JP2012178052A - 看護支援方法およびシステム、看護師支援サーバ装置およびプログラム - Google Patents

看護支援方法およびシステム、看護師支援サーバ装置およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ある患者に対する薬剤投与の未実施オーダを同一ルート内でチェックし、注射や点滴の投与ミスを未然に防ぐ。
【解決手段】オーダ情報取得部303は、患者IDに対して発行されたオーダIDを含む複数のオーダIDごとに、患者IDと、指定された投薬日時情報と、投薬の投薬形態を指定する投薬ルートと、投薬の実施状況とが対応づいた複数のオーダ情報を記憶するオーダ情報テーブル記憶部308から、患者IDおよびオーダIDに対応する未実施オーダ情報を取得する。投薬ルート毎投薬日時判定部304は、患者IDに紐付き、未実施オーダ情報に含まれる投薬日時情報よりも投薬日時情報が若く、その未実施オーダ情報に含まれる投薬ルートと投薬ルートが同一である他の未実施オーダ情報の有無を判定する。順序エラー通知部305は、チェック結果に基づいて、同一の投薬ルート内で未実施のオーダの存在をPDA101に通知する。
【選択図】図3

Description

本発明は、注射や点滴の投与ミスを未然に防ぐための看護支援方法およびシステム、看護支援サーバ装置およびプログラムに関する。
注射や点滴の投与ミスを未然に防ぐためには、ベッドサイド(投与の直前)でのチェックが最も効果的である。そのために、注射や点滴のオーダを管理する電子カルテサーバのデータベースと、複数の看護師が共有で用いる携帯情報端末であるPDA(Personal Digital Assistants)を活用し、ベッドサイドでのチェックを可能にする必要がある。
このようなシステムでは、一般に、PDAから送信された患者IDを使って、PDAサーバが患者情報を電子カルテサーバから取得し、PDAへ送信する。また、PDAで読取った点滴薬ID等のオーダID(オーダ番号)を使って、PDAサーバが電子カルテサーバからオーダ情報を取得する。この取得したオーダ情報を用いて、投与ミスなどをチェックする。
具体的には、注射や点滴は、投与ミスを防止するために、看護師はPDAで、「看護師バーコード&患者バーコード&オーダバーコード(点滴のパック等に添付)」の3つを読み取る。そして、PDAサーバが、PDAで読み取られた各バーコードに基づいて決定される看護師のIDである利用者ID、患者ID、およびオーダIDを、電子カルテサーバから受信したオーダ情報とつき合わせて、投与ミスのチェックを行う。一方、排泄回数登録等のデータ記録は、投与ミスチェックほど頑丈なチェックは不要なので、PDAは、看護師のバーコード認証により、看護師が担当する患者の一覧を表示する。そして、看護師が患者を一覧から選択し、データを登録する。すなわち、排泄回数等のデータ登録の場合には、患者のバーコード読み取りは不要としてもよい。
投薬ミスを防止するための従来技術として、次のようなものが知られている(例えば特許文献1)。まず、識別コード読込手段により読み込んだ看護師識別コード、患者識別コード及び投薬識別コードは、識別コード送出手段により看護支援サーバの照合実行手段に送出される。看護師識別コード、患者識別コード及び投薬識別コードは、看護師マスタファイル、患者マスタファイル及び投薬詳細データファイルに登録された情報と照合され、一致すれば次の作業へ進める。これとともに、投薬識別コードが所定の条件と一致した場合には、投薬施行情報送出手段が看護師情報および投薬時間を投薬施行情報記録手段に送出して投薬詳細データファイルに記録する。もし、投薬識別コードと患者・処方注射箋・投薬日のいずれか1つでも不一致の場合には警告手段が警告を発する。
特開2003−16182号公報
上述の従来技術は、注射の投与が実施されていないオーダについて看護師へ通知し未投与を知らせるものである。
しかし、点滴の未実施オーダをチェックする際には、同じルート内でのチェックを行うべきである。なぜなら、ある患者に対する未実施オーダであっても、異なるルートでの点滴であれば、警告すべきではない。ここで、通常、薬剤が入れられたパックにチューブが連結され、さらに、チューブの先に患者体内へ薬剤を投入するための針が連結される。そして、ルートとは、患者の体の複数部位各々から薬剤を投与する場合に、各部位へ薬剤を投入するための各チューブのこと、または、複数のパックに各々繋がるチューブを患者体外で物理的に結合し、結合後の1つのチューブから患者体内へ投与する場合に、結合前の各々のチューブのことなどである。特に、後者の場合は、結合前の各々のチューブについて、医師はメインのルートと、サブのルートを指定する。
上記従来技術では、複数のルートから同時に患者の体内へ点滴を行う場合に、本当に必要な警告以外にも、無駄な警告が発生し、警告を受けた看護師は混乱するという問題点を有していた。
そこで、本発明の課題は、ある患者に対する薬剤投与の未実施オーダを同一ルート内でチェックできるようにすることにある。
態様の一例では、コンピュータが、患者を識別する患者IDと投薬オーダを識別するオーダIDを受け付け、患者IDに対して発行されたオーダIDを含む複数のオーダIDごとに、患者IDと、指定された投薬日時情報と、投薬の投薬形態を指定する投薬ルートと、投薬の実施状況とが対応づいた複数のオーダ情報を記憶する記憶部から、受け付けた患者IDと受け付けたオーダIDに対応する未実施オーダ情報を取得し、受け付けた患者IDに紐付き、未実施オーダ情報に含まれる投薬日時情報よりも投薬日時情報が若く、その未実施オーダ情報に含まれる投薬ルートと投薬ルートが同一である他の未実施オーダ情報の有無を判定し、判定結果に基づいて、同一の投薬ルート内で未実施のオーダの存在を通知するように構成する。
ある患者に対する薬剤投与の未実施オーダを同一の投薬ルート内でチェックできるようにすることが可能となる。このため、看護師が多数の警告によって混乱することを回避することが可能となる。
実施形態の全体システム構成図である。 実施形態のシステムを使って実施される看護支援業務の説明図である。 実施形態のシステムの機能ブロック図である。 オーダ情報テーブルのデータ構成例を示す図である。 オーダ内容テーブルのデータ構成例を示す図である。 患者情報テーブルのデータ構成例を示す図である。 利用者情報テーブルのデータ構成例を示す図である。 投薬順チェック処理を示すフローチャート(その1)である。 投薬順チェック処理を示すフローチャート(その2)である。 投薬順チェック処理を示すフローチャート(その3)である。 投薬順チェック処理を示すフローチャート(その4)である。 投薬順チェック処理を示すフローチャート(その5)である。 画面遷移例(その1)を示す図である。 画面遷移例(その2)を示す図である。 画面遷移例(その3)を示す図である。 実施形態の効果の説明図である。 実施形態のPDAサーバ102を実現可能なハードウェアの構成図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、実施形態の全体システム構成図である。
PDA(Personal Digital Assistants)101は、複数の看護師が共有して使用する携帯端末装置として機能する。看護師は、病室にてPDA101を使用する。PDA101は、病院内の無線LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)104を使って、HTTP(ハイパー・テキスト・トランスファ・プロトコル)方式のWEB連携により、PDAサーバ102にアクセスする。これにより、看護師は、PDAサーバ102が提供する各種機能を利用する。PDAサーバ102は、例えば有線のLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)105によって電子カルテサーバ103と接続され、必要に応じて、電子カルテサーバ103内の各種データベースのテーブルにアクセスする。電子カルテサーバ103上の各種テーブルの登録内容は、医師が、LAN105によって接続されている電子カルテ端末106を使って更新する。
図1の実施形態のシステムは、医療従事者(医師・看護師)が注射や点滴を施行する際に、携帯端末であるPDA101にてベッドサイドで患者本人と指示内容とを認証してから行うことができるシステムである。また、バイタル値や観察項目の記録に関しても、スタッフステーションに戻ってからの転記ではなく、PDA101からの入力によって電子カルテサーバ103へリアルタイム更新を行うことができ、安全かつ安心な医療の提供と業務の効率化を実現する。
