JP2015189744A - 組成物、化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、組成物中でセラミド類が結晶化し、析出することを抑制することができ、セラミド類の組成物中における安定性を高めることが可能な組成物、該組成物を含む化粧料を提供することを目的とする。【解決手段】セラミド類とラブデン酸類とを含むことを特徴とする組成物、該組成物を含む化粧料。【選択図】図1

Description

本発明は、組成物、化粧料に関する。
皮膚表面の角層は、主として角質細胞と角質細胞間脂質とからなっている。角質細胞間脂質は、角質細胞同士を繋ぎ止めて、脂質バリアを構築し、外部からの異物の侵入を防止すると共に、皮膚内部に水分を維持する役割を担う。角質細胞間脂質は、スフィンゴシンと脂肪酸とがアミド結合してなる化合物群(セラミド)を主成分とする。
セラミドを体外から皮膚表面に供給することができれば、バリア機能等を改善させることができる。そのため、セラミドは皮膚表面に塗布する化粧料又は皮膚外用剤の成分として注目されている。
しかしながら、セラミドは結晶性が高いため、化粧料等の組成物中における安定性が低いという課題があった。
この課題を解決するために試みられた組成物として、セラミド類に特定のポリグリセリン脂肪酸エステルやグリセリンモノ脂肪酸エステルの少なくとも一種を含有させた、セラミド類含有組成物が知られている(特許文献1、2参照)。この組成物によれば、セラミド類の結晶化・析出を所定程度抑制することが可能である。
特開2011−073992号公報 特開2013−053146号公報
しかしながら、上記従来の組成物は、未だセラミド類の結晶化・析出を抑制する余地を有していた。
そこで、本発明は、組成物中でセラミド類が結晶化し、析出することを抑制することができ、セラミド類の組成物中における安定性を高めることが可能な組成物、及び、化粧料中でセラミド類が結晶化し、析出することを抑制することができ、セラミド類の化粧料中における安定性を高めることが可能な化粧料を提供することを目的とする。
本発明の要旨は以下の通りである。
本発明の組成物は、セラミド類とラブデン酸類とを含むことを特徴とする。ここで、本発明の組成物では、前記ラブデン酸類の前記セラミド類に対する割合は、0.01〜100であることが好ましく、0.1〜50であることが更に好ましい。
本発明の化粧料は、上記本発明の組成物を含むことを特徴とする。
なお、本発明の組成物及び本発明の化粧料に含まれる成分についての「割合」とは、質量割合を指す。
本発明の組成物によれば、組成物中でセラミド類が結晶化し、析出することを抑制することができ、セラミド類の組成物中における安定性を高めることができる。本発明の化粧料によれば、化粧料中でセラミド類が結晶化し、析出することを抑制することができ、セラミド類の化粧料中における安定性を高めることができる。
本発明に従う組成物及び本発明の比較例となる組成物について、正立型顕微鏡を用いて、倍率20倍、露光時間1/300秒の条件下で、偏光下にて顕微鏡観察した結果を示す写真である。(a)は、セラミド類とラブデン酸類とからなる本発明に従う組成物(実施例A7)の場合の写真であり、(b)は、セラミド類とホホバ油とからなる本発明の比較例となる組成物(比較例A3)の場合の写真である。
以下、本発明の組成物及び本発明の化粧料の実施形態について詳細に例示説明する。
(組成物)
本発明の一例の組成物(以下、「一例の組成物」ともいう)は、セラミド類とラブデン酸類とを含むことを必要とする。
本発明は、セラミド類とラブデン酸類とを含む組成物において、ラブデン酸類がセラミド類の結晶性を和らげる効果を有することを見出したものである。本発明の組成物によれば、組成物中でセラミド類が結晶化し、析出することを抑制することができ、セラミド類の組成物中における安定性を高めることができる。ラブデン酸類は保湿効果、美白効果等を有することは知られているものの、セラミド類の結晶化・析出を抑制する効果を有することはいかなる文献にも記載も示唆もされていない。
また、本発明の組成物によれば、上記の通り、セラミド類の組成物中における安定性が高まるため、セラミド類を皮膚上に均一に塗布することが可能となる。そのため、皮膚表面の角層のバリア機能、ひいては異物侵入防止効果及び保湿効果を高めることができる。
