JP2012166422A - 保護層熱転写シートおよび印画物 - Google Patents

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Abstract

【課題】被転写体に対する保護層の接着性を損ねることなく、熱転写後の印画物の画像がフィルムなどに付着することを防止するとともに印画物の耐候性を向上させることができる保護層を形成するための保護層転写シートおよびこれを用いた印画物を提供する。
【解決手段】基材フィルム4の一方の面上に剥離層3、無機粒子層2、接着層1の少なくとも三層をこの順に積層してなる熱転写性保護層5を設けた保護層熱転写シートであって、前記剥離層は添加剤として紫外線吸収剤および滑剤を含み、前記接着層は少なくともバインダー樹脂より構成され、かつ紫外線吸収剤がバインダー樹脂100重量部に対し0〜10重量部添加されることを特徴とする保護層熱転写シート。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱によって転写可能な転写保護層を有する熱転写シートとこれを用いた印画物に関する。
ポリエチレンテレフタレートフィルムなどの基材フィルムの一方の面に熱転写色材層を設けた熱転写シートを、熱転写色材層を設けた面と基材フィルムの他方の面からサーマルヘッドで加熱して、熱転写色材層を選択的に転写して被転写体上に文字、模様、図柄などの画像を形成する転写方式が広く利用されている。様々な熱転写シートのうち昇華転写用染料を色材層に用いた昇華型熱転写シートにより画像を被転写体上に形成する感熱昇華転写方式は、色材として用いる昇華性染料を樹脂に溶解または分散させた熱転写色材層を基材フィルムの一方の面に形成し、この熱転写色材層を被転写体に重ねて、この熱転写色材層を設けた面と基材フィルムの他方の面からサーマルヘッドで加熱して、この熱転写色材層中に含まれる昇華性染料を被転写体に移行させて画像を形成する転写方式である。
この感熱昇華転写方式では、熱転写色材層中に含まれる昇華性染料のみを被転写体に移行させて画像を形成する転写方式のため、通常の印刷インキによる画像形成とは異なり、樹脂成分がなく染料のみによって画像が形成されているため、画像を保護し、耐光性、耐摩擦性、耐薬品性などの耐久性を向上させることを目的として画像上に保護層を形成する技術が知られている。
例えば感熱昇華転写方式で形成された画像に、基材フィルムの一方の面に転写性保護層を設けた熱転写シートの転写性保護層を重ねて、この転写性保護層面を設けた面と基材フィルムの他方の面からサーマルヘッドで加熱して、この転写性保護層を転写させ、画像上に保護層を形成する技術が知られている。
保護層が転写された印画物の画像の表面の十分な滑り性を発揮するために滑剤、界面活性剤が保護層に添加される。また、印画物の耐光性のため保護層に紫外線吸収剤を添加するが、これら、滑剤、界面活性剤、紫外線吸収剤が印画物表面へブリードアウトすることにより、長期保存に耐えうる耐候性を備えることができないなどの問題がある(特許文献1、2参照)。
特開2006−123538号公報 特開2003−145946号公報
本発明は、以上の事情を鑑みてなされたものであり、本発明は、被転写体に対する保護層の接着性を損ねることなく、熱転写後の印画物の画像がフィルムなどに付着することを防止するとともに印画物の耐候性を向上させることができる保護層を形成するための保護層転写シートおよびこれを用いた印画物を提供することを課題とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、基材フィルムの一方の面上に剥離層、無機粒子層、接着層の少なくとも三層をこの順に積層してなる熱転写性保護層を設けた保護層熱転写シートであって、前記剥離層は添加剤として紫外線吸収剤および滑剤を含み、前記接着層は少なくともバインダー樹脂より構成され、かつ紫外線吸収剤が該バインダー樹脂100重量部に対し0〜10重量部添加されることを特徴とする保護層熱転写シートである。
請求項2に記載の発明は、基材フィルムの一方の面上に剥離層、無機粒子層、接着層の少なくとも三層をこの順に積層してなる熱転写性保護層を設けた保護層熱転写シートであって、前記剥離層は添加剤として紫外線吸収剤および界面活性剤を含み、前記接着層は少なくともバインダー樹脂より構成され、かつ紫外線吸収剤が該バインダー樹脂100重量部に対し0〜10重量部添加されることを特徴とする保護層熱転写シートである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2のいずれかに記載の保護層熱転写シートの保護層が転写されたことを特徴とする印画物である。