図2は、図1の実施形態のシステムを使って実施される看護支援業務の説明図である。
図2において、病棟やナースステーション201においては、医師が、電子カルテ端末106より、注射(点滴)オーダを発行する。この注射オーダは、電子カルテサーバ103のオーダ情報テーブルおよびオーダ内容テーブルに登録される。注射オーダが、例えば薬剤部門が注射オーダを受付ける締め切り時間前の定期オーダ(図2中S1)である場合は、薬剤部門202にて、薬剤部門システム(図示せず)がバーコードラベルを発行し、薬剤部門の担当者は薬剤と共に病棟に払出しを行う。一方、注射オーダが、例えば締切り時間後の臨時オーダ(図2中S2)である場合は、医師が、手元のプリンタにバーコードの印字された臨時注射指示書を発行し、配置薬を用いて準備する場合もある。
病室203においては、看護師は、共用のPDA101(図1)の使用開始時に、自身の利用者IDとパスワードを入力してログインする。さらに看護師は、注射や点滴の実施時に、投与ミスを防止するために、PDA101で、次のような「誰が」「誰に」「何を実施する」という3点認証を行う。まず、看護師は、看護師自身のIDカード等のバーコードに記憶された利用者IDを、PDAを操作することで読み取る。利用者IDは、看護師の識別情報であり、ログイン時と注射等実施時とで利用者IDの2重チェックが行われる。次に、看護師は、患者が装着するリストバンドの患者バーコードから患者IDを読み取る。患者IDは、一人一人の患者を識別するための情報である。PDA101は、患者IDの入力を受けて、患者情報と看護師を表示する。看護師は、患者情報と看護師とを確認することで、患者の取違えが防止される。さらに、看護師は、薬剤の輸液ラベルや臨時注射指示書のバーコードから、オーダIDを読み取る。オーダIDは、医師が処方した注射または点滴のオーダであって一施行単位に付けられた識別情報である。看護師は、オーダIDの入力によって、これから実施する注射や点滴の具体的な内容をPDA101で確認できる。また、看護師は、これから実施する注射や点滴のほかに、未実施の処置がないかどうかも、PDA101によって確認することができる。PDAサーバ102(図1)は、PDA101で読み取られた各バーコードに基づいて決定される利用者ID、患者ID、およびオーダIDに基づいて、PDA101の表示画面上のオーダ内容の表示枠である指示枠のチェックを行う。まず、PDAサーバ102は、患者IDに対応する患者情報を、電子カルテサーバ103(図1)から取得し、PDA101に送信する。また、PDAサーバ102は、PDA101で読取った点滴薬ID等のオーダID(オーダ番号)を使って、電子カルテサーバ103からオーダ情報を取得する。そして、PDAサーバ102は、PDA101で読み取られた患者IDおよびオーダIDを、電子カルテサーバ103から受信したオーダ情報とつき合わせて、投薬ミスのチェックを行う。
ここで、薬剤投与においては、多少時間が前後しても、医師が指示した順序で薬品を投与する必要がある場合がある(例:点滴針をさしたまま、繋ぐパックをAからBへ交換する)。また、点滴においては、A1(メインルート)とA2(サブルート)の2種類を、患者の体内に入る前にチューブを連結することで、混合および投与する場合もある。医師がメインのルートにおいてA1→Bという順序で投与を指示した場合は、A1がBよりも前に投与されているかをチェックする必要がある。この場合、看護師は、A2がBよりも前に投与されているかのチェックは不要である。
抗がん剤の場合は、投薬順序や投薬時刻の制約があるので、電子カルテサーバ103上に順序等の指示を設定登録できる。しかし、抗がん剤以外でも薬剤投与順序を守らねばならないことも多く、従来のシステムでは薬剤投与の順序管理ができていなかった。例えば、3時間おきに投与が必要な薬剤セットがあったときに、検査の遅れ等で3時間ずれ込んだ場合など薬剤投与が1回抜けてしまうことも考えられ、投薬事故につながる可能性があった。
図3は、上述のようなルート毎に順序チェックが必要な薬剤投与における投薬順のチェックを行うことのできる、図1のシステム構成に基づく本実施形態のシステムの機能ブロック図である。
本実施形態は、PDA101が患者IDと点滴薬ID等のオーダIDを受け付けた場合に、患者IDに紐付くオーダ情報(未実施のオーダIDと投薬日時情報と投薬ルートを含む情報)を取得する。オーダIDよりも実施順序が若く、同一の投薬ルートのオーダ情報の有無を判定することで、同一の投薬ルート内で未実施オーダの存在を通知できるようにして、本当に必要な警告以外に無駄な警告が発生しなくなって看護師の混乱を防ぐことができる。
図3において、PDA101は個人情報端末装置、PDAサーバ102は第1のサーバ装置、電子カルテサーバ103は第2のサーバ装置として機能し、それぞれ図1に示されるものと同じものである。図1に示されるように、PDA101とPDAサーバ102は例えば無線LAN104によって接続され、PDAサーバ102と電子カルテサーバ103は例えば有線のLAN105によって接続される。
図3において、PDA101は、患者ID受付け部301を有する。この患者ID受付け部301は、患者を識別する患者IDを受け付ける。この患者ID受付け部301は例えば、患者が装着しているリストバンドに印刷されたバーコードを読み取り、バーコードに含まれる患者IDを受け付けるバーコード読取り装置である。
また、PDA101は、オーダID受付け部302を有する。このオーダID受付け部302は、投薬オーダを識別するオーダIDを受け付ける。このオーダID受付け部302は例えば、点滴の輸液ラベルや注射器のラベルに印刷されたバーコードを読み取り、バーコードに含まれるオーダIDを受け付けるバーコード読取り装置である。
また、PDA101は、順序エラー警告部306を有する。この順序エラー警告部306は、後述するPDAサーバ102内の順序エラー通知部305からの通知に基づいて、読取られたオーダIDが示すオーダの薬剤よりも、先に投与すべき薬剤に関する情報を警告通知する。
また、PDA101は、患者情報表示部311を有する。この患者情報表示部311は、後述するPDAサーバ102内の患者情報取得部310から受信した患者情報を表示する。患者情報は例えば、PDA102内の患者ID受付け部301が受け付けた患者IDに対応する患者氏名である。
さらに、PDA101は、利用者ID受付け部312を有する。この利用者ID受付け部312は、患者を看護する看護師を識別する利用者IDおよびパスワードを取得する。この利用者ID受付け部312は例えば、ログイン時に利用者IDとパスワードを受け付けるキーボードまたはタッチパネルと、注射や点滴の実施時に看護師のIDカードに印刷されたバーコードを読み取って利用者IDを受け付けるバーコード読取り装置である。
図3において、PDAサーバ102は、オーダ情報取得部303を有する。このオーダ情報取得部303は、PDA101が受け付けた患者IDと、PDA101が受け付けたオーダIDに対応する未実施オーダ情報を、電子カルテサーバから取得する。より具体的には、オーダ情報取得部303は、PDAサーバ102と例えばLAN105により接続される電子カルテサーバ103内のオーダ情報テーブル記憶部308にアクセスして、オーダ情報を取得する。このオーダ情報テーブル記憶部308は、個々の患者IDに対して発行された個々のオーダIDを含む複数のオーダIDごとに、患者IDと、指定された投薬日時情報と、投薬の投薬形態を指定する投薬ルートと、投薬の実施状況とが対応づいた複数のオーダ情報を、オーダ情報テーブルとして記憶する。
また、PDAサーバ102は、オーダ情報取得部303が取得したオーダ情報を使って次の判定を行う投薬ルート毎投薬日時判定部304を有する。投薬ルート毎投薬日時判定部304は、PDA101が受け付けた患者IDに紐付き、オーダ情報取得部が取得した未実施オーダ情報に含まれる投薬日時情報よりも投薬日時情報が若く、その未実施オーダ情報に含まれる投薬ルートと投薬ルートが同一である他の未実施オーダ情報の有無を判定する。これにより、投薬ルート毎投薬日時判定部304は、投薬ルート毎に投薬順をチェックする。
