JP2013125377A - 処方データベース、処方データベースを用いた処方監査システム、及び、処方監査システムに用いられる処方データベースの更新方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】そして、この目的を達成するために本発明は、処方データベース3において、薬品の処方に関する基礎データ情報である1次チェック用マスタを保管する第1のデータベース8と、前記1次チェック用マスタを補正するための2次チェック用マスタを保管する第2のデータベース9と、前記1次チェック用マスタ、及び前記2次チェック用マスタの少なくともどちらか1つを補正するための3次チェック用マスタを保管する第3のデータベース10とを備えた処方データベースとした。
【選択図】図1
Description
や、前記配合変化に関する情報が不十分なため、医療従事者にとっては、非常に作業性の悪いものとなっていた。
まず、本実施形態における薬剤容器の構成に関して説明する。
本実施形態における処方データベース3は、図1にしめすように、薬品の処方に関する基礎データ情報である1次チェック用マスタを保管する第1のデータベース8と、前記1次チェック用マスタを補正するための2次チェック用マスタを保管する第2のデータベース9と、前記1次チェック用マスタ、及び前記2次チェック用マスタの少なくともどちらか1つを補正するための3次チェック用マスタを保管する第3のデータベース10とを備えたものとなっている。
(2)配合変化
(3)レジメン
(4)矛盾処方
(5)重複投与
(5)病名禁忌
(6)1日投与量(内服薬のみ)
(7)投与日数
(8)アレルギー(薬剤、飲食物、添加物)
(9)妊産婦授乳婦
(10)投与年齢
(11)副作用
ここで、上記(1)の「相互作用」と、上記(2)の配合変化の言葉の意味を説明する。「相互作用」とは、「複数種類の薬剤を患者に投与した場合の人体内で発生してしまう不都合に関する作用」のことを意味する。更に、「配合変化」とは、「2種類以上の薬剤を配合(調剤・製剤)する際、それら複数種類の薬物相互の物理的反応、もしくは化学的反応によって、変色、湿潤、薬効変化、有毒物生成等の発生してしまう不都合」のことを意味する。
第2のデータベース9は、前記1次チェック用マスタを補正するための2次チェック用マスタを保管しているデータベースである。すなわち、第2のデータベース9は、第1のデータベース8の1次チェック用マスタを変更したり無効にしたり(例えば、問題なしとする)するための情報や、1次チェック用マスタに無いデータを追加する情報が、この処方監査システム1を使用する医療従事者の意思によって登録され、蓄積される。すなわち、本実施形態においては、第2のデータベース9を設けているため、医療従事者の前記相互作用に関する経験や、前記配合変化に関する情報が不十分な点を補うことができる。
第3のデータベース10は、前記1次チェック用マスタ、及び前記2次チェック用マスタの少なくともどちらか1つを補正するための3次チェック用マスタを保管しているデータベースである。特に、処方監査システム1を使用する医療従事者の担当する患者毎に異なる前記相互作用や前記配合変化等に関する情報(例えば、各患者の薬剤禁忌や、過去における担当医師の処方判断等の情報)を、この処方監査システム1を使用する医療従事者の意思によって登録され、蓄積される。すなわち、本実施形態においては、第3のデータベース10を設けているため、医療従事者の前記相互作用に関する経験や、前記配合変化に関する情報が不十分な点を、更に補うことができる。
更に、処方監査部4は、図1に示すように、作業端末6と管理端末7と接続されてる。なお、本実施形態では、作業端末6を2つ、管理端末7を1つ図示しているが、少なくとも作業端末6が1つ以上接続されていればよい。なお、ここで「接続される」という意味は、有線、無線のいずれであってもよい。
処方管理部14 と処方判断部15とから構成される。
(A)処方入力手段2から処方を受け付け、後述する処方判断部15に処方監査処理要求を出す。
(B)後述する処方判断部15に処方監査処理を要求し、処方判断部15から監査結果を受け取る。
(C)処方監査結果データベース5に、処方判断部15からの監査結果を入力された処方とともに格納、又は更新する。
(D)作業端末6より監査結果の要求を受け付け、処方監査結果データベース5より、監査結果や処方を取得し、作業端末6に送信する。
(E)作業端末6より、データベース更新要求を受け付け、第2のデータベース9、及び第3のデータベース10の、どちらか一方、もしくは両者のデータを更新する。
次に、処方判断部15に関して説明する。
処方判断部15は、上述のように処方管理部14より、処方監査処理要求を受け付ける。処方判断部15は、処方監査処理要求を受け付けたら、まず、第1のデータベース8にアクセスし、入力された処方に関係したデータを取得する。その後、処方判断部15は、取得した第1のデータベース8からのデータを用いて、1次監査を行い、その1次監査の結果を取得する。
従来の処方データベース(本実施形態においては、第1のデータベース8のみの構成に相当)においては、医療従事者(医師や看護師)の前記相互作用に関する経験や、前記配合変化に関する情報が不十分である、という問題点があった。
