JP2012189133A - 繊維強化プラスチック製ばね - Google Patents

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Abstract

【課題】別部材を用いることなく破壊時の破片の飛散を防止することができ、破壊時の荷重変化を小さくすることができる繊維強化プラスチック製ばねを提供する。
【解決手段】FRPばね1は、プラス方向配向層21とマイナス方向配向層22からなる単位ユニット20Aを有する積層構造20を備えている。隣接するプラス方向配向層21およびマイナス方向配向層22の配向方向S1,S2は交差している。各層21,22の配向角度θ1,θ2の絶対値を適宜設定することにより、プラス方向配向層21およびマイナス方向配向層22の繊維は破壊時に絡み合うことができ、ばね全体の破壊様相は疑似延性となる。ばねとして使用できる弾性率および強度を得ることができるとともに、各層21,22では繊維間の樹脂での断裂を防止することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、繊維強化プラスチック製ばねに係り、特に、荷重負荷時の破壊状態の制御技術に関する
たとえば自動車分野では、曲げ荷重がかかる片振のばね(渦巻ばねや、ぜんまい、板ばね等)が用いられ、それらばねには軽量化および省スペース化が要求されている。たとえば軽量化のために、金属製ばねに代わり、繊維強化プラスチック製ばね(以下、FRPばね)を用いることが提案されている。
たとえば図8に示すように、支持部52で支持される板ばね51に片振りの曲げ荷重Pを加えた場合、荷重負荷側の上面部には圧縮応力が発生し、荷重負荷側とは反対側の下面部には引張応力が発生する。なお、符号Sは、板ばね51の厚さ方向の中心に位置する中立軸である。板ばね51としてFRP板ばねを用いた場合、圧縮応力側表面にクラックが生じる虞が大きい。
FRP板ばねでは、少しでもクラックが生じると、破壊に至り易く、この場合、図7に示すように、脆性的な破壊様相を示す。このため、破壊時に破片が飛散して危険であるとともに周囲部品を傷つける虞がある。また、破壊時の荷重変化が大きいため、乗心地に悪影響を与える虞がある。
破壊時の破片の飛散を防止するために、繊維強化樹脂からなるエネルギー吸収部材の端部の周囲を中空のカバーで覆う技術がある(たとえば特許文献1)。
特開平2005−47387号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、板ばねに適用するのは困難であり、しかも、別部材として中空のカバーが必要となる。また、特許文献1の技術は、破壊時の荷重変化を小さくすることが困難である。
したがって、本発明は、別部材を用いることなくばね単体で破壊時の破片の飛散を防止することができるとともに、破壊時の荷重変化を小さくすることができる繊維強化プラスチック製ばねを提供することを目的としている。
本発明の繊維強化プラスチック製ばね(以下、FRPばね)は、プラス方向配向層を少なくとも1層有するプラス方向配向ユニットと、マイナス方向配向層を少なくとも1層有するマイナス方向配向ユニットとが交互に積層された積層構造を備え、プラス方向配向層では、長手方向に対してプラス方向の配向角度で繊維が配向し、マイナス方向配向層では、長手方向に対してマイナス方向の配向角度で繊維が配向していることを特徴とする。
本発明のFRPばねでは、たとえば大きな曲げ荷重を加えたときに、積層構造のプラス方向配向層およびマイナス方向配向層のそれぞれに脆性破壊が生じる場合がある。ここで積層構造では、プラス方向配向層を少なくとも1層有するプラス方向配向ユニットと、マイナス方向配向層を少なくとも1層有するマイナス方向配向ユニットとが交互に積層されている。この場合、プラス方向配向ユニットのプラス方向配向層の配向方向は長手方向に対してプラス方向であり、マイナス方向配向層のマイナス方向配向層の配向方向は長手方向に対してマイナス方向であるから、プラス方向配向ユニットおよびマイナス方向配向ユニットの繊維の配向方向は交差している。