また、PDAサーバ102は、順序エラー通知部305を有する。この順序エラー通知部305は、投薬ルート毎投薬日時判定部304での判定結果に基づいて、未実施のオーダの存在をPDA101に通知する。この結果、PDA101内の順序エラー警告部306が、PDAサーバ102から上記通知を受信して、同一の投薬ルート内で未実施のオーダの存在を警告通知する。
上述のように、本実施形態では、まず、PDA101にて受け付けられた患者IDとPDA101にて受け付けられたオーダIDとに対応する投薬日時情報と投薬ルートを含むオーダ情報が取得される。そして、このオーダ情報と、電子カルテサーバ103のオーダ情報テーブル記憶部308に記憶されている他の未実施のオーダ情報との突き合わせにおいて、実施順序に加えて、投薬ルートの同一性もチェックする。いま、例えば前述の例のように、A1(メインルート)とA2(サブルート)の2種類の点滴を混合投与する場合を考える。この場合、医師の指示に基づいて、A1とBが同一の投薬ルート(メインルート)であるという情報が電子カルテサーバ103のオーダ情報テーブル記憶部308に登録される。また、A1の投薬日時、およびBの投薬日時も、医師により、オーダ情報テーブル記憶部308に登録される。一方、A2は異なる投薬ルート(サブルート)であるという情報が、医師により、電子カルテサーバ103のオーダ情報テーブル記憶部308に登録される。さらに、A2の投薬日時も医師によって登録される。つまり、Bの投薬日時よりも前の投薬日時を有するオーダが、A1およびA2に対して存在していたとする。しかし、本実施形態によれば、投薬ルート毎投薬日時判定部304により、A1とBが正しい順番で投与されているかをチェックする。一方、A2とBの順番チェックは、不要のため、投薬ルート毎投薬日時判定部304でのチェックが行われないように動作する。
上述の例は、投薬ルートが、複数の薬剤を混合して投与するときの混合経路を区別するための経路情報である場合の例である。このほか、例えば左手と右手、あるいは背中というように、投薬ルートが、薬剤が投与される人体上の部位を区別するための経路情報である場合にも、同様に考えることができる。
本実施形態では、電子カルテサーバ103内のオーダ情報テーブル記憶部308に記憶される実際のオーダ情報には、投薬ルートそのものの情報ではなく、手技コードと呼ばれる情報が記憶される。この手技コードは、電子カルテシステムにおいて本来的に使用される用途としては、注射や点滴等の手技を区別するための情報である。しかし、本実施形態では、手技コードは、手技に加えて、上述のように、複数の薬剤を混合して投与するときの混合経路や薬剤が投与される人体上の部位を示す経路等の投薬ルートの情報も含むようにコード化される。すなわち、本実施形態では、オーダ情報に含まれる手技コードは、投薬ルートを含む投薬態様を示す投薬態様情報として使用される。なお、手技コードのほかに投薬ルートを示すテーブル項目として設けてもよく、その場合には、手技コードと投薬ルートを合わせて投薬態様情報としてとらえることができる。
以上のようにして、本実施形態では、ある患者に対する薬剤投与の未実施オーダを同一の投薬ルート内でチェックできるようにすることが可能となる。複数のルートから同時に患者の体内へ点滴を行う場合に、従来は、本当に必要な警告以外にも無駄な警告が発生することにより、警告を受けた看護師は混乱するという問題点を有していた。これに対して、本実施形態では、警告すべきオーダ情報を同一の投薬ルート内に限定することができるため、看護師が混乱することがなくなるという効果を有する。
また、PDAサーバ102は、オーダ実施済み設定部307を有する。このオーダ実施済み設定部307は、PDA101からのオーダ実施入力を受けて、オーダ情報テーブル記憶部308に格納されたオーダ情報のうち、対応するオーダ情報の実施状況を実施済みを示す情報に更新する。より具体的には、オーダ実施済み設定部307は、電子カルテサーバ103のオーダ情報テーブル記憶部308内の上記オーダ情報に対応するレコードの実施有無情報を、実施済みを示す情報に更新する。
また、PDAサーバ102は、患者情報取得部310を有する。この患者情報取得部308は、PDA101内の患者ID受付け部301が受け付けた患者IDに基づいて、電子カルテサーバ103内の患者情報テーブル記憶部309にアクセスする。この患者情報テーブル記憶部309は、個々の患者IDに対応してそれぞれ患者氏名を含む患者情報を患者情報テーブルとして記憶する。患者情報取得部310は、患者情報テーブル記憶部309にアクセスすることにより、上記受け付けた患者IDに対応する患者情報を電子カルテサーバ103から取得し、PDA101に送信する。この結果、PDA101内の患者情報表示部309が、PDAサーバ102から受信した患者情報をディスプレイに表示する。
さらに、PDAサーバ102は、利用者認証部314を有する。この利用者認証部314は、PDA101内の利用者ID受付け部312が受け付けた利用者IDおよびパスワードに基づいて、電子カルテサーバ103内の利用者情報テーブル記憶部313にアクセスする。利用者情報テーブル記憶部313は、個々の利用者IDに対応してそれぞれ利用者氏名およびパスワードを含む利用者情報を利用者情報テーブルとして記憶する。利用者認証部314は、上記利用者情報テーブルにアクセスすることにより、上記受け付けた利用者IDおよびパスワードに対応する利用者情報を電子カルテサーバ103から取得する。そして、利用者認証部314は、その取得した利用者情報に基づいて、PDA101を操作する看護師の認証を行う。
図4は、図3の電子カルテサーバ103内のオーダ情報テーブル記憶部308内に記憶されるオーダ情報テーブルのデータ構成例を示す図である。オーダ情報テーブルは、オーダ番号(オーダID)、患者ID、投薬日時情報、実施フラグ(実施有無情報)、および手技コード(投薬ルート)の各情報項目を有するレコードが、オーダ情報毎に複数レコード登録されたテーブルである。各レコードにおいて、オーダ番号(オーダID)は、図2の薬剤部門にて薬剤に添付されるバーコードラベルまたは臨時注射指示書に印刷されるバーコードにて指定される投薬オーダを識別するための情報である。患者IDは、図2の病室203において、患者のリストバンドに印刷されるバーコードにて指定される患者を識別するための情報である。投薬日時情報は、医師によって入力された日時情報であって、薬剤が投与されるべき日付と時間を示す情報である。実施フラグ(実施有無情報)は、これが含まれるレコードのオーダ情報に対応する薬剤の投与が実施済みであるか未実施であるかを示す情報である。実施済みなら“1”が、未実施なら“0”が登録される。手技コードは、前述したように、注射や点滴等の手技を特定するための情報のほかに、左手や右手等の人体上の投薬部位を示す経路や、メインまたはサブ(側管)の投薬管を特定する混合経路等の投薬ルートの情報も含むようにコード化される。すなわち、本実施形態では、オーダ情報に含まれる手技コードは、投薬ルートを含む投薬態様を示す投薬態様情報として使用される。
図4の例では、第1番目のレコードには、オーダ番号(オーダID)として、“00011315”が登録されている。患者IDとして、“1111111111”が登録されている。投薬日時情報として、“20110119080000”が登録されている。これは、2011年1月19日8時0分0秒に投与されるべきであることを指定している。実施フラグ(実施有無情報)として、“1”(実施済み)が登録されている。手技コードとして、“abcde1111”が登録されている。この手技コードは、所定の規則に従ってコード化されており、例えば「右手のメインの点滴」というような、投薬ルートを含む投薬態様情報を示している。第2番目のレコードには、オーダ番号(オーダID)として、“00032430”が登録されている。患者IDとして、第1番目と同じ“1111111111”が登録されている。投薬日時情報として、“20110119120000”が登録されている。これは、2011年1月19日12時0分0秒に投与されるべきであることを指定している。実施フラグ(実施有無情報)として、“0”(未実施)が登録されている。手技コードとして、第1番目と同じ“abcde1111”が登録されている。第3番目のレコードには、オーダ番号(オーダID)として、“00054545”が登録されている。患者IDとして、第1、2番目と同じ“1111111111”が登録されている。投薬日時情報として、“20110119180000”が登録されている。これは、2011年1月19日18時0分0秒に投与されるべきであることを指定している。実施フラグ(実施有無情報)として、“0”(未実施)が登録されている。手技コードとして、第1、2番目と同じ“abcde1111”が登録されている。
