以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、この実施の形態で用いる装置の各構成要素の相対配置、装置形状等は、あくまで例示であり、それらのみに限定するものではない。
図1は、本実施形態における印刷制御装置の一例となる画像形成装置の概略構成を示す図である。図1の画像形成装置は、外部装置から受信したデータを印刷する印刷機能のみを有したものを示すが、これに限らず、原稿上の画像を読取る読取装置をさらに備えて複写機として機能するものや他の機能を加えた複合装置としてもよい。
また、印刷処理を行う記録材(被記録媒体または記録シート)としてロールシートを用いたものを例に説明する。このロールシートは連続シートの例であるが、ロール状となったもの以外でもよい。また、連続シートの切断は、画像形成装置が自動的に切断するものであってもよいし、ユーザがマニュアル指示を行って切断するものであってもよい。記録材の材質も紙には限らず、印刷処理可能なものであれば種々のものを用いることができる。また、画像形成装置は、連続シートへの印刷のみではなく、所定のサイズに予めカットされたカットシートへの印刷が可能な画像形成装置としてもよい。
また、印刷方式は後述する画像印刷用液体インクを用いたインクジェット方式による画像の印刷には限らない。記録材に付与する記録剤として固形インクを用いてもよいし、トナーを用いた電子写真方式、昇華方式、熱転写方式、ドットインパクト方式など種々のものを採用可能である。また、複数色の記録剤を用いたカラー記録を行うものには限らず、黒色(グレーを含む)のみによるモノクロ記録を行うものとしてもよい。ただし、いずれの印刷方式においても、記録材と記録ヘッド(印刷ヘッド)の相対移動を行わせてプリントを行うものであって、相対移動の方向と交差する方向に複数の記録素子が配置された印刷ヘッドを用いるものとする。記録素子としては発熱素子、圧電素子、静電素子、LEDプリンタ用発光素子などが含まれる。記録材と印刷ヘッドの相対移動は、下記では記録材のみを移動させる例について説明するが、印刷ヘッドのみを移動させるものであってもよいし、記録材と印刷ヘッドの両方を移動させるものとしてもよい。また、印刷は、可視画像の印刷には限らず、不可視もしくは視認が困難な画像の印刷としてもよいし、一般的な画像以外の、例えば配線パターン、部品の製造における物理的パターン、DNAの塩基配列等のプリントなど種々のものの印刷としてもよい。つまり、記録剤を記録材に付与可能なものであれば種々のタイプの記録装置に適用可能である。また、図1の画像形成装置と接続された外部装置からの指示で当該画像形成装置における印刷処理の動作を制御させる場合、この外部装置が印刷制御装置となる。
図1は、記録材としてロールシート(搬送方向において印刷単位(1ページ)の長さよりも長い連続した連続シート)を用いた画像形成装置の全体構成の概略を示す断面図である。画像形成装置は、以下の構成要素101〜115を含み、これらが1つの筐体内に配置される。ただし、これらの構成要素を複数の筐体に分けて構成してもよい。
制御ユニット108は、コントローラ(CPUまたはMPUを含む)やユーザインターフェース情報の出力器(表示情報や音響情報などの発生器)、各種I/Oインターフェースを備えた制御部を内蔵し、画像形成装置全体の各種制御を司る。
ロールシートを収納し、そして供給するユニットとして上段シートカセット101aと下段シートカセット101bの2基を備える。使用者はロールシート(以下、シート)をマガジンに装着してから画像形成装置本体に装填する。上段シートカセット101aから引き出されたシートは図中a方向に、下段シートカセット101bから引き出されたシートは図中b方向にそれぞれ搬送される。いずれのカセットからのシートも図中c方向に進行して搬送ユニット102に到達する。搬送ユニット102は、複数の回転ローラ104を通して印刷処理中にシートを図中d方向(水平方向)に搬送する。供給元のシートカセットを一方から他方に切り替える際は、既に引き出されているシートをカセット内に巻き戻し、新たに供給させるシートがセットされているカセットから新たに供給する。また、シートカセットは2基単位で増設も可能であり、増設されるシートカセットは図1で見てシートカセット101a、101bの右側に配置され、やはりa方向、b方向にシートが搬送される。各シートカセットのロールシートを交換する際には、ユーザがシートマガジンのドアをオープンさせ、ロールシートまたはロールシートを使い切っている場合にはロールの芯を抜き取り、新たなロールシートを装着させる。シートマガジンのドアがオープンされている間は、当該シートカセットからのシートの供給処理は禁止される。本画像形成装置にセット可能なロールシートのシート幅は、12inch、8inch、6inch、5.33inch、5inchとする。
