JP5791297B2 - 印刷制御装置、方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、連続シートを用いて印刷を行うための印刷制御装置、方法及びプログラムに関する。
従来、ロール紙等の連続シートに画像を印刷させる場合、1つの印刷ジョブに基づく印刷を実行すると、連続シートを切断し、残った連続シートは巻き取られる。そして、次の印刷ジョブを実行する際、巻き戻した連続シートを再び印刷位置まで搬送させ、印刷を行う。また、このような連続シートを用いて印刷を行う場合、印刷データの縦と横のサイズを入れ替えても結果的に同じサイズにカットされた印刷物が得られるので、2種類のシート幅のシートのいずれかを選択的に使用可能である。
特開2003−211754号公報
しかしながら、従来、いずれのシート幅のシートを選択するかはユーザによる指定に従うものであり、必ずしも効率的であるとは言えなかった。
本発明は、上述の問題点に鑑みなされたもので、状況に応じて適宜効率的なシートを選択して印刷を実行させることのできる印刷制御装置、方法及びプログラムを提供するものである。
上記課題を解決するため、本発明の印刷制御装置は、印刷手段を用いて、収納部に収納されている連続シートに画像を印刷させる印刷制御装置であって、前記印刷手段で印刷させるための印刷データを受信する受信手段と、前記受信手段で受信した印刷データを、連続シートのシート幅サイズに応じた形式に変換する変換手段と、前記変換手段による変換を行う際、前記印刷手段が稼働状態にあるか判定する判定手段と、前記判定手段により前記印刷手段が稼働状態にあると判定された場合、前記変換手段に前記収納部に収納されている連続シートのシート幅サイズに応じた形式に変換させ、前記印刷手段が稼働状態にないと判定された場合、当該印刷データの印刷に使用可能な連続シートを用い、搬送距離が短くなるシート幅サイズに応じた形式に変換させる制御手段とを有する。
また、本発明の印刷制御装置の他の態様は、印刷手段を用いて、収納部に収納されている連続シートに画像を印刷させる印刷制御装置であって、前記印刷手段で印刷させるための印刷データを受信する受信手段と、前記受信手段で受信した印刷データを、連続シートのシート幅サイズに応じた形式に変換する変換手段と、前記変換手段による変換を行う際、前記印刷手段が稼働状態にあるか判定する判定手段と、前記判定手段により前記印刷手段が稼働状態にあると判定された場合、前記変換手段は、当該印刷データの印刷に使用可能であり且つ搬送距離が長くなる連続シートのシート幅サイズに応じた形式に変換し、前記印刷手段が稼働状態にないと判定された場合、前記変換手段は、当該印刷データの印刷に使用可能であり且つ搬送距離が短くなる連続シートのシート幅サイズに応じた形式に変換する。
本発明によれば、印刷手段の稼働状態に応じて適切な連続シートを用いた印刷を実行させることができる。
本発明の実施形態の一例である画像形成装置の構成を示す図である。 図1の画像形成装置の制御に関わる構成を示すブロック図である。 同じ画像をシート幅の異なるシートにそれぞれ印刷させた場合の画像を示す図である。 実施形態の処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態の処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態の処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態の処理の流れを示すフローチャートである。 印刷ジョブの時間的な処理の進行を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、この実施の形態で用いる装置の各構成要素の相対配置、装置形状等は、あくまで例示であり、それらのみに限定するものではない。
図1は、本実施形態における印刷制御装置の一例となる画像形成装置の概略構成を示す図である。図1の画像形成装置は、外部装置から受信したデータを印刷する印刷機能のみを有したものを示すが、これに限らず、原稿上の画像を読取る読取装置をさらに備えて複写機として機能するものや他の機能を加えた複合装置としてもよい。
また、印刷処理を行う記録材(被記録媒体または記録シート)としてロールシートを用いたものを例に説明する。このロールシートは連続シートの例であるが、ロール状となったもの以外でもよい。また、連続シートの切断は、画像形成装置が自動的に切断するものであってもよいし、ユーザがマニュアル指示を行って切断するものであってもよい。記録材の材質も紙には限らず、印刷処理可能なものであれば種々のものを用いることができる。また、画像形成装置は、連続シートへの印刷のみではなく、所定のサイズに予めカットされたカットシートへの印刷が可能な画像形成装置としてもよい。
また、印刷方式は後述する画像印刷用液体インクを用いたインクジェット方式による画像の印刷には限らない。記録材に付与する記録剤として固形インクを用いてもよいし、トナーを用いた電子写真方式、昇華方式、熱転写方式、ドットインパクト方式など種々のものを採用可能である。また、複数色の記録剤を用いたカラー記録を行うものには限らず、黒色(グレーを含む)のみによるモノクロ記録を行うものとしてもよい。また、印刷は、可視画像の印刷には限らず、不可視もしくは視認が困難な画像の印刷としてもよいし、一般的な画像以外の、例えば配線パターン、部品の製造における物理的パターン、DNAの塩基配列等のプリントなど種々のものの印刷としてもよい。つまり、記録剤を記録材に付与可能なものであれば種々のタイプの記録装置に適用可能である。また、図1の画像形成装置と接続された外部装置からの指示で当該画像形成装置における印刷処理の動作を制御させる場合、この外部装置が印刷制御装置となる。