図4の例では、例えばオーダ番号(オーダID)“00054545”について、投薬順のチェックがかかったとき、図3のオーダ情報取得部303によって、第3番目のレコードのオーダ情報が取得される。次に、図3の投薬ルート毎投薬日時判定部304によって、第3番目の患者IDと、第3番目の投薬日時情報が示す投薬日時に対して、同日で第3番目の投薬日時よりも前の投薬日時を示す投薬日時情報と、第3番目の手技コードと同一の手技コードを含むオーダ情報が検索される。この結果、図4の例では、第1番目と第2番目のレコードの各オーダ情報が検索される。さらに、図3の順序エラー通知部305によって、上記第1,2番目のオーダ情報のうち、未実施のオーダ情報として第2番目のオーダの存在がPDA101に通知される。
なお、医師は投薬時刻を指定してオーダするのみであって、投与順序までを入力することはない。つまり、電子カルテサーバ103では正確に投与順序が把握できているわけではなく、医師によって入力された投薬時刻が記録されている投薬日時情報の昇順を投与順序とみなす。
図5は、図3には明示していないが、電子カルテサーバ103内に記憶されるオーダ内容テーブルのデータ構成例を示す図である。オーダ内容テーブルは、オーダ番号(オーダID)、患者ID、オーダ内容、数量、単位の各情報項目を有するレコードが、オーダ内容情報毎に複数レコード登録されたテーブルである。各レコードにおいて、オーダ番号(オーダID)および患者IDは、図4のオーダ情報テーブル上のオーダ番号(オーダID)および患者IDと同じである。これらの組み合わせによって、図5のオーダ内容テーブル上の1つのレコードが、図4のオーダ情報テーブル上で同じオーダ番号(オーダID)および患者IDの組を有するレコードと紐付けられる。オーダ内容は、実際に投与される薬剤の明細内容を示す情報である。数量は、薬剤の数量を示す情報である。単位は、薬剤の数量を計数する物理単位を示す情報である。
図5の第1番目のレコードの例では、オーダ番号(オーダID)として“00054545”、患者IDとして“1111111111”、オーダ内容として“持続点滴末梢 メイン”が登録されている。なお、数量と単位は、医師によって、必要な場合に入力される。入力されない場合は、数量と単位は空欄となる。第2番目のレコードの例では、オーダ番号(オーダID)として“00054545”、患者IDとして“1111111111”、オーダ内容として“ソリタT3”、数量が1、単位は“筒”が登録されている。さらに、第3番目のレコードの例では、オーダ番号(オーダID)として“00054545”、患者IDとして“1111111111”、オーダ内容として“1階東病棟”が登録されている。
図3のPDAサーバ102において、注射や点滴の実施が指示されたとき、PDA101にて受け付けられた患者IDとオーダIDとに基づいて、PDAサーバ102が、図4の第3番目のレコードのオーダ番号(オーダID)および患者IDの組と同じ組を有するレコードを、電子カルテサーバ103上の図5のオーダ内容テーブル上で検索する。この結果、図5の第1、2、3番目の各レコードのオーダ内容が、PDAサーバ102を介して、PDA101のディスプレイに表示される。これにより、看護師は、これから実施しようとする注射や点滴に対応するオーダ内容の詳細を、PDA101に表示させることができる。
図6は、電子カルテサーバ103内の患者情報テーブル記憶部309に記憶される患者情報テーブルのデータ構成例を示す図である。患者情報テーブルは、患者IDと患者氏名の各情報項目を有するレコードが、患者情報毎に複数レコード登録されたテーブルである。各レコードにおいて、患者IDは、図2の病室203において、患者のリストバンドに印刷されるバーコードにて指定される患者を識別するための情報である。患者氏名は、患者IDに対応する患者の氏名を示す情報である。
図6の例では、第1番目のレコードには、患者IDとして“1111111111”、患者氏名として“富士通 太郎”が登録されている。第2番目のレコードには、患者IDとして“2222222222”、患者氏名として“富士通 次郎”が登録されている。第3番目のレコードには、患者IDとして“3333333333”、患者氏名として“富士通 一郎”が登録されている。
図3のPDAサーバ102の患者情報取得部310は、PDA101が患者ID受付け部301にて受け付けた患者IDによって、電子カルテサーバ103の患者情報テーブル記憶部309にアクセスする。この結果、例えば上記患者IDが“1111111111”であれば、図6の第1番目のレコードが検索されて、患者氏名“富士通 太郎”が取得される。この患者氏名が、PDAサーバ102内の患者情報取得部310からPDA101内の患者情報表示部311に通知され、PDA101のディスプレイに表示される。これにより、看護師は、処置をしようとする患者と、PDA101に表示される患者情報とが同一であるか否かを確認することにより、患者の取り違え事故を防止できる。
図7は、電子カルテサーバ103内の利用者情報テーブル記憶部313に記憶される利用者情報テーブルのデータ構成例を示す図である。利用者情報テーブルは、利用者IDと利用者氏名とパスワードの各情報項目を有するレコードが、利用者情報毎に複数レコード登録されたテーブルである。各レコードにおいて、看護師IDである利用者IDは、図2の病室203において、看護師のIDカードに印刷されるバーコードにて指定される看護師を識別するための情報である。看護師氏名は、利用者IDに対応する看護師の氏名を示す情報である。パスワードは、看護師が、PDA101の使用を開始するときに、PDA101の利用者ID受付け部312によって受け付けられたパスワードを識別するための情報である。
図7の例では、第1番目のレコードには、利用者IDとして“aabbcc”、利用者氏名として“富士通 花子”、パスワードとして“pw111111”が登録されている。第2番目のレコードには、利用者IDとして“ddeeff”、利用者氏名として“富士通 春子”、パスワードとして“pw222222”が登録されている。第3番目のレコードには、利用者IDとして“gghhii”、利用者氏名として“富士通 秋子”、パスワードとして“pw333333”が登録されている。
図3のPDAサーバ102の利用者認証部314は、PDA101が利用者ID受付け部312にて受け付けた利用者IDおよびパスワードによって、電子カルテサーバ103の利用者情報テーブル記憶部313にアクセスする。この結果、例えば上記利用者IDが“aabbcc”であれば、図6の第1番目のレコードが検索されて、利用者氏名“富士通 花子”が取得される。さらに、利用者認証部314は、上記受け付けられたパスワードが、第1番目のレコードに登録されているパスワード“pw111111”と同一であるか否かを認証する。利用者認証部314は、パスワードが同一であれば、PDA101を操作する看護師にPDA101の使用を許可する。また、図3には明示していないが、利用者認証部314は、PDA101のディスプレイに、認証された利用者氏名を表示させる。
図8、図9、図10、図11、および図12は、図3の実施形態のシステムの機能を実現するための指示枠に表示された投薬順をチェックするための投薬順チェック処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、図1および図3のPDA101、PDAサーバ102、電子カルテサーバ103の各コンピュータにおいて、それぞれのCPU(中央演算処理装置)が、それぞれのメモリに記憶された制御プログラムを実行する処理として実現される。
まず、看護師の操作に基づいて、PDA101において、利用者IDとパスワードを入力する(図8のステップS801、S802)。これらの処理は、図3の利用者ID受付け部312の一部の機能に対応する。
次に、PDAサーバ102において、上記利用者IDとパスワードに基づいて、電子カルテサーバ103内の利用者情報テーブル記憶部313にアクセスする。この結果、上記利用者IDに対応する利用者情報が、図7のデータ構成例を有する利用者情報テーブルから検索される。さらに、利用者情報に含まれるパスワード(図7参照)が、ステップS802で入力されたパスワードと一致するか否かが判定されることにより、認証が行われる(以上、図8のステップS803)。この処理は、図3の利用者認証部314の一部の機能に対応する。
