JP2012181336A - 電源装置、画像形成装置および電源制御方法 - Google Patents

電源装置、画像形成装置および電源制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フレア現像方式の画像形成装置においてコンデンサなどの電力蓄積部に蓄積された電荷を放電するに際して、簡易な構成で、トナーの飛散を抑制する。
【解決手段】交流電圧を印加してトナーを浮遊させて現像を行うフレア現像方式の画像形成装置に用いられる電源装置において、インターロック機構の動作指示が検出された場合に、交流電圧をトナーの浮遊開始電圧VFを跨いで低下させるに際して、トナーの規制力を維持可能な電圧低下率で交流電圧を低下させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、電源装置、画像形成装置および電源制御方法に関する。
従来の複合機、複写機等の画像形成装置では、高容量のフレア現像ローラに高圧電源により交流電圧を印加することで、トナーをホッピングさせた状態で現像するフレア現像を行っている。このため、印刷中はトナーがフレア現像ローラ上でホッピングした状態となっている。
このような画像形成装置において、印刷実行中に、ユーザの操作により画像形成装置の外装カバーが開けられた場合、インターロック機構により高圧電源に供給される電源からの電力が遮断される(例えば、特許文献1参照)。
また、フレア現像ローラや高圧電源内のコンデンサ(キャパシタ)に蓄積された電荷の放電経路も遮断され、コンデンサの電極部分に高電圧が残留するため、外装カバーオープン時に、キャパシタに蓄積された電荷を放電する経路に切り替える技術が既に知られている。
しかしながら、上記従来の技術においては、電源が遮断されることにより、浮遊しているトナーを規制する力も作用しなくなるため、画像形成装置内にトナーが飛散しやすくなり、画像形成装置内を汚染するという課題が生じていた。
そこで、本発明の目的は、コンデンサなどの電力蓄積部に蓄積された電荷を放電するに際して、簡易な構成で、トナーの飛散を抑制することができる電源装置、画像形成装置および電源制御方法を提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、交流電圧を印加してトナーを浮遊させて現像を行うフレア現像方式の画像形成装置に用いられる電源装置において、前記交流電圧を低下させるために動作するインターロック機構の動作指示がなされたか否かを検出する指示検出手段と、前記交流電圧を低下させる際の放電路を形成する放電手段と、前記インターロック機構の動作指示が検出され、前記交流電圧を前記トナーの浮遊開始電圧を跨いで低下させる場合に、前記放電手段に前記トナーの規制力を維持可能な電圧低下率で前記交流電圧を低下させる放電路を形成させる電圧低下制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、元電源と、前記元電源に接続され、所定の場合に開状態となって前記元電源からの電力供給を遮断するインターロックスイッチと、前記インターロックスイッチを介して前記元電源に接続され、前記電力供給を受けて電力を蓄える電力蓄積手段と、前記電力蓄積手段の蓄電電力を交流電圧に変換して印加し、トナーを浮遊させて現像を行うフレア現像手段と、前記交流電圧を低下させる際の放電路を形成する放電手段と、前記インターロック機構の動作指示が検出され、前記交流電圧を前記トナーの浮遊開始電圧を跨いで低下させる場合に、前記放電手段に前記トナーの規制力を維持可能な電圧低下率で前記交流電圧を低下させる放電路を形成させる電圧低下制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、交流電圧を低下させるために動作するインターロック機構を有し、前記交流電圧を印加してトナーを浮遊させて現像を行うフレア現像方式の画像形成装置に用いられる電源装置で実行させる電源制御方法において、前記インターロック機構の動作指示がなされたか否かを検出する指示検出過程と、前記インターロック機構の動作指示が検出され、前記交流電圧を前記トナーの浮遊開始電圧を跨いで低下させる場合に、前記トナーの規制力を維持可能な電圧低下率で前記交流電圧を低下させる電圧低下過程と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、交流電圧を印加してトナーを浮遊させて現像を行うフレア現像方式の画像形成装置において、インターロック機構の動作指示がなされたか否かを検出し、インターロック機構の動作指示がなされて、交流電圧をトナーの浮遊開始電圧を跨いで低下させる場合に、トナーの規制力を維持可能な電圧低下率で交流電圧を低下させるので、トナーを飛散させることなく、安全に蓄積された電荷を放電することができるという効果を奏する。
図1は、電子写真方式のカラー画像形成装置の画像形成部の一例の説明図である。 図2は、画像形成部に電力を供給する第1実施形態の電源装置の構成図である。 図3は、第1実施形態の処理フローチャートである。 図4は、第1実施形態の動作タイミングチャートである。 図5は、第1実施形態において緩やかに放電を行う場合の動作状態説明図である。 図6は、第1実施形態において急激に放電を行う場合の動作状態説明図である。 図7は、画像形成部に電力を供給する第2実施形態の電源装置の構成図である。 図8は、第2実施形態の処理フローチャートである。 図9は、第2実施形態において緩やかに放電を行う場合の動作状態説明図である。 図10は、第2実施形態において急激に放電を行う場合の動作状態説明図である。 図11は、第3実施形態の電源装置の構成図である。 図12は、第3実施形態の処理フローチャートである。 図13は、第3実施形態において緩やかに放電を行う場合の動作状態説明図である。 図14は、第3実施形態において急激に放電を行う場合の動作状態説明図である。 図15は、実施形態の変形例の説明図である。 図16は、従来の電源装置の通常動作時の説明図である。 図17は、従来の電源装置の放電動作時(外装カバー開状態時及び電源遮断時)の説明図である。 図18は、従来の電源装置の処理フローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る電源装置、画像形成装置および電源制御方法の実施形態を詳細に説明する。