本発明により、基材フィルムの一方の面に熱転写性保護層を設けた保護層熱転写シートにおいて、転写体に対する保護層の接着性を損ねることなく、熱転写後の印画物の画像がフィルムなどに付着することを防止するとともに印画物の耐候性を向上させることができる保護層を形成するための保護層熱転写シートおよびこれを用いた印画物を提供することが可能となる。
本発明の保護層熱転写シートの一実施形態の模式断面図である。
以下に、本発明の保護層熱転写シートについて説明する。
図1は本発明の保護層熱転写シートを示す模式断面図である。ポリエチレンテレフタレートなどの基材フィルム4の一方の面に順に剥離層3、無機粒子層2、接着層1の3層を積層してなる熱転写性保護層5を設け、さらに基材フィルムの他方の面に耐熱層6を設けた保護層熱転写シートである。
次に、本発明の剥離層について説明する。剥離層は少なくともバインダー樹脂および添加剤より構成される。剥離層の厚みは、0.3〜3μm程度が好ましい。剥離層のバインダー樹脂としては、熱溶融性以外特に限定されるものではないが、例として、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、石油樹脂、アイオノマー、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体等の合成樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルガム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ポリ塩素化オレフィン等の天然樹脂や合成ゴムの誘導体、カルナバワックス、パラフィンワックス等のワックス類またこれらの混合物や共重合体が挙げられる。特に、アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース誘導体、エポキシ樹脂や、これらの混合物や共重合体が好ましい。
剥離層に用いられる添加剤は紫外線吸収剤および滑剤、または紫外線吸収剤および界面活性剤で構成される。紫外線吸収剤により本発明の保護層熱転写シートの保護層が転写された印画物の耐光性や耐候性を向上させることができる。さらには、滑剤により本発明の保護層熱転写シートの保護層が転写された印画物の画像の表面の滑性がよくなることにより、本発明の保護層熱転写シートの保護層が転写された印画物がフィルムなどに付着することを防止することができる。また、界面活性剤により本発明の保護層熱転写シートの保護層が転写された印画物の画像の表面の帯電が防止されることにより、本発明の保護層熱転写シートの保護層が転写された印画物がフィルムなどに付着することを防止することができる。
剥離層に用いられる紫外線吸収剤は公知の有機系紫外線吸収剤を用いることができる。例えば、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾエート系、トリアジン系等が挙げられる。具体的には、例としてベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、2−[5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル]−4−メチル−6−(tert−ブチル)フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−イル)−4,6−ジ−tert−ペンチルフェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール等やこれらの混合物、変性物、重合物、誘導体等が挙げられる。これらは単独で使用してもよく、また、複数を混合して使用してもよい。
また、例としてトリアジン系紫外線吸収剤としては、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−トリデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−6−(2−ヒドロキシ−4−イソ−オクチルオキシフェニル)−s−トリアジン等やこれらの混合物、変性物、重合物、誘導体等が挙げられる。これらは単独で使用してもよく、また、複数を混合して使用してもよい。
上記紫外線吸収剤は、バインダー樹脂100重量部に対し、20〜50重量部添加されることが好ましい。添加量が20重量部未満の場合、十分な紫外線吸収能を発揮することができない場合がある。
