JP2006258132A - ゴム支承 - Google Patents

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Atsushi Shimada
島田  淳
Yoshihiro Yamane
義洋 山根
Takashi Kojima
小島  隆
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Abstract

【課題】ゴム層の厚さ寸法を大きくすることなく鉛直方向の引張力及び回転方向の力に対して十分に弾性変形することのできるゴム支承を提供する。
【解決手段】ゴム層10間に配置される中間補強部材11を平織り状の高強度繊維によって形成したので、鉛直方向の引張力が加わった場合、或いは回転方向の力が加わった場合に、中間補強部材11をゴム層10の弾性変形に追従するように容易に撓ませることができる。これにより、ゴム層10が引張方向及び回転方向に十分な弾性変形を生ずることができるので、引張力や回転方向の力を繰り返し受けてもゴム層10が容易に破断することがなく、ゴム層10の厚さ寸法を大きくすることなく耐久性の向上を図ることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば橋梁や建築物等の構造物を支持するために用いられるゴム支承に関するものである。
従来、例えば橋梁の橋桁を支持するゴム支承としては、図4に示すように、ゴム層1と中間補強板2とを上下方向に交互に積層してなる積層体3と、積層体3の上端面及び下端面にそれぞれ取付けられた一対のフランジプレート4とから構成され、各フランジプレート4を図示しない橋桁側と橋脚側にそれぞれ固定するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このゴム支承は、ゴム層1の間に配置された複数の中間補強板2がゴム層1に接着されているため、橋桁の自重(死荷重)等の鉛直方向の圧縮力に対してはゴム層1が各中間補強板2によって水平方向外側への弾性変形を規制され、水平方向の変位量が少なく、耐荷力の高い構造となっている。また、水平方向の剪断力に対しては水平方向の変位量が大きく、地震等による橋桁の横揺れを許容するようになっている。
特開2000−1820号公報
ところで、前記ゴム支承においては、例えば地震等による橋桁の縦揺れを生じた場合など、図5(a) に示すように鉛直方向の引張力が加わったときは、鋼材からなる中間補強板2の変形はゴム層1の弾性変形に対して極めて小さいため、ゴム層1の弾性変形に中間補強板2が追従することができない。このため、ゴム層1が各中間補強板2によって水平方向内側への弾性変形を規制され、その分、引張方向に十分な弾性変形を生ずることができない。また、例えば橋桁上を移動する車両等(活荷重)により、図6の実線矢印に示すように回転方向の力が加わったときは、図5(b) に示すようにゴム層1の幅方向一端側に引張力が生じ、他端側に圧縮力が生ずるが、この場合もゴム層1の弾性変形に中間補強板2が追従することができず、中間補強板2によりゴム層1が回転方向に十分な弾性変形を生ずることができない。このため、前述のような引張力や回転方向の力を繰り返し受けると、ゴム層1の破断を生ずるおそれがあり、耐久性の面で懸念が残されていた。また、このようなゴム層1の破断を防止するためにはゴム層1の厚さ寸法を大きくする必要があるが、この場合は積層体3が大型化するとともに、ゴム材料の使用量が増加してコストが高くつくという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ゴム層の厚さ寸法を大きくすることなく鉛直方向の引張力及び回転方向の力に対して十分に弾性変形することのできるゴム支承を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、ゴム層と中間補強部材とを上下方向に交互に積層してなる積層体と、積層体の上端面及び下端面にそれぞれ取付けられた一対の板状部材とを備えたゴム支承において、前記中間補強部材を平織り状の高強度繊維によって形成している。
これにより、鉛直方向の引張力が加わった場合、或いは回転方向の力が加わった場合には、平織り状の高強度繊維からなる中間補強部材がゴム層の弾性変形に追従するように容易に撓むことから、ゴム層が引張方向及び回転方向に十分な弾性変形を生ずることができる。
本発明によれば、鉛直方向の引張力が加わった場合、或いは回転方向の力が加わった場合に、ゴム層が引張方向及び回転方向に十分な弾性変形を生ずることができるので、引張力や回転方向の力を繰り返し受けてもゴム層が容易に破断することがなく、ゴム層の厚さ寸法を大きくすることなく耐久性の向上を図ることができる。また、中間補強部材をシート状の部材として取り扱うことができるので、例えばプリプレグのように多数の繊維を引き揃えて樹脂等で形状を保持するといった工程を必要とせず、製造工程の簡素化を図ることができる。
