネジの頭部が外部に露出した構成となり、外観品質の点で必ずしも好ましいとはいえない。
本発明は、上記実情に鑑みて、外観品質を損なうことなく、額縁部材の取付強度を十分に確保することのできる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、躯体に支持させた開口枠と、前記開口枠よりも室内側に位置する部位に配設した額縁部材とを備え、前記開口枠に支持させた枠部材によって前記開口枠の室内側の見込み面と前記額縁部材の室外側の見込み面とを覆うようにした建具において、前記枠部材によって全面が覆われる第1挟持片と、前記第1挟持片に対向する第2挟持片とを有した固定部材を躯体に支持させ、かつこれら第1挟持片と第2挟持片との間に前記額縁部材の縁部を挟持させたことを特徴とする。
この発明によれば、躯体に支持された固定部材の第1挟持片と第2挟持片との間に額縁部材の縁部が挟持されるため、枠部材に十分な剛性を確保できない場合にも、額縁部材の取付強度を確保することができる。しかも、第1挟持片の全面が枠部材によって覆われるため、外観品質を損なうこともない。
また、本発明は、上述した建具において、前記第1挟持片と前記枠部材との間を接着手段によって接着したことを特徴とする。
この発明によれば、枠部材に変形を来しても第1挟持片から離隔することがない。
また、本発明は、上述した建具において、前記固定部材を介して躯体に固着具を締結することにより、前記固定部材を躯体に支持させたことを特徴とする。
この発明によれば、固定ネジ等の固着具によって固定部材を躯体に支持させることができる。
また、本発明は、上述した建具において、前記固定部材は、前記第2挟持片と前記第1挟持片との間に連結片を有し、前記連結片を前記開口枠に接着させることによって当該開口枠を介して躯体に支持させたことを特徴とする。
この発明によれば、連結片との接着により開口枠を介して固定部材を躯体に支持させることができる。
また、本発明は、上述した建具において、前記固定部材は、前記第1挟持片と前記第2挟持片とを金属によって一体に成形したことを特徴とする。
この発明によれば、固定部材の剛性を十分に確保することができ、また第1挟持片と第2挟持片とが一体であるため、これらの取り扱いが容易になる。
また、本発明は、上述した建具において、前記固定部材には、前記第1挟持片及び前記第2挟持片の少なくとも一方に、これら第1挟持片及び第2挟持片の相互間隔を減少させる突起を形成したことを特徴とする。
この発明によれば、第1挟持片及び第2挟持片の相互間に額縁部材を圧入しさえすれば、これら第1挟持片と第2挟持片との間に額縁部材をより確実に挟持することが可能となる。
本発明によれば、躯体に支持された固定部材の第1挟持片と第2挟持片との間に額縁部材の縁部が挟持されるため、枠部材に十分な剛性を確保できない場合にも、額縁部材の取付強度を確保することができる。しかも、第1挟持片の全面が枠部材によって覆われるため、外観品質を損なうこともない。
図1は、本発明の実施の形態1である建具の要部拡大横断面図である。 図2は、図1に示した建具の横断面図である。 図3は、図1に示した建具の縦断面図である。 図4は、図1に示した建具に適用する固定部材の斜視図である。 図5は、図4に示した固定部材の断面図である。 図6は、図1に示した建具において額縁部材を取り付ける状態を示す要部横断面図である。 図7は、本発明の実施の形態2である建具の要部拡大横断面図である。 図8は、本発明の実施の形態3である建具の要部拡大横断面図である。 図9は、本発明の実施の形態4である建具の横断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態1である建具の要部を拡大して示したものである。ここで例示する建具は、図2及び図3に示すように、柱や窓台、まぐさ等の躯体Fに支持させた開口枠10の内部に障子であるガラスパネル20を固定設置した、いわゆる嵌め殺し窓と称されるものである。本実施の形態1では、特に、スペーサ部材21を挟んで2枚のガラス板22を積層した複層ガラスパネル20を適用した建具を例示している。尚、図2及び図3の符号OWは建造物の外装壁、符号IWは建造物の内装壁である。
