JP2022129369A - 薬歴管理システム及び薬歴管理プログラム - Google Patents

薬歴管理システム及び薬歴管理プログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2022129369000001
【課題】薬歴管理に掛かる手間を軽減しやすい薬歴管理システム及び薬歴管理プログラムを提供する。
【解決手段】サーバー1、クライアント端末2及びプリンター3を備える薬歴管理システム10において、サーバーは、薬品の使用日に関する薬歴情報を出力する出力処理部112と、グループに対応する一又は複数の使用日を対象日として指定する操作を含み、薬歴情報を変更するユーザー操作に従って、対象日と同一のグループに対応する対象日以外の使用日について薬歴情報を変更する変更処理部113とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、薬品の使用日に関する薬歴を管理する薬歴管理システム及び薬歴管理プログラムに関する。
関連技術として、患者各々について、薬品の処方履歴及び療法に従った薬品の投薬履歴などの薬歴を含む管理画面を、クライアント端末に表示させるシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。関連技術に係るシステムでは、制御部は、前記管理画面において、日付と薬品又はレジメンの種別との組み合わせ各々に対応するセル(薬歴領域)を、マトリクス状に表示させる。そして、前記制御部は、前記セル各々において、当該セルに対応する日付における前記薬品の服薬又は前記レジメンに従った薬剤投与の有無を表示させる。
関連技術に係るシステムでは、前記制御部は、上位システムから入力される処方データに基づいて薬歴データ及びレジメン履歴データを更新し、前記薬歴データ及び前記レジメン履歴データに基づいて前記薬歴を表示させる。薬剤師などのユーザーは、過去のデータを参照する目的で、前記管理画面を参照する場合が多い。
特開2018-185636号公報
ところで、例えば内服抗がん剤などの薬品に関しては、注射薬のような医師又は看護師などが投与を行う薬品と異なり、患者自身が使用(服用)を管理することが多く、システムでの薬歴の管理が困難である。例えば、前記処方データに含まれる処方日が前記管理画面上で使用開始日とされ、かつ実際に患者が薬品の使用を開始する使用開始日が前記処方日と異なる場合、薬歴を正確に管理するには前記管理画面上の複数の前記セルの修正作業が必要になる。そのため、薬剤師等のユーザーにとっては、前記修正作業によって患者一人当たりの薬歴管理に掛かる手間が増え、負担増につながることがある。
本発明の目的は、薬歴管理に掛かる手間を軽減しやすい薬歴管理システム及び薬歴管理プログラムを提供することにある。
本発明の一の局面に係る薬歴管理システムは、出力処理部と、変更処理部と、を備える。前記出力処理部は、薬品の使用日に関する薬歴情報を出力する。前記変更処理部は、グループに対応する一又は複数の前記使用日を対象日として指定する操作を含み、前記薬歴情報を変更するユーザー操作に従って、前記対象日と同一の前記グループに対応する前記対象日以外の使用日について前記薬歴情報を変更する。
本発明の他の局面に係る薬歴管理システムは、出力処理部と、変更処理部と、種類別制限処理部と、を備える。前記出力処理部は、複数種類から選択される薬品の使用日に関する薬歴情報を出力する。前記変更処理部は、ユーザー操作に従って前記薬歴情報を変更する。前記種類別制限処理部は、前記変更処理部による前記薬歴情報の変更を、前記薬品の種類に応じて制限する。
本発明の他の局面に係る薬歴管理システムは、出力処理部と、変更処理部と、日別制限処理部と、を備える。前記出力処理部は、薬品の使用日に関する薬歴情報を出力する。前記変更処理部は、一又は複数の前記使用日を対象日として指定する操作を含むユーザー操作に従って前記薬歴情報を変更する。前記日別制限処理部は、前記変更処理部による前記薬歴情報の変更を、前記対象日に応じて制限する。
本発明の他の局面に係る薬歴管理プログラムは、薬品の使用日に関する薬歴情報を出力する出力ステップと、グループに対応する一又は複数の前記使用日を対象日として指定する操作を含み、前記薬歴情報を変更するユーザー操作に従って、前記対象日と同一の前記グループに対応する前記対象日以外の使用日について前記薬歴情報を変更する変更ステップと、をコンピューターに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、薬歴管理に掛かる手間を軽減しやすい薬歴管理システム及び薬歴管理プログラムを提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムの一例を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで使用される対象日と薬歴情報の変更種別との関係の一例を示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで表示される表示画面の一例を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで表示され、開始日変更の処理に係る表示画面の一例を示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで表示され、開始日変更の処理に係る表示画面の一例を示す図である。 図6は、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで表示され、結合の処理に係る表示画面の一例を示す図である。 図7は、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで表示され、結合の処理に係る表示画面の一例を示す図である。 図8Aは、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで表示され、結合の処理に係る表示画面の一例を示す図である。 図8Bは、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで表示され、図8Aとは別の結合の処理に係る表示画面の一例を示す図である。 図9は、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで表示され、結合の処理に係る表示画面の一例を示す図である。 図10は、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで表示され、分割の処理に係る表示画面の一例を示す図である。 図11Aは、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで表示され、分割の処理に係る表示画面の一例を示す図である。 図11Bは、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで表示され、図11Aとは別の分割の処理に係る表示画面の一例を示す図である。 図12は、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで表示され、使用日追加の処理に係る表示画面の一例を示す図である。 図13は、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで表示され、パターン変更の処理に係る表示画面の一例を示す図である。 図14Aは、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで表示され、パターン変更の処理に係る表示画面の一例を示す図である。 図14Bは、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで表示され、図14Aとは別のパターン変更の処理に係る表示画面の一例を示す図である。 図15は、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで表示され、中止の処理に係る表示画面の一例を示す図である。 図16は、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで実行される薬歴管理処理の手順の一例を説明するフローチャートである。 図17は、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで実行される薬歴管理処理の手順の他の例を説明するフローチャートである。 図18は、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで表示され、併合(連続投与)の処理に係る表示画面の一例を示す図である。 図19は、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで表示され、併合(間隔投与)の処理に係る表示画面の一例を示す図である。 図20は、本発明の実施形態に係る薬歴管理システムで表示され、処方量変更の処理に係る表示画面の一例を示す図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。また、下記の実施形態で説明する構成及び処理機能は取捨選択して任意に組み合わせることも可能である。
[薬歴管理システム10]
図1に示すように、本発明の実施形態に係る薬歴管理システム10は、サーバー1、クライアント端末2、及びプリンター3などを備える。前記サーバー1、前記クライアント端末2、及び前記プリンター3は、通信網NT1を介して無線又は有線で通信可能に接続される。前記通信網NT1は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット、又はイントラネットなどを含む。また、前記サーバー1には、前記通信網NT1を介して上位システム5が接続される。前記薬歴管理システム10は、前記サーバー1、前記クライアント端末2、及び前記プリンター3のうちの少なくとも一つについて、複数備えていてもよい。図1では一例として、前記クライアント端末2は複数(2台)設けられている。
前記薬歴管理システム10のユーザーは、例えば病院、介護老人保険施設、又は薬局などの医療機関における薬剤師、医師、看護士、医療スタッフ、又は施設管理者などである。本実施形態では一例として、前記薬歴管理システム10は、病院で用いられ、当該病院の薬剤師(病院薬剤師)が前記薬歴管理システム10のユーザーであることとする。
前記薬歴管理システム10は、患者各々についての薬歴などの情報を管理する機能を有している。本実施形態では特に、前記薬歴管理システム10は、がん化学療法(以下、単に「療法」と称する)に関する薬品種別、薬品の使用日(投与日及び服用日を含む)、及び使用量などの情報(レジメン情報)を管理するために用いられる。つまり、本実施形態に係る前記薬歴管理システム10は、療法に関する情報を管理するための療法管理システムであって、その一機能として、療法に従った抗がん剤などの薬品の薬歴情報を管理する機能を有する。
また、本実施形態において、特に断りがない限り、前記薬歴管理システム10での薬歴の管理対象となる「薬品」は、療法で使用される抗がん剤であることとする。抗がん剤としては注射薬及び内服薬を含む複数種類の薬品があり、前記薬歴管理システム10での薬歴の管理対象となる「薬品」は、少なくとも注射薬と内服薬との2種類の薬品を含む。また、本開示でいう薬品の「使用」は、薬品が内服薬である場合の「服用」、及び薬品が注射薬である場合の「投与」を含む。つまり、薬品が内服薬であれば「使用日」は「服用日」であって、薬品が注射薬であれば「使用日」は「投与日」である。同様に、「使用開始日」は、内服薬についての「服用開始日」、注射薬についての「投与開始日」にそれぞれ相当する。
前記薬歴管理システム10は、少なくとも薬歴に関する薬歴情報を出力する機能を有している。本開示でいう「薬歴情報」は、患者各々についての薬品の使用日に関する情報であって、患者各々の薬品の使用履歴を示す情報である。一例として、前記薬歴情報は、患者が当該薬品を実際に使用した日(日付)を特定する情報、又は患者が当該薬品を使用することを予定している日(日付)を特定する情報などである。つまり、前記薬歴情報は、現在に対して過去に当たる使用日だけでなく、現在に対して将来に当たる使用日に関する情報を含む。そのため、前記薬歴情報は、未来の服薬予定及び過去の薬歴の情報を含むことがある。本実施形態一例として、ユーザーは主として過去の薬歴情報を参照する目的で前記薬歴管理システム10を用いることとし、そのため、前記薬歴情報は、基本的には過去の使用日に関する情報である。
前記薬歴管理システム10では、前記サーバー1が、ユーザーによる前記クライアント端末2の操作に応じて、患者各々についての薬歴、有害事象などの各種の情報を前記クライアント端末2に表示させることが可能である。なお、前記クライアント端末2は、前記サーバー1から送信される表示データに基づいて表示画面を制御し、又は前記サーバー1に記憶されている各種のデータを参照して表示画面を制御する。また、前記サーバー1は、ユーザーによる前記クライアント端末2に対する操作入力を受け付け可能である。
具体的に、本実施形態では、前記サーバー1及び前記クライアント端末2によりサーバークライアントシステムが構成されており、前記サーバー1が前記クライアント端末2のユーザー操作に応じて表示及び印刷などの各種の処理を実行する場合について説明する。そのため、本実施形態において、以下に説明する「表示」、「操作」、「選択」、及び「入力」等は、前記クライアント端末2を用いて行われるものとして説明する。なお、同様の表示及び操作などが前記サーバー1で行われてもよい。
前記上位システム5は、例えば電子カルテシステム、又はレジメンオーダーリングシステムなどの医療関連システムである。前記上位システム5は、前記薬歴管理システム10とは別のシステムであって、前記薬歴管理システム10と通信により連携可能であればよく、前記薬歴管理システム10に対して「上位」の関係にあることは必須でない。そして、前記上位システム5は、療法に従った抗がん剤などの薬品の患者への処方又は使用に関する処方データ、及び患者について行われた各種の検査の検査結果に関する検査データなどの入力を受け付け可能である。そして、前記上位システム5は、前記処方データ及び前記検査データなどを、ユーザー操作に応じて前記サーバー1に入力し、又は予め設定された締め処理時刻などの所定タイミングで自動的に前記サーバー1に入力する。また、前記サーバー1が前記上位システム5から前記処方データ及び前記検査データなどを能動的に読み出す構成であってもよい。前記上位システム5は複数設けられてもよく、さらに、複数の前記上位システム5は異なる種類のシステムを含んでもよい。なお、前記処方データ及び前記検査データの少なくとも一つは、前記クライアント端末2又は前記サーバー1に対するユーザーの操作により、前記薬歴管理システム10に直接的に入力されてもよい。
ここで、前記処方データには、例えば患者データ、処方ID、クール情報、療法識別情報、薬品識別情報、使用日、処方日、使用量、用法、担当医師、担当薬剤師、診療科、病棟などの情報が含まれる。前記処方データは、調製日及び使用開始日などの情報を更に含んでもよい。前記患者データには、例えば患者ID又は患者名(氏名)などのように個々の患者を識別するための患者識別情報、並びに、患者の年齢、性別、既往歴、処方薬履歴、飲酒有無、喫煙有無、家族情報、及び患者の身長、体重、体表面積等の身体情報など、患者に関する種々の情報が含まれる。前記使用日は、前記処方データに基づいて薬品が使用(服用又は投与)される日付を示す。以下では、前記処方データで示される前記使用日を「処方使用日」と称する。前記使用量は、前記処方データに基づいて使用される薬品の量を示す。
具体的に、前記処方データ各々は、1人の患者について1日分の薬品に関する情報である。以下では、前記療法にて規定された1クール分に対応する前記処方データのまとまり(集合)を「処方データ群」と称する。つまり、前記処方データ群には、患者に対する1クール分の薬品の処方又は使用に関する複数の前記処方データが含まれる。ここで「1クール」とは、前記療法に従って患者に対して実施される抗がん剤などの薬品の使用(服用又は投与)について、当該薬品が使用される使用期間と当該薬品が使用されない休薬期間とを含む単位である。なお、前記療法には、一又は複数のクールが含まれる。
ただし、前記処方データ群は、複数の前記処方データを含むものに限らず、1クール分に対応する薬品の使用日数が1日である場合には、1つの前記処方データ群に1つの前記処方データが含まれる。他の実施形態として、例えば、1クール分に対応するデータが一つの前記処方データとして前記薬歴管理システム10に入力されてもよい。なお、前記処方データ群に属する複数の前記処方データが前記サーバー1に入力されるタイミングは、同時期であってもよく、異なるタイミングであってもよい。
