JP2012187757A - 液体吐出ヘッド用基板の製造方法 - Google Patents

液体吐出ヘッド用基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、基板面に対してほぼ垂直に形成され、側壁から堆積膜が除去された液体供給口を有する液体吐出ヘッド用基板を効率良く生産することができる製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、シリコン基板に液体供給口を形成することを含む液体吐出ヘッド用基板の製造方法であって、(a)前記シリコン基板の表面であって前記液体供給口を形成する部分にエッチングストップ層を形成する工程と、(b)前記シリコン基板の裏面に形成されたエッチングマスクを用いて、前記シリコン基板の裏面側からボッシュプロセスを用いたドライエッチングを前記エッチングストップ層に到達するまで実施することにより、前記液体供給口を形成する工程と、(c)前記エッチングストップ層と前記液体供給口内の堆積膜とを同時に除去する工程と、を含む液体吐出ヘッド用基板の製造方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体吐出ヘッド用基板の製造方法に関するものである。
インクジェット記録方式は、記録時における騒音の発生が無視し得る程度に極めて小さいという利点や、普通紙に特別な処理をせずに高速で記録が行なえるという利点がある。
また、インクジェット記録ヘッドの中で、吐出エネルギー発生素子が形成された基体に対して垂直方向にインク液滴が吐出するものを「サイドシュータ型記録ヘッド」と称する。このようなサイドシュータ型記録ヘッドにおいては、インク流路へのインク供給は、吐出エネルギー発生素子である電気熱変換体が形成された基体(素子基板とも呼ばれる。)に設けられた貫通口を通して行われる。
この種のインクジェット記録ヘッドの素子基板にインク供給口を形成する手段は、ドリル、レーザー、サンドブラストなどの手法や、結晶異方性エッチングによる方法が提案されている。
特許文献1には、基板のエッチングとエッチング側面のコーティングとを繰り返すことによって基板に貫通口を形成する、いわゆるボッシュプロセスと呼ばれる方法が開示されている。
ボッシュプロセスを利用してインク供給口を形成することにより、インク供給口をほぼ垂直に形成することができるため、結晶異方性エッチングによってインク供給口を形成する場合よりもチップサイズを小さくすることが可能となる。
また、特許文献2には、ボッシュプロセスによりインク供給口を形成する場合にエッチングストップ層を設ける手法が開示されている。
特許文献1及び2に記載される技術のようにインク供給口をほぼ垂直な形状で形成することにより、チップサイズを減少することができる。
米国特許第7438392号明細書 特開2009−61663号公報
特許文献1、2に示される様なエッチングストップ層とボッシュプロセスを用いてインク供給口を形成する場合、ドライエッチング終了後にエッチングストップ層を除去する工程が必要である。なお、エッチングストップ層は、通常、ドライエッチング終了後にウェットエッチングにより除去される。
また、エッチングのステップとデポジション(deposition)のステップを繰り返すことによりボッシュプロセスが行われるが、最終的にはインク供給口の側壁にデポジションされた膜(以下、堆積膜とも称す)が残る。この堆積膜が側壁に付着した状態でインクジェット記録ヘッドを製造した場合、印字性能が低下する場合がある。
インク供給口の側壁に付着した堆積膜はHFE等に浸漬することにより除去することができるが、上述のエッチングストップ層の除去工程と同様に、更に工程を追加することとなる。
したがって、本発明の目的は、基板面に対してほぼ垂直に形成され、側壁から堆積膜が除去された液体供給口を有する液体吐出ヘッド用基板を効率良く生産することができる製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、
シリコン基板に液体供給口を形成することを含む液体吐出ヘッド用基板の製造方法であって、
(a)前記シリコン基板の表面であって前記液体供給口を形成する部分にエッチングストップ層を形成する工程と、
(b)前記シリコン基板の裏面に形成されたエッチングマスクを用いて、前記シリコン基板の裏面側からボッシュプロセスを用いたドライエッチングを前記エッチングストップ層に到達するまで実施することにより、前記液体供給口を形成する工程と、
