JP2012165690A - バウムクーヘン焼成機およびそれに用いる麺棒およびそれで焼成したバウムクーヘン - Google Patents

バウムクーヘン焼成機およびそれに用いる麺棒およびそれで焼成したバウムクーヘン Download PDF

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Abstract


【課題】 麺棒の引き抜きの際に生じる不具合の発生を防止し、品質維持と作業効率向上を図ることができるバウムクーヘン焼成機およびそれに用いる麺棒を提供する。
【解決手段】 麺棒100は、心棒10と麺棒小体20とを備えたものである。麺棒小体20は心棒10に対して脱着可能に取り付けられる。麺棒小体20は、例えば、全体として円筒形のもの、円錐台形のもの、紡錘形のもの、紡錘形が直列に複数接続されたものなどがあり得る。バウムクーヘン300を焼成すると麺棒小体200の周りに巻きついて焼成されるが、麺棒小体単位で取り出せば引き抜きが容易となる。また、円錐台形などの麺棒小体20の場合は麺棒小体20がバウムクーヘン300にくさび状に入っているので麺棒小体20をくさび逆方向に引き抜けば容易にバウムクーヘン300から引き抜ける。バウムクーヘン焼成機200はこの麺棒100を適用したものである。
【選択図】 図10

Description

本発明はバウムクーヘン焼成機の改良およびそれに用いる麺棒の改良およびそれにより焼成したバウムクーヘンに関するものである。
従来のバウムクーヘン焼成に関する技術としては、例えば、特開2008−295402号公報、実公昭46−4878号、特公平8−11031号、特公平8−11032号、特開2010−046005号公報などのものが知られている。これら従来のバームクーヘン焼成機の基本構造は、焼成炉と、焼成炉の内部において間歇的に回転可能に軸架された向かい合う左右一対の円形ドラムと、その両円形ドラムの左右相互間へ着脱自在に介挿使用される円柱形の麺棒(心棒や支持棒とも呼ばれる)とを備えた構造であり、麺棒が最下段位置へ到達した一旦停止時に、生地皿から生地を巻き付け状態に塗布されて、上記焼成炉の内部を自転しながら公転する運動中に、その生地を焼成してゆき、このような1サイクルを繰り返すことにより、上記生地が樹木の年輪状に積層されたバウムクーヘンが焼成されてゆく。焼き上がったバウムクーヘンを所要の寸法、形状、厚さに切断して商品とする。
従来のバウムクーヘン焼成機に用いられる麺棒の一例を図19に従って説明する。
図19に示すように、麺棒1は、バウムクーヘン焼成機内でバームクーヘンを焼成していく円柱形の棒であり、軸心に対して回転シャフト3を貫通して設置する構造となっている。麺棒の材質は木が用いられることがほとんどである。
ここで、麺棒の長さであるが、近年、長い麺棒が用いられることが多くなってきている。なぜならば、バウムクーヘン焼成機の焼成炉の容積、特に回転方向には大きさに制限があるため、一度に焼成されるバウムクーヘンの量を増大させるためには回転軸方向に長くする必要がある。そのため、麺棒1が長くなる傾向がある。
このように、長いバウムクーヘン用の麺棒1を回転シャフト3に取り付け、バウムクーヘンの生地を塗布しながら焼き上げていくことにより、一本状態の長いバウムクーヘン8を作製することができるが、焼き上がる1本のバウムクーヘンが長いものとなる。その長く焼き上がった一本状態のバウムクーヘン8を所定厚さにカットしてバウムクーヘン単体を得ることとなる。
ここで、バウムクーヘン単体の切り出し方法には2通りの方法が知られている。
第1は、長く焼き上がった一本状態のバウムクーヘン8が麺棒に巻きついている状態のままバウムクーヘンを外周方向からカッターの刃を当てつつ切断して行く方法である。つまり、中心にある麺棒に刃先が当たりつつ外周に巻きついているバウムクーヘンをカッターで切断してゆき、小分けされたバウムクーヘン単体を製品に仕上げる。なお、この第1のバウムクーヘン単体の切り出し方法は最終製品のバウムクーヘンが常に小分けに切り分けられた状態で販売されるもののみに適用可能な方法である。
第2は、長く焼き上がった一本状態のバウムクーヘン8から最初に麺棒を引き抜き、その引き抜いたバウムクーヘンをカッターで切断して行く方法である。つまり、中空となったバウムクーヘンをカッターで切断してゆき、小分けされたバウムクーヘン単体を製品に仕上げる。
なお、最終製品のバウムクーヘンが小分けされていない円筒形のバウムクーヘンのまま販売される場合には上記のように、長く焼き上がった一本状態のバウムクーヘン8から麺棒を引き抜いてバウムクーヘンをそのまま取り出して製品に仕上げる。
実公昭46−4878号 特公平8−11031号 特公平8−11032号 特開2008−295402号公報 特開2010−046005号公報
しかし、上記従来のバームクーヘン焼成機および麺棒では、バウムクーヘン単体の切り出しにおいて品質維持や作業効率の面で次のような問題点があった。
第1の方法、つまり、バウムクーヘン8が麺棒に巻きついている状態のまま外周方向からカッターの刃を当てつつ切断して行く方法の場合には以下の問題があった。まず、カッティングマシンによる切断の際に木製の麺棒自体に刃が当たり麺棒の木片が混入するおそれがあった。また、カッティングマシンによる切断の最中にバウムクーヘンが麺棒の周囲で空回りして製品の切り口などにムラが出るおそれがあった。また、中央に麺棒があるために、外周方向から徐々にカッティングしてゆく必要があり、また、基本的に多数の刃を同時に回転させながら入れることは難しいために1箇所ずつカットするので時間がかかるという問題があった。
次に、第2の方法、つまり、長く焼き上がった一本状態のバウムクーヘン8から最初に麺棒を引き抜き、その引き抜いたバウムクーヘンをカッターで切断して行く方法の場合にも以下の問題があった。まず、麺棒が長いため長く焼き上がった一本状態のバウムクーヘン8を引き抜くのは難しく型崩れをしてしまうおそれがあった。次に、麺棒を引き抜く際にバウムクーヘンを押さえつつ引き抜くと押圧された部分に生地ムラが生じてしまうおそれもある。また、麺棒が長いため長く焼き上がった一本状態のバウムクーヘン8を型崩れしないように慎重に引き抜くため時間がかかってしまうという問題があった。
以上の現状に鑑み、本発明は、麺棒の周囲にバウムクーヘンが巻き付いたままカットすることによる不具合、長く焼き上がった一本状態のバウムクーヘン8から最初に麺棒を引き抜いてカットする場合の麺棒の引き抜きの際に生じる不具合の発生を防止し、品質維持と作業効率向上を図ることができるバウムクーヘン焼成機およびそれに用いる麺棒を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。なお、以下に記載の構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
本発明のバウムクーヘン焼成機は、熱源が搭載された焼成炉と、回転ドラム軸によって間歇回転可能に支架された向かい合う左右一対の回転ドラムと、両回転ドラム間へ全体的な放射対称分布型に横架された複数本の麺棒と、麺棒へ生地を塗布できるように昇降作動自在に設置された生地皿と、前記麺棒が自転運動を行うように制動しつつ前記回転ドラムによる間歇回転により前記回転ドラム軸に対する公転運動を行うように制動する駆動機構とを備えたバウムクーヘン焼成機において、前記麺棒が、心棒と、前記心棒を受け入れる中空を持ち前記心棒に通し入れることにより前記心棒の周囲に取り付けた麺棒小体とを備えたものであり、前記麺棒小体が前記心棒に対して脱着可能なものであるバウムクーヘン焼成機である。
本発明のバウムクーヘン焼成機に用いられる麺棒小体は、例えば円筒形のものである。円筒形であれば、麺棒小体が連続した麺棒の全体の形は、従来の一体型の麺棒と変わりなく、従来のバウムクーヘン焼成機と同様にバウムクーヘンの焼成ができ、かつ、バウムクーヘンを取り出すときには麺棒小体の単位で取り扱うことができる。