[1]第1実施形態
本実施の形態にかかる画像形成装置は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する一般に複合機と称されるものであって、原稿を読み取り画像データに変換する画像読取部と、画像読取部で原稿を読み取って得られた画像データに対して画像処理を施す画像処理部と、画像処理された画像データに基づき紙面に画像を形成する画像形成部とを有する。
また、本実施の形態の画像形成装置は、筐体内部に画像形成部、画像処理部が収納され、筐体の前面が外装カバーにより開閉可能となっている。外装カバーが開状態になった場合、後述のインターロックスイッチ等で開状態を検知して画像形成装置内部のコントローラに開状態の検知信号を送信するとともに、インターロックスイッチにより高圧電源部への電力供給を遮断するようになっている。
図1は、電子写真方式のカラー画像形成装置の画像形成部の一例の説明図である。
まず、画像形成部は、4つの感光体ドラム10Y,10M,10C,10Kと、各感光体ドラム10Y,10M,10C,10K上に形成した潜像を互いに異なる色のトナー像にそれぞれ現像する複数の現像装置11Y,11M,11C,11Kと、異なる色のトナー像がそれぞれ重ね合わせ状態に一次転写される矢印A方向に回転する像担持体としての中間転写ベルト16とを備えている。
中間転写ベルト16は、無端状のベルトである。本実施形態では、中間転写ベルト16の上方に、中間転写ベルト16の回動方向Aに沿って、ブラック,シアン,マゼンタ,イエローの各色用の4個の上述した感光体ドラム10Y,10M,10C,10K(以下、それぞれを区別する必要が無い場合には、単に感光体ドラム10と記載する)を並列にそれぞれ配置している。感光体ドラム10の周囲には、帯電装置12と、前述した現像装置11と、一次転写装置を構成する一次転写ローラ14と、クリーニング装置13がそれぞれ配設されている。
感光体ドラム10は、回転方向Bに回転駆動され、このとき帯電装置12によって感光体ドラム10の表面が所定の極性に帯電される。次いで、その帯電面に、露光装置15から出射されるレーザ光が照射され、これによって感光体ドラム10に静電潜像が形成され、その静電潜像が現像装置11によって各色のトナー像として可視像化される。
各感光体ドラム10には、一次転写ローラ14がそれぞれ対向配置されていて、その各一次転写ローラ14と感光体ドラム10との間には中間転写ベルト16が挟まれた状態で回動するようになっている。
このとき、中間転写ベルト16は、駆動ローラ17とテンションローラ19の2個のローラによって支持されている。中間転写ベルト16を3個以上のローラによって張架しても良いが、出来る限り小型化し、高さを抑制するため、本実施形態では中間転写ベルト16を2個のローラによって張架することで、高さを抑制している。
次に、その中間転写ベルト16の表面に、各感光体ドラム10に可視像化されたトナー像が、一次転写ローラ14の作用によって転写される。このようにして、ブラック(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)のトナー像が、中間転写ベルト16に正確に順次重ね合わせた状態で転写されていき、フルカラーの合成カラー画像が形成される。
一方、中間転写ベルト16を挟んで、駆動ローラ17(二次転写対向ローラ)に対向して二次転写ローラ18が配設され、給紙ユニット21から記録媒体である転写紙Pが給紙される。これによりレジストローラ対22の回転によって、転写紙Pが所定のタイミングで、駆動ローラ17と二次転写ローラ18の間に送り込まれる。すると、中間転写ベルト16に担持されている合成カラー画像が二次転写ローラ18の作用により転写紙Pに一括して転写される。
そして、その転写紙P上のトナー像が、定着装置23により熱と圧力によって定着され、図示しない排紙トレイ上に排出される。トナー像二次転写後の中間転写ベルト16の表面に付着する転写残トナーは、クリーニング装置20によって除去される。
なお、図1では、2次転写ローラを介して転写紙に転写する方式の例を示したが転写紙に直接転写する方式の画像形成装置を用いてもよい。
本実施形態では、この画像形成部における現像装置11は、高容量のフレア現像ローラにフレア現像用高圧電源により交流電圧を印加することで、トナーをホッピングさせた状態で現像するフレア現像を行っている。
図2は、画像形成部に電力を供給する第1実施形態の電源装置の構成図である。
第1実施形態の電源装置は、図2に示すように、図示しない商用交流電源からの電力供給を受け、安定化、ノイズ除去などの処理を施して、フレア現像用高圧電源装置100に電力を供給する元電源200と、は、商用電源等の元電源200からの供給電力を受けてフレア現像用高圧電源装置100と、外装カバーの開状態時及び電源遮断時に元電源200からのフレア現像用高圧電源装置100への電力供給を遮断する安全装置としてのインターロックスイッチ(SW)300と、を備えている。
元電源200は、フレア現像用高圧電源装置100にインターロックSW300を介して電力供給を行う。インターロックSW300は、外装カバーが閉状態、かつ、電源供給時には、オン状態となり、外装カバーが開状態時あるいは電源遮断時には、オフ状態となる。
フレア現像用高圧電源装置100は、図2に示すように、大別すると、昇圧回路101と、第1電圧検出回路102と、コントローラ103と、第1放電回路104と、第2電圧検出回路105と、第2放電回路106と、ブリッジ回路107と、コンデンサ108と、第1切替スイッチ(SW)109と、第2切替スイッチ(SW)110と、を備えている。
昇圧回路101は、インターロックSW300を介して元電源200に接続されており、元電源200から供給される電力の電圧を数100Vの直流高電圧に昇圧する回路である。コンデンサ108は、この昇圧回路101の出力側に接続されており、昇圧回路101からの電荷を蓄積することで、昇圧された電圧を安定化させる。
第1電圧検出回路102は、元電源200から供給された電力の電圧を検出して、第1電圧検出信号D1をコントローラ103に出力する。