開口枠10は、上下左右4つの枠11を四周枠組みすることにより、ガラスパネル20よりも大きな矩形状に構成したものである。枠11のそれぞれは、見付け方向に延在する支持用ヒレ部12を介して躯体Fに支持ネジ13を締結することにより、躯体Fに支持させてある。
開口枠10を構成する各枠11には、それぞれの見込み面において室外側に位置する部分に取付片14が突設してあり、かつ見込み面において室内側に位置する部分にパネル押え30が配設してある。取付片14は、枠11と一体に成形したヒレ状の突出部分であり、互いの先端面によってガラスパネル20よりも小さい矩形の開口を画成している。尚、それぞれの枠11は、アルミニウムもしくはアルミニウム合金の押し出し型材によって構成したものを適用している。
パネル押え30は、枠11の取付片14との間にガラスパネル20を保持するためのもので、個々の枠11に対して着脱可能に取り付けてある。図2及び図3からも明らかなように、本実施の形態1では、上枠11及び2つの縦枠11に対して共通のパネル押え30が設けてある一方、下枠11Lに対しては別個のパネル押え30Lが設けてある。
上枠11及び縦枠11のパネル押え30は、それぞれ合成樹脂材によって成形した枠部材31と押え縁部材32とによって構成してある。
枠部材31は、枠11の見込み面を覆う枠カバー部31aと、枠カバー部31aにおいて室内側に位置する側縁部から枠11の見込み面に対して離反する方向に屈曲した立上り部31bと、立上り部31bの端部から室内方向に向けて屈曲した額カバー部31cとを一体に成形したものである。額カバー部31cは、立上り部31bから室内側に向けて平板状に延在し、その裏面が躯体Fに対向するものである。額カバー部31cの延在縁部には、リップ部31dが設けてある。リップ部31dは、額カバー部31cから躯体Fに向けてわずかに突出した部分であり、額カバー部31cの全長に渡って形成してある。
この枠部材31は、枠カバー部31aの室外側に位置する側縁部を枠11の中間係合ヒレ15に係合させた後、枠カバー部31aを介して枠11に取付ネジ16を締結することにより、枠11に対して着脱可能に取り付けてある。図からも明らかなように、枠部材31には、室外側に位置する側縁部に立上り部31bに対向する立壁部31eが設けてある。
押え縁部材32は、一対の係合爪32aを介して枠部材31の立上り部31b及び立壁部31eに着脱可能に係合し、枠11の取付片14に対向して配置されるものである。図1及び図2に示すように、取付片14及び押え縁部材32は、互いに対向する部位にそれぞれパッキン23を備えており、これらのパッキン23を介して互いの間にガラスパネル20を挟持している。
これに対して開口枠10の下枠11Lには、室内側に位置する側縁部に取付片14と同等に突出した内壁部17が設けてある。このため、下枠11Lのパネル押え30は、合成樹脂材によって成形した枠部材31Lによってのみ構成してある。具体的に説明すると、下枠11Lに設けた枠部材31Lは、下枠11Lの見込み面を覆う下枠カバー部31aLと、下枠カバー部31aLにおいて室内側に位置する側縁部から下枠11Lの見込み面に対して離反する方向に屈曲した下枠立上り部31bLと、下枠立上り部31bLの端部から室内方向に向けて屈曲した下枠額カバー部31cLと、下枠カバー部31aLにおいて室外側に位置する側縁部から下枠11Lの見込み面に近接する方向に屈曲した押え壁部31fLとを一体に成形したものである。下枠額カバー部31cLは、下枠立上り部31bLから室内側に向けて平板状に延在し、その裏面が躯体Fに対向するものである。下枠額カバー部31cLの延在縁部には、リップ部31dLが設けてある。リップ部31dLは、下枠額カバー部31cLから躯体Fに向けてわずかに突出した部分であり、下枠額カバー部31cLの全長に渡って形成してある。
この枠部材31Lは、押え壁部31fLの端部を下枠11Lの中間係合ヒレ15Lに係合させるとともに、下枠立上り部31bLから下枠11Lの見込み面に向けて突出した係合片部31gLを下枠11Lの内壁部17に係合させることにより、下枠11Lに対して着脱可能に取り付けてある。図3に示すように、下枠11Lの取付片14及び枠部材31は、互いに対向する部位にそれぞれパッキン23を備えており、これらのパッキン23を介して互いの間にガラスパネル20を挟持している。
