JP2014031617A - パネルユニット及びパネル - Google Patents

パネルユニット及びパネル Download PDF

Info

Publication number
JP2014031617A
JP2014031617A JP2012171226A JP2012171226A JP2014031617A JP 2014031617 A JP2014031617 A JP 2014031617A JP 2012171226 A JP2012171226 A JP 2012171226A JP 2012171226 A JP2012171226 A JP 2012171226A JP 2014031617 A JP2014031617 A JP 2014031617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
glazing channel
protruding
pair
side wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012171226A
Other languages
English (en)
Inventor
Sachiko Nishikawa
祥子 西川
Takashi Hisada
隆司 久田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sheet Glass Co Ltd filed Critical Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority to JP2012171226A priority Critical patent/JP2014031617A/ja
Publication of JP2014031617A publication Critical patent/JP2014031617A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】パネルの抜け止めを確実に行うパネルユニットを構成する。
【解決手段】パネルPの表面に係止部材15を取り付け、この係止部材15の突起材16がグレージングチャンネルGの挿通部11Cに挿通する状態で、パネルPに対してグレージングチャンネルGを備えた。このグレージングチャンネルGを枠部材Fの一対の壁体5の中間の支持空間Sに挿入し、枠部材Fの壁体5に形成した係止片5AをグレージングチャンネルGの係合溝11Bに係合させる。この構成では、パネルPが抜き出る方向に変位した場合に、突起材16が挿通部11Cに当接し、更にパネルPが変位した場合には突起材16が係止片5Aに当接するように相対的な位置関係を設定した。
【選択図】図2

Description

本発明は、枠部材に対してグレージングチャンネルを介してパネルを支持しているパネルユニット、及び、グレージングチャンネルを備えているパネルに関し、詳しくは、パネルの脱落を防止する構成に関する。
上記のように構成されたパネルユニットとして特許文献1には、枠部材(文献では枠体)にパネル(文献では複合ガラス)を支持するグレージングチャンネルが示されている。このグレージングチャンネルは、パネルの表裏に接触する一対の側部と、この一対の側部を連結する底部とを軟質樹脂で一体的に形成することで全体的にコ字状となる断面形状に成形され、一対の側部の内面(対向する面)にはパネルの方向に突出するリップを形成している。
この特許文献1では、パネルの外端から、この外端近傍の表裏に亘る領域にテープで構成される脱落防止材を取り付けることにより、パネルの外端近くにパネルの表面から厚み方向に立ち上がる段状部を形成している。そして、このパネルにグレージングチャンネルを装着した状態では、グレージングチャンネルのリップが脱落防止部材の段部よりパネルの中央側に接触する。この構成から、グレージングチャンネルと脱落防止材との摩擦による係合状態が維持されることでパネルの位置が決まり、パネルが枠部材から抜け出る方向に変位した場合には、脱落防止部材の段状部がリップに当接することにより、脱落が防止されるように構成されている。
特許文献2では、パネル(文献では面材)の端縁部に抜け止め部材を取り付け、これを取り囲む位置にグレージングチャンネル(文献ではガスケット)を配置し、このグレージングチャンネルを枠部材(文献では枠材)に装着した建具が示されている。グレージングチャンネルは、パネルの外縁部の表裏を挟み込む位置に配置される一対の側部と、これらを連結する連結部とを樹脂により一体形成することで全体的にコ字状となる断面形状を有すると共に、パネルの表裏両面に接触する一対のシール片を備えて構成されている。このグレージングチャンネルにおいてパネルに向かい合う面には、パネルの方向に突出する抜け止め部が一体的に形成されている。また、パネルの外縁部の近傍の表裏に亘る領域に抜け止め部材を取り付けることにより、この抜け止め部材によりパネルの表面から厚み方向に立ち上がる段状部が形成されている。