また、各シートカセットにセットされているロールシートはセンサによってロールの直径が計測され、おおよその残量(長さ)が判定される。そして印刷処理によってロールシートが使用されるとその長さを計測し、残量を更新する。またロールシートの直径も定期的に計測され、残量は適宜補正される。なお、直径の計測に代え、半径の計測や、ロールの芯から最も外側の位置までの距離を計測するなど、種々の方法を用いてもよい。
搬送ユニット102の上方にはヘッドユニット105が搬送ユニット102と対向して配置される。ヘッドユニット105では複数色(本実施形態では7色)分の独立した印刷ヘッド106がシートの搬送方向に沿って保持されている。本例ではC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、LC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)、G(グレー)、K(ブラック)の7色に対応した7つの印刷ヘッドを有す。もちろん、これら以外の色を用いたものでもよいし、これらの全てを用いる必要もない。
本画像形成装置は、搬送ユニット102によるシートの搬送に同期させて、印刷ヘッド106からインクを吐出させてシート上に画像を形成する。なお、印刷ヘッド106はインクの吐出先が回転ローラ104と重ならない位置に配置される。インクはシートに直接吐出させるのに代え、中間転写体にインクを付与した後、そのインクをシートに付与することによって画像を形成させるものとしてもよい。
これら搬送ユニット102、ヘッドユニット105、印刷ヘッド106を含んで本実施形態の印刷用ユニットが構成されている。
インクタンク109は各色のインクを独立して貯蔵する。インクタンク109からはチューブによって各色に対応して設けられたサブタンクまでインクが供給され、サブタンクから各印刷ヘッド106までチューブを介してインクが供給される。印刷ヘッド106は、印刷時の搬送方向d方向に沿って各色(本実施形態では7色)のラインヘッドが並んでいる。各色のラインヘッドは、継ぎ目無く単一のノズルチップで形成されたものであってもよいし、分割されたノズルチップが一列又は千鳥配列のように規則的に並べられたものであってもよい。本実施形態では、本装置が使用可能な最大サイズのシートの印刷領域の幅分以上をカバーする範囲にノズルが並んでいるものとする。本実施形態では印刷ヘッド106の最大記録幅は13inchであるものとする。また、各ノズルはシートの搬送方向と交差する方向に並んで配置されるものとするが、その方向はシートの搬送方向に略直行する方向に並んでいるものとする。各ノズルのそれぞれに対して記録素子が配置されている。ノズルからインクを吐出するインクジェット方式は、記録素子として発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等を採用することができる。印刷データに基づいて各ヘッドのノズルからインクが吐出されるが、吐出のタイミングは搬送用エンコーダ103の出力信号によって決定される。
また、印刷ヘッド106は、シートの搬送方向と略直行する方向に移動可能である。そして、同じサイズのシートを用いる場合であっても、印刷ヘッド106のシート搬送方向と略直行する方向における位置を適宜異ならせ、印刷の際に使用するノズル群を変更する。これによってノズル群(もしくは記録素子群)の使用頻度を分散させることができ、特定のノズル群、もしくは記録素子群の劣化が早くならないようにできる。
シートに画像が形成された後、当該シートは搬送ユニット102から、スキャナユニット107まで搬送される。スキャナユニット107では、シート上の印刷画像や特殊パターンを光学的に読取って印刷画像に問題がないかどうかの確認や、インクの吐出状態を含む本装置の状態確認等を行う。印刷画像の確認方法としては、元画像との比較を行うことによる印刷の成否を確認するものがある。また、印刷ヘッド106の各ノズルに対応する各画素が適切に記録される状態であるか確認するための所定のパターンをプリントするメンテナンスプリントを行い、それをスキャナユニット107で読み取ってプリント不良の発生の有無を判断する。メンテナンスプリントの結果はスキャナユニット107で読み取らせるのに代え、ユーザによる目視等で判断したり、他の測定結果でプリント結果を測定したりするようにしてもよい。なお、プリント不良の発生は、各画素(または各ノズル)に対応した記録素子の異常やノズルの目詰まり等により発生する。そして、このメンテナンスプリントによりプリント不良の発生を検知した場合、異常と判断された画素の周辺の画素のプリントによって異常と判断されたプリントできない画素を補う。メンテナンスプリントは、所定期間毎、または所定量のプリントを行った後、または印刷ジョブの印刷中に印刷不良を検出した後、など所定のタイミングで実行される。