一方、開口枠10の各枠11には、室内側に向いた見付け面(以下、「内方見付け面11a」という)に固定部材40が配設してある。固定部材40は、図4及び図5に示すように、矩形の平板状を成す連結片40aと、連結片40aの両側縁部から互いに対向する方向に向けて屈曲した第1挟持片40b及び第2挟持片40cとを金属の薄板によって一体に成形したものである。図1〜図3に示すように、第1挟持片40bは、枠部材31の額カバー部31c及び枠部材31Lの下枠額カバー部31cLによってその全面を覆うことのできる大きさに形成してある。第2挟持片40cは、連結片40aからの突出量が第1挟持片40bよりも大きくなるように構成したもので、ネジ挿通孔41及び一対の突起42を有している。
ネジ挿通孔41は、固定部材40を躯体Fに対して支持させる際に固定ネジ43を挿通させるためのものである。図4及び図5に示すように、第2挟持片40cにおいてネジ挿通孔41の周囲に位置する部分は、漏斗状に成形してあり、図1〜図3に示すように、固定ネジ43を挿通させた場合、第2挟持片40cから固定ネジ43の頭部が突出しないように頭部を収容することが可能である。
突起42は、図4及び図5に示すように、第2挟持片40cにおいて一対の平行に形成したスリット42aの間を曲げ加工することによって固定部材40と一体に成形したものである。これらの突起42は、第1挟持片40bと第2挟持片40cとの相互間隔をわずかに減少させるように、第2挟持片40cから第1挟持片40bに向けて突出する一方、押圧した場合に弾性的に変形して退行するものである。本実施の形態1では、固定部材40の板厚分だけ第1挟持片40bと第2挟持片40cとの相互間隔が減少するように突起42が設けてある。
上記の構成を有した固定部材40は、図1〜図3に示すように、連結片40aの外表面を枠11の内方見付け面11aに当接させるとともに、第1挟持片40bの全面が枠部材31の額カバー部31c及び枠部材31Lの下枠額カバー部31cLによって覆われる位置に配置され、躯体Fとの間に適宜スペーサSを介在させた状態で、第2挟持片40cのネジ挿通孔41を介して躯体Fに固定ネジ43を締結することにより、躯体Fに支持させてある。第1挟持片40bと枠部材31の額カバー部31c及び枠部材31Lの下枠額カバー部31cLとの間は、予め接着手段50を介在させておき、固定部材40の連結片40aを枠11の内方見付け面11aに当接させた際に接着させるようにしている。尚、接着手段50としては、ゲル状や液状の接着剤、あるいは両面テープを用いることができるし、ネジ等の締結部材を用いて接合しても良い。ここで、図1からも明らかなように、固定部材40の連結片40aと枠部材31の立上り部31bとの間には、固定部材40の連結片40aを枠11の内方見付け面11aに当接させた際にも貯留空間RSを確保するようにしている。従って、固定部材40の連結片40aを枠11の内方見付け面11aに当接させる際に、予め塗布したゲル状もしくは液状の接着剤50が奥方に移動したとしても、この貯留空間RSに留めておくことができ、枠部材31と開口枠10との接合部に接着剤50が至る事態を防止することができる。また、図には明示していないが、固定部材40は、それぞれの枠11の全長に渡って配設しても良いが、各枠11の一部に設けるように構成しても構わない。
それぞれの固定部材40には、額縁部材60が支持させてある。額縁部材60は、平板状を成し、図6に示すように、個々の室外側に位置する縁部を固定部材40の第1挟持片40bと第2挟持片40cとの間に挿入することにより、開口枠10よりも室内側に位置する部位に額縁状に設けたものである。額縁部材60を固定部材40に挿入する場合には、作業性を考慮して、予め4枚の額縁部材60を互いに組み立て額縁状に構成しておくことが好ましい。第1挟持片40bと第2挟持片40cとの間に挿入された額縁部材60は、第2挟持片40cに設けた突起42の弾性力によって第1挟持片40bに押圧された状態に維持され、これら第1挟持片40b及び第2挟持片40cの間に挟持されることになり、固定部材40を介して躯体Fに支持される。尚、スペーサSと躯体Fとの間及びスペーサSと額縁部材60との間は、それぞれゲル状や液状の接着剤によって接着してある。