(c)前記エッチングストップ層と前記液体供給口内の堆積膜とを同時に除去する工程と、
を含む液体吐出ヘッド用基板の製造方法である。
本発明により、基板面に対してほぼ垂直に形成され、側壁から堆積膜が除去された液体供給口を有する液体吐出ヘッド用基板を効率良く生産することができる。
本実施形態のインクジェットヘッド用基板の製造方法を説明するための工程断面図である。 図1(g)に示す工程における液体供給口の形状変化を示す断面図である。 本実施形態によって製造されるインクジェットヘッド用基板を備えるインクジェット記録ヘッドの模式的斜視図である。 本実施形態のインクジェットヘッド用基板の製造方法を説明するための工程断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
なお、以下の説明では、本発明の適用例として、インクジェットヘッド用基板を例に挙げて説明を行うが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。また、インクジェットヘッド用基板の他、バイオッチップ作製や電子回路印刷用途の液体吐出ヘッド用基板の製造方法にも適用できる。液体吐出ヘッドとしては、インクジェット記録ヘッドの他にも、例えばカラーフィルター製造用ヘッド等も挙げられる。
(実施形態1)
本実施形態に係る製造方法によって製造されるインクジェットヘッド用基板の構造について、予め説明する。図3は、本例の製造方法によって製造されたインクジェットヘッド用基板を備えるインクジェット記録ヘッドの模式的斜視図である。
液体吐出ヘッド用基板としてのインクジェットヘッド用基板は、主にシリコン基板27から構成され、表面側に複数の吐出エネルギー発生素子(例えばヒーター)30を有する。インクジェットヘッド用基板の上には、インク流路(液体流路)32及びインク吐出口(吐出口)25が設けられている。インクジェットヘッド用基板には、シリコン基板27を貫通し、シリコン基板の表面及び裏面において開口するインク供給口(液体供給口)29が基板の面方向に対してほぼ垂直に形成されている。
次に、図3に示すインクジェットヘッド用基板の製造方法を説明する。
図1(a)には、吐出エネルギー発生素子としてのヒーター102が表面側に配置されたシリコン基板101が示されている。また、シリコン基板101の表面には、エッチングストップ層103が形成されている。また、ヒーター102、エッチングストップ層103、及びシリコン基板101の上に絶縁層104が形成されている。
エッチングストップ層103は、インク供給口を形成する部分に形成されており、後工程におけるドライエッチングのストップ層として機能する。また、エッチングストップ層は、後工程のドライエッチングで形成されるインク供給口の上部開口が該エッチングストップ層の内側に到達するように形成されることが好ましい。
エッチングストップ層103の材料としては、例えば、アルミニウム、及びアルミニウムを主体とする合金(例えば、アルミニウム-銅合金)等を用いることができる。
エッチングストップ層103として、例えば、500nmのアルミニウムをスパッタリングにより形成することができる。
また、絶縁層104として、例えば、700nmの酸化膜をプラズマCVDにより形成することができる。
また、シリコン基板101の厚さは、例えば200μmである。
また、絶縁層104の上には、ポリエーテルアミド樹脂層からなる密着層(不図示)、インク流路の型となる流路型材105が形成されている。また流路型材105を覆うように被覆樹脂層106が形成されている。
被覆樹脂層106は、インク流路112及びインク吐出口111等を構成する部材であり、例えば感光性樹脂を用いて形成されることができる。
流路型材105の材料としては、例えば、ポジ型レジストを用いることができる。
次に、図1(b)に示すように、表面を保護するための保護レジスト107を形成する。
保護レジスト107としては、例えば、東京応化社製のOBC(商品名)を用いることができる。また、保護レジスト107としては、その他、一般に市販されているポジ型フォトレジストも使用可能である。
次に、図1(c)に示すように、シリコン基板101の裏面に、後工程の異方性を有するドライエッチングによりインク供給口を形成するためのエッチングマスク108を形成する。
より具体的には、例えば、東京応化社製のフォトレジストOFPR(商品名)を塗布して露光及び現像を実施することにより、開口部113を有するエッチングマスク108を形成することができる。
