JP2012169850A - チョッパ型コンパレータ - Google Patents

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Norikazu Ota
則一 太田
Hideki Hosokawa
秀記 細川
Susumu Azeyanagi
進 畔柳
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Abstract

【課題】 第1入力端子2と第2入力端子4のいずれかをコンデンサ8に接続するスイッチ14,16と、pMOSトランジスタ10とnMOSトランジスタ12の直列回路を備えているチョッパ型コンパレータは、電源電圧VDDの変動時にコンパレータの閾値電圧が変動し、大小関係の誤判定につながる。
【解決手段】pMOSトランジスタ10のゲートにコンデンサ8の電圧を伝達しない。代わりに、pMOSトランジスタ10のソース・ゲート間電圧を一定に維持してソース・ドレイン間を流れる電流を一定電流以下に制限する。すると電源電圧VDDが変動してもコンパレータの閾値電圧は一定に維持される。電源電圧VDDの変動に起因する誤判定を防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、第1入力端子と第2入力端子と出力端子を備えており、第1入力端子の電圧と第2入力端子の電圧の大小を比較し、比較結果に基づいて出力端子にハイまたはローの電圧を出力するコンパレータに関する。特に、電圧を保存する機能を有するコンデンサに第1入力端子の電圧を伝達する状態と第2入力端子の電圧を伝達する状態を交互に切換えるチョッパ型のコンパレータに関する。
特許文献1にチョッパ型コンパレータが開示されている。特許文献1のチョッパ型コンパレータは、図2に示すように、第1入力端子2と、第2入力端子4と、出力端子6と、コンデンサ8と、pMOSトランジスタ10と、nMOSトランジスタ12と、第1スイッチ14と、第2スイッチ16と、第3スイッチ18を備えている。第1入力端子2とコンデンサ8の一方の電極8aの間に、第1スイッチ14が挿入されている。第2入力端子4とコンデンサ8の一方の電極8aの間に、第2スイッチ16が挿入されている。pMOSトランジスタ10とnMOSトランジスタ12は直列に接続されており、pMOSトランジスタ10は高電位VDD側の電源線に接続されており、nMOSトランジスタ12は低電位Vss側の電源線に接続されている。特許文献1の場合、低電位Vss=接地電位GRDとされている。pMOSトランジスタ10とnMOSトランジスタ12の接続点が、出力端子6に接続されている。コンデンサ8の他方の電極8bが、pMOSトランジスタ10のゲートとnMOSトランジスタ12のゲートに接続されている。コンデンサ8の他方の電極8bと出力端子6の間に第3スイッチ18が挿入されている。第2スイッチ16と第3スイッチ18が導通して第1スイッチ14が非導通となる状態と、第1スイッチ14が導通して第2スイッチ16と第3スイッチ18が非導通となる状態が交互に繰り返される。
第1入力端子2には基準電圧Vrefが入力する。第2入力端子4に処理対象である電圧(以下では入力電圧という)Vinが入力する。チョッパ型コンパレータ20は、基準電圧Vrefと入力電圧Vinの大小を比較し、比較結果に基づいて出力端子6にハイまたはローの電圧を出力する。
図2に示すように、第2スイッチ16と第3スイッチ18が導通して第1スイッチ14が非導通となると、pMOSトランジスタ10とnMOSトランジスタ12の両方が導通して出力端子6の電圧はVthとなる。Vthは、pMOSトランジスタ10とnMOSトランジスタ12で構成されるcMOS論理インバータの閾値電圧である。Vthは、高電位側の電源電圧VDDと低電位側の電源電圧Vssのほぼ中間値となるように設計されており、電源電圧が変化するとVthも変化する。
図2の状態では、第3スイッチ18が導通していることから、コンデンサ8の電極8bの電圧Vbは、出力端子6の電圧Vthに等しくなる。一方、コンデンサ8の電極8aには電圧Vinが入力している。コンデンサ8の電極8aと電極8bの間の電位差は、Vin−Vthに等しくなる。