図1は、記録材としてロールシート(搬送方向において印刷単位(1ページ)の長さよりも長い連続した連続シート)を用いた画像形成装置の全体構成の概略を示す断面図である。画像形成装置は、以下の構成要素101〜115を含み、これらが1つの筐体内に配置される。ただし、これらの構成要素を複数の筐体に分けて構成してもよい。
制御ユニット108は、コントローラ(CPUまたはMPUを含む)やユーザインターフェース情報の出力器(表示情報や音響情報などの発生器)、各種I/Oインターフェースを備えた制御部を内蔵し、画像形成装置全体の各種制御を司る。
ロールシートを収納し、そして供給するユニットとして上段シートカセット101aと下段シートカセット101bの2基を備える。使用者はロールシート(以下、シート)をマガジンに装着してから画像形成装置本体に装填する。上段シートカセット101aから引き出されたシートは図中a方向に、下段シートカセット101bから引き出されたシートは図中b方向にそれぞれ搬送される。いずれのカセットからのシートも図中c方向に進行して搬送ユニット102に到達する。搬送ユニット102は、複数の回転ローラ104を通して印刷処理中にシートを図中d方向(水平方向)に搬送する。供給元のシートカセットを一方から他方に切り替える際は、既に引き出されているシートをカセット内に巻き戻し、新たに供給させるシートがセットされているカセットから新たに供給する。また、シートカセットは2基単位で増設も可能であり、増設されるシートカセットは図1で見てシートカセット101a、101bの右側に配置され、やはりa方向、b方向にシートが搬送される。各シートカセットのロールシートを交換する際には、ユーザがシートマガジンのドアをオープンさせ、ロールシートまたはロールシートを使い切っている場合にはロールの芯を抜き取り、新たなロールシートを装着させる。シートマガジンのドアがオープンされている間は、当該シートカセットからのシートの供給処理は禁止される。
また、各シートカセットにセットされているロールシートはセンサによってロールの直径が計測され、おおよその残量(長さ)が判定される。そして印刷処理によってロールシートが使用されるとその長さを計測し、残量を更新する。またロールシートの直径も定期的に計測され、残量は適宜補正される。なお、直径の計測に代え、半径の計測や、ロールの芯から最も外側の位置までの距離を計測するなど、種々の方法を用いてもよい。
搬送ユニット102の上方にはヘッドユニット105が搬送ユニット102と対向して配置される。ヘッドユニット105では複数色(本実施形態では7色)分の独立した印刷ヘッド106がシートの搬送方向に沿って保持されている。本例ではC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、LC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)、G(グレー)、K(ブラック)の7色に対応した7つの印刷ヘッドを有す。もちろん、これら以外の色を用いたものでもよいし、これらの全てを用いる必要もない。
本画像形成装置は、搬送ユニット102によるシートの搬送に同期させて、印刷ヘッド106からインクを吐出させてシート上に画像を形成する。なお、印刷ヘッド106はインクの吐出先が回転ローラ104と重ならない位置に配置される。インクはシートに直接吐出させるのに代え、中間転写体にインクを付与した後、そのインクをシートに付与することによって画像を形成させるものとしてもよい。
これら搬送ユニット102、ヘッドユニット105、印刷ヘッド106を含んで本実施形態の印刷用ユニットが構成されている。
インクタンク109は各色のインクを独立して貯蔵する。インクタンク109からはチューブによって各色に対応して設けられたサブタンクまでインクが供給され、サブタンクから各印刷ヘッド106までチューブを介してインクが供給される。印刷ヘッド106は、印刷時の搬送方向d方向に沿って各色(本実施形態では7色)のラインヘッドが並んでいる。各色のラインヘッドは、継ぎ目無く単一のノズルチップで形成されたものであってもよいし、分割されたノズルチップが一列又は千鳥配列のように規則的に並べられたものであってもよい。本実施形態では、本装置が使用可能な最大サイズのシートの印刷領域の幅分をカバーする範囲にノズルが並んでいる所謂フルマルチヘッドとする。ノズルからインクを吐出するインクジェット方式は、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等を採用することができる。印刷データに基づいて各ヘッドのノズルからインクが吐出されるが、吐出のタイミングは搬送用エンコーダ103の出力信号によって決定される。
シートに画像が形成された後、当該シートは搬送ユニット102から、スキャナユニット107まで搬送される。スキャナユニット107では、シート上の印刷画像や特殊パターンを光学的に読取って印刷画像に問題がないかどうかの確認や、インクの吐出状態を含む本装置の状態確認等を行う。印刷画像の確認方法としては、ヘッドの状態の確認するためのパターンを読み込むことによるインクの吐出状態を確認するものでもよいし、元画像との比較を行うことによる印刷の成否を確認するものでもよい。確認の方法は種々のものの中から適宜選択することが可能である。
シートはスキャナユニット107近傍からe方向に搬送され、カッタユニット110に導入される。カッタユニット110ではシートを所定の印刷単位の長さ毎に切断する。印刷する画像サイズに応じてこの所定の印刷単位の長さは異なる。例えばL版サイズの写真では搬送方向の長さは135mm、A4サイズでは搬送方向の長さは297mmとなる。カッタユニット110は、片面印刷の場合はページ単位でシートを切断するが、印刷ジョブの内容によってはページ単位で切断しない場合もある。また、カッタユニット110は両面印刷の場合、シートの第1面(先に印刷が行われる面。たとえばおもて面)はページ単位で切断せずに所定の長さ分まで画像を連続して印刷し、第2面(後に印刷が行われる面。たとえば裏面)を印刷した場合にページ単位で切断する。なお、カッタユニット110は、片面印刷や両面印刷の裏面印刷に際し、1枚の画像毎に切断するものに限らない。所定の長さ分搬送されるまで切断せず、所定の長さまで搬送された後で切断し、1枚(1頁)の画像毎に切り離すのは別のカッタ装置で手動操作等によって切断するものとしてもよい。またシートの幅方向に関しては、切断が必要な場合、別のカッタ装置を用いて切断することになる。
