JP2006113795A - クリニカルパス表示システム - Google Patents
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Abstract
【課題】クリニカルパス表示において、医療行為(処置、検査、注射、処方など)の関連性を示すことが出来、その変更や削除を支援し、その順序や進捗を容易に把握することができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】患者毎に設定されたクリニカルパス上に、前記患者が受ける一連の関連医療行為情報を示すクリニカルパス表示システムであって、前記一連の関連医療行為情報は、少なくとも一つの主医療行為情報と、前記主医療行為情報に付属する副医療行為情報と、これらの主医療行為情報と副医療行為情報とを関連付ける関連付け情報と、を含み、前記患者毎に設定されたクリニカルパスと、前記一連の関連医療行為情報と、を格納する格納手段と、前記一連の関連医療行為情報に基づいて、前記主医療行為情報と前記副医療行為情報とを関連付けて表示する表示手段と、を備えることを特徴とするクリニカルパス表示システム。
【選択図】図7
【解決手段】患者毎に設定されたクリニカルパス上に、前記患者が受ける一連の関連医療行為情報を示すクリニカルパス表示システムであって、前記一連の関連医療行為情報は、少なくとも一つの主医療行為情報と、前記主医療行為情報に付属する副医療行為情報と、これらの主医療行為情報と副医療行為情報とを関連付ける関連付け情報と、を含み、前記患者毎に設定されたクリニカルパスと、前記一連の関連医療行為情報と、を格納する格納手段と、前記一連の関連医療行為情報に基づいて、前記主医療行為情報と前記副医療行為情報とを関連付けて表示する表示手段と、を備えることを特徴とするクリニカルパス表示システム。
【選択図】図7
Description
本発明は、クリニカルパス表示システムに係り、特にクリニカルパス上に表示された複数の医療行為の関係性を容易に把握し、クリニカルパスによる医療行為の指示、進捗、実施などを管理するシステムに関するものである。
クリニカルパスとは、1人の患者に対して、日単位で、複数の医療関係者が行う医療行為の予定・計画や実施記録などを表現するものである。そのクリニカルパスに関する情報を保持するツールとして、従来、紙ベースの表形式のツールがある。最近は、電子カルテを代表とする医療情報システムの普及に伴い、クリニカルパスを医療情報システム上で実現する形態が増えてきている。
ここでの医療行為とは、注射や採血など処置や、X線撮影などの検査、処方や投薬・注射、食事など、患者の診断や治療のために病院内で行われる行為を指すものをいう。
このクリニカルパスを用いて、医療関係者はどのような医療行為が該当患者に対して行われているかを把握する事が出来る。そして、その状況を理解し、最適な担当医療行為の配慮や実施が行われるようになる。そのため、クリニカルパスは医療行為の質の向上に寄与するツールとして期待されている。また、このことは、間接的に患者への医療サービスの質の向上に寄与する事になる。それだけではなく、患者に対しても同様な情報を提供する事により、患者自身が自分の状態や検査治療計画や実績を理解でき、病気に立ち向かう積極的な意思を持たせることも期待できる。さらにその事で治療効果が改善する事などが期待できる。
このようにクリニカルパスを利用した医療行為を計画管理する情報システムは、医療サービスの質の向上を支援するものである。このクリニカルパスを利用した医療電子化システムとして特許文献1がある。
特許文献1は、あるオーダを行なう基準日と、その基準日からの相対日数経過後に行なうオーダとをセット化したマルチオーダの雛形を用意し、基準日に特定の日付けを入力すると、各オーダを実施する実施日を算出してオーダを行なう医療電子化システムを開示している。
特開2003−271730
しかし、特許文献1の医療電子化システムでは、あるオーダ(医療行為)に関連する処置などの関連医療行為を区別する手段は用意されていないため、オーダ同士の関連性は、必要に応じ医療関係者の経験に基づいて判断されている。