第1スイッチ14が導通して第2スイッチ16と第3スイッチ18が非導通となると、コンデンサ8の電極8aには基準電圧Vrefが入力する。コンデンサ8の電極8aと電極8bの間の電位差は維持されることから、電極8bの電圧は、Vref−Vin+Vthとなる。
Vref>Vinであれば、電極8bの電圧は閾値電圧Vth以上となり、pMOSトランジスタ10が高抵抗となってnMOSトランジスタ12が低抵抗となり、出力端子6の電圧はローとなる。Vref<Vinであれば、電極8bの電圧は閾値電圧Vth以下となり、pMOSトランジスタ10が低抵抗となってnMOSトランジスタ12が高抵抗となり、出力端子6の電圧はハイとなる。以上の動作が得られることから、チョッパ型コンパレータ20は、基準電圧Vrefと入力電圧Vinの大小を比較し、比較結果に基づいて出力端子6にハイまたはローの電圧を出力する。
実際の回路では、図10に例示するように、高電位VDD側の電源線とpMOSトランジスタ10の高電位側端子の間に配線抵抗r1があり、電源回路の低電位Vss側の電源線とnMOSトランジスタ12の低電位側端子の間に配線抵抗r2がある。
第2スイッチ16と第3スイッチ18が導通して第1スイッチ14が非導通の間は、pMOSトランジスタ10とnMOSトランジスタ12の両方がオンし、pMOSトランジスタ10とnMOSトランジスタ12を貫通電流ICが流れる。この状態では、配線抵抗と貫通電流によって電圧降下が生じる。この電圧降下の影響によって、pMOSトランジスタ10の高電位側端子の電圧V1は、高電位側の電源電圧VDDに等しくならず、V1=VDD−IC×r1となる。同様に、nMOSトランジスタ12の低電位側端子の電圧V2は、低電位側の電源電圧Vssに等しくならず、V2=Vss+IC×r2となる。
その一方において、第1スイッチ14が導通して第2スイッチ16と第3スイッチ18が非導通となってpMOSトランジスタ10とnMOSトランジスタ12の片方がオフしている場合には、貫通電流ICが流れないために、前記した電圧降下が生じない。基本的にV1=VDDとなり、V2=Vssとなる。
多くの場合に、Vss=接地電圧である。図2では、Vss=接地電圧である場合を図示している。
前記したように、pMOSトランジスタ10の高電位側端子の電圧V1と、nMOSトランジスタ12の低電位側端子の電圧V2は、第2スイッチ16と第3スイッチ18が導通して第1スイッチ14が非導通の場合と、第1スイッチ14が導通して第2スイッチ16と第3スイッチ18が非導通の場合とで変化する。この変化が、コンパレータ21の判定結果に誤判定をもたらすことがある。
特許文献1の技術では、電源回路の高電位VDD側の端子とpMOSトランジスタ10の高電位側端子の間の抵抗r1と、電源回路の低電位Vss側の端子とnMOSトランジスタ12の低電位側端子の間の抵抗r2の比率を調整する回路を設ける。抵抗r1,r2の比率を特定の値に調整すると、pMOSトランジスタ10とnMOSトランジスタ12の両方がオンして貫通電流ICが流れている場合の閾値電圧と、pMOSトランジスタ10とnMOSトランジスタ12の片方がオフして貫通電流ICが流れていない場合の閾値電圧を等しくすることができる。特許文献1の技術では、チョッパ型コンパレータ21の動作に伴って生じる電圧降下の有無によって、比較結果が不正確となることを防止する。
特開2009−5178号公報
特許文献1の技術では、チョッパ型コンパレータ21の動作に伴って生じる電圧降下の有無によって、比較結果が不正確となることを防止する。すなわち、コンデンサ8に入力電圧Vinに対応する値を保存するサンプリング時には電圧降下が生じるのに、コンデンサ8に基準電圧Vrefに対応する値を伝達する比較時には電圧降下が生じないことから発生するずれに対策する。しかしながら、サンプリング時と比較時で電源電圧VDDが変化することに対しては対策していない。
本発明では、サンプリング時と比較時で電源電圧VDDが変化したときにも、比較結果を誤らないチョッパ型コンパレータを実現する。
本明細書で開示するチョッパ型コンパレータは、図1に例示するように、第1入力端子2と、第2入力端子4と、出力端子6と、コンデンサ8と、pMOSトランジスタ10と、nMOSトランジスタ12と、第1スイッチ14と、第2スイッチ16と、第3スイッチ18と、所定ゲート電圧端子22を備えている。