カッタユニット110から搬送されたシートは、ユニット内を図中f方向に搬送され、裏面印字ユニット111に搬送される。裏面印字ユニット111は、シートの片面のみに画像を印刷する場合に、シートの裏面に所定の情報を印刷させるためのユニットである。シートの裏面に印刷する情報としては、印刷画像毎に対応した文字、記号、コード等の情報(例えば、オーダー管理用番号等)が含まれる。裏面印字ユニット111は、印刷ヘッド106が両面印刷の印刷ジョブのための画像を印刷する場合、印刷ヘッド106が画像を印刷する領域以外に上記のような情報を印刷する。裏面印字ユニット111は、記録剤の押印、熱転写、インクジェットなどの方式を採用可能である。
裏面印字ユニット111を通ったシートは、次に乾燥ユニット112に搬送される。乾燥ユニット112は、インクが付与されたシートを短時間で乾燥させるために、ユニット内を図中g方向に通過するシートを温風(加温された気体(空気))で加熱するユニットである。なお、乾燥の方法は温風を用いるのに代え、冷風、ヒーターによる加温、待機させることのみによる自然乾燥、紫外光等の電磁波の照射など種々のものも採用可能である。印刷単位長さに切断されたシートは1枚ずつ乾燥ユニット112内を通過して、図中h方向に搬送されて仕分けユニット114に搬送される。
仕分けユニット114は、複数のトレー(本実施形態では18個)を保持しており、印刷単位の長さ等に応じでシートの排出先のトレーを区別する。各トレーにはトレー番号が割り当てられている。仕分けユニット114では、ユニット内を図中i方向に通過するシートを、各トレー上に設けられたセンサでトレーの空きやシートが満載か否かなどを確認しながら印刷画像毎に設定されたトレー番号に対応するトレーに排出していく。切断されたシートの排出先となるトレーは、印刷ジョブの発行元(ホスト装置)で特定のものが指定される場合や、画像形成装置側で空いているトレーが任意に指定される場合がある。1つのトレーには予め決められた枚数まで排出可能である。この予め決められた枚数を超える印刷ジョブの場合、複数のトレーに跨って排出される。トレーに対して排出可能なシートの枚数やサイズ、種類などは、そのトレーの大きさ(タイプ)等によって異なっている。図1において縦(上下)に並んでいるトレー(以下、大トレー)群は大サイズ(A4サイズ等、L版サイズより大きいもの)のシート、小サイズ(L版サイズ)の両方のシートの排出が可能である。また、横(左右)に並んでいるトレー(以下、小トレー)群は小サイズ(L版サイズ)のシートの排出が可能であるが大サイズのシートの排出はできない。そして、大トレーの方が小トレーより排出可能なシートの出力枚数が多い。
また、シート排出中や排出完了等の状態は、表示器を用いてユーザが識別可能にする(例えば、LED等を用いる)。例えば、トレーのそれぞれに互いに異なる色で発光する複数のLEDを設け、点灯しているLEDの色や点灯状態か点滅状態かなどによって各トレーの種々の状態をユーザに通知可能である。また、複数のトレーのそれぞれには優先順位を付すことができ、画像形成装置は、印刷ジョブを実行するにあたり、空いている(シートが存在しない)トレーを、優先順位に従って順にシートの排出先として割り当てていく。デフォルトでは、大トレーは上のトレーほど優先順位が高く、小トレーは左側ほど優先順位が高い。また大トレーより、小トレーの優先順位が高い。この優先順位はユーザがシートを取り出しやすい位置の優先順位を予め高くしておいてもよい。またユーザによる操作等で適宜変更可能なものとしてもよい。
シート巻取りユニット113は、ページ毎に切断されずにおもて面が印刷されたシートの巻取りを行う。両面印刷の際にはまずおもて面に画像形成が行われたシートを、カッタユニット110でページ単位では切断せず、連続したおもて面の印刷が終了した後に切断する。おもて面が印刷されたシートは、ユニット内を図中のj方向に通過し、シート巻取りユニット113が巻取る。そして、一連のページ分のおもて面の画像形成が終了して、巻き取られたシートは、先のおもて面とは反対面を印刷可能な面にして、つまり印刷ヘッド106に対向させる面を反転させて、再度ユニットの図中のk方向に搬送される。このように搬送させることで、先のおもて面とは反対の裏面の画像の印刷を行わせる。通常の片面印刷の場合は、画像が印刷されたシートは、シート巻取りユニット113による巻取りを行わせずに仕分けユニット114に搬送される。
このように、両面印刷の際は、シート巻取りユニット113を用いてシートの巻取りを行い、シートを反転させて裏面の印刷を行うため、片面印刷のときと両面印刷のときとでは仕分けユニット114への排出の際のシートの面が異なる。即ち、片面印刷の場合はシート巻取りユニット113を用いたシートの反転が行われないので、先頭ページの画像が印刷されたシートは先頭ページの画像が下を向いた状態で排出される。そして1つの印刷ジョブが複数ページあるジョブの場合、先頭ページのシートからトレーに排出され、以後後続のページへと順次排出されシートが重なっていく。このような排出をフェイスダウン排出と呼ぶ。一方、両面印刷の場合はシート巻取りユニット113を用いたシートの反転が行われるので、先頭ページの画像が印刷されたシートは先頭ページの画像が上を向いた状態で排出される。そして1つの印刷ジョブが複数枚のシートの出力を行うジョブの場合、最後のページを含むシートからトレーに排出され、以後若いページのシートへと順次排出されシートが重なっていき、最終的に先頭ページの画像が印刷されたシートが排出される。このような排出をフェイスアップ排出と呼ぶ。なお、片面印刷の場合と両面印刷の場合とで排出の際のシートの面を同じ(フェイスアップまたはフェイスダウンに統一)とすべく、片面印刷時と両面印刷時とで第1面の印刷順序(降順とするか昇順とするか)を変えるようにしてもよい。