前記クール情報には、個々のクールを識別するためのクール識別情報、並びに、使用開始日、最終使用日、使用日数、及び使用パターンなど、クールに関する種々の情報が含まれる。前記使用開始日は、前記処方データが属する1クールにおける1日以上の薬品の使用日のうちの初日(最先の日)を示す情報である。前記最終使用日は、前記処方データが属する1クールにおける1日以上の薬品の使用日のうちの最終日(最後の日)を示す情報である。前記使用日数は、前記処方データが属する1クールにおける薬品の使用日の日数を示す情報である。前記使用パターンは、前記処方データが属する1クールにおける薬品の使用日のパターンを示す情報であって、例えば、1日おきに薬品を使用する「隔日使用」、薬品を毎日使用する「連続使用」、及びm日間薬品を使用してn日間休薬するパターンなどがある(m、nは0以上の整数)。
前記クール識別情報は、クールを識別するための情報の一例であって、例えばクールID又はクール名などである。前記上位システム5では、一の患者に対応する一の療法の同一クールに属する前記処方データに同一の前記クールIDが付与される。そのため、同一のクールに対応する前記処方データのまとまり、つまり1つの処方データ群に含まれる複数の前記処方データには、同一のクールを表す前記クール識別情報がそれぞれ含まれる。例えば、前記クールIDは、患者、療法、及びクールの組み合わせごとにユニークな情報である。これにより、前記薬歴管理システム10では、前記クールIDに基づいて同一クールに属する前記処方データを特定することが可能である。なお、前記クールIDに代えて、前記療法における各クールを識別可能なクール識別情報(第1クール、第2クール、第3クールなどの情報)が用いられてもよい。
前記療法識別情報は、療法を識別するための情報の一例であって、例えば療法ID又は療法名などである。前記薬品識別情報は、薬品を識別するための情報の一例であって、例えば薬品コード又は薬品名などである。なお、前記処方データには、前記療法識別情報に代えて又は前記療法識別情報と共に、前記療法識別情報が示す療法の具体的な内容が含まれていてもよい。
ところで、通常、抗がん剤は、副作用などの点において一般的な医薬品に比べて扱いが難しいこともあり、レジメンと呼ばれる薬品の種類、量、期間及び手順などを時系列で示した計画に従って使用される。前記レジメンにおいては、内服薬である抗がん剤(内服抗がん剤)又は注射薬である抗がん剤(注射抗がん剤)の使用について、基本となる使用量及び前記使用パターンが規定されている。ここで、前記注射抗がん剤の患者への使用(投与)は医師又は看護師などが行うため、前記注射抗がん剤の使用については、前記上位システム5である前記電子カルテシステム又は前記レジメンオーダーリングシステムなどで管理が行われる。そのため、前記薬歴管理システム10は、前記注射抗がん剤のレジメンオーダーのデータ(レジメンデータ)を前記上位システム5から取得することで、前記注射抗がん剤の薬歴については管理可能である。
一方、前記内服抗がん剤については、注射薬(前記注射抗がん剤)のような医師又は看護師などが投与を行う薬品と異なり、患者自身が使用(服用)を管理することが多く、システムでの薬歴の管理が困難である。つまり、前記内服抗がん剤の服用には、前記医師又は看護師などが直接的に介在しないため、前記内服抗がん剤の使用については、前記上位システム5である前記電子カルテシステム又は前記レジメンオーダーリングシステムなどでの管理は困難である。また、前記内服抗がん剤に関しては、前記注射抗がん剤のようにレジメンに縛られることなくオーダーできるので、前記内服抗がん剤の薬歴は、実際の使用(服用)状況及び期間などに応じて適宜修正することが好ましい。例えば、前記処方データに含まれる処方日が前記薬歴管理システム10で使用開始日とされ、かつ実際に患者が薬品の使用を開始する使用開始日が前記処方日と異なる場合、薬歴を正確に管理するには前記薬歴管理システム10上での修正作業が必要になる。そのため、前記薬歴管理システム10のユーザーにとっては、前記修正作業によって患者一人当たりの薬歴管理に掛かる手間が増え、負担増につながることがある。
このような事情に鑑みて、本実施形態に係る前記薬歴管理システム10は、薬歴管理に掛かる手間を軽減しやすくするための構成を採用する。具体的には、前記薬歴管理システム10は、ユーザー操作に従って前記薬歴情報を変更する変更処理部113を備える。さらに、前記薬歴管理システム10は、前記変更処理部113による前記薬歴情報の変更について制限を加える種類別制限処理部114、及び日別制限処理部115を備える。前記変更処理部113及び前記種類別制限処理部114、及び前記日別制限処理部115の機能の詳細については、「[薬歴管理方法]」以降で説明する。
[クライアント端末2]
前記クライアント端末2は、制御部21、記憶部22、通信I/F23、表示部24、操作部25、及びドライブ装置26などを備えるパーソナルコンピュータである。前記クライアント端末2各々は、前記薬歴管理システム10が使用される医療機関(本実施形態では病院)に配置され、ユーザーによって操作される操作端末である。例えば、前記クライアント端末2は、前記医療機関において患者に投与される薬品を調製する薬剤師などによって使用される。なお、前記クライアント端末2は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、又はラップトップコンピュータなどの携帯(可搬)型の情報処理装置であってもよい。
前記制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びEEPROM(登録商標)などの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは揮発性の記憶部、前記EEPROMは不揮発性の記憶部である。前記RAM及び前記EEPROMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、前記制御部21は、前記CPUを用いて、前記ROM、前記EEPROM、又は前記記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムに従って各種の処理を実行する。
前記記憶部22は、前記制御部21によって実行される各種の制御プログラム及び各種のデータが記憶されるハードディスク又はSSD(Solid State Drive)等の不揮発性の記憶部である。具体的に、前記記憶部22には、オペレーティングシステム(OS)及びブラウザソフトなどのアプリケーションプログラムが記憶されるプログラム記憶部が含まれる。前記ブラウザソフトは、前記通信網NT1を介して前記サーバー1にアクセスすることにより前記表示部24に各種の操作画面などを表示させると共に、前記操作部25を用いた前記操作画面に対する入力操作を前記サーバー1に伝達するためのアプリケーションソフトウェアである。例えば、前記制御部21は、前記ブラウザソフトにより表示される操作画面の所定位置に、前記サーバー1に対応するURL(Universal Resource Locator)などのアドレス情報が入力された場合に、該アドレス情報に基づいて前記サーバー1にアクセスする。
前記通信I/F23は、前記通信網NT1を介して前記サーバー1、及び前記プリンター3などの外部機器との間で、予め定められた通信プロトコルに従って無線又は有線でデータ通信を実行するネットワークカード等を有する通信インターフェースである。
前記表示部24は、前記制御部21からの制御指示に従って各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの装置である。例えば、前記制御部21は、前記ブラウザソフトに従って各種の処理を実行することにより、前記サーバー1から受信する表示用データに基づいて、当該表示用データに基づく各種の情報を前記表示部24に表示させる。
前記操作部25は、前記クライアント端末2に各種の情報を入力するためにユーザーによって操作される装置である。具体的に、前記操作部25は、前記表示部24に表示される各種の操作画面における入力操作を受け付けるキーボード及びポインティングデバイス(マウス等)を含む。また、前記操作部25は、前記表示部24に表示される各種の操作画面に対するタッチ操作を受け付けるタッチパネル、又は音声認識により各種情報の入力を受け付ける音声入力装置を含んでもよい。そして、前記制御部21は、前記ブラウザソフトに従って各種の処理を実行することにより、前記操作部25に対するユーザー操作を受け付け、当該ユーザー操作の内容を前記サーバー1に入力する。
前記ドライブ装置26は、前記OS又は前記ブラウザソフトなどが非一時的に記録されたコンピューター読み取り可能な記録媒体261から前記OS又は前記ブラウザソフトなどを読み取る装置である。前記ドライブ装置26は、前記クライアント端末2に一体化されていてもよいし、前記クライアント端末2に対して取り外し可能に接続されることで前記クライアント端末2に外付けされてもよい。前記記録媒体261は、CD、DVD、BD、又はUSBメモリーなどであり、前記ドライブ装置26は、CDドライブ、DVDドライブ、BDドライブ、又はUSBポートなどである。前記クライアント端末2では、前記制御部21により、前記ドライブ装置26を用いて前記記録媒体261から読み取られた前記OS又は前記ブラウザソフトなどが前記記憶部22の前記プログラム記憶部にインストールされる。
具体的に、前記サーバー1は、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)などのWebページ記述言語によって記述されたデータを前記クライアント端末2に送信することにより、前記クライアント端末2の表示部24に各種の画面を表示させる。また、前記クライアント端末2の制御部21は、前記操作部25に対する操作入力に応じて前記サーバー1に操作信号を送信する。
[プリンター3]
前記プリンター3は、前記サーバー1又は前記クライアント端末2から前記通信網NT1を介して入力される印刷データに含まれる情報を紙などのシートに記録する印刷処理を実行可能なカラープリンター又はモノクロプリンターなどの画像形成装置である。例えば、病院又は薬局等の医療機関では、前記プリンター3によって前記処方データに基づく処方箋が印刷されることがある。また、前記プリンター3は、前記薬歴管理システム10において後述の表示画面D1(図3参照)の印刷にも用いられる。
[サーバー1]
前記サーバー1は、図1に示すように、制御部11、記憶部12、通信I/F13、表示部14、操作部15、及びドライブ装置16などを備えるコンピューターである。なお、前記サーバー1は、前記薬歴管理システム10が使用される病院又は薬局等の医療機関の外部に設けられてもよい。また、前記サーバー1は、スマートフォン、タブレット端末、又はラップトップコンピュータなどの情報処理装置であってもよい。
前記制御部11は、前記制御部21と同様の構成であって、CPU、ROM、RAM、及びEEPROMなどの制御機器を有し、前記CPUを用いて、前記ROM、前記EEPROM、又は前記記憶部12に予め記憶された各種の制御プログラムに従って各種の処理を実行する。
前記記憶部12は、前記制御部11によって実行される各種の制御プログラム及び各種のデータが記憶されるハードディスク又はSSD等の不揮発性の記憶部である。また、前記記憶部12には、プログラム記憶部121、マスター記憶部122、及び情報記憶部123が含まれる。
前記プログラム記憶部121は、後述の薬歴管理方法に係る各種処理を前記制御部11に実行させるための薬歴管理プログラムなどが記憶される記憶領域である。なお、前記プログラム記憶部121には、オペレーティングシステム(OS)などのプログラムも記憶される。
前記マスター記憶部122は、例えば、薬品マスター、患者マスター、及び療法マスターなどの各種のマスター情報が記憶される記憶領域である。前記薬品マスターには、薬品ごとに対応する、薬品の種類(内服薬及び注射薬を含む)、薬品ID(YJコード等を含む)、薬品名、JANコード、RSSコード、薬瓶コード、剤形、単位、比重、配合変化、賦形薬品、注意事項、アレルギー情報、及び添付文書情報などの情報が含まれる。前記患者マスターには、患者ごとに対応する、患者ID、患者名、年齢、性別、既往歴、処方薬履歴、飲酒有無、喫煙有無、家族情報、診療科、病棟、病室、及び担当医師などの情報が含まれる。
前記療法マスターは、予め定められた療法と当該療法の内容とが予め対応付けられた基本療法情報の一例である。具体的に、前記療法マスターでは、少なくとも前記療法と、当該療法に従って薬品が使用される1クール分の使用日を特定するための基本使用日特定情報とが予め対応付けられている。以下、前記療法マスターで定められた前記療法に対応する薬品を「基本使用薬品」と称し、前記基本使用薬品の識別情報を「基本使用薬品情報」と称し、当該療法マスターで定められた前記療法に従って前記基本使用薬品が使用される前記使用日を「基本使用日」と称する。
具体的に、前記療法マスターには、例えば、療法名、クール数、(使用される)薬品名、基本使用量特定情報、基本使用日特定情報、使用量許容範囲、及び使用期間などの情報が含まれる。前記使用量許容範囲は、前記療法名及び前記薬品名の組み合わせに対応付けて前記療法マスターとは別の情報として前記マスター記憶部122に記憶されていてもよい。前記クール数は、前記療法として予め定められたクールの実施総数である。なお、前記療法名に代えて療法IDが用いられてもよく、前記薬品名に代えて薬品IDが用いられてもよい。
前記基本使用量特定情報は、患者の単位体重(1kg)又は単位体表面積(1m)あたりの薬品の使用量を示す情報であり、前記療法に従って患者に使用されるべき前記基本使用薬品の使用量を算出するために用いられる情報である。以下、前記基本使用量特定情報に基づいて算出される前記使用量を基本使用量と称する。
前記基本使用日特定情報は、前記療法に従って前記基本使用薬品が使用される1クール分の前記基本使用日を特定するために用いられる情報である。一例として、前記基本使用日特定情報は、任意の使用開始日から起算した前記基本使用日までの日数(~日目)を示すものである。つまり、前記基本使用日特定情報は、前記使用開始日と共に用いられることで、前記最終使用日、前記使用日数、及び前記使用パターンなどを特定する。なお、前記基本使用日特定情報は、前記基本使用日各々を特定可能な情報であれば、例えば当該基本使用日各々の間隔を示す日数などであってもよい。また、前記療法における1クール分の前記基本使用日は複数に限らず1日である場合もある。
前記使用量許容範囲は、前記処方データで示される前記薬品の使用量の適否を判定するための情報であって、例えば前記基本使用量に対する前記使用量の割合などで定められる。例えば、前記処方データにおける前記使用量の前記基本使用量に対する割合が当該使用量許容範囲内である場合には前記処方データの前記投与量が適切である。前記使用期間は、1クールあたりの期間の長さであり、薬品が使用される期間と薬品が使用されない休薬期間とを含む期間として予め定められている。
なお、前記マスター記憶部122に記憶されるマスター情報は、例えば前記ドライブ装置16によってコンピューター読み取り可能な記録媒体161から読み取られて、前記記憶部12に記憶される。各種のマスター情報は、前記記憶部12に予め記憶されていてもよいし、前記サーバー1が前記通信網NT1を介して外部装置から受信してもよい。前記制御部11は、前記マスター記憶部122に記憶されている各種のマスター情報を、前記上位システム5若しくはその他のシステムから取得する情報、又は前記ドライブ装置16を用いて記録媒体から読み取られる情報に基づいて、随時更新可能である。また、前記制御部11は、前記サーバー1又は前記クライアント端末2を用いたユーザー操作に応じて各種のマスター情報を編集することも可能である。
前記情報記憶部123は、前記処方データ、前記検査データ、前記レジメンデータ(前記注射抗がん剤のレジメンオーダーのデータ)、及び薬歴データなどの各種の情報が、患者ごとに対応付けて記憶される記憶領域である。前記制御部11は、前記上位システム5から入力される前記処方データ、前記レジメンデータ及び前記検査データなどを患者に対応付けて前記情報記憶部123に蓄積して記憶させる。また、前記制御部11は、患者についての前記薬歴情報(前記療法の履歴等を含む)を、前記薬歴データとして前記情報記憶部123に記憶する。
具体的に、前記制御部11は、例えば前記処方データに基づいて、前記薬歴データを生成して前記情報記憶部123に記憶する。前記薬歴データとして前記情報記憶部123に記憶される前記薬歴情報は、少なくとも患者各々についての薬品の使用日に関する情報を含み、例えば、前記処方データと同様に、患者データ、処方ID、クール情報、療法識別情報、薬品識別情報、使用日、処方日、及び使用量などの情報を含む。前記薬歴データに含まれる前記クール情報には、前記処方データと同様に、クール識別情報、使用開始日、最終使用日、使用日数、及び使用パターンなどの情報が含まれる。
前記薬歴データによれば、少なくとも患者が「いつ」、「どの薬品を使用したか」ということを、時系列に沿って把握することが可能である。前記薬歴データには、例えば、担当医師、担当薬剤師、診療科、及び病棟などの情報が更に含まれていてもよい。なお、前記薬歴データとしての前記薬歴情報は、患者が前記薬品を実際に使用した過去の使用日だけでなく、患者が当該薬品を使用することを予定している将来(未来)の使用日に関する情報を含んでいてもよい。
