JP2012201663A - セラミド含有組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の方法に較べ、化粧料等に配合してもセラミド類の結晶が析出しない安定なセラミド類含有組成物を提供すること。
【解決手段】本発明のセラミド類含有組成物は、(a)セラミド類及び(b)デキストリン脂肪酸エステル及びフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも一種を含有するセラミド類含有組成物であって、デキストリン脂肪酸エステルは、デキストリン部分のグルコース単位当たりの脂肪酸の置換度が1.4〜1.8、デキストリン部分のグルコースの平均重合度が3〜150、及び、組成物中の全デキストリン脂肪酸エステルの脂肪酸部分の組成が、炭素数8〜22の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上が5〜40モル%、炭素数12〜22直鎖飽和脂肪酸の1種又は2種以上が60〜95モル%であり、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、単糖単位当たりの脂肪酸の置換度が1.4〜1.8、フラクトオリゴ糖部分の平均糖重合度が1〜60、及び、脂肪酸部分が炭素数12〜22の直鎖飽和脂肪酸の1種又は2種以上である。
【選択図】なし

Description

本発明は、化粧料等に使用することのできるセラミド類含有組成物に関し、より詳しくは、セラミド類にデキストリン脂肪酸エステル及びフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種を配合することによりセラミド類の結晶の析出を抑制することのできる組成物に関する。
セラミドは、スフィンゴシンと脂肪酸がアミド結合したスフィンゴ脂質の一種で、皮膚の角質層に存在し、水分保持に必要な脂質バリアを構築し、水分を維持するために重要な役割を果たしている。
そのため、セラミド及びセラミド類(以下、両者を「セラミド類」と総称する)は化粧料の配合成分等として注目され使用されているが、セラミド類は結晶性の高い物質であり、他の油剤への溶解性が低く、低温で結晶を析出する等の理由のため、化粧料等に配合する場合、安定性を確保することが困難であった。
そこで、従来から様々な成分との組合せやその形態の工夫等により、セラミド類を化粧料等に安定に配合する試みがなされてきた。
例えば、以下のような方法が挙げられる。
(1)セラミド類に、アルキロイル乳酸および/またはその塩、及びグリセリンおよび/または重合度2以上のポリグリセリン脂肪酸エステルを配合する(特許文献1)。
(2)セラミド類に、HLBが9〜20の範囲にある非イオン性界面活性剤、及び液状の多価アルコールを配合する(特許文献2)。
(3)セラミド類に、ソルビタンモノラウレートを配合する(特許文献3)。
(4)セラミド類に、リン脂質誘導体、脂肪酸デキストリン及びポリグリセリン脂肪酸エステルを配合する(特許文献4)。
(5)セラミド類含有粒子を、油相成分として水相中に分散される体積平均粒子径が2nm以上150nm以下とし、炭素数10〜30の脂肪酸若しくはその塩を配合し、かつ、pHを5.5以上、及び/又は、電導度を5.0mS/cm以下とする(特許文献5)。
(6)セラミド類に、ラウロイルサルコシンと低級アルコールとのエステル、及び水素添加リン脂質を配合する(特許文献6)。
特開2001−199872号公報 特開2002−338459号公報 特開2005−8580号公報 特開2008−156342号公報 特開2010−83802号公報 特開2010―235459号公報
上記先行技術は、いずれも、セラミド類の結晶の析出を抑制することができるが、さらに結晶の析出を抑制する効果の高い優れた方法が望まれていた。
本発明は、従来の方法に較べ、化粧料等に配合してもセラミド類の結晶が析出しない安定なセラミド類含有組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題の解決のため鋭意研究の結果、セラミド類に特定のデキストリン脂肪酸エステル及び特定のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルとからなる群より選ばれる少なくとも1種を混合溶解することにより、セラミドの結晶の析出を抑制することができ、当該セラミド類含有組成物を他の化粧料成分と配合してもセラミドの結晶の析出が抑制されることを見出し、発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は
(1)(a)セラミド類及び(b)デキストリン脂肪酸エステル及びフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも一種を含有するセラミド類含有組成物であって、デキストリン脂肪酸エステルは、デキストリン部分のグルコース単位当たりの脂肪酸の置換度が1.4〜1.8、デキストリン部分のグルコースの平均重合度が3〜150、及び、組成物中の全デキストリン脂肪酸エステルの脂肪酸部分の組成が、炭素数8〜22の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上が5〜40モル%、炭素数12〜22直鎖飽和脂肪酸の1種又は2種以上が60〜95モル%であり、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、単糖単位当たりの脂肪酸の置換度が1.4〜1.8、フラクトオリゴ糖部分の平均フラクトース重合度が1〜60、及び、脂肪酸部分が炭素数12〜22の直鎖飽和脂肪酸の1種又は2種以上であるセラミド類含有組成物、及び
(2)組成物中、セラミド類と多糖脂肪酸エステルとの合計に対して、セラミド類が0.01〜50質量%であり、多糖脂肪酸エステルが50〜99.99質量%であることを特徴とする上記(1)に記載のセラミド類含有組成物に関する。
また、本発明は、
(3)上記(1)又は(2)のいずれかに記載のセラミド類含有組成物で粉体の表面を被覆処理した表面被覆処理粉体に関する。
さらに、本発明は、
(4)上記(1)又は(2)に記載のセラミド類含有組成物を配合してなる化粧料、及び、
(5)上記(3)に記載の表面被覆処理粉体を配合してなる化粧料に関する。
本発明は、セラミド類とともに、デキストリン脂肪酸エステル及びフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種を、混合溶解することにより、セラミド類の結晶の析出を抑制することができる。
その結果、安定性に優れた製品の開発と、セラミドを均一に安定配合することができ、それにより、セラミドの持つ本来のバリア機能を発揮させることにつながる。
本発明におけるセラミド類含有組成物は、少なくとも以下の成分を含有する。
(a)セラミド類、及び
(b)デキストリン脂肪酸エステル及びフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種
デキストリン脂肪酸エステルは、デキストリンのグルコース単位当たりの脂肪酸の置換度が1.4〜1.8であり、組成物中の全デキストリン脂肪酸エステルの脂肪酸部分の組成が、炭素数8〜22の分岐飽和脂肪酸が5〜40モル%、炭素数12〜22直鎖飽和脂肪酸が60〜95モル%であり、デキストリン部分のグルコースの平均重合度が3〜150である。
フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、フラクトオリゴ糖の単糖単位当たりの脂肪酸の置換度が、1.4〜1.8であり、脂肪酸部分が炭素数12〜22の直鎖脂肪酸であり、フラクトオリゴ糖部分の平均糖重合度が1〜60である。
本発明におけるセラミド類含有組成物は、上記成分を混合溶解した固体状又は液状の組成物であり、セラミドの結晶が析出しない限り他の成分を含有していてもよい。たとえば化粧料として使用する場合は、下記に例示する他の化粧料成分の一部を含有していてもよい。
好ましくは、上記2成分のみをあらかじめ均一に混合したものである。
混合溶解する方法は、特に限定されないが、例えば、セラミド類と多糖脂肪酸エステルに、n−ヘキサンとエタノールの混合溶媒を一定量添加して加熱処理した後、蒸発乾固させるか、あるいは、溶媒を用いずに混合融解する。
以下に、各成分について詳しく説明する。
(セラミド類)
本発明におけるセラミド類は、セラミド及びその誘導体を包含する。天然抽出物であっても、合成物であってもよい。
また、本発明におけるセラミド類とは、通常、化粧料等に使用できる物であれば限定されないが、以下のものとして定義することができる。
