JP3686671B1 - バウムクーヘン焼成機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
膨張度とシットリ感(湿潤性)に富む高品質な焼成状態のバウムクーヘンを得る
【解決手段】
焼成炉(B)を生地皿(72)が存在する入口側の生地塗布ゾーン(Z1)と、加熱源のガスバーナー(8)(9)が存在する内奥側の生地焼成ゾーン(Z2)に仕切り区分できる第1、2仕切りシャッター(43)(45)を設置すると共に、その第1、2仕切りシャッター(43)(45)を回転ドラム(14)の間歇的な回転駆動と同期して、麺棒(16)の公転運動軌跡(R)を遮断する如く進退作動させることにより、その回転ドラム(14)の一旦停止中には上記生地焼成ゾーン(Z2)を密閉して、ここからの放熱を防止する一方、上記回転ドラム(14)の回転時には同じく生地焼成ゾーン(Z2)を生地塗布ゾーン(Z1)との連通状態に開放するように定めた。
【選択図】 図7

Description

本発明はバウムクーヘン焼成機の改良に関する。
焼成炉の内部へ間歇回転可能に軸架された向かい合う左右一対の円形ドラムと、その両円形ドラムの左右相互間へ着脱自在に介挿使用される水平な麺棒とを備え、その麺棒が最下段位置へ到達した一旦停止時に、生地皿から生地を巻き付け状態に塗布されて、上記焼成炉の内部を自転し乍ら公転する運動中に、その生地を焼成し、このような1サイクルを繰り返すことにより、上記生地が樹木の年輪状に積層されたバウムクーヘンを製造するロータリー式のバウムクーヘン焼成機としては、例えば実公昭46−4878号や特公平7−24532号の図3、特公平8−11031号、特公平8−11032号に開示されているとおり、既に公知である。
ところが、これらの公知技術では何れも、麺棒へ生地を塗布する生地皿が焼成炉の入口部にあり、その入口部は焼成炉の内奥部と全開状態に連通している構成上、生地がその生地皿内での早くも加熱されてしまい、加熱温度ムラを生じることとも相俟って、膨張度とシットリ感(湿潤性)に富む均一な太さや品質の焼成状態を得ることができない。
又、焼成炉の貴重な熱がその内奥部から入口部を通じて、正面へいたづらに多く放出されてしまい、熱効率が著しく悪いばかりでなく、特に夏期では麺棒の着脱操作や生地皿に対する生地の補給、焼成中の成形加工などを行なうため正面に立ち合う作業者が、その焼成炉からの放熱に晒らされる結果、安全・快適に作業することもできない。
更に言えば、実公昭61−15734号がこのような問題点の改良を目的として提案されており、その意味から本発明に最も近似する公知技術であると考えられる。
実公昭46−4878号公報 特公平7−24532号公報 特公平8−11031号公報 特公平8−11032号公報 実公昭61−15734号公報
しかし、この実公昭61−15734号考案の構成でも、未だ次の諸問題がある。
即ち、第1に炉体(1)内の後側壁に沿ってほぼ垂直に配設された赤外線輻射電気ヒーター(5a)と、生地の塗布されためん棒(12)との相互間を仕切る金属板(9)が固定状態に垂立しているため、その仕切り金属板(9)としてたとえパンチングプレートを採用したとしても、元来熱カロリーが少ない電気ヒーター(5a)の貴重な加熱力を、わざわざ低下させてしまい、いたづらに長い焼成時間を要する結果となる。
第2に、上記金属板(9)を固定状態に垂立させることにより、炉体(1)の内部へその前側の予熱帯(10)と、上側の焙焼帯(8)とを形成したとしても、これらは炉体(1)の上下方向に沿う全面的な連通開口状態にあって、完全に仕切り区分されているわけではなく、しかも底部に開口している被焼成品の通過口(4)を経て、その下側の生地受け皿(17)とも常時連通する状態にあるため、炉体(1)内の予熱(対流熱)が生地受け皿(17)の内部へ入ることを避けられず、所期の目的を確実に達成することができない。
第3に、上記焙焼帯(8)では生地を赤外線輻射電気ヒーター(5b)の輻射熱と、熱風噴射口(6)から噴射される熱風によって加熱するようになっており、又予熱帯(10)では同じく生地を炉体(1)内の対流熱によって加熱するようになっているため、その炉体(1)の内部が上記のように完全な高温・多湿の密閉状態に保たれていないこととも相俟って、これにより焼成されるバウムクーヘンとしては、あたかもビスケットやクッキーなどのように、生地自身の含有水分が蒸発し去った硬い食感の乾燥状態となり、依然膨張度とシットリ感(湿潤性)に富む美味しい焼成品を得ることができないのである。
第4に、バウムクーヘン焼成炉の物理的な機構としても、その被焼成品送り装置(11)が循環回走されるコンベアなどから成り、ロータリー式ではないため、めん棒(12)の本数を一定と仮定した場合、炉体(1)を背高く大型化せざるを得ず、そのめん棒(12)が不正に振れ動きやすい問題もある。
しかも、めん棒(12)の摺動溝(14)に熱放散を防ぐため、耐熱性のカーテンを取り付けたり、又熱風噴射口(6)から熱風を噴射するため、空気供給管(7)に接続させたコンプレッサーを駆動したり、更には赤外線輻射電気ヒーター(5a)の輻射熱が作業者に伝わることを防ぐため、上記金属板(9)のほかに、特別な遮蔽板(15)を据え立てたりする必要もあり、いたづらに複雑化することとなる。
本発明はこのような諸問題の抜本的な解決を企図しており、その目的を達成するために、請求項1では焼成炉へ水平な回転ドラム軸により、間歇回転可能に支架された向かい合う左右一対の回転ドラムと、その両回転ドラムの左右相互間へ全体的な放射対称分布型として、且つ自転運動も行なえるように横架された水平な複数本の麺棒と、その麺棒へ生地を塗布すべく、上記焼成炉の入口側をなす生地塗布ゾーンへ、下方からの昇降作動自在に設置された生地皿とを備え、
上記回転ドラムの一旦停止時に生地皿から麺棒へ、1層づつ巻き付け状態に塗布された生地を、その麺棒が上記焼成炉の内奥側を占める生地焼成ゾーンでの運動中に焼成するバウムクーヘン焼成機であって、
上記生地塗布ゾーンと生地焼成ゾーンとを区分する第1、2仕切りシャッターを、上記回転ドラムの間歇回転と同期して、麺棒の公転運動軌跡を遮断する如く進退作動させることにより、その回転ドラムの一旦停止中には上記生地焼成ゾーンを密閉する一方、回転時には同じく生地焼成ゾーンを開放するように定めたことを特徴とする。
又、請求項2では上記請求項1に従属する構成として、焼成炉内における生地焼成ゾーンの背面へ、加熱源となる赤外線バーナーとパイプバーナー並びにその自動点火バーナーを並列設置し、
その赤外線バーナーの熱反射板を断面ほぼヘ字型に屈曲形成して、回転ドラム軸へ上方から掛脱自在に吊り掛けると共に、
第1仕切りシャッターを上記熱反射板の約一半面に向かって、麺棒の公転運動軌跡を遮断する如く下方から一定のストロークだけ昇降作動させる一方、
第2仕切りシャッターを同じく熱反射板の残る他半面に向かって、やはり麺棒の公転運動軌跡を遮断する如く一定の角度だけ起伏的に円弧運動させるように定めたことを特徴とする。