剥離層に用いられる滑剤としては公知の有機系滑剤を用いることができる。例えば、ストレートシリコーン、変性シリコーン等のシリコーンオイル、リン酸エステル系に代表される離型剤、ステアリン酸アミド等の脂肪酸アミド類、カルナバワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、ライスワックス等のワックス類が挙げられる。上記滑剤は、バインダー樹脂100重量部に対し、0.1〜5重量部添加されることが好ましい。添加量が0.1重量部未満の場合、本発明の保護層熱転写シートの保護層が転写された印画物の画像の表面の十分な滑り性を発揮することができない場合がある。
剥離層に用いられる界面活性剤としては公知の有機系界面活性剤を用いることができる。例えば、フルオロアルキル基またはパーフルオロアルキル基を持つ界面活性剤、第4級アンモニウム塩などの帯電防止剤などが挙げられる。上記界面活性剤は、バインダー樹脂100重量部に対し、0.1〜5重量部添加されることが好ましい。添加量が0.1重量部未満の場合、本発明の保護層熱転写シートの保護層が転写された印画物の画像の表面の十分な帯電防止性を発揮することができない場合がある。
また、本発明の剥離層に、その他必要に応じて、ヒンダードアミン系、Niキレート系等の光安定剤、ヒンダードフェノール系、硫黄系等の熱安定剤、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシシウム等の難燃剤、フェノール系、イオウ系、リン系等の酸化防止剤、ブロッキング防止剤、触媒促進剤、透明性を維持する範囲での着色剤、半透明化のための光散乱剤、艶調整剤、蛍光増白剤等を添加してもよい。
また、本発明の剥離層が基材フィルムから容易に転写できるように、剥離層と基材との間に離型層を設けてもよい。離型層は、基材からの保護層の剥離の程度を適当な範囲内に調整し、基材からの安定的な剥離性を確保するために設けられるものであり、剥離の程度が適当な範囲であれば必ずしも必要ではない。離型層の材質としては、特に制限されるものではないが、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、デンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム等の水溶性高分子、塩化ゴム、環化ゴム等の天然ゴム誘導体、天然ワックス、合成ワックス等のワックス類、ニトロセルロース、セルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、アクリル系、ポリウレタン系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリアセタール系、塩素化ポリオレフィン系、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系等の熱可塑性樹脂、メラミン系、エポキシ系、ポリウレタン系、シリコーン系等の熱硬化性樹脂等が挙げられる。
次に、本発明の無機粒子層について説明する。無機粒子層は少なくとも無機粒子とバインダー樹脂とから構成される。無機粒子層の厚みは20nm〜200nmの範囲にありことが好ましく、50nm〜100nmであることがさらに好ましい。20nm以下の場合は無機粒子を均一に塗布することが難しい。また、200nm以上の場合は熱転写性保護層の透明度が悪化し印画物の画像に影響する場合がある。
上記無機粒子は、公知の無機フィラーを用いることができるが、板状もしくは針状の無機微粒子であることが好ましい。板状フィラーとは、粒状、針状、羽毛状、不定形などのフィラーではなく、平板状の形状を有するフィラーで、鱗片状フィラーも板状フィラーとする。また、この板状フィラーの面方向の平均粒子径が0.5μm〜5μmであることが好ましく、この板状フィラー面方向の平均粒子径は0.5μm〜1.5μmであることがさらに好ましい。板状フィラーが大きすぎると、厚みが厚くなってしまうので、無機粒子を均一に塗布することが難しい。また、針状フィラーである場合はこの針状フィラーの長辺方向の平均粒子径は3〜7μmであることが好ましい。針状フィラーが大きすぎると、厚みが厚くなってしまうので、無機粒子を均一に塗布することが難しい。無機粒子は具体的には、タルク、ベーマイト、セリサイト、マイカ、シリカ、アルミナ、チタン等の無機フィラーを使用することができる。無機粒子は単独で用いてもよいし、また、混合して用いてもよい。