この特許文献2の建具では、枠部材に対してグレージングチャンネルを介して、パネルを支持した状態では、グレージングチャンネルに形成される抜け止め部が、抜け止め部材の段状部よりパネルの中央側に配置されるように位置関係が設定されている。これにより、パネルが抜け出る方向に変位した場合には、グレージングチャンネルの抜け止め部と、抜け止め部材の係止面との当接により抜け止めが行われるように構成されている。
特開平9‐13814号公報 特開2007‐92484号公報
複層ガラス等のパネルを窓等に支持する場合には樹脂製のグレージングチャンネルが使用される。例えば、サッシ枠にパネルを組み付ける際には、グレージングチャンネルがサッシ枠に対するガイドとして機能し、組み付け状態ではグレージングチャンネルがパネルとサッシ枠との間の気密性、水密性を確保する。
特許文献1に記載されるようにグレージングチャンネルに形成した軟質樹脂製のリップと、脱落防止部材との当接によりパネルの抜け止めを行うものでは、例えば、ガラス等のパネルを枠部材に対してグレージングチャンネルを介して支持した状態で運搬する場合には、パネルに作用する荷重によりリップの部位が押し広げられ、脱落防止部材との当接部における保持力が低下し、パネルが脱落することもあった。
このように枠部材からパネルが脱落する現象は、運搬時に限るものではなく、例えば、枠部材が移動する場合にも発生する。具体例を挙げると、揺動式に開閉する枠部材で扉が構成され、この枠部材に対してパネルを支持する構成では、扉を操作した場合のように、外力がパネルに作用する場合には、枠部材からパネルが脱落することも考えられた。
前述したようにグレージングチャンネルは、枠部材に対してパネルを支持する場合に、気密性、水密性を確保する目的から弾性変形可能な素材で構成される。このため形状保持能力が低く、パネルが抜け出る方向に外力が作用した場合には、パネルとグレージングチャンネルとの間に抜け止め構造が形成されていても、この抜け止め構造の部位が弾性変形し、脱落に繋がっていたのである。このような不都合は、特許文献2のようにグレージングチャンネルと一体的に抜け止め部を形成したものでも同様に発生するものであり、改善の余地がある。
そこで、例えば、グレージングチャンネルを構成する素材として硬質のものを使用することも考えられる。しかし、グレージングチャンネルの全体に硬質の素材を用いた場合には、パネルと枠部材との間の気密性や水密性が低下することに繋がり実用性の面での課題がある。
本発明の目的は、パネルの抜け止めを確実に行うパネルユニット及び確実な抜け止めが可能となるパネルを合理的に構成する点にある。
本発明の特徴は、枠部材に対してグレージングチャンネルを介してパネルを支持しているパネルユニットであって、
前記枠部材が、前記パネルの外周部の外面を覆う位置に配置される一対の壁体を備えることで、一対の前記壁体の中間に前記パネルの支持空間を形成すると共に、前記壁体に前記支持空間の方向に突出する係止片を形成して構成され、前記グレージングチャンネルが、前記パネルの外面に接触するリップを突出端に備えた一対の側壁部と、一対の前記側壁部を繋ぐ底壁部とを形成すると共に、一対の前記側壁部で挟まれる内部空間と外部空間とに連なる挿通部を前記側壁部に形成して構成され、突起材を有する係止部材を、前記パネルの外面に対し前記突起材が外方に突出する姿勢で取り付け、前記パネルを一対の前記側壁部で挟み込むようにグレージングチャンネルを配置し、かつ、このグレージングチャンネルの前記挿通部に前記突起材を挿通し、これらを前記枠部材の支持空間に挿入することで前記パネルを前記枠部材に支持した状態では前記パネルが前記支持空間から抜け出る方向に変位した際に、前記突起材と前記係止片とが当接するように前記係止片と前記突起材との位置関係が設定されている点にある。
この構成では、パネルに係止部材を取り付け、この係止部材の突起材をグレージングチャンネルの挿通孔に挿通させるようにグレージングチャンネルを配置し、このグレージングチャンネルを枠部材に支持する形態でパネルが枠部材に支持される。このように支持された状態では、グレージングチャンネルが壁体の係止片に係合しており、このグレージングチャンネルの挿通部に対して、パネルに支持される突起材を挿通する。このような構成であるため、グレージングチャンネルが、容易に弾性変形する素材で構成されるものであっても、パネルが枠部材の支持空間から抜け出る方向に変位する場合には、突出部が挿通部の開口の内面に当接する状態が維持され、グレージングチャンネルに対するパネルの抜け出しが抑制される。
また、パネルが枠部材の支持空間から抜け出る方向に強い力が作用してグレージングチャンネルが大きく弾性変形した場合でも、突起材が枠部材の係止片に直接的に当接することが可能であるため、この当接によりパネルの抜け出しが抑制される。