−セラミド類−
本発明におけるセラミド類とは、スフィンゴイドと脂肪酸とがアミド結合した構造を基本構造として有する化合物(以下、「基本セラミド」とも称する)、上記基本セラミドの誘導体(以下、「セラミド誘導体」とも称する)、上記基本セラミド及びその誘導体を模倣して合成された類縁体(以下、「セラミド類似体」とも称する)、スフィンゴイドを指す。
本発明におけるセラミド類は、合成物、天然物(例えば、植物抽出物)等の由来を問わない。
−−基本セラミド−−
基本セラミドが有する基本構造としては、下記式(S1)に示す構造が挙げられる。
なお、上記式(S1)に示す基本セラミドのうち、セラミド1〜セラミド10は、特に、ヒトの角質層に含まれるセラミド(肌セラミド)である。
また、実際には、ヒトやそれ以外の動物等に由来するセラミドの中には、上記式(S1)中に示されるスフィンゴイド及び脂肪酸のアルキル鎖長に関して様々な変形例が存在する。上記基本セラミドには、アルキル鎖長以外について上記式(S1)中に示す化合物と同じ骨格を有する化合物も含まれるものとする。
更に、上記基本セラミドとしては、天然型(D(−)体)の光学活性体を用いても、非天然型(L(+)体)の光学活性体を用いても、更に、天然型と非天然型との混合物を用いてもよい。上記基本セラミドの構造中の複数の不斉炭素についての相対立体配置は、天然型の立体配置のものでも、それ以外の非天然型の立体配置のものでもよく、また、これらの混合物によるものでもよい。
セラミド類に含まれるスフィンゴイド部分としては、天然型スフィンゴシン及びその類縁体が挙げられる。天然型スフィンゴシンとしては、具体的には、スフィンゴシン、スフジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、6−ヒドロキシスフィンゴシン(以上、上記式(S1)に示す)、スフィンガジエニン、デヒドロスフィンゴシン、デヒドロフィトスフィンゴシン、並びにこれらのN−アルキル化体(例えばN−メチル化体)及びアセチル化体等の誘導体等が挙げられる。
セラミド類に含まれる脂肪酸部分としては、飽和脂肪酸、α−ヒドロキシ脂肪酸、ω−ヒドロキシ脂肪酸、及びこれらの誘導体等が挙げられる。
セラミド類に含まれるスフィンゴイド部分及び脂肪酸部分は、合成物、天然物(例えば、植物抽出物)等の由来を問わない。
−−セラミド誘導体−−
セラミド誘導体としては、糖類により分子内で修飾されたセラミド化合物(以下、「糖セラミド」とも称する)等が挙げられる。糖セラミドに用いられる糖類としては、例えば、グルコース、ガラクトース等の単糖類;ラクトース、マルトース等の二糖類;これらの単糖類や二糖類がグルコシド結合により高分子化されているオリゴ糖類や多糖類等が挙げられる。また、別のセラミド誘導体として、上記糖セラミドにおいて、糖類の糖単位に含まれるヒドロキシル基が他の官能基で置換されている糖類類縁体により分子内で修飾されたセラミド化合物(以下、「糖セラミド類縁体」とも称する)も挙げられる。糖セラミド類縁体に用いられる糖類類縁体としては、例えば、グルコサミン、グルクロン酸、N−アセチルグルコサミン等が挙げられる。
糖セラミド及び糖セラミド類縁体における糖単位の数は、組成物中における分散安定性の観点から、1〜5であることが好ましく、1又は2(糖セラミドの場合、糖類がそれぞれ、グルコース又はラクトース)であることがより好ましく、1であることが特に好ましい。
糖セラミド及び糖セラミド類縁体は、化学的合成により入手してもよく、市販品の購入により入手してもよい。
糖セラミドの市販品としては、例えば、岡安商店社製の(商品名)「植物スフィンゴ液FR1」が挙げられる。
−−セラミド類似体−−
セラミド類似体としては、例えば、下記式(S2)に示すセラミド化合物が挙げられる。
−−スフィンゴイド−−
更に、本発明におけるセラミド類には、スフィンゴイドも含まれる。スフィンゴイドとして、前述のセラミド類に含まれるスフィンゴイド部分に用いられるものが挙げられる。
本発明に好適に用いられるフィトスフィンゴシンの具体例としては、例えば、Evonik Goldschmidt GmbH社製の(商品名)「Phytosphingosine」が挙げられる。
