JP2012170633A - システム机 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本棚3は、中段部12および上段部13が下段部11の上に積み上げられた第1の使用態様と、中段部12が下段部11から取り外されて、下段部11の上に直接上段部13が載せられるとともに、取り外された中段部12は、その正面が前面に向くように90°回した状態で、学習机2の天板4上面に載せられた第2の使用態様との間で切り換え可能に設けられている。第2の使用態様では、左側板31が背板33から取り外されている。また、中段部12の背板33の後端と、上段部13の右側板42とがジョイント金具50により固定連結されている。ジョイント金具50は、正面側から取り付け可能な構成であってもよいし、背面側から取り付け可能な構成であってもよい。
【選択図】図2
Description
また、前記の目的を達成するための請求項2記載の発明は、机(2)と本棚(3)とを組み合わせ使用するシステム机(1)であって、机は、天板(4)と、右脚板(5)とを有し、左脚板はなく、天板の左側縁部(4b)が本棚によって支持される構成であり、本棚は、その正面側幅方向(X1)が机の前記天板の左側縁部に沿って位置するように、前記天板の左側縁部に直交方向に組み合わされていて、本棚は、下段部(11)を有し、前記下段部の上面と机の前記天板の上面とが面一になるように、前記下段部で机の前記天板の左側縁部を支持しており、本棚は、前記下段部の上に、中段部(12)および上段部(13)が積み上げられた第1の使用態様を採ることができるとともに、前記上段部が前記中段部から取り外され、その上段部が、その左側板(41)が前記上段部の左側縁から退避させられて、かつ机の前記天板の後ろ部分に90°回した状態で載せられ、前記上段部の背板(44)左側縁と前記中段部の右側板(32)とが固定連結された第2の使用態様を採ることができることを特徴とするシステム机である。
請求項3記載の発明は、前記天板の左右を入れ換えるとともに、本棚の前記中段部および前記上段部の左右側板の左右を入れ換えた構成であることを特徴とする、請求項1または2記載のシステム机である。
一方、本棚の第2の使用態様では、机の上に載せられた中段部と下段部の上に載置された上段部とが横隣になることがあり、そのため、上段部の正面に中段部が対向配置されることが考えられる。しかしながら、この第2の使用態様では、机の上にある中段部の左側縁から左側板が退避させられているから、上段部に対する書籍の出し入れの際に中段部が邪魔にならない。したがって、本棚の第2の使用態様において、本棚(上段部)に対する書籍の出し入れを良好に行うことができる。これにより、第1および第2の使用態様のいずれにおいても、本棚に対する書籍の出し入れを良好に行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、本棚は、その正面側幅方向が机の天板の左側縁部に沿って位置するように、天板の左側縁部に直交方向に組み合わされている。また、本棚の使用態様を、下段部の上に中段部および上段部が積み上げられた第1の使用態様と、上段部が中段部から取り外されて、机の天板の上に、90°回した状態で載せられる第2の使用態様とに切り換えることができる。
一方、本棚の第2の使用態様では、机の上に載せられた上段部と下段部の上に載置された中段部とが横隣になることがあり、そのため、中段部の正面に上段部が対向配置されることが考えられる。しかしながら、この第2の使用態様では、机の上にある上段部の左側縁から左側板が退避させられているから、本棚(中段部)に対する書籍の出し入れの際に中段部が邪魔にならない。したがって、本棚の第2の使用態様において、中段部に対する書籍の出し入れを良好に行うことができる。これにより、第1および第2の使用態様のいずれにおいても、本棚に対する書籍の出し入れを良好に行うことができる。
また、請求項3記載の発明によれば、請求項1または2に関連して説明した効果と同様の効果を奏する。
図1および図2は、本発明の一実施形態に係るシステム机1の斜視図である。
システム机1は、木製の学習机(机)2と木製の本棚3とを含み、机2と本棚3とが平面視でL字型になるように配置されている。本棚3は、独立して使用可能な自立型本棚であり、上下3分割構造を有している。このシステム机1は、本棚3の配置態様(使用態様)を、使用者(たとえば小学生から高校生くらいまでの学生)の好みに応じて切り換えることができるものである。たとえば、使用者が小学生である場合には、本棚3のユニットの1つを学習机2の上に載せてブックスタンドとすることにより、馴染みの深い本棚付学習机としてシステム机1を使用することができる。また、たとえば、使用者が中学生や高校生である場合には、本棚付学習机ではなく平机が好まれる場合があるので、学習机2を平机として用い、本棚3を学習机2から分離して独立して使用することができる。
学習机2は、正面視が左右方向Y1に長い長方形状の天板4と、天板4の右側縁部4aを支えるための1枚の長方形状の右脚板5とを備えている。天板4の上面は、学習等の作業を行うための作業空間となっている。右脚板5は、その下端縁に取り付けられた右足6によって、鉛直に立つように支持されている。右脚板5は前後方向X1(天板4の右側縁部4aの延びる方向)に沿っている。右足6は前後方向X1に延びる細長い木製のものである。