したがって、プラス方向配向層およびマイナス方向配向層の配向角度の絶対値を適宜設定することにより、プラス方向配向ユニットとマイナス方向配向ユニットの繊維は破壊時に絡み合うことができる。これにより、たとえば本発明の一例であるFRP板ばねに片振りの曲げ荷重を加えた場合、ばね全体の破壊様相は、たとえば図6に示すように、脆性的ではなく、疑似延性となる。よって、ばね全体は、徐々に破壊することができる。また、プラス方向配向層およびマイナス方向配向層の配向角度の絶対値を適宜設定することにより、ばねとして使用できる弾性率および強度を得ることができるとともに、各層では繊維間の樹脂での断裂を防止することができる。以上のことから、別部材を用いることなく破壊時の破片の飛散を防止することができる。また、破壊時の荷重変化を小さくすることができるから、乗心地が悪くなる虞がない。
本発明のFRPばねは種々の構成を用いることができる。たとえばプラス方向配向層およびマイナス方向配向層の配向角度の絶対値は、20〜30度の範囲内に設定されている態様を用いることができる。この態様では、配向角度の絶対値を20度以上に設定しているから、プラス方向配向ユニットとマイナス方向配向ユニットの繊維は、破壊時に十分に絡み合うことができる。一方、配向角度の絶対値を30度以下に設定しているから、ばねとして使用できる弾性率および強度を十分に得ることができるとともに、各層では繊維間の樹脂での断裂を効果的に防止することができる。
また、プラス方向配向ユニットはプラス方向配向層を1層有し、マイナス方向配向ユニットはマイナス方向配向層を1層有し、プラス方向配向層とマイナス方向配向層とが交互に積層されている態様を用いることができる。この態様では、全てのプラス方向配向層がマイナス方向配向層に隣接しているから、積層構造の全ての層が破壊時に十分に絡み合うことができる。
本発明のFRPばねによれば、ばねとして使用可能な弾性率および強度を得ることができるのはもちろんのこと、別部材を用いることなくばね単体で破壊時の破片の飛散を防止することができるとともに、破壊時の荷重変化を小さくすることができる等の効果を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る繊維強化プラスチック製ばねの構成を表し、(A)は斜視図、(B)は側面図である。 本発明の一実施形態に係る繊維強化プラスチック製ばねの一部の構成を表し、(A)は側断面図、(B)はプラス方向配向層の断面図、(C)はマイナス方向配向層の断面図である。 3点曲げ試験の実験結果を表すグラフである。 3点曲げ試験の実験で得られた配向角度と破壊荷重値との関係を表すグラフである。 3点曲げ試験のシミュレーションで得られた配向角度と破壊荷重値との関係を表すグラフである。 荷重負荷時の本発明の一例であるFRP板ばねの破壊状態を表す写真である。 荷重負荷時の従来のFRP板ばねの破壊状態を表す写真である。 片振りの曲げ荷重負荷時に繊維強化プラスチック製ばねでの応力分布を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る繊維強化プラスチック製ばね(以下、FRPばね)の構成を表し、(A)は斜視図、(B)は側面図である。図2は、FRPばね1の一部の構成を表し、(A)は側断面図、(B)はプラス方向配向層の断面図、(C)はマイナス方向配向層の断面図である。
FRPばね1は、たとえばリーフ部11と目玉部12を有する板ばねである。FRPばね1は、たとえばプラス方向配向層21とマイナス方向配向層22とが交互に積層された積層構造20を備えている。プラス方向配向層21およびマイナス方向配向層22は、たとえば積層面に平行な面内において繊維が配向しているUD(一方向)繊維層である。図2(B)に示す符号S1は、プラス方向配向層21の繊維の配向方向を示し、その配向角度θ1は、長手方向Lから20〜30度の範囲内に設定されていることが好適である。図2(C)に示す符号S2は、マイナス方向配向層22の繊維の配向方向を示し、その配向角度θ2は、長手方向Lから−20〜−30度の範囲内に設定されていることが好適である。なお、配向角度θ1,θ2の絶対値は、0度超であればよく、等しくてもよいし、異なっていてもよい。プラス方向配向層21を複数有する場合、それらプラス方向配向層21の配向角度θ1同士は互いに異なっていてもよく、マイナス方向配向層22の配向角度θ2もプラス方向配向層21の場合と同様である。