本発明は、クリニカルパス表示において、医療行為(処置、検査、注射、処方など)の関連性を示すことが出来、その変更や削除を支援し、その順序や進捗を容易に把握することができる技術を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係るクリニカルパス表示システムは、患者毎に設定されたクリニカルパス上に、前記患者が受ける一連の関連医療行為情報を示すクリニカルパス表示システムであって、前記一連の関連医療行為情報は、少なくとも一つの主医療行為情報と、前記主医療行為情報に付属する副医療行為情報と、これらの主医療行為情報と副医療行為情報とを関連付ける関連付け情報と、を含み、前記患者毎に設定されたクリニカルパスと、前記一連の関連医療行為情報と、を格納する格納手段と、前記一連の関連医療行為情報に基づいて、前記主医療行為情報と前記副医療行為情報とを関連付けて表示する表示手段と、を備える。
ここでいう「関連医療行為」とは、ある処置や検査に係る一連の医療行為をいい、例えば、ある手術に対して、その手術を行なうために必要な事前検査、食止め、前処置や、手術、及びその手術を行なったために必要となる後処置などの一連の医療行為をいう。
また「主医療行為」とは、一連の関連医療行為の目的となる医療行為をいい、上記の例における「手術」が該当する。
また「主医療行為」とは、一連の関連医療行為の目的となる医療行為をいい、上記の例における「手術」が該当する。
また「副医療行為」とは、主医療行為に付属して必要となる医療行為をいい、上記の例における「事前検査」、「食止め」、「前処置」、「後処置」が該当する。
また、前記表示手段は、前記一連の関連医療行為情報の関連を矢印、又は色分けによって表示する。
また、前記格納手段に格納された前記一連の関連医療行為情報を変更する内容を入力して編集するための編集手段と、前記一連の関連医療行為情報を変更する場合のルールを格納するルール格納手段と、編集対象となる前記一連の関連医療行為情報と、前記変更する内容と、のうちの少なくとも一つに基づいて、前記ルール格納手段に格納された前記ルールを読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段が読み出した前記ルールを参照し、前記変更する内容が前記ルールに適合しているか否かを判定するとともに、前記ルールに従って前記変更する内容に関する情報を出力するルールチェック手段と、を更に備える。
ここでいう「変更する内容」とは、医療行為に関する変更や削除をいい、例えば、医療行為の実施日を変更したり、不要になった医療行為を削除したりすることをいう。また、同種の医療行為が重複してオーダされている場合に、一方の医療行為を削除する場合も含む。
また、一の患者に対して少なくとも二つの前記一連の関連医療行為情報を設定する設定手段を、更に備え、前記ルールチェック手段は、前記設定手段が設定した少なくとも二つの前記一連の関連医療行為情報の中に重複して含まれる前記副医療行為情報があるか否かを前記一連の関連医療行為情報に基づいて判定し、前記副医療行為情報が前記一連の関連医療行為情報に重複して含まれる場合には、前記編集手段による前記副医療行為情報の変更または削除を制限する情報を出力する。
また、前記主医療行為情報及び前記副医療行為情報の進捗状況を表した進捗情報を管理するための進捗状況管理手段を、更に備え、前記表示手段は、前記進捗情報を合わせて表示する。
以下、添付図面に従って本発明にかかるクリニカルパス表示システムを実施するための形態を説明する。
図1は本発明に係るクリニカルパル表示システムのハードウェア構成例を示すブロック図である。
図1に示すようにクリニカルパス表示システム1は、主として各構成要素の動作を制御する中央処理装置(CPU)10と、装置の制御プログラムが格納されたり、プログラム実行時の作業領域となる主メモリ12と、オペレーティングシステム(OS)、周辺機器のデバイスドライブ、後述するクリニカルパスの表示、編集、警告表示等を行なうためのプログラムを含む各種アプリケーションソフト、患者毎のカルテデータ)等が格納されるハードディスク装置14と、クリニカルパスと、関連医療行為に含まれる医療行為情報及び医療行為の関連性を示す関連付け情報と、が格納されたクリニカルパスデータベース(クリニカルパスDB)16と、クリニカルパスに含まれる各関連医療行為を変更する場合のルールが格納されたルールデータベース(ルールDB)17と、表示用データを一時記憶する表示メモリ18と、この表示メモリ18からのカルテデータ、クリニカルパスデータ、画像データ等によりカルテ、クリニカルパス、画像等を表示するCRTモニタや液晶モニタ等のモニタ装置20と、キーボード22と、位置入力装置としてのマウス24、マウス24の状態を検出してモニタ装置20上のマウスポインタの位置やマウス24の状態等の信号をCPU10に出力するマウスコントローラ26と、プリンタ2に接続してカルテやクリニカルパス等のプリントデータの出力が可能なUSB(Universal Serial Bus)などのインターフェース(I/F)28と、上記各構成要素を接続するバス30とから構成される。