上記無機粒子層のバインダー樹脂としては、熱溶融性以外特に限定されるものではないが、例として、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、石油樹脂、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合樹脂、エチレン−アクリル酸エステル共重合樹脂等の合成樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルガム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ポリ塩素化オレフィン等の天然樹脂や合成ゴムの誘導体、カルナバワックス、パラフィンワックス等のワックス類、またこれらの混合物や共重合樹脂が挙げられる。特に、アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース誘導体、エポキシ樹脂またはこれらの混合物や共重合樹脂が好ましい。このように、保護層熱転写シートに無機粒子層を積層することにより、保護層を印画物に転写したのち剥離層中に含まれる紫外線吸収剤や滑剤、界面活性剤が印画物表面へブリードアウトすることを防ぎ、長期保存に耐えうる耐候性を備えることができるようになる。
次に、本発明の接着層について説明する。接着層は少なくともバインダー樹脂より構成される。接着層の厚みは、0.3〜3μm程度が好ましい。接着層のバインダー樹脂としては、熱溶融性以外特に限定されるものではないが、例として、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、石油樹脂、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合樹脂、エチレン−アクリル酸エステル共重合体等の合成樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルガム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ポリ塩素化オレフィン等の天然樹脂や合成ゴムの誘導体、カルナバワックス、パラフィンワックス等のワックス類またこれらの混合物や共重合樹脂が挙げられる。特に、アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、セルロース誘導体、エポキシ樹脂またはこれらの混合物や共重合樹脂が好ましい。
剥離層が十分な紫外線吸収能を発揮することができない場合は紫外線吸収剤を接着層に添加することが好ましい。接着層の紫外線吸収剤は、バインダー100重量部に対し、0〜10重量部添加されることが好ましい。10重量部以上添加すると、印画物表面へのブリードアウトが生じ、長期保存に耐えうる耐候性を備えることができない。その他必要に応じて、ヒンダードアミン系、Niキレート系等の光安定剤、ヒンダードフェノール系、硫黄系等の熱安定剤、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシシウム等の難燃剤、フェノール系、イオウ系、リン系等の酸化防止剤、ブロッキング防止剤、触媒促進剤、透明性を維持する範囲で着色剤、半透明化のための光散乱剤、艶調整剤、蛍光増白剤等を添加してもよい。
本発明の保護層熱転写シートに用いる基材フィルムとしては、従来公知の熱転写シートの基材フィルムとして使用されているものと同等なものを使用することができ、機械的強度、耐熱性などを有することが好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリスルホン、脂肪族ポリアミド、芳香族ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド等の合成樹脂フィルム、及び、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類が挙げられる。特に、物性や加工性で適しているポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。これらの基材フィルムは単独で使用することも、または組み合わされた複合体として使用することも可能である。
基材フィルムの厚さは、操作性、加工性を考慮し、2〜50μmの範囲のものが使用できるが、転写適性や加工性等のハンドリング性を考慮すると、2〜10μm程度のものが好ましい。