第1入力端子2とコンデンサ8の一方の電極8aの間に第1スイッチ14が挿入されている。第2入力端子4とコンデンサ8の一方の電極8aの間に第2スイッチ16が挿入されている。pMOSトランジスタ10は高電位VDD側の電源線に接続されており、nMOSトランジスタ12は低電位Vss側の電源線に接続されており、しかもpMOSトランジスタ10とnMOSトランジスタ12は直列に接続されている。pMOSトランジスタ10とnMOSトランジスタ12の接続点が出力端子6に接続されている。pMOSトランジスタ10のゲートは所定ゲート電圧端子22に接続されており、pMOSトランジスタ10のソース・ゲート間には、pMOSトランジスタ10のソース・ドレイン間を流れる通電電流を一定電流以下に制限する所定ゲート電圧が印加されている。コンデンサの他方の電極8bは、nMOSトランジスタ12のゲートに接続されている。コンデンサ8の他方の電極8bと出力端子6の間に第3スイッチ18が挿入されている。
図1(A)に例示するように、第2スイッチ16と第3スイッチ18が導通して第1スイッチ14が非導通となる状態と、図1(B)に例示するように、第1スイッチ14が導通して第2スイッチ16と第3スイッチ18が非導通となる状態が交互に繰り返される。
図6は、横軸に経過時間をとったタイミングチャートを示している。(a)は、電源電圧VDDが時間に対して変化する一例を示している。図示の場合、時刻t0における電源電圧VDD(t0)よりも、時刻t1における電源電圧VDD(t1)の方が上昇した場合を例示している。
(b)は、第1スイッチ14と、第2スイッチ16と、第3スイッチ18の状態を切り換えるクロック信号を例示している。クロック信号CKがハイの間は、図1(A)に示すように、第2スイッチ16と第3スイッチ18が導通して第1スイッチ14が非導通となり、クロック信号CKがローの間は、図1(B)に示すように、第1スイッチ14が導通して第2スイッチ16と第3スイッチ18が非導通となる。
図6(c)は、第1入力端子2に入力している基準電圧Vrefと、第2入力端子4に入力している入力電圧Vinの関係を例示している。この場合、基準電圧Vrefが入力電圧Vinよりも高い場合を例示している。基準電圧Vrefや入力電圧Vinは、図示しないローパスフィルタで処理されており、電源電圧VDDが時間に対して変化しても、基準電圧Vrefや入力電圧Vinは変化しない。ローパスフィルタで、電源電圧VDDの変化による影響を排除している。
図6(d)は、コンデンサ8の一方の電極8aの電圧Vaを例示している。クロックCKがハイで図1(A)の状態では、入力電圧Vinが電極8aに印加される。クロックCKがローで図1(B)の状態では、基準電圧Vrefが電極8aに印加される。図6では、基準電圧Vrefが入力電圧Vinよりも高い場合を例示している。電圧Vaの変動幅は、基準電圧Vrefと入力電圧Vinの差に等しい。
図6(e)は、コンデンサ8の他方の電極8bの電圧Vbを例示している。電極8a、8b間の電位差は維持される。電圧Vbは電圧Vaの変化に追従して変化する。電圧Vbの変動幅は電圧Vaの変動幅に等しい。
図6の(h)の破線Vthは、直列に接続されているpMOSトランジスタ10とnMOSトランジスタ12(以下ではcMOSという)の双方のゲートに、電極8bの電圧Vbを加える従来方式による場合のcMOSの閾値電圧を示している。従来方式によると、図6の(h)の破線Vthに示すように、電源電圧VDDの変化に追従して閾値電圧Vthが変動してしまう。
図11の(A)は、従来のcMOSによる場合の閾値電圧Vthを示している。閾値電圧Vthは、電源電圧VDDと貫通電流ICの影響を受ける。
図11の(B)の関係が成立していると、閾値電圧Vthに貫通電流ICが影響するのを防止できる。前記した特許文献1の技術では、図11の(B)の関係を利用して閾値電圧Vthに貫通電流ICが影響するのを防止する。
図11の(C)は、図11の(B)の関係を利用して閾値電圧Vthに貫通電流ICが影響するのを防止した場合の閾値電圧Vthを示している。特許文献1の技術によっても、閾値電圧Vthが電源電圧VDDの変動の影響を受けることが確認できる。
閾値電圧Vthが電源電圧VDDの変動の影響を受けて図6の(h)の破線Vthに例示するように変動すると、出力端子6の電圧は、図6(i)に示すものとなってしまう。(c)に示すように、Vref>Vinであるにもかかわらず、従来方式のコンパレ−タによると、出力端子6に、Vref<Vinであるとする比較結果を示すレベルの電圧を出力してしまう(i−1)。これは正しくない。