すなわち、発明におけるセラミド類とは、分子中に1個以上の長鎖の直鎖及び/若しくは分岐アルキル又はアルケニル基、更に、少なくとも2個以上の水酸基、1個以上のアミド基(及び/又はアミノ基)を有する非イオン系両親媒性物質、或いは当該非イオン系両親媒性物質の水酸基にフォスファチジルコリン残基、又は糖残基が結合した誘導体として表現される一連のセラミド類である。例えば、スフィンゴシン、フィトスフィンゴシン及びそれらの長鎖脂肪酸アミドであるセラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド3B、セラミド4、セラミド5、セラミド6、セラミド6I、セラミド6II等の天然セラミド類;スフィンゴシン、フィトスフィンゴシンのリン脂質誘導体であるスフィンゴミエリン、フィトスフィンゴミエリン等のスフィンゴリン脂質;それらの配糖体であるセレブロシドやガングリオシド等のスフィンゴ糖脂質及びフィトスフィンゴ糖脂質等である。
(デキストリン脂肪酸エステル)
本発明におけるデキストリン脂肪酸エステルは、デキストリン中の水酸基の一部が脂肪酸により置換された化合物であり、以下の特性を有する。
1)デキストリン部分
本発明のデキストリン脂肪酸エステルに使用されるデキストリンは、α−グルコースがグリコシド結合によって重合した化合物であり、デンプンの加水分解により得られるものである。本発明においては、グルコース平均重合度3〜150、特に10〜100のデキストリンが好ましい。グルコース平均重合度が2以下では、得られたデキストリンエステルがワックス様となって油剤への溶解性が低下する。また、グルコース平均重合度が150を超えると、デキストリン脂肪酸エステルの油剤への溶解温度が高くなる、又は溶解性が悪くなる等の問題を生ずることがある。デキストリンの糖鎖は直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれでもよい。
2)脂肪酸部分
本発明のデキストリン脂肪酸エステルに使用される脂肪酸は、炭素数8〜22、好ましくは炭素数8〜20の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上、及び、炭素数12〜22、好ましくは炭素数14〜22の直鎖飽和脂肪酸の1種又は2種以上である。
炭素数8〜22の分岐飽和脂肪酸と炭素数12〜22直鎖飽和脂肪酸は、1分子のデキストリン脂肪酸エステル中に含有されていてもよいし、それぞれの脂肪酸のデキストリンとのエステルの混合物であってもよい。
したがって、本発明において使用されるデキストリン脂肪酸エステルは、以下の場合を包含する。
a)デキストリン(炭素数8〜22の分岐飽和脂肪酸)エステルの1種又は2種以上とデキストリン(炭素数12〜22直鎖飽和脂肪酸)エステルの1種又は2種以上の混合物
b)デキストリン(炭素数8〜22の分岐飽和脂肪酸+炭素数12〜22直鎖飽和脂肪酸)エステル1種又は2種以上
c)デキストリン(炭素数8〜22の分岐飽和脂肪酸)エステルの1種又は2種以上とデキストリン(炭素数8〜22の分岐飽和脂肪酸+炭素数12〜22直鎖飽和脂肪酸)エステル1種又は2種以上の混合物
d)デキストリン(炭素数12〜22直鎖飽和脂肪酸)エステルの1種又は2種以上とデキストリン(炭素数8〜22の分岐飽和脂肪酸+炭素数12〜22直鎖飽和脂肪酸)エステル1種又は2種以上の混合物
e)上記a)とb)の混合物
デキストリン脂肪酸エステル全量中の脂肪酸の配合割合は、全脂肪酸に対して、炭素数8〜22の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上が5〜40モル%、好ましくは10〜35モル%であり、炭素数12〜22直鎖飽和脂肪酸の1種又は2種以上が、60〜95モル%、好ましくは、65〜90モル%である。
本発明に用いられる炭素数8〜22の分岐飽和脂肪酸としては、例えば、2−エチルヘキサン酸、イソノナン酸、イソデカン酸、イソトリデカン酸、イソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、イソアラキン酸等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を適宜選択又は組み合わせて使用することができる。これらのうち、炭素数8〜20のものが好ましく、特にイソステアリン酸が好ましく、構造違い等の限定は特にない。
本発明において、イソステアリン酸とは、分岐したステアリン酸の1種又は2種以上の混合物を意味する。例えば5,7,7−トリメチル−2−(1,3,3−トリメチルブチル)−オクタン酸は、イソブチレン2量体のオキソ反応により炭素数9の分岐アルデヒドとし、次いでこのアルデヒドのアルドール縮合により炭素数18の分岐不飽和アルデヒドとし、次いで水素添加、酸化することにより製造することができ(以下「アルドール縮合型」と略す)、これは例えば日産化学工業株式会社より市販されている。2−ヘプチルウンデカン酸はノニルアルコールをガーベット反応(Guerbet reaction)に付し、次いで酸化することにより製造することができ、これは例えば三菱化成株式会社より市販されており、分岐位置の若干異なる類似混合物として、日産化学工業株式会社より市販され、さらに出発アルコールが直鎖飽和ではない2箇所メチル分岐したタイプも同様に日産化学工業株式会社より市販されている(以下総じて「ガーベット反応型」と略す)。また、メチル分岐イソステアリン酸は、例えばオレイン酸のダイマー製造時の副産物として得られるもので〔例えばJ. Amer. Oil Chem. Soc., 51,522(1974)に記載〕、例えば米国エメリー社などから市販されていたものがあげられる(以下「エメリー型」と略す)。エメリー型イソステアリン酸の出発物質であるダイマー酸のさらに出発物質は、オレイン酸だけでなく、リノール酸、リノレン酸等も含まれる場合がある。本発明においては特にガーベット型が好ましい。
具体的に本発明に用いられる炭素数12〜22の直鎖飽和脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を適宜、選択又は組み合わせて使用することができる。これらのうち、炭素数14〜22のものが好ましい。
3)グルコース単位当たりの脂肪酸の置換度
置換度とは、デキストリンの構成単位であるグルコースの水酸基が脂肪酸により置換されている数の平均値を示し、本発明においては、グルコース単位当たり1.4〜1.8である。
具体的に本発明において使用されるデキストリン脂肪酸エステルとしては、例えば以下のものが挙げられる。
a)デキストリン(炭素数8〜22の分岐飽和脂肪酸)エステルの1種又は2種以上とデキストリン(炭素数12〜22直鎖飽和脂肪酸)エステルの1種又は2種以上の混合物の例
デキストリン−2−エチルヘキサン酸エステル/デキストリンラウリン酸エステル、
デキストリンイソデカン酸エステル/デキストリンパルミチン酸エステル、
デキストリンイソパルミチン酸エステル/デキストリンステアリン酸エステル、
デキストリンイソステアリン酸エステル/デキストリンアラキン酸エステル、
デキストリンイソデカン酸エステル/デキストリンイソステアリン酸エステル/デキストリンアラキン酸エステル等。
b)デキストリン(炭素数8〜22の分岐飽和脂肪酸+炭素数12〜22直鎖飽和脂肪酸)エステルの1種又は2種以上の例
デキストリン(2−エチルヘキサン酸/ラウリン酸)エステル、
デキストリン(イソノナン酸/ベヘン酸)エステル、
デキストリン(イソステアリン酸/ミリスチン酸)エステル、
デキストリン(イソアラキン酸/ラウリン酸)エステル、
デキストリン(2−エチルヘキサン酸/パルミチン酸)エステル、
デキストリン(イソステアリン酸/パルミチン酸)エステル、
デキストリン(2−エチルヘキサン酸/パルミチン酸/ステアリン酸)エステル、
デキストリン(イソデカン酸/パルミチン酸)エステル、
デキストリン(イソパルミチン酸/ステアリン酸)エステル、
デキストリン(イソステアリン酸/アラキン酸)エステル、
デキストリン(2−エチルヘキサン酸/アラキン酸)エステル等。
c)その他の例
デキストリン−2−エチルヘキサン酸エステル/デキストリン(2−エチルヘキサン酸/ラウリン酸)エステル、
デキストリンラウリン酸エステル/デキストリン(2−エチルヘキサン酸/ラウリン酸)エステル、
デキストリンイソステアリン酸エステル/デキストリン(イソステアリン酸/ミリスチン酸)エステル、
デキストリンステアリン酸エステル/デキストリン(イソパルミチン酸/ステアリン酸)エステル、
デキストリンイソステアリン酸エステル/デキストリンミリスチン酸エステル/デキストリン(イソステアリン酸/ミリスチン酸)エステル等。
(デキストリン脂肪酸エステルの製造方法)
デキストリン脂肪酸エステルの製造方法としては、特に限定されず、公知の製法を採用することができるが、たとえば以下のようにして製造することができる。