上記請求項1又は2に従属する請求項3では、第2仕切りシャッターが麺棒の公転運動軌跡に向かって張り出す先端部を、滴下生地受け片として折り曲げることにより、生地焼成ゾーン内での焼成中にある生地が麺棒から垂れ落ち汚損することを防止したことを特徴とする。
更に、上記請求項1又は2に従属する請求項4では、焼成炉を据付機筐の中央部に区画形成して、その正面を生地塗布ゾーンと連通する作業口として全開状態に保つ一方、
上記据付機筐における焼成炉の両サイド部へ垂直な仕切り壁を介して、ドラム回転駆動機構用格納室と麺棒自転駆動機構用格納室との左右一対を並列させたことを特徴とする。
他方、請求項5では焼成炉へ水平な回転アーム軸により、間歇的な往復円弧運動可能に支架された向かい合う左右一対の麺棒保持アームと、その両保持アームの左右相互間へ自転運動も行なえるように横架された水平な1本の麺棒と、その麺棒へ生地を塗布すべく、上記焼成炉の入口側をなす生地塗布ゾーンへ、下方からの昇降作動自在に設置された生地皿とを備え、
上記麺棒保持アームの一旦停止時に生地皿から麺棒へ、1層づつ巻き付け状態に塗布された生地を、その麺棒が上記焼成炉の内奥側を占める生地焼成ゾーンでの自転運動中に焼成するバウムクーヘン焼成機であって、
上記生地塗布ゾーンと生地焼成ゾーンとを区分する仕切りシャッターを、上記麺棒保持アームの間歇的な往復円弧運動と同期して、麺棒の円弧運動軌跡を遮断する如く進退作動させることにより、その麺棒保持アームの一旦停止中には上記生地焼成ゾーンを密閉する一方、円弧運動時には同じく生地焼成ゾーンを開放するように定めたことを特徴とする。
又、請求項5に従属する請求項6では、焼成炉を据付機筐の中央部に区画形成して、その正面を生地塗布ゾーンと連通する作業口として全開状態に保ち、
その正面作業口の真上位置へ水平な回転アーム軸を横架させると共に、
仕切りシャッターをその回転アーム軸に向かう前上がり傾斜状態として、麺棒の円弧運動軌跡を遮断する如く、下方から一定のストロークだけ昇降作動させるように定めたことを特徴とする。
更に、請求項6に従属する請求項7では、焼成炉内における生地焼成ゾーンの背面へ、加熱源となる赤外線バーナーとパイプバーナー並びにその自動点火バーナーを並列設置し、
その赤外線バーナーの熱反射板を仕切りシャッターへ着脱自在に被着させると共に、
その熱反射板の下端部を滴下生地受け片として折り曲げることにより、生地焼成ゾーン内での焼成中にある生地が麺棒から垂れ落ち汚損することを防止したことを特徴とする。
請求項1に記載のバウムクーヘン焼成機は、間歇的に回転(公転)駆動される回転ドラムの左右一対と、その向かい合う相互間へ全体的な放射対称分布型として横架された複数本の自転運動可能な麺棒とから成る所謂多連式であり、その焼成炉における入口側の生地塗布ゾーンと内奥側の生地焼成ゾーンとを仕切り区分する第1、2仕切りシャッターが、上記回転ドラムの間歇回転と同期して、麺棒の公転運動軌跡を遮断する如く進退作動され、その回転ドラムの回転時には生地焼成ゾーンを開放するようになっているため、複数のバウムクーヘンを一挙自動的に支障なく焼成することができ、量産性に優れる。
しかも、上記回転ドラムの一旦停止による生地の焼成中、焼成炉の生地焼成ゾーンは第1、2仕切りシャッターによって密閉されるようになっているため、その生地焼成ゾーンから生地塗布ゾーンへの放熱を防止することができ、生地焼成ゾーン内での均一な温度に保たれた加熱作用により、高品質な焼成状態のバウムクーヘンを得られるのである。
冒頭に述べた公知技術のように、生地焼成ゾーン内での生地焼成中にある熱が、生地塗布ゾーンに存在する生地皿へ侵入して、その待機中の生地を早くも加熱してしまったり、又焼成炉の正面作業口に立ち合う作業者が、生地焼成ゾーンからの放熱に晒されたりするおそれはなく、特に夏期での快適な作業環境を確保できると共に、上記生地皿内の生地を常温の状態に保てるのである。
特に、請求項2の構成を採用するならば、赤外線バーナーの熱反射板が回転ドラム軸に吊り掛けられており、その約一半面に向かって第1仕切りシャッターが昇降作動される一方、残る他半面に向かって第2仕切りシャッターが円弧運動されるようになっているため、焼成炉の中間部に位置する熱反射板と第1、2仕切りシャッターによって、その焼成炉の生地焼成ゾーンと生地塗布ゾーンとを合理的に仕切り区分することができる。
しかも、加熱源として赤外線バーナーとパイプバーナーが採用されているため、上記第1、2仕切りシャッターにより密閉された生地焼成ゾーンを、そのパイプバーナーから水蒸気も発生するガスでの高温・多湿状態に保つことができ、そのパイプバーナーの対流熱と赤外線バーナーの輻射熱により、膨張度(ソフト感)と湿潤性(シットリ感)に富む独特な焼成状態のバウムクーヘンを、極めて熱効率良く得られる効果がある。
又、請求項3の構成を採用するならば、第2仕切りシャッターの滴下生地受け片により、生地焼成ゾーン内での焼成中にある生地が、その麺棒から垂れ落ちて、焼成炉の内部に付着・堆積する汚損事態を防止できる効果がある。
請求項4の構成を採用するならば、据付機筐の中央部を焼成炉として、その両サイド部に並列する左右一対の格納室へ、ドラム回転(公転)駆動機構と麺棒回転(自転)駆動機構とを振り分け状態に格納設置することができ、極めて安定なバウムクーヘン焼成機に仕上げ得る効果がある。
他方、請求項5に記載のバウムクーヘン焼成機は、水平な回転アーム軸を介して間歇的に往復円弧運動される左右一対の麺棒保持アームと、その向かい合う相互間に横架された1本の自転運動可能な麺棒とから成る所謂1本焼き型であるが、その焼成炉の生地塗布ゾーンと生地焼成ゾーンとを仕切り区分する仕切りシャッターが上記麺棒保持アームの間歇的な往復円弧運動と同期して、その麺棒の円弧運動軌跡を遮断する如く進退作動され、麺棒保持アームが一旦停止した生地の焼成中には、やはりその生地焼成ゾーンの密閉状態に保たれるようになっているため、上記請求項1に係るバウムクーヘン焼成機と同じく、生地焼成ゾーンからの放熱を確実に防止できる一方、太いバウムクーヘンの焼成にふさわしい機械となる。
又、請求項6の構成を採用するならば、前上がり傾斜設置状態として焼成炉の下方から、一定のストロークだけ昇降作動される仕切りシャッターにより、その焼成炉の生地塗布ゾーンと生地焼成ゾーンを合理的に仕切り区分できる効果がある。
更に、請求項7の構成を採用するならば、仕切りシャッターに熱反射板としての機能も兼備させることができ、その熱反射板の滴下生地受け片によって、焼成炉の内部が麺棒から垂れ落ちる生地での汚損事態となることも、併せて防止し得る効果がある。
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、図1〜14はその本発明の第1実施形態として、複数本の自動焼成可能なロータリー式バウムクーヘン焼成機を示しており、(1)は一定な大きさ(例えば幅:約1500mm×高さ:約1650mm×奥行:約1000mm)のほぼ直方体をなす据付機筐であって、そのうちの幅:約900mmを占める中央部が焼成炉(B)として区画形成されていると共に、その両サイド部には垂直の仕切り壁(2)を介して、ドラム回転(公転)駆動機構(D)用格納室(3)と麺棒回転(自転)駆動機構(S)用格納室(4)との左右一対が並列している。(5)はその各格納室(3)(4)の点検用正面開閉扉、(6)は同じく各格納室(3)(4)の正面に設置された操作パネルである。