コントローラ103は、第1制御部103Aと、第2制御部103Bと、を備えている。第1制御部103Aは、第1電圧検出信号D1に基づいて、第1切替SW109を制御する。また、第2制御部103Bは、第2電圧検出信号D2に基づいて第2切替SW110を制御する。
ブリッジ回路107は、昇圧回路101およびコンデンサ108と接続されており、内部に高容量の負荷を有するフレア現像ローラ120と、高電位側スイッチ121,122及び低電位側スイッチ131,132としては、電圧制御可能な電解効果トランジスタ(FET)等を用いることができる。
ブリッジ回路107は、昇圧された直流高電圧を容量性負荷に極性を切り替えてフレア現像ローラ120に印加する。すなわち、ブリッジ回路107は、昇圧回路101により昇圧してできる直流高電圧を、高電位側スイッチ121、122と、低電位側スイッチ131,132とを、連動させてスイッチングすることで、容量性負荷であるフレア現像ローラ120に交流パルス電圧を印加し、これによりフレア現像ローラ120のトナーをホッピング(浮遊)させてクラウド状態にする。
コントローラ103は、ブリッジ回路107の高電位側スイッチ121,122及び低電位側スイッチ131,132を制御する。具体的には、例えば、高電位側スイッチ121,122及び低電位側スイッチ131,132がFETで構成されている場合には、コントローラ103は、高電位側スイッチ121,122及び低電位側スイッチ131,132を構成している各FETのゲート端子に元電源200からの電力による電圧を印加することにより高電位側スイッチ121,122及び低電位側スイッチ131,132を閉状態(オン状態)とし、ゲート端子への電圧印加を停止することにより高電位側スイッチ121,122及び低電位側スイッチ131,132を開状態(オフ状態)とする。
第1放電回路104及び第2放電回路106は、それぞれ抵抗素子として構成されており、第1放電回路104を構成する抵抗素子の抵抗値は、第2放電回路106を構成する抵抗素子の抵抗値よりも大きな値とされている。したがって、第1放電回路104を単独で放電回路として用いる場合の抵抗値、第2放電回路106を単独で放電回路として用いる場合の抵抗値、第1放電回路104及び第2放電回路106を並列に接続して放電回路として用いる場合の抵抗値の順番で、抵抗値が小さくなり、放電電流が大きくなる。
ここで、実施形態の動作説明に先立ち、従来の電源装置について説明する。
図16は、従来の電源装置の通常動作時の説明図である。
また、図17は、従来の電源装置の放電動作時(外装カバー開状態時及び電源遮断時)の説明図である。
また、図18は、従来の電源装置の処理フローチャートである。
従来の電源装置500では、図16に示すように、インターロックSW530は、通常動作時には、閉状態(オン状態)となっている。
これにより、フレア現像用高圧電源510には、元電源520からの電力供給が行われる。しかし、外装カバー開状態時及び電源遮断時には、図17に示すように、インターロックSW530は開状態(オフ状態)となっており、フレア現像用高圧電源510には、元電源520からの電力供給が遮断される。
このため、コントローラ513は、図17に示すように、電圧検出回路512の出力した電圧検出信号D10に基づいて、元電源520からの電力供給が途絶えたか否かを判別しており(ステップS51)、インターロックSW530が開状態(オフ状態)となり、元電源520からの電力供給が途絶えたことを検出した場合には(ステップS51;Yes)、切替スイッチ(SW)515をオン状態として(ステップS52)、コンデンサ514に蓄えられた電荷を放電回路516を介して放電することとなる。
その後、コントローラ513は、元電源520からの電力供給が再開されたか否かを判別しており(ステップS53)、インターロックSW530が再び閉状態(オン状態)となり、元電源520からの電力供給が再開された場合には(ステップS53;Yes)、切替スイッチ(SW)515を再びオフ状態とする(ステップS54)。
そして、コンデンサ514に蓄えられた電荷を再び高電位側切替スイッチ521,523及び低電位側切替スイッチ524,525を有するブリッジ回路517に供給して、フレア現像ローラ526によりフレア現像を行うこととなっていた。
一方、インターロックSW530が閉状態(オン状態)であり、元電源520からの電力供給が継続している場合には(ステップS51;No)、昇圧回路511は、インターロックSW530を介して元電源200に接続され、元電源200から供給される電力の電圧を数100Vの直流高電圧に昇圧して、コンデンサ514を充電するとともに、ブリッジ回路517に供給して交流パルス電圧を発生させ、容量性負荷であるフレア現像ローラ526に供給する。フレア現像ローラ526は、トナーをホッピングさせてクラウド状態としてフレア現像を行う通常動作を行う。
上述したように、電圧検出回路512を介して元電源520からの電力供給が途絶えたことを検出したコントローラ513は、切替スイッチ(SW)515をオン状態として、コンデンサ514に蓄えられた電荷を直ちに放電回路516を介して放電することとなっていたため、直前までフレア現像ローラ526の周囲を浮遊していたトナーを規制する力が突然働かなくなり、装置内にトナーが飛散して、装置内を汚染する可能性があった。
そこで、本第1実施形態においては、インターロックSW300が開状態(オフ状態)にされた場合でも、フレア現像ローラ120に印加されている電圧を維持して、浮遊していたトナーが落ち着くのに十分な時間を設けるようにして、トナーの機内における飛散を防止することにしているのである。
次に第1実施形態の動作について説明する。
図3は、第1実施形態の処理フローチャートである。
コントローラ103の第1制御部103Aは、図2に示すように、第1電圧検出回路が出力した第1電圧検出信号に基づいて、第1電圧検出信号D1がL(ロウ)レベル、すなわち、外装カバーが開状態であること、あるいは、電源遮断指示に起因してインターロックSW300が開状態となっているか否かを判別する(ステップS11)。
[1.1]通常時の動作
まず、図2を参照して通常時の動作について説明する。