本発明では、直列に接続されているpMOSトランジスタ10とnMOSトランジスタ12の双方のゲートに、電極8bの電圧Vbを加える方式をとらない。電極8bの電圧Vbは、nMOSトランジスタ12のゲートにのみ入力する。pMOSトランジスタ10には、pMOSトランジスタ10のソース・ドレイン間の通電電流を一定電流以下に制限する所定のゲート電圧Vcを印加する。そのために、pMOSトランジスタ10のソース・ドレイン間には、ソース・ゲート間電圧Vcで決められる飽和電流以上は流れない。すなわち、pMOSトランジスタ10のソース・ドレイン間電圧が上昇しても、pMOSトランジスタ10のソース・ドレイン間には飽和電流しか流れず、その飽和電流はソース・ゲート間電圧Vcで決められる。pMOSトランジスタ10のソース・ゲート間に所定のゲート電圧Vcを印加しておけば、そのゲート電圧Vcで規定される飽和電流以上の電流がpMOSトランジスタ10のソース・ドレイン間に流れることがない。
この方式をとると、pMOSトランジスタ10とnMOSトランジスタ12の直列回路で構成される反転回路の閾値電圧Vthは、電源電圧VDDの変動の影響を受けない。図11の(D)は、この場合の閾値Vthを示している。電源電圧VDDは影響しない。貫通電流Iの影響までは除去できないが、pMOSトランジスタ10で貫通電流Iの大きさが規制されているので、貫通電流Iの影響は小さい。したがって、図6(e)に示すように、電源電圧VDDが低い時(タイミングt0)における閾値電圧Vth(t0)と、電源電圧VDDが高い時(タイミングt1)における閾値電圧Vth(t1)は、ほとんど等しい。したがって、出力端子6の電圧は、図6の(f)に示すものとなる。図6の(g)に示すように、Vref>Vinであることを示す比較結果を正しく出力する。図6の(i)に例示した誤判定結果i−1を出力することがない。
本明細書に開示されている技術では、直列に接続されているpMOSトランジスタ10とnMOSトランジスタ12の双方のゲートに、コンデンサ8の電極8bの電圧Vbを加える方式をとらない。代わって、pMOSトランジスタ10のソース・ゲート間に、pMOSトランジスタ10のソース・ドレイン間を流れる電流を一定電流以下に制限する所定のゲート電圧Vcを印加する。この場合、電源電圧VDDが変動しても、pMOSトランジスタ10とnMOSトランジスタ12の直列回路で構成される反転回路の閾値電圧Vthは変動しない。この結果、電源電圧VDDの変動が、電圧Vbと閾値電圧Vthを比較することの意味を変えることがない。コンデンサ8の電極8aに入力電圧Vinを入力しておくタイミングと、コンデンサ8の電極8aに基準電圧Vrefを入力して比較するタイミングの間で電源電圧VDDが変化しても、入力電圧Vinと基準電圧Vrefの大小関係を誤判定した結果を出力することがない。
本実施例のコンパレータの概略回路構成を示す。 従来のコンパレータの概略回路構成を示す。 電源電圧と、pMOSとnMOSの直列回路の閾値電圧の関係を示す。 本発明のコンパレータの特性図を示す。 従来のコンパレータの特性図を示す。 本発明と従来のコンパレータのタイミングチャートを比較して示す。 図6とは別のタイミングチャートを示す。 実施例2のコンパレータの概略回路構成を示す。 実施例3のコンパレータの概略回路構成を示す。 従来の改良されたコンパレータの概略回路構成を示す。 各種コンパレータの閾値電圧を示す。
下記で説明する実施例の主要な特長を以下に例示する。
(特長1)第1入力端子に基準電圧Vrefが入力する。第2入力端子に基準電圧Vrefとの大小関係を比較する電圧Vinが入力する。
(特長2)pMOSトランジスタとnMOSトランジスタの直列回路が、多段に設けられている。
(実施例1)
図1に示すように、実施例1のチョッパ型コンパレータ24は、第1入力端子2と、第2入力端子4と、出力端子6と、コンデンサ8と、pMOSトランジスタ10と、nMOSトランジスタ12と、第1スイッチ14と、第2スイッチ16と、第3スイッチ18と、所定ゲート電圧端子22を備えている。