シートはスキャナユニット107近傍からe方向に搬送され、カッタユニット110に導入される。カッタユニット110ではシートを所定の印刷単位の長さ毎に切断する。印刷する画像サイズに応じてこの所定の印刷単位の長さは異なる。例えばL版サイズの写真では搬送方向の長さは135mm、A4サイズでは搬送方向の長さは297mmとなる。カッタユニット110は、片面印刷の場合はページ単位でシートを切断するが、印刷ジョブの内容によってはページ単位で切断しない場合もある。また、カッタユニット110は両面印刷の場合、シートの第1面(先に印刷が行われる面。たとえばおもて面)はページ単位で切断せずに所定の長さ分まで画像を連続して印刷し、第2面(後に印刷が行われる面。たとえば裏面)を印刷した場合にページ単位で切断する。なお、カッタユニット110は、片面印刷や両面印刷の裏面印刷に際し、1枚の画像毎に切断するものに限らない。所定の長さ分搬送されるまで切断せず、所定の長さまで搬送された後で切断し、1枚(1頁)の画像毎に切り離すのは別のカッタ装置で手動操作等によって切断するものとしてもよい。またシートの幅方向に関しては、切断が必要な場合、別のカッタ装置を用いて切断することになる。
カッタユニット110から搬送されたシートは、ユニット内を図中f方向に搬送され、裏面印字ユニット111に搬送される。裏面印字ユニット111は、シートの片面のみに画像を印刷する場合に、シートの裏面に所定の情報を印刷させるためのユニットである。シートの裏面に印刷する情報としては、印刷画像毎に対応した文字、記号、コード等の情報(例えば、オーダー管理用番号等)が含まれる。裏面印字ユニット111は、印刷ヘッド106が両面印刷の印刷ジョブのための画像を印刷する場合、印刷ヘッド106が画像を印刷する領域以外に上記のような情報を印刷する。裏面印字ユニット111は、記録剤の押印、熱転写、インクジェットなどの方式を採用可能である。
裏面印字ユニット111を通ったシートは、次に乾燥ユニット112に搬送される。乾燥ユニット112は、インクが付与されたシートを短時間で乾燥させるために、ユニット内を図中g方向に通過するシートを温風(加温された気体(空気))で加熱するユニットである。なお、乾燥の方法は温風を用いるのに代え、冷風、ヒーターによる加温、待機させることのみによる自然乾燥、紫外光等の電磁波の照射など種々のものも採用可能である。印刷単位長さに切断されたシートは1枚ずつ乾燥ユニット112内を通過して、図中h方向に搬送されて仕分けユニット114に搬送される。
仕分けユニット114は、複数のトレー(本実施形態では18個)を保持しており、印刷単位の長さ等に応じでシートの排出先のトレーを区別する。各トレーにはトレー番号が割り当てられている。仕分けユニット114では、ユニット内を図中i方向に通過するシートを、各トレー上に設けられたセンサでトレーの空きやシートが満載か否かなどを確認しながら印刷画像毎に設定されたトレー番号に対応するトレーに排出していく。切断されたシートの排出先となるトレーは、印刷ジョブの発行元(ホスト装置)で特定のものが指定される場合や、画像形成装置側で空いているトレーが任意に指定される場合がある。1つのトレーには予め決められた枚数まで排出可能である。この予め決められた枚数を超える印刷ジョブの場合、複数のトレーに跨って排出される。トレーに対して排出可能なシートの枚数やサイズ、種類などは、そのトレーの大きさ(タイプ)等によって異なっている。図1において縦(上下)に並んでいるトレー(以下、大トレー)群は大サイズ(A4サイズ等、L版サイズより大きいもの)のシート、小サイズ(L版サイズ)の両方のシートの排出が可能である。また、横(左右)に並んでいるトレー(以下、小トレー)群は小サイズ(L版サイズ)のシートの排出が可能であるが大サイズのシートの排出はできない。そして、大トレーの方が小トレーより排出可能なシートの出力枚数が多い。
また、シート排出中や排出完了等の状態は、表示器を用いてユーザが識別可能にする(例えば、LED等を用いる)。例えば、トレーのそれぞれに互いに異なる色で発光する複数のLEDを設け、点灯しているLEDの色や点灯状態か点滅状態かなどによって各トレーの種々の状態をユーザに通知可能である。また、複数のトレーのそれぞれには優先順位を付すことができ、画像形成装置は、印刷ジョブを実行するにあたり、空いている(シートが存在しない)トレーを、優先順位に従って順にシートの排出先として割り当てていく。デフォルトでは、大トレーは上のトレーほど優先順位が高く、小トレーは左側ほど優先順位が高い。また大トレーより、小トレーの優先順位が高い。この優先順位はユーザがシートを取り出しやすい位置の優先順位を予め高くしておいてもよい。またユーザによる操作等で適宜変更可能なものとしてもよい。
シート巻取りユニット113は、ページ毎に切断されずにおもて面が印刷されたシートの巻取りを行う。両面印刷の際にはまずおもて面に画像形成が行われたシートを、カッタユニット110でページ単位では切断せず、連続したおもて面の印刷が終了した後に切断する。おもて面が印刷されたシートは、ユニット内を図中のj方向に通過し、シート巻取りユニット113が巻取る。そして、一連のページ分のおもて面の画像形成が終了して、巻き取られたシートは、先のおもて面とは反対面を印刷可能な面にして、つまり印刷ヘッド106に対向させる面を反転させて、再度ユニットの図中のk方向に搬送される。このように搬送させることで、先のおもて面とは反対の裏面の画像の印刷を行わせる。通常の片面印刷の場合は、画像が印刷されたシートは、シート巻取りユニット113による巻取りを行わせずに仕分けユニット114に搬送される。