従って、パネルの抜け止めを確実に行うパネルユニットが構成された。
本発明は、前記係止部材が、前記パネルの表面に接着固定されるテープ状の基材に複数の前記突起材を形成した構成を有し、前記挿通部は、前記突起材が挿通可能な孔又は切り込みであっても良い。
これによると、係止部材をパネルの表面に接着固定しておき、パネルにグレージングチャンネルを備える場合には、係止部材の突起材をグレージングチャンネルの挿通部に挿通することで済み、手間が掛からない。
また、本発明は、グレージングチャンネルを備えているパネルであって、
前記グレージングチャンネルが、当該パネルの外面に接触するリップを突出端に備えた一対の側壁部と、一対の前記側壁部を繋ぐ底壁部とを形成すると共に、一対の前記側壁部で挟まれる内部空間と外部空間とに連なる挿通部を前記側壁部に形成して構成され、突起材を有する係止部材を、当該パネルの外面に対し前記突起材が外方に突出する姿勢で取り付け、前記グレージングチャンネルの挿通部に前記突起材を挿通する状態で、このグレージングチャンネルの前記側壁部を当該パネルの外面を挟み込む位置に配置しているパネルを提供する。
この構成によると、パネルに係止部材を取り付け、この係止部材の突起材をグレージングチャンネルの挿通孔に挿通させるようにグレージングチャンネルを備えた状態では、パネルがグレージングチャンネルから抜け出る方向に変位した場合や、パネルがグレージングチャンネルの長手方向に変位した場合でも、突出部が挿通部に挿通する状態の維持が可能となり、パネルの変位が抑制される。
このようにパネルが、グレージングチャンネルから抜け出る方向への変位を抑制するため、例えば、この構成のパネルを、枠部材に支持する場合には、グレージングチャンネルを枠部材に支持することにより、このグレージングチャンネルが、容易に弾性変形する素材により構成されていてもパネルを枠部材から引き抜く方向(枠部材の長手に直交する方向)に力が作用した場合にグレージングチャンネルがパネルの変位を阻止できる。更に、パネルに対して枠部材の長手方向に変位させる方向に力が作用した場合でも、グレージングチャンネルがパネルの変位を阻止できる。
従って、弾性変形可能な素材を用いてグレージングチャンネルが構成されているものであっても、確実な抜け止めが可能となるパネルが構成された。
組み立て時と完成状態とのパネルユニットを示す正面図である。 図1(b)のII−II線断面図である。 グレージングチャンネルを省略したパネルと枠部材との断面である。 一部を切り欠いたグレージングチャンネルと係止部材との斜視図である。 強度試験を行う装置とセッティング状態の装置とを示す図である。 強度試験に使用したグレージングチャンネルと係止部材と規制テープとの位置関係を示す断面図である。 強度試験に使用した係止部材の斜視図である。 引き抜き強度試験結果の数値を一覧化した図である。 別実施形態(a)のグレージングチャンネルと係止部材との斜視図である。 別実施形態(b)のグレージングチャンネルと係止部材との斜視図及び断面図である。 別実施形態(d)のグレージングチャンネルと係止部材との斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔パネルユニットの基本構成〕
図1〜図4に示すように、複数層ガラスで構成されるパネルPを、グレージングチャンネルGを介して枠部材Fに支持してパネルユニットが構成されている。本発明のパネルユニットでは、パネルPの形状及び枠部材Fの形状は図1に示すものに限らないが、パネルユニットの具体例として、窓枠やドア枠に使用される矩形の枠部材Fに対しグレージングチャンネルGにより矩形のパネルPを支持した構成の詳細を以下に説明する。
本発明は、前述したパネルユニットの他に、枠部材Fを備えないパネルPも対象としている。つまり、パネルPの表面に抜け止め材として係止部材15を取り付け、グレージングチャンネルGを備えることによりグレージングチャンネルGの挿通部11Cに係止部材15の突起材16を挿通した構成のパネルPも発明の対象としている。このパネルの発明の構成は、前述したパネルユニットの構成に含まれるものであるため、パネルユニットの構成と併せて説明する。
パネルPは、2枚の矩形のガラス板1の間にスペーサ2を挟み込むことにより夫々のガラス板1の間に空気層を作る形態で離間配置した構造を有している。本発明のパネルユニットを構成するパネルPとしては1枚のガラス板でも良く、複数枚のガラス板を離間配置したものや、複数枚のガラス板を直接重ね合わせて接着したものでも良く、ガラス板に代えて樹脂板で構成されるものでも良い。
枠部材Fは、互いに平行姿勢で配置される一対の壁体5と、この一対の壁体5を連結する連結体6とをアルミニウム合金等の金属材料により一体形成することにより、一対の壁体5で挟まれる部位に支持空間Sを形成している。この枠部材Fの一対の壁体5の開口縁部分に支持空間Sの方向(対向する方向)に向けて突出する係止片5Aが一体的に形成されている。尚、枠部材Fは金属材料で形成されるものに限るものではなく、例えば、樹脂で形成されるものでも良い。