1)グルコースの平均重合度が3〜150であるデキストリンと、炭素数8〜22の分岐飽和脂肪酸又はその誘導体の1種又は2種以上を全脂肪酸又はその誘導体に対して5〜40モル%、及び、炭素数12〜22の直鎖飽和脂肪酸又はその誘導体を全脂肪酸又はその誘導体に対して60モル%〜95モル%を含有する脂肪酸又はその誘導体とを反応させる。
2)グルコースの平均重合度が3〜150であるデキストリンと、炭素数8〜22の分岐飽和脂肪酸又はその誘導体の1種又は2種以上とを反応させ、次いで、その生成物と炭素数12〜22の直鎖飽和脂肪酸又はその誘導体とを反応させる。
その場合、全脂肪酸又はその誘導体に対して炭素数8〜22の分岐飽和脂肪酸又はその誘導体の1種又は2種以上を5〜40モル%、及び、炭素数12〜22の直鎖飽和脂肪酸又はその誘導体を全脂肪酸又はその誘導体に対して60〜95モル%使用する。
本発明において、上記デキストリンとのエステル化反応に使用される脂肪酸誘導体としては、例えば、上記脂肪酸のハロゲン化物、酸無水物等が用いられる。
1)及び2)のいずれも場合も、まず、デキストリンを反応溶媒に分散し、必要に応じて触媒を添加する。これに、上記脂肪酸のハロゲン化物、酸無水物等を添加して反応させる。1)の製造法の場合は、これらの酸を混合して同時に添加反応させ、2)の製造法の場合は、まず反応性の低い分岐飽和脂肪酸又はその誘導体を反応させた後、次いでその他の脂肪酸又はその誘導体を添加反応させる。
製造にあたり、これらのうちの好ましい方法を採用することができる。反応溶媒にはジメチルホルムアミド、ホルムアミド等のホルムアミド系;アセトアミド系;ケトン系;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族化合物系;ジオキサン等の溶剤を適宜使用することができる。反応触媒としてはピリジン、ピコリン等の3級アミノ化合物などを用いることができる。反応温度は原料脂肪酸等により適宜選択されるが、0℃〜100℃の温度が好ましい。
(フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル)
本発明におけるフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、フラクトオリゴ糖の水酸基の一部が脂肪酸により置換された化合物であり、以下の特性を有する。
1)フラクトオリゴ糖部分
本発明のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルに使用されるフラクトオリゴ糖は、平均フラクトース重合度が1〜60である。
本発明のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルの原料として用いられるフラクトオリゴ糖とは、フルクトースを主要構成糖とするオリゴ糖を示す。フラクトオリゴ糖はいろいろな植物、例えばキク科、イネ科及びユリ科の根、茎、葉、種子等に含まれており、その構造は主鎖の結合様式が2→1結合のものと、2→6結合のものの2種類がある。2→1結合のものとしてはイヌリン、アスパラゴシン、アスホデラン、トリチカン、クリテザン、バクモンドウ由来のフラクトオリゴ糖等が挙げられ、2→6結合のものとしてはフレアン、レバン、セラカン等が挙げられる。本発明においては、これらのフラクトオリゴ糖の中でも、とりわけイヌリンが物性や供給面から好ましい。
2)脂肪酸部分
本発明のフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルに使用される脂肪酸は、炭素数12〜22、好ましくは、炭素数14〜22の直鎖飽和脂肪酸の1種又は2種以上である。
具体的に、本発明において使用される脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を適宜、選択又は組み合わせて使用することができる。
3)単糖単位当たりの脂肪酸の置換度
置換度とは、フラクトオリゴ糖の構成単位である単糖の水酸基が脂肪酸により置換されている数の平均値を示し、本発明においては、単糖単位当たり1.4〜1.8である。
具体的に本発明において使用されるフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルとしては、例えば以下のものが挙げられる。
イヌリンラウリン酸エステル、イヌリンミリスチン酸エステル、イヌリンパルミチン酸エステル、イヌリンステアリン酸エステル、アスパラゴシンラウリン酸エステル、アスホデランステアリン酸エステル、トリチカンアラキン酸エステル、トリチカンベヘン酸エステル等。
(フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルの製造方法)
フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルの製造方法としては、特に限定されず、公知の製法を採用することができるが、たとえば以下のようにして製造することができる。
フラクトオリゴ糖と脂肪酸又はその誘導体とを反応させることにより製造される。脂肪酸の誘導体としては酸ハライド、酸無水物等が例示できる。フラクトオリゴ糖と脂肪酸又はその誘導体との反応は、従来公知の方法により行なうことができる。例えば、フラクトオリゴ糖をジメチルホルムアミド及びピリジン中に分散させ、これに脂肪酸ハライド又は脂肪酸無水物を加え、60℃前後で約2時間反応させることにより得ることができる。
(セラミド類とデキストリン脂肪酸エステル及びフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種(以下、「多糖脂肪酸エステル」ともいう)との配合割合)
本発明のセラミド類含有組成物において、セラミド類と多糖脂肪酸エステルとの合計に対して、セラミド類は、0.01〜50質量%、好適には、1〜40質量%であり、多糖脂肪酸エステルは50〜99.99質量%、好適には、60〜99質量%である。なお、この組成物は、例えば、セラミド類と多糖脂肪酸エステル共存下、特定の比率で、n−ヘキサンとエタノールの混合溶媒を一定量添加して加熱処理した後蒸発乾固させることにより、または、溶媒を用いずに混合融解することにより得ることが出来る。
(表面被覆処理粉体)
本発明のセラミド類含有組成物は、粉体の表面に被覆処理して使用することができる。
セラミド類含有組成物の被覆量は、特に限定されないが、粉体に対して、0.1〜10質量%が好ましい。
この表面被覆に使用される粉体は、通常、化粧料等に用いられる粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。
具体的には、
酸化チタン、黒色酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、シリカ、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類;
オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカチタン、有機顔料被覆マイカチタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類;
ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリウレタンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、N−アシルリジン等の有機粉体類;
有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類;
微粒子酸化チタン被覆マイカチタン、微粒子酸化亜鉛被覆マイカチタン、硫酸バリウム被覆マイカチタン、酸化チタン含有シリカ、酸化亜鉛含有シリカ等の複合粉体類等
が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。
これらの中でも、金属酸化物、あるいはその複合体である、酸化チタン、黒色酸化チタン、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、シリカ、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化クロム、水酸化クロム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、酸化チタン被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカチタン、有機顔料被覆マイカチタンなどを選択すると、より化粧効果が高い表面処理粉体を得ることができるため特に好ましい。