図2及び図3に示すように、額縁部材60は、それぞれの室外側に位置する見込み面を覆う枠部材31の額カバー部31c及び枠部材31Lの下枠額カバー部31cLとの間に段差が生じないように、外部に露出した部分の板厚が固定部材40に挟持させた部分よりも大きくなるように構成してある。より具体的には、額縁部材60の見付け面において室外側に位置する部位に、額カバー部31c及び下枠額カバー部31cLの板厚に相当する段状の凹部60aを形成することにより、相対的に外部に露出した部分の板厚を大きく構成している。額縁部材60の固定部材40に挟持させる部分の厚みは、第1挟持片40bと第2挟持片40cとの相互間距離と同じか、あるいはその距離より大きいことが好ましい。尚、額縁部材60の固定部材40に挟持させる部分の厚みが第1挟持片40bと第2挟持片40cとの相互間距離より小さい場合には、額縁部材60と固定部材40との間に隙間が生じることになる。このような場合には、当該隙間に板部材等のスペーサを介在させ、額縁部材60の固定部材40に挟持させる部分の厚みを第1挟持片40bと第2挟持片40cとの相互間距離と同じにすれば、固定部材40によって額縁部材60を確実に挟持することができる。
上記のように構成した建具では、開口枠10の見込み面が合成樹脂製の枠部材31によって覆われるため、意匠性の点で優れたものになるばかりでなく、防露性の点でも有利となる。しかも、額縁部材60を覆う枠部材31の額カバー部31c及び枠部材31Lの下枠額カバー部31cLは、固定部材40の第1挟持片40bに対して接着してある。従って、日射等の影響による温度変化によっても枠部材31や枠部材31Lに熱変形が発生する事態を防止することができ、額縁部材60から離隔するなどして外観品質を低下させる恐れもない。加えて、額縁部材60を覆う枠部材31の額カバー部31c及び枠部材31Lの下枠額カバー部31cLを接着する接着手段50は、固定部材40の第1挟持片40bとの間に設けたものである。従って、固定部材40の第1挟持片40bと第2挟持片40cとの間に対して額縁部材60を抜き差しした場合にも、接着手段50が削り落とされたり剥がれたりする等の影響を与えることがない。
さらに、躯体Fに支持させた固定部材40に対して額縁部材60の縁部を挟持させるようにしているため、固定部材40によって額縁部材60の取付強度を十分に確保することができる。これにより、枠部材31,31Lとしては、開口枠10への取付性を考慮して比較的軟質で変形し易い合成樹脂製のものを適用することが可能となる。
尚、上述した実施の形態1では、固定部材40を固定ネジ43によって直接躯体Fに締結するようにしているため、額縁部材60の取付強度をより大きく確保することができるが、本発明はこれに限定されない。例えば、図7に示す実施の形態2のように、連結片40aと枠11の内方見付け面11aとの間を接着手段50′によって接着し、固定ネジ43を省略しても良い。また、実施の形態2のものにさらに固定ネジ43を適用して固定部材40を躯体Fに締結し、両者の併用により、取付強度をより向上させるように構成することも可能である。連結片40aと枠11の内方見付け面11aとの間を接着する接着手段50′としては、ゲル状や液状の接着剤、あるいは両面テープを用いることができる。尚、図7に示す実施の形態2において、実施の形態1と同様の構成に関しては、同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略している。
また、上述した実施の形態1では、固定部材40と躯体Fとの間にスペーサSを介在させた上で固定ネジ43を締結するようにしているが、図8に示す実施の形態3のように、固定部材140を直接躯体Fに締結するようにしても良い。すなわち、実施の形態3では、固定部材140として、矩形の平板状を成す連結片140aと、連結片140aの両側縁部から互いに対向する方向に向けて屈曲した第1挟持片140b及び第2挟持片140cと、第2挟持片140cの側縁部から第1挟持片140bに離隔する方向に屈曲したスペーサ片140dと、スペーサ片140dの側縁部から屈曲した締結片140eを金属の薄板によって一体に成形したものを適用している。第1挟持片140bが、枠部材31の額カバー部31c及び枠部材31Lの下枠額カバー部31cLによってその全面を覆うことのできる大きさに形成してある点及び第2挟持片140cに突起142が設けてある点は実施の形態1と同様である。尚、図8に示す実施の形態3において、実施の形態1と同様の構成に関しては、同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略している。