グレージングチャンネルGは、ゴムや樹脂等の可撓性材料を用いて製造されるものであり、パネルPの表裏面に接触するリップ11Aを突出端に形成した平行姿勢の一対の側壁部11と、この一対の側壁部11の基端側を繋ぐように一対の側壁部11に対して直交姿勢で連なる底壁部12とを一体的に形成した構成を有している。このグレージングチャンネルGはパネルPの外縁部分に沿って装着できるように長尺物として製造され、必要な長さに切断して使用される。
このグレージングチャンネルGでは、一対の側壁部11のうちリップ11Aに近い位置の外面には枠部材Fの係止片5Aが係入するための係合溝11Bが長手方向に沿って形成されている。この一対の側壁部11の内面側にはパネルPの方向に突出する当接片11Dが長手方向に沿って形成されている。また、グレージングチャンネルGの側壁部11のうち底壁部12に近い位置には孔状となる複数の挿通部11Cが長手方向に沿って形成され、底壁部12には水抜き用の複数の開口12Aが長手方向で一定の間隔で穿設されている。このグレージングチャンネルGは、リップ11AをパネルPの表裏面に接触させるために柔軟に変形するものが使用されるが、全体を比較的硬質となる材料で構成しても良い。特に、別実施形態の項で説明するように、挿通部11Cが形成された部位だけに硬質の材料を用いて構成しても良い。
グレージングチャンネルGをパネルPに装着した場合には、このグレージングチャンネルGが全体的に弾性変形して一対の側壁部11がパネルPの外端部を抱き込む位置に配置される。一対のリップ11Aの一方がパネルPの表面に弾性的に接触し、他方が裏面に弾性的に接触し、底壁部12がパネルPの外縁の端面に接触する位置関係となる。
パネルPの外縁部の表裏面には、外縁と平行姿勢でテープ状の係止部材15が取り付けられている。係止部材15はポリアセタール樹脂や硬質塩化ビニル樹脂等で形成されるものであり、この係止部材15の表面には複数の突起材16が一体形成されている。係止部材15は全体的にテープ状であり、裏面側(突起材16と反対側の面)に接着手段としての両面テープ17を備え、この両面テープ17により突起材16はパネルPに取り付けられている。尚、両面テープ17とは、テープ状のアクリル基材の両面に粘着剤がコーティングされ、接着する2部材の間に挟み込むことにより、粘着剤を介して2部材を接着する機能を有するものである。
この係止部材15は全体が樹脂で形成されるものを想定しているが、金属材を用いても良い。また、接着手段として、テープ状の部位に接着剤を塗布し、この接着剤によりパネルPに取り付けるものでも良い。また、テープ状の部位に粘着剤をコーティングし、この粘着剤によりパネルPに取り付けても良い。特に、パネルPが熱可塑性の樹脂である場合には、熱溶着の技術によりパネルPの表面に係止部材15を接着するように接着手段を構成しても良い。
係止部材15に形成される突起材16は、図2〜図4に示すように、係止部材15の表面に直交する方向視において矩形であり、この係止部材15の幅方向の一方に係止部材15の表面から垂直に立ち上がる姿勢の当接面16Aを形成している。幅方向の他方は外方に向かうほど低くなる傾斜姿勢の案内面16Bを有する三角形状(図2、図3に示す方向視において三角形)に成形されている。また、係止部材15をパネルPに取り付ける場合には、枠部材Fに対するパネルPの挿入を容易に行わせ、挿入の後には、抜け止めを実現するように図2〜図4及び図7(b)に示す如く、当接面16Aと案内面16Bとの姿勢を設定して取り付けられる。
突起材16の形状として、図7(a)に示すように、突出部分の端部を半円形に成形したものであっても良い。また、突起材16として突出する円柱状のものや、角柱状のもの等、係止部材15のテープ状の部位から突出して挿通部11Cに挿通する形状のものであれば、どのような形状であっても良い。
本発明のパネルユニットでは、図2に示す如く、パネルPがグレージングチャンネルGを介して枠部材Fに支持された状態で一対の壁体5の中央位置とパネルPの厚さ方向の中央位置とが一致するように相対的な位置関係が設定されている。特に、図3に示すように、この支持状態においてパネルPに取り付けられた突起材16の突出端の位置が、壁体5の係止片5Aの内端より、外方に突出するように位置関係が設定されている。つまり、パネルPに取り付けられた突起材16の突出端の位置と、壁体5の係止片5Aの内端とが重複領域Rだけ重複するように相対的な位置関係が設定され、これにより、パネルPに対して引き抜く方向に力が作用した場合に、突起材16の突出端と、壁体5の内端(突出側の端部)とが、重複領域Rにおいて当接する。
〔パネルユニットの組み立て〕