第1入力端子2には、基準電圧Vrefが入力される。第2入力端子4には入力電圧Vinが入力される。チョッパ型コンパレータ24は、基準電圧Vrefと入力電圧Vinの大小関係を比較し、Vin<Vrefであれば、出力端子6にローの電圧を出力し、Vin>Vrefであれば、出力端子6にハイの電圧を出力する。
第1入力端子2とコンデンサ8の第1電極8aの間に第1スイッチ14が挿入されている。第2入力端子4とコンデンサ8の第1電極8aの間に第2スイッチ16が挿入されている。第1スイッチ14と第2スイッチ16の双方が同時にオンすることはない。第1スイッチ14がオンすれば、コンデンサ8の第1電極8aの電圧は基準電圧Vrefとなり、第2スイッチ16がオンすれば、コンデンサ8の第1電極8aの電圧は入力電圧Vinとなる。
pMOSトランジスタ10とnMOSトランジスタ12は直列に接続されている。pMOSトランジスタ10は高電位VDD側の電源線に接続されており、nMOSトランジスタ12は低電位Vss側の電源線に接続されている。pMOSトランジスタ10とnMOSトランジスタ12の接続点が出力端子6に接続されている。
pMOSトランジスタ10のゲートは所定ゲート電圧端子22に接続されている。pMOSトランジスタ10のゲートには、pMOSトランジスタ10のソース・ドレイン間の通電電流を一定電流以下に制限する所定ゲート電圧が印加されている。nMOSトランジスタ12のゲートは、コンデンサの第2電極8bに接続されている。
また、コンデンサ8の第2電極8bと出力端子6の間に、第3スイッチ18が挿入されている。
図1(A)に例示するように、第2スイッチ16と第3スイッチ18が導通して第1スイッチ14が非導通となる状態と、図1(B)に例示するように、第1スイッチ14が導通して第2スイッチ16と第3スイッチ18が非導通となる状態が交互に繰り返される。
図6は、横軸に経過時間をとったタイミングチャートを示している。(a)は、電源電圧VDDが時間に対して変化する一例を示している。図示の場合、時刻t0における電源電圧VDD(t0)よりも、時刻t1における電源電圧VDD(t1)の方が上昇した場合を例示している。
(b)は、第1スイッチ14と、第2スイッチ16と、第3スイッチ18の状態を切り換えるクロック信号を例示している。クロック信号CKがハイの間は、図1(A)に示すように、第2スイッチ16と第3スイッチ18が導通して第1スイッチ14が非導通となり、クロック信号CKがローの間は、図1(B)に示すように、第1スイッチ14が導通して第2スイッチ16と第3スイッチ18が非導通となる。
図6(c)は、第1入力端子2に入力している基準電圧Vrefと、第2入力端子4に入力している入力電圧Vinの関係を例示している。この場合、基準電圧Vrefが入力電圧Vinよりも高い場合を例示している。
図6(d)は、コンデンサ8の第1電極8aの電圧Vaを例示している。クロックCKがハイで図1(A)の状態では、入力電圧Vinが第1電極8aに印加される。クロックCKがローで図1(B)の状態では、基準電圧Vrefが第1電極8aに印加される。図6では、基準電圧Vrefが入力電圧Vinよりも高い場合を例示している。電圧Vaの変動幅は、基準電圧Vrefと入力電圧Vinの差に等しい。
図3のグラフ34は、pMOSトランジスタ10とnMOSトランジスタ12の直列回路で構成される反転回路の両ゲートに第2電極8bの電圧Vbを加える従来方式による場合の閾値電圧を示している。従来方式によると、グラフ34に示すように、電源電圧VDDの変化に追従して閾値電圧Vthが変動してしまう。図11の(A)と(C)からも、閾値電圧Vthが電源電圧VDDの変化に追従して変化することが確認できる。
図5は、従来のコンパレータの特性図を示している。電源電圧VDDが低いタイミング(t0)における閾値Vth(t0)と、電源電圧VDDが上昇したタイミング(t1)における閾値Vth(t1)が相違する。Vin<Vrefであっても、その差がVth(t1)とVth(t0)の差よりも小さければ、タイミングt0では出力端子6の電圧はローとなり、タイミングt1では出力端子6の電圧がハイとなってしまう。
図6の(h)の破線Vthは、反転回路の閾値電圧Vthが電源電圧VDDの変化に追従して変化する場合を例示している。その場合、出力端子6の電圧は、図6(i)に示すものとなってしまう。Vin<Vrefであるにもかかわらず、従来方式のコンパレ−タによると、出力端子6の電圧がハイとなったりローとなったりする。誤判定する。