ステップS11の判別において、第1電圧検出信号がH(ハイ)レベル、すなわち、外装カバーが閉状態にあり、かつ、電源供給がなされており、インターロックSW300が閉状態である場合には(ステップS11;No)、コントローラ103は、第1制御部103A及び第2制御部103Bにより第1切替SW109及び第2切替SW110を開状態(オフ状態)とする(ステップS16)。
この結果、元電源200からインターロックSW300を介して供給された電力の電圧を昇圧回路101により昇圧してコンデンサ108に充電を行うとともに、ブリッジ回路107に昇圧後の電力を供給する。
コンデンサ108の充電及びブリッジ回路107への電力供給とともに、コントローラ103は、ブリッジ回路107を制御し、昇圧回路101により昇圧してできる直流高電圧を、高電位側スイッチ121及び低電位側スイッチ132を同時にオンし、高電位側スイッチ122及び低電位側スイッチ131を同時にオフする第1動作と、高電位側スイッチ122及び低電位側スイッチ131を同時にオンし、高電位側スイッチ121及び低電位側スイッチ132を同時にオフする第2動作とを交互に繰り返して、スイッチングすることで、容量性負荷であるフレア現像ローラ120に交流パルス電圧を印加し、これによりフレア現像ローラ120のトナーをホッピングさせてクラウド状態にしてフレア現像を行う通常動作を行う。
[1.2]外装カバー開状態時及び電源遮断時の動作
図4は、第1実施形態の動作タイミングチャートである。
図5は、第1実施形態において緩やかに放電を行う場合の動作状態説明図である。
ステップS11の判別において、第1電圧検出信号D1の電圧がL(ロウ)レベル、すなわち、外装カバーが開状態となり、あるいは、電源遮断されると、インターロックスイッチが開状態となっているので(ステップS11;Yes)、コントローラ103の第1制御部103Aは、時刻t0において、第1切替SW109をオン状態とし、第2制御部103Bは、第2切替SW110をオフ状態として(ステップS12)、放電を開始させる。
これにより、コンデンサ108は、徐々に放電を行い、その残留電圧が徐々に低下する。
この放電と並行して、コントローラ103の第2制御部103Bは、第2電圧検出回路105の出力している第2電圧検出信号D2を監視し、その電圧がトナーがホッピング(浮遊)を開始するトナー浮遊開始電圧VF未満となったか否かを判別する(ステップS13)。
ステップS13の判別において、未だ第2電圧検出信号D2の電圧がトナー浮遊開始電圧VF以上である場合には(ステップS13;No)、コントローラ103は、トナーのホッピング状態を維持するため、待機状態となる。
ステップS13の判別において、第2電圧検出信号D2の電圧がトナー浮遊開始電圧VF未満となった場合には(ステップS13;Yes)、具体的には、図4における時刻t1に至ると、トナーはホッピング状態ではなくなるので、当該タイミング以降は、電圧を急激に低下させたとしても、トナーが機内で舞い散らされることを抑制できる。
図6は、第1実施形態において急激に放電を行う場合の動作状態説明図である。
そこで、コントローラ103は、第1制御部103A及び第2制御部103Bを制御して、第1切替SW109及び第2切替SW110を閉状態(オン状態)とする(ステップS14)。
この結果、第1放電回路104及び第2放電回路106の合成抵抗値は、第1放電回路104を構成する抵抗素子の抵抗値よりも小さくなって、第1放電回路104のみを介して放電を行う場合よりも、急激に放電が行える。したがって、コンデンサ108の残留電圧を急速に安全確保上限電圧VD以下とすることができることとなる。
そして、コントローラ103の第2制御部103Bは、第2電圧検出回路105の出力している第2電圧検出信号D2を監視し、その電圧が安全確保上限電圧VD以下となったか否かを判別する(ステップS15)。
ステップS15の判別において、第2電圧検出信号D2の電圧が安全確保上限電圧VDを超えている場合には(ステップS15;No)、コンデンサ108の残留電圧が高く、未だユーザ等の安全を確保できない状態であるので、コントローラ103は、待機状態となる。
ステップS15の判別において、第2電圧検出信号D2の電圧が安全確保上限電圧VD以下となった場合には(ステップS15;Yes)、具体的には、図4における時刻t2に至ると放電が完了したと考えられるので、第1スイッチ及び第2スイッチを開状態(オフ状態)とするリセット状態に移行し(ステップS16)、処理を終了する。
以上の説明のように、本第1実施形態によれば、外装カバーが開けられたとしても、直ちにブリッジ回路107に印加される電圧がトナー浮遊開始電圧VF未満とされるわけではないので、ホッピング状態にあったトナーが機内で飛散されることがない。さらに、トナー浮遊開始電圧VF未満に至った後は、急激に放電を行って安全確保電圧域(安全確保上限電圧VD未満の電圧領域)に直ちに移行させることができ、ユーザの安全を確保しつつ、使い勝手を向上させることができる。
[2]第2実施形態
以上の第1実施形態は、昇圧回路101の入力電圧及びコンデンサ108の残留電圧に基づいて、放電速度を制御する構成を採っていたが、本第2実施形態は、昇圧回路101の入力電圧及び放電開始からの経過時間に基づいて放電速度を制御する実施形態である。
図7は、画像形成部に電力を供給する第2実施形態の電源装置の構成図である。図7において、図2の第1実施形態と同様の部分には、同一の符号を付すものとし、その詳細な説明を必要に応じて援用するものとする。
第2実施形態の電源装置は、図7に示すように、図示しない商用交流電源からの電力供給を受け、安定化、ノイズ除去などの処理を施して、フレア現像用高圧電源装置100に電力を供給する元電源200と、商用電源等の元電源200からの供給電力を受けてフレア現像用高圧電源装置100Xと、外装カバーの開状態時及び電源遮断時に元電源200からのフレア現像用高圧電源装置100Xへの電力供給を遮断する安全装置としてのインターロックスイッチ(SW)300と、を備えている。
フレア現像用高圧電源装置100Xは、図7に示すように、大別すると、昇圧回路101と、第1電圧検出回路102と、コントローラ103Xと、第1放電回路104と、第2放電回路106と、ブリッジ回路107と、コンデンサ108と、第1切替スイッチ(SW)109と、第2切替スイッチ(SW)110と、を備えている。