ここで、本実施形態の作業端末6は、制御部16が所定のプログラムを実行することにより、次のように動作する。
(a)処方
(b)監査結果
(c)第2のデータベース9の更新要求の入力と受け付け
(d)第3のデータベース10の更新要求と受け付け
ここで、同一画面に基づき表示するとは、同一画面上に表示されることに限定されるものではなく、例えば、一の画面に表示されるとともに、その一の画面からボタンのクリック操作やタッチ操作等のユーザ操作によって切り替わる他の画面に表示されることも含むものである。
更に、作業端末6にタブレット型コンピュータ端末を用いることによって、これらを使用する医療従事者が、容易に医療現場に持ち運べることができ、更に、画面からボタンのクリック操作やタッチ操作等にて、非常に短時間でそれら作業を行うことができるので、その結果として、これら処方監査システム1を使用する医療従事者自身が、処方データベース3のカスタマイズを、現場で素早く行うことができ、更なる処方データベース3の網羅性、及び精度向上を図ることをできるのである。
(1)S301ステップ:処方管理部14(図2に図示)は、処方入力手段2から入力された処方に応じて、処方判断部15(図2に図示)に処方監査処理要求を出す。
(2)S302ステップ:処方監査処理要求を受けた処方判断部15は、第1のデータベース8にアクセスし、各監査項目について、入力された処方に関係したデータを取得する。
(3)S303ステップ:処方判断部15は、第2のデータベース9にアクセスし、入力された処方に関係したデータを取得する、その後、処方判断部15は、取得した第2のデータベース9からのデータを用いて、2次監査を行い、前述の1次監査の結果を補正し、2次監査の結果を取得する。
(4)S304ステップ:処方判断部15は、第3のデータベース10にアクセスし、入力された処方に関係したデータを取得する。その後、処方判断部15は、取得した第3のデータベース10からのデータを用いて、前述の2次監査の結果を補正し、3次監査の結果、すなわち監査結果を得る。
(5)S305ステップ:処方判断部15は、取得した(最終の)監査結果(=3次監査の結果)のデータを処方管理部14に送信する。その後、処方管理部14は、受信した監査結果を処方監査結果データベース5において格納、又は更新する。
(1)S501ステップ: 作業端末6(図2、図3に図示)は、バーコード読取部21により処方箋のバーコードを読み取る。なお、この作業端末6の操作は、主に、処方監査を行う薬剤師により行われる。また、作業端末6の入力の際にもログイン等所定の認証操作が行われる。
(2)S502ステップ:バーコードを読み込んだ作業端末6は、その読み込んだ情報に基づき、処方監査部4の処方管理部14(図2に図示)に監査結果要求を送信する。監査結果要求を受信した処方管理部14は、処方監査結果データベース5にアクセスする。バーコードの管理番号に対応する処方と監査結果が、処方管理部14により処方監査結果データベース5から読み出され、作業端末6に送信される。
(3)S503ステップ:作業端末6は、処方管理部14から処方と監査結果とを受信し、表示部20により表示する。このとき、前述のように、表示部20には、第2のデータベース9の更新要求の入力と受け付け、又は/及び、第3のデータベース10の更新要求と受け付けに関する表示も行う。
医療従事者は、処方と監査結果とが表示された画面を見ながら、監査確認を行うとともに、必要に応じて、作業端末6の入力部19をから2次チェック用マスタデータベース32又は/及び3次チェック用マスタデータベース33に対する更新要求を入力する。
(4)S504ステップ:処方監査部4は、第2のデータベース9、又は/及び第3のデータベース10に対する更新要求の入力の有無を判断する。
(5)S505ステップ:S503ステップにおいて更新要求の入力があった場合は、処方監査部4は、更新要求を処方監査部4の処方管理部14に送信する。更新要求に応じて処方管理部14は、要求のあった第2のデータベース9、又は/及び第3のデータベース10のデータを更新し、処理を終了する。
なお、処方、及び監査結果に問題がなかった場合は、電子検印等の承認が付され、その結果は処方監査結果データベース5において反映される。ログインユーザの電子検印を記録できるようにすることで、後に電子的な検索が可能となる。
ここで、監査項目のうち、「相互作用」「1日投与量」のタブが黒の白抜き文字になっている。これは、監査結果がNG(ここでは原則禁止を意味する)が発生していることを示す。
この画面では、「相互作用」のタブが選択されており、「相互作用」の結果が表示されている。「相互作用」では、グラニセトロン靜注液3mgシリンジ(3mL)と薬品Aは相互作用に関してはNGレベルの問題があることを示す。また、デキサート注射液6.6mg(2mL)は、他の処方の薬剤(薬品D)に対し警告レベルであることを示す。