本発明のパネルユニットを組み立てる場合には、図1(a)に示すように、パネルPの両側の外縁近くの表裏面に外縁に沿って(縦長姿勢で)部分的に係止部材15を両面テープ等により取り付けて固定する。係止部材15は、枠部材Fが開閉操作された場合に、枠部材Fに作用する力により、パネルPに対して枠部材Fが変形する不都合を解消するものであるため、パネルPの縦向きの端縁に沿って係止部材15が取り付けられる。
パネルPの外面に係止部材15を取り付けた後には、この係止部材15の複数の突起材16をグレージングチャンネルGの複数の挿通部11Cに挿通させるように、グレージングチャンネルGを配置する。このように配置した場合には、グレージングチャンネルGの一対の側壁部11がパネルPを抱き込む位置に配置され、側壁部11のリップ11AがパネルPの外面に弾性的に接触し、底壁部12がパネルPの外端に接触する状態に達する。
このようにグレージングチャンネルGを備えることで本発明のパネルPが構成され、このパネルPのグレージングチャンネルGを枠部材Fに備えることにより本発明のパネルユニットが構成される。
また、本発明のパネルPを枠部材Fに支持する場合には、グレージングチャンネルGと共にパネルPを枠部材Fに挿入することにより、側壁部11の係合溝11Bに対して枠部材Fの壁体5の係止片5Aが嵌り込む状態に達し、グレージングチャンネルGが枠部材Fに位置決め状態で支持され、これによりパネルユニットが完成する。
つまり、グレージングチャンネルGとともにパネルPの外端部を枠部材Fの支持空間Sに挿入する際には、突起材16が一対の係止片5Aの間を通過することになるが、突起材16の傾斜姿勢の案内面16Bが係止片5Aの突出部位に接触することにより、この突起材16が少し弾性変形すると同時に、一対の壁体5を弾性変形させることで一対の係止片5Aの間隔を押し拡げ、突起材16の通過が許される。尚、突起材16が硬質の樹脂や金属で形成されている場合でも、突起材16が係止片5Aに接触することにより係止片5Aの間隔を押し拡げることで通過が実現する。
同図に示す如く、このパネルユニットではパネルPの4辺に対応して4つの枠部材Fが使用される。4つの枠部材Fを、パネルPを取り囲む位置に配置した状態では、4つの枠部材Fが矩形に連結される。このように連結された状態では、グレージングチャンネルGが、パネルPと枠部材Fとの間に介装されることになる。
尚、係止部材15が取り付けられていない部位については、パネルPの外周にグレージングチャンネルGを単純に配置した状態で、グレージングチャンネルGと共にパネルPを枠部材Fに挿入する。これにより側壁部11の係合溝11Bに対して枠部材Fの壁体5の係止片5Aが嵌り込み、グレージングチャンネルGが枠部材Fに位置決め状態で支持される。
このように組み立てられたパネルユニットで、枠部材FからパネルPが離れる方向に外力が作用した場合には、この外力によりパネルPが僅かに変位し、この変位により突起材16がグレージングチャンネルGの挿通部11Cの内面に当接する。この当接力によりグレージングチャンネルGを変位させる力が作用することになるが、このグレージングチャンネルGの係合溝11Bの内面が枠部材Fの係止片5Aに当接するのでグレージングチャンネルGの変位が抑制され、結果としてパネルPの変位を抑制する。
また、枠部材FからパネルPが離れる方向に強い力が作用した場合には、突起材16と係止片5Aとの間のグレージングチャンネルGを圧縮する状態となり、パネルPの変位は抑制される。特に、強力な力が作用してグレージングチャンネルGが大きく変形する状態や、係止片5Aから分離する状態に陥った場合でも、突起材16と係止片5Aとが直接的に当接する状態に達し、パネルPの脱落は阻止される。
本発明のパネルユニットでは、係止部材15を備えたパネルPが、この係止部材15を内包する位置の枠部材Fの長手方向に沿う方向に変位する場合にも、突起材16がグレージングチャンネルGの挿通部11Cの内面に当接することになり、この方向への変位を抑制する。
〔強度試験の説明〕
枠部材Fに対してグレージングチャンネルGを介してパネルPを支持した状態で引き抜き強度の試験を行い、その試験結果を図8に示している。この試験では図6(A)〜(C)に示す如く、係止部材15を用いたものと、係止部材15を用いないものと、滑り止め材としての滑り止めテープ25を用いたものとについての試験結果を示している。
この強度試験では、パネルPとして、図5(a)に示す如く一辺Wが755mmで他辺Hが1881mmで、厚さが22mmのものを用いている。抜け止め材(係止部材15又は滑り止めテープ25)として長手方向の寸法Lを300mmに設定している。突起材16の突起材形状が図7(a)に示すように突出部分の端部の断面が半円形になるものを、突起材形状が「半円」と称しており、図7(b)に示すように断面形状が三角形になるものを、突起材形状が「三角」と称している。