本発明において、これらの粉体表面を処理する方法としては、特に限定されるものではなく、通常公知の処理方法が用いられる。具体的には、直接粉体と混合する方法(乾式処理法)、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ヘキサン、ベンゼン、トルエン等の溶媒を用いる方法(湿式法)、気相法、メカノケミカル法等が挙げられる。
また特に限定されるものではないが、セラミド類含有組成物を含む油相と水相とを乳化して乳化組成物を調製した後に粉体と混合し、水を乾燥除去する方法で処理しても良い。
(化粧料)
本発明の化粧料は、上記セラミド類含有組成物又はそれで表面被覆処理した粉体を含有する。
化粧料中における、セラミド類含有組成物の配合割合は、特に限定されるものではなく、化粧料の剤型やアイテムにより異なるが、セラミド類と多糖脂肪酸エステルとして、0.01〜10質量%、好ましくは、0.1〜5質量%である。また、表面被覆処理粉体の場合には、0.1〜10質量%、好ましくは、0.5〜5質量%である。
化粧料には、種類に応じて配合可能な成分を適宜配合することができる。
例えば、油剤、界面活性剤、アルコール類、水、保湿剤、ゲル化剤及び増粘剤、粉体、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤、酸化防止剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦活剤、抗炎症剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤等)、ビタミン類、アミノ酸類、核酸、ホルモン等を配合することができる。
油剤としては、固形油、半固形油、液状油等が挙げられ、天然動植物油及び半合成油、炭化水素油、エステル油、グリセライド油、シリコーン油、高級アルコール、高級脂肪酸、有機溶剤等が例示される。
固形油としてはカルナウバロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、セラックロウ、硬化油等の天然ロウ類、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の鉱物系ワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、エチレン・プロピレンコポリマー等の合成ワックス、ベヘニルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、コレステロール、フィトステロールなどの高級アルコール、ステアリン酸、ベヘン酸などの高級脂肪酸等を例示することができる。
液状油で、天然動植物油及び半合成油としては、具体的にアボガド油、アマニ油、アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ油、カヤ油、肝油、キョウニン油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サザンカ油、サフラワー油、シナギリ油、シナモン油、タートル油、大豆油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚芽油、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、綿実油、ヤシ油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、落花生油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、卵黄油等が挙げられる。
炭化水素油としては、スクワラン、スクワレン、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン等が挙げられる。
エステル油としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、2−エチルヘキサン酸セチル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等が挙げられる。
グリセライド油としては、アセトグリセライド、トリイソオクタン酸グリセライド、トリイソステアリン酸グリセライド、トリイソパルミチン酸グリセライド、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセライド、モノステアリン酸グリセライド、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、トリミリスチン酸グリセライド等が挙げられる。
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン、アルキル変性シリコーン等が挙げられる。
高級アルコールとしてはオレイルアルコール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール等が挙げられる。
高級脂肪酸としてはオレイン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等が挙げられる。
有機溶剤としてはn−ヘキサン、シクロヘキサンなどの炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族化合物、酢酸エチル、酢酸ブチル等の非芳香族系化合物、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン等の塩素系化合物、ジオキサン、テトラハイドロフラン等のエーテル系化合物、2−プロパノール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、カービトール類、セロソルブ類、ポリブテン、スピンドル油等が挙げられる。
界面活性剤としては通常化粧料に使用されるものであれば特に制限はなく、何れのものも使用することができる。界面活性剤はアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が例示されるが、これらを必要に応じて1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
アニオン性界面活性剤として、具体的にはステアリン酸ナトリウムやパルミチン酸トリエタノールアミン等の脂肪酸セッケン、アルキルエーテルカルボン酸及びその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合等のカルボン酸塩、アルキルスルホン酸、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩とそのホルマリン縮合物のスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステル硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩、N−アシルアミノ酸系活性剤等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジ長鎖アルキルジメチルアンモニウム塩、長鎖アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ジポリオキシエチレンアルキルメチルアンモニウム塩、ジポリオキシエチレンアルキルエーテルジメチルアンモニウム塩、ポリオキシプロピレンメチルジエチルアンモニウム塩等のアルキル4級アンモニウム塩や芳香族4級アンモニウム塩をはじめ、アルキルピリジニウム塩等のピリジニウム塩、アルキルジヒドロキシエチルイミダゾリン塩等のイミダゾリン塩、N−アシル塩基性アミノ酸低級アルキルエステル塩、そしてアルキルアミン塩、ポリアミン、アミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン塩等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としてはソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、アルカノールアミド、糖エーテル、糖アミド等が挙げられる。
両性界面活性剤としてはアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン等のカルボベタイン型両性界面活性剤、アルキルスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤、N−脂肪酸アシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン塩、N−脂肪酸アシル−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二塩等のアミドアミン型(イミダゾリン型)両性界面活性剤、N−[3−アルキルオキシ−2−ヒドロキシプロピル]アルギニン塩等のアミノ酸型両性界面活性剤、アルキルイミノジカルボン酸塩型両性界面活性剤等が挙げられる。