ここで、処方監査システム1を使用する医療従事者は、併用注意が示されているデキサート注射液6.6mg(2mL)と薬品Dとの相互作用については不要と判断したとする。その場合、処方監査システム1を使用する医療従事者は、デキサート注射液6.6mg(2mL)を選択し、例えば、図示例のようにポップアップメニューを同一画面上に表示させて「マスタ削除」を選択する。これにより、第2のデータベース9の更新要求が処方監査部4の処方管理部14に送信され、第2のデータベース9においてデキサート注射液6.6mg(2mL)と薬品Dとの併用注意を無効とする情報が登録される。この結果、当該更新後の処方チェックの結果においては、当該併用注意は第2のデータベース9によるフィルタリングにより表示されなくなる。
以上のように、第2のデータベース9や第3のデータベース10を、処方監査システム1を使用する医療従事者が更新可能にすると共に、第2のデータベース9や第3のデータベース10の更新作業が、処方監査システム1を使用する医療従事者の通常の業務である処方監査業務と、同時に且つ簡単に、行うことができる。
本実施形態に係る処方監査システム1によれば、紙の処方箋に印刷されたバーコードを作業端末6で読み込むことで、即座に処方の内容と、その監査結果を画面に表示することができる。
このように処方データベース3に対するデータベースの編集を、混注作業を行った直後に行えるようにすることにより、従来のシステムより格段にユーザにとって操作しやすく、処方チェックデータの網羅性及び精度を向上させると共に、処方監査、及び監査確認の作業性を向上させることができる。
また、図5、6に示す処理の流れは示された順序に拘泥されるものではなく、変更が可能である。
本発明の具体的な構成は、前述の実施形態及び変形例に限られるものではなく、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変更、応用することは本発明の予定するところであり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
2 処方入力手段
3 処方データベース
4 処方監査部
5 処方監査結果データベース
6 作業端末
7 管理端末
8 第1のデータベース
9 第2のデータベース
10 第3のデータベース
11 制御部
12 通信部
13 メモリ
14 処方管理部
15 処方判断部
16 制御部
17 メモリ
18 通信部
19 入力部
20 表示部
21 バーコード読取部(管理番号入力手段)
Claims (12)
- 電子的に入力される処方に関して、前記処方の監査を行うために用いられる処方データベースにおいて、
薬品の処方に関する基礎データ情報である1次チェック用マスタを保管する第1のデータベースと、
前記1次チェック用マスタを補正するための2次チェック用マスタを保管する第2のデータベースと、
前記1次チェック用マスタ、及び前記2次チェック用マスタの少なくともどちらか1つを補正するための3次チェック用マスタを保管する第3のデータベースと、
を備えた処方データベース。 - 前記第1のデータベースは、前記第1のデータベースを管理者によって更新可能な請求項1に記載の処方データベース。
- 前記第2のデータベースは、前記処方データベースを使用する医療従事者によって、更新可能な請求項1、または2に記載の処方データベース。
- 前記第3のデータベースは、前記処方データベースを使用する医療従事者によって、更新可能な請求項1〜3のいずれか一つに記載の処方データベース。
- 前記第3のデータベースは、前記処方データベースを使用する医療従事者の担当する患者毎のデータを含む請求項4に記載の処方データベース。
- 請求項1〜5のいずれか一つに記載の処方データベースと、
電子的に入力された処方を、前記処方データベースを用いて、前記処方の監査を行い、監査結果を出力する処方監査部と、
前記処方監査部から出力された前記監査結果が入力され、前記監査結果を保管する処方監査結果データベースと、
前記処方監査部と接続され、前記処方監査部から出力された前記監査結果が入力されると共に、前記監査結果を表示する作業端末と、
を備えた処方監査システム。 - 前記作業端末は、前記2次チェック用マスタ、もしくは前記3次チェック用マスタを更新可能である請求項6に記載の処方監査システム。
- 前記作業端末は、紙に表示された処方(処方箋)の管理番号を入力する管理番号入力手段を備えた請求項6、または7に記載の処方監査システム。
- 前記作業端末は、入力された管理番号を前記処方監査部に出力する請求項8に記載の処方監査システム。
- 前記処方監査部は、前記作業端末より入力された前記管理番号に基づいて、前記管理番号に対応する前記監査結果を前記作業端末に出力する請求項9に記載の処方監査システム。
- 請求項7〜10に記載の処方監査システムに用いられる処方データベースを更新する方法において、前記第3のデータベースは、前記作業端末を操作することによって更新される処方監査システムに用いられる処方データベースの更新方法。
- 前記第2のデータベースは、前記作業端末を操作することによって更新される請求項11に記載の処方監査システムに用いられる処方データベースの更新方法。
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