グレージングチャンネルGの挿通部11Cに対して突起材16を挿通した構成を、図6(A)に示す断面図Aとしている。突起材16を用いない構成を、図6(B)に示す断面図Bとしている。抜け止め材として滑り止めテープ25を用いた構成を、図6(C)に示す断面図Cとしている。尚、断面図Cでは、図6(C)に示す如く、滑り止め材として滑り止めテープ25をパネルPの表面に取り付け、この滑り止めテープ25をグレージングチャンネルGのリップ11Aの内面側に当接させている。
尚、図8に示すように、突起材16の材質としてポリアセタール樹脂、又は、硬質塩化ビニルの樹脂が使用され、接着手段としてアクリル基材の両面テープ又は弾性エポキシ系の樹脂が使用されている。
抜け止め強度の測定方法として、断面図Aに示す構成のものは、パネルPの表面に係止部材15を取り付け、この係止部材15に形成される突起材16をグレージングチャンネルGの挿通部11Cに挿通し、このグレージングチャンネルGを介してパネルPを枠部材Fに支持している。
枠部材Fには金具21を備えており、この金具21に作用する荷重を計測する荷重計22を用い、パネルPの移動を規制具23で規制する。この状態で金具21に対し、図5(b)において矢印Tで示す方向に、速度3.15mm/minで引く形態で操作力を作用させ、枠部材FがパネルPから引き剥がされた際の荷重を3回計測し、その計測値の平均値を引き抜き強度としている。尚、荷重計22として(株)共和電業社製のロードセル(LUK−1TBS)を使用している。
このような条件での引き抜き強度試験を行うことにより、抜け止め材を用いないもの(断面図Bの構成)や、抜け止め材として滑り止めテープ25を使用したもの(断面図Cの構成)では、抜け止め材として係止部材15を用いたもの(断面図Aに示す構成)と比較して、抜け止め強度が極めて低いことが分かった。
つまり、係止部材15を用いる断面図Aの構成は、他の構成と比較して引き抜き強度は格段に高いことが理解できる。この試験結果から明らかなように、枠部材FにグレージングチャンネルGによりパネルPを支持する場合には、グレージングチャンネルGだけを用いずに、パネルPの表面に抜け止め材としての係止部材15を取り付け、この係止部材15の突起材16をグレージングチャンネルGの挿通部11Cに挿通させる構成を採用する構成が有効である。
〔実施形態の作用・効果〕
このように、本発明の構成によると、突起材16を有する係止部材15をパネルPの外面に取り付け、この係止部材15の突起材16が挿通する挿通部11Cが形成されたグレージングチャンネルGをパネルPに装着することにより、係止部材15とグレージングチャンネルGとを有したパネルPを構成できる。グレージングチャンネルGは、弾性変形可能な素材で形成されるものであり、このグレージングチャンネルGをパネルPに装着した場合には、グレージングチャンネルGの一対の側壁部11が弾性変形してパネルPを抱き込む状態となり、一対のリップ11AもパネルPの表裏面に密着する。そして、パネルPを枠部材Fに支持する場合には、グレージングチャンネルGを枠部材Fに支持することで済む。
このような構成から、枠部材Fが、開閉する窓や扉を構成するものである場合には、パネルPの変位方向と直交する姿勢で係止部材15をパネルPに取り付け、この係止部材15の突起材16が挿通部11Cに挿通するようにグレージングチャンネルGを備え、このグレージングチャンネルGをパネルPに支持することにより、パネルPの変位を強力に抑制できる。
特に、パネルPが枠部材Fの支持空間Sから抜け出る方向に強い力が作用し、突起材16と係止片5Aとの中間に存在するグレージングチャンネルGが圧縮された場合や、グレージングチャンネルGの係合溝11Bから係止片5Aが離脱した場合でも、パネルPの変位に伴い突起材16と係止部材15とが当接する状態に達し、この当接によりパネルPの抜け出しが確実に阻止される。これにより、例えば、開閉する扉や、窓にパネルPを支持する場合に、パネルPの表面に係止部材15を取り付け、この係止部材15の突起材16をグレージングチャンネルGの挿通部11Cに挿通させ、突起材16と係止片5Aとの間に重複領域Rを設定するだけで、高い引き抜き強度でパネルPを支持できる。
また、本発明のように突起材16がグレージングチャンネルGの挿通部11Cに挿通する構成を有するもので、係止部材15を備えたパネルPが、この係止部材15を内包する位置の枠部材Fの長手方向に変位する場合(例えば、図1において、枠部材FとパネルPとが上下方向に相対変位する場合)にも、突起材16がグレージングチャンネルGの挿通部11Cの内面に当接することになり、この方向への変位を抑制する。
本発明のパネルユニットでは、グレージングチャンネルGの底壁部12に開口12Aが形成されているので、グレージングチャンネルGのリップ11AとパネルPとの間から雨水が浸入した場合でも、この雨水を開口12Aから流し出し、グレージングチャンネルGの内部を乾燥状態に維持できる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い。