認証に成功すると、PDA101に、PDAサーバ102にて検索された利用者情報として利用者氏名が表示される(図8のステップS804)。続いて、PDAサーバ102のメモリ内の内部変数に、利用者IDが格納される(図8のステップS805)。その後、ログインが実行され(図8のステップS806)、PDA101のディスプレイにメニュー画面が表示される(図8のステップS807)。以上のステップS804からS807までの各処理は、図3の利用者認証部314と利用者ID受付け部312の各一部の機能に対応する。
次に、看護師の操作に基づいて、PDA101において、メニュー画面上で、注射実施入力機能のボタンが選択される(図8のステップS808)。この結果、この情報がPDAサーバ102に通知され、図3のオーダ情報取得部303の機能が起動される。
まず、PDA101において、看護師の操作により、看護師自身のIDカードから利用者IDのバーコードが読み取られる(図9のステップS809)。この処理は、図3の利用者ID受付け部312の機能に対応する。
次に、ステップS809で読み取られた利用者IDが、ログイン時に図8のステップS805で内部変数へ格納した利用者IDと比較され(図9のステップS810)、一致するか否かが判定される(図9のステップS811)。 両方の利用者IDが一致せずにステップS811の判定がNOならば、PDA101にエラー表示がされ、ステップS809の利用者IDの入力処理に戻る。
両方の利用者IDが一致しステップS811の判定がYESならば、PDA101に、あらためて利用者情報である利用者氏名(看護師の氏名)が表示される(図9のステップS813)。
以上のステップS809からS811までの各処理は、図3のオーダ情報取得部303の一部の機能に対応する。
次に、PDA101において、看護師の操作により、患者のリストバンドから患者IDのバーコードが読み取られる(図9のステップS814)。この処理は、図3の患者ID受付け部301の機能に対応する。
次に、PDAサーバ102において、上記患者IDに基づいて、電子カルテサーバ103内の患者情報テーブル記憶部309にアクセスする。この結果、上記患者IDに対応する患者情報が、図6のデータ構成例を有する患者情報テーブルから検索される(図9のステップS815)。この処理は、図3の患者情報取得部310の機能に対応する。
次に、PDA101のディスプレイに、上記検索された患者情報である患者氏名が表示される(図9のステップS816)。この処理は、図3の患者情報表示部311の機能に対応する。
次に、PDA101において、看護師の操作により、薬剤に添付している輸液ラベルまたは臨時注射指示書(図2参照)から、オーダ番号(オーダID)のバーコードが読み取られる(図10のステップS817)。この処理は、図3のオーダID受付け部302の機能に対応する。
次に、PDAサーバ102において、ステップS817にて読み取られたオーダ番号(オーダID)に基づいて、図3の電子カルテサーバ103内のオーダ情報テーブル記憶部308にアクセスされる。この結果、図4のデータ構成例を有するオーダ情報テーブルから、上記オーダ番号(オーダID)を有するオーダ情報のレコードが検索される(図10のステップS818)。
さらに、ステップS818で検索されたレコードから、図9のステップS814にて読み取られた患者IDと同じ患者IDを有するレコードがさらに検索される。ここで、レコードが検索できた場合には、上記オーダ番号(オーダID)と患者IDの組に対応するオーダ内容情報が、電子カルテサーバ103内のオーダ内容テーブル(図5参照)から取得される(以上、図10のステップS819)。
次に、ステップS819によって、図9のステップS814にて読み取られた患者IDと同じ患者IDを有するレコードが検索されたか否かが判定される(図10のステップS820)。この判定がNOならば、図10のステップS823のエラーまたは警告表示処理に移る。
ステップS820の判定がYESならば、ステップS819にて検索されたレコードの実施フラグ(実施有無情報)(図4参照)が未実施を示す値“0”であるか否かが判定される(図10のステップS821)。既に実施済みでこの判定がNOならば、図10のステップS823のエラーまたは警告表示処理に移る。
ステップS821の判定がYESならば、ステップS819にて検索されたレコードの投薬日時情報(図4参照)が、現在時刻と比較して、一定の範囲であるか否かが判定される(図10のステップS822)。現在時刻から一定の範囲以上離れておりステップS822の判定がNOならば、図10のステップS823のエラーまたは警告表示処理に移る。
ステップS822の判定がYESならば、図11のステップS824の処理に移る。
ステップS820、S821、S822のいずれかの判定がNOとなって実行されるステップS823では、実施すべきオーダが誤っていることを示すエラーまたは警告表示が、PDA101のディスプレイに表示される。その後、ステップS817の処理に戻って、他のオーダ番号のバーコードの読み取りが実行される。
以上の図10のステップS818からS822までの処理は、図3のオーダ情報取得部303の一部の機能に対応する。
図10のステップS822の判定がYESとなると、電子カルテサーバ103内のオーダ情報テーブル記憶部308上のオーダ情報テーブルがアクセスされる。そして、ステップS819で取得されたオーダ情報と同一の患者IDと、同じく投薬日時情報が示す投薬日時に対して同日で早い投薬時刻を示す投薬日時情報と、同じく同一の手技コードを含むオーダ情報が検索される(図11のステップS824)。この処理は、図3の投薬ルート毎投薬日時判定部304の機能に対応する。前述したように、手技コードは、本来的に使用される手技の情報に加えて、複数の薬剤を混合して投与するときの混合経路や薬剤が投与される人体上の部位を示す経路等の投薬ルートの情報も含んで、投薬態様を示す投薬態様情報としてコード化される。
次に、ステップS824で検索された各オーダ情報の実施フラグ(図4参照)が判定されることにより、全てのオーダ情報が実施済みのオーダであるか否かが判定される(図11のステップS825)。
全てのオーダ情報が実施済みではなくステップS825の判定がNOならば、未実施のオーダ情報について、警告表示とすべきかエラー表示とすべきかが判定される(図11のステップS826)。この判定基準は、予め設定されている。
エラー表示とすべき場合には、PDA101にエラー表示がなされた後(図11のステップS829)、図10のステップS817の処理に戻って、他のオーダ番号のバーコードの読み取りが実行される。
警告表示とすべき場合には、未実施のオーダの存在をPDA101に通知する。この結果、PDA101が、PDAサーバ102から上記通知を受信して、手技コードを同じくする同一の投薬ルート内で未実施のオーダの存在をディスプレイに警告表示する。
以上の図11のステップS825からS827の処理は、図3の順序エラー通知部305と順序エラー警告部306の機能に対応する。
ステップS825の判定がYESとなった後、またはステップS827の処理の後に、図10のステップS819で読み取られたオーダ情報とオーダ内容が、PDA101に表示される(図11のステップS828)。
その後、PDA101にて、看護師の操作により、オーダの実施が入力される(図12のステップS830)。
さらに、PDAサーバ102で、電子カルテサーバ103のオーダ情報テーブル記憶部308内の、ステップS819で取得されたオーダ情報に対応するレコードの実施有無情報が、実施済みを示す情報に更新される(図12のステップS831)。この処理は、図3のオーダ実施済み設定部307の機能に対応する。
図13、図14、および図15は、図8〜図12のフローチャートで示される投薬順チェック処理に対応するPDA101のディスプレイの画面遷移例を示す図である。
図13のログイン画面S1は、図8のステップS801とS802の実行時の画面例であり、看護師は、PDA101の画面上のソフトウェアキーボードを使って、利用者IDとパスワードを入力することができる。
図13のメニュー画面S2は、図8のステップS807の実行時の画面例であり、看護師は、画面上の「注射実施入力」ボタンを選択することにより、図8のステップS808の処理が実行される。