本発明のバウムクーヘン焼成機に用いられる麺棒小体は、例えば、少なくとも一部に錐体部分を備えたものとすることができる。例えば以下のパターンが含まれる。
第1の麺棒小体の形は、一端の径が小さく、他端の径が大きく、全体として円錐形または円錐台形のものとなっているものである。
このように、麺棒小体の形が全体として円錐形または円錐台形であれば、バウムクーヘン焼成機の焼成炉内から麺棒ごとバウムクーヘンを取り出し、麺棒から麺棒小体を取り出せば、全体として円錐形または円錐台形の麺棒小体に対して巻き付いた状態となっているが、焼成されたバウムクーヘンの中心にある麺棒が円錐形または円錐台形であるのでその底面方向、つまり、くさび逆方向に引き抜きやすくなっている。つまり、円筒形の麺棒小体を左または右に抜き出せばバウムクーヘンと麺棒小体との接触面積全体において大きな摩擦力が発生し、麺棒小体を引き抜き終わるまで常に摩擦力が生じるために型崩れする原因となるが、本発明のようにバウムクーヘンの中心にある麺棒小体が円錐形または円錐台形であれば、そのくさび逆方向に抜けば即座にバウムクーヘンと麺棒小体の間の摩擦力が無くなりスムーズに引き抜くことができる。
第2の麺棒小体の形は、両端の径が小さく、中央部の径が大きく、全体として2つの円錐形の底面同士を合わせた紡錘形または2つの円錐台形の底面同士を合わせた紡錘形のものとなっているものである。
バウムクーヘン焼成機の焼成炉内から麺棒ごとバウムクーヘンを取り出し、麺棒から麺棒小体を取り出せば、バウムクーヘン全体として紡錘形の麺棒小体に対して巻き付いた状態となっている。ここで、焼成されたバウムクーヘンの中心にある麺棒小体が紡錘形であり、紡錘形の中央部において2つに分割可能で、各々の円錐形または円錐台形に分割できるものであるので、バウムクーヘンが焼成された後に麺棒小体の分割が可能な位置において麺棒小体に巻き付けられた状態で一度切断し、そして、麺棒小体を各々の円錐形または前記円錐台形に分割すれば、麺棒小体が円錐形または円錐台形の場合と同様となり、麺棒小体を円錐形または円錐台形の底面方向であるくさび逆方向に引き抜けば、引き抜きやすくなる。
第3の麺棒小体の形は、上記第2の紡錘形の麺棒小体を直列に複数接続した形状となっているものである。
バウムクーヘン焼成機の焼成炉内から麺棒ごとバウムクーヘンを取り出し、麺棒から麺棒小体を取り出せば、バウムクーヘン全体として紡錘形の麺棒小体が直列に複数接続されたものに対して巻き付いた状態となっている。
ここで、焼成されたバウムクーヘンの中心にある麺棒小体が紡錘形で中央部において分割可能でかつ直列に複数接続された箇所も分割でき、各々の円錐形または円錐台形に分割できるものであるので、バウムクーヘンが焼成された後に麺棒小体の分割が可能な位置において麺棒小体に巻き付けられた状態で一度切断し、そして、麺棒小体を各々の円錐形または前記円錐台形に分割すれば、麺棒小体が円錐形または円錐台形の場合と同様となり、麺棒小体を円錐形または円錐台形の底面方向であるくさび逆方向に引き抜けば、引き抜きやすくなる。
第4の麺棒小体の形は、上記第2の紡錘形の麺棒小体を直列に複数接続したものに加え、さらに少なくとも一方の端部に円錐形または円錐台形の麺棒小体を直列に接続した形状となっているものである。つまり、第3の麺棒に比べて、一端または両端にさらに円錐形または円錐台形の麺棒小体を継ぎ足した形となっている。これは、バウムクーヘン焼成機の焼成炉の大きさには制限があるところ、できるだけ多くのバウムクーヘンを一度に焼成するため、長さ方向に余裕があるもののもう一段紡錘形の麺棒小体を継ぎ足せない長さ分の余裕しかない場合、紡錘形の半分の長さ、つまり、半分の円錐形または円錐台形の麺棒小体を継ぎ足す工夫を加えたものである。この継ぎ足し部分においては紡錘形の先端部分と円錐形または円錐台形の先端部分同士が連結されるように継ぎ足す。
上記第4の麺棒小体の場合も、第3の麺棒小体と同様、紡錘形をした麺棒小体が、紡錘形の中央部において2つに分割可能で各々の円錐形または円錐台形に分割でき、また、直列に複数接続された箇所も分割できるものであるので、バウムクーヘンが焼成された後に麺棒小体の分割が可能な位置において麺棒小体に巻き付けられた状態で一度切断し、そして、麺棒小体を各々の円錐形または前記円錐台形に分割すれば、麺棒小体が円錐形または円錐台形の場合と同様となり、麺棒小体を円錐形または円錐台形の底面方向であるくさび逆方向に引き抜けば、引き抜きやすくなる。
焼成されたバウムクーヘンは麺棒小体の形によって形状が変わり得る。例えば、円錐台形の麺棒小体の周囲で焼成されたバウムクーヘン部分は外表面の略円錐台形状になることが多い。なお、内周面は抜き去った麺棒小体の形に対応したものとなっている。
次に、バウムクーヘンの表面に山谷を強調して形成したガトーピレネーとすることも可能である。ここで、複数本の生地掻き落とし片が取り付けられ生地掻き落とし具であって生地掻き落とし片の並びにおいてそれら先端の高さが徐々に高くなるまたは徐々に低くなるように調整したものを用いることが好ましい。このように先端の高さを調整しておくことにより、麺棒小体の錐体部分の周囲で焼成される生地に対して対向するように当てて生地の一部を掻き落としながら焼成することができ、略円錐台形状のバウムクーヘンの表面に山谷を強調して形成することができる。
本発明のバウムクーヘン焼成機およびそれに用いる麺棒によれば、長く焼き上がった一本状態のバウムクーヘンから、バウムクーヘンに影響を与えることなく簡単に麺棒を引き抜くことができ、引き抜き始めるとすぐに麺棒小体とバウムクーヘンとの間の摩擦がすぐになくなるため、バウムクーヘンの型崩れやバウムクーヘンを押圧することによる生地ムラなどが生じるおそれがなく品質劣化を招くことがない。また、麺棒小体が円錐形または円錐台形の状態であればくさび逆方向に麺棒を引き抜けばバウムクーヘンから麺棒小体が素早く引き抜けるため作業効率が向上する。
なお、本発明のバウムクーヘン焼成機およびそれに用いる麺棒によれば、バウムクーヘンを小分けにカッティングする前に麺棒を引き抜くので、従来技術において麺棒の周囲にバウムクーヘンが巻き付いたまま小分けにカットする場合に生じていた問題点、つまり、カッティングマシンによる切断の際に木製の麺棒が削れた木片が混入するおそれや切り口ムラなどが出るおそれなどがなく品質劣化が生じることはない。
以下、図面を参照しつつ、本発明のバウムクーヘン焼成機、本発明のバウムクーヘン焼成機に用いる麺棒の実施例を説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施例に示したものに限定されるものではないことは言うまでもない。
まず、実施例1において、円筒形の麺棒小体を用いた本発明の麺棒の構成例について説明し、次に、実施例2において一部に錐体部分を持つ麺棒小体を用いた本発明の麺棒の構成例について説明し、次に、実施例3として本発明のバウムクーヘン焼成機の構成例について説明する。
実施例1にかかる本発明の麺棒100の構成例について説明する。
本発明の麺棒100は、心棒10と麺棒小体20とを備えたものである。麺棒小体20は、心棒10を受け入れる中空を持ち心棒10に通し入れることにより心棒10の周囲に取り付けたり外したり脱着自在なものである。
実施例1にかかる麺棒小体20の形は、円筒形のものとなっている。
図1は、全体の形状が円筒形である麺棒小体20を用いた麺棒100を示す図である。
図1に示すように、本発明の麺棒100は、心棒10、麺棒小体20、制止体30を備えたものとなっている。この構成例では、麺棒小体20はさらに複数個の麺棒小体片21が連結されて構成されている。