上記セラミド類として例示されたものは、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明におけるセラミド類としては、前述の本発明の効果を十分に得る観点から、基本セラミドが好ましく、肌セラミドが更に好ましく、セラミド2が特に好ましい。
−ラブデン酸類−
本発明におけるラブデン酸類とは、下記式(S3)
[式中、Rは、−CHOH又はCOORを表し、ここで、Rは、水素、炭素数が1〜3の低級アルキル基又はCOO−と塩を形成し得るカチオンを表し、R〜Rは、それぞれ独立して、水素原子又はメチル基を表し、…A…は、=C(CH)−、−C(CH)=、−C(=CH)−、−CH(CH)−又は−C(OH)(CH)−を表す。]
で表される化合物を指す。
本発明におけるラブデン酸類は、合成物、天然物(例えば、植物抽出物)等の由来を問わない。
上記式(S3)で表される化合物は、下記式(S4)
[式中、3つの点線による結合は、単結合2つ及び二重結合1つを表す]
で表される化合物を含み、該化合物は、下記式(S5)〜(S7)
に示す、ラブド−8−エン−15−オイックアシッド((S5))、ラブド−7−エン−15−オイックアシッド((S6))、ラブド−8(17)−エン−15−オイックアシッド((S7))を含む。なお、上記式(S5)〜(S7)の化合物は、それぞれ加熱又は酸触媒存在下での加熱により異性化することができ、(S5)と(S6)と(S7)との比を、例えば、約1:1:1、8:2:0、又は7:3:0等に変化させることが可能である。
上記ラブデン酸類として例示されたものは、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
本発明において用いられるラブデン酸類が分子中に有するカルボキシル基は、遊離のカルボン酸であってもよく、カルボン酸塩、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アンモニウム塩;モノメチルアンモニウム塩等の第一級アミン塩、ジメチルアンモニウム塩、ジシクロヘキシルアンモニウム塩等の第二級アミン塩、トリメチルアンモニウム塩等の第三級アミン塩等のアミン塩であってもよい。
カルボキシル基を遊離のカルボン酸とすれば、ラブデン酸類の油溶性を高めることができ、また、カルボキシル基をカルボン酸塩とすれば、ラブデン酸類の水溶性を高めることができる。そのため、本発明においては、水溶性のラブデン酸類と油溶性のラブデン酸類を必要に応じて使い分けることが可能である。
遊離のカルボン酸からカルボン酸塩への変換は、例えば、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アミン等との反応により、逆に、カルボン酸塩から遊離のカルボン酸への変換は、例えば、塩酸、硫酸等との反応により、容易に行うことができる。
ラブデン酸類を化学的合成により得る場合、合成法として、例えば、ラブダノール酸の脱水反応により、ラブデン酸類とする方法(J.Chem.Soc.,1956,4262−4271)を用いることができる。また、別の合成法として、初めに、マヌール又はスクラレオールを、溶媒としてアルコールを、触媒としてバナジン酸類やモリブデン酸類を用い、ホウ酸存在下で行われるアリル転位反応により、アリルアルコールとし、その後、このアリルアルコールを、ルテニウム−ホスフィン錯体を触媒として用いる酸化反応により、アルデヒドとし、更に、このアルデヒドを、亜塩素酸ナトリウム等の酸化剤及びアミド硫酸存在下で行われる酸化反応により、カルボン酸とし、最後に、カルボン酸を、酸触媒を用いる脱水反応により、ラブデン酸類とする方法を用いることもできる。
ラブデン酸類を植物からの抽出により得る場合、用いられる植物は、ラブデン酸類又はその塩を含む植物である限り特に限定されないが、ハンニチバナ科の植物が好ましく、特に、ハンニチバナ科の、Cistus ladaniferus L.、Cistus creticus L.、Cistus monoperiensis L.、Cistus salvifoliusがより好ましい。これらの植物は、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