次に、図1(d)及び(e)に示すように、シリコン基板101の裏面側(図において下側)からエッチングストップ層103に到達するまでドライエッチングを行うことにより、シリコン基板101にインク供給口110を形成する。ドライエッチングとしては、ボッシュプロセスを用いる。
ボッシュプロセスを用いたドライエッチングは、例えば、アルカテル社製ICPエッチング装置:型式番号601Eを使用し、SFを用いたエッチングとCを用いたデポジションのプロセスを交互に繰り返すことにより実施することができる。
ボッシュプロセスを用いたドライエッチングの結果、インク供給口110の側壁、つまり液体供給口内にはスカロップと呼ばれる波形の凹凸が形成され、これに沿って堆積膜109が形成される。
次に、図1(f)に示すように、シリコン基板101の裏面に形成したエッチングマスク108を除去する。
エッチングマスク108の除去には、例えば剥離液を用いることができる。剥離液としては、例えば、シプレイファーイースト社の1112A(商品名)が挙げられる。
次に、図1(g)に示すように、エッチングストップ層103と、インク供給口の側壁に付着している堆積膜109とを同時に除去する。
エッチングストップ層103と堆積膜109とを同時に除去する方法としては、除去溶液に浸漬させる方法が挙げられる。除去溶液は、エッチングストップ層を溶解し、シリコン基板をエッチングできる溶液が好ましく挙げられる。
除去溶液としては、TMAH(テトラメチルアンモニウムハイドライド)、KOHが挙げられる。
本実施形態においては、例えばTMAH22wt%溶液に30分間浸漬させることにより、エッチングストップ層103と堆積膜109とを同時に除去することができる。
ここで、図1(g)に示す工程中のエッチングストップ層103及びその近傍の形状変化を模式的に図2に示す。
図2(a)において、スカロップの深さAは、例えば、約0.1〜2μm程度であり、エッチングステップにおけるサイドエッチング量に相当する。また、隣接するスカロップの距離Bは、例えば、約1〜10μmであり、エッチングステップ中のエッチング量に相当する。A,Bはいずれもパターンの開口率、サイズ、エッチング条件などにより影響を受ける。本実施形態におけるスカロップの深さ及び距離は、例えば、それぞれ約0.5μm及び約1.5μmである。
図2(a)に示すように、TMAHへの浸漬中には、まず、アルミニウムを用いて形成したエッチングストップ層103の除去が進行する(図2(a))。
次に、エッチングストップ層103が除去された事により、表面側からTMAHによるシリコン基板101のエッチングが進行する。このようなシリコン基板の表面側からのエッチングが進行させ易くするためにも、ドライエッチングにより形成されるインク供給口110がエッチングストップ層103の内側領域に到達するように、エッチングマスク108及びエッチングストップ層103を形成することが望ましい。
また、インク供給口110の側壁からもシリコン基板101のエッチングが進行し、いわゆるリフトオフの様に堆積膜109が除去される。これは、インク供給口110の側壁に対する堆積膜109の被覆性が十分でないために、インク供給口110の側壁からもTMAH溶液によるエッチングが進行することを示している(図2(b))。
その後、図2(c)、(d)に示すようにシリコン基板101のエッチングが進行し、堆積膜109が除去される。
次に、図1(h)に示すように、絶縁膜104を除去する。本実施形態においては、例えば、BHF(バッファードフッ酸)によりP−SiOを除去することができる。
次に、図1(i)に示すように、保護レジスト107,及び流路型材105を除去する。
ここで、以上の説明では、図1(f)において、シリコン基板101の裏面にシリコンが露出した状態でTMAH溶液に浸漬させており、シリコン基板101の厚みが10〜30μm程度減少する可能性がある。シリコン基板101の厚みの減少を発生させないようにするためには、シリコン基板の裏面に酸化膜を形成すればよい。
また、TMAH溶液に対するシリコン基板101の異方性により、堆積膜が除去された後のインク供給口の形状は図1(g)の様になる。この時、インク供給口110の寸法が若干広がる事になるが、この広がりを考慮して、初期のインク供給口の寸法を設定すればよい。また、インク供給口の寸法の広がりを最小限にするために、図1(g)において、TMAH10wt%溶液を用いる事も可能である。TMAH10wt%溶液は、22wt%に比べて(110)方向のエッチングレートが遅い事が知られている。そのため、エッチングストップ層103及び堆積膜109を除去した後のインク供給口110の寸法の変化を少なくする事ができる。