図1乃至図3は本発明の一実施形態を示すもので、図1はゴム支承の側面断面図、図2はその動作を示す側面断面図、図3はその製造工程における分解斜視図である。
このゴム支承は、ゴム層10と中間補強部材11とを上下方向に交互に積層してなる積層体12と、積層体12の上端面及び下端面にそれぞれ取付けられた一対の板状部材としてのフランジプレート13とから構成されている。中間補強部材11は平織り状の高強度繊維、即ち多数の縦方向繊維と横方向繊維とを互い交差させて編んだシート状の部材によって形成され、中間補強部材11に用いる高強度繊維としては、直径0.2mm〜2.0mmのアラミド繊維(例えば、東レ・デュポン(株)製商品名:ケブラー29)が好ましい。
前記ゴム支承を製造する場合は、図3に示すように、ゴム層10となる未加硫ゴム材料10′と、接着剤を塗布した中間補強部材11とを交互に重ね合わせ、これを加硫成型することにより積層体12を形成した後、積層体12の上端面及び下端面にそれぞれ各フランジプレート13を加硫接着する。
以上のように構成されたゴム支承を橋梁に設置し、ゴム支承によって橋桁を支持する場合には、ゴム層10の間に配置された複数の中間補強部材11がゴム層10に接着されているため、橋桁の自重(死荷重)等の鉛直方向の圧縮力に対しては、ゴム層10が各中間補強板11によって水平方向外側への弾性変形を規制されることにより、水平方向の変位量が少なく、橋桁が安定して支持される。この場合、中間補強部材11は平織り状の高強度繊維によって形成されていることから、中間補強部材11の縦方向繊維と横方向繊維によって積層体12の前後方向及び左右方向の何れにも高い引張強度を保つことができる。また、水平方向の剪断力に対しては同方向への変位量が大きく、地震等による橋桁の横揺れが許容される。
ここで、例えば地震等による橋桁の縦揺れを生じた場合など、図2(a) に示すように鉛直方向の引張力が加わったときは、ゴム層10が水平方向内側へ弾性変形しようとするが、高強度繊維からなる中間補強部材11は水平方向内側へ容易に撓むため、中間補強部材11がゴム層10の弾性変形に追従し、ゴム層10が引張方向に十分な弾性変形を生ずることができる。
また、例えば橋桁上を移動する車両等(活荷重)により回転方向の力が加わった場合など、図2(b) に示すようにゴム層10の幅方向一端側に引張力が生じ、他端側に圧縮力が生じた場合には、前述と同様、中間補強部材11は水平方向内側へ容易に撓み、且つ曲げ方向にも撓むため、中間補強部材11がゴム層10の弾性変形に追従し、ゴム層10が回転方向に十分な弾性変形を生ずることができる。
このように、本実施形態によれば、ゴム層10間に配置される中間補強部材11を平織り状の高強度繊維によって形成したので、鉛直方向の引張力が加わった場合、或いは回転方向の力が加わった場合に、中間補強部材11をゴム層10の弾性変形に追従するように容易に撓ませることができる。これにより、ゴム層10が引張方向及び回転方向に十分な弾性変形を生ずることができるので、引張力や回転方向の力を繰り返し受けてもゴム層10が容易に破断することがなく、ゴム層10の厚さ寸法を大きくすることなく耐久性の向上を図ることができる。
また、中間補強部材11が平織り状の高強度繊維によって形成されているので、中間補強部材11をシート状の部材として取り扱うことができ、例えばプリプレグのように多数の繊維を引き揃えて樹脂等で形状を保持するといった工程を必要とせず、製造工程の簡素化を図ることができる。
更に、中間補強部材11に用いる高強度繊維をアラミド繊維によって形成したので、強度の高い中間補強部材11を安価に製造することができ、低コスト化を図ることができる。
尚、前記実施形態では、中間補強部材11に用いる高強度繊維としてアラミド繊維を例示したが、他の種類の高強度繊維として、カーボン繊維、ガラス繊維、金属繊維等を用いることも可能である。
本発明の一実施形態を示すゴム支承の側面断面図 ゴム支承の動作を示す側面断面図 ゴム支承の製造工程における分解斜視図 従来例を示すゴム支承の側面断面図 従来のゴム支承の動作を示す側面断面図 活荷重による回転方向の力を受ける場合の説明図
符号の説明
10…ゴム層、11…中間補強部材、12…積層体、13…フランジプレート。

Claims (2)

  1. ゴム層と中間補強部材とを上下方向に交互に積層してなる積層体と、積層体の上端面及び下端面にそれぞれ取付けられた一対の板状部材とを備えたゴム支承において、
    前記中間補強部材を平織り状の高強度繊維によって形成した
    ことを特徴とするゴム支承。
  2. 前記中間補強部材に用いる高強度繊維をアラミド繊維によって形成した
    ことを特徴とする請求項1記載のゴム支承。
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