図1および図2に示すように、天板4の下面側に引出し7が設けられている。また、天板4は、その下方空間に、学習机2に付属したワゴン8を収容可能に設けられている。このワゴン8は、多段の複数(たとえば3つ)の引出し9を有し、下面に複数のキャスタ10が取り付けられて移動可能な構成にされている。しかし、引出し7のない天板を採用することもできるし、また、ワゴン8が付属していない学習机2を採用することもできる。
本棚3では、下段部11、中段部12および上段部13の幅および奥行きが互いに等しくされている。下段部11は、天板4の左側縁部4b(前後方向X1)に沿うように、天板4の左側縁部4bに直交するように組み合わされている。
下段部11、中段部12および上段部13は、下段部11の上に中段部12を、下段部11と向きを合わせて載置するとともに、中段部12の上に上段部13を下段部11と向きを合わせて載置することにより、上下3段に組立て可能である。そして、図1に示す第1の使用態様では、下段部11の上に、中段部12および上段部13が、下からこの順に積み上げられている。この第1の使用態様では、中段部12および上段部13の正面側幅方向は、それぞれ前後方向X1に沿っている。
図1および図2を参照して、下段部11について説明する。
下段部11は学習机2と、高さ寸法が等しくされている。下段部11は、左右に間隔を空けて配置された左側板21および右側板22と、この左右側板21,22の下端を連結する底板23と、左右側板21,22の上端を連結する上板24と、左右側板21,22、底板23、および上板24に取り囲まれる空間を、左右に仕切る固定型の仕切板25と、仕切板25によって左右に仕切られた各空間内に、底板23または上板24とそれぞれ上下に間隔を空けて配置された1枚または複数枚(図1ではたとえば1枚)の棚板26とを備えている。仕切板25は鉛直姿勢をなし、たとえば、左側板21と右側板22との間において、仕切板25と左側板21との間の左右間隔と、仕切板25と右側板22との間の左右間隔とが等しくなる位置に配置されている。
中段部12は、左右に間隔を空けて配置された左側板31および右側板32と、この左右側板31,32の後縁を連結する背板33と、背板33に固定され、上下に延びて左側板31と右側板32とで挟まれる空間を左右に仕切る固定型の仕切板34とを備えている。左側板31は中段部12の左側縁に配置されるものであり、背板33に対し取り外し可能に取り付けられている。仕切板34は鉛直姿勢をなし、たとえば、左側板31と右側板32との間において、仕切板34と左側板31との間の左右間隔と、仕切板34と右側板32との間の左右間隔とが等しくなる位置に配置されている。
図1では仕切板34によって左右に仕切られた空間のうち右側の空間(以下、「仕切板34の右側の空間」という。)に引き出しユニット35が設置されている。引き出しユニット35の上面には、複数枚(図1および図2では、たとえば2枚)の可動型の仕切板37が、それぞれ左右方向Y1に移動可能に取り付けられている。
なお、中段部12に、引き出しユニット35を設置しない構成とすることもできる。また、中段部12に設けられている仕切板37は、前述のような2枚に限られず、1枚であってもよいし、または3枚以上であってもよい。また、中段部12に仕切板37が設けられていない構成とすることもできる。
上段部13は中段部12と、高さ寸法が等しくされている。上段部13は、左右に間隔を空けて配置された左側板41および右側板42と、左側板41および右側板42のたとえば上下方向の略中央位置同士を連結する水平な連結板43と、左側板41および右側板42の後縁を連結する背板44と、連結板43の上面で、それぞれ左右方向Y1に移動可能な複数枚(図1および図2では、たとえば3枚。)の可動型の仕切板45とを備えている。左側板41は上段部13の左側縁に配置されるものであり、背板44に対し取り外し可能に取り付けられている。背板44は、左側板41と右側板42との間の空間のうち連結板43よりも上部分の背面だけを閉塞している。そのため、左側板41と右側板42との間の空間のうち連結板43よりも下部分の後面は開放している。なお、当該下部分の後面を背板などで閉塞する構成であってもよい。
次いで、第2の使用態様における本棚3の構成について説明する。この第2の使用態様では、図2に示すように中段部12は天板4の上面における後ろ部分(奥側)に、その正面を前方に向けて配置されている。すなわち、第1の使用態様からは中段部12は90°回されている。このとき、中段部12は、その背面が天板4の後端縁部に沿うように配置されている。前述のように上段部13は中段部12と等しい高さ寸法を有し、下段部11は学習机2と等しい高さ寸法を有するので、下段部11の上に載せられた上段部13の上端縁と、学習机2の上に載せられた中段部12の上端縁とが揃うようになる。そのため、本棚3が第2の使用態様である場合には、学習机2と本棚3とがL字型に組み合わされたシステム机1の高さが一様になり美しい。
第2の使用態様では、前述のように下段部11の上に直接上段部13が載せられている。そして、中段部12の背板33の左側縁部33a(図2参照)の前面と、上段部13の右側板42の内側側面(図2で示す前側の面)の正面側端縁部(図2で示す右端部)とがジョイント金具50(図2参照)により固定連結されている。このジョイント金具50による固定連結により、下段部11の上に載置された上段部13によって中段部12が固定的に支持される。これにより、第2の使用態様において、中段部12を学習机2の天板4の上に安定して載せておくことができる。ジョイント金具50は、正面側から背板33および右側板42を固定するため、その操作がし易く、かつ、学習机2の上に載せられた中段部12と、下段部11の上に載せられた上段部13とをしっかり固定できる。