抽出に用いる植物の部位は、特に限定されることなく、葉、枝、幹、及び樹皮等が挙げられる。また、抽出は、植物の採取直後に行ってもよく、採取した植物の乾燥後に行ってもよく、乾燥させた植物の処理(例えば、裁断又は粉末化)後に行ってもよい。抽出に用いる溶媒としては、水、低級アルコール、石油エーテル、炭化水素、又はこれらの組み合わせが望ましい。ここで、低級アルコールとは、炭素数が1〜4のアルコールを指し、中でもメタノール、エタノールが好ましい。
ここで、ラブデン酸類のセラミド類に対する割合は、0.01以上であることが好ましい。上記割合を0.01以上とすれば、セラミド類の組成物中における安定性を高めるという上記効果を十分に確保することができる。また、上記割合は、100以下であることが好ましい。上記割合を100以下とすれば、角質層で水分を保持するというセラミド類の効果を確保しつつ、セラミド類の組成物中における安定性を高めるという上記効果を得ることができる。
ラブデン酸類のセラミド類に対する割合は、上記下限の意義と同様の意義により、好適には0.1以上、更に好適には0.25以上であり、また、上記上限の意義と同様の意義により、好適には50以下、更に好適には20以下である。
一例の組成物は、セラミド類とラブデン酸類とのみからなる組成物であってもよい。この場合、セラミド類とラブデン酸類とを無溶媒で混合してよい。
一例の組成物は、セラミド類及びラブデン酸類以外の成分を含んでもよい。セラミド類及びラブデン酸類以外の成分としては、油剤、アルコール類、水、界面活性剤、保湿剤、ゲル化剤(水性ゲル化剤及び油性ゲル化剤)及び増粘剤、粉体、紫外線吸収剤、防腐剤及び抗菌剤、酸化防止剤、美容成分(美白剤、細胞賦活剤、抗炎症剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤等)、ビタミン類、アミノ酸類、核酸、ホルモン等が挙げられる。これらは、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
(化粧料)
本発明の一例の化粧料(以下、「一例の化粧料」ともいう)は、本発明の一例の組成物を含むことを必要とする。
本発明の化粧料によれば、前述の本発明の組成物の効果を得ることができる、すなわち、セラミド類の化粧料中における安定性を高めるという効果、皮膚表面の角層のバリア機能、ひいては異物侵入防止効果及び保湿効果を高めるという効果を得ることができる。
一例の化粧料に対するセラミド類の割合は、0.0001質量%以上とすることができ、好適には0.001質量%以上、更に好適には0.005質量%以上である。また、上記割合は、10質量%以下とすることができ、好適には5質量%以下であり、更に好適には1質量%以下である。
また、一例の化粧料に対するラブデン酸類の割合は、0.0005質量%以上とすることができ、好適には0.001質量%以上、更に好適には0.01質量%以上である。また、上記割合は、20質量%以下とすることができ、好適には10質量%以下であり、更に好適には1質量%以下である。
一例の化粧料では、本発明の化粧料の効果を高める観点から、セラミド類及びラブデン酸類以外の成分として、適宜選択された界面活性剤を用いることが好ましく、アニオン性及び/又は非イオン性の界面活性剤を用いることが更に好ましく、水溶性非イオン性の界面活性剤を用いることが特に好ましい。
本発明の化粧料におけるセラミド類としては、前述の通り、バリア機能等を高める観点から、天然型の光学活性体が好ましく、セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド4、セラミド5、セラミド6、スフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、糖セラミドが更に好ましく、汎用性も併せて鑑みれば、セラミド2、セラミド3、セラミド6が特に好ましい。
本発明の化粧料におけるラブデン酸類としては、セラミド類の結晶化・析出を抑制する観点やバリア機能等を高める観点から、前述の、ラブド−8−エン−15−オイックアシッド(式(S5))、ラブド−7−エン−15−オイックアシッド(式(S6))、ラブド−8(17)−エン−15−オイックアシッド(式(S7))が好ましい。