図2は本発明に係るクリニカルパス表示システムの実施の形態を示すシステム構成図である。
図2において、クリニカルパスDB16に格納された関連医療情報を編集するのが編集手段32である。編集手段32は、クリニカルパスDB16から読み出されたクリニカルパスと、このクリニカルパスを適用する患者に対して実際に実施する予定のクリニカルパスとの変更点(関連医療行為の削除を含む)の情報を入力するキーボード22、マウス24等の入力手段や、その入力した変更点を反映したクリニカルパスを格納させたりモニタ装置20等に表示させたりする演算処理手段により構成される。
また図2において、ルールチェック手段34は、編集手段32から編集指示を取得し、編集対象となる関連医療行為の情報に基づいてルールDB17に格納されたルールを読み出し、読み出したルールと編集指示とを比較して、編集指示がルールと一致するか否かを判定したり、一致しない場合にはその旨を伝える警告表示を行ったりする演算子処理手段により構成される。
より具体的には、図2におけるルールチェック手段34は、一連の医療行為の中で、編集手段32から取得した編集指示がルールDB17に格納されたルールに適合しているか否かを判断する。そして、必要な警告などを操作者に与える機能を有す。ここでいう必要な警告とは、医療行為の順序を許されていない順序に変更する場合や、関連する医療行為も合わせて変更しなければならない場合や、後述する一連の医療行為の中で必要な医療行為を削除する場合に、操作者の注意を喚起する目的で行なう出力情報をいう。なお、ルールチェック手段34は、警告を出すだけではなく、クリニカルパス表示システム1が自動的に変更を行えるものについては、前述のルールDB17にその自動変更内容ルールを記載しておくことにより自動変更が行えるようにしてもよい。
また、図2における進捗状況管理手段36は、クリニカルパス上に表示された医療行為のうち、実施済みのものと未実施のものとを区別して管理したり、表示したりするため手段であり、実施済又は未実施に関する情報を入力するキーボード22やマウス24と、入力された実施済又は未実施に関する情報を格納する格納手段と、実施済又は未実施を区別してモニタ装置20に表示させる演算手段により構成される。
図3は、実際に使用されるクリニカルパスの一例を示す模式図である。
クリニカルパスは、図3に示すように、一人の患者に対して、日ごとに多項目について詳細な処置内容や、投薬内容などが定められる。
図4は、患者ごとの電子カルテ上にクリニカルパスを表示したクリニカルパス画面表示例である。
クリニカルパスDB16に格納されるクリニカルパスは、抽象的な診療計画であるので、図4に示す実際の患者の入退院の日付に合わせた診療計画となるクリニカルパスを患者毎の電子カルテ上に生成する。このクリニカルパスを表示した電子カルテは、モニタ装置20に表示したりプリンタ2でプリント出力したりすることができる。
図5は、クリニカルパスDB16に格納される関連医療行為を説明する概念図である。
一つのクリニカルパスに含まれる医療行為の関連付け情報は、各医療行為を木構造で表したデータ構造により格納される。
木構造では、医療行為の順序も一連の医療行為の関連とともに保持しておき、その順序で医療行為が行われていることが確認できるようにクリニカルパス上に表示をする。
クリニカルパス表示システム1は、その木構造をクリニカルパス上で認識可能な形式に表示する。例えば、図5-(a)は、虫垂炎手術に関するクリニカルパスを示す。主医療行為である「虫垂炎手術」に付属する副医療行為として「浣腸」及び「剃毛」という処置や、薬剤アレルギーなどの「検査」や、前処置としての「食止め」などが行なわれる。また、主医療行為である「検査」に付属して、副医療行為として「麻酔」や「点滴準備」などの処置がある。このようにある主医療行為と主医療行為に付属する副医療行為とを関連医療行為という。