このように、両面印刷の際は、シート巻取りユニット113を用いてシートの巻取りを行い、シートを反転させて裏面の印刷を行うため、片面印刷のときと両面印刷のときとでは仕分けユニット114への排出の際のシートの面が異なる。即ち、片面印刷の場合はシート巻取りユニット113を用いたシートの反転が行われないので、先頭ページの画像が印刷されたシートは先頭ページの画像が下を向いた状態で排出される。そして1つの印刷ジョブが複数ページあるジョブの場合、先頭ページのシートからトレーに排出され、以後後続のページへと順次排出されシートが重なっていく。このような排出をフェイスダウン排出と呼ぶ。一方、両面印刷の場合はシート巻取りユニット113を用いたシートの反転が行われるので、先頭ページの画像が印刷されたシートは先頭ページの画像が上を向いた状態で排出される。そして1つの印刷ジョブが複数枚のシートの出力を行うジョブの場合、最後のページを含むシートからトレーに排出され、以後若いページのシートへと順次排出されシートが重なっていき、最終的に先頭ページの画像が印刷されたシートが排出される。このような排出をフェイスアップ排出と呼ぶ。なお、片面印刷の場合と両面印刷の場合とで排出の際のシートの面を同じ(フェイスアップまたはフェイスダウンに統一)とすべく、片面印刷時と両面印刷時とで第1面の印刷順序(降順とするか昇順とするか)を変えるようにしてもよい。
操作ユニット115は、ユーザが種々の操作を行ったり、ユーザに種々の情報を通知したりするためのユニットである。例えば、ユーザに指定された画像が印刷されたシートはどこのトレーに積載されているか、あるいは当該画像が印刷中か印刷終了かなど、オーダー毎の印刷状況の確認が可能である。また、インク残量や、シートの残量等、装置の各種状態の確認、ヘッドクリーニング等の装置メンテナンスの実施の指示を行うためにユーザが操作/確認可能である。
図2は、図1で示した画像形成装置における制御に関わる構成を説明するためのブロック図である。画像形成装置200は図1に示した画像形成装置である。ただし、以下の構成は一例であり、種々の変更が可能である。
CPU201、ROM202、RAM203、画像処理部207、エンジン制御部208、スキャナ制御部209が主に制御ユニット108に含まれる。そして、制御ユニット108にHDD204、操作部206、外部I/F205などがシステムバス210を介して接続される。
CPU201は、マイクロプロセッサ(マイクロコンピュータ)形態の中央演算処理部であり、図1の制御ユニット108に含まれる。CPU201は、プログラムの実行やハードウェアの起動により画像形成装置200全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201が実行するためのプログラムや画像形成装置200の各種動作に必要な固定データを格納する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして用いられたり、種々の受信データの一時格納領域として用いられたり、各種設定データを記憶させたりする。HDD204は、CPU201が実行するためのプログラム、印刷データ、画像形成装置200の各種動作に必要な設定情報を、内蔵するハードディスクに記憶させたり、読み出したりすることが可能である。なお、HDD204に代えて、他の大容量記憶装置としてもよい。
操作部206は、ユーザが種々の操作を行うためのハードキーやタッチパネル、またユーザに種々の情報を提示(通知)するための表示部を含み、図1の操作ユニット115に対応するものである。またユーザへの情報の提示は音声発生器からの音響情報に基づく音響(ブザー、音声等)を出力することによっても行うこともできる。
画像処理部207は、画像形成装置200で扱う印刷データ(例えば、ページ記述言語で表されたデータ)の画像データ(ビットマップ画像)への展開(変換)や画像処理を行う。入力された印刷データに含まれる画像データの色空間(たとえばYCbCr)を、標準的なRGB色空間(たとえばsRGB)に変換する。また、画像データに対し、有効な(画像形成装置200が印刷処理可能な)画素数への解像度変換、画像解析、画像補正等、様々な画像処理が必要に応じて施される。これらの画像処理によって得られた画像データは、RAM203または、HDD204に格納される。
エンジン制御部208は、CPU201等から受信した制御コマンドに応じて、印刷データに基づく画像をシート上に印刷する処理の制御を行う。各色の印刷ヘッド106へのインク吐出指示や、記録媒体上でのドット位置(インクの着弾位置)を調整するための吐出タイミング設定、ヘッド駆動状態取得に基づく調整等を行う。印刷データに応じて印刷ヘッドの駆動制御を行い、印刷ヘッドからインクを吐出させシート上に画像を形成させる。また、シートをカセットから引き出す引き出しローラの駆動指示、引き出されたシートを搬送させる搬送ローラの駆動指示、搬送ローラの回転状況取得等を行う等、搬送ローラの制御を行い、シートを適切な速度及び経路で搬送および停止させる。