心棒10は、麺棒100の中心軸をなし、後述するように麺棒小体20の中空に対して通しいれ、麺棒小体20を支える支軸となる部材である。また、後述するバウムクーヘン焼成機200において、回転ドラム30aおよび30bの間に麺棒100を横架する際に回転ドラム30aおよび30bの取り付け箇所において従動スプロケットに対して嵌め付けて固定する部材ともなる。
心棒10の素材は限定されないが、例えば、構造的強度が大きくかつ耐熱性にも優れたステンレス鋼などで良い。
次に、麺棒小体20は、内部に心棒10を受け入れる中空を持つ部材であり、当該中空に対して心棒10を通し入れることにより、麺棒小体20は心棒10の周囲に取り付けられ、支持される部材となる。この構成例では全体の形状が円筒形となっている。また、この構成例では、麺棒小体20はさらに複数個の麺棒小体片21が連結されて構成されている。
麺棒小体20は心棒10に対して脱着可能なものとなっている。
なお、バウムクーヘン焼成機200に取り付けてバウムクーヘンの焼成中に麺棒小体20が心棒10に対して移動してしまってはバウムクーヘンが正しい形に焼成できないので、麺棒小体20が心棒10に対してスライド移動しないように制止状態にする必要がある。また、バウムクーヘンが焼成された後はバウムクーヘンを型崩れしないように取り出しやすくするため麺棒小体20は心棒10に対して可動状態にする必要がある。このように、麺棒小体20は心棒10に対して脱着可能な構造とする必要がある。そこで、この構成例では、麺棒小体20を心棒10に対して制止する制止体30を取り付ける構造となっている。
麺棒小体片21は、麺棒小体20をさらに細分化した構造物であり、麺棒小体片21が心棒の軸方向に連結することにより麺棒小体20全体を形成する。この例では一つ一つの麺棒小体片21が円筒形となっている。各々の麺棒小体片21は心棒10に対して脱着可能なものとなっている。
制止体30は、ネジ機構などによって心棒10に対する摩擦力を制御できる部材である。つまり、この制止体30を締めて制止体30を心棒10に対して固定したり、制止体30を緩めて制止体30を心棒10に対して可動にしたりすることができる仕組みとなっている。なお、心棒10に対する固定・開放を制御する機構などは特に限定されず、図示を省略している。
制止体30は、麺棒小体20から独立した部材であってもよく、また、麺棒小体20の端部に合体したもので、麺棒小体20の端部の構造が制止体30として心棒10に対する固定・開放を制御できる機能を備えたものであっても良い。この構成例では制止体30は麺棒小体20から独立した部材となっている。
図2は心棒10に対して麺棒小体20を通し入れて固定する手順を示す図である。図2の上図から下図に向かう手順に示すように、麺棒小体片21を心棒10に対して通し入れて所定位置にセットし、麺棒小体20の両端に付近に制止体30を通し入れ、制止体30を締めて制止体30を心棒10に対して固定することにより、心棒10の所定位置において麺棒小体20を取り付け固定することができる。なお、手順としては、先に一つの制止体30を心棒10に通し入れてネジを締めて心棒10に対して固定しておき、その後、次々と麺棒小体片21を心棒10に通し入れて紡錘形の麺棒小体20aを形成し、最後に残りの他端側に制止体30をセットして固定する手順であっても良いし、先にすべての麺棒小体片21を通し入れて麺棒小体20を所定の形に整え、その後に両端からそれぞれ制止体30を通し入れても良い。また、制止体30が麺棒小体20の端部と一体化されている場合であれば麺棒小体20を心棒10に通し入れれば麺棒小体20の両端部において制止体30の機能を備えた部材が配置されていることとなる。
一方、麺棒小体20を取り出す際は、図2の手順において下図から上図に向かう手順を辿れば良い。つまり、先に制止体30を緩めて可動状態にすると、各々の麺棒小体片21も心棒10に対してスライド移動を可能となり、麺棒小体片21を心棒10から抜き出すことができる。このように脱着を制御することができる。
次に、円筒形の麺棒小体片21が連結された麺棒小体20を用いて焼成されたバウムクーヘンの取り出し方について説明する。
図3は、円筒形の麺棒小体片21が連結された麺棒小体20を用いて焼成されたバウムクーヘン300の取り出し方を示した図である。分かりやすいように断面図において説明する。
まず、図3(a)に示すように、焼成されたバウムクーヘン300に対して、図3(b)に示すように、麺棒小体20の分割が可能な位置、つまり、麺棒小体片21の連結箇所において麺棒小体20の周囲に巻き付けられた状態でバウムクーヘン300を切断する。つまり、先に、麺棒小体片21の連結箇所において、バウムクーヘン300を切断し、左右に切り分けておく。
次に、図3(c)に示すように、まず、焼成されたバウムクーヘンが周囲に巻きついた状態のまま、麺棒小体20aごと心棒10から取り外す。
次に、図3(d)に示すように、麺棒小体片21ごと取り出されたバウムクーヘン300から麺棒小体片21を引き抜けば、簡単にバウムクーヘン300を取り出すことができる。麺棒小体片21とバウムクーヘン300の間に摩擦力が生じるが、麺棒小体片21の長さが短いので大きな摩擦力は発生せず、麺棒小体片21から簡単にバウムクーヘン300を取り出すことができる。
このように、麺棒小体片21ごとに心棒から抜き出せることにより、麺棒小体20の周りに巻きついて焼成されているバウムクーヘンが麺棒小体20から抜き出して取り出しやすいというメリットが得られる。
一方、従来のように麺棒が円筒型かつ一体型のものであれば、麺棒の周りに巻きついて焼成されているバウムクーヘンを麺棒から抜き出しにくい。図4は、比較のために参照する、従来の麺棒1を用いた場合のバウムクーヘンの抜き出しの様子を簡単に示す図である。内部の関係が分かりやすいように断面において示している。もし、従来の麺棒のように麺棒1が分解できない単なる長い円柱形である場合、図4(a)から図4(b)に示すように長く焼き上がった一本状態のバウムクーヘンを押圧しつつ無理に麺棒1を横に引き抜くため、バウムクーヘンの型崩れやバウムクーヘンを押圧することによる生地ムラなどが生じるなどの品質劣化を招くおそれがある。従来技術では引き抜きやすいように麺棒1の周りに紙を巻いておくなどの工夫をする場合があるといえども、やはり、バウムクーヘンから麺棒を引き抜く場合に慎重に行わないとバウムクーヘンの型崩れが生じるおそれがある。つまり、円筒形の麺棒を横に引き抜くとバウムクーヘンと麺棒との接触面積全体において大きな摩擦力が発生し続け、麺棒を引き抜き終わるまでにバウムクーヘンが型崩れするおそれがある。
以上、本発明の麺棒100によれば、焼成されたバウムクーヘン300を麺棒小体20の麺棒小体片21ごとに分解して取り出し、バウムクーヘン300から麺棒小体片21を簡単に抜き出してバウムクーヘン300を取り出すことができる。
実施例2にかかる本発明の麺棒100aの構成例について説明する。
実施例2にかかる麺棒100aで用いる麺棒小体20aの形は、少なくとも一部に錐体部分を備えたものとなっている。少なくとも一部に錐体部分を備えた麺棒小体20aとして、以下のパターンを例に挙げて順々に説明する。
麺棒100aが採用する麺棒小体20aの第1のパターンは、一端の径が小さく他端の径が大きく全体として円錐形または円錐台形のものとなっているものである。
麺棒100aが採用する麺棒小体20aの第2のパターンは、両端の径が小さく、中央部の径が大きく、全体として2つの円錐形の底面同士を合わせた紡錘形または2つの円錐台形の底面同士を合わせた紡錘形のものとなっているものである。
麺棒100aが採用する麺棒小体20aの第3のパターンは、第2のパターンの紡錘形の麺棒小体を直列に複数接続した形状となっているものである。
麺棒100aが採用する麺棒小体20aの第4のパターンは、第2のパターンの紡錘形の麺棒小体を直列に複数接続したものに加え、さらに少なくとも一方の端部に円錐形または円錐台形の麺棒小体を直列に接続した形状となっているものである。
まず、麺棒100aが採用する麺棒小体20aの第1のパターンのものを説明する。