前記制御部11は、前記上位システム5若しくはその他のシステムから取得する情報、又は前記サーバー1若しくは前記クライアント端末2にて記録媒体から読み取られる情報に基づいて、前記情報記憶部123内の各種のデータを更新する。さらに、前記制御部11は、前記クライアント端末2又は前記サーバー1に対するユーザーの操作により、前記薬歴管理システム10に直接的に入力されるデータにより、前記情報記憶部123内の各種のデータを更新することが可能である。すなわち、前記制御部11は、前記サーバー1又は前記クライアント端末2を用いたユーザー操作に応じて前記薬歴データを編集(修正)可能であって、ユーザー操作に応じて前記薬歴データを編集することにより、患者各々の薬歴情報を記録することが可能である。
前記制御部11による前記情報記憶部123内の各種のデータの更新タイミングは、例えば、前記上位システム5等で新規のデータが発生した時、予め設定された時刻が到来した時、予め設定された時間間隔が経過した時、又はユーザーによる更新操作が行われた時などである。
前記通信I/F13は、前記通信I/F23と同様の構成であって、前記通信網NT1を介して前記クライアント端末2、及び前記プリンター3などの外部機器との間でデータ通信を実行する。前記通信I/F13は、前記上位システム5との間でもデータ通信を行う。
前記表示部14は、前記制御部11からの制御指示に従って各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどの装置である。前記操作部15は、前記操作部25と同様の構成であって、前記サーバー1に各種の情報を入力するためにユーザーによって操作される装置である。そして、前記制御部11は、前記操作部15に対するユーザー操作を受け付け、当該ユーザー操作の内容に応じて処理を実行する。
前記ドライブ装置16は、前記ドライブ装置26と同様の構成であって、前記薬歴管理プログラムが非一時的に記録されたコンピューター読み取り可能な記録媒体161から前記薬歴管理プログラムを読み取る装置である。そして、前記サーバー1では、前記制御部11により、前記ドライブ装置16を用いて前記記録媒体161から読み取られた前記薬歴管理プログラムが前記記憶部12の前記プログラム記憶部121にインストールされる。なお、前記薬歴管理プログラムは、前記記憶部12に予め記憶されていてもよいし、前記サーバー1が前記通信網NT1を介して外部装置から受信してもよい。
ところで、前記サーバー1の前記制御部11は、図1に示すように、取得処理部111、出力処理部112、前記変更処理部113、前記種類別制限処理部114、及び前記日別制限処理部115を含む。具体的に、前記制御部11は、前記薬歴管理プログラムに従って後述の薬歴管理方法に係る各種の処理を実行することにより、取得処理部111、出力処理部112、変更処理部113、種類別制限処理部114、日別制限処理部115などの各種の処理部として機能する。すなわち、本実施形態では、前記サーバー1が前記薬歴管理システム10の主要機能を具現化する。言い換えれば、本実施形態に係る前記薬歴管理システム10は、前記サーバー1さえ備えていればよく、前記クライアント端末2、及び前記プリンター3などは、構成要素に含まなくてもよい。なお、前記制御部11は、複数のプロセッサーを備え、当該複数のプロセッサーのいずれかが前記各種の処理部として機能してもよい。また、前記各種の処理部の一部又は全部が電子回路で構成されていてもよい。
また、前記サーバー1の機能の一部又は全部が前記クライアント端末2に設けられることも他の実施形態として考えられる。例えば、前記クライアント端末2に、前記薬歴管理プログラムの一部又は全部がインストールされており、前記クライアント端末2の前記制御部21が、前記サーバー1から必要な情報を適宜取得して、後述の薬歴管理方法に係る各種の処理を実行することも考えられる。この場合、前記クライアント端末2が前記薬歴管理システム10の主要機能を具現化する。さらに、前記薬歴管理システム10において、前記サーバー1及び前記クライアント端末2が協働して後述の薬歴管理方法に係る各種の処理を実行することも考えられる。
前記取得処理部111は、前記処方データを取得する取得処理を実行する。前記処方データは、少なくとも前記薬歴管理システム10での薬歴の管理対象となる前記薬品に関するデータである。また、前記取得処理部111は、前記注射抗がん剤のレジメンオーダーのデータ(前記レジメンデータ)についても取得可能である。本実施形態では一例として、薬歴の管理対象となる前記薬品は抗がん剤であるので、前記取得処理部111は、抗がん剤についての前記処方データ及び前記レジメンデータを取得する。ただし、前記レジメンデータは、抗がん剤のうち前記注射抗がん剤についてのみ存在し、前記内服抗がん剤については存在しない。具体的に、前記取得処理部111は、前記処方データ及び前記レジメンデータを、前記情報記憶部123から読み出すことによって取得する。つまり、前記取得処理部111は、例えば前記上位システム5から前記サーバー1に入力されて前記記憶部12の前記情報記憶部123に記憶されている前記処方データ及び前記レジメンデータを、前記情報記憶部123から取得する。
さらに、前記取得処理部111は、前記療法マスターに基づいて、前記処方データで示される前記療法について1クール分の前記基本使用日特定情報、又は当該基本使用日特定情報に基づいて特定される1クール分の前記基本使用日の少なくとも一方を含む基本使用情報を取得する。具体的に、前記取得処理部111は、前記処方データで示される前記療法に対応する前記基本使用日特定情報を、前記マスター記憶部122に記憶されている前記療法マスターから読み出すことによって取得する。本実施形態においては、前記取得処理部111は、前記基本使用日特定情報及び前記基本使用日のうち、前記基本使用日特定情報のみを前記基本使用情報として取得する。なお、他の実施形態として、前記取得処理部111は、前記通信網NT1を介して外部のシステムから前記基本使用日特定情報を取得してもよい。また、他の実施形態として、前記取得処理部111が、前記基本使用日のみ、又は前記基本使用日特定情報及び前記基本使用日の両方を含む前記基本使用情報を取得してもよい。
前記出力処理部112は、前記薬品の前記使用日に関する前記薬歴情報を出力する出力処理(出力ステップ)を実行する。ここで、前記出力処理部112は、前記処方データに基づいて、前記薬歴情報を出力する。具体的に、前記出力処理部112は、例えば前記処方データに基づいて前記薬歴データ(前記薬歴情報)を生成し、当該薬歴データを前記情報記憶部123に出力することにより、前記情報記憶部123に前記薬歴情報を書き込む。さらに、前記出力処理部112は、例えば前記情報記憶部123に記憶されている前記薬歴データを読み出して、前記薬歴情報を含む前記表示画面D1(図3参照)を生成し、前記表示画面D1を、例えば前記クライアント端末2の前記表示部24等に表示させることにより、前記薬歴情報を出力する。つまり、本実施形態では、前記出力処理に係る「出力」の態様は、メモリー(前記記憶部12)への書き込み、及び前記ユーザーへの提示(詳細には「表示」)を含んでいる。
より詳細には、前記出力処理部112は、前記取得処理部111が取得した前記処方データに加えて、前記取得処理部111が取得した前記レジメンデータ、及び前記基本使用情報を用いて、前記薬歴情報を生成する。例えば、前記内服抗がん剤についての前記薬歴情報であれば、前記出力処理部112は、前記処方データに含まれる前記使用開始日と、前記基本使用情報に含まれる1クール分の前記基本使用日特定情報とに基づいて、当該使用開始日を起算日としたときの前記基本使用日の日付を算出する。つまり、前記出力処理部112は、前記使用開始日から起算して、前記基本使用日特定情報にて示される日数経過後の日付を、前記基本使用日の日付として算出する。これにより、1クール分の前記使用開始日、前記最終使用日、前記使用日数、及び前記使用パターンなどの情報が特定される。このようにして特定される情報を前記薬歴情報として、前記出力処理部112は出力する。なお、前記注射抗がん剤についての前記薬歴情報であれば、前記出力処理部112は、例えば、前記レジメンデータに含まれる前記使用開始日、前記最終使用日、前記使用日数、及び前記使用パターンなどの情報により、前記薬歴情報を特定可能である。
ただし、前記出力処理に係る「出力」の態様は、メモリー(前記記憶部12)への書き込み、及び表示に限らず、例えば、印刷、音声出力、データ出力、他システム(他装置)への送信、データベースへの書き込み、及び前記記憶部12以外のメモリーへの書き込み等を含んでもよい。例えば、前記出力処理部112は、前記情報記憶部123に前記薬歴情報を書き込むだけでもよく、前記表示画面D1を、例えば前記クライアント端末2の前記表示部24等に表示させることは必須ではない。反対に、前記出力処理部112は、前記表示画面D1を、例えば前記クライアント端末2の前記表示部24等に表示させるだけでもよく、前記情報記憶部123に前記薬歴情報を書き込むことは必須ではない。また、前記出力処理部112は、前記薬歴管理システム10以外の装置(前記上位システム5を含む)に、前記薬歴情報を出力してもよい。また、前記出力処理部112は、例えば前記表示画面D1の印刷により、前記薬歴情報を出力してもよい。この場合、前記出力処理部112は、前記プリンター3に対して前記薬歴情報を含む印刷データを出力(送信)する。
また、前記出力処理部112にて出力される前記薬歴情報は随時更新される。具体的に、前記薬歴情報の基になるデータが更新されると、前記出力処理部112は、当該更新後のデータに従って前記薬歴情報を改めて生成し、これにより前記薬歴情報が更新される。例えば、ある患者について前記内服抗がん剤に関する前記薬歴情報が前記情報記憶部123に記憶されている状態で、当該患者について新たな前記処方データを前記取得処理部111が取得すると、前記出力処理部112は、当該患者についての前記薬歴情報を前記新たな前記処方データに基づいて更新する。同様に、例えば、ある患者について前記注射抗がん剤に関する前記薬歴情報が前記情報記憶部123に記憶されている状態で、当該患者について新たな前記レジメンデータを前記取得処理部111が取得すると、前記出力処理部112は、当該患者についての前記薬歴情報を前記新たな前記レジメンデータに基づいて更新する。
前記変更処理部113は、前記薬歴情報を変更するユーザー操作に従って、前記薬歴情報を変更する変更処理(変更ステップ)を実行する。本実施形態では一例として、前記薬歴情報を変更する前記ユーザー操作は、例えば、前記表示画面D1が前記クライアント端末2の前記表示部24に表示されている状態での、前記クライアント端末2の前記操作部25に対するユーザーの所定の操作である。前記変更処理によれば、前記情報記憶部123に記憶されている前記薬歴情報が変更される。そのため、前記変更処理によって前記薬歴情報が変更された場合、前記出力処理部112は、前記情報記憶部123に記憶されている変更後の前記薬歴情報を含む前記表示画面D1を、例えば前記クライアント端末2の前記表示部24等に表示させる。つまり、前記変更処理による前記薬歴情報の変更は、前記情報記憶部123に記憶されている前記薬歴情報、前記表示画面D1に含まれる前記薬歴情報に反映される。
ただし、前記変更処理部113での前記変更処理による前記薬歴情報の変更は、前記処方データ及び前記レジメンデータなどの変更を伴わない。つまり、上述したように前記処方データ又は前記レジメンデータなどの前記薬歴情報の基になるデータが更新されると、前記出力処理部112が当該更新後のデータに従って前記薬歴情報を改めて生成するため、前記薬歴情報は更新される。前記変更処理部113が行う前記変更処理は、このような前記薬歴情報の更新とは異なり、前記処方データ又は前記レジメンデータなどはそのままに、前記薬歴管理システム10で管理されている前記薬歴情報を単独で変更する。要するに、前記薬歴情報を変更する前記ユーザー操作は、前記処方データの修正(変更)を伴わない。
また、本実施形態では、前記薬歴情報を変更する前記ユーザー操作は、少なくとも一又は複数の前記使用日を「対象日」として指定する操作を含む。具体的に、ユーザーは、例えば、前記表示画面D1が前記クライアント端末2の前記表示部24に表示されている状態において、前記表示画面D1が示す前記薬歴情報に含まれるいずれかの前記使用日を対象日として指定する。例えば、前記薬歴情報が、前記使用開始日から2週間の期間にわたり前記薬品を毎日使用する「連続使用」を表す場合には、ユーザーは、当該使用開始日から2週間の期間のいずれの日を指定(選択)することで、前記対象日を指定する。このように前記対象日を指定する操作を含む、前記薬歴情報を変更する前記ユーザー操作がなされることで、前記変更処理部113は、前記ユーザー操作に従って前記薬歴情報を変更する。
また、本実施形態では、前記変更処理部113は、前記薬歴情報について様々な種別の変更が可能である。本実施形態では一例として、前記変更処理部113による前記薬歴情報の変更の種別としては、例えば、「開始日変更」、「結合」、「分割」、「使用日追加」、「パターン変更」、及び「中止」などがある(図2参照)。これら各種の変更処理について詳しくは、「[薬歴管理方法]」以降で説明する。
前記種類別制限処理部114は、前記変更処理部113による前記薬歴情報の変更を、前記薬品の種類に応じて制限する種類別制限処理(種類別制限ステップ)を行う。具体的に、前記薬品の種類としては、内服薬(前記内服抗がん剤)と注射薬(前記注射抗がん剤)とがあるところ、前記種類別制限処理部114は、前記薬歴情報の管理対象となる前記薬品が前記内服薬か前記注射薬かによって、前記変更処理部113による前記薬歴情報の変更を制限する。本実施形態では特に、前記種類別制限処理部114は、前記薬品の種類が前記内服薬であれば前記薬歴情報の変更を許容し、前記薬品の種類が前記注射薬であれば前記薬歴情報の変更に係る少なくとも一部の処理を禁止する。言い換えれば、前記薬品の種類が前記注射薬である場合、前記種類別制限処理部114は、前記薬歴情報の変更に係る全ての処理を禁止するか、又は前記薬歴情報の変更に係る一部の処理のみを禁止する。本実施形態では前者、つまり前記薬品の種類が前記注射薬であれば、前記種類別制限処理部114は、前記薬歴情報の変更に係る全ての処理を禁止することとする。例えば、前記薬品の種類が前記注射薬(前記注射抗がん剤)であれば、前記種類別制限処理部114は、前記薬歴情報を変更するための前記ユーザー操作を禁止、又は無効化することで、前記薬歴情報の変更を禁止する。
前記日別制限処理部115は、前記変更処理部113による前記薬歴情報の変更を、前記対象日に応じて制限する日別制限処理(日別制限ステップ)を行う。具体的に、前記薬歴情報を変更する前記ユーザー操作にて指定される前記対象日は、例えば、前記使用開始日、前記最終使用日、及び中間使用日(図2参照)などを含む複数の前記使用日から任意に選択される。前記中間使用日は、前記薬歴情報に含まれる複数の前記使用日のうち前記使用開始日と前記最終使用日との間の日、つまり前記使用開始日よりも後(将来)の日であって前記最終使用日よりも前(過去)の日である。そこで、前記日別制限処理部115は、例えば前記対象日が前記使用開始日か前記最終使用日か前記中間使用日かによって、前記変更処理部113による前記薬歴情報の変更を制限する。本実施形態では特に、前記日別制限処理部115による制限は、前記薬歴情報の変更の種別ごとの制限を含む。
図2に、本実施形態における前記日別制限処理部115による、前記対象日と前記薬歴情報の変更の種別(変更種別)との関係を示す。図2では、前記薬歴情報の変更が許容される前記対象日と前記変更種別との組み合わせを「〇」で示し、前記薬歴情報の変更が制限(ここでは禁止)される前記対象日と前記変更種別との組み合わせを「-」で示す。すなわち、本実施形態では一例として、前記薬歴情報の変更のうち「開始日変更」については、前記日別制限処理部115は、前記対象日が前記使用開始日であれば前記薬歴情報の変更を許容し、前記対象日が前記中間使用日又は前記最終使用日であれば前記薬歴情報の変更を禁止する。具体的には、前記対象日が前記中間使用日又は前記最終使用日であれば、前記日別制限処理部115は、「開始日変更」のための前記ユーザー操作を禁止、又は無効化することで、「開始日変更」に係る前記薬歴情報の変更を禁止する。
ただし、前記種類別制限処理部114又は前記日別制限処理部115が行う前記薬歴情報の変更の制限は、変更を禁止することに限らず、例えば、前記ユーザー操作時に「薬歴情報を変更して本当によろしいですか」などの注意文の表示を行う処理等で具現化されてもよい。
[薬歴管理方法]
以下、前記サーバー1の前記制御部11によって実行される前記薬歴管理方法の一例について説明する。前記制御部11は、前記薬歴管理プログラムを実行させるための予め設定された特定の開始操作が前記クライアント端末2に対して行われた場合に、前記薬歴管理方法に係る各種の処理を実行する。なお、前記制御部11は、複数の前記クライアント端末2において前記特定の開始操作が行われた場合には、当該クライアント端末2各々に対応して前記薬歴管理方法を略並行して実行することが可能である。また、前記薬歴管理方法は、当該薬歴管理方法の実行中であっても前記クライアント端末2に対する特定の終了操作に応じて終了することがある。なお、本発明は、前記サーバー1のようなコンピューターによって前記薬歴管理方法の一部又は全部の処理を実行する、方法(薬歴管理方法)の発明として捉えてもよい。