図13の利用者認証画面S3は、図9のステップS809の実行時の画面例であり、看護師は、この画面指示に従って、看護師自身のIDカード上のバーコードを読み取る。
図13の患者認証画面S4は、図9のステップS814の実行時の画面例であり、看護師は、この画面指示に従って、患者のリストバンドのバーコードを読み取る。
図14のオーダ認証画面S5は、図10のステップS817の実行時の画面例であり、看護師は、この画面指示に従って、輸液ラベルまたは臨時注射指示書のオーダ番号バーコードを読み取る。
ここで例えば、手技コードを同じくする同一の投与経路(投薬ルート)内で、時刻12:00のオーダ(図4の第2番目のオーダ)が未実施の場合に時刻18:00のオーダ(図4の第3番目のオーダ)を先に認証したような場合に、順序エラーが警告される。図14の警告通知画面S6は、そのような場合における図11のステップS827の実行時の画面例である。看護師がすぐに認識できるように例えば、ランプの点滅と、音と、PDA101本体の振動により、通知がされる。
図14の伝票詳細画面S7は、警告通知画面S6において看護師がOKを選択すると表示される画面である。この画面では、図11のステップS828の実行時に、図5のオーダ内容テーブルの登録内容に基づいて、現在実施しようとしている注射や点滴のオーダに関する詳細情報が表示される。この詳細表示とともに、警告通知画面S6を引き継いで、例えば「同一投与経路内で未実施のオーダがあります。」というような警告文も画面内に表示される。
図15の伝票詳細画面S8は、伝票詳細画面S7において、看護師が「実施入力」ボタンを選択したときの状態を示す画面である。これにより、図12のステップS830の処理が実行され、その結果、図15の例えば「実施登録しました。」という通知文を含む実施画面S9が表示されて、オーダの実施が完了したことがわかる。
なお、看護師によるPDA101の操作による注射や点滴の実施状況は、医師や管理者が管理する電子カルテ端末106(図1)上からも確認することができる。電子カルテ端末106は、電子カルテサーバ103(図1)上のオーダ情報テーブル記憶部308(図3)などにアクセスすることにより、例えば図15のロールブラウザ画面S10を使って、注射や点滴の実施記録を閲覧するこが可能である。
以上の実施形態において、メインルートとサブルートのチューブから各々薬剤を点滴する場合に、メインルートとサブルートとは、両方同時にスタートしても両方同時に終了するとはかぎらない。薬剤A(メイン)+薬剤B(サブ)から、Aが先に終了した場合に、Aの次にメインで点滴する薬剤Cへ繋ぎ変えて、C(メイン)+B(サブ)で点滴することもありえる。たとえば、AとCが薬剤で、Bが生理食塩液の場合などである。C+Bの場合に、上記本実施形態による処理に加えて、CとBとを同時に点滴してはいけない薬剤であるかどうかをチェックすることを行っても良い。なお、投与する薬剤の禁忌関係のチェックについては、周知の技術を用いることができる。
本実施形態では、図4のオーダ情報テーブルに記憶される手技コードは、前述したように、注射や点滴等の手技を特定するための情報に加えて、投薬ルートの情報も含めた投薬態様を識別する投薬態様情報としてコード化されている。この投薬ルートには、左手や右手等の人体上の投薬部位を特定するための経路情報と、メインまたはサブ(側管)の投薬管を特定するための混合経路情報が含まれる。
上述の実施形態における手技コードは「手技」+「左手や右手などの投薬部位経路」+「メインや側管の混合経路」といった3階層で設定可能であり、警告をすべき未実施オーダの範囲をより絞り込むことができる。一方、「手技」+「左手や右手などの投薬部位経路」の第2階層までの情報で、チェックの幅を広げて同一の「手技」および「投薬部位経路」内でのチェックを行うような実施形態も可能である。この場合においても、実施順序のみで検索した場合よりも、未実施の警告数を適切な数にすることができる。例えば、「点滴」「抹消」「メイン」という注射オーダの手技情報の場合に、「点滴」「抹消」のみの情報を持つ注射オーダを検索して、読取った注射オーダより早い時間の投薬時刻で未実施の注射オーダをチェックすることで、メインや側管は関係なく未投薬注射のチェックを行うことも可能となる。すなわち、図4のデータ構成例を有するオーダ情報テーブルに記憶させる投薬態様情報としての手技コードのレベルを変更することにより、さまざまな投薬順のチェック処理を行うことが可能となる。
図16は、このように投薬態様情報としての手技コードのレベルを変更できることによる本実施形態の効果の説明図である。
いま例えば、薬剤A1と薬剤A2は、ともに左手への点滴で、メインにA1の点滴パックがセットされサブ(側管)にA2の点滴パックが同時にセットされ、患者の体内に入る前に両方のチューブが連結されてから、点滴針を患者の左手に刺して薬剤が投与されるとする。その後、点滴針をさしたまま、メインに繋ぐ点滴パックをA1からBへ交換するというように、多少時間が前後しても医師が指示した順序で薬品を投与する必要がある場合がある。
医師がメインのルートにおいてA1→Bという順序で投与を指示した場合は、A1がBよりも前に投与されているかをチェックする必要がある。この場合、A2がBよりも前に投与されているかのチェックは不要である。
本実施形態によれば、薬剤A1、A2、Bの各オーダ情報の手技コードを、図16に示されるように、手技(注射、点滴など)、投薬部位経路(左手、右手などの投薬ルート)、および混合経路(メイン、サブなどの投薬ルート)のそれぞれによる識別が可能なようにコード化する。これにより、「左手の点滴のメイン」という薬剤Bの投薬ルートと同一の投薬ルートのみにおいて、薬剤Bよりも先行して投与される薬剤A1が未実施であるか否かをチェックすることができる。
従来は、薬剤投与の実施順序をチェックするときには、手技による識別程度しかできなかった。このため、薬剤Bよりも先行して投与される薬剤で未実施のものがあれば、すべて該当する未実施の薬剤投与として警告がでてしまう。すなわち、図16でいえば、手技コード以外の分岐木のすべてのノードに属するオーダの未実施が利用者である看護師に通知されることになる。このため従来は、本当に必要な警告以外にも、多数の警告が発生し、警告を受けた看護師が混乱する可能性があった。さらには、看護師は、そのような多数の警告通知に対して、十分な注意を払わなくなる可能性があった。
本実施形態によれば、このような看護師の混乱を回避させることが可能となり、看護師が本当に必要な警告に対して十分な注意を払うことができるようになる。
図17は、図3に示されるシステムのPDAサーバ102の機能をソフトウェア処理として実現できるコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
図17に示されるコンピュータは、CPU1701、メモリ1702、入力装置1703、出力装置1704、外部記憶装置1705、可搬記録媒体1709が挿入される可搬記録媒体駆動装置1706、及び通信インタフェース1707を有し、これらがバス1708によって相互に接続された構成を有する。同図に示される構成は上記PDAサーバ102を実現できるコンピュータの一例であり、そのようなコンピュータはこの構成に限定されるものではない。
CPU1701は、当該コンピュータ全体の制御を行う。メモリ1702は、プログラムの実行、データ更新等の際に、外部記憶装置1705(或いは可搬記録媒体1709)に記憶されているプログラム又はデータを一時的に格納するRAM等のメモリである。CUP1701は、プログラムをメモリ1702に読み出して実行することにより、全体の制御を行う。
入力装置1703は、ユーザによるキーボードやマウス等による入力操作を検出し、その検出結果をCPU1701に通知する。出力装置1704は、CPU1701の制御によって送られてくるデータを表示装置や印刷装置に出力する。
外部記憶装置1705は、例えばハードディスク記憶装置である。主に各種データやプログラムの保存に用いられる。
可搬記録媒体駆動装置1706は、光ディスクやSDRAM、コンパクトフラッシュ(登録商標)等の可搬記録媒体1709を収容するもので、外部記憶装置1705の補助の役割を有する。
通信インタフェース1707は、図1の無線LAN104またはLAN105を接続するための装置である。