アルコール類として、具体的にはエタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール等の多価アルコール、ソルビトール、マルトース、キシリトール、マルチトール等の糖アルコール等が例示される。
保湿剤としては尿素、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸塩等が挙げられる。
水系増粘剤、ゲル化剤としてはアラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、キャロブガム、グァーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム等の植物系高分子、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、ポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等の無機系増粘剤、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー等がある。また、この中には、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドン等の皮膜形成剤も含まれる。
油ゲル化剤としては、アルミニウムステアレート、マグネシウムステアレート、ジンクミリステート等の金属セッケン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸、α,γ−ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導体、デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等のソルビトールのベンジリデン誘導体、ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリナイトクレー等の有機変性粘土鉱物が挙げられる。
粉体としては無機粉体、有機粉体、金属石鹸粉末、有色顔料、パール顔料、金属粉末、タール色素、天然色素等が挙げられ、その粒子形状(球状、針状、板状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、何れのものも使用することができる。
無機粉体として、具体的には酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素等が挙げられる。
有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタン、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロースパウダー、シルクパウダー、ナイロンパウダー(12ナイロン、6ナイロン)、スチレン・アクリル酸共重合体パウダー、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体パウダー、ビニル樹脂パウダー、尿素樹脂パウダー、フェノール樹脂パウダー、フッ素樹脂パウダー、ケイ素樹脂パウダー、アクリル樹脂パウダー、メラミン樹脂パウダー、エポキシ樹脂パウダー、ポリカーボネイト樹脂パウダー、微結晶繊維粉体パウダー、コメデンプン、ラウロイルリジン等が挙げられる。
金属石鹸粉末(界面活性剤金属塩粉末)としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等の各粉末が挙げられる。
有色顔料としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γー酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの及びこれらの粉体を複合化した複合粉体等が挙げられる。
パール顔料としては酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等が挙げられ、また、金属粉末としてはアルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等が挙げられる。
タール色素としては赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等が挙げられ、天然色素としてはカルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等が挙げられる。
これらの粉体はそのまま使用しても良いが、これらの粉体を複合化したり、油剤やシリコーン、フッ素化合物等で表面処理を行なって使用しても良い。
上記粉体は必要に応じて1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
紫外線吸収剤としてはパラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸メチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、パラメトキシケイ皮酸オクチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤等が挙げられる。
防腐剤、抗菌剤としてはパラオキシ安息香酸エステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、フェノキシエタノール、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、イソプロピルメチルフェノール等が挙げられる。
酸化防止剤としてはトコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン等、pH調整剤としては乳酸、乳酸塩、クエン酸、クエン酸塩、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等、キレート剤としてはアラニン、エデト酸ナトリウム塩、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン等、清涼剤としてはL−メントール、カンファ、薄荷油、ペパーミント油、ユーカリ油等、抗炎症剤としてはアラントイン、グリチルレチン酸塩、グリチルレチン誘導体、トラネキサム酸、アズレン等が夫々挙げられる。
美肌用成分としてはアルブチン、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ロイヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体、幼牛血液抽出液等の細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等の血行促進剤、酸化亜鉛、タンニン酸等の皮膚収斂剤、イオウ、チアントロール等の抗脂漏剤等が挙げられる。
ビタミン類としてはビタミンA油、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のビタミンA類、リボフラビン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンヌクレオチド等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート等のビタミンB6類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、dl−α−トコフェロール−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類、ニコチン酸、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド等のニコチン酸類、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール等のビタミンE類、ビタミンP、ビオチン等が挙げられる。
アミノ酸類としてはアルギニン、アスパラギン酸、シスチン、システイン、メチオニン、セリン、ロイシン、イソロイシン、トリプトファン、アラニン、グリシン、プロリン等、核酸としてはデオキシリボ核酸等、ホルモンとしてはエストラジオール、エチニルエストラジオール等が挙げられる。