図5−(b)は、CT検査についての副医療行為である「食止め」、「血液検査」、及び「後処理」と、血液検査に付属する「処方」及び「注射」が階層に沿った木構造で表現される。
図6は、図5−(b)に示す木構造を用いて格納されたCT検査についての関連医療行為をクリニカルパス上に展開した状態を示す模式図である。また、図7は、図6に示す関連医療行為に含まれる各医療行為の関係性を矢印により表示した模式図である。
各医療行為が実施順序に従って矢印表示されることにより、各医療行為の関係性が表示される。図7においては、「採血」、「血液検査」及び「アレルギー検査」、「検査説明」等、矢印で結ばれた医療行為は、CT検査の関連医療行為であることを示す。また、矢印で結ばれていない「採尿」は、CT検査の関連医療行為ではないことを示す。
また、図8のように、矢印に代えて、関連性がある医療行為は共通の表示色を用いて表示することにより、各医療行為の関連性を色づけにより表現しても良い。図8においては、色づけされた「採血」、「血液検査」、「検査説明」等は、CT検査に付属する副医療行為であることを示す。また「採血」と同色で表示された「血液検査」、「検査説明」は等とは異なる色で表示された「アレルギー検査」、「検査説明」は、CT検査に付属する副医療行為における同一グループに属する検査であり、「アレルギー検査」は、「採血」が属するグループとは異なるグループに属する副医療行為であることを示す。なお、「検査説明」は、「採血」が属するグループの医療行為であるとともに、「アレルギー検査」が属するグループの医療行為でもあることから、2つのグループに属する表示色を用いて表現される。また、特定の表示色が付けられていない「採尿」は、CT検査に付属する副医療行為ではないことを示す。
矢印表示の場合は、医療行為の順序関係も表現できるというメリットもあるが、複雑な関係を表現する事が難しいというデメリットがある。また色付けの場合は、順序は表現しづらいデメリットがあるが、関連性のある医療行為の複数のグループを表現する事が出来るメリットがある。又、文字飾りを利用する手段も考えられる。
また、矢印表示と表示色の色分けとを組み合わせてもよい。いずれにせよ操作者に関連性を認識しやすい表示形態を用いる。
次に図9及び図10に基づいて、進捗状況を登録し、クリニカルパス上に進捗状況を合わせて表示する実施の形態について説明する。図9は、医療行為の進捗状況を登録する工程を示すフローチャートである。図10は、図9の進捗状況の登録工程の結果表示される画面表示例を示す模式図である。
以下、図9の各ステップ順に説明する。
(ステップS901)
進捗状況の登録を開始する(S901)。
進捗状況の登録を開始する(S901)。
(ステップS902)
モニタ装置20にクリニカルパスを表示する。操作者は、クリニカルパスに含まれる各医療行為の中から、キーボード22やマウス24を使って、実施しようとする医療行為Aを指定する(S902)。
モニタ装置20にクリニカルパスを表示する。操作者は、クリニカルパスに含まれる各医療行為の中から、キーボード22やマウス24を使って、実施しようとする医療行為Aを指定する(S902)。
(ステップS903)
進捗状況管理手段36は、その医療行為Aが適切な順序に従って指定されたかを判定する(S903)。
進捗状況管理手段36は、その医療行為Aが適切な順序に従って指定されたかを判定する(S903)。
(ステップS904)
進捗状況管理手段36が、その医療行為Aが適切な順序に従って指定されていると判定した場合には、操作者は医療行為Aを実施する。そして、実施した後、操作者は医療行為Aの実施済情報を登録する。(S904)。進捗状況管理手段36は、実施済情報を登録し、終了する(S907)。
進捗状況管理手段36が、その医療行為Aが適切な順序に従って指定されていると判定した場合には、操作者は医療行為Aを実施する。そして、実施した後、操作者は医療行為Aの実施済情報を登録する。(S904)。進捗状況管理手段36は、実施済情報を登録し、終了する(S907)。
(ステップS905)
進捗状況管理手段36は、ステップS902で指定された医療行為Aが適切な順序に従って指定していないと判定した場合には、警告表示を行なう(S905)。そして、現段階で行なう医療行為のリストを表示する(S906)。その後、終了する(S907)。