また、図1(e)において、堆積膜109をエッチングするステップを追加する事により、図1(g)におけるインク供給口109の側壁からのエッチングをより進行しやすくする事が可能である。この際は、ボッシュプロセスによりインク供給口109をエッチングストップ層103に到達させ、エッチングの完了を終点検知等で確認した後、Oを主体としたプラズマを用いたドライエッチングステップを同一装置内で実施する事により、堆積膜109の膜厚を減少させる。これにより、スカロップに対する被覆性が低下し、TMAHによるエッチングが進行しやすくなる。ドライエッチングにより堆積膜を完全に除去する為には、高温でエッチングする必要があるが、本実施例の様にインク流路壁やインク吐出口を形成した後にインク供給口を形成する場合、高温でのドライエッチングは困難である。しかし、スカロップに対する被覆性を低下させる程度で十分であるため、インク流路壁やインク吐出口に影響の無い低温でのドライエッチングにより堆積膜109の膜厚を減少させる事でTMAHのエッチングの進行を促進できる。
(実施形態2)
以下、本実施形態について、図4を用いて説明する。実施形態1では、比較的薄いシリコン基板(例えば200μm程度)にボッシュプロセスを用いて、インク供給口を形成する方法について説明した。シリコン基板が薄い(例えば300μm以下程度)場合、シリコン基板の反り等に対して、生産上の対策が必要となる場合がある。これに対して、本実施形態では、シリコン基板全体の厚みを確保しながら、必要な領域だけボッシュプロセスで対応可能な厚みにする事により、生産上の課題を防止する事ができる。
図4(a)において、シリコン基板201の表面には、ヒーター202及びエッチングストップ層203が形成されている。また、シリコン基板201、ヒーター202及びエッチングストップ層203上には絶縁層204が形成されている。
エッチングストップ層203としては、例えば、500nmのアルミニウムをスパッタリングにより形成できる。絶縁層204としては、例えば、700nmの酸化膜をプラズマCVDにより形成できる。シリコン基板201の厚さは例えば625μmである。
また、シリコン基板の裏面には裏面酸化膜208が形成されている。裏面酸化膜208の厚さは例えば600nmである。裏面酸化膜208は例えばシリコン基板の熱酸化により形成することができる。
また、シリコン基板201の表面側には、ポリエーテルアミド樹脂層からなる密着層(不図示)、インク流路の型となる流路型材205、流路壁及びインク吐出口等を形成する被覆樹脂層206が形成されている。
また、シリコン基板201の裏面側には、ポリエーテルアミド樹脂層からなる共通インク供給口用マスク(共通液体供給口用マスク)207が形成されている。
次に、図4(b)に示すように、表面をアルカリ溶液から保護するための保護レジスト209を形成する。
保護レジスト209として、例えば、東京応化社製のOBC(商品名)を用いることができるが、その他一般に市販されているポジ型フォトレジストや他の材料も使用可能である。
次に、図4(c)に示すように、シリコン基板の裏面側から結晶異方性エッチングを行い、共通インク供給口(共通液体供給口)210を形成する。
より具体的には、例えば、シリコン基板をTMAH22wt%溶液,83℃に12時間浸漬し、共通インク供給口210を形成する。この時、シリコン基板の裏面から共通インク供給口210の底部の平坦面までの距離は例えば500μmである。
次に、図4(d)に示すように、シリコン基板の裏面に形成した共通インク供給口用マスク207を除去する。
次に、図4(e)に示すように、インク供給口を形成するためのエッチングマスク211を共通インク供給口を含むシリコン基板の裏面に形成する。
より具体的には、例えば、感光性材料をスプレー装置を使って均一に塗布した後、裏面露光機を用いてインク供給口に対応した開口部を有するパターンを形成することにより、エッチングマスク211を形成する。感光性材料としては、例えば、AZP4620(商品名、AZエレクトロニックマテリアルズ社製)が挙げられる。また、スプレー装置としては、例えば、EVG150(商品名、EVG社製)が挙げられる。
