JP2012202085A - 木質床構造体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】木質床構造体は、木質表面材3と、木質表面材3の裏面34に積層した衝撃吸収材4とを少なくとも備えている。木質表面材3の裏面34には、複数の縦凹溝35および横凹溝36からなる凹溝が形成されている。凹溝の底部から木質表面材3の表面32までの木質表面材3の厚さは、2.0〜4.5mmの範囲にあり、凹溝により区分された裏面34の各凸部38の凸面積S1と、各凸部38に隣接した溝部の開口部39の開口面積S2とを合わせた総面積に対する開口面積の割合を、凹溝面積率としたときに、凹溝面積率は、7.75〜58.9%の範囲にある。衝撃吸収材4のJIS K 6767に準拠する圧縮応力−50%ひずみは、0.3MPa以下の範囲にあり、衝撃吸収材4の厚さは、6〜10mmの範囲にある。
【選択図】図1
Description
(a1)木質表面材の凹溝の底部から木質表面材の表面までの木質表面材の厚さ
(a2)木質表面材の裏面に形成された凹溝の占有率(凹溝面積率)
(b1)衝撃吸収材の圧縮応力−ひずみ
(b2)衝撃吸収材の厚さ
の4つの因子が、高衝撃時における衝撃を吸収するための因子であるということがわかった。すなわち、上記(a1),(a2)は、高衝撃時における凹溝の底部から木質表面材の表面の木材の撓みに寄与した因子であり、(b1),(b2)は、高衝撃時における衝撃吸収材の圧縮変形に寄与した因子である。そして、上述した木材の撓みと衝撃吸収材の圧縮変形とがバランス良く作用する特定の関係を、これら4つの因子が同時に満たしたときに、高衝撃時に木質床構造体が衝撃エネルギを画期的に吸収できるとの新たな知見を得た。
以下に示すようにして、木質フロアの試験体を製作した。木質表面材として150×150mm、10mm厚の5プライのラワン合板を準備し、図1に示す凸部の一辺が、40×40mmとなり、縦凹溝および横凹溝の溝形状が矩形状で開口部の溝幅が1.4mmとなり、連結部の厚さが2mmとなるように、複数の凸部のうちの1つの凸部の中央が、木質表面材の中央に一致するように、等ピッチで、のこ刃により溝加工を施した。さらに、衝撃吸収材として、JIS K 6767に準拠する圧縮応力−50%ひずみ(以下、圧縮応力−50%ひずみという)が0.26MPa、厚さ8mmのポリエチレン樹脂発泡体(発泡倍率10倍、見かけ密度110kg/m3)を接着して、木質床構造体とした。さらに、この木質床構造体の表面に、オレフィンシートとPETシートを貼り合わせた0.6mm厚の化粧シートを貼り付けた。ここで、この化粧シートの樹脂は木材よりも可撓性が高いため(木質床構造体の剛性のほとんど寄与しないため)、上述した実施形態において示したように、化粧シートの厚さは、連結部の厚さに含めない。
実施例A1と同じように木質フロアの試験体を製作した。実施例A2および実施例A3が、実施例A1と相違する点は、木質表面材の連結部の厚さを、それぞれ3mm、4mmにした点である。
実施例A1と同じように木質フロアの試験体を製作した。比較例A1および比較例A2が実施例A1と相違する点は、木質表面材の連結部の厚さを、それぞれ1mm,5mmにした点である。
施工された木質フロアの衝撃時のG値をJIS A6519に準じて測定した。繰り返しになるが、ヘッドモデルが床に衝突したときの加速計に出力される加速度の最大値を衝撃時のG値という。ただし、JIS A6519の「床の硬さ試験」の測定方法は、落下高さを200mmとしているが、ここでは、JIS A6519に準拠する落下高さ200mm(低衝撃時)と、落下高さ460mm(高衝撃時)との各場合において、衝撃時のG値を測定した。
表1に示すように、比較例A2の木質フロアと比較して、連結部の厚さが2.0〜4.0mmの実施例A1およびA2の木質フロアは、高衝撃時のG値が、100G以下(具体的には91G以下)と小さくなっており、低衝撃時のG値が60G以下(具体的には、56G以下)と小さくなった。さらに、図6からも明らかなように、高衝撃時のG値が100以下となり、低衝撃時のG値が60G以下となる連結部の厚さは、4.5mm以下であることがわかる。また、実施例A1およびA2の木質フロアは、いずれも高衝撃時のG値が90G以下となった。
実施例A2と同じように木質フロアの試験体を製作した。実施例B1〜実施例B5の木質フロアが、実施例A2と相違する点は、凹溝の幅(1.4mm)を変えずに、凹溝面積率を変更した点である。