操作ユニット115は、ユーザが種々の操作を行ったり、ユーザに種々の情報を通知したりするためのユニットである。例えば、ユーザに指定された画像が印刷されたシートはどこのトレーに積載されているか、あるいは当該画像が印刷中か印刷終了かなど、オーダー毎の印刷状況の確認が可能である。また、インク残量や、シートの残量等、装置の各種状態の確認、ヘッドクリーニング等の装置メンテナンスの実施の指示を行うためにユーザが操作/確認可能である。また、インク残量や、シートの残量等、装置の各種状態の確認、ヘッドクリーニング等の装置メンテナンスの実施の指示を行うためにユーザが操作/確認可能である。また、操作ユニット115から、カセット101a、101bにセットされているロールシートのサイズ(ロール幅)、長さ、シート種(普通紙、光沢紙、コート紙、フィルム等のシートの材質)を内蔵するメモリに登録できる。
図2は、図1で示した画像形成装置における制御に関わる構成を説明するためのブロック図である。画像形成装置200は図1に示した画像形成装置である。ただし、下記の構成は一例であり、種々の変更が可能である。
図2に示したメイン制御部201、画像処理部207、スキャナ制御部208、エンジン制御部209、モータ制御部210、ヘッド制御部211、ソーター制御部212が主に制御ユニット108に含まれる。これらは、システムバス214を介して互いに通信可能である。
メイン制御部201には、中央演算処理部(CPU)202、ROM203、RAM204、外部I/F205、HDD206が含まれ、これらはシステムバス213を介して互いに通信可能である。メイン制御部201は画像形成装置200全体の制御を司る。
CPU202は、マイクロプロセッサ(マイクロコンピュータ)形態の中央演算処理部であり、プログラムの実行やハードウェアの起動により画像形成装置200全体の動作を制御する。ROM203は、CPU202が実行するためのプログラムや画像形成装置200の各種動作に必要な固定データを格納する。RAM204は、CPU202がワークエリアとして用いられたり、種々の受信データの一時格納領域として用いられたり、各種設定データを記憶させたりする。外部I/F205は画像形成装置200に外部装置を接続するためのものである。外部I/F205はローカルI/FであってもネットワークI/Fであってもよい。また、外部I/F205は、有線による接続であっても無線による接続であっても構わない。HDD206は、CPU202等が実行するためのプログラム、印刷データ、画像形成装置200の各種動作に必要な設定情報を、内蔵するハードディスクに記憶させたり、読み出したりすることが可能である。なお、HDD206に代えて、他の大容量記憶装置としてもよい。
画像処理部207は、画像形成装置200で扱う印刷データ(例えば、ページ記述言語で表されたデータや画像ファイル)の画像データ(ビットマップ画像)への展開(変換)を含む各種画像処理を行う。このとき、出力シートサイズに応じたサイズに変換される。そして入力された印刷データに含まれる画像データの色空間(たとえばYCbCr)を、標準的なRGB色空間(たとえばsRGB)に変換する。また、画像データに対し、有効な(画像形成装置200が印刷処理可能な)画素数への解像度変換、画像解析、画像補正等、様々な画像処理が必要に応じて施される。これらの画像処理によって得られた画像データは、内部のRAM、RAM204または、HDD206に格納される。なお、画像処理部207には、メイン制御部201と同様に、システムバスを介して互いに接続されたCPU、ROM、RAMが含まれ、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUが上記のような画像処理を実行する。
スキャナ制御部208は、CPU202等から受信した制御コマンドに応じて、イメージセンサーの制御を行い、シート上の画像を読取り、赤(R)、緑(G)および青(B)色のアナログ輝度データを取得し、デジタルデータに変換する。イメージセンサーとしては、CCDイメージセンサーやCMOSイメージセンサー等を採用可能である。また、イメージセンサーはリニアイメージセンサーとしてもエリアイメージセンサーとしてもよい。また、スキャナ制御部208は、イメージセンサーの駆動指示、該駆動に基づくイメージセンサーの状況取得を行い、イメージセンサーから取得した輝度データを解析し、印刷ヘッド106からのインクの不吐やシートの切断位置の検出等を行う。スキャナ制御部208で画像が正しく印刷されていると判定されたシートは、シート上のインクの乾燥処理が施された後に、指定された仕分けユニットのトレーに排出される。また、スキャナ制御部208にも、メイン制御部201と同様に、システムバスを介して互いに接続されたCPU、ROM、RAMが含まれ、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUが上記のような読取処理を実行する。