麺棒小体20aの第1のパターンの例は、麺棒小体が、特に一端の径が小さく他端の径が大きく全体として一つの円錐台形のものとなっている構成例となっている。
図5(a)は、第1のパターンの麺棒100aの構成例を簡単に示す図である。
第1のパターンの麺棒小体20aは、一体の略円錐台形のものであり麺棒小体片21aに分割するタイプではない。つまり、心棒10に対して一つの略円錐台形の麺棒小体20aが一体に脱着可能な構造となっている。
麺棒小体20aが、内部に心棒10を受け入れる中空を持つ部材である点、当該中空に対して心棒10を通し入れることにより麺棒小体20は心棒10の周囲に取り付けられて支持される部材である点、麺棒小体20が心棒10に対して脱着可能なものとなっている点は実施例1と同様である。
なお、実施例1と同様、図5(b)に示すように、麺棒100aは、心棒10、麺棒小体20a、制止体30を備えたものとなっており、心棒10、制止体30は、実施例1と同様で良い。
図6は心棒10に対して麺棒小体20aを通し入れて固定する手順および麺棒小体20aから心棒10を抜き出すように脱着する手順を示す図である。図6の上図から下図に向かう手順に示すように、麺棒小体20aを心棒10に対して通し入れて所定位置にセットし、麺棒小体20aの両端に付近に制止体30を通し入れ、制止体30を締めて制止体30を心棒10に対して固定することにより、心棒10の所定位置において麺棒小体20aを取り付け固定することができる。また、制止体30が麺棒小体20aの端部と一体化されている場合であれば麺棒小体20aを心棒10に通し入れれば麺棒小体20aの両端部において制止体30の機能を備えた部材が配置されていることとなる。
一方、麺棒小体20aを取り出す際は、図5の手順において下図から上図に向かう手順を辿れば良い。つまり、先に制止体30を緩めて可動状態にすると、麺棒小体20aも心棒10に対してスライド移動を可能となり、心棒10を麺棒小体20aから抜き出すことができる。このように脱着を制御することができる。
次に、麺棒小体20aの外表面が全体として一つの円錐台形のものとなっている点の効果について説明する。その効果とは、麺棒小体20aの外表面が全体として一つの円錐台形のものとなっていることにより、麺棒小体20aの周りに巻きついて焼成されているバウムクーヘンが麺棒小体20aから抜き出して取り出しやすいという効果である。
従来のように麺棒が円柱型かつ一体型であれば、麺棒の周りに巻きついて焼成されているバウムクーヘンを麺棒から抜き出しにくいという問題がある点は、既に、実施例1の図4を参照しつつ説明した。
図7は、実施例2にかかるバウムクーヘン用の麺棒100aを用いて焼成されたバウムクーヘン300の抜き出しの様子を簡単に示す図である。内部の関係が分かりやすいように断面において示している。本発明のバウムクーヘン用の麺棒100aは、麺棒小体20aの外表面が全体として一つの円錐台形のものとなっているため、麺棒小体20aの周囲に巻きついて焼成されるバウムクーヘン300も略円錐台形状のものとなる。このように略円錐台形状に長く焼き上がった一本状態のバウムクーヘン300が焼成されると、その内部において、バウムクーヘン300に対して、くさび状に麺棒小体20aが入り込んでいる関係となっていることが分かる。この状態において、図7(a)から図7(b)に示すように、制止体30や心棒10を引き抜いた後、図7(c)に示すように、長く焼き上がった一本状態のバウムクーヘンから麺棒小体20を円錐台形の底面方向、つまり、くさびの逆方向に引き抜くことにより、即座にバウムクーヘンと麺棒小体の間の摩擦力が無くなるため、簡単にバウムクーヘンから麺棒をスムーズに引き抜くことができることが理解されるであろう。
このようにくさびの原理を利用して、くさびの逆方向に麺棒小体20aを引き抜くことにより、焼成されたバウムクーヘンに影響を与えることなく簡単に麺棒小体20aを引き抜くことができ、引き抜き始めるとすぐに麺棒小体とバウムクーヘンとの間の摩擦がすぐになくなるため、バウムクーヘンに型崩れや生地ムラを生じさせることがない。また、くさび逆方向に麺棒小体20aを引き抜けば焼成されたバウムクーヘンから麺棒小体20aが素早く引き抜けるため作業効率が向上する。
このように、焼成されたバウムクーヘンに対して内部にある麺棒がくさび型に入り込んでいる関係において、くさびの原理を利用して、焼成されたバウムクーヘンから麺棒をくさびの逆方向に引き抜くという技術は従来技術において知られていないものであり、本願発明者により発明された独創的なものである。
本発明の実施例2の麺棒小体100aを用いて焼成されたバウムクーヘン300は、表面が略円錐台形状で内部に円錐体の空洞を持つバウムクーヘン300として得られる。
次に、第2のパターンの麺棒小体20bを採用した麺棒100bを説明する。
図8は、第2のパターンの麺棒小体20bを採用した麺棒100bの構成例を簡単に示す図である。
第2の麺棒のパターンは、図8(a)に示すように、麺棒小体20bは、その外表面形状において、両端の径が小さく、中央部の径が大きく、全体として2つの円錐形の底面同士を合わせた紡錘形または2つの円錐台形の底面同士を合わせた紡錘形のものとなっている例である。
図8(b)に示すように、麺棒小体20bは心棒10に対して脱着可能なものとなっている点は同様である。また、制止体30の操作により、麺棒小体20bが心棒10に対してスライド移動しないように制止状態と可動状態を制御できるものとなっている点も同様である。
第2のパターンである麺棒小体20bは、紡錘形の中央部において2つに分割可能で、各々の円錐形または円錐台形に分割できるものとなっている。
図8(c)は、紡錘形の麺棒小体20bの合体と分割の様子を簡単に示した図である。
図8(c)に示すように、2つの円錐台形の麺棒小体片21の底面同士を合わせて一つの紡錘形の麺棒小体20bを形成したものとなっている。なお、麺棒小体片21の底面同士の合わせ方はどのような構造・方式でも良いが、図8(c)の構成例では、麺棒小体片21の底面のそれぞれについて、その半周分に突状の爪があり、他の半周分に突状の爪を受け入れる溝が設けられており、麺棒小体片21の底面同士の接合において、互いの突状の爪が他方の溝に嵌まり込むように心棒10に対する回転角度を調整して嵌合させるものとなっている。なお、後述するように制止体30により接合方向に対して所定の圧力がかかって姿勢が維持されるため、麺棒小体片21同士の嵌合自体は、接合箇所において隙間なく、つまり、バウムクーヘンの生地が内部に入り込まないように接合されておればよい。
図9は麺棒小体20bを心棒10に対して脱着する様子を示す図である。図9に示すように、麺棒小体片21を心棒10に対して通し入れ、紡錘形の麺棒小体20bを所定位置に形成してセットする。
なお、図9(a)の例は、心棒10の両端から各々の麺棒小体片21を通し入れて中央で合体させる手順を示しているが、図9(b)のように、心棒10の一端から麺棒小体片21を制止体30の機能の付いた端部側から通し入れ、次に心棒10の同じ一端から次の麺棒小体片21を円錐台の底面側から通し入れて中央で合体させる手順でも良い。
一方、麺棒小体20bを取り出す際は、図9の手順とは逆に、制止体30を緩めて可動状態にすると、麺棒小体20bも心棒10に対してスライド移動を可能となり、心棒10を麺棒小体20aから抜き出すことができる。このように脱着を制御することができる。
次に、麺棒小体20bのように外表面が全体として一つの紡錘形のものとなっている場合に焼成されたバウムクーヘンの取り出し方について説明する。
図10は、紡錘形である麺棒小体20bから焼成されたバウムクーヘン300の取り出し方を示した図である。分かりやすいように断面図において説明する。
なお、図10(a)に示すように、紡錘形である麺棒小体20bの形状に応じて、バウムクーヘン300は略紡錘形に焼成されている。