ここで、本第2実施形態のフレア現像用高圧電源装置100Xが第1実施形態のフレア現像用高圧電源装置100と異なる点は、コントローラ103Xがタイマ回路103Cを備えている点と、第2電圧検出回路105を備えていない点である。
本第2実施形態において、コントローラ103Xは、第1制御部103Aと、第2制御部103Bと、タイマ回路103Cと、を備えている。
ここで、タイマ回路103Cは、放電電流が少ない緩やかな放電を開始してからの経過時間T1及び放電電流が多い急激な放電を開始してからの経過時間T2を計測する。
これにより、第1制御部103A及び第2制御部103Bは、タイマ回路103Cの計測時間に基づいて、第1切替SW109あるいは第2切替SW110を制御する。
次に第2実施形態の動作について説明する。
図8は、第2実施形態の処理フローチャートである。
コントローラ103Xの第1制御部103Aは、電圧検出回路102Xが出力した第1電圧検出信号D1に基づいて、第1電圧検出信号D1がL(ロウ)レベル、すなわち、外装カバーが開状態であることに起因してインターロックSW300が開状態となっているか否かを判別する(ステップS21)。
[2.1]通常時の動作
まず、図7を参照して通常時の動作について説明する。
ステップS21の判別において、第1電圧検出信号D1がH(ハイ)レベル、すなわち、外装カバーが閉状態にあり、かつ、電源スイッチがオンとなっており電源供給がなされており、インターロックSW300が閉状態である場合には(ステップS21;No)、コントローラ103は、第1制御部103A及び第2制御部103Bにより第1切替SW109及び第2切替SW110を開状態(オフ状態)とする(ステップS26)。
この結果、元電源200からインターロックSW300を介して供給された電力の電圧を昇圧回路により昇圧してコンデンサ108に充電を行うとともに、ブリッジ回路107に昇圧後の電力を供給する。
コンデンサ108の充電及びブリッジ回路107への電力供給とともに、コントローラ103Xは、ブリッジ回路107を制御し、昇圧回路101により昇圧してできる直流高電圧を、高電位側スイッチ121及び低電位側スイッチ132を同時にオンし高電位側スイッチ122及び低電位側スイッチ131を同時にオフする第1動作と、高電位側スイッチ122及び低電位側スイッチ131を同時にオンし高電位側スイッチ121及び低電位側スイッチ132を同時にオフする第2動作と、を交互に繰り返して、スイッチングすることで、容量性負荷であるフレア現像ローラ120に交流パルス電圧を印加し、これによりフレア現像ローラ120のトナーをホッピングさせてクラウド状態にしてフレア現像を行う通常動作を行う。
[2.2]外装カバー開状態時及び電源遮断時の動作
図9は、第2実施形態において緩やかに放電を行う場合の動作状態説明図である。
ステップS21の判別において、第1電圧検出信号D1の電圧がL(ロウ)レベル、すなわち、外装カバーが開状態となり、あるいは、電源遮断されると、インターロックスイッチが開状態となっているので(ステップS21;Yes)、コントローラ103Xの第1制御部103Aは、時刻t0において、第1切替SW109をオン状態とし、第2制御部103Bは、第2切替SW110をオフ状態として(ステップS22)、放電を開始させる。
これにより、コンデンサ108は、徐々に放電を行い、その残留電圧が徐々に低下する。
この放電と並行して、コントローラ103Xは、タイマ回路103Cの出力に基づいて、ステップS22により放電を開始してからの経過時間を監視し、経過時間が、コンデンサ108の残留電圧が、トナーがホッピング(浮遊)を開始するトナー浮遊開始電圧未満となったと推定される経過時間T1を経過したか否かを判別する(ステップS23)。
ステップS23の判別において、未だステップS22により放電を開始してからの経過時間が経過時間T1を経過していない場合には、コンデンサ108の残留電圧がトナー浮遊開始電圧以上であると推定されるので、コントローラ103Xは、トナーのホッピング状態を維持するため、待機状態となる。
ステップS23の判別において、ステップS22により放電を開始してからの経過時間が経過時間T1を経過した場合には、(ステップS23;Yes)、具体的には、図4における時刻t1に至ると、トナーはホッピング状態ではなくなるので、当該タイミング以降は、電圧を急激に低下させたとしても、トナーが機内で舞い散らされることを抑制できる。
図10は、第2実施形態において急激に放電を行う場合の動作状態説明図である。
そこで、コントローラ103Xは、第1制御部103A及び第2制御部103Bを制御して、第1切替SW109及び第2切替SW110を閉状態(オン状態)とする(ステップS24)。
この結果、第1放電回路104及び第2放電回路106の合成抵抗値は、第1放電回路104を構成する抵抗素子の抵抗値よりも小さくなって、第1放電回路104のみを介して放電を行う場合よりも、急激に放電が行える。したがって、コンデンサ108の残留電圧を急速に安全確保上限電圧VD以下とすることができることとなる。
そして、コントローラ103Xは、この急激な放電と並行して、タイマ回路103Cの出力に基づいて、ステップS24により放電を開始してからの経過時間を監視し、経過時間が、コンデンサ108の残留電圧が、安全確保電圧以下となったと推定される経過時間T2を経過したか否かを判別する(ステップS25)。
ステップS25の判別において、未だステップS24により急激な放電を開始してからの経過時間が経過時間T2を経過していない場合には、コンデンサ108の残留電圧が安全確保電圧を超えていると推定されるので、コントローラ103Xは、待機状態となる。
ステップS25の判別において、ステップS24により急激な放電を開始してからの経過時間が経過時間T2を経過した場合には(ステップS25;Yes)、コンデンサ108の残留電圧が安全確保上限電圧VD以下となったと推定され、放電が完了したと考えられるので、コントローラ103Xは、第1スイッチ及び第2スイッチを開状態(オフ状態)とするリセット状態に移行し(ステップS26)、処理を終了する。