エンジン制御部209は、CPU202等から受信した制御コマンドに応じて、印刷データに基づく画像をシート上に印刷する処理の制御を行う。エンジン制御部209は、印刷処理に際して、ヘッド制御部211、モータ制御部210、スキャナ制御部208及びソーター制御部212の制御を行い、一連の印刷処理を実行する。即ち、エンジン制御部209により印刷ヘッド106を用いたインクの付与、シートの搬送、イメージセンサーを用いた画像の成否、仕分けユニット114のトレーを用いたソートが制御される。制御コマンド、各種データ、ステータス信号等は、システムバス214を介してメイン制御部201と送受信する。またエンジン制御部209にも、メイン制御部201と同様に、システムバスを介して互いに接続されたCPU、ROM、RAMが含まれ、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUが上記のような印刷処理を制御する。
モータ制御部210は、エンジン制御部209から受信した制御コマンドに応じて、カセットからシートを引き出す引き出しローラの駆動指示、引き出されたシートを搬送する搬送ローラの駆動指示を行い、これらを動作させるモータの制御を行う。また、搬送ローラの回転状況取得等を行い、シートを適切な速度及び経路で搬送および停止させ、またシートを搬送させた長さを計測する。またモータ制御部210にも、メイン制御部201と同様に、システムバスを介して互いに接続されたCPU、ROM、RAMが含まれ、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUが上記のようなモータ関係の処理を制御する。
ヘッド制御部211は、各色の印刷ヘッド106へのインク吐出指示や、記録媒体上でのドット位置(インクの着弾位置)を調整するための吐出タイミング設定、ヘッド駆動状態取得に基づく調整等を行う。エンジン制御部209から受信した制御コマンドに従い、印刷データに応じて印刷ヘッドの駆動制御を行い、印刷ヘッドからインクを吐出させシート上に画像を形成させる。またヘッド制御部211にも、メイン制御部201と同様に、システムバスを介して互いに接続されたCPU、ROM、RAMが含まれ、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUが上記のような印刷ヘッド106を用いた処理を制御する。
ソーター制御部212は、シートを仕分けユニット114の各トレーに排出するため、エンジン制御部209から受信した制御コマンドに応じて、シートの搬送経路の指示、トレーの切替え指示などの制御を行う。また、ソーター制御部212は、各トレーのシート検出センサの出力に基づき、各トレー上のシートのあり/なしも検出可能である。またソーター制御部212にも、メイン制御部201と同様に、システムバスを介して互いに接続されたCPU、ROM、RAMが含まれ、ROMに格納されたプログラムに従い、CPUが上記のような仕分けユニット114を用いた処理を制御する。
なお、画像形成装置200はスキャナ制御部208、エンジン制御部209、モータ制御部210、ヘッド制御部211への電源供給を停止または低下させ、電力消費を低減させる省電力モードを有す。この省電力モードにおいて、メイン制御部201、画像処理部207を用いて先行して印刷データの生成までを行い、HDD206に蓄積させておくことができる。そして省電力モードが解除されたときに蓄積しておいた印刷データの印刷を開始させることができる。また、省電力モード中はメイン制御部201はシートカセットにセットされているシートのサイズを取得することはできない。
ホスト装置215は、上述した外部装置に対応し、本画像形成装置200の外部に接続され、画像形成装置200に印刷を行わせるための画像データの供給源となる装置であり、種々の印刷ジョブのオーダーを発行する。
ホスト装置215は、汎用のパーソナルコンピュータ(PC)によって実現してもよいし、他のタイプのデータ供給装置としてもよい。他のタイプのデータ供給装置としては、画像をキャプチャーして画像データを生成する画像キャプチャー装置がある。画像キャプチャー装置は、原稿上の画像を読取って画像データを生成するリーダ(スキャナ)、ネガフィルムやポジフィルムを読取って画像データを生成するフィルムスキャナなどである。また、画像キャプチャー装置の他の例として静止画を撮影してデジタル画像データを生成するデジタルカメラ、動画を撮影して動画像データを生成するデジタルビデオもある。その他、ネットワーク上にフォトストレージを設置したり、着脱可能な可搬性メモリを挿入するソケットを設けたりし、フォトストレージや可搬性メモリに格納された画像ファイルを読み出して画像データに生成して印刷するものとしてもよい。また、汎用的なPCに代え、本画像形成装置専用の端末とするなど、種々のデータ供給装置としてもよい。これらのデータ供給装置は画像形成装置の構成要素としてもよいし、画像形成装置の外部に接続した別の装置としてもよい。また、ホスト装置215をPCとした場合、PCの記憶装置に、OS、画像データを生成するアプリケーションソフトウェア、画像形成装置200用のプリンタドライバがインストールされる。プリンタドライバは、本画像形成装置200を制御したり、アプリケーションソフトウェアから供給された画像データを画像形成装置200が扱える形式に変換して印刷データを生成したりする。また、印刷データから画像データへの変換をホスト装置215側で行ってから画像形成装置200に供給するようにしてもよい。なお、以上の処理の全てをソフトウェアで実現することは必須ではなく、一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアによって実現するようにしてもよい。ホスト装置215から供給される画像データやその他のコマンド、更にステータス信号等は、外部I/F205を介して画像形成装置200と送受信可能である。
なお、以上の例では、各機能ブロックがそれぞれCPUを備えるものとしたが、これには限らない。各機能ブロックのいくつかがCPUを備えず、メイン制御部201から、またはメイン制御部201及びエンジン制御部209からの制御で動作するものなどとしてもよい。また、各機能ブロックは図2に示した構成以外の分担のさせ方により個別の処理部または制御部として適宜分割したり、いくつかを統合したりするなど、種々の形態を採用可能である。また、メモリからのデータの読み出しにはDMAC(Direct Memory Access Controller)も用いることもできる。