(7)は上記焼成炉(B)の中央部に開設された正面作業口、(8)(9)(10)は同じく焼成炉(B)内の背面に並列設置された赤外線バーナー(熱量:約11000Kcal)とパイプバーナー(熱量:約21000Kcal)並びに自動点火バーナーを示しており、その下段位置に多数起立するパイプバーナー(9)の対流熱によって生地(M)の表面を目標の褐色に、併せて上段位置に臨む赤外線バーナー(8)の輻射熱により同じく生地(M)を芯まで、熱効率良く焼成できるようになっている。(11)はLPガスボンベやその他のガス供給源(図示省略)に接続使用されるガス供給口である。その加熱源のガスバーナー(8)(9)における火力とエアーは調整することができる。
又、(12)は焼成炉(B)を区画する両サイド仕切り壁(2)の上段位置に切り抜かれた円形な回転ドラム逃し入れ口、(13)はその逃し入れ口(12)の中心部に貫通横架された水平な回転ドラム軸であり、その左右両端部が上記ドラム回転駆動機構(D)の格納室(3)内と麺棒回転駆動機構(S)の格納室(4)内において、各々軸受けされている。
(14)は上記回転ドラム軸(13)上にボス(15)を介して嵌め付け一体化された左右一対の円形な回転ドラムであり、上記焼成炉(B)の両サイド仕切り壁(2)に開口する回転ドラム逃し入れ口(12)を、埋め戻し状態に密閉している。
(16)はこのような両回転ドラム(14)の左右相互間へ全体的な放射対称分布型として、しかも抜き差し交換自在に差し込み横架された複数本の水平な麺棒であり、これらは回転ドラム(14)との一体的に図2、7の矢印方向(F)へ公転運動するが、その公転運動との同一方向又は逆方向へ自転運動することもできるようになっている。(R)はその麺棒(16)の公転運動軌跡を示している。
この点、図1〜8では比較的細い麺棒(16)の合計6本を差し込み使用するようになっているが、これよりも太い麺棒(16a)の合計3本を図2と対応する図9に示す如く、やはり全体的な放射対称分布型として互換的に差し込み使用することも可能である。
そこで、先に一言したドラム回転(公転)駆動機構(D)を説明すると、その駆動機構(D)用格納室(3)内の底面には図4のように、駆動源となるブレーキモーター(17)が据え付けられている一方、上記回転ドラム軸(13)が同じくドラム回転駆動機構(D)の格納室(3)内まで張り出し延長した途上には、最も径大な従動スプロケット(18)が嵌め付け一体化されている。
(19)は上記ブレーキモーター(17)のほぼ真上位置に支架された直交軸型のギヤードモーター又は減速機であり、そのギヤ軸上の径大な伝動スプロケット(20)と上記ブレーキモーター(17)の径小な出力スプロケット(21)とが、無端な第1次伝動チェン(22)を介して連繋されている。
(23)は上記回転ドラム軸(13)との平行な横架状態として、その回転ドラム軸(13)と上記ギヤードモーター(19)との上下相互間に支架された回転中間軸であり、その回転中間軸(23)上に並列する中間スプロケット(24)(25)のうちの径大な中間スプロケット(24)が、上記ギヤードモーター(19)におけるモーター軸上の径小な原動スプロケット(26)と、無端な第2次伝動チェン(27)によって連繋されている一方、残る径小な中間スプロケット(25)が無端な第3次伝動チェン(28)を介して、上記回転ドラム軸(13)上の従動スプロケット(18)と連繋されている。
そのため、回転ドラム軸(13)上の回転ドラム(14)は、その駆動源のブレーキモーター(17)により第1〜3次伝動チェン(22)(27)(28)を経て、所定回転比のもとに図2、7の矢印方向(F)へ回転(公転)駆動されることとなるが、その際上記回転中間軸(23)上には少なくとも1個のストライカー(29)が嵌め付け一体化されているほか、これと接触し得る回転ドラム用の停止位置検知センサー(近接スイッチ又はリミットスイッチ)(30)も対応設置されており、そのセンサー(30)からの検知出力信号を受けるたび毎に、上記駆動源のブレーキモーター(17)が停止するようになっている。尚、ブレーキモーター(17)の回転数はインバーター制御され、その回転ドラム(14)の停止時間(生地焼成時間)はタイマーによって適当に調整・設定することができる。
つまり、上記回転ドラム(14)を一定角度(α)づつの間歇的に回転(公転)駆動して、その一旦停止中に生地(M)の焼成や、麺棒(16)に対する生地(M)の巻き付け塗布を行なうことができるようになっているのである。この点、図2、7では麺棒(16)が合計6本として使用される関係上、その60度の一定角度(α)づつ間歇的に回転(公転)駆動されるが、図9のように同じ回転ドラム(14)へ合計3本の麺棒(16a)を互換的に差し込み使用することも可能であるため、その120度の一定角度(α)づつ間歇的に回転(公転)駆動するストライカー(29a)と、これに対応する停止位置検知センサー(30a)を、予じめ図3、8のような並列状態に設置しておき、これを切り替え使用できるように設定することが好ましい。
他方、先の麺棒回転(自転)駆動機構(S)について言えば、その駆動機構(S)用格納室(4)内の底面には駆動源となる専用のブレーキ付きギヤードモーター(31)が据え付けられていると共に、上記回転ドラム軸(13)が同じく麺棒回転駆動機構(S)の格納室(4)内まで張り出し延長した途上には、直径の大小相違する原動スプロケット(32)(33)が並列状態に遊嵌されている。(34)はその回転ドラム軸(13)上の径大な原動スプロケット(32)と、上記ギヤードモーター(31)の径小な出力スプロケット(35)との上下相互間に巻き掛けられた無端な第1次伝動チェンである。
又、上記麺棒(16)の複数本がやはり麺棒回転駆動機構(S)の格納室(4)内へ張り出す一端部(図例では右端部)には、その悉く同じ径小な従動スプロケット(36)が各々嵌め付け一体化されており、これらの従動スプロケット(36)が無端な第2次伝動チェン(37)を介して、上記回転ドラム軸(13)上の残る径小な原動スプロケット(33)と連繋されている。
(38)はその無端な第2次伝動チェン(37)を全体として、図5のようなほぼ星型に屈曲する緊張状態に巻き掛けるためのテンションスプロケットであり、その複数(図例では合計7個)が麺棒(16)上の従動スプロケット(36)と、上記回転ドラム軸(13)上にある径小な原動スプロケット(33)との向かい合う相互間へ点在する分布状態として、上記回転ドラム(14)に軸支されている。
つまり、複数本の麺棒(16)は上記回転ドラム(14)との一体的に図2、7の矢印方向(F)へ公転運動するが、これと別個独立する麺棒回転(自転)駆動機構(S)のギヤードモーター(31)により、第1、2次伝動チェン(34)(37)を介して、その公転運動と悉く同一方向又は逆方向へ回転(自転)駆動されることになる。その駆動源のギヤードモーター(31)は変速調整ボリュームにより設定された回転速度として、インバーター制御される。