まず、図10(a)に示すように、焼成されたバウムクーヘンを麺棒小体20bの分割が可能な位置、つまり、紡錘形の中央部分に相当する箇所において、バウムクーヘン300を麺棒小体20bの周囲に巻き付けられた状態で切断する。なぜこのように麺棒小体20bを麺棒小体片21に分割する前にバウムクーヘン300を切断するのかという理由は、バウムクーヘン内部において、1つの麺棒小体片21にのみ注目すると、くさびの逆方向に引き抜けば、図9の場合と同様、簡単に引き抜くことができるが、紡錘形をしているため、一方の麺棒小体片21をくさびの逆方向に引き抜けば、他方の麺棒小体片21をバウムクーヘン300に対してそのくさび方向に打ち込むこととなってしまい、型崩れを起こしてしまうからである。そこで、先に、麺棒小体20bの紡錘形の中央部分に相当する箇所において、バウムクーヘン300を切断し、左右に切り分けておく。
次に、図10(b)に示すように、まず、焼成されたバウムクーヘンが周囲に巻きついた状態のまま、麺棒小体20bごと心棒10から取り外す。
次に、図10(c)に示すように、左右に切り分けられたバウムクーヘン300に対して、円錐台形の麺棒小体片21をくさびの逆方向に引き抜けば、図7に示した場合と同じくさびの原理でくさび逆方向に引き抜くことにより簡単にバウムクーヘン300から麺棒小体片21を引き抜くことができる。
つまり、紡錘形をした麺棒小体20bを用いた場合も、麺棒小体20bが紡錘形の中央部分で分割可能であり、かつ、焼成されたバウムクーヘンを当該紡錘形の中央部分で先にカッティングしてしまえば、上記したように、くさびの原理を利用して、麺棒小体20bの周りに巻きついて焼成されているバウムクーヘンを麺棒小体20bから簡単に抜き出して取り出しやすいという効果が得られる。
本発明の麺棒100bを用いて焼成されたバウムクーヘン300は、図7と同様に表面が略円錐台形状で内部が円錐体の空洞を持つバウムクーヘン300として得られる。
次に、第3のパターンの麺棒小体20cを採用した麺棒100cを説明する。
第3のパターンの麺棒小体20cは、麺棒小体の外表面の形状として紡錘形のものが直列に複数接続されているものを示す。
図11は、第3のパターンの麺棒小体20cを採用した麺棒100cの構成例を簡単に示す図である。
図11に示す麺棒小体20cは、その外表面形状において、図8において示したような紡錘形のものが直列に複数接続された形状となっている例である。
図11(b)に示すように、麺棒小体20cは心棒10に対して脱着可能なものとなっている点は同様であり、制止体30により麺棒小体20cが心棒10に対してスライド移動しないように制止状態と可動状態を制御するものとなっている。また、制止体30は麺棒小体20cから独立したものでも良く、一部の麺棒小体片21の先端部分に脱着可能に取り付けられるものでも良い。この例では、一部の麺棒小体片21の先端部分に脱着可能に取り付けられるものとする。図11(b)の例では合計6つある麺棒小体片21のうち、両端に位置する麺棒小体片21の先端に部分に脱着可能に取り付けられているものとする。
麺棒小体20cは、紡錘形の中央部において2つに分割可能、かつ、直列に複数接続箇所それぞれにおいても分割可能であり、各々が円錐形または円錐台形の麺棒小体片21のパーツに分割できるものとなっている。
図11(c)に示すように、2つの円錐台形の麺棒小体片21の底面同士を合わせて一つの紡錘形の麺棒小体20cを形成することができる。なお、麺棒小体片21の底面同士の合わせ方はどのような構造・方式でも良いが、図11(c)の構成例では、麺棒小体片21の底面のそれぞれについて、その半周分に突状の爪があり、他の半周分に突状の爪を受け入れる溝が設けられており、麺棒小体片21の底面同士の接合において、互いの突状の爪が他方の溝に嵌まり込むように心棒10に対する回転角度を調整して嵌合させるものとなっている。
また、図11(d)に示すように、2つの円錐台形の麺棒小体片21の先端同士を合わせて連結することもできる。麺棒小体片21の先端同士の合わせ方はどのような構造・方式でも良いが、図11(d)の構成例では、麺棒小体片21の先端のそれぞれについて、その半周分に突状の爪があり、他の半周分に突状の爪を受け入れる溝が設けられており、麺棒小体片21の先端同士の接合において、互いの突状の爪が他方の溝に嵌まり込むように心棒10に対する回転角度を調整して嵌合させるものとなっている。
なお、後述するように制止体30により接合方向に対して所定の圧力がかかって姿勢が維持されるため、麺棒小体片21同士の嵌合自体は、接合箇所において隙間なく、つまり、バウムクーヘンの生地が内部に入り込まないように接合されておればよい。
図12は、麺棒小体20cの合体と分割の様子を簡単に示した図である。
図12に示すように、心棒10に対して次々と円錐台形の麺棒小体片21を通し入れて行き、隣り合う円錐台形の麺棒小体片21同士を連結して行く。なお、麺棒小体片21は交互に入れ行き、円錐台形の麺棒小体片21の底面同士を合わせ、次には円錐台形の麺棒小体片21の先端同士を合わせ、それらを次々と直列に接続してゆき、麺棒小体20cを形成する。
図12に示した構成例では、まず、図12(a)に示すように、制止体30が先端に取り付けられている麺棒小体片21を制止体30が取り付けられている側から心棒10に通し入れ、次に、図12(b)に示すように、麺棒小体片21を底面側から心棒10に通し入れてゆき、先に通し入れていた麺棒小体21の底面同士を連結する。次に、図12(c)に示すように、麺棒小体片21を先端側から心棒10に通し入れてゆき、先に通し入れていた麺棒小体21の先端同士を連結する。この手順で次々と麺棒小体21を心棒10に通し入れてゆき、図12(e)の状態を得る。なお、隣接し合う麺棒小体片21の底面同士の接合、隣接し合う麺棒小体変21の先端同士の接合それぞれについて、互いの突状の爪が他方の溝に嵌まり込むように次々と連結してゆけば良い。
麺棒小体20cを所定位置に形成してセットし終えると、麺棒小体20cの両端の制止体30を締めて制止体30を心棒10に対して固定することにより、麺棒小体20cの各麺棒小体21を心棒10の所定位置において固定する。なお、制止体30が麺棒小体片21から独立した形で取り付ける手順としては、先に一つの制止体30を心棒10に通し入れてネジを締めて心棒10に対して固定しておき、その後、次々と麺棒小体片21を心棒10に通し入れて紡錘形の麺棒小体20cを形成し、最後に残りの他端側に制止体30をセットして固定する手順であっても良く、先に麺棒小体片21を全て通し入れてから最後に両端から制止体30をそれぞれ通し入れる手順でも良い。
一方、麺棒小体20cを取り出す際は、図12の逆の手順により、制止体30を緩めて可動状態にすると、麺棒小体20cも心棒10に対してスライド移動を可能となり、心棒10を麺棒小体20cから抜き出すことができる。このように脱着を制御することができる。
次に、麺棒小体20cを用いて焼成されたバウムクーヘンの取り出し方について説明する。
図13は、紡錘形を直列に複数接続した麺棒小体20cを用いて焼成されたバウムクーヘンの取り出し方を示した図である。分かりやすいように断面図において説明する。
なお、図13(a)に示すように、紡錘形のものが直列に複数接続された形状となっている麺棒小体20cの形状に応じて、バウムクーヘン300も略紡錘形のものが直列に複数接続された形状に焼成されている。
まず、図13(a)に示すように、焼成されたバウムクーヘンを麺棒小体20cの分割が可能な位置、つまり、麺棒小体片21の連結箇所において、バウムクーヘン300を麺棒小体20cの周囲に巻き付けられた状態で切断する。
次に、図13(b)に示すように、まず、焼成されたバウムクーヘンが周囲に巻きついた状態のまま、麺棒小体20cごと心棒10から取り外してゆく。