一例の化粧料は、例えば、液状、乳液状、クリーム状、固形状、ゲル状、ペースト状等、種々の形態で調製することができる。また、一例の化粧料は、油性系、油中水型乳化系、水中油型乳化系等、種々の剤形で調製することができる。一例の化粧料は、具体的には、化粧水、乳液、クリーム、美容液、化粧油、リップクリーム、ハンドクリーム、洗顔料、クレンジング料等のスキンケア化粧料;ファンデーション、メイクアップ下地、ほほ紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅、リップグロス等のメイクアップ化粧料;ヘアトニック、ヘアクリーム、シャンプー、リンス、コンディショナー、整髪料等の頭皮又は毛髪用の化粧料;マッサージ化粧料等、種々の化粧料とすることができる。
なお、本発明の化粧料は、医薬部外品も含むものとする。また、本発明の組成物は、前述の化粧料以外のもの、例えば、皮膚外用剤にも含めることが可能である。
本発明の組成物は、例えば、セラミド類とラブデン酸類とを混合し、該混合物をセラミド類の融点よりも高い温度(例えば、70〜140℃)で加熱し、その後、徐々に(例えば、2〜30℃/分で)冷却することによって、製造することができる。
本願明細書の記載に示される通り、本発明は、ラブデン酸類を有効成分とするセラミド類の結晶化・析出抑制剤、及びラブデン酸類を用いたセラミド類の結晶化・析出抑制方法を提供することができる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
<試験P>ラブデン酸の製造
以下、ラブデン酸の製造例1について記載する。
下記式(S8)で表される化合物を出発物質として、下記式(S9)、(S10)で表される化合物を経由して、下記試験において用いる下記式(S4)で表されるラブデン酸を製造した。なお、下記式(S8)中の波線は、二重結合について、E体、Z体又はこれらの混合物であることを表す。
水抜き管と温度計とを取り付けた2Lの反応容器に、上記式(S8)の1級アリルアルコールの1,2,4−トリメチルベンゼン溶液690.68gを加えた。窒素雰囲気下、31℃で、ジクロロ(p−シメン)ルテニウム(II)21.733gと、トリス(4−メトキシフェニル)ホスフィン23.93gとを反応容器に加えた。反応溶液を170〜180℃で2時間加熱し、アルデヒドの酸化反応を行った。その後、46℃まで冷却することによって、反応を停止させた。反応停止後の反応溶液の一部をHPLCにより分析し、本反応の転化率及び収率を決定した(転化率:100%、収率:61.95%)。上記式(S9)のアルデヒドを含む1,2,4−トリメチルベンゼン溶液710gを精製することなく次の反応において用いた。
温度計を取り付けた2Lの反応容器に、上記式(S9)のアルデヒドの1,2,4−トリメチルベンゼン溶液710g、及び1,2,4−トリメチルベンゼン300g、酢酸0.2g、スルファミン酸(HNSOOH)54.57g、水27.28gを加えた。混合物をドライアイス−アセトンバス中で−5℃まで冷却した。次に、80%亜塩素酸ナトリウム(NaClO)63.54gを水190.6gに溶解させることによって調製した水溶液を、−8〜−4℃の間で、100分に亘って滴下した。同温で2時間反応後、次に20%NaSO水溶液425gを−5〜−3℃で30分かけて滴下しその後40〜50℃で30分攪拌し過酸化物を完全に分解した。分液後、5%食塩水250gで2回洗浄し、上記式(S10)のヒドロキシカルボン酸の1,2,4−トリメチルベンゼン溶液1000gを得た。これを精製することなく次の反応において用いた。
水抜き管と温度計とを取り付けた2Lの反応容器に、上記式(S10)のヒドロキシカルボン酸の1,2,4−トリメチルベンゼン溶液1000g、20%硫酸水溶液2.68gを加え、加熱還流下170〜176℃で水を抜きながら、3時間脱水反応を行った。反応終了後、反応溶液を冷却し、28%ナトリウムメチラートメタノール溶液74.9gを加え、生成物であるカルボン酸をナトリウム塩とした。ここに、水を154g加えたところ、上層の中性画分と下層のカルボン酸のナトリウム塩画分とに分離した。上層を除去した後、下層をヘプタン200mLで2回洗浄した。下層にヘプタン200mLと20%硫酸水溶液95.2gとを加え、カルボン酸のナトリウム塩をカルボン酸に変換しながらカルボン酸をヘプタンで抽出した。溶媒を減圧下加熱することによって生成物を回収した後、生成物の減圧蒸留を行うことによって前述の式(S4)で示されるカルボン酸の二重結合位置異性体混合物100gを得た。収率は35.8%であった。