基材フィルムは、基材フィルムと隣接する層との間の密着性を向上させるために、基材フィルムの一方または両方の面に易接着層を設けてもよい。易接着層に用いられる材料としては、基材フィルムと隣接する層の両方と親和性があるものが適当であり、具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。易接着層の厚みはサーマルヘッドからの熱転写性保護層や熱転写色材層への熱の移動を妨げない程度の厚みがよく、0.01〜1μm、より好ましくは0.05〜0.5μmである。易接着層は基材フィルム上に公知の塗布方法で塗液を塗布することで形成することができる。また、基材フィルムを成膜する過程で同時に形成してもよい。
また、易接着層を設けないで、基材フィルムの一方または両方の面に表面処理を施して密着性を向上させてもよい。上記表面処理としては薬品処理などの化学的処理や、コロナ処理やプラズマ処理、オゾン処理などの物理的処理などの公知の樹脂表面改質技術を適用することができる。これらの表面処理は1種類のみ行ってもよいし、2種類以上おこなってもよい。
本発明の保護層熱転写シートは、基材シート片面に熱転写性保護層のみを設けてもよいし、熱転写性保護層を熱転写色材層と共通の基材フィルムに面順次に設けた一体型の転写シートに用いてもよい。熱転写性保護層を熱転写色材層と共通の基材フィルムに面順次に設けた一体型の転写シートは所望の画像がモノカラーである場合には、色材として適宜選択した1色のみで色材層を形成してもよいし、所望の画像がフルカラー画像である場合には色材として、シアン、マゼンタ、イエローをそれぞれ選択して、必要があればブラックや装飾層を選択して、転写色材層である熱転写性色材層をそれぞれ形成することができ、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックなどの各層は所望の画像を得るためには、それぞれ異なる厚みの層をそれぞれ形成してもよい。本発明の熱転写シートは巻き取り状態で保管するため、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック各層の厚みが異なる場合には層の最も厚みの厚い熱転写性色材層で保存時にワックス成分の移行が起こりやすい。ワックス成分の移行を防止するために熱転写性色材層にフィラー成分を含有させてもよい。
次に、熱転写色材層について説明する。以下色材として昇華性染料を用いた、昇華型熱転写性色材層の場合を説明するが、本発明の熱転写性保護層を熱転写色材層と共通の基材フィルムに面順次に設けた一体型の転写シートに用いる場合の熱転写色材層は昇華型熱転写性色材層のみに限定されるものではない。昇華型熱転写性色材層は昇華性染料と樹脂成分を含み、さらに、滑剤成分やフィラーなどを用いてもよい。
昇華型熱転写性色材層に用いられる染料としては、特に限定されず、従来公知のものを使用することができる。上記染料としては、例えば、ジアリールメタン系、トリアリールメタン系、チアゾール系、メチン系、アゾメタン系、キサンテン系、アキサジン系、チアジン系、アジン系、アクリジン系、アゾ系、スピロジピラン系、イソドリノスピロピラン系、フルオラン系、アントラキノン系等が挙げられる。具体的には、イエロー成分では、C.I.ソルベントイエロー14、16、29、30、33、56、93、163等、C.I.ディスパースイエロー7、33、60、141、201、231等、マゼンタ成分としては、C.I.ソルベントレッド18、19、27、143、182、C.I.ディスパースレッド60、73、135、167、C.I.ディスパースバイオレット13、26、31、56等、シアン成分としては、C.I.ソルベントブルー11、36、63、105、C.I.ディスパースブルー24、72、154、354等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、これらの染料を単体で使用しても、複数組み合わせて使用してもよい。
昇華型熱転写性色材層に用いるバインダーとしては、従来公知のものが使用でき、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセタール、ポリビニルブチラール等のビニル系樹脂、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酢酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、スチレン−アクリルニトリル共重合樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリルアミド樹脂等の耐熱性、染料移行性等に優れた樹脂が使用できる。
昇華型熱転写性色材層の樹脂成分のガラス転位点は、好ましくは60℃以上、より好ましくは110℃以上であることがよい。ガラス転位点が低い場合、印画不良を起こす可能性が高くなる。