実施例A2と同じように木質フロアの試験体を製作した。比較例B1およびB2の木質フロアが、実施例A2と相違する点は、凹溝の幅(1.4mm)を変えずに、それそれ、凸部の一辺が75mm(凹溝面積率7.07%),85mm(凹溝面積率6.28%)となるように、等ピッチで縦凹溝および横凹溝を形成した点である。これら木質フロアに対して、高衝撃時、低衝撃時のG値を実施例A2と同様にして測定した。その結果を表2および図7に示した。
表2に示すように、比較例B1,B2の木質フロアと比較して、凹溝面積率が、7.75〜58.9%の実施例B1〜B5の木質フロアは、高衝撃時のG値が、100G以下(具体的には96G以下)と小さくなっており、低衝撃時のG値が60G以下と小さくなった。さらに、図7からも明らかなように、比較例B1およびB2の如く、低衝撃時および高衝撃時のいずれのG値も、凹溝面積率が7.75%未満となってから、急速に増加していることがわかる。これは、上述した連結部の占める割合が少なくなるため、連結部が緩衝材としての役割を充分に果たすことができないことによると考えられる。
実施例A2と同じように木質フロアの試験体を製作した。実施例C1〜実施例C4の木質フロアが、実施例A2と相違する点は、衝撃吸収材(厚さ8mm)の材質である。具体的には、実施例C1の衝撃吸収材は、ポリエチレンビニルアセテート(EVA)樹脂発泡体(発泡倍率15倍、見かけ密度80kg/m3)であり、圧縮応力−50%ひずみは、0.15MPaである。
実施例A2と同じように木質フロアの試験体を製作した。比較例C1の木質フロアが、実施例A2と相違する点は、衝撃吸収材(厚さ8mm)の特性である。具体的には、比較例C1の衝撃吸収材は、ポリエチレン樹脂発泡体(発泡倍率8倍、見かけ密度130kg/m3)であり、圧縮応力−50%ひずみは、0.38MPaである。比較例C1の木質フロアに対して、高衝撃時、低衝撃時のG値を実施例A2と同様にして測定した。その結果を表3および図8に示した。
表3に示すように、比較例C1の木質フロアと比較して、圧縮応力−50%ひずみが0.15〜0.25MPaの実施例C1〜C4の木質フロアは、高衝撃時のG値が、100G以下(具体的には99G以下)と小さくなっており、低衝撃時のG値が60G以下(具体的には、59G以下)と小さくなった。さらに、図8からも明らかなように、高衝撃時のG値が100G以下となり、低衝撃時のG値が60G以下となる圧縮応力−50%ひずみは、0.3MPa以下であることがわかる。また、実施例C1〜C3の木質フロアは、いずれも高衝撃時のG値が90G以下となった。
実施例A2と同じように木質フロアの試験体を製作した。実施例D1〜実施例Dの木質フロアが、実施例A2と相違する点は、衝撃吸収材の厚さであり、それぞれ、6mm、7mm8mm(実施例A2と同じ)、9mm、10mmにした点である。
実施例A2と同じように木質フロアの試験体を製作した。比較例D1の木質フロアが、実施例A2と相違する点は、衝撃吸収材の厚さを、5mmにした点である。
表4および図9に示すように、比較例D1の木質フロアと比較して、6mm〜10mmの厚さの衝撃吸収材を持つ実施例D1〜D5の木質フロアは、高衝撃時のG値が、100G以下(具体的には86G以下)と小さくなっており、低衝撃時のG値が60G以下(具体的には、49G以下)と小さくなった。
Claims (2)
- 木質表面材と、前記木質表面材の裏面に積層した衝撃吸収材とを少なくとも備えた木質床構造体であって、
前記木質表面材の裏面には、複数の凹溝が形成されており、
前記凹溝の底部から前記木質表面材の表面までの前記木質表面材の厚さは、2.0〜4.5mmの範囲にあり、
該凹溝により区分された前記裏面の各凸部の凸面積と、該各凸部に隣接した前記溝部の開口部の開口面積とを合わせた総面積に対する前記開口面積の割合を、凹溝面積率としたときに、該凹溝面積率は、7.75〜58.9%の範囲にあり、
前記衝撃吸収材のJIS K 6767に準拠する圧縮応力−50%ひずみは、0.3MPa以下の範囲にあり、
前記衝撃吸収材の厚さは、6〜10mmの範囲にあることを特徴とする木質床構造体。 - 請求項1に記載の木質床構造体を床下地面に配置した木質フロア。
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JP2000320121A (ja) * | 1999-05-12 | 2000-11-21 | Hayakawa Rubber Co Ltd | 防音床構造 |
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