ここで、前記開始操作は、前記サーバー1に対する前記クライアント端末2の接続(アプリケーションソフトウェアの起動)、並びにユーザーID及びパスワードの入力を伴うログインなどを含む。一方、前記終了操作は、ログアウト、及び前記サーバー1と前記クライアント端末2との間の接続切断などを含む。
また、前記サーバー1の前記制御部11は、基本的に、前記クライアント端末2の前記表示部24に表示される画面(表示画面D1)を用いて、前記薬歴管理方法を実行する。本開示でいう「画面」は、前記表示部24(又は前記表示部14)等に表示される映像(画像)を意味し、図像、図形、写真、テキスト、及び動画などを含む。前記表示部24に表示される主な画面としては、図3に示す前記表示画面D1の他に、ホーム画面などがある。本実施形態では一例として、前記サーバー1の前記制御部11は、ユーザー操作に応じて、前記ホーム画面から前記表示画面D1などへ遷移可能に構成される。
すなわち、前記開始操作により、まず前記クライアント端末2の前記表示部24には、前記ホーム画面が表示される。そして、前記ホーム画面において、ある患者が指定された状態で特定の操作がされると、前記ホーム画面から当該患者についての監査画面に遷移する。さらに、前記監査画面で特定の操作がされると、前記鑑査画面から前記表示画面D1に遷移する。前記表示部24に表示される各種の操作画面(前記表示画面D1を含む)では、前記操作部25がユーザーの操作が受け付ける。
以下では一例として、前記クライアント端末2は、前記操作部25に含まれるマウスにて、前記表示部24に表示される各種の操作画面における入力操作を受け付けることとする。つまり、例えば前記変更処理部113に前記変更処理を実行させる際においても、ユーザーは、前記操作部25に含まれるマウスを操作することで前記薬歴情報を変更する所定の操作(ユーザー操作)を行う。
なお、操作ボタンK1等の画面中のボタンは、前記表示部24に表示される画面中に含まれるオブジェクトであって、当該ボタンの操作は、当該ボタンを選択するような前記操作部25の操作である。例えば、ユーザーは、前記操作部25に含まれるマウスを操作し、前記表示画面D1中の前記操作ボタンK1にカーソルM1を合わせてクリックするなどの操作を前記操作部25で行うことで、前記操作ボタンK1を操作できる。また、図3などの前記表示部24に表示される画面を示す図面において、領域を表す一点鎖線、引出線及び参照符号は、説明のために付しているに過ぎず、実際に前記表示部24に表示される訳ではない。
[表示画面D1]
ここではまず、前記クライアント端末2の前記表示部24に表示される前記表示画面D1について、図3を参照して説明する。
前記表示画面D1は、薬歴表示領域R1と、凡例表示領域R2と、患者表示領域R3と、療法表示領域R4と、患者メモ領域R5と、を含む。前記凡例表示領域R2には、前記薬歴表示領域R1における前記薬歴情報の表示に用いられる記号の凡例が表示される。図3の例では一例として、前記注射抗がん剤の使用(投与)予定日を「☆」、前記注射抗がん剤の使用(投与)確定日を「△」、前記注射抗がん剤の使用(投与)日を「★」、前記内服抗がん剤の使用(服用)日を「●」でそれぞれ示す。前記患者表示領域R3は、患者ID及び患者名などの前記患者識別情報を含む患者に関する種々の情報が表示される。前記療法表示領域R4には、療法名などの前記療法識別情報を含む前記療法に関する種々の情報が表示される。前記患者メモ領域R5には、監査後に登録された種々の情報が患者メモとして表示される。
前記薬歴表示領域R1には、前記患者表示領域R3に示す患者についての前記薬歴情報が表示される。図3の例では、前記薬歴表示領域R1の前記薬歴情報は、日付及び曜日を表形式で表すカレンダー(七曜表)形式で表示されている。具体的に、「2020年6月」、「2020年7月」、「2020年8月」、「2020年9月」のように、月単位のカレンダー形式にて前記薬歴情報が表示される。ここでは一例として、前記薬歴情報は、横方向(左右方向)において日曜日から土曜日までの曜日ごとに区分され、かつ縦方向(上下方向)において第1週から第5週(又は第6週)までの週ごとに区分されたカレンダー形式で表示される。各月のカレンダーは、「1」から「31」(又は「30」)までの日付を表す日付セルC1と、前記薬歴情報を表すセルC2と、を含み、1つの前記日付セルC1に対して1又は複数の前記セルC2が対応付けられている。ここでは一例として、1つの前記日付セルC1に対して3つの前記セルC2が対応付けられており、当該3つの前記セルC2は対応する前記日付セルC1の下方に配置される。言い換えれば、1日ごとに、前記薬歴情報を表す前記セルC2が縦方向(上下方向)に3行分設けられている。以下、1つの前記日付セルC1に対応する3つの前記セルC2を区別する場合には、これら3つの前記セルを上方から順に1段目、2段目、3段目と称する。
さらに、前記薬歴表示領域R1には、横方向(左右方向)に並べて複数(ここでは4つ)のカレンダーが表示される。前記表示画面D1における前記薬歴表示領域R1の横方向(左右方向)の両側には前記操作ボタンK1及び操作ボタンK2が表示されている。前記制御部11は、前記操作ボタンK1の操作に応じて前記薬歴表示領域R1に表示されるカレンダーを過去のカレンダーに順次切り替える。つまり、図3の状態で前記操作ボタンK1が操作されると、前記薬歴表示領域R1に「2020年5月」のカレンダーが表示され、「2020年9月」のカレンダーが非表示となる。前記制御部11は、前記操作ボタンK2の操作に応じて前記薬歴表示領域R1に表示されるカレンダーを未来のカレンダーに順次切り替える。つまり、図3の状態で前記操作ボタンK1が操作されると、前記薬歴表示領域R1に「2020年10月」のカレンダーが表示され、「2020年6月」のカレンダーが非表示となる。
このような前記薬歴表示領域R1において、前記セルC2内に表示される記号が前記薬歴情報を示している。例えば、図3において、「2020年7月6日」の前記日付セルC1に対応する3つの前記セルC2には、前記注射抗がん剤の使用(投与)日を表す「★」と、前記内服抗がん剤の使用(服用)日を表す「●」と、が表示されている。これにより、「2020年7月6日」が前記注射抗がん剤の使用日、かつ前記内服抗がん剤の使用日であるとの前記薬歴情報が表示される。さらに、前記セルC2は前記クールごとに表示態様が異なっており、本実施形態では一例として、前記クールごとに前記セルC2の色(表示色)が異なる。例えば、図3において、「2020年7月6日」から「2020年7月19日」までの14日分の前記日付セルC1に対応する前記セルC2は、前記内服抗がん剤の使用(服用)日を表す「●」が表示され、かつ同一色に着色されている。これにより、「2020年7月6日」から「2020年7月19日」までの14日間が、同一クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であるとの前記薬歴情報が表示される。なお、前記クールごとに設定される前記セルC2の色(表示色)の凡例については、例えば、前記療法表示領域R4に表示される。
また、前記表示画面D1においては、前記薬歴表示領域R1の任意の前記日付セルC1又は前記セルC2に前記カーソルM1を合わせることで、当該日付セルC1又は当該セルC2に対応する前記薬歴情報の詳細が、例えばツールチップA1に表示される。つまり、ユーザーは、前記操作部25に含まれるマウスを操作し、前記表示画面D1中の任意の前記日付セルC1又は前記セルC2に前記カーソルM1を合わせる操作を前記操作部25で行うことで、任意の日付の前記薬歴情報の詳細を確認可能となる。さらに、前記日付セルC1又は前記セルC2は、前記カーソルM1が合わされることによりマークM2により強調表示される。図3の例では、「2020年8月7日」の前記日付セルC1に前記カーソルM1が合わされた状態を示しており、これにより、当該日付セルC1が前記マークM2により強調表示され、かつ「2020年8月7日」の前記薬歴情報の詳細が前記ツールチップA1内にテキスト表示されている。
なお、前記薬歴表示領域R1に表示される各月のカレンダーは、スライドバーK3(図4参照)を含み、前記スライドバーK3の操作により、縦方向(上下方向)のスクロール表示が可能である。
[変更処理]
本実施形態に係る前記薬歴管理システム10は、ユーザー操作に従って前記薬歴情報を変更する前記変更処理を行う前記変更処理部113を、前記制御部11に備えている。そのため、前記制御部11によって実行される前記薬歴管理方法は、前記薬歴情報を変更する前記変更処理を含んでいる。つまり、前記表示画面D1に含まれる前記薬歴情報は、前記変更処理によって適宜変更可能である。
具体的に、前記表示画面D1において、少なくとも一又は複数の前記使用日を「対象日」として指定する操作を含む、前記薬歴情報を変更するための前記ユーザー操作がなされることをもって、前記変更処理が実行される。本実施形態では一例として、ユーザーは、前記操作部25に含まれるマウスを操作し、前記薬歴表示領域R1中の任意の前記セルC2に前記カーソルM1を合わせた状態で右クリック操作を行うことで、任意の1つの前記使用日を「対象日」として指定する。例えば、「2020年7月6日」の2段目の前記セルC2に前記カーソルM1を合わせた状態で右クリック操作が行われると、「2020年7月6日」が前記対象日として指定されることになる。ここで、前記対象日として指定されるのは前記使用日であるので、前記ユーザー操作で指定(選択)される前記セルC2は、前記注射抗がん剤の使用日を示す「★」、又は前記内服抗がん剤の使用日を示す「●」が表示されている前記セルC2に限られる。つまり、仮に空白の前記セルC2に前記カーソルM1を合わせた状態で右クリック操作がされても、当該操作は、前記薬歴情報を変更するための前記ユーザー操作とはならない。ただし、前記ユーザー操作は上記の例に限らず、例えば、前記日付セルC1を指定する操作、又は前記対象日となる日付をプルダウン形式若しくはテキスト入力形式で指定する操作等であってもよい。
本実施形態では上述したように、前記薬歴情報は、前記クール識別情報、前記使用開始日、前記最終使用日、前記使用日数、及び前記使用パターンなどの情報を含む、前記クール情報を含んでいる。そのため、前記変更処理では、前記薬歴情報中の前記クール情報を変更することにより、前記薬歴情報の変更を行う。一例として、「2020年7月6日」から「2020年7月19日」までの14日間について、同一クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であるとの前記薬歴情報が表示されている状態で、前記使用開始日を変更する場合を想定する。この場合、前記変更処理部113は、「2020年7月6日」から「2020年7月19日」までの14日間の前記薬歴情報について、前記クール情報中の前記使用開始日、及び前記最終使用日を変更することをもって、当該薬歴情報を変更する。このとき、前記使用開始日が「2020年7月6日」から「2020年7月1日」に変更されるとすれば、前記薬歴情報は、「2020年7月1日」から「2020年7月14日」までの14日間について、同一クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示す情報に変更される。
ここで、本実施形態では、前記対象日として指定される前記使用日は、グループに対応付けられている。そして、いずれかの前記グループに対応する前記使用日が前記対象日として指定されることで、前記変更処理においては、前記対象日の前記薬歴情報に加えて又は代えて、当該グループに対応する前記対象日以外の使用日の前記薬歴情報が変更される。言い換えれば、前記変更処理による前記薬歴情報の変更は、ユーザー操作で指定される前記対象日に限らず、当該対象日と同一の前記グループに属する一又は複数の前記使用日にも及ぶのであって、同一の前記グループに属する複数の前記使用日についての前記薬歴情報が一括して変更されることになる。要するに、本実施形態に係る前記薬歴管理システム10では、前記変更処理部113は、グループに対応する一又は複数の前記使用日を前記対象日として指定する操作を含み、前記薬歴情報を変更するユーザー操作に従って、前記対象日と同一の前記グループに対応する前記対象日以外の使用日について前記薬歴情報を変更する。
したがって、ユーザーにおいては、複数の前記使用日について前記薬歴情報を一括して変更する場合に、これら複数の前記使用日の全てについて前記薬歴情報を変更するための操作をそれぞれ行う必要がなく、一部の前記使用日についての操作で足りる。その結果、複数の前記使用日について前記薬歴情報を一括して変更するためのユーザーの操作が簡略化され、薬歴管理に掛かる手間を軽減しやすい、という利点がある。
また、本実施形態では、前記グループは、前記薬品としての抗がん剤が使用される療法にて規定された1クール分に対応する。そのため、いずれかの前記使用日が前記対象日として指定されると、当該対象日と同一クールに属する複数の前記使用日についての前記薬歴情報が一括して変更されることになる。これにより、前記療法にて規定されるクールという括りにおいて、複数の前記使用日について前記薬歴情報を一括して変更することが可能となり、薬歴管理に掛かる手間を軽減しやすい、という利点がある。
具体的に、本実施形態では、前記変更処理部113は、前記クール識別情報を用いて前記クールを区別する。例えば、1つの前記処方データ群に属する複数の前記処方データに基づいて生成される前記薬歴情報は、全て同一クールに関するものであるため、同一の前記クール識別情報を含んでいる。そこで、前記変更処理部113は、いずれかの前記使用日が前記対象日として指定されると、当該対象日と同一の前記クール識別情報を含む複数の前記薬歴情報を一括して変更する。
さらに、本実施形態では、前記変更処理部113は、前記ユーザー操作で指定された使用日(前記対象日)以降の前記薬歴情報を変更する。すなわち、いずれかの前記使用日が前記対象日として指定されて当該対象日と同一クールの複数の前記薬歴情報が変更される場合、基本的には、当該対象日以降の前記薬歴情報が変更される。一例として、「2020年7月6日」から「2020年7月19日」までの14日間について、前記使用開始日を変更する場合、「2020年7月6日」が前記対象日と指定されることで、当該対象日以降の「2020年7月19日」までの前記使用日について前記薬歴情報が変更される。
また、本実施形態に係る前記薬歴管理システム10は、前記変更処理部113による前記薬歴情報の変更を制限する前記種類別制限処理を行う前記種類別制限処理部114を、前記制御部11に備えている。そのため、前記制御部11によって実行される前記薬歴管理方法は、前記種類別制限処理を含んでいる。つまり、前記変更処理による前記薬歴情報の変更は、前記種類別制限処理によって制限可能である。
すなわち、前記出力処理部112は、複数種類から選択される前記薬品の前記使用日に関する前記薬歴情報を出力し、前記変更処理部113は、ユーザー操作に従って前記薬歴情報を変更する。ここで、前記種類別制限処理部114は、前記変更処理部113による前記薬歴情報の変更を、前記薬品の種類に応じて制限する。これにより、例えば、特定の種類の前記薬品についてのみ前記薬歴情報の変更を行うこと等が可能となり、誤って当該薬品以外の薬品について前記薬歴情報の変更が行われることを抑制できる。結果的に、薬歴管理に掛かる手間を軽減しやすい、という利点がある。
しかも、本実施形態では、前記種類別制限処理部114は、前記薬品の種類が前記内服薬であれば前記薬歴情報の変更を許容し、前記薬品の種類が前記注射薬であれば前記薬歴情報の変更を禁止する。例えば、図3において、「2020年7月6日」の前記セルC2のうち、前記内服抗がん剤の使用日を示す2段目の前記セルC2については、前記薬歴情報の変更が許容されるため、当該セルC2が選択された状態で右クリック操作が行われることをもって、前記変更処理が開始する。一方、図3において、「2020年7月6日」の前記セルC2のうち、前記注射抗がん剤の使用日を示す1段目の前記セルC2については、前記薬歴情報の変更が禁止されるため、当該セルC2が選択された状態で右クリック操作が行われても、前記変更処理は開始しない。
要するに、通常、前記注射抗がん剤の使用については、前記上位システム5である前記電子カルテシステム又は前記レジメンオーダーリングシステムなどで管理が行われており、前記注射抗がん剤の前記薬歴情報が修正される場合には、前記処方データ(又は前記レジメンデータ)が修正される。そのため、前記薬歴管理システム10では、前記注射抗がん剤の前記薬歴情報の修正は不要である。したがって、前記薬歴管理システム10での修正(変更)が必要となる前記内服抗がん剤についてのみ、前記薬歴情報の変更が許容されることで、誤って前記注射抗がん剤の前記薬歴情報が修正されることを防止できる。
ここで、前記出力処理部112は、前記内服薬についての前記薬歴情報と前記注射薬についての前記薬歴情報とを同時に表示可能な態様で出力する。つまり、前記表示画面D1には、前記内服抗がん剤についての前記薬歴情報と、前記注射抗がん剤についての前記薬歴情報とが並べて同時に表示される。具体的に、同日に対応する複数(ここでは3つ)の前記セルC2には、それぞれ前記内服抗がん剤についての前記薬歴情報、及び前記注射抗がん剤についての前記薬歴情報を表示可能である。一例として、図3においては、「2020年7月6日」に対応する前記セルC2のうち、1段目の前記セルC2には前記注射抗がん剤の使用日を示す前記薬歴情報が表示され、2段目の前記セルC2には前記内服抗がん剤の使用日を示す前記薬歴情報が表示される。このように、前記内服薬と前記注射薬との前記薬歴情報が同時に表示されることで、前記内服薬の前記薬歴情報と前記注射薬の前記薬歴情報とを容易に比較可能となる。そのため、例えば、前記注射抗がん剤を患者に使用(投与)する際に、前記内服抗がん剤についての前記薬歴情報を確認することなどが可能となる。