その結果、上記焼成炉(B)の内部において、生地(M)を360度の方向から均一に焼成することができ、又回転ドラム(14)の一旦停止中にも自転運動して、その麺棒(16)へ生地(M)を1層づつ確実な巻き付け状態に塗布し、希望する太さのバウムクーヘンを得られるのである。尚、麺棒(16)の自転運動する方向性については、作業者が麺棒(16)に対する生地(M)の巻き付け状態などを考慮して、正逆切り替え操作できるようになっている。
(39)は上記焼成炉(B)の内部に横架する赤外線バーナー(8)の熱反射板であって、一定角度(β)(例えば約90度〜約120度)の断面ほぼへ字型に屈曲形成されており、その屈曲部を一体的に支持する左右一対のハンガーフック(40)を介して、上記回転ドラム軸(13)へ上方から掛脱自在に吊り掛けられている。
(41)はその両ハンガーフック(40)の下端部に固定横架された水平な熱反射板用バランスウエイトであって、上記熱反射板(39)の約一半面(39y)が下向きや斜め下向きとなり、同じく残余の他半面(39x)が横向きや斜め上向きとなる常時安定・確固な姿勢状態に保つ。
又、(42)はこのような熱反射板(39)の約一半面(39y)を目指す起立状態として、上記焼成炉(B)を区画する両サイド仕切り壁(2)の下段位置へ、その内側から固定された左右一対の平行なスライド(昇降)ガイドレールであり、これに沿って第1仕切りシャッター(43)が一定ストローク(H1)(例えば約235mm)だけスライド(昇降)作動されるようになっている。
(44)は上記焼成炉(B)における正面作業口(7)の真上位置へ、回転ドラム軸(13)と平行に横架された回転シャッター軸であり、これから熱反射板(39)の残る他半面(39x)を目指して一体的に張り出す第2仕切りシャッター(45)が、一定角度(γ)(例えば約75度)だけ起伏的に円弧運動されるようになっている。
つまり、第1仕切りシャッター(43)が熱反射板(39)の約一半面(39y)に向かって、上記麺棒(16)の公転運動軌跡(R)を遮断する如く進出(上昇)される一方、第2仕切りシャッター(45)が同じく熱反射板(39)の残る他半面(39x)に向かって、やはり麺棒(16)の公転運動軌跡(R)を遮断する如く進出(伏倒)されることにより、上記焼成炉(B)を後述の生地皿が存在する入口側の生地塗布ゾーン(Z1)と、加熱源の上記バーナー(8)(9)(10)が存在する内奥側の生地焼成ゾーン(Z2)に仕切り区分して、その生地焼成ゾーン(Z2)を高温・多湿状態に密閉でき、生地焼成ゾーン(Z2)から生地塗布ゾーン(Z1)への放熱を防止し得るようになっているのである。
尚、麺棒(16)の公転運動軌跡(R)から退避する如く、第1仕切りシャッター(43)が下降すると共に、第2仕切りシャッター(45)が起立して、焼成炉(B)の生地焼成ゾーン(Z2)と生地塗布ゾーン(Z1)を連通状態に開放するため、回転ドラム(14)の回転(公転)時には上記麺棒(16)が、その両ゾーン(Z1)(Z2)の相互間を支障なく通過し得る。
その場合、正面作業口(7)の真上位置には焼成炉(B)からの排気ガス導出口筒(46)が立設されており、第2仕切りシャッター(45)が麺棒(16)の公転運動軌跡(R)から退避する如く廻し起された時には、これによって排気ガス導出口筒(46)を密閉できるようになっている。
上記第2仕切りシャッター(45)は熱反射板としても機能し、その張り出し先端部が特に図2、7のような滴下生地受け片(47)として折り曲げられることにより、上記生地焼成ゾーン(Z2)内での焼成中にある生地(M)が、麺棒(16)から生地塗布ゾーン(Z1)へ垂れ落ち汚損することを防いでいる。尚、焼成炉(B)の天井面にも熱反射板が張り付けられているけれども、これは図示省略してある。
図10〜13は先に一言した第1仕切りシャッター(43)の進退(昇降)作動機構(L)を示しており、(48)はその専用の駆動源となるブレーキ付きギヤードモーターであって、第1仕切りシャッター(43)の背後に位置しつつ、上記焼成炉(B)内の底面に据え付けられている。
(49)は同じく焼成炉(B)内の底面から一体的に立設された枠フレームであって、正面視のほぼ門字型をなし、その両サイド部の下段位置には回転中間軸(50)が水平に横架されている。(51)はその回転中間軸(50)の中央部に嵌め付け一体化された原動スプロケットであり、上記ギヤードモーター(48)の出力スプロケット(52)と無端な第1次伝動チェン(53)を介して連繋されている。
又、(54)は同じく回転中間軸(50)の両端部付近に嵌め付け一体化された左右一対の中間スプロケット、(55)は上記枠フレーム(49)における両サイド部の上段位置へやはり水平に横架された回転従動軸であり、その両端部付近に嵌め付け一体化された左右一対の従動スプロケット(56)と、上記回転中間軸(50)上に並列する中間スプロケット(54)との上下相互間には、無端な第2次伝動チェン(57)が巻き掛けられている。
しかも、その第2次伝動チェン(57)の中途高さ位置と上記第1仕切りシャッター(43)の下端部とは、左右一対の継手(58)を介して連結一体化されているため、その第1仕切りシャッター(43)は上記ギヤードモーター(48)により、第1、2次伝動チェン(53)(57)を経て進退(昇降)作動されることになる。
その場合、上記回転中間軸(50)が枠フレーム(49)の片サイド部から張り出し延長した一端部(図例では左端部)には、一対のストライカー(59)(60)も並列状態に嵌め付け一体化されているほか、これらと各々接触し得る第1仕切りシャッター(43)の進出(上限)位置検知センサー(61)と退避(下限)位置検知センサー(62)も対応設置されており、そのセンサー(近接スイッチ又はリミットスイッチ)(61)(62)からの検知出力信号を受けるたび毎に、上記駆動源のギヤードモーター(48)が停止するようになっている。
尚、図示の実施形態では上記第1仕切りシャッター(43)のスライド(昇降)ガイドレール(42)がチャンネル溝型に造形されており、第1仕切りシャッター(43)の両サイド部に左右一対づつとして軸支された複数のコロ(63)が、そのガイドレール(42)の溝内を転動するようになっている。
他方、図14は第2仕切りシャッター(45)の進退作動機構(円弧運動機構)(A)を示しており、その回転シャッター軸(44)が上記焼成炉(B)の両サイド仕切り壁(2)からドラム回転駆動機構(D)の格納室(3)内まで張り出し延長した一端部(図例では左端部)には、伝動スプロケット(64)と一対のストライカー(65)(66)とが並列状態に嵌め付け一体化されている。
(67)はそのドラム回転駆動機構(D)用格納室(3)内の上段位置に支架されたブレーキ付きギヤードモーターであり、その出力スプロケット(68)と上記回転シャッター軸(44)上の伝動スプロケット(64)とが、無端な伝動チェン(69)を介して連繋されている。そのため、第2仕切りシャッター(45)はそのギヤードモーター(67)を専用の駆動源として、一定角度(γ)だけ円弧運動されることになる。