次に、図13(c)に示すように、バウムクーヘン300に対して、円錐台形の麺棒小体片21をくさびの逆方向に引き抜けば、図7や図10に示したように簡単にバウムクーヘン300から麺棒小体片21を引き抜くことができる。
つまり、紡錘形をした麺棒小体20cを用いた場合も、麺棒小体20cが紡錘形の中央部分や紡錘形の先端同士の連結部分で分割可能であるので、焼成されたバウムクーヘン300を当該連結部分で先にカッティングしてしまえば、上記したように、くさびの原理を利用して、麺棒小体片21の周りに巻きついて焼成されているバウムクーヘンを麺棒小体20cから簡単に抜き出して取り出しやすいという効果が得られ、次々と麺棒小体20cごと心棒10から取り外してゆくことができる。
次に、第4のパターンの麺棒小体20dを採用した麺棒100dを説明する。
図14は、第4のパターンの麺棒小体20dを採用した麺棒100dの構成例を簡単に示す図である。
図14に示す麺棒小体20dは、その外表面形状において、図8において示したような紡錘形のものが直列に複数接続され、さらに端部に円錐形または円錐台形の麺棒小体を直列に接続した形状となっているものである。
麺棒小体片21を直列に複数連結して行く個数は、心棒10の長さとの関係で制限があるが、心棒10の長さが許せば、麺棒小体片21を連結して行く個数は制限がない。つまり、第3の麺棒のパターンは通し入れた麺棒小体片21が、偶数個かつ紡錘形のセットになる組み合わせ、第4のパターンは、通し入れた麺棒小体片21が、奇数個であるか、偶数個であっても紡錘形のセットの両端にそれぞれ円錐台形のものが一つずつ連結されている組み合わせである。
第4の麺棒のパターンも第3の麺棒のパターンも、麺棒小体片21を次々と心棒10に対して通し入れて麺棒小体を形成して行く点、焼成されたバウムクーヘンの切り分け方、麺棒小体を麺棒小体片21に分解しつつ取り出す点、焼成されたバウムクーヘンをくさびの原理を用いてくさび逆方向に引き抜く点などは同様で良い。
実施例3として本発明のバウムクーヘン焼成機200の構成例について説明する。
本発明のバウムクーヘン焼成機200は、実施例1または実施例2で述べた本発明のバウムクーヘン用の麺棒100(100、100a,100b,100c,100d。以下、単に100と略記する。)を採用したものであれば、様々なタイプのバウムクーヘン焼成機が可能であり、麺棒100以外の構成は特に限定されない。市販のバウムクーヘン焼成機は、基本的に麺棒を用いてバウムクーヘンを焼成しているので、その麺棒部分を本発明のバウムクーヘン用の麺棒100を採用するように改良することにより、本発明のバウムクーヘン焼成機200となり得る。
図15は、本発明のバウムクーヘン焼成機200の基本的な構造をきわめて簡単に示す図である。
本発明のバウムクーヘン焼成機200の構成は、基本構造として、例えば、図15に示すように、実施例1で説明した発明の麺棒100に加え、焼成炉210、熱源220、回転ドラム230、生地皿240、駆動機構250を備えている。これらは基本構造の一例であり、それら構成要素の仕組みや働きが改良されて異なるものであっても、また、これら構成要素とは異なる他の構成要素が加わったバウムクーヘン焼成機であっても、発明の麺棒100を採用するように改良されていれば本発明のバウムクーヘン焼成機200の技術的範囲に含まれるものである。
焼成炉210は耐熱性に優れた金属やセラミック素材により形成されており、内部に熱源220を備えている。
熱源220はバウムクーヘンを焼成するために十分なカロリーを供給できるものであれば特に限定されないが、例えば、焼きムラができにくく安定した熱源として、ガス燃焼機器や電気発熱機器などがある。
回転ドラム230は、回転ドラム軸231によって間歇回転可能に支架され、向かい合う左右一対のものとなっている。回転ドラム230の素材は特に限定されないが、例えば、耐熱性の高いステンレス鋼などで良い。
麺棒100は、回転ドラム230の間に抜き差し交換自在に差し込み横架され、この構成例では、全体的に放射対称分布型、つまり円周軌跡に沿っておいて所定間隔で配置され、この構成例では6本の麺棒100が配置された例となっている。もちろん、麺棒100の個数や太さは限定されず、また、麺棒100の長さは回転ドラム230間の距離によって決まってくる。
生地皿240は、麺棒100へ生地を塗布できるように昇降作動自在に設置されており、自転と公転をしながら駆動されている麺棒100が最下点に到達したときに、麺棒100へ生地を塗布できるような位置に生地皿240が配置され、生地を上塗りする際には生地皿240が上昇して生地中に麺棒の周囲で焼成されつつあるバウムクーヘンの外周を浸し、次工程の公転運動をする前に生地皿が下降するという仕組みとなっている。
駆動機構250は、麺棒100が自転運動を行うように制動しつつ、回転ドラム230による間歇回転により回転ドラム軸231に対する公転運動を行うように制動する駆動機構となっている。
駆動機構250の制動による麺棒100の自転運動と回転ドラム軸231に対する公転運動の関係は限定されないが、例えば、回転ドラム軸231に対する公転運動の方向に対して同一方向に自転運動するものでも良く、逆方向へ自転運動するものでも良い。
図16および図17は、駆動機構250の制動による回転ドラム230に横架されている麺棒100の公転軌跡を簡単に示した図である。図16は回転ドラム230に対して麺棒100の横架位置を簡単に図示したものとなっている。つまり、麺棒100A〜100Fは麺棒の心棒10の断面が見えているように描かれている。
図16(a)に示すように、例えば、最下位点の位置にある麺棒100Aは、生地塗布のストロークの間、上昇してきた生地皿240に浸かるようになっている。この間、他の麺棒100は自転しながら麺棒100に塗布された生地の焼成が焼成炉210内の熱により進んでいる。
次に、図16(b)に示すように、回転ドラム230が回転駆動する前に、生地塗布のストロークが終了し、生地皿240が下降する。この間、他の麺棒100は自転しながら麺棒100に塗布された生地の焼成が焼成炉210内の熱により進んでいる。
次に、図17(a)に示すように、回転ドラム230が駆動機構250の駆動により回転し、所定角度回転(公転)した後に再び停止する。この例では回転ドラム軸231に対して60度回転(公転)して停止する。つまり、最下位点にあった麺棒100Aが移動するとともに、麺棒100Bが新たに最下位点に達する。
次に、図17(b)に示すように、生地皿240が上昇し、最下位点にきた麺棒100Bが生地皿の生地の中に浸漬し、生地が麺棒100Bの周囲に塗布される。
この図16(a)から図17(b)のサイクルを1サイクルとして、塗布されたバウムクーヘンの生地が焼成炉210内の熱により焼成されていく。このように、図16(a)から図17(b)を1サイクルとして、それが6サイクル進めば、回転ドラム軸231に対する公転が1回転終了する。回転ドラム軸231に対する公転が1回転終了するたびに、年輪のように焼成されてゆくバウムクーヘンの1層の焼成ができる。
バウムクーヘン300が所定の厚さに達するまで、このサイクルを繰り返しながらバウムクーヘン300が焼成されてゆく。
本発明のバウムクーヘン焼成機200は、従来型のバウムクーヘン焼成機または今後開発されるバウムクーヘン焼成機200などに広く適用することができる。例えば、市販されているバウムクーヘン焼成機として優れている特許第3686671号公報に記載されたバウムクーヘン焼成機にも適用が可能であう。特許第3686671号公報に記載されたバウムクーヘン焼成機は、膨張度とシットリ感(湿潤性)に富む高品質な焼成状態のバウムクーヘンを得ることができるものであるが、本発明のバウムクーヘン焼成機用の麺棒100は、当該バウムクーヘン焼成機にも適用できることは言うまでもない。