スキャナ制御部209は、CPU201等から受信した制御コマンドに応じて、イメージセンサーの制御を行い、シート上の画像を読取り、赤(R)、緑(G)および青(B)色のアナログ輝度データを取得し、デジタルデータに変換する。イメージセンサーとしては、CCDイメージセンサーやCMOSイメージセンサー等を採用可能である。また、イメージセンサーはリニアイメージセンサーとしてもエリアイメージセンサーとしてもよい。また、スキャナ制御部209は、イメージセンサーの駆動指示、該駆動に基づくイメージセンサーの状況取得を行い、イメージセンサーから取得した輝度データを解析し、印刷ヘッド106からのインクの不吐やシートの切断位置の検出等を行う。スキャナ制御部209で画像が正しく印刷されていると判定されたシートは、シート上のインクの乾燥処理が施された後に、指定された仕分けユニットのトレーに排出される。
ホスト装置211は、上述した外部装置に対応し、本画像形成装置200の外部に接続され、画像形成装置200に印刷を行わせるための画像データの供給源となる装置であり、種々の印刷ジョブのオーダーを発行する。
ホスト装置211は、汎用のパーソナルコンピュータ(PC)によって実現してもよいし、他のタイプのデータ供給装置としてもよい。他のタイプのデータ供給装置としては、画像をキャプチャーして画像データを生成する画像キャプチャー装置がある。画像キャプチャー装置は、原稿上の画像を読取って画像データを生成するリーダ(スキャナ)、ネガフィルムやポジフィルムを読取って画像データを生成するフィルムスキャナなどである。また、画像キャプチャー装置の他の例として静止画を撮影してデジタル画像データを生成するデジタルカメラ、動画を撮影して動画像データを生成するデジタルビデオもある。その他、ネットワーク上にフォトストレージを設置し、ネットワーク経由でフォトストレージに記憶されている画像ファイルを取得して当該画像ファイルから生成した画像データの画像を印刷するものとしてもよい。また、画像形成装置200に着脱可能な可搬性メモリを挿入するソケットを設け、可搬性メモリに格納された画像ファイルを読み出して画像データを生成して印刷するものとしてもよい。また、汎用的なPCに代え、本画像形成装置専用の端末とするなど、種々のデータ供給装置としてもよい。これらのデータ供給装置は画像形成装置の構成要素としてもよいし、画像形成装置の外部に接続した別の装置としてもよい。また、ホスト装置211をPCとした場合、PCの記憶装置に、OS、画像データを生成するアプリケーションソフトウェア、画像形成装置200用のプリンタドライバがインストールされる。プリンタドライバは、本画像形成装置200を制御したり、アプリケーションソフトウェアから供給された画像データを画像形成装置200が扱える形式に変換して印刷データを生成したりする。また、印刷データから画像データへの変換をホスト装置211側で行ってから画像形成装置200に供給するようにしてもよい。なお、以上の処理の全てをソフトウェアで実現することは必須ではなく、一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアによって実現するようにしてもよい。ホスト装置211から供給される画像データやその他のコマンド、更にステータス信号等は、外部I/F205を介して画像形成装置200と送受信可能である。外部I/F205はローカルI/FであってもネットワークI/Fであってもよい。また、外部I/F205は、有線による接続であっても無線による接続であっても構わない。
画像形成装置200内の上記した各構成はシステムバス210を介して接続され、互いに通信可能である。
なお、以上の例では、1つのCPU201が図2に示した画像形成装置200内の全ての構成要素を制御するものとしたが、この構成以外としてもよい。即ち、各機能ブロックのいくつかが別途CPUを備え、それぞれのCPUによって個別に制御するものとしてもよい。また、各機能ブロックは図2に示した構成以外の分担のさせ方により個別の処理部または制御部として適宜分割したり、いくつかを統合したりするなど、種々の形態を採用可能である。また、メモリからのデータの読み出しにはDMAC(Direct Memory Access Controller)も用いることもできる。
次にメンテナンスプリントを行う場合の処理の流れについて説明する。図3〜5は、メンテナンスプリントに関わる処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートはこのフローチャートは、CPU201が、ROM202またはHDD204に格納されている制御プログラムをRAM203にロードし、それを実行することにより行われる処理の流れを示す。