又、(70)(71)は上記ストライカー(65)(66)の一対と各々接触し得るように対応設置された第2仕切りシャッター(45)の起伏的な進退(円弧運動角度)位置検知センサー(近接スイッチ又はリミットスイッチ)であり、これからの検知出力信号を受けるたび毎に、上記駆動源のギヤードモーター(67)が停止するようになっている。
つまり、第1、2仕切りシャッター(43)(45)の駆動源をなすギヤードモーター(48)(67)と、上記回転ドラム(14)の駆動源であるブレーキモーター(17)とは同期して間歇的に回転駆動され、上記焼成炉(B)内の生地焼成ゾーン(Z2)と生地塗布ゾーン(Z1)を区分する第1、2仕切りシャッター(43)(45)を、回転ドラム(14)の回転(公転)時には図1〜3のように生地焼成ゾーン(Z2)の開放状態として、同じく回転ドラム(14)の一旦停止中には図6〜8のように生地焼成ゾーン(Z2)の密閉状態として保つことができるようになっているのである。
更に、(72)は小麦粉や砂糖、油脂、卵、水などから溶解されたバウムクーヘンの生地(M)を収容する生地皿であって、上記焼成炉(B)の入口側をなす生地塗布ゾーン(Z1)内に横架しており、これからは左右一対の支持ロッド(73)が水平な仕切り壁(卓板)(74)を通じて一体的に垂下されている。(75)はその仕切り壁(74)の真下位置に区画形成された生地皿用昇降作動機構(T)の格納室、(76)はその格納室(75)の点検用正面開閉扉である。
茲に、生地皿(72)の昇降作動機構(T)は上記第1仕切りシャッター(43)の進退(昇降)作動機構(L)と酷似しており、その専用の駆動源となるブレーキ付きギヤードモーター(77)が上記格納室(75)内の底面に据え付けられている。(78)は同じく格納室(75)内の底面から一体的に立設された枠フレームであって、正面視の門字型を呈しており、その両サイド部の下段位置にはやはり回転中間軸(79)が水平に横架されている。
(80)はその回転中間軸(79)上の中央部に位置する原動スプロケットであり、無端な第1次伝動チェン(81)を介して上記ギヤードモーター(77)の出力スプロケット(82)と連繋されている。(83)は同じく回転中間軸(79)上の両端部付近に並列する左右一対の中間スプロケット、(84)は上記枠フレーム(78)における両サイド部の上段位置に横架された水平な回転従動軸であり、その両端部付近に並列する左右一対の従動スプロケット(85)と、上記中間スプロケット(83)との上下相互間には、無端な第2次伝動チェン(86)が巻き掛けられている。
そして、その第2次伝動チェン(86)の中途高さ位置と上記生地皿(72)における支持ロッド(73)の下端部とが、左右一対の継手(87)を介して連結一体化されているため、上記生地皿(72)はその駆動源のギヤードモーター(77)により、第1、2次伝動チェン(81)(86)を経て一定のストローク(H2)だけ昇降作動されることになる。
その場合、焼成炉(B)の生地塗布ゾーン(Z1)に存在する生地皿(72)は、上記回転ドラム(14)の一旦停止時に、これと同期して上昇作動されることにより、上記麺棒(16)の回転(自転)とも相俟って、その麺棒(16)へ生地(M)を巻き付け状態に塗布する一方、同じく回転ドラム(14)の回転(公転)中にはやはりこれと同期して、その麺棒(16)の公転運動軌跡(R)から退避する如く、下降作動されるようになっている。
しかも、その生地皿(72)の上昇限度はバウムクーヘンの太さを調整すべく、回動操作ハンドル(88)によって予じめ適当に設定することができ、又バウムクーヘンにおける生地(M)の積層厚みを調整すべく、その麺棒(16)に対する生地(M)の塗布時間も、タイマーによって設定できるようになっている。
上記構成のバウムクーヘン焼成機を運転して、バウムクーヘンを焼成するに当っては、据付機筐(1)の正面作業口(7)から左右一対の回転ドラム(14)へ、麺棒(16)を1本づつ順次差し込み横架させる一方、加熱源のパイプバーナー(9)と赤外線バーナー(8)を自動点火し、その点火状態を目視確認後、焼成炉(B)の生地焼成ゾーン(Z2)を第1、2仕切りシャッター(43)(45)により密閉して、上記回転ドラム(14)の間歇的な回転(公転)駆動と麺棒(16)の回転(自転)駆動により、その麺棒(16)の所謂空焼きを行なう。
このような準備を経て、焼成炉(B)の内部温度が一定の目標温度(例えば約350℃)まで上昇したならば、生地(M)の焼成作用を開始する。その生地(M)が小麦粉や油脂、砂糖、卵などからの溶解状態として、予じめ上記生地皿(72)に収容されていることは言うまでもない。
即ち、回転ドラム(14)の一旦停止により、麺棒(16)が焼成炉(B)の入口側をなす生地塗布ゾーン(Z1)の所定位置に達した時、これに応じて生地皿(72)が上昇作動し、その自転運動中の麺棒(16)に生地(M)の第1層目が、巻き付け状態に塗布されることとなる。
そして、その麺棒(16)が自転し乍ら、上記回転ドラム(14)の間歇的な回転駆動により、焼成炉(B)の生地焼成ゾーン(Z2)を公転する運動中に、上記生地(M)の第1層目が焼成される。このことは、複数本の麺棒(16)について悉く同じであり、その第1層目の焼成を終えたならば、上記のような1サイクルを繰り返すことにより、第2層目以降の生地(M)も順次焼成して、その生地(M)が樹木の年輪状に積層したバウムクーヘンを得ることができる。目標太さの製品は据付機筐(1)の正面作業口(7)において、その麺棒(16)を上記回転ドラム(14)から引き抜くことにより取り出せば良い。
上記生地(M)の1層づつを焼成中、第1、2仕切りシャッター(43)(45)が回転ドラム(14)の間歇的な回転(公転)駆動と同期して、その一旦停止時には図6〜8のように、焼成炉(B)の生地焼成ゾーン(Z2)を密閉するため、その生地焼成ゾーン(Z2)を上記パイプバーナー(9)から水蒸気も発生するガスでの高温・多湿状態に保つことができ、そのパイプバーナー(9)の対流熱と赤外線バーナー(8)の輻射熱により、熱効率良く膨張度とシットリ感(湿潤性)に富む美味しい焼成状態のバウムクーヘンを得られるのである。
又、焼成炉(B)における加熱源の上記バーナー(8)(9)が存在する生地焼成ゾーン(Z2)と、その入口側の生地皿(72)が存在する生地塗布ゾーン(Z1)とは、第1、2仕切りシャッター(43)(45)を介して区分されるため、その生地焼成ゾーン(Z2)での焼成中にある熱が、生地塗布ゾーン(Z1)に待機中の生地皿(72)へ侵入するおそれはなく、その生地(M)の加熱温度を常に一定として、バウムクーヘンを均一・高品質に焼成することができ、しかも正面作業口(7)に立ち合って、生地皿(72)へ生地(M)を補給したり、麺棒(16)の着脱操作を行なったり、焼成中の成形加工などを行なったりする作業者が、上記生地焼成ゾーン(Z2)からの放熱に晒されるおそれもない。夏期での快適な作業環境を確保できるのである。
更に、回転ドラム(14)の駆動源をなすブレーキモーター(17)と、麺棒(16)の回転(自転)駆動源をなすブレーキ付きギヤードモーター(31)は、その回転作用の安定良くインバーター制御されるようになっているほか、生地(M)の焼成時間やその麺棒(16)に対する生地(M)の塗布時間などを、タイマーや回動操作ハンドル(88)によって調整・設定することもできるようになっているため、希望する太さのバウムクーヘンを得られる利点がある。