進捗状況管理手段36は、ステップS902で指定された医療行為Aが適切な順序に従って指定していないと判定した場合には、警告表示を行なう(S905)。そして、現段階で行なう医療行為のリストを表示する(S906)。その後、終了する(S907)。
上記の進捗状況の登録の結果、例えば図10に示すように、クリニカルパス上に進捗状況が合わせて表示される。
図10の例では、「採血」、「血液検査」、「アレルギー検査」及び「検査説明」は完了していること示す下線が付されている。一方、検査前日に行なうべき「点滴」、「採尿」、「食止め」には下線が付されておらず、まだ実施されていないことを示す。関連医療行為の実施順序に従わない実施済の登録情報が入力されると、ルールチェック手段34は、どの行為を先に行なうべきかの警告を示す。警告表示の例として、例えば、実施されていない「点滴」、「採尿」、「食止め」等を点滅表示したり、表示色を変えたり、また、図示はしないものの「「点滴」、「採尿」、「食止め」が実施されていません」という警告文をモニタ装置20に表示したりしてもよい。
完了したことを示す表示方法は、下線の他、文字色、文字飾り、セル内の色づけ等でもよい。なお、図10の画面表示例は、図7に示す矢印を用いた関連医療行為の表示例に進捗状況を合わせて表示したものであるが、図8に示す表示色を用いた関連医療行為の表示例に進捗状況を合わせて表示しても良い。
また、次に実施されるべき医療行為や、実施予定時間をガイドするメッセージなどを操作者に表示したり、関係する医療従事者に対してトリガーをかけたりする手段、例えば関係する医療従事者が操作するPHSにメッセージや音声を送ったり、また電光掲示板等を使って通知する手段を備えてもよい。
次に図11及び図12に基づいて、ある医療行為に関係する一連の医療行為中の一つ以上の医療行為の内容を変更あるいは削除する場合について説明する。図11は、複数の検査にわたる医療行為の扱いについて説明した概念図であって、図5−(b)に示すCT検査に関連する関連医療行為と、造影検査に関する関連医療行為とを合わせて行なう場合に、各医療行為を木構造を用いて表現した概念図である。図12は、医療行為を削除する場合の工程を示すフローチャートである。
複数の関連医療行為(図11における「CT検査」及び「造影検査」)において同じ副医療行為がある場合は、一般に、多重検査にならないように医療行為に関する依頼が出される。図11の例では、「血液検査」と検査の「後処理」とは、「CT検査」及び「造影検査」の両方の検査において必要な医療行為である。従って、二重検査や医療行為の効率化を考慮し、通常、一度の「血液検査」で「CT検査」及び「造影検査」のそれぞれについて必要な検査項目について検査を行う。「後処理」についても同様に、「CT検査」及び「造影検査」についての「後処理」を一度の医療行為において行なう。この場合、検査予定の変更や中止を操作する場合には、関連医療行為の変更や中止をする際に注意が必要となる。例えば、上記の例において「CT検査」が中止になった場合でも、「造影検査」のための「血液検査」及び「後処理」を中止することはできない。
本実施の形態に係るクリニカルパス表示システム1は、上記の場合に、関連性をチェックし、変更を行う際に必要に応じて警告などを発生する。以下、図12の各ステップに沿って、一連の関連医療行為に含まれる医療行為を削除する工程について説明する。
(ステップS1201)
まず、クリニカルパス上に医療行為を表示して、医療行為の削除を開始する
(S1201)。例えば、図11において造影検査の削除処理を開始する。
まず、クリニカルパス上に医療行為を表示して、医療行為の削除を開始する
(S1201)。例えば、図11において造影検査の削除処理を開始する。
(ステップS1202)
操作者は、表示された医療行為の中から、削除したい医療行為Aを指定し、削除要求を行なう(S1202)。図11において、造影検査が上記医療行為Aに該当する。
操作者は、表示された医療行為の中から、削除したい医療行為Aを指定し、削除要求を行なう(S1202)。図11において、造影検査が上記医療行為Aに該当する。
(ステップS1203)
クリニカルパス表示システム1は、その医療行為Aに関連する他の医療行為があるか否かを判定する(S1203)。図11の例では、クリニカルパス表示システム1は、造影検査に関連して、「血液検査」、「造影剤投与」、「後処理」を抽出する。