以上の説明のように、本第2実施形態によれば、第1実施形態における第1電圧検出回路102及び第2電圧検出回路105による放電制御に代えて、タイマ回路103Cの出力に基づく経過時間による放電制御を行うことで、第1実施形態と同様に、外装カバーが開けられたとしても、直ちにブリッジ回路107に印加される電圧がトナー浮遊開始電圧未満となるように制御されるわけではないので、ホッピング状態にあったトナーが機内で飛散されることがない。さらに、トナー浮遊開始電圧未満に至ったと推定されるタイミング後は、急激に放電を行って安全確保電圧域(安全確保上限電圧VD未満の電圧領域)に直ちに移行させることができ、ユーザの安全を確保しつつ、使い勝手を向上させることができる。
[3]第3実施形態
上記第1実施形態は、昇圧回路101の入力電圧及びコンデンサ108の残留電圧に基づいて、放電速度を制御する構成を採り、上記第2実施形態は、昇圧回路101の入力電圧及び放電開始からの経過時間に基づいて放電速度を制御する構成を採っていたが、本第3実施形態は、昇圧回路101の入力電圧、コンデンサ108の残留電圧及びタイマ回路103Cの出力に基づく放電開始からの経過時間に基づいて放電速度を制御する実施形態である。
図11は、画像形成部に電力を供給する第3実施形態の電源装置の構成図である。図11において、図2の第1実施形態及び図7の第2実施形態と同様の部分には、同一の符号を付すものとし、その詳細な説明を必要に応じて援用するものとする。
第3実施形態の電源装置は、図11に示すように、図示しない商用交流電源からの電力供給を受け、安定化、ノイズ除去などの処理を施して、フレア現像用高圧電源装置100に電力を供給する元電源200と、商用電源等の元電源200からの供給電力を受けてフレア現像用高圧電源装置100Yと、外装カバーの開状態時及び電源遮断時に元電源200からのフレア現像用高圧電源装置100Yへの電力供給を遮断する安全装置としてのインターロックスイッチ(SW)300と、を備えている。
フレア現像用高圧電源装置100Yは、図11に示すように、大別すると、昇圧回路101と、第1電圧検出回路102と、コントローラ103Xと、第1放電回路104と、第2電圧検出回路105と、第2放電回路106と、ブリッジ回路107と、コンデンサ108と、第1切替スイッチ(SW)109と、第2切替スイッチ(SW)110と、を備えている。
ここで、本第3実施形態のフレア現像用高圧電源装置100Yが第1実施形態のフレア現像用高圧電源装置100と異なる点は、コントローラ103Xがタイマ回路103Cを備えている点である。
本第3実施形態において、コントローラ103Xは、第1制御部103Aと、第2制御部103Bと、タイマ回路103Cと、を備えている。
ここで、タイマ回路103Cは、第2実施形態と同様に、放電電流が少ない緩やかな放電を開始してからの経過時間T1及び放電電流が多い急激な放電を開始してからの経過時間T2を計測する。
これにより、第1制御部103A及び第2制御部103Bは、タイマ回路103Cの計測時間に基づいて、第1切替SW109あるいは第2切替SW110を制御する。
次に第3実施形態の動作について説明する。
図12は、第3実施形態の処理フローチャートである。
制御回路の第1制御回路103は、第1電圧検出回路が出力した第1電圧検出信号に基づいて、第1電圧検出信号がL(ロウ)レベル、すなわち、外装カバーが開状態であることに起因してインターロックSW300が開状態となっているか否かを判別する(ステップS31)。
[3.1]通常時の動作
まず、図11を参照して通常時の動作について説明する。
ステップS31の判別において、第1電圧検出信号がH(ハイ)レベル、すなわち、外装カバーが閉状態にあり、かつ、電源スイッチがオン状態で電源供給がなされており、インターロックSW300が閉状態である場合には(ステップS31;No)、コントローラ103Xは、第1制御部103A及び第2制御部103Bにより第1切替SW109及び第2切替SW110を開状態(オフ状態)とする(ステップS39)。
この結果、元電源200からインターロックSW300を介して供給された電力の電圧を昇圧回路101により昇圧してコンデンサ108の充電を行うとともに、ブリッジ回路107に昇圧後の電力を供給する。
コンデンサ108の充電及びブリッジ回路107への電力供給とともに、制御回路103Xは、ブリッジ回路107を制御し、昇圧回路101により昇圧してできる直流高電圧を、高電位側スイッチ121及び低電位側スイッチ132を同時にオンし、高電位側スイッチ122及び低電位側スイッチ131を同時にオフする第1動作と、高電位側スイッチ122及び低電位側スイッチ131を同時にオンし、高電位側スイッチ121及び低電位側スイッチ132を同時にオフする第2動作とを交互に繰り返して、スイッチングすることで、容量性負荷であるフレア現像ローラ120に交流パルス電圧を印加し、これによりフレア現像ローラ120のトナーをホッピングさせてクラウド状態にしてフレア現像を行う通常動作を行う。
[3.2]外装カバー開状態時及び電源遮断時の動作
図13は、第3実施形態において緩やかに放電を行う場合の動作状態説明図である。
ステップS31の判別において、第1電圧検出信号がL(ロウ)レベル、すなわち、外装カバーが開状態時あるいは電源遮断時であり、インターロックSW300が開状態である場合には(ステップS31;Yes)、第2電圧検出回路105が出力した第2電圧検出信号D2に基づいて、コンデンサ108の残留電圧を検出する(ステップS32)。
次にコントローラ103Xの第1制御部103Aは、第1切替SW109を閉状態(オン状態)とし、第2制御部103Bは、第2切替SW110を開状態(オフ状態)として、放電を開始させる(ステップS33)。
これにより、コンデンサ108は、徐々に放電を行い、その残留電圧が徐々に低下する。
この放電と並行して、コントローラ103Xは、タイマ回路103Cの出力に基づいて、ステップS33により放電を開始してからの経過時間を監視し、放電に伴うコンデンサ108の残留電圧の変動率(減少率)を算出する(ステップS34)。