本発明のセラミド類含有組成物やその表面被覆処理粉体を化粧料として使用する場合は、必要に応じて他の成分を併用して常法により調製し、例えば液状、乳液状、クリーム状、固形状、ゲル状、ペースト状等、種々の形態にて実施することができる。また、本発明の化粧料は、油性系、油中水型乳化系、水中油型乳化系等、その剤形は特に制限されず、具体的には乳液、クリーム、美容液、化粧油、リップクリーム、ハンドクリーム、洗顔料などのスキンケア化粧料、ファンデーション、メイクアップ下地、ほほ紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅、リップグロス等のメイクアップ化粧料、ヘアトニック、ヘアクリーム、シャンプー、リンス、コンディショナー、整髪料等の頭皮又は毛髪用の化粧料等、種々の化粧料にて実施することできる。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例において、%は質量%を意味する。
1 多糖脂肪酸エステルの製造
[製造例1:デキストリン(パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸)エステル]
平均グルコース重合度30のデキストリン32.4g(0.20mol)をジメチルホルムアミド200g、3−メチルピリジン130gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、パルミチン酸クロライド86.6g(0.315mol) 、2−エチルヘキサン酸クロライド17.1g(0.105mol)の混合脂肪酸クロライド(反応mol比2.1、直鎖脂肪酸/分岐脂肪酸=75/25)を20分間滴下した。滴下終了後、反応温度を90℃として5時間反応させた。反応液をメタノールに沈殿させてから濾過し、固形分をメタノールで洗浄後、乾燥して白色の粉体90gを得た。
得られたデキストリン脂肪酸エステルのIRスペクトルから1740cm−1にエステル由来、2800〜3000cm−1にアルキル由来のピークを確認した。また、アルカリ分解後の脂肪酸のHPLC分析から置換度1.5、脂肪酸組成がパルミチン酸/2−エチルヘキサン酸=87/13であることを確認した。
IR分析
FT−IR:株式会社堀場製作所 FT−200を用いKBr錠剤法により測定した。

HPLC分析
HPLC機器:ウォーターズ モデル510
検出器 RI(示差屈折計)
カラム 資生堂 カプセルパックC18 4.6mmφ×250mm
溶離液 アセトニトリル
サンプル作成方法:試料をアルカリ分解後、脂肪酸を抽出し、パラブロモフェナシルブロミドにより誘導化してHPLC測定した。
[製造例2:デキストリン(イソステアリン酸(ガーベット反応型)/パルミチン酸)エステル]
平均グルコース重合度30のデキストリン21.41g(0.132mol)をジメチルホルムアミド71g、3−メチルピリジン62gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソステアリン酸クロライド(ガーベット反応型)26.7g(0.09mol)とパルミチン酸クロライド56.3g(0.205mol)(反応mol比2.2、直鎖脂肪酸/分岐脂肪酸=70/30)を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の固体物質70gを得た。製造例1と同様にして測定を行い、置換度1.6であり、脂肪酸組成が(パルミチン酸/イソステアリン酸=75/25)であることを確認した。
[製造例3:デキストリンイソアラキン酸/ラウリン酸エステル]
平均グルコース重合度100のデキストリン16.2g(0.1mol)をジメチルホルムアミド70g、3−メチルピリジン50gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソアラキン酸クロライド12.5g(0.038mo1)とラウリン酸クロライド46g(0.21mol)の混合物(反応mol比2.5、イソアラキン酸クロライド/ラウリン酸クロライド=15/85)を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して白色固体物質を40g得た。製造例1と同様にして測定を行い、置換度1.8、イソアラキン酸10mol%、ラウリン酸90mol%であった。
[製造例4:デキストリン(イソノナン酸/ベヘン酸)エステル]
平均グルコース重合度20のデキストリン32.6g(0.2mol)をジメチルホルムアミド120g、3−メチルピリジン73gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソノナン酸クロライド31.8g(0.18mol)及びベヘン酸クロライド77.4g(0.22mol)の混合物(反応mol比1.96、イソノナン酸クロライド/ベヘン酸クロライド=45/55)を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の物質90gを得た。製造例1と同様にして測定を行い、置換度1.4、イソノナン酸35mol%、ベヘン酸65mol%であった。
[製造例5:デキストリンパルミチン酸エステル]
平均グルコース重合度30のデキストリン16.3g(0.1mol)をジメチルホルムアミド70g、3−メチルピリジン56gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、パルミチン酸クロライド82.5g(0.3mol)を用いて30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度は90℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して白色固体のデキストリンパルミチン酸エステルを52g得た。置換度は2.2であった。
[製造例6、7、8:デキストリンパルミチン酸エステル]
製造例6は、平均グルコース重合度30のデキストリン16.3g(0.1mol)にパルミチン酸クロライド57.7g(0.21mol)を用いて、置換度は1.5のデキストリンパルミチン酸エステルを得た。製造例7は、平均グルコース重合度30のデキストリン16.3g(0.1mol)にパルミチン酸クロライド46.7g(0.17mol)を用いて、置換度は1.2のデキストリンパルミチン酸エステルを得た。製造例8は、平均グルコース重合度30のデキストリン16.3g(0.1mol)にパルミチン酸クロライド30.2g(0.11mol)を用いて、置換度は0.8のデキストリンパルミチン酸エステルを得た。
[製造例9:デキストリンイソステアリン酸(ガーベット反応型)エステル]
平均グルコース重合度30のデキストリン21.41g(0.132mol)をジメチルホルムアミド71g、3−メチルピリジン62gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソステアリン酸クロライド(ガーベット反応型)120g(0.396mol)を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質80gを得た。製造例1と同様にして測定を行い、置換度1.6であった。
[製造例10:デキストリンイソステアリン酸(アルドール縮合型)エステル]
イソステアリン酸クロライド(ガーベット型)の代わりにイソステアリン酸クロライド(アルドール縮合型)を用いた以外は製造例2のサンプル1と同様に作成し、淡黄色の樹脂状物質60gを得た。製造例1と同様にして測定を行い、置換度1.5であった。
[製造例11:デキストリンイソステアリン酸(エメリー型)エステル]
平均グルコース重合度30のデキストリン21.4g(0.13mol)をジメチルホルムアミド70g、3−メチルピリジン52gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソステアリン酸クロライド(エメリー型)84.8g(0.28mol)を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質90gを得た。製造例1と同様にして測定を行い、置換度は、1.8であった。
[製造例12:デキストリンイソステアリン酸(エメリー型)/パルミチン酸エステル]
平均グルコース重合度30のデキストリン21.41g(0.13mol)をジメチルホルムアミド70g、3−メチルピリジン87gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソステアリン酸クロライド(エメリー型)46.8g(0.15mol)とパルミチン酸クロライド84.9g(0.31mol)(反応mol比3.6、イソステアリン酸クロライド(エメリー型)/パルミチン酸クロライド=1/2)を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の樹脂状物質を70g得た。置換度2.4、分岐脂肪酸(イソステアリン酸含む)15mol%、その他脂肪酸(パルミチン酸含む)85mol%であった。