昇華型熱転写性色材層はフィラーを含有してもよい。フィラーを含有させることで色材層の表面に凹凸が形成され被転写体との接触面積が小さくなるので、保存時の貼り付きを防止し、印画時の離型性を向上させることができる。フィラーは有機系フィラー又は無機系フィラーどちらでもよいが、サーマルヘッドからの熱により収縮しないものが好ましい。具体的には、シリカ、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、カオリン、クレー、シリコーン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリウレタン樹脂などを挙げることができる。また、該フィラーは1種類でも2種以上を混ぜ合わせて使用してもよい。
昇華型熱転写性色材層は滑剤を含有してもよい。滑剤を含有させることで、印画時の熱転写色材層と受容層との間の貼り付きが防止できる。滑剤としては、例えば、シリコーン系、フッ素系、リン酸エステル系、といった各種オイルや界面活性剤が挙げられるが、特に、シリコーン系又はフッ素系のオイルや界面活性剤が好ましい。具体的には、シリコーン系として、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン等のストレートシリコーンオイル、アミノ変性、エポキシ変性、カルビノール変性、メルカプト変性、カルボキシル変性、メタクリル変性、ポリエーテル変性、フェノール変性、片末端反応性・異種官能基変性等の反応性変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性、フロロアルキル変性、長鎖アルキル変性、高級脂肪酸エステル変性、フェニル変性等の非反応性変性シリコーンオイル等が挙げられる。
本発明の保護層熱転写シートに用いる耐熱層はサーマルヘッドの熱による基材フィルムの熱収縮やサーマルヘッドとの摩擦による基材フィルムの破断や印画シワなどを防止するために、基材フィルムの熱転写性保護層を設けた面の反対側の表面に設けられる。
耐熱層は樹脂成分を含み、樹脂成分としては、セルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アセタール系樹脂等を用いることができる。
耐熱層の厚みは0.1〜2.5μmの範囲内であることが好ましい。耐熱層の厚みが0.1μmより小さい場合、サーマルヘッドからの耐熱性が劣り、印画時に基材フィルムの熱収縮がきわめて生じやすくなる。一方、2.5μmより大きい場合、サーマルヘッドからの熱が熱転写性色材層に十分伝わらず、所望の濃度の印画物を得ることができない。
また、樹脂成分のTgは40℃以上が好ましい。Tgが40℃以上の場合、印画時の保護層熱転写シート強度がさらに強くなり、耳切れつまり保護層熱転写シートの両サイドの非印画部が熱収縮に負けて切れる現象や、ちぎれ、裂けつまり印画部終点が切れる現象のような印画不良が起こりにくくなる。
また、耐熱層にあってはすべり性を向上させる目的で界面活性剤などの滑剤を含有してもよい。例えば、滑剤を含有させることで、耐熱層とサーマルヘッドとの間の動摩擦係数を小さくすることができるので、サーマルヘッドからの力による基材フィルムの変形を防止できる。
耐熱層にあっては耐熱性を向上させる目的で架橋剤を併用してもよい。架橋剤を含有させることで耐熱層の耐熱性が向上し、サーマルヘッドとの摩擦による基材の変形を防止できる。架橋剤としてはポリイソシアネートが挙げられ、アクリル系、ウレタン系、ポリエステル系のポリオール樹脂やセルロース系樹脂、アセタール樹脂等の組合せで用いられる。このとき、使用されるポリイソシアネートの添加量はNCO/OHの比で0.8以上であることが好ましく、特に0.8〜1.3の範囲内であることが好ましい。ポリイソシアネートの含有量が0.8未満の場合、架橋密度が低く耐熱性が不十分となる。一方、ポリイソシアネートの含有量が1.3を超える場合、耐熱層に残った未反応のNCO基と空気中の水分、あるいは未反応のNCO基同士が反応し、造膜性の低い樹脂が形成されてしまうという問題が生じる。
また、耐熱層には板状の無機フィラーを含有してもよい。板状フィラーとは、粒状、針状、羽毛状、不定形などのフィラーではなく、平板状の形状を有するフィラーで、鱗片状フィラーも板状フィラーとする。また、この板状フィラーの面方向の平均粒子径が0.5μm〜5μmであることが好ましく、この板状フィラー面方向の平均粒子径は0.5μm〜1.5μmであることがさらに好ましい。板状フィラーが大きすぎると、板状フィラーの厚みが厚くなり、耐熱層の膜の均一性が悪くなり印画品質を低下させる、また基材フィルムとの密着性が悪くなる。フィラー成分は具体的には、シリカタルク、ベーマイト、セリサイト、マイカ等の無機フィラーを使用することができる。