次に、図15〜20は本発明の第2実施形態として、1本焼きの往復円弧運動式バウムクーヘン焼成機を示しており、これでは上記第1実施形態の回転ドラム(14)とその駆動機構(D)、回転ドラム軸(13)へハンガーフック(40)を介して吊り掛けられた熱反射板(39)並びに焼成炉(B)の第2仕切りシャッター(45)などが無く、麺棒(16)としても先の図9に示したそれより太い1本を具備するに過ぎない。
即ち、第2実施形態のバウムクーヘン焼成機が上記第1実施形態と異なる構成について説明すると、その据付機筐(1)は第1実施形態のそれよりも小型であって、例えば幅:約1300mm×高さ:約1570mm×奥行:約880mmのほぼ直方体をなしており、そのうちの幅:約830mmを占める中央部がやはり焼成炉(B)として区画されている。
そして、垂直な両サイド仕切り壁(2)を介して並列する左右何れか一方(図例では右側)が、麺棒円弧運動機構(C)と麺棒回転(自転)駆動機構(S)との集中的な格納室(4)をなし、残る他方(図例では左側)が言わば空室又は予備室(3)になっている。但し、その据付機筐(1)の両サイド部を上記第1実施形態に準じて、麺棒円弧運動機構(C)の格納室(3)と麺棒回転(自転)駆動機構(S)の格納室(4)との左右一対に振り分けてもさしつかえない。
(90)は焼成炉(B)における正面作業口(7)の真上位置に横架された水平な回転アーム軸であって、焼成炉(B)の垂直な両サイド仕切り壁(2)を貫通しており、その左右両端部が上記空室(3)内と麺棒円弧運動機構(C)の格納室(4)内において、各々軸受けされている。
(91)は上記回転アーム軸(90)上へボス(92)を介して嵌め付け一体化された左右一対の麺棒保持アームであって、上記空室(3)内と麺棒円弧運動機構(C)用格納室(4)内に臨んでおり、その両保持アーム(91)が回転アーム軸(90)上から一定長さだけ張り出す先端部に、1本の水平な麺棒(16)が抜き差し交換自在として差し込み横架されている。(93)は上記焼成炉(B)の両サイド仕切り壁(2)に切り抜かれた円弧状の麺棒逃し入れ口である。
上記麺棒(16)の1本は、その回転(自転)駆動機構(S)により正・逆方向へ回転(自転)駆動されるが、別な麺棒円弧運動機構(C)により両保持アーム(91)を介して、その回転アーム軸(90)の支点廻りに上記麺棒逃し入れ口(93)に沿って、一定角度(θ)(例えば約100度)だけ往復円弧運動することもできるようになっている。(P)はその麺棒(16)の円弧運動軌跡を示している。
そこで、第2実施形態の麺棒回転(自転)駆動機構(S)について言えば、その駆動機構(S)用格納室(4)内の中途高さ位置には専用の駆動源となるブレーキ付きギヤードモーター(94)が支架されている一方、上記回転アーム軸(90)が同じく麺棒回転(自転)駆動機構(S)の格納室(4)内まで張り出し延長した途上には、直径の大小相違する麺棒回転(自転)用原動スプロケット(95)(96)が並列状態に嵌め付け一体化されている。(97)はその回転アーム軸(90)上の径大な原動スプロケット(95)と、上記ギヤードモーター(94)の径小な出力スプロケット(98)との相互間に巻き掛けられた無端な第1次伝動チェンである。
又、上記麺棒(16)が焼成炉(B)のサイド仕切り壁(2)に切り欠かれた麺棒逃し入れ口(93)を通じて、やはり麺棒回転(自転)駆動機構(S)の格納室(4)内へ張り出す一端部(図例では右端部)には、径大な従動スプロケット(99)が嵌め付け一体化されており、上記回転アーム軸(90)上の残る径小な原動スプロケット(96)とその従動スプロケット(99)との向かい合う相互間には、無端な第2次伝動チェン(100)が巻き掛けられているため、上記麺棒(16)はそのブレーキ付きギヤードモーター(94)により、第1、2次伝動チェン(97)(100)を介して正・逆方向へ回転(自転)駆動されることになる。その駆動源のギヤードモーター(94)は変速調整ボリュームにより設定された回転速度として、インバーター制御されるのである。
他方、先の麺棒円弧運動機構(C)を説明すると、その駆動源となるブレーキモーター(101)が麺棒円弧運動機構(C)も格納する上記格納室(4)内の中途高さ位置へ、上記麺棒回転(自転)用駆動源のギヤードモーター(94)と並列する状態に支架されていると共に、上記回転アーム軸(90)が同じ麺棒円弧運動機構(C)の格納室(4)内まで張り出し延長した途上には、麺棒円弧運動用従動スプロケット(102)が嵌め付け一体化されている。その回転アーム軸(90)上の従動スプロケット(102)は、上記麺棒回転(自転)用原動スプロケット(95)(96)の一対と並列状態にある。
又、(103)は上記ブレーキモーター(101)のほぼ真上位置に支架された直交軸型のギヤードモーター又は減速機であり、そのギヤ軸上の径大な伝動スプロケット(104)と上記ブレーキモーター(101)の径小な出力スプロケット(105)とが、無端な第1次伝動チェン(106)を介して連繋されている一方、同じくギヤードモーター(103)におけるモーター軸上の径小な原動スプロケット(107)と、上記回転アーム軸(90)上の麺棒円弧運動用従動スプロケット(102)とが、やはり無端な第2次伝動チェン(108)によって連繋されている。
そのため、上記回転アーム軸(90)がそのブレーキモーター(101)により正・逆方向へ回転駆動されれば、その回転アーム軸(90)上から一定長さだけ張り出す左右一対の麺棒保持アーム(91)は一定角度(θ)だけ円弧運動され、その保持アーム(91)に保持された1本の麺棒(16)が、焼成炉(B)における内奥側の生地焼成ゾーン(Z2)と同じく入口側の生地塗布ゾーン(Z1)との相互間を、間歇的に往復することとなる。
その場合、回転アーム軸(90)が焼成炉(B)のサイド仕切り壁(2)を貫通して、上記空室(3)内へ張り出す他端部(図例では左端部)には、一対のストライカー(109)(110)が並列状態に嵌め付け一体化されているほか、その空室(3)内にはこれらのストライカー(109)(110)と各々接触し得る麺棒円弧運動用の停止位置検知センサー(近接スイッチ又はリミットスイッチ)(111)(112)も対応設置されており、そのセンサー(111)(112)からの検知出力信号を受けるたび毎に、上記駆動源のブレーキモーター(101)が停止するようになっている。
つまり、麺棒(16)を保持した麺棒保持アーム(91)が、上記焼成炉(B)における生地塗布ゾーン(Z1)と生地焼成ゾーン(Z2)との相互間を一定角度(θ)だけ往復円弧運動するように、その回転アーム軸(90)をブレーキモーター(101)により間歇的に回転駆動して、上記麺棒保持アーム(91)の一旦停止中に生地(M)の焼成や、その麺棒(16)に対する生地(M)の巻き付け塗布を行なうことができるようになっているのである。
尚、麺棒保持アーム(91)が円弧運動の一旦停止中にも、その麺棒(16)が回転(自転)運動を行なうことは勿論である。上記ブレーキモーター(101)の回転数はインバーター制御される。又、麺棒保持アーム(91)における円弧運動の停止時間(生地焼成時間)は、タイマーによって適当に調整・設定することができる。