[製造例13:イヌリンステアリン酸エステル]
平均フラクトース重合度23のイヌリン16.2g(0.1mol)をジメチルホルムアミド70g、3−メチルピリジン67gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、ステアリン酸クロライド109g(0.36mol)を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を60℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して白色の固体物質75gを得た。製造例1と同様にして測定を行い、置換度2.7であった。
[製造例14:イヌリンステアリン酸エステル]
平均フラクトース重合度23のイヌリン16.2g(0.1mol)をジメチルホルムアミド70g、3−メチルピリジン62gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、ステアリン酸クロライド63.6g(0.21mol)を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を60℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して白色の固体物質55gを得た。製造例1と同様にして測定を行い、置換度1.6であった。
[製造例15:イヌリン(イソステアリン酸(エメリー型)/ステアリン酸)エステル]
フラクトース重合度1〜7のイヌリン16.2g(0.1molをジメチルホルムアミド70g、3−メチルピリジン40gとからなる混合溶媒に70℃で分散させ、イソステアリン酸クロライド(エメリー型)31.8g(0.105mol)とステアリン酸クロライド31.8g(0.105mol)(反応mol比2.1、イソステアリン酸クロライド(エメリー型)/ステアリン酸クロライド=1/1)を30分間かけて滴下した。滴下終了後、反応温度を60℃として5時間反応させた。反応終了後、反応液をメタノールに分散させ、上層を除去した。半固形分をメタノールで数回洗浄後、乾燥して淡黄色の固体物質55gを得た。製造例1と同様にして測定を行い、置換度1.7、分岐脂肪酸(イソステアリン酸含む)30mol%、その他脂肪酸(ステアリン酸含む)70mol%であった。
2 セラミド類と多糖脂肪酸エステルからなるセラミド類含有組成物の製造
[実施例1〜7及び比較例C1〜C13]
セラミドIIIと製造例の多糖脂肪酸エステルを以下の表1に示される比率で4.5gとり、ヘキサン40mlとエタノール10mlを添加して(サンプルに応じて溶媒比率を調整)超音波30分、60℃にて加熱溶解し、完全に溶解したことを確認後、70℃20時間蒸発乾固させた。
注)セラミドIIIは天然型セラミドの1種である。
結晶析出の無さの評価方法
セラミドの結晶析出状態は、サンプルをプレパラートではさみ、光学顕微鏡観察400倍にて偏光フィルターで観察した。
(評価基準)
○:結晶が全く確認できない
△:結晶が一部小さく観察できるが、数が非常に少ない
×:結晶が大きく多数観察される
Figure 2012201663
Figure 2012201663
*1:ガーベット反応型(出発原料 日産化学工業社製 ファインオキソコール イソステアリン酸−N)
*2:イソアラキン酸(出発原料 日産化学工業社製 イソアラキン酸)
*3:イソノナン酸(出発原料 協和発酵ケミカル社製 キョーワノイックN 3,5,5−トリメチルヘキサン酸)
*4:アルドール縮合型(出発原料 日産化学工業社製 ファインオキソコール イソステアリン酸)
*5:エメリー型(出発原料 コグニス社EMARSOL873)
3 表面被覆処理粉体の製造
[実施例8〜14]
表3に示す処方の処理粉体を下記の方法で製造し、評価した。
(処方)
Figure 2012201663
*6 Ceramid I(Evonik Goldschmidt GmbH社製)
(製造方法)
成分8、9に適量のヘキサンとエタノールを混合し、80℃で加温溶解した後、成分1〜7を攪拌しながら添加し、均一に混合する。続いて減圧して成分ヘキサンとエタノールを完全に除去し、混合しながら冷却することで処理粉体を得た。
(評価)
得られた処理粉体は、全て偏光顕微鏡観察下においてセラミドの結晶物が見られず、結晶阻害効果が良好なものであった。
4 化粧料の処方
[製品実施例1:パウダーファンデーション]
( 成 分 ) (%)
(1)タルク 15
(2)セリサイト 残量
(3)酸化チタン 8
(4)実施例8で製造した処理粉体 10
(5)メタクリル酸メチルクロスポリマー 2
(6)黄酸化鉄 1.5
(7)赤酸化鉄 0.8
(8)黒酸化鉄 0.4
(9)シリカ 1
(10)ジメチコン 0.5
(11)流動パラフィン 7
(12)メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 3
( 製造方法 )
A:成分1〜9を混合した。
B:成分10〜12を混合した。
C:AにBを添加し、混合した。
D:Cを粉砕処理した。
E:Dを金皿に充填し、プレス成型した。
( 評価 )
得られたパウダーファンデーションは、セラミドの結晶が析出することなく安定性が良好なものであった。
[製品実施例2:ルースパウダー]
( 成 分 ) (%)
(1)タルク 残量
(2)マイカ 15
(3)酸化チタン 2
(4)実施例9で製造した処理粉体 10
(5)メタクリル酸メチルクロスポリマー 5
(6)黄酸化鉄 1.5
(7)赤酸化鉄 0.5
(8)黒酸化鉄 0.2
(9)シリカ 3
(10)硫酸バリウム 5
(11)マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル 2
(12)メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 3
(13)ジメチコン 2
(14)コハク酸ジオクチル 2
( 製造方法 )
A:成分1〜10を混合した。
B:成分11〜14を混合した。
C:AにBを添加し、混合した。
D:Cを粉砕処理した。
( 評価 )
得られたルースパウダーは、セラミドの結晶が析出することなく安定性が良好なものであった。
[製品実施例3:リキッドファンデーション]
( 成 分 ) (%)
(1)酸化チタン 10
(2)タルク 6
(3)黄酸化鉄 1.5
(4)赤酸化鉄 0.5
(5)黒酸化鉄 0.2
(6)マイカ 1
(7)製造例2で得られたデキストリン脂肪酸エステル 0.5
(8)セラミド3 *7 0.02
(9)シクロメチコン 8
(10)PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 1
(11)水 残量
(12)BG 1
(13)グリセリン 0.5
(14)DPG 0.1
(15)塩化ナトリウム 0.3
(16)エタノール 6
(17)シクロメチコン 12
(18)フェニルトリメチコン 5
(19)メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 3
(20)ジメチコン 2
(21)PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 1
*7 Ceramid III Evonik Goldschmidt GmbH社製
( 製造方法 )
A:成分7〜10を均一に加熱溶解した後、成分1〜6を添加混合し、ローラーにて処理した。
B:成分11〜16を均一に混合溶解した。
C:成分17〜21を均一に溶解した。
D:AにCを加え均一に混合した。
E:DにBを加え乳化した。
( 評価 )
得られたリキッドファンデーションは、セラミドの結晶の析出が見られず安定性が良好なものであった。
[製品実施例4:水中油型コントロール下地化粧料]
( 成 分 ) (%)
(1)水 残量
(2)水添レシチン 1.5
(3)コレステロール 0.1
(4)グリセリン 5
(5)BG 7
(6)マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル 2
(7)エチルヘキサン酸セチル 1.2
(8)(ジメチコン/ビニルジメチコン)コポリマー 0.5
(9)ジメチコン 3
(10)メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 3
(11)製造例3で得られたデキストリン脂肪酸エステル 1
(12)セラミド6 *8 0.1
(13)イソステアリン酸 0.6
(14)ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル・オクチルドデシル) 0.6
(15)水 適量