続いて、コントローラ103Xは、算出した残留電圧の変動率から、コンデンサ108の残留電圧が、トナーがホッピング(浮遊)を開始するトナー浮遊開始電圧未満となると推定される経過時間T1及びコンデンサ108の残留電圧がトナー浮遊電圧未満に至ってから危険電圧未満に至るまでの時間T2を算出する(ステップS35)。
次にコントローラ103Xは、タイマ回路103Cの出力に基づいて、ステップS33の放電開始からの経過時間が時間T1を経過したか否か、すなわち、コンデンサ108の残留電圧がトナー浮遊電圧未満に至ったと推定される時間が経過したか否かを判別する(ステップS36)。
ステップS36の判別において、未だステップS33により放電を開始してからの経過時間が経過時間T1を経過していない場合には、コンデンサ108の残留電圧がトナー浮遊開始電圧以上であると推定されるので、コントローラ103Yは、トナーのホッピング状態を維持するため、待機状態となる。
ステップS36の判別において、ステップS33により放電を開始してからの経過時間が経過時間T1を経過した場合には、(ステップS36;Yes)、具体的には、図4における時刻t1に至ると、トナーはホッピング状態ではなくなると推定されるので、当該タイミング以降は、電圧を急激に低下させたとしても、トナーが機内で舞い散らされることを抑制できることとなる。
図14は、第3実施形態において急激に放電を行う場合の動作状態説明図である。
そこで、コントローラ103Xは、第1制御部103A及び第2制御部103Bを制御して、第1切替SW109及び第2切替SW110を閉状態(オン状態)とする(ステップS37)。
この結果、第1放電回路104及び第2放電回路106の合成抵抗値は、第1放電回路104を構成する抵抗素子の抵抗値よりも小さくなって、第1放電回路104のみを介して放電を行う場合よりも、急激に放電が行える。したがって、コンデンサ108の残留電圧を急速に安全確保電圧以下とすることができることとなる。
そして、コントローラ103Yは、この急激な放電と並行して、タイマ回路103Cの出力に基づいて、ステップS37により放電を開始してからの経過時間を監視し、経過時間が、コンデンサ108の残留電圧が、安全確保電圧以下となったと推定される経過時間T2を経過したか否かを判別する(ステップS38)。
ステップS38の判別において、未だステップS37により急激な放電を開始してからの経過時間が経過時間T2を経過していない場合には、未だコンデンサ108の残留電圧が安全確保電圧を超えていると推定されるので、コントローラ103Yは、待機状態となる。
ステップS38の判別において、ステップS37により急激な放電を開始してからの経過時間が経過時間T2を経過した場合には(ステップS38;Yes)、コンデンサ108の残留電圧が安全確保上限電圧VD以下となったと推定され、放電が完了したと考えられるので、第1スイッチ及び第2スイッチを開状態(オフ状態)とするリセット状態に移行し(ステップS39)、処理を終了する。
以上の説明のように、本第3実施形態によれば、第1実施形態における第1電圧検出回路102及び第2電圧検出回路105による放電制御に加えて、タイマ回路103Cによる放電制御を行うことで、第1実施形態と同様に、外装カバーが開けられたり、電源が遮断されたりしたとしても、徐々にブリッジ回路107に印加される電圧がトナーの浮遊開始電圧VF未満となるように制御されるので、ホッピング状態にあったトナーが機内で飛散されることがない。さらに、トナーの浮遊開始電圧VF未満に至ったと推定されるタイミング後は、急激に放電を行って安全確保電圧域(安全確保上限電圧VD未満の電圧領域)に直ちに移行させることができ、ユーザの安全を確保しつつ、使い勝手を向上させることができる。
[4]実施形態の変形例
以上の各実施形態においては、所定の安全確保上限電圧VDがトナーの浮遊開始電圧VFより低い場合に、コンデンサに蓄えられた電力に基づいてブリッジ回路で生成される交流電圧が浮遊開始電圧VF未満となった場合に、規制力を維持可能な電圧低下率よりも大きな所定の電圧低下率で交流電圧を安全確保電圧域(安全確保上限電圧VD未満の電圧領域)に至らせる構成としていた。
しかしながら、所定の安全確保上限電圧VDがトナーの浮遊開始電圧VFより高い場合には、コンデンサに蓄えられた電力に基づいてブリッジ回路で生成される交流電圧をトナーの規制力を維持可能な電圧低下率で低下させる電圧域に至るまでは、規制力を維持した電圧低下率よりも大きな所定の電圧低下率で交流電圧を安全確保上限電圧VD未満に至らせるように構成することが可能である。
図15は、実施形態の変形例の説明図である。
例えば、図15に示すように、時刻t10において、インターロックスイッチが開状態(オフ状態)となったことが検出された場合には、規制力を維持した電圧低下率よりも大きな所定の電圧低下率で交流電圧を安全確保上限電圧VD未満に至らせる。すなわち、第1実施形態乃至第3実施形態において、急激に放電を行った場合と同様の制御を行う。具体的には、第1実施形態と同様の回路構成の場合には、図5に示したように、第1切替SW109をオン状態とし、第2制御部103Bは、第2切替SW110をオフ状態として、穏やかな放電を行わせる。
そして、時刻t10から時間T2が経過した時刻t11において、交流電圧が安全確保上限電圧VD未満に至った場合には、規制力を維持した電圧低下率で、時間T1をかけて緩やかに交流電圧を浮遊開始電圧VF未満に至らせる。すなわち、第1実施形態乃至第3実施形態において、緩やかに放電を行った場合と同様の制御を行う。具体的には、第1実施形態と同様の回路構成の場合には、図5に示したように、第1切替SW109をオン状態とし、第2制御部103Bは、第2切替SW110をオン状態として、急激な放電を行わせる。
本変形例によっても、第1実施形態乃至第3実施形態と同様に、外装カバーが開けられたり、電源が遮断されたりしたとしても、交流電圧をトナーの浮遊開始電圧VFを跨いで低下させるに際しては、トナーの規制力を維持可能な電圧低下率で交流電圧を徐々に低下させるので、ホッピング状態にあったトナーが機内で飛散されることがない。さらに、トナーの浮遊開始電圧VF未満に至ったと推定されるタイミング後は、急激に放電を行って安全確保電圧域(安全確保上限電圧VD未満の電圧領域)に直ちに移行させることができ、ユーザの安全を確保しつつ、使い勝手を向上させることができる。