また、本実施形態に係る前記薬歴管理システム10は、前記変更処理部113による前記薬歴情報の変更を制限する前記日別制限処理を行う前記日別制限処理部115を、前記制御部11に備えている。そのため、前記制御部11によって実行される前記薬歴管理方法は、前記日別制限処理を含んでいる。つまり、前記変更処理による前記薬歴情報の変更は、前記日別制限処理によって制限可能である。
すなわち、前記出力処理部112は、前記薬品の前記使用日に関する前記薬歴情報を出力し、前記変更処理部113は、一又は複数の前記使用日を前記対象日として指定する操作を含むユーザー操作に従って前記薬歴情報を変更する。ここで、前記日別制限処理部115は、前記変更処理部113による前記薬歴情報の変更を、前記対象日に応じて制限する。これにより、例えば、特定の前記使用日を指定した場合にのみ前記薬歴情報の変更を行うこと等が可能となり、ユーザーの意図しない操作により前記薬歴情報の変更が行われることを抑制できる。結果的に、薬歴管理に掛かる手間を軽減しやすい、という利点がある。
しかも、本実施形態では、前記日別制限処理部115による制限は、前記薬歴情報の変更の種別ごとの制限を含む。ここで、前記日別制限処理部115による、前記対象日と前記薬歴情報の変更の種別(変更種別)との関係は、図2に示した通りである。一例として、「2020年7月6日」から「2020年7月19日」までの14日間について、同一クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であるとの前記薬歴情報が表示されている状態で、前記使用開始日を変更する場合を想定する。この場合において、前記使用開始日に当たる「2020年7月6日」が前記対象日として指定されると、前記変更処理のうち、「分割」、「使用日追加」、及び「中止」(ただし「指定日のみ」に限る)に係る処理が制限される。一方、前記中間使用日に当たる「2020年7月7日」から「2020年7月18日」のいずれかが前記対象日として指定されると、前記変更処理のうち、「開始日変更」、「結合」、「使用日追加」、及び「パターン変更」に係る処理が制限される。前記最終使用日に当たる「2020年7月19日」が前記対象日として指定されると、前記変更処理のうち、「開始日変更」、「結合」、及び「パターン変更」に係る処理が制限される。これにより、例えば、前記使用開始日以外が前記対象日として指定された場合に「開始日変更」に係る処理が行われる等、誤った前記薬歴情報の変更が行われることを抑制できる。
本実施形態では、前記変更処理部113による前記変更処理は、「開始日変更」、「結合」、「分割」、「使用日追加」、「パターン変更」、及び「中止」の6つの種別を含む。そこで、以下に、前記薬歴情報を変更する前記変更処理について、「開始日変更」、「結合」、「分割」、「使用日追加」、「パターン変更」、及び「中止」の種別ごとに、具体例を示して個別に説明する。ここで、「分割」は「分割:別クール」及び「分割:同一クール」の2つの種別を含み、「中止」は「中止:指定日以降」及び「指定:指定日のみ」の2つの種別を含む。なお、以下に参照する図4~図15は、前記表示画面D1の前記薬歴表示領域R1のうち、「2020年7月」のカレンダーに対応する領域R10のみを取り出した図面であって、前記表示画面D1における前記領域R10以外の図示を適宜省略する。
[開始日変更]
まず、前記薬歴情報を変更する前記変更処理のうち前記開始日変更の処理について、図4及び図5を参照して説明する。
前記変更処理部113による前記薬歴情報の変更は、使用開始日の変更を含む。例えば、前記処方データ中の前記薬品の処方日が前記処方データに基づく使用開始日として前記薬歴情報に反映されるケースがあり、このようなケースでは、実際に前記薬品の使用が開始された使用開始日が前記処方日と異なることで、前記薬歴情報における前記使用開始日が実際の使用開始日と相違するため、前記開始日変更の処理が必要となる。
以下では一例として、図4に示す表示画面D101のように、変更前の前記薬歴情報が、「2020年7月1日」から「2020年7月14日」までの14日間が同一クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示す場合を想定する。この場合において、前記使用開始日を「2020年7月1日」から「2020年7月6日」に変更するには、ユーザーは以下の操作を行う。
すなわち、ユーザーは、前記表示画面D101において、前記使用開始日に当たる「2020年7月1日」の前記セルC2に前記カーソルM1を合わせた状態で右クリック操作を行う。これにより、「2020年7月1日」が前記対象日として指定され、図4の表示画面D102に示すように、コンテキストメニューA2が前記領域R10に重ねて表示される。前記コンテキストメニューA2には、「開始日変更」、「結合」、「分割」、「使用日追加」、「パターン変更」、及び「中止」の項目が含まれる。ただし、本実施形態では、前記日別制限処理部115により、前記薬歴情報の変更の種別ごとに制限されており、前記使用開始日が前記対象日として指定された場合には、前記変更処理のうち、「分割」、「使用日追加」及び「中止:指定日のみ」に係る処理が制限される。したがって、前記表示画面D102の前記コンテキストメニューA2においては、「分割」、「使用日追加」及び「中止:指定日のみ」の項目は、例えばグレーアウトされることにより非アクティブ化されており、「開始日変更」、「結合」、「パターン変更」及び「中止:指定日以降」の項目のみが選択可能にアクティブ表示される。
ユーザーは、前記表示画面D102において、前記コンテキストメニューA2の「開始日変更」の項目上に前記カーソルM1を移動させる。これにより、前記コンテキストメニューA2の「開始日変更」の項目がマークM3により強調表示される。この状態で、ユーザーは、左クリック操作を行うことで、「開始日変更」の項目を選択する。
次に、ユーザーは、図5に示す表示画面D103において、前記使用開始日の移動先となる日付の前記日付セルC1を選択する。ここでは、ユーザーは、「2020年7月6日」の前記日付セルC1上に前記カーソルM1を移動させ、左クリック操作を行う。これにより、少なくとも前記対象日(2020年7月1日)の前記薬歴情報について、前記使用開始日が「2020年7月6日」に変更される。さらに、前記対象日(2020年7月1日)と同一クール(グループ)に属する複数の前記使用日(2020年7月2日~2020年7月14日)の前記薬歴情報についても、前記使用開始日が「2020年7月6日」に変更される。これにより、図5に示す表示画面D104のように、前記薬歴情報の前記使用開始日がまとめて変更される。変更後の前記薬歴情報は、「2020年7月6日」から「2020年7月19日」までの14日間が同一クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示す。
[結合]
次に、前記薬歴情報を変更する前記変更処理のうち前記の処理について、図6~図9を参照して説明する。
前記変更処理部113による前記薬歴情報の変更は、2以上の前記グループの結合を含む。例えば、同一クール又は同一コースの前記薬品が複数回に分かれて処方されるケースがあり、このようなケースでは、実際には同一クールに属する前記内服抗がん剤の使用日が前記薬歴情報では2以上のクールに分離されることがあるため、これらの使用日を同一クールにまとめる前記結合の処理が必要となる。
以下では一例として、図6に示す表示画面D105のように、変更前の前記薬歴情報が、「2020年7月6日」から「2020年7月12日」までの7日間が第1クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示し、「2020年7月10日」から「2020年7月16日」までの7日間が第2クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示す場合を想定する。この場合において、前記第2クールに属する「2020年7月10日」から「2020年7月16日」までの前記薬歴情報を、前記第1クールの前記薬歴情報に結合するには、ユーザーは以下の操作を行う。
すなわち、ユーザーは、前記表示画面D105において、前記第2クールの前記使用開始日に当たる「2020年7月10日」の前記セルC2に前記カーソルM1を合わせた状態で右クリック操作を行う。これにより、「2020年7月10日」が前記対象日として指定され、図6の表示画面D106に示すように、前記コンテキストメニューA2が前記領域R10に重ねて表示される。ここで、前記使用開始日が前記対象日として指定された場合には、前記変更処理のうち、「分割」、「使用日追加」及び「中止:指定日のみ」に係る処理が制限される。したがって、前記表示画面D106の前記コンテキストメニューA2においては、「分割」、「使用日追加」及び「中止:指定日のみ」の項目は、例えばグレーアウトされることにより非アクティブ化されており、「開始日変更」、「結合」、「パターン変更」及び「中止:指定日以降」の項目のみが選択可能にアクティブ表示される。
ユーザーは、前記表示画面D106において、前記コンテキストメニューA2の「結合」の項目上に前記カーソルM1を移動させる。これにより、前記コンテキストメニューA2の「結合」の項目がマークM3により強調表示される。この状態で、ユーザーは、左クリック操作を行うことで、「結合」の項目を選択する。
これにより、図7に示すように、前記結合の内容を指定するための結合メニューA3が表示される。前記結合メニューA3は、図7の表示画面D107に示すように、例えば、前記領域R10に重ねてポップアップ表示される。前記結合メニューA3は、登録ボタンK4、閉じるボタンK5、入力欄A31、及びプルダウンキーK31を含んでいる。ユーザーは、前記プルダウンキーK31を操作して、前記入力欄A31に表示される日付を変更する。ここで、前記入力欄A31に表示される日付は、結合する前記薬歴情報(ここでは前記第2クールの前記薬歴情報)の結合後の開始日を表す。前記入力欄A31の日付を指定した上で、ユーザーが前記登録ボタンK4を選択することで、前記結合の処理が実行される。
前記入力欄A31で指定される日付が「2020年7月13日」であれば、少なくとも前記対象日(2020年7月10日)の前記薬歴情報について、前記使用開始日が「2020年7月13日」に変更される。さらに、前記対象日(2020年7月10日)と同一クール(グループ)に属する複数の前記使用日(2020年7月11日~2020年7月16日)の前記薬歴情報についても、前記使用開始日が「2020年7月13日」に変更される。さらに、これら複数の前記使用日(2020年7月10日~2020年7月16日)の前記薬歴情報は、前記クール情報が全て前記第1クールに変更されることで、前記第1クールの前記薬歴情報に結合される。これにより、図8Aの表示画面D108のように、変更後の前記薬歴情報は、「2020年7月6日」から「2020年7月19日」までの14日間が同一クール(前記第1クール)に属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示す。
一方、前記入力欄A31で指定される日付が「2020年7月20日」であれば、図8Bの表示画面D109のように、少なくとも前記対象日(2020年7月10日)の前記薬歴情報について、前記使用開始日が「2020年7月20日」に変更される。さらに、前記対象日(2020年7月10日)と同一クール(グループ)に属する複数の前記使用日(2020年7月11日~2020年7月16日)の前記薬歴情報についても、前記使用開始日が「2020年7月20日」に変更される。さらに、これら複数の前記使用日(2020年7月10日~2020年7月16日)の前記薬歴情報は、前記クール情報が全て前記第1クールに変更されることで、前記第1クールの前記薬歴情報に結合される。これにより、変更後の前記薬歴情報は、「2020年7月6日」から「2020年7月12日」までの7日間、及び「2020年7月20日」から「2020年7月26日」までの7日間が同一クール(前記第1クール)に属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示す。この場合、「2020年7月13日」から「2020年7月19日」までの7日間は、前記第1クールにおける休薬期間である。
ところで、前記結合は、前記薬品が同一の前記グループについてのみ許容される。つまり、前記結合の処理によって結合される2以上のグループ(クール)は、同一の前記薬品に限られる。例えば、前記第1クールと前記第2クールとで使用する前記薬品が異なる場合には、前記第1クールに対する前記第2クールの前記結合は禁止される。これにより、前記薬歴情報の誤った変更を抑制できる。
また、前記結合の処理に際して、結合対象となる前記薬歴情報は、基本的には、前記対象日が属するグループ(クール)の直近の過去の前記薬歴情報である。一例として、図9に示す表示画面D110のように、変更前の前記薬歴情報が、「2020年7月6日」から「2020年7月12日」までが第1クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示し、「2020年7月13日」から「2020年7月19日」までが第2クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示し、「2020年7月20日」から「2020年7月26日」までが第3クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示す場合を想定する。ここで、前記第2クールの前記使用開始日(2020年7月13日)が前記対象日として指定された場合、直近の過去のグループ(クール)は前記第1クールであるので、前記結合メニューA3では前記第1クール(2020年7月6日~2020年7月12日)が結合対象として示される。また、前記第3クールの前記使用開始日(2020年7月20日)が前記対象日として指定された場合、直近の過去のグループ(クール)は前記第2クールであるので、前記結合メニューA3では前記第2クール(2020年7月13日~2020年7月19日)が結合対象として示される。なお、前記第1クールの前記使用開始日(2020年7月6日)が前記対象日として指定された場合には、直近の過去のグループ(クール)が存在しないので、前記コンテキストメニューA2の「結合」の項目が選択不可となる。あるいは、結合対象となるグループ(クール)が存在しない場合に、直近のクールが存在しない旨を表す警告等が、前記表示画面D1に表示されてもよい。
[分割]
次に、前記薬歴情報を変更する前記変更処理のうち前記分割の処理について、図10、図11A及び図11Bを参照して説明する。
前記変更処理部113による前記薬歴情報の変更は、前記グループの分割を含む。例えば、複数クール又は複数コースの前記薬品が1回でまとめて処方されるケースがあり、このようなケースでは、実際には休薬期間を挟む前記内服抗がん剤の使用日が前記薬歴情報では前記休薬期間を挟まずに連続することがあるため、これらの使用日を2以上に分割する前記分割の処理が必要となる。さらに、前記分割の処理には、分割後の前記薬歴情報を同一クール(又は同一コース)にする場合と、別クール(又は別コース)にする場合とがある。
以下では一例として、図10に示す表示画面D111のように、変更前の前記薬歴情報が、「2020年7月6日」から「2020年7月19日」までの14日間が同一クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示す場合を想定する。この場合において、前記14日間(2020年7月6日~2020年7月19日)の前記薬歴情報を、7日間の休薬期間を挟んで前半(2020年7月6日~2020年7月12日)と後半(2020年7月20日~2020年7月26日)とに分割するには、ユーザーは以下の操作を行う。
すなわち、ユーザーは、前記表示画面D111において、前記中間使用日に当たる「2020年7月13日」の前記セルC2に前記カーソルM1を合わせた状態で右クリック操作を行う。これにより、「2020年7月13日」が前記対象日として指定され、図10に表示画面D112として示すように、前記コンテキストメニューA2が表示される。ここで、前記中間使用日が前記対象日として指定された場合には、前記変更処理のうち、「開始日変更」、「結合」、「使用日追加」、及び「パターン変更」に係る処理が制限される。したがって、前記表示画面D112の前記コンテキストメニューA2においては、「開始日変更」、「結合」、「使用日追加」、及び「パターン変更」の項目は、例えばグレーアウトされることにより非アクティブ化されており、「分割」及び「中止」の項目のみが選択可能にアクティブ表示される。
ユーザーは、前記表示画面D112において、前記コンテキストメニューA2の「分割:同一クール」の項目上に前記カーソルM1を移動させる。これにより、前記コンテキストメニューA2の「分割:同一クール」の項目がマークM3により強調表示される。この状態で、ユーザーは、左クリック操作を行うことで、「分割:同一クール」の項目を選択する。