特許第3686671号公報に記載されたバウムクーヘン焼成機は、焼成炉210内を、生地皿240が存在する入口側の生地塗布ゾーンと、加熱源220が存在する内奥側の生地焼成ゾーンに仕切り区分する仕切りシャッターを設けたものであり、仕切りシャッターが昇降制御されるものであり、仕切りシャッターが回転ドラムの間歇的な回転駆動と同期して、麺棒の公転運動軌跡を遮断する如く進退作動させることにより、その回転ドラムの一旦停止中には生地焼成ゾーンを密閉して、ここからの放熱を防止する一方、回転ドラムの回転時には同じく生地焼成ゾーンを生地塗布ゾーンとの連通状態に開放するように制御する方式となっている。
この特許第3686671号公報に記載されたバウムクーヘン焼成機の麺棒として、本発明のバウムクーヘン焼成機用の麺棒100を適用することにより、本発明のバウムクーヘン焼成機200に改良することができる。
実施例4として、本発明のバウムクーヘン焼成機200で焼成するバウムクーヘンの表面上に山谷を強調するための工夫を施した例について説明する。
本発明のバウムクーヘン焼成機200は、実施例1または実施例2で述べた本発明のバウムクーヘン用の麺棒100(100、100a,100b,100c,100d。以下、単に100と略記する。)を採用したものであり、麺棒小体20の形によって焼成されるバウムクーヘン300の概略形状が決まってくる。例えば、紡錘形の麺棒小体20aを用いて焼成すれば、バウムクーヘン300の概略形状は略紡錘形となる。
ここで、バウムクーヘン300の表面に故意に山谷を強調して設けた“ガトーピレネー”と呼ばれるバウムクーヘン300の焼き方があるが、本発明では、特別な生地掻き落とし具を用いて、本発明のバウムクーヘン300の表面に故意に山谷を強調した焼き方を行う工夫を施すことができる。
図18(a)は、本発明に用いる特別な生地掻き落とし具400およびそれを用いて表面に故意に山谷を強調した“ガトーピレネー”の焼き方を示す図である。図18(b)は当該焼成方法により焼成した本発明のバウムクーヘン300aを分かりやすく取り出して示した図である。
生地掻き落とし具400は、複数本の生地掻き落とし片401が取り付けられたものとなっている。図18の例では6本となっている。この生地掻き落とし片401は、棒状の素材であり、麺棒小体20の周囲で回転しながら焼成されてゆく生地に対して、その先端が当接させることにより生地を掻き落として谷を強調する一方、生地掻き落とし片401同士の間の部分では逆に生地を外周側へ積極的にはみ出すようにして山を強調する仕組みとなっている。
ここで、図18(a)に示すように、生地掻き落とし具400において、複数本の生地掻き落とし片401の並びにおいてそれら先端の高さが徐々に高くなるまたは徐々に低くなるように調整されている。その調整は、バウムクーヘン焼成機における麺棒小体20の錐体部分に対応するように徐々に高さを高くしたり、徐々に高さを低くしたりするように調整する。このように、麺棒小体20の錐体部分に対応するように生地掻き落とし片401の高さを調整しておけば、麺棒小体20の周囲で焼成される生地に対して、麺棒小体20の高さに応じて当接することができ、生地掻き落とし片によって山谷が形成できる。つまり、麺棒小体20が紡錘形で本来焼成されるバウムクーヘンの概略形状が紡錘形である場合、図18(a)に示すような生地掻き落とし具400を生地表面に当接させれば、生地掻き落とし片401の先端で生地を掻き落として谷を強調する一方、生地掻き落とし片401同士の間の部分では逆に生地を外周側へ積極的にはみ出すようにして山を強調することができ、ベースは紡錘形でその表面にさらに山谷が強調されたような独特の風合いの“ガトーピレネー”を焼成することができる。
なお、図18(a)では、上記の生地掻き落とし具400の麺棒小体20への接近・離隔の生地掻き落とし具駆動制御機構402については詳しい機構の図示を省略しているが、生地掻き落とし具駆動制御機構402は、生地掻き落とし具400の位置を調整する駆動制御機構であるが、焼成されつつある生地に対して当てて生地を掻き落とすために生地掻き落とし具400を麺棒小体20に対して近づけたり、遠ざけたりする位置取りやタイミングの制御を行うものである。
図18(b)は、焼成したバウムクーヘン300aの形状の一例を示す図である。実施例1で説明したように、紡錘形の中央部分でカッティングした上に麺棒小体片21をくさび逆方向に引き抜いてバウムクーヘン300aを整えて完成させるが、図18(b)に示すように、全体が略紡錘形でその表面にさらに山谷が強調されたような独特の風合いの“ガトーピレネー”として焼成されている。
以上、本発明のバウムクーヘン焼成機およびバウムクーヘン焼成機用の麺棒の構成例における好ましい実施例を図示して説明してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本発明のバウムクーヘン焼成機は、麺棒を用いるバウムクーヘン焼成機として広く適用することができる。また、本発明のバウムクーヘン焼成機用の麺棒は、麺棒を用いるバウムクーヘン焼成機の麺棒として広く適用することができる。
全体の形状が円筒形である麺棒小体20を用いた麺棒100を示す図である。 心棒10に対して麺棒小体20を通し入れて固定する手順を示す図である。 円筒形の麺棒小体片21が連結された麺棒小体20を用いて焼成されたバウムクーヘン300の取り出し方を示した図である。 比較のために参照する、従来の麺棒1を用いた場合のバウムクーヘンの抜き出しの様子を簡単に示す図である。 本発明の第1のパターンの麺棒100aの構成例を簡単に示す図である。 心棒10に対して麺棒小体20aを通し入れて固定する手順および麺棒小体20aから心棒10を抜き出すように脱着する手順を示す図である。 実施例2にかかるバウムクーヘン用の麺棒100aを用いて焼成されたバウムクーヘン300の抜き出しの様子を簡単に示す図である。 第2のパターンの麺棒小体20bを採用した麺棒100bの構成例を簡単に示す図である。 麺棒小体20bを心棒10に対して脱着する様子を示す図である。 紡錘形である麺棒小体20bから焼成されたバウムクーヘン300の取り出し方を示した図である。 第3のパターンの麺棒小体20cを採用した麺棒100cの構成例を簡単に示す図である。 麺棒小体20cの合体と分割の様子を簡単に示した図である。 紡錘形を直列に複数接続した麺棒小体20cを用いて焼成されたバウムクーヘンの取り出し方を示した図である。 第4のパターンの麺棒小体20dを採用した麺棒100dの構成例を簡単に示す図である。 本発明のバウムクーヘン焼成機200の基本的な構造をきわめて簡単に示す図である。 駆動機構250の制動による回転ドラム230に横架されている麺棒100の公転軌跡を簡単に示した図(その1)である。 駆動機構250の制動による回転ドラム230に横架されている麺棒100の公転軌跡を簡単に示した図(その2)である。 本発明に用いる特別な生地掻き落とし具400およびそれを用いて表面に故意に山谷を強調した“ガトーピレネー”の焼き方を示す図および焼き上がりのバウムクーヘン300aを示す図である。 従来のバウムクーヘン焼成機に用いられる麺棒の一例を示す図である。
10 心棒
20 麺棒小体
21 麺棒小体片
30 制止体
100 麺棒
200 バウムクーヘン焼成機
210 焼成炉
220 熱源
230 回転ドラム
240 生地皿
250 駆動機構
300 バウムクーヘン
400 生地掻き落とし具
401 生地掻き落とし片

Claims (21)

  1. 熱源が搭載された焼成炉と、回転ドラム軸によって間歇回転可能に支架された向かい合う左右一対の回転ドラムと、両回転ドラム間へ全体的な放射対称分布型に横架された複数本の麺棒と、前記麺棒へ生地を塗布できるように昇降作動自在に設置された生地皿と、前記麺棒が自転運動を行うように制動しつつ前記回転ドラムによる間歇回転により前記回転ドラム軸に対する公転運動を行うように制動する駆動機構とを備えたバウムクーヘン焼成機において、