プラス方向配向層21とマイナス方向配向層22からなる部分を単位ユニット20Aとすると、図2の積層構造20では2個の単位ユニット20Aを設けたが、これに限定されるものではなく、単位ユニット20Aを少なくとも1個設ければよい。また、図2に示す例は、本発明のプラス方向配向ユニットにプラス方向配向層21を1層設け、マイナス方向配向ユニットにマイナス方向配向層22を1層設けた例であるが、これに限定されるものではない。たとえば配向角度θ1が互いに異なる複数のプラス方向配向層21からなるプラス方向配向ユニットと、配向角度θ2が互いに異なる複数のマイナス方向配向層22からなるマイナス方向配向ユニットとを交互に積層してもよい。
さらに、図2に示す例では単位ユニット20Aからなる積層構造20のみでFRPばね1を構成したが、積層構造20をFRPばね1の厚さ方向の一部を占めるように構成してもよい。たとえば繊維が所定方向に配向しているUD繊維層や、繊維が所定角度で交差して配置されているクロス繊維層等を積層構造20の上面や下面に配置してもよい。以上のような変形例は、要求される特性に応じて適宜組み合わせてもよいのは言うまでもない。
積層構造20の各層21,22としては、所定角度に配向した繊維に樹脂を含浸させたプリプレグを用いることができる。樹脂は、熱硬化性および熱可塑性のいずれでもよい。また、積層構造20の各層は、フィラメントワインディング法により形成してもよい。この場合、成形型(マンドレル)に対する繊維の巻き方向を調整することにより、所定角度に配向したUD繊維が得られる。積層構造20の各層21,22を構成する繊維としては、たとえば炭素繊維や、ガラス繊維、アラミド繊維(ケブラー繊維)、ボロン繊維等の強化繊維を用いることができる。炭素繊維としては、たとえばPAN系とピッチ系のいずれも用いることができる。
本実施形態では、たとえば大きな片振りの曲げ荷重を加えたときに、積層構造20のプラス方向配向層21およびマイナス方向配向層22のそれぞれに脆性破壊が生じる場合がある。ここで積層構造20では、プラス方向配向層21の配向方向は長手方向Lに対してプラス方向であり、マイナス方向配向層22の配向方向は長手方向Lに対してマイナス方向であるから、隣接するプラス方向配向層21およびマイナス方向配向層22の配向方向S1,S2は交差している。
したがって、単位ユニット20Aのプラス方向配向層21およびマイナス方向配向層22の配向角度θ1,θ2の絶対値を適宜設定することにより、プラス方向配向層21およびマイナス方向配向層22の繊維は破壊時に絡み合うことができる。これにより、FRP板ばね1に片振りの曲げ荷重を加えた場合、ばね全体の破壊様相は、脆性的ではなく、疑似延性となる。よって、ばね全体は、徐々に破壊することができる。また、配向角度θ1,θ2の絶対値を適宜設定することにより、ばねとして使用できる弾性率および強度を得ることができるとともに、各層21,22では繊維間の樹脂での断裂を防止することができる。以上のことから、別部材を用いることなく破壊時の破片の飛散を防止することができる。また、破壊時の荷重変化を小さくすることができるから、乗心地が悪くなる虞がない。このような効果は、ばね単体で得ることができるから、FRPばね1のように板ばねに適用することが可能となる。
特に、配向角度θ1,θ2の絶対値を20度以上に設定しているから、プラス方向配向層21およびマイナス方向配向層22の繊維は、破壊時に十分に絡み合うことができる。一方、配向角度θ1,θ2の絶対値を大きくするに従い、各層21,22の強度が低くなるが、配向角度θ1,θ2の絶対値を30度以下に設定しているから、ばねとして使用できる弾性率および強度を十分に得ることができるとともに、各層では繊維間の樹脂での断裂を効果的に防止することができる。また、プラス方向配向層21とマイナス方向配向層22が交互に積層されているから、積層構造20の全ての層21,22が破壊時に十分に絡み合うことができる。
以下、具体的な実施例を参照して本発明の実施形態をさらに詳細に説明する。実施例では、実施形態のプラス方向配向層およびマイナス方向配向層の配向角度を変更して作製した複数のFRP板ばねを用い、3点曲げ試験を行った。
プラス方向配向層(配向角度0度)およびマイナス方向配向層(配向角度0度)からなる単位ユニットが複数積層されたFRP板ばねを比較試料11(配向角度の絶対値0度)とし、プラス方向配向層(配向角度5度)およびマイナス方向配向層(配向角度−5度)からなる単位ユニットが複数積層されたFRP板ばねを試料11(配向角度の絶対値5度)とし、プラス方向配向層(配向角度13度)およびマイナス方向配向層(配向角度−13度)からなる単位ユニットが複数積層されたFRP板ばねを試料12(配向角度の絶対値13度)とした。プラス方向配向層(配向角度20度)およびマイナス方向配向層(配向角度−20度)からなる単位ユニットが複数積層されたFRP板ばねを試料13(配向角度の絶対値20度)とし、プラス方向配向層(配向角度30度)およびマイナス方向配向層(配向角度−30度)からなる単位ユニットが複数積層されたFRP板ばねを試料14(配向角度の絶対値30度)とした。