次に、図4(f)に示すように、エッチングマスク211を用いて、異方性を有するドライエッチングを実施することにより、シリコン基板201にインク供給口212を形成する。
次に、図4(g)に示すように、シリコン基板201の裏面に形成したエッチングマスク211を除去する。
独立供給口形成マスク211の除去には、例えば、シプレイファーイースト社の1112A剥離液(商品名)を使用することができる。
次に、図4(h)に示すように、エッチングストップ層203であるアルミニウムと、インク供給口212の側壁に付着している堆積膜を同時に除去した。
エッチングストップ層203と堆積膜とを同時に除去する方法としては、除去溶液に浸漬させる方法が挙げられ、除去溶液としては、エッチングストップ層を溶解し、シリコン基板をエッチングできる溶液が好ましく挙げられる。
より具体的には、例えば、TMAH22wt%溶液に30分間浸漬させることにより、エッチングストップ層203と堆積膜とを同時に除去することができる。
本実施形態においては、シリコン基板201の裏面側には裏面酸化膜208が形成されているため、シリコン基板201の厚み減少は発生しない。
次に、図4(i)に示すように、絶縁膜204及び裏面酸化膜208を除去する。裏面酸化膜208は、例えばBHFにより除去できる。
次に、図4(j)に示すように、保護レジスト207,流路型材205を除去する。
25 吐出口
27 シリコン基板
29 インク供給口(液体供給口)
30 吐出エネルギー発生素子
32 インク流路(液体流路)
101、201 シリコン基板
102、202 ヒーター
103、203 エッチングストップ層
104、204 絶縁層
105、205 流路型材
106、206 被覆樹脂層
107、209 保護レジスト
108 エッチングマスク
109 堆積膜
110 インク供給口
207 共通インク供給口用マスク(共通液体供給口用マスク)
208 裏面酸化膜
210 共通インク供給口(共通液体供給口)
211 エッチングマスク
212 インク供給口(液体供給口)

Claims (7)

  1. シリコン基板に液体供給口を形成することを含む液体吐出ヘッド用基板の製造方法であって、
    (a)前記シリコン基板の表面であって前記液体供給口を形成する部分にエッチングストップ層を形成する工程と、
    (b)前記シリコン基板の裏面に形成されたエッチングマスクを用いて、前記シリコン基板の裏面側からボッシュプロセスを用いたドライエッチングを前記エッチングストップ層に到達するまで実施することにより、前記液体供給口を形成する工程と、
    (c)前記エッチングストップ層と前記液体供給口内の堆積膜とを同時に除去する工程と、
    を含む液体吐出ヘッド用基板の製造方法。
  2. 前記(c)工程において、前記シリコン基板を除去溶液に浸漬させることにより前記エッチングストップ層と前記堆積膜とを同時に除去する請求項1に記載の液体吐出ヘッド用基板の製造方法。
  3. 前記除去溶液は、前記エッチングストップ層を溶解し、前記シリコン基板をエッチングする溶液である請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッド用基板の製造方法。
  4. 前記エッチングストップ層としてアルミニウムを形成し、前記エッチングストップ層と前記堆積膜とを同時に除去する液としてTMAHを用いる請求項1乃至3のいずれかに記載の液体吐出ヘッド用基板の製造方法。
  5. 前記(b)工程を実施する前に、
    前記シリコン基板の裏面に共通液体供給口用マスクを形成する工程と、
    該共通液体供給口用マスクを用いて結晶異方性エッチングを実施することにより共通液体供給口を形成する工程と、
    該共通液体供給口の底部に開口を有する前記エッチングマスクを前記シリコン基板の裏面に形成する工程と、
    を有する請求項1乃至4のいずれかに記載の液体吐出ヘッド用基板の製造方法。
  6. 前記(c)工程で形成される前記液体供給口が、前記エッチングストップ層の内側に到達するように前記エッチングマスクを形成する請求項1乃至5のいずれかに記載の液体吐出ヘッド用基板の製造方法。
  7. 前記(b)工程の後であって前記(c)工程の前に、前記液体供給口内の前記堆積膜をエッチングすることにより減少させる工程を有する請求項1乃至6のいずれかに記載の液体吐出ヘッド用基板の製造方法。
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