本実施形態によるシステムは、図3の構成で実現される機能または図8から図12のフローチャートのうちPDAサーバ102で実行される部分の機能を搭載したプログラムをCPU1701が実行することで実現される。そのプログラムは、例えば外部記憶装置1705や可搬記録媒体1709に記録して配布してもよく、或いはネットワーク接続装置1707によりネットワークから取得できるようにしてもよい。
以上の実施形態に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
コンピュータが、
患者を識別する患者IDと投薬オーダを識別するオーダIDを受け付け、
前記患者IDに対して発行された前記オーダIDを含む複数のオーダIDごとに、前記患者IDと、指定された投薬日時情報と、投薬の投薬形態を指定する投薬ルートと、投薬の実施状況とが対応づいた複数のオーダ情報を記憶する記憶部から、受け付けた該患者IDと受け付けた該オーダIDに対応する未実施オーダ情報を取得し、
前記受け付けた患者IDに紐付き、前記未実施オーダ情報に含まれる投薬日時情報よりも投薬日時情報が若く、該未実施オーダ情報に含まれる投薬ルートと投薬ルートが同一である他の未実施オーダ情報の有無を判定し、
判定の結果に基づいて、同一の投薬ルート内で未実施のオーダの存在を通知する、
ことを特徴とする看護支援方法。
(付記2)
前記投薬ルートは、薬剤が投与される人体上の部位を区別するための経路情報である、
ことを特徴とする付記1に記載の看護支援方法。
(付記3)
前記投薬ルートは、複数の薬剤を混合して投与するときの混合経路を区別するための経路情報である、
ことを特徴とする付記1に記載の看護支援方法。
(付記4)
前記記憶部は、他の装置に含まれるオーダ情報テーブル記憶部であり、該オーダ情報テーブル記憶部にアクセスすることにより、前記未実施オーダ情報を取得する(304)、
ことを特徴とする付記1ないし3のいずれかに記載の看護支援方法。
(付記5)
オーダ実施入力を受けて、前記記憶部に格納されたオーダ情報のうち、対応するオーダ情報の実施状況を実施済みを示す情報に更新する、
ことを特徴とする付記1ないし4のいずれかに記載の看護支援方法。
(付記6)
個々の患者IDに対応してそれぞれ患者氏名を含む患者情報を記憶する患者情報テーブル記憶部にアクセスすることにより、前記受け付けた患者IDに対応する患者情報を検索して表示する、
ことを特徴とする付記1ないし5のいずれかに記載の看護支援方法。
(付記7)
患者を看護する看護師を識別する利用者IDおよびパスワードをさらに受け付け、
個々の看護師コードに対応してそれぞれ利用者氏名およびパスワードを含む利用者情報を記憶する利用者情報テーブル記憶部にアクセスすることにより、前記受け付けた利用者IDおよびパスワードに対応する利用者情報を取得し、前記取得した利用者情報に基づいて前記受け付けた利用者IDに対応する看護師の認証を行う、
ことを特徴とする付記1ないし6のいずれかに記載の看護支援方法。
(付記8)
患者を識別する患者IDを受け付ける患者ID受付け部と、
投薬オーダを識別するオーダIDを受け付けるオーダID受付け部とを有する端末装置と、
前記患者IDに対して発行された前記オーダIDを含む複数のオーダIDごとに、前記患者IDと、指定された投薬日時情報と、投薬の投薬形態を指定する投薬ルートと、投薬の実施状況とが対応づいた複数のオーダ情報を記憶する記憶部から、前記受け付けた該患者IDと前記受け付けた該オーダIDに対応する未実施オーダ情報を取得するオーダ情報取得部と、
前記端末装置が受け付けた患者IDに紐付き、前記未実施オーダ情報に含まれる投薬日時情報よりも投薬日時情報が若く、該未実施オーダ情報に含まれる投薬ルートと投薬ルートが同一である他の未実施オーダ情報の有無を判定する投薬ルート毎投薬日時判定部と、
判定の結果に基づいて、同一の投薬ルート内で未実施のオーダの存在を前記端末装置に通知する順序エラー通知部とを有し、
前記端末装置とネットワークにより接続するサーバ装置と、
からなることを特徴とする看護支援システム。
(付記9)
前記投薬ルートは、薬剤が投与される人体上の部位を区別するための経路情報である、
ことを特徴とする付記8に記載の看護支援システム。
(付記10)
前記投薬ルートは、複数の薬剤を混合して投与するときの混合経路を区別するための経路情報である、
ことを特徴とする付記8に記載の看護支援システム。
(付記11)
前記サーバ装置は、前記オーダ情報取得部、前記投薬ルート毎投薬日時判定部、および前記順序エラー通知部を有する第1のサーバ装置と、前記第1のサーバ装置にネットワークを介して接続され、前記記憶部であるオーダ情報テーブル記憶部を有する第2のサーバ装置とからなり、
前記第1のサーバ装置内の前記オーダ情報取得部は、前記端末装置がそれぞれ受け付けた患者IDとオーダIDを受信し、前記第2のサーバ装置内の前記オーダ情報テーブル記憶部にアクセスすることにより、前記未実施オーダ情報を取得し、
前記端末装置は、前記第1のサーバ装置内の前記順序エラー通知部からの通知を受信して、これから投与する薬剤よりも先に投与すべき薬剤に関する情報を警告通知する順序エラー警告部をさらに有する、
ことを特徴とする付記8ないし10のいずれかに記載の看護支援システム。
(付記12)
前記端末装置からのオーダ実施入力を受けて、前記記憶部に格納されたオーダ情報のうち、対応するオーダ情報の実施状況を実施済みを示す情報に更新するオーダ実施済み設定部をさらに有する、
ことを特徴とする付記8ないし11のいずれかに記載の看護支援システム。
(付記13)
前記第2のサーバ装置は、個々の患者IDに対応してそれぞれ患者氏名を含む患者情報を記憶する患者情報テーブル記憶部をさらに有し、
前記第1のサーバ装置は、前記端末装置が受け付けた患者IDに基づいて、前記第2のサーバ装置内の患者情報テーブル記憶部にアクセスすることにより、前記端末装置が受け付けた患者IDに対応する患者情報を前記第2のサーバ装置から取得し、前記端末装置に送信する患者情報取得部をさらに有し、
前記端末装置は、前記第1のサーバ装置から受信した患者情報を表示する患者情報表示部をさらに有する、
ことを特徴とする付記8ないし12のいずれかに記載の看護支援システム。
(付記14)
前記第2のサーバ装置は、個々の利用者IDに対応してそれぞれ利用者氏名およびパスワードを含む利用者情報を記憶する利用者情報テーブル記憶部をさらに有し、
前記端末装置は、患者を看護する看護師を識別する利用者IDおよびパスワードを受け付ける利用者ID受付け部をさらに有し、
前記第1のサーバ装置は、前記端末装置が受け付けた利用者IDおよびパスワードに基づいて、前記第2のサーバ装置内の利用者情報テーブル記憶部にアクセスすることにより、前記端末装置が受け付けた利用者IDおよびパスワードに対応する利用者情報を前記第2のサーバ装置から取得し、前記取得した利用者情報に基づいて前記端末装置を操作する看護師の認証を行う利用者認証部をさらに有する、
ことを特徴とする付記8ないし13のいずれかに記載の看護支援システム。
(付記15)
ネットワークにより接続される端末装置が受け付けた患者IDに対して発行された前記端末装置が受け付けたオーダIDを含む複数のオーダIDごとに、前記患者IDと、指定された投薬日時情報と、投薬の投薬形態を指定する投薬ルートと、投薬の実施状況とが対応づいた複数のオーダ情報を記憶する記憶部から、前記受け付けた該患者IDと前記受け付けた該オーダIDに対応する未実施オーダ情報を取得するオーダ情報取得部と、
前記端末装置が受け付けた患者IDに紐付き、前記未実施オーダ情報に含まれる投薬日時情報よりも投薬日時情報が若く、該未実施オーダ情報に含まれる投薬ルートと投薬ルートが同一である他の未実施オーダ情報の有無を判定する投薬ルート毎投薬日時判定部と、
判定の結果に基づいて、同一の投薬ルート内で未実施のオーダの存在を前記端末装置に通知する順序エラー通知部とを有する、
ことを特徴とする看護支援サーバ装置。
(付記16)
前記投薬ルートは、薬剤が投与される人体上の部位を区別するための経路情報である、
ことを特徴とする付記15に記載の看護支援サーバ装置。
(付記17)
前記投薬ルートは、複数の薬剤を混合して投与するときの混合経路を区別するための経路情報である、
ことを特徴とする付記15に記載の看護支援サーバ装置。
(付記18)
前記オーダ情報取得部は、前記端末装置がそれぞれ受け付けた患者IDとオーダIDを受信し、ネットワークを介して接続される第2のサーバ装置が有する前記記憶部であるオーダ情報テーブル記憶部にアクセスすることにより、前記未実施オーダ情報を取得する、
ことを特徴とする付記15ないし17のいずれかに記載の看護支援サーバ装置。