全ての試料では、単位ユニットの積層数を同数に設定し、交差角度が45度であるクロス繊維を積層構造の上面および下面に設け、全ての試料について5枚の板ばねを作製した。表1は、3点曲げ試験の実験の試料条件および結果を示している。図3は、3点曲げ試験の実験結果を表し、荷重と変位との関係を表すグラフである。図4は、3点曲げ試験の実験で得られた配向角度と破壊荷重値との関係を表すグラフである。図5は、3点曲げ試験のシミュレーションで得られた配向角度と破壊荷重値との関係を表すグラフである。表1および図3,4に示すデータとしては、各試料について5枚の板ばねのデータの平均値を用いた。図5に示すシミュレーション結果は、プラス方向配向層およびマイナス方向配向層の配向角度の絶対値を0度、13度、15度、30度、45度、60度、75度、90度に設定して得られたものである。表1および図3〜5では、配向角度の絶対値を示している。
図3から判るように、配向角度の絶対値を大きくするに従い、発生荷重が小さくなり、図4,5から判るように、配向角度の絶対値を大きくするに従い、破壊荷重が小さくなることを確認した。また、表1から判るように、配向角度の絶対値を大きくするに従い、曲げ弾性率が小さくなることを確認した。たとえば板ばねとして使用可能な弾性率および強度を得るには、配向角度の絶対値を30度以下に設定することが好適であることを確認した。なお、図4に示す実験結果と図5に示すシミュレーション結果では、荷重値の大きさが異なるが、これは、実験で用いた板ばねの寸法とシミュレーションで用いた板ばねの寸法が異なるためである。図4に示す実験結果と図5に示すシミュレーション結果では、荷重変化が上記のように同様な傾向を示し、単位面積当たりの力である応力は略同等であることを確認した。
3点曲げ試験における各試料の5本の板ばねの破壊状態について表1から判るように、配向角度の絶対値を0度超に設定すると、疑似延性を示す板ばねを形成することができ、配向角度の絶対値を大きくするに従い、疑似延性を示す確率が大きくなることを確認した。特に、配向角度の絶対値を20度以上に設定すると、疑似延性を示す確率が80%以上となって顕著に大きくなった。
Figure 2012189133
以上のことから、隣接するプラス方向配向層とマイナス方向配向層を有する積層構造では、ばねとして使用可能な弾性率および強度を得ることができるのはもちろんのこと、ばね全体として疑似延性を示すことができることが判った。特に、FRPばねとして板ばねを用いて上記効果を効果的に得るためには、配向角度の絶対値を20〜30度の範囲内に設定することが好適であることが判った。また、プラス方向配向層とマイナス方向配向層とを交互に積層することが好適であることが判った。
1…FRPばね(繊維強化プラスチック製ばね)、20…積層構造、20A…単位ユニット、21…プラス方向配向層、22…マイナス方向配向層、θ1,θ2…配向角度、S1,S2…配向方向

Claims (3)

  1. プラス方向配向層を少なくとも1層有するプラス方向配向ユニットと、マイナス方向配向層を少なくとも1層有するマイナス方向配向ユニットとが交互に積層された積層構造を備え、
    前記プラス方向配向層では、長手方向に対してプラス方向の配向角度で繊維が配向し、
    前記マイナス方向配向層では、前記長手方向に対してマイナス方向の配向角度で繊維が配向していることを特徴とする繊維強化プラスチック製ばね。
  2. 前記プラス方向配向層および前記マイナス方向配向層の配向角度の絶対値は、20〜30度の範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の繊維強化プラスチック製ばね。
  3. 前記プラス方向配向ユニットは前記プラス方向配向層を1層有し、前記マイナス方向配向ユニットは前記マイナス方向配向層を1層有し、前記プラス方向配向層と前記マイナス方向配向層とが交互に積層されていることを特徴とする請求項1または2に記載の繊維強化プラスチック製ばね。
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