    前記麺棒が、心棒と、前記心棒を受け入れる中空を持ち前記心棒に通し入れることにより前記心棒の周囲に取り付けた麺棒小体とを備えたものであり、前記麺棒小体が前記心棒に対して脱着可能なものであるバウムクーヘン焼成機。
  2. 前記麺棒小体の形が、円筒形である請求項1に記載のバウムクーヘン焼成機。
  3. 前記麺棒小体の形が、少なくとも一部に錐体部分を備えたものとした請求項2に記載のバウムクーヘン焼成機。
  4. 前記麺棒小体の形が、一端の径が小さく、他端の径が大きく、全体として円錐形または円錐台形のものとなっていることを特徴とする請求項3に記載のバウムクーヘン焼成機。
  5. 前記麺棒小体の形が、両端の径が小さく、中央部の径が大きく、全体として2つの円錐形の底面同士を合わせた紡錘形または2つの円錐台形の底面同士を合わせた紡錘形のものであり、
    前記麺棒小体が、前記紡錘形の中央部において2つに分割可能で、各々の円錐形または円錐台形に分割できることを特徴とする請求項3に記載のバウムクーヘン焼成機。
  6. 前記麺棒小体の形が前記紡錘形のものを直列に複数接続したものとなっており、前記麺棒小体が各々の前記紡錘形の中央部において分割可能かつ前記直列に接続された箇所においても分割可能であることを特徴とする請求項5に記載のバウムクーヘン焼成機。
  7. 前記麺棒小体の形が、前記紡錘形のものを直列に複数接続したものに加え、さらに少なくとも一方の端部に円錐形または円錐台形のものを直列に接続したものとなっており、前記麺棒小体が各々の前記紡錘形の中央部において分割可能かつ前記直列に接続された箇所においても分割可能であることを特徴とする請求項5に記載のバウムクーヘン焼成機。
  8. 複数本の生地掻き落とし片が取り付けられ生地掻き落とし具であって、前記生地掻き落とし片の並びにおいてそれら先端の高さが徐々に高くなるまたは徐々に低くなるように調整された生地掻き落とし具を備え、前記麺棒小体の前記錐体部分の周囲で焼成される生地に対して対向するように当てて生地の一部を掻き落としながら焼成することにより前記バウムクーヘンの表面に山谷を形成できる請求項3乃至7に記載のバウムクーヘン焼成機。
  9. 熱源が搭載された焼成炉と、回転ドラム軸によって間歇回転可能に支架された向かい合う左右一対の回転ドラムと、両回転ドラム間へ全体的な放射対称分布型に横架された複数本の麺棒と、前記麺棒へ生地を塗布できるように昇降作動自在に設置された生地皿と、前記麺棒が自転運動を行うように制動しつつ前記回転ドラムによる間歇回転により前記回転ドラム軸に対する公転運動を行うように制動する駆動機構とを備えたバウムクーヘン焼成機に用いられるバウムクーヘン用の麺棒であって、
    前記麺棒が、心棒と、前記心棒を受け入れる中空を持ち前記心棒に通し入れることにより前記心棒の周囲に取り付けた麺棒小体とを備えたものであり、前記麺棒小体が前記心棒に対して脱着可能なものであるバウムクーヘン焼成機に用いる麺棒。
  10. 前記麺棒小体の形が、円筒形である請求項9に記載のバウムクーヘン焼成機に用いる麺棒。
  11. 前記麺棒小体の形が、少なくとも一部に錐体部分を備えたものとした請求項10に記載のバウムクーヘン焼成機に用いる麺棒。
  12. 前記麺棒小体の形が、一端の径が小さく、他端の径が大きく、全体として円錐形または円錐台形のものとなっていることを特徴とする請求項11に記載のバウムクーヘン焼成機に用いる麺棒。
  13. 前記麺棒小体の形が、両端の径が小さく、中央部の径が大きく、全体として2つの円錐形の底面同士を合わせた紡錘形または2つの円錐台形の底面同士を合わせた紡錘形のものであり、
    前記麺棒小体が、前記紡錘形の中央部において2つに分割可能で、各々の円錐形または円錐台形に分割できることを特徴とする請求項11に記載のバウムクーヘン焼成機に用いる麺棒。
  14. 前記麺棒小体の形が前記紡錘形のものを直列に複数接続したものとなっており、前記麺棒小体が各々の前記紡錘形の中央部において分割可能かつ前記直列に接続された箇所においても分割可能であることを特徴とする請求項13に記載のバウムクーヘン焼成機に用いる麺棒。
  15. 前記麺棒小体の形が、前記紡錘形のものを直列に複数接続したものに加え、さらに少なくとも一方の端部に円錐形または円錐台形のものを直列に複数接続したものとなっており、前記麺棒小体が各々の前記紡錘形の中央部において分割可能かつ前記直列に接続された箇所においても分割可能であることを特徴とする請求項13に記載のバウムクーヘン焼成機に用いる麺棒。
  16. 熱源が搭載された焼成炉と、回転ドラム軸によって間歇回転可能に支架された向かい合う左右一対の回転ドラムと、両回転ドラム間へ全体的な放射対称分布型に横架された複数本の麺棒と、麺棒へ生地を塗布できるように昇降作動自在に設置された生地皿と、前記麺棒が自転運動を行うように制動しつつ前記回転ドラムによる間歇回転により前記回転ドラム軸に対する公転運動を行うように制動する駆動機構とを備えたバウムクーヘン焼成機で焼成したバウムクーヘンであって、
    前記バウムクーヘン焼成機における前記麺棒が、心棒と、前記心棒を受け入れる中空を持ち前記心棒に通し入れることにより前記心棒の周囲に取り付けた麺棒小体とを備えたものであり、前記麺棒小体が前記心棒に対して脱着可能なものであり、前記バウムクーヘン焼成機によって焼成されて仕上げられたバウムクーヘン。
  17. 前記バウムクーヘン焼成機における前記麺棒小体の形が、一端の径が小さく、他端の径が大きく、全体として円錐形または円錐台形のものとなっており、焼成された後に前記麺棒小体ごと焼成されたバウムクーヘンを取り出し、前記バウムクーヘンから前記麺棒小体を前記円錐形または前記円錐台形の底面方向であるくさび逆方向に引き抜くことにより取り出して仕上げた、外形の一部に略錐体形状を備え、内空形状が略円錐台形をした請求項16に記載のバウムクーヘン。
  18. 前記バウムクーヘン焼成機における前記麺棒小体の形が、両端の径が小さく、中央部の径が大きく、全体として2つの円錐形の底面同士を合わせた紡錘形または2つの円錐台形の底面同士を合わせた紡錘形のものであり、前記麺棒小体が、前記紡錘形の中央部において2つに分割可能で、各々の円錐形または円錐台形に分割できるものであり、焼成されたバウムクーヘンを前記麺棒小体の前記分割が可能な位置において前記麺棒小体に巻き付けられた状態で切断し、前記麺棒小体ごと焼成されたバウムクーヘンを取り出し、前記バウムクーヘンから前記麺棒小体を前記円錐形または前記円錐台形の底面方向であるくさび逆方向に引き抜くことにより取り出して仕上げた、外形の一部に略錐体形状を備え、内空形状が略円錐台形をした請求項16に記載のバウムクーヘン。
  19. 前記麺棒小体の形が前記紡錘形のものを直列に複数接続したものとなっており、前記麺棒小体が各々の前記紡錘形の中央部において分割可能かつ前記直列に接続された箇所においても分割可能であることを特徴とする請求項18に記載のバウムクーヘン。
  20. 前記麺棒小体の形が、前記紡錘形のものを直列に複数接続したものに加え、さらに少なくとも一方の端部に円錐形または円錐台形のものを直列に接続したものとなっており、前記麺棒小体が各々の前記紡錘形の中央部において分割可能かつ前記直列に接続された箇所においても分割可能であることを特徴とする請求項18に記載のバウムクーヘン。
  21. 複数本の生地掻き落とし片が取り付けられた生地掻き落とし具であって前記生地掻き落とし片の並びにおいてそれら先端の高さが徐々に高くなるまたは徐々に低くなるように調整された生地掻き落とし具を用い、前記バウムクーヘン焼成機における前記麺棒小体の前記錐体部分の周囲で焼成される生地に対して対向するように当てることにより生地の一部を掻き落としながら焼成され、前記生地掻き落とし片によって山谷が形成された請求項17乃至20に記載のバウムクーヘン。
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