(付記19)
看護支援を行うコンピュータに、
ネットワークにより接続される端末装置が受け付けた患者IDに対して発行された前記端末装置が受け付けたオーダIDを含む複数のオーダIDごとに、前記患者IDと、指定された投薬日時情報と、投薬の投薬形態を指定する投薬ルートと、投薬の実施状況とが対応づいた複数のオーダ情報を記憶する記憶部から、前記受け付けた該患者IDと、前記受け付けた該オーダIDに対応する未実施オーダ情報を取得し、
前記端末装置が受け付けた患者IDに紐付き、前記未実施オーダ情報に含まれる投薬日時情報よりも投薬日時情報が若く、該未実施オーダ情報に含まれる投薬ルートと投薬ルートが同一である他の未実施オーダ情報の有無を判定し、
判定の結果に基づいて、同一の投薬ルート内で未実施のオーダの存在を前記端末装置に通知する、
処理を実行させるためのプログラム。
(付記20)
前記投薬ルートは、薬剤が投与される人体上の部位を区別するための経路情報である、
ことを特徴とする付記19に記載のプログラム。
(付記21)
前記投薬ルートは、複数の薬剤を混合して投与するときの混合経路を区別するための経路情報である、
ことを特徴とする付記19に記載のプログラム。
(付記22)
前記端末装置がそれぞれ受け付けた患者IDとオーダIDを受信し、ネットワークを介して接続される第2のサーバ装置が有する前記記憶部であるオーダ情報テーブル記憶部にアクセスすることにより、前記未実施オーダ情報を取得する、
ことを特徴とする付記19ないし21のいずれかに記載のプログラム。
101 PDA
102 PDAサーバ
103 電子カルテサーバ103
104 無線LAN
105 LAN
106 電子カルテ端末
201 病棟・ナースステーション
202 薬剤部門
203 病室
301 患者ID受付け部
302 オーダID受付け部
303 オーダ情報取得部
304 投薬ルート毎投薬日時判定部
305 順序エラー通知部
306 順序エラー通知部
307 オーダ実施済み設定部
308 オーダ情報テーブル記憶部
309 患者情報テーブル記憶部
310 患者情報取得部
311 患者情報表示部
312 患者ID受付け部
313 利用者情報テーブル記憶部
314 利用者認証部

Claims (10)

  1. コンピュータが、
    患者を識別する患者IDと投薬オーダを識別するオーダIDを受け付け、
    前記患者IDに対して発行された前記オーダIDを含む複数のオーダIDごとに、前記患者IDと、指定された投薬日時情報と、投薬の投薬形態を指定する投薬ルートと、投薬の実施状況とが対応づいた複数のオーダ情報を記憶する記憶部から、受け付けた該患者IDと受け付けた該オーダIDに対応する未実施オーダ情報を取得し、
    前記受け付けた患者IDに紐付き、前記未実施オーダ情報に含まれる投薬日時情報よりも投薬日時情報が若く、該未実施オーダ情報に含まれる投薬ルートと投薬ルートが同一である他の未実施オーダ情報の有無を判定し、
    判定の結果に基づいて、同一の投薬ルート内で未実施のオーダの存在を通知する、
    ことを特徴とする看護支援方法。
  2. 前記投薬ルートは、薬剤が投与される人体上の部位を区別するための経路情報である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の看護支援方法。
  3. 前記投薬ルートは、複数の薬剤を混合して投与するときの混合経路を区別するための経路情報である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の看護支援方法。
  4. 前記記憶部は、他の装置に含まれるオーダ情報テーブル記憶部(308)であり、該オーダ情報テーブル記憶部にアクセスすることにより、前記未実施オーダ情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の看護支援方法。
  5. 患者を識別する患者IDを受け付ける患者ID受付け部と、
    投薬オーダを識別するオーダIDを受け付けるオーダID受付け部とを有する端末装置と、
    前記患者IDに対して発行された前記オーダIDを含む複数のオーダIDごとに、前記患者IDと、指定された投薬日時情報と、投薬の投薬形態を指定する投薬ルートと、投薬の実施状況とが対応づいた複数のオーダ情報を記憶する記憶部(308)から、前記端末装置が受け付けた該患者IDと前記端末装置が受け付けた該オーダIDに対応する未実施オーダ情報を取得するオーダ情報取得部と、
    前記端末装置が受け付けた患者IDに紐付き、前記未実施オーダ情報に含まれる投薬日時情報よりも投薬日時情報が若く、該未実施オーダ情報に含まれる投薬ルートと投薬ルートが同一である他の未実施オーダ情報の有無を判定する投薬ルート毎投薬日時判定部と、
    判定の結果に基づいて、同一の投薬ルート内で未実施のオーダの存在を前記端末装置に通知する順序エラー通知部とを有し、
    前記端末装置とネットワークにより接続するサーバ装置と、
    からなることを特徴とする看護支援システム。
  6. 前記投薬ルートは、薬剤が投与される人体上の部位を区別するための経路情報である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の看護支援システム。
  7. 前記投薬ルートは、複数の薬剤を混合して投与するときの混合経路を区別するための経路情報である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の看護支援システム。
  8. 前記サーバ装置は、前記オーダ情報取得部、前記投薬ルート毎投薬日時判定部、および前記順序エラー通知部を有する第1のサーバ装置と、前記第1のサーバ装置にネットワークを介して接続され、前記記憶部であるオーダ情報テーブル記憶部を有する第2のサーバ装置とからなり、
    前記第1のサーバ装置内の前記オーダ情報取得部は、前記端末装置がそれぞれ受け付けた患者IDとオーダIDを受信し、前記第2のサーバ装置内の前記オーダ情報テーブル記憶部にアクセスすることにより、前記未実施オーダ情報を取得し、
    前記端末装置は、前記第1のサーバ装置内の前記順序エラー通知部からの通知を受信して、これから投与する薬剤よりも先に投与すべき薬剤に関する情報を警告通知する順序エラー警告部をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の看護支援システム。
  9. ネットワークにより接続される端末装置が受け付けた患者IDに対して発行された前記端末装置が受け付けたオーダIDを含む複数のオーダIDごとに、前記患者IDと、指定された投薬日時情報と、投薬の投薬形態を指定する投薬ルートと、投薬の実施状況とが対応づいた複数のオーダ情報を記憶する記憶部から、受け付けた該患者IDと受け付けた該オーダIDに対応する未実施オーダ情報を取得するオーダ情報取得部と、
    前記端末装置が受け付けた患者IDに紐付き、前記未実施オーダ情報に含まれる投薬日時情報よりも投薬日時情報が若く、該未実施オーダ情報に含まれる投薬ルートと投薬ルートが同一である他の未実施オーダ情報の有無を判定する投薬ルート毎投薬日時判定部と、
    判定の結果に基づいて、同一の投薬ルート内で未実施のオーダの存在を前記端末装置に通知する順序エラー通知部とを有する、
    ことを特徴とする看護支援サーバ装置。
  10. 看護支援を行うコンピュータに、
    ネットワークにより接続される端末装置が受け付けた患者IDに対して発行された前記端末装置が受け付けたオーダIDを含む複数のオーダIDごとに、前記患者IDと、指定された投薬日時情報と、投薬の投薬形態を指定する投薬ルートと、投薬の実施状況とが対応づいた複数のオーダ情報を記憶する記憶部から、受け付けた該患者IDと、受け付けた該オーダIDに対応する未実施オーダ情報を取得し、
    前記端末装置が受け付けた患者IDに紐付き、前記未実施オーダ情報に含まれる投薬日時情報よりも投薬日時情報が若く、該未実施オーダ情報に含まれる投薬ルートと投薬ルートが同一である他の未実施オーダ情報の有無を判定し、
    判定の結果に基づいて、同一の投薬ルート内で未実施のオーダの存在を前記端末装置に通知する、
    処理を実行させるためのプログラム。
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