(16)PEG−400 1.2
(17)カルボマー 1.5
(18)アルギニン 0.16
(19)水酸化Na 0.16
(20)水 適量
(21)エタノール 7
(22)メチルパラベン 0.2
(23)PVP 0.6
(24)合成金雲母 5
(25)メタクリル酸メチルクロスポリマー 1
(26)酸化亜鉛 0.5
(27)シリカ 0.1
(28)酸化鉄 0.1
(29)タルク 3
*8 Ceramid VI Evonik Goldschmidt GmbH社製
( 製造方法 )
A:成分1〜5をディスパーにて分散し、70℃に加熱した。
B:成分6〜14を70℃で均一に加熱混合し、Aを添加した。
C:成分15を70℃に加熱した。
D:CにBを加え、乳化した。
E:Dに成分16〜23を加え均一に混合した。
F:Eを冷却した。
G:45℃にて成分24〜29を添加し均一に混合した。
H:Gを室温まで冷却し、取り出した。
( 評価 )
得られた水中油型コントロール下地化粧料は、セラミドの結晶の析出が見られず安定性が良好なものであった。
[製品実施例5:乳液]
( 成 分 ) (%)
(1)モノステアリン酸ソルビタン 0.3
(2)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.1
(3)親油型モノステアリン酸グリセリル 0.2
(4)ステアリン酸 0.5
(5)セタノール 0.5
(6)スクワラン 3.0
(7)流動パラフィン 4.0
(8)トリ−2−エチルヘキサン酸グルセリル 2.0
(9)ジメチルポリシロキサン 1.0
(10)製造例4に示された脂肪酸デキストリンエステル 1.0
(11)セラミド2 *9 0.5
(12)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(13)カルボキシビニルポリマー 0.1
(14)水酸化ナトリウム 0.05
(15)グリセリン 5.0
(16)1,3−ブチレングリコール 7.0
(17)精製水 残量
(18)エタノール 5.0
(19)香料 適量
*9 セラミド TIC−001(高砂香料工業社製)
( 製造方法 )
A:成分13〜17を加熱溶解し、70℃に保った。
B:成分1〜12を均一に加熱溶解し、70℃に保った。
C:AにBを加え混合し、均一に乳化した。
D:Cを冷却し、下記成分18および19を加え混合し、製品実施例5に係る乳液を得た。
( 評価 )
製品実施例5に係る乳液は、偏光顕微鏡により観察されるセラミドの結晶が見られない経時安定性に優れた乳液であった。
[製品実施例6:クリーム]
( 成 分 ) (%)
(1)スクワラン 20.0
(2)ミツロウ 5.0
(3)ホホバ油 5.0
(4)モノステアリン酸グルセリル 2.0
(5)モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 2.0
(6)モノステアリン酸ソルビタン 2.0
(7)キャンデリラロウ 1.0
(8)グリセリン 5.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)製造例14に示された脂肪酸デキストリンエステル 1.0
(11)セラミド3 *10 1.0
(12)精製水 残量
(13)香料 適量
*10 CERAMIDE 3(コスモファーム社製)
( 製造方法 )
A:成分1〜11を均一に加熱溶解し、70℃に保った。
B:成分12を加熱溶解し、70℃に保った。
C:AにBを加え混合し、均一に乳化した。
D:Cを冷却し、下記成分13を加え混合し、製品実施例6に係るクリームを得た。
( 評価 )
製品実施例6に係るクリームは、偏光顕微鏡により観察されるセラミドの結晶が見られない経時安定性に優れたクリームであった。
[製品実施例7:マッサージ化粧料]
( 成 分 ) (%)
(1)POE(20)セチルエーテル 2.0
(2)親油型モノステアリン酸グリセリン 4.0
(3)セトステアリルアルコール 2.0
(4)白色ワセリン 4.0
(5)製造例6のデキストリン脂肪酸エステル 0.075
(6)製造例9のデキストリン脂肪酸エステル 0.025
(7)セラミド2 *11 0.05
(8)スクワラン 3.5
(9)ジメチコン 0.5
(10)パラオキシ安息香酸メチル 適量
(11)1,3−ブチレングリコール 10.0
(12)キサンタンガム 0.05
(13)カルボキシビニルポリマー 0.4
(14)pH調整剤 適量
(15)精製水 残量
*11 Ceramide II(和光純薬社製)
( 製造方法 )
A:成分1〜9を均一に加熱溶解し、80℃に保った。
B:成分10〜15を加熱溶解し、80℃に保った。
C:AにBを加え混合し、均一に乳化した。
D:Cを冷却し、マッサージ化粧料を得た。
( 評価 )
得られたマッサージ化粧料は、偏光顕微鏡により観察されるセラミドの結晶が見られない経時安定性に優れたマッサージ化粧料であった。
[製品実施例8:シート状パック]
美容液 :
( 成 分 ) (%)
(1)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
(2)モノステアリン酸グリセリン 0.1
(3)セトステアリルアルコール 0.1
(4)流動パラフィン 0.1
(5)製造例1のデキストリン脂肪酸エステル 0.04
(6)製造例14のイヌリン脂肪酸エステル 0.04
(7)セラミド1 *12 0.02
(8)香料 適量
(9)パラオキシ安息香酸メチル 適量
(10)エタノール 5.0
(11)1,3−ブチレングリコール 10.0
(12)PEG6000 5.0
(13)カルボキシビニルポリマー 1.0
(14)pH調整剤 適量
(15)精製水 残量
*12 Ceramide I (和光純薬社製)
( 製造方法 )
A:70℃で均一に加熱溶解した成分1〜7に、70℃に加熱溶解した成分8〜15を加え、乳化する。
B:Aを室温まで冷却し、水性組成物を得た。
C:Bで得た水性組成物を、不織布(目、鼻、口部分に穴や切り込みのある略顔形)に不織布質量の10倍程度含浸させてシート状パック化粧料を得た。
( 評価 )
得られたシート状パックは、その含浸させた水性組成物が偏光顕微鏡により観察されるセラミドの結晶が見られない経時安定性に優れたシート状パックであった。
[製品実施例9:軟膏]
( 成 分 ) (%)
(1)ステアリン酸 18.0
(2)セタノール 4.0
(3)トリエタノールアミン 2.0
(4)グリセリン 5.0
(5)実施例1のセラミド類含有組成物 0.1
(6)グリチルリチン酸ジカリウム(和光純薬工業社製) 0.5
(7)酢酸dl−α−トコフェロール(エーザイ社製) 0.2
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)精製水 残量
( 製造方法 )
A:成分3、4および9の一部を加熱混合し、75℃に保った。
B:成分1、2、5〜7を加熱混合し、75℃に保った。
C:AにBを徐々に加え、これを冷却しながら成分9の残部で溶解した8を加え、軟膏を得た。
( 評価 )
得られた軟膏は、偏光顕微鏡により観察されるセラミドの結晶が見られない経時安定性に優れた軟膏であった。

Claims (5)

  1. (a)セラミド類及び(b)デキストリン脂肪酸エステル及びフラクトオリゴ糖脂肪酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも一種を含有するセラミド類含有組成物であって、
    デキストリン脂肪酸エステルは、デキストリン部分のグルコース単位当たりの脂肪酸の置換度が1.4〜1.8、デキストリン部分のグルコースの平均重合度が3〜150、及び、組成物中の全デキストリン脂肪酸エステルの脂肪酸部分の組成が、炭素数8〜22の分岐飽和脂肪酸の1種又は2種以上が5〜40モル%、炭素数12〜22直鎖飽和脂肪酸の1種又は2種以上が60〜95モル%であり、
    フラクトオリゴ糖脂肪酸エステルは、単糖単位当たりの脂肪酸の置換度が1.4〜1.8、
    フラクトオリゴ糖部分の平均フラクトース重合度が1〜60、及び、脂肪酸部分が炭素数12〜22の直鎖飽和脂肪酸の1種又は2種以上であるセラミド類含有組成物。
  2. 組成物中、セラミド類と多糖脂肪酸エステルとの合計に対して、セラミド類が0.01〜50質量%であり、多糖脂肪酸エステルが50〜99.99質量%であることを特徴とする請求項1に記載のセラミド類含有組成物。
  3. 請求項1又は2に記載のセラミド類含有組成物で粉体の表面を被覆処理した表面被覆処理粉体。
  4. 請求項1又は2に記載のセラミド類含有組成物を配合してなる化粧料。
  5. 請求項3に記載の表面被覆処理粉体を配合してなる化粧料。
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