次に、ユーザーは、図10に示す表示画面D113において、分割後の後半の使用開始日となる日付の前記日付セルC1を選択する。ここでは、ユーザーは、「2020年7月20日」の前記日付セルC1上に前記カーソルM1を移動させ、左クリック操作を行う。これにより、少なくとも前記対象日(2020年7月13日)の前記薬歴情報について、前記使用開始日が「2020年7月13日」に変更される。さらに、前記対象日(2020年7月13日)と同一クール(グループ)に属する複数の前記使用日(2020年7月14日~2020年7月19日)の前記薬歴情報についても、前記使用開始日が「2020年7月20日」に変更される。これにより、図11Aに示す表示画面D114のように、後半の前記薬歴情報が、前半(2020年7月6日~2020年7月12日)との間に7日間の休薬期間(2020年7月13日~2020年7月19日)を挟むように、まとめて変更される。変更後の前記薬歴情報は、「2020年7月6日」から「2020年7月12日」までの7日間(前半)と、7日間の休薬期間を挟んで「2020年7月20日」から「2020年7月26日」までの7日間(後半)とが、同一クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示す。
一方、前記コンテキストメニューA2で「分割:別クール」の項目が選択された場合には、分割後の前記薬歴情報は別クール(又は別コース)となる。この場合、図11Bに示す表示画面D115のように、後半(2020年7月20日~2020年7月26日)の前記薬歴情報は、前半(2020年7月6日~2020年7月12日)とは別クール(又は別コース)に属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示す。
[使用日追加]
次に、前記薬歴情報を変更する前記変更処理のうち前記使用日追加の処理について、図12を参照して説明する。
前記変更処理部113による前記薬歴情報の変更は、前記使用日の追加を含む。追加される前記使用日は、元々の前記使用日のうち前記最終使用日以降に追加される。例えば、処方時において残薬又は持参薬がある場合、実際に同一クールで使用される前記薬品から前記残薬又は前記持参薬の分を差し引いた分だけ処方されるケースがあり、このようなケースでは、実際の前記内服抗がん剤の使用日数に比べて前記薬歴情報での前記使用日数が不足することがあるため、当該不足分の前記使用日を追加する前記使用日追加の処理が必要となる。
以下では一例として、図12に示す表示画面D116のように、変更前の前記薬歴情報が、「2020年7月1日」から「2020年7月9日」までの9日間が同一クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示す場合を想定する。この場合において、5日分の残薬の使用(服用)があったと仮定して、当該残薬の前記使用日に係る前記薬歴情報を追加するには、ユーザーは以下の操作を行う。
すなわち、ユーザーは、前記表示画面D116において、前記最終使用日に当たる「2020年7月9日」の前記セルC2に前記カーソルM1を合わせた状態で右クリック操作を行う。これにより、「2020年7月9日」が前記対象日として指定され、図12の表示画面D117に示すように、前記コンテキストメニューA2が表示される。ここで、前記最終使用日が前記対象日として指定された場合には、前記変更処理のうち、「開始日変更」、「結合」、及び「パターン変更」に係る処理が制限される。したがって、前記表示画面D117の前記コンテキストメニューA2においては、「開始日変更」、「結合」、及び「パターン変更」の項目は、例えばグレーアウトされることにより非アクティブ化されており、「分割」、「使用日追加」、及び「中止」の項目のみが選択可能にアクティブ表示される。
ユーザーは、前記表示画面D117において、前記コンテキストメニューA2の「使用日追加」(図12等では「投与日追加」と表記)の項目上に前記カーソルM1を移動させる。これにより、前記コンテキストメニューA2の「使用日追加」の項目がマークM3により強調表示される。この状態で、ユーザーは、左クリック操作を行うことで、「使用日追加」の項目を選択する。
これにより、図12の表示画面D118に示すように、前記使用日追加の内容を指定するための追加メニューA4が表示される。前記追加メニューA4は、例えば、前記領域R10に重ねてポップアップ表示される。前記追加メニューA4は、前記登録ボタンK4、前記閉じるボタンK5、入力欄A41、及びプルダウンキーK41を含んでいる。ユーザーは、前記プルダウンキーK41を操作して、前記入力欄A41に表示される日数を変更する。ここで、前記入力欄A41に表示される日数は、追加する前記使用日の日数を表す。前記入力欄A41の日数を指定した上で、ユーザーが前記登録ボタンK4を選択することで、前記使用日追加の処理が実行される。
前記入力欄A41で指定される日数が「5」であれば、図12の表示画面D119のように、少なくとも前記対象日(2020年7月9日)の前記薬歴情報について、前記最終使用日が「2020年7月14日」に変更される。さらに、前記対象日(2020年7月9日)と同一クール(グループ)に属する複数の前記使用日(2020年7月1日~2020年7月8日)の前記薬歴情報についても、前記最終使用日が「2020年7月14日」に変更される。さらに、追加された前記使用日を含めた全ての前記使用日(2020年7月1日~2020年7月14日)の前記薬歴情報は、前記クール情報が全て同一クールとされる。これにより、変更後の前記薬歴情報は、「2020年7月1日」から「2020年7月14日」までの14日間が同一クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示す。
ここで、追加された前記使用日については、元々の前記使用日と前記薬歴情報の表示態様が異なることが好ましい。前記表示画面D119では、元々の前記使用日に表示される記号「●」と、追加された前記使用日に表示される記号「◆」とが異なる。これにより、追加された前記使用日を、元々の前記使用日と区別しやすくなる。
[パターン変更]
次に、前記薬歴情報を変更する前記変更処理のうち前記パターン変更の処理について、図13、図14A及び図14Bを参照して説明する。
前記変更処理部113による前記薬歴情報の変更は、前記使用日のパターン変更を含む。例えば、副作用等を考慮して患者によって前記薬品の使用パターンを、前記療法マスターに規定されている前記使用パターンから変更するケースがあり、このようなケースでは、実際の前記内服抗がん剤の使用パターンと前記薬歴情報での前記使用パターンとが異なることがあるため、前記パターン変更の処理が必要となる。
以下では一例として、図13に示す表示画面D120のように、変更前の前記薬歴情報が、「2020年7月1日」から「2020年7月7日」までの7日間が同一クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示す場合を想定する。この場合において、前記薬品の前記使用パターンを「連続使用」から「隔日使用」に変更するには、ユーザーは以下の操作を行う。
すなわち、ユーザーは、前記表示画面D120において、前記使用開始日に当たる「2020年7月1日」の前記セルC2に前記カーソルM1を合わせた状態で右クリック操作を行う。これにより、「2020年7月1日」が前記対象日として指定され、図13の表示画面D121に示すように、前記コンテキストメニューA2が表示される。ここで、前記使用開始日が前記対象日として指定された場合には、前記変更処理のうち、「分割」、「使用日追加」及び「中止:指定日のみ」に係る処理が制限される。したがって、前記表示画面D121の前記コンテキストメニューA2においては、「分割」、「使用日追加」及び「中止:指定日のみ」の項目は、例えばグレーアウトされることにより非アクティブ化されており、「開始日変更」、「結合」、「パターン変更」及び「中止:指定日以降」の項目のみが選択可能にアクティブ表示される。
ユーザーは、前記表示画面D121において、前記コンテキストメニューA2の「パターン変更」の項目上に前記カーソルM1を移動させる。これにより、前記コンテキストメニューA2の「パターン変更」の項目がマークM3により強調表示される。この状態で、ユーザーは、左クリック操作を行うことで、「パターン変更」の項目を選択する。
これにより、図13の表示画面D122に示すように、前記パターン変更の内容を指定するためのパターンメニューA5が表示される。前記パターンメニューA5は、例えば、前記領域R10に重ねてポップアップ表示される。前記パターンメニューA5は、前記登録ボタンK4、前記閉じるボタンK5、入力欄A51,A52、及びプルダウンキーK51,K52を含んでいる。ユーザーは、前記プルダウンキーK51を操作して、前記入力欄A51に表示される第1の日数mを変更する。さらに、ユーザーは、前記プルダウンキーK52を操作して、前記入力欄A52に表示される第2の日数nを変更する。ここで、前記入力欄A51に表示される第1の日数m、及び前記入力欄A52に表示される第2の日数nにより、変更後の前記使用パターンを、m日間薬品を使用してn日間休薬するパターンとすることが指定される(m、nは0以上の整数)。追加する前記使用日の日数を表す。前記入力欄A51,A52の日数を指定した上で、ユーザーが前記登録ボタンK4を選択することで、前記パターン変更の処理が実行される。
前記入力欄A51で指定される第1の日数が「1」、前記入力欄A52で指定される第2の日数が「1」であれば、図13の表示画面D123のように、前記使用パターンは、1日使用し1日休薬することを繰り返す「1投1休」のパターンである「隔日使用」に変更される。このとき、前記対象日(2020年7月1日)と同一クール(グループ)に属する全ての前記使用日の前記薬歴情報について、前記使用パターンが「隔日使用」とされる。これにより、変更後の前記薬歴情報は、「2020年7月1日」から「2020年7月13日」までの13日間が同一クールに属し、かつ1日おきに薬品を使用する「隔日使用」であることを示す。
ところで、前記入力欄A51に表示される第1の日数m、及び前記入力欄A52に表示される第2の日数nの設定次第で、前記使用パターンを「隔日使用」に限らず様々な前記使用パターンに変更することが可能である。例えば、前記入力欄A51で指定される第1の日数が「1」、前記入力欄A52で指定される第2の日数が「2」であれば、図14Aの表示画面D124のように、前記使用パターンは、1日使用し2日休薬することを繰り返す「1投2休」のパターンに変更される。また、前記入力欄A51で指定される第1の日数が「2」、前記入力欄A52で指定される第2の日数が「2」であれば、図14Bの表示画面D125のように、前記使用パターンは、2日使用し2日休薬することを繰り返す「2投2休」のパターンに変更される。さらには、前記入力欄A51で指定される第1の日数が「1」、前記入力欄A52で指定される第2の日数が「0」であれば、前記使用パターンは、前記薬品を毎日使用する「連続使用」のパターンに変更されるので、例えば、前記使用パターンを「隔日使用」等から「連続使用」に変更することも可能である。
[中止]
次に、前記薬歴情報を変更する前記変更処理のうち前記中止の処理について、図15を参照して説明する。
前記変更処理部113による前記薬歴情報の変更は、前記薬品の使用の中止を含む。例えば、前記内服抗がん剤の使用(服用)状況の確認を行うなどで患者が前記内服抗がん剤を使用しなかったり、又は医師などから前記内服抗がん剤の使用(服用)の中止指示がされたりするケースがあり、このようなケースでは、実際には休薬日であっても前記薬歴情報では前記使用日とされることがあるため、当該使用日を休薬日とする(削除する)前記中止の処理が必要となる。さらに、前記中止の処理には、指定日(前記対象日)以降を対象とする場合と、指定日(前記対象日)のみを対象とする場合とがある。
以下では一例として、図15に示す表示画面D126のように、変更前の前記薬歴情報が、「2020年7月6日」から「2020年7月19日」までの14日間が同一クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示す場合を想定する。この場合において、「2020年7月13日」の1日分、又は「2020年7月13日」以降の7日分の前記薬歴情報を中止(休薬日)とするには、ユーザーは以下の操作を行う。
すなわち、ユーザーは、前記表示画面D126において、前記中間使用日に当たる「2020年7月13日」の前記セルC2に前記カーソルM1を合わせた状態で右クリック操作を行う。これにより、「2020年7月13日」が前記対象日として指定され、前記表示画面D126に示すように、前記コンテキストメニューA2が表示される。ここで、前記中間使用日が前記対象日として指定された場合には、前記変更処理のうち、「開始日変更」、「結合」、「使用日追加」、及び「パターン変更」に係る処理が制限される。したがって、前記表示画面D126の前記コンテキストメニューA2においては、「開始日変更」、「結合」、「使用日追加」、及び「パターン変更」の項目は、例えばグレーアウトされることにより非アクティブ化されており、「分割」及び「中止」の項目のみが選択可能にアクティブ表示される。
ユーザーは、前記表示画面D126において、前記コンテキストメニューA2の「中止:指定日以降」の項目上に前記カーソルM1を移動させる。これにより、前記コンテキストメニューA2の「中止:指定日以降」の項目がマークM3により強調表示される。この状態で、ユーザーは、左クリック操作を行うことで、「中止:指定日以降」の項目を選択する。
これにより、前記中止の処理が実行され、図15の表示画面D127のように、少なくとも前記対象日(2020年7月13日)の前記薬歴情報について、前記使用日が削除されて休薬日に変更される。さらに、前記対象日(2020年7月13日)と同一クール(グループ)に属する複数の前記使用日(2020年7月6日~2020年7月19日)のうち、前記対象日以降の前記薬歴情報についても、前記使用日が削除されて休薬日に変更される。これにより、変更後の前記薬歴情報は、「2020年7月6日」から「2020年7月12日」までの7日間が同一クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示す。
一方、前記コンテキストメニューA2で「中止:指定日のみ」の項目が選択された場合には、図15に示す表示画面D128のように、前記対象日(2020年7月13日)の前記薬歴情報についてのみ、前記使用日が削除されて休薬日に変更される。これにより、変更後の前記薬歴情報は、「2020年7月6日」から「2020年7月12日」までの7日間と、「2020年7月13日」から「2020年7月19日」までの6日間とが同一クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示す。なお、「中止:指定日のみ」に係る処理は、前記使用開始日が前記対象日として指定された場合には制限される。その理由は、前記使用開始日について前記中止の処理がされる場合には、通常、前記使用開始日だけを中止にするのではなく、同一クールに属する前記使用開始日以降の前記使用日を全て中止にして新たにクールが組み直されることにある。
[フローチャート]
図16を参照しつつ、前記薬歴管理方法のうち特に前記薬歴情報を変更する前記変更処理に係る前記制御部11の処理の手順の一例について説明する。
<ステップS1>
ステップS1において、前記制御部11は、前記表示画面D1において、前記変更処理のためのユーザー操作がされるか否かを判断する。本実施形態では、前記クライアント端末2の前記操作部25に含まれるマウスにて、前記薬歴表示領域R1中の任意の前記使用日の前記セルC2に前記カーソルM1を合わせた状態で右クリック操作がされると、前記制御部11は、前記ユーザー操作がされたと判断し(S1:Yes)、処理をステップS2に移行する。一方、前記ユーザー操作がされなければ(S1:No)、前記制御部11は、前記変更処理に係る一連の処理を終了する。
<ステップS2>
前記ステップS2においては、前記制御部11は、前記変更処理の対象となる前記薬品が前記内服薬(前記内服抗がん剤)であるか否かを判断する。本実施形態では、前記薬品の種類として前記内服抗がん剤と前記注射抗がん剤とがあるところ、前記ユーザー操作で選択された前記セルC2が、前記内服抗がん剤の前記使用日を表す場合には、前記制御部11は、前記変更処理の対象が前記内服薬であると判断し(S2:Yes)、処理をステップS3に移行する。一方、前記ユーザー操作で選択された前記セルC2が、前記注射抗がん剤の前記使用日を表す場合には、前記制御部11は、前記変更処理の対象が前記内服薬ではないと判断し(S2:No)、処理を前記ステップS1に移行する。
つまり、本実施形態では、前記注射薬である前記注射抗がん剤については、前記変更処理による前記薬歴情報の変更が禁止されている。そのため、前記変更処理の対象が前記内服薬ではない、つまり前記注射薬であると判断した場合(S2:No)、前記制御部11は、前記変更処理を開始せずに前記変更処理に係る一連の処理を終了する。
<ステップS3>