図3のグラフ32は、pMOSトランジスタ10のソース・ゲート間に所定電圧Vcを印加し、第2電極8bの電圧VbをnMOSトランジスタ12のゲートにのみ加える場合の、反転回路の閾値電圧を示している。この場合の閾値電圧Vthは、電源電圧VDDの変化に抗してほとんど変化しない。図11(D)からも、閾値電圧Vthが電源電圧VDDの影響を受けないことが確認される。
図4は、本実施例のコンパレータの特性図を示している。電源電圧VDDが低いタイミング(t0)における閾値Vth(t0)と、電源電圧VDDが上昇したタイミング(t1)における閾値Vth(t1)はほぼ一致している。タイミングt0でもタイミングt1でも、出力端子6の電圧は、基準電圧Vrefが入力電圧Vinよりも高いか低いかの結果を正確に示している。出力端子6の電圧は、図6(f)に示すものとなる。図6(g)に示すように、Vref>VinであるのかVref<Vinのあるのかを示す比較結果を正しく出力する。
図7は、タイミングチャートの別例を示している。(A)は実施例のコンパレータのタイミングチャートを示し、(B)は従来のコンパレータのタイミングチャートを示している。
従来のコンパレータでは、比較結果が不安定に変動する(70の変化参照)。図7(A)に示す場合、上記の不安定性がない。
(第2実施例)
図8は、pMOSとnMOSの直列回路で構成される反転回路40,42を2段に設けた場合を例示し、図9は反転回路50,52,54を3段に設けた場合を例示している。
反転回路の段数を選択することによって、出力端子6に出力するハイ電圧とロー電圧の電圧差を調整することができる。実際の回路では、電圧Vbが閾値Vthを越えて変化したときに、出力電圧Voutが明確に切り換わらないことがある。すなわち、図4と図5の特性図ではほぼ垂直な線が、実際には傾斜線となっていることがある。反転回路の段数を増加させることによって、垂直線に近づけることができる。電圧Vbが閾値Vthを越えて変化したときに、出力電圧がハイとローの間で明確に変化するコンパレータとすることができる。
本実施例のコンパレータは、通電電流を制限するpMOSを利用することから、比較結果を誤ることがないばかりか、貫通電流を抑制することから消費電力を抑制するのにも有利である。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
また下記に記載する特許請求の範囲の技術的範囲は、実施例に限定されない。実施例はあくまで実施例を例示するものである。
2:第1入力端子
4:第2入力端子
6:出力端子
8:コンデンサ
8a:第1電極
8b:第2電極
10:pMOSトランジスタ
12:nMOSトランジスタ
14:第1スイッチ
16:第2スイッチ
18:第3スイッチ
22:所定ゲート電圧端子

Claims (1)

  1. 第1入力端子と第2入力端子と出力端子とコンデンサとpMOSトランジスタとnMOSトランジスタと第1スイッチと第2スイッチと第3スイッチを備えており、
    第1入力端子とコンデンサの一方の電極の間に第1スイッチが挿入されており、
    第2入力端子とコンデンサの前記一方の電極の間に第2スイッチが挿入されており、
    pMOSトランジスタは高電位側の電源線に接続されており、nMOSトランジスタは低電位側の電源線に接続されているとともに、pMOSトランジスタとnMOSトランジスタは直列に接続されており、
    pMOSトランジスタとnMOSトランジスタの接続点が出力端子に接続されており、
    pMOSトランジスタのゲートに、pMOSトランジスタのソース・ドレイン間の通電電流を一定電流以下に制限する所定電圧が印加され、
    コンデンサの他方の電極がnMOSトランジスタのゲートに接続されており、
    コンデンサの前記他方の電極と出力端子の間に第3スイッチが挿入されており、
    第2スイッチと第3スイッチが導通して第1スイッチが非導通となる状態と、第1スイッチが導通して第2スイッチと第3スイッチが非導通となる状態が交互に繰り返されることを特徴とするチョッパ型コンパレータ。
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