図3は、出力シートサイズとして6×8インチが指定された印刷ジョブを、6インチのシート幅のシートに印刷させた場合(図3(a))と8インチのシート幅のシートに印刷させた場合(図3(b))の印刷結果を示す。図に示すように、いずれの場合もシートがカットされた後の印刷物は同一のものとなる。6インチのシートを用いた場合の方が印刷の際のシート搬送距離が長くなる。
図4は、画像形成装置200が印刷ジョブを受け付け、この印刷ジョブを実行する際の処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートは、図2に示した各機能ブロックのCPUが、ROMまたはHDD204に格納されている制御プログラムをRAMにロードし、それを実行することにより行われる処理の流れを示す。処理全体の統括的な管理はCPU202が行う。なお、ユーザによる操作ユニット115からの操作でカセット101a、101bにそれぞれセットされているシートのサイズ(ロール幅)とシート種がRAM204またはエンジン制御部209のRAMに登録されているものとする。
S401において、外部I/F205を介して印刷ジョブを受け付けると、CPU202がこの印刷ジョブの処理を開始する。受け付けた印刷ジョブは一旦HDD206に蓄積し、印刷ジョブを実行するための各種設定を行う。この印刷ジョブの受信処理に関する詳細は図5を用いて後述する。
S402では、CPU202は受信した印刷ジョブの印刷用の画像処理を画像処理部207に指示し、受け付けた印刷ジョブを、画像処理部207によりエンジン制御部209が印刷処理を実行するための形式に加工する。
画像処理の指示を受信した画像処理部207のCPUは、エンジン制御部209の稼働状態に応じて使用すべきシートのシート幅サイズを決定し、当該シート幅に合わせて画像処理を施す。そして、この画像処理により得られた印刷データを内部RAMに書き込み、処理終了をCPU202に通知する。なお、この印刷ジョブの画像処理に関する処理の詳細は図6を用いて後述する。
S403において、CPU202はエンジン制御部209における記録(印刷)処理が可能な状態となるのを待つ。その後CPU202は、画像処理が終了した印刷データの印刷処理をエンジン制御部209に指示する。なお、エンジン制御部209による印刷データの印刷処理の詳細は図7を用いて後述する。
図5は、印刷ジョブの受信処理について詳細を説明したフロー図である。
S501において、CPU202は外部I/F205を介してホスト装置215から印刷ジョブの印刷設定を受信し、次のステップに進む。
S502において、CPU202は印刷設定の出力シートサイズから長辺のサイズと短辺のサイズを取得する。そしてS503において、使用可能シートのシート幅を特定する。ここではまず、CPU202は取得した長辺サイズ及び短辺サイズと、画像形成装置200がサポートしている(セット可能な)シート幅サイズとを比較し、一致したものがあった場合、それを当該印刷ジョブの使用可能シートのシート幅サイズとする。そして、S504へ進む。なお、使用可能シートのシート幅は、画像形成装置200のシートカセットに現在セットされているシートのシート幅と一致するものとしてもよい。また、画像形成装置200に短辺サイズより大きいシート幅のシートへの印刷を「許可する」、「許可しない」の設定がある場合、次のような方法もある。この設定が「許可する」であった場合、当該印刷ジョブの短辺サイズより大きく、かつ画像形成装置200がサポートしている全てのシート幅サイズを当該印刷ジョブの使用可能シートのシート幅サイズとするようにしてもよい。
S504において、CPU202は外部I/F205を介してホスト装置215から印刷ジョブの画像データを受信し、画像データと使用可能シート幅サイズとを画像処理待ち用の内部RAMに書き込み、次のステップに進む。
S505において、CPU202は全ての画像データの受信が終了したか否か判断し、終了した場合は、次へ進み終了し、終了していない場合は、S504へ進む。
図6は、印刷ジョブの画像処理について詳細を説明したフロー図である。
S601において、画像処理部207のCPUは、画像処理待ち用の内部RAMから、画像データと使用可能シート幅サイズとがあることを判定すると、次のステップへ進む。
S602において、画像処理部207のCPUは、エンジン制御部209の稼働状態を判定し、次のステップへ進む。
S603において、画像処理部207のCPUは、エンジン制御部209の稼働状態が電源OFF(省電力モード)か否かを判断する。省電力モードである場合は、S609へ進む。電源ON(非省電力モード)の場合は、S604へ進む。
電源OFFの場合、画像処理部207のCPUはエンジン制御部209へこの時点では印刷対象の画像データを送信する必要がないため、画像処理の時間は十分にある。この場合、電源ONになり、印刷開始する際、より印刷時間が短くして印刷を終了するために、シートの搬送方向長が短い方のシート幅サイズを選択する。
S604において、画像処理部207のCPUは、エンジン制御部209の稼働状態が電源ON、かつ一時停止中か否かを判断する。電源ON、かつ一時停止中の場合、S605へ進む。電源ON、かつ印刷中の場合、S608へ進む。
電源ON、かつ印刷中の場合、画像処理部207のCPUは逐次エンジン制御部209へ印刷対象の画像データを送信する必要がある。そのため、使用可能シート幅サイズの中から、よりシート搬送方向長が長いシート幅サイズを選択する。これにより、画像処理部207のCPUが画像処理にかけられる時間を増やし、またエンジン制御部209への画像データの供給が遅れ、印刷動作の連続性を損なうのを防ぐことが可能となる。