前記ステップS3においては、前記制御部11は、前記対象日が前記使用開始日であるか否かを判断する。つまり、前記ユーザー操作で選択された前記セルC2が、前記使用開始日の日付に対応する場合には、前記制御部11は、前記対象日が前記使用開始日であると判断し(S3:Yes)、処理をステップS4に移行する。一方、前記ユーザー操作で選択された前記セルC2が、前記中間使用日又は前記最終使用日の日付に対応する場合には、前記制御部11は、前記対象日が前記使用開始日ではないと判断し(S3:No)、処理をステップS10に移行する。
<ステップS4>
前記ステップS4において、前記制御部11は、「開始日変更」が選択されたか否かを判断する。つまり、前記対象日が前記使用開始日であれば(S3:Yes)、例えば、前記コンテキストメニューA2において、「開始日変更」、「結合」、「パターン変更」及び「中止」の項目のみが選択可能にアクティブ表示される。ここで、ユーザーが「開始日変更」の項目を選択した場合には、前記制御部11は、「開始日変更」が選択されたと判断し(S4:Yes)、処理をステップS5に移行する。一方、ユーザーが「結合」、「パターン変更」又は「中止」の項目を選択した場合には、前記制御部11は、「開始日変更」が選択されなかったと判断し(S4:No)、処理をステップS6に移行する。
<ステップS5>
前記ステップS5において、前記制御部11の前記変更処理部113は、前記薬歴情報を変更する前記変更処理のうち前記開始日変更の処理を実行する。このとき、前記変更処理部113は、前記対象日のみならず、前記対象日と同一のグループ(同一クール)の前記使用日についても、前記使用開始日をまとめて変更する。この場合、前記制御部11の前記出力処理部112は、変更後(前記開始日変更後)の前記薬歴情報を前記表示画面D1に表示する。
<ステップS6>
前記ステップS6において、前記制御部11は、「結合」が選択されたか否かを判断する。つまり、前記対象日が前記使用開始日であれば(S3:Yes)、例えば、前記コンテキストメニューA2において、「開始日変更」、「結合」、「パターン変更」及び「中止」の項目のみが選択可能にアクティブ表示される。ここで、ユーザーが「結合」の項目を選択した場合には、前記制御部11は、「結合」が選択されたと判断し(S6:Yes)、処理をステップS7に移行する。一方、ユーザーが「パターン変更」又は「中止」の項目を選択した場合には、前記制御部11は、「結合」が選択されなかったと判断し(S6:No)、処理をステップS8に移行する。
<ステップS7>
前記ステップS7において、前記制御部11の前記変更処理部113は、前記薬歴情報を変更する前記変更処理のうち前記結合の処理を実行する。このとき、前記変更処理部113は、前記対象日のみならず、前記対象日と同一のグループ(同一クール)の前記使用日についても、まとめて結合処理を実行する。この場合、前記制御部11の前記出力処理部112は、変更後(前記結合後)の前記薬歴情報を前記表示画面D1に表示する。
<ステップS8>
前記ステップS8において、前記制御部11は、「パターン変更」が選択されたか否かを判断する。つまり、前記対象日が前記使用開始日であれば(S3:Yes)、例えば、前記コンテキストメニューA2において、「開始日変更」、「結合」、「パターン変更」及び「中止」の項目のみが選択可能にアクティブ表示される。ここで、ユーザーが「パターン変更」の項目を選択した場合には、前記制御部11は、「パターン変更」が選択されたと判断し(S8:Yes)、処理をステップS9に移行する。一方、ユーザーが「中止」の項目を選択した場合には、前記制御部11は、「パターン変更」が選択されなかったと判断し(S8:No)、処理をステップS15に移行する。
<ステップS9>
前記ステップS9において、前記制御部11の前記変更処理部113は、前記薬歴情報を変更する前記変更処理のうち前記パターン変更の処理を実行する。このとき、前記変更処理部113は、前記対象日のみならず、前記対象日と同一のグループ(同一クール)の前記使用日についても、まとめてパターン変更処理を実行する。この場合、前記制御部11の前記出力処理部112は、変更後(前記パターン変更後)の前記薬歴情報を前記表示画面D1に表示する。
<ステップS10>
前記ステップS10においては、前記制御部11は、前記対象日が前記最終使用日であるか否かを判断する。つまり、前記ユーザー操作で選択された前記セルC2が、前記最終使用日の日付に対応する場合には、前記制御部11は、前記対象日が前記最終使用日であると判断し(S10:Yes)、処理をステップS11に移行する。一方、前記ユーザー操作で選択された前記セルC2が、前記中間使用日の日付に対応する場合には、前記制御部11は、前記対象日が前記最終使用日ではないと判断し(S10:No)、処理をステップS13に移行する。
<ステップS11>
前記ステップS11において、前記制御部11は、「使用日追加」が選択されたか否かを判断する。つまり、前記対象日が前記最終使用日であれば(S10:Yes)、例えば、前記コンテキストメニューA2において、「分割」、「使用日追加」、及び「中止」の項目のみが選択可能にアクティブ表示される。ここで、ユーザーが「使用日追加」の項目を選択した場合には、前記制御部11は、「使用日追加」が選択されたと判断し(S11:Yes)、処理をステップS12に移行する。一方、ユーザーが「分割」又は「中止」の項目を選択した場合には、前記制御部11は、「使用日追加」が選択されなかったと判断し(S11:No)、処理を前記ステップS13に移行する。
<ステップS12>
前記ステップS12において、前記制御部11の前記変更処理部113は、前記薬歴情報を変更する前記変更処理のうち前記使用日追加の処理を実行する。このとき、前記変更処理部113は、前記対象日のみならず、前記対象日と同一のグループ(同一クール)の前記使用日についても、まとめて使用日追加処理を実行する。この場合、前記制御部11の前記出力処理部112は、変更後(前記使用日追加後)の前記薬歴情報を前記表示画面D1に表示する。
<ステップS13>
前記ステップS13において、前記制御部11は、「分割」が選択されたか否かを判断する。つまり、前記対象日が前記最終使用日でなければ(S10:No)、つまり前記対象日が前記中間使用日であれば、例えば、前記コンテキストメニューA2において、「分割」及び「中止」の項目のみが選択可能にアクティブ表示される。ここで、ユーザーが「分割」の項目を選択した場合には、前記制御部11は、「分割」が選択されたと判断し(S13:Yes)、処理をステップS14に移行する。一方、ユーザーが「中止」の項目を選択した場合には、前記制御部11は、「分割」が選択されなかったと判断し(S13:No)、処理を前記ステップS15に移行する。
<ステップS14>
前記ステップS14において、前記制御部11の前記変更処理部113は、前記薬歴情報を変更する前記変更処理のうち前記分割の処理を実行する。このとき、前記変更処理部113は、前記対象日のみならず、前記対象日と同一のグループ(同一クール)の前記使用日についても、まとめて分割処理を実行する。この場合、前記制御部11の前記出力処理部112は、変更後(前記分割後)の前記薬歴情報を前記表示画面D1に表示する。
<ステップS15>
前記ステップS15において、前記制御部11は、「中止」が選択されたか否かを判断する。つまり、例えば、前記コンテキストメニューA2において、ユーザーが「中止」の項目を選択した場合には、前記制御部11は、「中止」が選択されたと判断し(S15:Yes)、処理をステップS16に移行する。一方、ユーザーが、例えば、前記変更処理のための操作を中断する等により「中止」の項目を選択しなかった場合には、前記制御部11は、「中止」が選択されなかったと判断し(S15:No)、前記変更処理に係る一連の処理を終了する。
<ステップS16>
前記ステップS16において、前記制御部11の前記変更処理部113は、前記薬歴情報を変更する前記変更処理のうち前記中止の処理を実行する。このとき、前記変更処理部113は、前記対象日のみならず、前記対象日と同一のグループ(同一クール)の前記使用日についても、まとめて中止処理を実行する。この場合、前記制御部11の前記出力処理部112は、変更後(前記中止後)の前記薬歴情報を前記表示画面D1に表示する。
なお、上記のフローチャートは一例に過ぎず、処理が適宜追加又は省略されてもよいし、処理の順番が適宜入れ替わってもよい。例えば、前記対象日が前記使用開始日である場合に(S3:Yes)、前記制御部11は、前記ステップS4、前記ステップS6、前記ステップS8及び前記ステップS15を並列的に実行し、「開始日変更」、「結合」、「パターン変更」及び「中止」のいずれが選択されたかを1つのステップで判断してもよい。同様に、前記対象日が前記最終使用日である場合(S10:Yes)、前記制御部11は、前記ステップS11、前記ステップS13及び前記ステップS15を並列的に実行してもよい。
[制御部11の処理の手順の他の例]
次に、図17を参照して、前記制御部11の処理の手順の他の例について説明する。当該他の例では、前記種類別制限処理部114は、前記薬品の種類が前記注射薬である場合に、前記薬歴情報の変更に係る全ての処理を禁止するのではなく、前記薬歴情報の変更に係る一部の処理のみを禁止する。具体的に、前記薬品の種類が前記注射薬であれば、前記種類別制限処理部114は、前記薬歴情報の変更に係る処理のうち、前記中止以外の処理、つまり前記開始日変更、前記結合、前記分割、前記使用日追加及び前記パターン変更の処理を禁止し、前記中止の処理は許容する。
図17に示すフローチャートは、図16の前記ステップS2に代えてステップS101及びステップS102を採用している点を除き、図16のフローチャートと同一であるので、ここでは前記ステップS101,S102以外の説明を省略する。
<ステップS101>
前記ステップS101においては、前記制御部11は、前記変更処理の対象となる前記薬品が前記内服薬(前記内服抗がん剤)であるか否かを判断する。前記ユーザー操作で選択された前記セルC2が、前記内服抗がん剤の前記使用日を表す場合には、前記制御部11は、前記変更処理の対象が前記内服薬であると判断し(S101:Yes)、処理を前記ステップS3に移行する。一方、前記ユーザー操作で選択された前記セルC2が、前記内服抗がん剤以外の前記使用日を表す場合には、前記制御部11は、前記変更処理の対象が前記内服薬ではないと判断し(S101:No)、処理を前記ステップS102に移行する。
<ステップS102>
前記ステップS102においては、前記制御部11は、前記変更処理の対象となる前記薬品が前記注射薬(前記注射抗がん剤)であるか否かを判断する。前記ユーザー操作で選択された前記セルC2が、前記注射抗がん剤の前記使用日を表す場合には、前記制御部11は、前記変更処理の対象が前記注射薬であると判断し(S102:Yes)、処理を前記ステップS15に移行する。一方、前記ユーザー操作で選択された前記セルC2が、前記注射抗がん剤以外の前記使用日を表す場合には、前記制御部11は、前記変更処理の対象が前記注射薬ではないと判断し(S102:No)、前記変更処理に係る一連の処理を終了する。
上記より、前記変更処理の対象が前記内服薬であれば(S101:Yes)、前記制御部11の前記種類別制限処理部114は、前記変更情報の変更に係る全ての処理を許容する。一方、前記変更処理の対象が前記注射薬であれば(S101:No、S102:Yes)、前記制御部11の前記種類別制限処理部114は、前記薬歴情報の変更に係る処理のうち、前記中止以外の処理を禁止し、前記中止の処理は許容する。前記変更処理の対象が前記内服薬及び前記注射薬のいずれでもなければ(S101:No、S102:No)、前記変更情報の変更に係る全ての処理が禁止される。
なお、前記種類別制限処理部114は、前記薬品の種類が前記注射薬である場合に、前記薬歴情報の変更に係る一部の処理のみを禁止すればよく、前記注射薬について許容される処理は前記中止の処理に限らない。例えば、前記種類別制限処理部114は、前記薬品の種類が前記注射薬である場合に、前記中止の処理を禁止し、前記中止以外の処理、つまり前記開始日変更、前記結合、前記分割、前記使用日追加及び前記パターン変更の少なくとも1つの処理を許容してもよい。
[その他の機能]
前記変更処理部113による前記変更処理は、上述した「開始日変更」、「結合」、「分割」、「使用日追加」、「パターン変更」、及び「中止」の機能に限らず、更なる機能を含んでいてもよい。以下に、「併合」及び「処方量変更」のそれぞれについて、具体例を示して個別に説明する。ただし、「併合」及び「処方量変更」の機能は個別に採用することも可能であって、例えば、前記変更処理部113による前記変更処理は、「併合」及び「処方量変更」のうち「併合」のみ、又は「処方量変更」のみの機能を含んでいてもよい。なお、以下に参照する図18~図20は、前記表示画面D1の前記薬歴表示領域R1のうち、「2020年7月」のカレンダーに対応する領域R10のみを取り出した図面であって、前記表示画面D1における前記領域R10以外の図示を適宜省略する。
[併合]
まず、前記併合の処理について、図18及び図19を参照して説明する。
「併合」は、上述した「結合」の処理を拡張した処理であって、「併合:連続投与」及び「併合:間隔投与」の2つの種別を含む。つまり、「併合:連続投与」及び「併合:間隔投与」は、2以上の前記グループを結合する「結合」の一種である。例えば、同一クール又は同一コースの前記薬品が複数回に分かれて処方されるケースがあり、このようなケースでは、実際には同一クールに属する前記内服抗がん剤の使用日が前記薬歴情報では2以上のクールに分離されることがあるため、これらの使用日を同一クールにまとめる前記結合(併合)の処理が必要となる。
以下では一例として、図18に示す表示画面D129のように、変更前の前記薬歴情報が、「2020年7月9日」が第1クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示し、「2020年7月16日」が第2クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示し、「2020年7月23日」が第3クールに属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示す場合を想定する。この場合において、前記第2クールに属する「2020年7月16日」の前記薬歴情報を、前記第1クールの前記薬歴情報に結合するには、ユーザーは以下の操作を行う。
すなわち、ユーザーは、前記表示画面D129において、前記第2クールの前記使用開始日かつ前記最終使用日に当たる「2020年7月16日」の前記セルC2に前記カーソルM1を合わせた状態で右クリック操作を行う。これにより、「2020年7月16日」が前記対象日として指定され、図18に表示画面D130として示すように、前記コンテキストメニューA2が表示される。ここで、前記使用開始日かつ前記最終使用日が前記対象日として指定された場合には、前記変更処理のうち、「分割」及び「中止:指定日のみ」に係る処理が制限される。したがって、前記表示画面D130の前記コンテキストメニューA2においては、「分割」及び「中止:指定日のみ」の項目は、例えばグレーアウトされることにより非アクティブ化されており、「開始日変更」、「併合:連続投与」、「併合:間隔投与」、「使用日追加」、「パターン変更」、「中止:指定日以降」及び「処方量変更」の項目のみが選択可能にアクティブ表示される。「併合:連続投与」及び「併合:間隔投与」について、前記コンテキストメニューA2における非アクティブ表示/アクティブ表示の切替条件は、通常の「結合」と同様である。
ユーザーは、前記表示画面D130において、前記コンテキストメニューA2の「併合:連続投与」の項目上に前記カーソルM1を移動させる。これにより、前記コンテキストメニューA2の「併合:連続投与」の項目がマークM3により強調表示される。この状態で、ユーザーは、左クリック操作を行うことで、「併合:連続投与」の項目を選択する。ここで、「併合:連続投与」は、通常の「結合」の項目と同一の機能である。
すなわち、「併合:連続投与」が選択されると、図18の表示画面D131に示すように、前記結合(併合)の内容を指定するための結合メニューA3が表示される。ここで、前記結合メニューA3は、結合する前記薬歴情報(ここでは前記第2クールの前記薬歴情報)の結合後の開始日を指定するための前記入力欄A31を含んでいる。そして、「併合:連続投与」が選択された場合には、前記入力欄A31には、結合対象の前記最終使用日の翌日がデフォルトで表示される。図18の例では、前記第2クールの前記使用開始日(2020年7月16日)が前記対象日として指定されているため、その直近の過去のグループ(クール)は前記第1クールであって、前記結合メニューA3では前記第1クール(2020年7月9日~2020年7月9日)が結合対象として示される。よって、結合する前記薬歴情報の結合後の開始日としては、「2020年7月9日」の翌日の「2020年7月10日」がデフォルトで前記入力欄A31に表示される。