図3は画像形成装置200にセットされているシートに関する情報を確認するための処理を示す。このフローはメンテナンスプリントを行う際にのみ行われるわけではなく、シートカセットのマガジンのドアが開閉された場合や、印刷処理によりシートが使用された後などにも行われる。また、メンテナンスプリントを行うための条件が成立した時、各シートカセットの状況に変化がない場合、図3の処理は省略される。メンテナンスプリントを行うための条件とは、前回のメンテナンスプリントから所定時間が経過した、または前回のメンテナンスプリント以降に所定量のプリントを行った、などである。
まず、S301でオート変数Xに0を設定する。この変数Xは画像形成装置200が有するシートカセットを特定するためのものであり、各シートカセットには所定の順序で数値が割り当てられる。S302で変数Xに1プラスして、 S303でX番目のシートカセットのマガジンXにシートがセットされているかどうか確認する。シートがセットされていると判断されれば、S304に進み、シートがセットされているシートカセット(マガジン)の番号XをRAM203に記憶する。シートがセットされていないと判断されれば、S305に遷移し、画像形成装置200のシートカセットの全てについてシートの有無を検索したか確認を行う。ここで否定判定が行われた場合は、S302に遷移しXに1プラスして、次のシートカセットのマガジンのシートの有無を確認する。S305で肯定判定が行われた場合は、図4のフローに遷移する。なお、シートがセットされていると判断された場合、そのシート幅やシート種の判断も行い、その結果はRAM203に記憶しておく。
メンテナンスプリントを行うための条件が成立した時、既に各シートカセットのシートの状況を確認済みであれば、図4のフローから開始することになる。
図4のフローにおいて、S306でいずれかのシートカセットにシートがセットされているかどうか確認する。ここで否定判定がなされた場合はS319に進み、操作部206にシートがないことを示す情報を表示させる。肯定判定がなされた場合はS307に進む。
そして、以降メンテナンスプリントで使用するシートを、予め決められている優先順位に従ったシート幅の順に検索していく。本実施形態における印刷ヘッド106の記録幅は13inchであるため、8inchのシート幅のシートを使用すれば、2回に分けたメンテナンスプリントにおいて余白が少なくシートを無駄なく使用できる。従って、8inchのシート幅のシートの優先順位が最も高い。それ以降は、よりメンテナンスプリントの回数を少なくするためシート幅の大きいものが優先される。なお、メンテナンスプリントでは複数回のプリントにおいて、同じノズルからの記録剤の吐出は行わない。また、メンテナンスプリントに使用するシートはシート幅ばかりでなく、シート種についても種別毎に優先順位が付される。ここでは片面用シートの優先度が両面用シートよりも高いものとする。その他、ここでは説明を省略するが、材質についても優先順位を設けてもよい。シートの優先順位はシートのコスト、メンテナンスプリントの高速化、適切にメンテナンスプリントが行えるシートであるかどうかなどを考慮して決定される。
S307では、シート幅8inchのシートがセットされているか判断する。あれば図5のフローに進み、シート種の判断を行う。シート幅8inchのシートがセットされていなければS309に進み、シート幅12inchのシートの有無を判断する。以下、同様に該当するシートがなければ、S311で6inch、S313で5.33inchのシートの有無を順次確認する。いずれも否定判定が行われた場合は、S315で5inchのシートが一旦選択されることになる。
そして、後述する処理においていずれのシートもメンテナンスプリントを行うのに十分でなかった場合、S317において、操作部206にメンテナンスプリントを行うためのシートが不足していることを示す情報を表示させる。一方、S307、S309、S311、S313のいずれかで肯定判定が行われた場合、またはS315で5inchのシート幅のシートが選択された場合、図5のフローに進む。
図5のフローにおいて、まずS320においてシート不足フラグに0をセットする。このシート不足フラグとは、シートの残り長さがメンテナンスプリントを行うために必要な長さに足りているかどうかを示すものであり、足りている場合には0がセットされ、不足している場合には1がセットされる。メンテナンスプリントを行うために必要な長さはシート幅によって異なる。これはシート幅によってメンテナンスプリントの回数が異なるためである。メンテナンス回数が多くなるほど必要な長さは長くなる。
次にS321において、図4のフローにおいてセットされていると判断された(図5への分岐の元となった)シートの片面用シートの長さがメンテナンスプリントを行う分として足りているか判断する。シートの長さが足りなかった場合、もしくはそもそも当該シートが片面用シートではなかった場合はS322に進む。片面用シートが存在し、長さも足りていた場合はS323に進み、当該片面用シートを選択して図4のS308、S310、S312、S314、S316のいずれかへ遷移する。