この実施の形態3では、締結片140eを介して躯体Fに固定ネジ43を締結することにより、固定部材140を躯体Fに接した状態で支持させることができる。固定部材140を躯体Fに支持させた後、第1挟持片140bと第2挟持片140cとの間に額縁部材60を挿入すれば、額縁部材60が第2挟持片140cに設けた突起142によって第1挟持片140bに押圧された状態に維持され、これら第1挟持片140b及び第2挟持片140cの間に額縁部材60を挟持することができる。
さらに、上述した実施の形態1〜実施の形態3では、建具として嵌め殺し窓を例示しているが、その他の建具にももちろん適用することが可能である。例えば、図9に示す実施の形態4のように、開口枠10に対して障子であるガラスパネル120が室外側に向けて押し開くように構成した建具にも適用可能である。実施の形態4で示す建具は、具体的には「縦辷り出し窓」と称されるもので、左側に位置する縦框(以下、「左框121」という)を中心として右側に位置する縦框(以下、「右框122」という)が回転可能であり、右框122が室外側に突出した場合に開口枠10が開くことになる。
開口枠10に設けた枠部材130は、枠11の見込み面を覆う枠カバー部130aと、枠カバー部130aにおいて室内側に位置する側縁部から枠11の見込み面に対して離反する方向に屈曲した枠立上り部130bと、枠立上り部130bの端部から室内方向に向けて屈曲した額カバー部130cと、枠カバー部130aにおいて室外側に位置する側縁部から枠11の見込み面に近接する方向に屈曲した枠支持部130dと、枠カバー部130aにおいて枠支持部130dよりも室内側に位置する部位から枠11の見込み面に対して離反する方向に突出し、突出端部に係着部130fを有した受支持部130eとを合成樹脂材によって一体に成形したものである。額カバー部130cは、固定部材40の第1挟持片40bを覆うことのできる大きさを有したものである。受支持部130eには、室内側に位置する面に受具131が取り付けてある。受具131は、枠部材130の受支持部130eを介して枠11の中間ヒレ15′に取り付けられた部材である。
この枠部材130は、受支持部130eの係着部130fを枠11の中間ヒレ15′に係着させた後、枠カバー部130aを介して枠11に取付ネジ16を締結することにより、枠11に対して着脱可能に取り付けてある。さらに、額カバー部130cと固定部材40の第1挟持片40bとの間は、接着手段50によって接着してある。
一方、ガラスパネル120には、右框122にカムラッチハンドル132が設けてある。カムラッチハンドル132は、右框122の室内側に位置する見付け面に取り付けられ、見込み方向に沿った軸を中心として回転することが可能である。このカムラッチハンドル132は、係合部132aを受具131に当接させた場合、開口枠10に対してガラスパネル120の右框122が室外側に移動するのを阻止し、開口枠10に対してガラスパネル120を閉じた状態に維持する。この状態から、カムラッチハンドル132を回転操作し、係合部132aと受具131との当接状態を解除すれば、右框122と縦枠11との係合状態も解除されることになり、右框122を室外側に突出させることにより、開口枠10を開くことが可能となる。尚、図9に示す実施の形態4において、実施の形態1と同様の構成に関しては、同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略している。
上記のように構成した建具では、開口枠10の見込み面が合成樹脂製の枠部材130によって覆われるため、意匠性の点で優れたものになるばかりでなく、防露性の点でも有利となる。しかも、額縁部材60を覆う枠部材130の額カバー部130cは、固定部材40の第1挟持片40bに対して接着してある。従って、日射等の影響による温度変化によっても枠部材130に熱変形が発生する事態を防止することができ、額縁部材60から離隔するなどして外観品質を低下させる恐れもない。加えて、額縁部材60を覆う枠部材130の額カバー部130cを接着する接着手段50は、固定部材40の第1挟持片40bとの間に設けたものである。従って、固定部材40の第1挟持片40bと第2挟持片40cとの間に対して額縁部材60を抜き差しした場合にも、接着手段50が削り落とされたり剥がれたりする等の影響を与えることがない。