更に、第2実施形態のバウムクーヘン焼成機では比較的小型である関係上、焼成炉(B)における内奥側の生地焼成ゾーン(Z2)と、同じく入口側の生地塗布ゾーン(Z1)とを区分する仕切りシャッター(113)が1個として、上記正面作業口(7)の真上位置を横架する回転アーム軸(90)に向かう言わば前上がり傾斜設置状態にあり、上記麺棒(16)の円弧運動軌跡(P)を遮断できるようになっている。
その仕切りシャッター(113)は上記第1実施形態の第1仕切りシャッター(43)と同様に、焼成炉(B)内の底面に据え付けられたブレーキ付きギヤードモーター(114)を専用の駆動源として、一定のストローク(H1)だけ進退(昇降)作動されることになるが、そのギヤードモーター(114)の出力スプロケット(115)は図19のような枠フレーム(116)の上段位置を横架する水平な回転従動軸(117)上の対応個所に嵌め付け一体化された従動スプロケット(118)と、1個の無端な伝動チェン(119)を介して連繋されている。
しかも、その回転従動軸(117)の両端部付近には左右一対のピニオンギヤ(120)が嵌め付け一体化されている一方、これらと噛合するラックギヤ(121)の左右一対が、上記仕切りシャッター(113)の前上がり傾斜面に沿って敷設固定されている。その仕切りシャッター(113)が上記ギヤードモーター(114)により、ラックギヤ(121)とピニオンギヤ(120)との噛合を介して、進退(昇降)作動されるようになっているのである。
(122)(123)は上記仕切りシャッター(113)の進出(上限)位置検知センサーと退避(下限)位置検知センサーであって、何れもリミットスイッチから成り、これからの検知出力信号を受けるたび毎に、上記駆動源のギヤードモーター(114)が停止するようになっている。
但し、茲に仕切りシャッター(113)の進退(昇降)作動機構(L)としては、上記第1実施形態に示した第1仕切りシャッター(43)のそれと同じ構成を採用しても良く、又上記位置検知センサー(122)(123)と接触し得る一対のストライカーを第1実施形態の構成に準じて、その回転従動軸(117)上へ並列状態に嵌め付け一体化してもさしつかえない。
(124)は焼成炉(B)の生地焼成ゾーン(Z2)へ臨む状態として、上記仕切りシャッター(113)に被冠された赤外線バーナー(8)の熱反射板であり、その下端部が特に滴下生地受け片(125)として折り曲げられることにより、上記生地焼成ゾーン(Z2)内での焼成中にある生地(M)が、その麺棒(16)から垂れ落ち汚損することを防止している。(126)はこのような熱反射板(124)を仕切りシャッター(113)へ、着脱自在に取り付け固定するための蝶ボルト、(127)は焼成炉(B)の正面覗き窓である。
そして、このような第2実施形態のバウムクーヘン焼成機にあっても、仕切りシャッター(113)を進退(昇降)作動させる駆動源のギヤードモーター(114)と、麺棒保持アーム(91)を往復円弧運動させる駆動源のブレーキモーター(101)とは、同期して間歇的に回転駆動され、上記仕切りシャッター(113)を麺棒保持アーム(91)の円弧運動時には生地焼成ゾーン(Z2)の開放状態として、同じく麺棒保持アーム(91)における円弧運動の一旦停止中には、その生地焼成ゾーン(Z2)の密閉状態として保つことができるようになっている。
尚、第2実施形態における生地皿(72)の昇降作動機構(T)やその他の構成、その運動によるバウムクーヘンの焼成作用などは、上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図15〜20に図1〜14との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
本発明に係るバウムクーヘン焼成機の第1実施形態を示す正面図である。 図1の2−2線拡大断面図である。 図2の3−3線断面図である。 図1の4−4線拡大断面図である。 図1の5−5線拡大断面図である。 図1に対応する第1仕切りシャッターの上昇作動状態を示す正面図である。 図6の7−7線拡大断面図である。 図7の8−8線断面図である。 太い麺棒を使用した図2に対応する変形例の断面図である。 第1仕切りシャッターの進退(昇降)作動機構を抽出して示す側面図である。 図10の平面図である。 図10の正面図である。 スライド(昇降)ガイドレールとコロとの係合関係を示す断面図である。 第2仕切りシャッターの進退作動機構を抽出して示す正面図である。 本発明に係るバウムクーヘン焼成機の第2実施形態を示す正面図である。 図15の左側面図である。 図15の右側面図である。 図17の18−18線断面図である。 仕切りシャッターの進退(昇降)作動機構を抽出して示す正面図である。 図19の側面図である。
符号の説明
(1)・据付機筐
(2)・サイド仕切り壁
(3)(4)・格納室
(7)・正面作業口
(8)・赤外線バーナー
(9)・パイプバーナー
(10)・自動点火バーナー
(13)・回転ドラム軸
(14)・回転ドラム
(16)(16a)・麺棒
(17)・ブレーキモーター
(18)・従動スプロケット
(19)・ギヤードモーター又は減速機
(20)・伝動スプロケット
(21)・出力スプロケット
(22)・第1次伝動チェン
(23)・回転中間軸
(24)(25)・中間スプロケット
(26)・原動スプロケット
(27)・第2次伝動チェン
(28)・第3次伝動チェン
(29)(29a)・ストライカー
(30)(30a)・停止位置検知センサー
(31)・ギヤードモーター
(32)(33)・原動スプロケット
(34)・第1次伝動チェン
(35)・出力スプロケット
(36)・従動スプロケット
(37)・第2次伝動チェン
(38)・テンションスプロケット
(39)・熱反射板
(39x)・他半面
(39y)・一半面
(40)・ハンガーフック
(41)・バランスウエイト
(42)・スライドガイドレール
(43)・第1仕切りシャッター
(44)・回転シャッター軸
(45)・第2仕切りシャッター
(46)・排気ガス導出口筒
(47)・滴下生地受け片
(48)・ギヤードモーター
(49)・枠フレーム
(50)・回転中間軸
(51)・原動スプロケット
(52)・出力スプロケット
(53)・第1次伝動チェン
(54)・中間スプロケット
(55)・回転従動軸
(56)・従動スプロケット
(57)・第2次伝動チェン
(58)・継手
(59)(60)・ストライカー
(61)(62)・位置検知センサー
(63)・コロ
(64)・伝動スプロケット
(65)(66)・ストライカー
(67)・ギヤードモーター
(68)・出力スプロケット
(69)・伝動チェン
(70)(71)・位置検知センサー
(72)・生地皿
(73)・支持ロッド
(77)・ギヤードモーター
(78)・枠フレーム
(79)・回転中間軸
(80)・原動スプロケット
(81)・第1次伝動チェン
(82)・出力スプロケット
(83)・中間スプロケット
(84)・回転従動軸
(85)・従動スプロケット
(86)・第2次伝動チェン