以下、ラブデン酸の製造例2について記載する。
市販のラブダナムアブソリュート10gを分子蒸留し、沸点180℃〜220℃/13.3Paの留分(以下、Ext−1とする)4.3gを集めた。このExt−1を解析したところ、Ext−1には、ラブド−8−エン−15−オイックアシッド(式(S5))、ラブド−7−エン−15−オイックアシッド(式(S6))、ラブド−8(17)−エン−15−オイックアシッド(式(S7))が含まれることがわかった。
<試験A>ラブデン酸類のセラミド類の結晶化・析出を抑制する効果の確認
(実施例A7)
50mLのビーカー中で、セラミド2を1.0g、製造例1のラブデン酸9.0gを無溶媒で混合した。こうして調製した組成物について、下記(1)及び(2)の実験を行った。組成物の詳細を表1に示す(なお、表1では組成を重量割合にて示す)。
(1)セラミド類結晶析出温度の測定
調製した組成物を120℃まで加熱して、透明な溶液(均一な溶液)とした後、撹拌しながら40℃まで冷却した。この間セラミド類の結晶化の様子を目視にて観察し、白色結晶物が観察され始めた場合には、そのときの温度をセラミド類結晶析出温度として測定し、40℃までに白色結晶物を確認できなかった場合は、セラミド類の結晶析出はないものとした(後述の表1中「○」で示す)。結果を表1に示す。なお、冷却後に、ラブデン酸類の結晶化はほとんど観察されなかった。
(2)顕微鏡観察
40℃とした上記組成物について、正立型顕微鏡(オリンパス社製)を用いて、倍率20倍、露光時間1/300秒の条件下で、偏光下にて顕微鏡観察を行った。なお、偏光下では、セラミド類が組成物中で結晶として存在する場合、白色の光輝物として観察された。結果の一部を図1(a)、(b)に示す。
(実施例A1〜A6、A8〜A14、比較例A1〜A4)
表1に示す組成とした点以外は、実施例A7と同様に組成物を調製し、(1)及び(2)の実験を行った。結果を表1に示す。
<試験A>の結果より、ラブデン酸類はセラミド類を溶解させる能力が高く、セラミド類の結晶化・析出を抑制する効果を示すことが明らかとなった。
<試験B>化粧料中においてラブデン酸類のセラミド類の結晶化・析出を抑制する効果の確認
(実施例B1)
セラミドII、製造例1のラブデン酸、PEG60水添ヒマシ油を混合し、該混合物を100℃まで加熱して、均一な溶液とした(溶液A)。この溶液に1,3−ブチレングリコール、エタノールを加えて、50℃に保持しながら、均一となるように混合した(溶液B)。精製水に溶液Bを加え、溶液を40℃まで徐々に冷却した。こうして、セラミド類及びラブデン酸類以外に化粧料成分を更に含む化粧料(化粧水)を調製した。化粧料(化粧水)の詳細を表2に示す(なお、表2では組成を重量%にて示す)。
(光透過率測定)
調製した組成物について、光透過率測定の実験を行った。調製した組成物を40℃まで加熱して、透明な溶液(均一な溶液)とした後、室温で放置した。放置直後、及び放置開始から3日後における550nmでの光透過率を、分光光度計(UV−2500PC UV−VIS REDCORDING SPECTROPHOTOMETER、島津製作所社製)を用いて、測定した。測定には、光路長10mm(光路幅10mm)のガラスセルを用い、参照試料として精製水を用いた。光透過率について下記判定基準により判定した。結果を表2に示す。
[判定基準](判定結果:判定内容)
×:10%未満
△:30以上〜50%未満
○:50以上〜70%未満
◎:70%以上
(実施例B2〜B9)
表2に示す組成とした点以外は、実施例B1と同様に化粧料を調製し、光透過率測定の実験を行った。結果を表2に示す。
<試験B>の結果より、セラミド類及びラブデン酸類以外に化粧料成分を更に含む化粧料においても、ラブデン酸類はセラミド類を溶解させる能力が高く、セラミド類の結晶化・析出を抑制する効果を示すことが明らかとなった。
<試験C>化粧料の皮膚のバリア機能改善効果の確認
(実施例C1)