以下に、本発明の具体的な実施例について説明するが、本発明は、これに限定されるも
のではない。
<実施例>
基材フィルムとして厚さ5μm (商品名:テトロンフィルム メーカー:帝人デュポンフィルム(株)製)のポリエステルフィルム上に耐熱層作製用インキ組成物、詳しくはアクリルポリオール(商品名:アクリット6BT−307 大成ファインケミカル(株)製)、トルエン、メチルエチルケトン、イソシアネート(商品名:タケネートP20 三井化学ポリウレタン(株)製)、無機フィラー、詳しくは平均粒子径1μm板状フィラー (商品名:セラシュールBMM 河合石灰工業(株)製)を用いて耐熱層を形成した。なお、基材フィルムへのコートはバーコーターを用いて基材上に厚み1.0μmとなるように塗布した後オーブンにて加熱乾燥させた。
次に昇華型熱転写性色材インキ層は、昇華型熱転写性色材層作製用インキ組成物、詳しくは顔料、ポリビニルブチラールA(商品名:エスレックKS−1 積水化学工業(株)製)、ジイソシアネート、トルエン、メチルエチルケトンを用いて、耐熱樹脂層とは反対の面にイエロー、マゼンダ、シアンの順に形成した。イエロー染料としてはソルベントイエロー163を用い、マゼンダ染料としてはディスパースレッド60とディスパースバイオレット26を用い、シアン染料としてはソルベントブルー63を用いた。塗布は枚葉式のグラビア試験機で印刷をおこないイエロー、マゼンダ、シアンは塗布量が1.0g/mとなるように塗布した後オーブンにて加熱乾燥させた。また、保護層は昇華型熱転写性色材インキ層のシアンとイエローの間に形成した。詳しくは、保護層は基材フィルム側から剥離層、無機粒子層、接着層の順に積層した。剥離層はメタクリル酸メチル20重量パーセント、紫外線吸収剤(チバ・スペシャリティケミカルズ(株)製 チヌビン928)20重量パーセント、滑剤(東レ・ダウコーニング(株)製 シリコーンオイル BY 16−846)0.1重量パーセント、酢酸エチル、トルエンを用いた。無機粒子層は、無機フィラー、詳しくは平均粒子径1μm板状フィラー(商品名:セラシュールBMM 河合石灰工業(株)製)50重量パーセント、メタクリル酸メチル5重量パーセント、酢酸エチルを用いた。接着層はメタクリル酸メチル40重量パーセント、酢酸エチル、トルエンを用いた。塗布は枚葉式のグラビア試験機で印刷をおこない、剥離層と接着層は塗布量が0.8g/m、無機粒子層は膜厚が80nmとなるように塗布した後オーブンにて加熱乾燥させた。
<耐候性評価>
印画機を用いて、実施例で作成した熱転写シートの印画を行い、画像を半分に切断し、1方は室温40℃湿度90%で72時間保管し、残りの1方を25℃湿度50%で72時間保管し両者を比較した。その結果、退色の差は同等以上に少なかった。
<さばき評価>
印画機を用いて、実施例で作成した熱転写シートの印画を連続10枚行って自然に積み上げた。積み上げられた印画物を取り出して揃えた。その結果、印画物すべてが抵抗無く、印画物を揃えることができた。
1・・・接着層
2・・・無機粒子層
3・・・剥離層
4・・・基材フィルム
5・・・熱転写性保護層
6・・・耐熱層

Claims (3)

  1. 基材フィルムの一方の面上に剥離層、無機粒子層、接着層の少なくとも三層をこの順に積層してなる熱転写性保護層を設けた保護層熱転写シートであって、
    前記剥離層は添加剤として紫外線吸収剤および滑剤を含み、
    前記接着層は少なくともバインダー樹脂より構成され、かつ紫外線吸収剤が該バインダー樹脂100重量部に対し0〜10重量部添加されることを特徴とする保護層熱転写シート。
  2. 基材フィルムの一方の面上に剥離層、無機粒子層、接着層の少なくとも三層をこの順に積層してなる熱転写性保護層を設けた保護層熱転写シートであって、
    前記剥離層は添加剤として紫外線吸収剤および界面活性剤を含み、
    前記接着層は少なくともバインダー樹脂より構成され、かつ紫外線吸収剤が該バインダー樹脂100重量部に対し0〜10重量部添加されることを特徴とする保護層熱転写シート。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の保護層熱転写シートの保護層が転写されたことを特徴とする印画物。
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