(a)図9に示すように、係止部材15に円柱状の突起材16に形成し、グレージングチャンネルGの側壁部11に形成される挿通部11Cを、突起材16に対応して円形に形成しても良い。このように構成することにより、夫々の突起材16を対応する挿通部11Cに挿通する形態で抜け止めを実現する。特に、この別実施形態(a)では、グレージングチャンネルGに円形となる挿通部11Cを形成し、この挿通部11Cに対して図7(a)や図7(b)に示す如く、半円形や三角形等の形状の突起材16を挿通することが可能である。
(b)図10に示すように、グレージングチャンネルGに形成される挿通部11Cを、グレージングチャンネルGの長手方向に沿って長い形状に形成しても良い。このように構成したものでは、1つの挿通部11Cに対して複数の突起材16が挿通することが可能となり、挿通部11Cの位置精度を高く維持する必要がなく、グレージングチャンネルGの製造が容易となる。
(c)図11(a)に示すように、係止部材15に円柱状で、突出端部を斜め姿勢に切り取った形態の突起材16に形成しても良い。また、この突起材16のように突出端が比較的尖る形状のものに対応して、グレージングチャンネルGの側壁部11に形成される挿通部11Cを切り込みにより形成されるスリットで構成しても良い。この構成では、グレージングチャンネルGを刃体により切り込む加工を行うだけで挿通部11Cを構成するので加工が容易に行える。そして、挿通部11Cをスリットで構成したものでは、パネルユニットの組み立て時には図11(b)に示す如く、突起材16がスリットの部位の側壁部11を弾性変形させる形態で挿通する状態に達する。
(d)係止部材15に形成される突起材16を、係止部材15の長手方向に沿う突条として形成する。このように突条として構成するものでは、係止部材15に複数の突起材16を形成するものと比較して、係止部材15の構造が単純であるため製造が容易となる。尚、このように突起材16を突条に形成した場合には、グレージングチャンネルGに形成される挿通部11Cの形状も長孔状となり、パネルPに対して抜け出る方向に力が作用した場合に、突起材16を挿通部11Cの内面に対して広い面で当接させ、グレージングチャンネルGの弾性変形量を小さくすることが可能となる。
(e)係止部材15をパネルPの一方の面だけに備える。このように一方の面だけに係止部材15を備えたものでは、引き抜き強度は低下することになるが、パネルPの組み立ての手間を少なくすることが可能となる。
(f)本発明では、グレージングチャンネルGを特許文献2に示される構成のものと同様に2種類の材料で構成しても良い。2種類の材料で構成する場合、例えば、一対の側壁部11のうち挿通部11Cが形成される部位と、これらに連なる底壁部12とを硬質の樹脂や金属等により基端側部材として一体的に形成する。また、リップ11Aと当接片11Dとを有する部材を比較的軟質の樹脂によりリップ側部材として形成する。
そして、基端側部材とリップ側部材とを2色成形や接着や溶着の技術により一体化してグレージングチャンネルGを構成する。このように構成したものでは、挿通部11Cの部位が比較的硬質の部材で形成されるので、この挿通部11Cに挿通した係止部材15から強い当接力が作用した場合にも基端側部材を変形させることがなくパネルPの変位も抑制できる。
本発明は、枠部材に対してグレージングチャンネルを介してパネルを支持しているパネルユニットに利用することができる。
5 壁体
5A 係止片
11 側壁部
11A リップ
11C 挿通部
12 底壁部
12A 開口
15 係止部材
16 突起材
F 枠部材
G グレージングチャンネル
P パネル
S 支持空間

Claims (3)

  1. 枠部材に対してグレージングチャンネルを介してパネルを支持しているパネルユニットであって、
    前記枠部材が、前記パネルの外周部の外面を覆う位置に配置される一対の壁体を備えることで、一対の前記壁体の中間に前記パネルの支持空間を形成すると共に、前記壁体に前記支持空間の方向に突出する係止片を形成して構成され、
    前記グレージングチャンネルが、前記パネルの外面に接触するリップを突出端に備えた一対の側壁部と、一対の前記側壁部を繋ぐ底壁部とを形成すると共に、一対の前記側壁部で挟まれる内部空間と外部空間とに連なる挿通部を前記側壁部に形成して構成され、
    突起材を有する係止部材を、前記パネルの外面に対し前記突起材が外方に突出する姿勢で取り付け、
    前記パネルを一対の前記側壁部で挟み込むようにグレージングチャンネルを配置し、かつ、このグレージングチャンネルの前記挿通部に前記突起材を挿通し、これらを前記枠部材の支持空間に挿入することで前記パネルを前記枠部材に支持した状態では前記パネルが前記支持空間から抜け出る方向に変位した際に、前記突起材と前記係止片とが当接するように前記係止片と前記突起材との位置関係が設定されているパネルユニット。