S322では、該当するシート幅の両面用シートが存在し、その長さがメンテナンスプリントを行うために必要な長さに足りているか判断する。足りていると判断された場合はS325に進んで当該両面用シートを選択して図4のS308、S310、S312、S314、S316のいずれかへ遷移する。足りなかった場合、もしくはそもそも当該シートが両面用シートではなかった場合はS324に進みシート不足フラグに1をセットして図4のS308、S310、S312、S314、S316のいずれかへ遷移する。
図4のS308、S310、S312、S314、S316では図5の処理の結果、シート不足フラグの状態がどうであったか判断し、シート不足フラグが0であったと判断された場合にS318に進む。S318では、選択されたシートを用いてメンテナンスプリントを行う。ここでは複数回に分けてメンテナンスプリントが行われるが、最後の1回より前までは選択されたシートに対してプリント可能な最大幅分のノズル群を使用してプリントを行い、最後の1回で残りのノズルを使用する。ただし、これに限らず、各回で略均等なノズル数となるようにするなど、他の分け方としてもよい。
図6はメンテナンスプリントの手順の例を示した図である。図6(a)は8inchのシートを用いる例、図6(b)は6inchのシートを用いる例、図6(c)は5inchのシートを用いる例をそれぞれ示す。
図6(a)において、印刷ヘッド106の記録幅(プリント可能領域)が13inchであるため、シート幅8inchのシートを用いてメンテナンスプリントを行う場合、2回のメンテナンスプリントを行うことになる。そして1回目のメンテナンスプリントを行った後、印刷ヘッド106を図中のヘッド移動方向に移動させて印刷ヘッド106のプリント可能領域の全領域についてメンテナンスプリントを行うこととなる。なお、印刷ヘッド106とシートの相対位置を変更するために印刷ヘッド106の移動に代えて、シートの位置を各回のプリント時に変更してもよいし、印刷ヘッド106とシートの両方を移動させてもよい。また、図中、ヘッドの移動位置として各シートのシート幅に応じてP0、P1、P2、P−1、P−2の5ポジションを示しているがこれら5つの位置に限るものではなく、種々の位置、種々の箇所としてもよい。
8inchのシートを用いたメンテナンスプリントに際しては、まず印刷ヘッド106の中心をP−1の位置に合わせるように移動させる。そして当該シートを保持しているシートカセットから該当するシートを搬送させ、印刷ヘッド106の全幅の右半分(約6.5inch程度)を用いてメンテナンスプリントを行う。印刷ヘッド106の右半分のメンテナンスプリントが終わったら印刷ヘッド106の中心をP1の位置に合わせるように移動させる。そして、印刷ヘッド106の左半分(先のメンテナンスプリントで使用しなかったノズル分の約6.5inch程度)のメンテナンスプリントを行う。そしてこの2回分のメンテナンスプリントの結果を、例えばスキャナユニット107で検査することによって印刷ヘッド106が正常にプリント可能な状態であるか判定し、その結果、及びメンテナンス処理を行った時間等をRAM203に記憶しておく。ここでRAM203に記憶した情報に基づいて次回のメンテナンスプリントのスケジューリングを行う。なお、メンテナンスプリントの際、どのシート幅のシートで行ったかに応じて印刷ヘッド106の各ノズルのプリント位置が決まっているため、それを用いて印刷ヘッド106のどの位置で印刷不良が生じているか判定することができる。メンテナンスプリントの結果の検査結果により、印刷ヘッド106の一部に異常があると判断された場合、それを解消するための処理を実行する。異常を解消するための処理としては、印刷ヘッド106のクリーニング処理、以降の印刷における印刷データの補正、印刷ヘッド106の駆動パラメータの変更などがある。
メンテナンスプリントを6inch幅のシートに行うことが決定した場合は図6(b)に示す手順となる。6inch幅のシートを用いる場合、メンテナンスプリントは3回行う必要がある。まず、印刷ヘッド106の中心をP−2に移動させ、印刷ヘッド106の右側約5inch分のメンテナンスプリントを行う。そして印刷ヘッド106の中心をP0に移動させ、先のメンテナンスプリントで使用した箇所と隣り合う位置から約5inch分(印刷ヘッド106の真ん中部分)のメンテナンスプリントを行う。そしてさらに印刷ヘッド106の中心をP2に移動させ、印刷ヘッド106の左側の残り約3inch分のメンテナンスプリントを行う。そして、上記と同様に次回以降のメンテナンスプリント等のために今回のメンテナンスプリントの結果に関する情報をRAM203に記憶しておく。