S605において、画像処理部207のCPUは、エンジン制御部209から画像形成装置200に現在セットされているシートの情報を取得する。
S606において、画像処理部207のCPUは、S605で取得したシート情報に基づき現在セットされているシートの中に、当該印刷ジョブで使用可能なシートの搬送方向が長いシート幅に一致するサイズが有るか否かを判断する。有る場合は、S608へ進む。無い場合は、S607へ進む。
S607において、画像処理部207のCPUは、S605で取得したシート情報に基づき現在セットされているシートの中に、当該印刷ジョブで使用可能なシートの搬送方向が短いシート幅に一致するサイズが有るか否かを判断する。有る場合は、S609へ進む。無い場合は、S608へ進む。
電源ONかつ、一時停止中の場合、すぐに印刷開始される可能性もある。しかし、印刷中に比べると、画像処理部207のCPUが画像処理にかけられる時間は多い。そこで、現在画像形成装置200にセットされているシートを優先して選択する。
S608において、画像処理部207のCPUは、シート搬送方向長が長いシート幅サイズを選択する。S609において、画像処理部207のCPUは、シート搬送方向長が短いシート幅サイズを選択する。S610において、画像処理部207のCPUは、S608またはS609で選択されたシート幅サイズを、本画像データの印刷シート幅サイズに設定する。S611において、本画像データの画像処理を実行し、作成した画像データを印刷待ち用の内部RAMへ書き込み、次へ進み終了する。
図7は、印刷ジョブの印刷処理について詳細を説明したフロー図である。
画像処理部207による画像処理が終了した場合、本フローが開始される。ただし、省電力モードであった場合は操作ユニット115から省電力モードの解除が指示された場合に本フローが開始される。
S701において、エンジン制御部209のCPUは、印刷待ち用の内部RAMに印刷対象の画像データを読出しS702へ進む。
S702において、エンジン制御部209のCPUは、印刷開始準備処理の実行が必要か否かを判断する。印刷処理を一次停止していた状態から印刷を開始する場合は、印刷開始準備処理を必要と判断し、S703へ進む。既に他の印刷処理を実行していた状態の場合は、印刷開始準備処理を不要と判断し、S704へ進む。
S703において、エンジン制御部209のCPUは、印刷開始準備処理を行い、次のステップへ進む。印刷開始準備処理とは、例えばシートカセットからシートを引き出す、ヘッドユニット105を記録開始位置に移動させる、記録剤の付与位置のレジ調整、等である。
S705において、エンジン制御部209のCPUは、当該印刷ジョブの画像データに基づく画像をシート上に印刷する。そして、印刷ジョブで指定されていた出力シートサイズに従って印刷済みのシートを、S705において、エンジン制御部209のCPUはカッタユニット110によって切断させ、切断されたシートを仕分けユニット114のトレーに搬送させ、排出させる。
S706において、エンジン制御部209のCPUは、印刷待ち用の内部RAMを参照し、印刷対象の画像データがまだある場合は、S701へ進み、無い場合は、S707へ進む。
S707において、エンジン制御部209のCPUは、印刷停止処理の実行が必要か否かを判断する。現在印刷を一次停止している状態の場合は、印刷停止処理を不要と判断し、S709へ進む。また、現在印刷処理を実行している状態の場合は、印刷停止処理を必要と判断し、S708へ進む。
S708において、エンジン制御部209のCPUは、印刷停止処理を行い、次へ進み終了する。印刷停止処理とは、例えばシートカセットへシートを巻き取る、ヘッドユニット105を初期位置に戻す、等である。
S709において、エンジン制御部209のCPUは、エンジン制御部209の停止ボタン、即ち省電力モードへの移行を指示するボタンが押されたか否かを判断する。押されていない場合は、S706へ進み、押された場合は、次へ進み終了する。
図8は、印刷ジョブの受信から印刷までの時間経過を示す図である。
縦軸に印刷ジョブの受信から印刷までの時間経過を示す。横軸に時間tにおける印刷ジョブの状態を示す。ホスト装置215から受信した印刷ジョブは順次ページごとに、受信処理(S401)、画像処理(S402)、および記録処理(S403)が行われる。なお、各処理と処理の間で待ちが発生する場合もある。
図8(a)は、時間t+4において、印刷ジョブの1ページ目の記録処理が開始される。このとき、次の2ページ目は既に記録処理を待っている。そのため、1ページ目の記録処理が終了した時間t+5において、2ページ目の記録処理が途切れることなく行われる。
一方、図8(b)は、時間T+4において、印刷ジョブの1ページ目の記録処理が開始される。しかしながら、次の2ページ目はまだ画像処理部207で処理中である。そのため、1ページ目の記録処理が終了した時間t+5において、記録処理は一旦停止し、印刷対象の画像データ待ち状態になる。そして、時間t+7において、2ページ目の記録処理が再開される。
このように本実施形態によれば、エンジン制御部209を含む印刷機構の動作状態に応じて、使用するシートのシート幅の決定方法を異ならせる。即ち、印刷機構が停止状態にある場合には印刷対象の画像データの生成に時間的余裕があるため、印刷機構が稼働状態にあり印刷可能となったときにはより早く印刷ができる搬送方向長の短いシート幅とする。一方、印刷機構が稼働状態にある場合には、印刷対象の画像データの生成及び供給が間に合わないことによる印刷機構の動作停止を招かないよう、搬送方向の長いシート幅とする。また、以上のようにシート幅を予め決定し、それに従った画像データを生成することにより、一旦生成した画像データの生成し直しや、回転処理等が不要となり、効率的な処理が可能となる。ただし、このとき、印刷機構が稼働状態にない場合は画像形成装置にセットされているシートサイズが判定できない。従って、印刷機構が稼働状態となった場合に使用すべきシートサイズを操作ユニット115等によりユーザに提示し、当該シートを予めセットさせるのが好ましい。