なお、上記実施の形態では、本発明の画像形成装置を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明するが、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
以上、発明を実施するための形態について説明を行ったが、本発明は、この発明を実施するための形態で述べた実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能である。
100、100X、100Y フレア現像用高圧電源装置
101 昇圧回路
102 第1電圧検出回路
103、103X コントローラ(インターロック機構)
103A 第1制御部
103B 第2制御部
103C タイマ回路
104 第1放電回路(インターロック機構)
105 第2電圧検出回路
106 第2放電回路(インターロック機構)
107 ブリッジ回路
108 コンデンサ
109 第1切替スイッチ(インターロック機構)
110 第2切替スイッチ(インターロック機構)
120 フレア現像ローラ
200 元電源
300 インターロックスイッチ(インターロック機構)
D1 第1電圧検出信号
D2 第2電圧検出信号
T1、T2 経過時間
VD 安全確保上限電圧
VF 浮遊開始電圧
特開2004−286882号公報

Claims (9)

  1. 交流電圧を印加してトナーを浮遊させて現像を行うフレア現像方式の画像形成装置に用いられる電源装置において、
    前記交流電圧を低下させるために動作するインターロック機構の動作指示がなされたか否かを検出する指示検出手段と、
    前記交流電圧を低下させる際の放電路を形成する放電手段と、
    前記インターロック機構の動作指示が検出され、前記交流電圧を前記トナーの浮遊開始電圧を跨いで低下させる場合に、前記放電手段に前記トナーの規制力を維持可能な電圧低下率で前記交流電圧を低下させる放電路を形成させる電圧低下制御手段と、
    を備えたことを特徴とする電源装置。
  2. 前記電圧低下制御手段は、所定の安全確保上限電圧が前記浮遊開始電圧より低い場合には、前記交流電圧が前記浮遊開始電圧未満となった場合に、前記規制力を維持可能な電圧低下率よりも大きな所定の電圧低下率で前記交流電圧を前記安全確保上限電圧未満に至らせることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 前記電圧低下制御手段は、所定の安全確保上限電圧が前記浮遊開始電圧より高い場合には、前記交流電圧を前記トナーの規制力を維持可能な電圧低下率で低下させる電圧域に至るまでは、前記規制力を維持した電圧低下率よりも大きな所定の電圧低下率で前記交流電圧を前記安全確保上限電圧未満に至らせることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  4. 前記交流電圧を印加するための電力を蓄える電力蓄積部と、当該電力蓄積の蓄電電力を前記交流電圧に変換する変換回路と、を備え、
    前記電圧低下手段は、前記インターロック機構の動作指示が検出された場合に、前記放電路を介して前記電力蓄積部の蓄電電力を放電させることで前記交流電圧を低下させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電源装置。
  5. 前記放電手段は、第1の抵抗値を有する第1の放電回路と、
    第2の抵抗値を有し、前記第1の放電回路と並列に接続可能な第2の放電回路と、を備え、
    前記規制力を維持可能な電圧低下率よりも大きな所定の電圧低下率とする場合に、前記第1の放電回路と、前記第2の放電回路と、を並列に接続して、前記電力蓄積部に直列に接続する、
    ことを特徴とする請求項4記載の電源装置。
  6. 前記第1の抵抗値は、前記第2の抵抗値よりも大きな値とされ、
    前記電圧低下手段は、前記規制力を維持した電圧低下率とする場合に、前記第2の放電回路を非接続状態で、前記第1の放電回路を前記電力蓄積部に直列に接続して放電を行わせる、
    ことを特徴とする請求項5記載の電源装置。
  7. 前記電圧低下制御手段は、前記放電手段に前記第1の放電回路を前記電力蓄積部に直列に接続させて放電を行わせて、前記電力蓄積部の残留電圧の変動率を算出し、前記電力蓄積部の残留電圧が、前記浮遊開始電圧未満に至るまでの時間および所定の安全確保上限電圧未満に至るまでの時間を算出し、前記放電手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項6記載の電源装置。
  8. 元電源と、
    前記元電源に接続され、所定の場合に開状態となって前記元電源からの電力供給を遮断するインターロックスイッチと、
    前記インターロックスイッチを介して前記元電源に接続され、前記電力供給を受けて電力を蓄える電力蓄積手段と、
    前記電力蓄積手段の蓄電電力を交流電圧に変換して印加し、トナーを浮遊させて現像を行うフレア現像手段と、
    前記交流電圧を低下させる際の放電路を形成する放電手段と、
    前記インターロック機構の動作指示が検出され、前記交流電圧を前記トナーの浮遊開始電圧を跨いで低下させる場合に、前記放電手段に前記トナーの規制力を維持可能な電圧低下率で前記交流電圧を低下させる放電路を形成させる電圧低下制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 交流電圧を低下させるために動作するインターロック機構を有し、前記交流電圧を印加してトナーを浮遊させて現像を行うフレア現像方式の画像形成装置に用いられる電源装置で実行させる電源制御方法において、
    前記インターロック機構の動作指示がなされたか否かを検出する指示検出過程と、
    前記インターロック機構の動作指示が検出され、前記交流電圧を前記トナーの浮遊開始電圧を跨いで低下させる場合に、前記トナーの規制力を維持可能な電圧低下率で前記交流電圧を低下させる電圧低下過程と、
    を備えたことを特徴とする電源制御方法。
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