<試験B>と同様に、表3に示す成分を用いて、セラミド類及びラブデン酸類以外に化粧料成分を更に含む化粧料を調製した。化粧料の詳細を表3に示す(なお、表3では組成を重量比率にて示す)。
調製した化粧料について、バリア機能改善効果を確認する実験を行った。健康な20代〜30代の男性10名の上腕部をアセトンエーテルで処理して、荒れ肌を惹起した。この荒れ肌に対して、調製した化粧料を、片腕ずつ朝晩2回で1週間連用使用した。肌の水分蒸散量(TEWL)を、水分蒸散計(Vapometer、デルフィン社製)を用いて、測定した。なお、水分蒸散量は、荒れ肌に対して何らの処置も施さなかった場合の水分蒸発量を100とした場合の相対値として算出した。上記相対値の平均に基づいて、化粧料の保湿効果について、下記判定基準により判定した。結果を表3に示す。
[判定基準](判定結果:判定内容)
◎: 相対値の平均が80未満
○: 相対値の平均が80以上90未満
△: 相対値の平均が90以上100未満
×: 相対値の平均が100以上
(比較例C1、C2)
表3に示す組成とした点以外は、実施例C1と同様に化粧料を調製し、バリア機能改善効果を確認する実験を行った。結果を表3に示す。
<試験C>の結果より、セラミド類及びラブデン酸類以外に化粧料成分を更に含む化粧料においても、セラミド類が本来備える皮膚のバリア機能改善効果を保持することが明らかとなった。
<試験D>
以下に、本発明に従う組成物、及び本発明に従う組成物を含有する化粧料及び皮膚外用剤の処方例を示す。なお、下記の実施例D1〜D4における%は全量100質量%とした値である。
(実施例D1)
下記に示す成分を用いて美容液を調製した。
(美容液の成分) (%)
1.イソステアリルアルコール 0.5
2.リン脂質 1.0
3.グリセリルモノステアレート 0.3
4.イソオクタン酸セチル 3.0
5.ミネラルオイル 1.0
6.トリエチルヘキサノイン 2.0
7.ベヘニルアルコール 0.2
8.セトステアリルアルコール 0.3
9.セラミド3 0.2
10.製造例2のラブデン酸 0.5
11.グリセリン 12.0
12.1,3−ブチレングリコール 8.0
13.精製水 残 量
14.キサンタンガム 0.1
15.ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.1
16.フェノキシエタノール 0.3
17.香料 0.2
上記成分1〜10を混合し、該混合物を90℃まで加熱して、均一な溶液(溶液A)とした。次いで、上記成分11〜16を混合し、該混合物を70℃まで加熱して、均一な溶液(溶液B)とした。溶液Aに溶液Bを加え、70℃で乳化した(溶液C)。溶液Cを40℃まで冷却し、ここに、上記17を加え、よく混合して、美容液を得た。
調製した美容液について、<試験B>における光透過率測定の実験と同様の実験、及び<試験C>におけるバリア機能改善効果を確認する実験と同様の実験を行った。実施例D1の美容液は、セラミド類の結晶化・析出を抑制する効果、及びバリア機能改善効果に優れているあることがわかった。
(実施例D2)
下記に示す成分を用いて乳液を調製した。
(乳液の成分) (%)
1.モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン 1.5
2.トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン 1.5
3.グリセリルモノステアレート 1.0
4.ステアリン酸 0.8
5.ベヘニルアルコール 0.8
6.スクワラン 5.0
7.テトラオクタン酸ペンタエリスリチル 3.0
8.ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル
1.0
9.セラミド6 1.0
10.製造例1のラブデン酸 0.3
11.カルボキシビニルポリマー 0.1
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
13.水酸化ナトリウム 0.05
14.精製水 残 量
15.エタノール 5.0
16.香料 0.05
上記成分1〜10を混合し、該混合物を90℃まで加熱して、均一な溶液(溶液A)とした。次いで、上記成分11〜14を混合し、該混合物を70℃まで加熱して、均一な溶液(溶液B)とした。溶液Bに溶液Aを加え、室温まで冷却し、ここに、上記15、16を加え、よく混合して、乳液を得た。