クリニカルパス表示システム1は、その医療行為Aに関連する他の医療行為があるか否かを判定する(S1203)。図11の例では、クリニカルパス表示システム1は、造影検査に関連して、「血液検査」、「造影剤投与」、「後処理」を抽出する。
(ステップS1204)
その医療行為Aに関連する他の医療行為がある場合には、関連する医療行為を全て削除対象とする(S1204)。図11の例では、「血液検査」、「造影剤投与」、「後処理」を削除対象とする。
その医療行為Aに関連する他の医療行為がある場合には、関連する医療行為を全て削除対象とする(S1204)。図11の例では、「血液検査」、「造影剤投与」、「後処理」を削除対象とする。
(ステップS1205)
その医療行為Aに関連する他の医療行為がない場合には、医療行為Aのみを削除対象とする(S1205)。
その医療行為Aに関連する他の医療行為がない場合には、医療行為Aのみを削除対象とする(S1205)。
(ステップS1206)
ステップS1204及びステップS1205において削除対象となった医療行為が、他の関連医療行為に含まれる医療行為であるか否かを判定する(S1206)。図11の例では、「血液検査」、「造影剤投与」、「後処理」のうち、「造影剤投与」はCT検査とは関係がない医療行為と判定する。また、「血液検査」及び「後処理」は、CT検査に含まれる医療行為であると判定する。
ステップS1204及びステップS1205において削除対象となった医療行為が、他の関連医療行為に含まれる医療行為であるか否かを判定する(S1206)。図11の例では、「血液検査」、「造影剤投与」、「後処理」のうち、「造影剤投与」はCT検査とは関係がない医療行為と判定する。また、「血液検査」及び「後処理」は、CT検査に含まれる医療行為であると判定する。
(ステップS1207)
削除対象となった医療行為が、他の関連医療行為に含まれる医療行為である場合には、ステップS1206で他の関連医療行為に含まれる医療行為と判定された医療行為を削除対象から外す。そして操作者に警告を発する(S1207)。図11の例では、ルールチェック手段34は、ルールDB17から「削除対象となっている医療行為が他の関連医療行為に含まれる場合には削除対象から外す」というルールを読み出す。そして、読み出した前述のルールに従い、「血液検査」及び「後処理」を削除対象から外す。更に、操作者に対して必要な警告を発する。
削除対象となった医療行為が、他の関連医療行為に含まれる医療行為である場合には、ステップS1206で他の関連医療行為に含まれる医療行為と判定された医療行為を削除対象から外す。そして操作者に警告を発する(S1207)。図11の例では、ルールチェック手段34は、ルールDB17から「削除対象となっている医療行為が他の関連医療行為に含まれる場合には削除対象から外す」というルールを読み出す。そして、読み出した前述のルールに従い、「血液検査」及び「後処理」を削除対象から外す。更に、操作者に対して必要な警告を発する。
(ステップS1208)
削除対象となった医療行為が、他の関連医療行為に含まれる医療行為でない場合には、削除対象となっている医療行為を削除する(S1208)。図11の例では、ルールチェック手段34は、ルールDB17から「削除対象となっている医療行為が他の関連医療行為に含まれていない場合には削除する」というルールを読み出す。そして、読み出した前述のルールに従い、「造影剤投与」を削除する。そして終了する(S1209)。
削除対象となった医療行為が、他の関連医療行為に含まれる医療行為でない場合には、削除対象となっている医療行為を削除する(S1208)。図11の例では、ルールチェック手段34は、ルールDB17から「削除対象となっている医療行為が他の関連医療行為に含まれていない場合には削除する」というルールを読み出す。そして、読み出した前述のルールに従い、「造影剤投与」を削除する。そして終了する(S1209)。
本実施の形態によれば、実施予定の医療行為や発行された医療行為の依頼の相互関係を示す関連付け情報や実施順序情報をシステム内に記録し、クリニカルパス上にその関連付けが分かる様に表示することが出来る。つまり、複数の医療行為の関連性を表示することにより、医療従事者が自分の行う行為がどのような位置付けかを理解しやすくする。また、それにより医療過誤低減に寄与する。