メンテナンスプリントを5inch幅のシートに行うことが決定した場合は図6(c)に示す手順となる。5inch幅のシートを用いる場合は他のシート幅のシートの場合とは異なり、印刷ヘッド106を移動させることのできる範囲の制約により、印刷ヘッド106のプリント可能領域の全域に渡ってはメンテナンスプリントを行えない。従って、5inch幅のシートを用いる場合には、プリント可能領域の全域ではなく、メンテナンスプリントが可能な領域についてのみメンテナンスプリントを実行する。
5inch幅のシートが選択されている場合、まず印刷ヘッド106の中心をP−2に移動させ、右端の約0.5inch分はメンテナンスプリント対象から除外し、約4.5inch分のメンテナンスプリントを行う。そして印刷ヘッド106の中心をP0に移動させ、右から約5inchの位置より左に向かって約4.5inch分のメンテナンスプリントを行う。そして、印刷ヘッド106の中心をP2に移動させ、右から約9.5inchの位置より左に向かって約3inch分のメンテナンスプリントを行う。印刷ヘッド106の左端約0.5inch分は印刷ヘッド106を移動させることのできる範囲の制約によりメンテナンスプリントが行えない。そして、上記と同様に次回以降のメンテナンスプリント等のために今回のメンテナンスプリントの結果に関する情報をRAM203に記憶しておく。ここで記憶される情報には印刷ヘッド106の左右端それぞれ約0.5inch分はメンテナンスが行えていないことを示す情報が含まれる。
なお、メンテナンスプリントが5inch幅のシートで行われ、このメンテナンスプリントに従ったメンテナンス処理しか行われていない状態で、印刷ジョブを受け付けた場合、印刷の実行を制限する。制限される印刷は、メンテナンスが不完全なノズルを使用する印刷である。例えば、ホスト装置211から印刷ジョブを受け付けたとき、この印刷ジョブで指定されているシートのサイズが12inch幅のシートを使用すべきものであった場合、この印刷ジョブの印刷を禁止する。このとき、操作部206にメンテナンスが不完全であるため印刷できないことを表示し、この表示に対してユーザが操作部206から印刷の実行を指示した場合に印刷を実行するようにしてもよい。また、操作部206に、メンテナンスプリント可能なシートをセットし、それを用いてメンテナンスプリントを実行させるよう促す表示を行い、これに対してユーザがメンテナンス処理を実行させた場合に、保留しておいた印刷を実行させるようにしてもよい。
なお、以上では、印刷ヘッドのプリント可能領域の長さの一例として13inch、セット可能なシートのシート幅として12inch、8inch、6inch、5.33inch、5inchとした。しかしながら、これら以外のものでもよく、メンテナンスプリント用の記録材のサイズとしては、複数回のメンテナンスプリントのそれぞれでより余白が少なくなるサイズの記録材を優先的に使用する。そしてそのサイズの記録材がセットされていなかったらよりメンテナンスプリントの回数を減らすことができるサイズの記録材を次に優先度が高いものとする。
以上のようにして、メンテナンスプリントの際、シートを無駄なく使用しつつ1回のメンテナンスにおけるメンテナンスプリントの回数を減らし、高速にかつ効率的にメンテナンスが可能となる。そして、このときのシートの選択は自動で行われるため、ユーザがその都度使用するシートを選択する必要もなくなる。また、メンテナンスプリントに必要な長さも確認するため、途中でシートが不足してしまうことも防ぐことができる。
なお、ここでは印刷ヘッドのプリント可能領域の長さと、画像形成装置にセット可能なシートのサイズとを考慮し、8inch幅を最優先とし、さらに片面用シートをより優先させるものとした。しかしながら、他の条件で優先順位を決めたり、さらに他の条件(シートの材質等)を考慮するものとしてもよい。即ち、例えばサイズの条件が上記のものと合致した記録材があっても材質や他の条件がメンテナンスプリントに用いるための条件と合わない場合は他のものを選択するなどする。また、カットシートを用いる場合でも上記と略同様の手順で実現可能である。カットシートの場合はメンテナンスプリントを行うためのシートが足りるかどうかを長さで判断するのに代えて、シートの残り枚数で判断することになる。
なお、以上の説明において、印刷を行う部分を除いた、メンテナンスのスケジューリング、画像形成装置にセットされているシートの状況の取得等の処理をホスト装置や外付けコントローラなどの外部装置で実現してもよい。そして、それに従った外部装置からの指示で画像形成装置にメンテナンスプリントを実行させるようにしてもよい。この場合、外部装置が印刷制御装置として機能することになる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。また、プログラムは、1つのコンピュータで実行させても、複数のコンピュータが連動して実行するようにしてもよい。また、上記した処理の全てをソフトウェアで実現する必要はなく、一部または全部をハードウェアによって実現するようにしてもよい。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(他の実施形態への応用、他の実施形態との組合せ等を含む)も可能である。