さらに、躯体Fに支持させた固定部材40に対して額縁部材60の縁部を挟持させるようにしているため、固定部材40によって額縁部材60の取付強度を十分に確保することができる。これにより、枠部材130としては、開口枠10への取付性を考慮して比較的軟質で変形し易い合成樹脂製のものを適用することが可能となる。
ここで、図9に示す実施の形態4のように、開口枠10に対してガラスパネル120が室外側に移動することによって開口枠10を開口させる建具では、カムラッチハンドル132の係合部132aが受具131に当接された状態にあると、室内外の圧力差によってガラスパネル120が室外側に引っ張られた場合、支持用ヒレ部12の端部を中心として縦枠11が室外側に捲れ上がるように力が作用することになる。
しかしながら、実施の形態4によれば、固定部材40と枠部材130との間が接着手段50により接着され、かつ固定部材40と躯体Fとの間が固定ネジ43によって締結されている。しかも、固定ネジ43の締結方向は、支持用ヒレ部12を躯体Fに締結する支持ネジ13の締結方向に対してほぼ直角となる。従って、カムラッチハンドル132の係合部132aが枠部材130の受具131に当接された状態において、室内外の圧力差によってガラスパネル120が室外側に引っ張られた場合にも、縦枠11が室外側に捲れ上がるような事態を有効に防止できる。
尚、固定部材40,140として金属製のものを例示しているが、これに限定されず、高剛性の合成樹脂材によって成形しても構わない。つまり、本発明によれば、枠部材31(31L)と固定部材40,140とは別個の構成であるため、枠部材31(31L)として比較的軟質で変形し易い合成樹脂材のものを適用し、一方、固定部材40,140として剛性の大きな合成樹脂材のものを適用することができ、枠部材31(31L)の開口枠10への取付性を維持したまま、額縁部材60の取付強度を向上させることが可能となる。
10 開口枠
11,11L 枠
30,30L パネル押え
31,31L,130 枠部材
40,140 固定部材
40a,140a 連結片
40b,140b 第1挟持片
40c,140c 第2挟持片
42,142 突起
43 固定ネジ
50 接着手段
60 額縁部材
F 躯体

Claims (6)

  1. 躯体に支持させた開口枠と、前記開口枠よりも室内側に位置する部位に配設した額縁部材とを備え、前記開口枠に支持させた枠部材によって前記開口枠の室内側の見込み面と前記額縁部材の室外側の見込み面とを覆うようにした建具において、
    前記枠部材によって全面が覆われる第1挟持片と、前記第1挟持片に対向する第2挟持片とを有した固定部材を躯体に支持させ、かつこれら第1挟持片と第2挟持片との間に前記額縁部材の縁部を挟持させたことを特徴とする建具。
  2. 前記第1挟持片と前記枠部材との間を接着手段によって接着したことを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 前記固定部材を介して躯体に固着具を締結することにより、前記固定部材を躯体に支持させたことを特徴とする請求項1に記載の建具。
  4. 前記固定部材は、前記第2挟持片と前記第1挟持片との間に連結片を有し、前記連結片を前記開口枠に接着させることによって当該開口枠を介して躯体に支持させたことを特徴とする請求項1に記載の建具。
  5. 前記固定部材は、前記第1挟持片と前記第2挟持片とを金属によって一体に成形したことを特徴とする請求項1または請求項4に記載の建具。
  6. 前記固定部材には、前記第1挟持片及び前記第2挟持片の少なくとも一方に、これら第1挟持片及び第2挟持片の相互間隔を減少させる突起を形成したことを特徴とする請求項1に記載の建具。
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