調製した乳液について、セラミド類の結晶化・析出の様子を観察する実験、及び<試験C>におけるバリア機能改善効果を確認する実験と同様の実験を行った。実施例D2の乳液は、セラミド類の結晶化・析出を抑制する効果、及びバリア機能改善効果に優れていることがわかった。
(実施例D3)
下記に示す成分を用いて固形状リップクリームを調製した。
(固形状リップクリームの成分) (%)
1.カルナウバワックス 5.0
2.セラミド1 10.0
3.マイクロクリスタリンワックス 4.0
4.ポリブテン 30.0
5.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残 量
6.流動パラフィン 5.0
7.製造例2のラブデン酸 1.0
8.ビタミンE 0.5
9.防腐剤 適 量
10.香料 適 量
上記成分1〜7を混合し、該混合物を100℃まで加熱して、均一な溶液(溶液A)とした。次いで、溶液Aに、上記成分8〜10を加え、よく混合した(溶液B)。溶液Bを金皿に流し込み、冷却固化して、固形状リップクリームを得た。
調製した固形状リップクリームについて、セラミド類の結晶化・析出の様子を観察する実験、及び皮膚のバリア機能改善の様子を確認する実験を行った。実施例D3の固形状リップクリームは、セラミド類の結晶化・析出を抑制する効果、及びバリア機能改善効果に優れていることがわかった。
(実施例D4)
下記に示す成分を用いて日焼け止めクリームを調製した。
(日焼け止めクリームの成分) (%)
1.精製水 残 量
2.イオタ型カラギーナン 0.01
3.1,3−ブチレングリコール 3.5
4.水酸化ナトリウム 0.3
5.ショ糖ステアリン酸エステル 0.3
6.精製水 1.0
7.塩化カルシウム 0.1
8.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛 11.0
9.パラメトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシル 8.0
10.フィトスフィンゴシン 0.5
11.ラブデン酸 0.2
12.ジメチコジエチルベンザルマロネート 2.5
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
14.エタノール 5.0
15.香料 適 量
上記成分1〜7を混合し、該混合物を70℃まで加熱して、加熱膨潤させた(溶液A)。次いで、上記成分8〜12を混合し、該混合物を70℃まで加熱して、均一な溶液とした(溶液B)。溶液Aに溶液Bを加え、乳化し、その後室温まで冷却した(溶液C)。溶液Cに上記成分13、14を加えて、よく混合した(溶液D)。溶液Dに上記成分15を加え、よく混合し、日焼け止めクリームを得た。
調製した日焼け止めクリームについて、セラミド類の結晶化・析出の様子を観察する実験、及び皮膚のバリア機能改善の様子を確認する実験を行った。実施例D4の日焼け止めクリームは、セラミド類の結晶化・析出を抑制する効果、及びバリア機能改善効果に優れていることがわかった。
本発明の組成物によれば、組成物中でセラミド類が結晶化し、析出することを抑制することができ、セラミド類の組成物中における安定性を高めることができる。本発明の化粧料によれば、化粧料中でセラミド類が結晶化し、析出することを抑制することができ、セラミド類の化粧料中における安定性を高めることができる。

Claims (4)

  1. セラミド類とラブデン酸類とを含むことを特徴とする組成物。
  2. 前記ラブデン酸類の前記セラミド類に対する割合は、0.01〜100である、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記ラブデン酸類の前記セラミド類に対する割合は、0.1〜50である、請求項2に記載の組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物を含むことを特徴とする、化粧料。
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