  2. 前記係止部材が、前記パネルの表面に接着固定されるテープ状の基材に複数の前記突起材を形成した構成を有し、前記挿通部は、前記突起材が挿通可能な孔又は切り込みである請求項1記載のパネルユニット。
  3. グレージングチャンネルを備えているパネルであって、
    前記グレージングチャンネルが、当該パネルの外面に接触するリップを突出端に備えた一対の側壁部と、一対の前記側壁部を繋ぐ底壁部とを形成すると共に、一対の前記側壁部で挟まれる内部空間と外部空間とに連なる挿通部を前記側壁部に形成して構成され、
    突起材を有する係止部材を、当該パネルの外面に対し前記突起材が外方に突出する姿勢で取り付け、
    前記グレージングチャンネルの挿通部に前記突起材を挿通する状態で、このグレージングチャンネルの前記側壁部を当該パネルの外面を挟み込む位置に配置しているパネル。
JP2012171226A 2012-08-01 2012-08-01 パネルユニット及びパネル Pending JP2014031617A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012171226A JP2014031617A (ja) 2012-08-01 2012-08-01 パネルユニット及びパネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012171226A JP2014031617A (ja) 2012-08-01 2012-08-01 パネルユニット及びパネル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014031617A true JP2014031617A (ja) 2014-02-20

Family

ID=50281658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012171226A Pending JP2014031617A (ja) 2012-08-01 2012-08-01 パネルユニット及びパネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014031617A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11053728B2 (en) 2016-10-31 2021-07-06 John Zucker Frame assembly for sheet material

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11053728B2 (en) 2016-10-31 2021-07-06 John Zucker Frame assembly for sheet material

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090001298A1 (en) Photoelectric Sensor and Emitting Device For Photoelectric Sensor
JPH10292505A (ja) 目地材及びその施工方法
KR200482729Y1 (ko) 엘리베이터의 손가락 끼임 방지장치 및 이를 포함하는 설치장치
JP2014031617A (ja) パネルユニット及びパネル
JP2007246059A (ja) 真空断熱材の取付構造
JP2012202117A (ja) 建具
KR101731873B1 (ko) 콘크리트 물탱크용 라이닝부재 시공 구조
JP2006193094A (ja) ウェザストリップ
JP2009102852A (ja) 窓付き扉体
JP4842894B2 (ja) 小窓付きドア
JP4995638B2 (ja) 断熱ドア
JP2009179996A (ja) ガスケット、複層ガラスおよび建具
TW201629320A (zh) 面材保持構件及門窗
KR200475659Y1 (ko) 욕실 거울 장착 구조
JP2010053658A (ja) 建具
JP4253282B2 (ja) センサ装置
JP6701037B2 (ja) 分割枠材及び建具
JP6612642B2 (ja) 建具及び建具の施工方法
JP6456074B2 (ja) 遮水板および開口部の防水装置
JPH11336437A (ja) ガラスパネルの保持構造
CN109760767B (zh) 车辆的密封件的安装结构以及密封件
JP5650931B2 (ja) 連段窓、及びその製造方法
JP2007321368A (ja) 開口部装置
JP6368203B2 (ja) 屋根用伸縮継手装置
JP6706073B2 (ja) 点検口装置