したがって、前記表示画面D131の状態から前記入力欄A31の日付を変更することなく、ユーザーが前記登録ボタンK4を選択することで、図18の表示画面D132に示すように、前記結合の処理が実行される。要するに、少なくとも前記対象日(2020年7月16日)の前記薬歴情報について、前記使用開始日が「2020年7月10日」に変更される。ここで、前記対象日(2020年7月16日)と同一クール(グループ)に属する複数の前記使用日があれば、これらの前記薬歴情報についても前記使用開始日が「2020年7月10日」に変更される。さらに、前記使用開始日が変更された前記薬歴情報は、前記クール情報が全て前記第1クールに変更されることで、前記第1クールの前記薬歴情報に結合される。これにより、図18の前記表示画面D132のように、変更後の前記薬歴情報は、「2020年7月9日」から「2020年7月10日」までの2日間が同一クール(前記第1クール)に属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示す。この場合、「2020年7月9日」から「2020年7月10日」までの2日分の前記日付セルC1に対応する前記セルC2は、前記内服抗がん剤の使用(服用)日を表す「●」が表示され、かつ同一色に着色されている。
このように、「併合:連続投与」が選択された場合には、結合する前記薬歴情報(ここでは前記第2クールの前記薬歴情報)について、結合対象の前記薬歴情報(ここでは前記第1クールの前記薬歴情報)に連続するように、結合する前記薬歴情報の前記使用開始日はデフォルトで変更される。勿論、前記結合メニューA3の前記入力欄A31で指定される日付をユーザーが変更する操作を行えば、結合する前記薬歴情報の前記使用開始日を変更せずに維持することも可能である。つまり、前記結合メニューA3の前記入力欄A31で指定される日付をユーザーが「2020年7月16日」に変更する操作を行うことで、結合する前記薬歴情報の前記使用開始日を「2020年7月16日」のまま維持することも可能である。ただし、前記結合メニューA3で前記使用開始日を特に意識せずにユーザーが前記登録ボタンK4を選択した場合には、結合する前記薬歴情報の前記使用開始日が勝手に変更されることになる。そこで、前記結合の処理の内、結合する前記薬歴情報の前記使用開始日を維持するための機能として「併合:間隔投与」が用意されている。
すなわち、図19に示すように、前記コンテキストメニューA2で「併合:間隔投与」の項目が選択された場合には、結合する前記薬歴情報の前記使用開始日が維持された状態で、前記結合の処理が実行される。具体的に、図19の表示画面D133に示すように、ユーザーは、前記第2クールの前記使用開始日に当たる「2020年7月16日」の前記セルC2に前記カーソルM1を合わせた状態で右クリック操作を行うことで、「2020年7月16日」が前記対象日として指定され、図19に表示画面D134として示すように、前記コンテキストメニューA2が表示される。ユーザーは、前記表示画面D134において、前記コンテキストメニューA2の「併合:間隔投与」の項目上に前記カーソルM1を移動させ、前記コンテキストメニューA2の「併合:間隔投与」の項目がマークM3により強調表示された状態で、左クリック操作を行うことで、「併合:間隔投与」の項目を選択する。
「併合:間隔投与」が選択されると、図19の表示画面D135に示すように、結合メニューA3が表示される。ここで、前記結合メニューA3の前記入力欄A31には、前記対象日がデフォルトで表示される。図19の例では、前記第2クールの前記使用開始日(2020年7月16日)が前記対象日として指定されているため、結合する前記薬歴情報の結合後の開始日としては、前記対象日である「2020年7月16日」がデフォルトで前記入力欄A31に表示される。
したがって、前記表示画面D135の状態から前記入力欄A31の日付を変更することなく、ユーザーが前記登録ボタンK4を選択することで、図19の表示画面D136に示すように、前記結合の処理が実行される。要するに、少なくとも前記対象日(2020年7月16日)の前記薬歴情報について、前記使用開始日が「2020年7月16日」を維持したまま、前記クール情報のみが全て前記第1クールに変更されることで、前記第1クールの前記薬歴情報に結合される。これにより、図19の前記表示画面D136のように、変更後の前記薬歴情報は、「2020年7月9日」及び「2020年7月16日」の間隔の空いた2日間が同一クール(前記第1クール)に属する前記内服抗がん剤の使用日であることを示す。この場合、「2020年7月9日」及び「2020年7月16日」の2日分の前記日付セルC1に対応する前記セルC2は、前記内服抗がん剤の使用(服用)日を表す「●」が表示され、かつ同一色に着色されている。
[処方量変更]
次に、前記処方量変更の処理について、図20を参照して説明する。
前記変更処理部113による前記薬歴情報の変更は、前記薬品の処方量の変更を含む。例えば、複数日分の前記薬品が1回でまとめて処方されるケースがあり、このようなケースでは、前記薬歴情報の前記使用日を同一クール(又は同一コース)の2以上に分割する前記分割(同一クール)の処理が必要となる。ただし、前記分割の処理だけでは、前記薬歴情報に係る前記薬品の使用量(処方量)は変更されないため、分割後の各使用日における前記薬品の使用量(処方量)が、前記複数日分の前記薬品の使用量(処方量)のままとなる問題が生じ得る。そこで、このような問題を解消するため、前記処方量変更の処理により、前記薬品情報における各使用日の前記薬品の処方量を一使用日(1日)当たりの処方量に変更可能とする。
以下では一例として、「内服抗がん剤ABC 4mg」を10錠が4日分、つまり計40錠(160mg)が「2020年7月17日」にまとめて処方された場合を想定する。この場合に、前記処方データ中の前記薬品の処方日が前記処方データに基づく使用開始日として前記薬歴情報に反映されると、図20に示すように、変更前の前記薬歴情報は、「2020年7月17日」が前記内服抗がん剤の使用日であることを示す。本来、当該薬歴情報は「2020年7月17日」、「2020年7月20日」、「2020年7月24日」、及び「2020年7月27日」の4日分の処方に係る情報であるものの、各使用日を特定する情報は前記処方データにおいてコメント入力されているのみとする。この場合において、前記薬歴情報を、「2020年7月17日」、「2020年7月20日」、「2020年7月24日」、及び「2020年7月27日」の4日に分割(振り分ける)には、ユーザーは以下の操作を行う。
すなわち、ユーザーは、前記表示画面D137において、前記使用開始日かつ前記最終使用日に当たる「2020年7月17日」の前記セルC2に前記カーソルM1を合わせた状態で右クリック操作を行う。これにより、「2020年7月17日」が前記対象日として指定され、図20に表示画面D138として示すように、前記コンテキストメニューA2が表示される。ここで、前記使用開始日かつ前記最終使用日が前記対象日として指定された場合には、前記変更処理のうち、「分割」及び「中止:指定日のみ」に係る処理が制限される。「処方量変更」の項目は、前記対象日によらずに常にアクティブ表示される。
ユーザーは、前記表示画面D138において、前記コンテキストメニューA2の「処方量変更」の項目上に前記カーソルM1を移動させる。これにより、前記コンテキストメニューA2の「処方量変更」の項目がマークM3により強調表示される。この状態で、ユーザーは、左クリック操作を行うことで、「処方量変更」の項目を選択する。
これにより、図20の表示画面D139に示すように、前記処方量変更の内容を指定するための処方量メニューA6が表示される。前記処方量メニューA6は、例えば、前記領域R10に重ねてポップアップ表示される。前記処方量メニューA6は、前記登録ボタンK4、前記閉じるボタンK5、表示欄A61及び入力欄A62を含んでいる。前記表示欄A61には、現在(変更前)の前記薬歴情報における前記薬品の処方量が表示される。ユーザーは、前記入力欄A62に表示される処方量を任意の値に変更する。ここでは、4日分で「160mg」の前記薬品がまとめて処方されている場合を想定しているので、「160mg」を4分割(4等分)し、一使用日当たりの処方量が「40mg」になるように、前記入力欄A62には「40」が入力される。なお、図20の例では、単位(mg)は前記表示欄A61には表示されず、前記入力欄A62のみに対応付けて表示される。
このように、前記入力欄A62の処方量を指定した上で、ユーザーが前記登録ボタンK4を選択することで、前記処方量変更の処理が実行される。前記入力欄A62で指定される処方量が「40」であれば、少なくとも前記対象日(2020年7月17日)の前記薬歴情報について、前記薬品の処方量(使用量)が「40mg」に変更される。さらに、ユーザーは、前記使用日追加の処理により、前記対象日に対して前記使用日を「3日」追加し、同一クール(グループ)に属する4日分の前記使用日(2020年7月17日~2020年7月20日)を設定する。さらに、ユーザーは、前記分割(同一クール)の処理により、これら4日分の前記薬歴情報を、休薬期間を挟んで「2020年7月17日」~「2020年7月27日」に分割する。
その結果、図20に示す表示画面D140のように、同一クールに属する「2020年7月17日」、「2020年7月20日」、「2020年7月24日」、及び「2020年7月27日」の前記薬歴情報が設定される。ここで、変更後の前記薬歴情報においては、「2020年7月17日」、「2020年7月20日」、「2020年7月24日」、及び「2020年7月27日」のいずれもが、前記処方量変更の処理により前記薬品の処方量(使用量)が「40mg」に変更済みとなる。したがって、分割後の各使用日における前記薬品の使用量(処方量)が、前記複数日分の前記薬品の使用量(処方量)のままとなる問題が解消される。
[変形例]
前記薬歴管理システム10に含まれる複数の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。反対に、上記実施形態において、複数の筐体に分散している複数の構成要素(前記制御部11及び前記表示部24など)が、1つの筐体に集約して設けられていてもよい。
また、前記薬歴管理システム10での薬歴の管理対象となる薬品は、抗がん剤に限らず、例えば、透析患者に用いられる透析液、又は、その他の種々の内服薬若しくは注射薬などであってもよい。
また、前記分割又は前記中止の処理に際しても、前記結合の処理等と同様に、確認画面(前記結合メニューA3に相当する画面)が表示されてもよい。この場合の確認画面は、前記結合の処理における前記結合メニューA3と同様に、各種の前記変更処理の内容を表すガイド情報を含むことが好ましい。一例として、前記中止の処理のうちの「指定日以降」が選択された場合に表示される確認画面であれば、「2020/07/13(月)以降を削除します。」といった文字列により、前記指定日以降の薬歴を削除する旨を表すガイド情報が含まれる。
また、前記薬歴情報を変更する前記ユーザー操作は、少なくとも一又は複数の前記使用日を「対象日」として指定する操作に限らない。例えば、前記薬歴情報の前記使用パターンが「隔日使用」である場合に、前記使用日ではなく、休薬日を対象日として指定する操作により、前記変更処理が開始してもよい。
また、前記表示画面にD1における前記薬歴情報の表示形式は、上記実施形態のように、横方向(左右方向)において日曜日から土曜日までの曜日ごとに区分され、かつ縦方向(上下方向)において第1週から第5週(又は第6週)までの週ごとに区分されたカレンダー形式に限らない。例えば、週単位のカレンダー形式、又は1月分の日付を(週ごとに区分せずに)一列で並べたカレンダー形式などにて前記薬歴情報が表示されてもよい。さらに、前記薬歴情報は、前記カレンダー形式以外の形式で表示されてもよい。
また、前記変更処理を開始する際の操作は、前記コンテキストメニューA2上で「開始日変更」、「結合」などの項目を選択する操作に限らない。例えば、前記コンテキストメニューA2に含まれる「開始日変更」、「結合」などの項目が、メニューバー等に表示されることで、前記表示画面D1上に常設(つまり常時表示)されてもよい。この場合、ユーザーは、前記表示画面D1上の所望の項目を左クリック操作等により選択した後で、カレンダー上の前記対象日の前記日付セルC1を左クリック操作等により選択することで、前記変更処理のための操作を行ってもよい。あるいは、ユーザーは、前記対象日の前記日付セルC1を選択したままの状態で、ドラッグ操作等により、結合対象又は分割先の前記日付セルC1に前記カーソルM1を移動させ、結合対象又は分割先等の指定まで行ってもよい。
上記実施形態では、前記薬歴管理システム10が前記療法管理システムである場合を例に挙げて説明したが、前記薬歴管理システム10は他のシステムにも適用可能である。具体的に、患者のカルテ情報を管理する電子カルテシステムが前記薬歴管理システム10の一例であってもよい。この場合、前記電子カルテシステムである前記薬歴管理システム10では、前記制御部11が、ユーザーである医師等の操作に従って、前記薬歴情報の変更処理を行う。

Claims (18)

  1. 薬品の使用日に関する薬歴情報を出力する出力処理部と、
    グループに対応する一又は複数の前記使用日を対象日として指定する操作を含み、前記薬歴情報を変更するユーザー操作に従って、前記対象日と同一の前記グループに対応する前記対象日以外の使用日について前記薬歴情報を変更する変更処理部と、を備える、
    薬歴管理システム。
  2. 前記グループは、前記薬品としての抗がん剤が使用される療法にて規定された1クール分に対応する、
    請求項1に記載の薬歴管理システム。
  3. 前記変更処理部による前記薬歴情報の変更を、前記薬品の種類に応じて制限する種類別制限処理部を更に備え、
    前記薬品の種類は、内服薬と注射薬とを含み、
    前記種類別制限処理部は、
    前記薬品の種類が前記内服薬であれば前記薬歴情報の変更を許容し、
    前記薬品の種類が前記注射薬であれば前記薬歴情報の変更に係る少なくとも一部の処理を禁止する、
    請求項2に記載の薬歴管理システム。
  4. 前記出力処理部は、前記内服薬についての前記薬歴情報と前記注射薬についての前記薬歴情報とを同時に表示可能な態様で出力する、
    請求項3に記載の薬歴管理システム。
  5. 前記変更処理部による前記薬歴情報の変更を、前記対象日に応じて制限する日別制限処理部を更に備える、
    請求項1~4のいずれか1項に薬歴管理システム。
  6. 前記日別制限処理部による制限は、前記薬歴情報の変更の種別ごとの制限を含む、
    請求項5に記載の薬歴管理システム。
  7. 前記薬品に関する処方データを取得する取得処理部を更に備え、
    前記出力処理部は、前記処方データに基づいて前記薬歴情報を出力し、
    前記薬歴情報を変更する前記ユーザー操作は前記処方データの修正を伴わない、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の薬歴管理システム。
  8. 前記変更処理部は、前記ユーザー操作で指定された使用日以降の前記薬歴情報を変更する、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の薬歴管理システム。
  9. 前記変更処理部による前記薬歴情報の変更は、使用開始日の変更を含む、
    請求項1~8のいずれか1項に記載の薬歴管理システム。
  10. 前記変更処理部による前記薬歴情報の変更は、2以上の前記グループの結合を含む、
    請求項1~9のいずれか1項に記載の薬歴管理システム。
  11. 前記結合は、前記薬品が同一の前記グループについてのみ許容される、
    請求項10に記載の薬歴管理システム。
  12. 前記変更処理部による前記薬歴情報の変更は、前記グループの分割を含む、
    請求項1~11のいずれか1項に記載の薬歴管理システム。
  13. 前記変更処理部による前記薬歴情報の変更は、前記使用日の追加を含む、
    請求項1~12のいずれか1項に記載の薬歴管理システム。
  14. 前記変更処理部による前記薬歴情報の変更は、前記使用日のパターン変更を含む、
    請求項1~13のいずれか1項に記載の薬歴管理システム。
  15. 前記変更処理部による前記薬歴情報の変更は、前記薬品の使用の中止を含む、
    請求項1~14のいずれか1項に記載の薬歴管理システム。
  16. 複数種類から選択される薬品の使用日に関する薬歴情報を出力する出力処理部と、
    ユーザー操作に従って前記薬歴情報を変更する変更処理部と、
    前記変更処理部による前記薬歴情報の変更を、前記薬品の種類に応じて制限する種類別制限処理部と、を備える、
    薬歴管理システム。
  17. 薬品の使用日に関する薬歴情報を出力する出力処理部と、
    一又は複数の前記使用日を対象日として指定する操作を含むユーザー操作に従って前記薬歴情報を変更する変更処理部と、
    前記変更処理部による前記薬歴情報の変更を、前記対象日に応じて制限する日別制限処理部と、を備える、
    薬歴管理システム。
  18. 薬品の使用日に関する薬歴情報を出力する出力ステップと、
    グループに対応する一又は複数の前記使用日を対象日として指定する操作を含み、前記薬歴情報を変更するユーザー操作に従って、前記対象日と同一の前記グループに対応する前記対象日以外の使用日について前記薬歴情報を変更する変更ステップと、
    をコンピューターに実行させるための薬歴管理プログラム。
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