また、画像形成装置200から印刷を行う部分を除いた外付けコントローラで同様の処理を行ってもよい。これらのような実施形態では、外部コントローラのような外部装置が印刷制御装置として機能することになる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。また、プログラムは、1つのコンピュータで実行させても、複数のコンピュータが連動して実行するようにしてもよい。また、上記した処理の全てをソフトウェアで実現する必要はなく、一部または全部をハードウェアによって実現するようにしてもよい。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(他の実施形態への応用、他の実施形態との組合せ等を含む)も可能である。

Claims (10)

  1. 印刷手段を用いて、収納部に収納されている連続シートに画像を印刷させる印刷制御装置であって、
    前記印刷手段で印刷させるための印刷データを受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した印刷データを、連続シートのシート幅サイズに応じた形式に変換する変換手段と、
    前記変換手段による変換を行う際、前記印刷手段が稼働状態にあるか判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記印刷手段が稼働状態にあると判定された場合、前記変換手段に前記収納部に収納されている連続シートのシート幅サイズに応じた形式に変換させ、前記印刷手段が稼働状態にないと判定された場合、当該印刷データの印刷に使用可能な連続シートを用い、搬送距離が短くなるシート幅サイズに応じた形式に変換させる制御手段とを有することを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記判定手段は、前記印刷手段に対する電源の供給状態に応じて前記印刷手段が稼働状態にあるか判定することを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記印刷手段が稼働状態にないと判定された場合、前記変換手段による変換済みのデータを待機させ、前記印刷手段が稼働状態となった場合に待機させていたデータに基づく印刷を実行させることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷制御装置。
  4. 印刷手段を用いて、収納部に収納されている連続シートに画像を印刷させる印刷制御装置であって、
    前記印刷手段で印刷させるための印刷データを受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した印刷データを、連続シートのシート幅サイズに応じた形式に変換する変換手段と、
    前記変換手段による変換を行う際、前記印刷手段が稼働状態にあるか判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記印刷手段が稼働状態にあると判定された場合、前記変換手段は、当該印刷データの印刷に使用可能であり且つ搬送距離が長くなる連続シートのシート幅サイズに応じた形式に変換し、前記印刷手段が稼働状態にないと判定された場合、前記変換手段は、当該印刷データの印刷に使用可能であり且つ搬送距離が短くなる連続シートのシート幅サイズに応じた形式に変換することを特徴とする印刷制御装置。
  5. 前記判定手段は、前記印刷手段に対する電源の供給状態に応じて前記印刷手段が稼働状態にあるかを判定することを特徴とする請求項4に記載の印刷制御装置。
  6. 前記判定手段により前記印刷手段が稼働状態にないと判定された場合、前記収納部収納させるべき連続シートを提示する提示手段を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
  7. 前記印刷手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
  8. 印刷手段を用いて、収納部に収納されている連続シートに画像を印刷させる印刷制御方法であって、
    受信した印刷データを、連続シートのシート幅サイズに応じた形式に変換する際、前記印刷手段が稼働状態にあるか判定し、
    前記印刷手段が稼働状態にあると判定された場合、前記収納部に収納されている連続シートのシート幅に応じた形式に変換させ、
    前記印刷手段が稼働状態にないと判定された場合、当該印刷データの印刷に使用可能な連続シートを用い、搬送距離が短くなるシート幅サイズに応じた形式に変換させることを特徴とする印刷制御方法。
  9. 印刷手段を用いて、収納部に収納されている連続シートに画像を印刷させる印刷制御方法であって、
    受信した印刷データを、連続シートのシート幅サイズに応じた形式に変換する際、前記印刷手段が稼働状態にあるか判定し、
    前記印刷手段が稼働状態にあると判定された場合、当該印刷データの印刷に使用可能であり且つ搬送距離が長くなる連続シートのシート幅サイズに応じた形式に変換させ、
    前記印刷手段が稼働状態にないと判定された場合、当該印刷データの印刷に使用可能であり且つ搬送距離が短くなる連続シートのシート幅サイズに応じた形式に変換させることを特徴とする印刷制御方法。
  10. 請求項8又は9に記載の印刷制御方法をコンピュータにより実現することを特徴とするプログラム。
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