また、一部の医療行為の変更や削除においてその関連性を検出し、警告などを出すことで操作の漏れや誤りを軽減することが出来る。すなわち、医療行為を変更したり削除したりする場合に、一連の関連医療行為の削除が容易に行なえるとともに、他の関連医療行為の対象となっているため削除してはいけない医療行為を誤って削除するといったミスを防止することができる。
更に、医療行為の実施順序やその進捗状況をチェックし、医療過誤の防止にも寄与する。
そのうえ、本発明によって、医療従事者と患者に対して示される検査や治療の計画の情報が適切に管理及びフォローされるため、医療従事者の中での検査や治療の情報が適切に共有化され、ひいては患者に対する医療サービスの質の向上も期待できる。
1…クリニカルパス表示システム、2…プリンタ、10…CPU、12…主メモリ、14…ハードディスク装置、16…クリニカルパスDB、17…ルールDB、18…表示メモリ、20…モニタ装置、22…キーボード、24…マウス、26…マウスコントローラ、28…I/F、30…バス、32…編集手段、34…ルールチェック手段、36…進捗状況管理手段
Claims (5)
- 患者毎に設定されたクリニカルパス上に、前記患者が受ける一連の関連医療行為情報を示すクリニカルパス表示システムであって、
前記一連の関連医療行為情報は、少なくとも一つの主医療行為情報と、前記主医療行為情報に付属する副医療行為情報と、これらの主医療行為情報と副医療行為情報とを関連付ける関連付け情報と、を含み、
前記患者毎に設定されたクリニカルパスと、前記一連の関連医療行為情報と、を格納する格納手段と、
前記一連の関連医療行為情報に基づいて、前記主医療行為情報と前記副医療行為情報とを関連付けて表示する表示手段と、
を備えることを特徴とするクリニカルパス表示システム。 - 前記表示手段は、前記一連の関連医療行為情報の関連を矢印、又は色分けによって表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載のクリニカルパス表示システム。 - 前記格納手段に格納された前記一連の関連医療行為情報を変更する内容を入力して編集するための編集手段と、
前記一連の関連医療行為情報を変更する場合のルールを格納するルール格納手段と、
編集対象となる前記一連の関連医療行為情報と、前記変更する内容と、のうちの少なくとも一つに基づいて、前記ルール格納手段に格納された前記ルールを読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段が読み出した前記ルールを参照し、前記変更する内容が前記ルールに適合しているか否かを判定するとともに、前記ルールに従って前記変更する内容に関する情報を出力するルールチェック手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のクリニカルパス表示システム。 - 一の患者に対して少なくとも二つの前記一連の関連医療行為情報を設定する設定手段を、更に備え、
前記ルールチェック手段は、前記設定手段が設定した少なくとも二つの前記一連の関連医療行為情報の中に重複して含まれる前記副医療行為情報があるか否かを前記一連の関連医療行為情報に基づいて判定し、前記副医療行為情報が前記一連の関連医療行為情報に重複して含まれる場合には、前記編集手段による前記副医療行為情報の変更または削除を制限する情報を出力する、
ことを特徴とする請求項3に記載のクリニカルパス表示システム。 - 前記主医療行為情報及び前記副医療行為情報の進捗状況を表した進捗情報を管理するための進捗状況管理手段を、更に備え、
前記表示手段は、前記進捗情報を合わせて表示する、
ことを特徴とする請求項1乃至4の一つに記載のクリニカルパス表示システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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- 2004-10-14 JP JP2004300125A patent/JP2006113795A/ja active Pending
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