図3は、この発明の他の実施形態に係るシステム机の第2の使用態様の要部を拡大して示す平面図である。
本棚3の第2の使用態様では、第1の使用態様から固定用金具が取り外され、左側板61がヒンジ軸63まわりに左まわりに回動されて、左側板61が、背板33とほぼ平行になる退避姿勢(中段部12の左側縁から、左側板61が退避させられる姿勢。図3に実線で示す姿勢。)をなしている。この退避姿勢において、左側板61は前後方向に関し、中段部12の背板33よりも背板1枚分奥側に位置している。本棚3の第2の使用態様において、退避姿勢にある左側板61の前面は、下段部11の上に載せられる上段部13(具体的には右側板42)の後方に配置される。この場合、左側板61が上段部13の後方に配置された後に、中段部12の背板33左側縁と上段部13の右側板42とが固定連結される。
本棚3の第1の使用態様では、左側板41は上段部13の左側縁において、背板44とほぼ直交する直交姿勢をなしている。この場合、左側板41は固定用金具(図示しない)などによって、その直交姿勢に維持されている。
たとえば、前述の各実施形態では、ジョイント金具として、前面(正面)側から取り付け可能な構成のものを例に挙げて説明したが、このような金具は、後面(背面)側から取り付け可能な構成であってもよい。また、第2の使用態様における中段部12の背板33左側縁と上段部13の右側板42との固定連結や、第3の使用態様における上段部13の背板44左側縁と中段部12の右側板32との固定連結を、ジョイント金具50ではなく、他の連結具などを用いた他の方法によって行うものであってもよい。
また、システム机1は左右を入れ換えた構成、すなわち、天板4の左右を入れ換えるとともに、中段部12および上段部13の左右側板31,32,41,42の左右を入れ換えた構成を採用することもできる。この場合、本棚3(下段部11)が、その正面側幅方向が学習机2の天板4の右側縁部4aに沿って位置するように(前後方向X1に沿って延びるように)、天板4の右側縁部4aに直交方向に組み合わされている。このとき、下段部11で学習机2の天板4の右側縁部4aが支持されている。
また、前述の各実施形態では、本棚3を、第1の使用態様と、第2の使用態様と、第3の使用態様との間で切換え可能として説明したが、本棚3が、第1の使用態様と第2の使用態様との間だけで切換え可能な構成であってもよいし、また、第1の使用態様と第3の使用態様との間だけで切換え可能な構成であってもよい。
2 学習机(机)
3 本棚
4 天板
4b 左側縁部
5 右脚板
11 下段部
12 中段部
13 上段部
31 (中段部の)左側板
32 (中段部の)右側板
33 (中段部の)背板
41 (上段部の)左側板
42 (上段部の)右側板
44 (上段部の)背板
50 ジョイント金具
Claims (3)
- 机と本棚とを組み合わせ使用するシステム机であって、
机は、天板と、右脚板とを有し、左脚板はなく、天板の左側縁部が本棚によって支持される構成であり、
本棚は、その正面側幅方向が机の前記天板の左側縁部に沿って位置するように、前記天板の左側縁部に直交方向に組み合わされていて、
本棚は、下段部を有し、前記下段部の上面と机の前記天板の上面とが面一になるように、前記下段部で机の前記天板の左側縁部を支持しており、
本棚は、前記下段部の上に、中段部および上段部が積み上げられた第1の使用態様を採ることができるとともに、
前記中段部が前記下段部から取り外され、前記下段部の上に直接前記上段部が載せられ、前記中段部が、その左側板が前記中段部の左側縁から退避させられて、かつ机の前記天板の後ろ部分に90°回した状態で載せられ、前記中段部の背板左側縁と前記上段部の右側板とが固定連結された第2の使用態様を採ることができることを特徴とするシステム机。 - 机と本棚とを組み合わせ使用するシステム机であって、
机は、天板と、右脚板とを有し、左脚板はなく、天板の左側縁部が本棚によって支持される構成であり、
本棚は、その正面側幅方向が机の前記天板の左側縁部に沿って位置するように、前記天板の左側縁部に直交方向に組み合わされていて、
本棚は、下段部を有し、前記下段部の上面と机の前記天板の上面とが面一になるように、前記下段部で机の前記天板の左側縁部を支持しており、
本棚は、前記下段部の上に、中段部および上段部が積み上げられた第1の使用態様を採ることができるとともに、
前記上段部が前記中段部から取り外され、その上段部が、その左側板が前記上段部の左側縁から退避させられて、かつ机の前記天板の後ろ部分に90°回した状態で載せられ、前記上段部の背板左側縁と前記中段部の右側板とが固定連結された第2の使用態様を採ることができることを特徴とするシステム机。 - 前記天板の左右を入れ換えるとともに、本棚の前記中段部および前記上段部の左右側板の左右を入れ換えた構成であることを特徴とする、請求項1または2記載のシステム机。
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