(88)・回転操作ハンドル
(90)・回転アーム軸
(91)・麺棒保持アーム
(93)・麺棒逃し入れ口
(94)・ギヤードモーター
(95)(96)・原動スプロケット
(97)・第1次伝動チェン
(98)・出力スプロケット
(99)・従動スプロケット
(100)・第2次伝動チェン
(101)・ブレーキモーター
(102)・従動スプロケット
(103)・ギヤードモーター又は減速機
(104)・伝動スプロケット
(105)・出力スプロケット
(106)・第1次伝動チェン
(107)・原動スプロケット
(108)・第2次伝動チェン
(109)(110)・ストライカー
(111)(112)・停止位置検知センサー
(113)・仕切りシャッター
(114)・ギヤードモーター
(115)・出力スプロケット
(116)・枠フレーム
(117)・回転従動軸
(118)・従動スプロケット
(119)・伝動チェン
(120)・ピニオンギヤ
(121)・ラックギヤ
(122)(123)・位置検知センサー
(124)・熱反射板
(125)・滴下生地受け片
(A)・第2仕切りシャッター進退作動機構
(B)・焼成炉
(C)・麺棒円弧運動機構
(D)・ドラム回転駆動機構
(L)・第1仕切りシャッター進退作動機構
(M)・生地
(S)・麺棒回転(自転)駆動機構
(T)・生地皿昇降作動機構
(H1)・昇降ストローク
(H2)・昇降ストローク
(Z1)・生地塗布ゾーン
(Z2)・生地焼成ゾーン
(F)・公転運動方向
(R)・麺棒の公転運動軌跡
(P)・麺棒の円弧運動軌跡
(α)(γ)(θ)・回転角度

Claims (7)

  1. 焼成炉(B)へ水平な回転ドラム軸(13)により、間歇回転可能に支架された向かい合う左右一対の回転ドラム(14)と、その両回転ドラム(14)の左右相互間へ全体的な放射対称分布型として、且つ自転運動も行なえるように横架された水平な複数本の麺棒(16)(16a)と、その麺棒(16)(16a)へ生地(M)を塗布すべく、上記焼成炉(B)の入口側をなす生地塗布ゾーン(Z1)へ、下方からの昇降作動自在に設置された生地皿(72)とを備え、
    上記回転ドラム(14)の一旦停止時に生地皿(74)から麺棒(16)(16a)へ、1層づつ巻き付け状態に塗布された生地(M)を、その麺棒(16)(16a)が上記焼成炉(B)の内奥側を占める生地焼成ゾーン(Z2)での運動中に焼成するバウムクーヘン焼成機であって、
    上記生地塗布ゾーン(Z1)と生地焼成ゾーン(Z2)とを区分する第1、2仕切りシャッター(43)(45)を、上記回転ドラム(14)の間歇回転と同期して、麺棒(16)(16a)の公転運動軌跡(R)を遮断する如く進退作動させることにより、その回転ドラム(14)の一旦停止中には上記生地焼成ゾーン(Z2)を密閉する一方、回転時には同じく生地焼成ゾーン(Z2)を開放するように定めたことを特徴とするバウムクーヘン焼成機。
  2. 焼成炉(B)内における生地焼成ゾーン(Z2)の背面へ、加熱源となる赤外線バーナー(8)とパイプバーナー(9)並びにその自動点火バーナー(10)を並列設置し、
    その赤外線バーナー(8)の熱反射板(39)を断面ほぼヘ字型に屈曲形成して、回転ドラム軸(13)へ上方から掛脱自在に吊り掛けると共に、
    第1仕切りシャッター(43)を上記熱反射板(39)の約一半面(39y)に向かって、麺棒(16)(16a)の公転運動軌跡(R)を遮断する如く下方から一定のストローク(H1)だけ昇降作動させる一方、
    第2仕切りシャッター(45)を同じく熱反射板(39)の残る他半面(39x)に向かって、やはり麺棒(16)(16a)の公転運動軌跡(R)を遮断する如く一定の角度(γ)だけ起伏的に円弧運動させるように定めたことを特徴とする請求項1記載のバウムクーヘン焼成機。
  3. 第2仕切りシャッター(45)が麺棒(16)(16a)の公転運動軌跡(R)に向かって張り出す先端部を、滴下生地受け片(47)として折り曲げることにより、生地焼成ゾーン(Z2)内での焼成中にある生地(M)が麺棒(16)(16a)から垂れ落ち汚損することを防止したことを特徴とする請求項1又は2記載のバウムクーヘン焼成機。
  4. 焼成炉(B)を据付機筐(1)の中央部に区画形成して、その正面を生地塗布ゾーン(Z1)と連通する作業口(7)として全開状態に保つ一方、
    上記据付機筐(1)における焼成炉(B)の両サイド部へ垂直な仕切り壁(2)を介して、ドラム回転駆動機構(D)用格納室(3)と麺棒自転駆動機構(S)用格納室(4)との左右一対を並列させたことを特徴とする請求項1又は2記載のバウムクーヘン焼成機。
  5. 焼成炉(B)へ水平な回転アーム軸(90)により、間歇的な往復円弧運動可能に支架された向かい合う左右一対の麺棒保持アーム(91)と、その両保持アーム(91)の左右相互間へ自転運動も行なえるように横架された水平な1本の麺棒(16)と、その麺棒(16)へ生地(M)を塗布すべく、上記焼成炉(B)の入口側をなす生地塗布ゾーン(Z1)へ、下方からの昇降作動自在に設置された生地皿(72)とを備え、
    上記麺棒保持アーム(91)の一旦停止時に生地皿(72)から麺棒(16)へ、1層づつ巻き付け状態に塗布された生地(M)を、その麺棒(16)が上記焼成炉(B)の内奥側を占める生地焼成ゾーン(Z2)での自転運動中に焼成するバウムクーヘン焼成機であって、
    上記生地塗布ゾーン(Z1)と生地焼成ゾーン(Z2)とを区分する仕切りシャッター(113)を、上記麺棒保持アーム(91)の間歇的な往復円弧運動と同期して、麺棒(16)の円弧運動軌跡(P)を遮断する如く進退作動させることにより、その麺棒保持アーム(91)の一旦停止中には上記生地焼成ゾーン(Z2)を密閉する一方、円弧運動時には同じく生地焼成ゾーン(Z2)を開放するように定めたことを特徴とするバウムクーヘン焼成機。
  6. 焼成炉(B)を据付機筐(1)の中央部に区画形成して、その正面を生地塗布ゾーン(Z1)と連通する作業口(7)として全開状態に保ち、
    その正面作業口(7)の真上位置へ水平な回転アーム軸(90)を横架させると共に、
    仕切りシャッター(113)をその回転アーム軸(90)に向かう前上がり傾斜状態として、麺棒(16)の円弧運動軌跡(P)を遮断する如く、下方から一定のストローク(H1)だけ昇降作動させるように定めたことを特徴とする請求項5記載のバウムクーヘン焼成機。
  7. 焼成炉(B)内における生地焼成ゾーン(Z2)の背面へ、加熱源となる赤外線バーナー(8)とパイプバーナー(9)並びにその自動点火バーナー(10)を並列設置し、
    その赤外線バーナー(8)の熱反射板(124)を仕切りシャッター(113)へ着脱自在に被着させると共に、
    その熱反射板(124)の下端部を滴下生地受け片(125)として折り曲げることにより、生地焼成ゾーン(Z2)内での焼成中にある生地(M)が麺棒(16)から垂れ落ち汚損することを防止したことを特徴とする請求項6記載のバウムクーヘン焼成機。
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